JPH09511006A - 非適合性重合触媒間の転換方法 - Google Patents

非適合性重合触媒間の転換方法

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JPH09511006A JP7525193A JP52519395A JPH09511006A JP H09511006 A JPH09511006 A JP H09511006A JP 7525193 A JP7525193 A JP 7525193A JP 52519395 A JP52519395 A JP 52519395A JP H09511006 A JPH09511006 A JP H09511006A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、非適合性重合触媒系間の転換方法に関する。特に、本発明は、従来的チーグラー−ナッタ触媒系を使用するオレフィンの重合反応からメタロセンオレフィン重合反応に転換する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 非適合性重合触媒間の転換方法 発明の分野 本発明は、非適合性重合触媒系間の転換方法に関する。特に、本発明は、従来 的チーグラー−ナッタ触媒系を使用するオレフィン重合反応から嵩高な配位子の 遷移金属メタロセン触媒系への転換方法及びその逆の転換方法に関する。発明の背景 商業的反応器中におけるオレフィンポリマーの製造中に、特定の性質と特徴を 有するポリマーを製造するある1つの種類の触媒系から異なった化学的及び/又 は物理的性質のポリマーを製造することができる別の触媒系に転換することが必 要なことがしばしばある。類似の従来的チーグラー−ナッタ触媒系同志、即ち、 適合性触媒、の間の転換は一般に容易に起こる。しかしながら、触媒が非適合性 のものである場合、即ち、異なる種類のものである場合、プロセスは一般に複雑 に成る。例えば、2種類の非適合性の触媒である従来的チーグラー−ナッタ触媒 とクロム系触媒の間の転換の場合、従来的チーグラー−ナッタ触媒又は助触媒/ 活性剤の幾らかの成分がクロム系触媒の触媒毒として作用することが判明した。 従って、これらの触媒毒はクロム系触媒が重合を促進するのを妨害する。 過去においては、非適合性触媒間の効率的な転換を達成するために、第1の触 媒によるオレフィン重合プロセスを本技術分野で公知の種々の方法によって止め ている。そして反応器を空にし、再び充填し、第2の触媒を反応器に導入する。 そのような触媒の転換は、転換中に長時間反応器を停止させる必要があるため、 時間とコストがかかる。 「触媒を殺す(catalyst killing)」又は「殺触媒剤(catalyst killer)」とい う用語は触媒の失活化を意味し、これは重合反応の部分的又は完全な抑制でも有 り得る。従来的チーグラー−ナッタ触媒系を殺すために低分子量極性気体又は極 性液体を使用することは公知である。例えば、欧州特許公開公報第116,917号に は二酸化炭素とアルコールを殺チーグラー−ナッタ触媒剤として使用することが 記載されている。米国特許第4,701,489号には、従来的チーグラー−ナッタ触媒 重合プロセスを抑制するために水を使用することが開示されている。従来的チー グラー−ナッタ触媒系を殺すために、ポリグリコール、エポキシド、エチレンコ ポリマー、有機チタニウム化合物、アルコキシシラン、ペルオキシド、水キャリ ヤーとしてのゼオライト、又は界面活性剤のような高分子量生成物の使用も知ら れている。米国特許第4,460,755号には、チーグラー型触媒によって促進される 重合反応をクロム系触媒によって促進される重合反応に転換する方法が記載され ている。この特別の転換方法は、物理的又は化学的手段によってチーグラー型触 媒と相互作用するヒドロキシル含有化合物を使用する。 近年、メタロセン型触媒系が、従来的チーグラー−ナッタ触媒プロセスのポリ オレフィン生成物よりも優れた物理的及び化学的性質を一般的に有するポリオレ フィンを製造するための重合プロセスにおいて使用されている。 様々な公知の殺メタロセン触媒剤が存在する。例えば、メタロセン/アルモキ サン型触媒系用の殺触媒剤にはメタノールとn-ブタノールが含まれる。1992年9 月3日に公開されたPCT国際公開WO 92/14766には、高圧重合プロセス中のメ タロセン系触媒用の揮発性及び/又は不揮発性の殺触媒剤の使用が記載されてい る。 重合反応を停止させ、初めの触媒系を取り除くために反応器を空にし、そして 別の触媒系で再び重合反応を開始させる必要なしに、非適合性の触媒間の転換を 行う方法が有れば非常に有利であろう。発明の要約 本発明は、重合プロセスにおいて少なくとも2種類の非適合性の触媒及び/又 は触媒系を転換する方法に関する。1つの実施態様において、本発明の方法は、 a)非適合性の触媒又は触媒系の内の1つの反応器への導入を中断する工程、b) 非可逆的殺触媒剤を導入する工程、及びc)第1の触媒系と非適合性の第2の触 媒又は触媒系を反応器に導入する工程、を含む。 好ましい実施態様においては、本発明の方法は、可逆的殺触媒剤を導入する工 程も含む。 本発明の1つの実施態様においては、従来的チーグラー−ナッタ触媒系の触媒 作用を受けた重合反応をメタロセン型触媒系の触媒作用を受けた重合反応に転換 する方法が提供される。好ましい実施態様においては本発明の方法は連続的であ る。図面の簡単な説明 本発明の上述の面、特徴、及び利点は、添付の図面と一緒に以下の詳細な説明 を読むとより明瞭かつ十分に理解されるだろう。図面中において、 第1図は、実施例1に関して、時間に対する生産速度、触媒供給速度、及びT EAL供給速度の転換のグラフを表している。 第2図は、実施例3に関して、時間に対する生産速度、触媒供給速度、及びT EAL供給速度の転換のグラフを表している。 第3図は、実施例5に関して、時間に対する生産速度、触媒供給速度、及びT EAL供給速度の転換のグラフを表している。 第4図は、実施例6に関して、時間に対する生産速度、触媒供給速度、及びT EAL供給速度の転換のグラフを表している。発明の詳細な説明 導入 本発明は、反応器を最小の停止時間で1つの種類の生成物から別の種類の生成 物に切り換えるための非適合性の触媒及び/又は触媒系間の転換方法に関する。 特に、本発明の方法は、好ましい実施態様において、従来的チーグラー−ナッ タ触媒/触媒系とメタロセン触媒/触媒系の間での転換に関する。本明細書及び 添付の請求の範囲において、「触媒」及び「触媒系」という用語は互換的に使用 される。 本発明の方法は、気相、溶液相、スラリー又は塊状相重合プロセスにおいて使 用できる。流動床反応器中の気相重合プロセスが好ましい。 モノマーからポリマーを製造するための典型的な連続式気相流動床重合プロセ スにおいては、モノマーを含む気体流れが、反応条件下の触媒が存在する流動床 反応器中に通される。ポリマー生成物は引き抜かれる。循環ガス流れも引き抜か れるが、これは連続的に循環され通常は冷却され、そして重合されたモノマーに 置き換えるのに十分な追加のモノマーと共に反応器に戻される。1つの実施態様 において、循環ガス流れは冷却されて気体と液体相の混合物を形成し、これがそ の後反応器に導入される。気相プロセスの詳細な説明については、米国特許第4, 543,399号、第4,588,790号、第5,352,749号、第5,028,670号、第5,382,638号、 及びPCT国際公開WO 94/25497及びWO 94/28032を参照されたい。これらは全て引 用によって、本発明が適用可能な非限定的気相プロセスを説明する目的で、本明 細書中に組み入れられている。 適合性の触媒間で転換する場合、それらの水素及びコモノマーに対する性能の 差は通常僅かしか存在しない。しかしながら、非適合性の触媒に転換する場合に は簡単ではない。例えば、従来的チーグラー−ナッタ触媒とメタロセン触媒の水 素及びコモノマーのような分子量調整剤に対する応答は極めて異なるのでこれら の触媒は非適合性である。活性なチーグラー−ナッタ触媒は微量でもメタロセン 触媒反応器条件下に非常に高分子量の生成物を製造する。さらに、特に連続的な 転換プロセスにおいては、2つの非適合性の触媒間の相互作用によって、微粉と 呼ばれる約100ミクロン未満の小さい粒子を高濃度で製造する可能性がある。こ れらの微粉は反応器中において汚れやシーティング(sheeting)のような操作上の 問題をもたらす可能性がある。本願出願人は、特に連続式気相重合プロセスにお いて有用な、2種以上の非適合性触媒を転換する方法を発見し、それによって上 述の問題を緩和するか又は解決した。 第1の触媒から第2の触媒に転換中に、特に連続式プロセスにおいては、2種 類の触媒の相互作用又は接触が生じると当然予想される。