JPH10200106A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10200106A
JPH10200106A JP9004008A JP400897A JPH10200106A JP H10200106 A JPH10200106 A JP H10200106A JP 9004008 A JP9004008 A JP 9004008A JP 400897 A JP400897 A JP 400897A JP H10200106 A JPH10200106 A JP H10200106A
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conductivity type
semiconductor layer
region
semiconductor
layer
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JP9004008A
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English (en)
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Kazuto Ikemoto
和人 池本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース/ドレインの接合位置の位置を制御し
て、ゲート界面からの深さを調整することにより、短チ
ャネル効果の生じにくい半導体装置及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 第1導電型の半導体基板1上にゲート絶
縁膜2aを介してゲート電極3が形成され、これの上面
及び側面に絶縁層2bが形成され、これらゲート電極3
を挟む両側の第1導電型の半導体基板1表面上にソース
部及びドレイン部を構成する第2導電型の半導体層4,
5,6を有し、また第1導電型の半導体基板1の表面
に、第2導電型の半導体層4,5,6からの不純物拡散
による第2導電型の半導体領域7が形成されて成る半導
体装置10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特に
MOSトランジスタ等のいわゆるMISトランジスタ及
びその製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来MISトランジスタの構造として
は、一般的に図9に示すような構造のものが知られてい
る。
【0003】このMISトランジスタ50は、第1導電
型例えばp型の半導体基板51の表面に、拡散層による
第2導電型例えばn型のソース領域52及びドレイン領
域53が形成され、ソース領域52及びドレイン領域5
3のチャネル側に隣接して低不純物濃度のLDD(Ligh
tly Doped Drain )領域54が形成され、半導体基板5
1上にはゲート絶縁膜55を介してゲート電極56が形
成されて構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このMISトランジス
タ50の場合、ソース領域52、ドレイン領域53、及
びLDD領域54を形成する際に、ゲート電極56とゲ
ート絶縁膜55の界面、即ちゲート界面57の位置から
不純物をイオン注入することにより形成するため、ソー
ス領域52、ドレイン領域53、及びLDD領域54の
接合位置がゲート界面57より深い位置になってしま
う。
【0005】ゲート長の短いMISトランジスタ50に
おいては、短チャネル効果と呼ばれる問題があり、その
原因の1つとして、ドレインにバイアス電圧が印加され
たとき、ドレイン領域53からソース領域52に向かっ
て空乏層が拡がり、パンチスルーが生じ閾値電圧の降下
を招くことが挙げられる。そして、ソース領域52、ド
レイン領域53、LDD領域54の接合位置がゲート界
面57より深く形成されているほど、この空乏層が拡が
りやすく、結果として閾値電圧の降下を招きやすい。
【0006】そこで、この接合位置を浅くするため、エ
ネルギーを低くしてイオン注入が行われているが、ソー
ス領域52、ドレイン領域53及びLDD領域54の半
導体基板51の表面の位置では、電流を流すために、あ
る程度の不純物濃度が必要であり、接合位置を浅くする
にはおのずと限界がある。
【0007】そこで、図10に示すように、p型半導体
基板41に形成した凹部にゲート絶縁膜42を介してゲ
ート電極43を形成し、凹部の外部にn型のソース領域
