JP6157764B1 - 水処理装置および水処理方法 - Google Patents

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Abstract

被処理水(W)流す樋状の流路部(2)、流路部(2)の上方に被処理水(W)の流れる方向と直交する方向に間隔を置いて配設された複数の高圧電極(4)を有する高電圧部(3)、高電圧部(3)を周回して設けられた第1部材(6)および第2部材(7)を有する電界緩和部(5)とを備え、パルス電源(8)から高電圧部(3)および第1部材(6)および第2部材(7)に高電圧を印加することにより、高圧電極(4)と流路部(2)との間で放電を発生させ、生成されたオゾンやヒドロキシルラジカルなどの活性種を被処理水に溶解させて水処理を行う。

Description

この発明は、放電で生じた例えばオゾンやラジカルなどの活性種を用いて被処理水を処理する水処理装置、及び水処理方法に関する。
これまで上下水の処理において、一般にオゾンや塩素が用いられてきた。しかし、工業排水や再利用水等には、オゾンや塩素では分解されない難分解性物質が含まれることがある。特にダイオキシン類、ジオキサン等の除去が大きな課題となっている。一部では、オゾン(O)と過酸化水素(H)や紫外線を組み合わせることで、Oや塩素よりも活性の高いヒドロキシルラジカル(OHラジカル)を被処理水中で発生させ、難分解性物質の除去を行う方法が実用化されているが、装置コスト、運転コストとも非常に高く、あまり普及していない。そこで、放電で発生させたOHラジカルを被処理水に直接作用させることで、高効率に難分解性物質を除去する方法が検討されている。
このような水処理を行う水処理装置として、被処理水を内部に蓄えることが可能な反応容器と、被処理水に対して放電ラジカル処理を行うための放電を発生するピン状の電極とをそれぞれ有する階層化構成の処理手段と、電極に対して高電圧を印加する電源手段とを具備するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなラジカル処理システムによれば、ラジカルを利用し、水中に溶存する難分解性物質の分解効率を向上させることが可能になる。
特開2007−307486号(第4〜5頁、図1)
従来の水処理装置は以上のように構成され、放電によって生成されたオゾン(O)やヒドロキシルラジカル(OHラジカル)などの活性種を被処理水に溶解させて、当該活性種により難分解性物質の分解を行う。そのため、被処理水を高速に処理するためには、被処理水の表面の広い領域に放電を均一に形成して、被処理水中への活性種の供給量を増加する必要がある。しかしながら、被処理水の表面の広い領域に放電を均一に形成するためにワイヤやリボンなどの長い形状を有する放電部を有する電極を用いた場合、電極の端部の電界が電極内側の電界よりも強くなるため、電極の端部に放電が集中してしまい、被処理水の表面に対して放電を均一に形成できないという課題があった。また、被処理水の表面の広い領域に放電を均一に形成するために複数の電極を配列した場合、配列の端に位置する電極の電界が配列内側に位置する電極の電界よりも強くなるため、配列の端に位置する電極に放電が集中してしまい、被処理水の表面に放電を均一に形成することができないという課題があった。また、反応容器が導電性材料で構成されている場合、反応容器と電極とが近接すると反応容器と電極との間で放電が生じる。反応容器と電極との間での放電を抑制するために反応容器と電極との間の距離を離す必要があるため、反応容器の壁面付近の被処理水の表面に放電を形成することができないという課題があった。また、反応容器と電極との間での放電を抑制するために、反応容器の壁に絶縁体を設けた場合でも、結露によって絶縁体の表面が導電性を帯びるため、反応容器と電極の間で放電が発生してしまい、被処理水の表面に対して放電を均一に形成できないという課題があった。また、被処理水中に接地電極を設けて反応容器を絶縁体で構成した場合、接地電極の範囲でしか放電が形成できず、被処理水の表面に対して放電を均一に形成できないという課題があった。その結果、従来の水処理装置では、被処理水中への活性種の供給量を増加することができず、被処理水を高速に処理することができないという問題点があった。
この発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、放電を均一に形成でき、被処理水を高速に処理することができる水処理装置を得ること、および被処理水を高速に処理することができる水処理方法を提供することを目的とする。
この発明に係る水処理装置においては、
被処理水が流れる流路部と高電圧が印加される電圧印加部との間に電界を形成し、前記電圧印加部と前記流路部との間に放電を発生させることにより水処理を行う水処理装置において、
前記電圧印加部の外周に前記流路部と対向して配置され、前記流路部との間に電界を形成する電界緩和部と、
前記電圧印加部と前記電界緩和部とに電圧を印加する電源とを備え、
前記電圧印加部は、前記被処理水の通流方向と直交する延在方向に延在する形状を有し、
前記電界緩和部は、前記延在方向における前記電圧印加部の両端部と対向するようにして設けられたものであり、
前記電圧の印加によって前記電界緩和部が形成する電界は、前記電圧の印加によって前記電圧印加部が形成する電界よりも小さくするものである。
この発明に係る水処理方法においては、
前記水処理装置を用いて水処理を行う水処理方法であって、
