JP4594572B2 - パノラマx線ct撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体の頭頚部の一部にX線コーンビームを照射して、被写体頭頚部領域の一部または、任意の範囲のCT画像および、パノラマCT画像を得ることができるX線CT撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来歯科用に用いられているCT装置は、局所照射X線CT装置が公知技術として知られている。この装置はコ−ンビ−ムを用いてX線発生器とX線検出器とを対向配置させた旋回ア−ムを旋回させながら被写体の一部にX線を局所照射して撮影する方法で具体的には、旋回ア−ムの回転中心を被写体の一部である撮影すべき局所部位の中心位置に固定した状態で、X線発生器からはその局所のみを包含するX線コ−ンビ−ムを局所照射しながら、旋回ア−ムを撮影条件に応じた360゜もしくはそれ以下の角度範囲旋回させることによって局所部位内の任意の断層面のX線投影CT画像を得ることが出来る。また、パノラマ撮影を行う場合の旋回ア−ムの回転中心は、正方線投影パノラマ撮影を行う際にX線束を歯列弓に対し概略直交させる必要がありその軌跡を連続的に描かせると包絡線の軌跡が生成される、この包絡線に内接する円の中心に固定し、内接円の範囲にコ−ンビ−ムを局所照射することよりパノラマ断層画像を得ることができる局所照射X線CT装置が公知である。
【0003】
従来のこの種の局所型のX線CT撮影装置は、CT撮影において1度の撮影による撮影可能な範囲が限られるが、例えばインプラント手術等を行う場合は、その周辺を含めた総合的な診断情報が必要なのに対して撮影範囲が直径38mm、高さ29mmの円柱状で、その断面は略口内法のデンタルフィルムの大きさと同等なため撮影範囲がどうしても限られ、十分な診断情報が得られない場合がある。また位置をずらして再度撮影し、情報量を増やした場合は、両者の位置関係に十分に配慮する必要があり、余分な神経と時間を費やす必要があることが指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の歯科用のX線CT撮影装置がこの様な状況に鑑みて開発されたもので、被検者の頭頚部領域、一般には歯顎領域の局部、またはある範囲、あるいは右側から左側までの連続した全顎の範囲等のX線CT撮影は勿論、耳鼻科領域にも応用でき、必要に応じて3次元CT画像の再構成も可能なパノラマX線CT撮影装置を提供することを第一の目的とする。
【0005】
本発明の他の目的は、局部以外の連続した範囲のX線CT撮影を行う際に、再構成画像範囲の特に奥行き方向の寸法を変化することができる上記パノラマX線CT撮影装置を提供することにある。
【0006】
本発明のさらなる他の目的は、機能、操作性、デザイン、コストパフォーマンス、は勿論、特に被検者の安全に十分に配慮した前記パノラマX線CT撮影装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】
上記目的を達成するために、本発明のパノラマX線CT撮影装置においては、回転駆動ユニットと、この回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に直接または、間接的に接続された旋回ア−ムの1端に絞りを介して、限られた範囲のコ−ンビ−ムを照射するX線源と、他端に被写体を透過したX線を検知するX線検出器を対向配置させ、前記旋回ア−ムが回転することにより被写体頭頚部のCT撮影を行う、いわゆるX線CT撮影装置に於いて、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または,範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に応じ、順次移動しながら頭頚部領域の任意な部位の直線,または曲線、あるいは、その組み合わせによる任意の断面の画像データーを取り込み、この画像データーを画像処理することによって任意の部位または、範囲の再構成画像を得られるようにしたことである。
【0008】
また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定された旋回アームの回転中心の撮影軌道上の移動距離に対して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離として変化させることを可能したことである。
【0009】
また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定された旋回アームの回転中心の撮影軌道上の移動距離に対して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離として変化量を決定するアルゴリズムとしてプログラムされ、その選択手段を設けたことである。
【0010】
また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは,該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定された旋回アームの回転中心の撮影軌道上の移動距離に対して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離として変化量を数値入力し、任意に変化させることを可能にしたことである。
【0011】
また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に接続され、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは,該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、その下面に被写体干渉防止用の安全スイッチを設けたことである。
【0012】
