JPH02113849A - 鮮度保持剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は青果物等の鮮度保持剤に関するものである。

（従来の技ｆｒ） 従来、青果物の鮮度保持方法として青果物より発生する
エチレンを除去することが行われており、種々のエチレ
ン吸着剤が鮮度保持剤として利用されている。このエチ
レン吸着剤である鮮度保持剤としては活性炭が育効であ
ることから活性炭を利用したものがほとんどであり、例
えば、ヤシガラ活性炭、塩化パラジウム添着炭、臭素添
着炭があり、いずれも顆粒状となされて通気性小袋に封
入されて使用されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、ヤシガラ活性炭はエチレン以外に悪臭に
も効果を発揮する万能型のものである反面、その吸着機
構が単純な物理的吸着であることからエチレンの除去能
力が低く、青果物の鮮度を十分保持することができない
問題点がある。塩化パラジウム添着炭は接か酸化型触媒
で高性能である反面、多量の水分の存在による性能低下
があるため、水分が共有する青果物に対してはエチレン
除去を十分１ζなし得す、青果物への適用には未だ十分
とはいえないと共に、価格的にも高価となる問題点があ
る。又、臭素添着炭は化学的吸着機構を有する一般的な
エチレン吸着剤であるが、温度変化とくに温度上昇によ
り臭素が脱着し、性能が低下したり、包装小袋が変色す
る問題点がある。

しかもこの臭素添着炭は水の存在Ｉこより強酸性となる
ために水分が共有する青果物に適用する際には中和剤を
必要とすると共ｌこ、臭素は廃棄処理等の問題から人体
に有害となるといつた問題点らある。

本発明は、かかる現状に鑑み、高性能で安全性の高いエ
チレン除去剤、すなわち鮮度保持剤を提供することを目
的としている。

（課題を解決するための手段） 本発明は、種々検討を重ねた結果、従来の塩化パラジウ
ムが添着された活性炭の高性能、安全性に着目し、この
塩化パラジウム添着炭が有する問題点、すなわち水分の
存在により触媒能力が低下するという問題点を、塩化パ
ラジウムを添着した微粉末活性炭と顆粒状乾燥剤とを組
合わせることにより解決したものである。

上記触媒系の塩化パラジウム添着炭のエチレン除去の機
構は Ｃ！　ｌ”ｉｔ　＋　Ｈ！　Ｏ＋　Ｐ　ｄ　Ｃｌ　ｔ−
→ＣＨｓＣ）（０＋　Ｐｄ　＋２ＨＣ１活性炭 Ｐｄ　千２ＭＣｌ　＋　’Ａ　Ｏｘ　　　　ＰｄＣＪ＋
　十Ｈｔ０と考えられている。従って水分が存在しない
と反応は進まないが、逆に水分が多すぎると活性炭の性
能が低下し、塩化パラジウムの再成能力が低下し、失活
する。この点から活性炭として湿度の影響を受は雉い粒
径２０〜６０メツシュの顆粒状のものが従来から使用さ
れてきた。しかしながら、触媒の高性能化という点から
５活性炭を微粉末状として表面積を大きくするのが好ま
しいが、これでは吸湿性が増し湿度の影響を受けやすく
なってしまう。このことから、本発明は、活性炭は吸着
作用、乾燥剤は吸収作用であるという両者のｉｉｆ除去
能力の差を利用し、顆粒状乾燥剤の表面に依粉末活性炭
を付着させることにより上記、ｉＪ！題を解決しうるこ
とを見い出した。

本発明鮮度保持剤は、塩化パラジウムを１〜５１！屋％
添着した粒径１５０〜４００メツシュの微粉末活性炭と
潮解性のない顆粒状乾燥剤とがｌ：５０〜１：３００の
重量比率で混合されて耐水性かつ通気性を有する袋ｊこ
封入され、袋内に塩化パラ’）ラムが２．５Ｘ１０”ｐ
以上存在するようになされたものである。

本発明における活性炭としては、一般にヤシガラ活性炭
が使用されるが１石炭、石油系ピッチ、オイルカーボン
等、炭素質材料を原料とするものＳあってもよい。活性
炭の９度は融媒の高性能化という点から１５０〜４００
メツシュ、好ましくは２００〜３００メツシュの微粉末
状となされている。

塩化パラジウムは上記活性炭を担体としてこれニ添着さ
れている。塩化パラジウムの添着量は活性炭に対して１
〜５１！量％となされている。この添着１は１重量％以
下であるとその効果が十分発揮できず、５重量％以上で
あると添着１を増した割１ζは効果が向上せず塩化パラ
ジウムの使用効率が低下することから、１〜５重愈％が
好ましい。