前記流路部に被処理水を通流しながら前記電圧印加部と前記流路部との間にて放電を形成し、前記被処理水を前記放電に接触させ、前記放電で生成された活性種を前記被処理水中に供給し、前記被処理水中に供給された前記活性種によって前記被処理水を処理するものである。
この発明に係る水処理装置は、流路部との間に放電を形成する電圧印加部が配置され、電圧印加部の外周に流路部に対向配置される電界緩和部が設けられているので、放電を均一に形成でき、被処理水を高速に処理することができる水処理装置を得ることができる。
この発明に係る水処理方法は、流路部との間に放電を形成する電圧印加部が配置され、電圧印加部の外周に流路部に対向配置される電界緩和部が設けられた水処理装置を用いて水処理を行うので、被処理水を高速に処理することができる水処理方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1である水処理装置の構成を示す構成図である。 図2(a)は図1のA−A線の断面図、図2(b)は第1部材および第2部材の断面図である。 図3(a)は図1のB−B線の断面図、図3(b)は高圧電極の断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態2である水処理装置の構成を示す構成図である。 図6(a)は図5のA−A線の断面図、図6(b)は第1部材および第2部材の断面図である。 図5のB−B線の断面図である。 本発明の実施の形態3である水処理装置の構成を示す構成図である。 図9(a)は図8のA−A線の断面図、図9(b)は第1部材および第2部材の断面図である。 図10(a)は図8のB−B線の断面図、図10(b)は高圧電極の断面図である。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は水処理装置の構成を示す構成図、図2(a)は図1のA−A線の断面図、図2(b)は第1部材および第2部材の断面図、図3(a)は図1のB−B線の断面図、図3(b)は高圧電極の断面図である。これらの図において、水処理装置10は、流路部2と、高電圧部3と、電界緩和部5とを有し、流路部2の図1における左側方に配置されたパルス電源8から電力の供給を受ける。なお、図示していないが、流路部2と高電圧部3と電界緩和部5とは密閉あるいは半密閉の収容装置に収容されている。水処理装置10において、被処理水Wは流路部2上を流れる間に放電によって処理される(詳細後述)。被処理水Wが流れる流路部2は、底板(流路)2a、一対の側壁2b,2cを有する。底板2aは平板状のものであり、被処理水Wが流れる方向(図1の線B−Bの向き)に延在され、この延在方向と直交する方向(図1のA−A線の向き)の両端部に、一対の側壁2b、2cが設けられ、底面が平らな断面矩形の樋状の形状を有している。流路部2は、導電性材料で構成する。特にステンレス鋼またはチタンなど、耐腐食性に優れた金属材料を用いることが望ましい。被処理水Wは、流路部2の底板2aと側壁2bと側壁2cとによって形成される断面矩形の溝状部を流れる。
流路部2の上方には、電圧印加部としての高電圧部3が配置されている。高電圧部3は、流路部2の延在方向(図1のB−B線の向き)に等間隔に複数配置された高圧電極4を有している。高圧電極4は、図3(b)に示すようにリボン形状、すなわち断面が長方形の薄板形状であり、平面部4a、側面部4b、角部4dを有する。このように高圧電極4を薄板状に形成することにより、高圧電極4の機械強度を確保できる。流路部2と対向する平面部4aは、所定方向である高圧電極4の延在方向に長くなっており、高圧電極4の延在方向と直交する方向の両側に角部4dを有する。角部4dは、アール加工により曲率半径RAの断面円弧状となっている。なお、平面部4aおよび両側の角部4dが、この発明における流路部2と対向する対向部4fである。
高圧電極4は導電性材料で構成する。特にステンレス鋼またはチタンなどの耐腐食性に優れた金属材料を用いることが望ましい。高圧電極4は、その延在方向が流路部2の延在方向(被処理水Wの流れる方向)と直交する方向(図1のA−A線の向き)になるようにして、流路部2の底板2aの上面に対して平行に、絶縁性保持部材(図示せず)によって流路部2の上方に、流路部2との間に気体層を形成するように流路部2との間に所定の間隔G(図2、図3参照)を設けて保持されている。すなわち、高圧電極4は、高圧電極4の対向部4fと底板2aの上面との間隔Gが一定値になるようにして、かつ高圧電極4と流路部2との間に気体層を形成するようにして保持されている。高圧電極4は、絶縁保持部材によって流路部2と電気的に絶縁されている。
電界緩和部5は、各1対の電界緩和部材としての第1部材6および電界緩和部材としての第2部材7にて長方形の枠形に形成されている。第1部材6と第2部材7とは、電気的に接続されている。この長方形に形成された電界緩和部5にて高電圧部3の周囲を四方から囲むようにして配置されている。すなわち、電界緩和部5の第1部材6は、図3(a)に示すように、高電圧部3の流路部2の延在方向の両端部に位置する各高圧電極4と図3(a)における左右方向に所定の間隙を設けて対向するようにして配置されている。また、第2部材7は、図2(a)に示すように、高圧電極4すなわち高電圧部3の図1における左右の端部、すなわち複数本配設された高圧電極4の延在方向の両端部と間隙を設けて対向するようにして配置されている。第1部材6および第2部材7は導電性材料で構成する。特にステンレス鋼またはチタンなどの耐腐食性に優れた金属材料を用いることが望ましい。本実施の形態においては、第1部材6および第2部材7は、断面寸法が同じで、断面が長方形の中実の直方体(ステンレス鋼角材)が用いられている。第1部材6は、図2(b)に示すように平面部6a、側面部6bおよび角部6dを有する。平面部6aは所定方向である第1部材6の長さ方向(紙面に垂直な方向)が長くなっており、平面部6aの辺縁に丸め部としての断面円弧状の角部6dが設けられている。角部6dの曲率半径RBは、高圧電極4の角部4dの曲率半径RAよりも大きくされている。なお、第1部材6の平面部6aおよび両側の角部6dが、この発明における流路部2と対向する対向部6fである。
