JPH08266890A - 放電化学反応器 - Google Patents
放電化学反応器Info
- Publication number
- JPH08266890A JPH08266890A JP7072798A JP7279895A JPH08266890A JP H08266890 A JPH08266890 A JP H08266890A JP 7072798 A JP7072798 A JP 7072798A JP 7279895 A JP7279895 A JP 7279895A JP H08266890 A JPH08266890 A JP H08266890A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge
- chemical reactor
- discharge chemical
- electrode
- electric discharge
- Prior art date
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- Pending
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- Plasma Technology (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 均等な電界を確保し、放電面積が広く、化学
反応効率が高い放電化学反応器を提供する。 【構成】 ガスを封入した放電化学反応器10内に二対
のグラスライニング電極4が配置されている。グラスラ
イニング電極4は略五角形断面であり、隣接する各電極
が対面する部分には平行部5が存在しており、すべての
角部には丸み部6が形成されている。
反応効率が高い放電化学反応器を提供する。 【構成】 ガスを封入した放電化学反応器10内に二対
のグラスライニング電極4が配置されている。グラスラ
イニング電極4は略五角形断面であり、隣接する各電極
が対面する部分には平行部5が存在しており、すべての
角部には丸み部6が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電化学反応器に関し、
特に大気中の有害なNOX やSOX や揮発性有機化合物
ならびに悪臭物質を放電プラズマ現象により分解除去す
る装置として、また空気や酸素から放電プラズマ現象に
よりオゾンを発生する装置として、さらに希ガス中での
放電プラズマ現象により各種単波長の紫外線を発生する
装置として、そして固体の表面に放電プラズマ現象によ
り親水性処理や疎水性処理を施す装置として好適な放電
化学反応器に関するものである。
特に大気中の有害なNOX やSOX や揮発性有機化合物
ならびに悪臭物質を放電プラズマ現象により分解除去す
る装置として、また空気や酸素から放電プラズマ現象に
よりオゾンを発生する装置として、さらに希ガス中での
放電プラズマ現象により各種単波長の紫外線を発生する
装置として、そして固体の表面に放電プラズマ現象によ
り親水性処理や疎水性処理を施す装置として好適な放電
化学反応器に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】放電
化学反応器に用いる電極として、図6に示すような多角
形断面の電極31や、図7に示すような円形断面の電極
32が知られている。しかし、図6に示す電極31は、
角部が尖っているので、角部への電界集中により放電現
象D0 は集中的に角部に発生しやすい。また、図7に示
す電極32においても、対面する電極の中心部に電界集
中が生じやすく、局部的にしか放電現象D0 が見られな
い。
化学反応器に用いる電極として、図6に示すような多角
形断面の電極31や、図7に示すような円形断面の電極
32が知られている。しかし、図6に示す電極31は、
角部が尖っているので、角部への電界集中により放電現
象D0 は集中的に角部に発生しやすい。また、図7に示
す電極32においても、対面する電極の中心部に電界集
中が生じやすく、局部的にしか放電現象D0 が見られな
い。
【0003】このように、従来知られている電極形状の
ものは電極全体に均等な電界が得られないので、放電面
積が狭く、化学反応効率が低い。
ものは電極全体に均等な電界が得られないので、放電面
積が狭く、化学反応効率が低い。
【0004】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、均等
な電界を確保し、放電面積が広く、化学反応効率が高い
放電化学反応器を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、均等
な電界を確保し、放電面積が広く、化学反応効率が高い
放電化学反応器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、ガスを封入した容器内に配置した少
なくとも一対のグラスライニング電極の間に放電を起こ
すことにより気体をプラズマ状態として放電化学反応を
生じさせる放電化学反応器において、隣接する各電極が
対面する部分には平行部とその両端部に丸み部が形成さ
れていることを特徴とする放電化学反応器にある。
に本発明の要旨は、ガスを封入した容器内に配置した少
なくとも一対のグラスライニング電極の間に放電を起こ
すことにより気体をプラズマ状態として放電化学反応を
生じさせる放電化学反応器において、隣接する各電極が
対面する部分には平行部とその両端部に丸み部が形成さ
れていることを特徴とする放電化学反応器にある。
【0006】本発明における放電には、無声放電、コロ
ナ放電およびグロー放電が含まれる。封入ガスとして
は、空気、酸素、N2 、H2 、D2 (重水素)、He、
Ne、Ar、Kr、Xe、F2 、Cl2 、Br2 、HC
l、SF6 等の単独のものまたは複数を混合したものを
使用することができる。
ナ放電およびグロー放電が含まれる。封入ガスとして
