JPH09236463A - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

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JPH09236463A
JPH09236463A JP4275996A JP4275996A JPH09236463A JP H09236463 A JPH09236463 A JP H09236463A JP 4275996 A JP4275996 A JP 4275996A JP 4275996 A JP4275996 A JP 4275996A JP H09236463 A JPH09236463 A JP H09236463A
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Noriyuki Nabeshima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングアラウンド式超音波流量計の省電力化
をする。送受波器の経年変化に対応して、送受波器の交
換時期を知らせたり、寿命を延ばして長時間使えるよう
にする。 【解決手段】 コントロール部7からの測定オン・オフ
信号がオン側になると送波器駆動部6が送受波器2を励
振して流体中へ超音波を発射する。送受波器3がこれを
受け、受信波検知部4が受信波検知信号を出力する。こ
の出力を受けて駆動部6が2回目の励振をする。これを
繰り返しn回目の受信波までの時間を第2のカウンタ9
で計測する。次に超音波の方向を逆にして同様の計測を
し、両計測値から流量を求める。1回毎の伝搬時間に急
変があると、第3のカウンタ11の計測値に基づいて計
測にエラーありと判断して、その回の計測値を使用しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波流量計の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5において、静止流体中の音速をC、
流体の流れの速さをVとすると、音波の伝搬方向が流れ
に沿った方向(以下順方向と言う)と一致すればその伝
搬速度は(C+V)となり、流れに逆らった方向(以下
逆方向と言う)の場合には(C−V)となる。
【0003】距離Lを隔てて1組の送受波器2,3を流
管1の上流と下流に離して配設し、送波器2から順方向
に超音波を送信したとき、受波器3に超音波が到達する
に要する時間をt、送波器3から逆方向に超音波を送信
したときに、受波器2に超音波が到達するに要する時間
をt′とすれば、 t =L/(C+V) ・・・(1) t′=L/(C−V) ・・・(2) となる。
【0004】順方向と逆方向の超音波の上記伝搬時間
t,t′を測定し、これから流速Vを算出して、さらに
流量や積算流量(体積)を求めていた。流速Vは上記
(1),(2)式から V=L〔(1/t)−(1/t′)〕/2 ・・・(3) として求めていた。
【0005】なお、実際には、伝搬時間計測の分解能を
上げるために、順方向又は逆方向の伝搬時間を計測する
のに、1回の送受信ではなく、受信と同時に次の送信を
行い、同一方向の送受信を複数回(n回)連続して繰り
返し、第1回目の送信から第n回目の受信までの時間
を、順方向と逆方向についてそれぞれ求め、それらの複
数回毎の各伝搬時間の総和に基づいて流速や流量又は積
算流量を求めていた。
【0006】伝搬時間t,t′等を測定するには、図6
に示すように、送波器を励振する発信駆動信号P1 から
受信器に受信波が到達するまでの時間tを計測すればよ
いのであるが、現実にはこれができない。
【0007】というのは、受信波は図7に示すように、
次第に振幅が増大して、その後に減衰する。図6では振
幅が増大する間の一部の期間の受信波形しか描いてない
が、超音波の到達時期である受信波の先頭「イ」を検知
することは不可能である。
【0008】受信波は必ずしも図6のような奇麗な波形
とはならなく、常に一定のレベルのノイズが乗ってい
る。そこで、常時乗っている程度のノイズレベルを考慮
