JPH088536A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

Info

Publication number
JPH088536A
JPH088536A JP6134530A JP13453094A JPH088536A JP H088536 A JPH088536 A JP H088536A JP 6134530 A JP6134530 A JP 6134530A JP 13453094 A JP13453094 A JP 13453094A JP H088536 A JPH088536 A JP H088536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
printed wiring
wiring board
conductor layer
multilayer printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6134530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3758197B2 (ja
Inventor
Kenji Kuhara
健二 久原
Junichi Yamasoto
淳一 山外
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13453094A priority Critical patent/JP3758197B2/ja
Publication of JPH088536A publication Critical patent/JPH088536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3758197B2 publication Critical patent/JP3758197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特性の良好な多層プリント配線板の製造を可
能とする。 【構成】 2層め,5層めの導体層(第1の導体層)上
に絶縁層24,25を形成し、上記絶縁層24,25表
面に1回目のメッキを行って第1のメッキ膜27a,2
7bを形成し、続いて2回目のメッキを行って第2のメ
ッキ膜30を形成して、これら第1のメッキ膜27a,
27b及び第2のメッキ膜30により1層め,6層めの
導体層31,32(第2の導体層)を形成する。なお、
第1のメッキ膜27a,27b形成後に、貫通孔である
スルーホール孔28,29を形成しても良い。また、第
1のメッキ膜27a,27b形成後に機械研磨を行って
も良い。そして、絶縁層24,25をカルボン酸付加ア
クリレート化合物と反応性の遅いエポキシ化合物と反応
性の速いエポキシ化合物よりなる組成物により形成して
も良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層プリント配線板の
製造方法に関し、詳細には絶縁層上に形成される導体層
の断線や上記絶縁層の絶縁不良等を改善する多層プリン
ト配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術における配線の高密度化
に伴い、プリント配線板としては複数の配線層を積層さ
せた多層構造の配線板が使用されるようになってきてい
る。このような多層プリント配線板としては、外層と称
されるプリント配線板間に内層と称されるプリント配線
板を接着層(Bステージプリプレグ)を介して挟み込ん
だ構造が一般的である。そして、該多層プリント配線板
においては、一般に、上下の外層の配線層間を接続する
スルーホールが形成されいる。
【0003】上記多層プリント配線板の製造方法として
は、内層を接着剤を介して外層で挟み込んで積層プレス
した後、スルーホールを形成するスルーホール孔を開
け、上記スルーホール孔をメッキすることによりスルー
ホールを形成する方法、所謂積層プレス法が挙げられ
る。
【0004】また、他の方法としては、内層上に形成さ
れ、下層の回路となる導体層上にインクを塗布して絶縁
層を形成し、スルーホールを形成するスルーホール孔を
ドリル等を用いて形成し、その上にメッキを行うことに
より上層の回路となる導体層(外層)を形成するととも
にスルーホールを形成する方法、所謂ビルトアップ法が
挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記積
層プレス法においては、積層プレス工程が必要となるの
で、生産設備が大がかりになってしまい、また、バッチ
生産のため生産性が良好ではない。
【0006】一方、ビルトアップ法においては、積層プ
レス法のような問題はないものの、絶縁層上に直接メッ
キを施すことから以下のような不都合が生じる。すなわ
ち、メッキを行う際には、絶縁層上にメッキ触媒を吸着
させ、無電解メッキを行うが、この方法では絶縁層の表
面状態によりメッキが付かない、所謂メッキ未着が発生
し易い。このようにメッキ未着が発生すると、上層の回
路となる導体層の回路内の断線が生じ易く、製造される
多層プリント配線板の特性を損なう。
【0007】また、絶縁層に直接ドリルで孔を開けてス
ルーホール孔を形成するため、該絶縁層に傷が付き易
く、絶縁劣化の原因となり、製造される多層プリント配
線板の特性を損なう。
【0008】さらに、インクを塗布して形成する絶縁層
は、一般に膜厚100μm以下であるので、下層の回路
を構成する導体層の凹凸がそのまま絶縁層表面に表れ、
その上に上層の回路となる導体層を形成するべくメッキ
を行うと、上記メッキ膜表面は平滑な面とはならない。
従って、このメッキ膜に上層の回路をパターニングした
場合、パターン形成不良が生じ易く、さらに該回路中に
部品を実装する場合、部品実装不良も生じ易く、製造さ
れる多層プリント配線板の特性を損なう。
【0009】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、メッキ未着が発生せず、絶縁劣化も
