JPH0940971A - 液体炭化水素中の水銀除去方法 - Google Patents

液体炭化水素中の水銀除去方法

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Abstract

(57)【要約】 【構成】炭素質原料を水蒸気含有率15容量%以下の雰囲
気で賦活した活性炭を使用することを特徴とする液体炭
化水素中の水銀の除去方法であり、更に前記で得られた
活性炭に硫化アルカリ金属または/及び硫化アルカリ土
類金属を担持させた活性炭を使用すればより好ましい。
また本発明に用いる活性炭は細孔半径5〜500 Å、比表
面積 200〜2500 m2/g のものが好ましい。 【効果】本発明の液体炭化水素中の水銀の除去方法は活
性炭または更にそこに硫化アルカリ金属等を担持させた
ものを、液体炭化水素と接触させることにより液体炭化
水素中に含まれる微量の水銀をほぼ完全に除去すると共
に、担体中の硫黄が殆ど溶出しない特徴がある。水銀及
び硫黄を含む液体炭化水素は石油製品中間体の処理工程
で触媒の被毒を起こすおそれがあるから、本発明の水銀
除去方法はナフサ等石油製品中間体の処理に好適であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体炭化水素中の水
銀の除去方法に関するものであり、更に詳しく述べると
主として石油製品の中間体である液体炭化水素と、活性
炭または活性炭に硫化アルカリ金属等を担持させた組成
物を接触させることにより、中間体中に存在する微量の
水銀を吸着してほぼ完全に除去出来る水銀の除去方法で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からナフサ等の液体炭化水素を水素
添加等によって改質する場合には、パラジウムを担持さ
せたアルミナ系の触媒等が使用されている。この際液体
炭化水素中に不純物として水銀が存在すると、触媒が被
毒するため水素添加反応が阻害される。また、水銀は多
くの金属と容易にアマルガムを形成する性質があるため
例えば、炭化水素の処理装置にアルミニウムをベースに
した合金を使用した場合、水銀はアマルガムを形成して
腐食を誘発する危険性がある。これらのことから液体炭
化水素中の水銀を除去することが要望されている。
【0003】従来から多孔質吸着剤に硫黄を担持させた
水銀吸着剤が報告されている。これらの吸着剤は水銀と
硫黄との反応によって水銀を除去する性質がある。活性
炭、ゼオライト、アルミナ等の多孔質吸着剤を使用し物
理吸着によって液体炭化水素中の水銀を除去することが
できるが、水銀の除去率が30〜70%と低いこと及び水銀
の濃度が 10 ppb 以下と低い場合には吸着能力が極端に
低下するという問題点があった。
【0004】硫黄を担持した水銀吸着剤としては、例え
ば活性炭と硫黄微粒子を混合しこれを 110℃〜400 ℃に
加熱することによって得られる硫黄担持活性炭(特開昭
59-78915 号公報)、或いは有機硫黄化合物を含有する
活性炭(特開昭62-114632 号公報)が知られている。従
来活性炭等の多孔体に硫黄を担持させる方法としては硫
黄単体を担持させるか、或いはチオフェン等の有機硫黄
を担持させることが一般的であった。またこれらの硫黄
担持多孔体は主として水銀を含むガス中の水銀を除去す
るために使用されており、液体炭化水素に対しては使用
されていなかった。
【0005】また、これらの硫黄含有吸着剤は液体炭化
水素中の水銀を除去する一方で、吸着剤に含まれる硫黄
が液体炭化水素中に溶出する性質がある。液体炭化水素
は石油製品中間体として水素添加工程で処理されること
が多く、硫黄が含まれていると水素添加触媒を被毒させ
るため除去する必要があり好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の様な従来の液体
炭化水素中に含まれる水銀除去剤の問題点にかんがみ、
液体炭化水素中に含まれる微量の水銀を効率良く除去す
ると共に、液体炭化水素中に硫黄が溶出することがない
水銀の除去方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は液体炭化水
