JP5406848B2 - 大気圧プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマ処理装置に関し、特に電界印加電極と被処理物との間に接地電極が介在されたプラズマ処理装置に関する。
例えば、特許文献1のプラズマ処理装置には、上下に対向する一対の電極が設けられている。上側の電極は電源が接続されて電界印加電極となっている。下側の電極は電気的に接地され、接地電極となっている。これら電極の対向面には、放電を安定させるための固体誘電体が設けられている。電極間に電界が印加され大気圧グロー放電が生成されるとともに処理ガスが導入されプラズマ化される。下側の接地電極には、スリット状の吹き出し口が形成されている。この吹き出し口から上記処理ガスが下方へ吹き出される。接地電極の下方には被処理物が配置されている。この被処理物に上記吹き出し口からの処理ガスが吹き付けられ、表面処理がなされる。この電極構造によれば、電界印加電極と被処理物との間に接地電極が介在されるため、電界印加電極から被処理物にアークが落ちるのを防止でき、しかも、接地電極と被処理物との間の距離、ひいては電極間の放電空間と被処理物との距離を短くでき、処理効率を向上できる。
特開2004−006211号公報
この種のプラズマ処理装置では、放電により電極が加熱され変形しやすい。電極が変形すると、処理の均一性が損なわれるおそれがある。更に、電極に固体誘電体が設けられている場合、該固体誘電体が熱応力で破損するおそれがある。これを防止するために、上掲特許文献1(図12等)では、上下の各電極の内部に冷却水を通す冷却路を形成することが提案されている。しかし、下側の接地電極に冷却路を設けると、該接地電極が厚肉になり、放電空間と被処理物との間の距離が大きくなる。放電空間と被処理物との間の距離が大きいと、放電空間でプラズマ化したガスが被処理物に到達するまでに失活する割合が増え、処理効率が低下する。
本発明は、上記事情に鑑み、プラズマ処理装置の電極を厚くすることなく冷却し、処理効率を良好にすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、処理ガスを放電空間でプラズマ化(励起、分解、ラジカル化、活性化、イオン化等を含む)して吹き出し、前記放電空間の外部の処理空間に配置された被処理物に接触させ、プラズマ表面処理を行なう装置において、
第1放電面を有し、電源に接続された第1電極と、
前記第1放電面との間に前記放電空間を形成する第2放電面と、前記第2放電面とは反対側の前記処理空間を向く処理面と、前記第2放電面から処理面に貫通する吹き出し口とを有し、電気的に接地された第2電極と、
前記第2電極に設けられ、前記第2電極より伝熱性が高く、前記第2電極の内側部と外周部との間の温度差によって熱を前記第2電極の内側部から外周部に輸送する熱輸送手段と、
を備えたことを特許請求しない特徴とする。
前記第1放電面には、第1固体誘電体が設けられていることが好ましい。前記第2放電面には、第2固体誘電体が設けられていることが好ましい。第1固体誘電体と第2固体誘電体は、少なくとも何れか一方があればよい。前記第2電極の内側部は、第2電極のうち前記放電空間を形成する部分であることが好ましい。前記第2電極の内側部は、前記吹き出し口の周辺部を含むことがより好ましい。前記第2電極の外周部は、第2電極の前記放電空間を形成する部分より外側の部分であることが好ましい。
前記熱輸送手段は、前記第2電極の内側部と外周部との間の温度差を熱輸送の動力にするものである。したがって、水等の熱媒体を強制的に流通させて第2電極を冷却する冷却手段は、前記熱輸送手段に含まれない。
熱輸送手段が第2電極の内側部の熱を外周部に輸送する。したがって、第2電極の内側部の温度を下げることができる。或いは、第2電極の内側部と外周部の温度を均すことができる。これにより、第2電極の熱変形を防止できる。ひいては、処理の均一性を確保できる。また、第2放電面に第2固体誘電体が設けられている場合、第2電極を介して第2固体誘電体を冷却でき、第2固体誘電体が熱で破損するのを防止できる。さらに、熱輸送手段は、第2電極より伝熱性(熱伝導率)が高い。したがって、熱輸送手段の断面積を小さくして、第2電極の厚さ(第2放電面から処理面までの寸法)が過大になるのを防止又は抑制できる。これにより、プラズマ化された処理ガスが放電空間から被処理物に到達するまでの距離が大きくなるのを防止できる。よって、放電空間からの処理ガスが失活しないうちに被処理物に確実に到達できる。この結果、良好な処理効率を得ることができる。
前記熱輸送手段が、熱輸送部材として、作動流体を蒸発させて吸熱する吸熱部と、前記作動流体を凝縮させて放熱する放熱部とを有するヒートパイプを含むことが好ましい。前記吸熱部が、前記第2電極の内側部に設けられ、前記放熱部が、前記第2電極の外周部又は前記第2電極より外側に設けられていることが好ましい。
これによって、第2電極の内側部の温度を確実に下げることができ、第2電極の熱変形をより確実に防止できる。更に、第2電極に第2固体誘電体が設けられている場合、該第2固体誘電体が熱で破損するのを確実に防止できる。また、ヒートパイプは、小さな断面積で大きな吸熱能力及び熱輸送能力を有するから、第2電極の厚さが増大するのを確実に回避でき、或いは第2電極の厚さを小さくできる。したがって、プラズマ化された処理ガスが失活しないうちに被処理物により確実に到達でき、処理効率を高めることができる。
前記吸熱部は、第2電極のうち前記放電空間を形成する部分に配置されていることが好ましい。これによって、第2電極の放電空間を形成する部分の温度を下げることができる。
前記吸熱部が、前記吹き出し口の近傍に配置されていることがより好ましい。これによって、第2電極の内側部のうち特に高温化しやすい吹き出し口の周辺部の温度を下げることができる。
前記放熱部は、第2電極の前記放電空間を形成する部分より外側の部分に配置されていることが好ましい。前記放熱部は、第2電極の外周部内に位置していてもよく、第2電極より外側に突出していてもよい。
