JPH043181B2 - - Google Patents

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JPH043181B2
JPH043181B2 JP26680488A JP26680488A JPH043181B2 JP H043181 B2 JPH043181 B2 JP H043181B2 JP 26680488 A JP26680488 A JP 26680488A JP 26680488 A JP26680488 A JP 26680488A JP H043181 B2 JPH043181 B2 JP H043181B2
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palladium chloride
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ethylene
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は青果物等の鮮度保持剤に関するもので
ある。 (従来の技術) 従来、青果物の鮮度保持方法として青果物より
発生するエチレンを除去することが行われてお
り、種々のエチレン吸着剤が鮮度保持剤として利
用されている。このエチレン吸着剤である鮮度保
持剤としては活性炭が有効であることから活性炭
を利用したものがほとんどであり、例えば、ヤシ
ガラ活性炭、塩化パラジウム添着炭、臭素添着炭
があり、いずれも顆粒状となされて通気性小袋に
封入されて使用されている。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、ヤシガラ活性炭はエチレン以外
に悪臭にも効果を発揮する万能型のものである反
面、その吸着機構が単純な物理的吸着であること
からエチレンの除去能力が低く、青果物の鮮度を
十分保持することができない問題点がある。塩化
パラジウム添着炭は接触酸化型触媒で高性能であ
る反面、多量の水分の存在による性能低下がある
ため、水分が共存する青果物に対してはエチレン
除去を十分になし得ず、青果物への適用には未だ
十分とはいえないと共に、価格的にも高価となる
問題点がある。又、臭素添着炭は化学的吸着機構
を有する一般的なエチレン吸着剤であるが、温度
変化とくに温度上昇により臭素が脱着し、性能が
低下したり、包装小袋が変色する問題点がある。
しかもこの臭素添着炭は水の存在により強酸性と
なるために水分が共存する青果物に適用する際に
は中和剤を必要とすると共に、臭素は廃棄処理等
の問題から人体に有害となるといつた問題点もあ
る。 本発明は、かかる現状に鑑み、高性能で安全性
の高いエチレン除去剤、すなわち鮮度保持剤を提
供することを目的としている。 (課題を解決するための手段) 本発明は、種々検討を重ねた結果、従来の塩化
パラジウムが添着された活性炭の高性能、安全性
に着目し、この塩化パラジウム添着炭が有する問
題点、すなわち水分の存在により触媒能力が低下
するという問題点を、塩化パラジウムを添着した
微粉末活性炭と顆粒状乾燥剤とを組合わせること
により解決したものである。 上記触媒系の塩化パラジウム添着炭のエチレン
除去の機構は C2H4+H2O+PdCl2→CH3CHO+Pd+2HCl Pd+2HCl+1/2O2活性炭 ―――→ PdCl2+H2O と考えられている。従つて水分が存在しないと反
応は進まないが、逆に水分が多すぎると活性炭の
性能が低下し、塩化パラジウムの再成能力が低下
し、失活する。この点から活性炭として湿度の影
響を受け難い粒径20〜60メツシユの顆粒状のもの
が従来から使用されてきた。しかしながら、触媒
の高性能化という点から、活性炭を微粉末状とし
て表面積を大きくするのが好ましいが、これでは
吸湿性が増し湿度の影響を受けやすくなつてしま
う。このことから、本発明は、活性炭は吸着作
用、乾燥剤は吸収作用であるという両者の湿度除
去能力の差を利用し、顆粒状乾燥剤の表面に微粉
末活性炭を付着させることにより上記課題を解決
しうることを見い出した。 本発明鮮度保持剤は、塩化パラジウムを1〜5
重量%添着した粒径150〜400メツシユの微粉末活
性炭と潮解性のない顆粒状乾燥剤とが1:50〜
1:300の重量比率で混合されて耐水性かつ通気
性を有する袋に封入され、袋内に塩化パラジウム
が2.5×10-3g以上存在するようになされたもの
である。 本発明における活性炭としては、一般にヤシガ
ラ活性炭が使用されるが、石炭、石油系ピツチ、
オイルカーボン等、炭素質材料を原料とするもの
であつてもよい。活性炭の粒度は触媒の高性能化
という点から150〜400メツシユ、好ましくは200
〜300メツシユの微粉末状となされている。 塩化パラジウムは上記活性炭を担体としてこれ
に添着されている。塩化パラジウムの添着量は活
性炭に対して1〜5重量%となされている。この
添着量は1重量%以下であるとその効果が十分発
揮できず、5重量%以上であると添着量を増した
割には効果が向上せず塩化パラジウムの使用効率
が低下することから、1〜5重量%が好ましい。 乾燥剤としては、顆粒状で潮解性のないものが
使用される。例えば、シリカゲル、ゼオライトあ
るいはマグネシウム系複合無機塩等が使用され
る。 又、本発明鮮度保持剤は、上記塩化パラジウム
を添着した微粉末活性炭と顆粒状乾燥剤とが1:
50〜1:300の重量比率で混合されて袋詰めされ
る。この混合比率は乾燥剤の量が少いと湿度除去
効率が十分発揮できず、乾燥剤の量が必要以上に
多すぎてもそれ以上効果が向上しないことから上
記1:50〜1:300が好ましい。上記混合比率は
1:80〜1:150であるとより好ましい。又、袋
内に封入された上記混合物における塩化パラジウ
ムの量は、エチレン除去能力の面から少くとも