第2部材7は、同様に、図2(b)に示す如く平面部7a、側面部7bおよび角部7dを有する。平面部7aは所定方向である第2部材7の長さ方向が長くなっており、平面部7aの辺縁に丸め部としての断面円弧状の角部7dが設けられている。角部7dの曲率半径RBは、高圧電極4の角部4dの曲率半径RAよりも大きくされている。第2部材7の平面部7aおよび両側の角部7dが、この発明における流路部2と対向する対向部7fである。角部4dや角部6d、7dのアール加工は、市販品の材料をそのまま使えれば加工しないで使用するし、要すれば機械加工を行って所定の寸法にする。図2および図3を参照して、電界緩和部5は、図示しない絶縁性保持部材によって流路部2の上方に、流路部2との間に気体層を形成するように流路部2との間に所定の間隔Gを設けて保持されている。電界緩和部5は、絶縁保持部材によって、流路部2と電気的に絶縁されている。
流路部2の側方に、パルス電源8が設置されている。パルス電源8は、一方の端子が高電圧部3および電界緩和部5に接続線9にて接続され、他方の端子が流路部2に接続されるともに共通に接地されている。流路部2と高電圧部3(高圧電極4)との間にパルス電源8から高電圧を印加することで、流路部2と高電圧部3との間に放電を発生させる。
次に、水処理装置10の動作について説明する。外部から流路部2に被処理水Wを供給する。このとき、被処理水Wは、流路部2の底板2aの上であって側壁2b,2cの間を流れる。ここで、高電圧部3および第1部材6および第2部材7と流路部2との間には、気体層が形成されている。すなわち、被処理水の厚さWaは高電圧部3および第1部材6および第2部材7と被処理水Wとの間に気体層が形成されるように調整される。つまり、被処理水の厚さWaは、高電圧部3(および第1部材6および第2部材7)と流路部2との間隔Gよりも小さい。このとき、パルス電源8を動作させ、高電圧部3および電界緩和部5(第1部材6および第2部材7)にパルス状の高電圧を印加し、高圧電極4と流路部2との間に放電Pを発生させる。被処理水Wは、流路部2を流れる過程で、高圧電極4で形成された放電Pの下を通過する。このとき放電Pによって形成された活性種が被処理水Wに溶解し、その結果、被処理水Wに対して難分解性物質の除去などの水処理が行われる。放電は、主にグロー放電ないしストリーマ放電である。
次に、本実施の形態1に示す水処理装置10によって、被処理水Wの処理が行われる原理を説明する。なお、ここでは有機物の分解を例にとって説明するが、放電で生じるOやOHラジカルが、除菌や脱色、脱臭にも有効であることは、周知である。
高電圧部3と流路部2との間に供給される気体層を形成する気体としては、空気、酸素、希ガス(アルゴン、ネオン)などが用いられる。高電圧部3にパルス電圧を印加することで、高電圧部3と流路部2との間に形成される気体層、あるいは気体層と被処理水Wとの界面で放電が生じる。このとき、酸素分子(O)、水分子(HO)が高エネルギーの電子と衝突し、(1)式、(2)式の解離反応が生じる。ここでeは電子、Oは原子状酸素、Hは原子状水素、OHはOHラジカルである。
e+O→2O (1)
e+HO→H+OH (2)
(1)式で発生した原子状酸素の一部は、(3)式によりオゾン(O)となる。ここで、Mは反応の第三体であり、気体中のあらゆる分子又は原子を表わす。
O+O+M→O (3)
また、(2)式で生じたOHラジカルの一部は、(4)式の反応により過酸化水素(H)となる。
OH+OH→H (4)
そして、(1)〜(4)式の反応で生成されたO、OH、O、Hなどの酸化性の活性種は、(5)式の反応により、被処理水W中の有機物を二酸化炭素(CO)と水に酸化分解する。ここで、Rは処理対象となる有機物である。
R+(O、OH、O、H)→CO+HO (5)
一方、(3)式と(4)式とで生じたO及びHの一部は、(6)式と(7)式とにより、被処理水Wの表面から被処理水Wに溶解する。ここで(l)は液相を意味する。
→O(l) (6)
→H(l) (7)
さらに、O(l)とH(l)との反応により、(8)式の通り水中でOHラジカルが生成される。
(l)+H(l)→OH(l) (8)
(6)から(8)式で生成されたO(l)、H(l)、及びOH(l)は、(9)式により、水中反応で有機物を分解する。
R+(O(l)、OH(l)、H(l))→CO+HO (9)
以上に述べたように、本実施の形態1による被処理水W中の有機物の分解は、反応(5)による被処理水Wの表面の有機物の分解と、反応(9)による被処理水Wの水中での有機物の分解の双方によって進行する。