44、ドレイン領域45、LDD領域46を形成して、
ソース領域44、ドレイン領域45の接合位置をゲート
界面47とほぼ同じ位置にしたMISトランジスタ40
を形成する方法がある(特願平6−148856号出願
参照)。
【0008】しかしながら、この構造のMISトランジ
スタ40においては、ソース領域44及びドレイン領域
45を不純物のイオン注入及びその後の拡散により形成
するため、ソース領域44及びドレイン領域45を形成
する際に、接合位置を正確に制御することが難しく、ゲ
ート界面47とソース、ドレインの接合位置を合わせに
くいという問題がある。
【0009】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、ソース、ドレインの接合位置を制御して、ゲー
ト界面からの深さを調整することにより、短チャネル効
果の生じにくい半導体装置、即ちMISトランジスタ及
びその製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極が形成され、これの上面及び側面に絶縁層が形成
され、これらゲート電極を挟む両側の第1導電型の半導
体基板表面上にソース部及びドレイン部を構成する第2
導電型の半導体層を有し、また第1導電型の半導体基板
の表面に、第2導電型の半導体層からの不純物拡散によ
る第2導電型の半導体領域が形成されて成るものであ
る。
【0011】上述の本発明の構成によれば、ソース部及
びドレイン部が第1導電型の半導体基板上に形成された
第2導電型の半導体層と、これよりの不純物拡散で半導
体基板表面に形成された第2導電型の半導体領域とで構
成されることにより、半導体基板内の、ソース部及びド
レイン部の接合深さが、比較的薄い第2導電型の半導体
領域の厚さに相当するため、接合位置をゲート界面とな
る半導体基板表面から浅くすることができる。従って、
第2導電型の半導体領域から第1導電型の半導体基板内
への空乏層の拡がりを少なくして短チャネル効果を抑制
した半導体装置を構成することができる。
【0012】また本発明の半導体装置の製造方法は、第
1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート
電極を形成する工程と、ゲート電極の上面及び側面に絶
縁層を形成する工程と、第1導電型の半導体基板表面上
に、選択的にソース部及びドレイン部を構成する第2導
電型の半導体層を形成する工程と、第2導電型の半導体
層からの第2導電型の不純物の拡散を行って、第1導電
型の半導体基板に第2導電型の半導体領域を形成する工
程とを有するものである。
【0013】上述の本発明製法によれば、第1導電型の
半導体基板上に第2導電型の半導体層を形成し、またこ
の第2導電型の半導体層から半導体基板表面に不純物の
拡散を行って第2導電型の半導体領域を形成し、これら
第2導電型の半導体層と半導体領域でソース部及びドレ
イン部を形成することにより、ソース部及びドレイン部
の接合深さが、比較的薄い第2導電型の半導体領域の厚
さに相当するため、接合位置をゲート界面となる半導体
基板表面から浅くすることができる。従って、第2導電
型の半導体領域から第1導電型の半導体基板内への空乏
層の拡がりを少なくして短チャネル効果を抑制すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、第1導電型の半導体基
板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、ゲ
ート電極の上面及び側面に絶縁層が形成され、ゲート電
極を挟む両側の第1導電型の半導体基板表面上にソース
部及びドレイン部を構成する第2導電型の半導体層を有
し、第1導電型の半導体基板の表面に、第2導電型の半
導体層からの不純物拡散による第2導電型の半導体領域
が形成されて成る半導体装置である。
【0015】また本発明は、上記半導体装置において、
第2導電型の半導体層上のゲート電極の側面に絶縁層を
介して、絶縁性サイドウォールが形成され、第2導電型
の半導体層にソース領域及びドレイン領域が、絶縁性サ
イドウォールとセルフアラインして形成されて成る構成
とする。
【0016】また本発明は、上記半導体装置において、
第2導電型の半導体層内の上部に、ソース領域及びドレ
イン領域が形成されて成る構成とする。
【0017】また本発明は、上記半導体装置において、
第2導電型の半導体層上に、第2導電型の半導体層より
高不純物濃度の第2導電型の半導体層からなるソース領
域及びドレイン領域が形成されて成る構成とする。
