JPS6125340B2 - - Google Patents

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JPS6125340B2
JPS6125340B2 JP13030079A JP13030079A JPS6125340B2 JP S6125340 B2 JPS6125340 B2 JP S6125340B2 JP 13030079 A JP13030079 A JP 13030079A JP 13030079 A JP13030079 A JP 13030079A JP S6125340 B2 JPS6125340 B2 JP S6125340B2
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JP
Japan
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activated carbon
impregnated
palladium chloride
carbon
aniline
Prior art date
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JP13030079A
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English (en)
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JPS5655147A (en
Inventor
Eiji Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURARE KEMIKARU KK
Original Assignee
KURARE KEMIKARU KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は青果物の鮮度保持方法に関する。 従来、青果物の鮮度保持の方法としては、低温
貯蔵、密閉包装などの方法が利用されている。こ
のなかで、密閉包装の場合には青果物の呼吸作用
により酸素濃度が低下し、呼吸が緩慢になつて青
果物の成熟は抑制されてくるが、同時に植物の成
熟ホルモンとして知られているエチレを発生し、
これが果実の成熟を促進し更にエチレンを発生し
て加速度的に成熟が進むという現象が見られる。
密閉容器内でエチレン濃度が上昇すると青果物の
熟度が亢進されて、果色の変化、風味の低下が生
じ、青果物の商品価値をそこなつてしまう。従つ
て、密閉容器内のエチレンを除去できれば青果物
の自己成熟が抑制され、貯蔵期間を延長すること
が可能になる。 エチレン除去剤としては、活性炭や過マンガン
酸カリウム、臭素添着炭などを使用する方法が知
られているが(特公昭55−50451号公報、特開昭
54−70457号公報)、過マンガン酸カリウムは重金
属を含んでいるので、食品用に使用するのは不適
当である。又、臭素添着炭では、臭素とエチレン
が反応して発ガン性を有する二臭化エチレンを生
成するので、食品用として好ましくない。又、活
性炭では、エチレンが低濃度であるため、吸着量
が少なく、多量の活性炭を必要としたり、湿度の
高い所で使用すると水分による吸着妨害を受けて
さらに吸着量が低下するという欠点があつた。 本発明者らは、上記欠点を改良すべく研究を重
ねた結果、塩化パラジウムを添着させた活性炭を
密閉容器内で青果物と共存させれば鮮度保持に顕
著な効果のあることを発見した。さらにこの際、
塩化パラジウム添着活性炭とともに活性炭およ
び/またはアニリンを添着させた活性炭を存在さ
せると、エチレン処理速度が向上し、かつエチレ
ン処理量も増大することも見い出した。本発明は
これらの知見にもとづいて完成されたものであ
る。すなわち、本発明は青果物を密閉容器内に入
れて包装するに際し、該容器内に塩化パラジウム
を添着させた活性炭(以下、塩化パラジウム添着
炭という)を存在させることを特徴とする青果物
の鮮度保持方法であり、さらにこの方法において
塩化パラジウム添着炭と共に活性炭やアニリンを
添着させた活性炭(以下アニリン添着炭という)
が共存されることが好ましい。 本発明に用いられる塩化パラジウムを添着させ
るための活性炭としては、やし殻、石炭、石油系
ピツチ、オイルカーボンなど、炭素質材料を原料
とするものであれば何でも良いが、特に石炭を原
料とする活性炭が適している。又、活性炭の品質
としては、BET法で測定した比表面積が600m2/
g以上あれば良く、特に1000m2/g以上のものが
好ましい。 本発明においては、上記の活性炭を担体として
使用し、これに塩化パラジウムが添着される。塩