また、被写体用椅子および、前記被写体用頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全スイッチを設け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々の高さに関係することなく一定距離以下に近づかない手段を設けたことである。
【0013】
また、被写体用の椅子と、被写体用頭部の位置決め装置と、その上方に設けられた回転駆動ユニットと、この回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に直接または、間接的に接続された旋回ア−ムの1端にコ−ンビ−ムを照射するX線源と、他端に被写体を透過したX線を検知するX線検出器を対向配置させ、前記旋回ア−ムが回転することにより被写体頭頚部のCT撮影を行う、いわゆるX線CT撮影装置に於いて、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に直接または、間接的に接続された、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に応じて順次移動させるか、あるいは前記旋回アームの回転中に前記回転軸の中心に沿って平行に順次移動させるか、2者の選択手段を設けたことである。
【0014】
また、撮影モード設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、前記回転駆動制御手段は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋回アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜あるいは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次撮影完了位置迄、前記旋回と移動をおこない、この間の画像データーの取得を行うか、または更に、撮影完了位置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに再度前記した所定回転と、引き続き画像データーの取得を行える様にしたことである。
【0015】
そして、被写体を挟むような形で、支持フレ−ムの両端に対向配置されたX線コーンビームを照射するX線源と、被写体を透過した該X線コンビームによる画像データーを取得するためのX線検出器と、被写体を撮影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有する椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下させるための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向に移動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手段より立設する回転軸に軸支された椅子部は、該回転軸を中心に多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該椅子の回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って必要に応じて、前記回転軸中心に直交する平面内を順次移動可能としたことである。
【0016】
予め位置決めされた撮影部位の中心位置あるいは、撮影開始位置をさらに、正確に位置の補正を行うための位置補正手段は、撮影部位に対して、X,Y軸の直交する2方向からX線透視撮影を行い、この2方向からの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,Y軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影時センター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動した位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置を、回転駆動ユニットの回転駆動制御手段を介して位置補正を可能にしたことである。
【0017】
【発明の実施の形態】
上記したように構成さたパノラマX線CT装置は、X線源と、X線検出器を対向配置した回転駆動ユニットから垂下する該回転軸を回転中心として、多回転が可能な該旋回アームは、撮影モ−ド設定手段により任意に設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に応じ、順次移動しながら頭頚部領域の任意な部位の直線、または曲線あるいは、その組み合わせによる任意の断面のCT画像及びパノラマCT画像の撮影が可能で、その都度術式に適した診断情報を得るために必要最小限の範囲、例えばデンタルモード、ブロックモード、パノラマモード等の中で更に各々任意な歯科、耳鼻科領域のエリアを選択して、一度の撮影で今まで不可能だった最適な診断情報を得ることを可能とした。勿論、3次元画像の再構成が可能なことは言うまでもないことである。
【0018】
また、上記した旋回アームの回転とその回転軸中心の移動に対して、単位移動量に対する旋回アームの回転数または、一回転当たりの上記移動量を変化させる手段を設けることで、再構成画像範囲の特に奥行き方向の寸法を変化させることができる。
【0019】
また、前記した回転駆動ユニットから垂下する該回転軸を回転中心として、多回転と、移動が可能な該旋回アームは、その下面に被写体干渉防止用の安全スイッチを設けたことで、被写体用椅子の昇降用スイッチの損傷等での昇降機能の暴走による被検者への危害を回避できる。
【0020】
また、被写体用椅子および、前記被写体用頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全スイッチを設け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々の高さに関係することなく一定距離以下に近づかない手段を設けたことより、被写体用椅子の昇降用スイッチの損傷等での昇降機能の暴走あるいは、前記被写体用頭部位置決め装置の昇降機構または、昇降用スイッチの故障等による個々あるいは、両方の暴走による被検者に対する危害を回避できる。