【0018】また本発明は、第1導電型の半導体基板上
にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
ゲート電極の上面及び側面に絶縁層を形成する工程と、
第1導電型の半導体基板表面上に、選択的にソース部及
びドレイン部を構成する第2導電型の半導体層を形成す
る工程と、第2導電型の半導体層からの第2導電型の不
純物の拡散を行って、第1導電型の半導体基板に第2導
電型の半導体領域を形成する工程とを有する半導体装置
の製造方法である。
【0019】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、第2導電型の半導体層を形成する工程の後
に、第2導電型の半導体層上のゲート電極の側面に絶縁
層を介して、絶縁性サイドウォールを形成する工程と、
絶縁性サイドウォールをマスクとして第2導電型の半導
体層に第2導電型の不純物のイオン注入を行って、ソー
ス領域及びドレイン領域を形成する。
【0020】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、第2導電型の半導体層を形成する工程の後
に、第2導電型の半導体層内の上部に第2導電型の不純
物のイオン注入を行って、ソース領域及びドレイン領域
を形成する。
【0021】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、第2導電型の半導体層を形成する工程の後
に、第2導電型の半導体層上に、第2導電型の半導体層
より高不純物濃度の第2導電型の半導体層を形成して、
ソース領域及びドレイン領域を形成する。
【0022】以下、図面を参照して本発明の半導体装置
及びその製造方法の実施例を説明する。図1は、本発明
の半導体装置、本例ではMISトランジスタ10の実施
例の概略構成図である。
【0023】このMISトランジスタ10は、第1導電
型、本例ではp型の半導体基板1上にゲート絶縁膜2a
を介してゲート電極3が形成され、且つゲート電極3が
絶縁膜2bによって被覆され、半導体基板1上のゲート
電極3を挟む両側には、第2導電型、本例ではn型のソ
ース領域4及びドレイン領域5が形成され、このソース
領域4及びドレイン領域5のゲート電極3側は、第2導
電型即ちn型の不純物濃度の低いLDD(Lightly Dope
d Drain )領域6となっている。これらソース領域4、
ドレイン領域5及びLDD領域6は、半導体基板1上に
新たに形成した第2導電型即ちn型の半導体層により形
成されている。また、ソース領域4、ドレイン領域5及
びLDD領域6からの半導体基板1表面へのn型の不純
物の拡散により、LDD拡散層7が半導体基板1表面に
薄く形成されている。
【0024】さらに、ソース領域4、ドレイン領域5及
びLDD領域6上のゲート電極3の側面には絶縁性のサ
イドウォール8が形成されて成る。この構成のMISト
ランジスタ10においては、半導体基板1の表面が前述
のゲート界面9となる。
【0025】このMISトランジスタ10の構成によれ
ば、ソース領域4、ドレイン領域5、及びLDD領域6
を半導体基板1上に形成することにより、ゲート界面9
となる半導体基板1の表面から、ソース、ドレインの接
合部までの深さは、LDD拡散層7の厚さに相当し、従
来に比して大幅に浅く形成できる。ソース領域4、ドレ
イン領域5、LDD領域6の接合部がゲート界面9に対
して極めて浅いため、ドレインにバイアス電圧が印加さ
れた場合でも空乏層の拡がりを抑えることができ、パン
チスルーを抑制することができる。即ち、短チャネル効
果を抑制できる。
【0026】次に、この構造のMISトランジスタ10
の製造方法を説明する。まず、図2Aに示すように、第
1導電型、本例では例えばp型のシリコンからなる半導
体基板1の表面に、例えば表面を熱酸化することにより
酸化シリコン膜を形成してゲート絶縁膜2aを形成す
る。
【0027】次に、図2Bに示すように、ゲート絶縁膜
2a上にn型又はp型の不純物を含有するポリシリコン
層を成長させ、ゲート絶縁膜2a及びポリシリコン層に
フォトリソグラフィやエッチングを行って、半導体基板
1上にゲート絶縁膜2aを介してゲート電極3を形成す
る。
【0028】次に、図2Cに示すように、ゲート電極3
の表面を酸化することにより、ゲート電極3を覆う絶縁
膜2bを形成する。
【0029】次に、図3Dに示すように、半導体基板1
表面上にある絶縁膜2bを取り除く。続いて、図3Eに
示すように、半導体基板1と反対導電型の第2導電型、
