JPH0880033A - 昇圧回路 - Google Patents

昇圧回路

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JPH0880033A
JPH0880033A JP6212260A JP21226094A JPH0880033A JP H0880033 A JPH0880033 A JP H0880033A JP 6212260 A JP6212260 A JP 6212260A JP 21226094 A JP21226094 A JP 21226094A JP H0880033 A JPH0880033 A JP H0880033A
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    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
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    • H02M3/06Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider
    • H02M3/07Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider using capacitors charged and discharged alternately by semiconductor devices with control electrode, e.g. charge pumps
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低電源電圧の場合でも、確実に昇圧する。 【構成】 入力端子VINが“L”レベルから“H”レ
ベルに変化すると、インバータ2の出力は“L”レベル
から“H”レベルに変化し、出力端子VOUTは昇圧さ
れVCC+Vt+αのレベルに達し、ノードNAは電源
電位VCCにプリチャージされる。次に、入力端子VI
Nが“H”レベルから“L”レベルに変化すると、出力
端子VOUTはVCC以下のレベルになる。制御回路1
0の出力は、インバータ2の変化に少し遅れて“L”レ
ベルから“H”レベルに変化し、ノードNAのレベルは
MOS容量C2によって電源電位VCCレベルからVC
C+Vt+αのレベルに達する。それにより、NMOS
3がオンし、出力端子VOUTは、VCCレベルにまで
プリチャージされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇圧回路に関するもの
であり、特に低電源電圧で使用される昇圧回路において
有効な回路技術である。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の昇圧回路の回路図であ
る。この昇圧回路では、入力端子VINから入力信号を
入力するインバータ1を有している。インバター1の出
力側には、第2の昇圧用容量としてのMOS容量C2の
第2の電極とてのソースとドレイン、及びインバータ2
が接続されている。MOS容量C2の正の電荷を保持す
る第1の電極としてのゲート電極には、Nチャネル型M
OSトランジスタ(以下、NMOSと呼ぶ)3のゲート
及びNMOS4のソースが接続されている。インバータ
2の出力側には、第1の昇圧用容量としてのMOS容量
C1の第2の電極としてのソースとドレインが接続され
ている。正の電荷を保持するMOS容量C1のゲートに
は出力端子VOUT及びNMOS3の第2の電極として
のソースが接続されている。NMOS3の第1の電極と
してのドレインには電源電位VCCが接続されている。
NMOS4のゲート及びドレインには電源電位VCCが
接続され、NMOS4はダイオード接続されている。N
Aは、MOS容量C2のゲートとNMOS4のソースを
接続するノードである。
【0003】図3は、図2の昇圧回路の動作を説明する
ための図である。以下、これらの図を参照しつつ図2の
昇圧回路の動作を説明する。初期状態において、入力端
子VINがローレベル(以下、“L”レベルと呼ぶ)と
なっているため、ノードNAがMOS容量C2に蓄積さ
れた電荷によって昇圧されVCC+Vt +αのレベルに
なり、NMOS3が導通(以下、オンと呼ぶ)し、出力
端子VOUTは、電源電位VCCのレベルまでプリチャ
ージされている。入力端子VINが“L”レベルからハ
イレベル(以下、“H”レベルと呼ぶ)に変化すると、
インバータ2の出力は“L”レベルから“H”レベルに