【0021】
また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に接続され、該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に応じて順次移動させるか、あるいは前記旋回アームの回転中に前記回転軸の中心に沿って平行に順次移動させるか、2者の選択手段を設けたことで、コーンビームを用いたX線CT撮影装置において、コーンビームの照射角に左右される画像デ−タ−取得範囲、再構成画像範囲を拡大でき、前記した術式に適した最善のエリアを選択して、一度の撮影で最適な診断情報の提供が可能となる。
【0022】
また、撮影モード設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、前記回転駆動制御手段は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋回アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜あるいは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次撮影完了位置迄、前記旋回と移動をおこない、この間の画像データーの取得を行うか、または更に、撮影完了位置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに再度前記した所定回転と、引き続き画像データーの取得を行える様にしたことにより、限られたボリュームのX線コーンビームを用いた撮影で、その同じ移動範囲の中での再構成画像範囲を大幅に増やすことを可能とした。
【0023】
そして、被写体を挟むような形で、支持フレ−ムの両端に対向配置されたX線コーンビームを照射するX線源と、被写体を透過した該X線コンビームによる画像データーを取得するためのX線検出器と、被写体を撮影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有する椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下させるための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向に移動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手段より立設する回転軸に軸支された椅子部は、該回転軸を中心に多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該椅子の回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って必要に応じて、前記回転軸中心に直交する平面内を順次移動しつつ、頭頚部領域の任意な部位の直線、または曲線あるいは,その組み合わせによる任意の断面のCT画像及びパノラマCT画像の撮影を可能にすると同時に装置の設置面積を大幅に減らしたことである。
【0024】
予め位置決めされた撮影部位の中心位置あるいは、撮影開始位置をさらに、正確に位置の補正を行うための位置補正手段は、撮影部位に対して、X,Y軸の直交する2方向からX線投視撮影を行い、この2方向からの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,Y軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影時センター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動した位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置を、回転駆動ユニットの回転駆動制御手段を介してより正確に位置補正することを可能にした。
【0025】
【実施例】
以下、従来公知例との比較をまじえ、本発明の一実施例を添付図に従って説明する。第1図は、従来公知(特開2000-139902)のコーンビームを用い、主として歯科用を対象とした局所照射X線CT撮影法の基本原理を示す図である。図において、図示しない旋回アームに対向配置されたX線源1と、X線検出器2は、実際に撮影を行う局所部位Pを撮影するために局所部位の中心位置Paを表している。本公知例は、その特許請求の範囲からも明らかなように、旋回アームの回転中心を被写体の一部である撮影すべき局所部位の中心位置に固定した状態で、X線発生器からのその局所部位だけを包含するX線コーンビームを局所照射しながら、旋回ア−ムを撮影条件に応じた角度範囲(360°以下の範囲)旋回させることによって、局所部位のX線撮影画像を2次元イメージセンサー上に生成したX線投影画像を画像演算処理することによって、局所部位の任意の断層面画像を生成するようにした局所照射X線CT撮影装置が開示されている。
【0026】
また第2図(a)(b)(c)は、上記した局所照射X線CT撮影装置を用いて従来法に準じた歯列弓のパノラマX線断層画像を得る手法に関する基本原理が示されている。本公知例も前記した特許請求の範囲から明らかなように、前記旋回アームの回転中心を、被写体の一部である歯列弓のパノラマ画像を得るために必要なオルソX線コーンビーム軌跡を包むような仮想局所部位の中心位置に固定させて、該旋回アームを、撮影条件に応じた角度範囲だけ回転させながら、前記X線発生器から,その仮想局所部位のみを包含するX線コ−ンビームを照射して、歯列弓のX線投影画像を2次元イメージセンサー上に順次生成される歯列弓のX線投影画像のなかから、前記オルソX線コーンビームによって生成された部分X線投影画像を演算処理することによって、歯列弓の2次元的なX線吸収係数分布情報を画像情報として取り出し、その歯列弓のパノラマ画像を生成する局所部位の任意の断層面画像を生成するようにした局所照射X線CT撮影装置が開示されている
