JP3408299B2 - 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ及びその製造方法Info
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Description
に関する。より詳しくは、絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ(MOSFET)の形成方法に関する。
子として絶縁ゲート型電界効果トランジスタが含まれる
ことが多い。現在、普及している半導体集積回路では、
素子の微細化に伴って、ゲート長の変動による閾値電圧
のバラツキ, サブスレショルド特性の劣化によるリーク
電流の増加, パンチスルー等の短チャネル効果によるト
ランジスタ特性の劣化が問題となってきている。
イン接合の浅接合化が有効であることが知られている。
そこで、従来より、浅接合化のためにソースドレイン
注入エネルギーの低減ランプ加熱等の急速熱処理を用
いた活性化アニールによる拡散の抑制リセス型積み上
げ拡散層構造トランジスタの形成ポリSiはりつけソ
ースドレイン拡散層構造の形成局所積み上げソースド
レイン構造の形成等の方法が試みられている。
型電界効果トランジスタを作製する工程を示している。
同図(a)に示すように、Si基板81の表面に通常工程に
よりゲート絶縁膜80と、酸化膜マスク85を持つゲー
ト電極82とを形成し、この後、酸化膜の堆積及び異方
性エッチバックを行ってゲート電極82の両側に酸化膜
サイドウォール83,83を形成する。次に、この上に
ポリSi膜86を堆積し、同図(b)に示すように、フォト
リソグラフィーを行って、ゲート電極82の両側の活性
領域(ソースドレインを形成すべき領域)にレジストR
1,R1を設ける。同図(c)に示すように、レジストR
1,R1をマスクとしてエッチングを行って+、上記活
性領域に、はりつけポリSi膜86a,86aを形成す
る。最後に、同図(d)に示すように、基板表面に略垂直
にイオン注入を行い、続いて活性化アニールを行ってソ
ースドレイン拡散層87,87′を形成している。
電界効果トランジスタを作製する工程を示している。同
図(a)に示すように、Si基板91上に通常工程によりゲ
ート絶縁膜90と、ゲート電極93とを形成し、この
後、酸化を行って、ゲート電極93の両側の活性領域に
酸化膜92,92を形成するとともに、ゲート電極93
の表面および両側面に、それぞれ酸化膜95および9
4,94を形成する。次に、フォトリソグラフィーを行
って、ゲート電極93の両側の活性領域に、ゲート電極
93から離間した状態にレジストR2,R2を設ける。
このレジストR2,R2及びゲート電極表面の酸化膜9
5をマスクとして酸化膜92をエッチングして、ゲート
電極92の両側に開口部Δ,Δ′を形成する。続いて、
同図(b)に示すように、レジストR2,R2を除去した
後、この上にドープドポリSi(図示せず)を全面に堆
積し、上記ドープドポリSiに含まれた不純物を上記開
口部Δ,Δ′を通して熱処理により基板表面に拡散す
る。これにより、ゲート電極93の両側の基板表面に、
電界緩和のための局所浅接合ソースドレイン拡散層9
6,96′を形成する。この後、異方性エッチバックを
行って、ゲート電極93(正確には酸化膜94,94)
の両側に、局所浅接合ソースドレイン拡散層96,9
6′と電気的に接触した局所積み上げ層サイドウォール
97,97を形成する。次に、同図(c)に示すように、
ゲート電極93及び局所積み上げ層サイドウォール9
7,97をマスクとして、基板表面に略垂直に、上記局
所浅接合ソースドレイン拡散層96,96′の深さより
も深く不純物をイオン注入して、上記局所浅接合ソース
ドレイン拡散層96,96′の両側に連なるソースドレ
イン拡散層98,98′を形成する。最後に、同図(d)
に示すように、熱処理を行って、注入した不純物を活性
化している。
ドレイン接合の浅接合化を行うと、短チャネル効果を抑
制することはできるが、拡散層抵抗が増大して、素子の
性能が劣化する。さらに、上記〜の方法によるソースド
レイン接合の浅接合化には次のような問題もある。
ーで制御できるエネルギーに下限があり、しかも、低エ
ネルギーではチャネリング現象による不純物イオンの広
がりが問題となる。このため、拡散層深さは制限され、
所望の浅接合化を行うことができない。
る拡散の抑制には効果があるが、不純物注入にイオン注
入を用いた場合は、上記と同様に、チャネリングの影響
を避けることはできない。このため、拡散層深さは制限
され、所望の浅接合化を行うことができない。
浅接合化は、チャネル面よりも上層に拡散層を形成し、
この拡散層のうちチャネル領域に存する部分をリセスエ
ッチングにより除去した後、ポリSiを全面に堆積し、
パターニングによりゲート電極を形成するため、チャネ
ル領域及び拡散層部とゲート電極とを自己整合的に形成
することができない。このため、アライメントマージン
による面積の増大、アライメントずれによる特性のバラ
ツキ等が問題となる。また、リセス構造であるがゆえ、
通常プロセスとの相違が大きい。さらに、チャネル部分
のエッチング損傷や活性領域の平坦性の劣化等の問題が
ある。
に、基板表面よりも上層にはりつけ、ポリSi膜86
a,86aを形成し、該ポリSi膜86a,86aから
の拡散により基板81に不純物を導入してソースドレイ
ン拡散層87,87′を形成するため、イオン注入によ
り形成する場合と異なり、不純物導入時にチャネリング
の影響を受けず、浅接合化に極めて有効である。さら
に、ゲート電極82の形成までは通常プロセスであるか
ら、上記の方法と異なり、リセス構造形成に起因する問
題も発生しない。しかし、ゲート形成後に全面に堆積し
たポリSi膜86を、フォトリソグラフィーを行ってパ
ターニングしているため、ゲート82を微細化した際、
ソースドレインの分離解像限界及びアライメントずれに
より、はりつけポリSi膜86a,86aの形成が困難
になる。しかも、はりつけポリSi膜86a,86aと
ゲート82(及び活性領域)とを自己接合的に形成して
いないため、アライメントずれによる特性のばらつき及
びアライメントマージンの必要性による集積度の劣化等
が問題となる。
に、基板表面よりも上層からの拡散でチャネル近傍の接
合96,96′を形成しているので、上記の方法と同様
に浅接合形成に有効である。しかも、上記の方法と異な
り、ゲート93に対して自己接合的に局所積み上げ層サ
イドウォール97,97を形成しているので、アライメ
ントずれによる特性ばらつきも発生しない。しかし、図
9(b)に示したように局所積み上げ層サイドウォール9
7,97の厚さ(基板表面に平行な方向の厚さ)を開口
部Δ,Δ′の幅より小さく設定した場合、異方性エッチ
バックによる局所積み上げ層サイドウォール97,97
形成時に、開口部Δ,Δ′を通してオーバーエッチによ
りSi基板91の表面をエッチングしてしまい、エッチ
ング損傷によるリークの発生,接合深さの増大等が問題
となる。また、最悪の場合には、浅接合を完全にエッチ
ングしてしまい、導通不良となる。一方、局所積み上げ
層サイドウォール97,97の厚さを開口部Δ,Δ′の
幅より大きく設定した場合、上記開口部Δ,Δ′の幅は
フォトリソグラフィーに伴うアライメントずれ等を考慮
してある程度広く設定されるため、局所積み上げ層サイ
ドウォール97,97の厚さを選択する自由度が減少す
る(厚くしなければならない)という問題がある。ま
た、浅接合と電気的に接触した局所積み上げ層サイドウ
ォール97,97は素子分離領域上のゲート電極(図示
せず)にも形成される。このため、素子分離領域上のサ
イドウォールを除去してソースドレインの絶縁性を確保
するために、フォトリソグラフィー及びエッチングが別
途必要である。この結果、上記の方法は、開口部Δ,
Δ′形成のためのフォトリソグラフィーと併せて、通常
プロセスに比べて2回のフォトリソグラフィーの増加が
あり、プロセスが複雑化し、コストが増大するという問
題がある。
両側に局所浅接合ソースドレイン拡散層を持つ電界効果
トランジスタを、通常のMOSFETプロセスと相違の
少ないプロセスで、工程数の増加を抑えて、自己整合的
に、かつエッチング損傷なく形成でき、しかも、拡散層
抵抗を増大させずに短チャネル効果を抑制でき、浅接合
化に起因する素子の電流駆動力減少を抑制できる半導体
素子の形成方法を提供することにある。
め、本発明の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、半
導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
電極と、前記ゲート電極の両側面に設けられたサイドウ
ォール絶縁膜と、前記サイドウォール絶縁膜とこのサイ
ドウォール絶縁膜の上記ゲート電極と反対の側に存する
絶縁部との間に前記半導体基板の表面を露出させた開口
部を有し、前記絶縁部の端部に重なる態様で前記開口部
を覆う半導体サイドウォールと、前記半導体サイドウォ
ールの下の基板表面にその半導体サイドウォールからの
不純物拡散により形成されたソースドレイン拡散層を有
し、前記ソースドレイン拡散層の上記ゲート電極と反対
の側に連なり、前記絶縁部の下に、より深い接合深さの
ソースドレイン拡散層を有することを特徴としている。
ンジスタの製造方法は、半導体基板上に、ゲート絶縁膜
を介して設けられたゲート電極を形成する工程と、前記
ゲート電極の両側面にサイドウォール絶縁膜を形成する
工程と、前記サイドウォール絶縁膜とこのサイドウォー
ル絶縁膜の上記ゲート電極と反対の側に存する絶縁部と
の間に半導体基板表面を露出させた開口部を形成する工
程と、半導体膜を堆積し、エッチングすることで、前記
絶縁部の端部に重なる態様で前記開口部を覆うようにゲ
ート電極に半導体サイドウォールを形成する工程と、前