発生せず、パターン形成不良や部品実装不良も発生せ
ず、特性の良好な多層プリント配線板の製造を可能とす
る多層プリント配線板の製造方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、第1の導体層上に絶縁層を形成し、上記
絶縁層上にメッキを行い第2の導体層を形成する多層プ
リント配線板の製造方法において、絶縁層表面に1回目
のメッキを行い、続いて2回目のメッキを行って第2の
導体層を形成することを特徴とするものである。なお、
このとき、1回目のメッキにより形成されるメッキ膜の
厚さは5〜10μm程度とすることが好ましい。
【0011】また、本発明の多層プリント配線板の製造
方法においては、1回目のメッキを行った後に、上記メ
ッキ膜側から第1の導体層側に貫通孔を形成し、続いて
2回目のメッキを行っても良い。
【0012】さらに、本発明の多層プリント配線板の製
造方法においては、1回目のメッキを行った後、上記メ
ッキ膜表面を機械研磨し、続いて2回目のメッキを行っ
ても良い。
【0013】さらにまた、本発明の多層プリント配線板
の製造方法においては、絶縁層をカルボン酸付加アクリ
レート化合物と反応性の遅いエポキシ化合物と反応性の
速いエポキシ化合物よりなる組成物により形成しても良
い。
【0014】なお、上記絶縁層を形成する組成物に含有
される反応性の遅いエポキシ化合物,反応性の速いエポ
キシ化合物としては以下に示すようなものが挙げられ
る。
【0015】ここでいう反応性とは、各エポキシ化合物
を上記組成物中に含有させて加熱した場合の反応速度を
言い、このとき起こる反応として主に考えられる反応と
しては、カルボキシル基とエポキシ基、および水酸基と
エポキシ基、およびエポキシ基同士の反応が挙げられ
る。
【0016】そして、上記反応速度を評価する方法とし
ては、以下のようなJIS C−2104に基づくゲル
化試験法が挙げられる。
【0017】〔ゲル化試験法〕先ず、カルボン酸付加ア
クリレート化合物100部に各エポキシ化合物をカルボ
ン酸当量に対してエポキシ当量で等量配合したものに、
ジシアンジアミド1部とカルビトールアセテート60部
を配合し、3本ロールミルで練肉分散させて試料を作製
する。次に、これらの試料を0.5g取り、日新化学社
製GT−D型ゲル化試験器を用いて150℃におけるそ
れぞれのゲル化タイムの測定を行う。
【0018】そして、本発明においては、上記ゲル化タ
イムを反応速度とし、各エポキシ化合物を反応速度(ゲ
ル化タイム)により以下の3グループに区分して、反応
性の遅いエポキシ化合物,中程度な反応性のエポキシ化
合物,反応性の速いエポキシ化合物とし、そのうち反応
性の遅いエポキシ化合物と反応性の速いエポキシ化合物
を用いた。
【0019】すなわち、第1にゲル化タイムが9分以上
であったものを反応性の遅いエポキシ化合物とし、第2
にゲル化タイムが5分以上,9分未満であったものを中
程度な反応性のエポキシ化合物とし、第3にゲル化タイ
ムが5分未満であったものを反応性の速いエポキシ化合
物とした。
【0020】上記反応性の遅いエポキシ樹脂の具体例と
しては、油化シェル社製 エピコート1001,エピコ
ート1004、大日本インキ化学工業社製 エピクロン
900,エピクロン1050、東都化成社製 エポトー
トYD−134,YD−011、ダウケミカル社製
D.E.R.661、チバガイギー社製 アラルダイド
6071、旭化成工業社製 AER−661、住友化学
工業社製 スミーエポキシELA−134,ESA−0
11等(何れも商品名)のフェノキシ型エポキシ化合物
や、油化シェル社製 エピコートYL903,YL90
6、大日本インキ化学工業社製 エピクロン152,エ
ピクロン1120、東都化成社製 エポトートYDB−
400,YDB−500、ダウケミカル社製 D.E.
R.511、チバガイギー社製 アラルダイド801
1、旭化成工業社製 AER−711,AER−75
5、住友化学工業社製 スミーエポキシELB─24
0,ESB−500等(何れも商品名)のブロム化エポ
キシ化合物、大日本インキ化学工業社製 エピクロンT
SR−930,TSR−601、東都化成社製 エポト
ートYR−207,YR−450,YR−102等(何
れも商品名)のゴム変性エポキシ化合物、或いは東都化
成社製 エポトートYD−172(商品名)等のダイマ
酸変性エポキシ化合物等が挙げられる。
【0021】また、上記反応性の速いエポキシ化合物の
具体例としては、油化シェル社製エピコート604、東
都化成社製 エポートYH−434、チバガイギー社製
アラルダイドMY720、住友化学工業社製 スミーエ
ポキシELM−120等(何れも商品名)のグリシジル
アミン型エポキシ化合物や、油化シェル社製 エピコー
トYL−931、チバガイギー社製 アラルダイド16
3等(何れも商品名)のテトラフェニロールエタン型エ
ポキシ化合物、或いはチバガイギー社製アラルダイドP
T810、日産化学社製 TEPIC等(何れも商品
名)の複素環式エポキシ化合物、チバガイギー社製 ア
ラルダイドCY350(商品名)等のヒダントイン型エ
ポキシ化合物、ダイセル化学工業社製 セロキサイド2
021、チバガイギー社製 アラルダイドCY175,
CY179等(何れも商品名)の脂環式エポキシ化合物
等が挙げられる。
【0022】
【作用】本発明の多層プリント配線板の製造方法におい
ては、第1の導体層上に形成された絶縁層表面に1回目
のメッキを行い、続いて2回目のメッキを行って第2の
導体層を形成するため、1回目のメッキの際にメッキ未
着であった部分にも2回目のメッキでメッキが付けら
れ、メッキ未着が発生し難い。
【0023】また、本発明の多層プリント配線板の製造
方法において、1回目のメッキを行った後に、上記メッ
キ膜側から第1の導体層側にスルーホールを形成するス
ルーホール孔等の貫通孔を形成し、続いて2回目のメッ
キを行えば、上記絶縁層はメッキ膜に覆われた状態で貫
通孔を形成されることとなり、孔開け時の絶縁層への物
理的な接触による絶縁層の傷付けが防止される。さら
に、孔開けをドリル等により行った場合には、メッキ膜