【0027】
第3図(a)(b)は、X線源、X線検出器、撮影部位、回転中心等の位置関係及び、限られたボリュームのコーンビームによって得ることが出来る再構成画像の範囲を示す図で、図中、被写体の撮影部位3の範囲のCT撮影を行うに当たって、図示しない旋回アームの両端に対向配置されたX線源1とX線検出器2は、旋回アームの回転中心O(被写体撮影部位中心)を中心として少なくとも180゜以上回転する間、X線源1から照射されたコーンビーム4は、被写体撮影部位3の全体を透過し、例えば0.9゜回転する毎に2次元画像データーとしてX線検出器に取得される。従って、前記撮影部位3の全ての部分は少なくとも180゜間の2次元画像データーとしてX線検出器に取り込まれ記憶装置に記憶される。この記憶された2次元画像データーをコンピューターによって演算処理等の画像処理が行われ再構成画像の生成が可能となる。図に於いて撮影部位3での再構成画像が可能な範囲は、直径M×高さMの円柱となる。また、図(b)は、撮影中に、旋回アームの回転中心位置を回転に加えて後に詳述する撮影軌道に沿って連続的に移動させた場合の撮影部位3の再構成画像が可能な基本的な範囲を示し、断面が、前記した直径Mに内接する方形あるいは、矩形の幅D×高さM×長さWとなる。この長さは、旋回アームの回転中心の移動距離に左右される。
【0028】
第4図(a)(b)は、本件発明のX線CT撮影装置の撮影原理を示す図である。図(a)において、上記した公知技術との根本的な違いは、限られたボリュームのX線コーンビームを用いて、撮影中、旋回アームをその回転軸を中心に多回転させると同時に、且つ時時刻々と該旋回アームの回転中心を該回転軸に直交する平面内を予め設定された撮影軌道に沿って移動させることによって、前記X線コーンビームが前記公知例で包含しないエリアを含めて1度の撮影で連続的に撮影しようとする全く新たな発想によるものである。図中、図示しない旋回アームに対向配置されたX線源1と、X線検出器2は、実際に撮影を行う、例えば全歯顎域Pを撮影するために、X線源1からは限られた範囲のX線コーンビーム4が照射される。撮影中旋回アームは、その回転軸の中心を軸としてその撮影範囲に対して必要な回転角度、例えば1800゜(5回転)回転しながら前記した回転中心が時時刻々と回転軸に直交する平面内を予め設定された撮影軌道に沿って移動しながら撮影を行う。この間、撮影部位の画像再構成する範囲のすべての部分は、各々180゜以上対向するX線検出器に順次2次元画像デ−タ−として取り込まれる。この時の撮影画像データーの取り込み数は、例えば旋回アームの回転角/撮影軌道上の移動距離が、0.9゜/0.15mm毎の画像取り込み信号によっておこなわれ、180゜回転/30mm移動で200回の撮影画像デ−ターがX線検出器2を介して記憶装置に記憶される。 このようにして得られた2次元画像データーを、コンピュ−タ−によって逆投影法等の画像演算処理を行い、0.15mm毎に、また円弧部分に関しては、その半径及び角度に従って、並べ替え等の処理を行うことにより例えば、全歯顎領域のパノラマCT再構成画像、3次元再構成画像を生成し表示装置に表示する。また必要に応じてハードコピー、また、各画像データー及び、画像を記憶装置に保存できることも勿論である。図(b)は、撮影中、旋回アームの回転中心及び、画像データー取り込み範囲が回転とともに時時刻々と予め定められた撮影軌道上を移動していく様子を示している。
【0029】
第5図は、後に詳述するが再構成画像範囲を必要に応じて極力広く確保すべく撮影時に撮影開始位置で旋回アームの回転中心軸を移動させずに、例えば180゜あるいは360゜回転させた撮影後に、引き続き順次回転と移動を行い撮影完了位置で再度、前記同様180゜あるいは360゜回転中心を固定し撮影を行うことによって撮影エリアを有効に増やすことが出来る。
【0030】
第6図は、歯顎領域のパノラマCT撮影を実施する場合の模式図で、被写体の正中までの範囲のX線コーンビームの入射方向の進行を表した図で、例えば撮影開始位置を0゜とし、正中までを900゜旋回アームは、対向配置されたX線源と、X線検出器を旋回アームの回転軸を中心に回転しつつ、且つ、該回転軸に直交する平面を、予め設定された撮影軌道に沿って撮影開始位置から正中の位置まで順次移動しつつ撮影が行われることを表している。
【0031】
第7図は、実際に全歯顎領域のパノラマCT撮影を実施する場合の撮影モード設定手段によって予め設定された撮影軌道5上に、被写体の歯列弓6が後述する方法により正確に位置付けされた場合を表し、例えば図中、撮影開始位置(スタート原点位置)7は、旋回アームの前記X線入射角方向0゜の位置で、その後旋回アームの回転と、回転中心の前記撮影軌道上の移動が進行し、X線照射開始位置8でのX線入射角方向は、90゜となり、更に前記回転と、移動が進行して再構成画像開始位置9でのX線入射角位置は、180゜となることを示している。また正中ラインを線対称に左右対称となるため、再構成画像終了位置10では、前記同様に回転と移動が進行してX線入射角位置は通算して1440゜となり、そしてX線照射完了位置11、撮影完了位置12では、各々1620゜及び1800゜となる。尚、上記数値は、一実施例で本数値にこだわらないことは勿論のことである。
【0032】
また図から容易に理解できるように、例えば全歯顎域のパノラマCT画像を撮影する際に利用する撮影軌道5は、従来パノラマ断層撮影で言う仮想歯列弓と等価であるため、前記した撮影に必要な回転角度が、パノラマ断層撮影に必要な回転角度で、また必要な移動の範囲が、同じく前記設定された撮影部位、範囲によって決定され、図に於いて図示しない旋回アームの1端に設けられたX線源からは、これも図示しない従来公知のX線絞りを介してパノラマ断層撮影に適した縦長のコーンビームが照射され、被写体を透過した後、対向配置された図示しないX線検出器に連続して画像データーとして取り込まれる。この時の旋回アームの動きを撮影モード設定手段によってパノラマ断層撮影を設定することで、対向配置されたX線源と、X線検出器とが旋回アームの回転中心をパノラマCT撮影する場合の撮影軌道上(仮想歯列弓)を、その軌道に対する接線方向に対して略直角にX線の主線が入射するように回転駆動ユニットおよび、回転駆動制御手段によってパノラマ断層用の回転と移動を連続的におこなうことは機構をなんら変更することなく容易に実施でき、こうして取り込まれた前記画像データーを画像処理してパノラマ断層画像の撮影が簡単に実現できることは勿論である。
