JPS6010776B2 - エチレン除去剤 - Google Patents

エチレン除去剤

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JPS6010776B2
JPS6010776B2 JP54145718A JP14571879A JPS6010776B2 JP S6010776 B2 JPS6010776 B2 JP S6010776B2 JP 54145718 A JP54145718 A JP 54145718A JP 14571879 A JP14571879 A JP 14571879A JP S6010776 B2 JPS6010776 B2 JP S6010776B2
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activated carbon
ethylene
less
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JP54145718A
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栄治 田中
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KURARE KEMIKARU KK
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KURARE KEMIKARU KK
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エチレン除去剤、特に低濃度、低温において
有効なエチレン除去剤に関する。
活性炭に塩化パラジウムを担持したものを触媒として、
エチレンからアセトアルデヒドを生成する反応はよく知
られているが、その多くは反応条件が高温(】00qo
以上)であり、又エチレン濃度は1%以上の高濃度の場
合に限られている。
低温でかつ希薄なエチレンを除去する必要のある場合、
例えば青果物の鮮度保持のためにエチレン除去を計る場
合等には、通常入手出釆る活性炭に塩化パラジウムを担
持したものを使用しても一応目的を達することは出来る
が、かかる条件の下において一層反応速度の速い、かつ
完全に除去出来るエチレン除去剤が求められていた。本
発明者はこの目的を達成するため、塩化パラジウムを担
持させる活性炭について、種々検討を加えた結果、以下
に記するような特定の活性炭を用いることにより室温附
近の低温すなわち000〜40℃で、1皿mという極め
て低濃度のエチレンを極めて速やかに酸化し、エチレン
を完全に除去し得る塩化バラジウム添着活性炭を得る事
に成功し、本発明を完成した。
本発明は次のようである。
‘11 炭素質原料を酸素含有量が3%(容量)以下で
あり、かつ水素ガスおよび/または水蒸気の含有量が1
5%(容量)以下である(i)窒素ガス、 (ii) 炭酸ガス または (iii) 炭酸ガスと窒素ガスの混合ガスで温度50
0℃以上で賦活し、賦活後上記(i)、(ii)または
Gii)のガス中で温度300℃以下に冷却し、しかる
後系外に取出すことにより活性炭を製造し、該活性炭に
塩化パラジウムを0.1〜1凪重量%担持したことを特
徴とするエチレン除去剤。
‘21 活性炭を酸素含有量が3%(容量)以下であり
、かつ水素ガスおよび/または水蒸気の含有量が15%
(容量)以下である(i) 炭素ガス・ (ii) 炭酸ガス または (iii) 炭酸ガスと窒素ガスの混合ガスで温度50
0午C以上で処理し、処理後上記(l)、(ii)また
は血のガス中で温度300qG以下に冷却し、しかる後
系外に取出すことにより活性炭を処理し、該活性炭に塩
化パラジウムを0.1〜1の重量%担持したことを特徴
とするエチレン除去剤。
本発明において用いられる炭素質原料としては、やし殻
炭、石炭などの各種の炭素質材料が挙げられる。かかる
炭素質原料を酸素ガス含有量が3%(容量)以下であり
、かつ水素ガスおよび/または水蒸気の含有量が15%
(容量)以下である窒素ガスもしくは炭酸ガス、あるい
は窒素ガスと炭酸ガスの混合ガスで温度500qo以上
(好ましくは800℃以上)で比表面積が500〆′タ
以上、好ましくは1000で/タ以上になるまで賦活す
る。なお、前記ガスには一酸化炭素等の成分が混合され
ていてもよい。通常の活性炭は、炭素質原料を水蒸気
燃焼ガス(水蒸気、酸素を多量に含む)あるいは空気で
賦活することによって製造されているが、かかる活性炭
を本発明に使用してもエチレン除去効果は低い。本発明
において、上述の特定の組成の酸化性のガスで賦活され
た活性炭を用いることが特徴であり、かかる活性炭は被