素中の水銀除去について、従来開示されているこれらの
除去剤について検討した結果、これらの硫黄及び有機硫
黄化合物を担持した活性炭は液体炭化水素に接触させる
と、硫黄及び有機硫黄化合物が高濃度で液体炭化水素中
に溶出するため不適当であることが分かった (溶出濃度
10 ppm 〜400ppm)。
【0008】液体炭化水素中の水銀の除去方法について
鋭意検討を行った結果、特定のプロセスを経て調製され
た活性炭を使用することにより、水銀を効率よく吸着で
きることを見い出した。また水銀の吸着性能を更に向上
させるために、特定のプロセスを経て作られた活性炭
に、硫化アルカリ金属または/及び硫化アルカリ土類金
属を担持させた組成物を使用すれば、より好ましい結果
が得られるとの知見を得て、これに基づいて本発明に到
達した。
【0009】すなわち、炭素質原料を水蒸気含有率15容
量%以下の雰囲気で賦活した活性炭を使用することを特
徴とする液体炭化水素中の水銀の除去方法であり、更に
前記で得られた活性炭に硫化アルカリ金属または/及び
硫化アルカリ土類金属を担持させた活性炭を使用すれば
より好ましい。また本発明に用いる活性炭は細孔半径5
〜500 Å、比表面積 200〜2500 m2/g のものが好まし
い。
【0010】以下本発明について詳しく説明する。
【0011】活性炭賦活用賦活ガスには水蒸気及び二酸
化炭素ガスが含まれているが、本発明で使用する活性炭
は二酸化炭素ガスの含有率は特に限定しないが、水蒸気
含有率は15%以下のガスで賦活する必要がある。通常使
用されている活性炭賦活用ガスの組成は水蒸気40〜60%
でそれより高い場合も多い。それは水蒸気による炭素質
の賦活速度が二酸化炭素ガスより著しく速いため、賦活
ガスの組成は水蒸気分圧がなるべく高くなる様に設定さ
れているからである。従って、本発明の条件は常法に較
べて著しく賦活速度を遅くしたマイルドな条件となって
いる。後述の実施例1〜4、比較例1〜4及び表1に示
す様に水蒸気含有率が高い条件下で賦活された場合は、
明らかに水銀の吸着性能が低下していることが分かる。
【0012】水蒸気含有率が低い賦活条件が活性炭の水
銀吸着性能を向上させる機構の詳細は明らかでないが、
かかる条件下で得られた活性炭は水銀の吸着に適したミ
クロポアが、高度に発達した構造を有していることが推
定される。この構造により液化炭化水素中の水銀の除去
性能が高くなっていると思われる。賦活後も活性炭の温
度が 300℃以下になるまで賦活ガスと同様な組成のガス
中で冷却し、その後系外に取り出すことが好ましい。冷
却時に必要とされる雰囲気である賦活ガスと同様なガス
とは、賦活時に用いられる窒素ガス、炭酸ガスまたはこ
れらの混合ガス(酸素、水素の含有量は1〜2%以下)
の雰囲気であれば良く、賦活に用いるガスと冷却に用い
るガスとは必ずしも同一組成のものでなくても良い。
【0013】活性炭の原料は特に限定せず、石炭、コー
クス、木炭或いはヤシ殻、木材、樹脂等の炭化物が使用
できる。
【0014】本発明で担体として使用する活性炭は細孔
半径 5〜500 Å、好ましくは 10 〜100 Å、比表面積は
200 m2/g 以上であることが好ましく、更に500 m2/g以
上がより好ましく、また、2500 m2/g 以下であることが
好ましく、1500 m2/g 以下がより好ましい。強熱残分は
10重量%以下が好ましい。これらの範囲の物性を有する
活性炭を使用すると、より水銀の除去率を高めることが
できる。
【0015】活性炭の形状は特に限定されない。粉末
状、破砕状、円柱状、球状、繊維状及びハニカム状のい
ずれの形状でも使用できる。造粒炭或いは成形炭は常法
に従って炭素材料100 部に30〜60部の石油ピッチ或いは
コールタール等をバインダーとして加え混和成型後賦活
して調製される。
【0016】本発明では、特定のプロセスを経て調製さ
れた活性炭を単体で使用しても良いが、更に前記のプロ
セスで得られた活性炭に硫化アルカリ金属または/及び
硫化アルカリ土類金属を担持させた組成物がより好まし
い。これらの硫黄化合物は活性炭の水銀吸着性能を高め
る効果を有し、しかも硫黄分が液化炭化水素中に殆ど溶
出しないからである。
【0017】活性炭に担持する硫化アルカリ金属または
硫化アルカリ土類金属は特に限定しないが、硫化アルカ