が絶縁層の抑えとなり、ドリルの送りによる絶縁層の形
状の崩れも防止される。
【0024】さらにまた、本発明の多層プリント配線板
の製造方法において、1回目のメッキを行った後、上記
メッキ膜表面を機械研磨し、続いて2回目のメッキを行
えば、2回目のメッキによるメッキ膜表面が平滑化され
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、本実施
例の多層プリント配線板の製造方法により製造される多
層プリント配線板の構造について説明する。なお、本実
施例においては、積層基板の上下を基板により挟み込
み、スルーホールとブラインドバイアホールを有する構
造の多層プリント配線板に適用した例について述べる
が、ブラインドバイアホールは本発明を適用する上で必
ずしも必要ではない。
【0026】上記多層プリント配線板は、図1に示すよ
うに、積層基板1の上面に第1の絶縁層2を介して所定
の配線パターンを有する1層めの導体層4(第2の導体
層)が形成され、積層基板1の下面に第2の絶縁層3を
介してやはり所定の配線パターンを有する6層めの導体
層5(第2の導体層)が形成されるものである。なお、
ここでは、図1中に示すような多層プリント配線板にお
いて形成された導体層を上側から1層め,2層め・・
・,6層めと数えた場合の1層めを1層めの導体層と言
う。
【0027】上記積層基板1は、3枚の基板6,7,8
が順次積層されて接合されたものである。そして、基板
6の基板7との接合面の反対側の主面6aには所定の配
線パターンを有する2層めの導体層9(第1の導体層)
が形成され、基板6と基板7間には所定の配線パターン
を有する3層めの導体層10が形成され、基板7と基板
8間には所定の配線パターンを有する4層めの導体層1
1が形成され、基板8の基板7との接合面の反対側の主
面8aには所定の配線パターンを有する5層めの導体層
12(第1の導体層)が形成されており、上記積層基板
1は、都合4層の導体層を有する積層基板とされてい
る。すなわち、上記多層プリント配線板は6層の導体層
を有する積層基板となる。
【0028】また、上記多層プリント配線板には、1層
めの導体層4のコネクション部4a,4層めの導体層1
1のコネクション部11a,6層めの導体層5のコネク
ション部5aを電気的に接続するスルーホール13が設
けられている。上記スルーホール13は、第1の絶縁層
2,積層基板1,第2の絶縁層3を貫通し、1層めの導
体層4のコネクション部4aから6層めの導体層5のコ
ネクション部5aまで各コネクション部4a,11a,
5aの中央部を貫通するように設けられた孔部であり、
孔部の周壁に導電材料が配され、各コネクション部4
a,11a,5aを電気的に接続するものである。
【0029】さらに、上記多層プリント配線板には、1
層めの導体層4のコネクション部4c,2層めの導体層
9のコネクション部9a,3層めの導体10のコネクシ
ョン部10a,4層めの導体層11のコネクション部1
1b,5層めの導体層12のコネクション部12a,6
層めの導体層5のコネクション部5bを電気的に接続す
るスルーホール15も設けられている。上記スルーホー
ル15は、第1の絶縁層2,積層基板1,第2の絶縁層
3を貫通し、1層めの導体層4のコネクション部4cか
ら6層めの導体層5のコネクション部5bまで各コネク
ション部4c,9a,10a,11b,12a,5bの
中央部を貫通するように設けられた孔部であり、孔部の
周壁に導電材料が配され、各コネクション部4c,9
a,10a,11b,12a,5bを電気的に接続する
ものである。
【0030】さらにまた、上記多層プリント配線板に
は、1層めの導体層4のコネクション部4bと2層めの
導体層9のコネクション部9bを電気的に接続するブラ
インドバイアホール14が設けられている。上記ブライ
ンドバイアホール14も上記スルーホール13と略同様
の構造で各コネクション部4b,9b間の電気的接続を
図るものである。
【0031】次に、本実施例の多層プリント配線板の製
造方法について説明する。本実施例の多層プリント配線
板の製造方法は、基本的にはビルドアップ工法に従うも
のである。ただし、以下の説明においては、スルーホー
ル13,15、ブラインドバイアホール14の形成部分
に限定して説明する。
【0032】本実施例の多層プリント配線板の製造方法
においては、先ず、図2に示すように、積層基板21の
両面に銅箔を形成した後、所定の配線パターンを有する
2層め,5層めの導体層22,23(第1の導体層)を
形成する。このとき、上記2層め,5層めの導体層2
2,23は、それぞれコネクション部22a,22b,
23aを有するものとされている。ただし、上記積層基
板21は、図示を省略する3枚の基板が積層され、各基
板間に所定の配線パターンを有する3層め,4層めの導
体層が形成されるものである。
【0033】次に、2層め,5層めの導体層22,23
表面に酸化銅を形成する黒化処理を行った後、図3に示
すように、積層基板21上の2層め,5層めの導体層2
2,23(第1の導体層)上にアルカリ現像型レジスト
インクをスクリーン印刷法やスプレー法,カーテンコー
ト法により塗布し、絶縁層24,25を形成する。上記
アルカリ現像型レジストインクは、カルボン酸付加アク
リレート化合物と反応性の遅いエポキシ化合物と反応性
の速いエポキシ化合物よりなる組成物であり、本実施例
においては、太陽インキ製造社製のBT−90(商品
名)を用いた。なお、上記反応性の遅いエポキシ化合
物、反応性の速いエポキシ化合物の反応性について、そ
の具体例についても前述の通りである。
【0034】そして、図4に示すように、上記絶縁層2
4のコネクション部22bに対応する位置に、写真法に
よってブラインドバイアホールを形成するためのブライ
ンド孔26を設ける。上記のようなブラインド孔26の
形成方法としては、フォトツールを介して露光し、現像
を行って所望の孔を開ける写真法を挙げることができ
る。また、レーザー光で孔を開けてもよく、サンドブラ
ストで開けてもよい。
【0035】続いて、ポストキュアとよばれる一度目の
加熱処理を行い、このときの温度,時間条件を制御する
