JP2007080688A - プラズマ処理装置の電極構造 - Google Patents

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進 屋代
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裕人 竹内
Takashi Umeoka
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Abstract

【課題】 大気圧プラズマ処理装置における長尺電極を、撓み剛性の高い断面形状にする。
【解決手段】 大気圧プラズマ処理装置には電極30が備えられている。電極30は、放電空間41から基材Wへの方向と直交する第1方向に延びている。電極30は、放電空間41を形成するための放電面と、この放電面とは逆側の背面を有している。電極30の背面には、第1方向に延びる溝34が形成されている。これにより、電極30が、撓み剛性の高い断面形状になっている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、大気圧プラズマ放電によりガラス洗浄やフィルム表面改質(濡れ性向上)等の表面処理を行なう装置に関し、特にその電極構造に関する。
この種のプラズマ処理装置には一対の電極が設けられている。一対の電極間で大気圧プラズマ放電を生成し、このプラズマ放電空間にプロセスガスを導入してプラズマ化する。このプラズマ化されたプロセスガスをガラス、フィルムなどの被処理基材に吹き付ける。これによって、洗浄、濡れ性向上等の表面処理を行なうことができる。
特開平9−092493号公報
近年、ガラス、フィルムなどの被処理物の大型化傾向に伴い、電極の長尺化が求められている。一方、電極を長尺化すると、自重で中央部が下に向けて撓みやくなる。また、放電時には内部温度勾配で中央部が外側に向けて撓みやすくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、
放電空間に処理ガスを通して基材に接触させ、基材のプラズマ表面処理を行なう装置の電極構造であって、
前記放電空間から基材への方向と直交する第1方向に延びる電極を備え、この電極が、前記放電空間を向く放電面と、この放電面とは逆側の背面を有し、これら放電面と背面が前記第1方向に延びるとともに、前記背面に前記第1方向に延びる溝が形成されていることを特徴とする。
これによって、長尺電極の撓み剛性を向上でき、電極の中央部が自重や放電処理時の熱による温度勾配で撓むのを抑制することができる。
前記電極の前記第1方向と直交する断面が、大略コ字状をなしていることが好ましい。これによって、撓み剛性の高い断面形状を得ることができる。
前記電極の放電面には、固体誘電体からなる誘電部材が配置されているのが好ましい。この誘電部材と電極が、ユニレート(登録商標)等の樹脂製の連結部材にて連結されていることが好ましい。
これにより、放電処理時に電極と誘電部材の間に熱膨張差が生じても、前記連結部材が弾性変形して前記熱膨張差を吸収することができ、熱応力を抑制することができる。
前記連結部材は、ネジであることが好ましい。
前記電極が、前記放電面及び前記背面と交差する面を有し、前記誘電部材が、前記交差面に被さる被さり部を有し、この被さり部に前記連結部材が設けられていることが好ましい。
前記第1方向が水平に向けられ、前記放電空間形成面と前記背面が、幅方向を略垂直に向け、前記交差面が、前記電極の上面であり、前記誘電部材の上側の縁部が、前記電極の上面に被さり、前記被さり部として提供されているのが好ましい。これによって、前記電極が前記連結部材によって前記被さり部に吊り下げられた状態となる。
前記誘電部材を含む電極収容部材を備え、この電極収容部材の内部に前記電極を収容する電極収容空間が設けられ、前記電極の放電面以外の面の大部分と前記電極収容空間の内面との間に隙間が形成されていることが好ましい。
これによって、電極の熱膨張を多少許容でき、熱応力の発生を抑制することができる。
本発明は、略常圧(大気圧近傍)の圧力環境での常圧プラズマ処理に特に効果的である。ここで、略常圧とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
本発明によれば、長尺電極の撓み剛性を向上でき、電極の中央部が自重や放電処理時の熱による温度勾配で撓むのを抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッド1を示したものである。処理ヘッド1は、図示しない架台によって支持されている。処理ヘッド1の下方の処理位置Pに、処理すべき基材Wが配置されるようになっている。基材Wは、例えば一辺の長さが1〜2m程度の大面積の液晶用ガラスである。基材Wは、搬送機構によって左右(図1の矢印方向)にスキャンされるようになっている。基材Wが静止する一方、処理ヘッド1が左右に移動されるようになっていてもよい。
処理ヘッド1は、上側の整流部2と、下側のプラズマ生成部3を有している。整流部2とプラズマ生成部3は、図1と直交する前後方向(図2及び図3において左右)に長く延びている。
整流部2は、図示しないプロセスガス源(図示せず)に接続されている。プロセスガス源には、処理目的に応じたプロセスガスが蓄えられている。整流部2は、プロセスガス源から供給されたプロセスガスを長手方向に均一化するようになっている。
図1に示すように、処理ヘッド1のプラズマ生成部3は、金属からなる外筐10と、この外筐10の内部に設けられた左右一対のホルダ20(絶縁部材)と、これらホルダ20の各々に保持された一対の電極30と、これら電極30の各々の対向面に被せられた誘電部材40とを有し、左右が略対称になっている。
図1〜図3に示すように、一対のホルダ20は、それぞれ高強度のエンジニアリングプラスチック等の絶縁体にて構成され、前後方向に延びている。各ホルダ20の対向面には、段差状の凹部21が形成されている。段差状凹部21は、ホルダ20の長手方向に延び、下端部が、ホルダ20の下面に達している。段差状凹部21の中央部には、電極収容凹部22が形成されている。電極収容凹部22は、ホルダ20の長手方向に延びている。電極収容凹部22の奥側の内面には、凸条23が設けられている。凸条23は、ホルダ20の長手方向に延びている。
一対の誘電部材40は、それぞれアルミナ(Al)をはじめとするセラミック等の固体誘電体の一体物で構成されている。図1〜図3に示すように、各誘電部材40は、幅方向を垂直に向け、長手方向を前後に向けた板状をなしている。図1に示すように、一対の誘電部材40,40どうしは、左右に対向して配置されている。各誘電部材40の対向面とは反対側の背面には、電極収容凹部45が形成されている。誘電部材40の厚さ及び電極収容凹部45の深さ(左右方向の寸法)は、電極30の厚さより十分に小さい。図2及び図3に示すように、電極収容凹部45は、誘電部材40の長手方向に延びている。
誘電部材40に電極収容凹部45を形成することによって、誘電部材40の上下方向の中間部42は薄板状になっている。この薄板部42の左右方向の厚さは、1〜2mm程度である。後述するように、薄板部42が、電極30の放電面に被さり、安定放電を得るための固体誘電体層としての「放電側誘電部」を構成している。誘電部材40の薄板部42より上側の縁部43と下側の縁部44は、薄板部42より背部方向に突出されている。誘電部材40の上縁部43は、電極30の上面の放電面寄りの部分に被さり、「ガス導入側誘電部」を構成している。誘電部材40の下縁部44は、電極30の下面の放電面寄りの部分に被さり、「基材側誘電部」を構成している。
図1及び図3に示すように、各誘電部材40は、ホルダ20の段差状凹部21に嵌め込まれている。ホルダ20と誘電部材40の間には、両者の電極収容凹部22,45が合わさって電極収容空間が形成されている。ホルダ20と誘電部材40によって「電極収容部材」が構成されている。
図3に示すように、一対の誘電部材40,40のうち、片側の誘電部材40の対向面には、浅い凹部40aが形成されている。凹部40aは、誘電部材40の長手方向に延びている。図5に示すように、凹部40aの上端部は、誘電部材40の上端面に達し、下端部は、誘電部材40の下端面に達している。
他方の誘電部材40の対向面は全面平らになっている。
図3に示すように、両方の誘電部材40の長手方向の両端の対向面どうしが突き合わされている。片側の誘電部材40の凹部40aと他方の誘電部材40の対向面とによってスリット状のガス通路41が形成されている。図1に示すように、ガス通路41の上端部は、整流部2に連なっている。ガス通路41の下端は、処理ヘッド1の下端において開口され、吹出し口41aとなっている。
処理ヘッド1の底面には、薄い金属板80が設けられている。金属板80は、ホルダ20の底面と誘電部材40の底面に跨るように被さっている。金属板80は、図示しないアース線を介して電気的に接地されている。金属板80によって、後記電源電極30から基材Wへのアーク等の異常放電が防止されている。
処理ヘッド1の一対の電極30は、それぞれ金属で構成されている。電極30を構成する金属としては、熱伝導が良好で比較的軽量なアルミニウムが好ましい。電極30の材料は、アルミニウムに限定されずステンレスにて構成してもよい。
図1〜図4に示すように、電極30は、図1と直交する前後方向(第1方向)に長く延びている。電極30の長さは、処理すべき基材Wの前後方向の寸法より大きいことが望ましく、例えば1m〜2mである。
一対の電極30,30は左右に並んで配置されている。左右一対の電極30のうち何れか一方が、電源(図示せず)に接続されて電源電極となり、他方の電極30が、接地されて接地電極となっている。電源電極30への電圧供給により、一対の電極30間に電界が印加され大気圧プラズマ放電が生成されるようになっている。
図5に示すように、各電極30は、主部31と、放電延長凸部33とを有している。各電極30の主部31は、他方の電極と対向する対向面30aと、背面30bと、上面30cと、底面30dを有し、断面が大略四角形になっている。対向面30aは、放電空間を向く放電面となる。背面30bは、放電面30aと直交する厚さ方向(左右方向)に沿って放電面30aとは反対側に配置されている。上面30c及び底面30dは、放電面30aと交差している。上面30cは、プロセスガスの導入される整流部2を向くガス導入側面となっている。底面30dは、処理位置Pを向くべき基材側面となる。
放電延長凸部33を除いた電極30の主部31の高さ(上下寸法)は例えば30mmであり、電極30の主部31の厚さ(左右方向の寸法)は、例えば25mmである。
各電極30の主部31の内部には、冷却通路60が形成されている。図3に示すように、冷却通路60は、電極30の長手方向に延びるとともに、その両端部が、冷却媒体給排路61に連なっている。冷却媒体給排路61を介して冷却通路60に水等の冷却媒体が通されるようになっている。これによって、電極30を冷却でき、放電処理時における電極温度を一定に保つことができる。
図4及び図5に示すように、電極30の主部31の背面30bには、溝34が形成されている。溝34は、電極30の主部31の高さ方向のほぼ中間部に配置され、電極30の長手方向に延びている。溝34の高さ(上下方向の寸法)は、例えば主部31の高さ寸法の3分の1程度であり、溝34の深さ(左右方向の寸法)は、例えば主部31の厚さ(左右寸法)の3分の1程度である。
溝34の形成によって、電極30の主部31の断面形状が、コ字状になっている。
図4及び図5に示すように、電極30の底部(基材側部)には、放電延長凸部33が下方に突出するように形成されている。図4に示すように、放電延長凸部33は、電極30の全長にわたって延びている。図5に示すように、放電延長凸部33は、電極30の底部の放電面寄りの部分に配置され、主部31の放電面30aと面一に連続する放電延長面33aを有している。
放電延長凸部33の突出量(上下方向の寸法)は、例えば7〜8mm程度である。放電延長凸部33の厚さ(左右方向の寸法)は、例えば5mm程度であり、誘電部材40の電極収容凹部45の深さより十分に小さい。
放電延長凸部33より背部側の電極30の底部には、逃げ凹部32が形成されている。電極30の主部31の底面30dが、逃げ凹部32の上底面を構成している。放電延長凸部33の背部側の面(放電延長面33aとは逆側の面)が、逃げ凹部32の放電面側の内端面32aを構成している。逃げ凹部32の背部側の端部は、電極30の背面に達している。図4に示すように、逃げ凹部32は、電極30の全長にわたって延び、長手方向の両端部が電極30の長手方向の両端面に達している。
図5に示すように、各電極30は、ホルダ20と誘電部材40の間の電極収容空間22,45に収容されている。電極30の放電面側の部分は、誘電部材40の電極収容凹部45に収容され、背部側の部分は、ホルダ20の電極収容凹部22に収容されている。また、ホルダ20の凸条23が、電極30の溝34に嵌まり込んでいる。
電極30の放電延長凸部33の全体は、電極収容凹部45内に収まり、放電延長凸部33の背部側の面32aが、誘電部材40の底部44の背部側の端面44bより電極収容凹部34の内部に引っ込んでいる。(逃げ凹部32の放電面側の内端面32aが、左右方向に沿って電極30の放電面30aと誘電部材44の背部側の端部44bとの間に配置されている。)逃げ凹部32は、誘電部材44の背部側の端部44bとホルダ20の底部24との継目を挟んで誘電部材44とホルダ20の間に跨っている。