リ金属としては例えば、Li2S、Na2S及び K2Sであり、硫
化アルカリ土類金属としては例えば、MgS 及び CaSであ
る。これらの硫化アルカリ金属及び硫化アルカリ土類金
属は一種類のみでもよいが、二種類以上を混合して使用
してもよい。これらの硫化アルカリ金属及び硫化アルカ
リ土類金属と水銀除去率との関係は、実施例5〜8及び
表2に示した様にこれらの金属硫化物の中、Na2Sを担持
させた場合に最も水銀の吸着性能が高くなっている。
【0018】硫化アルカリ金属及び硫化アルカリ土類金
属の担持量は特に限定しないが、担体に対して 0.1〜30
重量%が好ましい。担持量が 0.1重量%以下になると水
銀吸着性が低下する傾向にあり、また担持量が30重量%
以上になると担体の吸着性がこれらの金属硫化物により
阻害たれるため、水銀吸着性があまり向上しないからで
ある。
【0019】また、本発明の金属硫化物を担持した活性
炭は液化炭化水素の水銀吸着剤として使用した場合、硫
黄の液化炭化水素中への溶出量が実施例5〜8及び表2
に示した様に極めて少なく( 1.0 mg/kg以下)、この点
が本発明の最も大きな特徴の一つである。本発明の吸着
剤が適用されるナフサ等主として石油製品中間体の場
合、水銀が充分に除去されても硫黄が溶出すれば水素添
加工程等の触媒を被毒させるため大きな障害となるか
ら、水銀除去の際硫黄の溶出を防止することは特に重要
な課題である。
【0020】これは従来の技術の欄にも述べた様に液体
炭化水素中に含まれる水銀除去性が高い吸着剤として
は、例えば活性炭に硫黄単体を担持させた吸着剤が知ら
れているが、後述の比較例5及び6に示す様に水銀除去
の際多量の硫黄が溶出するため使用できないからであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に使用する硫黄化合物を担
持した活性炭の製法は例えば、硫化アルカリ金属及び硫
化アルカリ土類金属を水溶液或いはアンモニア水溶液等
適切な無機溶媒またはアセトン、アルコールなどの有機
溶媒に溶解し、この溶液に担体を浸漬して金属硫化物を
充分に吸着させた後、オーブン中で 110〜400 ℃、好ま
しくは110 〜200 ℃で乾燥して、硫化アルカリ金属及び
硫化アルカリ土類金属を担持した吸着剤を調製すること
ができる。
【0022】その他、硫化アルカリ金属及び硫化アルカ
リ土類金属を活性炭に担持させる方法として、上記の浸
漬法以外にも種々の方法を用いることができる。例え
ば、硫化アルカリ金属及び硫化アルカリ土類金属の溶液
を活性炭にシャワー状或いは霧状で振り掛ける方式を用
いてもよい。この場合には、活性炭を撹拌しながら振り
掛けると、硫化物が担体に均一に担持されるため好まし
い。
【0023】金属硫化物を担体に担持後オーブン中で乾
燥するときの雰囲気は特に限定しないが、例えば、空
気、窒素或いはプロパン燃焼ガスを使用するのが好まし
い。
【0024】本発明は液体炭化水素中に含まれる水銀の
除去方法である。ここで、液体炭化水素とは、固形物で
ある水銀吸着剤と固−液接触工程によって水銀を除去す
るため使用される広範囲な炭化水素化合物をいい、主と
して石油製品の中間体がその対象となる場合が多い。例
えば、ナフサ、その他各種石油製品中間体等主として炭
素数 6〜15の炭化水素からなる常温で液状の成分の他、
液化した石油系及び石炭系炭化水素化合物等も、そのま
まの状態で本発明の水銀除去方法を適用することが出来
る成分も含まれている。
【0025】更に、天然ガス、エチレンまたはプロピレ
ン等主として炭素数5以下の炭化水素からなる常温常圧
で気体である炭化水素は、加圧して液化した状態で本発
明方法が適用され、或いは常温では固体の炭化水素化合
物も加温して液体状態となるものは液状にして本発明方
法を適用することができる。
【0026】特に液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス
(LPG) 及び液化エチレン、液化プロピレン等の炭素数
5以下の液化オレフィン及びナフサ等は液状であるた
め、そのまま本発明の吸着剤と接触させることにより水
銀を除去できるので工業的有用性が高い。本発明の処理
