JPH03979B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH03979B2
JPH03979B2 JP14758582A JP14758582A JPH03979B2 JP H03979 B2 JPH03979 B2 JP H03979B2 JP 14758582 A JP14758582 A JP 14758582A JP 14758582 A JP14758582 A JP 14758582A JP H03979 B2 JPH03979 B2 JP H03979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
freshness
chlorine dioxide
preserving agent
agent
solid carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14758582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5939243A (ja
Inventor
Nobuaki Myakoshi
Akira Kobayashi
Eiji Takemura
Hiroshi Kumagai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP57147585A priority Critical patent/JPS5939243A/ja
Publication of JPS5939243A publication Critical patent/JPS5939243A/ja
Publication of JPH03979B2 publication Critical patent/JPH03979B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は青果類の鮮度保持剤に係り、さらに詳
しくは、青果類から吐出され、青果類の熟成を促
進するエチレンガスを吸着除去することにより青
果類の追熟を防止するに有効な鮮度保持剤に関す
る。 青果類の鮮度保持剤として、青果類から吐出さ
れるエチレンガスを活性炭等の物理的吸着を利用
して除去する鮮度保持剤が知られ実用化されてい
るが、一般にその吸着力は弱く充分な鮮度保持効
果を発揮するには至つていない。一方鮮度保持効
果に優れた鮮度保持剤として、二酸化塩素の酸化
力を利用してエチレンガスを化学的に酸化分解す
る鮮度保持剤(以下、「二酸化塩素系鮮度保持剤」
という。)が特公昭48−32079号公報に記載されて
いる。鮮度保持剤は二酸化塩素系酸化剤水溶液を
平均粒子直径10ミクロン以下の塩基性吸着剤に吸
着せしめたPH8以上の実質的に乾燥状態の粉末固
体組成物である。該鮮度保持剤においては保存時
等のエチレンの不存在下における二酸化塩素の自
然分解を抑制するためPH8以上に保持されてお
り、その使用に際しては通常該鮮度保持剤と酸性
固体粒子とを混合しPH6以下とし二酸化塩素を活
性化して用いる。したがつて該鮮度保持剤を酸性
固体粒子と混合することなく単独で用いる場合に
は二酸化塩素が安定化されているため酸化力が弱
くエチレンガスを充分分解除去することができ
ず、また、通常の使用法を用いる場合には、酸性
固体粒子との混合により二酸化塩素は過剰に活性
化され、自然分解するため鮮度保持効果が持続し
ない欠点を有している。また、その使用法も煩雑
である。 本発明は、前記公知の二酸化塩素系鮮度保持剤
の欠点を改良した、すなわち、保存中において自
然分解が少く安定であり、かつ、単独使用におい
てエチレンガスを充分に酸化分解しさらにその効
果に持続性のある二酸化塩素系鮮度保持剤を提供
することを目的とする。 本発明者等は前記目的を達成せしめるべく鋭意
研究した結果、二酸化塩素系鮮度保持剤におい
て、二酸化塩素系酸化剤水溶液を担持せしめるべ
き固体担体の粒径が50ミクロン以上であり、該鮮
度保持剤の5%水性スラリーのPHが7以上であ
り、かつ、その含有水分が15%以上である時、充
分な酸化力を保持し、かつ、保存に際して極めて
安定であることを見出し本発明を完成した。 本発明は、二酸化塩素系酸化剤水溶液を固体担
体に担持せしめてなる鮮度保持剤において、固体
担体の粒度が50ミクロン以上であり、5%水性ス
ラリーのPHが7以上であり、かつ、含有水分が15
重量%以上であることを特徴とする鮮度保持剤で
ある。 本発明において、二酸化塩素系酸化剤水溶液
は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の亜塩
素酸塩水溶液もしくは、二酸化塩素ガスを、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属の塩類たとえば
炭酸ナトリウム等と過酸化水素との混合水溶液あ
るいはアルカリ性過酸素化合物たとえば過炭酸ナ
トリウム、過ホウ酸ナトリウム等の水溶液に吸収
せしめた安定化された二酸化塩素水溶液である。
また、固体担体は、15重量%以上の水分を含有せ
しめても固体粒子としての性質を有するもの、た
とえばシリカゲル、ゼオライト多孔質粘度鉱物等
が使用でき比表面積が50m2/g以上であるものが
好ましい。 本発明において、鮮度保持剤は前記固体担体に
二酸化塩素系酸化剤水溶液を有効な二酸化塩素含
有量が0.3〜5重量%となる如く担持せしめた固
体粒子組成物である。二酸化塩素含有量が0.3重
量%以下においては、エチレンガスの除去力が弱
く鮮度保持剤としての充分な効果を上げることが
できず、また、5重量%以上では、使用時に二酸
化塩素ガスが発生し雰囲気が汚染されるため好ま
しくない。 本発明において、前記固体担体の粒度は50ミク
ロン以上に、鮮度保持剤の5%水性スラリーのPH
が7以上に、かつ、含有水分が15重量%以上に限
定される。固体担体粒度が50ミクロン以下、特に
前記公知例の如く10ミクロン以下においては固体
担体の二酸化塩素吸着力に余裕があるため二酸化
塩素の安定化されその酸化力が弱りエチレンガス
の分解が不充分となり鮮度保持効果が低下して好
ましくない。好ましい固体担体粒度は、70〜500
ミクロンである。また、鮮度保持剤の5%水性ス
ラリーのPHが7以下では、保存時等エチレンガス
の不存在下において、二酸化塩素の自然分解が著
