JP2006132947A - 検査装置および検査方法 - Google Patents

検査装置および検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006132947A
JP2006132947A JP2004318776A JP2004318776A JP2006132947A JP 2006132947 A JP2006132947 A JP 2006132947A JP 2004318776 A JP2004318776 A JP 2004318776A JP 2004318776 A JP2004318776 A JP 2004318776A JP 2006132947 A JP2006132947 A JP 2006132947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image signal
inspection
statistical processing
positional deviation
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004318776A
Other languages
English (en)
Inventor
Rei Hamamatsu
玲 浜松
Shunji Maeda
俊二 前田
Yoshimasa Oshima
良正 大島
Hisae Shibuya
久恵 渋谷
Hiroyuki Nakano
博之 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2004318776A priority Critical patent/JP2006132947A/ja
Publication of JP2006132947A publication Critical patent/JP2006132947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】
比較検査の性能向上のためには位置合せの精度向上。
【解決手段】
代表画素領域における代表注目画素の位置ずれ量を算出するときに、統計処理領域(投票対象領域)である代表画素領域の周辺に切り出される周辺画素領域群における各周辺注目画素の位置ずれ量を統計処理する(投票処理して集計する)ことによって得られる頻度の高い位置ずれ量を利用することで、位置合せの正解率を向上させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置や液晶または磁気ヘッド等の製造ラインにおいて、使用される検査装置およびその検査方法並びに高感度な検査装置を用いて欠陥を検査し、信頼性の高い半導体製品などを製造する方法に関するものである。
半導体ウエハの検査を一例として説明する。
従来の半導体製造工程では、半導体基板(ウエハ)上に異物が存在すると配線の絶縁不良や短絡などの不良原因になり、さらに半導体素子が、微細化して半導体基板中に微細な異物が存在した場合に、この異物が、キャパシタの絶縁不良やゲート酸化膜などの破壊の原因にもなる。これらの異物は、搬送装置の可動部から発生するものや、人体から発生するもの、プロセスガスによる処理装置内で反応生成されたもの、薬品や材料に混入していたものなど種々の原因により種々の状態で混入される。同様に液晶表示素子製造工程でも、パターン上に異物が混入し、何らかの欠陥が生じると、表示素子として使えないものになってしまう。プリント基板の製造工程でも状況は同じであって、異物の混入はパターンの短絡、不良接続の原因に成る。
従来のこの種の半導体基板上の異物を検出する技術の1つとして、特開昭62−89336号公報(特許文献1)に記載されているように、半導体基板上にレーザを照射して半導体基板上に異物が付着している場合に発生する異物からの散乱光を検出し、直前に検査した同一品種半導体基板の検査結果と比較することにより、パターンによる虚報を無くし、高感度かつ高信頼度な異物及び欠陥検査を可能にするものが知られている。
また、上記異物を検査する技術として、ウエハにコヒーレント光を照射してウエハ上の繰り返しパターンから射出する光を空間フィルタで除去し、繰り返し性を持たない異物や欠陥を強調して検出する方法が知られている。また、ウエハ上に形成された回路パターンに対して該回路パターンの主要な直線群に対して45度傾けた方向から照射して主要な直線群からの0次回折光を対物レンズの開口内に入力させないようにした異物検査装置が、特開平1−117024号公報(特許文献2)において知られている。また、異物等の欠陥検査装置およびその方法に関する従来技術としては、特開平1−250847号公報(特許文献3)、特開平6−258239号公報(特許文献4)、特開平6−324003号公報(特許文献5)、特開平8−210989号公報(特許文献6)、特開平8−271437号公報(特許文献7)、特開平10−318950号公報(特許文献8)および特開2000−105203号公報(特許文献9)が知られている。
特に、特許文献9には、チップ内の画素ごとに対応するチップ間でばらつき(標準偏差)を算出し、その値をしきい値の設定に用いることにより、ばらつきの小さな領域は小さなしきい値で、大きな領域は大きなしきい値で異物等の欠陥の判定をして検査することについて記載されている。
特開昭62−89336号公報 特開平1−117024号公報 特開平1−250847号公報 特開平6−258239号公報 特開平6−324003号公報 特開平8−210989号公報 特開平8−271437号公報 特開平10−318950号公報 特開2000−105203号公報
上記従来技術に記載したように半導体装置をはじめとする各種微細なパターンを検査する装置においては、参照パターンと検査パターンの比較により欠陥を検出している。比較するときに参照パターンと検査パターンに位置ずれがあると正常部を誤検出してしまう。そのため、参照パターンと検査パターンとの位置合せの高精度化が高感度検査の課題となる。
本発明の目的は、上記課題を解決し、高感度な検査が実現できる検査方法および検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、比較検査の際、参照ダイと検査ダイの位置ずれ量の算出において、代表注目画素の周辺における複数の周辺注目画素の位置ずれ量を算出し、それらの算出結果を統計処理することにより代表注目画素の位置ずれ量を求める機能を備えた。
また、本発明は、前記統計処理として、位置ずれ量の最頻値を用いる機能を備えた。
また、本発明は、位置ずれ量算出時の統計処理領域をステージの精度に基づいて設定する機能を備えた。
また、本発明は、位置ずれ量算出領域の明るさ及びコントラストによって統計量の算出方法を変える機能を備えた。
また、本発明は、複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値が一定割合より多い場合と少ない場合とで、代表注目画素における位置ずれ量の算出方式を変える機能を備えた。