適合性触媒同志の場合 、転換は通常第1の触媒の供給を止めて第2の触媒を供給することによって行わ れる。第1の触媒が完全に消費されるまでには通常かなりの時間がかかる。従っ て、かなり長い時間の間、製造される樹脂は第1の触媒と第2の触媒の両方から の混合物である。触媒の適合性 上述したように、適合性触媒(compatible catalysts)は、同様な停止反応速度 及びモノマーとコモノマーの挿入の速度を有するもの同志であり、及び/又はお 互いに有害な相互作用を生じないものである。 本明細書及び添付の請求の範囲において、「非適合性触媒(incompatible cata lysts)」とは以下の要件の1つ以上を満たすものである:1)お互いの存在が少な くとも1つの触媒の活性を50%より多く低下させる触媒、2)同じ反応条件下にお いて1つの触媒が系中のその他の触媒よりも2倍以上高い分子量のポリマーを製 造する触媒、及び3)同一の条件下においてコモノマーの組み込み又は反応性比が 約30%以上異なる触媒。 好ましい実施態様において本発明の方法は特に従来的チーグラー−ナッタ触媒 とメタロセン触媒の間の転換に関するが、本発明の方法を非適合性の触媒間のあ らゆる転換に適用することは本発明の範囲内である。例えば、従来的チーグラー −ナッタ触媒とクロム触媒の間の転換又はクロム触媒とメタロセン触媒の間の転 換又はさらに従来的チーグラー−ナッタチタニウム触媒と従来的チーグラー−ナ ッタバナジウム触媒の間の転換である。本発明においては、非適合性の触媒間の 転換の方向には制限がないが、メタロセン触媒と非適合性であるその他の触媒か ら転換するのが好ましい。 本技術分野において一般的な従来的チーグラー−ナッタ触媒は、チタニウム又 はバナジウムのハリドのような遷移金属ハリド、及び遷移金属ハリド用の活性剤 として作用する、第1、2、又は3族の金属の有機金属化合物、典型的にはトリ アルキルアルミニウム化合物を含む。幾つかのチーグラー−ナッタ触媒系は、ア ルキルアルミニウム又は遷移金属に対して錯化する内部電子供与体を含む。遷移 金属ハリドは、マグネシウムハリド上に担持されているか又はマグネシウムハリ ドに対して錯化していてもよい。この活性なチーグラー−ナッタ触媒は、シリカ 又はアルミナのような無機担持体上に含浸されていてもよい。本明細書中におい ては、例えば、米国特許第4,460,755号(これは引用によって本明細書中に組み 入れられている)に記載されているクロモセン(chromocene)触媒も従来的チーグ ラー−ナッタ触媒として考える。従来的チーグラー−ナッタ触媒の詳細について は、米国特許第3,687,920号、第4,086,408号、第4,376,191号、第5,019,633号、 第4,482,687号、第4,101,445号、第4,560,671号、第4,719,193号、第4,775,495 号、第5,070,055号を参照されたい。これらは全て引用によって本明細書中に組 み入れられている。 メタロセン触媒は、例えば、典型的には式: {[(LP)mM(Aqn+kh[B′-ji に由来する嵩高な配位子の遷移金属錯体であり、式中、LはMに結合した嵩高な 配位子であり、pはLのアニオン性電荷であり、mはL配位子の数であり、そし てmは1、2、又は3であり;AはMに結合した配位子であり、M−A結合の間 にオレフィンを挿入できるものであり、qはAのアニオン性電荷であり、nはA 配位子の数であり、そしてnは1、2、3、又は4であり、Mは金属、好ましく は遷移金属であり、そして(p×m)+(q×n)+kは金属中心の形式酸化状 態に相当し;ここでkはカチオン上の電荷であり、kは1、2、3、又は4であ り、B′は、好ましくは4オングストローム以上の分子直径を有する、化学的に 安定で非求核性のアニオン性錯体であり、jはB′上のアニオン性電荷であり、 hは電荷kのカチオンの数であり、そしてiはh×k=j×iとなるような電荷 jのアニオンの数である。 任意の2つのL及び/又はA配位子はお互いに架橋してもよい。触媒化合物は 2つ以上の配位子Lを有する完全にサンドウィッチ型の化合物でよく、配位子L はシクロペンタジエニル配位子又は置換されたシクロペンタジエニル配位子でよ い。或いは、触媒化合物は1つの配位子Lを有する半サンドウィッチ型の化合物 でよく、配位子Lはシクロペンタジエニル配位子又はヘテロ原子置換されたシク ロペンタジエニル配位子又はヒドロカルビル置換されたシクロペンタジエニル配 位子、例えば、インデニル配位子、ベンズインデニル配位子、又はフルオレニル 配位子など、又は遷移金属原子にη−5結合することができるその他の配位子で よい。これらの嵩高な配位子の1つ以上が遷移金属原子にπ−結合する。各々の Lは同じか又は異なっていてもよい置換基の組み合わせによって置換されていて もよい。置換基の例には、水素又は1乃至30個の炭素原子を有する線状、枝分か れ、又は環式のアルキル、アルケニル、又はアリール基、或いはそれらの組み合 わせが含まれるが、それらに限定されない。置換基も、水素又は1乃至30個の炭 素原子を有する線状、枝分かれ、又は環式のアルキル、アルケニル、又はアリー ル基で置換されていてもよい。Lは、また、嵩高なアミド、ホスフィド、アルコ キシド、アリールオキシド、イミド、カルボリド(carbolides)、ボロリド (borollides)、ポルフィリン(porphyrins)、フタロシアニド、コリン、及びその 他のポリアゾマクロ環式化合物が含むその他の種類の嵩高な配位子(但し、これ らに限定されない)でもよい。金属原子は第4、5、又は6族遷移金属、又はラ ンタニド又はアクチニド系列からの金属でよく、第4族の遷移金属が好ましい。 アミン、ホスフィン、エーテルなどのような(但し、これらに限定されない)弱 い塩基のような脱離(leaving group)などのその他の配位子も遷移金属に結合で きる。遷移金属に加えて、これらの配位子は所望によりA又はLにも結合するこ とができる。触媒成分及び触媒系の例は例えば、米国特許第4,530,914号、第4,8 71,705号、第4,937,299号、第5,124,418号、第5,017,714号、第5,120,867号、第 5,278,264号、第5,278,119号、第5,304,614号、第5,324,800号、第5,347,025号 、第5,350,723号、第5,391,790号、及び第5,391,789号(但し、これらに限定さ れない)に記載されている。これらは全て引用によって本明細書中に組み入れら れている。また、欧州特許公開公報第0 591 756号、第0 520 732号、第0 420 43 6号、PCT国際公開WO 91/04257、WO 92/00333、WO 93/08221、WO 93/08199、及び WO 94/01471の開示も引用によって完全に本明細書中に組み入れられている。 1つの実施態様において、本発明の活性化されたメタロセン触媒は、一般式: (LP)m、M(Aqn(Er)。 によって表される化合物[式中、L、M、A、及びp、m、q、及びnは上で定 義した通りであり、Eはヒドロカルビル、水素、ハリド、又はその他のアニオン 性配位子のような(但し、これらに限定されない)アニオン性脱離基であり;r はEのアニオン性電荷であり、oはE配位子の数であり、そしてoは(p×m) +(q×n)+(r×o)が金属中心の形式酸化状態に等しくなるような1、2 、3、又は4の数である]、及びアルキルアルミニウム、アルモキサン、改質さ れたアルモキサン、又はその他の酸素含有有機金属化合物、又は非配位性イオン 性活性剤、又はそれらの組み合わせから形成される。 さらに、本発明の触媒成分は、モノシクロペンタジエニルヘテロ原子含有化合 物を含む。このヘテロ原子は、アルモキサン、改質されたアルモキサン、非配位 性イオン性活性剤、ルイス酸、又はそれらの組み合わせのいずれかによって活性 化され、活性な重合触媒系を形成する。これらの種類の触媒系は、例えば、PCT 国際公開WO 092/00333、WO 94/07928、WO 91/04257、WO 94/03506、米国特許第5 ,057,475号、第5,096,867号、第5,055,438号、第5,198,401号、第5,227,440号、 及び第5,264,405号、及び欧州特許公開公報第0 420 436号に記載されており、こ れらは引用によって完全に本明細書中に組み入れられている。さらに、メタロセ ン触媒及び触媒系が米国特許第5,064,802号、第5,145,819号、第5,149,819号、 第5,243,001号、第5,239,022号、第5,276,208号、第5,296,434号、第5,321,106 号、第5,329,031号、第5,304,614号、PCT国際公開WO 93/08221、WO 93/08199、W O 95/07140、及び欧州特許公開公報第0 578 838号、第0 638 595号に記載されて いるメタロセン触媒及び触媒系であるのも本発明の範囲内である。