変化し、MOS容量C1に蓄積された正の電荷により出
力端子VOUTは昇圧され、VCC+Vt+αのレベル
に変化する。この時、ノードNAは、インバータ1の出
力が“H”レベルから“L”レベルに変化するため、M
OS容量C2によって引き下げられてVCC−Vt以下
のレベルとなり、NMOS4がオンして、ノードNAの
レベルはVCC−Vtレベルまでプリチャージされる。
【0004】次に、入力端子VINが“H”レベルから
“L”レベルに変化するとインバータ2の出力が“H”
レベルから“L”レベルに変化し、出力端子VOUT
は、MOS容量C1によって引き下げられて電源電位V
CC以下のレベルになる。この時、ノードNAはインバ
ータ1の出力が“L”レベルから“H”レベルに変化す
るため、MOS容量C2によってVCC−Vtレベルか
ら昇圧されてVCC+Vt+αに達して、NMOS3が
オンし、出力端子VOUTは、電源電位VCCレベルま
でプリチャージされる。その時、NMOS4は非導通
(以下、オフと呼ぶ)になっている。この昇圧回路にお
けるNMOS4及びMOS容量C2の役割は、出力端子
VOUTがVCCレベル以下に引き下げられた時、出力
端子VOUTをVCCレベルにまでプリチャージするた
めに、NMOS3のゲートをVCC+Vt以上に昇圧す
ることにある。出力端子VOUTを電源電位VCCレベ
ルにまでプリチャージしておかないと出力端子VOUT
の初期レベルが低いため、昇圧レベルも低くなり希望の
レベルまで達しない危険性があるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
昇圧回路においては、次のような課題があった。電源電
位VCCのレベルが低くなってくると、信号振幅が小さ
くなるため、その振幅に比例してレベルが決まる昇圧レ
ベルは段々低くなってくる。そのため、図2の昇圧回路
では、電源電位VCCが低くなるとインバータ1の出力
の振幅が小さくなり、ノードNAの初期レベルがVCC
−Vtレベルからでは十分昇圧されず、希望のVCC+
Vt+αレベルにまで達しなくなってしまう。そうなる
と、出力端子VOUTの初期レベルがVCCレベルにま
でプリチャージされず、インバータ2の振幅も小さくな
っているため、出力端子VOUTの昇圧レベルまで低く
なってしまうという問題点がある。この問題を解決する
ために、NMOS4のゲートの電圧を制御して、ノード
NAの初期レベルをVCCレベルまでプリチャージして
やればよいのであるが、NMOS4のゲートにVCC+
Vt以上のレベルが必要となるため、回路が複雑になっ
てしまう。図3は、そのような複雑な昇圧回路の例を示
す回路図である。この複雑な回路では、4個のMOS容
量C1〜C4を有し、MOS容量C1〜C4の各ゲート
には出力端子VOUT、NMOS4,7,8の各ゲート
及びNMOS3,4,7,8の各ソースが接続されてい
る。このように、複雑な回路では、MOS容量C1〜C
4とNMOS3,4,7,8を多段に設けることによっ
て、ノードNAの初期レベルをVCCレベルまでプリチ
ャージするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、正の電荷を保持する第1の電極と、
第1の入力信号を入力する第2の電極とを有し、前記第
1の電極のレベルを昇圧する第1の昇圧用容量と、前記
第1の入力信号の立ち下がりよりも遅れて立ち上がる前
記第1の入力信号の逆相の第2の入力信号を出力する制
御回路と、正の電荷を保持する第1の電極と、前記制御
回路より出力される第2の入力信号を入力し、前記第1
の電極のレベルを昇圧する第2の昇圧用容量と、「前記
第2の昇圧用容量の第1の電極に接続され前記第1の入
力信号がハイレベル時に非導通状態、ローレベル時に導
通状態となるように導通を制御する制御電極と、電源電
位に接続された第1の電極と、前記第1の昇圧用容量の
第1の電極に接続された第2の電極とを有する第1のス
イッチ手段と」、前記第1の昇圧用容量の第1の電極に
接続され前記第1のスイッチ手段と相補的に導通を制御
する制御電極と、前記電源電位に接続された第1の電極
と、前記第2の昇圧用容量の第1の電極に接続された第
2の電極とを有する第2のスイッチ手段と、前記第1の
昇圧用容量の第1の電極に接続された出力端子とを、備
えている。
【0007】第2の発明は、正の電荷を保持する第1の
電極と、第1の入力信号を入力する第2の電極とを有
し、前記第1の電極のレベルを昇圧する第1の昇圧用容
量と、正の電荷を保持する第1の電極と、前記第1の入
力信号の逆相の第2の入力信号を入力し、前記第1の電