前記熱輸送手段として、ヒートパイプ以外の熱輸送部材を含んでいてもよい。ヒートパイプ以外の熱輸送部材として、第2電極より熱伝導率が高い金属からなる熱輸送部材が挙げられる。該金属製熱輸送部材は、前記第2電極の内側部から前記第2電極の外周部へ延び、該延び方向の温度勾配によって熱を輸送することが好ましい。金属製熱輸送部材は、板状又は棒状であることが好ましい。
ここで、第2電極の材質は、耐蝕性の観点からステンレス、チタン等の金属であることが好ましい。
前記金属性熱輸送部材の熱伝導率は第2電極の熱伝導率より高いのが好ましい。この場合、前記金属性熱輸送部材の熱伝導率は200W/(m・K)以上が好ましく、さらに300W/(m・K)以上が好ましい。この条件を満たす金属としては、アルミニウム、金、銅、銀などが挙げられ、特に銅、アルミニウムが好ましい。
前記熱輸送手段が、複数の熱輸送部材(ヒートパイプ、金属製熱輸送部材等)を含み、各熱輸送部材が、前記第2電極より伝熱性が高く、前記第2電極の内側部から前記第2電極の外周部へ延び、該延び方向の温度勾配によって熱を輸送することが好ましい。
複数の熱輸送部材によって、第2電極の温度を十分に下げることができ、第2電極の熱変形を十分に防止又は抑制できる。したがって、処理の均一性を十分に確保できる。さらには、処理効率を確実に高めることができる。また、第2電極に第2固体誘電体が設けられている場合、該第2固体誘電体が熱で破損するのを確実に防止できる。
前記第2電極が長手方向及び短手方向を有する場合、前記複数の熱輸送部材(ヒートパイプ、金属製熱輸送部材等)が、前記第2電極の前記第2放電面又は放電面に沿う長手方向に並んでいることが好ましい。
ガラス基板やフィルム等の被処理物は、近年、広幅化、大型化が進んでおり、これに伴い電極の長尺化が進んでいる。これに対し、1つの熱輸送部材を長くすると熱輸送効率が低下するおそれがある。複数の熱輸送部材を第2電極の長手方向に並べることで、電極の長尺化に対応でき、かつ各熱輸送部材を短くでき、熱輸送効率を高く維持できる。
前記各熱輸送部材が、作動流体を蒸発させて吸熱する吸熱部と、前記作動流体を凝縮させて放熱する放熱部とを有するヒートパイプであることが好ましい。各ヒートパイプの前記吸熱部が、前記第2電極の内側部に設けられ、前記放熱部が、前記第2電極の外周部又は前記第2電極より外側に設けられていることが好ましい。
複数のヒートパイプによって、第2電極を十分に冷却できる。これにより、第2電極の熱変形を確実に防止でき、処理の均一性を十分確保でき、かつ処理効率を高めることができる。また、第2電極に第2固体誘電体が設けられている場合、該第2固体誘電体が熱で破損するのを一層確実に防止できる。
前記複数のヒートパイプが、前記第2電極の前記第2放電面又は放電面に沿う長手方向に並んでいることが好ましい。各ヒートパイプの吸熱部が、前記吹き出し口に沿っていることが好ましい。
これによって、吹き出し口の周辺部を確実に冷却できる。
吹き出し口が、スリット状になり、第2電極の長手方向に延びている場合、或いは、吹き出し口が多数の小孔状であり、第2電極の長手方向に小孔状の吹き出し口が一列に並んでいる場合、複数のヒートパイプの吸熱部が、吹き出し口に沿うように第2電極の長手方向に並べられていることが好ましい。
複数の吹き出し口が、第2電極の長手方向に並べられ、各吹き出し口が第2電極の長手方向と交差する方向に延びるスリット状である場合、各ヒートパイプが一部の吹き出し口に対応するよう第2電極の長手方向に並べられ、各ヒートパイプの吸熱部が、対応する吹き出し口に沿っていることが好ましい。
吹き出し口が多数の小孔状であり、第2電極の長手方向と交差する方向に小孔状の吹き出し口が一列に並べられ、かつ前記小孔状吹き出し口の列が第2電極の長手方向に並べられている場合、各ヒートパイプが1又は複数の小孔状吹き出し口の列に対応するよう第2電極の長手方向に並べられ、各ヒートパイプの吸熱部が、対応する小孔状吹き出し口の列に沿っていることが好ましい。
前記第2電極の外周部を冷却する冷却部を、更に備えることが好ましい。
第2電極の外周部を冷却することで、第2電極の内側部と外周部の温度差が大きくなる。したがって、熱輸送手段による熱の輸送を促進できる。これにより、第2電極の内側部の温度を確実に下げることができ、処理の均一性をより確実に維持でき、処理効率を確実に向上できる。第2電極に第2固体誘電体が設けられている場合、該第2固体誘電体の熱破壊を一層確実に防止できる。
前記ヒートパイプの放熱部を冷却する冷却部を、更に備えることが好ましい。
これによって、放熱部の放熱を促進できる。ひいては、吸熱部の吸熱を促進できる。この結果、第2電極の内側部の冷却効率を高めることができ、処理の均一性をより確実に維持でき、処理効率を確実に向上できる。第2電極に第2固体誘電体が設けられている場合、該第2固体誘電体の熱破壊を一層確実に防止できる。
前記冷却部が、冷媒を通す冷却路を含むことが好ましい。
これによって、第2電極の外周部又は放熱部の熱を冷却路内の冷媒に移して放出でき、第2電極の外周部又は放熱部の放熱効率を高めることができる。冷却路は、第2電極の外周部に形成されていてもよく、第2電極とは別の冷却路形成部材に形成されていてもよい。第2電極とは別の冷却路形成部材は、第2電極の外周部に接していてもよい。熱輸送部材の端部又は放熱部が第2電極から突出し、この突出部分に第2電極とは別の冷却路形成部材が接していてもよい。
前記冷却部が、前記放熱部に設けられた放熱フィンを含むことが好ましい。
放熱部の熱が放熱フィンに伝わり、放熱フィンから放散される。これにより、放熱部の放熱効率を高めることができる。
前記冷却部が、前記放熱フィンに送風する送風手段を含むことが好ましい。
これによって、放熱フィンからの放熱効率を高めることができ、ひいては放熱部の放熱効率を一層高めることができる。
前記第2放電面又は処理面に収容溝が形成され、前記熱輸送手段が前記収容溝に収容されていることが好ましい。
これによって、熱輸送手段が第2放電面又は処理面から突出するのを防止できる。収容溝は、第2放電面に形成されていてもよく、処理面に形成されていてもよい。
前記収容溝の前記第2放電面又は処理面への開口が、覆板で塞がれていることが好ましい。
これによって、熱輸送手段がプラズマや処理ガスで腐食するのを防止できる。
前記覆板が、前記第2放電面又は処理面を覆っていることが好ましい。