記半導体サイドウォールの下の基板表面にその半導体サ
イドウォールからの不純物拡散によりソースドレイン拡
散層を形成するとともに、ソースドレイン拡散層の上記
ゲート電極と反対の側に連なり、前記絶縁部の下に、よ
り深い接合深さのソースドレイン拡散層を形成する工程
とを順次行うことを特徴としている。
スタの製造方法は、半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介
して設けられたゲート電極を形成する工程と、前記ゲー
ト電極の両側面にサイドウォール絶縁膜を形成する工程
と、半導体膜を堆積し、前記 半導体膜をエッチングする
ことで、基板表面上に存する部分を薄厚にし、ゲート電
極の側面に接した部分を厚く残す工程と、酸化または窒
化により、基板表面上に存する部分の半導体膜を絶縁膜
に変化させる一方、ゲート電極の側面部分の半導体膜を
残して、半導体サイドウォールとなす工程と、を含むこ
とを特徴としている。
ンジスタの製造方法は、半導体基板上に、ゲート絶縁膜
を介して設けられたゲート電極を形成する工程と、前記
ゲート電極の両側面にサイドウォール絶縁膜を形成する
工程と、半導体膜を堆積する工程と、前記半導体膜上に
絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜のエッチングを行うことに
よって、前記半導体膜を介してゲート電極の側面を覆う
第2のサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記第
2のサイドウォール絶縁膜をマスクとした酸化を行っ
て、前記半導体膜の基板表面上に存する部分を絶縁膜に
変化させ、ゲート電極の側面の第1のサイドウオール絶
縁膜と第2のサイドウォール絶縁膜にはさまれた部分の
半導体膜を残すことで、半導体サイドウォールとなす工
程を含むことを特徴としている。
スタの製造方法は、前記半導体サイドウォールを形成す
る工程後、前記半導体サイドウォールをマスクとして、
不純物がマスク内に留まる加速エネルギーでイオン注入
を行なう工程と、 熱処理を行なって半導体サイドウォー
ルに注入された不純物を基板表面に拡散して、ゲート電
極の両側にソースドレイン拡散層を形成することを特徴
としている。
スタの製造方法は、前記半導体サイドウォールをマスク
としてイオン注入する際に、マスクの存しない、マスク
の両側の絶縁膜では、基板表面に達する加速エネルギー
でイオン注入することにより、ソースドレイン拡散層に
連なって、より深い接合深さのソースドレイン拡散層を
形成する工程を含むことを特徴としている。
はシリコンの融点よりも高い融点を持つ金属層を意味す
る。例えばTiである。
は、いわゆるラピッド・サーマル・アニール(RTA)
のことであり、電気炉を用いないで急速に行う熱処理を
意味する。例えばランプ加熱による熱処理をいう。
製造方法は、いずれもソースドレイン拡散層を、基板表
面より上層に形成された半導体サイドウォールすなわち
局所積み上げ層からの拡散により、ゲート電極の両側の
基板表面に不純物を導入して形成する。したがって、イ
オン注入により不純物を導入する場合と異なり、チャネ
リングの影響を受けない。しかも、基板表面より上層か
らの拡散で接合が形成されるので、浅接合化に極めて有
効で、この浅接合化により短チャネル効果(チャネル近
傍の接合深さで規定される)が抑制される。
ン拡散層は、通常の基板表面への注入拡散により形成さ
れるので、浅接合化されず、シート抵抗が増大すること
はない。さらに、半導体サイドウォールが存する領域で
は半導体サイドウォールが拡散層の一部として働くの
で、浅接合化による拡散層の抵抗増大は抑制される。
半導体サイドウォールを形成した領域では、半導体サイ
ドウォールの厚みによるオフセットの存在により、不純
物が基板に直接には注入されないので、チャネル近傍の
欠陥発生を抑制され、この欠陥発生に起因する逆短チャ
ネル効果が抑制される。また、ゲート電界により半導体
サイドウォールのゲート電極側の界面にキャリアが蓄積
する結果、相互コンダクタンスが増大する。これらの効
果により、浅接合化に起因する素子の電流駆動力減少が
抑制される。
ート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様のプロ
セスであり、また、半導体サイドウォールが開口部全体
を覆うか若しくは半導体サイドウォールの箇所に開口部
を設けていないので、従来のリセス法を用いた場合(の
方法)や局所積み上げの場合(の方法)のようなエッチ
ング損傷等の問題は発生しない。さらに、ソースドレイ
ン拡散層およびそれに連なるより深い接合深さのソース
ドレイン拡散層はフォトリソグラフィを用いたパターニ
ングによらず、ゲート電極と自己接合的に形成されるの
で、従来のリセス法の場合(の方法)や張り付けポリS
iの場合(の方法)と異なり、アライメントマージンに
よる面積の拡大やアライメントずれによる特性のバラツ
キ等の問題は発生しない。また、通常のMOSFETプ
ロセスに比べて1回のフォトリソグラフィーの増加でも
って、短チャネル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に
実現する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを形成でき
る。したがって、従来の局所積み上げの場合(の方法)
に比して工程の簡略化が図れる。
る導電型の不純物をイオン注入する工程において、基板
表面に対して斜め方向から所定の傾角で注入する工程
と、基板表面に対して略垂直方向から注入する工程とを
行う場合には、さらに、下記の効果が得られる。上記基
板表面に対して斜め方向から所定の傾角で注入する工程
では半導体サイドウォールの全体、特に基板表面に近接
した部分に効率良く不純物が注入される。この結果、半
導体サイドウォールが高濃度になって、素子の電流駆動
力が増大する。また、上記基板表面に対して略垂直方向
から注入する工程では、半導体サイドウォールの両側の
活性領域の基板表面に効率良く不純物が注入される。
料としての半導体薄膜堆積の後、電極加工工程の前に、
上記ゲート電極の表面上に層間絶縁膜を形成することに
よって、次工程以降に上記層間絶縁膜によってゲート電
極が保護される。
成されるので、半導体サイドウォール及び深接合ソース
ドレイン拡散層のシート抵抗が低減され、さらに素子が
高性能化される。しかも、上記基板に、基板の導電型と
は異なる導電型の不純物を注入する工程で、シリサイド
層が基板表面に存在することにより、注入時の飛程が低
減され、かつ、チャネリングが抑制される。この結果、
深接合ソースドレイン拡散層がある程度浅接合化される
とともに、短チャネル効果が抑制される。このとき、上
記深接合ソースドレイン拡散層は、ある程度浅接合化さ
れたとしても、表面がシリサイド化されているので、シ
ート抵抗の増大、寄生抵抗の増大による素子性能の劣化
は発生しない。また、ゲート電極に近接した半導体サイ
ドウォールをシリサイド化することによりゲート電極近
傍までシリサイド層を近接させることができ、直列抵抗
値を減少させることができる。
例により詳細に説明する。
により作製すべき絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
断面構造を示している。図1で、P型単結晶Si基板1
の表面は素子分離領域15によって区画され、素子分離
領域15,15で囲まれた領域が活性領域となってい
る。2はゲート絶縁膜、3はゲート電極、4は第1のサ
イドウォール絶縁膜6は保護用絶縁膜、8は半導体サイ
ドウォール、10,10′は局所浅接合ソースドレイン
拡散層、11,11′は深接合ソースドレイン拡散層を
それぞれ示している。局所浅接合ソースドレイン拡散層
10,10′はゲート電極3の両側の活性領域の表面に
設けられている。深接合ソースドレイン拡散層11,1
1′は、上記局所浅接合ソースドレイン拡散層10,1
0′のゲート電極3と反対の側に連なり、上記局所浅接
合ソースドレイン拡散層10,10′の接合深さよりも
深い接合深さを持っている。
チャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの形成工程
を示している。なお、本発明はNチャネルにかぎらずP
チャネルにも同様に適用可能である。次に、図2にした
がって、上記絶縁ゲート型電界効果型トランジスタの形
成工程を説明する。
1上に通常のMOSFETプロセスによりゲート電極3
形成までの工程を進める。すなわち、Si基板1の表面
に、局所酸化法により素子分離領域15を設けて、素子
分離領域15の間の領域を活性領域として規定する。上
記活性領域にゲート絶縁膜2を形成した後、上記活性領
域の略中央に、層間絶縁膜16と図示しないレジストと
をマスクとして、フォトリソグラフィおよびエッチング
により断面略矩形状のゲート電極3を形成する。ゲート
絶縁膜2はゲート電極3と同一パターンにする。層間絶
縁膜16の材質は例えばSiO2とする。この層間絶縁
膜16を残しておくことにより、次工程以降においてゲ
ート電極3を保護することができる。
500Åの範囲で堆積し、エッチバックにより、ゲート
電極3の両側面にSiO2等からなる第1のサイドウォ
ール絶縁膜4,4を形成する。
ウェットエッチング等の等方性エッチングにおいて選択
性のある材質、例えばSi3N4等を厚さ500〜150
0Åの範囲で堆積し、エッチバックにより、上記第1の
サイドウォール絶縁膜4,4の露出している側面にSi
3N4等からなる第2のサイドウォール絶縁膜5,5を形
成する。
長)、オゾンTEOS(テトラ・エトキシ・シラン)常
圧CVD等の段差被覆性が良くない堆積法を用いて、第
2のサイドウォール絶縁膜5および半導体膜7(同図
(d))に対してエッチングにおいて選択性のあるSiO2
