JPH10233217A - 非水電解液二次電池用結着剤およびそれを用いた電池電極合剤 - Google Patents

非水電解液二次電池用結着剤およびそれを用いた電池電極合剤

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JPH10233217A
JPH10233217A JP9248922A JP24892297A JPH10233217A JP H10233217 A JPH10233217 A JP H10233217A JP 9248922 A JP9248922 A JP 9248922A JP 24892297 A JP24892297 A JP 24892297A JP H10233217 A JPH10233217 A JP H10233217A
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copolymer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用有機溶剤に可溶で非水電解液に膨潤せ
ず、しかも電池性能を向上させる非水電解液二次電池用
結着剤を提供する。 【解決手段】 非水電解液二次電池用結着剤として、フ
ッ化ビニリデン50〜80モル%、テトラフルオロエチ
レン17〜50モル%およびこれらと共重合可能な単量
体3モル%未満とから構成される共重合体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液二次電
池用結着剤およびそれを用いた電池電極合剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオテープレコーダー、カ
メラ一体型ビデオテープレコーダー、ノート型パソコ
ン、携帯電話など小型で携帯に適した電気・電子機器の
需要が増大している。これに伴って、小型、軽量で繰り
返し使用できる高性能な二次電池が求められ、従来の鉛
電池やニッケル・カドニウム電池以外にニッケル水素電
池やリチウムイオン電池などの種々の新しい電池が商品
化されている。このうちアルカリ電解液を用いたニッケ
ル水素二次電池は電圧が低く、エネルギー密度も大きく
できず、また自己放電も大きいという課題が残ってい
る。一方、非水電解液を用いたリチウムイオン二次電池
は、高電圧、高エネルギー密度で、自己放電も少なく、
超軽量が可能という長所を有しており、今後大きな成長
が期待される二次電池である。
【0003】このリチウムイオン二次電池のエネルギー
密度向上には電極作製技術が大きなポイントとなってい
る。この電極については、たとえばコークスやカーボン
などの炭素質材料を負極活物質として負極を作製するば
あい、炭素質材料を粉末化し、結着剤とともに溶剤に分
散させて負極合剤を調製し、負極集電体に塗布後、溶剤
を乾燥除去し、圧延することによりえられる。なお、本
明細書では、単にリチウムイオンを吸蔵放出するにすぎ
ない炭素質材料も活物質と称することとする。また同様
に正極は、たとえばリチウム含有酸化物を正極活物質と
してこれを粉末化し、導電剤および結着剤とともに溶剤
に分散させて正極合剤を調製し、正極集電体に塗布後、
溶剤を乾燥除去し圧延することにより作製するものであ
る。従来、このリチウムイオン二次電池の結着剤として
は、ポリフッ化ビニリデンがよく使用されている。たと
えば特開平4−249859号公報には、正極活物質と
してLiCoO2のようなリチウム含有酸化物と導電剤
としてのグラファイトをポリフッ化ビニリデンと混合し
作製した正極合剤をN−メチルピロリドンに分散させて
スラリー状にしたものをアルミ箔の正極集電体に塗布
し、また負極活物質としての炭素質材料とポリフッ化ビ
ニリデンとを混合し作製した負極合剤をN−メチルピロ
リドンに分散させてスラリー状にしたものを負極集電体
である銅箔上に塗布し、それぞれ乾燥後、ローラープレ
ス機により圧縮成形して電極シートに加工する技術が開
示されている。しかし、ポリフッ化ビニリデンの溶剤は
N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドやジメチ
ルアセトアミドなどの沸点が高く高価な特殊有機溶剤に
限られ、そのため電極シート製造時に溶剤乾燥に時間が
かかったり、生産コストが高くなるといったことがあ
る。また、ポリフッ化ビニリデンはリチウムイオン二次
電池に使用されているプロピレンカーボネート、エチレ
ンカーボネート、ジエチルカーボネート、またはそれら
の混合物といった非水電解液の有機溶媒に対し膨潤しや