は、空気、酸素、N2 、H2 、D2 (重水素)、He、
Ne、Ar、Kr、Xe、F2 、Cl2 、Br2 、HC
l、SF6 等の単独のものまたは複数を混合したものを
使用することができる。
【0007】
【作用】容器内にある種のガスを封入し、容器内に配置
した少なくとも一対のグラスライニング電極間に所定の
電圧を印加すると、隣接する各電極が対面する部分には
平行部とその両端部に丸み部が形成されているので局部
的な電界集中が生じることなく全体にわたってほぼ均等
な電界が生じ、広い範囲で放電が起こる。かくして、か
かるプラズマ化学反応により速やかに所定のガスが発生
する。
した少なくとも一対のグラスライニング電極間に所定の
電圧を印加すると、隣接する各電極が対面する部分には
平行部とその両端部に丸み部が形成されているので局部
的な電界集中が生じることなく全体にわたってほぼ均等
な電界が生じ、広い範囲で放電が起こる。かくして、か
かるプラズマ化学反応により速やかに所定のガスが発生
する。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1〜3において、同一符号は同じものを示
す。図1において、1はステンレス鋼製の円筒であり、
2は円筒1の側面に平行に配置したステンレス棒で、該
ステンレス棒2の両端を除く全面にはグラスライニング
3が施されてグラスライニング電極4が形成される。こ
のグラスライニング電極4は断面が略五角形で円筒内に
2対配置されており、隣接する各電極4が対面する部分
には平行部5が存在するように配置されており、そのす
べての角部には丸み部6が形成されている。そして、電
気絶縁材料である塩化ビニル樹脂で作製した、封入ガス
通入口7を有する蓋8aと封入ガス排出口9を有する蓋
8bとにより円筒1の両端面を密封して放電化学反応器
10を得た。11は交流電源であり、絶縁被覆電線12
を経てステンレス棒2に接続されている。
説明する。図1〜3において、同一符号は同じものを示
す。図1において、1はステンレス鋼製の円筒であり、
2は円筒1の側面に平行に配置したステンレス棒で、該
ステンレス棒2の両端を除く全面にはグラスライニング
3が施されてグラスライニング電極4が形成される。こ
のグラスライニング電極4は断面が略五角形で円筒内に
2対配置されており、隣接する各電極4が対面する部分
には平行部5が存在するように配置されており、そのす
べての角部には丸み部6が形成されている。そして、電
気絶縁材料である塩化ビニル樹脂で作製した、封入ガス
通入口7を有する蓋8aと封入ガス排出口9を有する蓋
8bとにより円筒1の両端面を密封して放電化学反応器
10を得た。11は交流電源であり、絶縁被覆電線12
を経てステンレス棒2に接続されている。
【0009】次に、封入ガス通入口7から純酸素を放電
化学反応器10内に通入し、交流電源11により電極
4、4間に10kVの電圧を印加したところ、放電空間
13には広い範囲に亘って放電D1 (図4参照)が生
じ、排出口9から取り出した酸素中にはオゾン濃度10
0ppmのオゾンが生成したのが認められた。
化学反応器10内に通入し、交流電源11により電極
4、4間に10kVの電圧を印加したところ、放電空間
13には広い範囲に亘って放電D1 (図4参照)が生
じ、排出口9から取り出した酸素中にはオゾン濃度10
0ppmのオゾンが生成したのが認められた。
【0010】図2は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この放電化学反応器は図1のステンレス鋼製の円筒
1に代えて石英ガラス製の円筒14とし、円筒14の側
面に平行に配置したステンレス棒15の全面にグラスラ
イニング16を施してグラスライニング電極17を形成
したものである。このグラスライニング電極17も断面
が略五角形であり、隣接する各電極17が対面する部分
には平行部5が存在しており、そのすべての角部には丸
み部6が形成されている。
る。この放電化学反応器は図1のステンレス鋼製の円筒
1に代えて石英ガラス製の円筒14とし、円筒14の側
面に平行に配置したステンレス棒15の全面にグラスラ
イニング16を施してグラスライニング電極17を形成
したものである。このグラスライニング電極17も断面
が略五角形であり、隣接する各電極17が対面する部分
には平行部5が存在しており、そのすべての角部には丸
み部6が形成されている。
【0011】次に、このように構成される放電化学反応
器18の封入ガス通入口7からXeガスを容器内に通入
し、交流電源11により電極17、17間に5kVの高
電圧を印加したところ、放電空間13内には広い範囲に
亘って放電D1 (図4参照)が生じ、Xeガスのエキシ
マが生成するともに速やかに分解して172nmの単一
波長の紫外線が発生した。この紫外線は石英ガラス製の
円筒14を透過して外部に向けて照射され、プラスチッ
クフィルムの表面改質に利用した。
器18の封入ガス通入口7からXeガスを容器内に通入
し、交流電源11により電極17、17間に5kVの高
電圧を印加したところ、放電空間13内には広い範囲に
亘って放電D1 (図4参照)が生じ、Xeガスのエキシ
マが生成するともに速やかに分解して172nmの単一
波長の紫外線が発生した。この紫外線は石英ガラス製の
円筒14を透過して外部に向けて照射され、プラスチッ
クフィルムの表面改質に利用した。
【0012】図3は本発明のさらに別の実施例を示す図
であり、この放電化学反応器は図1の断面略五角形のグ
ラスライニング電極4に代えて断面コの字状の金属19
にグラスライニング20を施してグラスライニング電極
21を形成したものである。
であり、この放電化学反応器は図1の断面略五角形のグ
ラスライニング電極4に代えて断面コの字状の金属19
にグラスライニング20を施してグラスライニング電極
21を形成したものである。
【0013】このグラスライニング電極21は円筒内に
一対配置されており、電極が対面する部分には平行部5