これによって、熱輸送手段がプラズマや処理ガスで腐食するのを防止できる。覆板の表面を平滑にすることで第2放電面又は処理面の平滑性を確保できる。
前記覆板は、第2放電面又は処理面の全体を覆っていてもよく、第2放電面又は処理面の収容溝を含む一部を覆っていてもよい。
前記覆板が、収容溝のみを覆っていてもよい。
本発明は、大気圧近傍下でプラズマ放電を生成して被処理物を表面処理する大気圧プラズマ処理に好適である。ここで、大気圧近傍とは、1.013×10〜50.663×10Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×10〜10.664×10Paが好ましく、9.331×10〜10.397×10Paがより好ましい。
本発明は、処理ガスを大気圧近傍の放電空間でプラズマ化して吹き出し、前記放電空間の外部の処理空間に配置された被処理物に接触させ、プラズマ表面処理を行なう大気圧プラズマ処理装置において、第1放電面を有し、電源に接続された第1電極と、前記第1放電面の側を向く第2放電面と、前記第2放電面とは反対側の前記処理空間を向く処理面と、外端面と、前記第2放電面から処理面に貫通する吹き出し口とを有し、電気的に接地された第2電極と、前記第2電極に設けられ、前記第2電極より伝熱性が高く、前記第2電極の内側部と外周部との間の温度差によって熱を前記第2電極の内側部から外周部に輸送する熱輸送手段と、を備え、前記第2電極の前記内側部が前記第1電極と前記第1、第2放電面どうしの対向方向に対向して前記第1電極との間に前記放電空間を形成し、前記第2電極の前記外周部が前記第1電極よりも前記対向方向から見て外方に張り出し、前記外周部の前記張り出し方向の外端が前記外端面を構成しており、前記熱輸送手段がヒートパイプを含み、前記ヒートパイプが、作動流体を蒸発させて吸熱する吸熱部と、前記作動流体を凝縮させて放熱する放熱部とを有し、前記吸熱部が、前記内側部に設けられ、前記放熱部が、前記外周部の前記放電空間を形成しない部分に設けられているか又は前記外端面よりも前記対向方向から見て外方に突出して設けられていることを特許請求する特徴とする。
ここで、前記吸熱部が、前記吹き出し口の近傍に配置されていることが好ましい。
前記第2電極が、前記対向方向と直交する長手方向に長く、かつ前記対向方向及び長手方向と直交する短手方向に短く、かつ前記短手方向の外周部が前記第1電極よりも前記対向方向から見て外方に張り出し、前記吹き出し口が、前記第2電極の前記短手方向の内側部に設けられており、前記ヒートパイプが、前記吹き出し口の近傍に配置されて前記吸熱部となる部分と、前記吸熱部となる部分から前記短手方向の外周部の前記放電空間を形成しない部分まで前記短手方向に延びる部分とを有していることが好ましい。
前記ヒートパイプが、前記手方向に延びて前記吸熱部となる中央部分と、前記中央部分の両端の各々に連なるとともに前記短手方向に延びる一対の両側部分とを有し、前記対向方向から見てU字状であることが好ましい。
前記第2電極が、前記対向方向と直交する長手方向に長く、かつ前記対向方向及び長手方向と直交する短手方向に短く、かつ前記短手方向の外周部が前記第1電極よりも前記対向方向から見て外方に張り出しており、前記熱輸送手段が、前記ヒートパイプを複数含み、前記複数のヒートパイプが、前記長手方向に並んでいることが好ましい。
前記複数のヒートパイプの吸熱部どうしが、互いに前記長手方向に沿って並べられていることが好ましい。
前記第2電極の前記外周部又は前記放熱部を冷却する冷却部を、更に備えたことが好ましい。
前記冷却部が、冷媒を通す冷却路を含むことが好ましい。
前記第2電極の前記外周部には、前記処理空間とは反対側に突出する凸条が設けられ、記凸条の内部に前記冷却路が形成されていることが好ましい。
前記冷却部が、前記放熱部から放熱させる放熱フィンを含むことが好ましい。前記冷却部が、前記放熱フィンに送風する送風手段を含むことが好ましい。

前記第2放電面又は処理面に収容溝が形成され、前記ヒートパイプが前記収容溝に収容されていることが好ましい。
前記ヒートパイプを収容した収容溝の前記第2放電面又は処理面への開口が、覆板で塞がれていることが好ましい。
前記覆板が、前記第2放電面又は処理面を覆っていることが好ましい。
本発明によれば、プラズマ処理装置の第2電極の厚さが過大になるのを防止でき、良好な処理効率を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る大気圧プラズマ処理装置を解説的に示す正面断面図である。 上記大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底面図である。 本発明の第2実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底面図である。 本発明の第3実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底面図である。 本発明の第4実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの正面断面図である。 上記第4実施形態の処理ヘッドの底面図である。 本発明の第5実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底面図である。 本発明の第6実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底部の中央部分の正面断面図である。 本発明の第7実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底部の中央部分の正面断面図である。 本発明の第8実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底部の正面断面図である。 本発明の第9実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底部の外周部分の正面断面図である。 本発明の第10実施形態を示し、大気圧プラズマ処理装置の処理ヘッドの底部の外周部分の正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、プラズマ処理装置1は、被処理物配置部2と、処理ヘッド3を備えている。配置部2は、ステージで構成されており、その上側に被処理物9が配置される。配置部2は、ローラコンベアやベルトコンベアでもよい。被処理物9は、例えばフラットパネルディスプレイ用のガラス基板である。被処理物9は、ガラス基板に限られず、例えば連続シート状の樹脂フィルムでもよく、半導体基板でもよい。