すい。そのため、充放電を繰り返していくうちに集電体
である金属箔との接着性がわるくなり、その結果電池内
部抵抗の上昇が起こり電池性能が低下するという問題が
生ずる。さらに、ポリフッ化ビニリデン結着剤を使用し
た電極シートは柔軟性に乏しく、角型電池作製での電極
シートを180度に折り畳む工程時や、円筒型電池作製
での電極シートを小さく丸める工程時に、電極シートか
ら電極合剤が剥離するといった問題が生じやすく、生産
の歩留りがわるくなっている。また、特開平4−953
63号公報では、非水電解液二次電池における充放電時
の正極活物質の膨脹、収縮に対して結着性をもたせる目
的でフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、フッ化ビニリデン−3フッ化塩化エチレン共重合
体というフッ素系二元共重合体を主成分とするゴム弾性
を有する材料が結着剤として記載されている。しかし、
このような共重合体はポリフッ化ビニリデンに比べ結晶
性がわるく、そのためポリフッ化ビニリデン以上に非水
電解液の有機溶媒に対して膨潤しやすく、電解液の種類
によっては溶出してしまい結着剤としての役目を果たさ
なくなる。同様な結着剤として特公平8−4007号公
報には、ポリフッ化ビニリデンのかわりに主としてフッ
化ビニリデン、テトラフルオロエレチレンおよびヘキサ
フルオロプロピレンから構成されるフッ素系高分子共重
合体を結着剤に使用するという内容が記載されている。
その請求の範囲に記載された共重合体の組成範囲はモル
分率でフッ化ビニリデンが0.3〜0.9、ヘキサフル
オロプロピレンが0.03〜0.5、テトラフルオロエ
チレンが0〜0.5で、これら3つのモノマーのモル分
率の合計が0.80〜1というものである。この特許に
おいても、ポリフッ化ビニリデンが前述したN−メチル
ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミドやメチルスルホキシドなどのような極性が強く、沸
点が高く、また中には毒性のある特殊溶剤にしか溶解し
ないため、該溶剤を用いて活物質を塗布成形し電極を製
造する際、高沸点溶剤の乾燥に時間がかかりすぎる、ま
たその毒性のため密閉設備、排気設備などを整備する必
要があるなどの製造工程上の問題を有していることが指
摘されている。そしてこの公報では、以上の問題点を解
決するため、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンなどのケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル系さらにジオキサン、テトラヒドロフランなどの
エーテル系などの低価格で低沸点の汎用有機溶剤、また
はそれらの混合物にも溶解する前記共重合体を結着剤に
使用するものである。しかしながら、この共重合体も基
本的には前述したフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプ
ロピレン二元共重合体やフッ化ビニリデン−3フッ化塩
化エチレン二元共重合体と同じく、非水電解液の有機溶
媒に対し膨潤性が大きいため、電池の長期使用時に電極
合剤の集電体からの剥離や活物質の脱落が起き、電池性
能の低下などの問題を生じうる。
【0004】さらに特開平7−147156号公報には
ポリアセン系骨格構造を有する不溶不融性基体と特定の
バインダーの混合層を金属箔状に接着した電極を電極と
して用いることにより、電池容量が向上するとし、その
バインダーは、フッ素原子/炭素原子の原子比が1.5
未満、0.75以上の含フッ素系ポリマーであるとして
いる。しかし、具体的に開示されているものはポリフッ
化ビニリデンのみで、また、たとえば該公報記載のエチ
レン−4フッ化エチレン共重合体、プロピレン−4フッ
化エチレン共重合体は共に有機溶媒に不溶であり、含フ
ッ素系ポリマーが完全に溶解していることが均質な電極
をうるうえで好ましいとする記載より考えるとバインダ
ーとして不適当であり、現実性がないと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
フッ化ビニリデンに比べ柔軟性があり、従来のN−メチ
ルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルム
アミドなどの溶剤にはもちろんのこと、アセトンやメチ
ルエチルケトンなどの低沸点有機溶剤に可溶であり、ま
た、前述のフッ素系共重合体に比べプロピレンカーボネ
ートやエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、