したうえで、一定のしきい値VTHを定めておき、このし
きい値のレベルに最初に達した波がゼロレベルを通る
点、即ち図6のゼロクロスポイント「ハ」を検知する方
法がある。
【0009】図6では、しきい値VTHに符号「ロ」で示
す時点で受信波の第3波が最初に達しており、この第3
波のゼロクロスポイント「ハ」を検知し、発信駆動信号
1から受信波の第3波のゼロクロスポイント「ハ」ま
での時間を計測し、この計測値から、点「イ」から
「ハ」までの時間τを減算することで到達時間tを求め
ている。
【0010】点「イ」から「ハ」までの時間τは超音波
の周期のほぼ1.5倍であり、この値τは予め実験的に
求めて記憶しておいた値を活用している。なお、図6で
は超音波の到達時間を計測するのに受信波の第3波のゼ
ロクロスポイント「ハ」を計測しているが、第3波に限
ることはなく、例えば第5波のゼロクロスポイントを計
測するようにシステムを構成することもある。
【0011】ところで、受信波には前述のように常に一
定レベルのノイズが乗っているため、このノイズを考慮
して受波器の受信信号を増幅する増幅部の利得やしきい
値V THを決めている。
【0012】しかし、予想以上のノイズや流路の振動等
によって受信波が大きく歪み、狙った波、例えば図5の
第3波ではなく、その前(の第1波)或いは後の(第
5)波のゼロクロスポイントを間違って検知してしまう
ことがある。
【0013】こうなると、超音波の伝搬時間は超音波の
1周期分の時間だけ間違った値となり、この測定値を使
用して流速や流量を求めると、誤った流速や流量を導く
ことになり、大きな測定誤差の要因となる。
【0014】そのため、間違った波のゼロクロスポイン
トを検知した時や、そのような虞れのあるときには、エ
ラーとして検出し、そのときの測定値を採用しないよう
にする必要があり、次のような方法があった。
【0015】(1).図6のように第3波を検知すべき
ところ、受信波が異常に大きくなれば第1波を検知して
しまうかも知れないし、受信波が異常に小さくなれば第
5波を検知する可能性もあるという考えから、図7に示
すような受信波のピーク値を監視し、ピーク値が矢印で
示す一定範囲を外れた場合には、受信波のレベルが何ら
かのトラブルで通常と異なる異常値であると見做してエ
ラーを検出する。
【0016】(2).順方向と逆方向の伝搬時間に基づ
いて演算した流速が、あり得ない値となったり、前回の
流速値と大きく異なる値となった場合にはエラーとす
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)につい
ては、先ず、受信波が常に相似形とは考えにくく、ピー
ク値が所定の一定範囲内に入っているからといっても、
狙った波が検知できているとは限らないし、また、ピー
ク値をホールドしたり、比較するためにアナログ回路が
大きくなって消費電流が増大するという問題点がある。
【0018】(2)の方式は、シングアラウンド方式で
は実現が困難である。例えばn=100とすると、10
0回のうち1回が狙った波を検知できないでエラーだっ
た場合、全体の時間ntでは、1回のエラーによる誤差
が平均化されてしまって、大きな流速の変化として検出
されなくなってしまう。しかし、1回のエラーのための
測定誤差は歴然として存在する。このように、エラーの
検出が難しいという問題点があった。
【0019】従ってシングアラウンド方式の超音波流量
計では、エラー検出が難しく、誤った計測値を出力する
危険性があるという問題点があった。更にまた、流量計
を長期間に亘って使用する場合、超音波を送信したり受
信したりする送受波器が経年的に劣化して送信信号や受
信信号が経年的に次第に小さくなる。
【0020】そこで、できるだけ経年変化が少ない送受
波器を使用すると共に、送受波器の経年変化の量を数値
的に予想し、その分を見込んで増幅器の利得や、しきい
値V THを決めている。
【0021】しかし、これは受信信号を大きくして余裕
度を大きくすることであり、そのためには、送信側では
大きな電圧、電力で駆動し、受信側では低ノイズで利得
の大きい増幅器を用いる必要がある。