乾燥剤としては、顆粒状で潮解性のないものが使用され
る。例えば、シリカゲル、ゼオライトあるいはマグネシ
ウム系複合無機塩等が使用される。

又、本発明鮮度保持剤は、上記塩化パラジウムを添着し
た微粉末活性炭と顆粒状乾燥剤とが１＝５０〜１：３０
０の重量比率で混合されて袋詰めされる。この混合比率
は乾燥剤の社が少いと湿度除去効果が十分発揮できず、
乾燥剤の量が必要以上に多すぎてもそれ以上効果が向上
しないことから上記１　：５Ｑ〜１：３ＱＱが好ましい
。上記混合比率は１：８０〜１：１５０であるとより好
ましい。又、袋内に封入された上記混合物における塩化
パラジウムの量は、エチレン除去能力の面から少くとも
２．５Ｘ１０−３ｙ　以上存在するようになされている
。

本発明における袋としては、通気性、耐水性を有するも
のであればよく、例えば、不織布、不織布１ζ有孔ポリ
エチレンシートをラミネートしたもの等が使用される。

次に本発明の性能を調べるため＋Ｃ、エチレン除去剤と
して、２００〜３００メツシュの微粉末ヤシガラ活性炭
に塩化パラジウムを５ｆｆｉ量％添着したもの０．０５
９をシリカゲル４．９５７上に付着させたものと、上記
シリカゲルの代わりにマグネシウム系複合無機塩を用い
たものの２ｆｆｉｌｌを準備した。

容量４０００■のガラスビンに上記エチレン除去剤５ｙ
を入れ、さらにエチレン５代（１２５０ｐｐｍ　）を入
れて静置法でエチレン吸収状況を調べ、その結果を第１
表（ζ示した。又、ｍ境条件は室温とし、ガラスビン内
は青果物の流通、保存時の条件に合せて飽和水蒸気下で
実験した。なお、比較例として、エチレン除去剤として
、２００〜３００メツシュの微粉末ヤシガラ活性炭こと
塩化パラジウムを５′ｊＩＬＩＩｋ％添着したもの０．
０５　Ｆを用いた場合、２０〜６０メツシュの顆粒状ヤ
シガラ活性炭５ｙを用いた場合ｔζついても同様の実験
を行い、その結果を第１表に合わせＣ示した。このｉｆ
表から、本発明におけるエチレン除去剤が効果があるこ
とが確認できた。

（以下余白） 第 表 （数値はエチレン残量％） （実施例） 以下、本発明の実施例について説明する。

実施例１ ２００〜３００メツシュの微粉末ヤシガラ活性炭に塩化
パラジウムを５重量％添着したもの０，０５２をシリカ
ゲル４．９４Ｍ上に付着させたものを、透気１ｆ２００
〜２５０ｘ／Ｌ　ＯＯｃｅ　（ガーレ法）ノ袋（厚み５
０μのポリエステル不織布に微孔ボリエステル不織布に
微孔ポリエチレンンートをラミネートしたもの）に封入
して鮮度保持剤とした。

キイライフルーツＩＫｇを厚み４０μのポリエチレンフ
ィルム酸の包装袋に封入すると共に上記鮮度保持剤を同
封し、室温（２０℃）で放置し、包装袋内のエチレン濃
度を測定し、その結果を第２表に示した。なあ、比較例
１として鮮度保持剤として一般に用いられている臭素添
着炭（臭素１５１１！鰍％添着）を用いた場合、比較例
２として包装袋内に鮮度保持剤を全く存在させない場合
についても上記と同様にエチレン濃度を測定し、その結
果を第２表１と合わせて示した。

（以下余白） ｊｌ！２　　　　　表 （数値はエチレン！Ｉｌｔｐｐｍ） 実施例２ ２００〜３００メツシュの微粉末ヤシガラ活性炭に塩化
パラジウムを５ｍ１１％添着したものｏ、。

５２をマグネシウム系複合無機塩からなる乾燥剤４、９
５９上ｌこ付、Ｓさせたものを、実施例１と同様の袋に
封入して鮮度保持剤とした。りんご（ふじ）３即を厚み
４０７７のポリエチレンフィルム酸の包装袋１ζ封入す
ると共に上記鮮度保持剤を同封し。

室温（２０℃）で放置し、包装袋内のエチレン濃度を測
定し、その結果を第３表に示した。なお、比較例１、比
較例２は実施例１の場合のものと同様であり、それぞれ
臭素添着炭を用いた場合、鮮度保持剤を何も用いない場
合であり、上記と同様にエチレン濃度を測定し、その結
果を第３表に合わせて示した。

第　　　　３　　　　表 （数値はエチレン濃度ｐｐｍ） （発明の効果） 以上詳述した如く、本発明鮮度保持剤は、塩化パラジウ
ムを添着した微粉末活性炭と顆粒状乾燥剤とが混合され
ているので、微量で有効かつ有効時間が長く、臭素添着
炭等に比べ安全性が高％Ｎ０しかも、水分が共有する青
果物に適用しても、従来の如く水分の存在による性能低
下がなく、エチレン除去を十分行うことができ青果物の
鮮度を保持することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）塩化パラジウムを１〜５重量％添着した粒径１５０
   〜４００メッシュの微粉末活性炭と潮解性のない顆粒状
   乾燥剤とが１：５０〜１：３００の重量比率で混合され
   て耐水性かつ通気性を有する袋に封入され、袋内に塩化
   パラジウムが２．５×１０＾−＾３ｇ以上存在するよう
   になされた鮮度保持剤。