次に、本実施の形態1に示す水処理装置10によって、高電圧部3と流路部2との間に均一な放電Pを形成する原理を説明する。パルス電源8から高電圧部3と電界緩和部5とに高電圧が印加されたとき、高圧電極4および電界緩和部5と、流路部2との間に電界が形成される。このとき、高電圧部3と電界緩和部5とは同じ電位であるため、高電圧部3と電界緩和部5とが対向する空間の電位の勾配は小さくなる。すなわち、図2(a)に示すように、高圧電極4の延在方向の両端部と第2部材7との間の空間の電位の勾配が小さくなる。また、図3(a)に示すように、流路部2の延在方向の両端部に位置する各高圧電極4と第1部材6との間の空間の電位の勾配が小さくなる。電界は電位の勾配で定義されるため、高電圧部3と電界緩和部5とが対向する空間の電界は小さくなる。高電圧部3の端部の電界は電界緩和部5の電位によって緩和されるため、高圧電極4の流路部2と対向する平面部4aに均一で強い電界が形成される。その結果、高圧電極4と流路部2との間に均一な放電Pが形成される。一方、電界緩和部5では、第1部材6および第2部材7の流路部2と対向する角部6d,7dの曲率半径RBが、高圧電極4の流路部2と対向する角部4dの曲率半径RAよりも大きく、第1部材6の流路部2と対向する対向部6f(平面部6aおよび両側の角部6d)の電界並びに第2部材7の流路部2と対向する対向部7f(平面部7aおよび両側の角部7d)の電界が高圧電極4の流路部2と対向する対向部4f(平面部4aおよび両側の角部4d)の電界よりも小さくなる。
つまり、第1部材6および第2部材7の流路部2と対向する対向部6f,7fの最大電界強度が、高電圧部3の流路部2と対向する平面部4aの中央部の最大電界強度よりも小さくなっているため、第1部材6および第2部材7と流路部2との間には放電Pが発生しない。従って、第1部材6および第2部材7によって高電圧部3の端部の電界を緩和することで高電圧部3の端部に放電Pが集中することなく、高電圧部3と流路部2との間に均一な放電Pを形成することができ、放電によって生成される活性種の量を増やすことができ、活性種の被処理水中への供給量を増加することができる。
以上で説明した通り、本実施の形態1においては、電界緩和部5によって高電圧部3の端部の電界を緩和し、高電圧部3と流路部2との間に均一な放電Pを形成する。その結果、広い面積で放電Pと被処理水Wとが接触し、被処理水Wを高速に処理することができる。さらに、流路部2を導電性材料で構成した場合でも、側壁2b,2cの近傍まで高電圧部3を設けることができるので、被処理水Wのより広い表面で放電Pを形成することができるため、被処理水Wを高速に処理することができる。また、流路部2に導電性材料を適用できるため、流路部2の製造コストを抑制する効果も得ることができる。
なお、本実施の形態1では、放電形成にパルス電源8を用いた。しかしながら、本発明に適用される電源は、安定して放電が形成できれば、必ずしもパルス電源である必要はなく、例えば、交流電源または直流電源であってもよい。
また、パルス電源8から出力される電圧の極性、電圧波高値、繰り返し周波数、パルス幅などは、高圧電極4や流路部2の構造、気体層のガス種等の諸条件に応じて、適宜決定することができる。一般に、電圧波高値は1kV〜50kVが望ましい。これは、1kV未満では安定した放電が形成されず、また、50kV超とするためには、電源の大型化および電気絶縁の困難化により、製造コストや保守コストが著しく増加するためである。
また、繰り返し周波は、10pps(pulse−per−second)以上、100kpps以下とすることが望ましい。これは、10pps未満では、十分な放電電力を投入するために非常に高い電圧が必要となり、逆に、100kppsよりも大きくすると、水処理の効果が飽和し、電力効率が低下するためである。また、被処理水Wの流量または被処理水Wに含まれる成分や濃度に応じて、電圧波高値、繰り返し周波数、パルス幅を調整するようにしても良い。
流路部2は、導電性材料で構成され、パルス電源8の接地側の端子に接続されている。つまり、流路部2は放電Pを生成するための接地電極の役割を有している。流路部2を接地電極とすることで、高電圧部3および被処理水Wに対して接地電極の面積を広く確保することができるため、高電圧印加時において被処理水W内での電圧降下の分布を改善し、高電圧部3と流路部2との間に形成される電界を均一化することができる。
高圧電極4は、本実施の形態では、リボン形状の高圧電極4を用いたが、必ずしもリボン形状である必要はない。高圧電極4としては、例えば、ワイヤ、板材に多数の針やねじを櫛の歯状に固定したもの、メッシュ状の板材、パンチングメタルなどを適宜用いることができる。なお、リボン形状は、他の形状と比較して、機械強度を確保することができ、高圧電極4の耐久性を向上できるため好ましい。また、高圧電極4の流路部2と対向する角部4dの曲率半径RAの大きさおよび平面部4aの幅は、高圧電極4の流路部2と対向する対向部4fに低い電圧で強い電界を形成するために、機械加工が可能な範囲で小さくすることが好ましい。一般に、角部4dの曲率半径RAの大きさおよび平面部4aの幅としては、1mm以下とすることが好ましい。曲率半径RAの大きさや平面部4aの幅を1mmよりも大きい値にすると、放電形成にそれに応じて高い電圧が必要となる。
また、本実施の形態における水処理装置10では、被処理水Wの流量または被処理水Wに含まれる成分や濃度に応じて、高圧電極4の本数や高圧電極4同士の間隔を適宜変更することが可能である。また、高圧電極4と流路部2との間隔Gは任意に決めることができる。ただし、間隔Gは、1mm以上、50mm以下とするのが好適である。1mm未満だと、正確な高さを規定するのが困難となり、逆に50mmよりも大きくすると、放電形成に非常に高い電圧が必要となるためである。