【0033】
第8図(a)(b)は、本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の一実施例を示し、図(a)は、その外観正面図、図(b)は、外観側面図で、図に於いて、支持フレーム14に支承された回転駆動ユニット15は、その内部には後述する、X,Y軸テーブルと、そのためのX,Y軸制御モーター、旋回アーム16を回転させるための制御モーター、旋回アーム16の多回転を実現するためのスリップリング接点等の主要部品で構成されている。回転駆動ユニット15から垂下する旋回アーム16は、その両端部に各々X線源1、およびX線検出器2が対向配置されている。旋回アーム16は、後述するが、その下面に被写体干渉防止用の安全スイッチ(1)31が設けられている。被写体位置付け用の椅子部17は、従来公知の上下動可能で、被写体頭部位置決め用の頭部位置決め装置18は、上下アクチェター、水平スイング位置決め機構、前後調整機構、チンレスト、前後位置決め用光ビーム照射手段、側頭部押さえ機構、固定ベルト等の主要部品で構成され、上下アクチェターで全体的に矢印で示す様に椅子部17とは別に上下動が可能である。頭部位置決め装置18の個々の機構、動作は、従来の歯科用パノラマX線撮影装置あるいは、セファロX線撮影装置等で従来用いられている公知技術のため説明を省略する。また、図に於いて前記した光ビーム手段に加えて、被写体(被検者)の正中ラインを光ビームで指示する正中ビーム照射手段19、被検者の前歯基準位置を指示する前後位置決め用光ビーム照射手段21、上下位置決めビーム照射手段20が設けられているが、これらの光ビ−ム照射手段は、基本的に従来、歯科の領域ではパノラマX線撮影装置あるいは、セファロX線撮影装置、医科の領域に於いては、各種CT装置、MRI装置等で既に実用に供されているため詳しくは述べない。また、X線検出器は、I.I、CCD等に限定されるものではなく、TFT等の2次元センサーも含まれることは勿論である。
【0034】
そこで、実際の撮影についての手順について述べると、まず、被検者(被写体)の椅子部17への着座を容易に行うために、頭部位置決め装置18を水平スイング位置決め機構を介して水平方向に90゜スイングさせて被検者を椅子部17に着座させた後、X線源1から照射されるX線コーンビーム4の広がりの角度で決まる撮影部位(旋回アーム回転中心位置)での高さ方向の撮影範囲を示す、前記上下位置決めビーム照射手段20より照射される光ビームの上下幅の中に、被検者の撮影すべき部位が位置するように椅子の高さを調整する。次に頭部位置決め装置18を上下させ被検者の顎がチンレストに接する高さに調整する。次に正中ビーム照射手段19から照射される正中ビームに被検者を合わせ前記した側頭部押さえ、必要に応じて固定ベルトで、被検者の頭部を固定する。次に、図示しない撮影モード設定手段によって撮影部位を特定する。設定された撮影部位あるいは、範囲によって予め設定された撮影軌道の撮影開始位置に旋回アーム16の回転中心位置が回転駆動ユニット15のX,Y軸テーブル用制御モーターが回転駆動制御手段によって位置決めされる。
【0035】
次に第9図に於いて、旋回アーム下面の3カ所より、前記旋回アーム回転中心に向けてX線源側及び、X線検出器側よりX線照射幅方向中心線上に重なるように照射される2本の光ビーム22,22’と、これに直交するように照射される断層位置確認用光ビーム22''で、撮影開始位置が実際の被検者の撮影部位に対して適切な位置にあるかどうかを確認して、位置の補正が必要な場合は、図示しない操作ボックスを用いて、X、Y軸の位置の補正を行う。更に正確に位置の補正を行うためには、図14(a)(b)に位置補正手段の一実施例を例示する。位置補正手段43は、旋回アームの回転中心が各モート゛設定手段によって予め設定されている標準的な位置あるいは、前記した光ビームを利用して被写体の位置付けを行った後、撮影部位に対して、X,Y軸の直交する2方向からX線透視撮影を行いこの2方向からの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,Y軸方向のそれぞれの中心位置に、モニター上の撮影時センター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動した位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置が回転駆動制御手段によって位置決めされるため、より正確に必要とする診断情報を得ることが出来る。またこの正面、側面からの撮影に際して、濃度補正が行われることは当然のことである。この様にして撮影の準備が完了した後、設定された撮影を実施する。
【0036】
次に、第10図は、本発明に関わる一実施例の回転駆動ユニット15の平面図,第11図は同側面図で、被検者の正中に対して、Y軸制御モーターによって、前後方向に移動するY軸テーブル23と、同じくX軸制御モーターによって、左右方向に移動するX軸テーブル24と、このX軸テーブルに固定された旋回アーム16を回転させるための回転制御モーター27は、連結用部材28を介して旋回アーム16に接続される。また旋回アーム16の多回転を実現するためにスリップリング29,30が設けられている。更に、旋回アーム16の回転中心部の下面には、被写体の頭頂部が僅かにでも干渉した場合には、直ちに椅子部17の昇降が停止するように複数のリミットスイッチと、タッチパネルで構成された安全スイッチ(1)31が用意されている。そして、この部分の回路がセルフクローズ回路になっていることは勿論のことである。また、32,33,34,35,36,37,38等は、各種位置決めセンサーである。回転駆動ユニット15が、この様に構成されているため、先に述べたように回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、回転制御モーターの回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、予め撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、必要に応じてその回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を順次移動しつつ,頭頚部領域の任意な部位または、範囲の直線、または曲線、あるいは、その組み合わせによる任意の断面の画像データーを取り込み、この画像データーを画像処理することによって任意の部位または、範囲の再構成画像を得ることが可能となる。