等からなる保護用絶縁膜6を堆積する。同図(a)に示す
ように、堆積法に起因して、絶縁膜6のうち平坦面を覆
う部分の厚さよりも段差すなわち第2のサイドウォール
絶縁膜5の側面を覆う部分の厚さが薄い状態となる。絶
縁膜6の厚さは平坦面上で200〜2000Åの範囲内
に設定する。
対してウェットエッチング等の等方性エッチングを行っ
て、第2のサイドウォール絶縁膜5の側面を露出させる
一方、絶縁膜6のうちゲート電極3の表面上および基板
表面上に存する部分を若干の厚さで残すようにする。こ
のようにエッチングできるのは、前工程での堆積法に起
因して、絶縁膜6のうち第2のサイドウォール絶縁膜5
の側面を覆う部分の厚さが平坦面を覆う部分厚さよりも
薄い状態となっているからである。
ドウォール絶縁膜5を第1のサイドウォール絶縁膜4お
よび平坦部に残っている絶縁膜6に対して選択的なリン
酸ボイル等のエッチングにより除去して、第1のサイド
ウォール絶縁膜4の両側に基板表面を露出させる開口部
δ,δを形成する。なお、このとき、開口部δ,δを通
して基板表面がエッチングされることはない。
等の段差被覆性が良好な堆積法を用いて、半導体膜7を
略均一な厚さで、かつ、開口部δ,δを埋める状態に堆
積する。この例では、半導体膜7の材質は、CVD法に
より形成するポリSi、若しくはエピタキジャル成長に
より形成する単結晶Siなどとする。半導体膜7の厚さ
は700〜2000Åの範囲内とする。
エッチングを用いたパターニングにより、素子分離領域
15上の半導体膜7を除去する。これは、完成状態で、
素子毎にソースドレインの絶縁性を確保するためであ
る。
に対してRIE等による異方性エッチバックを行って、
半導体膜7からなり、第1のサイドウォール絶縁膜4,
4に接し、かつ、開口部δ,δを覆う半導体サイドウォ
ール8を形成する。半導体サイドウォール7はゲート電
極3と自己整合的に形成される。ここで、オーバーエッ
チを行ったとしても、半導体サイドウォール8は開口部
δを覆っており、かつ、絶縁膜6はエッチングにおいて
半導体サイドウォール8(半導体膜7)と選択性がある
ことから、エッチングは絶縁膜6でストップされ、活性
領域の基板表面がエッチングされることはない。ゲート
電極3の表面は層間絶縁膜16で保護される。半導体サ
イドウォール8の垂直方向膜厚はエッチバック量により
調節して1000〜2000Åの範囲内とする。
ゲート電極3、第1のサイドウォール絶縁膜4,4およ
び半導体サイドウォール8,8をマスクとして、75As+
イオンを、加速エネルギー40keV〜200keV, ドー
ズ量5〜50×1014cm-2の条件で注入する。熱処理に
よりソースドレイン拡散層10,10′,11,11′
を形成する。加速エネルギーの設定値に応じて、マスク
3,4,4,8,8が存する領域では75As+イオンはマ
スク内に留まる一方、半導体サイドウォール8,8の両
側の活性領域では75As+イオンは絶縁膜6を貫通して基
板表面に達する。
ールに8,8に注入された75Asを開口部δ,δを通し
て基板表面に拡散して、ゲート電極3の両側に局所浅接
合ソースドレイン拡散層10,10′を形成するととも
に、半導体サイドウォール8,8の両側の基板表面に注
入された75Asを活性化して、局所浅接合ソースドレイ
ン拡散層10,10′のゲート電極3と反対の側に連な
り、局所浅接合ソースドレイン拡散層10,10′の接
合深さよりも深い接合深さを持つ深接合ソースドレイン
拡散層11,11′を形成する。
イドウォール8を形成した領域では、基板表面よりも上
層(半導体サイドウォール8)からの拡散により基板表
面に不純物を導入して局所浅接合ソースドレイン拡散層
10,10′を形成しているので、通常のイオン注入に
より拡散層を形成する場合と異なり、イオン注入時にチ
ャネリングの影響を受けない。しかも、基板表面の上層
からの拡散により接合を形成しているので、極めて浅い
接合を形成でき、したがって、短チャネル効果を有効に
抑制することができる。
の活性領域では、イオン注入時に、絶縁膜6を通して直
接基板に不純物を注入し、熱処理により拡散しているの
で、局所浅接合ソースドレイン拡散層10,10′の接
合深さよりも深い接合深さを持つソースドレイン拡散層
11,11′を形成できる。これにより、チャネル(ゲ
ート電極3直下)から離れた短チャネル効果に比較的影
響の少ない領域で、接合深さを深くできる。この結果、
シート抵抗を小さくして寄生抵抗の増加を抑制できる。
しかも、半導体サイドウォール8,8を形成した領域で
は半導体サイドウォール8,8が拡散層10,10′の
一部として働くので、浅接合化による抵抗増大を抑制す
ることができる。
の半導体サイドウォール8を形成した領域では、半導体
サイドウォール8の厚みによるオフセットの存在によ
り、不純物が基板に直接には注入されないので、チャネ
ル近傍の欠陥発生を抑制でき、この欠陥発生に起因する
逆短チャネル効果を抑制することができる。また、ゲー
ト電界により半導体サイドウォールのゲート電極側の界
面にキャリアが蓄積する結果、相互コンダクタンスを増
大させることができる。これらの効果により、浅接合化
に起因する素子の電流駆動力減少を抑制し、素子を高電
流駆動力化することができる。
ゲート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様のプ
ロセスであり、また、半導体サイドウォール8,8が開
口部δ,δ′を完全に覆っているので、従来のリセス法
を用いた場合(の方法)や局所積み上げの場合(の方
法)のようなエッチング損傷等の問題は発生しない。さ
らに、局所浅接合ソースドレイン拡散層10,10′お
よび深接合ソースドレイン拡散層11,11′はフォト
リソグラフィを用いたパターニングによらず、ゲート電
極3と自己接合的に形成されるので、従来のリセス法の
場合(の方法)や張り付けポリSiの場合(の方法)と
異なり、アライメントマージンによる面積の拡大やアラ
イメントずれによる特性のバラツキ等の問題は発生しな
い。
て1回のフォトリソグラフィーの増加でもって、短チャ
ネル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に実現するMO
SFETを形成できる。したがって、従来の局所積み上
げの場合(の方法)に比して工程の簡略化が図れる。
表面に対して略垂直方向からの注入に加えて、上記基板
表面に対して斜め方向から大傾角(30〜90度)でイオ
ン注入し熱処理を行っても良い。この斜め方向からのイ
オン注入の加速エネルギーは、不純物のイオン種が31P
+の場合40〜150keV、不純物のイオン種が75As+
の場合150keV〜300keVが良い。注入量は1×1
014cm-2〜1×1015cm-2が良い。注入は、総注入量を
等分割(4乃至8分割)し、一分割量注入するごとに、
円周を上記分割と同じ分割した量だけ基板1を回転させ
る注入方式(ステップ注入)で行う。あるいは、一定速度
で基板を回転しつつ注入を行う注入方式(回転注入)で行
う。回転速度は2rps程度とする。このようにした場
合、半導体サイドウォール8の全体、特に基板表面に近
接した部分に効率良く不純物を注入できる。この結果、
半導体サイドウォール8を高濃度にn型化できると共
に、半導体サイドウォール8直下にも比較的高濃度のn
型領域を形成できる。通常のソースドレイン形成ではイ
オン注入時のチャネリングおよび注入損傷による増速拡
散により浅い接合を得ることが困難であるが、この工程
では熱拡散でSi基板1中に比較的高濃度のn型領域を
形成しているので、実効的に浅い接合を得ることができ
る。また、イオン注入時に、ゲート電極3近傍の半導体
サイドウォール8を形成した領域では、半導体サイドウ
ォール8の厚みによるオフセットの存在により、不純物
が基板に直接には注入されないので、チャネル近傍の欠
陥発生を抑制でき、この欠陥発生に起因する逆短チャネ
ル効果を抑制することができる。なお、イオン注入の最
大傾角は、注入装置のファラデーカップ(ドーズ量をカ
ウントする)の構造から60度程度に制限される場合が
ある。この場合は、上記斜め方向からの注入は最大傾角
60度に設定する。また、イオン種は上記75As+と31P
+に限らず、122Sb+でも良い。
チャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの形成工程
を示している。なお、本発明はNチャネルにかぎらずP
チャネルにも同様に適用可能である。次に、図3にした
がって、上記絶縁ゲート型電界効果型トランジスタの形
成工程を説明する。
101上に通常のMOSFETプロセスによりゲート電
極103形成までの工程を進める。すなわち、Si基板
101の表面に、局所酸化法により素子分離領域115
を設けて、素子分離領域115の間の領域を活性領域と
して規定する。上記活性領域にゲート絶縁膜102を形
成した後、図示しないレジストをマスクとして、フォト
リソグラフィおよびエッチングにより断面略矩形状のゲ
ート電極103(膜厚1000〜2000Å)を形成す
る。なお、ゲート絶縁膜102はゲート電極103と同
一パターンにする。
等の絶縁膜を堆積し、異方性エッチングによりエッチバ
ックを行って、ゲート電極103の両側面にSiO2,
Si3N4等からなる第1のサイドウォール絶縁膜10
4,104(厚さ300〜1000Å)を形成する。
等の段差被覆性が良好な堆積法を用いて、半導体膜10
7を略均一な厚さに堆積する。この例では、半導体膜1
07の材質は、CVD法により形成するポリSi、若し
くはエピタキジャル成長により形成する単結晶Siなど
とする。半導体膜107の厚さは500〜2000Åの
範囲内とする。
エッチングを用いたパターニングにより、素子分離領域
115上の半導体膜107を除去する。これは、完成状
態で、素子毎にソースドレインの絶縁性を確保するため
である。
