JPH10225455A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JPH10225455A
JPH10225455A JP9313963A JP31396397A JPH10225455A JP H10225455 A JPH10225455 A JP H10225455A JP 9313963 A JP9313963 A JP 9313963A JP 31396397 A JP31396397 A JP 31396397A JP H10225455 A JPH10225455 A JP H10225455A
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ray
slit
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嘉則 新井
Keisuke Mori
恵介 森
Masakazu Suzuki
正和 鈴木
Akifumi Tachibana
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J Morita Manufaturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パノラマ断層撮影に加えて部分CT断層撮影
を得ることができる兼用X線撮影装置を提供すること。
また、部分CT断層撮影を得ることができる専用部分C
TX線撮影装置を提供すること。 【解決手段】 X線を照射するX線源28と、被写体を
通過したX線を検出するイメージセンサ38と、X線源
28およびイメージセンサ38を支持する支持アーム2
4と、支持アーム24を移動させるための移動手段とを
具備する兼用X線撮影装置。移動手段は、CTモードの
場合にX線源28およびイメージセンサ38をCT画像
形成軌跡に沿って移動し、パノラマモードの場合にX線
源28およびイメージセンサ38をパノラマ画像形成軌
跡に沿って移動する。また、パノラマモードを省略した
部分CTX線撮影装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の頭部等の被
写体を所望の断層面に沿って撮影するX線撮影装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、歯科診療の分野では、たとえ
ば、特公昭55−1053号公報に開示されているよう
に、歯列弓曲線に沿って断層撮影するパノラマX線撮影
装置が知られている。このようなパノラマX線撮影装置
では、X線源とこれに対向して配設されるX線撮像手段
を所要の軌跡に沿って移動させ、これによって、歯列弓
曲線に沿った曲面断層画像を得ることができる。
【0003】また、医科診療の分野では、人体の任意の
部位を断層撮影するCT(コンピュータ断層撮影法)X
線撮影装置が知られている。このCTX線撮影装置で
は、X線源とこれと対向するX線撮像手段とを所定方向
に回転させ、得られた画像信号をコンピュータ処理する
ことによって、頭部、胴等の任意の部位を任意の角度で
切断したCT断層画像を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパノラマX線撮
影装置は、パノラマ撮影専用のものであり、パノラマ断
層画像しか得ることができなかった。また、従来のCT
X線撮影装置は、頭部、胴等の人体の大きい部分を断層
撮影するものであり、またCT撮影専用のもので、CT
断層画像しか得ることができなかった。
【0005】歯科診療の分野では、インプラント手術等
のときに、顎骨の厚み等を把握することによってその手
術が容易となる。それ故に、CTX線撮影装置によっ
て、インプラント手術を行う部位の部分的なCT断層撮
影を行うことが望まれている。しかし、パノラマX線撮
影装置では、このような部位のCT断層撮影を行うこと
ができず、また従来のCTX線撮影装置は、大型でかつ
高価であり、またX線の被爆量も多くなる問題がある。
撮影の際の被爆量が多くなると撮影回数も制限されるよ
うになり、診療に影響がでるおそれがある。また、パノ
ラマX線撮影装置と全く別個のCTX線撮影装置を用い
ることは、その設置スペースも問題となる。
【0006】また、近年、パノラマX線撮影と平面断層
撮影とを行うことができるX線撮影装置も提案されてい
る(特開平7−136158号公報)。しかしながら、
この装置では、平面断層面は撮影前に決定する必要があ
り、撮影後に断層面を変更することができない。また、
平面断層面に交差する平面の断層面の画像を得ることが
できない。
【0007】また、このようなX線撮影、特に局部的な
部位のCTX線撮影を行う際には、被写体の撮影すべき
部位とX線源およびX線撮像手段とを所定の位置関係に
保持することが重要であり、所定の位置関係に保持する
ことができないときには、良好なX線撮影画像を得るこ
とができない。
【0008】本発明の目的は、パノラマ断層撮影に加え
て部分CT断層撮影を行うことができるX線撮影装置を
提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、局部的なCT断層撮
影を行うことができるX線撮影装置を提供することであ
る。
【0010】本発明のさらに他の目的は、部分CTX線
撮影に際して、被写体とX線源およびX線撮像手段とを
所定の位置関係に保持することができるX線撮影装置を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】まず、部分CTX線撮影
とパノラマX線撮影を行うことができるX線撮影装置に
関する発明について記載する。
【0012】請求項1記載の本発明は、X線を発生する
X線源と、被写体を通過したX線を検出するX線撮像手
段と、被写体を間にして前記X線源および前記X線撮像
手段を相互に対向して支持する支持手段と、前記支持手
段を支持する装置フレームと、前記装置フレームに対し
て前記支持手段を移動させるための移動手段とを具備す
るX線撮影装置において、部分CT断層画像を生成する
CTモードとパノラマ断層画像を生成するパノラマモー
ドに切換えるモード切換手段を備えており、前記モード
切換手段によって前記CTモードが選択された場合、部
分CT撮影中、前記移動手段は、前記X線源および前記
X線撮像手段をCT画像形成軌跡に沿って移動し、一方
前記モード切換手段によってパノラマモードが選択され
た場合、パノラマ撮影中、前記移動手段は、前記X線源
および前記X線撮像手段をパノラマ画像形成軌跡に沿っ
て移動することを特徴とするX線撮影装置である。
【0013】本発明に従えば、撮影モードはモード切換
手段によって選択される。そして、モード切換手段によ
ってCTモードを選択した場合、移動手段はX線源およ
びX線撮像手段をCT画像形成軌跡に沿って移動するの
で部分CTX線撮影を行うことができる。一方、モード
切換手段によってパノラマモードを選択した場合、移動
手段はX線源およびX線撮像手段をパノラマ画像形成軌
跡に沿って移動するので、パノラマX線撮影を行うこと
ができる。このように、モード切換手段で撮影モードを
選択することによって、選択したX線撮影を行うことが
できる。
【0014】また請求項2記載の本発明は、前記CT画
像形成軌跡は、前記支持手段の回転軸線を移動させるこ
となく前記支持手段を前記回転軸線を中心として回動さ
せる軌跡であり、前記パノラマ画像形成軌跡は、前記支
持手段の回転軸線を包絡線に沿って移動させるととも
に、前記支持手段を前記回転軸線を中心として所要のと
おり回動する軌跡であり、前記X線源および前記X線撮
像手段が前記パノラマ画像形成軌跡に沿って移動する
と、前記X線源から前記X線撮像手段に向かう前記X線
は、歯列弓に対して実質上垂直な方向に照射されること
を特徴とする。
【0015】本発明に従えば、部分CT撮影中、移動手
段は支持手段の回転軸線を中心としてこの支持手段を回
動させるので、所望の部分CTX線撮影を行うことがで
きる。また、パノラマ撮影中、移動手段は支持手段の回
転軸線を包絡線に沿って移動するとともに、前記支持手
段をその回転軸線を中心として所要のとおり回動するの
で、X線源からのX線は歯列弓に対して実質上垂直な方
向に照射され、所望のパノラマ撮影を行うことができ
る。
【0016】また請求項3記載の本発明は、前記移動手
段を制御するための移動制御手段が設けられており、前
記移動制御手段は、前記CTモードの場合に前記X線源
および前記X線撮像手段が前記CT画像形成軌跡に沿っ
て移動するように前記移動手段を作動制御し、前記パノ
ラマモードの場合に前記X線源および前記X線撮像手段
が前記パノラマ画像形成軌跡に沿って移動するように前
記移動手段を作動制御することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、移動制御手段は、CTモ
ードの場合にX線源およびX線撮像手段がCT画像形成
軌跡に沿って移動するように、またパノラマモードの場
合にX線源およびX線撮像手段がパノラマ画像形成軌跡
に沿って移動するように移動手段を作動制御するので、
モード切換手段で撮影モードを選択することによって、
選択したX線撮影を自動的に行うことができる。
【0018】また請求項4記載の本発明は、前記移動手
段は、前記支持手段を前後方向に移動させるためのX軸
制御モータと、前記支持手段を横方向に移動させるため
のY軸制御モータと、前記支持手段を回転軸線を中心と
して回動させるための回転制御モータとを備え、前記移
動制御手段は、前記CTモードの場合に前記回転制御モ
ータを作動制御し、前記パノラマモードの場合に前記X
軸制御モータ、前記Y軸制御モータおよび前記回転制御
モータを作動制御することを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、CTモードの場合、移動
制御手段は回転制御モータを作動制御するので、X線源
およびX線撮像手段はCT画像軌跡に沿って移動され
る。また、パノラマモードの場合、移動制御手段はX軸
制御モータ、Y軸制御モータおよび回転制御モータを作
動制御するので、X線源およびX線撮像手段はパノラマ
画像形成軌跡に沿って移動される。
【0020】また請求項5記載の本発明は、前記X線撮
像手段は、前記X線源からのX線を画像信号として検出
し、前記X線撮像手段に関連して、前記画像信号に基づ
いて断層画像を形成するための画像信号処理手段が設け
られており、前記画像信号処理手段は、前記CTモード
の場合に前記X線撮像手段からの前記画像信号に基づい
て部分CT断層画像を生成し、前記パノラマモードの場
合に前記X線撮像手段からの前記画像信号に基づいてパ
ノラマ断層画像を生成することを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、X線撮像手段はX線源か
らX線を画像信号として検出し、画像信号を処理する画
像信号処理手段は、CTモードの場合にX線撮像手段か
らの画像信号に基づいて部分CT断層画像を生成し、パ
ノラマモードの場合にX線撮像手段からの画像信号に基
づいてパノラマ断層画像を生成する。したがって、モー
ド切換手段で撮影モードを選択することによって、画像
信号処理手段は、選択したモードに対応した画像処理を
施し、選択した撮影モードに対応する断層画像を自動的
に得ることができる。
【0022】また請求項6記載の本発明は、前記移動制
御手段および前記画像信号処理手段に関連して処理情報
記憶手段が設けられ、前記処理情報記憶手段には、部分
CT断層画像を得るためのCT処理情報とパノラマ断層
画像を得るためのパノラマ処理情報とが記憶されてお
り、前記モード切換手段によって前記CTモードが選択
された場合、前記処理情報記憶手段の前記CT処理情報
が選択され、前記CT処理情報に基づいて、前記移動制
御手段が前記X線源および前記X線撮像手段を前記CT
画像形成軌跡に沿って移動するとともに、前記画像信号
処理手段は前記X線撮像手段からの前記画像信号に基づ
いて前記部分CT断層画像を生成し、また前記モード切
換手段によって前記パノラマモードが選択された場合、
前記処理情報記憶手段の前記パノラマ処理情報が選択さ
れ、前記パノラマ処理情報に基づいて、前記移動制御手
段が前記X線源および前記X線撮像手段を前記パノラマ
画像形成軌跡に沿って移動するとともに、前記画像信号
処理手段は前記X線撮像手段からの前記画像信号に基づ
いて前記パノラマ断層画像を生成することを特徴とす
る。
【0023】本発明に従えば、処理情報記憶手段には、
部分CT断層画像を得るためのCT処理情報とパノラマ
断層画像を得るためのパノラマ処理情報とが記憶されて
いる。そして、CTモードの場合、CT処理情報が選択
され、このCT処理情報に基づいてX線源およびX線撮
像手段がCT画像形成軌跡に沿って移動されるととも
に、画像信号処理手段がX線撮像手段からの画像信号に
基づいて部分CT断層画像を生成する。一方、パノラマ
モードの場合、パノラマ処理情報が選択され、このパノ
ラマ処理情報に基づいてX線源およびX線撮像手段がパ
ノラマ画像形成軌跡に沿って移動されるとともに、画像
信号処理手段がX線撮像手段からの画像信号に基づいて
パノラマ断層画像を生成する。したがって、モード切換
手段で撮影モードを選択することによって、選択したモ
ードに対応する撮影を行い、かつ選択したモードに対応
する断層画像を得ることができる。
【0024】また請求項7記載の本発明は、前記X線源
から被写体に向けて照射されるX線の範囲を規制する一
次スリット手段と、前記X線撮像手段に入るX線の範囲
を規制する二次スリット手段とが設けられており、前記
一次スリット手段には、一次CTスリットと一次パノラ
マスリットに切換えるための一次スリット切換手段が設
けられ、前記二次スリット手段には、二次CTスリット
と二次パノラマスリットに切換えるための二次スリット
切換手段が設けられており、前記モード切換手段によっ
てCTモードが選択された場合には、前記一次スリット
切換手段によって前記一次CTスリットが選択されると
ともに前記二次スリット切換手段によって前記二次CT
スリットが選択され、前記モード切換手段によってパノ
ラマモードが選択された場合には、前記一次スリット切
換手段によって前記一次パノラマスリットが選択される
とともに、前記二次スリット切換手段によって前記二次
パノラマスリットが選択されることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、モード切換手段によって
CTモードを選択した場合、選択したCTモードに対応
して、一次スリット切換手段によって一次CTスリット
が、また二次スリット切換手段によって二次CTスリッ
トが選択される。一方、モード切換手段によってパノラ
マモードを選択した場合、一次スリット切換手段によっ
て一次パノラマスリットが、また二次スリット切換手段
によって二次パノラマスリットが選択される。このよう
に、モード切換手段によって選択された撮影モードに対
応するスリットが一次および二次スリット手段において
選択されるので、選択された所望の断層画像を得ること
ができる。
【0026】また請求項8記載の本発明は、前記X線源
と前記X線撮像手段との間の撮影領域に被写体を位置付
けるための被写体位置付け手段が設けられており、前記
被写体位置付け手段と前記X線源および前記X線撮像手
段との位置関係は、前後方向、横方向および上下方向に
相対的に位置調整自在であることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、被写体位置付け手段とX
線源およびX線撮像手段との位置関係は、前後方向、横
方向および上下方向に相対的に位置調整自在であるの
で、X線源およびX線撮像手段に対して被写体位置付け
手段を所望位置に位置付けることができる。
【0028】また請求項9記載の本発明は、前記移動手
段は、前記装置フレームに対して前記支持手段を前後方
向および横方向に移動自在に支持する平面移動機構を含
んでおり、また前記被写体位置付け手段は上下方向に移
動自在に支持する被写体位置調整機構を介して前記装置
フレームに装着されており、前記被写体位置付け手段と
前記X線源および前記X線撮像手段との位置関係は、前
記平面移動機構および前記被写体位置調整機構によって