これらは引用 によって本明細書中に組み入れられている。 本発明の触媒の好ましい遷移金属成分は、第4族のものであり、特に、チタニ ウム、ジルコニウム、及びハフニウムである。遷移金属は、+2、+3、又は+ 4或いはそれらの混合物、の形式酸化状態でよく、+4が好ましい。 もう1つの実施態様において、触媒成分は式(I): の1つによって表され、式中、Mは第4、5、6族遷移金属であり、少なくとも 1つの(C55-d-fR″d)はMに結合した未置換又は置換されたシクロペンタ ジエニル配位子であり、各R″は、同じでも異なっていてもよく、水素又は1乃 至30個の炭素原子を有する置換又は未置換のヒドロカルビル、又はそれらの組み 合わせであり、或いは2つ以上の炭素原子が一緒になって4乃至30個の炭素原 5-d-fR″d)環を架橋するか又は1つの(C55-d-fR″d)環とMを架橋す る、炭素、ゲルマニウム、珪素、燐、又は窒素原子の1つ以上又はそれらの組み 合わせを含む基であり;各Qは、同じでも異なっていてもよく、ヒドリド、1乃 至30個の炭素原子を有する置換又は未置換のヒドロカルビル、ハロゲン、アルコ キシド、アリールオキシド、アミド、ホスフィド、又はその他の1価のアニオン 性配位子、又はそれらの組み合わせであり;2つのQはアルキリデン配位子又は シクロ金属化ヒドロカルビル配位子又は1乃至30個の炭素原子を有するその他の 2価 のアニオン性キレート化配位子でもよく、ここでgはMの形式酸化状態に相当す る整数であり、dは0、1、2、3、4、又は5であり、fは0又は1であり、 そしてeは1、2、又は3である。 好ましい実施態様において触媒成分は式(II): によって表され、式中、MはTi、Zr、又はHfであり;(C55-y-xx) は、0乃至5個の置換基Rで置換されたシクロペンタジエニル環であり、xは置 換の程度を意味する0、1、2、3、4、又は5の数であり、各置換基Rは、独 立して、C1〜C20のヒドロカルビル基、置換されたC1〜C20のヒドロカルビル 基であって、1つ以上の水素原子がハロゲン原子で置換されているもの、メタロ イドが元素周期表の第14族から選ばれるC1〜C20ヒドロカルビル置換メタロイ ド基、及びハロゲン基から成る群から選択される基であり;或いは(C55-y-x x)は、2つの隣接したR基が一緒になってC4〜C20環を形成し、インデニル 、テトラヒドロインデニル、フルオレニル、又はオクタヒドロフルオレニルのよ うな飽和又は不飽和の多環式シクロペンタジエニル配位子を与えるシクロペンタ ジエニル環であり; (JR′z-1-y)はヘテロ原子配位子であって、Jは元素の周期表の第15族か らの3の配位数を有する元素又は第16族からの2の配位数を有する元素、好まし くは、窒素、燐、酸素又は硫黄であり、好ましくは窒素であり、各R′は独立し て、C1〜C20のヒドロカルビル基であって、1つ以上の水素原子がハロゲン原 子によって置換されているものから成る群から選ばれる基であり、yは0又は1 であり、そしてzは元素Jの配位数であり; 各Qは、独立して、ハロゲン、ヒドリド、又は置換又は未置換のC1〜C30の ヒドロカルビル、アルコキシド、アリールオキシド、アミド、又はホスフィドの ような1価のアニオン性配位子でよいが、ただし、2つQはアルキリデン又は環 状金属化ヒドロカルビル又はその他の2価のアニオン性キレート配位子でもよく ; Aは第15族又は第14族の元素を含有する共有結合の架橋基であって、ジアルキ ル、アルキルアリール又はジアリール珪素又はゲルマニウム基、アルキル又はア リールホスフィン又はアミン基、又はメチレン、エチレン等のヒドロカルビル基 のようなものであるが、それらに限定されず; L′はジエチルエーテル、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラヒドロ フラン、ジメチルアニリン、アニリン、トリメチルホスフィン、n-ブチルアミン 等のようなルイス塩基であり;wは0乃至3の数である。L′は、また、R、R ′、又はQのいずれかに結合してもよい。 本明細書中において、「助触媒」及び「活性剤」という用語は互換的に使用さ れ、上述のメタロセン化合物又は遷移金属化合物のいずれかを活性化できる化合 物又は成分として定義され、例えば、ルイス酸又は非配位性イオン性活性剤又は イオン化活性剤又は中性のメタロセン触媒成分をメタロセンカチオンに転化でき るその他の化合物である。アルモキサンの活性剤としての使用、及び/又は中性 のメタロセン化合物をイオン化する、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラキス (ペンタフルオロフェニル)硼素又はトリスペルフルオリフェニル硼素メタロイ ド先駆体のような中性又はイオン性のイオン化活性剤の使用も本発明の範囲内で ある。 アルモキサンと改質されたアルモキサンの様々な製造方法が存在し、それらの 例は、米国特許第4,665,208号、第4,952,540号、第5,091,352号、第5,206,199号 、第5,204,419号、第4,874,732号、第4,924,018号、第4,908,463号、第4,968,82 7号、第5,308,815号、第5,329,032号、第5,248,801号、第5,235,081号、第5,157 ,137号、第5,103,031号、第5,391,793号、第5,391,529号、及び欧州特許公開公 報第0 561 476号、欧州特許第0 279 586号、欧州特許公開公報第0 594 218号、 及びWO 94/10180に記載されているがこれらに限定されるものではない。これら は全て引用によって本明細書中に組み入れられている。 イオン化化合物は、活性プロトン、又はイオン化化合物の残りのイオンに会合 しているが配位していないか又は緩やかにのみ配位しているその他のある種のカ チオンを含む。そのような化合物は、欧州特許公開公報第0 570 982号、第0 520 732号、第0 495 375号、第0 426 637号、第0 500 944号、第0 277 003号、第0 277 004号、米国特許第5,153,157号、第5,198,401号、第5,066,741号、第5,206, 197号、第5,241,025号、第5,387,568号、第5,384,299号、及び1994年8月3日に 出願された米国特許出願第08/285,380号に記載されており、これらは全て引用に よって本明細書中に組み入れられている。例えば、アルモキサンとイオン化活性 剤の組み合わせのような、活性剤の組み合わせも本発明中に含まれ、例えば、WO 94/07928、1993年11月19日に出願された米国特許出願第08/155,313号、及び米 国特許第5,153,157号を参照されたい。これらは全て引用によって本明細書中に 組み入れられている。 本発明の実施態様においては、上述の2種以上のメタロセンを組み合わせて本 発明において有用な触媒系を形成できる。例えば、米国特許第5,281,679号及び1 993年10月14日に出願された米国特許出願第138,818号に記載されている混合触媒 であり、これらの特許はいずれも引用によって本明細書中に組み入れられている 。本発明の触媒系のもう1つの実施態様においては、一般式(I)及び/又は(II) の触媒成分の1種以上の組み合わせが含まれる。1つの実施態様においては、メ タロセン触媒成分を組み合わせて、1990年4月5日に公開されたPCT国際公開WO 90/03414(これらは引用によって本明細書中に組み入れられている)に記載され ているようなブレンド組成物を形成することができる。さらに別の実施態様にお いては、米国特許第4,937,299号及び第4,935,474号(これらは引用によって完全 に本明細書中に組み入れられている)に記載されているような混合メタロセンを 使用して、広い分子量分布及び/又はマルチモーダル(multimodal)な分子量分布 を有するポリマーを製造することができる。 さらに別の実施態様においては、少なくとも1種のメタロセン触媒を非メタロ セン又は従来的チーグラー−ナッタ触媒又は触媒系と組み合わせることができ、 それらの例は米国特許第4,701,432号、第5,124,418号、第5,077,255号、第5,183 ,867号、第5,391,660号、及び第5,395,810号に記載されているがこれらに 限定されない。これらは全て引用によって完全に本明細書中に組み入れられてい る。 本明細書中において、「キャリヤー」又は「担持体」という用語は互換的に使 用され、どのような担持体物質でもよく、好ましくは多孔質担持体であり、例え ば、タルク、無機酸化物、塩化マグネシウムのような無機塩化物、及びポリスチ レン又はポリスチレンジビニルベンゼンポリオレフィン又はポリマー性化合物の ような樹脂状担持体物質、又はその他の有機又は無機担持体物質など、又はそれ らの混合物である。 