JPH09213497A - 表面処理方法及び装置、カラーフィルタ及びその製造方法、並びに液晶パネル及びその製造方法 - Google Patents

表面処理方法及び装置、カラーフィルタ及びその製造方法、並びに液晶パネル及びその製造方法

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JPH09213497A
JPH09213497A JP4028796A JP4028796A JPH09213497A JP H09213497 A JPH09213497 A JP H09213497A JP 4028796 A JP4028796 A JP 4028796A JP 4028796 A JP4028796 A JP 4028796A JP H09213497 A JPH09213497 A JP H09213497A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 電極3と被処理材11との間にマスク1
0を、被処理材表面の処理したい領域11Aが電極側に
他の領域から仕切られるように配設する。マスクは、被
処理材表面に接触させ、または該表面との間に僅かなギ
ャップを画定するように配置する。大気圧及びその近傍
の圧力下でにおいて電極と被処理材との間に所定のガス
を供給しつつ気体放電を発生させ、この気体放電中に作
られるプラズマにより該ガスの励起活性種を生成し、マ
スクで仕切られた処理領域だけを励起活性種に曝露して
表面処理する。 【効果】 大気圧近傍の圧力下では励起活性種の移動が
マスク手段により容易に制限され、被処理材表面の所望
の領域だけを選択的にかつ高精度に処理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気圧近傍の圧力
下で作られるプラズマを利用して被処理材の表面をエッ
チング、アッシング、改質又は成膜等することにより処
理する方法及びそのための装置に関する。また、本発明
は、特に液晶表示装置に使用されるカラーフィルタ及び
その製造方法、並びに配向膜を備えた液晶パネル及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置には、液晶パネルを
構成する透明電極基板の各画素電極上にR(赤)、G
(緑)、B(青)の3原色のマイクロカラーフィルタを
1つ1つ形成し、液晶を光スイッチとして前記カラーフ
ィルタを透過した色光を混合することによって多色表示
又はフルカラー表示を実現する方式が多く採用されてい
る。一般にカラーフィルタは、顔料粒子を堆積させて、
又は顔料粒子と樹脂との混合物により形成されるので、
その表面には大きな凹凸がある。特にSTN方式の液晶
パネルは、カラーフィルタの上にITO(Indium Tin O
xide)を成膜しかつパターニングして、透明電極を形成
する必要がある。このため、カラーフィルタを透明保護
層で被覆してその保護及び平坦化を図るのが通例であ
る。
【0003】例えば図21に示す構造のカラーフィルタ
100は、透明なガラス板からなる支持体101上に3
原色の画素の集合からなる着色層102を有し、かつそ
の上に透明保護層103が形成されている。透明保護層
103上には、ITO膜からなる透明電極104が液晶
の駆動電極として形成されている。透明保護層103
は、有機樹脂材料をスピンコートしたり印刷する等によ
り支持体101及び着色層102の全面に形成される。
透明電極104の端子部105には、液晶パネルを完成
した後に別個のテープキャリアパッケージ(TCP)や
基板に搭載された液晶の駆動回路を異方性導電膜や異方
性接着剤等で電気的に接続する。ところが、端子部10
5は、その下に比較的軟らかい有機樹脂層があるため、
駆動回路を接続する際の圧力で割れ易いという問題があ
る。また、実装した駆動回路を補修のために取り外す際
に、透明保護層103が剥がれ易いという問題がある。
【0004】これらの問題を解消するために、図22に
示すカラーフィルタ100は、透明保護層103が、透
明な支持体101上の着色層102のみを被覆するよう
に部分的に形成され、かつその上に透明電極104が形
成される。従って、透明電極104の端子部105は支
持体101上に直接形成されている。また、図23に示
す構造のカラーフィルタ100は、透明な支持体101
上に透明電極104を直接形成して、ITO膜のパター
ニングを容易にしている。この型式のカラーフィルタ
は、透明電極104の上に形成される着色層102の表
面に凹凸があるため、その上に同様に透明保護層103
を被覆して平坦化し、液晶を入り易くしかつ液晶の配向
不良が起こらないようにしている。透明保護層103
は、透明電極104の端子部105を露出させるように
部分的に形成される。
【0005】図22及び図23のように透明保護層10
3を部分的に形成する場合は、支持体101及び着色層
102の全面に有機樹脂材料をスピンコート、印刷等に
より成膜した後に端子部105の部分を部分的に除去す
る方法、又は最初から端子部105の部分を除いて有機
樹脂材料をオフセット印刷等により部分的に成膜する方
法がある。有機樹脂膜の部分的除去には、一般にホトリ
ソグラフィ技術又はレーザが使用される。
【0006】また、液晶パネルの電極パターンを形成し
た透明電極基板の表面には、配向膜が形成される。一般
に配向膜は、上述したカラーフィルタの透明保護層と同
様に、ポリイミド等の有機樹脂材料を基板全面に塗布し
た後、透明電極の端子部から部分的に除去することによ
って、又は印刷法で有機樹脂材料を基板の前記端子部を
除いて部分的に印刷することによって形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホトリ
ソグラフィ技術で透明保護層103を形成する場合、感
光性材料を用いる必要があるために、その中に含まれる
光反応開始材が成膜後に透明保護層103の中に残存
し、その耐熱性を低下させる虞がある。そのため、透明
保護層に使用し得る樹脂材料が制限されるという問題が
ある。更に透明保護層103のエッジ部106が、図2
2に示すように垂直であるため、その上に成膜されるI
TOのカバレッジが悪くなり、パターニング後に透明電
極が断線する虞が生じる。
【0008】レーザにより有機樹脂材料を部分除去する
方法は、透明保護層103のエッジ部が損傷を受けて剥
がれ易くなり、耐久性が低下する虞がある。更に透明電
極104の上に透明保護層103を成膜する構造の場
合、下層のITO膜を残して上層の有機樹脂材料だけを
選択的に除去することが困難であり、端子部105が損
傷を受け易いという問題がある。特にエキシマレーザの
場合には、装置が高価であり、かつ安全性の確保にコス
トがかかるという問題もある。
【0009】また、部分的な印刷で透明保護層103を
形成する場合は、そのようなパターン印刷に適した材料
が必要であり、揮発性の少ない溶剤を用いること、最適
な粘性を有するなどの条件が要求されるため、使用し得
る材料が制限されるという問題がある。特にこのパター
ン印刷では、図24に示すように、透明保護層104の
エッジ部106が樹脂材料の表面張力により盛り上が
り、その膜厚が他の部分と比較して2倍以上に厚くなる
ことがある。盛り上がった部分の厚さtが液晶パネルの
セルギャップより大きい場合には、透明保護層103の
研磨が必要になる。厚さaがセルギャップより小さい場
合でも、この部分にはシール印刷ができないから、ガラ
ス基板全体の寸法が大きくなり、液晶表示装置の小型化
が図れない。しかも、部分的な印刷法では、透明保護層
104の平坦度を確実かつ十分に確保することが困難で
あり、また、樹脂材料が熱硬化する際に放出する有機物
によって基板表面が汚れる虞がある。
【0010】特に、顔料粒子をコロイド分散させたミセ
ル水溶液の電解によって着色層を形成した所謂ミセルカ
ラーフィルタの場合には、着色層が導電性を有するた
め、その上に形成する透明保護層を、通常のカラーフィ
ルタの膜厚(1μm以上)よりも薄く、好適には0.1
〜0.4μm程度の膜厚に成膜する必要があるから、部
分的な印刷法を採用することは技術的に困難である。
【0011】他方、プラズマを用いて被処理材の表面を
様々に処理するための技術が、従来より様々な分野で利
用されている。このようなプラズマ表面処理によって
も、上記透明保護層に使用するような有機樹脂材料の被
膜をアッシングして除去することができる。しかし、従
来のプラズマ表面処理方法は、一般に真空中又は減圧さ
れた環境下でプラズマ放電させ、それにより生成される
活性種を用いるため、真空チャンバ等の特別な装置・設
備が必要であり、処理能力が低くかつ大面積の処理が困
難で、製造コストが高くなるという問題があった。更
に、真空中では、生成されたラジカルの平均自由工程が
長く、拡散が大きいため、上述したカラーフィルタの透
明保護層を形成する場合のように、制限された領域だけ
の局部的な表面処理には不向きである。
【0012】最近では、大気圧付近の圧力下でプラズマ
放電させることにより生成される励起活性種を用いて、
被処理材の表面を処理する技術が開発されている。大気