化パラジウムの添着量としては、活性炭に対し
0.05〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%であ
る。担持量が少ないと充分な効果が得られず、又
多過ぎても担持量を増した割には効果が増えな
く、塩化パラジウムの使用効率が低下する。塩化
パラジウムを活性炭に担持する方法としては、塩
化パラジウムを含有する濃度0.5〜2規定の塩酸
水溶液に活性炭を投入して撹拌し吸着させるのが
良い。塩化パラジウムを吸着させたのち別し、
130〜200℃で乾燥することにより、塩化パラジウ
ム添着炭が得られる。 塩化パラジウム添着炭と共存させる活性炭とし
ては、特に限定されず石炭、やし殻、カーボンブ
ラツク、炭素繊維などの炭素質材料を原料とする
ものが利用できる。また、その品質としては比表
面積が500〜1500m2/gのものが好ましい。 アニリン添着炭の製造のために用いる活性炭と
しては特に限定はない。この場合、アニリンの添
着量は0.1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%
である。アニリンを活性炭に添着させる方法とし
ては、アニリンを含有したキヤリヤーガスを活
性炭と接触させる気相吸着法、アニリンを活性
炭に直接散布するふりかけ法、アニリンと活性
炭を密閉容器内に入れて100℃以上に加熱し吸着
させる平衡化吸着法、アニリン水溶液より吸着
させ、別乾燥する浸漬吸着法などがあるが、活
性炭にアニリンを均一に、かつ速やかに吸着させ
る点で、平衡化吸着法及び浸漬吸着法が適してい
る。 塩化パラジウム添着炭の使用量は、青果物の種
類、量などにより異なり、一義的に規定されるも
のではないが、通常青果物1Kg当り0.05〜20g、
好ましくは0.2〜5gである。前述のように塩化
パラジウム炭に活性炭および/またはアニリン添
着炭を共用する場合には、塩化パラジウム炭の使
用量は上記の量の1/3〜1/10程度に減らすことが
できる。 塩化パラジウム添着炭のみでも低濃度のエチレ
ン除去に顕著な効果を示すが、この際活性炭やア
ニリン添着炭を共存させるとさらに効果が増し、
塩化パラジウム添着炭の使用量の減少が可能にな
つた。塩化パラジウムは高価な貴金属であるの
で、使用量が減少できることは費用低下に大きな
効果がある。この原因については未だ明らかでな
いが塩化パラジウム添着炭上に生成した物質を活
性炭やアニリン添着炭が除去して活性低下を防ぐ
ためではないかと考えられる。 塩化パラジウム添着炭と共に容器内に存在させ
る場合の活性炭の使用量としては、通常塩化パラ
ジウム添着炭重量1部に対し2〜100重量部が用
いられる。さらにアニリン添着炭をも共存させる
場合は活性炭の使用量を減らしても同等の効果が
得られる。 塩化パラジウム添着炭と共に容器内に存在させ
る場合のアニリン添着炭の使用量は、塩化パラジ
ウム添着炭1重量部に対し、通常1〜50重量部が
用いられる。 本発明の方法において、密閉容器としては、従
来青果物を包装するのに用いられている公知の材
料が同様に用いられる。例えばポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのプラスチツクフイルム、シー
ト(厚み10〜100μ)等が挙げられる。また、密
閉方法としては、包装材料を製袋して開口部をゴ
ムバンドがひもで封じる方法、ヒートシール法、
ハンカチ法などが挙げられる。塩化パラジウム添
着炭等を密閉容器内に存在させる形態としては、
種々の形態が採用可能であるが、通常紙、布、不
織布等の通気性材料でつくられた容器に所定量を
収容してパツクとする形態、また、密閉容器内の
内壁に塩化パラジウム添着炭等を固定する形態な
どが採用される。なお、塩化パラジウム添着炭と
共に、活性炭および/またはアニリン添着炭を共
存させる場合には、共存方法は特に限定されるこ
とはないが、通常塩化パラジウム添着炭に混合し
て存在させる。本発明はすべての青果物に適用で
きるが、特にリンゴ、ナシ、バナナ、ブドウ、サ
クランボ、タケノコ、シイタケ、キヤベツ、青
梅、すだちなどに好ましく適用できる。 以上のように、本発明によれば密閉容器内に塩
化パラジウム添着炭を存在させることにより(さ
らに好ましくは、塩化パラジウム添着炭と共に、
活性炭および/またはアニリン添着炭を存在させ
ることにより)、青果物から揮散するエチレンを
効果的に除去することが可能で、青果物の鮮度を
長期に保持することができる。 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1 石炭を原料とした比表面積1000m2/gの活性炭
50gを塩化パラジウム50mgを含む1規定塩酸溶液
200mlに投入し、撹拌しながら吸着させたのち、