また、本発明は、複数のダイが配列された被検査対象から検出される検査画像信号を画像処理して欠陥データを出力する検査装置および検査方法において、検査ダイからの検査画像信号を取得し、参照ダイからの参照画像信号を取得する取得手段と、該取得手段から取得される前記検査画像信号と前記参照画像信号との間の代表注目画素の周辺に切り出された位置ずれ算出領域毎の周辺注目画素における位置ずれ量を順次算出する位置ずれ量算出部と、該位置ずれ量算出部において順次算出された位置ずれ量を統計処理領域に亘って統計処理することによって前記検査画像信号と前記参照画像信号との間の代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理部と、該統計処理部で求められた代表注目画素における位置ずれ量に基づいて検査画像信号と参照画像信号とを位置合せする位置合せ部と、該位置合せ部で位置合せされた検査画像信号と参照画像信号とに基づいて欠陥判定して欠陥データを出力する比較判定部とを備えた画像処理装置を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、複数のダイが配列された被検査対象から検出される検査画像信号を画像処理して欠陥データを出力する検査装置および検査方法において、検査ダイからの検査画像信号を取得し、参照ダイからの参照画像信号を取得する取得手段と、該取得手段から取得される前記検査画像信号及び前記参照画像信号の各々について代表注目画素の周辺における位置ずれ算出領域からの周辺検査画像信号群及び周辺参照画像信号群を順次統計処理領域に亘って切り出し、該順次切り出された周辺検査画像信号群と周辺参照画像信号群との間の周辺注目画素における位置ずれ量を順次算出する位置ずれ量算出部と、該位置ずれ量算出部において順次算出された位置ずれ量を統計処理領域に亘って統計処理することによって検査画像信号と参照画像信号との間の前記代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理部と、該統計処理部で求められた代表注目画素における位置ずれ量に基づいて検査画像信号と参照画像信号とを位置合せする位置合せ部と、該位置合せ部で位置合せされた検査画像信号と参照画像信号とに基づいて欠陥判定して欠陥データを出力する比較判定部とを備えた画像処理装置を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記画像処理装置の統計処理部において、前記代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理は、前記統計処理領域に亘る複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値を算出する処理で構成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像処理装置の統計処理部において、前記統計処理領域は、被検査対象を載置して移動するステージ系の精度に応じて設定するように構成したことを特徴とする。
また、本発明は、前記画像処理装置の統計処理部において、前記位置ずれ量算出部で位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出領域における明るさおよびコントラストが予め設定した条件を満たさない場合には前記位置ずれ量の統計処理を変更するように構成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像処理装置の統計処理部において、前記複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値が一定割合より多い場合と少ない場合とで前記代表注目画素における位置ずれ量の求め方を変えるように構成することを特徴とする。
本発明によれば、欠陥の高感度な検査を実現することができる。
本発明に係る検査方法および検査装置の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明に係る検査装置の一実施例を示す概略構成図である。
本発明に係る検査装置は、表示装置3、入力装置4、記憶装置5及びネットワーク6を接続した全体を制御するCPU部(主制御部)2と、ウエハ(被検査基板)1を載置して移動するステージ系200と、照明光学系100と、検出光学系300と、画像処理部400と、ウエハ観察光学系600とを備えて構成される。
ステージ系200は、θ(回転)ステージ201と、Zステージ202と、Xステージ203と、Yステージ204と、これらステージを駆動制御するステージ制御部205とから構成される。照明光学系100は、被検査基板1に対して斜方照明できるように、レーザ光源等の光源101と、照射光学系102と、光源101から出射され、照射光学系102から被検査基板1に照射される照射光の強度等を制御する照射制御部103とから構成される。検出光学系300は、被検査基板1上に存在する異物等の欠陥からの反射散乱光(反射回折光)を入射して集光する対物レンズ301と、メモリセルなどの繰り返しパターンから生じる回折光を遮光する空間フィルタ302と、該空間ふぃるたを通過した反射散乱光を結像する結像レンズ303と、該結像レンズ303で結像した反射散乱光像を受光して検査画像信号(検出画像信号)を取得して出力するリニアイメージセンサ(TDIイメージセンサやCCDイメージセンサ)等からなるセンサ(検出器)304とで構成される。なお、フーリエ変換面に設けられた空間フィルタ302の遮光パターンを観察して調整するために、検出光学系300には、フーリエ変換面観察光学系500が出し入れできるように設けられている。フーリエ変換面観察光学系500は、出し入れできるように構成された光路切り替え部501と、空間フィルタ302の遮光パターンを結像するレンズ502と、該レンズ502で結像された空間フィルタ302の遮光パターンを観察するカメラ503とで構成される。ウエハ観察光学系600は、ステージ上に載置された被検査基板1上に形成されたアライメントマークを観察してプリアライメントしたり、上記被検査基板1上の異物等の欠陥を観察したりするために設けられたもので、ウエハ観察用対物レンズ601と、ウエハ観察用結象レンズ602と、カメラ603とで構成される。
しかしながら、本発明の特徴とするところは、画像処理部400にあるため、照明光学系100、検出光学系300は上記構成に限定されるものではない。
上記構成により、照明光学系100によりステージ系200に設置されたウエハ1を照射し、ウエハ1上に存在する異物等の欠陥から生じる反射散乱光を検出光学系300のセンサ304により受光して検査画像信号(検出画像信号)を取得する。取得された検査画像信号は、信号処理部400によって処理し、異物等の欠陥を検出する。なお、画像処理部400においては、検査画像信号(検出画像信号)をデジタル信号である階調信号(濃淡信号)に変換するA/D変換器を有することになる。
本発明に係る検査装置は、表示装置3、入力装置4および記憶装置5を接続したCPU部(主制御部)2を備え、任意の条件を設定して検査することと、検査結果や検査条件を保存することが可能である。また、本発明に係る検査装置は、ネットワーク6に接続することもでき、検出結果や、ウエハのレイアウト情報、ロット番号、検査条件などをネットワーク上で共有することが可能である。また、検出光学系300には、フーリエ変換面観察光学系500を備え、メモリセルなどの繰り返しパターンから生じる回折光を遮光する空間フィルタ302の設定を容易にしている。また、ウエハ観察光学系600により、検出した欠陥やアライメントマークなどを観察することが可能である。