の対象となる炭化水素化合物は単一成分でも良いし、複
数成分の混合物でも良い。
【0027】これらの液体炭化水素中に含まれる水銀の
化学的成分は単体水銀、無機水銀、有機水銀等いかなる
化合物として存在している場合にも、本発明の水銀除去
方法を適用することができる。本発明で除去の対象とな
る炭化水素化合物中の水銀濃度は特に限定せず、多量の
水銀を含有する炭化水素化合物に対してもごく微量の水
銀を含有する炭化水素化合物に対しても、痕跡または極
めて微小な濃度にまで水銀を除去することができる。主
として処理の対象となる石油系の液体炭化水素中の水銀
含有量は微量で、 0.002〜10 mg/kg程度の場合が多い。
水銀を除去する際、要すれば液体炭化水素中のスラッジ
等を、予め濾過膜やフィルター等で濾過し、スラッジと
ともに濾別される水銀を除去しておくことが好ましい。
【0028】液体炭化水素中に含まれている水銀を除去
するため活性炭を吸着塔に充填した固定床として使用す
る場合、活性炭の粒径は好ましくは 4.75 〜0.15mm、よ
り好ましくは、1.70〜0.50 mm である。
【0029】液体炭化水素中の水銀濃度が 100μg/kgの
場合、必要な吸着剤の量は目標とする出口側の水銀濃度
及び使用する吸着剤によって変わるが、およそ吸着剤 1
kgで0.1 〜10 gの水銀を吸着除去できる。
【0030】本発明に使用する活性炭は前述の様に液体
炭化水素と固−液接触させることにより、炭化水素中に
含まれる微量水銀をほぼ完全に除去すると共に、担体中
の硫黄が処理された液体炭化水素中に殆ど溶出しない特
徴がある。水銀及び硫黄は石油製品中間体の処理工程に
おいて触媒の被毒を起こすため、反応を阻害する最も大
きな要因の一つとされている。従って、本発明の水銀吸
着剤はナフサ等石油製品中間体の処理に特に適してい
る。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0032】(実施例1)ヤシ殻の乾留品を4〜10メッ
シュ(1.7mm 以上、4.75mm以下) に整粒したものを粒状
活性炭の原料として使用した。活性炭原料をプロパン燃
焼ガス (ガス組成: 窒素 80 %、酸素 0.2%、炭酸ガス
9.8%、水蒸気 10 %) を用いて900 ℃で比表面積 140
0 m2/g になるまで賦活した後、同一のガス組成で 300
℃以下に冷却した。この様にして得られた活性炭を破砕
し 10 〜32メッシュ( 0.5mm 以上、1.7mm 以下) の粒状
活性炭を得た。得られた活性炭の灰分 (強熱残分) は
2.5重量%であった。
【0033】水銀を含むライトナフサ(C6〜C9の炭化水
素)を使用し、種々の水銀濃度における前記の活性炭の
水銀吸着量を測定した。尚、ライトナフサ中に含まれる
水銀の20重量%は有機水銀であった。ライトナフサ 100
ml を使用し撹拌しながら上記の活性炭 10 g を接触さ
せた。2時間経過後ライトナフサ中の水銀の濃度を測定
し、ライトナフサ中の濃度がそれぞれ 100μg/kg、10μ
g/kg、1μg/kgの場合における活性炭の水銀吸着量を測
定し、水銀の吸着性能を評価した。その結果を表1に示
す。尚、表において、有機水銀の吸着性能が良好なもの
は○、不良なものは×で表示した。
【0034】表1に示す様にこの活性炭の水銀吸着能は
良好であり、また吸着後ナフサ中に含まれる有機水銀は
検出されず、総て活性炭に吸着されていることが分かっ
た。従って、この活性炭は水銀吸着剤として優れた性能
を有することが分かる。
【0035】(実施例2〜3)ガス組成を変更した以外
は実施例1と同様にして粒状活性炭を調製した。これら
の活性炭の水銀の吸着性能を実施例1と同様にして測定
した。この結果を表1に示した。水銀の吸着性能はいず
れも良好であった。賦活ガスの水蒸気含有率が15%以下
であれば、水銀吸着性能が良好な活性炭が得られること
が分かる。
【0036】(実施例4)フェノール樹脂繊維(日本カ
イノール(株)製、商品名「カイノール繊維」)を活性
炭原料として使用した以外は実施例1と同様の賦活条件
で活性炭繊維を調製した。得られた活性炭繊維の水銀吸
着性能は表1に示した様に良好であった。
【0037】(比較例1〜4)賦活ガス組成を変化させ