【0037】
次に第12,13図について被写体用椅子部17と、被写体用頭部位置決め装置18の相互間に被写体干渉防止用安全スイッチを設けた一実施例を説明すると、椅子部17と、頭部位置決め装置18は、各々個別に上下動できるように構成されているため、操作の仕方によって頭部位置決め装置18の下面と椅子部17の座面が異常に接近する場合が発生する。この場合被写体の太股部が圧迫される事故が考えられるため、それぞれの間に位置センサー40,40’を設け椅子部17と、頭部位置決め装置18の相互間が一定距離以下に近づかないように構成することで誤動作等による被写体への干渉による危害に関する安全対策に配慮がされている。
【0038】
第15図及び、第16図は、本発明の再構成画像範囲の平面図の幾つかの実施例を表したもので、まず第15図に於いて、図(a)は、撮影部位3を照射範囲とするX線コーンビームを用いて、回転中心Oを中心に回転中心を固定して180゜あるいは、360゜撮影した場合の略再構成画像範囲となり、高さをMとすると、直径M×高さMの円柱となる。また図(b)〜(e)は,撮影範囲3を照射範囲とする限られたX線コーンビームを用いて、パノラマ状にある範囲を連続して撮影する場合を示し、図中X線照射開始位置から旋回アーム16の回転中心を中心として、撮影モード設定手段によって設定された撮影部位または範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によってその撮影に必要な回転角度範囲回転すると共に、その回転中に前記撮影モード設定手段によって予め設定された撮影軌道5に沿って、旋回アーム16の回転中心を順次移動しつつ設定された範囲の撮影を行うことを示している。図から明らかなように、単位回転数に対する移動距離または、単位移動距離に対する回転数を変化させることによって、再構成画像の範囲の特にD寸法をD1〜D4の様に変化させることが可能となる。
【0039】
また、第16図は、再構成画像の範囲を変化させるための他の実施例を示すもので、図(a)は、撮影範囲3を照射範囲とする限られたX線コーンビームを用いて、パノラマ状にある範囲を連続して撮影する場合に、まず、撮影開始位置に於いて、撮影開始と同時に旋回アームの回転中心位置を固定した状態で180゜または360゜回転させて撮影を行った後、引き続き回転させると共に、図15で行ったように旋回アーム16の回転中心位置を前記設定された撮影軌道に沿って順次移動させて必要範囲の撮影を行い,更に必要に応じて撮影終了位置で同様に、旋回アーム回転中心位置を固定した状態で180゜または360゜回転させて撮影を行うことにより、再構成画像範囲を変化させることが出来る。このことは、限られた稼働範囲の中でパノラマ状の連続撮影を実施する場合に特に有効となる。また、前記した単位回転数に対する移動距離あるいは、単位移動距離に対する回転数を撮影中に連続的に変化させることも可能である。
【0040】
第17図は、本発明に関する変形実施例の一例である。図に於いて被写体を挟む様な形で、支持フレーム(2)41の両端に対向して回転することなく配置されたX線源1’と、X線検出器2’に対して、被写体を撮影に先立って位置付けするための頭部固定部42を有する椅子部43は、頭部固定部と、椅子部が個別に上下動するための昇降手段を有する。また頭部固定部は被検者の椅子部への出入が容易なように水平方向に90゜スイングでき被検者の位置づけに配慮がなされている。床面に配置された回転駆動手段44より立設する回転制御モーターの回転軸に接続された椅子部43は、回転駆動手段44内の、水平面に対して移動可能なX,Y軸テーブルと、移動のための各制御モーターと、更に回転制御モーターによって、頭部固定装置と、椅子部によって先に述べた同様の手順で位置決めされた被検者が撮影中、撮影モード設定手段によって予め設定された撮影軌道に沿って必要回転範囲回転すると共に、必要範囲順次移動しつつ撮影を行う。
【0041】
図18は,本発明に関するブロックダイアグラムの一実施例で,図中X線検出器がI.Iおよびカメラで構成されているが,これらをフラットパネル(TFT)等への変更は勿論可能である。この場合CCDカメラに関係する電源および中継ボックス等は不要となる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に述べるような効果を奏する。
【0043】
旋回アームに対向配置したX線源と、X線検出器を、その回転中心軸を中心として回転させながら、その回転中心位置を前記回転中心軸に直交する平面を順次移動走査させることによって、限られたX線コーンビームに包含されない範囲、例えば、全歯顎域、右大臼歯から中切歯、上顎洞域、外耳道等の回転中心固定では従来、撮影することのできなかった任意の範囲の撮影ができ、然も必要に応じて3次元CT画像の再構成もできる。また、従来のパノラマ断層撮影も容易に行えるため、その都度術式に適した十分な診断情報をえるための撮影が可能になり患者に対する説得力がより増大した。
【0044】