07に対して異方性エッチングを行って、半導体膜10
7のうちゲート電極103の表面上および活性領域の基
板表面上に存する部分を薄厚(数100Å程度)にする
一方、半導体膜107のうちサイドウォール絶縁膜10
4,104の側面に接した部分を厚く残す。活性領域の
基板表面を露出させないのは、基板表面に損傷を与えな
いためである。
07の露出面を数100Å程度酸化または窒化して、半
導体膜107のうちゲート電極103の表面上および活
性領域の基板表面上に存する部分を完全に保護用絶縁膜
109に変化させる一方、半導体膜107のうちサイド
ウォール絶縁膜104,104の側面に接した部分を若
干の厚さで残して半導体サイドウォール108とする。
ここで、後のイオン注入工程のために、上記絶縁膜10
9をエッチングして膜厚を100〜300Å程度として
おく。
103、サイドウォール絶縁膜104,104および半
導体サイドウォール108,108をマスクとして、基
板表面に対して斜め方向から大傾角(30〜90度)
で、n型不純物をイオン注入する。この斜め方向からの
イオン注入の加速エネルギーは、不純物のイオン種が31
P+の場合60〜150keV、不純物のイオン種が75As
+の場合150keV〜200keVが良い。注入量は1×
1014cm-2〜1×1015cm-2が良い。加速エネルギーの
設定値に応じて、マスク103,104,104,10
8,108が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール108,108の両
側の活性領域では不純物イオンは絶縁膜109を貫通し
て基板表面に達する(図中、このとき不純物が注入され
た領域を110,110′で示している。)。注入は、
総注入量を等分割(4乃至8分割)し、一分割量注入す
るごとに、円周を上記分割と同じ分割した量だけ基板1
01を回転させる注入方式(ステップ注入)で行う。ある
いは、一定速度で基板を回転しつつ注入を行う注入方式
(回転注入)で行う。回転速度は2rps程度とする。この
ようにした場合、半導体サイドウォール108の全体、
特に基板表面に近接した部分に効率良く不純物を注入で
きる。この結果、半導体サイドウォール108を高濃度
にn型化できると共に、半導体サイドウォール108直
下にも比較的高濃度のn型領域を形成できる。通常のソ
ースドレイン形成ではイオン注入時のチャネリングおよ
び注入損傷による増速拡散により浅い接合を得ることが
困難であるが、この工程では熱拡散でSi基板101中
に比較的高濃度のn型領域を形成しているので、実効的
に浅い接合を得ることができる。また、イオン注入時
に、ゲート電極103近傍の半導体サイドウォール10
8を形成した領域では、半導体サイドウォール108の
厚みによるオフセットの存在により、不純物が基板に直
接には注入されないので、チャネル近傍の欠陥発生を抑
制でき、この欠陥発生に起因する逆短チャネル効果を抑
制することができる。なお、イオン注入の最大傾角は、
注入装置のファラデーカップの構造から60度程度に制
限される場合がある。この場合は、上記斜め方向からの
注入は最大傾角60度に設定する。また、イオン種は上
記75As+と31P+に限らず、122Sb+でも良い。
極103、サイドウォール絶縁膜104,104および
半導体サイドウォール108,108をマスクとして、
基板表面に対して略垂直方向から、75As+をイオン注入
する。加速エネルギーは40〜60keV程度とする。斜
め方向から注入する場合と同様に、加速エネルギーの設
定値に応じて、マスク103,104,104,10
8,108が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール108,108の両
側の活性領域では不純物イオンは絶縁膜109を貫通し
て基板表面に達する(図中、このとき不純物が注入され
た領域を111,111′で示している。)。なお、イ
オン種は75As+に限らず、31P+, 122Sb+でも良い。ま
た、斜め方向からの注入工程よりも垂直方向からの注入
工程を先に行っても良い。
行って、半導体サイドウォールに108,108に注入
された75As等を基板表面に拡散して、ゲート電極10
3の両側に局所浅接合ソースドレイン拡散層110,1
10′を形成するとともに、半導体サイドウォール10
8,108の両側の基板表面に注入された75Asを活性
化して、局所浅接合ソースドレイン拡散層110,11
0′のゲート電極103と反対の側に連なり、局所浅接
合ソースドレイン拡散層110,110′の接合深さよ
りも深い接合深さを持つ深接合ソースドレイン拡散層1
11,111′を形成する。
体サイドウォール108を形成した領域では、基板表面
よりも上層(半導体サイドウォール108)からの拡散
により基板表面に不純物を導入して局所浅接合ソースド
レイン拡散層110,110′を形成しているので、通
常のイオン注入により拡散層を形成する場合と異なり、
イオン注入時にチャネリングの影響を受けない。しか
も、基板表面の上層からの拡散により接合を形成してい
るので、極めて浅い接合を形成でき、したがって、短チ
ャネル効果を有効に抑制することができる。
8の両側の活性領域では、イオン注入時に、絶縁膜10
9を通して直接基板に不純物を注入し、熱処理により拡
散しているので、局所浅接合ソースドレイン拡散層11
0,110′の接合深さよりも深い接合深さを持つソー
スドレイン拡散層111,111′を形成できる。これ
により、チャネル(ゲート電極103直下)から離れた
短チャネル効果に比較的影響の少ない領域で、接合深さ
を深くできる。この結果、シート抵抗を小さくして寄生
抵抗の増加を抑制できる。しかも、半導体サイドウォー
ル108,108を形成した領域では半導体サイドウォ
ール108,108が拡散層110,110′の一部と
して働くので、浅接合化による抵抗増大を抑制すること
ができる。
近傍の半導体サイドウォール108を形成した領域で
は、半導体サイドウォール108の厚みによるオフセッ
トの存在により、不純物が基板に直接には注入されない
ので、チャネル近傍の欠陥発生を抑制でき、この欠陥発
生に起因する逆短チャネル効果を抑制することができ
る。また、ゲート電界により半導体サイドウォールのゲ
ート電極側の界面にキャリアが蓄積する結果、相互コン
ダクタンスを増大させることができる。これらの効果に
より、浅接合化に起因する素子の電流駆動力減少を抑制
し、素子を高電流駆動力化することができる。
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様
のプロセスであり、また、半導体サイドウォール108
の箇所に開口部を設けていないので、従来のリセス法を
用いた場合(の方法)や局所積み上げの場合(の方法)
のようなエッチング損傷等の問題は発生しない。さら
に、局所浅接合ソースドレイン拡散層110,110′
および深接合ソースドレイン拡散層111,111′は
フォトリソグラフィを用いたパターニングによらず、ゲ
ート電極103と自己接合的に形成されるので、従来の
リセス法の場合(の方法)や張り付けポリSiの場合
(の方法)と異なり、アライメントマージンによる面積
の拡大やアライメントずれによる特性のバラツキ等の問
題は発生しない。
て1回のフォトリソグラフィーの増加でもって、短チャ
ネル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に実現するMO
SFETを形成できる。したがって、従来の局所積み上
げの場合(の方法)に比して工程の簡略化が図れる。
チャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの形成工程
を示している。なお、本発明はNチャネルにかぎらずP
チャネルにも同様に適用可能である。次に、図4にした
がって、絶縁ゲート型電界効果型トランジスタの形成工
程を説明する。
201上に通常のMOSFETプロセスによりゲート電
極203形成までの工程を進める。すなわち、Si基板
201の表面に、局所酸化法により素子分離領域215
を設けて、素子分離領域215の間の領域を活性領域と
して規定する。上記活性領域にゲート絶縁膜202を形
成した後、上記活性領域の略中央に、フォトリソグラフ
ィおよびエッチングにより断面略矩形状のゲート電極2
03(膜厚1000〜2000Å)を形成する。なお、ゲ
ート絶縁膜202はゲート電極203と同一パターンに
する。
等の絶縁膜を堆積し、異方性エッチングによりエッチバ
ックを行って、ゲート電極203の両側面にSiO2,
Si3N4等からなる第1のサイドウォール絶縁膜20
4,204(厚さ300〜1000Å)を形成する。
等の段差被覆性が良好な堆積法を用いて、半導体膜20
7を略均一な厚さに堆積する。この例では、半導体膜2
07の材質は、CVD法により形成するポリSi、若し
くはエピタキジャル成長により形成する単結晶Siなど
とする。半導体膜207の厚さは500〜1500Åの
範囲内とする。
エッチングを用いたパターニングにより、素子分離領域
215上の半導体膜207を除去する。これは、完成状
態で、素子毎にソースドレインの絶縁性を確保するため
である。
等の段差被覆性が良好な堆積法を用いて、Si3N4等の
酸化されない性質を持つ絶縁膜205を略均一な厚さ
(500〜1000Å)に堆積する。
205に対して異方性エッチングを行って、半導体膜2
07を介してゲート電極203の側面を覆う第2のサイ
ドウォール絶縁膜205を形成する。
ドウォール絶縁膜205をマスクとして例えば酸化を行
って、半導体膜207のうちゲート電極203の表面上
および活性領域の基板表面上に存する部分をSiO2か
らなる保護用絶縁膜206に変化させる一方、半導体膜
207のうち第1のサイドウォール絶縁膜204と第2
のサイドウォール絶縁膜205とに挟まれた部分207