活性炭を別し、100mlの水で洗滌したのち20℃
で乾燥して、試料番号No.1の塩化パラジウム1.0
重量%添着炭を得た。さらに、塩酸溶液中の塩化
パラジウムの濃度を変更して、塩化パラジウム添
着量が0.5重量%、20重量%の塩化パラジウム添
着炭を得た。 比表面積900m2/gのやし殻活性炭100gとアニ
リン10gを密閉容器内に入れ、100℃で24時間放
置したのち、冷却して添着量10重量%アニリン添
着炭を得た。また、活性炭をそのままエチレン除
去剤として用いる場合には、活性炭としてやし殻
炭(粒径10/32メツシユ、比表面積100m2/g)を
用いた。 上記の方法で得られた試料を用いて、以下の方
法でエチレン除去能を測定した。内容積3のガ
ラス製ジヤーに試料を入れ、次にエチレンを24時
間毎に2mlづつ添加し、エチレンの気相濃度の経
時変化を測定した。 結果を第1表に示す。
【表】
【表】 実施例に示すごとく、塩化パラジウム添着炭
は、エチレン除去に効果があつた。また、塩化パ
ラジウム添着活性炭と活性炭やアニリン添着炭を
共存させると、塩化パラジウム添着炭の使用量を
減少しても、エチレン除去の効果は持続できた。 実施例 2 収穫直後のリンゴ(富士)1Kgをポリエチレン
フイルムで密閉包装した。この際、実施例1に使
用したのと同じ塩化パラジウム添着炭、活性炭お
よびアニリン添着炭を封入し、5ケ月間1℃の冷
蔵庫に保存した。30日毎に密閉容器内のエチレン
濃度を測定した。結果を第2表に示す。
【表】 この結果より、塩化パラジウム添着炭などを使
用する本発明の方法においては、密閉容器内のエ
チレン濃度が著るしく低いことがわかる。 実施例 3 エチレン処理のなされていない未熟な青バナナ
10Kgに、エチレン発生の追熟剤として黄色いバナ
ナ1本を入れて、ポリエチレンフイルムで密閉包
装する際に実施例1で用いた塩化パラジウム添着
炭などを同封し、室温(28.5℃)で14日間放置
し、2日毎に気相濃度を測定した。結果を第3表
に示す。
【表】
【表】 本発明の方法によれば、バナナの鮮度は未熟の
まま充分保持された。 実施例 4 収穫直後のナシ(新水)10Kg(36個)をポリエ
チレンフイルムで密閉包装する際に、実施例1で
用いたエチレン除去剤を同封し、14日間室温(平
均気温31.5℃)に保存した後の気相エチレン濃度
と品質を調査した。結果を第4表に示す。
【表】 第4表に示すように、ナシ(新水)を本発明の
方法により鮮度保持すれば、外観、果肉および味
覚が良好に保持できた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 青果物を密閉容器内に入れて包装するに際
    し、該容器内に塩化パラジウムを添着させた活性
    炭を存在させることを特徴とする青果物の鮮度保
    持方法。 2 青果物を密閉容器内に入れて包装するに際
    し、該容器内に塩化パラジウムを添着させた活性
    炭に加えて活性炭および/またはアニリンを添着
    した活性炭を共存させることを特徴とする青果物
    の鮮度保持方法。
JP13030079A 1979-10-09 1979-10-09 Keeping of freshness of vegetable and fruit Granted JPS5655147A (en)

Priority Applications (1)

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JP13030079A JPS5655147A (en) 1979-10-09 1979-10-09 Keeping of freshness of vegetable and fruit

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JP13030079A JPS5655147A (en) 1979-10-09 1979-10-09 Keeping of freshness of vegetable and fruit

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Publication Number Publication Date
JPS5655147A JPS5655147A (en) 1981-05-15
JPS6125340B2 true JPS6125340B2 (ja) 1986-06-14

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ID=15031013

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