【0022】その結果、大きな電源電圧が必要になり、
また消費電流の大きな高性能の増幅器も必要となり、低
電圧化、低消費電流化には大きな障害になるばかりでな
く、コストも高くなるという問題点もあった。
【0023】そこで、本発明はこれらの問題点を解消で
きる超音波流量計を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、流体の流れの中を流れと同方向
あるいは斜め方向に超音波の送受をする一対の超音波送
受波器(2)(3)と、受信側の送受波器(3又は2)
が接続され、受信波を検知すると受信波検知信号を出力
する受信波検知部(4)と、測定オン・オフ信号がオフ
側からオン側になる毎に送信側の送受波器(2又は3)
を駆動し、その後は受信波検知信号毎に送信側の送受波
器(2又は3)を駆動し、第n受信波検知信号が入力さ
れるか測定オン・オフ信号がオフ側になると駆動を停止
する送波器駆動部(6)と、受信波検知部(4)よりの
受信波検知信号が入力されていて、測定オン・オフ信号
がオン側になる毎に零から計数を開始し、n番目の受信
波検知信号を検知して第n受信波検知信号を出力する第
1のカウンタ(8)と、測定オン・オフ信号がオン側に
なってから、第n受信波検知信号までの時間を測定する
第2のカウンタ(9)と、一定のタイミングで順方向計
測と逆方向計測の切替えを行い、その都度測定オン・オ
フ信号をオフ側からオン側にし、第n波検知信号を受け
ると第2のカウンタ(9)の測定値を読み取って流速・
流量等の演算を行うコントロール部(7)と、測定オン
・オフ信号がオン側となると、その時から第1の受信波
検知信号までの時間を、その後は受信波検知信号から次
の受信波検知信号までの時間をその都度測定して出力す
る第3のカウンタ(11)とを具備し、前記コントロー
ル部(7)は、受信波検知信号が入力される毎に第3の
カウンタ(11)の測定値を読み取り、連続して読み取
った二つの隣接する測定値の差が決められた値より大き
いことがあれば、測定オン・オフ信号のオンから始まっ
たその回の測定は不成功として第2のカウンタ(9)の
測定値を放棄するようにしたことを特徴とする超音波流
量計である。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の超音波流量
計において、コントロール部(7)は測定が不成功と判
断すると、測定オン・オフ信号を一旦オフ側にして測定
を中止し、超音波の向きはそのままで測定オン・オフ信
号をオン側にして測定を再開することを特徴とするもの
である。
【0026】請求項3の発明は、請求項1又は2の超音
波流量計において、測定不成功の割合が一定値を越える
とアラーム表示をすることを特徴とするものである。
【0027】請求項4の発明は、請求項1,2又は3の
超音波流量計において、コントロール部(7)は受信波
検知部(4)のしきい値(VTH)を制御或いは選択でき
るように構成し、測定の不成功の割合が一定値を越える
と受信波検知部(4)のしきい値(VTH)を変化させる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0028】請求項5の発明は、請求項4の超音波流量
計において、受信波検知部(4)のしきい値(VTH)を
変化させるに当り、しきい値(VTH)を一定量小さくす
るようにしたことを特徴とするものである。
【0029】そして、請求項6の発明は、請求項1,2
又は3の超音波流量計において、測定が不成功と判断し
た場合、コントロール部(7)は前回の同方向の時間測
定値(T)を使用して流速、流量又は積算流量を演算す
ることを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の好ましい実施の
形態で、図2はそのタイムチャートである。図1におい
て、2,3は1対の超音波送受波器で、従来技術と同様
に、流体の流れ中を流れと同方向あるいは斜め方向に超
音波の送受をする。
【0031】4は受信波検知部で、信号切替器5によっ
て選択された受信側の送受波器3又は2がその入力に接
続され、受信波を検知すると受信波検知信号(図2参