前後方向、横方向および上下方向に調整されることを特
徴とする。
【0029】本発明に従えば、被写体位置付け手段とX
線源およびX線撮像手段との相対的位置は、平面移動機
構によって前後方向および横方向が調整され、また被写
体位置調整機構によって上下方向が調整されるので、比
較的簡単な構成でもって両者の相対的位置関係を調整す
ることができる。
【0030】また請求項10記載の本発明は、前記CT
モードにおける前記被写体位置付け手段と前記X線源お
よび前記X線撮像手段との位置関係は、前記パノラマモ
ードにおいて得られたパノラマ断層撮影画像から得られ
る位置情報に基づいて設定されることを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、CTモードにおける被写
体位置付け手段とX線源およびX線撮像手段との位置関
係は、パノラマモードにおいて得られたパノラマ断層画
像を利用して設定される。すなわち、まずパノラマ断層
画像を撮影し、このパノラマ断層画像を見て部分CTX
線撮影を希望する部位を設定し、この特定した領域に対
応するパノラマ断層撮影画像の位置情報に基づいて、被
写体位置付け手段とX線源およびX線撮像手段とが所定
の位置関係に保持されるので、比較的容易にかつ正確に
これらを所定の位置関係に位置付けることができる。
【0032】また請求項11記載の本発明は、前記支持
手段は、部分CT撮影前後に、前記X線源および前記X
線撮像手段を結ぶ線が横方向に延びる特定角度位置に位
置付けられることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、部分CT撮影前後、支持
手段は特定角度位置に位置付けられる。したがって、部
分CT撮影に際し、患者はX線源とX線撮像手段との間
を通って後方に撮像領域に向けて移動することができ、
また、撮影後に、患者はX線源とX線撮像手段との間を
通って撮像領域から前方に向けて移動することができ
る。かくして、支持手段、X線源およびX線撮像手段に
邪魔されることなく、患者は容易に移動することができ
る。
【0034】次に、部分CTX線撮影を行うことができ
る専用の部分CTX線撮影装置に関する発明について記
載する。
【0035】請求項12記載の本発明は、X線を発生す
るX線源と、被写体を通過したX線を検出するX線撮像
手段と、被写体を間にして前記X線源および前記X線撮
像手段を相互に対向して支持する支持手段と、前記支持
手段を回転軸線を中心として回転自在に支持する装置フ
レームと、前記装置フレームに対して前記支持手段を回
転させるための回転駆動手段とを具備し、前記X線源お
よび前記X線撮像手段による撮影領域は、実質上前記支
持手段の前記回転軸線の延長線上に位置し、部分CTX
線撮影中、前記駆動源は前記回転軸線を中心として前記
支持手段を所定方向に回転駆動し、前記X線源および前
記X線撮像手段は前記撮影領域を中心として回転移動さ
れ、これによって被写体の部分CT撮影が遂行されるこ
とを特徴とする部分CTX線撮影装置である。
【0036】本発明に従えば、部分CTX線撮影を行う
撮影領域は、実質上支持手段の回転軸線の延長線上に位
置している。そして、部分CTX線撮影中、支持手段は
回転軸線を中心として回転駆動され、X線源およびX線
撮像手段は撮影領域を中心として回動される。したがっ
て、撮影領域は局部的になり、この局部的領域の部分C
T撮影を行うことができる。
【0037】また請求項13記載の本発明は、前記支持
手段は上下方向に延びる前記回転軸線を中心として回転
自在に前記装置フレームに支持された支持アームを備
え、前記支持アームの一端部には下方に延びる第1の取
付部が設けられ、前記支持アームの他端部には下方に延
びる第2の取付部が設けられ、前記第1の取付部に前記
X線源が取付けられ、前記第2の取付部に前記X線撮像
手段が取付けられ、前記撮影領域は前記支持アームの前
記第1の取付部と前記第2の取付部との間に配置される
ことを特徴とする。
【0038】本発明に従えば、支持アームが上下方向に
延びる回転軸線を中心として回転自在に支持され、この
支持アームの一端部に設けられた第1の取付部にX線源
が取付けられ、その他端部に設けられた第2の取付部に
X線撮像手段が取付けられている。したがって、撮影領
域は支持アームの第1の取付部と第2の取付部の間に位
置し、被写体としての患者は立った状態にて部分CTX
線撮影を行うことができる。
【0039】また請求項14記載の本発明は、前記支持
アームは、部分CTX線撮影前後に、前記X線源および
前記X線撮像手段を結ぶ線が横方向に延びる特定角度位
置に位置付けられることを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、部分CTX線撮影前後
に、支持アームは特定角度位置に位置付けられ、この特
定角度位置においてはX線源とX線撮像手段とを結ぶ線
は横方向に延びる。したがって、撮影前後において、患
者はX線源とX線撮像手段との間を通って前後方向に撮
像領域に移動することができる。
【0041】また請求項15記載の本発明は、前記X線
源には一次側スリット手段が付設され、前記X線源から
のX線は、前記一次側スリット手段を通して円錐状また
は角錐状に前記撮影領域に向けて照射され、前記撮影領
域は実質上前記支持手段の前記回転軸線を中心とする球
状または円柱状であることを特徴とする。
【0042】本発明に従えば、X線源からのX線は一次
側スリット手段の作用によって円錐状または角錐状に撮
影領域に向けて照射され、これによって撮影領域は、実
質上支持手段の回転軸線を中心とした球状または円柱状
となる。したがって、従来のものに比して撮影領域の範
囲は小さく、歯科分野において局部的にCT撮影を行う
部分CTX線撮影装置として好適である。
【0043】また請求項16記載の本発明は、前記X線
源と前記X線撮像手段との間の撮影領域に被写体を位置
付けるための被写体位置付け手段が設けられ、前記被写
体位置付け手段は、被写体位置調整機構を介して前記装
置フレームに装着され、前記被写体位置調整機構によっ
て前記装置フレームに対して前後方向、横方向および上
下方向に位置調整自在であることを特徴とする。
【0044】本発明に従えば、被写体位置付け手段は、
被写体位置調整機構によって装置フレームに対して前後
方向、横方向および上下方向に位置調整自在であるの
で、X線源およびX線撮像手段に対して被写体を所定の
撮影位置に正確に位置付けることができる。
【0045】また請求項17記載の本発明は、前記X線
源および前記X線撮像手段と前記被写体位置付け手段と
の位置関係に関する被写体位置情報が記憶された位置記
憶手段と、前記位置記憶手段に記憶された前記被写体位
置情報を選択するための位置選択手段が設けられてお
り、前記位置選択手段によって選択された前記被写体位
置情報に基づいて前記X線源および前記X線撮像手段と
前記被写体位置付け手段とが選択された位置関係に保持
されることを特徴とする。
【0046】本発明に従えば、被写体位置情報が位置記
憶手段に記憶され、位置選択手段によって選択された被
写体位置情報が読出され、この読出された被写体位置情
報に基づいてX線源およびX線撮像手段と被写体位置付
け手段とが所定の位置関係に保持される。したがって、
予めプリセットされた複数の位置関係のうち、位置選択
手段によって選択された位置関係に自動的に位置付ける
ことができる。
【0047】さらに請求項18記載の本発明は、前記支
持手段には、前記被写体位置付け手段に向けて光ビーム
を投射する光ビーム指示器が設けられ、前記光ビーム指
示器は、前記支持手段の回転軸線上に配置されているこ
とを特徴とする。
【0048】本発明に従えば、支持手段には、部分CT
X線撮影する際の回転軸線上に光ビーム指示器が設けら
れ、光ビーム指示器は被写体位置付け手段に向けて光ビ
ームを投射する。したがって、光ビーム指示器から投射
される光ビームに合致するように被写体を位置付けるこ
とによって、光ビームが投射される被写体の部位が撮影
領域に位置付けられ、かくして比較的容易に被写体とX
線源およびX線撮像手段とを所定の位置関係に保持する
ことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うX線撮影装置の一実施形態について説明する。
このX線撮影装置では、局部的部位についてのCTX線
撮影を行うことができるとともに、パノラマX線撮影を
行うことができる。図1において、図示のX線撮影装置
は、装置フレーム2を備えている。装置フレーム2は、
床面に載置される基台4と、この基台4に設けられた支
柱6と、昇降フレーム8とを備えている。支柱6は基台
4から実質上垂直上方に延びており、この支柱6に昇降
フレーム8が上下方向に昇降自在に装着され、昇降制御
モータ15(図2、図7)によって昇降動される。昇降
フレーム8には、被写体位置調整機構10を介して、被
写体位置付け手段を構成するチンレスト12が位置調整
自在に装着されている。被写体である患者は、基台4上
に立ち、その顎がチンレスト12に位置付けられ、この
ように位置付けることによって、撮影すべき部位が撮影
領域に位置付けられ、所定部位へのX線撮影が後述する
ようにして行われる。被写体位置調整機構10およびこ
れに関連する構成については、後述する。
【0050】昇降フレーム8の上端部には、水平アーム
16が設けられている。水平アーム16は、装置の前
方、図1において右下方に延びており、その先端部に支
持手段18が装着されてる。水平アーム16と支持手段
18との間には、水平アーム16に対して前後方向(図
1において右下から左上の方向)に移動自在であるX軸
テーブルと、上記前後方向に対して垂直な横方向(図1
において左下から右上の方向)に移動自在であるY軸テ
ーブルとを含む平面移動機構20が介在され、この平面
移動機構20の先端部に回転軸22(図2参照)が回転
自在に支持され、この回転軸22に支持手段18が装着
されている。したがって、回転軸22の中心軸線が支持
手段18の回転軸線を構成し、支持手段18はこの回転
軸線を中心として回転される。支持手段18は、所定方
向に延びる支持アーム24を備え、この支持アーム24
の中央部が上記回転軸22に取付けられている。支持ア
ーム24の一端部には下方に延びる第1の取付部26が
一体的に設けられ、この第1の取付部26にX線源28
および一次スリット手段30が設けられている。一次ス
リット手段30は、X線源28に近接してその前方に配
設され、X線源28に装着されている。また、支持アー
ム24の他端部には下方に延びる第2の取付部32が一
体的に設けられ、この第2の取付部32にX線撮像ユニ
ット34が装着されている。X線撮像ユニット34は、
X線源28から照射されるX線を検出するX線撮像手段
が設けられ、このX線撮像手段は、本実施形態ではイメ
ージセンサ38(図2参照)から構成されている。ま
た、X線撮像ユニット34は、イメージセンサ38に近
接してその前方に配設される二次スリット手段40(図
2参照)を備えている。
【0051】図1から理解されるとおり、X線撮影すべ
き被写体は、X線源28とイメージセンサ38との間に
位置付けられ、X線源28からのX線が被写体に向けて
照射される。一次スリット手段30は、X線源28から
照射されるX線の幅および高さを規制し、不要なX線が
被写体に向けて照射されることを阻止する。被写体を通
過したX線はイメージセンサ38によって検出される。
二次スリット手段40は、図2に示すように、イメージ
センサ38に入るX線の幅および高さを規制し、不要な
X線がイメージセンサ38に入るのを阻止する。X線撮
影する際に選択される一次スリット手段30のスリット
と二次スリット手段40のスリットとは、相互に相似形
であり、二次スリット手段40のスリットは、一次スリ
ット手段30を介して放射される放射ビーム形状よりも
幾分小さくなるように設定するのが望ましい。なお、本
実施形態のX線撮影装置においては、後に詳述するとお
り、部分CT断層撮影およびパノラマ断層撮影が可能で
あるので、このことに関連して、一次スリット手段30
および二次スリット手段40は、それぞれ、選択された
断層撮影の様式に対応したスリット開口となるように構
成されており、それらの構成については後述する。
【0052】次に、図2を参照して、X線撮影装置の概
要についてさらに説明する。水平アーム16と支持アー
ム24との間に介在された平面移動機構20は、上述し
たとおり、X軸テーブルおよびY軸テーブルを含んでい
る。たとえば、X軸テーブルは前後方向に移動自在に水
平アーム16に装着されており、このX軸テーブルに関
連して、これを前後方向に移動させるためのX軸制御モ
ータ42が設けられている。また、Y軸テーブルは横方
向に移動自在にX軸テーブルに装着されており、このY
軸テーブルに関連して、これを横方向に移動させるため
のY軸制御モータ44が設けられている。また、Y軸テ
ーブルには回転軸22が回転自在に支持され、この回転
軸22に関連して、これを回転させるための回転駆動手
段を構成する回転制御モータ46が設けられている。こ
のように構成されているので、X軸制御モータ42を回
転駆動することによって、支持手段18を水平アーム1
6、すなわち装置フレーム2に対して前後方向に移動さ
せることができ、またY軸制御モータ44を回転駆動す
ることによって、支持手段18を水平アーム16に対し
て横方向に移動させることができ、さらに回転制御モー
タ46を回転駆動することによって、支持手段18を水
平アーム16に対して上下方向に延びる軸線を中心とし
て回動させることができる。X軸制御モータ42、Y軸
制御モータ44および回転制御モータ46は、部分CT
撮影およびパノラマ撮影にあたって支持手段18を所要
のとおり移動させるための移動手段を構成する。
【0053】一次および二次スリット手段30,40に
は、それぞれ、スリットの幅を制御するためのスリット
幅制御モータ52,54とスリットの高さを制御するた
めのスリット高さ制御モータ56,58が設けられてい
る。本実施形態では、一次および二次スリット手段3
0,40は実質上同一の構成であり、図3および図4を
参照してその具体的構成を説明する。一次(二次)スリ
ット手段30(40)は、幅方向に配設された一対の幅
遮蔽部材60,62と、高さ方向に配設された一対の高
さ遮蔽部材64,66を備え、これら4枚の遮蔽部材に
よって矩形状のスリット67を規定する。一対の幅遮蔽
部材60,62の一端部にはブロック状部材68,70
が設けられ、ブロック状部材68,70を貫通してねじ
軸72が設けられている。ねじ軸72にはねじ山が相互
に反対方向である一対のねじ部が設けられ、片方のねじ
部にブロック状部材68が螺合され、他方のねじ部にブ
ロック状部材70が螺合されている。そして、ねじ軸7
2はスリット幅制御モータ52(54)に駆動連結され
ている。したがって、スリット幅制御モータ52(5
4)が所定方向(または所定方向と反対方向)に回転駆
動されると、ねじ軸72の回転によって一対の幅遮蔽部
材60,62は矢印74,76で示す方向(または矢印
74,76で示す方向とは反対方向)に相互に近接(ま
たは離隔)する方向に移動され、一対の幅遮蔽部材6
0,62によって規制されるスリット67の幅が狭め
(または広め)られる。また、一対の高さ遮蔽部材6
4,66の一端部にはブロック状部材78,80が設け
られ、ブロック状部材78,80を貫通してねじ軸82
が設けられている。ねじ軸82には、ねじ軸72と同様
に、ねじ山が相互に反対方向である一対のねじ部が設け
られ、片方のねじ部にブロック状部材78が螺合され、
他方のねじ部にブロック状部材80が螺合されている。
そして、ねじ軸82はスリット高さ制御モータ56(5
8)に駆動連結されている。したがって、スリット高さ
制御モータ56(58)が所定方向(または所定方向と
反対方向)に回転駆動されると、ねじ軸82の回転によ
って一対の高さ遮蔽部材64,66は矢印84,86で
示す方向(または矢印84,86で示す方向とは反対方
向)に相互に近接(または離隔)する方向に移動され、
一対の高さ遮蔽部材64,66によって規制されるスリ
ット67の高さが狭め(または広め)られる。
【0054】スリット幅制御モータ52,54およびス
リット高さ制御モータ56,58によるスリット67の