圧下でのプラズマ表面処理は、真空設備を必要とせず、
装置を簡単かつ小型化することができ、インライン化や
連続処理が可能で、生産性の向上を図りかつ低コストを
実現できる等の利点がある。例えば特開平6−2149
号公報に記載される表面処理装置は、一定の離隔距離を
もって対向配置された1対の円板状の電極間で放電さ
せ、放電ガスを多孔質誘電体を通して放電領域全体に分
散させ、前記電極間に配置された被処理物の広い表面を
一度に処理するものである。特願平7−107107号
明細書に記載される別の従来の表面処理装置は、細長い
直線状の電極を有する所謂ラインタイプで、そのすぐ下
側を相対的に移動する被処理材の表面を走査しながら処
理する。異常放電を防止するべく誘電体で包囲した前記
電極と被処理材との間で放電を発生させ、該電極の下面
開口から放電ガスを放電領域に噴出させ、その励起活性
種により被処理材表面を連続的に処理する。
【0013】しかしながら、従来の大気圧プラズマ表面
処理方法及び装置は、上述したように主に比較的大きな
面積を短時間で表面処理することを目的としており、被
処理物の表面を部分的にかつ選択的に処理することはで
きなかった。このため、従来の大気圧プラズマによる表
面処理をカラーフィルタの透明保護層の形成に適用した
場合には、ガラス板の全面が表面処理されてしまい、透
明保護層全体がアッシングされて除去されることにな
る。
【0014】また、液晶パネルの配向膜を形成する場合
に、液晶パネル全面に配向膜を形成すると、配向膜とシ
ール剤との密着性があまり良くないので、液晶パネルの
信頼性を損なう虞がある。また、液晶パネルのシール部
から配向膜を部分的に除去する場合、ホトリソグラフィ
技術を用いると、使用し得る感光性材料が限定される問
題があり、レーザを用いると、配向膜だけでなく透明電
極まで除去する虞がある。液晶パネルを組み立てた後に
上記プラズマ処理を行い、外部に露出している配向膜の
部分をアッシングして除去する別の方法もあるが、一般
にスループットが悪く、液晶パネルの他の部分をプラズ
マにより損傷する虞がある。また、配向膜の部分的印刷
は、使用し得る材料が限定されるという問題がある。
【0015】そこで、本発明は、上述した従来技術の問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、大気圧
付近の圧力下で発生させたプラズマを用いて、被処理物
の表面を部分的にかつ選択的に処理することができる表
面処理方法及びそのための装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の別の目的は、大気圧プラズ
マによる部分的な表面処理を利用して、透明保護層が透
明電極の端子部から部分的に除去され、かつ高い平坦性
を有し、その上に透明電極が形成し易くかつ断線し難い
信頼性の高いカラーフィルタ、及びそのようなカラーフ
ィルタを透明保護層の材料を限定することなく低コスト
でかつ簡単に製造し得る方法を提供することにある。
【0017】更に、本発明の目的は、大気圧プラズマに
よる部分的な表面処理を利用して、配向膜が透明電極の
端子部から部分的に除去され、かつ高い平坦性を有し、
液晶の配向性の均一さを確保し得る液晶パネル、及びそ
のような液晶パネルを配向膜の材料を限定することなく
低コストでかつ簡単に製造し得る方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の表面処理方法
は、上述した目的を達成するためのものであり、大気圧
及びその近傍の圧力下において電極と被処理材との間で
気体放電を発生させ、この気体放電により所定のガスの
励起活性種を生成し、該励起活性種に被処理材表面を曝
露して表面処理する工程からなり、この被処理材表面上
にマスク手段を配設してその処理領域を制限する工程を
含むことを特徴とする。
【0019】大気圧近傍の圧力下では、真空中又は減圧
環境下に比して電子の平均自由工程が短く、しかも前記
所定のガスの気体分子によって励起活性種の運動が妨げ
られ易い。このため、励起活性種の移動がマスク手段に
よって容易に制限され、被処理材表面の所望の領域だけ
を選択的に処理することができる。前記所定のガスを適
当に選択しかつ放電条件を適当に設定することによっ
て、エッチング、アッシング、ぬれ性改善等の表面改
質、被膜形成などの様々な表面処理が可能である。ここ
で、エッチングとは金属や無機物を除去することをいう
ものとし、アッシングとは有機物を酸化等により除去す
ることをいうものとする。
【0020】或る実施例では、前記マスク手段を被処理
材の表面に接触させて配置する。これによって、被処理
材表面は、マスク手段が接触している領域及びそれより
外側の領域が前記ガスの励起活性種から完全に遮断され
るので、処理したい領域だけを高い精度で選択的に表面
処理することができる。別の実施例では、マスク手段
を、被処理材の表面との間に僅かなギャップを画定する
ように配置する。このギャップを、励起活性種が侵入し
たりその中を通って外部に拡散しない程度に設定するこ
とによって、被処理材表面の選択的な部分処理を可能に
すると同時に、マスク手段から汚れが転写したり被処理
材表面が損傷する等の虞が解消され、様々な材質の被処
理材に対応することができる。
【0021】被処理材表面とマスク手段との間にギャッ
プを設ける場合、このギャップ内に前記所定のガスを噴
出させて気体放電の発生領域に供給することができる。
これにより、単に放電領域への大気の混入だけでなく、
ギャップへの励起活性種の侵入及び外部への拡散を確実
に阻止することができる。従って、被処理材表面の所望
の領域をより高精度にかつ高効率に安定して処理するこ
とができる。
【0022】前記ギャップは、或る実施例によれば、被
処理材を載せるステージに対するマスク手段の高さ位置
を予め決定しておき、これに合わせてマスク手段を機械
的に位置決めすることにより形成される。この場合、複
雑な位置決め機構を必要とせず、ギャップを簡単に形成
することができる。別の実施例では、マスク手段と被処
理材表面との距離を光学的に検出することによって、前
記ギャップを決定することができる。これによって、被
処理材の厚さ・形状のばらつきに左右されることなく、
常に一定のギャップを形成して、均一な表面処理を確保
することができる。更に、上述したようにギャップを介
して前記所定のガスを供給する場合は、ギャップ内に噴
出させるガスの圧力を検出することによって、ギャップ
の大きさを決定することができる。これにより、励起活
性種のギャップへの侵入阻止と同時に、被処理材の厚さ
や形状のばらつきに対応して常に一定のギャップが形成
される。
【0023】また、本発明の別の側面によれば、大気圧
及びその近傍の圧力下において被処理材との間で気体放
電を発生させるための電極と、前記気体放電の発生領域
に所定のガスを供給する手段とを備え、前記気体放電に
より生成される前記ガスの励起活性種に曝露される前記
被処理材表面の領域を制限するマスク手段を更に有する
ことを特徴とする表面処理装置が提供される。前記マス
ク手段によって、大気圧近傍の圧力下で発生させたプラ
ズマによる表面処理を被処理材表面の制限された領域だ
け選択的に行うことができる。
【0024】マスク手段は、被処理材の表面に接触させ
て、又は被処理材表面との間に僅かなギャップを画定す
るように配置する。マスク手段を接触させる場合には、
その先端部を例えばくさび状に形成して細くし、被処理
材表面との接触面積を小さくすると、マスク手段から被
処理材表面に汚れが転写する虞を少なくすることができ
る。マスク手段は、通常絶縁体材料で例えばシリコンゴ
ム、テフロン、ガラス等の誘電体で形成し、気体放電の
発生に影響を与えないようにする。
【0025】これに対し、別の実施例では、マスク手段
の全体又は一部分を金属等の導電体で形成し、接地電極
として機能させることができる。これにより、気体放電
の範囲をマスク付近の領域に制御できるので、局所的な
表面処理能力の向上を図ることができる。特に非接触型
のマスク手段の場合には、気体放電がマスク手段と被処
理材とのギャップにまで広がらないように制御すること
ができる。
【0026】また、非接触型のマスク手段は、ギャップ
に向けて開口するガス噴出口を設けることによって、前
記ガス供給手段から所定のガスが前記ギャップを通して
放電領域に供給されるようにすることができる。これに
より、ガス噴出口が放電領域に開口する構造に比して、
励起活性種のギャップ内への侵入をより効果的に阻止で
きることに加えて、放電領域に面して露出する角の部分
が無くなるので、放電によるパーティクルの発生及びそ
れによる被処理材の汚染が減少し、局所的な表面処理能
力の向上が図られる。
【0027】別の実施例では、被処理材を載せるステー
ジに対してマスク手段を相対的に接近・離反させる駆動
機構を備えることができる。マスク手段の高さ位置を予
め設定しておき、これに合わせてマスク手段を動かせ
ば、被処理材表面とのギャップを機械的に決定できるの
で再現性が良く、かつ構造及び操作が簡単でコストの低
減を図れるので好都合である。更に光センサを設けて、
マスク手段と被処理材表面との間隔を測定すると、被処
理材の厚さや形状のばらつきに左右されることなく、常
にギャップを一定に維持し、均一な表面処理を確保でき
るので、有利である。また、上述したガス供給手段を一
体化した前記非接触型のマスク手段では、前記光センサ
に代えて、ギャップ内に噴射するガスの圧力を検出する
圧力センサを設けることができる。この圧力センサは、
ギャップの大きさに対応して変化する前記ガスの圧力に
よって、所望のギャップを決定する。この場合には、放
電領域へのガスの供給と適正なギャップの形成とを1つ
の構成で同時に行うことができるので、好都合である。
【0028】前記電極を細長い直線状に形成し、かつマ
スク手段を該電極に沿って延長するように、好適にはそ
の全長に亘って設けると、被処理材表面を直線状に仕切
って所望の処理を行うことができる。更に、このような
マスク手段を電極の両側に沿って設けると、被処理材表
面を細長い直線状の領域に限定して処理することができ
る。
【0029】また前記電極は、その外面を誘電体で覆う
ことによって、異常放電の発生やそれによる被処理材又
はステージの破壊又は損傷を防止することができる。前
記マスク手段をこの誘電体と一体的に形成すると、前記
電極と一体化されて、被処理材に関する電極及びマスク
手段の位置を同時にかつ一義的に適正な位置に設定する
ことができる。また、気体放電の発生領域に面する前記
誘電体の部分を多孔質体で形成し、かつ該多孔質体を介
して所定のガスを導入すると、前記ガスが放電領域に均
一に分配されるので、励起活性種の分布及びそれによる
表面処理がより均一になる。
【0030】更に、前記電極を挟んでマスク手段と反対
側に排気口を開設すると、放電領域から使用済みのガス
を強制的に排出することができ、被処理材表面から除去
した物質等の再付着や汚染を防止し、放電によるオゾン
等を適切に処理できるので好都合である。
【0031】更に、本発明の別の側面によれば、透明な
支持体と、該支持体上に形成された着色層、透明保護層
及び透明電極とからなる液晶パネルのカラーフィルタの
製造において、前記透明電極の端子部の位置に対応する
透明保護層の周辺部分を該透明保護層の他の部分から仕
切るようにマスク手段を配置し、大気圧及びその近傍の
圧力下において電極と前記透明保護層との間で気体放電
を発生させ、この気体放電により所定のガスの励起活性
種を生成し、該励起活性種に透明保護層の前記周辺部分
を選択的に曝露して除去する工程からなることを特徴と
するカラーフィルタの製造方法が提供される。
【0032】このように構成することによって、使用す
る材料に制限を受けることなく透明保護層をスピンコー
ト、ロールコート、印刷法等により支持体の全面に成膜
できるので、上述した従来の問題点を解消して透明保護
層を平坦に形成でき、かつ透明保護層を高精度に部分除
去できると共に、工程全体を簡単化、低コスト化するこ
とができる。しかも、透明保護層の上に透明電極を形成
する構造のカラーフィルタでは、大気圧プラズマによる
表面処理によって透明保護層のエッジ部が丸く形成され
るので、透明電極が形成し易く、そのカバレッジが良い
ためにパターニング後にも断線し難い信頼性の高いカラ
ーフィルタが得られる。
【0033】従って本発明によれば、透明な支持体と、
該支持体上に形成された着色層、透明保護層及び透明電
極とを有し、該透明保護層が、その透明電極の端子部に
対応する周辺部分を他の部分から仕切るようにマスク手
段を配置し、かつ大気圧及びその近傍の圧力下において
電極と前記透明保護層との間で気体放電を発生させ、こ
の気体放電により生成される所定のガスの励起活性種に
選択的に曝露させて除去することにより、透明電極の端
子部を除くように部分的に形成されていることを特徴と
するカラーフィルタが提供される。
【0034】従って、支持体上に形成した着色層の上に
透明保護層が形成されかつその上に透明電極が形成され
る構造のカラーフィルタでは、透明電極の端子部のみが
支持体上に直接成膜される。透明電極が支持体上に直接
形成されかつその上に形成した着色層の上に透明保護層
が形成される構造のカラーフィルタでは、支持体上に直
接成膜された透明電極の端子部のみが露出している。い
ずれの場合にも、液晶パネルへの駆動回路の実装及び取
外しを容易に行うことができる。
【0035】更に本発明によれば、透明電極を形成した
透明基板の上にその全面に亘って配向膜を形成し、前記
透明電極の端子部の位置に対応する配向膜の部分を該配
向膜の他の部分から仕切るようにマスク手段を配置し、
大気圧及びその近傍の圧力下において電極と前記配向膜
との間で気体放電を発生させ、この気体放電により所定
のガスの励起活性種を生成し、該励起活性種に配向膜の
前記部分を選択的に曝露して除去する工程からなること
を特徴とする液晶パネルの製造方法が提供される。
【0036】このように構成することによって、使用す
る材料に制限を受けることなく配向膜をスピンコート、
ロールコート、印刷法等により透明基板の全面に平坦に
成膜し、かつ透明電極の端子部から配向膜を高い精度で
部分的に、液晶パネルの他の部分を損傷することなく容
易に除去できる。従って、液晶の配向性の均一さを確保
し得る液晶パネルを簡単かつ低コストで製造することが
できる。
【0037】また本発明によれば、透明基板と、その上
に形成された透明電極と配向膜とを有し、配向膜が、そ
の透明電極の端子部に対応する周辺部分を他の部分から
仕切るようにマスク手段を配置し、かつ大気圧及びその
近傍の圧力下において電極と前記配向膜との間で気体放
電を発生させ、この気体放電により生成される所定のガ
スの励起活性種に前記周辺部分を選択的に曝露させて除
去することにより、透明電極の端子部を露出させるよう
に部分的に形成されていることを特徴とする液晶パネル
が提供される。
【0038】
【発明の実施の形態】図1には、本発明による表面処理
装置の好適な実施例が示されている。表面処理装置1
は、交流電源2に接続された概ね直方体の細長い電極3
を有する。電極3下面には、長手方向に全長に亘って同
一形状・寸法の2本の放電発生部4、5が、一定の離隔
距離をもって平行に下向きに突設されている。電極3の
下部には、全長に亘って誘電体6が装着されている。両
放電発生部4、5間には、前記誘電体によって中間チャ
ンバ7が画定され、電極3上面に開口するガス導入口8
に連通している。誘電体6の中央には、中間チャンバ7
から下向きに開口する細い直線状のガス噴出口9が、電
極3の全長に亘って形成されている。
【0039】誘電体6の下面には、ガス噴出口9に沿っ
て電極3の全長に亘って直線状に延長するマスク10が
突設されている。本実施例のマスク10は、その下面が
誘電体下面と平行な矩形の断面形状を有し、石英ガラス
で形成されている。マスク10は誘電体6と一体に形成
することができ、または別個に形成したものを一体的に
結合してもよい。マスク10には、目的とする表面処理
に応じて放電時に生成される励起活性種に対する耐久性
の高いものであれば、石英ガラス以外のガラス材料や絶
縁体材料、例えばシリコンゴム、フッ素樹脂、セラミッ
ク材料等の誘電体を用いることができる。
【0040】表面処理装置1の下方には、被処理材例え
ば回路基板やウエハが配置される。電極3は、図2に示
すように、マスク10下面が被処理材11の表面に接触
し、該マスクを境として被処理材表面の処理したい領域
11Aが電極側に、他の領域から完全に遮断されるよう
に配置する。この状態で、所望の表面処理に適した所定
のガスを外部ガス供給源からガス導入口8を介して中間
チャンバ7内に供給し、ガス噴出口9から被処理材表面
に向けて噴出させる。これと同時に、交流電源2から電
極3に所定の電圧を印加して、前記両放電発生部と被処
理材11との間で気体放電を発生させる。誘電体6下面
と被処理材表面との間隙には、前記放電で発生したプラ
ズマによる前記所定のガスの励起活性種が生成される。
被処理材表面は、前記励起活性種がマスク10に妨げら
れて外側に流れ出ず、その内側の領域11aのみが選択
的に曝露されて処理される。ここで、電極3または放電
発生部4に対するマスク10の位置は、使用するガス
種、その流量、電圧などの放電条件によって放電領域の
範囲や処理能力が異なるので、これらの条件に応じて適
当に設定する。
【0041】図3に示す変形例では、マスク10がくさ
び形の断面形状に形成され、かつその先端10Aを下向
きにして誘電体6下面に設けられている。マスク10
は、領域11Aを他の領域から仕切るように、先端10
Aを被処理材11表面に接触させて配置する。この場
合、マスク10と被処理材表面との接触面積が図2の場
合に比して大幅に小さくなる。従って、マスクに付着し
ているごみや汚れが被処理材表面に転写される可能性が
非常に少なくなる。このように被処理材表面との接触面
積を小さくできるマスクの形状は、上述したくさび形に
限定されず、薄い板状の仕切壁に形成したり、被処理材
表面を傷つけないようにマスク先端を丸くしたり多少の
幅を持たせることもできる。
【0042】図1の表面処理装置を用いて被処理材の表
面からアクリル樹脂の被膜を部分アッシングする実験を
行った。被処理材には、ソーダガラスの表面にアクリル
樹脂(日本合成ゴム株式会社製 SS1121)を0.
2μmの厚さで成膜したものを用いた。マスク10はシ
リコンゴムで形成し、図4に示すように、被処理材11
のアクリル樹脂膜12表面に接触させた。前記外部ガス
供給源から放電ガスとしてヘリウムを毎分20リット
ル、酸素を毎分200ミリリットルの割合で導入し、気
体放電を発生させた。
【0043】この結果、僅か30秒で被処理材11表面
の領域11Aからアクリル樹脂膜12を部分アッシング
することができた。アクリル樹脂膜12は、マスク10
より内側の部分が完全に除去されると共に、マスク10
直下の部分が、図4に示すように角部が凸状に湾曲した
テーパ状をなすように、部分的にアッシングされた。本
発明では、大気圧またはその近傍の圧力下で気体放電さ
せるため、真空中または減圧下に比して電子の平均自由
工程が短く、しかも前記励起活性種の運動が気体分子に
よって妨げられ易い。このテーパ状部分は、励起活性種
の運動が真空または減圧の場合よりも緩やかなことによ
って形成されたものと考えられる。テーパ状部分12A
の幅は約400μmであり、充分に高い精度でアッシン
グすることができた。
【0044】第1実施例の表面処理装置を用いた別の実
施例では、図5に示すように、マスク10下面を被処理
材11の表面に接触させず、該表面との間に僅かなギャ
ップ13を画定するように、かつ所望の領域11Aが電
極側に、他の領域から仕切られるように電極3を配置す
る。所定のガスをガス噴出口9から被処理材11表面に
向けて噴出させつつ、電極3に所定の電圧を印加して、
放電発生部4、5と被処理材11との間で気体放電を発
生させ、前記所定のガスの励起活性種を生成する。
【0045】上述したように本発明では、大気圧または
その近傍の圧力下での気体放電により、真空中または減
圧下に比して電子の平均自由工程が短く、かつプラズマ
の密度が低く、しかも励起活性種の運動が気体分子によ
って妨げられる。従って本実施例では、前記ギャップの
大きさaを適当に狭く設定することによって、励起活性
種のギャップ13への侵入及び該ギャップから外部への
拡散を有効に阻止できる。被処理材11表面は、マスク
10の下側部分まで不必要に処理されることなく、また
処理レートを低下させることなく、所望の領域11Aの
みが選択的にかつ効率的に処理される。
【0046】図5において、マスク10と被処理材11
表面とのギャップ量a、マスク10の高さb、誘電体6
下面と被処理材11との距離cを様々に設定して、第1
実施例の表面処理装置を用いて部分アッシングの実験を
行った。放電ガスは、図3の場合と同様に、ヘリウムを
毎分20リットル、酸素を毎分200ミリリットルの割
合で用いた。その結果を以下の表1に示す。同表におい
て、テーパ部12Aの幅が700μm以下でアッシング
の直線性が300μm以下のもの、即ち部分アッシング
の精度が1mm以下の状態のものを○印を付して表した。
ここでアッシングの直線性とは、アッシングした部分の
長さ15cmの範囲に生じたうねりの大きさをもって示し
た。部分アッシングの精度が1mm以下ということは、液
晶パネルの製造においてパネルの組立に必要な精度2mm
を十分に満足する値で、実用上高い精度を意味する。
【0047】
【表1】
【0048】表1の結果から分かるように、マスク10
の高さb、誘電体下面と被処理材との距離cを放電可能
な適当な大きさである場合、マスクと被処理材表面との
ギャップ13の大きさaを0.6mm以下に設定すること
によって、ガスの励起活性種の移動がマスク10によっ
て有効に阻止され、被処理材表面の所望の領域だけが前
記ガスの励起活性種に曝露され、その結果高精度な部分
アッシングが可能であることが分かる。
【0049】図6には、本発明による表面処理装置の第
2実施例が示されている。この表面処理装置14は、金
属板を垂直に立てた電極15と、その下部を包むように
装着された誘電体16とを有する。誘電体16の電極1
5を挟んで対向する一方の部分17には、その下面にマ
スク18が前記電極と平行にかつその全長に亘って突設
されている。本実施例のマスク18は、第1実施例のマ
スク10と同様に矩形の断面形状を有し、例えば石英ガ
ラスで誘電体16と一体に形成されている。前記一方の
対向部分17及びマスク18の略中央には、前記電極に
沿って下向きに開口する細い直線状のガス噴出口19が
形成されている。対向部分17の上部には、その全長に
亘って前記ガス噴出口に連通する中間チャンバ20を画
定するように金属ブロック21が取り付けられている。
金属ブロック21の上面には、所定のガスを外部ガス供
給源から中間チャンバ20に導入するためのガス導入口
22が開設されている。
【0050】表面処理装置14は、図7に示すように、
その直ぐ下方に配置される被処理材11の表面とマスク
18下面との間に僅かなギャップ23が画定されるよう
に、かつマスク18によって前記被処理材の所望の処理
領域11Aが電極側に、他の領域から仕切られるように
位置決めする。ギャップ23の大きさは、図5の場合と
同様に0.6mm以下に設定すると好都合である。前記外
部ガス供給源から供給された所定のガスは、ガス噴出口
19からギャップ23を通過して、前記マスクにより仕
切られた電極15と被処理材の領域11Aとの間の空間
に導入される。一部の前記ガスは、ギャップ23から電
極15と反対側に流出する。
【0051】電極15に所定の電圧を印加して被処理材
11との間で気体放電を発生させると、放電領域24内
でプラズマにより前記ガスの励起活性種が生成される。
本実施例では、前記励起活性種がギャップ23内に噴出
する前記ガスに妨げられて、前記ギャップへ侵入しまた
は該ギャップから外部へ拡散するのを、図5の場合より
もより確実に阻止できる。従って、前記被処理材は、所
望の領域11Aのみが選択的に処理される。また、本実
施例の誘電体16は、ギャップ23を介してガスを導入
するようにしたから、第1実施例のガス噴出口9のよう
に放電領域24に面して直接開口したり尖った角を構成
する部分が無く、放電によるパーティクルの発生が減少
するので、それによる被処理材の汚染や表面処理装置の
汚れが大幅に少なくなる。
【0052】図8には、第2実施例の表面処理装置14
の変形例が示されている。この変形例では、ガス噴出口
19と中間チャンバ20とを連通するガス通路25が、
少なくともガス噴出口付近において電極側に斜めに形成
されている。これにより、ギャップ23から放電領域2
4へのガスの導入が、よりスムーズに効率よく行われ
る。また、ギャップから外部に流出するガスの量が減少
する。従って、放電に使用されるガスの流量がより高精
度にかつ簡単に制御できるようになる。
【0053】図9に示す別の変形例では、誘電体16の
マスク18と反対側の対向部分26に、その下面に開口
する排気通路27が内設されている。ガス噴出口19か
らギャップ23を通過して放電領域24に導入されたガ
スは、該放電領域を出た後大気中に拡散することなく、
排気通路27から強制的に排出される。排気通路27
は、例えば図7に示す誘電体16のマスク18と反対側
の側面に沿って、或る間隔をもって誘電体の仕切板を配
設することによって、容易に形成することができる。
【0054】本実施例によれば、排気構造をこのように
表面処理装置に一体化しかつ放電領域の近傍から排気す
ることによって、装置全体を小型化でき、かつ放電時に
発生するオゾンの大気中への放出を防止することができ
る。また、大気がマスク18と反対側から放電領域24
に侵入するのを防止できるので、放電の安定性が高めら
れる。
【0055】図10には、図6及び図7に示す第2実施
例の表面処理装置の更に別の変形例が示されている。こ
の実施例の誘電体16は、電極15を挟んで反対側の対
向部分26にも、対向部分17のマスク18と同様のマ
スク28が突設されている。前記両マスクは、同一の形
状にかつ一定の離隔距離dをもって平行に形成されてい
る。更にマスク28には、その下面にマスク18と同様
のガス噴出口29が設けられ、被処理材11表面との間
のギャップ30に開口している。前記両ガス噴出口に
は、前記外部ガス供給源からそれぞれ所定のガスが供給
される。
【0056】本実施例では、図10に示すように被処理
材11表面の所望の領域11Aをマスク18、28によ
り両側から規制するように、電極15を配置する。電極
15に所定の電圧を印加して気体放電させ、かつ同時に
前記各ガス噴出口からギャップ23、30を介して前記
ガスを放電領域24に導入する。本実施例では、各ガス
噴出口から噴出する一部のガスが前記ギャップから外部
に流出するにも拘わらず、放電領域24が外部から前記
両マスクにより両側から遮断されているので、領域11
Aを距離dで決定される所望の幅の直線状に高精度にか
つ効率的に表面処理することができる。
【0057】両マスク18、28間の距離dは、表面処
理したい領域11Aの幅に応じて適当に設定することが
できる。また、本実施例と図9の実施例とを組み合わせ
て、一方のガス噴出口(例えば19)をそのままガス導
入用に使用し、かつ他方のガス噴出口(例えば29)を
ガス排出用に変更して使用することもできる。その場
合、図9の実施例に比して排気側がマスクで外部と遮断
されているので、排気による大気の汚染及び大気の放電
領域への混入がより確実に防止される。
【0058】この実施例では、一定幅の直線状の領域1
1Aを処理するために、該領域の両側にのみマスクを配
置されるように構成したが、別の実施例では、マスクを
処理領域の全周を包囲するように設けることができる。
更に、マスク及び必要に応じて電極の平面形状を処理領
域の外周形状に合わせて変更すると、上述した直線状の
表面処理だけでなく、広い面積を処理する場合にもより
効果的な表面処理が可能になる。
【0059】図11には、本発明による表面処理装置の
第3実施例を概略的に示している。第3実施例の表面処
理装置31は、図6の第2実施例の構成と比較して、電
極32の下部に誘電体33が装着され、かつその一方の
対向部分34の下面にマスク35が設けられている点で
同じであるが、マスク35が接地された導電体で形成さ
れ、電源電極32に対する接地電極の機能を有する点に
おいて異なる。マスク35の下面にはガス噴出口36が
開口し、誘電体の対向部分34及びマスクに内設された
通路を介して供給される所定のガスを、マスク35と被
処理材11とのギャップ37に噴出させるようになって
いる。
【0060】本実施例において、前記電源電極に所定の
電圧を印加すると、気体放電は、電源電極32と被処理
材11表面との間において特に該電極とマスク35との
間に集中して起こり、放電領域38が図6の第2実施例
の場合よりも狭い空間に制限される。従って、前記気体
放電がギャップ37内にまで広がるのを抑制することが
でき、部分的表面処理の精度をより一層高めることがで
きる。特に被処理材11表面の非常に狭い領域を処理す
る場合に有利である。
【0061】図12は、上述した第3実施例の変形例を
示している。この実施例では、マスク35の一部分39
が接地電極として導電体で形成され、他の部分が誘電体
33と同じ絶縁体で形成されている。導電体部分39は
放電領域38に直接面しない位置に設けられるので、図
11の場合よりも気体放電の範囲が広がる。
【0062】図13は、本発明による表面処理装置の第
4実施例を概略的に示している。本実施例の表面処理装
置40は、電極41の下部に装着された誘電体42の内
面と該電極の先端部との間に画定される空隙によって、
前記誘電体内部にガス導入通路43が形成されている。
ガス導入通路43は、前記電極の全長に亘って設けら
れ、誘電体42上部に開設したガス導入口44から所定
のガスが供給される。誘電体42の下面は、ガス導入通
路43と外部とを仕切る誘電体からなる多孔質板45で
形成されている。従って、ガス導入通路43内に供給さ
れた前記ガスは、多孔質板45を通過して前記誘電体下
面から放電領域46全体に略均一に供給される。誘電体
42の一方の対向部分47の下面には、上述した各実施
例と同様にマスク48が突設されており、該マスクによ
って被処理材11表面の領域11Aを他の領域から分離
して表面処理が行われる。
【0063】このようにガスが均一に供給されることに
よって、放電領域46内に生成される前記ガスの励起活
性種の分布がより均一になるので、領域11Aをより均
一に表面処理することができる。また、第2実施例の表
面処理装置と同様に、第1実施例のように放電領域に面
して直接開口したり尖った角を構成する部分が無いの
で、放電によるパーティクルの発生及びそれによる被処
理材の汚染や表面処理装置の汚れが大幅に減少する。本
実施例は、特に広い面積を表面処理する場合に有利であ
る。尚、図13では、マスク48と被処理材11表面と
の間にギャップを設けたが、図2の実施例のように、マ
スク48の下面を被処理材表面に接触させて処理するこ
ともできる。
【0064】図14には、上述した本発明の表面処理装
置を被処理材に対して位置決めするための駆動機構49
が示されている。駆動機構49は、被処理材11を載せ
るステージ50と、表面処理装置51を支持するための
ハウジング52とを備える。ハウジング52は、ステー
ジ50の四隅に垂設された4本のコラム53と、該コラ
ムの各上端を互いに結合する水平な4本のビーム54と
により箱形のフレーム構造に構成されている。ハウジン
グ52には、水平な支持フレーム55がコラム53に沿
って上下に移動可能に取り付けられている。表面処理装
置51は、その上部が支持フレーム55の中央に固定さ
れている。各コラム53の外周面にはねじ部56が形設
され、これに歯合するギア機構57及び該ギア機構に駆
動連結された電動モータ58がそれぞれ支持フレーム5
5上に配設されている。表面処理装置51の下端には、
電源電極とその下部に装着された誘電体とからなる電極
部59が設けられている。
【0065】電極部59は、各電動モータ58を駆動し
て支持フレーム55を昇降させることによって、被処理
材11に対して接近または離反させる。電動モータ58
は、電極部59に下向きに突設されたマスク60を被処
理材11表面の所定位置に接触させ、または該表面との
間に適当なギャップを設けるように、前記支持フレーム
の移動を制御することができる。本実施例によれば、上
述した簡単な構成により、ステージ50に対する支持フ
レーム55の高さ位置を予め決定しておくことによっ
て、電極部59即ちマスク60を常に同じ高さに位置決
めすることができる。電動モータ58の駆動制御は、手
動により、またはマイクロコンピュータなどの自動制御
により行われる。自動制御の場合には、支持フレーム5
5の高さ位置をマイクロコンピュータに予め設定してお
くことによって、より正確な位置決めが可能となる。
【0066】被処理材11表面に対する電極部59即ち
マスク60の位置決めは、図15または図16に示すギ
ャップ検出機構を用いることによって、より正確かつ確
実に行うことができる。図15のギャップ検出機構は、
電極部59のマスク60側の側面に装着された光センサ
61を備える。光センサ61は、例えば半導体レーザな
どの発光素子から発射して被処理材11表面で反射され
た光を検出して、該表面までの距離を測定する公知のセ
ンサである。光センサ61は、ケーブル62を介して電
動モータ58の駆動制御部に接続されている。前記駆動
制御部は、光センサ61から入力する信号に基づいて電
動モータ58を制御し、マスク60と被処理材11との
実際のギャップを正確に調整する。この光センサによる
ギャップ検出機構は、マスクを被処理材表面に接触させ
る場合も含めて、上述した全ての実施例の表面処理装置
に適用することができる。
【0067】これに対し、図16のギャップ検出機構
は、電極部59が、マスク60と被処理材11表面との
間にギャップ60Aを形成しかつ該ギャップ内にガスを
噴出させる構造を有する、上述した第2実施例のような
表面処理装置に使用するものである。即ち、電極部59
は、電極63の下部に装着された誘電体64の一方の対
向部分65に、ガス噴出口66に連通するガス導入通路
67が内設されている。対向部分64の側面には、例え
ばダイヤフラムを用いた半導体圧力センサのような公知
の圧力センサ68が取り付けられている。圧力センサ6
8は、前記ガス導入通路内を流れるガスの圧力をガス噴
出口66に比較的近い位置で通孔69を介して測定す
る。
【0068】前記ガス導入通路内のガス圧力は、ギャッ
プ62の大きさによって変動する。圧力センサ68は、
前記ガス圧力の変動を検出し、或る一定以上の圧力にな
るとケーブル70を介して電動モータ58の駆動制御部
に信号を出力する。前記駆動制御部は、圧力センサ68
からの入力信号に基づいて電動モータ58を制御し、マ
スク60と被処理材11との実際のギャップを正確に調
整する。この実施例によれば、放電領域へのガスの供給
と正確なギャップの形成とを1つの構成で同時に行うこ
とができる。このように被処理材表面との距離を計測す
るセンサを使用することによって、個々の被処理材の厚
さの相違や、反り・傾斜などによる被処理材表面の高さ
の変動に対応して、常に実際のギャップを所望の大きさ
に正確に設定することができる。
【0069】本発明による表面処理方法及び装置は、使
用するガス種を適当に選択することによってぬれ性の向
上などの表面改質やエッチング、アッシング等の様々な
部分表面処理を行うことが可能である。この部分表面処
理技術は、様々な技術分野に適用することができ、特に
高精度で微細な表面処理加工を必要とする半導体、電子
機器の分野において有利である。本発明によれば、上述
した部分表面処理技術を用いて液晶パネルを製造するこ
とができる。
【0070】図17には、本発明による液晶パネル用カ
ラーフィルタの製造方法が工程順に示されている。先
ず、図17Aに示すように、透明なガラス基板71の表
面に着色層72を形成する。着色層72は、R(赤)、
G(緑)、B(青)の3原色を順に配置した多数の画素
73とそれらの間を仕切るブラックマトリクス(以下、
BMと称す)74とからなる。画素73及びBM74
は、公知の方法例えば顔料分散法により、色素を分散さ
せたフォトレジスト液をガラス基板71表面に塗布し、
パターン露光し、現像する工程を各色毎に繰り返すこと
によって形成される。着色層72は、染色法、印刷法な
どの他の方法によっても同様に形成することができる。
【0071】次に、ガラス基板71の全面に透明保護膜
75を形成する。図17Bは、図17Aの向きに関して
直角の方向からガラス基板を見たものである。透明保護
膜75は、公知の有機材料、例えばエポキシ、シリコー
ン、ポリイミド系など耐熱性の熱硬化性樹脂を用いて、
スピンコート、ロールコート、印刷法などの方法により
平坦に成膜する。前記ガラス基板は後の工程で、図17
Bにおいて着色層72より外側の端縁の領域71Aに透
明電極の端子部が形成される。このため、次に領域71
Aにある前記透明保護膜の部分75Aを除去する。
【0072】本実施例では、上述した本発明の第1実施
例による表面処理装置76を使用する。表面処理装置7
6は、図17Cに示すように、透明保護膜の部分75A
がマスク77によって電極側に仕切られるように、該マ
スクを透明保護膜75上面に接触させて配置する。電極
78に所定の電圧を印加して前記ガラス基板との間で気
体放電を発生させ、大気圧またはその近傍の圧力下で放
電領域79にヘリウムと酸素との混合ガスを供給する。
放電領域79には前記混合ガスの励起活性種が生成さ
れ、これに曝露された透明保護膜の部分75Aがアッシ
ングされて、図18に示すように前記ガラス基板表面の
領域71Aから完全に除去される。アッシングした後の
透明保護膜75の縁端には、図4の場合と同様に緩やか
に湾曲するテーパ部75Bが形成されている。
【0073】次に、前記ガラス基板全体にSiO2膜80
をスパッタリングで形成し、かつその上にITO膜81
を同じくスパッタリングで成膜する。ITO膜81をホ
トリソグラフィ技術でパターニングすることによって、
図17Eに示すように、着色層72の各画素に対応させ
て透明電極82が形成される。尚、図17Eは、ガラス
基板71を図17Aと同じ向きから見たものである。こ
のようにして、無機材料からなる透明電極82の端子部
が、比較的軟質の有機材料からなる透明保護層上でなく
ガラス基板表面に形成され、上述した従来の問題点を解
消した液晶パネルのカラーフィルタが得られる。
【0074】図19は、本発明による部分表面処理技術
を適用した所謂ミセルカラーフィルタの製造方法が工程
順に示されている。先ず従来と同様に、透明なガラス基
板82の表面にITOをスパッタリングで膜厚例えば2
000Åに成膜し、かつホトリソグラフィ技術を用いて
パターニングし、透明電極83を形成する。透明電極8
3の間にはBM84が、色素を分散させたフォトレジス
トを塗布し、パターン露光及び現像することによって形
成される(図19A)。
【0075】他方、導電化した着色層を形成するための
ミセル電解液を準備する。ミセル電解液の作成方法は、
例えば本願出願人による国際出願(国際公開番号WO9
4/27173)の明細書に記載されており、その表面
を疎水化した透明導電粒子例えばITO粒子と、顔料粒
子とを界面活性剤で取り囲んだ顔料ミセルコロイド水溶
液を、R、G、Bの3色についてそれぞれ調整する。
【0076】図19Bに示すように、透明電極83を形
成した前記ガラス基板の全面にフォトレジスト85を塗
布し、パターニングして一部の透明電極83の上面を露
出させる。本実施例では、最初にR着色層を形成する透
明電極の部分のフォトレジストを除去した。このガラス
基板をアノードとして、かつステンレス基板をカソード
として、Rの前記顔料ミセルコロイド水溶液中に浸漬
し、例えば+0.4Vの定電位で20分間電解すること
によって、前記透明電極の露出面にRの前記顔料粒子及
び透明導電粒子を析出させ、赤色の顔料膜86を0.8
μmの厚さに形成する。同様の工程を繰り返して緑色及
び青色の顔料膜をそれぞれ形成することによって、図1
9Cのように透明電極83上にR、G、B3原色の着色
層87が形成される。
【0077】次に、ガラス基板82全面にスピンコート
によりアクリル樹脂を0.2μmの厚さに成膜して透明
保護層88を形成する(図19D)。図19Dは、図1
9Aの向きに関して直角の方向からガラス基板を見たも
のである。透明保護層88の成膜後にR、G、B着色層
の各抵抗値を測定したところ、それぞれ1×106.5
ームcm以下であり、透明電極83が着色層87の下側に
存在しても、液晶駆動に何ら問題の無い抵抗値レベルで
あることが分かる。次に、ガラス基板82は、図19D
において着色層87より外側の端縁の領域82Aにある
前記透明保護膜の部分88Aを除去する。
【0078】図17の実施例と同じ本発明の第1実施例
による表面処理装置76を使用し、図19Eに示すよう
に、透明保護膜の部分88Aをマスク77によって電極
側に仕切るように、かつ該マスクと透明保護膜88との
間にギャップを画定するように配置する。電極78に所
定の電圧を印加して前記ガラス基板との間で気体放電を
発生させ、大気圧またはその近傍の圧力下で放電領域8
9にヘリウムと酸素との混合ガスを供給する。透明保護
膜の部分88Aは、放電領域89に生成される前記混合
ガスの励起活性種に曝露されてアッシングされ、前記ガ
ラス基板表面から完全に除去される。これにより、透明
電極83の端子部83Aが、図19Fに示すようにガラ
ス基板82上に露出する。
【0079】本実施例では、図5における前記ギャップ
量、マスク高さなどの各寸法をa=0.4mm、b=2.