次に、本発明の特徴とする画像処理部の第1の実施例400aについて図2〜図5を用いて説明する。
画像処理部の第1の実施例400aは、センサ304で検出されてA/D変換された検査画像信号をダイのピッチ分遅延して隣接するダイの参照画像信号を出力する遅延メモリ411と、隣接するダイ間において順次切り出される3×3画素領域の検査画像信号(検出画像信号)と7×7画素領域の参照画像信号との画素単位およびサブピクセルの位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部412と、該位置ずれ量算出部412で順次画素領域毎周辺注目画素に対して算出させる位置ずれ量について上記代表注目画素の周辺(投票対象領域)に亘って投票処理(統計処理)して正解率を高めて投票対象領域毎に位置ずれ量を算出する投票処理部413と、該投票処理部413から得られる隣接するダイ間における投票対象領域毎の位置ずれ量を基に、一番初めのダイからの絶対的な投票対象領域毎の位置ずれ量を算出する加算部414と、該加算部414から算出される投票対象領域毎の絶対的な位置ずれ量を、ダイのピッチ分遅延する遅延メモリ415と、上記加算部414で位置ずれ量が算出されるまで、上記検査画像信号を遅延する遅延メモリ416と、該遅延メモリ416から得られる検査画像信号A(i,j)を加算部414から得られる投票対象領域(統計処理領域)毎の位置ずれ量で補正して位置合せする位置合せ部418と、遅延メモリ411から得られる参照画像信号B(i,j)を上記位置合せ部418で位置合せされるまで遅延する遅延メモリ417と、上記位置合せ部418で位置合せされた検査画像信号A'(i,j)と上記遅延メモリ417で遅延された参照画像信号B(i,j)との差画像信号ΔS(i,j)をとる差分抽出回路406と、該差分抽出回路406から得られる差画像信号ΔS(i,j)をしきい値設定部420で設定されたしきい値421と比較して欠陥データを得る比較判定部407とを備えて構成される。なお、位置合せ部418において隣接するダイ間の位置合せをする場合には、加算部414および遅延メモリ415は、必ずしも必要でない。なお、投票処理部413に対する投票対象領域(統計処理領域)の設定419は、CPU部(主制御部)2からステージ系200の位置決め精度に応じて行われる。
次に、位置ずれ量算出部412における投票対象領域(統計処理領域)に亘って隣接する2つのダイ間での画素領域毎の画素単位での位置ずれ算出について図3を用いて説明する。本実施例では3×3画素領域の場合を示しているが、位置ずれ量を算出する画素領域はこれより大きくても小さくても構わない。また正方形の領域でなくても構わない。
位置ずれ量算出部412は、入力された隣接する一方のダイの検査画像信号から、図3(a)に示す例えば3×3画素領域(((i-1)〜(i+1))×((j-1)〜(j+1)))を切り出し、該切り出された3×3画素領域において図3(b)に示す如く中心画素(注目画素)(i,j)の信号強度をA(i,j)とし、その周辺の8つの画素の信号強度をA(i-1,j-1)〜A(i+1,j+1)とする。
位置ずれ量算出部412は、遅延メモリ411から得られる隣接する他方のダイの参照画像信号(検査画像信号)から、図3(c)に示す例えば7×7画素領域(((i-3)〜(i+3))×((j-3)〜(j+3)))を切り出し、該切り出された7×7画素領域において中心画素(i,j)の信号強度をB(i,j)とし、その周辺の48の画素の信号強度をB(i-3,j-3)〜B(i+3,j+3)とする。
そして、位置ずれ量算出部412は、位置合せの探索範囲を例えば±2画素とした場合に、図3(c)に示すように参照画像信号Bから切り出された7×7画素領域上を、3×3画素領域で中心画素(i,j)の位置を2画素上下左右にシフトさせて図3(d)に示す中心画素B'(i,j)としての3×3画素領域の画像信号B’を取得し、次の(1)式で示すように、3×3画素領域において隣接するダイ間(図3(b)に示すAと図3(d)に示すB’との間)で対応する各画素の差分の2乗の和を、位置ずれ量の評価関数Fとして算出する。
F=(A(i-1,j-1)−B'(i-1,j-1))+(A(i-1,j)−B'(i-1,j))+(A(i-1,j+1)−B'(i-1,j+1))+(A(i,j-1)−B’(i,j-1))+(A(i,j)−B'(i,j))+(A(i,j+1)−B'(i,j+1))+(A(i+1,j-1)−B'(i+1,j-1))+(A(i+1,j)−B'(i+1,j))+(A(i+1,j+1)−B'(i+1,j+1)) (1)
このように算出された評価関数Fが最小となる位置が位置ずれ最小と判断し、このときのB’(i,j)がA(i,j)と対応する(位置ずれが最小となる)注目画素となり、該注目画素における画素単位での位置ずれ量(X方向に−2、−1、0、+1、+2、Y方向に−2、−1、0、+1、+2)が算出されることになる。今回は3×3画素領域に対し、上下左右に±2の探索範囲を仮定したが、画素領域の大きさおよび、探索範囲は任意に設定してかまわない。
ところで、位置ずれ量算出部412における上記位置ずれ量の探索範囲は、ステージを含めたステージ系200の精度、ウエハ上での検出画素寸法と密接な関係がある。ステージ系200の精度をS[μm](レンジ)、検出画素寸法をd[μm]とすると最低限必要な探索範囲は±((S÷d)+1)画素となる(ただしS>dの時)。探索範囲は任意に設定できるようにしておき、ステージ系200の精度に合せて必要十分な探索範囲を設定するとよい。
次に、位置ずれ量算出部412におけるサブピクセルの位置ずれ量算出方法について図4を用いて説明する。図4(a)及び図4(b)は、図3(a)及び図3(b)と同様である。
画素単位の位置ずれ量算出と同様に例えば3×3画素領域を例にとって考える。今度は図4(c)に示すように、隣接ダイの中心画像B(i,j)を画素寸法以下のδx、δyだけシフトさせる。そのときの図4(d)に示すB’(i,j)の信号強度は、次の(2)式で示すように隣接する画素の信号強度との差((B(i+1,j)−B(i,j)),(B(i,j+1)−B(i,j)))をもとめ、(δx、δy)で線形に補間する。そして、上記(1)式に基づいて評価関数Fを算出し、該算出された評価関数Fが最小となる画素寸法以下(サブピクセル)の位置ずれ量(δx、δy)が算出されることになる。画素単位の位置あわせと同様に、画素領域の大きさ、探索範囲は任意に設定して構わない。
B'(i,j)=(B(i+1,j)−B(i,j))・δx+(B(i,j+1)−B(i,j))・δy (2)
なお、画素単位での位置ずれ量算出およびサブピクセルでの位置ずれ量算出については、特開平10−318950号公報に具体的に記載されている。
次に、信号処理回路の第1の実施例の特徴とする投票処理部413における画素単位位置合せ、サブピクセル位置合せの高精度化のための投票処理(統計処理)について図5を用いて説明する。位置合せでは位置合せをする画素領域が大きいとその分パターンの情報が多くなり、位置合せの正解率が高くなる。ところが位置合せをする画素領域を大きくするとその分演算コストが大きくなり処理速度が遅くなる。そこで位置合せをする画素領域が小さいまま、位置合せ正解率を高くするために、例えば代表3×3画素領域(中心を代表注目画素とする)の周辺に切り出される周辺3×3画素領域群(予め設定された画素領域よりも広くした投票対象領域)における周辺注目画素群の位置ずれ量算出結果を利用する。