た以外は実施例1及び実施例4と同様にして粒状活性炭
或いは活性炭繊維を調製し、これらの活性炭の水銀吸着
能を測定した。その結果を表1に示した。
【0038】賦活ガス中の水蒸気含有率が15%以上の場
合には水銀の吸着性能が大幅に低下し、また有機水銀の
吸着性能も大幅に低下した。従って、これらの活性炭を
水銀除去吸着剤として使用することはできない。
【0039】(実施例5)実施例1で得られた活性炭10
0 g を攪拌しながら、Na2S 水溶液( Na2S ・9H2O
(片山化学工業(株)製試薬一級)7.5 g を水 100 ml
に溶解)を振り掛けた。これを 130℃で3時間乾燥して
硫化ナトリウム担持量が硫黄分として1重量%の Na2S
担持活性炭を得た。この担持活性炭の水銀の吸着性能を
実施例1と同様にして測定し、その結果を表2に示し
た。Na2Sを担持した活性炭は良好な水銀の吸着性能を示
し、また硫黄の溶出もなく実際に水銀除去用に使用する
ことが可能であった。
【0040】(実施例6)Na2Sの添着量を2重量%(硫
黄分として)とした以外は実施例5と同様にして硫化ナ
トリウム担持活性炭を調製した。表2に示す様にこの活
性炭の水銀吸着性能は良好でありまた硫黄の溶出もなか
った。
【0041】(実施例7〜8)実施例5において Na2S
の代わりに実施例7では K2Sを、実施例8では MgSを担
持させた以外は同様にして硫黄化合物担持活性炭を調製
した。これらの活性炭の水銀吸着性能は表2に示す様に
良好であり、硫黄の溶出もなかった。
【0042】(比較例5)実施例1で使用した担体と同
一の粒状活性炭 100 gに硫黄単体の粉末1g を均一に混
合した後に加熱することにより、硫黄担持量が1重量%
の活性炭を調製し、実施例1と同様にして評価した。こ
の結果を表2に示した。
【0043】表2に示す様に硫黄単体を担持させた活性
炭は水銀の吸着性能は良好であったが、硫黄の溶出量が
極めて多いためナフサや石油製品等の炭化水素の水銀吸
着剤としては使用できない。
【0044】(比較例6)実施例1で使用した担体と同
一の粒状活性炭にチオ尿素水溶液を振り掛けた後、 130
℃で3時間乾燥することにより担持量が硫黄分として1
重量%の有機硫黄担持活性炭を調製し、実施例1と同様
にその性能を評価した。その結果を表2に示した。
【0045】表2に示す様に、チオ尿素を担持させた活
性炭の水銀吸着性能は良好であったが、硫黄の溶出量が
極めて多いためナフサや石油製品等の炭化水素の水銀吸
着剤としては使用できない。
【0046】(実施例9)実施例9で調製した活性炭を
直径 30cm 、長さ1m の吸着塔に均一に充填し、この中
に水銀濃度 6μg/kgのライトナフサを LV 値 0.30m/mi
n. で通過させた。活性炭層を通過したライトナフサ中
の水銀濃度は 0.1μg/kg以下であって、水銀はほぼ完全
に除去されていた。尚、有機水銀も完全に除去されてい
た。また、ナフサ中へ溶出した硫黄は 0.1 mg/kg 以下
で、殆ど硫黄の溶出は認められなかった。
【0047】
【発明の効果】本発明の液体炭化水素中の水銀の除去方
法は活性炭または更にそこに硫化アルカリ金属等を担持
させたものを、液体炭化水素と接触させることにより液
体炭化水素中に含まれる微量の水銀をほぼ完全に除去す
ると共に、担体中の硫黄が殆ど溶出しない特徴がある。
水銀及び硫黄を含む液体炭化水素は石油製品中間体の処
理工程で触媒の被毒を起こすおそれがあるから、本発明
の水銀除去方法はナフサ等石油製品中間体の処理に好適
である。
【表1】
【表2】
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】水蒸気含有率が低い賦活条件が活性炭の水
銀吸着性能を向上させる機構の詳細は明らかでないが、
かかる条件下で得られた活性炭は水銀の吸着に適したミ
クロポアが、高度に発達した構造を有していることが推
定される。この構造により液炭化水素中の水銀の除去
性能が高くなっていると思われる。賦活後も活性炭の温
度が300℃以下になるまで賦活ガスと同様な組成のガ
ス中で冷却し、その後系外に取り出すことが好ましい。
冷却時に必要とされる雰囲気である賦活ガスと同様なガ
スとは、賦活時に用いられる窒素ガス、炭酸ガスまたは