aを残して半導体サイドウォール208とする。ここ
で、後のイオン注入工程のために、上記絶縁膜9をエッ
チングして膜厚を100Å〜300Å程度としておく。
203、サイドウォール絶縁膜204,204および半
導体サイドウォール208,208をマスクとして、基
板表面に対して斜め方向から大傾角(30〜90度)
で、n型不純物をイオン注入する。この斜め方向からの
イオン注入の加速エネルギーは、不純物のイオン種が31
P+の場合60〜150keV、不純物のイオン種が75As
+の場合150keV〜200keVが良い。注入量は1×
1014cm-2〜1×1015cm-2が良い。加速エネルギーの
設定値に応じて、マスク203,204,204,20
8,208が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール208,208の両
側の活性領域では不純物イオンは絶縁膜206を貫通し
て基板表面に達する(図中、このとき不純物が注入され
た領域を210,210′で示している。)。注入は、
総注入量を等分割(4乃至8分割)し、一分割量注入す
るごとに、円周を上記分割と同じ分割した量だけ基板2
01を回転させる注入方式(ステップ注入)で行う。ある
いは、一定速度で基板を回転しつつ注入を行う注入方式
(回転注入)で行う。回転速度は2rps程度とする。この
ようにした場合、半導体サイドウォール208の全体、
特に基板表面に近接した部分に効率良く不純物を注入で
きる。この結果、半導体サイドウォール208を高濃度
にn型化できると共に、半導体サイドウォール208直
下にも比較的高濃度のn型領域を形成できる。通常のソ
ースドレイン形成ではイオン注入時のチャネリングおよ
び注入損傷による増速拡散により浅い接合を得ることが
困難であるが、この工程では熱拡散でSi基板201中
に比較的高濃度のn型領域を形成しているので、実効的
に浅い接合を得ることができる。また、イオン注入時
に、ゲート電極203近傍の半導体サイドウォール20
8を形成した領域では、半導体サイドウォール208の
厚みによるオフセットの存在により、不純物が基板に直
接には注入されないので、チャネル近傍の欠陥発生を抑
制でき、この欠陥発生に起因する逆短チャネル効果を抑
制することができる。なお、イオン注入の最大傾角は、
注入装置のファラデーカップの構造から60度程度に制
限される場合がある。この場合は、上記斜め方向からの
注入は最大傾角60度に設定する。また、イオン種は上
記75Asと31P+に限らず、122Sb+でも良い。
極203、サイドウォール絶縁膜204,204および
半導体サイドウォール208,208をマスクとして、
基板表面に対して略垂直方向から、75As+をイオン注入
する。加速エネルギーは40〜200keV程度とする。
斜め方向から注入する場合と同様に、加速エネルギーの
設定値に応じて、マスク203,204,204,20
8,208が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール208,208の両
側の活性領域では不純物イオンは絶縁膜206を貫通し
て基板表面に達する(図中、このとき不純物が注入され
た領域を211,211′で示している。)。なお、イ
オン種は75As+に限らず、31P+, 122Sb+でも良い。ま
た、斜め方向からの注入工程よりも垂直方向からの注入
工程を先に行っても良い。
行って、半導体サイドウォールに208,208に注入
された75As等を基板表面に拡散して、ゲート電極20
3の両側に局所浅接合ソースドレイン拡散層210,2
10′を形成するとともに、半導体サイドウォール20
8,208の両側の基板表面に注入された75Asを活性
化して、局所浅接合ソースドレイン拡散層210,21
0′のゲート電極203と反対の側に連なり、局所浅接
合ソースドレイン拡散層210,210′の接合深さよ
りも深い接合深さを持つ深接合ソースドレイン拡散層2
11,211′を形成する。
体サイドウォール208を形成した領域では、基板表面
よりも上層(半導体サイドウォール208)からの拡散
により基板表面に不純物を導入して局所浅接合ソースド
レイン拡散層210,210′を形成しているので、通
常のイオン注入により拡散層を形成する場合と異なり、
イオン注入時にチャネリングの影響を受けない。しか
も、基板表面の上層からの拡散により接合を形成してい
るので、極めて浅い接合を形成でき、したがって、短チ
ャネル効果を有効に抑制することができる。
8の両側の活性領域では、イオン注入時に、絶縁膜20
6を通して直接基板に不純物を注入し、熱処理により拡
散しているので、局所浅接合ソースドレイン拡散層21
0,210′の接合深さよりも深い接合深さを持つソー
スドレイン拡散層211,211′を形成できる。これ
により、チャネル(ゲート電極203直下)から離れた
短チャネル効果に比較的影響の少ない領域で、接合深さ
を深くできる。この結果、シート抵抗を小さくして寄生
抵抗の増加を抑制できる。しかも、半導体サイドウォー
ル208,208を形成した領域では半導体サイドウォ
ール208,208が拡散層210,210′の一部と
して働くので、浅接合化による抵抗増大を抑制すること
ができる。
近傍の半導体サイドウォール208を形成した領域で
は、半導体サイドウォール208の厚みによるオフセッ
トの存在により、不純物が基板に直接には注入されない
ので、チャネル近傍の欠陥発生を抑制でき、この欠陥発
生に起因する逆短チャネル効果を抑制することができ
る。また、ゲート電界により半導体サイドウォールのゲ
ート電極側の界面にキャリアが蓄積する結果、相互コン
ダクタンスを増大させることができる。これらの効果に
より、浅接合化に起因する素子の電流駆動力減少を抑制
し、素子を高電流駆動力化することができる。
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様
のプロセスであり、また、半導体サイドウォール208
の箇所に開口部を設けていないので、従来のリセス法を
用いた場合(の方法)や局所積み上げの場合(の方法)
のようなエッチング損傷等の問題は発生しない。さら
に、局所浅接合ソースドレイン拡散層210,210′
および深接合ソースドレイン拡散層211,211′は
フォトリソグラフィを用いたパターニングによらず、ゲ
ート電極203と自己接合的に形成されるので、従来の
リセス法の場合(の方法)や張り付けポリSiの場合
(の方法)と異なり、アライメントマージンによる面積
の拡大やアライメントずれによる特性のバラツキ等の問
題は発生しない。
て1回のフォトリソグラフィーの増加でもって、短チャ
ネル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に実現するMO
SFETを形成できる。したがって、従来の局所積み上
げの場合(の方法)に比して工程の簡略化が図れる。
チャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの形成工程
を示している。なお、本発明はNチャネルにかぎらずP
チャネルにも同様に適用可能である。次に、図5にした
がって、上記絶縁ゲート型電界効果型トランジスタの形
成工程を説明する。
301上に通常のMOSFETプロセスによりゲート電
極303形成までの工程を進める。すなわち、Si基板
301の表面に、局所酸化法により素子分離領域315
を設けて、素子分離領域315の間の領域を活性領域と
して規定する。上記活性領域にゲート絶縁膜302を形
成した後、上記活性領域の略中央に、層間絶縁膜305
(膜厚500〜1500Å)と図示しないレジストとをマ
スクとして、フォトリソグラフィおよびエッチングによ
り断面略矩形状のゲート電極303(膜厚1000〜2
000Å)を形成する。層間絶縁膜305の材質は例え
ばSiO2とする。この層間絶縁膜305を残しておく
ことにより、次工程以降においてゲート電極303を保
護することができる。
さ100〜500Åの範囲で堆積し、エッチバックによ
り、ゲート電極303の両側面にSiO2,Si3N4等
からなる第1のサイドウォール絶縁膜304,304
(厚さ300〜1000Å)を形成する。
等の段差被覆性が良好な堆積法を用いて、半導体膜30
7を略均一な厚さに堆積する。この例では、半導体膜3
07の材質は、CVD法により形成するポリSiとす
る。なお、エピタキシャル成長により形成する単結晶S
iとしても良い。半導体膜307の厚さは500〜20
00Åの範囲内とする。
07に対して異方性エッチングを行って、半導体膜30
7のうちゲート電極303の表面上および活性領域の基
板表面上に存する部分を薄厚(数100Å程度)にする
一方、半導体膜307のうちサイドウォール絶縁膜30
4,304の側面に接した部分を厚く残す。活性領域の
基板表面を露出させないのは、基板表面に損傷を与えな
いためである。
グラフィーとRIE等のエッチングを用いたパターニン
グにより、素子分離領域315上の半導体膜307を除
去する。これは、完成状態で、素子毎にソースドレイン
の絶縁性を確保するためである。
07の露出面を数100Å程度酸化または窒化して、半
導体膜307のうちゲート電極303の表面上および活
性領域の基板表面上に存する部分を完全に保護用絶縁膜
309に変化させる一方、半導体膜307のうちサイド
ウォール絶縁膜304,304の側面に接した部分30
7aを若干の厚さで残して半導体サイドウォール308
とする。
たは窒化によって形成された絶縁膜309をウェットエ
ッチング等の等方性エッチングによって除去して、半導
体サイドウォール308,308の側面および活性領域
の基板表面を露出させ、続いて、Ti等の高融点金属膜
312を厚さ200〜1000Åの範囲内で堆積する。
熱処理(RTA)として温度575℃〜625℃で窒素雰
囲気のもとで時間15〜30秒のランプ加熱を行って、