また、本実施の形態では、第1部材6および第2部材7は断面長方形の中実のステンレス鋼角材を用いたが、流路部2と対向する平面部6a,7aの両側の角部6d,7dの曲率半径RBが、高圧電極4の流路部2に対向する平面部4aの両側の角部4dの曲率半径RAよりも大きければよく、第1部材6および第2部材7の断面形状は必ずしも長方形である必要はない。第1部材6および第2部材7としては、例えば、直方体、断面が円形や楕円形のロッド、球や楕円体を連結したもの、流路部2に対向する側に凸部を有する放物面状の断面を有する平板、これらを組合せた形状のもの等を適宜用いることができる。また、第1部材6および第2部材7は、中空であったり、表面の全体もしくは一部がメッシュ構造であったりしてもよい。中空や、表面がメッシュ構造の場合、第1部材6および第2部材7を軽量化することができ、第1部材6および第2部材7の図示しない絶縁性保持部材の製造コストを抑制できる。
また、本実施の形態では、各1対の第1部材6および第2部材7は、それぞれ一つの直方体の部材を用いたが、流路部2と対向する平面部6a,7aの辺縁の角部6d,7dの曲率半径RBが、高圧電極4の流路部2に対向する平面部4aの辺縁の角部4dの曲率半径RAよりも大きければよく、第1部材6および第2部材7は必ずしも一つの部材で構成されている必要はない。第1部材6および第2部材7の形状として、例えば、図4に示すように、それぞれ離間して配置された複数の円柱、球、直方体等の部材からなる構造とすることができる。複数の部材からなる第1部材6および第2部材7を用いることで、第1部材6および第2部材7を軽量化することができ、第1部材6および第2部材7の図示しない絶縁性保持部材の製造コストを抑制することができる。また、高圧電極4の製造ばらつきに応じて、各部分部材50と流路部2の間隔を調整することができるため、高圧電極4および水処理装置10の製造コストを抑制することができる。
また、本実施の形態では、各1対の第1部材6および第2部材7は、同一の直方体の部材を用いたが、異なる形状の部材を適用することができる。例えば、第2部材7は流路部2の側壁2b、2cと近接して配置される。一方、第1部材6は流路2aと対向して配置される。したがって、流路部2と第1部材6との距離は、流路部2と第2部材7との距離よりも大きくなる。つまり、第1部材6と流路部2との間の電界は、第2部材7と流路部2との間の電界よりも小さくなる。したがって、第1部材6の角部6dに必要な曲率半径は、第2部材7の角部7dに必要な曲率半径よりも小さい。このように、第1部材6と第2部材とでは必要な曲率半径が異なるため、必要な曲率半径に応じて第1部材および第2部材の形状をそれぞれ変更することができる。第1部材6の曲率半径を第2部材の曲率半径よりも小さくすることで、第1部材6を薄片化することができる。第1部材6を薄片化することで、第1部材6および第2部材7の図示しない絶縁性保持部材の製造コストを抑制できる。
また、高圧電極4と第1部材6および第2部材7との間隔は、高圧電極4や第1部材6(および第2部材7)の構造、気体層のガス種等の諸条件に応じて適宜決定することができる。一般に、高圧電極4と第1部材6および第2部材7との間隔は、隣り合う高圧電極4同士の間隔よりも小さくなるようにすると、第1部材6および第2部材7がより効果的に機能する。
また、本実施の形態では、高電圧部3の外周部を周回するように、被処理水Wの流れと直交する方向に一対の第1部材6を設け、被処理水Wの流れに沿う方向に一対の第2部材7を設けたが、第1部材6または第2部材7は、どちらか一方のみを設けることも可能である。つまり、第1部材6あるいは第2部材7は、高電圧部3の一部の端部に配置してもよい。例えば、本実施の形態の場合、隣り合う高圧電極4の間隔が、高電圧部3と流路部2との間隔Gよりも広い場合は、被処理水Wの流れに沿う方向に配置される一対の第1部材6を省略することができる。
また、本実施の形態では、高電圧部3および第1部材6および第2部材7は、接続線9を介してパルス電源8に並列に接続されているが、パルス電源8に対して高電圧部3と電界緩和部5とを直列に接続することもできる。なお、第1部材6と第2部材7とは、電気的に接触された状態で組み立てられている。
さらに、本実施の形態では、高電圧部3および第1部材6および第2部材7を個別に作製しているが、高電圧部3および第1部材6および第2部材7を一体化して作製することもできる。高電圧部3および第1部材6および第2部材7を例えば一体成型することで、隣り合う高圧電極4の間隔や高電圧部3と第1部材6および第2部材7と間の間隔を高精度に調整することができる。つまり、高圧電極4の流路部2と対向する平面部4aの電界を高精度に調整することができるため、容易に均一な放電を得ることができる。また、高電圧部3と第1部材6および第2部材7とを一体成型することで、部品数を減らすことができ、水処理装置10の耐久性を向上させたり、更に製造コストを抑制することもできる。
なお、本実施の形態に示す水処理装置10では、流路部2の側方にパルス電源8を設けたが、接続線9を延長することで、流路部2と離れた位置にパルス電源8を設けることもできる。また、流路部2、高電圧部3、電界緩和部5を密閉あるいは半密閉の収容装置に収容し、収容装置の外にパルス電源8を設けることで、被処理水Wの飛沫や蒸気、また放電によって生じた酸化性粒子によってパルス電源8が劣化することを防ぐことができる。
実施の形態2.