そして、回転駆動ユニットから垂下する回転軸を回転中心に多回転が可能な該旋回アームの回転中心位置が、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定された撮影軌道上の移動距離に対して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離として変化させることによって、特に奥行き方向の寸法(D寸法)を撮影目的に合わせて変えることがてきるため、再構成画像範囲を変化できる効果を奏する。
【0045】
そして、前記した回転駆動ユニットから垂下する多回転と、撮影軌道上の移動が可能な該旋回アームは、その下面に複数のリミットスイッチとタッチパネルで構成された、安全スイッチは、そのタッチパネルの任意の部分に数十グラムの力で物が干渉すると、直ちに椅子部の昇降装置の動きを停止するようにもうけられているため、このような被写体干渉防止用の安全スイッチを設けたことで、被写体用椅子の昇降用スイッチの損傷等での昇降機能の暴走による被写体への万一の場合の危害を防ぐための配慮がなされている。
【0046】
そして、被写体用椅子および、前記被写体用頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全スイッチを設け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々の高さに関係することなく一定距離以下に近づかないための手段を設けたことより、被写体用椅子の昇降用スイッチの損傷等での昇降機能の暴走あるいは,前記被写体用頭部位置決め装置の昇降機構または、昇降用スイッチの故障等による個々あるいは、両方の暴走による被写体に対する危害を防ぐための配慮がなされている。
【0047】
そして、回転駆動ユニットから垂下する多回転が可能な該旋回アームを、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または,範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に応じて順次移動させるか、あるいは前記旋回アームの回転中に前記回転軸の中心に沿って平行に順次移動させるか、2者の選択手段を設けたことで、コーンビームを用いた歯科用X線CT撮影装置において、被写体の体軸方向あるいは、それに直交する平面方向にコーンビームの照射角に左右される画像デ−タ−取得範囲、再構成画像範囲を更に拡大でき、前記した術式に適した最善のエリアを選択して、一度の撮影で最適な診断情報の提供の可能性が大となった。
【0048】
そして、撮影モード設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して前記回転駆動制御手段は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋回アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜あるいは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次撮影完了位置迄、前記旋回と移動をおこない、この間の画像データーの取得を行うか、または更に、撮影完了位置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに再度前記した所定回転と、引き続き画像データーの取得を行える様にしたことにより、限られたボリュームのX線コーンビームを用いた撮影で、その同じ移動範囲の中での再構成画像範囲を更に増やすことが可能となり、限られた移動範囲の中で、より多くの再構成画像範囲を必要とするときに便利である。
【0049】
そして、被写体を挟むような形で、支持フレ−ムの両端に対向配置されたX線コーンビームを照射するX線源と、被写体を透過した該X線コンビームによる画像データーを取得するためのX線検出器と、被写体を撮影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有する椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下させるための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向に移動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手段より立設する回転軸に軸支された椅子部は、該回転軸を中心に多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該椅子の回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って必要に応じて、前記回転軸中心に直交する平面内を順次移動しつつ、頭頚部領域の任意な部位の直線、または曲線あるいは、その組み合わせによる任意の断面のCT画像及びパノラマCT画像の撮影を可能に構成したことで、装置の設置面積を大幅に減らせ、比較的に設置スペ−スが少ないと言われている、一般の開業医も購入対象機種とすることが容易となる。
【0050】
さらに、正確に位置の補正を行うために位置補正手段によって、撮影部位に対して、X,Y軸の直交する2方向からX線透視撮影を行い、この2方向からの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,Y軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影時センター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動した位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置を、回転駆動ユニットの回転駆動制御手段を介してより正確な位置決めが可能となり、術者の熟練度に左右されることなく正確に必要とする診断情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】局所照射X線CT撮影方法の撮影原理説明図
【図2】局所照射X線CT撮影方法を利用して、従来法に準じた歯列弓のパノラマ画像を得る手法に関する撮影原理説明図