大きさの切換えは、選択される撮影モードに対応して次
のとおりに設定される。図5(図5では、スリット開口
を斜線を付して示している)を参照して、本実施形態で
は、部分CT断層撮影が選択された場合には、一次およ
び二次スリット手段30,40は、図5(a)に示すよ
うに、小さい正方形状のスリット67aを規定し、スリ
ット67aの大きさは、たとえば一辺が50mm程度に
設定される。このようなスリット67aの場合、X線源
28からのX線はスリット67aを通過することによっ
て四角錐状に撮影領域に向けて照射される。また、パノ
ラマ断層撮影が選択された場合には、一次および二次ス
リット手段30,40は、図5(b)に示すように、上
下方向に細長い長方形状のスリット67bを規定し、ス
リット67bの大きさは、たとえば幅が6mm程度で、
高さが150mm程度に設定される。一次および二次ス
リット手段30,40のスリット67の切換え動作につ
いては、後述する。
【0055】本実施形態では、一対の幅遮蔽部材60,
62および一対の高さ遮蔽部材64,66が相互に近接
または離隔する方向に移動されるが、これに代えて、一
対の幅遮蔽部材60,62においては、それらの片方を
他方に対して移動させるようにしてもよく、また一対の
高さ遮蔽部材64,66においても、それらの片方を他
方に対して移動させるようにしてもよい。また、このよ
うなスリット手段30,40として所定形状の開口を複
数個有するスリット板から構成し、スリット板を移動さ
せるようにすることもできる。
【0056】次いで、図2および図6を参照して、チン
レスト12を所定位置に位置付けるための被写体位置調
整機構10およびそれに関連する構成について説明す
る。被写体位置調整機構10は、装置フレーム2の昇降
フレーム8内に固定された案内フレーム90を備えてい
る。案内フレーム90は、横方向(図6において紙面に
垂直な方向)に間隔を置いて配設された一対の側壁部9
2(図6において片方のみ示す)を有し、一対の側壁部
92間に接続壁部94が設けられている。接続壁部94
の中央部には、上下方向に延びる細長いスロット96が
形成されている。この案内フレーム90の側壁部92間
には、第1の移動テーブル98が上下方向に移動自在に
装着されている。第1の移動テーブル98は、矩形状の
第1のテーブル本体100を有し、このテーブル本体1
00の両端部には、それぞれ、一対のコロ102が回転
自在に装着されている。一対の側壁部92には、また、
接続壁部94と所定の間隔を置いて案内壁部104(図
6において片方のみ示す)が設けられており、接続壁部
94の両側部と一対の案内壁部104との間に上記コロ
102が回転自在に受入れられている。第1のテーブル
本体100の中央部には、接続壁部94のスロット96
を貫通して延びるブロック部材106が設けられてい
る。また、接続壁部94の上下方向両端部には、取付部
材110,118が固定され、これら取付部材110,
118間にねじ軸112が回転自在に支持され、このね
じ軸112にブロック部材106が螺合されている。ね
じ軸112の一端部は取付部材118を貫通して下方に
突出し、この突出端部にZ軸制御モータ114が駆動連
結されている。このZ軸制御モータ114は取付部材1
18を介して接続壁部94に固定されている。このよう
に構成されているので、コロ102が接続壁部94と案
内壁部104に案内され、Z軸制御モータ114の回転
駆動によって第1の移動テーブル98は上下方向に移動
され、ブロック部材106がスロット96の上端部に位
置する上端位置とブロック部材106がスロット96の
下端部に位置する下端位置との間を移動自在である。
【0057】また、第1の移動テーブル98には、第2
の移動テーブル116が前後方向(図6において左右方
向)に移動自在に装着されている。第1のテーブル本体
100の外面には、案内フレーム118が固定されてい
る。案内フレーム118は、横方向に間隔を置いて配設
された一対の側壁部120(図6において片方のみ示
す)を有し、一対の側壁部120の間に接続壁部122
が設けられているとともに、各側壁部120に案内壁部
124が設けられている。一対の側壁部120の間に
は、第2の移動テーブル116が前後方向に移動自在に
装着されている。第2の移動テーブル116は、矩形状
の第2のテーブル本体128を備え、このテーブル本体
128の両端部に、それぞれ、一対のコロ130が回転
自在に装着され、これらコロ130が接続壁部122と
一対の案内壁部124との間に回転自在に受入れられて
いる。第1の移動テーブル98と同様に、第2のテーブ
ル本体128には、接続壁部122に形成されたスロッ
ト132を貫通して延びるブロック部材134が設けら
れ、このブロック部材134が、接続壁部122に設け
られた取付部材136,138の間に回転自在に支持さ
れたねじ軸140に螺合されている。ねじ軸140の一
端部は取付部材136を貫通して前方に突出し、この突
出端部にX軸制御モータ142が駆動連結されている。
X軸制御モータ142は取付部材136を介して接続壁
部122に固定されている。このように構成されている
ので、第2の移動テーブル116においても、第2のテ
ーブル本体128は、コロ130が接続壁部122と案
内壁部124に案内されることによって第1の移動テー
ブル98に対して垂直な前後方向に移動自在であり、ブ
ロック部材134がスロット132の前端部に位置する
前端位置とブロック部材134がスロット132の後端
部に位置する後端位置との間を移動することができる。
【0058】さらに、第2の移動テーブル116には、
第3の移動テーブル144が横方向(図6において紙面
に垂直な方向)に移動自在に装着されている。第2のテ
ーブル本体128の上面には、一対の案内部材146が
前後方向に間隔を置いて固定されている。各案内部材1
46には、所定の間隔を置いて案内壁部148,150
が設けられている。一対の案内部材146の間には、第
3の移動テーブル144が配設される。第3の移動テー
ブル144は、矩形状の第3のテーブル本体152を備
え、このテーブル本体152の両端部に、それぞれ、一
対のコロ154が回転自在に装着され、これらコロ15
4が一対の案内壁部146の案内壁部148,150の
間に回転自在に受入れられている。第3のテーブル本体
152にはブロック部材153が設けられ、一方、第2
のテーブル本体128に設けられた取付部材(図示せ
ず)の間にはねじ軸156が回転自在に支持され、この
ねじ軸156にブロック部材153が螺合されるととも
に、Y軸制御モータ158が駆動連結されている。この
ように構成されているので、第3の移動テーブル144
においても、第3のテーブル本体152は、コロ154
が案内壁部148,150に案内されることによって第
2の移動テーブル116の移動方向に対して垂直な横方
向に所定の範囲に渡って移動自在である。
【0059】チンレスト12は、支持ロッド160を有
し、この支持ロッド160の下端部が第3の移動テーブ
ル144に固定されている。本実施形態では、図1およ
び図6から理解されるとおり、第2の移動テーブル11
6および第3の移動テーブル144は、保護カバー16
2によって覆われており、この保護カバー162は、第
1の移動テーブル98の移動と一体的に上下動される。
保護カバー162にはスロットが形成されており、この
スロットを通して支持ロッド160が上方に突出してい
る。本実施形態では、さらに第3の移動テーブル144
に、イヤロッド163が設けられている。イヤロッド1
63の先端部は被写体である患者の耳に当てられ、この
ようにイヤロッド163を当てることによって、被写体
を一層正確に所定位置に保持することができる。
【0060】このように構成されているので、Z軸制御
モータ114が所定方向(または所定方向とは反対方
向)に回転駆動されると、ねじ軸112の回動によって
第1のテーブル本体100が昇降フレーム8、したがっ
て装置フレーム2に対して上方(または下方)に移動さ
れる。また、X軸制御モータ142が所定方向(または
所定方向と反対方向)に回動されると、ねじ軸140の
回動によって第2のテーブル本体128が昇降フレーム
8に対して前方(または後方)に移動される。さらに、
Y軸制御モータ158が所定方向(または所定方向と反
対方向)に回動されると、ねじ軸156の回動によって
第3のテーブル152が左方(または右方)に移動され
る。そして、X軸、Y軸およびZ軸制御モータ142,
158,114を所要のとおりに制御することによっ
て、チンレスト12に位置付けられる被写体をX線源2
8およびイメージセンサ38間の所定位置に、換言する
と所定の撮影領域に位置付けることができる。
【0061】上述した各種モータ15,42,44,4
6,52,54,56,58,114,142,158
は、たとえばステッピングモータから構成され、図7に
示すX線撮影装置の制御手段170によって作動制御さ
れる。制御手段170は、たとえばマイクロプロセッサ
から構成することができ、入力手段174からの入力信
号に基づいてこれらモータを後述するとおり制御する。
本実施形態では、入力手段174は、図8に示す操作パ
ネル176を含んでいる。操作パネル176の左下に設
けられた大きいスイッチ178は、装置の電源をオン、
オフするためのものであり、一度押圧するとX線撮影装
置の電源がオンとなり、もう一度押圧するとその電源が
オフとなる。この操作パネル176には、さらに上から
順に、次のスイッチが設けられている。2個のスイッチ
180,182は、撮影モードを選択するモード切換手
段を構成し、本実施形態では、CTモードおよびパノラ
マモードを撮影モードとして選択的に選択することがで
きる。スイッチ180はCTモードスイッチであり、こ
のスイッチ180を押圧すると、後述するようにして部
分CT断層撮影が得られる。また、スイッチ182はパ
ノラマモードスイッチであり、このスイッチ182を押
圧すると、後述するようにしてパノラマ断層撮影が得ら
れる。
【0062】撮影モード切換スイッチ180,182の
下側には、被写体選択スイッチ186,188,190
が配設されている。これら被写体選択スイッチ186,
188,190は、その下側に配設された歯位置選択ス
イッチ192〜210と組合わせて使用され、撮影モー
ドに対応し、かつ撮影部位に対応した位置にチンレスト
12を位置付けるために用いられる。スイッチ186
は、被写体が小さい子供のときに押圧され、スイッチ1
88は、被写体が普通の子供のときに押圧され、またス
イッチ190は、被写体が大人のときに押圧される。ま
た、スイッチ192,194は、撮影する歯が上顎歯か
下顎歯かを選択するものであり、上顎歯を撮影するとき
には、スイッチ192が押圧され、下顎歯を撮影すると
きにはスイッチ194が押圧される。またスイッチ19
8,200は、撮影する歯が左顎歯か、右顎歯かを選択
するものであり、左顎歯であるときにはスイッチ198
が押圧され、右顎歯であるときにはスイッチ200が押
圧される。スイッチ204〜210は、撮影する歯の位
置を特定するスイッチであり、歯列弓の中央に位置する
正中線を基準にして、第1および第2番目の歯のときに
はスイッチ204が押圧され、第3および第4番目の歯
のときにはスイッチ206が押圧され、第5および第6
番目の歯のときはスイッチ208が押圧され、さらに第
7および第8番目の歯のときにはスイッチ210が押圧
される。これらのスイッチ186〜210によるチンレ
スト12の位置付けについては、後述する。
【0063】スイッチ204〜210の下側のスイッチ
212〜222は、チンレスト12の位置を微調整する
ためのものである。スイッチ212は、チンレスト12
を上方に移動させるためのスイッチであり、このスイッ
チ212を押圧している間Z軸制御モータ114が所定
方向に回転駆動され、一方スイッチ214はチンレスト
12を下方に移動させるためのスイッチであり、このス
イッチ214を押圧している間Z軸制御モータ114が
所定方向と反対方向に回転駆動される。スイッチ216
はチンレスト12を左方に移動させるためのスイッチで
あり、このスイッチ216を押圧している間Y軸制御モ
ータ158が所定方向に回転駆動され、一方スイッチ2
18はチンレスト12を右方に移動させるためのスイッ
チであり、このスイッチ218を押圧している間Y軸制
御モータ158が所定方向と反対方向に回転駆動され
る。さらに、スイッチ220は、チンレスト12を前方
に移動させるためのスイッチであり、このスイッチ22
0を押圧している間X軸制御モータ142が所定方向に
回転駆動され、一方、スイッチ222は、チンレスト1
2を後方に移動させるためのものであり、このスイッチ
222を押圧している間X軸制御モータ142が所定方
向と反対方向に回転駆動される。
【0064】スイッチ220,222の下側に、撮影ス
タートスイッチ224が設けられている。撮影スタート
スイッチ224を押圧すると、被写体へのX線の照射が
開始され、X線撮影が行われる。
【0065】制御手段170は、各種モータを作動制御
するための作動制御手段172を有し、この作動制御手
段172は移動手段を構成するX軸制御モータ42、Y
軸制御モータ44および回転制御モータを作動制御する
ための移動制御手段173を含み、この作動制御手段1
72からの制御信号は、図7に示すように各種モータに
同時に時々刻々に送給される。本実施形態では、制御手
段170は、位置記憶手段を構成するチンレスト位置記
憶手段226および処理情報記憶手段228を含んでい
る。チンレスト位置記憶手段226には、各撮影モード
における被写体位置情報、すなわちX線源28およびイ
メージセンサ38と被写体の撮影部位との位置関係に関
する情報が記憶されており、操作パネル176(図8)
に配置された撮影モードを選択するスイッチ180,1
82により選択された撮影モードに応じて撮影位置が決
定される。特に、CTモードを選択した場合、被写体を
選択するスイッチ186〜190によって選択された被
写体の大きさと、撮影する歯の範囲乃至位置を指定する
スイッチ192〜210によって指定された撮影範囲乃
至位置とに基づいて、選択されたCT撮影モードにおけ
る被写体位置情報からそれに対応する特定被写体位置情
報が読出され、かく読出された特定被写体位置情報に基
づいて作動制御手段172は、X軸制御モータ142、
Y軸制御モータ158およびZ軸制御モータ114を所
要のとおり制御し、チンレスト12は、操作パネル17
6によってセットされた撮影位置に位置付けられる。し
たがって、スイッチ186〜210が被写体位置を設定
するための位置選択手段を構成し、この位置選択手段に
よって選択された位置にチンレスト12が自動的に位置
付けられる。なお、このセットされた被写体位置は、操
作パネル176のスイッチ212〜222を押圧するこ
とによって、上下方向、左右方向および前後方向に微調
整することができる。これに対して、パノラマモードを
選択した場合、被写体を選択するスイッチ186〜19
0によって選択された被写体の大きさに基づいて、選択
された大人、小人、女性等のパノラマ撮影モードにおけ
る被写体位置情報からそれに対応する特定被写体位置情
報が読出され、この読出された特定被写体位置情報に基
づいてモータ114,142,158が制御される。
【0066】上述した実施形態では、被写体を撮影位置
に位置付けるための位置付け手段(上記実施形態ではチ
ンレスト12)をチンレスト位置記憶手段226に記憶
された被写体位置情報に基づいて自動的に位置付けして
いるが、必ずしも自動的に行う必要はなく、手動操作に
よって位置付けるように構成することもできる。
【0067】また、処理情報記憶手段228には、部分
CT断層画像を得るためのCT処理情報とパノラマ断層
画像を得るためのパノラマ処理情報とが記憶されてい
る。スイッチ180を押圧してCTモードを選択した場
合、処理情報記憶手段228のCT処理情報が選択さ
れ、このCT処理情報に基づいて制御手段170は種々
のモータ等の各種構成要素を作動制御する。すなわち、
作動制御手段172の移動制御手段173は、部分CT
撮影中、このCT処理情報に基づいて回転制御モータ4
6を回転駆動し、X線源28およびイメージセンサ38
はCT画像形成軌跡に沿って移動される。また、スイッ
チ182を押圧してパノラマモードを選択した場合、処