ポリSiからなる半導体サイドウォール308の側面お
よび活性領域の基板表面に、高融点金属膜312との間
の合金層としてシリサイド層313を形成する。熱処理
がRTAであることに起因して、シリサイド層313の
結晶構造は準安定な状態となる。
303、サイドウォール絶縁膜304,304および半
導体サイドウォール308,308をマスクとして、基
板表面に対して斜め方向から大傾角(30〜90度)
で、n型不純物をイオン注入する。この斜め方向からの
イオン注入の加速エネルギーは、不純物のイオン種が31
P+の場合40〜200keV、不純物のイオン種が75As
+の場合60keV〜400keVが良い。注入量は1×1
014cm-2〜1×1015cm-2が良い。加速エネルギーの設
定値に応じて、マスク303,304,304,30
8,308が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール308,308の両
側の活性領域では不純物イオンは未反応の高融点金属膜
312とシリサイド層313とをを貫通して基板表面に
達する(図中、このとき不純物が注入された領域を31
0,310′で示している。)。注入は、総注入量を等
分割(4乃至8分割)し、一分割量注入するごとに、円
周を上記分割と同じ分割した量だけ基板301を回転さ
せる注入方式(ステップ注入)で行う。あるいは、一定速
度で基板を回転しつつ注入を行う注入方式(回転注入)で
行う。回転速度は2rps程度とする。このようにした場
合、半導体サイドウォール308の全体、特に基板表面
に近接した部分に効率良く不純物を注入できる。この結
果、半導体サイドウォール308を高濃度にn型化でき
ると共に、半導体サイドウォール308直下にも比較的
高濃度のn型領域を形成できる。通常のソースドレイン
形成ではイオン注入時のチャネリングおよび注入損傷に
よる増速拡散により浅い接合を得ることが困難である
が、この工程では熱拡散でSi基板301中に比較的高
濃度のn型領域を形成しているので、実効的に浅い接合
を得ることができる。また、イオン注入時に、ゲート電
極303近傍の半導体サイドウォール308を形成した
領域では、半導体サイドウォール308の厚みによるオ
フセットの存在により、不純物が基板に直接には注入さ
れないので、チャネル近傍の欠陥発生を抑制でき、この
欠陥発生に起因する逆短チャネル効果を抑制することが
できる。なお、イオン注入の最大傾角は、注入装置のフ
ァラデーカップの構造から60度程度に制限される場合
がある。この場合は、上記斜め方向からの注入は最大傾
角60度に設定する。また、イオン種は上記75As+と31
P+に限らず、122Sb+でも良い。
極303、サイドウォール絶縁膜304,304および
半導体サイドウォール308,308をマスクとして、
基板表面に対して略垂直方向から、75As+をイオン注入
する。加速エネルギーは50〜200keV程度とする。
斜め方向から注入する場合と同様に、加速エネルギーの
設定値に応じて、マスク303,304,304,30
8,308が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール308,308の両
側の活性領域では不純物イオンは未反応の高融点金属膜
312とシリサイド層313とを貫通して基板表面に達
する(図中、このとき不純物が注入された領域を31
1,311′で示している。)。なお、イオン種は75A
s+に限らず、31P+, 122Sb+でも良い。また、斜め方向
からの注入工程よりも垂直方向からの注入工程を先に行
っても良い。
等のウェットエッチング等を行って、基板301上に残
っている未反応の高融点金属膜312を除去する。
窒素雰囲気のもとで温度800℃〜900℃,時間15
秒〜30秒あるいは温度1000℃〜1050℃,時間
10秒〜20秒のランプ加熱を行って、シリサイド化層
313を安定な結晶構造に変化させる。なお、RTAの
条件を温度800℃〜900℃,時間15秒〜30秒と
した場合はさらに熱処理を行う。同時に、このような熱
処理により、図6(j)に示すように、半導体サイドウォ
ールに308,308に注入された75As等を基板表面
に拡散して、ゲート電極303の両側に局所浅接合ソー
スドレイン拡散層310,310′を形成するととも
に、半導体サイドウォール308,308の両側の基板
表面に注入された75Asを活性化して、局所浅接合ソー
スドレイン拡散層310,310′のゲート電極303
と反対の側に連なり、局所浅接合ソースドレイン拡散層
310,310′の接合深さよりも深い接合深さを持つ
深接合ソースドレイン拡散層311,311′を形成す
る。
体サイドウォール308を形成した領域では、基板表面
よりも上層(半導体サイドウォール308)からの拡散
により基板表面に不純物を導入して局所浅接合ソースド
レイン拡散層310,310′を形成しているので、通
常のイオン注入により拡散層を形成する場合と異なり、
イオン注入時にチャネリングの影響を受けない。しか
も、基板表面の上層からの拡散により接合を形成してい
るので、極めて浅い接合を形成でき、したがって、短チ
ャネル効果を有効に抑制することができる。
8の両側の活性領域では、イオン注入時に、未反応の高
融点金属膜312とシリサイド層313とを通して直接
基板に不純物を注入し、熱処理により拡散しているの
で、局所浅接合ソースドレイン拡散層310,310′
の接合深さよりも深い接合深さを持つソースドレイン拡
散層311,311′を形成できる。これにより、チャ
ネル(ゲート電極303直下)から離れた短チャネル効
果に比較的影響の少ない領域で、接合深さを深くでき
る。この結果、シート抵抗を小さくして寄生抵抗の増加
を抑制できる。しかも、半導体サイドウォール308,
308を形成した領域では半導体サイドウォール30
8,308が拡散層310,310′の一部として働く
ので、浅接合化による抵抗増大を抑制することができ
る。
近傍の半導体サイドウォール308を形成した領域で
は、半導体サイドウォール308の厚みによるオフセッ
トの存在により、不純物が基板に直接には注入されない
ので、チャネル近傍の欠陥発生を抑制でき、この欠陥発
生に起因する逆短チャネル効果を抑制することができ
る。また、ゲート電界により半導体サイドウォールのゲ
ート電極側の界面にキャリアが蓄積する結果、相互コン
ダクタンスを増大させることができる。これらの効果に
より、浅接合化に起因する素子の電流駆動力減少を抑制
し、素子を高電流駆動力化することができる。
半導体サイドウォールおよび深接合ソースドレイン拡散
層311,311′のシート抵抗を低減でき、さらに素
子を高性能化できる。しかも、上記イオン注入工程で、
シリサイド層313が基板表面に存在することにより、
注入時の飛程が低減され、かつ、チャネリングが抑制さ
れる。この結果、深接合ソースドレイン拡散層311,
311′をある程度浅接合化できるとともに、短チャネ
ル効果を抑制できる。このとき、深接合ソースドレイン
拡散層311,311′は、ある程度浅接合化されたと
しても、表面がシリサイド化されているので、シート抵
抗の増大、寄生抵抗の増大による素子性能の劣化は発生
しない。また、ゲート電極303に近接した半導体サイ
ドウォール308,308をシリサイド化することによ
りゲート電極303近傍までシリサイド層313を近接
させることができ、直列抵抗値を減少させることができ
る。
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様
のプロセスであり、また、半導体サイドウォール308
の箇所に開口部を設けていないので、従来のリセス法を
用いた場合(の方法)や局所積み上げの場合(の方法)
のようなエッチング損傷等の問題は発生しない。さら
に、局所浅接合ソースドレイン拡散層310,310′
および深接合ソースドレイン拡散層311,311′は
フォトリソグラフィを用いたパターニングによらず、ゲ
ート電極303と自己接合的に形成されるので、従来の
リセス法の場合(の方法)や張り付けポリSiの場合
(の方法)と異なり、アライメントマージンによる面積
の拡大やアライメントずれによる特性のバラツキ等の問
題は発生しない。
て1回のフォトリソグラフィーの増加でもって、短チャ
ネル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に実現するMO
SFETを形成できる。したがって、従来の局所積み上
げの場合(の方法)に比して工程の簡略化が図れる。
チャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの形成工程
示している。なお、本発明はNチャネルにかぎらずPチ
ャネルにも同様に適用可能である。次に、図6にしたが
って、上記絶縁ゲート型電界効果型トランジスタの形成
工程を説明する。
401上に通常のMOSFETプロセスによりゲート電
極403形成までの工程を進める。すなわち、Si基板
401の表面に、局所酸化法により素子分離領域415
を設けて、素子分離領域415の間の領域を活性領域と
して規定する。上記活性領域にゲート絶縁膜402を形
成した後、上記活性領域の略中央に、層間絶縁膜405
(膜厚500〜1500Å)と図示しないレジストとをマ
スクとして、フォトリソグラフィおよびエッチングによ
り断面略矩形状のゲート電極403(膜厚1000〜2
000Å)を形成する。ゲート絶縁膜402はゲート電
極403と同一パターンにする。層間絶縁膜405の材
質は例えばSiO2とする。この層間絶縁膜405を残
しておくことにより、次工程以降においてゲート電極4
03を保護することができる。
等の絶縁膜を厚さ100〜500Åの範囲で堆積し、異
方性エッチングによるエッチバックを行って、ゲート電
極403の両側面にSiO2,Si3N4等からなる第1