例えばn型の不純物を含んだポリシリコン層12を形成
した後、フォトリソグラフィ工程の後、ゲート電極3部
のポリシリコン層12をエッチオフする。このポリシリ
コン層12は、エピタキシャル成長又は堆積成長等によ
り形成する。
【0030】次に、ゲート電極3上に例えばSiO2
らなる絶縁膜を成長させ、反応性イオンエッチング(R
IE)等により、この絶縁膜をゲート電極の両側のみ残
し、図3Fに示すように、絶縁性サイドウォール8を形
成する。
【0031】次に、図4Gに示すように、絶縁性サイド
ウォール8をマスクとして、ポリシリコン層12に第2
導電型、本例ではn型の不純物をイオン注入することに
より、ソース領域4及びドレイン領域5を形成する。こ
のとき絶縁性サイドウォール8によりイオン注入がされ
なかった領域が、前述のLDD領域6となる。
【0032】次に、図4Hに示すように、熱拡散により
ポリシリコン層12に含まれるn型不純物を半導体基板
1表面に拡散しLDD拡散層7を形成する。このように
して、図1に示したMISトランジスタ10を形成する
ことができる。また、以上の工程の前後及び途中に、さ
らにMISトランジスタ10の動作を制御するためのイ
オン注入や拡散等の工程が含まれることもある。
【0033】上述の製造方法により、接合位置がゲート
界面9から浅く形成されるので、前述のように短チャネ
ル効果を生じにくいMISトランジスタ10を製造する
ことができる。
【0034】続いて、本発明による半導体装置及びその
製造方法の他の実施例について説明する。この例は、第
2導電型の半導体層を厚く形成して、その上部をソース
領域及びドレイン領域とする場合の例である。
【0035】図5は、この他の実施例であり、この例で
はMISトランジスタを示す。このMISトランジスタ
20は、先の例のMISトランジスタ10と同様に、第
1導電型、本例ではp型の半導体基板1上にゲート絶縁
膜2aを介してゲート電極3が形成され、且つゲート電
極3が絶縁膜2bにて被覆される。そして、本例では、
半導体基板1上のゲート電極3を挟む両側に、第2導電
型(n型)の半導体層21が形成され、一方の第2導電
型の半導体層21内の上部が第2導電型のソース領域4
として形成され、他方の第2導電型の半導体層21内の
上部が第2導電型のドレイン領域5として形成され、各
第2導電型の半導体層21内の下部にLDD領域6が形
成されて成る。
【0036】また、先の例のMISトランジスタ10と
同様に、ソース領域4、ドレイン領域5及びLDD領域
6からの半導体基板1表面への不純物の拡散により、L
DD拡散層7が半導体基板1表面に薄く形成されてい
る。この構成のMISトランジスタ20においても、半
導体基板1の表面が前述のゲート界面9となる。
【0037】このMISトランジスタ20の構成によれ
ば、先の例と同様に、ゲート界面9となる半導体基板1
の表面から、ソース、ドレインの接合部までの深さは、
LDD拡散層7の厚さに相当し、従来に比して大幅に浅
く形成できる。即ち、短チャネル効果を抑制できる。
【0038】次に、このMISトランジスタ20の製造
方法を示す。まず、先のMISトランジスタ10の製造
方法の図2A〜図3Dと同様にして、半導体基板1上に
ゲート絶縁膜2a、ゲート電極3及び絶縁膜2bを形成
する。
【0039】次に、図6Eに示すように、半導体基板1
と反対導電型の例えばn型の不純物を含んだポリシリコ
ンからなる第2導電型の半導体層21をエピタキシャル
成長又は堆積成長等により形成した後、フォトリソグラ
フィ工程の後、ゲート電極3部の第2導電型の半導体層
21をエッチオフする。尚、この第2導電型の半導体層
21は、先の例のMISトランジスタ10のポリシリコ
ン層12より、比較的厚く形成する。
【0040】次に、図6Fに示すように、第2導電型の
半導体層21に第2導電型即ちn型の不純物のイオン注
入を行うことにより、第2導電型の半導体層21内の上
部に、第2導電型即ちn型のソース領域4及びドレイン
領域5を形成する。このとき第2導電型の半導体層21
内の下部のイオン注入がされなかった領域が、前述のL
DD領域6となる。
【0041】次に、図6Gに示すように、熱拡散により
第2導電型の半導体層21に含まれるn型不純物を半導
体基板1表面に拡散しLDD拡散層7を形成する。この
ようにして図5に示したMISトランジスタ20を形成
することができる。
【0042】上述の製造方法により、接合位置がゲート
界面9から浅く形成されるので、先の例と同様に、短チ
ャネル効果を生じにくいMISトランジスタ10を製造
することができる。
【0043】続いて、本発明による半導体装置及びその