好ましい担持体物質は無機酸化物物質であり、第2、3、4、5、13、又は14 族金属酸化物のものが含まれる。好ましい実施態様において、触媒担持体物質に は、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、及びそれらの混合物が含まれる。単 独で又はシリカ、アルミナ、又はシリカ−アルミナと組み合わせて使用できるそ の他の無機酸化物は、マグネシア、チタニア、ジルコニアなどである。 本発明の触媒のキャリヤーは、約10乃至約700m2/gの範囲内の表面積、約0. 1乃至約4.0cc/gの範囲内の細孔容積、及び約10乃至約500μmの範囲内の平均 粒度を有するのが好ましい。表面積が約50乃至約500m2/gの範囲内であり、細 孔容積が約0.5乃至約3.5cc/gの範囲内であり、そして平均粒度が約20乃至約20 0μmの範囲内であるのがより好ましい。表面積が約100乃至約400m2/gの範囲 内であり、細孔容積が約0.8乃至約3.0cc/gの範囲内であり、そして平均粒度が 約20乃至約100μmの範囲内であるのが最も好ましい。本発明のキャリヤーの平 均細孔サイズは一般に10乃至1000オングストロームの範囲内の細孔サイズを有し 、50乃至約500オングストロームが好ましく、75乃至約350オングストロームが最 も好ましい。 本発明の触媒系は上述したような様々な異なった方法で製造することができる 。1つの実施態様において触媒は未担持であり、米国特許第5,317,036号及び欧 州特許公開公報第0 593 083号を参照のこと。これらは引用によって本明細書中 に組み入れられている。好ましい実施態様においては、本発明の触媒系は担持さ れている。本発明において使用される触媒系の担持の例は、米国特許第4,937,21 7 号、第4,912,075号、第4,935,397号、第4,937,301号、第4,914,253号、第5,008, 228号、第5,086,025号、第5,147,949号、第4,808,561号、第4,897,455号、第4,7 01,432号、第5,238,892号、第5,240,894号、第5,332,706号、第5,346,925号、19 93年10月14日に出願された米国特許出願第138,818号、1993年12月20日に出願さ れた米国特許出願第170,108号、1994年1月14日に出願された米国特許出願第182 ,244号、1994年4月26日に出願された米国特許出願第233,668号、1994年6月24 日に出願された米国特許出願第265,533号、1994年6月24日に出願された米国特 許出願第265,532号、1994年7月7日に出願された米国特許出願第271,598号、19 94年8月8日に出願された米国特許出願第287,327号に記載されており、これら は全て引用によって完全に本明細書中に組み入れられている。 本発明のメタロセン触媒を単一の担持体上に担持するか又はメタロセンを1つ の担持体にそして活性剤(1つは使用されなければならない)を別の担持体に別 々に担持させることができることも本発明の範囲内である。重合及び触媒禁止剤 第1の非適合性触媒の重合を禁止するために、反応器への触媒の注入を中断す る必要がある。反応器への第1の触媒の供給の停止は反応器内部で起こっている 重合反応を直ぐには止めない。なぜならば、流動床は触媒粒子を含んでおり、こ れがかなりの期間依然として重合することができるからである。反応器内の重合 反応を続けさせたたとしても、反応器内の触媒はかなりの期間完全には失活しな いだろう。 従って、反応器内のこれらの重合反応を実質的に停止させるために、重合禁止 剤、即ち、殺触媒剤が使用される。本明細書中において、殺触媒剤は、通常の重 合条件中にモノマー又はコモノマー供給物流れ中に含まれている可能性のある少 量の殺触媒剤(例えば、内部オレフィン)は包含しない。 2種類の一般的なタイプの重合禁止剤が存在する。第1に、本発明において有 用な可逆的殺触媒剤(reversible catalyst killers)は、例えば、一酸化炭素( CO)、二酸化炭素(CO2)、内部オレフィン(internal olefins)の2-ブテン など、内部ジエンの2,4-ヘキサジエンなど、アルケン、及びブタジエンのような ものであるが、これらに限定されるものではない。可逆的殺触媒剤は一般に初 めに触媒の活性と重合をある期間禁止するが、非可逆的には触媒を失活させない 。実際、ある期間の後、通常の重合条件下で触媒は再活性化し重合は続けられる 。これらの可逆的殺触媒剤は本発明の方法においてあらゆる組み合わせで又は任 意の導入順序で使用することができる。 第2に、非可逆的殺触媒剤が存在する。これらの殺触媒剤は、触媒のオレフィ ンを重合する能力を非可逆的に失活化する。本発明の非可逆的殺触媒剤には、例 えば、酸素、水(H2O)、アルコール、グリコール、フェノール、エーテル、 カルボニル化合物、例えば、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エステル、脂肪 酸、アセチレンのようなアルキン類、アミン、ニトリル、亜硝酸化合物(nitrous compounds)、ピリジン、ピロール、カルボニルスルフィド(COS)、及びメ ルカプタンが含まれるが、これらに限定されるものではない。これらの非可逆的 殺触媒剤は本発明の方法においてあらゆる組み合わせで又は任意の導入順序で使 用することができる。 これらの可逆的及び非可逆的殺触媒剤の1種以上の混合物を反応器への導入前 に一緒にすることは本発明の範囲を越えるものではないが、当業者はこれらの殺 触媒剤の幾つかはお互いに反応するので別々に導入する方が好ましいことを理解 するだろう。 本発明の方法における好ましい実施態様においては、第1の非適合性触媒の供 給が中断されると、反応器中の触媒を実質的に失活させ、従って、重合がさらに 起こるのを実質的に防ぐのに十分な期間可逆的殺触媒剤を反応器に導入する。重 合が第1の触媒を使用して行われていた反応器内で本発明の方法が行われる場合 、可逆的殺触媒剤の使用は反応器内においてシーティング及び/又は汚れの生じ る可能性を減少させる。別の実施態様においては、非可逆的殺触媒剤の導入の前 に、第1の触媒を実質的に不活性にする、即ち、実質的に重合を起こせなくする 。好ましい可逆的殺触媒剤はCO及び/又はCO2である。使用される可逆的殺 触媒剤の量は、反応器の大きさ及び反応器中の触媒と助触媒の量と種類に依存す る。本発明の可逆的殺触媒剤は、触媒の遷移金属成分の全グラム原子(gram atom s)に基づく量で使用されるのが好ましい。しかしながら、第1の触媒と共に活性 剤又は助触媒が使用され、そしてそのような活性剤又は助触媒が第2の触媒と反 応す ることができる場合、可逆的殺触媒剤は、触媒の遷移金属成分及び活性剤の全グ ラム原子に基づく量で使用される。1つの実施態様においては、反応器中の全グ ラム原子遷移金属に基づいて1モル当量より多い量で可逆的殺触媒剤を使用し、 好ましくは2モル当量より多い量で使用する。 別の実施態様においては、非可逆的殺触媒剤を導入する前に、可逆的殺触媒剤 を反応器に約5分乃至24時間の間、好ましくは1乃至12時間の間、より好ましく は1乃至6時間の間、最も好ましくは1乃至2時間の間、導入する。この期間は 触媒の性質と量及び反応器の体積に依存する。気相反応器中には、一般に非常に サイズの大きいシードベッド(seed bed)と多量のポリマーが存在する。従って、 可逆的殺触媒剤を反応器全体に渡って、特に、反応器内のポリマー生成物全体に 渡って、分散させるのには十分な期間が必要である。 可逆的殺触媒剤が反応器中に導入されると、好ましい実施態様においては、非 可逆的殺触媒剤を反応器に導入する。好ましい可逆的殺触媒剤は水である。 使用される非可逆的殺触媒剤の量は重要である。第2の非適合性触媒を導入す る前に、第1の触媒を実質的に失活させ、再活性化できないようにする必要があ る。反応器中に残る過剰量の非可逆的殺触媒剤は第2の非適合性触媒をその反応 器への導入時に部分的に又は完全に失活させる可能性がある点でも、その使用量 は重要である。 従って、好ましい実施態様においては、反応器に導入される非可逆的殺触媒剤 の量は、非可逆的殺触媒剤の反応器中の触媒と活性剤の全金属に対するモル比が 0.1〜1000の範囲になるような量であり、好ましくは0.1〜100、より好ましくは 約1〜約10、さらに好ましくは約1〜約5、そして最も好ましくは約1より大き く約2より小さい範囲になるような量である。しかしながら、第1の触媒と共に 活性剤又は助触媒が使用され、そしてそのような活性剤又は助触媒が第2の触媒 と反応することができる場合、非可逆的殺触媒剤は触媒の遷移金属成分及び活性 剤の総グラム原子に基づく量で使用される。