のサイドウォール絶縁膜404,404(厚さ300〜
1000Å)を形成する。
等の段差被覆性が良好な堆積法を用いて、半導体膜40
7を略均一な厚さに堆積する。この例では、半導体膜4
07の材質は、CVD法により形成するポリSiとす
る。なお、エピタキジャル成長により形成する単結晶S
i等としても良い。半導体膜407の厚さは500〜2
000Åの範囲内とする。
07に対して異方性エッチングを行って、半導体膜40
7のうちゲート電極403の表面上および活性領域の基
板表面上に存する部分を薄厚(数100Å程度)にする
一方、半導体膜407のうちサイドウォール絶縁膜40
4,404の側面に接した部分を厚く残す。活性領域の
基板表面を露出させないのは、基板表面に損傷を与えな
いためである。
グラフィーとRIE等のエッチングを用いたパターニン
グにより、素子分離領域415上の半導体膜407を除
去する。これは、完成状態で、素子毎にソースドレイン
の絶縁性を確保するためである。
07の露出面を数100Å程度酸化または窒化して、半
導体膜407のうちゲート電極403の表面上および活
性領域の基板表面上に存する部分を完全に保護用絶縁膜
409に変化させる一方、半導体膜407のうちサイド
ウォール絶縁膜404,404の側面に接した部分を若
干の厚さで残して半導体サイドウォール408とする。
ここで、後のイオン注入工程のために、上記絶縁膜40
9をエッチングして膜厚を100〜300Å程度として
おく。
403、サイドウォール絶縁膜404,404および半
導体サイドウォール408,408をマスクとして、基
板表面に対して斜め方向から大傾角(30〜90度)
で、n型不純物をイオン注入する。この斜め方向からの
イオン注入の加速エネルギーは、不純物のイオン種が31
P+の場合60〜150keV、不純物のイオン種が75As
+の場合150keV〜200keVが良い。注入量は1×
1014cm-2〜1×1015cm-2が良い。加速エネルギーの
設定値に応じて、マスク403,404,404,40
8,408が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール408,408の両
側の活性領域では不純物イオンは絶縁膜409を貫通し
て基板表面に達する(図中、このとき不純物が注入され
た領域を410,410′で示している。)。注入は、
総注入量を等分割(4乃至8分割)し、一分割量注入す
るごとに、円周を上記分割と同じ分割した量だけ基板4
01を回転させる注入方式(ステップ注入)で行う。ある
いは、一定速度で基板を回転しつつ注入を行う注入方式
(回転注入)で行う。回転速度は2rps程度とする。この
ようにした場合、半導体サイドウォール408の全体、
特に基板表面に近接した部分に効率良く不純物を注入で
きる。この結果、半導体サイドウォール408を高濃度
にn型化できると共に、半導体サイドウォール408直
下にも比較的高濃度のn型領域を形成できる。通常のソ
ースドレイン形成ではイオン注入時のチャネリングおよ
び注入損傷による増速拡散により浅い接合を得ることが
困難であるが、この工程では熱拡散でSi基板401中
に比較的高濃度のn型領域を形成しているので、実効的
に浅い接合を得ることができる。また、イオン注入時
に、ゲート電極403近傍の半導体サイドウォール40
8を形成した領域では、半導体サイドウォール408の
厚みによるオフセットの存在により、不純物が基板に直
接には注入されないので、チャネル近傍の欠陥発生を抑
制でき、この欠陥発生に起因する逆短チャネル効果を抑
制することができる。なお、イオン注入の最大傾角は、
注入装置のファラデーカップの構造から60度程度に制
限される場合がある。この場合は、上記斜め方向からの
注入は最大傾角60度に設定する。また、イオン種は上
記75As+と31P+に限らず、122Sb+でも良い。
極403、サイドウォール絶縁膜404,404および
半導体サイドウォール408,408をマスクとして、
基板表面に対して略垂直方向から、75As+をイオン注入
する。加速エネルギーは40〜60keV程度とする。斜
め方向から注入する場合と同様に、加速エネルギーの設
定値に応じて、マスク403,404,404,40
8,408が存する領域では不純物イオンはマスク内に
留まる一方、半導体サイドウォール408,408の両
側の活性領域では不純物イオンは絶縁膜409を貫通し
て基板表面に達する(図中、このとき不純物が注入され
た領域を411,411′で示している。)。なお、イ
オン種は75As+に限らず、31P+, 122Sb+でも良い。ま
た、斜め方向からの注入工程よりも垂直方向からの注入
工程を先に行っても良い。
行って、半導体サイドウォールに408,408に注入
された75As等を基板表面に拡散して、ゲート電極40
3の両側に局所浅接合ソースドレイン拡散層410,4
10′を形成するとともに、半導体サイドウォール40
8,408の両側の基板表面に注入された75Asを活性
化して、局所浅接合ソースドレイン拡散層410,41
0′のゲート電極403と反対の側に連なり、局所浅接
合ソースドレイン拡散層410,410′の接合深さよ
りも深い接合深さを持つ深接合ソースドレイン拡散層4
11,411′を形成する。
体サイドウォール408を形成した領域では、基板表面
よりも上層(半導体サイドウォール408)からの拡散
により基板表面に不純物を導入して局所浅接合ソースド
レイン拡散層410,410′を形成しているので、通
常のイオン注入により拡散層を形成する場合と異なり、
イオン注入時にチャネリングの影響を受けない。しか
も、基板表面の上層からの拡散により接合を形成してい
るので、極めて浅い接合を形成でき、したがって、短チ
ャネル効果を有効に抑制することができる。
8の両側の活性領域では、イオン注入時に、絶縁膜40
9を通して直接基板に不純物を注入し、熱処理により拡
散しているので、局所浅接合ソースドレイン拡散層41
0,410′の接合深さよりも深い接合深さを持つソー
スドレイン拡散層411,411′を形成できる。これ
により、チャネル(ゲート電極403直下)から離れた
短チャネル効果に比較的影響の少ない領域で、接合深さ
を深くできる。この結果、シート抵抗を小さくして寄生
抵抗の増加を抑制できる。しかも、半導体サイドウォー
ル408,408を形成した領域では半導体サイドウォ
ール408,408が拡散層410,410′の一部と
して働くので、浅接合化による抵抗増大を抑制すること
ができる。
近傍の半導体サイドウォール408を形成した領域で
は、半導体サイドウォール408の厚みによるオフセッ
トの存在により、不純物が基板に直接には注入されない
ので、チャネル近傍の欠陥発生を抑制でき、この欠陥発
生に起因する逆短チャネル効果を抑制することができ
る。また、ゲート電界により半導体サイドウォールのゲ
ート電極側の界面にキャリアが蓄積する結果、相互コン
ダクタンスを増大させることができる。これらの効果に
より、浅接合化に起因する素子の電流駆動力減少を抑制
し、素子を高電流駆動力化することができる。
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様
のプロセスであり、また、半導体サイドウォール408
の箇所に開口部を設けていないので、従来のリセス法を
用いた場合(の方法)や局所積み上げの場合(の方法)
のようなエッチング損傷等の問題は発生しない。さら
に、局所浅接合ソースドレイン拡散層410,410′
および深接合ソースドレイン拡散層411,411′は
フォトリソグラフィを用いたパターニングによらず、ゲ
ート電極403と自己接合的に形成されるので、従来の
リセス法の場合(の方法)や張り付けポリSiの場合
(の方法)と異なり、アライメントマージンによる面積
の拡大やアライメントずれによる特性のバラツキ等の問
題は発生しない。
て1回のフォトリソグラフィーの増加でもって、短チャ
ネル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に実現するMO
SFETを形成できる。したがって、従来の局所積み上
げの場合(の方法)に比して工程の簡略化が図れる。
実施例により形成した絶縁ゲート型電界効果トランジス
タLED,SLEDの特性データを、通常の電界緩和の
ための低不純物濃度局所浅接合ソースドレイン拡散層を
持つ電界効果トランジスタLDD及び該構造をサリサイ
ド化したSLDDと比較する形で示している。上記各素
子を作製するときのパラメータ等は次のように設定し
た。上記LEDについては、ゲート絶縁膜(SiO2)
402の膜厚を5nmとし、半導体膜(ポリSi)40
7の堆積膜厚を15nmとした。さらに、斜め方向から
のイオン注入工程では、不純物のイオン種を31P+と
し、加速エネルギー80KeV、傾角60度、ドーズ量
8×1014cm-2とした。また、略垂直方向からのイオン
注入工程では、イオン種を75As+とし、かつ、注入条件
を加速エネルギー40KeV、ドーズ量5×1015cm-2
とした。上記SLEDについては、LEDと同様に、ゲ
ート絶縁膜(SiO2)302の膜厚を50nmとし、
半導体膜(ポリSi)307の堆積膜厚を15nmとし
た。さらに、高融点金属膜(Ti)312の膜厚を5n
mとし、シリサイド化はいわゆるAAS(75As+イン
プランテーション・アフター・シリシデーション)法を
用いて行った。さらに、斜め方向からのイオン注入工程
では、不純物のイオン種を31P+とし、かつ、加速エネ
ルギー120KeV、傾角60度、ドーズ量8×1014c
m-2とした。また、略垂直方向からのイオン注入工程で
は、イオン種を75As+とし、かつ、加速エネルギー15
0KeV、ドーズ量5×1015cm-2とした。上記LD
D,SLDDについては、局所積み上げ層(半導体サイ
ドウォール)形成プロセス以外のプロセスは上記LE
D,SLEDと同一とした。なお、上記LDD,SLD