ことにより絶縁層24,25を半硬化状態とする。すな
わち、上記絶縁層24,25には反応性の遅いエポキシ
化合物が含まれており、上記エポキシ化合物は一度目の
加熱処理では完全に硬化されず、未硬化のものが残り、
絶縁層24,25は半硬化状態となる。なお、ここでい
う半硬化状態とは、上記のような状態で、かつ絶縁層2
4,25を後工程においてドリリングできる程度の硬化
状態から後工程の粗面化によって十分な凹凸が得られる
範囲の硬化状態を指す。
【0036】そして、上記絶縁層24,25の表面を粗
面化する。本実施例においては、粗面化剤を用いて絶縁
層24,25の表面近傍の未硬化状態のエポキシ化合物
を溶かし出して粗面化を行う。すなわち、上記絶縁層2
4,25中の反応性の遅いエポキシ化合物の一度目の加
熱処理で硬化しなかった未硬化のものを溶かし出して粗
面化を行う。
【0037】上記粗面化剤としては、過マンガン酸カリ
ウム、重クロム酸カリウム、濃硫酸等の酸化剤、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ、N−メチル
−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルオキシド(DMSO)等の有機溶剤等が挙げ
られる。
【0038】ここでは、粗面化剤として酸化剤を使用す
る例を示す。粗面化を行うに際し、先ず、絶縁層24,
25をジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン
(NMP)、ピリジン等を用いて膨潤させる。次いで、
膨潤させた絶縁層24,25の表面を過マンガン酸カリ
ウム,重クロム酸カリウム,濃硫酸等の酸化剤により粗
面化する。
【0039】本実施例においては、半硬化状態とされて
いる絶縁層24,25の表面近傍の未硬化状態のエポキ
シ化合物を溶かし出して除去して絶縁層24,25に粗
面化を行うことから、絶縁層24,25のスルーホール
28,29内に露呈する表面が安定して凹凸面化され、
良好に粗面化される。すなわち、上記表面には十分な深
さを有するメッキアンカーが形成されることとなる。
【0040】また、本実施例においては、未硬化状態の
反応性の遅いエポキシ化合物を溶かし出すために、比較
的弱い酸化剤での処理が可能となり、基板へのダメージ
が比較的少なくなり、排水処理にも問題が生じ難い。
【0041】次に、絶縁層24,25上にブラインド孔
26内を含めて1回目のメッキを行い、図5に示すよう
な第1のメッキ膜27a,27bを形成する。なお、絶
縁層24,25上へのメッキはプリント配線板の製造に
おいて通常用いられている方法で行えば良い。
【0042】すなわち、絶縁層24,25をクリーニン
グ,コンディショニングした後、触媒付与、活性化、無
電解メッキし、次いで電気メッキして第1のメッキ膜2
7a,27bを形成した。このとき、上記第1のメッキ
膜27a,27bの膜厚は3〜20μmが適しており、
3μm未満では後工程でスルーホール孔を形成する際に
絶縁層24,25に傷が付き易く、20μmよりも厚い
とメッキ工程に要する時間が長くなり、生産性が損なわ
れる。なお、本実施例においては、第1のメッキ膜27
a,27bの膜厚を10μmとした。
【0043】次に、図6に示すように、第1のメッキ膜
27a,絶縁層24,積層基板21,絶縁層25,第1
のメッキ膜27bを貫通するようなスルーホールを形成
するスルーホール孔28,29を形成する。なお、スル
ーホール孔28は、2層め,5層めの導体層22,23
のコネクション部22a,23aも貫通するように設け
られる。
【0044】スルーホール孔28,29は、通常はドリ
ル(ドリル径0.2〜0.4mm程度)で孔を開けて形
成すれば良いが、金型を用いてパンチで開けても良く、
またレーザー光で孔を開けても良い。
【0045】このとき、上述のように絶縁層24,25
上には第1のメッキ膜27a,27bが形成されている
ことから、第1のメッキ膜27a側からドリルでスルー
ホール孔28,29を形成しても、絶縁層24に傷が付
くことはなく、また上記第1のメッキ膜27a,27b
が絶縁層24,25のおさえとなってドリル送りによる
絶縁層24,25の形状くずれも防止され、絶縁劣化が
生じない。
【0046】そして、スルーホール孔28,29内に露
呈する絶縁層24,25表面の粗面化を行う。上記粗面
化は、前述の絶縁層24,25表面の粗面化と同様に行
われ、スルーホール孔28,29内に露呈する絶縁層2
4,25表面に十分な深さを有するメッキアンカーが形
成されることとなる。
【0047】次に、図7に示すように、第1のメッキ膜
27a,27bの表面上にメッキを行い、第2のメッキ
膜30を形成し、第1のメッキ膜27aと第2のメッキ
膜30により1層めの導体層31を形成し、第1のメッ
キ膜27bと第2のメッキ膜30により6層めの導体層
32を形成する。上記第2のメッキ膜30は、ブライン
ド孔26内の第1のメッキ膜27a上に形成されるとと
もに、スルホール孔29内に露呈した絶縁層24,25
表面も覆うように形成される。なお、上記メッキ層31
は、常法に従って無電解メッキを行って形成すればよい
が、無電解メッキと電解メッキとを併用して形成しても
良い。
【0048】このように、第1のメッキ膜27a,27
bを形成した上に第2のメッキ膜30を形成すれば、絶
縁層24,25上のメッキ未着だった部分にもメッキを
付けることができる。
【0049】さらに、第1のメッキ膜27a,27b上
に第2のメッキ膜30を形成する前にバフ研磨等の機械
研磨を行えば、第2のメッキ膜30の表面は平滑な面と
なる。
【0050】次に、常法に従って、1層めの導体層31
と6層めの導体層32に、図8に示すように所定の配線
パターンを形成する。上記1層めの導体層31は、スル
ーホール孔28上に設けられるコネクション部31a、
スルーホール孔29上に設けられるコネクション部31
b、ブラインド孔26上に設けられるコネクション部3
1cを有するものであり、6層めの導体層32は、スル
ーホール孔28上に設けられるコネクション部32a、