図5〜図7は、実施の形態2を示すものであり、図5は水処理装置の構成を示す構成図、図6(a)は図5のA−A線の断面図、図6(b)は第1部材および第2部材の断面図、図7は図5のB−B線の断面図である。これらの図において、水処理装置20は、電圧印加部としての高電圧部13を有する。高電圧部13は、複数の高圧電極14を有する。高圧電極14は、断面円形のワイヤ状のステンレス鋼線で形成され(後述の図6(b)の第1部材16および第2部材17と同じ)、流路部2の上方にあって、その長さ方向が流路部2の延在方向と直交する方向(図5におけるA−A線の向き)になるようにして、流路部2の延在方向に等間隔に複数配置されている。高圧電極14の流路部2と対向する対向部14aは、断面円形の線材の下半分の部分である。高圧電極14は、流路部2に対して平行に、図示しない絶縁性保持部材によって流路部2の上方に流路部2との間に気体層を形成するように間隔Gを設けて保持されている。すなわち、高圧電極14と流路部2との間隔Gが一定値になるようにして、かつ間に気体層を形成するようにして保持されている。
電界緩和部15は、高圧電極14と同じ断面円形(図6(b)参照)のワイヤ(線材)を用いた一対の電界緩和部材としての第1部材16と一対の電界緩和部材としての第2部材17とを組み合わせて長方形に形成されている。第1部材16と第2部材17とは、電気的に接続されている。電界緩和部15は、高電圧部13の上方に配置されている。すなわち、電界緩和部15の第1部材16は、図7に示すように、高圧電極14すなわち高電圧部13の上方にあって、高電圧部13の流路部2の延在方向の両端部に位置する高圧電極14と図7における上下方向に所定の間隙を設けて対向するようにして配置されている。また、第2部材17は、図6(a)に示すように、高圧電極14すなわち高電圧部13の上方にあって、複数本配設された高圧電極14の流路部2の延在方向と直交する方向の両端部と所定の間隙を設けて対向するようにして配置されている。電界緩和部15は、高電圧部13と同電位に保持されている。第1部材16および第2部材17の流路部2と対向する対向部16a、対向部17aは、断面円形のワイヤの下半分の部分である。電界緩和部15が高電圧部13の図6(a)における上方に設けられているため、電界緩和部15と流路部2との間隔が、高電圧部13と流路部2との間隔Gよりも大きくなっている。すなわち、電界緩和部15は、高電圧部13より流路部2から遠い位置に配置されている。また、電界緩和部15と高圧電極14との間隔は、隣り合う高圧電極14同士の間隔よりも小さくなるようにして配置されている。第1部材16および第2部材17は、図示しない絶縁性保持部材によって保持されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
次に、本実施の形態に示す水処理装置20によって、高電圧部13と流路部2との間に均一な放電Pを形成する原理を説明する。パルス電源8から高電圧部13および第1部材16および第2部材17に高電圧が印加されたとき、高圧電極14および第1部材16および第2部材17と、流路部2との間に電界が形成される。このとき、高電圧部13の端部の電界は第1部材16および第2部材17の電位によって緩和されるため、高圧電極14の流路部2と対向する対向部14aに均一で強い電界が形成される。その結果、高圧電極14と流路部2との間に均一な放電Pが発生する。一方、第1部材16および第2部材17では、第1部材16および第2部材17と流路部2との間隔が、高圧電極14と流路部2との間隔よりも大きく、第1部材16および第2部材17の対向部16a,17aの電界が高圧電極14の対向部14aに形成される電界よりも小さくなるため、第1部材16および第2部材17と流路部2との間には放電Pが発生しない。従って、第1部材16および第2部材17によって高圧電極14の端部の電界を緩和することで高電圧部13の端部に放電Pが集中することなく、高電圧部13と流路部2との間に均一な放電Pを発生させて、生成される活性種の量を増やすことができ、活性種の被処理水中への供給量を増加することができる。
以上においては、電界緩和部15を高電圧部13の上方に流路部2からの距離が高電圧部3よりも遠い位置に設けたものを示した。このように、流路部2側から見て、高電圧部13と電界緩和部15との一部が重なり合う配置とすることで、高電圧部13の広がり(大きさ)をより広くして高電圧部13が流路部2と対向する面積を増加することができるため、被処理水Wの表面の広い領域に放電を均一に形成することができる。なお、流路部2側から見て、高電圧部13と電界緩和部15とが重なりあわず、かつ電界緩和部15が高電圧部13よりも高い位置すなわち高電圧部13よりも流路部2から離れた位置にあるようにしてもよい。このとき、電界緩和部15と高圧電極14との間隔は、隣り合う高圧電極14同士の間隔および高圧電極14と流路部2との間隔よりも小さくなるようにされている。また、重なりあわないように電界緩和部15を高電圧部13の外形寸法よりも大きくし、かつ電界緩和部15が高電圧部13よりも高い位置すなわち高電圧部13よりも流路部2から離れた位置にあるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、第1部材16および第2部材17は高圧電極14と同じ寸法の断面円形のワイヤを用いたが、高圧電極14と同じ形状でなくてもよい。第1部材16および第2部材17としては、例えば、中空の丸管、直方体、断面が円形や楕円形のロッド、球や楕円体を連結したもの、流路部2側に凸部を有する放物面状の断面を有した平板、針状の放電部を櫛の歯状に設けたもの、これらを組合せた形状のものなどを用いることができる。
実施の形態3.