しく鮮度保持剤として実用に供することは不可能
である。好ましくは5%水性スラリーのPHが9〜
11に調整される。さらに鮮度保持剤の含有水分が
15重量%以下では、担体粒度が50ミクロン以上
で、かつ、5%水性スラリーのPHが7以上であつ
ても不安定であり保存時の二酸化塩素の自然分解
が著しい。一方、担体粒度が50ミクロン以下の場
合5%水性スラリーのPHが7以上であれば含有水
分が15重量%以下でも安定であり保存時の二酸化
塩素の自然分解は少なくなるが、エチレンガスの
除去力が弱くなり、使用時にPHを低下させる等の
活性化処理が必要となり好ましくない。好ましい
水分含量は20〜30重量%である。 有効な二酸化塩素0.3〜5重量%を含有する二
酸化塩素系鮮度保持剤において、固体担体粒子が
50ミクロン以上、好ましくは70〜500ミクロンで
あり、該鮮度保持剤の5%水性スラリーのPHが7
以上、好ましくは9〜11であり、かつ、含有水分
が15重量%以上好ましくは20〜30重量%である本
発明の二酸化塩素系鮮度保持剤は、その保存に際
して十分に安定であり、かつ、青果類から吐出さ
れるエチレンガスの量に応じてそれを吸収分解
し、該青果類の追熱を防止し充分な鮮度保持効果
を有すると共にその効果は持続性がある。そし
て、その鮮度保持剤は、単独で青果類の包装中に
同封使用できるため使用上の煩雑さもない。さら
に従来からの用途である青果類の輸送、貯蔵等の
流通過程における青果類の鮮度保持のみにその用
途は限定されることなく、一般家庭においても冷
蔵庫内における青果類の鮮度保持にも使用でき
る。 また、本発明の鮮度保持剤は脱臭効果をも有し
ており、冷蔵庫内等の脱臭剤兼鮮度保持剤として
使用することができる。 本発明は、保存安定性に優れ、鮮度保持効果に
持続性のある、かつ、脱臭効果をもあわせ持つ鮮
度保持剤を提供するものであり、本発明の鮮度保
持剤の使用は青果類の長期保存および長距離輸送
を可能にするものであり、その産業的意義は極め
て大きい。 以下、本発明を実施例および比較例によりさら
に詳細に説明する。ただし、本発明は下記実施例
に限定されるものではない。 実施例 1 亜塩素酸ナトリウム(日曹クロライト:日本曹
達製)25重量%の水溶液に水酸化ナトリウムを加
えてPHを調整し二酸化塩素系酸化剤水溶液とし
た。次いでこの二酸化塩素系酸化剤水溶液を粒度
70〜250ミクロンのシリカゲルに担持せしめ鮮度
保持剤を調整した。調整した鮮度保持剤の組成を
第1表中に示す。調整した鮮度保持剤をポリエチ
レン製の袋に封入し、室温(10〜25℃)にて30日
間保存した。保存前後の二酸化塩素濃度をヨード
分離法により測定した。測定結果を第2表中に示
す。また、30日保存後の鮮度保持剤4gを非通気
性の袋(マイラーパツク:内容積3)に封入
し、この袋に空気で希釈したエチレンガス2を
送入した。鮮度保持剤とエチレンガスとの共存物
を室温(10〜25℃)に24時間保持した。保持前後
のエチレンガス濃度をガスクロマトグラフにより
測定し、エチレンガス除去力の確認を行つた。結
果を第2表中に示す。 実施例 2 実施例1において、調製された鮮度保持剤と二
酸化塩素濃度を代えた以外は、同様の鮮度保持剤
を調整し、実施例1と同様の試験を行つた。調製
した鮮度保持剤の組成を第1表中に、試験結果を
第2表中に示す。 実施例 3 実施例1において、固体担体をゼオライトに代
えた以外に同様に処理し、鮮度保持剤を調製し実
施例1と同様の試験を行つた。調整した鮮度保持
剤の組成を第1表中に、試験結果を第2表中に示
す。 比較例 1〜3 実施例1と同様にして、5%水性スラリーの
PH、含水量、および担体粒度の異る鮮度保持剤を
調製した。これらの鮮度保持剤について実施例1
と同様の試験を行つた。調製した鮮度保持剤の組
成を第1表中に、試験結果を第2表中に示す。 参考例 1 粒状活性炭4gを使用して、実施例1と同様の
エチレンガス除去力試験を行つた。結果を第2表
中に示す。
【表】
【表】 実施例 4 実施例1で調製した鮮度保持剤5gを通気性の
ポリシートでパツクした梨(豊水)30個と共にポ
リ袋に密封した。このポリ袋を段ボール箱に入れ
室温(15〜25℃)にて15日間保存後開封し、梨の
外形観察を行なつた。また、鮮度保持剤を使用し
ないで同一条件の保存試験を行つた。鮮度保持剤
を使用しなかつた梨はすべて黒色に変色し、一部
形状のくずれが認められたが、鮮度保持剤を使用
した梨にはほとんど変化が認められなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二酸化塩素系酸化剤水溶液を固体担体に担持
    せしめてなる鮮度保持剤において、固体担体の粒
    度が50ミクロン以上であり、5%水性スラリーの
    PHが7以上であり、かつ、含有水分が15重量%以
    上であることを特徴とする鮮度保持剤。 2 担持された二酸化塩素含有量が0.3〜5重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の鮮度保持
    剤。 3 固体担体に担持せしめる二酸化塩素系酸化剤
    水溶液が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
    の亜塩素酸塩水溶液もしくは安定化された二酸化
    塩素水溶液である特許請求の範囲第1項記載の鮮
    度保持剤。 4 固体担体がシリカゲルまたはゼオライトであ
    る特許請求の範囲第1項記載の鮮度保持剤。
JP57147585A 1982-08-27 1982-08-27 鮮度保持剤 Granted JPS5939243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57147585A JPS5939243A (ja) 1982-08-27 1982-08-27 鮮度保持剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57147585A JPS5939243A (ja) 1982-08-27 1982-08-27 鮮度保持剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5939243A JPS5939243A (ja) 1984-03-03
JPH03979B2 true JPH03979B2 (ja) 1991-01-09