理情報記憶手段228のパノラマ処理情報が選択され、
このパノラマ処理情報に基づいて制御手段170は種々
のモータ等の各種構成要素を作動制御する。すなわち、
作動制御手段172の移動制御手段173は、パノラマ
撮影中、このパノラマ処理情報に基づいて、X軸制御モ
ータ42、Y軸制御モータ44および回転制御モータ4
6を作動制御し、X線源28およびイメージセンサ38
はパノラマ画像形成軌跡に沿って移動される。CT画像
形成軌跡およびパノラマ画像形成軌跡については、後述
する。
【0068】この実施形態では、CTモードを選択した
場合、CT処理情報に基づいて一次および二次スリット
手段30、40は一次および二次CTスリット67aを
規定する。CTモードを選択すると、作動制御手段17
2は上記CT処理情報に基づいて一次および二次スリッ
ト手段30,40のスリット幅制御モータ52,54お
よびスリット高さ制御モータ56,58を作動制御し、
一次および二次スリット手段30,40は、それぞれ、
図5(a)に示す小さい正方形状のスリット67aを規
定する。また、パノラマモードを選択した場合、パノラ
マ処理情報に基づいて一次および二次スリット手段3
0,40は一次および二次パノラマスリット67bを規
定する。パノラマモードを選択すると、作動制御手段1
72は上記パノラマ処理情報に基づいて一次および二次
スリット手段30,40のスリット幅制御モータ52,
54およびスリット高さ制御モータ56,58を作動制
御し、一次および二次スリット手段30,40は、それ
ぞれ、図5(b)に示す細長いスリット67bを規定す
る。
【0069】このように制御されるので、一次および二
次スリット手段30,40のスリット幅制御モータ5
2,54ならびにスリット高さ制御モータ56,58
は、それぞれ、一次および二次スリット切換手段を構成
し、かかる一次および二次スリット切換手段によって一
次および二次スリット手段30,40のスリット67の
大きさが制御される。
【0070】イメージセンサ38にて検出された画像信
号は、次のとおりに処理される。図9を参照して、イメ
ージセンサ38からの画像信号は、画像信号処理手段2
36に送給される。画像信号処理手段236は、たとえ
ば画像処理用マイクロプロセッサから構成することがで
きる。本実施形態の画像信号処理手段236は、アナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段23
8、画像情報を記憶するフレームメモリ240および演
算用画像メモリ241を含んでいる。イメージセンサ3
8から画像信号処理手段236に送給された画像信号
は、A/D変換手段238によってデジタル信号に変換
され、デジタル変換された画像情報がフレームメモリ2
40に格納される。フレームメモリ240に格納された
複数の画像情報は、演算用画像メモリ241に記憶さ
れ、演算用画像メモリ241から読出された画像情報に
対して、選択された撮影モードに対応した所定の演算処
理が行われ、選択されたモードの断層画像が生成され
る。
【0071】さらに説明すると、制御手段170の処理
情報記憶手段228に記憶されたCT処理情報にはCT
画像処理情報が含まれており、またパノラマ処理情報に
はパノラマ画像処理情報が含まれている。スイッチ18
0(図8)を押圧してCTモードを選択した場合には、
処理情報記憶手段228からCT処理情報が選択されて
画像処理手段236に送給され、画像信号処理手段23
6は、CT処理情報に含まれたCT画像処理情報に基づ
いてフレームメモリ240に格納された画像情報を処理
し、これによって部分CT断層画像が生成される。ま
た、スイッチ182(図8)を押圧してパノラマモード
を選択した場合には、処理情報記憶手段228からパノ
ラマ処理情報が選択され、画像信号処理手段236は、
パノラマ処理情報に含まれたパノラマ画像処理情報に基
づいてフレームメモリ240に格納された画像情報を処
理し、これによってパノラマ断層画像が生成される。
【0072】画像信号処理手段236にて生成された断
層画像(部分CT断層画像またはパノラマ断層画像)の
信号は、たとえばディスプレイでよい表示手段248に
送給され、断層画像信号が断層画像情報として表示手段
248に表示される。かくのとおりに画像処理されるの
で、選択された撮影モードの断層画像が表示手段248
に表示される。また、断層画像を保存するための外部記
憶手段246が設けられている。この外部記憶手段24
6としては、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置
を用いることができ、磁気ディスク、光磁気ディスクに
記憶することができる。
【0073】なお、この実施の形態では、フレームメモ
リ240に格納された画像情報の濃度に基づいてX線源
28から照射されるX線照射量が調整されるように構成
されている。X線源28は、X線管(図示せず)を備え
ており、管電圧、管電流、通電時間等を制御することに
よって、被写体へのX線照射量が調整され、かく調整す
ることによって、均一な断層画像が得られる。
【0074】イメージセンサ38として、MOSイメー
ジセンサを好都合に用いることができる。次に、図10
を参照して、MOSイメージセンサの動作原理について
説明する。
【0075】図10(a)において、受光画素を構成す
るフォトダイオードPDは入射した光を電気信号に変換
する。フォトダイオードPDには、MOSFETから成
るスイッチSWが直列接続されており、さらに演算増幅
器Q1の反転端子に接続される。演算増幅器Q1は帰還
抵抗R1が接続されて電流電圧変換回路を構成してお
り、入力電流が電圧信号として出力される。また演算増
幅器Q1の非反転端子にはグランド(GND)に対して
電圧V1が印加されている。
【0076】図10(b)において、正の読出しパルス
RDがスイッチSWのゲートに入ると、スイッチSWが
開いて、フォトダイオードPDが逆バイアス状態にな
り、接合容量C1に一定の電荷が充電される。次にスイ
ッチSWが閉じて、蓄積期間中に光が入射すると、充電
されていた電荷は光入射による電荷によって放電し、フ
ォトダイオードPDのカソード電位はグランド電位に近
づいていく。この放電電荷量は入射光量に比例して増加
する。次に読出しパルスRDがスイッチSWのゲートに
入ってスイッチSWが開くと、蓄積時間内に放電した電
荷に相当する電荷が帰還抵抗R1を介して供給されると
ともに、フォトダイオードPDは再び逆バイアス状態に
なって初期化される。このとき帰還抵抗R1の両端には
充電電流による電位差が生じ、演算増幅器Q1から電圧
信号として出力される。この充電電流は光入射による放
電電流に相当するため、この出力電圧により入射光量が
検知される。
【0077】図11は、X線イメージセンサ38の構造
を示す断面図である。受光画素となるフォトダイオード
PDが2次元配列したMOSイメージセンサ252の上
に、光学像を伝送する光ファイバ素子(FOP)254
が設置され、さらにその上にX線を可視光に変換するシ
ンチレータ層256が形成される。被写体を通過したX
線像は、シンチレータ層256によって可視光像に変換
され、さらに光ファイバ素子254によって伝送され、
そのままMOSイメージセンサ252で光電変換され
る。
【0078】図12は、MOSイメージセンサ252の
駆動回路である。受光画素となるフォトダイオードPD
がm行×n列のマトリクス状に配列しており、各フォト
ダイオードPDに接合容量C1が並列接続され、読出し
用のスイッチSWが直列接続されている。スイッチSW
のゲートはアドレス選択回路SLが接続され、画像信号
処理手段236からの信号に基づいて読出すべきフォト
ダイオードPDが選択される。
【0079】スイッチSWの出力側は列単位で共通接続
され、電流電圧変換回路を構成する演算増幅器Q1に入
力される。演算増幅器Q1の出力は、サンプルホールド
(S/H)回路によってサンプリングされる。各サンプ
ルホールド回路はm段のシフトレジスタSRによって開
閉するスイッチSWbに接続されている。各スイッチS
Wbが順番に開閉することによって、サンプリングされ
た信号は時系列信号として画像信号処理手段236のA
/D変換手段238に出力される。なお、各演算回路Q
1と各サンプルホールド回路との間に積分回路を設ける
こともできる。積分回路は電流(または電圧)を積算
し、サンプルホールド回路は上述の積算した量(積算
量)をサンプリングする。このように積分回路を設ける
ことによって、その出力は積算時間を含んだものとな
り、その結果検出信号の感度を上げることができる。
【0080】図13は、図12の駆動回路の動作を示す
タイミング図である。ここではアドレス選択回路SLと
してシフトレジスタを用いる例を説明する。アドレス選
択回路SLは、画像信号処理手段236からのスタート
パルスによって起動され、画像信号処理手段236から
の読出しクロックに同期して、第1列の読出しパルスR
D1、第2列の読出しパルスRD2、…、第n列の読出
しパルスRDnを順番に出力する。
【0081】たとえば第1列の読出しパルスRD1が第
1列の各スイッチSWのゲートに入力されると、第1列
の各フォトダイオードPDへの入射光量に相当する電荷
が読出され、演算増幅器Q1から電圧信号が出力され
る。次に演算増幅器Q1の出力がピークになる時点をサ
ンプリングするように、サンプリングパルスSPが各サ
ンプルホールド回路に入力される。サンプリングされた
信号はシフトレジスタSRより次のサンプリングパルス
SPが入るまでにm個のパルスから成るシフトクロック
CKによって転送され、1走査線分の画像信号として外
部に出力される。第2列以降についても同様に、1つの
読出しパルスによってm行分の信号が並列的に読出さ
れ、シフトレジスタSRによって1走査線分の時系列信
号が構成される。
【0082】図14は、MOSイメージセンサを多段接
続した回路例である。m行n列の受光画素を有する2つ
のMOSイメージセンサ252a、252bが列方向に
連んで配置され、アドレス選択回路SLであるシフトレ
ジスタSLaからの各読出しパルスRD1〜RDnが同
一列で駆動されるように接続されている。1つの読出し
パルスによって2m個のフォトダイオードから信号が並
列的に読出されて、各列に対応した2m個の演算増幅器
Q1およびサンプルホールド回路に入力される。2つの
シフトレジスタSRa、SRbが2つのMOSイメージ
センサ252a、252bに対応して配置され、2m個
のスイッチSWbを順番に開閉することによって各サン
プルホールド回路からの出力を画像信号処理手段236
へ時系列信号として転送する。画像信号処理手段236
に送給された信号はA/D変換手段238によってデジ
タル信号に変換され、しかる後、フレームメモリ240
に格納される。図14においては、2個のMOSイメー
ジセンサ252a,252bを用いた例を説明したが、
MOSイメージセンサを3段以上接続することもでき
る。
【0083】次に、主として図2、図7、図9および図
15〜図17を参照して、上述したX線撮影装置の撮影
動作について説明する。
【0084】図15を参照して、まず、撮影モードの選
択に関するフローチャートを説明する。操作パネル17
6の電源スイッチ178(図8)を閉(オン)にする
と、ステップS1に進み、X線撮影装置に電流が供給さ
れ、後述するX線撮影が可能となる。
【0085】次に、ステップS2において、CTモード
であるか否かが判断される。操作パネル176のスイッ
チ180(図8)を押圧してCTモードを選択したした
場合には、ステップS2からステップS3に進み、CT
モード撮影動作が遂行される。スイッチ180を押圧し
ないと、ステップS4に進み、スイッチ182(図8)
を押圧したか否かが判断される。スイッチ182を押圧
してパノラマモードを選択した場合には、ステップS4
からステップS5に進み、パノラマ撮影動作が遂行され
る。このスイッチ182が押圧されないとステップS2
に戻り、スイッチ180,182のどちらかが押圧され
るまで、上述したルーチンが繰返し遂行される。
【0086】ステップS2でCTモードが選択された場
合におけるステップS3で遂行されるCTモード撮影動
作は、図16のフローチャートに従って行われる。図7
〜図9および図16を参照して、CTモードを選択した
場合には、ステップS3−1において、制御手段170
の処理情報記憶手段228から選択された撮影モードに
対応した処理情報、すなわちCT処理情報が選択され
る。次いで、ステップS3−2において、選択されたC
T処理情報に基づいて一次スリット手段30のスリット
開口が一次CTスリット67a図5(a)に設定され
る。また、ステップS3−3において、CT処理情報に
基づいて二次スリット手段40のスリット開口が二次C
Tスリット67a図5(a)に設定される。ステップS
3−2およびS3−3におけるスリット開口に切換え
は、上述したように、CT処理情報に基づいて一次およ
び二次スリット手段30,40のスリット幅制御モータ
52,54およびスリット高さ制御モータ56,58を
作動制御することによって行われる。このように、一次
および二次スリット手段30,40が一次および二次C
Tスリット67aに設定されると、X線撮影装置は部分
CT撮影の撮影可能状態となる。なお、ステップS3−
2およびステップS3−3は、この順序で遂行される必
要はなく、その順序が逆でもよい。
【0087】その後、チンレスト12を所定の位置に位
置付ける。チンレスト12の位置付けは、上述したよう
に、操作パネル176のスイッチ186〜210、さら
に必要に応じてスイッチ212〜222を押圧すること
によって行う。スイッチ186〜210を押圧して、部
分CT撮影の被写体の大きさ、撮影部位等に関する情報
を入力すると、制御手段170のチンレスト位置記憶手
段226に記憶された被写体位置情報から入力した情報
に対応した位置情報が読出され、読出された位置情報に
基づいてチンレスト12の位置付けが行われる。この位
置付けは、上述したように、被写体位置情報から読出さ
れた位置情報に基づいて、被写体位置調整機構10のX
軸制御モータ142、Y軸制御モータ158およびZ軸
制御モータ114を作動制御することによって行われ
る。このよにチンレスト12を撮影位置に位置付ける
と、チンレスト12に顎部を載せた状態で、被写体の撮
影すべき部位が撮影領域262(図18)に位置付けら
れる。
【0088】次いで、ステップS3−6においてスター
トスイッチ224を押圧して支持手段18、すなわち支
持アーム24を横方向に延びる特定角度位置に位置付
け、X線源28およびイメージセンサ38を部分CTX
線線撮影開始位置に位置付ける(ステップS3−6)。
この支持手段18の位置付けは、CT処理情報に基づい
て作動制御手段172が回転制御モータ46を作動制御
することによって行われる。この横方向に延びる特定角
度位置とは、X線源28とイメージセンサ38とを結ぶ
線Qが真横に対して±30度の角度範囲θ内の特定角度
位置であり、この実施形態では上記線Qが真横に延びる
図20に示す角度位置に位置付けられる。
【0089】その後、被写体である患者を基台4上に立
たせてその顎部をチンレスト12に載置させ、イヤロッ
ド163を患者の耳に当てる。このようにすると、撮影
すべき部位(たとえば患部の撮影部位)がX線源28
(図2)とイメージセンサ38(図2)との間に存在す
る撮影領域262(図18に円で示す)に位置付けら
れ、煩雑な位置設定操作を行うことなく良好な断層画像
を得ることができる。
【0090】この実施形態では、図20から理解される
とおり、支持アーム24の第1の取付部26と第2の取
付部32との間を通して前方から患者が撮影領域262
に向けて移動するようになっており、このことに関連し
て撮影領域262への患者の出入経路は、支持アーム2
4の第1および第2の取付部26,32の間を上記前後
方向(図20において上下方向)に延びている。このよ
うな構成のX線撮影装置では、部分CT撮影前、支持手
段18をたとえば図20に示す特定角度位置に位置付け
ることによって、第1の取付部26(これに取付けられ
たX線源28等)が上記出入経路の図20において左側
に、また第2の取付部32(これに取付けられたイメー
ジセンサ38等)が上記出入経路の図20において右側