【図3】本発明に関わるCT撮影方法の各部の位置関係と再構成画像範囲を示す模式図
【図4】本発明に関わるパノラマX線CT撮影方法の撮影原理説明図
【図5】撮影時、撮影開始位置で回転中心位置を固定して、360゜回転撮影した後、引き続き撮影軌道に沿って順次移動と回転をし、パノラマX線CT撮影を行う場合の説明図
【図6】歯顎領域のパノラマX線CT撮影をする場合のX線入射角が回転中心の移動と共に進行することの説明図
【図7】実際に被写体の歯顎領域のパノラマX線CT撮影をする場合の撮影範囲の説明図
【図8】本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の外観図で、(a)正面図,(b)側面図,(c)平面図
【図9】旋回アーム下面の被写体干渉防止用安全スイッチの設置例を示す説明図
【図10】図8の本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の回転駆動ユニットの平面詳細図
【図11】図8の本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の回転駆動ユニットの側面詳細図
【図12】椅子部と頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用スイッチを設けた設置例を示す説明図
【図13】椅子部と頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用スイッチを設けた設置例を示す説明図
【図14】本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の位置補正手段の説明図
【図15】本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の再構成画像範囲の変化についての説明図
【図16】本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の再構成画像範囲の他の変化例についての説明図
【図17】本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の他の実施例の外観図
【図18】本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の実施例のブロックダイアグラム
【符号の説明】
1. X線源 17. 椅子部
2. X線検出器 18. 頭部位置決め装置
3. 撮影部位(撮影範囲) 23. Y軸テ−ブル
4. コーンビーム 24. X軸テーブル
5. 撮影軌道 25. Y軸制御モーター
6. 歯列弓 26. X軸制御モーター
7. 撮影開始位置 27. 回転制御モーター
12. 撮影完了位置 31. 安全スイッチ(1)
13. 再構成画像範囲 40. 安全スイッチ(2)
14. 支持フレーム 41. 支持フレーム(2)
15. 回転駆動ユニット 42. 回転駆動手段
16. 旋回アーム 43. 位置補正手段

Claims (5)

  1. 被写体が着座するための椅子(17)と、前記被写体の頭部の位置決めをするための頭部位置決め装置(18)と、前記被写体にX線コーンビーム(4)を照射するX線源(1)と、前記被写体を透過した前記X線コーンビーム(4)を検知するX線検出器(2)と、一端に前記X線源(1)を他端に前記X線検出器(2)を対向配置した旋回アーム(16)と、回転軸を介して前記旋回アーム(16)を垂下し、前記回転軸を回転中心として前記旋回アーム(16)を回転させる回転駆動ユニット(15)と、を備えたパノラマX線CT撮影装置であって、
    一連の撮影において、前記旋回アーム(16)が前記回転軸を回転中心として一方向にのみ複数回回転しながら、前記回転軸が前記回転軸に直交する平面を予め設定された歯列弓の軌道(5)に沿って一方向にのみ移動することで、前記被写体の頭頚部のパノラマX線CT撮影を行うことを特徴とするパノラマX線CT撮影装置。
  2. 前記旋回アーム(16)の単位回転数あたりの前記回転軸の移動距離が可変であることを特徴とする請求項1記載のパノラマX線CT撮影装置。
  3. 前記歯列弓の軌道(5)の撮影開始位置(7)において、前記回転軸が前記回転軸に直交する平面を移動せずに、前記旋回アーム(16)が前記回転軸を回転中心として180°または360°回転して撮影を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパノラマX線CT撮影装置。
  4. 前記歯列弓の軌道(5)の撮影完了位置(12)において、前記回転軸が前記回転軸に直交する平面を移動せずに、前記旋回アーム(16)が前記回転軸を回転中心として180°または360°回転して撮影を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパノラマX線CT撮影装置。
  5. 被写体にX線コーンビーム(4)を照射するX線源(1’)と、前記被写体を透過した前記X線コーンビーム(4)を検知するX線検出器(2’)と、両端に前記X線源(1’)および前記X線検出器(2’)を対向配置した支持フレーム(41)と、前記被写体を位置付けするための頭部固定装置(42)を有する椅子部(43)と、前記頭部固定装置(42)と前記椅子部(43)とを個々に昇降させるための昇降手段と、回転軸を介して前記椅子部(43)を接続し、前記回転軸を回転中心として前記椅子部(43)を回転させる回転駆動手段(44)と、を備えたパノラマX線CT撮影装置であって、
    一連の撮影において、前記椅子部(43)が前記回転軸を回転中心として一方向にのみ複数回回転しながら、前記回転軸が前記回転軸に直交する平面を予め設定された歯列弓の軌道(5)に沿って一方向にのみ移動することで、前記被写体の頭頚部のパノラマX線CT撮影を行うことを特徴とするパノラマX線CT撮影装置。
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