ジメトキシエタンまたはそれらの混合物などの非水電解
液の有機溶媒に対して膨潤性の少ない非水電解液二次電
池用結着剤および該結着剤を用いる電池電極合剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンから主
として構成される共重合体を非水電解液二次電池用結着
剤として使用することにより、製造工程の簡素化や生産
コストの削減が可能になること、また非水電解液に対す
る膨潤性が小さくなるため電池性能の向上が計られるこ
とが見出された。
【0007】すなわち本発明は、正極活物質と導電剤と
結着剤よりなる正極合剤が正極集電体に保持されてなる
正極および/または負極活物質と結着剤よりなる負極合
剤が負極集電体に保持されてなる負極ならびに非水電解
液を具備してなる非水電解液二次電池に用いる結着剤に
おいて、該結着剤がフッ化ビニリデン50〜80モル%
とテトラフルオロエチレン20〜50モル%から構成さ
れる二元共重合体からなる非水電解液二次電池用結着剤
に関する。
【0008】また、本発明は該結着剤がフッ化ビニリデ
ン50〜80モル%、テトラフルオロエチレン17モル
%以上50モル%未満およびこれらと共重合しうる単量
体3モル%未満から構成される三元以上の共重合体から
なる非水電解液二次電池用結着剤に関する。
【0009】前記共重合体はサイクル特性の向上の点か
ら分子量が大きい方がよく、たとえば三元以上の共重合
体のばあいは数平均分子量150,000〜500,0
00であるのが好ましい。
【0010】本発明の結着剤は、リチウム含有酸化物を
正極活物質として用いるばあいに特に有用である。
【0011】また、本発明は前記結着剤を含む電池電極
合剤に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の結着剤は、フッ化ビニリ
デンの共重合割合が50〜80モル%、好ましくは60
〜80モル%であるフッ化ビニリデン−テトラフルオロ
エチレン系の共重合体からなることを特徴とする。
【0013】具体的には、フッ化ビニリデン50〜80
モル%、好ましくは60〜80モル%とテトラフルオロ
エチレン20〜50モル%、好ましくは20〜40モル
%から構成される二元共重合体からなる結着剤と、フッ
化ビニリデン50〜80モル%、好ましくは60〜80
モル%、テトラフルオロエチレン17モル%以上50モ
ル%未満、好ましくは17モル%以上40モル%未満お
よびこれらと共重合可能な単量体3モル%未満、好まし
くは2.8モル%未満、さらに好ましくは2.5モル%
未満から構成される三元以上の共重合体からなる結着剤
があげられる。
【0014】本発明で用いるフッ化ビニリデン共重合体
は公知の重合方法により重合することができ、そのうち
でも主としてラジカル共重合法が好ましい。すなわち重
合方法としては、ラジカル的に進行するものであれば手
段は何ら制限されないが、たとえば有機もしくは無機の
ラジカル重合開始剤、熱、光または電離放射線などによ
って開始される。重合の形態も溶液重合、バルク重合、
懸濁重合、乳化重合などを用いることができる。
【0015】フッ化ビニリデンが50モル%より少ない
ばあい有機溶剤全般に対して溶解しにくくなる。一方、
80モル%より多いばあいはプロピレンカーボネートや
エチレンカーボネート、ジエチレンカーボネートなどの
電解液に対して膨潤性が大きくなり、その結果それらを
結着剤として用いた電池の長期使用やまた高温度下での
連続使用時に、合剤の集電体からの剥離や活物質の脱落
が起こり、電池性能が低下していく。さらに80モル%
より多いばあいは汎用の低沸点有機溶剤に対する溶解性
が悪くなり、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムア
ミドなどの特殊な高沸点有機溶剤を使用せざるをえなく
なるため、電池製造時に溶剤の乾燥に時間がかかり、生
産効率のアップができなくなる。また、えられる共重合
体材料が硬くなり柔軟性に乏しいため、電極シートの小
さな巻付けや折り畳み加工に限界があり、電池性能アッ
プにも支障をきたす。
【0016】本発明で用いる二元または三元以上の共重
合体の分子量は、GPC(ゲル透過クロマトグラフィ
ー)測定での数平均分子量がポリスチレン換算値で1
0,000〜500,000のものが好ましい。10,
000より小さいと分子量が低すぎて成膜できず、また
500,000を超えると電極合剤のチキソ性が非常に
大きくなり、電極集電体に塗布するのが困難となる傾向
がある。また、サイクル特性を向上させるためには比較