スルーホール孔29上に設けられるコネクション部32
bを有するものである。
【0051】このとき、上述のように、スルーホール孔
28,29の内壁にも第2のメッキ膜30が形成されて
おり、その結果、1層めの導体層31のコネクション部
31a、6層めの導体層32のコネクション部32a
間、及び1層めの導体層31のコネクション部31b、
6層めの導体層32のコネクション部32b間は電気的
に接続されることとなり、スルーホールが形成される。
なお、積層基板21中の図示しない3層め,4層めの導
体層にもコネクション部が設けられており、これらとも
電気的に接続されていることは言うまでもない。
【0052】一方、ブラインド孔26においても、内壁
に第1,2のメッキ膜27a,30が形成されており、
その結果、1層めの導体層31のコネクション部31c
と2層めの導体層22のコネクション部22b間はブラ
インド孔26内の第1,2のメッキ膜27a,30によ
り電気的に接続されることとなり、ブラインドバイアホ
ールが形成される。従って、図1に示されるような多層
プリント配線板が完成される。
【0053】本実施例のように、2層め,5層めの導体
層22,23(第1の導体層)上に絶縁層24,25を
形成し、上記絶縁層24,25上に1回目のメッキを行
って第1のメッキ膜27a,27bを形成し、続いて2
回目のメッキを行って第2のメッキ膜30を形成して、
第1のメッキ膜27aと第2のメッキ膜30により1層
めの導体層(第2の導体層)を形成し、第1のメッキ膜
27bと第2のメッキ膜30により6層めの導体層(第
2の導体層)を形成すれば、1回目のメッキの際にメッ
キ未着であった部分にも2回目のメッキでメッキが付け
られ、メッキ未着が発生し難く、1層め,6層め(第2
の導体層)の断線が生じ難く、製造される多層プリント
配線板の特性は良好なものとなる。
【0054】また、本実施例のように、1回目のメッキ
を行って第1のメッキ膜27a,27bを形成した後
に、上記第1のメッキ膜27a側から2層めの導体層2
2(第1の導体層)側にスルーホールを形成する貫通孔
であるスルーホール孔28,29を形成し、続いて2回
目のメッキを行って第2のメッキ膜30を形成すれば、
孔開け時の物理的な接触による絶縁層24への傷付けが
防止される。さらに、孔開けをドリル等により行った場
合には、第1のメッキ膜27a,27bが絶縁層24,
25の抑えとなり、ドリルの送りによる絶縁層24,2
5の形状の崩れも防止される。従って、絶縁劣化が抑え
られ、製造される多層プリント配線板の特性は良好なも
のとなる。
【0055】さらにまた、本実施例において、1回目の
メッキを行って第1のメッキ膜27a,27bを形成し
た後、機械研磨を行い、2回目のメッキを行って第2の
メッキ膜30を形成すれば、第2のメッキ膜30の表面
は平滑な面となり、第1のメッキ膜27a,27bと第
2のメッキ膜30により構成される1層め,6層めの導
体層31,32(第2の導体層)に所定の配線パターン
を形成した場合にパターン形成不良が生じ難い。また、
上記配線パターン中に部品を実装する場合においても、
部品実装不良が生じ難い。従って、製造される多層プリ
ント配線板の特性は良好なものとなる。
【0056】そして、本実施例においては、絶縁層2
4,25をカルボン酸付加アクリレート化合物と反応性
の遅いエポキシ化合物と反応性の速いエポキシ化合物よ
りなる組成物により形成しているため、一度目の加熱処
理においては絶縁層24,25は半硬化状態となり、該
絶縁層24,25の粗面化を行った場合においては、絶
縁層24,25表面及びスルーホール孔28,29内に
露呈する絶縁層24,25表面近傍の未硬化状態の反応
性の遅いエポキシ化合物を溶かし出すこととなる。従っ
て、この部分は安定して良好な粗化面となり、十分な深
さを有するメッキアンカーが形成され、この上に第1の
メッキ膜27a,27b及び第2のメッキ膜30を形成
した場合においては、絶縁層24,25と第1のメッキ
膜27a,27b及び第2のメッキ膜30の密着強度が
向上される。そして、二度目の加熱処理により未硬化状
態の反応性の遅いエポキシ化合物を硬化させることによ
り、絶縁層24,25と第1のメッキ膜27a,27b
及び第2のメッキ膜30との密着強度をより向上させる
ことができ、製造される多層プリント配線板の特性を良
好なものとすることができる。
【0057】なお、本実施例においては、積層基板上に
絶縁層,導体層を設ける例について述べたが、積層基板
の代わりに片面基板或いは両面基板を使用しても同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0058】次に、本実施例の効果を確認すべく、以下
のような実験を行った。本実験例においては、本実施例
の多層プリント配線板の製造方法に従って、ブラインド
バイアホールを有する6層基板を製造し、オープンショ
ートチェッカーによりパターンのショート断線数を測定
し、またメッキ未着,絶縁不良箇所の数等を目視で測定
した。
【0059】実施例1 本実施例においては、先ず、4層の積層基板の銅箔によ
り2層め,5層めの導体層(第1の導体層)を形成し
た。すなわち、銅箔の表面をバフ及びスクラブにより整
面し、銅箔の全面にそれぞれドライフィルム(旭化成工
業社製、サンフォートAQ5044(商品名))を貼り
合わせ、次いでパターンフィルムを介して露光機(オー
ク社製、HMW−551D(機種名))により露光し、
3%炭酸ソーダで30℃で60秒間現像し、塩化第2鉄
溶液でエッチングし、3%苛性ソーダでドライフィルム
を剥離して、配線ラインの幅100μm,配線ライン間
の距離100μmの所定の配線パターンを有する2層
め,5層めの導体層(第1の導体層)を形成した。
【0060】次いで2層め,5層めのの導体層の表面に
酸化銅膜を形成する黒化処理を行い、2層め,5層めの
導体層上に絶縁層を形成した。すなわち、太陽インキ社
製のBT−90(商品名)をテトロン80メッシュのス
クリーン版を用い、スクリーン印刷法により2層め,5
層めの導体層上に塗布した。なお、印刷機としては、ニ