酸化性ガスであるエチレンを速やかに酸化する効果を有
するので、活性炭上に添着された塩化パラジウムと共に
エチレン除去を効果的にする。本発明において賦活され
た活性炭を高温のまま系外へ取出し、水蒸気、水素ガス
あるいは酸素ガスを多量に含むガスと接触させると、得
られた除去剤のエチレン除去効果は低くなる。賦活後に
おいても賦活ガスと同様のガスのもとで活性炭を温度3
00℃以下に冷却し、その後系外に取出すことが必要で
ある。冷却時の雰囲気は賦活時に用いられる窒素ガス、
炭酸ガスまたはこれらの混合ガス(酸素、水素、水蒸気
の含有量は規定量以内)の雰囲気であればよく、賦活に
用いるガスと冷却に用いるガスとは必ずしも同一種類の
ものでなくてもよい。さらに、本発明においては、空気
などに触れて酸化されてしまった酸化触媒能の低下した
廃活性炭あるいは常法により製造された活性炭を前述の
賭活ガスと同組成のガス中で、温度500℃以上で処理
し、該ガス中で温度300℃以下に冷却することにより
得られる活性炭も前述の活性炭と同様に用いられる。
かかる処理によって活性炭に酸化触媒能が付与されるの
で、処理された活性炭は本発明において有効に用いられ
る。かかる活性炭の処理は、特許第磯7361号(袴公
昭51−乳397号)に詳細に開示されている。処理が
適用される活性炭としては、石炭、やしがら炭等いかな
るものから製造されたものでもよく、その粒度には特に
制限はない。通常の方法で賦活された活性炭いずれもこ
の方法で処理することにより、本発明のエチレン除去剤
として適用可能な活性炭が得られる。処理温度は500
つ0以上でよく、処理時間は温度500qoの場合には
通常20〜180分でよく、800qoで処理する場合
には数分でよい。次に上記処理方法で得られた活性炭に
塩化パラジウムを坦持させる方法について述べる。
塩酸濃度が0.1〜3規定、好ま〈は0.5〜1規定の
塩酸水溶液に所定量の塩化パラジウムを溶解し、この溶
液に活性炭を入れて燈拝し、塩化パラジウムを充分吸着
させたのち炉別し、活性炭とほぼ同重量の水で洗練し、
200℃で乾燥する。塩化パラジウムの迫持量としては
0.1〜10%好ましくは0.5〜2(重量)がよい。
0.1%以下の場合は活性が低く、10%以上の場合は
高価になるため望ましくない。
塩化パラジウムの担持量の調節は塩酸水溶液中の塩化パ
ラジウムの量と活性炭の量との比を変更することにより
行なわれる。通常、溶液中の塩化パラジウムはほぼ完全
に活性炭に吸着される。なお、塩化パラジウムを担持さ
せた活性炭を他の活性炭あるいは増量剤と混合して使用
することも出来る。以上により得られた塩化バラジゥム
添着活性炭をエチレン除去剤として用いれば室温附近の
低温で極めて速やかに多量のエチレンを処理し、短時間
にエチレン気相濃度を0にすることが出来る。
又、このエチレン除去剤を青果物の鮮度保持に使用する
と極めて長期関にわたって低濃度のエチレンを除去する
ことが出来る。本発明のエチレン除去剤の使用量は目的
、条件等により一概に規定出来ないが、例えば青果物の
鮮度保持の場合には、青果物lkgに対し、0.1〜1
0タ使用すれば好結果が得られる。以下、実施例により
本発明をさらに詳細に説明するが、これによつて本発明
は限定されるものではない。
実施例 1 石炭破砕品(粒度:9〜20メッシュ)をプロパン燃焼
ガス(ガス組成:窒素80%、酸素0.2%、炭酸ガス
9.8%、水蒸気10%)を用いて、900℃で比表面
積1000〆/外こなるまで賦活した後、窒素で置換し
た容器内に活性炭を取り出し、該窒素ガス中で300午
0以下に冷却して試料No.1の活性炭担体を得た。
つぎに、試料No.1と同機に比表面積が1000〆/
のこなるまで賦活した活性炭を窒素中に取出し、*50
0℃まで冷却した後、空気中に取出し、放置冷却して試
料No.2の活性炭坦体を得た。
さらに、試料No.2の活性炭迫体を700℃、N25
0%、C0250%の気流中で10分間処理したのち、
窒素中にに取出し、室温まで冷却して試料No.3の活
性炭担体を得た。また、試料No.2の活性炭担体を9
00℃窒素中で5分間処理した後、窒素中で室温まで冷
却して試料No.4の活性炭坦体を得た。これらの活性
炭に次のようにして塩化パラジウムを添着した。
塩化パラジウム500の9を含む0.5規定塩酸溶液2
00の‘に活性炭迫体50夕を入れてよく縄拝し、1時
間放置した後水を切って純水100の‘で洗総し、20
0℃で乾燥して、塩化バラジゥム添着量1重量%のエチ
レン除去剤を得た。このようにして得られた塩化バラジ
ウム添着炭0.2夕を内容積140叫のガラス製アンプ
ル内に入れ、エチレンを2の【導入したときの気相エチ
レン濃度の縫時変化を測定した。30℃におけるエチレ