2.5×10-3g以上存在するようになされている。 本発明における袋としては、通気性、耐水性を
有するものであればよく、例えば、不織布、不織
布に有孔ポリエチレンシートをラミネートしたも
の等が使用される。 次に本発明の性能を調べるために、エチレン除
去剤として、200〜300メツシユの微粉末ヤシガラ
活性炭に塩化パラジウムを5重量%添着したもの
0.05gをシリカゲル4.95g上に付着させたもの
と、上記シリカゲルの代わりにマグネシウム系複
合無機塩を用いたものの2種類を準備した。容量
4000c.c.のガラスビンに上記エチレン除去剤5gを
入れ、さらにエチレン5c.c.(1250ppm)を入れて
静置法でエチレン吸収状況を調べ、その結果を第
1表に示した。又、環境条件は室温とし、ガラス
ピン内は青果物の流通、保存時の条件に合せて飽
和水蒸気下で実験した。なお、比較例として、エ
チレン除去剤として、200〜300メツシユの微粉末
ヤシガラ活性炭に塩化パラジウムを5重量%添着
したもの0.05gを用いた場合、20〜60メツシユの
顆粒状ヤシガラ活性炭5gを用いた場合について
も同様の実験を行い、その結果を第1表に合わせ
て示した。この第1表から、本発明におけるエチ
レン除去剤が効果があることが確認できた。
【表】 (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 1 200〜300メツシユの微粉末ヤシガラ活性炭に塩
化パラジウムを5重量%添着したもの0.05gをシ
リカゲル4.95g上に付着させたものを、透気度
200〜250sec/100c.c.(ガーレ法)の袋(厚み50μ
のポリエステル不織布に微孔ポリエステル不織布
に微孔ポリエチレンシートをラミネートしたも
の)に封入して鮮度保持剤とした。キイウイフル
ーツ1Kgを厚み40μのポリエチレンフイルム製の
包装袋に封入すると共に上記鮮度保持剤を同封
し、室温(20℃)で放置し、包装袋内のエチレン
濃度を測定し、その結果を第2表に示した。な
お、比較例1として鮮度保持剤として一般に用い
られている臭素添着炭(臭素15重量%添着)を用
いた場合、比較例2として包装袋内に鮮度保持剤
を全く存在させない場合についても上記と同様に
エチレン濃度を測定し、その結果を第2表に合わ
せて示した。
【表】
【表】 実施例 2 200〜300メツシユの微粉末ヤシガラ活性炭に塩
化パラジウムを5重量%添着したもの0.05gをマ
グネシウム系複合無機塩からなる乾燥剤4.95g上
に付着させたものを、実施例1と同様の袋に封入
して鮮度保持剤とした。りんご(ふじ)3Kgを厚
み40μのポリエチレンフイルム製の包装袋に封入
すると共に上記鮮度保持剤を同封し、室温(20
℃)で放置し、包装袋内のエチレン濃度を測定
し、その結果を第3表に示した。なお、比較例
1、比較例2は実施例1の場合のものと同様であ
り、それぞれ臭素添着炭を用いた場合、鮮度保持
剤を何も用いない場合であり、上記と同様にエチ
レン濃度を測定し、その結果を第3表に合わせて
示した。
【表】 (発明の効果) 以上詳述した如く、本発明鮮度保持剤は、塩化
パラジウムを添着した微粉末活性炭と顆粒状乾燥
剤とが混合されているので、微量で有効かつ有効
時間が長く、臭素添着炭等に比べ安全性が高い。
しかも、水分が共存する青果物に適用しても、従
来の如く水分の存在による性能低下がなく、エチ
レン除去を十分行うことができ青果物の鮮度を保
持することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化パラジウムを1〜5重量%添着した粒径
    150〜400メツシユの微粉末活性炭と潮解性のない
    顆粒状乾燥剤とが1:50〜1:300の重量比率で
    混合されて耐水性かつ通気性を有する袋に封入さ
    れ、袋内に塩化パラジウムが2.5×10-3g以上存
    在するようになされた鮮度保持剤。
JP63266804A 1988-10-21 1988-10-21 鮮度保持剤 Granted JPH02113849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63266804A JPH02113849A (ja) 1988-10-21 1988-10-21 鮮度保持剤

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JP63266804A JPH02113849A (ja) 1988-10-21 1988-10-21 鮮度保持剤

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Publication Number Publication Date
JPH02113849A JPH02113849A (ja) 1990-04-26
JPH043181B2 true JPH043181B2 (ja) 1992-01-22

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US5436067A (en) * 1993-11-22 1995-07-25 Kuraray Chemical Co., Ltd. Freshness keeping sheet
DE19929396B4 (de) * 1999-06-26 2013-08-22 Basf Se Vakuumisolationseinheiten enthaltend ein Sorptionsmittel
US8057586B2 (en) * 2008-07-28 2011-11-15 Multisorb Technologies, Inc. Humidity control for product in a refrigerator

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