に位置し、かくして患者の出入経路から第1および第2
の取付部26,32が外れ、患者は撮影領域262に容
易に入ることができる。なお、上記特定角度位置におい
て、第1の取付部26が上記出入経路の右側に、第2の
取付部32が上記出入経路の左側に位置するように構成
することもできる。
【0091】なお、上述した手順では、まず、チンレス
ト12を撮影位置に位置付け、次いでX線源28および
イメージセンサ38を撮影開始位置に位置付け、しかる
後に患者を撮影領域262に導入させているが、これら
の順序は適宜変更することができる。たとえば、患者を
撮影位置に導入させ、次いでチンレスト12に顎部を載
せた状態でこれを撮影位置に位置付け、しかる後X線源
28およびイメージセンサ38を撮影開始位置に位置付
けるようにすることもできる。
【0092】X線撮影装置に対する被写体の位置付けが
終了すると、操作パネル176のスタートスイッチ22
4を再度押圧する。このようにすると、図16のステッ
プS3−7からステップS3−8に進み、部分CTX線
撮影が遂行される。すなわち、X線源28から発生する
X線が撮影領域262に照射され、被写体を通過したX
線がイメージセンサ38にて検出され、このX線照射
中、X線源28および一次スリット手段30ならびにイ
メージセンサ38および二次スリット手段40は、CT
画像形成軌跡に沿って、すなわち、これらを支持する支
持手段18はその回転軸線を中心として回動される。さ
らに詳述すると、部分CT断層撮影においては、図18
に示す通り、X線源28とイメージセンサ38とを結ぶ
線264の中央の点P(この中央点Pは、回転軸22の
中心軸線と一致している)を中心に、たとえば50mm
程度の範囲、換言すると2〜3本の歯を含む局部的領域
が撮影領域262となる。そして、部分CT撮影のとき
には、撮影中上記中央点Pは変動することなく、この中
央点Pを中心としてたとえば矢印266で示す時計方向
にX線源28およびイメージセンサ38が一定の回転速
度で360度回転され、このように回転することによっ
て、撮影領域262に位置する撮影部位についての36
0度の全方向からの撮影画像が得られる。X線源28か
らのX線は一次スリット手段30を通して照射されるの
で、X線は四角錐状に照射され、したがってこの撮影領
域262は、たとえば直径が50mm、高さが50mm
程度の円柱状となり、この撮影領域262は、回転軸2
2の回転軸線の延長線上に配置される。イメージセンサ
38にて得られた画像信号は、A/D変換手段238に
よってデジタル信号に変換された後フレームメモリ24
0に格納される。本実施形態では、一次スリット手段3
0は正方形状の一次CTスリット67aを規定するの
で、X線源28からのX線は、撮影領域262に向けて
四角錐状に照射される。また、イメージセンサ38は、
矢印266で示す回動方向に1度間隔毎に対応する撮影
画像の信号を生成し、360度回転することによって3
60の撮影画像に対応する信号が生成され、これら撮影
画像信号が、それぞれ、フレームメモリ240に記憶さ
れる。上述したようにX線源28およびイメージセンサ
38が移動されるので、CT軌跡情報は、X線源28お
よびイメージセンサ38を変動しない中央点Pを中心と
して旋回させるというものであり、CTモードの場合に
は、部分CT撮影中このCT処理情報に基づいて回転制
御モータ46が作動制御され、支持アーム24が矢印2
66で示す方向に回動される。
【0093】ステップS3−8における部分CTX線撮
影が終了すると、ステップS3−9に移り、得られた撮
影画像に基づいて部分CT断層撮影画像が生成される。
部分CT断層撮影画像を生成するときには、フレームメ
モリ240に格納された撮影画像の情報が読出され、読
出された画像情報が演算用メモリ241に記憶され、画
像信号処理手段236は、演算用メモリ241から読出
された撮影画像を、CT画像処理情報に基づいて画像処
理し、このように画像処理することによって部分CT断
層画像が生成される。
【0094】生成された部分CT断層画像は、ステップ
S3−10において、表示手段248に表示される。こ
のようにして、被写体の所定部位の部分CT断層画像が
得られ、表示手段248に表示された部分CT断層画像
を見ながら、たとえば歯科治療におけるインプラント手
術を容易に行うことができる。
【0095】なお、部分CTX線撮影終了後、支持アー
ム24は再び図20に示す特定角度位置に位置付けられ
る。撮影終了後もこのように支持アーム24を位置付け
ることによって、被写体である患者は、撮影領域262
から前方に移動して撮影領域262の外に出ることがで
きる。なお、上記特定角度位置においては、X線源28
とイメージセンサ38とを結ぶ線Qが真横に対して±3
0度の角度範囲θ内の特定角度位置に位置するので、患
者の撮影領域262への出入りが容易となる(図2
0)。
【0096】また、ステップS4でパノラマモードが選
択された場合におけるステップS5で遂行されるパノラ
マモード撮影動作は、図17のフローチャートに従って
行われる。図7〜図9および図17を参照して、パノラ
マモードを選択した場合には、ステップS5−1におい
て、処理情報記憶手段228から選択された撮影モード
に対応した処理情報、すなわちパノラマ処理情報が選択
される。次いで、ステップステップS5−2において、
選択されたパノラマ処理情報に基づいて一次スリット手
段30のスリット開口が一次パノラマスリット67b図
5(b)に設定される。また、ステップS5−3におい
て、パノラマ処理情報に基づいて二次スリット手段40
のスリット開口が二次パノラマスリット67b図5
(b)に設定される。ステップS5−2およびS5−3
におけるスリット開口の切換えは、上述した如く、パノ
ラマ処理情報に基づいて一次および二次スリット手段3
0,40のスリット幅制御モータ52,54およびスリ
ット高さ制御モータ56,58を作動制御することによ
って行われる。このように一次および二次スリット手段
30,40が一次および二次パノラマスリット67bに
設定されると、X線撮影装置はパノラマ撮影の撮影可能
状態となる。なお、ステップS5−2およびS5−3
は、順序が逆でもよい。
【0097】その後、チンレスト12を所定の位置に位
置付ける。この位置付けは、被写体位置調整機構10の
X軸制御モータ142、Y軸制御モータ158およびZ
軸制御モータ114を作動制御することによって行われ
る(ステップS5−4)。
【0098】次いで、ステップS5−5においてスター
トスイッチ224を押圧して支持手段18を所定位置に
おける所定角度位置、たとえば支持アーム24の回転軸
線が包絡線268(図19)の一端に位置するととも
に、X線源28からイメージセンサ38へのX線が歯列
弓272(図19)に対して実質上垂直に照射される角
度位置に位置付け、X線源28およびイメージセンサ3
8をパノラマX線撮影開始位置に位置付ける(ステップ
S5−7)。
【0099】この支持手段18の位置付けは、パノラマ
処理情報に基づいて移動制御手段173が平面移動機構
20のX軸制御モータ42およびY軸制御モータ44な
らびに回転制御モータ46を作動制御することによって
行われる。
【0100】その後、被写体である患者を基台4上に移
動させてその顎部をチンレスト12に載置させ、患者の
耳にイヤロッドを当接させる。このようにすると、撮影
すべき部位(たとえば患部)がX線源28(図2)とイ
メージセンサ38(図2)との間の所定位置に位置付け
られ、煩雑な位置設定操作を行うことなく良好なパノラ
マ断層画像を得ることができる。
【0101】なお、このパノラマX線撮影においてもチ
ンレスト12を撮影位置に位置付け、次いでX線源28
およびイメージセンサ38を撮影開始位置に位置付け、
しかる後に患者を導入させているが、たとえば、患者を
基台4上に導入させ、次いでチンレスト12に顎部を載
せた状態でこれを撮影位置に位置付け、しかる後X線源
28およびイメージセンサ38を撮影開始位置に位置付
けるように手順を変更することもできる。また、支持ア
ーム24を上記特定角度位置(図20)に一旦位置付
け、この特定角度位置に位置する状態で患者を基台4上
に導入し、その後X線源28およびイメージセンサ38
を撮影開始位置に位置付けるようにすることもできる。
【0102】X線撮影装置に対する被写体の位置付けが
終了すると、操作パネル176のスタートスイッチ22
4を再度押圧する。スイッチ224を押圧すると、ステ
ップS5−7からステップS5−8に進み、パノラマX
線撮影が遂行される。すなわち、X線源28から発生す
るX線が被写体に照射され、被写体を通過したX線がイ
メージセンサ38にて検出され、このX線照射中、X線
源28および一次スリット手段30ならびにイメージセ
ンサ38および二次スリット手段40は、パノラマ画像
形成軌跡に沿って移動される。さらに詳述すると、パノ
ラマ断層撮影においては、図19に示す通り、X線源2
8とイメージセンサ38とを結ぶX線照射方向を示す線
264の中央の点(この中央の点は回転軸22の中心軸
線と一致している)の軌跡は、破線で示す曲線、すなわ
ち包絡線268に沿って移動される。図19にて、実線
で示す直線270は歯列弓272の断層面である。パノ
ラマ撮影においては、X線源28からのX線は、この断
層面270に対して実質上垂直に入射するように照射さ
れる。それゆえに、歯列弓272に沿ってパノラマ断層
撮影するときには、支持アーム24が平面内で移動する
とともに、支持アーム24が回転軸22を中心として所
要のとおり旋回する。このように、パノラマ撮影におい
ては、回転軸22の位置が刻々と変化し、この位置の変
化は平面移動機構20によって回転軸22を刻々と移動
させることによって達成される。本実施形態では、一次
スリット手段30は細長い矩形状の一次パノラマスリッ
ト67bを規定するので、X線源28からのX線は、細
い四角錐状に照射される。このように回転軸22の回転
軸線が移動されるとともに、上記回転軸22を中心とし
て支持アーム24が回動されるので、パノラマ軌跡情報
は、支持アーム24の回転軸線の上述した移動と支持ア
ーム24の上記回転軸線を中心とする旋回との組合せに
よってX線源28(一次スリット手段30を含めて)お
よびイメージセンサ38(二次スリット手段40を含め
て)を移動させるというものある。このパノラマX線撮
影においては、一般に、支持アーム24は、前歯部を撮
影するときよりも臼歯部を撮影するときの方が速く回転
駆動される。パノラマモードの場合、パノラマ撮影中、
このパノラマ軌跡情報に基づいてX軸制御モータ42、
Y軸制御モータ44および回転制御モータ46が作動制
御され、支持アーム24が上述したように移動および旋
回される。
【0103】図17に示すとおり、ステップS5−8に
おけるパノラマX線撮影が終了すると、ステップS5−
9に移り、得られた撮影画像に基づいてパノラマ断層撮
影画像が生成される。パノラマ断層撮影画像を生成する
ときには、フレームメモリ240に格納された撮影画像
の情報が読出され、読出された画像情報が演算用メモリ
241に記憶され、画像信号処理手段236は、演算用
メモリ241から読出された撮影画像を、パノラマ処理
情報に含まれたパノラマ画像処理情報に基づいて画像処
理し、このように画像処理することによってパノラマ断
層画像が生成される。
【0104】生成されたパノラマ断層画像は、CT断層
画像と同様に、ステップS5−10において、表示手段
248に表示される。このようにして、被写体の所定部
位のパノラマ断層画像が得られ、表示手段248に表示
されたパノラマ断層画像を、たとえば歯科治療の際の資
料とすることができる。
【0105】上述したとおりであるので、選択された撮
影モードに対応した断層画像、すなわちCT断層画像お
よびパノラマ断層画像から任意に選択される断層画像を
1台のX線撮影装置から得ることができる。
【0106】なお、パノラマ撮影終了後、水平アーム1
6に対して支持アーム24を図20に示す特定角度位置
に位置付けるようにするのが望ましく、このように構成
することによって、患者は撮影領域から容易に出ること
ができる。
【0107】上述した実施形態では、一次および二次ス
リット手段30,40は、一対の幅遮蔽部材60,62
と一対の高さ遮蔽部材64,66を備え、これら幅遮蔽
部材60,62および高さ遮蔽部材64,66を移動さ
せてスリット開口の大きさを調整しているが、これに代
えて、たとえば図21または図22で示すとおりに構成
することもできる。一次(または二次)スリット手段の
変形形態を示す図21において、図示の一次(または二
次)スリット手段302(または304)は、矩形状の
遮蔽プレート306を備えている。遮蔽プレート306
は4個の支持ローラ308によって図21において左右
方向に移動自在に支持されている。遮蔽プレート306
には駆動ねじ軸310が螺合されており、この駆動ねじ
軸310の一端部がスリット制御モータ312に駆動連
結されている。遮蔽プレート306には、その移動方向
(図21において左右方向)に間隔をおいて2個のスリ
ット、すなわち図21の左側の一次(または二次)パノ
ラマスリット316および右側の一次(または二次)C
Tスリット318が設けられている。このように構成さ
れているので、一次(または二次)スリット手段302
(または304)のスリット開口は、スリット制御モー
タ312を回転させて遮蔽プレート306を矢印320
で示す右方に、または矢印322で示す左方に移動させ
ることによって切換ることができる。上述した記載から
理解されるとおり、パノラマモードを選択した場合に
は、X線源20(またはイメージセンサ38)の前方に
一次(または二次)パノラマスリット316が位置付け
られ、またCTモードを選択した場合には、X線源20
(またはイメージセンサ38)の前方に一次(または二
次)CTスリット318が位置付けられる。このような
構成の一次(または二次)スリット手段302(または
304)を用いても、上述したと同様にスリット開口の
大きさを、選択した撮影モードに対応したものに自動的
に切換えることができる。
【0108】図22は、一次(または二次)スリット手
段の他の変形形態を示している。図22において、図示
の一次(または二次)スリット手段332(または33
4)は、円形状の遮蔽プレート336を備えている。遮
蔽プレート366は回転軸338に装着され、この回転
軸338に回転自在に支持されている。遮蔽プレート3
36の外周面にはウォーム歯車337が設けられ、この
ウォーム歯車337にウォームねじ軸340が噛合して
おり、このウォームねじ軸340の一端部がスリット制
御モータ342に駆動連結されている。遮蔽プレート3
36には、周方向方向に間隔をおいて2個のスリット、
一次(または二次)パノラマスリット344および一次
(または二次)CTスリット346が設けられている。
かく構成されているので、一次(または二次)スリット
手段332(または334)のスリット開口は、スリッ
ト制御モータ342を回転させて遮蔽プレート336を
矢印350で示す時計方向に、または矢印352で示す
反時計方向に回動させることによって切換ることができ
る。すなわち、パノラマモードを選択した場合には、X
線源20(またはイメージセンサ38)の前方に一次
(または二次)パノラマスリット344が位置付けら
れ、またCTモードを選択した場合には、X線源20
(またはイメージセンサ38)の前方に一次(または二
次)CTスリット346が位置付けられる。このような
一次(または二次)スリット手段332(または33
4)を用いても、上述したと同様にスリット開口の大き
さを、選択した撮影モードに対応したものに自動的に切
換えることができる。
【0109】図22の形態では、一次および二次スリッ
ト手段332,334の一次および二次CTスリット3
46は円形状に形成されている。この場合、X線源28
からのX線は一次スリット手段332を通過することに
よって円錐状に撮影領域262に向けて照射され、撮影
領域262は球状となる。このような形状の一次CTス
リットを用いても所望の局所的CTX線撮影を行うこと
ができる。
【0110】以上、部分CTX線撮影とパノラマX線撮
影との双方を行うことができる兼用X線撮影装置の一実
施形態について説明したが、このような兼用X線撮影装