これらの混合ガス(酸素、水素の含有量は1〜2%以
下)の雰囲気であれば良く、賦活に用いるガスと冷却に
用いるガスとは必ずしも同一組成のものでなくても良
い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明では、特定のプロセスを経て調製さ
れた活性炭を単体で使用しても良いが、更に前記のプロ
セスで得られた活性炭に硫化アルカリ金属または/及び
硫化アルカリ土類金属を担持させた組成物がより好まし
い。これらの硫黄化合物は活性炭の水銀吸着性能を高め
る効果を有し、しかも硫黄分が液体炭化水素中に殆ど溶
出しないからである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】硫化アルカリ金属及び硫化アルカリ土類金
属の担持量は特に限定しないが、担体に対して0.1〜
30重量%が好ましい。担持量が0.1重量%以下にな
ると水銀吸着性が低下する傾向あり、また担持量が3
0重量%以上になると担体の吸着性がこれらの金属硫化
物により阻害れるため、水銀吸着性があまり向上しな
いからである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、本発明の金属硫化物を担持した活性
炭は液炭化水素の水銀吸着剤として使用した場合、硫
黄の液炭化水素中への溶出量が実施例5〜8及び表2
に示した様に極めて少なく(1.0mg/kg以下)、
この点が本発明の最も大きな特徴の一つである。本発明
の吸着剤が適用されるナフサ等主として石油製品中間体
の場合、水銀が充分に除去されても硫黄が溶出すれば水
素添加工程等の触媒を被毒させるため大きな障害となる
から、水銀除去の際硫黄の溶出を防止することは特に重
要な課題である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】これは従来の技術の欄にも述べた様に液体
炭化水素中に含まれる水銀除去性が高い吸着剤として
は、例えば活性炭に硫黄単体を担持させた吸着剤が知ら
れているが、後述の比較例5及び6に示す様に水銀除去
の際多量の硫黄が溶出するため使用できないからであ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明は液体炭化水素中に含まれる水銀の
除去方法である。ここで、液体炭化水素とは、固形物で
ある水銀吸着剤と固−液接触工程によって水銀を除去す
るため使用される広範囲な液状の炭化水素化合物をい
い、主として石油製品の中間体がその対象となる場合が
多い。例えば、ナフサ、その他各種石油製品中間体等主
として炭素数6〜15の炭化水素からなる常温で液状の
成分の他、液化した石油系及び石炭系炭化水素化合物
様に、そのままの状態で本発明の水銀除去方法を適用す
ることが出来る成分も含まれている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】更に、天然ガス、エチレンまたはプロピレ
ン等主として炭素数5以下の炭化水素からなる常温常圧
下において気体である炭化水素は、加圧して液化した
状態で本発明方法が適用され、或いは常温では固体の炭
化水素化合物も加温して液体状態となるものは液状に
して本発明方法を適用することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】これらの液体炭化水素中に含まれる水銀の
化学的成分は単体の金属水銀、或いは無機水銀、有機水
銀等いかなる化合物として存在している場合にも、本発
明の水銀除去方法を適用することができる。本発明で除
去の対象となる炭化水素化合物中の水銀濃度は特に限定
せず、多量の水銀を含有する炭化水素化合物に対しても
ごく微量の水銀を含有する炭化水素化合物に対しても、
痕跡または極めて微小な濃度にまで水銀を除去すること
ができる。主として処理の対象となる石油系の液体炭化
水素中の水銀含有量は微量で、0.002〜10mg/
kg程度の場合が多い。水銀を除去する際、要すれば液
体炭化水素中のスラッジ等を、予め濾過膜やフィルター
等で濾過し、スラッジとともに濾別される水銀を除去し
ておくことが好ましい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】水銀を含むライトナフサ(C〜Cの炭