Dの局所浅接合ソースドレイン拡散層は、不純物のイオ
ン種を31P+とし、加速エネルギー30KeV、ドーズ量
1×1013cm-2の条件で形成した。
圧Vthと実効チャネル長Leffとの関係を示している。
実効チャネル長Leffが0.5μm以上のとき、LED
のロールオフ特性とLDDのロールオフ特性とは同等に
なっている。実効チャネル長Leffが0.5μm以下で
の比較は、LDDの無効チャネル長が負になったため行
うことができなかった。LEDでは0.3μmまでロー
ルオフ特性が抑制され、かつ、0.1μm以下でLDD
よりも逆短チャネル効果が抑制されている。これは既に
述べたように、イオン注入時に、半導体サイドウォール
408の厚みによるオフセットの存在により、チャネル
近傍の欠陥発生を抑制でき、この欠陥発生に起因する逆
短チャネル効果を抑制することができるからだと考えら
れる。
よびSLDDのシリーズ抵抗(ソース側抵抗とドレイン
側抵抗との和)を示している。LED,SLEDのシリ
ーズ抵抗はそれぞれLDD,SLDDのシリーズ抵抗よ
りも改善されている。SLEDのシリーズ抵抗がSLD
Dのシリーズ抵抗よりも大きく改善されているのは、S
LEDではSLDDに比してシリサイド層がチャネルに
近づいているからだと考えられる。
DおよびSLDDの飽和相互コンダクタンスGmsを示し
ている。LED,SLEDのGmsはそれぞれLDD,S
LDDのGmsよりも改善されている。特に、SLEDで
は、実効チャネル長Leff=0.17μmにおいて最大
相互コンダクタンス320μS/μmを達成した。
ゲート型電界効果トランジスタの製造方法は、いずれも
ソースドレイン拡散層を、基板表面より上層に形成され
た半導体サイドウォールからの拡散により、ゲート電極
の両側の基板表面に不純物を導入して形成する。したが
って、イオン注入により不純物を導入する場合と異な
り、チャネリングの影響を受けない。しかも、基板表面
より上層からの拡散で接合が形成されるので、浅接合化
に極めて有効で、この浅接合化により短チャネル効果を
抑制することができる。
ン拡散層は、通常の基板表面への注入拡散により形成さ
れるので、浅接合化されず、シート抵抗が増大すること
はない。さらに、半導体サイドウォールが存する領域で
は半導体サイドウォールが拡散層の一部として働くの
で、浅接合化による拡散層の抵抗増大は抑制される。
半導体サイドウォールを形成した領域では、半導体サイ
ドウォールの厚みによるオフセットの存在により、不純
物が基板に直接には注入されないので、チャネル近傍の
欠陥発生を抑制でき、この欠陥発生に起因する逆短チャ
ネル効果を抑制できる。また、ゲート電界により半導体
サイドウォールのゲート電極側の界面にキャリアが蓄積
する結果、相互コンダクタンスを増大させることができ
る。これらの効果により、浅接合化に起因する素子の電
流駆動力減少を抑制できる。
ート型電界効果トランジスタ形成プロセスと同様のプロ
セスであり、また、半導体サイドウォールが開口部を完
全に覆うか若しくは半導体サイドウォールの箇所に開口
部を設けてないので、従来のリセス法を用いた場合(の
方法)や局所積み上げの場合(の方法)のようなエッチ
ング損傷等の問題は発生しない。さらに、局所浅接合ソ
ースドレイン拡散層および深接合ソースドレイン拡散層
はフォトリソグラフィを用いたパターニングによらず、
ゲート電極と自己接合的に形成されるので、従来のリセ
ス法の場合(の方法)や張り付けポリSiの場合(の方
法)と異なり、アライメントマージンによる面積の拡大
やアライメントずれによる特性のバラツキ等の問題は発
生しない。また、通常のMOSFETプロセスに比べて
1回のフォトリソグラフィーの増加でもって、短チャネ
ル構造の抑制と高電流駆動力化を同時に実現するMOS
FETを形成できる。したがって、従来の局所積み上げ
の場合(の方法)に比して工程の簡略化を図ることがで
きる。
すべき半導体素子の断面構造を示す図である。
程を示す図である。
程を示す図である。
程を示す図である。
程を示す図である。
程を示す図である。
により作製した絶縁ゲート型電界効果トランジスタの特
性を示す図である。
図である。
示す図である。
ォール絶縁膜 5,205 第2のサイドウォール絶縁膜 7,107,207,307,407 半導体膜 8,108,208,308,408 半導体サイドウ
ォール 10,10′,110,110′,210,210′,31
0,310′,410,410′ 局所浅接合ソースドレ
イン拡散層 11,11′,111,111′,211,211′,31
1,311′,411,411′ 深接合ソースドレイン
拡散層 16,305,405 層間絶縁膜 312 高融点金属膜 313 シリサイド層
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側面に設けられたサイドウォール絶
縁膜と、 前記サイドウォール絶縁膜とこのサイドウォール絶縁膜
の上記ゲート電極と反対の側に存する絶縁部との間に前
記半導体基板の表面を露出させた開口部を有し、前記絶縁部の端部に重なる態様で 前記開口部を覆う半導
体サイドウォールと、前記半導体サイドウォールの下の基板表面にその半導体
サイドウォールからの不純物拡散により形成されたソー
スドレイン拡散層を有し、 前記ソースドレイン拡散層の上記ゲート電極と反対の側
に連なり、前記絶縁部の下に、より深い接合深さのソー
スドレイン拡散層を有する ことを特徴とする絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側面にサイドウォール絶縁膜を形成
する工程と、 前記サイドウォール絶縁膜とこのサイドウォール絶縁膜
の上記ゲート電極と反対の側に存する絶縁部との間に半
導体基板表面を露出させた開口部を形成する工程と、 半導体膜を堆積し、エッチングすることで、前記絶縁部
の端部に重なる態様で前記開口部を覆うようにゲート電
極に半導体サイドウォールを形成する工程と、 前記半導体サイドウォールの下の基板表面にその半導体
サイドウォールからの不純物拡散によりソースドレイン
拡散層を形成するとともに、ソースドレイン拡散層の上
記ゲート電極と反対の側に連なり、前記絶縁部の下に、
より深い接合深さのソースドレイン拡散層を形成する工
程と を順次行うことを特徴とする絶縁ゲート型電界効果
トランジスタの製造方法。 - 【請求項3】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側面にサイドウォール絶縁膜を形成
する工程と、 半導体膜を堆積し、前記半導体膜をエッチングすること
で、基板表面上に存する部分を薄厚にし、ゲート電極の
側面に接した部分を厚く残す工程と、 酸化または窒化により、基板表面上に存する部分の半導
体膜を絶縁膜に変化させる一方、ゲート電極の側面部分
の半導体膜を残して、半導体サイドウォールとなす工程
と、を含むことを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタの製造方法。 - 【請求項4】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側面にサイドウォール絶縁膜を形成
する工程と、 半導体膜を堆積する工程と、 前記半導体膜上に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜のエッチ
ングを行うことによって、前記半導体膜を介してゲート
電極の側面を覆う第2のサイドウォール絶縁膜を形成す
る工程と、 前記第2のサイドウォール絶縁膜をマスクとした酸化を
行って、前記半導体膜の基板表面上に存する部分を絶縁
膜に変化させ、ゲート電極の側面の第1のサイドウオー
ル絶縁膜と第2のサイドウォール絶縁膜にはさまれた部
分の半導体膜を残すことで、半導体サイドウォールとな
す工程を含むことを特徴とする絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 前記半導体サイドウォールを形成する工
程後、前記半導体サイドウォールをマスクとして、不純
物がマスク内に留まる加速エネルギーでイオン注入を行
なう工程と、 熱処理を行なって半導体サイドウォールに注入された不
純物を基板表面に拡散して、ゲート電極の両側にソース
ドレイン拡散層を形成することを特徴とする請求項2乃
至4のいずれかに記載の絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタの製造方法。 - 【請求項6】 前記半導体サイドウォールをマスクとし
てイオン注入する際に、マスクの存しない、マスクの両
側の絶縁膜では、基板表面に達する加速エネルギーでイ
オン注入することにより、ソースドレイン拡散層に連な
って、より深い接合深さのソースドレイン拡散層を形成
する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の絶縁
ゲート型電界効果トランジスタの製造方法。
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JP2000362014A Division JP2001196585A (ja) | 1992-12-21 | 2000-11-29 | ゲート絶縁型電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
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1993
- 1993-11-29 JP JP29809793A patent/JP3408299B2/ja not_active Expired - Lifetime
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