ン除去速度の測定結果を第1表に示す。
第1表 本発明のエチレン除去剤(試料No.1、3、4)は何
れもエチレンを短時間に完全に除去し、優れた除去能力
を示した。
一方参考例(試料NO.2、5、6、7)に示すように
通常の活性炭および本発明以外の方法により調製された
ものは何れもエチレン除去速度が遅く、エチレン残存濃
度を1脚ぬ〆下にすることはできなかった。実施例 2
比表面積の異なる活性炭担体について、実施例1と同様
の方法で塩化パラジウムを添着してエチレン除去剤を得
た。
これらのエチレン除去能の試験結果を第2表に示す。第
2表 外 プロパン燃焼ガスの組成=実施例1と同じ、賦活温
度:900℃x* 冷却は500℃から室温まで行なう
(注) エチレン除去能の測定:実施例1と同じ。第2
表に示すように、本発明のエチレン除去剤は活性炭坦体
の比表面積が大きいほど、また塩化パラジウムの添着量
が多いほど性能は高かった。実施例 3第3表に示す本
発明のエチレン除去剤を用いて、室温以下の温度でェ.
チレンの除去能力を測定した。
測定は、エチレン除去剤0.2夕を用いて実施例1と同
様の方法で行なった。結果を第3表に示す。第3表 x プロパン燃焼ガスの組成:実施例1と同じ、賦活
温度:900℃xx 冷却は500℃から室温まで行な
う。
第3表に示すごとく本発明のエチレン除去剤(No.1
921)は参考例(No.202)に比べて低温でも極
めて速やかにエチレンを除去した。実施例 4収穫直後
のぶどう(目蜂)lk9を厚さ30ムのポリヱチレンフ
イルムで包装し、その各々に実施例1で用いだ舌性炭ま
たは塩化バラジウム添着炭を共存させ、1週間後のエチ
レン濃度およびぶどうの脱粒率を測定した。
結果を第4表に示す。第4表× 開封直後にぶどうを取
り出したときすでに脱粒している粒の割合妾* 開封後
のぶどうの房を手で10回上下に猿とぅしフ乞時に脱粒
した粒と自然脱粒した粒の合計の全粒数に対する割合第
4表に示すように本発明のエチレン除去剤(No.1、
3)は参考例(No.2、5、23)に比較して果実の
鮮度保持に大きな効果が有った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素質原料を酸素含有量が3%(容量)以下であり
    、かつ水素ガスおよび/または水蒸気の含有量が15%
    (容量)以下である。 (i)窒素ガス、 (ii)炭酸ガスまたは (iii)炭酸ガスと窒素ガスの混合ガス で温度500℃以上で賦活し、賦活後上記(i)、(ii
    )または(iii)のガス中で温度300℃以下に冷却し
    、しかる後系外に取出すことにより活性炭を製造し、該
    活性炭に塩化パラジウムを0.1〜10重量%担持した
    ことを特徴とするエチレン除去剤。 2 活性炭を酸素含有量が3%(容量)以下であり、か
    つ水素ガスおよび/または水蒸気の含有量が15%(容
    量)以下である。 (i)窒素ガス、 (ii)炭酸ガスまたは (iii)炭酸ガスと窒素ガスの混合ガス で温度500℃以上で処理し、処理後上記(i)、(ii
    )または(iii)のガス中で温度300℃以下に冷却し
    、しかる後系外に取出すことにより活性炭を処理し、該
    活性炭に塩化パラジウムを0.1〜10重量%担持した
    ことを特徴とするエチレン除去剤。
JP54145718A 1979-11-09 1979-11-09 エチレン除去剤 Expired JPS6010776B2 (ja)

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JPS5670837A JPS5670837A (en) 1981-06-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0612383U (ja) * 1992-06-25 1994-02-15 株式会社ツキオカ ティッシュペーパ容器
EP0654406A1 (en) * 1993-11-22 1995-05-24 Kuraray Chemical Co., Ltd. Freshness keeping sheet
CN1090225C (zh) * 1995-07-27 2002-09-04 太阳工程株式会社 从液态烃中除去汞的方法

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JPH01168233A (ja) * 1987-12-25 1989-07-03 Topy Ind Ltd 果菜用の鮮度保持材及びその製造方法

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