化水素)を使用し、種々の水銀濃度における前記の活性
炭の水銀吸着量を測定した。尚、ライトナフサ中に含ま
れる水銀の20重量%は有機水銀であった。ライトナフ
サ100mlを使用し撹拌しながら上記の活性炭10g
2時間接触させた。その間ライトナフサを取り替える
度毎に活性炭と接触する前後のライトナフサ中の水銀の
濃度を測定し、ライトナフサ中の水銀濃度がそれぞれ1
00μg/kg、10μg/kg、1μg/kgの場合
における活性炭の平衡水銀吸着量を測定し、水銀の吸着
性能を評価した。その結果を表1に示す。尚、表におい
て、有機水銀の吸着性能が良好なものは○、不良なもの
は×で表示した。
【表1】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】賦活ガス中の水蒸気含有率が15%以上の
場合には水銀の吸着性能が大幅に低下し、また有機水銀
の吸着性能も大幅に低下した。従って、これらの活性炭
を水銀除去吸着剤として使用することはできない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】(実施例5)実施例1で得られた活性炭1
00gを攪拌しながら、NaS 水溶液(NaS・
9HO(片山化学工業(株)製試薬一級)7.5gを
水100mlに溶解)を振り掛けた。これを130℃で
3時間乾燥して硫化ナトリウム担持量が硫黄分として1
重量%のNaS担持活性炭を得た。この担持活性炭の
水銀の吸着性能を実施例1と同様にして測定し、その結
果を表2に示した。NaSを担持した活性炭は良好な
水銀の吸着性能を示し、また硫黄の溶出もなく実際に水
銀除去用に使用することが可能であった。尚、表2の分
析値において硫黄溶出量の検出限界は0.1mg/kg
である。
【表2】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】(実施例6)NaSの担持量を2重量%
(硫黄分として)とした以外は実施例5と同様にして硫
化ナトリウム担持活性炭を調製した。表2に示す様にこ
の活性炭の水銀吸着性能は良好でありまた硫黄の溶出も
なかった。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】表2に示す様に硫黄単体を担持させた活性
炭は水銀の吸着性能は良好であったが、硫黄の溶出量が
極めて多いためナフサや石油製品中間体等の炭化水素の
水銀吸着剤としては使用できない。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】表2に示す様に、チオ尿素を担持させた活
性炭の水銀吸着性能は良好であったが、硫黄の溶出量が
極めて多いためナフサや石油製品中間体等の炭化水素の
水銀吸着剤としては使用できない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】(実施例9)実施例で調製した活性炭を
直径30cm、長さ1mの吸着塔に均一に充填し、この
中に水銀濃度6μg/kgのライトナフサをLV値0.
30m/min.で通過させた。活性炭層を通過したラ
イトナフサ中の水銀濃度は0.1μg/kg以下であっ
て、水銀はほぼ完全に除去されていた。また、有機水銀
も完全に除去されていた。尚、水銀を除去したナフサ中
には殆ど硫黄認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 清人 岡山県備前市鶴海4125−2 B棟401

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質原料を水蒸気含有率15容量%以下
    の雰囲気で賦活した活性炭を使用することを特徴とする
    液体炭化水素中の水銀の除去方法。
  2. 【請求項2】 炭素質原料を水蒸気含有率15容量%以下
    の雰囲気で賦活した後、硫化アルカリ金属または/及び
    硫化アルカリ土類金属を担持させた活性炭を使用するこ
    とを特徴とする液体炭化水素中の水銀の除去方法。
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