別の実施態様においては、非可逆的 殺触媒剤は、活性な第1の触媒の全てを完全に失活させるのに必要な量の100% 乃至125%の量で使用される。 別の実施態様においては、転換プロセスを継続する前に、非可逆的殺触媒剤を 反応器に約5分乃至約24時間の間、好ましくは約1乃至約12時間の間、より好ま しくは約1乃至6時間の間、最も好ましくは約1乃至2時間の間、導入する。こ こでも、暴露時間については、可逆的殺触媒剤について述べたのと同じことが言 える。 一般に、本発明の方法においては、不純物、特に、第2の触媒をその導入時に 失活させる可能性のある非可逆的殺触媒剤、を反応器から実質的に除去すること が重要である。従って、本発明の好ましい実施態様においては、有機金属化合物 を反応器に導入する。有機金属化合物は非可逆的殺触媒剤の幾らかと反応して非 可逆的殺触媒剤を反応器から容易にパージ又は除去できる化合物に転化する。そ のような有機化合物には、例えば、BX3(Xはハロゲンである)、R12Mg 、エチルマグネシウム、R4CORMg、RCNR、ZnR2、CdR2、LiR 、SnR4(ここでRは同じか又は異なる炭化水素基である)が含まれる。 有用な有機金属化合物は、第1、2、3、及び4族有機金属アルキル、アルコ キシド、及びハリドのような化合物である。好ましい有機金属化合物は、アルキ ルリチウム、アルキルマグネシウム又は亜鉛、アルキルマグネシウムハリド、ア ルキルアルミニウム、アルキル珪素、珪素アルコキシド、及びアルキル珪素ハリ ドである。より好ましい有機金属化合物はアルキルアルミニウム及びアルキルマ グネシウムである。最も好ましい有機金属化合物は、アルキルアルミニウム、例 えば、トリエチルアルミニウム(TEAL)、トリメチルアルミニウム(TMA L)、トリ−イソブチルアルミニウム(TIBAL)、及びトリ-n-ヘキシルア ルミニウム(TNHAL)などである。 1つの好ましい実施態様においては、有機金属は式AIR(3-a)aの炭化水素 アルミニウムであり、式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、又はヒ ドリド基である。各アルキル基は、1乃至20個の炭素原子、好ましくは1乃至10 個の炭素原子を有する直鎖又は枝分かれ鎖でよい。Xはハロゲン、例えば、塩素 、臭素、又はよう素であり、塩素が好ましくaは0、1、又は2である。 TMALが使用され水が非可逆的殺触媒剤として使用される場合、メチルアル モキサンが形成し、これはある種のメタロセン触媒には好ましい活性剤である。 しかしながら、TEALを使用するのがより好ましい。セットアップ手順 第1の非適合性触媒による重合中に、気体が反応器内に蓄積するが、これは第 1の触媒が特にチーグラー−ナッタ触媒であるとき電子供与体から発生する。こ れらの気体は一般に第1の触媒及び特に第2の非適合性触媒に対して有毒である 。従来的チーグラー−ナッタ触媒に対するこれらの気体には、例えば、テトラヒ ドロフラン(THF)、エタノール、エチルベンゾエートなどが含まれる。また 、可逆的及び非可逆的殺触媒剤の導入は、重合プロセスに対して有害である可能 性のある副生成物を製造する。 従って、第2の非適合性触媒の導入の前に、反応器の内容物を本技術分野にお いて圧力パージ(pressure purging)として知られているものにさらす。一般に、 この方法は、空気/水分感受性材料の取扱いにおいて、本発明の方法においては 殺触媒剤及びその副生成物及び反応体を低い濃度まで、除去するか、パージする か、又は減少させるために使用される。 この手順が完了すると、第1の触媒の直接的な結果としての反応器系中の気体 組成は第2の触媒用に調整される。特定の密度とメルトインデックス(これは一 般に触媒がどれだけよくコモノマーを組み入れたかに依存する)を有する与えら れたポリマーを製造するために与えられた触媒に対して、特定の気体組成物が反 応器中に存在しなければならない。 一般に、気体は2乃至20の炭素原子、好ましくは2乃至15個の炭素原子を有す る少なくとも1種のアルファ−オレフィン、例えば、エチレン、プロピレン、ブ テン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン− 1、デセン−1、及びスチレンのような環式オレフィンを含む。その他のモノマ ーには、極性ビニル、ジエン、ノルボルネン、アセチレン、及びアルデヒドモノ マーが含まれる。好ましい実施態様においては、気体組成物は、エチレンと少な くとも1種の3乃至15個の炭素原子を有するアルファ−オレフィンを含む。 一般に、気体組成物は、製造されるポリマーのメルトインデックスを制御する ために特定量の水素も含む。典型的な状況において、気体は、特定量の露点上昇 成分と残余量の非凝縮性不活性物、例えば、窒素から成る気体組成物を含む。 反応器に導入される第2の触媒に依存して、コモノマー及び水素ガス濃度のよ うな気体組成を上げるか又は下げることができる。好ましい実施態様においては 、特にメタロセン触媒が本発明の方法において第2の触媒として使用される場合 、この組成を下げる。 一般に、反応体気体組成物は、上述したように、本技術分野において公知の圧 力パージ又はフローパージ(flow purging)手順によって希釈される。この工程中 に、上述したように、触媒からの電子供与体のような不純物も除去される。反応 器の濃度が十分に希釈されて第2の触媒に対して適合し実質的に全ての毒が除去 されると、本発明の次の工程は第2の触媒の導入である。 好ましい実施態様においては、流動床は本発明のプロセスの間流動状態に維持 する。 別の実施態様においては、第2の触媒の導入の前に、前述したのと同じか又は 異なる有機金属化合物を反応器に導入する。本明細書中において、本発明の方法 におけるこの工程を「滴定工程(titrating step)」と呼ぶ。表面パシベーション (surface passivation)と呼ばれるこの方法の詳細は、米国特許第5,106,926号に 記載されており、これは引用によって本明細書中に組み入れられている。好まし い実施態様においては、TEAL又はTIBAL又はそれらの組み合わせが使用 される。 流動床が流動化され、新しいガス組成物が反応器に導入されると、反応条件下 に第2の触媒が反応器に導入される。実施例 本発明のより良好な理解を提供するために、以下の実施例を本発明の実施にお いて行った実際の試験に関して提供する。実施例1 チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒への転換をこの実施例において説 明する。この実施例は、チーグラー−ナッタ触媒が再び開始するのを防ぐのに十 分な量の非可逆的殺触媒剤を説明する。また、この実施例は、反応器へのTMA Lの添加が、非可逆的殺触媒剤(この例においては水)を除去する有効な方法を もたらすことを示す。これは反応器中の現場でのメチルアルモキサンの形成によ るものである。触媒の調製 メタロセン触媒を3重量%の水含有率を有する200℃のシリカから調製した。 この触媒は、135ポンド(61kg)のシリカを198.4ポンド(90kg)の30重量%のメ チルアルモキサンのトルエン溶液と混合することによって調製した。さらに326 ポンド(148kg)のトルエンを添加し、混合物を146°F(63℃)で2時間保持し 、その後3.65ポンド(1.7kg)のビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコ ニウムジクロリドメタロセンを添加し、1時間混合した。触媒をデカンテーショ ンして、溶媒をヘキサンで数回交換した。それを135°F(57℃)でさらさらの 粉末になるまで乾燥した。最終の触媒の重量は200ポンド(91kg)であった。最 終の触媒は0.35%のジルコニウム装填量と13.2%のアルミニウム装填量を有して いた。 チタニウムクロリド、マグネシウムクロリド、及びテトラヒドロフラン(TH F)錯体をTHF溶液からシリカ担持体に含浸させることによってチーグラー− ナッタ触媒を調製した。シリカを初めに600℃で脱水して水を除去し、トリエチ ルアルミニウムで化学的に処理して残留水をさらに除去した。この触媒を、イソ ペンタン溶液中のトリ-n-ヘキシルアルミニウム(TNHAL)とジエチルアル ミニウムクロリド(DEAC)を添加することによって処理し、乾燥して、最終 のチーグラー−ナッタ触媒にした。最終の触媒は、1%のチタニウム含有率、0. 25のDEAC/THFモル比、及び0.30のTNHAL/THF比を有していた。 反応器をN2で0.5時間パージした。150gの脱水したNaClをシードベッド として反応器に導入した。その後、ヘキセン−1を導入しながら反応器の内容物 をゆっくりと攪拌し、そしてTEAL助触媒を反応器に導入した。