図5(a)は投票処理部413での位置ずれ量算出部412から得られる位置ずれ量算出結果を投票対象領域(統計処理領域)に亘って集計した位置ずれ量算出結果集計票を示したものである。まず、位置ずれ量算出部412は、代表3×3画素領域における代表注目画素の位置ずれ量および代表3×3画素領域の周辺に順次切り出される周辺3×3画素領域群(予め設定された画素領域よりも広くした投票対象領域)における周辺注目画素群の各位置ずれ量を計算する。投票処理部413は、それら代表注目画素および周辺注目画素群の算出結果を投票対象領域に亘って集計票に記入し、各位置ずれ量(Δx,Δy)(例えばΔx(X方向):−2(C1)、−1(C2)、0(C3)、+1(C4)、+2(C5);Δy(Y方向):−2(C6)、−1(C7)、0(C8)、+1(C9)、+2(C10))への投票数を集計する(統計処理する)。そして、投票処理部413は、投票対象領域(統計処理領域)における集計の結果、C1からC10まででもっとも投票数が多かった位置ずれ量(最頻値の位置ずれ量)を上記代表注目画素の位置ずれ量として仮決めする。
以上説明したように、位置合せ部418において検査画像信号と参照画像信号とを位置合せするための位置ずれ量として、投票処理部413から得られる各画素領域での位置ずれ算出結果の投票対象領域での統計値(例えば最頻値)を使用することによって、個々の画素領域での位置合せの失敗を補償することが可能となる。
なお、位置ずれ算出領域(切り出す画素領域)内でコントラストが低い場合、全体が明るすぎる場合、全体が暗すぎる場合には、回路パターンがない状態に近く、そもそも位置ずれ量を算出することができない。そこで、投票処理部413は、位置ずれ量算出部412から得られる切り出された例えば3×3画素領域(位置ずれ算出領域)の例えば検査画像信号の明るさ(平均的な諧調値)およびコントラスト(例えば最大諧調値と最小諧調値との差)を調べ、これら明るさおよびコントラストが予め設定した条件を満たさない場合には、位置ずれ量を算出できない((1)式において算出される評価関数Fの変動が少なく最小値が求まらないのに相当する。)ということで、投票権無で示すように集計票への投票権をあたえないようにする(位置ずれ量の統計処理(集計)を変更する(例えばしないようにする))ことで、位置ずれ算出の精度を一層向上させて出力することが可能となる。
即ち、投票処理部413は、有効な投票数が少ない場合には、集計値の信頼性が落ちることから、有効投票数(投票対象領域(統計処理領域)に亘る投票権有の画素領域(位置ずれ算出領域)の個数の合計値)が一定値α以上のときに投票が成立したものとし、さらに得票率(得票数/有効投票数)が一定値β以下である場合は、統計的に位置ずれ算出結果に有意性がないと考え、そこで得票率がβ以上の場合のみ投票が成立したものとし、代表注目画素の位置ずれ量として投票の集計結果(得票数の最も大きい位置ずれ量)を位置合せ部418に出力して位置合せに採用する。即ち、統計処理部(投票処理部)413において、複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値が一定割合(β)より多い場合と少ない場合とで代表注目画素の位置ずれ量としての与え方(算出方式)を変える。
投票が不成立の場合において、投票権が有る(位置ずれ量が算出できる)画素領域の場合には代表注目画素自身の位置ずれ量を位置合せ部418に出力して位置合せに従わせ、投票権が無い(位置ずれ量が算出できない)画素領域の場合には代表注目画素における位置ずれ量を(0,0)として位置合せ部418に出力し、位置合せを行わずに前の状態を維持する(動かさない)。図5(b)は上記判定基準を纏めたものである。
以上説明したように、位置合せ部418からは、投票処理部413から得られる投票対象領域(統計処理領域)毎の投票結果(統計処理結果)に基づく代表注目画素における位置ずれ量に基づいて位置合せされた検査画像信号A'(i,j)が出力されることになる。従って、差分抽出回路406は、位置合せ部418から出力される検査画像信号A'(i,j)と上記遅延メモリ417で遅延された参照画像信号B(i,j)との差分を取ることによって差画像信号ΔS(i,j)が得られる。そして、比較判定部407は、上記差分抽出回路406から得られる差画像信号ΔS(i,j)をしきい値設定部420で設定されたしきい値421と比較することによって欠陥データ(欠陥または欠陥候補位置データや欠陥または欠陥候補画像データ等も含む)408aを得ることが可能となる。
次に、本発明の特徴とする画像処理部の第2の実施例400bについて図6を用いて簡単に説明する。該画像処理部の第2の実施例400bにおいて、第1の実施例400aと相違する点は、しきい値設定部420にある。該しきい値設定部420は、しきい値が算出できるまでの間遅延させるために、差分抽出回路406から得られる差画像信号ΔS(i,j)を記憶する差分データ記憶部422と、差分抽出回路406から得られる複数のダイ間で得られる差画像信号ΔS(i,j)に対して最大値最小値除去処理(異常値除去処理)を行う最大最小除去部423と、ダイ内に形成された各種の回路パターンが形成された各種の領域毎の差画像信号の標準偏差(ばらつき)を算出するための、最大値最小値が除去された差画像信号の二乗値を算出する二乗値算出部424、更に二乗値の和をとる二乗和算出部425、および各種の領域毎に得られる二乗値の和を基に標準偏差(ばらつき)を算出する標準偏差算出部426と、ダイ内に形成された各種の回路パターンが形成された各種の領域毎の差画像信号の平均値を算出するための、最大値最小値が除去された差画像信号の和を算出する和算出部427、更に各種の領域毎に和の平均値をとる平均値算出部428と、各種の回路パターン領域毎に平均値算出部428から算出される平均値、標準偏差算出部426から算出される標準偏差および各種の領域に対して設定されるしきい値係数429を基にしきい値(しきい値=平均値±(しきい値係数×標準偏差))を算出するしきい値算出部430とで構成される。なお、ステージ系200の位置決め精度が悪い場合には、ステージ系200の位置決め精度のばらつきが上記差画像信号の標準偏差に重畳されて同じ回路パターン領域でも標準偏差が変化することになるので、しきい値算出部430で各種の回路パターン領域毎に算出されるしきい値の最大値を出力する最大値処理部431が必要となる。
以上説明したように、差分データ記憶部422に記憶された差画像信号ΔS(i,j)は、比較判定部407においてダイ内の各種の回路パターン領域毎に算出された適切なしきい値と比較されて欠陥データ(欠陥または欠陥候補位置データや欠陥または欠陥候補画像データ等も含む)408bが得られることになる。