製造方法のさらに他の実施例について説明する。この例
は、半導体基板上に第2導電型の半導体層を2層の半導
体層の積層構造として形成して、その上部をソース領域
及びドレイン領域とする場合の例である。
【0044】図7は、この他の実施例であり、この例で
はMISトランジスタを示す。このMISトランジスタ
30は、先の例のMISトランジスタ10と同様に、第
1導電型、本例ではp型の半導体基板1上にゲート絶縁
膜2aを介してゲート電極3が形成され、且つゲート電
極3が絶縁膜2bにて被覆される。そして、本例では、
半導体基板1上のゲート電極3を挟む両側に、第2導電
型(n型)のLDD領域6が形成され、一方のLDD領
域6の上には第2導電型のソース領域4が、他方のLD
D領域6の上には第2導電型のドレイン領域5が形成さ
れて成る。ソース領域4及びドレイン領域5は、その下
のLDD領域6を構成する半導体層よりも第2導電型の
不純物濃度の高い半導体層により構成されている。
【0045】また、先の例のMISトランジスタ10,
20と同様に、LDD領域6からの半導体基板1表面へ
の不純物の拡散により、LDD拡散層7が半導体基板1
表面に薄く形成されている。この構成のMISトランジ
スタ30においても、半導体基板1の表面が前述のゲー
ト界面9となる。
【0046】このMISトランジスタ30の構成によれ
ば、先の例と同様に、ゲート界面9となる半導体基板1
の表面から、ソース、ドレインの接合部までの深さは、
LDD拡散層7の厚さに相当し、従来に比して大幅に浅
く形成できる。即ち、短チャネル効果を抑制できる。
【0047】次に、このMISトランジスタ30の製造
方法を示す。まず、先のMISトランジスタ10の製造
方法の図2A〜図3Dと同様にして、半導体基板1上に
ゲート絶縁膜2a、ゲート電極3及び絶縁膜2bを形成
する。
【0048】次に、図8Eに示すように、半導体基板1
と反対導電型の例えばn型の不純物を含んだポリシリコ
ンからなる第2導電型の半導体層をエピタキシャル成長
又は堆積成長等により形成した後、フォトリソグラフィ
工程の後、ゲート電極3部の第2導電型の半導体層をエ
ッチオフして、この第2導電型の半導体層からなるLD
D領域6を形成する。
【0049】次に、図8Fに示すように、LDD領域6
上に、さらにこのLDD領域6より第2導電型即ちn型
の不純物の濃度が高い半導体層を形成した後、フォトリ
ソグラフィ工程の後、ゲート電極3部の第2導電型の半
導体層をエッチオフして、この高不純物濃度の第2導電
型の半導体層からなるソース領域4及びドレイン領域5
を形成する。
【0050】次に、図6Gに示すように、熱拡散により
第2導電型のLDD領域6に含まれるn型不純物を半導
体基板1表面に拡散しLDD拡散層7を形成する。この
ようにして図7に示したMISトランジスタ30を形成
することができる。
【0051】上述の製造方法により、接合位置がゲート
界面9から浅く形成されるので、先の例と同様に、短チ
ャネル効果を生じにくいMISトランジスタ10を製造
することができる。
【0052】本発明の半導体装置及びその製造方法は、
上述の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0053】
【発明の効果】上述の本発明による半導体装置によれ
ば、空乏層の拡がりを抑え、閾値電圧の降下を抑制する
ため、短チャネル効果が抑制される。従って、短チャネ
ル化に伴い生じるゲート長のバラツキに対して、閾値電
圧の変動を小さくすることができる。これにより、半導
体装置のゲート長を微細化して半導体装置の集積化を図
ることができる。
【0054】また、上述の本発明による半導体装置の製
造方法によれば、ゲート界面から接合位置への深さを浅
く形成することができ、空乏層の拡がりが抑制され短チ
ャネル効果が生じにくい半導体装置を製造することがで
きる。従って本発明製法により、ゲート長を小さくして
集積化を図った半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の実施例の概略構成図(断
面図)である。
【図2】A〜C 図1の半導体装置の製造工程の工程図
である。
【図3】D〜F 図1の半導体装置の製造工程の工程図
である。
【図4】G,H 図1の半導体装置の製造工程の工程図
である。
【図5】本発明の半導体装置の他の実施例の概略構成図
(断面図)である。
【図6】E〜G 図5の半導体装置の製造工程の工程図
である。
【図7】本発明の半導体装置のさらに他の実施例の概略
構成図(断面図)である。