0mm、c=2.4mmとし、前記混合ガスとしてヘリウム
を毎分20リットル、酸素を毎分200ミリリットルの
割合で導入した。部分88Aをアッシングした後の透明
保護膜88は、図18と同様に、その縁端に緩やかに湾
曲したテーパ部が形成され、その幅は0.50mm、直線
性は0.15mm/15cmであり、液晶パネルの組立に何
ら問題の無い高いアッシング精度であった。
【0080】図20には、本発明による配向膜を有する
液晶パネルの製造方法が工程順に示されている。図20
Aに示すように、透明なガラス基板90の表面にITO
をスパッタリングで成膜しかつパターニングして、透明
電極91を形成する。このガラス基板の全面に、ポリイ
ミド膜92をスピンコート、ロールコートまたは印刷法
などの方法で200〜500Åの厚さに成膜する(図2
0B)。次に、前記ガラス基板は、透明電極91より外
側の端縁の領域90Aにあるポリイミド膜の部分92A
を除去する。
【0081】本実施例では、図17及び図19の各実施
例と同じ本発明の第1実施例による表面処理装置76を
使用する。表面処理装置76は、図20Cに示すよう
に、ポリイミド膜の部分92Aをマスク77によって電
極側に仕切るように、該マスクを前記ポリイミド膜表面
に接触させて配置する。電極78に所定の電圧を印加し
て前記ガラス基板との間で気体放電を発生させ、大気圧
またはその近傍の圧力下で放電領域93にヘリウムと酸
素との混合ガスを供給する。ポリイミド膜の部分92A
は、放電領域93に生成される前記混合ガスの励起活性
種に曝露されてアッシングされ、前記ガラス基板表面か
ら完全に除去される(図20D)。
【0082】次に、ポリイミド膜92を例えば一定方向
にラビングすることによって配向膜を形成した後、図2
0Eに示すように、ポリイミド膜を除去したガラス基板
周縁の領域90Aにシール接着剤を印刷してシール部9
4を形設する。このシール部94を介して前記ガラス基
板に、電極パターン及びその上に配向膜を形成した別の
ガラス基板95を重ね合わせ、一体的に結合する(図2
0F)。更に、前記ガラス基板間の空隙96に液晶を注
入し、かつ両面に偏光板を貼着することによって、液晶
パネルが完成する。
【0083】以上、本発明について好適な実施例を用い
て詳細に説明したが、本発明はその議樹的範囲内におい
て上記実施例に様々な変形・変更を加えて実施すること
ができる。例えば、図1〜図16の各実施例は、それぞ
れ適当に組み合わせて実施することができる。また、図
17では、ガラス基板上に着色層、透明保護層を形成
し、その上に透明電極を形成する構造のカラーフィルタ
製造方法について説明したが、本発明の部分表面処理
は、ガラス基板表面に透明電極を形成しかつその上に着
色層を形成する構造のカラーフィルタにも同様に適用す
ることができる。また、上述した本発明のカラーフィル
タ及び液晶パネルは、STN型、TFT型、MIM型な
ど、全ての型式の液晶パネルに同様に適用することがで
きる。
【0084】
【発明の効果】本発明は、上述した構成を採用すること
によって以下に記載するような格別の効果を奏する。本
発明の表面処理方法によれば、大気圧近傍の圧力下で生
成されるガスの励起活性種は、マスク手段を設けること
によって移動が制限されるので、被処理材表面の所望の
領域だけを部分的に選択して前記励起活性種に曝露する
ことができ、高い精度で良好に表面処理することができ
る。特にマスク手段と被処理材表面との間に適当なギャ
ップを設けた場合には、マスク手段からの汚染が防止さ
れるだけでなく、被処理材または被膜の材質、用途、表
面の状態などの処理条件に左右されないので、広範な分
野で所望の部分表面処理が可能となる。更に、前記ギャ
ップからガスを噴出させて放電領域に供給することによ
り、ギャップへの励起活性種の侵入及び外部への拡散が
確実に阻止され、より高精度にかつ効率的に安定して被
処理材を部分表面処理することができる。
【0085】本発明の表面処理装置によれば、上述した
部分的な表面処理方法を比較的簡単な構成により低コス
トで実現することができ、特にマスク手段が電極に沿っ
て配設されることによって、より高精度な部分表面処理
が可能となる。
【0086】また、本発明の液晶パネルのカラーフィル
タ製造方法によれば、従来の製造工程に対して複雑な工
程を加えたり高価な装置・設備を用いることなく、透明
保護層を使用する材料に制限を受けることなく支持体の
全面に成膜できかつ平坦に形成することができ、その上
にITOを成膜して透明電極を形成するのが容易にな
る。このようにして製造されたカラーフィルタは、表面
処理後の透明保護層のエッジ部分が丸くテーパ状に形成
されているので、その上に成膜されたITO膜のカバレ
ッジが良く、そのため透明電極に断線等の不具合を生じ
る虞が無い。従って、高品質で信頼性の高いカラーフィ
ルタが簡単にかつ低コストで得られる。
【0087】また、本発明の液晶パネルの製造方法によ
れば、同様に従来の製造工程に対して複雑な工程を加え
たり高価な装置・設備を用いることなく、配向膜を使用
する材料に制限を受けることなく透明基板の全面に平坦
に成膜できるので、液晶の配向性の均一さを確保するこ
とができ、高品質の液晶パネルを簡単かつ低コストで製
造することができる。また、このように製造された液晶
パネルは、配向膜が高い精度で部分的に除去されている
ので、この部分にシール部を設けた場合、シール剤との
密着性が改善され、液晶パネルの信頼性の向上が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面処理装置の第1実施例を示す
部分断面斜視図である。
【図2】マスクを被処理材表面に接触させた表面処理装
置の部分断面図である。
【図3】図2と異なる形状のマスクを有する表面処理装
置の部分断面図である。
【図4】図2の状態で部分アッシングした被処理材を示
す拡大断面図である。
【図5】被処理材表面との間にギャップを画定するよう
にマスクを配置した表面処理装置の部分断面図である。
【図6】本発明による表面処理装置の第2実施例を示す
部分断面斜視図である。
【図7】図6の表面処理装置の部分断面図である。
【図8】図7のマスクの変形例を示す部分断面図であ
る。
【図9】排気構造を一体化した第2実施例の表面処理装
置を示す部分断面図である。
【図10】第2実施例の表面処理装置の更に別の変形例
を示す部分断面図である。
【図11】本発明による表面処理装置の第3実施例をを
示す部分断面図である。
【図12】図11の変形例を示す部分断面図である。
【図13】本発明による表面処理装置の第4実施例を示
す部分断面図である。
【図14】マスク及び電極を位置決めする表面処理装置
の駆動機構を概略的に示す正面図である。
【図15】光センサを用いたギャップ検出機構を有する
表面処理装置の断面図である。
【図16】圧力センサを用いたギャップ検出機構を有す
る表面処理装置の断面図である。
【図17】本発明による液晶パネルのカラーフィルタの
製造方法を示すA図〜E図からなる工程図である。
【図18】図17の方法により製造されたカラーフィル
タを示す部分拡大断面図である。
【図19】本発明によるミセルカラーフィルタの製造方
法を示すA図〜E図からなる工程図である。
【図20】本発明による液晶パネルの製造方法を示すA
図〜F図からなる工程図である。
【図21】従来の液晶パネル用カラーフィルタの構造を
示す断面図である。
【図22】図21と異なるカラーフィルタの構造を示す
断面図である。
【図23】従来のカラーフィルタの更に別の構造を示す
断面図である。
【図24】従来の部分印刷による透明保護層を示す部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 表面処理装置 2 交流電源 3 電極 4、5 放電発生部 6 誘電体 7 中間チャンバ 8 ガス導入口 9 ガス噴出口 10 マスク 11 被処理材 11A 処理領域 12 アクリル樹脂膜 12A テーパー部 13 ギャップ 14 表面処理装置 15 電極 16 誘電体 17 部分 18 マスク 19 ガス噴出口 20 中間チャンバ 21 金属ブロック 22 ガス導入口 23 ギャップ 24 放電領域 25 ガス通路 26 対向部分 27 排気通路 28 マスク 29 ガス噴出口 30 ギャップ 31 表面処理装置 32 電極 33 誘電体 34 対向部分 35 マスク 36 ガス噴出口 37 ギャップ 38 放電領域 39 導電体部分 40 表面処理装置 41 電極 42 誘電体 43 ガス導入通路 44 ガス導入口 45 多孔質板 46 放電領域 47 対向部分 48 マスク 49 駆動機構 50 ステージ 51 表面処理装置 52 ハウジング 53 コラム 54 ビーム 55 フレーム 56 はねじ部 57 ギア機構 58 電動モータ 59 電極部 60 マスク 60A ギャップ 61 光センサ 62 ケーブル 63 電極 64 誘電体 65 対向部分 66 ガス噴出口 67 ガス導入通路 68 圧力センサ 69 通孔 70 ケーブル 71 ガラス基板 71A 領域 72 着色層 73 画素 74 BM 75 透明保護膜 75A 部分 75B テーパ部 76 表面処理装置 77 マスク 78 電極 79 放電領域 80 SiO2膜 81 ITO膜 82 透明電極 82A 領域 83 透明電極 83A 端子部 84 BM 85 フォトレジスト 86 顔料膜 87 着色層 88 透明保護層 88A 部分 89 放電領域 90 ガラス基板 90A 領域 91 透明電極 92 ポリイミド膜 92A 部分 93 放電領域 94 シール部 95 ガラス基板 96 空隙 100 カラーフィルタ 101 支持体 102 着色層 103 透明保護層 104 透明電極 105 端子部 106 エッジ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】本発明によるミセルカラーフィルタの製造方
