JPH043191B2 - - Google Patents

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JPH043191B2
JPH043191B2 JP13420785A JP13420785A JPH043191B2 JP H043191 B2 JPH043191 B2 JP H043191B2 JP 13420785 A JP13420785 A JP 13420785A JP 13420785 A JP13420785 A JP 13420785A JP H043191 B2 JPH043191 B2 JP H043191B2
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JP13420785A
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Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本発明は青果物等の追熟、老化、変色及び悪臭
発生等を抑制するための鮮度保持剤に関するもの
である。 〈従来の技術〉 青果物等は貯蔵中に青果物等自身からエチレン
あるいは炭酸ガスなどを発生し、その結果青果物
の生理障害を起こし、追熟、老化、変色等を早め
ることは、よく知られていることである。 そこで、従来より青果物に対し、発生するエチ
レン、炭酸ガス等の影響をなくすべくこれらのガ
スの除去を目的として、鮮度保持剤が種々提案さ
れている。 例えば、代表的には活性炭、過マンガン酸カリ
ウム等が知られている。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、活性炭は、エチレン等を吸着す
ることによつて除去するものであり、高い除去率
を得るには限界があり、他方過マンガン酸カリウ
ムは、エチレン等を酸化分解して除去するもので
あるが、除去速度が遅いという欠点がある。 〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は上記問題点を解決すべく精意研究を
行つた結果本発明を得た。 すなわち、本発明は、ゼオライト、ベントナイ
ト、過マンガン酸カリウム、消石灰およびコロイ
ダルシリカを配合し、平均粒径が1〜5mmに成型
してなることを特徴とする鮮度保持剤にかかるも
のである。 本発明に適用できるゼオライトとは、結晶性の
アルミノ珪酸塩で、いわゆるゼオライト結晶構造
を有し、そのカチオン交換可能なものである。こ
の結晶構造はX線回折によつて容易に確認され、
実質的に無定形のアルミノ珪酸塩は原体としては
適さない。この種のゼオライトとしては、例え
ば、A型、X型、Y型およびP型ゼオライト、モ
ルデナイト、アナルサイト、ソーダライト族アル
ミノ珪酸塩、クリノプチロライト、エリオナイト
又はチヤバサイト等があげられ、またこれらは合
成品又は天然品のいずれであつてもよく、さらに
合成品について、その製法は特に限定する必要は
ない。 次にベントナイトとは、SiO2とAl2O3を主とし
てSiO2/Al2O3が約4.4〜7.7であるモンモリロナ
イトを主成分とした周知の粘土鉱物である。 また、過マンガン酸カリウムは、軟マンガン鉱
に水酸化カリウムを加え、空気を通じながら酸化
焙焼して、マンガン酸カリウムを得、これを水で
抽出して塩素または二酸化炭素で化学的に酸化ま
たは不均化を行なうか、あるいは電解酸化して得
られる等の方法があるが、本発明における過マン
ガン酸カリウムは製法等に特に限定はない。 更に、消石灰としては、試薬、工業品いずれで
も使用できるが粒度の細かいものがコロイダルシ
リカとの反応性も良く好ましい。例えば工業用消
石灰特号(JISR9001)などが挙げられる。 本発明は、上記四成分に結合剤としてコロイダ
ルシリカを配合するものであるが、これはシリカ
ゾルとして平均粒子径30mμ以下のシリカ成分を
SiO2として5〜50重量%、通常10〜30重量%を
コロイド状に水中分散させたものを用いる。 本発明の鮮度保持剤は一般に、ゼオライトが20
〜70重量%、ベントナイトが10〜30重量%、過マ
ンガン酸カリウムが2〜30重量%、消石灰が4〜
20重量%およびコロイダルシリカがSiO2として
0.5〜10重量%を配合し成型してなるものである。 その理由は、上記の範囲外では、その配合比に
よつて、エチレンの酸化分解速度の低下あるいは
空孔容積の縮小による除去効率の低下、可塑性の
減小による成型性の悪化、造粒強度の低下および
耐水性の低下などを呈するためである。 又、本発明において、上記組成で造粒成型する
と成型の作業性もよいことは勿論であるが、強度
のすぐれた造粒物が得られる。この詳細な理由は
明らかではないが、恐らくコロイダルシリカ自体
の結合作用に加えてその一部が消石灰と反応し、
活性は微粒子状、繊維状または帯鋼状の非晶質又
は結晶質珪酸カルシウムを生成するものと考えら
れ、このことによつてゼオライト等の他の素材を
強固に結合させると思われる。他方、過マンガン