図8〜図10は、実施の形態3を示すものであり、図8は水処理装置の構成を示す構成図、図9(a)は図8のA−A線の断面図、図9(b)は第1部材および第2部材の断面図、図10(a)は図8のB−B線の断面図、図10(b)は高圧電極の断面図である。これらの図において、水処理装置30は、電圧印加部としての高電圧部23を有する。高電圧部23は複数の高圧電極24を有する。高圧電極24は、図10(b)に示すように刃状の断面形状を有する対向部24aを有する。そして、高圧電極24は、流路部2の延在方向(被処理水Wの流れに沿う方向)(図8におけるB−B線の向き)に等間隔に複数配置されて構成されている。高圧電極24は、流路部2の上方にあって、流路部2の延在方向と直交する方向(図8におけるA−A線の向き)に流路部2に対して平行に、図示しない絶縁性保持部材によって保持されている。すなわち、高圧電極24と流路部2との間隔Gが一定値になるようにして、かつ間に気体層を形成するようにして保持されている。
高電圧部23の周囲には、高電圧部23と同電位に保持された電界緩和部25が配置されている。電界緩和部25は、一対の電界緩和部材としての第1部材26および一対の電界緩和部材としての第2部材27にて長方形に形成されている。第1部材26および第2部材27は、電気的に接続されている。第1部材26および第2部材27は、同じ寸法の断面長方形の中実の直方体(ステンレス鋼製の角材)(図9(b)参照)が用いられている。第1部材26の流路部2と対向する平面部26aおよび両側の角部26d、並びに高電圧部23と反対側の側面部26bを、覆うようにして断面アングル状の絶縁層29が設けられている。第2部材27は、第1部材26と同じ直方体が用いられており、同様に第2部材27の流路部2と対向する平面部27aおよび両側の角部27d、並びに高電圧部23と反対側の側面部27bを、覆うようにして断面アングル状の絶縁層29が設けられている。また、電界緩和部25は、高圧電極24の対向部24aの端部と第2部材27の側面とが接する(密着する)ようにして配置されている。また、絶縁層29と流路部2との間隔は、高電圧部23と流路部2との間隔よりも小さくなっている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。なお、平面部26aおよび両側の角部26dが、この発明における流路部2と対向する対向部26fであり、平面部27aおよび両側の角部27dが、この発明における流路部2と対向する対向部27fである。
次に、本実施の形態に示す水処理装置30によって、高電圧部23と流路部2との間に均一な放電Pを形成する原理を説明する。パルス電源8から高電圧部23と電界緩和部25とに高電圧が印加されたとき、高圧電極24および第1部材26および第2部材27と、流路部2との間に電界が形成される。このとき、被処理水Wが流れる最上流側および最下流側にある高圧電極24の電界は隣接する第1部材26の電位によって緩和されるため、高圧電極24の流路部2と対向する対向部24aに均一で強い電界が形成される。その結果、高圧電極24と流路部2との間に均一な放電Pが発生する。一方、第1部材26の流路部2と対向する平面部26aに絶縁層29が設けられているため、絶縁層29の内部で電圧降下が生じ、絶縁層29の流路部2と対向する面の電界が高圧電極24の流路部2と対向する対向部24aの電界よりも小さくなる。従って、絶縁層29と流路部2との間には放電Pが形成されない。また、パルス電源8から印加される電圧が単極性の場合は、絶縁層29の表面に電荷が蓄積されるため、絶縁層29と流路部2の間の電界がより抑制され、放電Pが発生しにくくなる。
同様に、高圧電極24の長さ方向(図8の左右方向)の端部の電界は第2部材27の電位によって緩和されるため、高圧電極24の流路部2と対向する対向部24aに均一で強い電界が形成される。その結果、高圧電極24と流路部2との間に均一な放電Pが発生する。一方、第2部材27の流路部2と対向する平面部27aに絶縁層29が設けられているため、絶縁層29の内部で電圧降下が生じ、絶縁層29の流路部2と対向する面の電界が高圧電極24の流路部2と対向する対向部24aの電界よりも小さくなる。従って、絶縁層29と流路部2との間には放電Pが形成されない。また、パルス電源8から印加される電圧が単極性の場合は、絶縁層29の表面に電荷が蓄積されるため、絶縁層29と流路部2の間の電界がより抑制され、放電Pが発生しにくくなる。従って、電界緩和部25によって高電圧部23の端部の電界を緩和することで高電圧部23の端部に放電Pが集中することなく、高電圧部23と流路部2との間に均一な放電Pを形成することができ、放電によって生成される活性種の量を増やすことができ、活性種の被処理水中への供給量を増加することができる。