置においては、パノラマX線撮影によって得られたパノ
ラマX線撮影画像を利用して部分CTX線撮影を行うと
きのチンレスト12の位置付けを行うことができる。
【0111】図23に示すX線撮影装置は、その基本的
構成は、図1〜図20に示す装置と実質上同一であり、
チンレスト12を所定位置に位置付けるための様式のみ
が異なっている。このX線撮影装置におけるパノラマ撮
影では、X線撮影画像を表示する表示手段248(図9
参照)には、図24に示すとおりにパノラマ撮影画像が
表示される。画像信号処理手段236からの画像信号に
は、この処理手段236にて位置情報502が付加さ
れ、この位置情報502を含むパノラマ画像が表示手段
248に表示される。実施例における位置情報502
は、表示画面の左側から右側に実質上等間隔に付された
目盛503を含み、これら目盛503に対応して「1」
〜「21」の数字504が付され、この番号が歯弓列曲
線の位置に対応したものとなっている。また、位置情報
502の記号「R」は右側であることを示し、位置情報
502の記号「L」は左側であることを示している。ま
た、この位置情報502は、表示画面の上側から下側に
実質上等間隔に付された目盛505を含み、これら目盛
505に対応して上側から下側に向けて「A」〜「J」
の記号507が付されている。
【0112】このようなパノラマ撮影画像を見て、たと
えば番号506で示す臼歯の部分CTX線撮影を希望す
る場合には、図23に示す装置フレーム2の昇降フレー
ム8に設けられる操作キー手段508によって指定操作
される。操作キー手段508は、上顎歯、下顎歯を指定
する操作キーならびに数字および記号を指定するテンキ
ー等を含むキー510と、表示装置512を有してい
る。キー510を押圧すると、押圧したキー510の内
容やX線撮像が表示装置512に表示される。たとえ
ば、臼歯506を指定するときには、表示画面248の
座標3−Eに従って「3」、「−」,「E」の各キー5
10を押圧すればよく、このように押圧すると表示装置
512に「3−E」と表示される。この操作キー手段5
08に関連して、歯弓列曲線の位置情報を有する位置情
報記憶手段(図示せず)が設けられており、この記憶手
段に記憶された位置情報に基づいてチンレスト12が所
定位置に位置付けられる。この位置付けは、上述したと
同様に、被写体位置調整機構10(図1)のX軸制御モ
ータ142、Y軸制御モータ158およびZ軸制御モー
タ114を読出された位置情報に基づいて制御すること
によって行われる。なお、この位置付けは、操作キー手
段508と図8に示す操作パネル176とを併用するよ
うにすることもできる。
【0113】このようにしても、部分CTX線撮影する
際に被写体を所定の撮影領域に自動的に位置付けること
ができる。特に本実施例のように部分CTX線撮影とパ
ノラマX線撮影の双方の撮影が可能な装置においては、
簡単にパノラマ撮影画像を得ることができるので、この
パノラマ画像を利用することによって部分CTX線撮影
の際の被写体の位置付けを簡単にかつ正確に行うことが
できる。
【0114】上述した兼用X線撮影装置では、被写体位
置付け手段(本実施形態ではチンレスト12)が昇降フ
レーム8に被写体位置調整機構10を介して前後方向、
左右方向および上下方向に位置調整自在に装着され、被
写体に応じて被写体位置付け手段の位置を調整している
が、これらのX線撮影装置において、被写体位置調整機
構10をたとえば次のとおりに構成することもできる。
すなわち、図6における被写体位置調整機構10におけ
る第1の移動テーブル98(上下方向に移動するテーブ
ル)を省略し、被写体位置付け手段の位置付けは昇降フ
レーム8(図1)の上下移動によって位置調整すること
もできる。この場合には、第2の移動テーブル116
(前後方向に移動するテーブル)、第3の移動テーブル
144(左右方向に移動するテーブル)および昇降フレ
ーム8を含む上下動機構が被写体位置調整機構を構成す
る。また、上述した構成に代えて、図6における被写体
位置調整機構10における第2の移動テーブル116お
よび第3の移動テーブル144を省略し、平面移動機構
20を利用して支持手段18を前後方向および左右方向
に移動させるようにすることもできる。この場合には、
第1の移動テーブル98が被写体位置調整機構を構成
し、平面移動機構20が、被写体に対してX線源28お
よびイメージセンサ38を相対的に移動する支持手段位
置調整機構を構成する。また、これらの構成に代えて、
第1〜第3の移動テーブル98,116,144を省略
し、昇降フレーム8の昇降機構を利用して上下方向に、
平面移動機構20を利用して前後方向および横方向に移
動させることができる。この場合には、昇降フレーム8
の昇降機構および平面移動機構20が支持手段位置調整
機構を構成する。上述のように構成することによって、
X線撮影装置に装備される移動機構、すなわち昇降フレ
ーム8の昇降機構および/または平面移動機構20を利
用して被写体の撮影領域への位置付けを行うことができ
る。いずれの場合も、発光素子と患部からの反射光を検
出するPSD素子と呼ばれる非接触式の光測距センサと
の組合わせからなる検出センサを用いることができる。
この検出センサにおいては、光測距センサが装置フレー
ム2と患者との前後方向の距離を測定し、その測定結果
に基づいて平面移動機構20および/または昇降フレー
ム8の各モータを制御して位置決めすることもできる。
この方式によれば、支持手段18側が移動し、患者は移
動しなくてもよいメリットがある。
【0115】このような支持手段位置調整機構を備えた
兼用X線撮影装置では、たとえばCTモードでもって部
分CTX線撮影を行うとき、図25で示すフローチャー
トに沿って遂行される。この場合、図16のフローチャ
ートと図25のフローチャートとを比較することによっ
て容易に理解される如く、チンレストの位置付けに代え
て、支持手段18の位置付け、換言するとX線源28お
よびイメージセンサ38の位置付けによって、被写体が
撮影領域に相対的に位置付けられる。なお、この支持手
段18の位置付けは、昇降フレーム8を上下動する昇降
制御モータ15(図2参照)ならびに平面移動機構20
のX軸制御モータ42およびY軸制御モータ44を作動
制御することによって行うことができる。
【0116】また、兼用X線撮影装置において、被写体
位置付け手段の位置付けを、昇降フレーム8に対するチ
ンレスト12の上下移動と、平面移動機構20による昇
降フレーム8に対する支持手段18の前後移動および横
移動とによって行うことができる。
【0117】図26および図27を参照して、この実施
形態では、図1〜図20の実施例と同様に、装置フレー
ム2の支柱6に昇降フレーム8が昇降自在に装着され、
この昇降フレーム8に平面移動機構20を介して支持手
段18が前後方向および横方向に移動自在に装着されて
いる。
【0118】この実施形態では、昇降フレーム8に被写
体位置調整機構602(図27)を介して支持フレーム
605が上下方向に移動自在に装着され、この支持フレ
ーム605に支持ロッド160を介してチンレスト12
が装着されている。また、チンレスト12の両側に一対
の側頭押え部材631(図26にて一方のみ示す)が配
設され、これら側頭押え部材631が支持フレーム60
5に位置調整自在に取付けられている。一対の側頭部押
え部材631は、ダイアル639を回転変位することに
よって、相互に近接/離反変位される。また、それらの
先端部にはイヤロッド637(図26にて一方のみ示
す)が取付けられている。
【0119】昇降フレーム8は、図27に示すように、
枠体641と、筺体642と、左右一対の案内車輪64
3、動滑車644、モータ645および定荷重ばね64
6とを備えている。前記枠体641は支柱6を外囲する
ように形成されており、その上端部からは水平アーム1
6(図26)が延設されている。枠体641の内面にお
ける前記支柱6の両側面6c,6dに対向する面には、
前記両側面6c,6dに沿って摺動することができる案
内車輪643がそれぞれ2個取付けられており、これに
よって昇降フレーム8は支柱6に沿って昇降自在に支持
される。
【0120】枠体641の上部各内面には、また、動滑
車644が設けられており、この動滑車644には、一
端が支柱6の頂部に固定されたワイヤ647が巻掛けら
れており、このワイヤ647は、動滑車644を経て、
支柱6の頂部に設けられた固定滑車648に巻掛けら
れ、その他端がバランスウエイト649に連結されてい
る。バランスウエイト649は、支柱6内を上下方向に
移動自在に設けられている。各動滑車644はまた、対
応するモータ645の出力軸に取付けられた歯車650
に噛合しており、したがってモータ645が回転駆動さ
れることによって昇降フレーム8は昇降動される。な
お、所望の昇降位置に到達すると、一方の固定滑車64
8に関連して設けられている電磁ブレーキ651によっ
て固定滑車648の回転が阻止され、こうして昇降フレ
ーム8を所定位置で安定して保持することができる。
【0121】昇降フレーム8の枠体641の下端部に
は、昇降フレーム8の昇降方向と平行に一対の案内軸6
52が架設されている。各案内軸652には支持フレー
ム605の一対の案内片605aに形成された案内孔が
それぞれ嵌り込み、こうして支持フレーム605は昇降
フレーム8に対して上下方向に移動自在に支持される。
案内片605aの上端部には、枠体641に取付けられ
た定荷重ばね646の遊端部が接続される。前記定荷重
ばね646の個数は、吊下げられるべき支持フレーム6
05の重量に対応して選ばれる。したがって術者は、支
持フレーム605を手動で容易に昇降動させることがで
き、この支持フレーム605と一体的にチンレスト12
および側頭部押え部材631が昇降動される。
【0122】各案内片605aには、枠体641の内面
に対向して位置決め突起661が取付けられており、X
線撮影時にはこの位置決め突起661が枠体641の位
置決め凹所662に嵌り込み、これによって昇降フレー
ム8に対する支持フレーム605の位置付けが行われ
る。さらにまた、一方の案内片605aには当接片66
3が設けられており、この当接片663に対応して枠体
641には上下方向に間隔をおいて一対のリミットスイ
ッチ653,654が設けられている。昇降フレーム8
は、支持フレーム605に対して、このリミットスイッ
チ653,654の範囲内で昇降動自在となる。
【0123】支持フレーム605の案内片605aには
また、ストッパ軸655が取付けられている。このスト
ッパ軸655にはハンドル656が固着されており、ハ
ンドル656を回動することによってストッパ軸655
は案内片605aに対して突出または後退し、突出状態
で支柱6の側面6dに摩擦圧接し、支柱6に対する支柱
フレーム605の昇降動が阻止され、支持フレーム60
5は所定位置に位置決め固定される。
【0124】このように構成することによって、一対の
案内軸652、支持フレーム605の位置決め凹所66
2および枠体641の位置決め突起661などが被写体
位置調整機構として機能し、この被写体位置調整機構に
よって昇降フレーム8に対して支持フレーム605を昇
降動させることができる。このように構成することによ
って、図6の被写体位置調整機構10の第1の移動テー
ブル98の上下方向の位置付けを支持フレーム605の
昇降機構でもって置換えることができる。また、平面移
動機構20が支持手段位置調整機構として機能し、この
平面移動機構20によって支持フレーム605に対して
支持手段18、すなわちX線源28およびイメージセン
サ38を前後方向および横方向に位置調整できる。この
ような位置付け機構は、兼用X線撮影装置における平面
移動機構20を利用して比較的簡単な構成でもって被写
体を所定位置に位置付けることができる。
【0125】図26および図27の実施形態において、
チンレスト12の上下移動に代えて、支持手段18を上
下移動させるようにすることもできる。この場合、昇降
フレーム8と平面移動機構20との間、または平面移動
機構20と支持手段18との間に、両者を相対的に上下
移動する上下移動機構を介在させることができる。
【0126】以上、部分CTX線撮影とパノラマX線撮
影を行うことができる兼用X線撮影装置について説明し
たが、この兼用X線撮影装置からパノラマX線撮影を行
うための機能を省略して、専用の部分CTX線撮影装置
とすることもできる。このような部分CTX撮影装置に
おいては、位置付け手段としてのチンレスト12に代え
て、咬合センサ、バイトブロック、イヤロッド、前頭部
押え部材等のそれ自体公知のものを単独で、またはこれ
らを組合せて用いることもできる。
【0127】図28および図29は、印象を用いたバイ
トブロックとイヤロッドの組合わせを用いた実施態様を
示している。なお、図28および図29において、上述
した実施形態と同一のものは同一の番号を付してその説
明を省略する。
【0128】図28および図29を参照して、部分CT
X線撮影装置の専用装置の実施形態において、装置フレ
ーム2に図6に示すものと実質上同一の構成の被写体位
置調整機構10を介して前後方向、横方向および上下方
向に移動自在に支持された第3の移動テーブル144に
バイトブロック372が取付けられている。また、X線
源28およびイメージセンサ38(図2)を支持する支
持アーム24に、光ビーム指示器373が設けられてい
る。さらに説明すると、被写体位置調整機構10の第3
の移動テーブル144(図6参照)のテーブル本体15
2の前端部には、図29に示すとおり前方に突出する取
付突部374が一体に設けられ、この取付突部374の
先端部に印象を用いるバイトブロック372が装着され
る。患者がこのバイトブロック372を噛むことによっ
て患者の歯型が形成される。このバイトブロック372
は、必要に応じてイヤロッド376,378と組合わせ
て用いることができる。イヤロッド376,378は、
たとえば、バイトブロック372と同様に、テーブル本
体152に開閉自在に設けることができる。図示の形態
では、テーブル本体152の先端部の両側面には、ロッ
ド取付部材380,382が装着され、ロッド取付部材
380,382にイヤロッド376,378の一端部が
固定されている。イヤロッド376,378の他端部は
斜め上方に延びており、このイヤロッド376,378
の先端部を患者の耳部に当接することによって装置フレ
ーム2(図1)に対して患者の頭部を所定位置に確実に
位置付けることができる。
【0129】光ビーム指示器373は、支持手段18を
構成する支持アーム24の回転軸線上に配置される。光
ビーム指示器373は、たとえば投光素子から構成する
ことができる。光ビーム指示器373からの光ビーム
は、図29に一点鎖線で示すとおりに、上記回転軸線と
実質上一致して垂直下方にバイトブロック372に向け
て投射される。
【0130】このように、バイトブロック372、イヤ
ロッド376,378および光ビーム指示器373とを
組合わせた形態においては、被写体の位置付けは、次の
とおりに行われる。すなわち、まず、患者はバイトブロ
ック372を噛み、患者の歯型に対応するバイトブロッ
ク372を形成する。次いで、患者の部分CTX線撮影
すべき部位に対応するバイトブロック372の部位に光
ビーム指示器373からの光ビームが投射されるよう
に、被写体位置調整機構10を作動させてバイトブロッ
ク372を所定位置に位置付ける。容易に理解されると
おり、光ビーム指示器373からの光ビームが投射され
る領域が部分CTX線撮影における撮影領域に対応して
おり、したがって、このようにバイトブロック372を
位置付けることによって、撮影すべき部位を撮影領域に
正確に位置付けることができる。なお、バイトブロック
372の位置付けは、たとえば手動操作されるスイッチ
を押圧してX軸制御モータ142、Y軸制御モータ15
8およびZ軸制御モータ114を所要のとおり作動させ
ることによって行うことができるが、自動的にX軸、Y
軸およびZ軸の制御モータ142,158,114を作
動させるようにすることもできる。。
【0131】その後、患者がこの位置付けされたバイト
ブロック372を噛めばよい。撮影すべき部位に対応す
るバイトブロック372の部位が撮影位置にあるので、
これを噛むことによって撮影すべき部位は、正確に撮影
領域に位置付けられる。その後、イヤロッド376,3