配置部2は、被処理物9の移動手段を兼ね、被処理物9を図1の左右方向に搬送できる。配置部2によって、被処理物9が処理ヘッド3の下方の処理空間1bに配置される。
被処理物9が位置固定され、処理ヘッド3が左右方向に移動するようになっていてもよい。
処理ヘッド3は、図示しない架台に支持され、配置部2の上側に離れて位置している。処理ヘッド3は、筐体3aと、第1電極10と、第2電極20を有している。第1電極10は、筐体3aの内部に収容されている。第2電極20は、筐体3aの底部に配置されている。第1電極10と第2電極20との間に大気圧近傍の放電空間1aが形成される。第1電極10と配置部2との間に第2電極20が介在されている。
電極構造を更に詳述する。
第1電極10は、ステンレスやアルミニウム等の金属で構成されている。第1電極10は、長手方向を図1の紙面と直交する方向に向け、短手方向を図1の左右方向に向けた厚い平板状になっている。第1電極10は、電源4に接続され、電界印加電極になっている。第1電極10の下面(配置部2を向く面)は、第1放電面11になっている。第1放電面11に第1固体誘電体13が設けられている。第1固体誘電体13は、アルミナ等のセラミックからなる板で構成され、長手方向を図1の紙面と直交する方向に向け、短手方向を図1の左右方向に向けて配置されている。固体誘電体13が第1放電面11を覆っている。固体誘電体13の左右の端部には、第1電極10の側面に沿う壁13wが一体に設けられている。第1電極11が、固体誘電体13に載せられ、支持されている。固体誘電体13は、セラミック板に限られず、アルミナ等の溶射膜でもよく、樹脂でもよい。
第1電極10の内部に冷却路14が形成されている。冷却路14は、第1電極10の長手方向(図1の紙面直交方向)に延びている。冷却路14には、図示しない冷却媒体供給手段からの冷却媒体が通されるようになっている。冷却媒体として例えば水が用いられている。
第2電極20は、ステンレス、チタン等の耐熱性及び耐腐食性の高い金属で構成されている。図1及び図2に示すように、第2電極20は、長手方向を図1の紙面と直交する方向に向け、短手方向を図1の左右方向に向けた平板状になっている。第2電極20は、第1電極10の下側に第1電極10と平行に配置されている。第2電極20の厚さ(上下の寸法)は、第1電極10の厚さより小さい。
図1に示すように、第2電極20は、接地線4eを介して電気的に接地され、接地電極になっている。第2電極20の上面は、第2放電面21になっている。第2放電面21は、第1放電面11と対向している。電源4からの電圧供給によって、第1電極10と第2電極20との間に電界が印加され、第1放電面11と第2放電面21との間に放電空間1aが形成される。
処理ガス源5からの処理ガス供給路5aが処理ヘッド3へ延びている。処理ガス源5は処理目的に応じた処理ガスを蓄えている。例えば、撥水化処理では、処理ガス成分としてCF、C等のフッ素系ガスを用いる。親水化や洗浄処理では、処理ガス成分として窒素、酸素等を用いる。供給路5aが放電空間1aの左右両側に接続されている。図示は省略するが、供給路5aには、処理ガスを放電空間1aの長手方向に均一に導入するガス均一化部が設けられている。
第2放電面21の上面には第2固体誘電体23が設けられている。第2固体誘電体23は、アルミナ等のセラミックからなる板で構成されているが、これに限られず、アルミナ等の溶射膜でもよく、樹脂でもよい。上下の固体誘電体13,23によって放電空間1aの上端及び下端が画成される。
第2電極20の下面は、処理面22になっている。処理面22は、配置部2ひいては被処理物9を向く。処理面22と配置部2上の被処理物9との間に処理空間1bが形成される。処理面22は、処理空間1bの上端部を画成する。
第2電極20及び固体誘電体23には、吹き出し口24が設けられている。吹き出し口24は、固体誘電体23を厚さ方向に貫通し、さらに第2電極20を厚さ方向に第2放電面21から処理面22に貫通している。吹き出し口24によって放電空間1aと処理空間1bが連ねられている。図2に示すように、吹き出し口24は、第2電極20の長手方向(図1の紙面と直交する方向)に延びるスリット状になっている。吹き出し口24は、第2電極20の短手方向の中央部に位置している。
さらに、第2電極20には、熱輸送手段30が組み込まれている。熱輸送手段30は、第2電極20より伝熱性が高く、第2電極20の外周部と該外周部より平面視で内側の内側部との間の温度差によって熱を第2電極20の内側部から外周部に輸送する。
熱輸送手段30は、複数の熱輸送部材31を含んでいる。熱輸送部材31は、ヒートパイプで構成されている。周知の通り、ヒートパイプ31は、パイプ本体の内部に作動流体が封入されている。ヒートパイプ31のパイプ本体は、銅やアルミニウム等の良熱伝導性金属で構成されている。ヒートパイプ31は、第2電極20の内側部と外周部の間の温度差によって動作する。すなわち、作動流体が相変化して吸熱、放熱を行なうとともにパイプ本体内を移動する。
ヒートパイプ31は、次のようにして第2電極20に組み込まれている。
図1及び図2に示すように、第2電極20の底面22には、収容溝25が形成されている。収容溝25は、第2電極20の長手方向に間隔を置いて複数設けられ、かつ吹き出し口24を挟んで両側に配置されている。吹き出し口24の左側の収容溝25と吹き出し口24の右側の収容溝25とは、第2電極20の長手方向(図2において上下)にずれている。
各収容溝25は、中央溝部分25aと、一対の側溝部分25bを有し、U字状になっている。中央溝部分25aが吹き出し口24の近傍に配置され、吹き出し口24に沿って第2電極20の長手方向に延びている。吹き出し口24の左側の複数の収容溝25の中央溝部分25aが、吹き出し口24に沿って一列に並んでいる。吹き出し口24の右側の複数の収容溝25の中央溝部分25aが、吹き出し口24に沿って一列に並んでいる。側溝部分25bは、中央溝部分25aと角度(直角)をなし、第2電極20の短手方向に延びている。