照)を出力する。図2では第1,第2,第3,…,第
n-1 及び第nの各受信波検知信号にそれぞれ1,2,
3,…,n−1及びnの各符号を付けている。
【0032】6は後述するコントロール部7からの測定
オン・オフ信号がオン側になる毎に送信側の送受波器2
又は3を駆動し、その後は受信波検知部4からの受信波
検知信号毎に送信側の送受波器2又は3を駆動し、第n
受信波検知信号が入力されるか測定オン・オフ信号がオ
フ側になると駆動を停止する送波器駆動部である。
【0033】8は受信波検知部4よりの受信波検知信号
が入力されていて、測定オン・オフ信号がオン側になる
毎に零から受信波検知信号の数を計数し、順方向測定時
と逆方向測定時のそれぞれの間において、n番目の受信
波検知信号を検知して第n受信波検知信号を出力する第
1のカウンタである。
【0034】9は順方向測定時と逆方向測定時のそれぞ
れのときに、測定オン・オフ信号がオン側になってから
第n受信波検知信号までの時間Τを測定する(図2参
照)。7はコントロール部で、信号切替器5と切替スイ
ッチ10を同期して切り替えることで一定のタイミング
で順方向計測と逆方向計測の切り替えを行い送受切替信
号を出力すると共に、その都度オン・オフ信号をオフ側
からオン側にすることで順方向計測と逆方向計測の第1
回の超音波の送信を指令する。そして、第1のカウンタ
8からの第n受信波検知信号を受けると第2のカウンタ
9の測定値Τを読み取って流速・流量及び積算流量の演
算を行う。
【0035】11は第3のカウンタで、コントロール部
7からの測定オン・オフ信号がオン側となると、その時
から第1の受信波検知信号までの時間t1 を、その後は
受信波検知信号からの次の受信波検知信号までの時間t
2 ,t3 ,…,tnをその都度測定して出力する。
【0036】コントロール部7は測定オン・オフ信号を
オン側にすると、受信波検知部4からの受信波検知信号
が入力される毎に、第3のカウンタ11の測定値t1
2,t3 ,…,tnを読み取り、連続して読み取った
二つの隣接する測定値の差が予め決められた一定値より
大きいことがあれば、その回の測定は不成功(エラー)
として第2のカウンタ9の測定値を放棄する。
【0037】これらの動作で、受信波検知部4は、決め
られた波、例えば第3波の後のゼロクロスポイントを検
知するように作用し、また1組のn回の超音波の送受は
連続して短時間のうちに行われる。
【0038】よって、第3のカウンタ11で測定した時
間t1 ,t2 ,t3 ,…tnはそれぞれが殆ど同じ値と
なる。特に隣接する二つの測定値同士は同じ値といって
も良い程数値が似ている。
【0039】ところが、予期せぬ異常なノイズ等で決め
られた第3波ゼロクロスポイントを検知できずに、その
前或いは後の波のゼロクロスポイントを検知した場合、
第3のカウンタ11から読み取った測定値は直前の測定
値と比べて超音波の1周期分或いはその整数倍異なった
値となる。
【0040】なお第3のカウンタ11の時間計測の分解
能は超音波の1周期分の時間が識別できれば良い。従っ
て、前述のように、第3のカウンタ11の計測値の隣接
する値同士の差が一定値、例えば超音波の1/2周期分
の時間より大きい場合には、そのまま順方向又は逆方向
の測定を継続しても正しい時間T(≒nt)を得られな
いと判断できるので、この段階でコントロール部7は今
回の測定が不成功(つまりエラー)と判断して、測定オ
ン・オフ信号をオフ側として、一旦測定を中止したあと
再びオン側としてそれまでと同じ超音波の向きで再測定
を行う(請求項2)。
【0041】こうすることで、第3のカウンタ11に異
常値が出たときに、その回の測定を以後あきらめてしま
う場合に比べて測定精度が良くなる。図3は第3のカウ
ンタ11の電気回路の具体例で、ORゲート12と、リ
セット可能なカウンタ13と、カウンタ13のクロック
入力CKにクロック信号を入力する一定周波数のクロッ
ク発振器14とカウンタ13の時間計数値を一時的に記
憶してコントロール部7へ出力するラッチ回路15が図
示のように接続されている。受信波検知信号がラッチ回
路15のラッチ入力に入力されてカウンタ13の時間計