ューロング社製 LS−50(機種名)を用いた。そし
て、上記絶縁層を指触乾燥させるために、ボックスオー
ブン(タバイエスペック社製 PHH−200(機種
名))にて、70℃,20分の条件で処理した。さら
に、上記絶縁層の厚さを厚くするために、再度、塗布,
乾燥処理を行った。
【0061】その後、絶縁層のブラインドバイアホール
形成位置に直径0.2mmのブラインド孔を形成するた
め、所定のパターンを有するフォトマスクフィルムを絶
縁層に密着させて露光した。なお、露光機としては、オ
ーク社製のHMW−551D(機種名)を使用し、露光
量は500mJ/cm2 とした。そして、2%炭酸ソー
ダ溶液により現像を行い、ブラインド孔を所定の位置に
形成した。
【0062】次に、絶縁層を半硬化状態にするために、
ボックスオーブンを用い、150℃,30分の条件で一
度目の加熱処理を行った。
【0063】次にコンディショナー(荏原電産社製 エ
レクトロブライトMLBデスミアイニシエーターDI−
464(商品名))に浸漬し、過マンガン酸カリウムに
より絶縁層の表面を粗面化した。
【0064】続いて、絶縁層上に無電解銅メッキ後、電
解メッキを行い、パネルメッキを施し、ブラインド孔を
含む絶縁層表面の全面にわたって膜厚7μmの第1のメ
ッキ膜を形成した。
【0065】そして、スルーホール孔をNCドリルマシ
ン(日立精工社製 H−MARK90J(機種名))に
直径0.3mmのドリルを装着して開孔し形成した。
【0066】続いて、スルーホール孔内に露呈する絶縁
層表面を粗面化すべく、前述と同様の方法で粗面化を行
った。
【0067】次に、上記第1のメッキ膜上に、無電解メ
ッキ,電気メッキを行い、第2のメッキ膜を形成し、1
層め,6層めの導体層(第2の導体層)を形成した。な
お、第2のメッキ膜がスルーホール孔内に露呈する絶縁
層上に形成されていることは言うまでもない。
【0068】そして、ボックスオーブンを用いて二度目
の加熱処理を行い、絶縁層の硬化を完全なものとし、絶
縁層と第1のメッキ膜,第2のメッキ膜の密着強度をさ
らに向上させた。なお、加熱処理条件は170℃,20
分間とした。
【0069】最後に、1層め,6層めの導体層に所定の
配線パターンを形成し、多層プリント配線板を完成し
た。
【0070】実施例2 本実施例においては、上述の実施例1と略同様の工程で
多層プリント配線板を製造するものとし、1回目のメッ
キにより第1のメッキ膜を形成した後に、#500のバ
フを使用してバフ研磨を行い、第1のメッキ膜の表面を
平滑化し、その後2回目のメッキにより第2のメッキ膜
を形成した。
【0071】比較例1 本比較例においても、上述の実施例1と略同様の工程で
多層プリント配線板を製造するが、絶縁層上に1層め,
6層めの導体層を形成する際、1回のメッキにより1層
め,6層めの導体層を形成するものとした。
【0072】そして、上述のような実施例1,2及び比
較例1において製造した多層プリント配線板各100枚
について、オープンショートチェッカーによりパターン
のショート断線数を測定し、またメッキ未着,絶縁不良
箇所の数等を目視で測定した。結果を表1に示す。な
お、表1中には、オープンショートチェック合格率と、
オープンショートチェック不合格だったものの不良理由
の内訳を示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1の結果から、実施例1,2において
は、オープンショートチェック不良が大幅に低減されて
いることが確認された。特に、実施例1においては、絶
縁層上に第1,2のメッキ膜を形成して1層め,6層め
の導体層(第2の導体層)を形成していることから、メ
ッキ未着の発生が抑えられて断線が抑えられ、また絶縁
層上に第1のメッキ膜を形成した後にスルーホール孔を
形成していることから、スルーホール孔形状不良や絶縁
不良の発生が抑えられている。さらに、実施例2におい
ては、第1のメッキ膜を形成した後にバフ研磨を行い、
その上に第2のメッキ膜を形成していることから、第2
のメッキ膜表面の凹凸不良が抑えられ、パターン形成不
良が抑えられている。すなわち、上記実施例1,2にお
いては、特性が良好なものとなされていることが確認さ
れた。
【0075】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は、第1の導体層上に絶縁層を形成し、上記絶縁層上
にメッキを行い第2の導体層を形成する多層プリント配
線板の製造方法において、絶縁層表面に1回目のメッキ
を行い、続いて2回目のメッキを行って第2の導体層を
形成しているため、1回目のメッキの際にメッキ未着で
あった部分にも2回目のメッキでメッキが付けられ、メ
ッキ未着が発生し難く、第2の導体層の断線が生じ難
く、製造される多層プリント配線板の特性は良好なもの
となる。
【0076】また、本発明の多層プリント配線板の製造
方法において、1回目のメッキを行った後に、上記メッ
キ膜側から第1の導体層側に貫通孔を形成し、続いて2
回目のメッキを行えば、上記絶縁層はメッキ膜に覆われ
た状態で貫通孔を形成されることとなり、孔開け時の物
理的な接触による絶縁層への傷付けが防止される。さら
に、孔開けをドリル等により行った場合には、メッキ膜
が絶縁層の抑えとなり、ドリルの送りによる絶縁層の形
状の崩れも防止される。従って、絶縁劣化が抑えられ、
製造される多層プリント配線板の特性は良好なものとな
る。
【0077】さらにまた、本発明の多層プリント配線板
の製造方法において、1回目のメッキを行った後、上記
メッキ膜表面を機械研磨し、続いて2回目のメッキを行
えば、2回目のメッキによるメッキ膜表面が平滑化さ
れ、これらメッキ膜により構成される第2の導体層に所
定の配線パターンを形成した場合にパターン形成不良が
生じ難い。また、上記配線パターン中に部品を実装する
場合においても、部品実装不良が生じ難い。従って、製
造される多層プリント配線板の特性は良好なものとな
る。
【0078】なお、上記のようなことから、製造される
多層プリント配線板の製造歩留りが向上することは言う
までもなく、本発明の多層プリント配線板の製造方法を