78を患者の耳に当てて、その位置に一層正確に保持す
る。このようにバイトブロック372と光ビーム指示器
373を用いた場合には、手動操作でもって容易にかつ
正確に位置付けすることができる。
【0132】なお、専用の部分CTX線撮影装置では、
容易に理解されるごとく、X線源28およびイメージセ
ンサ38が撮影領域262(図18)を中心として回転
すればよいので、図28に示すように、平面移動機構を
省略し、支持手段18の支持アーム24を水平アーム1
6に回転自在に支持することができ、このように構成す
ることによって装置の簡略化を図ることができる。
【0133】図28および図29に示す実施形態では、
バイトブロック372とイヤロッド376,378とを
組合せて用いているが、イヤロッド376,378に代
えて、前頭部押え部材との組合せを用いるようにするこ
ともできる。前頭部押え部材とは、バイトブロック37
2を噛んでいる患者の前頭部の位置を規制するための部
材であり、たとえば平面移動機構20(図1)に設ける
ことができる。すなわち、平面支持機構20から支持ア
ーム24に形成した開口を通して支持ロッドを貫通さ
せ、この貫通した先端部に取付部材を設け、この取付部
材に前頭部押え部材をバイトブロック372の上方に延
びるように設けることができる。
【0134】上述した形態では、バイトブロック372
と光ビーム指示器373の組合わせを用いているが、こ
れに代えて、たとえば図30に示すとおり、チンレスト
と2個の光ビーム指示器の組合わせを用いることもでき
る。部分CTX線撮影装置の他の実施形態を示す図30
において、一方の光ビーム指示器402は、昇降フレー
ム8の前面(図30において左側の面)に設けられ、他
方の光ビーム指示器404は、支持手段18を構成する
支持アーム24に設けられている。他方の光ビーム指示
器404は、図28および図29の実施形態と同様に、
支持手段18の回転軸線上に配置され、この回転軸線と
実質上合致してほぼ垂直下方にチンレスト12に向けて
光ビームを投射する。光ビーム指示器402は、チンレ
スト12に向けて正面のほぼ正中線位置から前方に光ビ
ームを投射する。
【0135】このように2個の光ビーム指示器402,
404を用いた場合には、光ビーム指示器402,40
4からの光ビームが交差する領域が撮影領域となる。し
たがって、顎をチンレスト12に載置した状態で、光ビ
ーム指示器402,404からの光ビームが交差する領
域を、患者の撮影すべき部位に位置付けることによっ
て、被写体を撮影領域に非接触測定でもって位置付ける
ことができる。なお、チンレスト12の位置付けは、上
述したと同様に、被写体位置調整機構10のX軸制御モ
ータ142,Y軸制御モータ158およびZ軸制御モー
タ114を所要のとおり制御する、たとえば手動操作さ
れるスイッチを押圧することによって行うことができ
る。
【0136】以上、種々の形態の被写体位置調整機構お
よび/または支持手段位置調整機構を備えた兼用X線撮
影装置および部分CTX線撮影装置について説明した
が、兼用X線撮影装置および部分CTX線撮影装置それ
ぞれの機能上の特徴、製造コスト等を考慮して、被写体
位置付け手段(たとえばチンレスト)とX線源およびイ
メージセンサとの相対的位置を、次のとおりに調整する
ように構成するのが望ましい。
【0137】兼用X線撮影装置では、パノラマX線撮影
を行うために平面移動機構を必要とするので、最も好ま
しい位置付け機構は、この平面移動機構を用いて支持手
段を前後方向および横方向に移動させるとともに、被写
体位置調整機構(図6の被写体位置調整機構から第2お
よび第3の移動テーブルを省略したもの)を用いて被写
体位置付け手段を上下方向に移動させる形態である。次
いで好ましい位置付け機構は、図26および図27に示
すとおり、平面移動機構を用いて支持手段を前後方向お
よび横方向に移動させるとともに、被写体位置調整機構
を用いて被写体位置付け手段を設けた支持フレームを上
下方向に移動させる形態である。その次に好ましい位置
付け機構は、X−Yテーブル以外の従来公知の曲線溝等
を用いる断層形成機構を平面移動機構として用いる場合
にて、パノラマ撮影時には支持手段を前後方向および横
方向に移動させるとともに、図6に示す被写体位置調整
機構を用いて、CT撮影時には上記平面移動機構を使用
することなく被写体位置付け手段を前後方向、横方向お
よび上下方向に移動させる形態である。また、これら以
外の好ましい形態は、たとえば平面移動機構にZ軸テー
ブルとZ軸制御モータを追加する形態である。
【0138】一方、部分CTX線撮影装置では、基本的
に平面移動機構を必要としないので、図6に示す被写体
位置調整機構を用いて被写体位置付け手段を前後方向、
横方向および上下方向に移動させる形態である。次いで
好ましい位置付け機構は、部分CTX線撮影装置に付加
的に平面移動機構を設け、この平面移動機構を用いて支
持手段を前後方向および横方向に移動させるとともに、
被写体位置調整機構(図6の被写体位置調整機構から第
2および第3移動テーブルを省略したもの)を用いて被
写体位置付け手段を上下方向に移動させる形態であり、
その次に好ましい位置付け機構は、図26および図27
に示すとおりの、平面移動機構を用いて支持手段を移動
させるとともに、被写体位置調整機構を用いて支持フレ
ームを移動させる形態である。
【0139】上述した兼用X線撮影装置および専用部分
CTX線撮影装置の本実施形態では、X線撮像手段の一
つであるイメージセンサ38としてMOSセンサを用い
ているが、このMOSセンサに代えて、CCDセンサ、
X.I.I(X線イメージインテンシファイア)、X.
I.CCDカメラ(X線イメージインテンシファイアド
CCDカメラ)、薄膜電界効果トランジスタ(FET)
等から成るX線固体素子(X線ソリッドステートデバイ
ス)等のその他のセンサを用いることもできる。
【0140】また、上述した実施形態では、X線撮像手
段としてX線画像情報を電気信号で得るセンサ等を用い
ているが、パノラマ撮影については従来のX線フィルム
を用いることもできる。X線フィルムを用いる場合、X
線撮像手段はX線フィルムを収容するX線フィルムカセ
ットと、このフィルムカセットをX線ビームに直交する
方向に搬送するフィルム搬送モータとを含む。
【0141】以上、本発明のX線撮影装置の種々の実施
形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限
定されるものではなく、本発明を逸脱することなく種々
の変形ないし修正が可能である。
【0142】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のX線撮影装置に
よれば、撮影モードはモード切換手段によって選択され
る。そして、モード切換手段によってCTモードを選択
した場合、移動手段はX線源およびX線撮像手段をCT
画像形成軌跡に沿って移動するので部分CTX線撮影を
行うことができる。一方、モード切換手段によってパノ
ラマモードを選択した場合、移動手段はX線源およびX
線撮像手段をパノラマ画像形成軌跡に沿って移動するの
で、パノラマX線撮影を行うことができる。このよう
に、モード切換手段で撮影モードを選択することによっ
て、選択したX線撮影を行うことができる。
【0143】また本発明の請求項2記載のX線撮影装置
によれば、部分CT撮影中、移動手段は支持手段の回転
軸線を中心としてこの支持手段を回動させるので、所望
の部分CTX線撮影を行うことができる。また、パノラ
マ撮影中、移動手段は支持手段の回転軸線を包絡線に沿
って移動するとともに、前記支持手段をその回転軸線を
中心として所要のとおり回動するので、X線源からのX
線は歯列弓に対して実質上垂直な方向に照射され、所望
のパノラマ撮影を行うことができる。
【0144】また本発明の請求項3記載のX線撮影装置
によれば、移動制御手段は、CTモードの場合にX線源
およびX線撮像手段がCT画像形成軌跡に沿って移動す
るように、またパノラマモードの場合にX線源およびX
線撮像手段がパノラマ画像形成軌跡に沿って移動するよ
うに移動手段を作動制御するので、モード切換手段で撮
影モードを選択することによって、選択したX線撮影を
自動的に行うことができる。
【0145】また本発明の請求項4記載のX線撮影装置
によれば、CTモードの場合、移動制御手段は回転制御
モータを作動制御するので、X線源およびX線撮像手段
はCT画像軌跡に沿って移動される。また、パノラマモ
ードの場合、移動制御手段はX軸制御モータ、Y軸制御
モータおよび回転制御モータを作動制御するので、X線
源およびX線撮像手段はパノラマ画像形成軌跡に沿って
移動される。
【0146】また本発明の請求項5記載のX線撮影装置
によれば、X線撮像手段はX線源からX線を画像信号と
して検出し、画像信号を処理する画像信号処理手段は、
CTモードの場合にX線撮像手段からの画像信号に基づ
いて部分CT断層画像を生成し、パノラマモードの場合
にX線撮像手段からの画像信号に基づいてパノラマ断層
画像を生成する。したがって、モード切換手段で撮影モ
ードを選択することによって、画像信号処理手段は、選
択したモードに対応した画像処理を施し、選択した撮影
モードに対応する断層画像を自動的に得ることができ
る。
【0147】また本発明の請求項6記載のX線撮影装置
によれば、処理情報記憶手段には、部分CT断層画像を
得るためのCT処理情報とパノラマ断層画像を得るため
のパノラマ処理情報とが記憶されている。そして、CT
モードの場合、CT処理情報が選択され、このCT処理
情報に基づいてX線源およびX線撮像手段がCT画像形
成軌跡に沿って移動されるとともに、画像信号処理手段
がX線撮像手段からの画像信号に基づいて部分CT断層
画像を生成する。一方、パノラマモードの場合、パノラ
マ処理情報が選択され、このパノラマ処理情報に基づい
てX線源およびX線撮像手段がパノラマ画像形成軌跡に
沿って移動されるとともに、画像信号処理手段がX線撮
像手段からの画像信号に基づいてパノラマ断層画像を生
成する。したがって、モード切換手段で撮影モードを選
択することによって、選択したモードに対応する撮影を
行い、かつ選択したモードに対応する断層画像を得るこ
とができる。
【0148】また本発明の請求項7記載のX線撮影装置
によれば、モード切換手段によってCTモードを選択し
た場合、選択したCTモードに対応して、一次スリット
切換手段によって一次CTスリットが、また二次スリッ
ト切換手段によって二次CTスリットが選択される。一
方、モード切換手段によってパノラマモードを選択した
場合、一次スリット切換手段によって一次パノラマスリ
ットが、また二次スリット切換手段によって二次パノラ
マスリットが選択される。このように、モード切換手段
によって選択された撮影モードに対応するスリットが一
次および二次スリット手段において選択されるので、選
択された所望の断層画像を得ることができる。
【0149】また本発明の請求項8記載のX線撮影装置
によれば、被写体位置付け手段とX線源およびX線撮像
手段との位置関係は、被写体位置付け手段とX線源およ
びX線撮像手段との位置関係は、前後方向、横方向およ
び上下方向に相対的に位置調整自在であるので、X線源
およびX線撮像手段に対して被写体位置付け手段を所望
位置に位置付けることができる。
【0150】また本発明の請求項9記載のX線撮影装置
によれば、被写体位置付け手段とX線源およびX線撮像
手段との相対的位置は、平面移動機構によって前後方向
および横方向が調整され、また被写体位置調整機構によ
って上下方向が調整されるので、比較的簡単な構成でも
って両者の相対的位置関係を調整することができる。ま
た本発明の請求項10記載のX線撮影装置によれば、C
Tモードにおける被写体位置付け手段とX線源およびX
線撮像手段との位置関係は、パノラマモードにおいて得
られたパノラマ断層画像を利用して設定される。すなわ
ち、まずパノラマ断層画像を撮影し、このパノラマ断層
画像を見て部分CTX線撮影を希望する部位を設定し、
この特定した領域に対応するパノラマ断層撮影画像の位
置情報に基づいて、被写体位置付け手段とX線源および
X線撮像手段とが所定の位置関係に保持されるので、比
較的容易にかつ正確にこれらを所定の位置関係に位置付
けることができる。
【0151】また本発明の請求項11記載のX線撮影装
置によれば、部分CT撮影前後、支持手段は特定角度位
置に位置付けられる。したがって、部分CT撮影に際
し、患者はX線源とX線撮像手段との間を通って後方に
撮像領域に向けて移動することができ、また、撮影後
に、患者はX線源とX線撮像手段との間を通って撮像領
域から前方に向けて移動することができる。かくして、
支持手段、X線源およびX線撮像手段に邪魔されること
なく、患者は容易に移動することができる。
【0152】また本発明の請求項12記載の部分CTX
線撮影装置によれば、部分CTX線撮影を行う撮影領域
は、実質上支持手段の回転軸線の延長線上に位置してい
る。そして、部分CTX線撮影中、支持手段は回転軸線
を中心として回転駆動され、X線源およびX線撮像手段
は撮影領域を中心として回動される。したがって、撮影
領域は局部的になり、この局部的領域の部分CT撮影を
行うことができる。
【0153】また本発明の請求項13記載の部分CTX
線撮影装置によれば、支持アームが上下方向に延びる回
転軸線を中心として回転自在に支持され、この支持アー
ムの一端部に設けられた第1の取付部にX線源が取付け
られ、その他端部に設けられた第2の取付部にX線撮像
手段が取付けられている。したがって、撮影領域は支持
アームの第1の取付部と第2の取付部の間に位置し、被
写体としての患者は立った状態にて部分CTX線撮影を
行うことができる。
【0154】また本発明の請求項14記載の部分CTX
線撮影装置によれば、部分CTX線撮影前後に、支持ア
ームは特定角度位置に位置付けられ、この特定角度位置
においてはX線源とX線撮像手段とを結ぶ線は横方向に
延びる。したがって、撮影前後において、患者はX線源
とX線撮像手段との間を通って前後方向に撮像領域に移
動することができる。
【0155】また本発明の請求項15記載の部分CTX
線撮影装置によれば、X線源からのX線は一次側スリッ
ト手段の作用によって円錐状または角錐状に撮影領域に
向けて照射され、これによって撮影領域は、実質上支持
手段の回転軸線を中心とした球状または円柱状となる。
したがって、従来のものに比して撮影領域の範囲は小さ
く、歯科分野において局部的にCT撮影を行う部分CT
X線撮影装置として好適である。
【0156】また本発明の請求項16記載の部分CTX
線撮影装置によれば、被写体位置付け手段は、被写体位
置調整機構によって装置フレームに対して前後方向、横
方向および上下方向に位置調整自在であるので、X線源
およびX線撮像手段に対して被写体を所定の撮影位置に
正確に位置付けることができる。
【0157】また本発明の請求項17記載の部分CTX
線撮影装置によれば、被写体位置情報が位置記憶手段に
記憶され、位置選択手段によって選択された被写体位置
情報が読出され、この読出された被写体位置情報に基づ
いてX線源およびX線撮像手段と被写体位置付け手段と
が所定の位置関係に保持される。したがって、予めプリ
セットされた複数の位置関係のうち、位置選択手段によ
って選択された位置関係に自動的に位置付けることがで
きる。
【0158】また本発明の請求項18記載の部分CTX
線撮影装置によれば、支持手段には、部分CTX線撮影
する際の回転軸線上に光ビーム指示器が設けられ、光ビ
ーム指示器は被写体位置付け手段に向けて光ビームを投
射する。したがって、光ビーム指示器から投射される光
ビームに合致するように被写体を位置付けることによっ
て、光ビームが投射される被写体の部位が撮影領域に位
置付けられ、かくして比較的容易に被写体とX線源およ
びX線撮像手段とを所定の位置関係に保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う兼用X線撮影装置の第1の実施形
態を一部切欠いて示す斜視図である。
【図2】図1のX線撮影装置の概要を示すブロック図で
ある。
【図3】図1のX線撮影装置における一次(二次)スリ
ット手段の要部を示す正面図である。
【図4】図1のX線撮影装置における一次(二次)スリ
ット手段を示す正面図である。