【図8】E〜G 図7の半導体装置の製造工程の工程図
である。
【図9】従来のMISトランジスタの概略構成図(断面
図)である。
【図10】従来の他のMISトランジスタの概略構成図
(断面図)である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2a ゲート絶縁膜、2b 絶縁膜、
3 ゲート電極、4ソース領域、5 ドレイン領域、6
LDD領域、7 LDD拡散層、8 絶縁性サイドウ
ォール、9 ゲート界面、10,20,30 MISト
ランジスタ、12 ポリシリコン層、21 第2導電型
の半導体層、40,50 MISトランジスタ、41,
51 半導体基板、42,55 ゲート絶縁膜、43,
56ゲート電極、44,52 ソース領域、45,53
ドレイン領域、46,54LDD領域、47,57
ゲート界面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁
    膜を介してゲート電極が形成され、 上記ゲート電極の上面及び側面に絶縁層が形成され、 上記ゲート電極を挟む両側の上記第1導電型の半導体基
    板表面上にソース部及びドレイン部を構成する第2導電
    型の半導体層を有し、 上記第1導電型の半導体基板の表面に、上記第2導電型
    の半導体からの不純物拡散による第2導電型の半導体領
    域が形成されて成ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記第2導電型の半導体層上の上記ゲー
    ト電極の側面に上記絶縁層を介して、絶縁性サイドウォ
    ールが形成され、上記第2導電型の半導体層にソース領
    域及びドレイン領域が、該絶縁性サイドウォールとセル
    フアラインして形成されて成ることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記第2導電型の半導体層内の上部に、
    ソース領域及びドレイン領域が形成されて成ることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記第2導電型の半導体層上に、該第2
    導電型の半導体層より高不純物濃度の第2導電型の半導
    体層からなるソース領域及びドレイン領域が形成されて
    成ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁
    膜を介してゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極の上面及び側面に絶縁層を形成する工程
    と、 上記第1導電型の半導体基板表面上に、選択的にソース
    部及びドレイン部を構成する第2導電型の半導体層を形
    成する工程と、 上記第2導電型の半導体層からの第2導電型の不純物の
    拡散を行って、上記第1導電型の半導体基板に第2導電
    型の半導体領域を形成する工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第2導電型の半導体層を形成する工
    程の後に、上記第2導電型の半導体層上の上記ゲート電
    極の側面に上記絶縁層を介して、絶縁性サイドウォール
    を形成する工程と、上記絶縁性サイドウォールをマスク
    として上記第2導電型の半導体層に第2導電型の不純物
    のイオン注入を行って、ソース領域及びドレイン領域を
    形成する工程とを有することを特徴とする請求項5に記
    載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第2導電型の半導体層を形成する工
    程の後に、該第2導電型の半導体層内の上部に第2導電
    型の不純物のイオン注入を行って、ソース領域及びドレ
    イン領域を形成する工程とを有することを特徴とする請
    求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記第2導電型の半導体層を形成する工
    程の後に、該第2導電型の半導体層上に、該第2導電型
    の半導体層より高不純物濃度の第2導電型の半導体層を
    形成して、ソース領域及びドレイン領域を形成する工程
    とを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装
    置の製造方法。
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