次に、本発明の特徴とする画像処理部の第3の実施例400cについて図7を用いて説明する。該画像処理部の第3の実施例400cは、位置合せされた少なくとも3つ以上のダイ(勿論図9(a)に示すようにウエハ上に形成された全てのダイに対して行っても良いし、また図9(b)に示すようにウエハ上に形成された1ラインのダイに対して行っても良いし、また図9(c)に示すようにウエハ上に形成されたセンサ幅分の1ラインのダイに対して行っても良い。)に対応するソート画像領域の検出画像信号に対して、明るさ(諧調値)の順に並べ替え、該並べ替えたソート画像領域においてほぼ同じ明るさを有するダイから得られ、上記位置合せされた検査画像信号同士の差画像信号を差分抽出回路406で取り、比較判定部407において該取られた差画像信号をしきい値設定部420で設定されたしきい値421と比較することによって欠陥データ408cを得るようにしたことにある。即ち、ウエハ上に存在するダイの位置(場所)によることなく、常にほぼ同じ明るさを有するダイ間において検査画像信号の差画像信号が取られることになり、判定するしきい値を低くすることができ、極微小な異物等の欠陥を誤検出することなく検出することが可能となる。
なお、データ記憶部401は、図9(a)に示すようにウエハ上に形成された全てのダイに対してソート処理を行う場合には全てのダイから検出される検査画像信号を記憶し、また図9(b)に示すようにウエハ上に形成された1ラインのダイに対してソート処理を行う場合には1ラインのダイから検出される検査画像信号を記憶し、また図9(c)に示すようにウエハ上に形成されたセンサ幅分の1ラインのダイに対してソート処理を行う場合にはセンサ幅分の1ラインのダイから検出される検査画像信号を記憶する必要がある。
即ち、センサ304で検出されたウエハ1上の少なくとも3つ以上のダイに対応する検査画像信号が画像処理部400cにおいてA/D変換器(図示せず)でA/D変換されて階調信号(濃淡信号)としてデータ記憶部401に記憶される。その後、少なくとも3つ以上のダイに対応する検査画像信号は、画像切り出し部402により、1画素より大きい任意の画素領域に切り出され、その後、特開平10−318950号公報に記載されているように、画素単位位置合せ部403で画素単位の位置合せ処理が行われ、サブピクセル位置合せ部404でサブピクセル位置合せ処理が行われる。その後、少なくとも位置合せされた3つ以上のダイに対応するソート画像領域の検出画像信号に対して、ソート処理部405において明るさの順に並べ替える。さらに差分抽出回路406において、並べ替えたソート画像領域においてほぼ同じ明るさを有するダイから得られ、上記位置合せされた検査画像信号同士の間で差分をとり、比較判定部407において該取られた差画像信号をしきい値402と比較処理することにより欠陥データ408cの検出を実現する。ステージ系200の精度が十分であれば、画素単位位置合せ処理403、サブピクセル位置合せ処理404はなくてもよい。また、位置合せ時に切り出す画像(画素領域)の大きさとソート処理をするときに切り出す画像(ソート画像領域)の大きさは必ずしも等しい必要はない。
なお、ソート処理部405においてダイ毎に算出して順に並び替える明るさ(諧調値)は、ダイ間において対応するソート画像領域における例えば平均の明るさ(諧調値)でよい。ただし、ソート処理部405は、所定のダイから検出されて切り出された例えば3×3画素領域(位置ずれ算出領域)の検査画像信号の明るさ(平均的な諧調値)およびコントラスト(例えば最大諧調値と最小諧調値との差)を調べ、これら明るさおよびコントラストが予め設定した条件を満たさない場合には、ダイ毎に明るさを算出するソート画像領域から除くことが望ましい。
また、本図は画像処理の一実施例であり、必ずしもこのフローの順でなくてもよく、また、途中で他の処理を加えてもよい。また、画像処理は専用のLSIや、FPGA(Field Programmable Gate Array:書き込み可能なゲートアレイ)などを用いた処理基板、汎用プロセッサを用いて実現する。
次に、本発明の特徴とする画像処理部の第4の実施例400dについて図8を用いて説明する。図8は図7のしきい値設定部420を工夫した第2の実施例と同様な第4の実施例400dを示した図である。即ち、明るさ順に並べ替えたダイの数が少なくとも4つ以上の場合において、差分抽出回路406から得られた、並べ替えたソート画像領域においてほぼ同じ明るさを有するダイから得られ、位置合せされた検査画像信号同士の間の差画像のデータ(差画像信号)を、しきい値が算出できるまでの間遅延させるために、差分データ記憶部422に記憶する。そして、しきい値算出部430は、各種の回路パターン領域毎に平均値算出部428から算出される平均値、標準偏差算出部426から算出される標準偏差および各種の回路パターン領域に対して設定されるしきい値係数429を基にしきい値(しきい値=平均値±(しきい値係数×標準偏差))を算出する。従って、差分データ記憶部422に記憶された差画像信号は、比較判定部407においてダイ内の各種の回路パターン領域毎に算出された適切なしきい値と比較されて欠陥データ(欠陥または欠陥候補位置データや欠陥または欠陥候補画像データ等も含む)408bが得られることになる。また、本図は画像処理の一実施例であり、必ずしもこのフローの順でなくてもよく、また、途中で他の処理を加えてもよい。
次に、本発明に係る検査装置を半導体の製造工程に適用した場合の半導体の製造方法について図10を用いて説明する。半導体の製造ライン800は、ホト工程801、エッチング工程802、成膜工程803、CMP工程804等から構成される。そして、特定の工程通過後のウエハを本発明に係る検査装置1000で検査する。検査後はレビュー装置1001などで欠陥の詳細を付き止める事で、欠陥管理システム1200は工程管理システム1100を介して元の工程にフィードバックをかけることが可能となる。この繰返しにより半導体デバイスの歩留りを向上し、信頼性の高い半導体デバイスの製造が可能となる。
本発明に係る検査装置の一実施例を示す概略構成図である。 本発明に係る検査装置に設けられた画像処理部の第1の実施例を示す構成図である。 本発明に係る画素単位位置合せ処理の実施例を説明するための図である。 本発明に係るサブピクセル位置合せ処理の実施例を説明するための図である。 本発明に係る投票方式により位置合せ正解率向上の実施例を説明するための図である。 本発明に係る検査装置に設けられた画像処理部の第2の実施例を示す構成図である。 本発明に係る検査装置に設けられた画像処理部の第3の実施例を示す構成図である。 本発明に係るソート処理により明るさの順に並び替えて、位置合せをして差分をとる対象画像の実施例を示す図である。 本発明に係る検査装置に設けられた画像処理部の第3の実施例を示す構成図である。 本発明に係る検査装置を利用した半導体製品の製造方法の一実施例を説明するための図である。
符号の説明
1…ウエハ(被検査基板)、2…CPU部(主制御部)、3…表示装置、4…入力装置、5…記憶装置、6…ネットワーク、