的分子量が高い方が好ましく、この点からたとえば三元
以上の共重合体のばあい150,000〜500,00
0のものが好ましい。
【0017】ところで、結着剤と集電体との接着性はフ
ッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとの共重合体
で充分であるが、さらに共重合体の優れた非水電解液膨
潤性を損なわない程度にそれらと共重合しうる単量体を
共重合させて接着性をさらに向上させることができる。
ただし、添加量は3モル%未満がよく、それ以上添加す
ると一般的にフッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレ
ンの共重合体の結晶性が著しく低下し、その結果非水電
解液膨潤性がわるくなる傾向がある。フッ化ビニリデン
とテトラフルオロエチレンと共重合しうる単量体として
は、特開平6−172452号公報に記載されているよ
うな不飽和二塩基酸モノエステル、たとえばマレイン酸
モノメチルエステル、シトラコン酸モノメチルエステ
ル、シトラコン酸モノエチルエステルやビニレンカーボ
ネートなど、また特開平7−201316号公報に記載
されているような、−SO3M、−OSO3M、−COO
M、−OPO3M(Mはアルカリ金属を表わす)やアミ
ン系極性基である−NHR1、−NR23(R1、R2
3はアルキル基を表わす)などの親水性極性基を有す
る化合物、たとえばCH2=CH−CH2−Y、CH2
C(CH3)−CH2−Y、CH2=CH−CH2−O−C
O−CH(CH2COOR4)−Y、CH2=CH−CH2
−O−CH2−CH(OH)−CH2−Y、CH2=C
(CH3)−CO−O−CH2−CH2−CH2−Y、CH
2=CH−CO−O−CH2−CH2−Y、CH2=CH−
CO−NH−C(CH32−CH2−Y(Yは親水性極
性基、またR4はアルキル基を表わす)やその他、マレ
イン酸や無水マレイン酸などがあげられる。さらに、C
2=CH−CH2−O−(CH2n−OH(3≦n≦
8)、
【0018】
【化1】
【0019】CH2=CH−CH2−O−(CH2−CH2
−O)n−H(1≦n≦14)、CH2=CH−CH2
O−(CH2−CH(CH3)−O)n−H(1≦n≦1
4)のなどの水酸化アリルエーテルモノマーや、カルボ
キシル化および/または−(CF2n−CF3(3≦n
≦8)で置換されるアリルエーテルおよびエステルモノ
マー、たとえばCH2=CH−CH2−O−CO−C24
−COOH、CH2=CH−CH2−O−CO−C510
−COOH、CH2=CH−CH2−O−C24−(CF
2nCF3、CH2=CH−CH2−CO−O−C24
(CF2nCF3、CH2=C(CH3)−CO−O−C
2−CF3なども同様に共重合可能な単量体として使用
できる。ところで、以上のような極性基などを含む化合
物以外でもフッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレン
との共重合体の結晶性を少し低下させ材料に柔軟性を与
えることによりアルミや銅の金属箔からなる集電体との
接着性を向上せられることがこれまでの研究より類推で
きるようになった。これより、たとえばエチレン、プロ
ピレンなどの不飽和炭化水素系モノマー(CH2=CH
R、Rは水素原子、アルキル基またはClなどのハロゲ
ン)や、フッ素系モノマーである3フッ化塩化エチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン、ヘキサフルオロイソブ
テンやCF2=CF−O−Cn2n+1(nは1以上の整
数)、CH2=CF−Cn2n+1(nは1以上の整数)、
CH2=CF−(CF2CF2nH(nは1以上の整
数)、さらにCF2=CF−O−(CF2CF(CF3
O)m−Cn2n+1(m、nは1以上の整数)も使用可能
である。そのほか式(1):
【0020】
【化2】
【0021】(式中、Yは−CH2OH、−COOH、
カルボン酸塩、カルボキシエステル基またはエポキシ
基、XおよびX1は同じかまたは異なりいずれも水素原
子またはフッ素原子、Rfは炭素数1〜40の2価の含
フッ素アルキレン基または炭素数1〜40のエーテル結
合を含有する2価の含フッ素アルキレン基を表わす)で
示される少なくとも1種の官能基を有する含フッ素エチ
レン性単量体も使用可能である。これらの単量体を1種
または2種以上共重合することにより、さらに集電体と
の接着性が向上し、充放電を繰り返し行なっても集電体
より電極活物質が剥がれ落ちることがなく、良好な充放
電サイクル特性がえられる。
【0022】本発明の電池用結着剤に用いる主としてフ
ッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンからなる共重
合体(以下、「フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチ
レン系共重合体」ということもある)は、ポリフッ化ビ
ニリデンの溶剤であるN−メチルピロリドン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどの含窒素系有
機溶剤はもちろん、一般的によく使用される低沸点の汎
用有機溶剤にも可溶であるにもかかわらず、前記有機電
解液に対して膨潤度が小さい。したがって、該共重合体
を用いると柔軟性のある電極合剤および電極シートを与
えることができる。
【0023】低沸点の汎用有機溶剤には、たとえばアセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン系溶剤;酢酸エチル、酢
酸ブチルなどのエステル系溶剤;テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル系溶剤;さらにそれらの混合
溶剤をあげることができる。
【0024】前記共重合体を結着剤として使用するばあ
いは、該共重合体を溶剤に溶解させた溶液に電極活物質
などの電極材料を分散、混合させるといった方法が一般
的である。そのほか、たとえば共重合体粉末と電極活物
質の粉末同士を先に混合した後、有機溶剤を添加し合剤
を作製してもよい。また、共重合体と電極活物質の粉末
同士を加熱溶融し、押出成形機で押し出して薄膜の合剤
を作製しておき、導電性接着剤や前記汎用性有機溶剤を
塗布した集電体上に張り合せて電極シートを作製するこ
ともできる。さらに、あらかじめ予備成形した電極活物
質に共重合体の溶液を塗布してもよい。このように、結
着剤としての適用方法は特に限定されない。
【0025】ところで、共重合体からなる結着剤を含む
合剤と集電体との接着性を向上させる方法の1つとし
て、集電体上に塗布した合剤塗料を結着剤中の共重合体
の融点以上で乾燥処理する方法がある。しかし、従来の
結着剤であるポリフッ化ビニリデンのばあい、特開平4
−249859号公報には比較的高温(170〜180
℃以上。なおポリフッ化ビニリデンの一般的な融点は1
75℃付近)で合剤塗料の乾燥処理を施すとポリフッ化
ビニリデンの材質変化が起こり、その結果、充放電サイ
クル特性の容量維持率がわるくなると記載されている。
本発明で用いる前記共重合体では加熱乾燥処理によって
そういった問題は起こらず、目的とする接着性の向上が
認められ、電池性能も安定している。
【0026】本発明の結着剤としては、さらに接着性を
向上させるため前記二元または三元以上の共重合体にポ
リメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリア
クリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミド
イミド、ポリカーボネートなどの樹脂が含まれるもので
もよいが、これら樹脂の結着剤中における含有量は約2
0体積%以下であるのが好ましい。
【0027】本発明の結着剤を適用する対象となる非水
電解液二次電池は、正極活物質と導電剤と結着剤よりな
る正極合剤が正極集電体に保持されてなる正極、負極活
物質と結着剤よりなる負極合剤が負極集電体に保持され
てなる負極、および非水電解液を備えている。
【0028】本発明はまた、前記結着剤と他の電極材料
とからなる電池電極合剤に関する。他の電極材料として
は以下に示す正極活物質、負極活物質および導電剤があ
る。
【0029】本発明で使用される正極活物質としては、
二酸化マンガン、五酸化バナジウムなどのような遷移金
属酸化物;硫化鉄、硫化チタンのような遷移金属カルコ
ゲン化物;さらにはリチウムを含む複合酸化物などを用
いることができる。特に、高電圧、高エネルギー密度が
えられ、充放電サイクル特性にも優れることから、式L
X1-YY2(AはMn、CoおよびNiよりなる群
から選ばれる少なくとも1種の遷移金属元素、MはB、
Mg、Ca、Sr、Ba、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Al、In、Nb、Mo、W、
YおよびRhよりなる群から選ばれる少なくとも1種の
元素、0.05≦X≦1.1、0≦Y≦0.5)で表わ
されるリチウム含有酸化物が好ましい。具体例として
は、たとえばコバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニ
ッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウ
ム(LiMn24)などが望ましい。
【0030】一方、負極活物質としては、リチウムなど
をドープ/脱ドープ可能な炭素質材料が用いられ、たと
えばポリアセン、ポリピロールなどの導電性ポリマーあ
るいはコークス、ポリマー炭、カーボンファイバーなど
のほか、単位体積当たりのエネルギー密度が大きいこと
から、熱分解炭素類、コークス類(石油コークス、ピッ
チコークス、石炭コークスなど)、カーボンブラック
(アセチレンブラックなど)、ガラス状炭素、有機高分
子材料焼成体(有機高分子材料を500℃以上の温度で
不活性ガス気流中、あるいは真空中で焼成したもの)な
どが好ましい。
【0031】導電剤としては、たとえばアセチレンブラ
ック、ケッチェンブラックなどのカーボンブラック類や
グラファイトなどの炭素材料などがあげられる。
【0032】本発明の結着剤は正極合剤および/または
負極合剤中の結着剤として使用され、その配合割合は電
極合剤の0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量
%である。残部は前記電極材料である。
【0033】電極合剤を張り合わせる正極集電体として
は、たとえばアルミ箔などがあげられ、負極集電体とし
てはたとえば銅箔などがあげられる。
【0034】非水電解液は特に限定されるものではない
が、有機溶媒としてはプロピレンカーボネート、エチレ
ンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチルラ
クトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネー
トなどの公知の溶媒の1種もしくは2種以上が使用でき
る。電解質も従来より公知のものがいずれも使用でき、
LiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、L
iCl、LiBr、CH3SO3Li、CF3SO3Li、
炭酸セシウムなどを用いることができる。さらに本発明
の電池電極合剤には、このほか集電体との接着性をさら
に向上させるため、たとえばポリメタクリレート、ポリ
メチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイ
ミド、ポリアミドおよびポリアミドイミド系樹脂などを
併用してもよい。
【0035】本発明の結着剤は、非水電解液二次電池用
結着剤として、以上に説明した液状電解質を用いたリチ
ウムイオン二次電池だけでなく、電解液や電解質を保持
しセパレータの役割をも担うポリマー電解質(いわゆる
高分子ゲル電解質)としてポリマー電解質リチウム二次
電池にも有用である。
【0036】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではない。
【0037】実施例1〜9 表1に示すフッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレン
の二元共重合体、および接着性向上のために他の共重合
可能な単量体を共重合させた三元共重合体を常法により
製造した。それらの組成、分子量およびそれらの有機溶
剤溶解性を表1に示す。また比較例1〜4として、表1
に示す共重合体およびポリフッ化ビニリデン(ダイキン
工業(株)製のVP825)についての結果を併せて示
す。
【0038】なお、有機溶剤溶解性は、各溶剤に対して
表1に示す共重合体10重量%について、室温〜50℃
の環境下での溶解性を試験するという方法で調べ、表1
中、○は可溶、×は不溶を示す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例10 実施例1〜9の共重合体粉末10gを直径12cmの金
型に充填し、50トンプレスで230℃、ゲージ圧15
kg/cm2で15分間プレスし、厚さ約0.5mmの
シートをえた。また同様にして比較例3のポリフッ化ビ
ニリデンもプレス成形しシートとした。これらのシート
より幅0.5cm、長さ3cmの短冊を切り出し、動的
粘弾性測定(レオメトリクス(Rheometric
s)社製、測定周波数:3.5Hz、25℃)を行なっ
た。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】実施例11 実施例10で作製した実施例1〜9の共重合体成形シー
トを幅1cm、長さ5cmの短冊に切り出し、比重計
(東洋精機(株)製、DENSI METER)でその