Family

ID=15433671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57147585A Granted JPS5939243A (ja) 1982-08-27 1982-08-27 鮮度保持剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5939243A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9073754B2 (en) 2008-05-30 2015-07-07 Dharma IP, LLC Systems, methods, and compositions involving chlorine dioxide and zeolite

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049784A (ja) * 1983-08-29 1985-03-19 Daishiro Fujishima 食品の保存方法
JPS62290871A (ja) * 1986-02-13 1987-12-17 Mazda Motor Corp タングステンカ−バイト層を有する耐摩耗性物品及びその製造方法
JPS6313591U (ja) * 1986-07-14 1988-01-28
US4917820A (en) * 1986-08-26 1990-04-17 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Ethylene removal agent, postharvest preservation agent and deodorant
JPS63147468A (ja) * 1986-12-10 1988-06-20 牧田 正行 消臭・吸液用複合材料体
JPH0297349A (ja) * 1988-10-04 1990-04-09 Nasa:Kk 食品鮮度保持材
US6605304B1 (en) * 1998-02-09 2003-08-12 Bernard Technologies, Inc. Silicate-containing powders providing controlled, sustained gas release

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9073754B2 (en) 2008-05-30 2015-07-07 Dharma IP, LLC Systems, methods, and compositions involving chlorine dioxide and zeolite

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5939243A (ja) 1984-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5928458B2 (ja) 二酸化塩素剤及び二酸化塩素の発生方法
CA1100355A (en) Freshness keeping agent for vegetables and fruits
JP5605744B2 (ja) 安定化二酸化塩素剤および二酸化塩素の安定した発生方法
EP0036575A2 (en) A method for storing roasted coffee or beans
KR0130460B1 (ko) 산소 흡수제 및 그의 제조방법
JPH03979B2 (ja)
US3016336A (en) Deoxygenating method and product
CN113662004A (zh) 一种以沸石为载体的缓释型二氧化氯消毒卡片
US3095307A (en) Deoxygenating method and product
JPS58161904A (ja) 二酸化塩素ガスを緩慢に発生する組成物
US20130302479A1 (en) Removing sulfur dioxide from packaging
JPS63233748A (ja) 鮮度保持剤または脱エチレン剤
JPS626848B2 (ja)
JPH01148341A (ja) エチレン吸着剤
JPH11207177A (ja) 脱酸素剤
JPH04349104A (ja) 粉末又は粒状環境浄化組成物
JPS6120339B2 (ja)
JPH02113849A (ja) 鮮度保持剤
KR101223196B1 (ko) 에틸렌 가스 흡수제 및 그 제조방법
JPS63280744A (ja) 生鮮品の鮮度保持用包装用シート
JPH04320641A (ja) 鮮度保持剤または脱エチレン剤
JPH043191B2 (ja)
JPH02135046A (ja) 鮮度保持剤
JP2524549Y2 (ja) 青果物の鮮度保持紙
JPH0252040A (ja) エチレン吸着剤及び植物の鮮度保持方法