100…照明光学系、101…光源、102…照射光学系、103…照射制御部、200…ステージ系、201…θステージ、202…Zステージ、203…Xステージ、204…Yステージ、205…ステージ制御部、300…検出系、301…対物レンズ、302…空間フィルタ、303…結像レンズ、304…センサ、400、400a〜400d…画像処理部、401…データ記憶部、402…画像切り出し部、403…画素単位位置合せ部、404…サブピクセル位置合せ部、405…ソート処理部、406…差分抽出回路、407…比較判定部、411…遅延メモリ、412…位置ずれ算出部、413…投票処理部(統計処理部)、414…加算回路、415、416、417…遅延メモリ、418…位置合せ部、420…しきい値設定部、421…しきい値、422…差分データ記憶部、423…最大最小除去部、424…二乗値算出部、425…二乗和算出部、426…標準偏差算出部、427…和算出部、428…平均値算出部、429…しきい値係数、430…しきい値算出部、431…最大値処理部、500…フーリエ変換面観察系、501…光路切り替え部、502…レンズ、503…カメラ、600…ウエハ観察系、601…ウエハ観察用対物レンズ、602…ウエハ観察用結象レンズ、603…カメラ、800…製造装置群、801…ホト工程、802…エッチング工程、803…成膜工程、804…CMP工程、1000…本発明を搭載した検査装置、1001…欠陥観察装置、1100…工程管理システム、1200…欠陥情報管理システム。

Claims (12)

  1. 複数のダイが配列された被検査対象から検出される検査画像信号を画像処理して欠陥データを出力する検査装置において、
    検査ダイからの検査画像信号を取得し、参照ダイからの参照画像信号を取得する取得手段と、
    該取得手段から取得される前記検査画像信号と前記参照画像信号との間の代表注目画素の周辺に切り出された位置ずれ算出領域毎の周辺注目画素における位置ずれ量を順次算出する位置ずれ量算出部と、
    該位置ずれ量算出部において順次算出された位置ずれ量を統計処理領域に亘って統計処理することによって前記検査画像信号と前記参照画像信号との間の代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理部と、
    該統計処理部で求められた代表注目画素における位置ずれ量に基づいて検査画像信号と参照画像信号とを位置合せする位置合せ部と、
    該位置合せ部で位置合せされた検査画像信号と参照画像信号とに基づいて欠陥判定して欠陥データを出力する比較判定部とを
    備えた画像処理装置を設けたことを特徴とする検査装置。
  2. 複数のダイが配列された被検査対象から検出される検査画像信号を画像処理して欠陥データを出力する検査装置において、
    検査ダイからの検査画像信号を取得し、参照ダイからの参照画像信号を取得する取得手段と、
    該取得手段から取得される前記検査画像信号及び前記参照画像信号の各々について代表注目画素の周辺における位置ずれ算出領域からの周辺検査画像信号群及び周辺参照画像信号群を順次統計処理領域に亘って切り出し、該順次切り出された周辺検査画像信号群と周辺参照画像信号群との間の周辺注目画素における位置ずれ量を順次算出する位置ずれ量算出部と、
    該位置ずれ量算出部において順次算出された位置ずれ量を統計処理領域に亘って統計処理することによって検査画像信号と参照画像信号との間の前記代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理部と、
    該統計処理部で求められた代表注目画素における位置ずれ量に基づいて検査画像信号と参照画像信号とを位置合せする位置合せ部と、
    該位置合せ部で位置合せされた検査画像信号と参照画像信号とに基づいて欠陥判定して欠陥データを出力する比較判定部とを
    備えた画像処理装置を設けたことを特徴とする検査装置。
  3. 前記画像処理装置の統計処理部において、前記代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理は、前記統計処理領域に亘る複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値を算出する処理で構成することを特徴とする請求項1又は2記載の検査装置。
  4. 前記画像処理装置の統計処理部において、前記統計処理領域は、被検査対象を載置して移動するステージ系の精度に応じて設定するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の検査装置。
  5. 前記画像処理装置の統計処理部において、前記位置ずれ量算出部で位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出領域における明るさおよびコントラストが予め設定した条件を満たさない場合には前記位置ずれ量の統計処理を変更するように構成することを特徴とする請求項1又は2記載の検査装置。
  6. 前記画像処理装置の統計処理部において、前記複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値が一定割合より多い場合と少ない場合とで前記代表注目画素における位置ずれ量の求め方を変えるように構成することを特徴とする請求項1又は2記載の検査装置。
  7. 複数のダイが配列された被検査対象から検出される検査画像信号を画像処理して欠陥データを出力する検査方法において、
    検査ダイからの検査画像信号を取得し、参照ダイからの参照画像信号を取得する取得ステップと、
    該取得ステップから取得される前記検査画像信号と前記参照画像信号との間の代表注目画素の周辺に切り出された位置ずれ算出領域毎の周辺注目画素における位置ずれ量を順次算出する位置ずれ量算出ステップと、
    該位置ずれ量算出ステップにおいて順次算出された位置ずれ量を統計処理領域に亘って統計処理することによって前記検査画像信号と前記参照画像信号との間の代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理ステップと、
    該統計処理ステップで求められた代表注目画素における位置ずれ量に基づいて検査画像信号と参照画像信号とを位置合せする位置合せステップと、
    該位置合せステップで位置合せされた検査画像信号と参照画像信号とに基づいて欠陥判定して欠陥データを出力する比較判定ステップとを有することを特徴とする検査方法。
  8. 複数のダイが配列された被検査対象から検出される検査画像信号を画像処理して欠陥データを出力する検査方法において、
    検査ダイからの検査画像信号を取得し、参照ダイからの参照画像信号を取得する取得ステップと、
    該取得ステップから取得される前記検査画像信号及び前記参照画像信号の各々について代表注目画素の周辺における位置ずれ算出領域からの周辺検査画像信号群及び周辺参照画像信号群を順次統計処理領域に亘って切り出し、該順次切り出された周辺検査画像信号群と周辺参照画像信号群との間の周辺注目画素における位置ずれ量を順次算出する位置ずれ量算出ステップと、
    該位置ずれ量算出ステップにおいて順次算出された位置ずれ量を統計処理領域に亘って統計処理することによって検査画像信号と参照画像信号との間の前記代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理ステップと、
    該統計処理ステップで求められた代表注目画素における位置ずれ量に基づいて検査画像信号と参照画像信号とを位置合せする位置合せステップと、
    該位置合せステップで位置合せされた検査画像信号と参照画像信号とに基づいて欠陥判定して欠陥データを出力する比較判定ステップとを有することを特徴とする検査方法。