適用すれば、生産性が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法により製造される多層プリント配線板の要部の断面を
示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、積層基板に2層め,5層
めの導体層を形成する工程を模式的に示す要部拡大断面
図である。
【図3】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、2層め,5層めの導体層
上に絶縁層を形成する工程を模式的に示す要部拡大断面
図である。
【図4】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、絶縁層にブラインド孔を
形成する工程を模式的に示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、絶縁層上に第1のメッキ
膜を形成する工程を模式的に示す要部拡大断面図であ
る。
【図6】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、スルーホール孔を形成す
る工程を模式的に示す要部拡大断面図である。
【図7】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、第1のメッキ膜上に第2
のメッキ膜を形成し、1層め,6層めの導体層を形成す
る工程を模式的に示す要部拡大断面図である。
【図8】本発明を適用した多層プリント配線板の製造方
法を工程順に示すものであり、1層め,6層めの導体層
に所定の配線パターンを形成する工程を模式的に示す要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
21 積層基板 22 2層めの導体層 23 5層めの導体層 24,25 絶縁層 27a,27b 第1のメッキ膜 28,29 スルーホール孔 30 第2のメッキ膜 31 1層めの導体層 32 6層めの導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/22 A 7511−4E 3/24 A 7511−4E 3/40 A 7511−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導体層上に絶縁層を形成し、上記
    絶縁層上にメッキを行い第2の導体層を形成する多層プ
    リント配線板の製造方法において、 絶縁層表面に1回目のメッキを行い、続いて2回目のメ
    ッキを行って第2の導体層を形成することを特徴とする
    多層プリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 1回目のメッキを行った後に、上記メッ
    キ膜側から第1の導体層側に貫通孔を形成し、続いて2
    回目のメッキを行うことを特徴とする請求項1記載の多
    層プリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 1回目のメッキを行った後、上記メッキ
    膜表面を機械研磨し、続いて2回目のメッキを行うこと
    を特徴とする請求項1記載の多層プリント配線板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 絶縁層をカルボン酸付加アクリレート化
    合物と反応性の遅いエポキシ化合物と反応性の速いエポ
    キシ化合物よりなる組成物により形成することを特徴と
    する請求項1記載の多層プリント配線板の製造方法。
JP13453094A 1994-06-16 1994-06-16 多層プリント配線板の製造方法 Expired - Fee Related JP3758197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13453094A JP3758197B2 (ja) 1994-06-16 1994-06-16 多層プリント配線板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13453094A JP3758197B2 (ja) 1994-06-16 1994-06-16 多層プリント配線板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH088536A true JPH088536A (ja) 1996-01-12
JP3758197B2 JP3758197B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=15130478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13453094A Expired - Fee Related JP3758197B2 (ja) 1994-06-16 1994-06-16 多層プリント配線板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3758197B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09298362A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Samsung Electro Mech Co Ltd ビルドアップ多層印刷回路基板の製造方法
CN114828437A (zh) * 2022-01-24 2022-07-29 严天才 一种印制电路板腐蚀钻孔设备及钻孔工艺

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5593287A (en) * 1979-01-08 1980-07-15 Hitachi Ltd Method of fabricating printed circuit board