各収容溝25にヒートパイプ31が収容されている。ヒートパイプ31は、収容溝25と同形状のU字状になっている。ヒートパイプ31の中央部分が中央溝部分25aに収容され、該中央部分と交差(直交)する一対の両側部分が側溝部分25bに収容されている。ヒートパイプ31の外周面が、収容溝25の内周面に密着している。
ヒートパイプ31の中央部分は、第2電極20の内側部の吹き出し口24の近傍に配置され、吹き出し口24に沿って第2電極20の長手方向に延びている。ヒートパイプ31の中央部分が吸熱部32になっている。吸熱部32内で作動流体が蒸発する。図2に示すように、吹き出し口24の左側の複数のヒートパイプ31の吸熱部32が、吹き出し口24に沿って一列に並んでいる。吹き出し口24の右側の複数のヒートパイプ31の吸熱部32が、吹き出し口24に沿って一列に並んでいる。
ヒートパイプ31の両側部分は、それぞれ第2電極20の短手方向に延びている。ヒートパイプ31の両側部分の先端部(吸熱部32側とは反対側の端部)は、第2電極20の外周部、具体的には第2電極20の左右の外縁の近傍に位置している。ヒートパイプ31の先端部が放熱部33になっている。放熱部33内で作動流体が凝縮する。
図1に示すように、第2電極20の左右の端部には、凸条40がそれぞれ上に突出するよう一体に設けられている。凸条40は、第2電極20の長手方向(図1の紙面と直交する方向)に延びている。各凸条40の内部に冷却路41が形成されている。冷却路41は、第2電極20の長手方向に延び、平面視で各ヒートパイプ31の放熱部33と交差している。冷却路41には、図示しない冷却媒体供給手段からの冷却媒体が通されるようになっている。冷却媒体として例えば水が用いられている。冷却路41を有する凸条40は、放熱部33の冷却部を構成する。
上記構成のプラズマ処理装置1にて表面処理を行なう際は、被処理物9を配置部2の上にセットし、電源4から電極10に電圧を供給する。これにより、第1電極10と第2電極20の間に大気圧グロー放電が生成され、電極間空間1aが放電空間になる。また、処理ガスを処理ガス源5から処理ガス供給路5aを経て放電空間1aに供給する。これにより、処理ガスがプラズマ化(分解、励起、活性化、ラジカル化、イオン化等を含む)される。このプラズマ化された処理ガス(以下、適宜「プラズマガス」と称す)が、吹き出し口24から吹き出され、被処理物9に接触する。これにより、被処理物9の表面上で反応が起き、所望の表面処理が行なわれる。さらに、配置部2を処理ヘッド3に対し相対移動させることにより、被処理物9の全体を処理することができる。
放電によって電極10,20及び固体誘電体13,23が発熱する。これに対し、冷却路14に水等の冷媒を流通させる。これにより、第1電極10を冷却でき、更に第1電極10を介して固体誘電体13を冷却できる。これにより、固体誘電体13が熱破壊に至るのを防止できる。
第2電極20の熱は、熱輸送手段30で除去できる。詳述すると、放電によって第2電極20のうち外周部より内側の内側部(主に放電空間1aに対応する部分)が発熱する。特に、第2電極20の内側部のうちプラズマガスが通る吹き出し口24の周辺部が発熱する。この吹き出し口24の周辺部の熱を吸熱部32の作動流体が潜熱として吸収し、作動流体が蒸発する。これにより、第2電極20の内側部の特に吹き出し口24の周辺部を冷却できる。冷却によって、第2電極20の熱変形を防止できる。ひいては、処理の均一性を確保できる。更に第2電極20を介して固体誘電体23を冷却できる。これにより、固体誘電体23が熱破壊に至るのを防止できる。
吸熱部32で蒸発した作動流体は、ヒートパイプ31の延び方向の温度勾配によって放熱部33に向けて流れる。すなわち、第2電極20の内側部で潜熱として作動流体に吸収された熱が、ヒートパイプ31の延び方向に輸送される。放熱部33が在る第2電極20の外周部は第2電極20の内側部より低温になっている。作動流体は、放熱部33で熱を放出し、凝縮する。凝縮した作動流体は、ヒートパイプ31のウィック(毛細管構造)を毛細管現象で伝って吸熱部32へ移動する。
冷却部40の冷却路41に冷却水を通す。この冷却水によって第2電極20の左右の端部が冷却される。更には、各ヒートパイプ31の放熱部33を冷却できる。これにより、放熱部33での放熱効率を高めることができる。ひいては、吸熱部32での吸熱効率を高めることができる。この結果、第2電極20の内側部の冷却効率を高めることができ、第2電極20の熱変形を確実に防止でき、処理の均一性を十分に確保できる。更には、第2電極20を介して固体誘電体23を十分に冷却でき、固体誘電体23の熱破壊を一層確実に防止できる。
ヒートパイプ31は、見かけの熱伝導率(伝熱性)が第2電極20を構成する金属(ステンレス又はチタン)より十分に大きく、小さな断面積で大きな熱輸送能力を有する。したがって、第2電極20の内部に水等の冷媒を流通させる冷媒路を形成するよりも第2電極20の厚さを十分に小さくでき、放電空間1aと被処理物9との距離を十分に短くできる。よって、プラズマ化された処理ガスが放電空間1aから被処理物9に到達するまでの距離を十分短くでき、処理ガスが失活しないうちに被処理物9に確実に到達できる。この結果、処理効率を高めることができる。
複数のヒートパイプ31を第2電極20の長手方向に並べることで、各ヒートパイプ31を短くできる。これにより、熱輸送効率を高く維持できる。併せて、第2電極20の長尺化に対応でき、更には被処理物9の幅広化、大型化に対応でき、処理の均一性を確保できる。複数のヒートパイプ31の吸熱部32を吹き出し口24に沿って一列に並べることで、スリット状の吹き出し口24の周辺部を確実に冷却できる。ひいては、処理の均一性を十分に確保できる。更には、固体誘電体23の熱破壊を一層確実に防止できる。吹き出し口24を挟んで左側のヒートパイプ31と右側のヒートパイプ31とが第2電極20の長手方向にずれているため、プラズマの熱がこもるのを防止できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述した構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を適宜省略する。
吹き出し口24の形状、延び方向、数などは、任意に設定できる。ヒートパイプ31の形状、延び方向、数、配置等は、吹き出し口24の形状、延び方向、数等に応じて適宜変更できる。
図3に示す第2実施形態では、第2電極20に複数(図では5つ)の吹き出し口24が設けられている。各吹き出し口24は、第2電極20の長手方向に対し斜めになっている。複数の吹き出し口24が第2電極20の長手方向に間隔を置いて互いに平行に並んでいる。
第2実施形態のヒートパイプ31の数は、吹き出し口24の数より1つ多い。ヒートパイプ31は、隣接する吹き出し口24の間及び最も外側吹き出し口24の更に外側に、吹き出し口24と交互になるように配置されている。複数のヒートパイプ31は、第2電極20の長手方向に間隔を置いて互いに平行に並んでいる。各ヒートパイプ31の吸熱部32は、第2電極20の長手方向に対し斜めになり、吹き出し口24に沿って延びている。これにより、第2電極20の各吹き出し口24の周辺部を確実に冷却できる。各ヒートパイプ31の放熱部33は、吸熱部32の両端部に連なり、第2電極20の短手方向に沿って第2電極20の左右の縁の近傍まで延びている。
図4に示す第3実施形態では、第2電極20及び固体誘電体23の吹き出し口24sが、小孔状になっている。複数の吹き出し口24sが、第2電極20の長手方向に対し斜めに一列に並べられ、小孔状吹出し口列24Lを構成している。吹き出し口列24Lが、第2電極20の長手方向に複数配置されている。ヒートパイプ31は、吹き出し口列24Lと交互になるように配置されている。ヒートパイプ31の吸熱部32は、第2電極20の長手方向に対し斜めになり、各吹き出し口列24Lに沿って延びている。ヒートパイプ31の放熱部33は、吸熱部32の端部に角度をなして連なり、第2電極20の短手方向に左右の縁の近傍まで延びている。
図5及び図6に示す第4実施形態では、第2電極20の処理面22に覆板29が被せられている。覆板29が、収容溝25の処理面22側の開口を塞ぎ、ヒートパイプ31を覆っている。これにより、ヒートパイプ31が処理空間1bのプラズマガスに晒されるのを防止でき、ヒートパイプ31の腐食を防止できる。覆板29は、ステンレス等の耐食性に優れた材料で構成するのが好ましい。覆板29には、吹き出し口24に連通する吹き出し連通口29aが形成されている。連通口29aの幅は、吹き出し口24の幅より大きいが、吹き出し口24と同じ幅でもよく、吹き出し口24の幅より小さくてもよい。
覆板29は、第2電極20に溶接にて接合されている。溶接は、覆板29の外周縁の全周にわたって行なう。また、吹き出し連通口29aの周縁についても全周にわたって溶接する。これにより、パーティクルが発生するのを防止できる。覆板29の厚さは、放電空間1aと被処理物9との距離を短くして処理効率を確保する観点からは、できるだけ小さいことが好ましく、かつ溶接しやすい大きさであることが好ましい。処理効率及び溶接性を考慮した覆板29の厚さは、0.1〜1mm程度が好ましい。覆板29と第2電極20との接合手段は、溶接に代えてボルトを用いてもよい。
第4実施形態(図5、図6)は、第1実施形態に覆板29を適用したものであるが、図7に示す第5実施形態では、第3実施形態(図4)の第2電極20の処理面22に覆板29が被さっている。図7の覆板29には、複数の吹き出し連通口29aが形成されている。各吹き出し連通口29aは、長手方向に対し斜めになり、かつ吹き出し口列24Lと平行に延びている。複数の吹き出し連通口29aが互いに平行に並んでいる。各吹き出し連通口29aに、1つの吹き出し口列24Lが連なっている。
図8に示す第6実施形態では、熱輸送手段30の収容溝が第2放電面21から処理面22に貫通する貫通収容溝25Cになっている。貫通収容溝25Cにヒートパイプ31が収容されている。第2放電面21に覆板28が被っている。覆板28が、貫通収容溝25Cの第2放電面21側の開口を塞ぎ、ヒートパイプ31を第2放電面21の側から覆っている。覆板28は、金属であることが好ましく、第2電極20と同じ材質(ステンレス又はチタン)であることがより好ましい。覆板28は、第2電極20にボルト締めや溶接等の接合手段(図示省略)によって密着されている。これにより、第2電極20と覆板28が電気的に導通している。覆板28が、第2電極20の一部として提供されている。覆板28と第2電極20の接合手段は、放電空間1aに臨まないように配置することが好ましい。プラズマ電界は、第1放電面11と覆板28の上面との間に印加される。覆板28の上面を平滑にすることで、放電空間1a内の溝25C及びヒートパイプ31に対応する箇所でもプラズマ電界が不均一になるのを防止できる。また、第2固体誘電体23を省略したとしても、ヒートパイプ31が放電空間1aのプラズマに晒されるのを覆板28で防止でき、ヒートパイプ31を保護できる。
図9に示す第7実施形態では、覆板27が貫通収容溝25Cの形状に合わせて細い板状になっている。覆板27が、貫通収容溝25Cの内部の第2放電面21側の部分に嵌め込まれている。覆板27は、貫通収容溝25Cの第2放電面21側の開口を塞ぎ、かつヒートパイプ31を第2放電面21の側から覆っている。覆板27の上面は、第2放電面21と面一になっている。
図10は、本発明の第8実施形態を示したものである。第8実施形態では、有底(非貫通)の収容溝25が、第2電極20の第2放電面21に形成され、この収容溝25にヒートパイプ31が収容されている。第1実施形態(図1、図2)と同様に、収容溝25は、吹出し口24に沿う中央溝部分25aと、この中央溝部分25aと直交する側溝部分25bとを有している。ヒートパイプ31のうち、中央溝部分25a内の部分が吸熱部32になり、側溝部分25b内の特に先端側(第2電極20の外縁近く)の部分が放熱部33になっている。
第8実施形態では、第6実施形態(図8)と同様に、覆板28が第2放電面21に被っている。覆板28が、収容溝25の第2放電面21側の開口を塞ぎ、ヒートパイプ31を第2放電面21の側から覆っている。覆板28は、第2電極20とほぼ同じ面積を有し、第2放電面21のほぼ全体に被さっている。覆板28が、好ましくは金属にて構成され、かつ第2電極20にボルト締めや溶接等の接合手段(図示省略)によって密着されて第2電極20と電気的に導通し、第1放電面11と覆板28との間に電界が印加される点は、第6実施形態と同じである。
第8実施形態の冷却部40Aは、第2電極20とは別体の金属部材にて構成されている。冷却部40Aが、第2電極20の長手方向(図10の紙面と直交する方向)に延び、かつ冷却部40Aの内部に冷却路41が形成されている点は、第1実施形態等の冷却部40と同じである。冷却部40Aと第2電極20の間に覆板28の左右の端部が挟まれている。冷却部40Aが覆板28に密着している。放熱部33は、覆板28を介して冷却部40Aにて冷却される。
図11は、第9実施形態を示したものである。第9実施形態は、放熱部33の冷却構造の変形例に係る。
この実施形態の収容溝25は、第2電極20の外端面に達して開口している。この収容溝25の開口を介して、ヒートパイプ31が、第2電極20の外端面より外側に突出され、上へ向けて折曲されている。このヒートパイプ31の突出端部が、放熱部33になっている。放熱部33に冷却部として放熱フィン42が設けられている。放熱フィン42は、ヒートパイプ31と一体の銅やアルミで構成されていてもよく、ヒートパイプ31とは別体の金属で構成され、ヒートパイプ31の外周に連結されていてもよい。
放熱部33の熱が放熱フィン42に伝わり、放熱フィン42から放散される。これにより、放熱部33の放熱効率を高めることができる。ひいては、吸熱部32での吸熱効率を高めることができる。よって、第2電極20の内側部を十分に冷却でき、処理の均一性を十分に確保できる。ヒートパイプ31の熱輸送効率を高めることができるため、ヒートパイプ31をより薄くでき、ひいては第2電極20の厚さをより小さくできる。この結果、放電空間1aと被処理物9との間の距離をより短縮でき、処理効率を一層高めることができる。更には、第2電極20を介して固体誘電体23を十分に冷却でき、固体誘電体23の熱破壊を確実に防止できる。
図12に示す第10実施形態では、放熱部33の冷却部40Xが、放熱フィン42に加えて、送風手段43を更に有している。送風手段43は、ファン等で構成されている。送風手段43からの風が放熱フィン42に当たる。これにより、放熱フィン42の放熱効率を高めることができる。ひいては、放熱部33の放熱効率を一層高めることができる。したがって、吸熱部32での吸熱効率をより一層高めることができる。よって、第2電極20の内側部を一層十分に冷却でき、処理の均一性を確実に確保できる。ヒートパイプ31の熱輸送効率をより高めることができるため、ヒートパイプ31を更に薄くでき、ひいては第2電極20の厚さを一層小さくできる。この結果、放電空間1aと被処理物9との間の距離を十分に短縮でき、処理効率をより一層高めることができる。更には、第2電極20を介して固体誘電体23をより十分に冷却でき、固体誘電体23の熱破壊を一層確実に防止できる。
本発明は、上記実施形態に限られず、種々の改変をなすことができる。
例えば、熱輸送手段30は、第2電極20より伝熱性が高く、第2電極20の内側部と外周部との間の温度差によって熱を第2電極の内側部から外周部に輸送するものであればよい。熱輸送部材31として、ヒートパイプに代えて第2電極20より熱伝導率が高い金属部材を用いてもよい。金属部材の材質は、銅、アルミニウム等の良熱伝導金属であることが好ましい。金属部材は、棒状ないしは線状になっていてもよく、板状になっていてもよい。金属部材は、第2電極20の内側部から外周部に延びていることが好ましい。
1つの第2電極20に、熱輸送手段30としてヒートパイプと上記金属部材の両方を設けてもよい。
熱輸送手段30が、吹き出し口24に沿う部分を必ずしも有していなくてもよい。熱輸送部材31の中央部32が、吹き出し口24に必ずしも沿っていなくてもよい。
熱輸送部材31の端部33が、放熱フィン42(図11、図12)の有無に拘らず、第2電極20の外端部から外側に突出していてもよい。
冷却路41を有する冷却部40(図1)が、第2電極20とは別部材になっていてもよい。第2電極20とは別部材の冷却部40は、第2電極20の外周部に密着されていてもよく、熱輸送部材31の端部に直接密着されていてもよい。
スリット状吹き出し口24(図2、図3)の延び方向は、第2電極20の短手方向でもよい。スリット状吹き出し口24が複数有る場合(図3)、隣り合う2つのスリット状吹き出し口24,24の間に2以上の熱輸送部材31が設けられていてもよい。
小孔状吹き出し口24(図4、図7)の列の並び方向は、第2電極20の長手方向でもよく、短手方向でもよい。小孔状吹き出し口24の列が複数有る場合(図4、図7)、隣り合う2つの小孔状吹き出し口の列どうしの間に2以上の熱輸送部材31が設けられていてもよい。
複数の実施形態を組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態(図3)の第2電極20の処理面22に、第5実施形態(図7)と同様の覆板29を設けてもよい。
第4、第5実施形態(図5〜図7)において、第2電極20の処理面22の略全体を覆う覆板29に代えて、第7実施形態(図9)と同様の細板状の覆板27を下側(処理空間1bの側)から収容溝25の内部に嵌め込んでもよい。
第6実施形態(図8)において、第2電極20の処理面22に覆板29を設け、覆板28と覆板29で第2電極20を挟んでもよい。同様に、第7実施形態(図9)において、第2電極20の処理面22に覆板29を設けてもよい。第8実施形態(図10)において、第2放電面21のほぼ全体を覆う覆板28に代えて、第7実施形態(図9)と同様に、収容溝25だけに嵌る細板状の覆板27にてヒートパイプ30を覆ってもよい。
第4〜第7実施形態(図5〜図9)の覆板構造と第9〜第10実施形態(図11、図12)の放熱構造とを組み合わせてもよい。
覆板27,28,29の第2電極20への接合手段は、ボルトや溶接に限られず、フックを用いてもよい。
本発明は、表面改質(親水化、撥水化等)、アッシング、洗浄、エッチング、成膜などの種々の表面処理に適用可能である。大気圧近傍下でのプラズマ処理に限られず、真空下でのプラズマ処理にも適用可能である。
この発明は、例えばフラットパネルディスプレイ用のガラス基板や半導体基板の製造工程における表面処理に適用可能である。
1 プラズマ処理装置
1a 放電空間
1b 処理空間
2 配置部
3 処理ヘッド
3a 筐体
4 電源
4e 接地線
5 処理ガス源
5a 処理ガス供給路
9 被処理物
10 第1電極
11 第1放電面
13 第1固体誘電体
13w 側壁
14 冷却路
20 第2電極
21 第2放電面
22 処理面
23 第2固体誘電体
24 スリット状吹き出し口
24s 小孔状吹出し口
24L 小孔状吹出し口列
25 収容溝
25a 中央溝部分
25b 側溝部分
25C 貫通収容溝
27,28,29 覆板
29a 吹き出し連通口
30 熱輸送手段
31 ヒートパイプ(熱輸送部材)
32 吸熱部
33 放熱部
40,40A,40X 冷却部
41 冷却路
42 放熱フィン
43 送風手段

Claims (14)

  1. 処理ガスを大気圧近傍の放電空間でプラズマ化して吹き出し、前記放電空間の外部の処理空間に配置された被処理物に接触させ、プラズマ表面処理を行なう大気圧プラズマ処理装置において、
    第1放電面を有し、電源に接続された第1電極と、
    前記第1放電面の側を向く第2放電面と、前記第2放電面とは反対側の前記処理空間を向く処理面と、外端面と、前記第2放電面から処理面に貫通する吹き出し口とを有し、電気的に接地された第2電極と、
    前記第2電極に設けられ、前記第2電極より伝熱性が高く、前記第2電極の内側部と外周部との間の温度差によって熱を前記第2電極の内側部から外周部に輸送する熱輸送手段と、
    を備え、前記第2電極の前記内側部が前記第1電極と前記第1、第2放電面どうしの対向方向に対向して前記第1電極との間に前記放電空間を形成し、前記第2電極の前記外周部が前記第1電極よりも前記対向方向から見て外方に張り出し、前記外周部の前記張り出し方向の外端が前記外端面を構成しており、
    前記熱輸送手段がヒートパイプを含み、前記ヒートパイプが、作動流体を蒸発させて吸熱する吸熱部と、前記作動流体を凝縮させて放熱する放熱部とを有し、前記吸熱部が、前記内側部に設けられ、前記放熱部が、前記外周部の前記放電空間を形成しない部分に設けられているか又は前記外端面よりも前記対向方向から見て外方に突出して設けられていることを特徴とする大気圧プラズマ処理装置。
  2. 前記吸熱部が、前記吹き出し口の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  3. 前記第2電極が、前記対向方向と直交する長手方向に長く、かつ前記対向方向及び長手方向と直交する短手方向に短く、かつ前記短手方向の外周部が前記第1電極よりも前記対向方向から見て外方に張り出し、
    前記吹き出し口が、前記第2電極の前記短手方向の内側部に設けられており、
    前記ヒートパイプが、前記吹き出し口の近傍に配置されて前記吸熱部となる部分と、前記吸熱部となる部分から前記短手方向の外周部の前記放電空間を形成しない部分まで前記短手方向に延びる部分とを有していることを特徴とする請求項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  4. 前記ヒートパイプが、前記手方向に延びて前記吸熱部となる中央部分と、前記中央部分の両端の各々に連なるとともに前記短手方向に延びる一対の両側部分とを有し、前記対向方向から見てU字状であることを特徴とする請求項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  5. 前記第2電極が、前記対向方向と直交する長手方向に長く、かつ前記対向方向及び長手方向と直交する短手方向に短く、かつ前記短手方向の外周部が前記第1電極よりも前記対向方向から見て外方に張り出しており、
    前記熱輸送手段が、前記ヒートパイプを複数含み、前記複数のヒートパイプが、前記長手方向に並んでいることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  6. 前記複数のヒートパイプの吸熱部どうしが、互いに前記長手方向に沿って並べられていることを特徴とする請求項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  7. 前記第2電極の前記外周部又は前記放熱部を冷却する冷却部を、更に備えたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  8. 前記冷却部が、冷媒を通す冷却路を含むことを特徴とする請求項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  9. 前記第2電極の前記外周部には、前記処理空間とは反対側に突出する凸条が設けられ、前記凸条の内部に前記冷却路が形成されていることを特徴とする請求項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  10. 前記冷却部が、前記放熱部から放熱させる放熱フィンを含むことを特徴とする請求項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  11. 前記冷却部が、前記放熱フィンに送風する送風手段を含むことを特徴とする請求項10に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  12. 前記第2放電面又は処理面に収容溝が形成され、前記ヒートパイプが前記収容溝に収容されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  13. 前記収容溝の前記第2放電面又は処理面への開口が、覆板で塞がれていることを特徴とする請求項12に記載の大気圧プラズマ処理装置。
  14. 前記覆板が、前記第2放電面又は処理面を覆っていることを特徴とする請求項13に記載の大気圧プラズマ処理装置。
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