が存在し、角部には丸み部6が形成されている。
一対配置されており、電極が対面する部分には平行部5
が存在し、角部には丸み部6が形成されている。
【0014】次に、このように構成される放電化学反応
器22の封入ガス通入口7から純酸素を容器内に通入
し、交流電源11により電極21、21間に10kVの
電圧を印加したところ、放電空間23には広い範囲に亘
って放電D2 (図5参照)が生じ、排出口9から取り出
した酸素中にはオゾン濃度100ppmのオゾンが生成
したのが認められた。
器22の封入ガス通入口7から純酸素を容器内に通入
し、交流電源11により電極21、21間に10kVの
電圧を印加したところ、放電空間23には広い範囲に亘
って放電D2 (図5参照)が生じ、排出口9から取り出
した酸素中にはオゾン濃度100ppmのオゾンが生成
したのが認められた。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、均等な電界を確保し、放電面積が広く、化学反応効
率が高い放電化学反応器を提供することができる。
で、均等な電界を確保し、放電面積が広く、化学反応効
率が高い放電化学反応器を提供することができる。
【図1】図1(a)は本発明の放電化学反応器の一実施
例の縦断面図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断
面図である。
例の縦断面図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視断
面図である。
【図2】図2(a)は本発明の放電化学反応器の別の実
施例の縦断面図、図2(b)は図2(a)のB−B矢視
断面図である。
施例の縦断面図、図2(b)は図2(a)のB−B矢視
断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の放電化学反応器のさらに
別の実施例の縦断面図、図3(b)は図3(a)のC−
C矢視断面図である。
別の実施例の縦断面図、図3(b)は図3(a)のC−
C矢視断面図である。
【図4】本発明の放電化学反応器の電極の放電状態の一
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図5】本発明の放電化学反応器の電極の放電状態の別
の実施例を示す図である
の実施例を示す図である
【図6】従来の放電化学反応器の電極の放電状態の一実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
【図7】従来の放電化学反応器の電極の放電状態の別の
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
1、14…円筒 2、15…ステンレス棒 3、16、20…グラスライニング 4、17、21…グラスライニング電極 5…平行部 6…丸み部 10、18、22…放電化学反応器 13、23…放電空間 19…金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01T 19/00 B01D 53/34 129C H05H 1/24
Claims (1)
- 【請求項1】 ガスを封入した容器内に配置した少なく
とも一対のグラスライニング電極の間に放電を起こすこ
とにより気体をプラズマ状態として放電化学反応を生じ
させる放電化学反応器において、隣接する各電極が対面
する部分には平行部とその両端部に丸み部が形成されて
いることを特徴とする放電化学反応器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7072798A JPH08266890A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 放電化学反応器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7072798A JPH08266890A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 放電化学反応器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08266890A true JPH08266890A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13499781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7072798A Pending JPH08266890A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 放電化学反応器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08266890A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007080688A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Sekisui Chem Co Ltd | プラズマ処理装置の電極構造 |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7072798A patent/JPH08266890A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007080688A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Sekisui Chem Co Ltd | プラズマ処理装置の電極構造 |
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