数値を先ずラッチ記憶してからORゲート12を介して
受信波検知信号がカウンタ13の時間計数値をリセット
するようにタイミングが定めてある。
【0042】なお、図3では、クロック発振器14を特
別に設けているが、図1の第2のカウンタ9を構成する
基準クロック発生器を用い、その基準クロックを図3の
カウンタ13のクロック入力CKに入力しても良い。
【0043】上述のように正しいt(≒nt)が得られ
なかった場合、コントロール部7が前回の同方向の測定
値を使用して流速・流量等を算出するか、或いは流速の
計算は行わず、前回の計算した流速と同じ流速が継続し
ていると見做して流量積算等を行うことで、積算流量へ
の悪影響を小さくすることができる(請求項6)。
【0044】また、超音波の送受波器2,3は経年劣化
する傾向があるため、受信波が経年的に小さくなること
がある。従って、図4に実線で示した受信波の第3波ゼ
ロクロスポイントまでの時間(t+τ)を計測するよう
にしきい値VTHを定めていたとしても、経年変化(エー
ジング)で受信波が破線のように小さくなると第3波の
クロスポイントが検知できず、第5波のゼロクロスポイ
ントを間違って検知し、時間(t″+τ)を計測してし
まうという誤りを生じる。つまり、超音波の1周期分の
時間だけ計測値が異常に大きくなる。
【0045】この現象は、ある時から急に全ての計測値
が第3波から第5波に変わってしまうわけではない。受
信信号には常にノイズが乗っている。ノイズの極性は正
負両方であり、振幅が小さいもの程数が多く、振幅が大
きいもの程数が少ないと一般的に言える。
【0046】従ってしきい値VTHに第3波がとらえられ
ない不具合現象は先ず第3波のピーク付近に負の振幅の
大きいノイズが乗った時に起こるようになる。このよう
な頻度はかなり小さい。
【0047】更に経年変化が進んで、受信信号が小さく
なると、小さな振幅のノイズが乗るだけでも、このよう
な不具合現象が頻繁に起きるようになり、測定の不成功
(エラー)発生の割合が次第に高くなっていく。
【0048】そこでエラー発生の割合が一定値を越える
とアラーム表示をして流量計の保守や交換等の時期を知
らせることができる(請求項3)。請求項4の発明のよ
うに、エラーの割合が一定値を越えると、しきい値VTH
を変えることによって、エラーの発生を少なくするもの
で、しきい値を複数用意しておき、測定不具合(エラ
ー)が起きる割合の小さいものを選択して使うようにす
ることもできる。
【0049】しきい値をどれだけ変えるかは、受信信号
に乗るノイズの大きさ、初期の受信信号の大きさ、測定
不具合(エラー)の起こる割合等から決めることができ
るが、送受波器の経年劣化(エージング)によるエラー
の場合には、請求項5のように、しきい値を一定量小さ
くするのが効果的である。
【0050】
【発明の効果】本発明の超音波流量計は上述のように構
成されているので、狙った波を検知できなかったことが
確実に判り、間違った測定値を採用しないため、流量計
の計測精度が向上する。
【0051】また狙った波が検知できなかった場合、そ
の場でそのことが判り、その後の無駄な測定を自動的に
中止できる。そして、受信波検知部に消費電流の大きな
アナログ回路を必要としないし、経年劣化分を必要以上
に大きく見越して大きな駆動電力で送波器を励振すると
か、受信信号の増幅器にローノイズ化による高性能増幅
器を必要とする等の要求がなくなるため、低消費電力で
低電圧駆動の超音波流量計が実現できる。
【0052】更にまた、送受波器の経年変化を検知して
表示したり、経年変化に対応してしきい値(VTH)を変
更することにより、送受波器としてのトランスデューサ
の交換時期(寿命)がわかるとか、寿命を延ばすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態のブロック図であ
る。
【図2】図1の実施形態のタイムチャートである。
【図3】図1の実施形態の第3カウンタ11の具体的回
路の実施例である。
【図4】送受波器の経年変化による受信波検知部の動作
の変化を説明する図である。
【図5】従来技術の原理を説明する略図である。