また、本実施の形態では、絶縁層29と流路部2との間隔は、高電圧部23と流路部2との間隔Gよりも小さく、また、高圧電極24の対向部24aの長さ方向の端部と第2部材27の側面とは接して(密着して)いる。このため、結露や飛沫などによって高圧電極24に液滴が形成されたとしても、液滴は重力や放電形成で生じた衝撃波などによって高圧電極24と第2部材27との接触部を介して下方の絶縁層29に移動し、絶縁層29から流路部2に滴下するため、高圧電極24から液滴が滴下する場合に生じるスパーク(火花)の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、第1部材26および第2部材27の流路部2と対向する平面部26a,27aおよび高電圧部23と反対側の側面部26b,27bの表面に絶縁層29を設けたが、これに限られるものではなく、絶縁層29は少なくとも第1部材26および第2部材27の流路部2と対向する対向部26f,27fに形成されていればよい。また、絶縁層29を設けることで、第1部材26および第2部材27の耐腐食性を向上させることができる。また、第1部材26および第2部材27の表面全体を絶縁層29で被覆することもできる。第1部材26および第2部材27の表面全体を絶縁層29で被覆することで、第1部材26および第2部材27と絶縁層29との界面の露出をなくすことができ、界面での腐食などによる第1部材26および第2部材27からの絶縁層29の剥離を抑制することができる。
絶縁層29はセラミックスや樹脂などの絶縁性材料で構成することができる。特にガラスやフッ素樹脂など耐腐食性に優れた絶縁性材料を用いることが望ましい。また、絶縁層29の比誘電率が小さいほど、絶縁層29内での電圧降下が大きくなるため、比誘電率が小さい材料が好適である。絶縁層29の厚みは、絶縁層29の材料や第1部材26および第2部材27の構造等の諸条件に応じて適宜決定することができる。一般に、絶縁層29の厚みとしては、0.1mm〜10mmが望ましい。これは、0.1mm未満では、加工組み立て時の傷等によって絶縁機能が失われる可能性が高く、また、10mm以上の場合は、溶射や吹き付けなどの一般的な手法で第1部材26および第2部材27に絶縁層29を形成することが困難であり、絶縁層29を形成するための製造コストが増加するためである。なお、絶縁性材料からなる板材などをねじ止めなどの機械的方法により第1部材26および 第2部材27に取り付けて絶縁層29とすることもできる。また、絶縁層29は複数の絶縁材料からなる多層構造とすることができる。また、多層構造のうちの一層を気体とすることもできる。気体は比誘電率がほぼ1であり、気体内での電圧効果が大きくなるため、絶縁層29による放電抑制効果を大きくすることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。

Claims (11)

  1. 被処理水が流れる流路部と高電圧が印加される電圧印加部との間に電界を形成し、前記電圧印加部と前記流路部との間に放電を発生させることにより水処理を行う水処理装置において、
    前記電圧印加部の外周に前記流路部と対向して配置され、前記流路部との間に電界を形成する電界緩和部と、
    前記電圧印加部と前記電界緩和部とに電圧を印加する電源とを備え、
    前記電圧印加部は、前記被処理水の通流方向と直交する延在方向に延在する形状を有し、
    前記電界緩和部は、前記延在方向における前記電圧印加部の両端部と対向するようにして設けられたものであり、
    前記電圧の印加によって前記電界緩和部が形成する電界は、前記電圧の印加によって前記電圧印加部が形成する電界よりも小さい水処理装置。
  2. 前記電界緩和部は、前記電圧印加部と電気的に接続され、同電位に保たれたものである請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記電界緩和部と前記流路部との間隔が、前記電圧印加部と前記流路部との間隔よりも大きいものである請求項1または請求項2に記載の水処理装置。
  4. 前記電界緩和部と前記電圧印加部が接して設けられ、前記電界緩和部と前記流路部との間隔が、前記電圧印加部と前記流路部との間隔以下に設けられたものである請求項1に記載の水処理装置。
  5. 前記電界緩和部は、前記流路部と最も近接する対向部が、所定方向の長さが長くされた平面部と前記所定方向と直交する方向の両端部に角が丸められた丸め部を有するものである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水処理装置。
  6. 前記電界緩和部は、断面円形の線材あるいは中空材で形成されたものである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水処理装置。
  7. 前記電界緩和部は、前記流路部と対向する対向部に絶縁層が設けられたものである請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水処理装置。
  8. 前記電圧印加部は、複数の高圧電極で構成され、前記電圧印加部は、前記高圧電極が前記通流方向に互いに間隔を設けて複数配置されたものである請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の水処理装置。
  9. 前記電界緩和部は、前記電圧印加部の前記通流方向の両端に位置する前記高圧電極と対向するようにして設けられたものである請求項8に記載の水処理装置。
  10. 前記高圧電極が、薄板状のものである請求項8又は請求項9に記載の水処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の水処理装置を用いて行う水処理方法であって、前記流路部に前記被処理水を通流しながら前記電圧印加部と前記流路部との間にて放電を形成し、前記被処理水を前記放電に接触させ、前記放電で生成された活性種を前記被処理水中に供給し、前記被処理水中に供給された前記活性種によって前記被処理水を処理する水処理方法。
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