  9. 前記統計処理ステップにおいて、前記代表注目画素における位置ずれ量を求める統計処理は、前記統計処理領域に亘る複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値を算出する処理であることを特徴とする請求項7又は8記載の検査方法。
  10. 前記統計処理ステップにおいて、前記統計処理領域は、被検査対象を載置して移動するステージ系の精度に応じて設定することを特徴とする請求項7又は8記載の検査方法。
  11. 前記統計処理ステップにおいて、前記位置ずれ量算出ステップで位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出領域における明るさおよびコントラストが予め設定した条件を満たさない場合には前記位置ずれ量の統計処理を変更することを特徴とする請求項7又は8記載の検査方法。
  12. 前記統計処理ステップにおいて、前記複数の周辺注目画素における位置ずれ量の最頻値が一定割合より多い場合と少ない場合とで前記代表注目画素における位置ずれ量の求め方を変えることを特徴とする請求項7又は8記載の検査方法。
JP2004318776A 2004-11-02 2004-11-02 検査装置および検査方法 Pending JP2006132947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318776A JP2006132947A (ja) 2004-11-02 2004-11-02 検査装置および検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004318776A JP2006132947A (ja) 2004-11-02 2004-11-02 検査装置および検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006132947A true JP2006132947A (ja) 2006-05-25

Family

ID=36726632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004318776A Pending JP2006132947A (ja) 2004-11-02 2004-11-02 検査装置および検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006132947A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7333192B2 (en) 2006-01-23 2008-02-19 Hitachi High-Technologies Corporation Apparatus and method for inspecting defects
JP2009147259A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Disco Abrasive Syst Ltd 検査装置
JP2009168553A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査装置及び試料検査方法
JP2009175001A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Fuji Electric Systems Co Ltd 欠陥検査装置
JP2010534408A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 ケーエルエー−テンカー・コーポレーション 標準参照ダイ比較検査に用いるための標準参照ダイを生成する方法及びウエハーを検査するための方法
JP2010286500A (ja) * 2010-08-26 2010-12-24 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査装置及び試料検査方法
JP2011095131A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 画像処理方法
JP2011106899A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 画像処理方法
JP2013142553A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Anritsu Sanki System Co Ltd はんだ形状分析装置及びそれを用いたはんだ検査工程分析装置
US8571301B2 (en) 2010-09-24 2013-10-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Alignment method and examination apparatus
JP2016109673A (ja) * 2014-10-16 2016-06-20 ディーシージー システムズ、 インコーポレイテッドDcg Systems Inc. レーザボルテージイメージングのシステム及び方法
US11906294B2 (en) 2020-07-28 2024-02-20 Ricoh Company, Ltd. Alignment apparatus, alignment system, alignment method, and recording medium

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10318950A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Hitachi Ltd パターン検査方法およびその装置
JPH10325711A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Hitachi Ltd 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法
JP2000283928A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Toshiba Corp パターン検査方法及びその装置
JP2002303588A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Sony Corp パターン欠陥検査装置
JP2003223630A (ja) * 2002-01-30 2003-08-08 Hitachi Ltd パターン検査方法及びパターン検査装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10318950A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Hitachi Ltd パターン検査方法およびその装置
JPH10325711A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Hitachi Ltd 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法
JP2000283928A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Toshiba Corp パターン検査方法及びその装置
JP2002303588A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Sony Corp パターン欠陥検査装置
JP2003223630A (ja) * 2002-01-30 2003-08-08 Hitachi Ltd パターン検査方法及びパターン検査装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7973920B2 (en) 2006-01-23 2011-07-05 Hitachi High-Technologies Corporation Apparatus and method for inspecting defects
US7768635B2 (en) 2006-01-23 2010-08-03 Hitachi High-Technologies Corporation Apparatus and method for inspecting defects
US8218138B2 (en) 2006-01-23 2012-07-10 Hitachi High-Technologies Corporation Apparatus and method for inspecting defects
US7333192B2 (en) 2006-01-23 2008-02-19 Hitachi High-Technologies Corporation Apparatus and method for inspecting defects
JP2010534408A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 ケーエルエー−テンカー・コーポレーション 標準参照ダイ比較検査に用いるための標準参照ダイを生成する方法及びウエハーを検査するための方法
JP2009147259A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Disco Abrasive Syst Ltd 検査装置
JP2009168553A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査装置及び試料検査方法
JP4664996B2 (ja) * 2008-01-15 2011-04-06 株式会社東芝 試料検査装置及び試料検査方法
JP2009175001A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Fuji Electric Systems Co Ltd 欠陥検査装置
JP2011095131A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 画像処理方法
JP2011106899A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 画像処理方法
JP2010286500A (ja) * 2010-08-26 2010-12-24 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査装置及び試料検査方法
US8571301B2 (en) 2010-09-24 2013-10-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Alignment method and examination apparatus
JP2013142553A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Anritsu Sanki System Co Ltd はんだ形状分析装置及びそれを用いたはんだ検査工程分析装置
JP2016109673A (ja) * 2014-10-16 2016-06-20 ディーシージー システムズ、 インコーポレイテッドDcg Systems Inc. レーザボルテージイメージングのシステム及び方法
US11906294B2 (en) 2020-07-28 2024-02-20 Ricoh Company, Ltd. Alignment apparatus, alignment system, alignment method, and recording medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8639019B2 (en) Method and apparatus for inspecting pattern defects
US8040503B2 (en) Method of inspecting a semiconductor device and an apparatus thereof
US7672799B2 (en) Defect inspection apparatus and defect inspection method
JP4402004B2 (ja) 検査装置
JP2008039533A (ja) 欠陥検査方法及びその装置
JP2007024737A (ja) 半導体の欠陥検査装置及びその方法
WO2012035852A1 (ja) 欠陥検査方法及びその装置
US8879821B2 (en) Defect inspecting device and defect inspecting method
JP4387089B2 (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2009016455A (ja) 基板位置検出装置及び基板位置検出方法
WO2020105319A1 (ja) 欠陥検査装置、欠陥検査方法
JP2006132947A (ja) 検査装置および検査方法
JP2016145887A (ja) 検査装置および検査方法
JP3878340B2 (ja) パターンの欠陥検査方法およびその装置
KR20120105863A (ko) 인쇄회로기판의 광학 검사 장치 및 방법
JP2006284617A (ja) パターン検査方法
JP2006226792A (ja) パターン欠陥検査方法
WO2014112290A1 (ja) 検査装置
JP2005207802A (ja) レジストパターン検査方法及びその検査装置
JP2006093172A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP4300802B2 (ja) マーク位置検出装置、マーク位置検出方法、重ね合わせ測定装置、および、重ね合わせ測定方法
JP2010243214A (ja) 欠陥検出方法および欠陥検出装置
JP3803677B2 (ja) 欠陥分類装置及び欠陥分類方法
JP3796101B2 (ja) 異物検査装置および方法
WO2021084933A1 (ja) 検査装置、方法、及び、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070215

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100706