【図6】従来技術の受信波検知部の動作を説明するため
の電気信号波形を示す線図である。
【図7】従来技術の受信波形のピーク値検知動作を説明
する図である。
【符号の説明】
2,3 超音波送受波器 4 受信波検知部 6 送波器駆動部 7 コントロール部 8 第1のカウンタ 9 第2のカウンタ 11 第3のカウンタ T 時間測定値 VTH しきい値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流れの中を流れと同方向あるいは
    斜め方向に超音波の送受をする一対の超音波送受波器
    (2)(3)と、 受信側の送受波器(3又は2)が接続され、受信波を検
    知すると受信波検知信号を出力する受信波検知部(4)
    と、 測定オン・オフ信号がオフ側からオン側になる毎に送信
    側の送受波器(2又は3)を駆動し、その後は受信波検
    知信号毎に送信側の送受波器(2又は3)を駆動し、第
    n受信波検知信号が入力されるか測定オン・オフ信号が
    オフ側になると駆動を停止する送波器駆動部(6)と、 受信波検知部(4)よりの受信波検知信号が入力されて
    いて、測定オン・オフ信号がオン側になる毎に零から計
    数を開始し、n番目の受信波検知信号を検知して第n受
    信波検知信号を出力する第1のカウンタ(8)と、 測定オン・オフ信号がオン側になってから、第n受信波
    検知信号までの時間を測定する第2のカウンタ(9)
    と、 一定のタイミングで順方向計測と逆方向計測の切替えを
    行い、その都度測定オン・オフ信号をオフ側からオン側
    にし、第n波検知信号を受けると第2のカウンタ(9)
    の測定値を読み取って流速・流量等の演算を行うコント
    ロール部(7)と、 測定オン・オフ信号がオン側となると、その時から第1
    の受信波検知信号までの時間を、その後は受信波検知信
    号から次の受信波検知信号までの時間をその都度測定し
    て出力する第3のカウンタ(11)とを具備し、 前記コントロール部(7)は、受信波検知信号が入力さ
    れる毎に第3のカウンタ(11)の測定値を読み取り、
    連続して読み取った二つの隣接する測定値の差が決めら
    れた値より大きいことがあれば、測定オン・オフ信号の
    オンから始まったその回の測定は不成功として第2のカ
    ウンタ(9)の測定値を放棄するようにしたことを特徴
    とする超音波流量計。
  2. 【請求項2】 コントロール部(7)は測定が不成功と
    判断すると、測定オン・オフ信号を一旦オフ側にして測
    定を中止し、超音波の向きはそのままで測定オン・オフ
    信号をオン側にして測定を再開することを特徴とする請
    求項1記載の超音波流量計。
  3. 【請求項3】 測定不成功の割合が一定値を越えるとア
    ラーム表示をすることを特徴とする請求項1又は2記載
    の超音波流量計。
  4. 【請求項4】 コントロール部(7)は受信波検知部
    (4)のしきい値(V TH)を制御或いは選択できるよう
    に構成し、測定の不成功の割合が一定値を越えると受信
    波検知部(4)のしきい値(VTH)を変化させるように
    したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の超音波
    流量計。
  5. 【請求項5】 受信波検知部(4)のしきい値(VTH
    を変化させるに当り、しきい値(VTH)を一定量小さく
    するようにしたことを特徴とする請求項4記載の超音波
    流量計。
  6. 【請求項6】 測定が不成功と判断した場合、コントロ
    ール部(7)は前回の同方向の時間測定値(T)を使用
    して流速、流量又は積算流量を演算することを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載の超音波流量計。
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