電極30の主部31の放電面30aと放電延長凸部33の放電延長面33aは、誘電部材40の薄板部42の裏面にぴったり接している。
電極30の上面30cの放電面寄りの部分には、誘電部材40の上縁部43が被さっている。この被さり部43にネジ70(連結部材)が設けられている。ネジ70の先端部が、電極30に螺合されている。これにより、電極30が誘電部材40の上縁部43に吊り下げられるようにして固定されている。ネジ70は、ユニレート(登録商標)等の樹脂で構成されている。ネジ70の締め付けによって、電極30の上面30cの放電面寄りの部分が、誘電部材40の上縁部43の下面にぴったり接している。
一方、誘電部材40より背部側の電極30の上面30cと背面30bは、ホルダ20の電極収容凹部22の内面と接しておらず、ホルダ20と電極30の間に微小な隙間50が形成されている。微小隙間50の厚さは、例えば0.5mm程度である。
図示は省略するが、電極30の長手方向の両端面とホルダ20の電極収容凹部22の長手方向両側の内端面との間にも、例えば厚さ0.5mm程度の微小隙間が形成されている。
また、電極背面30bの溝34の内面とホルダ20の凸条23の間にも微小な隙間51が形成されている。微小隙間51の厚さは例えば0.5mm程度である。
放電延長凸部33の下端面と誘電部材40の底部44の上面の間にも微小隙間52が形成されている。微小隙間52の厚さは、例えば0.5mm程度である。
上記構成のプラズマ処理装置によって基材Wをプラズマ処理する際は、プロセスガス源からプロセスガスを、処理ヘッド1の整流部2に導入する。プロセスガスは、整流部2を経て、プラズマ生成部3のガス通路41に均一に導入される。併行して、電源電極30に電圧を供給する。これによって、一対の電極30間に電界が印加されて略大気圧下でプラズマ放電が生成される。これによって、ガス通路41が略大気圧のプラズマ放電空間となり、このガス通路41内に導入されたプロセスガスがプラズマ励起される。このプラズマガスが、吹出し口41aから吹き出され、基材Wの表面と接触する。これによって、洗浄や表面改質(例えば濡れ性向上)などの所望の表面処理を施すことができる。
プラズマ放電によって誘電部材40や電極30が熱を持ち、膨張しようとする。電極30の場合、放電面が最も高温になり、背部に向って厚さ方向に温度勾配が生じる。このため、電極30の長手方向の中央部が背部方向へ反るように熱変形しようとする。一方、電極30は、背面に溝34が形成され、断面が大略コ字状になっているので、熱変形量を小さくすることができる。
電極30とホルダ20の間には隙間50,51が形成されているので、電極30の変形を許容でき、熱応力の発生を抑制することができる。
誘電部材40を構成するセラミックと電極30を構成する金属の膨張率は互いに異なる。一方、電極30と誘電部材40は、ネジ70だけで接合されているので、互いに独立して伸長することができ、膨張率の違いによる応力が生じるのを防止することができる。ネジ70は、樹脂で出来ているため、弾性変形によって電極30と誘電部材40の膨張差を吸収することができる。
電極30の溝34は、プラズマ放電時の熱変形の抑制だけでなく、電極自体の剛性向上にも寄与している。すなわち、電極30に溝34を形成して撓み剛性の高い断面形状にすることにより、電極30の中央部が自重によって下方へ反るように変形するのを防止することができる。
電極30の底部には逃げ凹部32が形成され、この凹部32の上底面30dと、誘電部材40とホルダ20の底部44,24どうしの継目との間に十分な距離が確保されているので、電極30からの沿面放電やアーク放電等の異常放電が、上記の継目を通って基材Wに落ちるのを防止することができる。
一方、電極30には放電延長凸部33が設けられ、放電面が下方に延長されているので、放電空間の下端部を処理位置Pに近づけることができる。これによって、活性度の高いプラズマガスを基材Wに確実に到達させることができ、処理効率を十分に確保することができる。
誘電部材40は、厚さを大きくする必要が無く、製造コストを抑えることができる。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、電極30の背面の溝34は、電極30の長手方向に連続に延びていなくてもよく、断続的に設けられていてもよい。溝34の断面形状及び断面寸法は、電極30の撓み剛性等を考慮して適宜設定可能である。
電極30とホルダ20及び誘電部材40の内面との間の微小隙間50〜51の厚さは、電極30の熱膨張量等を考慮して適宜な大きさに設定可能である。
電極30の放電延長凸部33の厚さ、形状等は、放電面を確保でき、かつ先端部に電界集中が起きない範囲で適宜設定可能である。電界集中が起きない限り、放電延長凸部33を先細に形成してもよい。
放電延長凸部33の放電延長面33aが電極30の主部31の放電面30aより若干背部側にずれ、放電延長面33aと放電面30aの間に段差が形成されていてもよい。
逃げ凹部32は、誘電部材40の背部側端部44bを挟んでその左右両側に跨っていればよい。逃げ凹部32の背部側の端部は、誘電部材40の背部側端部44bより背部側に位置していればよく電極30の背面に達している必要はない。逃げ凹部32は、溝状になっていてもよい。
逃げ凹部32及び放電延長凸部33は、少なくとも電源電極に設ければよく、接地電極には設けなくてもよい。
誘電部材40の放電側誘電部42と基材側誘電部44が別体になっていてもよく、この場合、放電側誘電部42は溶射膜であってもよい。
本発明は、例えば半導体製造における基材のプラズマ表面処理に利用可能である。
本発明の一実施形態に係る大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの正面断面図である。 図1のII−II線に沿う上記処理ヘッドの側面断面図である。 図2のIII−III線に沿う上記処理ヘッドの平面断面図である。 上記装置の電極を放電面の反対側の背部から見た側面図である。 上記処理ヘッドの電極部分を拡大して示す正面断面図である。
符号の説明
P 処理位置
W 基材
1 処理ヘッド
2 整流部
3 プラズマ生成部
10 外筐
20 ホルダ(電極収容部材の要素)
21 段差状凹部
22 電極収容凹部(電極収容空間)
23 凸条
24 ホルダの底部(絶縁部材)
30 電極
30a 放電面
30b 背面
30c 上面
30d 底面
31 電極の主部
32 逃げ凹部
32a 逃げ凹部の放電面側の内端面
33 放電延長凸部
33a 放電延長面
34 溝
40 誘電部材(電極収容部材の要素)
40a 凹部
41 放電空間となるガス通路
41a 吹出し口
42 薄板部(放電側誘電部)
43 誘電部材の上縁部(被さり部)
44 誘電部材の下縁部(基材側誘電部)
44b 誘電部材の基材側誘電部の背部側端面
45 電極収容凹部(電極収容空間)
50,51,52 電極と電極収容部材の内面との間の隙間
60 冷却通路
61 冷却媒体給排路
70 ネジ(連結部材)
80 金属板

Claims (5)

  1. 略大気圧の放電空間に処理ガスを通して基材に接触させ、基材のプラズマ表面処理を行なう装置であって、
    前記放電空間から基材への方向と直交する第1方向に延びる電極を備え、この電極が、前記放電空間を向く放電面と、この放電面とは逆側の背面を有し、これら放電面と背面が前記第1方向に延びるとともに、前記背面に前記第1方向に延びる溝が形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置の電極構造。
  2. 前記電極の放電面には、固体誘電体からなる誘電部材が配置され、この誘電部材と電極が、樹脂製の連結部材にて連結されている請求項1に記載のプラズマ処理装置の電極構造。
  3. 前記連結部材が、ネジであることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置の電極構造。
  4. 前記誘電部材が、前記電極の放電面と交差する面に被さる被さり部を有し、この被さり部に前記連結部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置の電極構造。
  5. 前記誘電部材を含む電極収容部材を備え、この電極収容部材の内部に前記電極を収容する電極収容空間が設けられ、前記電極の放電面以外の面の大部分と前記電極収容空間の内面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のプラズマ処理装置の電極構造。
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