JPH0298995A (ja) * 1988-10-06 1990-04-11 Ibiden Co Ltd 多層配線板の製造方法
JPH03138653A (ja) * 1989-10-25 1991-06-13 Hitachi Ltd 組成物及びこの樹脂組成物を使用した多層プリント回路板の製造方法
JPH0513934A (ja) * 1991-07-04 1993-01-22 Nippon Avionics Co Ltd 部分金仕様はんだめつきプリント配線板
JPH0567881A (ja) * 1991-09-05 1993-03-19 Ibiden Co Ltd 多層配線板の製造方法
JPH05218659A (ja) * 1992-02-07 1993-08-27 Sumitomo Cement Co Ltd 多層印刷配線板の製造方法及び多層印刷配線板
JPH05259639A (ja) * 1992-03-13 1993-10-08 Toshiba Corp プリント配線板の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5593287A (en) * 1979-01-08 1980-07-15 Hitachi Ltd Method of fabricating printed circuit board
JPH0298995A (ja) * 1988-10-06 1990-04-11 Ibiden Co Ltd 多層配線板の製造方法
JPH03138653A (ja) * 1989-10-25 1991-06-13 Hitachi Ltd 組成物及びこの樹脂組成物を使用した多層プリント回路板の製造方法
JPH0513934A (ja) * 1991-07-04 1993-01-22 Nippon Avionics Co Ltd 部分金仕様はんだめつきプリント配線板
JPH0567881A (ja) * 1991-09-05 1993-03-19 Ibiden Co Ltd 多層配線板の製造方法
JPH05218659A (ja) * 1992-02-07 1993-08-27 Sumitomo Cement Co Ltd 多層印刷配線板の製造方法及び多層印刷配線板
JPH05259639A (ja) * 1992-03-13 1993-10-08 Toshiba Corp プリント配線板の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09298362A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Samsung Electro Mech Co Ltd ビルドアップ多層印刷回路基板の製造方法
CN114828437A (zh) * 2022-01-24 2022-07-29 严天才 一种印制电路板腐蚀钻孔设备及钻孔工艺
CN114828437B (zh) * 2022-01-24 2024-01-23 李锋 一种印制电路板腐蚀钻孔设备及钻孔工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3758197B2 (ja) 2006-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07304933A (ja) 硬化性樹脂組成物並びに該組成物を用いた多層プリント配線板及びその製造方法
JP3992225B2 (ja) プリント配線板用樹脂付金属箔及びこれを用いた多層プリント配線板
JPH1187931A (ja) プリント配線板の製造方法
JP3758197B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3815574B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3528924B2 (ja) プリント配線板及びその製造方法
JP2560948B2 (ja) ブラインドホールを有する多層プリント配線板の製造方法
JPH098458A (ja) プリント配線板及びその製造方法
JP3637613B2 (ja) 多層配線板の製造方法
KR101009729B1 (ko) Pth를 이용하여 bvh를 형성하는 다층 연성인쇄회로 및 그 제조방법
JP3713726B2 (ja) 多層プリント配線板
JP3447029B2 (ja) プリント配線板製造方法
JPH0818241A (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法
JP2000096022A (ja) 放射線重合性絶縁樹脂組成物及び多層プリント配線板
JPH0964543A (ja) 多層フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP3051298B2 (ja) プリント配線板用接着剤及びこの接着剤を用いたプリント配線板の製造方法
JPH0690087A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3859030B2 (ja) 多層配線板の製造方法
JPH05308194A (ja) 多層印刷配線板の製造方法
JP4126735B2 (ja) 特定の酸化防止剤を含む絶縁樹脂を用いた多層配線板の製造方法
JPH08139457A (ja) 多層配線板の製造方法
JPH05218659A (ja) 多層印刷配線板の製造方法及び多層印刷配線板
JP2007299875A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP2008166720A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH11261220A (ja) 多層プリント配線板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051226

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees