JP2008185283A - ヒートパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】扁平部を薄く形成したり、放熱部よりも受熱部が高い位置にあったりしても、冷却性能が劣化しにくいヒートパイプを提供する。
【解決手段】コンテナ2内を大気圧未満の状態にして純水を封入したヒートパイプ1において、コンテナ2の内壁2Aに複数のリブ4と複数の溝5からなるグルーブ型ウィック6を形成する。そして、リブ4の中心線22または溝5の中心線23を、コンテナ2の内壁2Aに垂直な仮想線21に対して傾斜させ、薄型に加工し、電子機器の部品を冷却する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器の部品の冷却などに好適なヒートパイプに関する。
この種のヒートパイプとして、本願出願人が提案した特許文献1には、例えば電子機器の部品の冷却に適した扁平型ヒートパイプが開示されている。
特開2006−71202号公報
上述のようなヒートパイプは、電子機器の小型化および薄型化を図るために、可能な限り薄い形状のものが求められるが、薄く形成すると冷却性能が劣化する欠点があった。また、電子機器は種々の姿勢で使用されることがあるが、ヒートパイプは、熱を放散する放熱部と、熱を受ける受熱部の位置が異なると、冷却性能が低下する欠点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、薄く形成したり、放熱部と受熱部の位置が異なったとしても、冷却性能が劣化しにくいヒートパイプを提供することをその目的とする。
本発明の請求項1におけるヒートパイプは、コンテナ内を大気圧未満の状態にして作動媒体を封入したヒートパイプにおいて、前記コンテナの内壁に複数のリブと複数の溝からなるグルーブ型ウィックを形成し、前記リブまたは前記溝の中心線を、前記コンテナの内壁に垂直な仮想線に対して傾斜させ、薄型に加工し、電子機器の部品を冷却するものである。
請求項2におけるヒートパイプは、前記リブの底部の幅よりも、前記リブの先端部の幅が狭く、前記溝の底部の幅よりも、前記溝の先端部の幅が広いことを特徴とする。
請求項3におけるヒートパイプは、前記リブの根元部と前記溝の底部が交わる角度が、鋭角であることを特徴とする。
請求項4におけるヒートパイプは、熱を放散する放熱部と、熱を受ける受熱部とを備え、前記放熱部よりも前記受熱部が高い位置で、電子機器等に使用される。
請求項1の発明では、ヒートパイプの受熱部で受けた熱により、コンテナ内の作動媒体が放熱部へと流れ、ここで作動媒体により熱が放出される。そして、コンテナの内壁に形成した複数の溝により、放熱部の作動媒体が、再び受熱部へと運ばれることで、作動媒体をコンテナ内で輸送することができる。
この場合、単にコンテナを薄型にすると、コンテナの薄型化が進むにしたがって、作動媒体が受熱部まで戻りにくくなるが、コンテナの内壁に形成したリブの中心線が、コンテナの内壁に垂直な仮想線に対して傾いていて、また、コンテナの内壁に形成した溝の中心線が、コンテナの内壁に垂直な仮想線に対して傾いているので、作動媒体が受熱部まで戻りやすくなる。そのため、ヒートパイプを薄型化しても、機能が劣化しにくく、例えば電子機器などへの使用が容易になる。そのため、例えば電子機器の所定位置にヒートパイプが置かれた場合でも、その冷却性能は劣化しにくく、使用に適したヒートパイプを提供できる。
請求項2の発明では、リブの底部の幅よりも、リブの先端部の幅を狭くすると、コンテナを薄型とした場合において、例えば電子機器のように熱対策が求められる用途に適したヒートパイプを提供できる。また、溝の底部の幅よりも、溝の先端部の幅を狭くすると、コンテナを薄型とした場合において、例えば電子機器のように熱対策が求められる用途に適したヒートパイプを提供できる。さらに、ヒートパイプに薄型加工を施しても、作動媒体を受熱部に戻し易くなり、ヒートパイプの機能が劣化しにくい。
請求項3の発明では、リブの根元部と溝の底部が交わる角度を鋭角にすると、作動媒体を受熱部まで戻し易くなる。そのため、ヒートパイプを薄型化しても、機能がさらに劣化しにくくなる。また、その冷却性能はさらに劣化しにくくなる。
請求項4の発明では、放熱部より受熱部が高い位置にある場合でも、作動媒体が受熱部に戻り易く、このため、例えば電子機器のように使用姿勢によって放熱部より受熱部が高くなるような位置にヒートパイプが置かれた場合でも、その冷却性能は劣化しにくく、使用用途に適したヒートパイプを提供できる。