【図5】図5(a)および(b)は、それぞれ、一次
(二次)スリット手段におけるスリット開口を説明する
ための図である。
【図6】図1のX線撮影装置における被写体位置調整機
構を示す断面図である。
【図7】図1のX線撮影装置における種々のモータの制
御系を示すブロック図である。
【図8】図1のX線撮影装置における操作パネルを示す
正面図である。
【図9】図1のX線撮影装置における画像信号処理系を
示すブロック図である。
【図10】図10(a)は、図1のX線撮影装置に用い
られたMOSセンサの動作原理を説明するための回路図
であり、図10(b)は、上記MOSセンサのタイミン
グ図である。
【図11】図10のMOSセンサの構造を示す断面図で
ある。
【図12】図1のX線撮影装置におけるMOSセンサの
駆動回路を示す回路図である。
【図13】図12のMOSセンサ駆動回路の動作を説明
するタイミングチャートである。
【図14】MOSセンサを2段に接続した回路図であ
る。
【図15】図1のX線撮影装置における撮影モードを切
換操作を説明するためのフローチャートである。
【図16】CTモードを選択したときの撮影動作を説明
するためのフローチャートである。
【図17】パノラマモードを選択したときの撮影動作を
説明するためのフローチャートである。
【図18】CTモードにおけるX線源とイメージセンサ
の移動軌跡を説明するための簡略図である。
【図19】パノラマモードにおけるX線源とイメージセ
ンサとの中心の移動軌跡を説明するための簡略図であ
る。
【図20】図1のX線撮影装置において、支持手段が特
定角度位置にあるときの状態を示す平面図である。
【図21】一次(二次)スリット手段の変形形態を示す
正面図である。
【図22】一次(二次)スリット手段の他の変形形態を
示す正面図である。
【図23】本発明に従う兼用X線撮影装置の第2の実施
形態を一部を切欠いて示す斜視図である。
【図24】図23のX線撮影装置によって得られたパノ
ラマ撮影画像の一例を示す図である。
【図25】被写体位置付け手段の変形形態を兼用X線撮
影装置に適用した場合において、CTモードを選択した
ときの撮影動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図26】被写体位置付け手段の他の変形形態を備えた
兼用X線撮影装置を、一部切欠いて断面で示す側面図で
ある。
【図27】図26の兼用X線撮影装置の昇降フレームお
よびその近傍を示す断面図である。
【図28】本発明に従う部分CTX線撮影装置の第1の
実施形態を一部を切欠いて示す斜視図である。
【図29】図28のX線撮影装置における被写体位置付
け手段を示す部分斜視図である。
【図30】本発明に従う部分CTX線撮影装置の第2の
実施形態を一部を切欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
2 装置フレーム 6 支柱 8 昇降フレーム 10 被写体位置調整機構 12 チンレスト 20 平面移動機構 24 支持アーム 28 X線源 30 一次スリット手段 38 イメージセンサ 40 二次スリット手段 170 制御手段 172 作動制御手段 173 移動制御手段 174 入力手段 176 操作パネル 226 チンレスト位置記憶手段 228 処理情報記憶手段 236 画像信号処理手段 248 表示手段 262 撮影領域 372 バイトブロック 373,402,404 光ビーム指示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 昭文 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生するX線源と、被写体を通過
    したX線を検出するX線撮像手段と、被写体を間にして
    前記X線源および前記X線撮像手段を相互に対向して支
    持する支持手段と、前記支持手段を支持する装置フレー
    ムと、前記装置フレームに対して前記支持手段を移動さ
    せるための移動手段とを具備するX線撮影装置におい
    て、 部分CT断層画像を生成するCTモードとパノラマ断層
    画像を生成するパノラマモードに切換えるモード切換手
    段を備えており、前記モード切換手段によって前記CT
    モードが選択された場合、部分CT撮影中、前記移動手
    段は、前記X線源および前記X線撮像手段をCT画像形
    成軌跡に沿って移動し、一方前記モード切換手段によっ
    てパノラマモードが選択された場合、パノラマ撮影中、
    前記移動手段は、前記X線源および前記X線撮像手段を
    パノラマ画像形成軌跡に沿って移動することを特徴とす
    るX線撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記CT画像形成軌跡は、前記支持手段
    の回転軸線を移動させることなく前記支持手段を前記回
    転軸線を中心として回動させる軌跡であり、前記パノラ
    マ画像形成軌跡は、前記支持手段の回転軸線を包絡線に
    沿って移動させるとともに、前記支持手段を前記回転軸
    線を中心として所要のとおり回動する軌跡であり、前記
    X線源および前記X線撮像手段が前記パノラマ画像形成
    軌跡に沿って移動すると、前記X線源から前記X線撮像
    手段に向かう前記X線は、歯列弓に対して実質上垂直な
    方向に照射されることを特徴とする請求項1記載のX線
    撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段を制御するための移動制御
    手段が設けられており、前記移動制御手段は、前記CT
    モードの場合に前記X線源および前記X線撮像手段が前
    記CT画像形成軌跡に沿って移動するように前記移動手
    段を作動制御し、前記パノラマモードの場合に前記X線
    源および前記X線撮像手段が前記パノラマ画像形成軌跡
    に沿って移動するように前記移動手段を作動制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のX線撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、前記支持手段を前後方
    向に移動させるためのX軸制御モータと、前記支持手段
    を横方向に移動させるためのY軸制御モータと、前記支
    持手段を回転軸線を中心として回動させるための回転制
    御モータとを備え、前記移動制御手段は、前記CTモー
    ドの場合に前記回転制御モータを作動制御し、前記パノ
    ラマモードの場合に前記X軸制御モータ、前記Y軸制御
    モータおよび前記回転制御モータを作動制御することを
    特徴とする請求項3記載のX線撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記X線撮像手段は、前記X線源からの
    X線を画像信号として検出し、前記X線撮像手段に関連
    して、前記画像信号に基づいて断層画像を形成するため
    の画像信号処理手段が設けられており、前記画像信号処
    理手段は、前記CTモードの場合に前記X線撮像手段か
    らの前記画像信号に基づいて部分CT断層画像を生成
    し、前記パノラマモードの場合に前記X線撮像手段から
    の前記画像信号に基づいてパノラマ断層画像を生成する
    ことを特徴とする請求項3または4記載のX線撮影装
    置。
  6. 【請求項6】 前記移動制御手段および前記画像信号処
    理手段に関連して処理情報記憶手段が設けられ、前記処
    理情報記憶手段には、部分CT断層画像を得るためのC
    T処理情報とパノラマ断層画像を得るためのパノラマ処
    理情報とが記憶されており、前記モード切換手段によっ
    て前記CTモードが選択された場合、前記処理情報記憶
    手段の前記CT処理情報が選択され、前記CT処理情報
    に基づいて、前記移動制御手段が前記X線源および前記
    X線撮像手段を前記CT画像形成軌跡に沿って移動する
    とともに、前記画像信号処理手段は前記X線撮像手段か
    らの前記画像信号に基づいて前記部分CT断層画像を生
    成し、また前記モード切換手段によって前記パノラマモ
    ードが選択された場合、前記処理情報記憶手段の前記パ
    ノラマ処理情報が選択され、前記パノラマ処理情報に基
    づいて、前記移動制御手段が前記X線源および前記X線
    撮像手段を前記パノラマ画像形成軌跡に沿って移動する
    とともに、前記画像信号処理手段は前記X線撮像手段か
    らの前記画像信号に基づいて前記パノラマ断層画像を生
    成することを特徴とする請求項5記載のX線撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記X線源から被写体に向けて照射され
    るX線の範囲を規制する一次スリット手段と、前記X線
    撮像手段に入るX線の範囲を規制する二次スリット手段
    とが設けられており、前記一次スリット手段には、一次
    CTスリットと一次パノラマスリットに切換えるための
    一次スリット切換手段が設けられ、前記二次スリット手
    段には、二次CTスリットと二次パノラマスリットに切
    換えるための二次スリット切換手段が設けられており、
    前記モード切換手段によってCTモードが選択された場
    合には、前記一次スリット切換手段によって前記一次C
    Tスリットが選択されるとともに前記二次スリット切換
    手段によって前記二次CTスリットが選択され、前記モ
    ード切換手段によってパノラマモードが選択された場合
    には、前記一次スリット切換手段によって前記一次パノ
    ラマスリットが選択されるとともに、前記二次スリット
    切換手段によって前記二次パノラマスリットが選択され
    ることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のX
    線撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記X線源と前記X線撮像手段との間の
    撮影領域に被写体を位置付けるための被写体位置付け手
    段が設けられており、前記被写体位置付け手段と前記X
    線源および前記X線撮像手段との位置関係は、前後方
    向、横方向および上下方向に相対的に位置調整自在であ
    ることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のX
    線撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記移動手段は、前記装置フレームに対
    して前記支持手段を前後方向および横方向に移動自在に
    支持する平面移動機構を含んでおり、また前記被写体位
    置付け手段は上下方向に移動自在に支持する被写体位置
    調整機構を介して前記装置フレームに装着されており、
    前記被写体位置付け手段と前記X線源および前記X線撮
    像手段との位置関係は、前記平面移動機構および前記被
    写体位置調整機構によって前後方向、横方向および上下
    方向に調整されることを特徴とする請求項8記載のX線
    撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記CTモードにおける前記被写体位
    置付け手段と前記X線源および前記X線撮像手段との位
    置関係は、前記パノラマモードにおいて得られたパノラ
    マ断層撮影画像から得られる位置情報に基づいて設定さ
    れることを特徴とする請求項8記載のX線撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記支持手段は、部分CT撮影前後
    に、前記X線源および前記X線撮像手段を結ぶ線が横方
    向に延びる特定角度位置に位置付けられることを特徴と
    する請求項4〜10のいずれかに記載のX線撮影装置。
  12. 【請求項12】 X線を発生するX線源と、被写体を通
    過したX線を検出するX線撮像手段と、被写体を間にし
    て前記X線源および前記X線撮像手段を相互に対向して
    支持する支持手段と、前記支持手段を回転軸線を中心と
    して回転自在に支持する装置フレームと、前記装置フレ
    ームに対して前記支持手段を回転させるための回転駆動
    手段とを具備し、前記X線源および前記X線撮像手段に
    よる撮影領域は、実質上前記支持手段の前記回転軸線の
    延長線上に位置し、部分CTX線撮影中、前記駆動源は
    前記回転軸線を中心として前記支持手段を所定方向に回
    転駆動し、前記X線源および前記X線撮像手段は前記撮
    影領域を中心として回転移動され、これによって被写体
    の部分CT撮影が遂行されることを特徴とする部分CT
    X線撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記支持手段は上下方向に延びる前記
    回転軸線を中心として回転自在に前記装置フレームに支
    持された支持アームを備え、前記支持アームの一端部に
    は下方に延びる第1の取付部が設けられ、前記支持アー
    ムの他端部には下方に延びる第2の取付部が設けられ、
    前記第1の取付部に前記X線源が取付けられ、前記第2
    の取付部に前記X線撮像手段が取付けられ、前記撮影領
    域は前記支持アームの前記第1の取付部と前記第2の取
    付部との間に配置されることを特徴とする請求項12記
    載の部分CTX線撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記支持アームは、部分CTX線撮影
    前後に、前記X線源および前記X線撮像手段を結ぶ線が
    横方向に延びる特定角度位置に位置付けられることを特
    徴とする請求項13記載の部分CTX線撮影装置。
  15. 【請求項15】 前記X線源には一次側スリット手段が
    付設され、前記X線源からのX線は、前記一次側スリッ
    ト手段を通して円錐状または角錐状に前記撮影領域に向
    けて照射され、前記撮影領域は実質上前記支持手段の前
    記回転軸線を中心とする球状または円柱状であることを
    特徴とする請求項13または14に記載の部分CTX線
    撮影装置。
  16. 【請求項16】 前記X線源と前記X線撮像手段との間
    の撮影領域に被写体を位置付けるための被写体位置付け
    手段が設けられ、前記被写体位置付け手段は、被写体位
    置調整機構を介して前記装置フレームに装着され、前記
    被写体位置調整機構によって前記装置フレームに対して
    前後方向、横方向および上下方向に位置調整自在である
    ことを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の
    部分CTX線撮影装置。
  17. 【請求項17】 前記X線源および前記X線撮像手段と
    前記被写体位置付け手段との位置関係に関する被写体位
    置情報が記憶された位置記憶手段と、前記位置記憶手段
    に記憶された前記被写体位置情報を選択するための位置
    選択手段が設けられており、前記位置選択手段によって
    選択された前記被写体位置情報に基づいて前記X線源お
    よび前記X線撮像手段と前記被写体位置付け手段とが選
    択された位置関係に保持されることを特徴とする請求項
    16に記載の部分CTX線撮影装置。
  18. 【請求項18】 前記支持手段には、前記被写体位置付
    け手段に向けて光ビームを投射する光ビーム指示器が設
    けられ、前記光ビーム指示器は、前記支持手段の回転軸
    線上に配置されていることを特徴とする請求項13〜1
    6のいずれかに記載のX線撮影装置。
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