体積を測定した。つぎに85℃に加熱したプロピレンカ
ーボネートとエチレンカーボネートの混合液(体積比
1:1)およびエチレンカーボネートとジエチルカーボ
ネートの混合液(体積比1:1)中にそれぞれ浸漬し、
72時間後の体積変化率(浸漬により増加した体積の割
合)を測定した。なお、比較のために、比較例3〜4の
ポリフッ化ビニリデンおよび共重合体粉末を実施例10
と同様に成形してえた成形シートより同形状に切り出し
た短冊シート、およびフッ化ビニリデン(VdF)−テ
トラフルオロエチレン(TFE)−ヘキサフルオロプロ
ピレン(HFP)の三元共重合体フッ素ゴム(フッ化ビ
ニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプ
ロピレン=60/20/20、モル%)を実施例10と
同様な方法でシート成形し同形状に切り出した短冊シー
トについても同様に測定した。結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】実施例12 (負極の作製)負極活物質としてカーボンブラック60
重量部と、結着剤として実施例1(二元)、実施例4〜
6および9(三元)の共重合体または比較例3のポリフ
ッ化ビニリデンをそれぞれ5重量部と、溶剤としてN−
メチルピロリドンまたはメチルエチルケトンまたはテト
ラヒドロフラン35重量部をボールミルを用いて10時
間混合し、負極合剤を調製した。この合剤を負極集電体
となる厚さ10μmの銅箔の両面に乾燥後の厚さが10
0μmになるように塗布し、最終的に120℃で乾燥
後、圧延処理して帯状負極を作製した。
【0045】(正極の作製)正極活物質としてLiCo
2を60重量部と、導電剤としてアセチレンブラック
5重量部、結着剤として実施例1(二元)、実施例4〜
6および9(三元)の共重合体または比較例3のポリフ
ッ化ビニリデンをそれぞれ5重量部と、溶剤としてN−
メチルピロリドンまたはメチルエチルケトンまたはテト
ラヒドロフラン30重量部をボールミルを用いて10時
間混合し、正極合剤を調製した。この合剤を正極集電体
となる厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に乾燥後の
厚さが100μmになるように塗布し、最終的に120
℃で乾燥後、圧延処理して帯状正極を作製した。
【0046】(電池の作製)特開平7−201316号
公報に記載されている方法に準じ、前記のように作製し
た帯状負極および帯状正極を用いて電池を作製した。
【0047】すなわち、前記帯状正極、帯状負極をセパ
レータとなる厚さ25μmのポリプロピレン製フィルム
を介して積層し、これを多数回巻回することで、外形1
8mmの渦巻電極体を作製した。そして、この渦巻電極
体をニッケルメッキが施された鉄製電池缶に収納し、こ
の渦巻電極体の上下に絶縁板を設置した。そして、アル
ミニウム製正極リードを正極集電体から導出して電池蓋
に溶接し、ニッケル製負極リードを負極集電体から導出
して電池缶に溶接した。
【0048】この渦巻電極体が収納された電池缶の中
に、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートが体
積比1:1で混合された混合溶媒にLiPF6を1モル
/リットルなる濃度で溶解した非水電解液を注入した。
そして、電流遮断機構を有する安全弁装置、電池蓋を電
池缶にアスファルトで表面を塗布した絶縁封口ガスケッ
トを介してかしめることで固定し、直径18mm、高さ
65mmの円筒型の非水電解液を用いた二次電池を作製
した(表4に電池A〜Pとして示す)。
【0049】このようにして作製された非水電解液二次
電池について、室温下、最大充電電圧4.2V、充電電
流1Aの条件で充電を2.5時間行ない、ついで6.2
Ωの定抵抗で放電を行なうといった充放電サイクルを繰
り返し行なって、放電容量の変化を観測し、放電容量が
初期容量の50%まで低下するサイクル数(50%容量
サイクル数)を調べた。その結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】表4の結果からわかるように、結着剤にポ
リフッ化ビニリデンを用いた電池N〜Pに比べて、フッ
化ビニリデン−テトラフルオロエチレン系共重合体を用
いた電池A〜Mは50%容量サイクル数が大きく、良好
な充放電サイクル特性を発揮する。また、電池Mのサイ
クル特性が特に良好な理由は、結着剤として他に比して
数平均分子量の大きい共重合体を使用しているため、集
電体であるアルミ箔、銅箔と電極合剤との接着性がさら
に向上したことにあると考えられる。
【0052】このことから、結着剤としてフッ化ビニリ
デン−テトラフルオロエチレン系共重合体、特に比較的
数平均分子量の大きい共重合体を用いることは、電池の
充放電サイクル特性の向上を図るうえで有効であること
がわかる。
【0053】実施例13 (負極作製)実施例12において、結着剤の溶剤として
N−メチルピロリドンを使用し、また合剤の乾燥温度を
190℃にした以外は実施例12と同様にして帯状負極
を作製した。
【0054】(正極作製)実施例12において、結着剤
の溶剤としてN−メチルピロリドンを使用し、また合剤
の乾燥温度を190℃にした以外は実施例12と同様に
して帯状正極を作製した。
【0055】(電池の作製)こうして作製した帯状負
極、帯状正極を用いて実施例12と同様にして非水電解
液を用いた二次電池を作製し(表5に電池Q〜Uとして
示す)、実施例12と同様にして試験(50%容量サイ
クル数)を行なった。結果を表5に示す。
【0056】
【表5】
【0057】表5の結果からわかるように、結着剤にポ
リフッ化ビニリデンを用いた電池Uに比べて、フッ化ビ
ニリデン−テトラフルオロエチレン系共重合体を用いた
電池Q〜Tは50%容量サイクル数が大きく、良好な充
放電サイクル特性を発揮する。
【0058】このことから、結着剤としてフッ化ビニリ
デン−テトラフルオロエチレン系共重合体を用いること
は、電池の充放電サイクル特性の向上を図るうえで有効
であることがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、従来のポリフッ化ビニ
リデンに比べ柔軟性があり、N−メチルピロリドン、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミドなどの従来
の溶剤にはもちろんのこと、アセトンやメチルエチルケ
トンなどの低沸点の汎用有機溶剤に可溶で、また、従来
のフッ素系二元または三元共重合体に比べ非水電解液の
有機溶媒に対して膨潤性の少ない非水電解液二次電池用
結着剤および電池電極合剤がえられる。その結果、電池
製造上では製造設備の簡略化および歩留りの向上による
製造コスト低減ができるうえ、電池性能の点からも50
%容量サイクル数が大きく、良好な充放電サイクル特性
を発揮する電池を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 隆之 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 伊野 忠 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 市川 賢治 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質と導電剤と結着剤よりなる正
    極合剤が正極集電体に保持されてなる正極および/また
    は負極活物質と結着剤よりなる負極合剤が負極集電体に
    保持されてなる負極ならびに非水電解液を具備してなる
    非水電解液二次電池に用いる結着剤において、該結着剤
    がフッ化ビニリデン50〜80モル%とテトラフルオロ
    エチレン20〜50モル%から構成される二元共重合体
    からなる非水電解液二次電池用結着剤。
  2. 【請求項2】 前記正極合剤および/または負極合剤に
    含有される結着剤が、フッ化ビニリデン50〜80モル
    %、テトラフルオロエチレン17モル%以上50モル%
    未満およびそれらと共重合しうる単量体3モル%未満か
    ら構成される三元以上の共重合体からなる請求項1記載
    の非水電解液二次電池用結着剤。
  3. 【請求項3】 前記共重合体の数平均分子量が150,
    000〜500,000である請求項2記載の非水電解
    液二次電池用結着剤。
  4. 【請求項4】 正極活物質がリチウム含有酸化物である
    請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解液二次電池用
    結着剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の非水電
    解液二次電池用結着剤を含む電池電極合剤。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電池電極合剤を含む非水
    電解液二次電池。
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