以下、本発明に係るヒートパイプについて、添付図面を参照しながらその好ましい実施形態を説明する。
図1〜図5において、ヒートパイプ1の本体部となる中空円筒状のコンテナ2は、その素材が好ましくは熱伝導性の高い銅若しくは銅合金などの金属製パイプ材から形成される。また、図1に示す曲げ加工前の状態では、コンテナ2は全体が直線状をなしていて、端部を除いて外径および肉厚が軸方向の全長に亘り一定に形成される。さらにこのコンテナ2の両端は、例えばTig溶接などの適宜手段による封止部2A,2Bが形成され、コンテナ2の内部を大気圧未満の真空状態に密閉している。
ところで、ノート型パソコンのような薄型電子機器にヒートパイプ1を設置する場合は、薄型電子機器内の設置スペースが限られているため、図2や図3に示すように、コンテナ2の適所には必要に応じて折曲げ部9が形成されると共に、コンテナ2の一部若しくは全体には潰し加工を施した扁平部11が形成される。この扁平部11を形成したコンテナ2の表面は概ね略平面状になっている。こうしてヒートパイプ1は、薄型に加工され、電子機器の部品を冷却するようになっている。
ここで、コンテナ2を扁平加工した後の断面図を図4〜図6にそれぞれ示すと、コンテナ2の内壁2Aには、その軸方向に沿って複数のリブ4が突出して設けられると共に、隣り合うリブ4間には、真空状態のコンテナ2内に封入された作動媒体としての純水(図示せず)を、毛細管現象により流動させるための溝5が形成される。交互に配置されるリブ4と溝5は、コンテナ2の内周全体にわたって均等に形成してもよいし、部分的にリブ4や溝5を設けない領域を、コンテナ2の内壁面に形成してもよい。こうして、コンテナ2の内壁2Aには、リブ4と溝5とによるグルーブ型のウィック6が形成され、溝5内に純水を満たしている。また、ウィック6に囲まれたコンテナ2内の中空部は、蒸気の流路7として形成される。
ここで、本実施例におけるリブ4や溝5の特徴を、図5および図6に基づいて説明する。これらの各図において、各々の突起状のリブ4は、何れもコンテナ2の内壁2Aから流路7に向けて直線状に延びており、その一端部である底部がコンテナ2の内壁2Aに繋がる基端部4Aとして形成される一方で、流路7に対向する他端部は先端部4Bとして形成される。また、隣り合うリブ4間に形成される有底状の溝5も、その各々がコンテナ2の内壁2Aから流路7に向けて何れも直線状に延びており、コンテナ2の内壁2Aの一部を成す閉塞した底部5Aと、流路7に連通する開放した先端部5Bを有している。つまり、隣り合うリブ4の基端部4A間に、溝5の底部5Aが形成され、リブ4の先端部4B間に、溝5の先端部5Bが形成される。
図5において、各々のリブ4は、コンテナ2の内壁2Aに垂直な仮想線(法線)21に対して、その基端部4Aから先端部4Bにかけて延びる方向の中心線22が、何れも一側に傾くように形成される。別な見方をすると、各々の溝5は、コンテナ2の内壁2Aに垂直な仮想線21に対して、その底部5Aから先端部5Bにかけて延びる方向の中心線23が、何れも一側に傾くように形成される。
また、各々のリブ4は、その基端部4Aの幅25よりも先端部4Bの幅26が狭く、各々の溝5は、その底部5Aの幅27よりも先端部5Bの幅28が広く形成される。
図6は、図5と同じコンテナ2の要部拡大図である。溝5の底部5A周辺の容積を広げるために、リブ4の根元部である基端部4Aと、溝5の底部5Aが交わる角度αを、90°よりも小さい鋭角に形成している。この場合、溝5の底部5Aの両端でリブ4の基端部4Aと交わる角度αが形成されるが、好ましくは図6に示すように、それらの何れの角度も鋭角に形成される。
再度図3に戻って説明すると、ここでは便宜上、CPU32などの熱源から熱を受け取る受熱部13が、ヒートパイプ1の一端部に形成され、図示しないファンなどにより冷却される放熱部としての放熱部14が、ヒートパイプ1の他端部に形成される。ヒートパイプ1のどの位置に受熱部13および放熱部14を形成するのかは、特に限定しない。
前記扁平部11は、ヒートパイプ1を装着する薄型電子機器内の収容スペースに対応して、コンテナ2の一部または全部に形成されるが、図3に示すように、CPU31からの熱を受ける受熱部材としての平板状の受熱プレート32や、放熱部材である矩形状の放熱フィン33との接触面積を最大に確保し、かつお互いの熱接続を強固なものとするためにも、上述の扁平部11が設けられる。こうした扁平部11は、ヒートパイプ1の周辺状況に応じて設けられるものであり、本実施例では受熱プレート32を熱接続する受熱部13や、放熱フィン33を接続する放熱部14に位置して、それぞれコンテナ2に部分的に設けられる。図3では、受熱部13に形成した略平面状をなす扁平部11の下面側に受熱プレート32が密着接続されると共に、送風装置(図示せず)からの風が通過する放熱フィン33が、放熱部14に形成した扁平部11の上面側に密着接続される。なお、こうした受熱プレート32や放熱フィン33を、送風装置の一部として構成してもよい。こうして図3では、CPU31が発熱する熱を放熱フィン33に効率よく運べるように、ヒートパイプ1を介して各部が構成され、放熱フィン33が送風装置により冷却される。
次に、上記構成についてその作用を説明する。ヒートパイプ1の内圧は飽和蒸気圧である。そこで、ノート型パソコンの使用時に、CPU31の熱が受熱プレート32からヒートパイプ1の一端部である受熱部13に伝わると、受熱部13周辺におけるコンテナ2の内壁2Aが温度上昇し、そこにある純水が蒸発して蒸発潜熱が奪われることにより、ノート型パソコンの内部で作動するCPU31が冷却される。一方、前記受熱部13に位置するウィック6において、純水から蒸発した蒸気は、コンテナ2内部の圧力差により温度の低い箇所に移動して凝縮する。その際、凝縮潜熱を放出しつつ、熱がヒートパイプ1の一端側にある受熱部13から、放熱フィン33などにより冷却されるヒートパイプ1の他端側の放熱部14に運ばれる。受熱部13は蒸発に伴い純水が減少する一方で、放熱部14は蒸気の凝縮により純水が増加するため、グルーブ型のウィック6に毛細管力が発生し、純水が溝5に沿って放熱部14から受熱部13へと運ばれる。
こうして、コンテナ2の内圧が飽和蒸気圧となっていることから、ヒートパイプ1の受熱部13で受けた熱により、コンテナ2内の純水が蒸発して、蒸気が圧力の低い放熱部14へと流れ、ここで蒸気の凝縮が起こって熱が放出される。そして、コンテナ2の内壁2Aに形成した複数の溝4の毛細管力により、放熱部14で凝縮した純水が、再び受熱部13へと運ばれることで、純水(蒸気)をコンテナ2内で循環させながら、受熱部13から放熱部14に熱を速やかに輸送することができる。
一方、単にコンテナ2を薄型にして扁平部11を形成すると、コンテナ2内部で蒸気流の流速が早くなると共に、圧力損失も大きくなり、コンテナ2の薄型化が進むにしたがって、凝縮した作動媒体が受熱部13まで戻りにくくなる。しかし本実施例では、コンテナ2の内壁2Aに形成したリブ4の中心線22が、コンテナ2の内壁2Aに垂直な仮想線21に対して傾いているので、従来のものよりも蒸気の流路7が広がり、また、コンテナ2の内壁2Aに形成した溝5の中心線23が、コンテナ2の内壁2Aに垂直な仮想線21に対して傾いているので、コンテナ2内の狭いスペースの中で、溝5の毛細管力が大きくなって、凝縮した純水が受熱部13まで戻りやすくなる。そのため、ヒートパイプ1を扁平に薄型化しても、その機能が劣化しにくく、装着スペースに余裕のない例えばノート型パソコンのような電子機器などへの使用が容易になる。そのため、例えば電子機器の所定位置にヒートパイプ1が置かれた場合でも、その冷却性能は劣化しにくく、使用に適したヒートパイプ1を提供できる。
さらに、受熱部13よりも放熱部14が高い位置にある場合でも、同様に凝縮した純水が受熱部13に戻り易く、従来よりも運べる最大の熱輸送量が大きくなる。そのため、例えばモバイル用のノート型パソコンのように、使用姿勢によって受熱部13より放熱部14が高くなるような異なる位置にヒートパイプ1が置かれた場合でも、その冷却性能は劣化しにくく、モバイルの使用用途に適したヒートパイプ1を提供できる。
また本実施例では、リブ4の基端部4Aの幅25よりも、リブ4の先端部4Bの幅26を狭くしたので、図4に示すように、コンテナ2を扁平とした場合に、その断面が楕円形状となるコンテナ2の最小曲率半径部(最小R部)2Bにおいて、溝5の先端部5Aが閉塞しにくくなる。これにより、コンテナ2の内壁2Aにおいて、ウィック6としての機能を発揮し得るリブ4と溝5の条数を多くすることができ、熱抵抗が小さくなって、例えばノート型パソコンのように熱対策が求められる用途に適したヒートパイプ1を提供できる。また、ヒートパイプ1に扁平加工を施しても凝縮した純水を受熱部13に戻し易くなり、ヒートパイプ1の機能が劣化しにくい。これは、溝5の底部5Aの幅27よりも、溝5の先端部5Bの幅28を広く形成した場合にも、同じことがいえる。
更に本実施例は、リブ4の根元部である基端部4Aと、溝5の底部5Aが交わる角度αが鋭角になるように、ウィック6を形成しているので、毛細管力が大きくなると共に、純水を運ぶ溝5の容積も大きくなって、凝縮した純水を受熱部13まで戻し易くなる。そのため、ヒートパイプ1を扁平に薄型化しても、機能がさらに劣化しにくくなる。また、受熱部13よりも放熱部14が高い位置にある場合でも、凝縮した純水がさらに受熱部13に戻り易く、運べる最大の熱輸送量が増加し、その冷却性能はさらに劣化しにくくなる。
次に、本実施例と従来例における性能の比較結果を、図7および図8のグラフで説明する。ここで、従来例におけるヒートパイプの扁平前と扁平後における断面図を図10および図11に示すと、従来のヒートパイプ100は、コンテナ101の内壁にリブ104と溝105を交互に配置したグルーブ型のウィック106を形成し、このウィック106に囲まれた中空部を、蒸気の流路107としているが、リブ104や溝105は上記実施例のような特徴を有していない。
図7は、本実施例と従来例において、コンテナ2の扁平加工の潰し厚さと、最大熱輸送量との関係を比較して示したものである。上述したように、扁平部11の厚さを薄くするにしたがって、ヒートパイプ1としての最大熱輸送量は低下するが、本実施例のような構成を採用することで、最大熱輸送量の低下を改善することができる。
また図8は、トップヒートの傾斜角βと最大熱輸送量との関係を比較して示したものである。ここでいうトップヒートとは、図9に示すように、放熱部14よりも受熱部13が高い位置に置かれた状態のことをいい、その状態で、棒状のヒートパイプ1と水平面とのなす角が、図8におけるトップヒートの傾斜角βである。図8に示すように、トップヒートの傾斜角βが次第に大きくなり、放熱部14に対して受熱部13が高い位置にある程、ヒートパイプ1としての最大熱輸送量は低下するが、本実施例のような構成を採用することで、最大熱輸送量の低下を改善することができる。
なお本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、純水以外の熱輸送が可能な作動媒体を、コンテナ2内に入れてもよい。
本発明の一実施例におけるヒートパイプの曲げ潰し加工前の平面図である。 同上、曲げ潰し加工を施した後のヒートパイプの平面図である。 同上、図2に示すヒートパイプに各種部材を熱接続した状態の正面図である。 同上、曲げ潰し加工を施した後のヒートパイプの断面図である。 同上、図1に示すヒートパイプの拡大断面図である。 同上、図1に示すヒートパイプの拡大断面図である。 コンテナに扁平加工を施した時に、その潰し厚さに対する最大熱輸送量の関係を、本実施例と従来例で比較したグラフである。 ヒートパイプの放熱部より受熱部を高い位置にした時の、傾斜角に対する最大熱輸送量の関係を、本実施例と従来例で比較したグラフである。 ヒートパイプにおけるトップヒートの傾斜角を説明する図である。 従来例を示すヒートパイプの曲げ潰し加工前の断面図である。 同上、ヒートパイプの曲げ潰し加工後の断面図である。
符号の説明
1 ヒートパイプ
2 コンテナ
2A 内壁
4 リブ
4A 基端部(底部,根元部)
4B 先端部
5 溝
5A 基端部(底部)
5B 先端部
6 ウィック
13 受熱部
14 放熱部

Claims (4)

  1. コンテナ内を大気圧未満の状態にして作動媒体を封入したヒートパイプにおいて、前記コンテナの内壁に複数のリブと複数の溝からなるグルーブ型ウィックを形成し、前記リブまたは前記溝の中心線を、前記コンテナの内壁に垂直な仮想線に対して傾斜させ、薄型に加工し、電子機器の部品を冷却することを特徴とするヒートパイプ。
  2. 前記リブの底部の幅よりも、前記リブの先端部の幅が狭く、前記溝の底部の幅よりも、前記溝の先端部の幅が広いことを特徴とする請求項1記載のヒートパイプ。
  3. 前記リブの根元部と前記溝の底部が交わる角度が、鋭角であることを特徴とする請求項1または2記載のヒートパイプ。
  4. 熱を放散する放熱部と、熱を受ける受熱部とを備え、前記放熱部よりも前記受熱部が高い位置で、電子機器等に使用されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のヒートパイプ。
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