法を示すA図〜図からなる工程図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 好弘 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 松島 文明 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 依田 剛 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧及びその近傍の圧力下において電
    極と被処理材との間で気体放電を発生させ、前記気体放
    電により所定のガスの励起活性種を生成し、前記励起活
    性種に前記被処理材の表面を曝露する工程からなる表面
    処理方法であって、 前記被処理材表面上にマスク手段を配設して、その処理
    領域を制限する工程を含むことを特徴とする表面処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マスク手段を前記被処理材の表面に
    接触させて配置することを特徴とする請求項1記載の表
    面処理方法。
  3. 【請求項3】 前記マスク手段を、被処理材の表面との
    間に僅かなギャップを画定するように配置することを特
    徴とする請求項1記載の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 前記所定のガスを前記ギャップを介して
    前記気体放電の発生領域に供給することを特徴とする請
    求項3記載の表面処理方法。
  5. 【請求項5】 前記被処理材を載せるステージに対して
    予め決定した高さ位置に合わせて前記マスク手段を機械
    的に位置決めすることによって、前記ギャップを決定す
    ることを特徴とする請求項3記載の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 前記マスク手段と前記被処理材表面との
    距離を光学的に検出することによって、前記ギャップを
    決定することを特徴とする請求項3記載の表面処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記所定のガスを前記ギャップ内に噴出
    させかつ前記ガスの圧力を検出することによって、前記
    ギャップを決定することを特徴とする請求項3記載の表
    面処理方法。
  8. 【請求項8】 大気圧及びその近傍の圧力下において被
    処理材との間で気体放電を発生させるための電極と、前
    記気体放電の発生領域に所定のガスを供給する手段とを
    備える表面処理装置であって、 前記気体放電により生成される前記ガスの励起活性種に
    曝露する前記被処理材表面の領域を制限するマスク手段
    を更に有することを特徴とする表面処理装置。
  9. 【請求項9】 前記被処理材表面に接触する前記マスク
    手段の先端部が細く形成されていることを特徴とする請
    求項8記載の表面処理装置。
  10. 【請求項10】 前記マスク手段が絶縁体で形成されて
    いることを特徴とする請求項8記載の表面処理装置。
  11. 【請求項11】 前記マスク手段が少なくとも部分的に
    導電体で形成されていることを特徴とする請求項8記載
    の表面処理装置。
  12. 【請求項12】 前記ガス供給手段が、前記マスク手段
    と前記被処理材表面との間に画定されるギャップを通し
    て、前記所定のガスを前記気体放電の発生領域に供給す
    ることを特徴とする請求項8、10または11のいずれ
    か記載の表面処理装置。
  13. 【請求項13】 前記マスク手段が、前記ガス供給手段
    から前記所定のガスを前記気体放電の発生領域に供給す
    るために、前記ギャップに開口するガス噴出口を有する
    ことを特徴とする請求項12記載の表面処理装置。
  14. 【請求項14】 前記被処理材を載せるステージに対し
    て前記マスク手段を相対的に接近・離反させる駆動機構
    を備えることを特徴とする請求項8記載の表面処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記マスク手段と前記被処理材表面と
    の間隔を測定する光センサを更に有することを特徴とす
    る請求項8又は14記載の表面処理装置。
  16. 【請求項16】 前記ガス噴出口から前記ギャップ内に
    噴射するガスの圧力を検出する圧力センサを更に有する
    ことを特徴とする請求項13又は14記載の表面処理装
    置。
  17. 【請求項17】 前記電極が細長い直線状をなし、かつ
    該電極に沿って前記マスク手段が延長することを特徴と
    する請求項8記載の表面処理装置。
  18. 【請求項18】 前記マスク手段が前記電極の両側に沿
    って設けられていることを特徴とする請求項17記載の
    表面処理装置。
  19. 【請求項19】 前記電極の外面が誘電体で覆われてい
    ることを特徴とする請求項8記載の表面処理装置。
  20. 【請求項20】 前記マスク手段と前記誘電体とが一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項19記載の
    表面処理装置。
  21. 【請求項21】 前記気体放電の発生領域に面する前記
    誘電体の部分が多孔質体で形成され、かつ前記所定のガ
    スが前記多孔質体を介して前記気体放電の発生領域に導
    入されることを特徴とする請求項19記載の表面処理装
    置。
  22. 【請求項22】 前記気体放電の発生領域に供給された
    前記所定のガスを強制的に排出するための排気口が、前
    記電極を挟んで前記マスク手段と反対側に開設されてい
    ることを特徴とする請求項8記載の表面処理装置。
  23. 【請求項23】 透明な支持体と、前記支持体の上に形
    成された着色層、透明保護層及び透明電極とからなる液
    晶パネルのカラーフィルタを製造する方法であって、 前記透明電極の端子部に対応する前記透明保護層の周辺
    部分を該透明保護層の他の部分から仕切るようにマスク
    手段を配置し、大気圧及びその近傍の圧力下において電
    極と前記透明保護層との間で気体放電を発生させ、この
    気体放電により所定のガスの励起活性種を生成し、前記
    励起活性種に透明保護層の前記周辺部分を選択的に曝露
    して除去する工程からなることを特徴とするカラーフィ
    ルタの製造方法。
  24. 【請求項24】 透明な支持体と、前記支持体の上に形
    成された着色層、透明保護層及び透明電極とを有する液
    晶パネルのカラーフィルタであって、 前記透明保護層が、その前記透明電極の端子部に対応す
    る周辺部分を他の部分から仕切るようにマスク手段を配
    置し、かつ大気圧及びその近傍の圧力下において電極と
    前記透明保護層との間で気体放電を発生させ、この気体
    放電により生成される所定のガスの励起活性種に前記周
    辺部分を選択的に曝露させて除去することにより、前記
    透明電極の端子部を除くように部分的に形成されている
    ことを特徴とするカラーフィルタ。
  25. 【請求項25】 前記着色層がミセル電解法により形成
    されていることを特徴とする請求項24記載のカラーフ
    ィルタ。
  26. 【請求項26】 前記透明保護層が前記支持体上に形成
    した前記着色層の上に形成され、前記透明電極が前記透
    明保護層の上に形成されていることを特徴とする請求項
    24又は25記載のカラーフィルタ。
  27. 【請求項27】 前記透明電極が前記支持体上に直接形
    成され、かつその上に形成した前記着色層の上に前記透
    明保護層が形成されていることを特徴とする請求項24
    又は25記載のカラーフィルタ。
  28. 【請求項28】 透明電極を形成した透明基板の上にそ
    の全面に亘って配向膜を形成し、前記透明電極の端子部
    の位置に対応する前記配向膜の周辺部分を該配向膜の他
    の部分から仕切るようにマスク手段を配置し、大気圧及
    びその近傍の圧力下において電極と前記配向膜との間で
    気体放電を発生させ、前記気体放電により所定のガスの
    励起活性種を生成し、前記励起活性種に前記配向膜の周
    辺部分を選択的に曝露して除去する工程からなることを
    特徴とする液晶パネルの製造方法。
  29. 【請求項29】 透明基板と、その上に形成された透明
    電極と配向膜とを有する液晶パネルであって、 前記配向膜が、その前記透明電極の端子部に対応する周
    辺部分を他の部分から仕切るようにマスク手段を配置
    し、大気圧及びその近傍の圧力下において電極と前記配
    向膜との間で気体放電を発生させ、前記気体放電により
    生成される所定のガスの励起活性種に前記周辺部分を選
    択的に曝露させて除去することにより、前記透明電極の
    端子部を露出させるように部分的に形成されていること
    を特徴とする液晶パネル。
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