温度が83℃で 窒素圧力が60psig(413kPa)になったら、上述のようにして調製したチーグラー −ナッタ触媒をエチレンと同時に導入した。反応器の圧力をエチレンで200psig (1380kPa)に調節した。攪拌機の速度を400rpmにし、反応を進行させた。 約1時間の重合後、水を反応器に、反応器中の触媒と助触媒を中和するのに適 切な量で(反応器中のTiとAlに基づいて2モル当量)、注入した。重合速度 は直ちに0まで落ち、このことはチーグラー−ナッタ触媒の活性が抑制されたこ とを示す。20分間待った後、反応が可逆的でないことを保証するために、0.4cc のTMALを反応器に添加し、これを反応器中の水と共に転化してMAOを形成 した。TMALによる5分間の反応後、上述のメタロセン触媒を反応器に添加し た。第1表に示したメタロセン条件下メタロセン触媒の反応器への導入時に重合 は直ちに始まった。転換プロセスは汚れを伴うこと無くスムーズであった。実施例2 チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒、即ち、ビス(n-ブチルシクロペ ンタジエニル)ジルコニウムジクロリドへの転換をこの例において示す。これは チーグラー−ナッタ触媒を失活させるための方法を使用せず、生成物の特性への 悪影響と転換に長い時間がかかることを示す。触媒の調製 メタロセン触媒は実施例1のものと同じであつた。チーグラー−ナッタ触媒も 実施例1のものと同じであった。流動床重合 重合を連続式気相流動床反応器中で行った。流動床はポリマー粒子から成る。 エチレンと水素の気体供給物流れを液体コモノマーと共に混合T字配列において 混合して、反応床の下循環ガスラインに導入した。ブテンとヘキセンの両方をコ モノマーとして使用した。トリエチルアルミニウム(TEAL)をこの流れとイ ソペンタンキャリヤー溶媒中の1重量%溶液として混合した。エチレン、水素、 及びコモノマーのそれぞれの流速を制御して固定された組成の目標に維持した。 エチレン濃度を濃度を制御して一定のエチレン分圧を維持した。水素を制御して 水素のエチレンに対するモル比を一定に保った。全ての気体の濃度をオンライン ガスクロマトグラフで測定して、循環ガス流れ中の比較的一定な組成を確実にし た。 精製した窒素をキャリヤーとして使用して、固体チーグラー−ナッタ触媒を流 動床に直接注入した。その速度は一定の生産速度を維持するように調節した。成 長するポリマー粒子の反応床は、組成供給物と循環ガスの反応領域を通しての連 続的な流れによって流動状態に維持した。1〜2ft/sec(0.3〜0.6m/s)の空 塔ガス速度(superficial gas velocity)を使用してこれを行った。反応器は 300psig(2069kPa)の全圧で運転した。一定の反応温度を維持するために、循環 ガスの温度を連続的に調整して、重合による熱生成の速度の変化に適応させた。 流動床は、床の一部を粒状ポリマーの形成の速度に等しい速度で引き抜くこと によって一定の高さに維持した。一連のバルブを通して生成物を固定された容積 のチャンバーに半連続的に除去し、これは同時に排気して反応器に戻される。こ れは生成物の非常に効率的な除去を可能にし、同時に未反応ガスの大部分を再循 環させて反応器に戻す。この生成物から一緒に付いてきた炭化水素を除去し、湿 った窒素の小さい流れで処理して微量の残留触媒を失活させる。 ポリマーの特性を以下の試験方法によって測定した。 メルトインデックス:ASTM D-1238-条件 E 密度:ASTM D-1505 嵩密度:樹脂を7/8インチの直径のロートを通して400ccの固定された体積のシ リンダーに注ぎ入れる。嵩密度は樹脂の重量を400ccで割ってg/cc単位の値を 与えることによって決定する。 粒度:粒度は、一連の米国標準篩(U.S.Standard Sieves)で回収された材料の 重量を測定し、使用した篩の連続に基づいて重量平均粒度を決定することによっ て測定した。 微粉は、120メッシュの標準篩を通過する全分布の百分率として定義される。 これは120ミクロンに相当する粒度を有する。微粉は高濃度になると反応循環ガ ス系においてシーティング及び汚れを生じる可能性があるので重要である。これ は熱交換ディストリビュータープレートの汚れを生じさせ、この汚れは清掃のた めの反応器の停止を必要とする。実験結果 17のメルトインデックスと0.9234の密度のブテンコポリマーを製造する従来的 チーグラー−ナッタ触媒を使用して反応器を定常状態にした。運転条件は以下の 第2表に示す通りであった。 転換は、TEAL濃度を200ppmまで下げることによって開始した。2時間後、 触媒の供給を止め、2重量%のTEAL溶液の供給速度を100cc/時まで下げた 。反応が5Kg/時未満まで落ちたら、反応器の圧力を下げ高濃度の水素を除去し た。その後、反応器組成を新しいガスを導入することによって以下の目標に調節 した。 エチレン(モル%) 28 水素(モル%) 0.070(700ppm) ブテン(モル%) 1.6 その後、触媒の添加を5g/時で開始した。触媒の供給を1g/時ずつ増加さ せ反応速度を上昇させた。初めは、反応速度は非常に遅かった。しかしながら、 ある期間の経過後、ゆっくりと上昇し始めた。生産速度と触媒供給速度を第1図 のグラフに示す。このグラフは、触媒の注入時からの反応の進行を示している。 反応は初めに増加し、約30Kg/時の定常状態値に達し、これは約8時間続き、そ の後65Kg/時の速度まで再び増加した。この速度の突然の上昇はメタロセンの遅 れた反応の特徴である。0時間から約8時間までの速度の初めの急な変化は残留 のチーグラー−ナッタ触媒によるものであった。 最初の反応がチーグラー−ナッタ触媒によるものであった事実は、4時間半経 過した時点で生成物のメルトインデックスが0.44dg/10minまで急激に落ちたこと によって確認された。この降下は17MIの初期値から起きたものであり、非常に高 分子量のポリエチレンが形成したことを示した。これはチーグラー−ナッタ反応 用に使用された条件で予想された。18時間後、メルトインデックスは22の値に達 した。メタロセン触媒の最終の運転条件は46時間後に達成され、その時メルトイ ンデックスは24dg/分に達し密度は0.924g/ccに達した。対応する運転条件を以 下の第3表に示した。 微粉は3.28%の定常状態値に達したが、これらは転換の初期の段階においては この値よりもかなり高かった。13.3%の微粉も記録された。微粉は転換の開始後 24時間でピークに達した。これは生産速度における定常状態値までの増加に相当 する。 これらの結果は、可逆的及び非可逆的殺触媒剤を使用せずに転換を進めたこと の悪影響を示している。低いメルトインデックス値は生成物中において甚だしい ゲル形成を生じさせる。高濃度の微粉は反応器循環ガスの汚れをもたらした。実施例3 チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒、即ち、ビス(メチルn-ブチルシ クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドへの転換をこの例において示す。 これはチーグラー−ナッタ触媒を失活させるために可逆的殺触媒剤と非可逆的殺 触媒剤を使用し、生成物の特性への好ましい影響と転換の時間が短いことを示す 。触媒の調製 メタロセン触媒を2.8重量%の水含有率を有する200℃のシリカから調製した。 この触媒は、52kgのシリカを69kgの30重量%のメチルアルモキサンのトルエン溶 液と混合することによって調製した。さらに98kgのトルエンを添加し、混合物を 27℃で保持し、その後1.5kgのビス(メチルn-ブチルシクロペンタジエニル)ジ ルコニウムジクロリドメタロセンを添加し、1時間混合した。触媒をデカンテー ションして、溶媒をヘキサンで数回交換した。それを56℃でさらさらの粉末にな るまで乾燥した。最終の触媒の重量は55kgであった。最終の触媒は0.45%のジル コニウム装填量と12.4%のアルミニウム装填量を有していた。 チタニウムクロリド、マグネシウムクロリド、及びテトラヒドロフラン(TH F)錯体をTHF溶液からシリカ担持体に含浸させることによってチーグラー− ナッタ触媒を調製した。シリカを初めに600℃で脱水して水を除去し、トリエチ ルアルミニウムで化学的に処理して残留水をさらに除去した。この触媒を、イソ ペンタン溶液中のトリ-n-ヘキシルアルミニウム(TNHAL)とジエチルアル ミニウムクロリド(DEAC)を添加することによって処理し、乾燥して、最終 のチーグラー−ナッタ触媒にした。最終の触媒は、1%のチタニウム含有率、0. 42のDEAC/THFモル比、及び0.28のTNHAL/THF比を有していた。流動床重合 反応器の容積が大きくなったことを除いて実施例2と同じ連続式反応器中で重 合を行った。