酸カリウムは適度の水分の存在によつてその酸化
作用は著しく、吸着されるエチレンガスをすみや
かに酸化分解する作用を有する。このように、活
性な珪酸カルシウムおよびゼオライトにより、鮮
度阻害ガスを効果的に吸着すると共にゼオライト
のもつ結合水いわゆるゼオライト水が常に平衡的
に存在するので、過マンガン酸カリウムの酸化力
により定常的にエチレンガス等の除去が行われ、
効果的に青果物の鮮度が保持されるわけである。 本発明の鮮度保持剤は上記の各成分の配合割合
で水とともに混練し、通常の方法によつて形状を
球形、円筒形あるいは針状等適宜に整え成型し、
乾燥して製造することが出来る。 又、本発明の鮮度保持剤は、その使用態様によ
り所望の形状と大きさに成型すればよいが、多く
の場合平均径1〜5mmに成型したものが、エチレ
ンガス等の除去効率がすぐれているので、好まし
い。 本発明の鮮度保持剤の使用方法として、通常通
気性のパルプ紙又は合成紙の袋に詰めて用いるの
がよい。例えば、ポリプロピレンフイルム、ポリ
エチレンフイルム等、あるいはこれをラミネート
した薄葉紙等の透気性を有する材質の袋等の容器
に充填して使用されるが、使用方法は特に限定す
るものではない。 〈実施例〉 実施例 1 ゼオライト 66重量部 ベントナイト 10 〃 過マンガン酸カリウム 18 〃 消石灰 5 〃 コロイダルシリカ 3 〃 (SiO230%含有) 上記原料の配合物に水32重量部を加えて混合、
混練したのち押出し成型機で1mm径に造粒及び乾
燥して鮮度保持剤100重量部を得た。 (エチレン除去試験) 実施例1で得られた鮮度保持剤を用いてエチレ
ンの除去試験を行つたところ、表1の結果が得ら
れた。
【表】 器内のエチレンガスの濃度を経時
的に測定したものである。
(鮮度保持試験) 厚さ0.03mmポリエチレンラツプでキウイフルー
ツを10Kg及び実施例1で得た鮮度保持剤を所定量
包んだものを1コンテナとして箱詰し、このコン
テナを積重ねてミカン常温貯蔵庫内に貯蔵した。
4ケ月後のキウイフルーツの硬さ試験の結果を表
2および表3に示す。
【表】
【表】 (注) 鮮度保持剤及び鮮度の評価
法は、表2の注1、注2と同
様である。
(耐水性試験) (1) 実施例1で得た鮮度保持剤約1gを100mlネス
ラー管に入れ、これに水100mlを加え、一ケ月
間放置したが、崩壊は全く見られなかつた。 (2) 表4に示す原料成分を混練機にてよく混合し
たのち、押出し成型機にて直経3mmの円柱状と
して105℃3時間乾燥した各試料を得た。 得られた各試料の物性を測定し、その結果を
表4に表わす。また、これらの耐水性をみるた
め試料を水に漬浸してKMnO4色を除いて調べ
たところ、試料Bは速やかに崩壊し耐水性がな
かつたが、試料Aは本願発明の出願以後(昭和
60年6月21日)現在に至るまで全く安定で半永
久的に耐水性があることを確認された。
【表】
【表】 〈効果〉 本発明にかかる鮮度保持剤は、耐水性および成
型性にすぐれエチレンガスの除去に特に優れるこ
とによつて青果物等の鮮度保持に効果的に使用す
ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゼオライト、ベントナイト、過マンガン酸カ
    リウム、消石灰およびコロイダルシリカを配合
    し、平均粒径が1〜5mmに成型してなることを特
    徴とする鮮度保持剤。
JP60134207A 1985-06-21 1985-06-21 鮮度保持剤 Granted JPS61293375A (ja)

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JP60134207A JPS61293375A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 鮮度保持剤

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JPS61293375A JPS61293375A (ja) 1986-12-24
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IT1273353B (it) * 1994-03-01 1997-07-08 Domenico Brancato Snc Di Franc Procedimento per la conservazione e maturazione di prodotti ortofrutticoli in specie nelle celle frigorifere
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JPS6141605A (ja) * 1984-07-31 1986-02-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用懸架装置

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