実験結果 0.7のメルトインデックスと0.927の密度のヘキセンコポリマーを製造する従来 的チーグラー−ナッタ触媒を使用して反応器を定常状態にした。運転条件は以下 の第4表に示す通りであった。 転換は、TEAL濃度を150ppmまで下げ反応器床中の残留アルキルアルミニウ ムを減少させることによって開始した。2時間後、触媒の供給を止め、可逆的 殺触媒剤の一酸化炭素を800ppm注入することによって反応を止めた。反応が止ま ったら、非可逆的殺触媒剤の46gの水をディストリビュータープレートの下の循 環ガスパイプに注入して30分間循環させた。これは反応器中225重量ppmの水にな り、水のアルキルアルミニウムを含むチーグラー−ナッタ活性触媒に対する2: 1のモル比に相当する。反応器のブローダウンを連続して行って反応器中の水素 濃度を減少させた。その後、反応器組成を新しいガスを導入することによって以 下の目標に調節した。 エチレン(モル%) 50 水素(モル%) 0.008(80ppm) ヘキセン(モル%) 1.1 その後、触媒の添加を9g/時で開始した。引き続き2時間にわたって触媒の 供給を4.5g/時ずつ増加させ反応速度を上昇させた。初めは、反応速度は非常 に遅かった。アルキルアルミニウムは4時間後まで開始しなかったが、そのとき 床中の触媒濃度は350ppmに達していた。その時点で、床重量に基づいて50ppmの TEALの「スパイク(spike)」を添加した。反応は直ぐに始まった。反応は、 触媒の注入の開始から約12時間後に定常状態に達するまで続けた。第2図の表は 触媒の注入時からの反応の進行を示している。 この場合には、メルトインデックスの突然の降下が存在しないことによって確 認されるように、チーグラー−ナッタ触媒による悪影響はない。生成物のメルト インデックスは0.61の初期値から12時間後の最終値0.75まで一定して増加した。 メタロセン触媒の最終の運転条件は12時間後に達成され、その時メルトインデッ クスは0.75dg/分に達し密度は0.9238g/ccに達した。対応する運転条件を以下 の第5表に示した。 微粉は転換中に1.8%の平均から0.45%まで実際に減少し、このことは微粉の 生成の増加がなかったことを示している。 これらの結果は、可逆的及び非可逆的殺触媒剤の使用して転換を行うことの利 点を示している。低いメルトインデックスも高濃度の微粉も生じなかった。実施例4 チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒、即ち、ビス(メチルn-ブチルシ クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドへの転換をこの例において示す。 これはチーグラー−ナッタ触媒を失活させるために非可逆的殺触媒剤として水を 使用し、使用される水の量が重要であることを示す。水の量が少なすぎるとチー グラー−ナッタ触媒が再活性化し、高濃度の微粉と超高分子量ポリエチレン(低 いメルトインデックス)をもたらす。触媒の調製 メタロセン触媒は実施例3のものと同じであった。 チーグラー−ナッタ触媒も実施例3のものと同じであった。流動床重合 実施例3と同じ連続式反応器中で重合を行った。実験結果 0.5のメルトインデックスと0.927の密度のヘキセンコポリマーを製造する従来 的チーグラー−ナッタ触媒を使用して定常状態で反応器を運転した。運転条件は 以下の第6表に示す通りであった。 転換は、TEAL濃度を150ppmまで下げ反応器床中の残留アルキルアルミニウ ムを減少させることによって開始した。9時間後、触媒の供給を止め、800ppmの 一酸化炭素を注入することによって反応を止めた。反応が止まったら、20gの水 をディストリビュータープレートの下の循環ガスパイプに注入して30分間循環さ せた。これは反応器中100重量ppmの水になり、水のアルキルアルミニウムを含む チーグラー−ナッタ活性触媒に対する0.9:1のモル比に相当する。反応器のブ ローダウンを連続して行って反応器中の水素濃度を減少させた。その後、反応器 組成を新しいガスを導入することによって以下の目標に調節した。 エチレン(モル%) 50 水素(モル%) 0.008(80ppm) ヘキセン(モル%) 1.1 エチレンの反応器への導入の直後に僅かな反応が認められた。水素とヘキセン の添加を続けると、さらに反応して直ぐに21Kg/時のピークに達した。この上昇 はメタロセン触媒を添加していないときに認められた。同時に、メルトインデッ クスが0.2dg/分のような低い値まで降下するのが観察された。微粉は0.15%ま で落ちた。その後、反応を一酸化炭素と21gの水の2回目の注入により止めた。 各濃度を再び調整して、メタロセン触媒の添加を開始した。その後直ぐに、反応 器シート(reactor sheets)の形成のために反応器を停止させなければならなくな った。 この例は、チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒に効率的に転換するた めには非可逆的殺触媒剤の量が重要であることを示している。この場合のように 、非可逆的殺触媒剤の量が少なすぎる場合には、チーグラー−ナッタ触媒による 反応が再び始まって、低いメルトインデックスのポリマーのような反応器の運転 上の問題が引き起こされる。実施例5 チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒、即ち、ビス(1,3-メチルn-ブチ ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドへの転換をこの例において示 す。これはチーグラー−ナッタ触媒を失活させるために水を使用し、チーグラー −ナッタ触媒を失活させるために使用された水の量が重要であることを示す。こ の例は、より高濃度の水を使用して実施例3を繰り返す。触媒の調製 メタロセン触媒を3重量%の水含有率を有する200℃のシリカから調製した。 この触媒は、3.9kgのシリカを4.9kgの30重量%のメチルアルモキサンのトルエン 溶液と混合することによって調製した。さらに10kgのトルエンを添加し、混合物 を29℃で保持し、その後113gのビス(1,3-メチルn-ブチルシクロペンタジエニ ル)ジルコニウムジクロリドメタロセン成分を添加し、1時間混合した。触媒を デカンテーションして、溶媒をヘキサンで数回交換した。それを57℃でさらさら の粉末になるまで乾燥した。最終の触媒の重量は5kgであった。最終の触媒は0. 42%のジルコニウム装填量と10.1%のアルミニウム装填量を有していた。 チーグラー−ナッタ触媒は実施例3のものと同じであった。流動床重合 実施例3と同じ連続式反応器中で重合を行った。実験結果 2.1のメルトインデックスと0.930の密度のヘキセンコポリマーを製造する従来 的チーグラー−ナッタ触媒を使用して反応器を定常状態にした。運転条件は以下 の第7表に示す通りであった。 転換は、TEAL濃度を150ppmまで下げ反応器床中の残留アルキルアルミニウ ムを減少させることによって開始した。10時間後、触媒の供給を止め、800ppmの 一酸化炭素を注入することによって反応を止めた。反応が止まったら、50gの水 をディストリビュータープレートの下の循環ガスパイプに注入して30分間循環さ せた。これは反応器中230重量ppmの水になり、水のアルキルアルミニウムを含む チーグラー−ナッタ活性触媒成分に対する2.2:1のモル比に相当する。反応器 のブローダウンを連続して行って反応器中の水素濃度を減少させた。その後、反 応器組成を新しいガスを導入することによって以下の目標に調節した。 エチレン(モル%) 50 水素(モル%) 0.008(80ppm) ヘキセン(モル%) 1.1 この期間中反応は認められず、このことはチーグラー−ナッタ反応が全く起こ っていないことを示している。1.2g/時の速度で、反応器供給物の導入中に、 不純物を除去し、反応をより容易に行わせるために、アルキルアルミニウムの添 加も開始した。その後、触媒の添加を20g/時で開始し、それが増加しその後減 少するまで、数時間一定に保持した。4時間後、床重量に基づいて50ppmのTE ALの「スパイク」を添加した。反応は直ぐに始まった。反応は、触媒の注入の 開始から約14時間後に定常状態に達するまで続けた。第3図の表は触媒の注入時 からの反応の進行を示している。 この場合には、メルトインデックスの突然の降下が存在しないことによって確 認されるように、チーグラー−ナッタ触媒による反応は起こらなかった。生成物 のメルトインデックスは2.1の初期値から29時間後の最終目標値の0.7まで一定し て減少した。メタロセン触媒の最終の運転条件を以下の第8表に示した。 微粉は転換中に1.5%の平均から1.4%まで僅かに減少し、このことは微粉の生 成の増加がなかったことを示している。これらの結果は、十分な量の非可逆的殺 触媒剤の使用して転換を行うことの利点を示している。低いメルトインデックス も高濃度の微粉も生じなかった。実施例6 チーグラー−ナッタ触媒からメタロセン触媒、即ち、ビス(1,3-メチルn-ブチ ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドへの転換をこの例において示 す。これはチーグラー−ナッタ触媒を失活させるために反応器の外から水を使用 し、TEALパシベーション工程を使用する。この例は、少ない量の水を空気失 活と併用してチーグラー−ナッタ触媒を失活させることができることを示す。触媒の調製 メタロセン触媒を4.1重量%の水含有率を有する200℃のシリカから調製した。 この触媒は、104kgのシリカを40.8kgの29重量%のメチルアルモキサンのトルエ ン溶液と混合することによって調製した。さらに195kgのトルエンを添加し、混 合物を27℃で保持し、その後2.8kgのビス(1,3-メチルn-ブチルシクロペンタジ エニル)ジルコニウムジクロリドメタロセンを添加し、1時間混合した。触媒を デカンテーションして、溶媒をヘキサンで数回交換した。それを65℃でさらさら の粉末になるまで乾燥した。最終の触媒の重量は84kgであった。最終の触媒は0. 35%のジルコニウム装填量と12.75%のアルミニウム装填量を有していた。 チーグラー−ナッタ触媒は実施例5のものと同じであった。流動床重合 実施例2と同じ連続式反応器中で重合を行った。実験結果 145kgのチーグラー−ナッタポリマー(1dg/分のメルトインデックスと0.918 g/ccの密度を有する線状低密度ポリエチレン)の「シードベッド」を投入する ことによって初めに反応器を準備した。それを27,000kg/時の生産速度で運転さ れる商業的規模の反応器中で製造した。それを、1.59 kg/時の量の水蒸気で別 個の容器中に反応生成物をパージすることによって失活させた。これは58重量pp mの水含有率になる。搬送気体として空気を使用することによって輸送ライン コンベヤー中において酸素と水を含む空気によってさらに失活させた。従って、 水の合計の活性なチーグラー−ナッタ触媒成分とアルキルアルミニウムに対する モル比は3.5:1であった。 転換は、反応器ポリマー床を18重量ppmの残留水分濃度まで乾燥させることに よって開始した。その後、反応器にエチレンと11重量%のTEALのイソペンタ ン溶液を250cc/時の速度で入れた。エチレン濃度が50モル%に達したら、合計 で600ccのTEAL溶液が添加されるまでにTEALの添加速度を475cc/時まで 上げた。これは、290重量ppmの合計TEAL濃度に相当する。その後この反応器 を0.5m/秒の速度での循環下79℃で6時間保持した。この工程をアルキル「パ シベーション」と呼ぶ。これは反応器内の静電気と反応器の壁への微粉の付着を 減少させるために使用される。これは反応器に壁に非常に近いところ(0.5cm) に付けた温度プローブによって監視できる。反応温度より5℃以上低い読みの「 低温帯域」の形成は、壁に微粉が付着したことを示している。TEALパシベー ション工程は、低温帯域の消失によって示されるように、これらの微粉を除去す る 微粉の付着の別の測定は静電気プローブによって与えられる。このプローブは 反応床中の静電気を測定する。読みは±数千ボルトのように大きく変化すること もある。上述の「低温帯域」の形成は、通常高い負の静電気の読みを伴う。TE ALパシベーションはこの静電気の読みを0に近い値まで減少させる。 6時間の保持後、反応器組成を以下の目標に調節した。 エチレン(モル%) 55 水素(モル%) 0.0095(95ppm) ヘキセン(モル%) 1.2 5〜6g/時の触媒と共に、1重量%のTEAL溶液の添加を250cc/時の速 度で開始した。触媒の供給の開始から約4時間後、反応が認められた。反応は、 触媒の注入の開始から約24時間後に定常状態に達するまで続けた。追加のTEA Lの2回の別々の注入(いわゆる、TEAL「スパイク」)を使用して反応速度 を加速した。第4図の表は触媒の注入時からの反応の進行を示している。 この場合にも、メルトインデックスの突然の降下が存在しないことによって確 認されるように、チーグラー−ナッタ触媒による反応は起こらなかった。生成物 のメルトインデックスは1.1の初期値から53時間後の最終目標値の0.85まで一定 して減少した。メタロセン触媒の最終の運転条件を以下の第9表に示した。 微粉は転換中に0.35%の平均から1.4%まで僅かに増加し、定常状態が達成さ れた。これらの結果は、別の方法により、チーグラー−ナッタ触媒を永久的に殺 すことによって転換を行うことの利点を示している。この例はまたTEALパシ ベーションの開始時のシーティング及び汚れを防止するという利点も示している 。 本発明を特別の実施態様を参照しながら記載し説明してきたが、本発明は本明 細書中には必ずしも説明されていない変種にも適用できることは当業者には理解 されるだろう。例えば、1種以上の混合触媒から1種以上の非適合性混合触媒へ の転換又はその逆の転換は本発明の範囲を越えるものではない。1つ以上の反応 器の使用も本発明に含まれ、そのような場合、本発明の方法は、第1の反応器内 又は第2の反応器内又は第1の反応器に入る前の中間の位置(1つの反応器が使 用されている場合)又は第2の反応器に入る前の中間の位置(2つい以上の反応 器が連続して又は別の方法で使用されている場合)において行われる。このため 、本発明の真の範囲を決定するためには添付の請求の範囲のみを参照しなければ ならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レノラ、ゲイリー・トーマス アメリカ合衆国、テキサス州 77586、シ ーブルック、サープ・ドライブ 4530

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1の触媒の触媒作用を受けている重合反応から第2の触媒の触媒作用を受 ける重合反応に転換する方法であって、前記第1及び第2の触媒は非適合性であ り、前記方法は、 a) 第1の触媒の反応器への導入を中断する工程、 b) 非可逆的殺触媒剤を反応器に、反応器中の第1の触媒の全グラム原子金属 に基づいて約1モル当量より多くの量で、導入する工程、及び c) 第2の触媒を反応器に導入する工程、 を含む、方法。 2.第1の触媒の触媒作用を受けている重合反応から第2の触媒の触媒作用を受 ける重合反応に転換する方法であって、前記第1及び第2の触媒は非適合性であ り、前記方法は、 a) 第1の触媒の反応器への導入を中断する工程、 b) 可逆的殺触媒剤を導入する工程、 c) 非可逆的殺触媒剤を導入する工程、及び d) 第2の触媒を反応器に導入する工程、 を含む、方法。 3.流動床を有する少なくとも1つの反応器中で行われる気相重合プロセスにお いて少なくとも2種類の非適合性触媒を転換する方法であって、 前記方法は、 a) 第1の触媒の導入を中断する工程、 b) 前記流動床を可逆的殺触媒剤と接触させる工程、 c) 前記流動床を非可逆的殺触媒剤と接触させる工程、 d) 前記流動床を有機金属化合物で滴定する工程、及び e) 第2の触媒を反応器に導入する工程、 を含む、方法。 4.第1の触媒がチーグラー−ナッタ触媒を含む、請求項1乃至3のいずれか1 請求項の方法。 5.第2の触媒がメタロセン触媒を含む、請求項1乃至4のいずれか1請求項の 方法。 6.非可逆的殺触媒剤の量が、反応器中の第1の触媒の全グラム原子金属に基づ いて約2モル当量より多い、請求項1乃至5のいずれか1請求項の方法。 7.可逆的殺触媒剤を導入することをさらに含む、請求項1の方法。 8.可逆的殺触媒剤の量が、反応器中の第1の触媒の全グラム原子金属に基づい て約2モル当量より多い、請求項2、3、又は7の方法。 9.可逆的殺触媒剤が、CO及びCO2から成る群の少なくとも1つである、請 求項2、3、又は7の方法。 10.工程(c)の前に有機金属化合物を導入することをさらに含む、請求項1乃至 9のいずれか1請求項の方法。 11.工程(b)及び(c)が反応器の外で行われるか又は前記工程が(a)、(b)、(c)及 び(d)の順序で行われる、請求項2及び3の方法。 12.第1と第2の触媒のお互いの存在が第1と第2の触媒の一方の活性を50%よ り多く低下させる、請求項1乃至11のいずれか1請求項の方法。 13.第1と第2の触媒の一方が同一の条件下において他方より30%以上多くコモ ノマーを組み込ませる、請求項1乃至12のいずれか1請求項の方法。 14.流動床が前記方法の間流動状態に維持される、請求項3の方法。
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