極のレベルを昇圧する第2の昇圧用容量と、「前記第2
の昇圧用容量の第1の電極に接続され前記第1の入力信
号がハイレベル時に非導通状態、ローレベル時に導通状
態となるように導通を制御する制御電極と、電源電位に
接続された第1の電極と、前記第1の昇圧用容量の第1
の電極に接続された第2の電極とを有する第1のスイッ
チ手段と」、「前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接
続された第1の電極と、前記第1の昇圧用容量の第1の
電極に接続された第2の電極とを有し、前記第2の入力
信号がハイレベルの時に非導通状態、ローレベルの時に
導通状態となる第2のスイッチ手段と」、前記第1の昇
圧用容量の第1の電極に接続され該第1の電極の電圧を
一定以下に保持するクランプ回路と、前記第1の昇圧用
容量の第1の電極に接続された出力端子とを、備えてい
る。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のように昇圧回路を
構成したので、第1の入力信号が“H”レベルの時、第
2の入力信号は“L”レベルとなり、第2の昇圧用容量
によって第2のスイッチ手段の第2の電極の電位が下が
るが、第2のスイッチ手段の制御電極に第1の昇圧用容
量によって昇圧されたレベルが入力され、第2のスイッ
チ手段が導通し、第2のスイッチ手段の第2の電極の電
位が、電源電位にまで上昇する。第1の入力信号が
“H”レベルから“L”レベルに変化した時、制御回路
は、第1の入力信号の立ち下がりよりも遅れて第2の入
力信号を“L”レベルから“H”レベルに変化させ、第
2のスイッチ手段を非導通状態にした後、第2の昇圧用
容量を昇圧して、第2の昇圧用容量の第1の電極に保持
された電荷が電源電位に抜けることを防止する。第2の
発明によれば、第1の入力信号が“H”レベルの時、出
力端子は第1の昇圧用容量によって昇圧され、第2の入
力信号は“L”レベルとなり、第2の昇圧用容量によっ
て第2のスイッチ手段の電位が下がるが、第2のスイッ
チ手段が導通して、第2のスイッチ手段の第2の電極の
電位が、その第1の電極にかけられた昇圧レベルの電位
よりも一定の電位だけ低い電位にまで上昇する。この
時、昇圧レベルが高すぎると、クランプ回路により一定
の電圧に保持して、第2のスイッチ手段の第1の電極の
電位が、第2のスイッチ手段が導通する電位以下の電位
に保持される。つまり、昇圧時、昇圧レベルが上がり過
ぎても、第1のスイッチ手段が導通状態にはならず、出
力端子に保持された電荷が電源電位に抜けるようなこと
はない。従って、前記課題を解決できるのである。
【0009】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す昇圧回路の回路図
であり、図2の従来の昇圧回路と同様の要素には同一の
符号を付している。本第1の実施例の昇圧回路が従来の
昇圧回路と異なる点は、第1の昇圧用容量としてのMO
S容量C1の第2の電極であるソースとドレインに入力
する第1の入力信号の立ち下がりよりも遅れて立ち上が
る第1の入力信号の逆相の第2の入力信号を出力する制
御回路10を設け、この制御回路10の出力を第2の昇
圧用容量であるMOS容量C2の第2の電極であるソー
スとドレインに入力するようにし、第2のスイッチ手段
としてのNMOS14の制御電極としてのゲートと第1
のスイッチ手段としてのNMOS3の第2の電極として
のソースを接続するようにしたことである。この昇圧回
路は、制御回路10を有している。制御回路10は、入
力端子VINに接続されたインバータ11、インバータ
11の出力側に接続されたインバータ12、及び入力端
子VINとインバータ12の出力側に接続された2入力
のNORゲート13とを有している。NORゲート13
の出力側には、MOS容量C2の第2の電極であるソー
スとドレインが接続されている。第1の昇圧用容量とし
てのMOS容量C1の第1の電極としてのゲートには、
NMOS14の制御電極としてのゲートが接続され、N
MOS14の第1の電極としてのドレインには電源電位
VCCが接続されている。
【0010】図5は、図1の昇圧回路の動作を説明する
ための図である。以下、この図を参照しつつ図1の昇圧
回路の動作の説明をする。初期状態において、入力端子
VINが“L”レベルとなっているため、ノードNAが
MOS容量C2によって昇圧されVCC+Vt+αのレ
ベルになり、NMOS3はオンし、出力端子VOUT
は、電源電位VCCレベルにまでプリチャージされてい
る。入力端子VINが“L”レベルから“H”レベルに
変化すると、インバータ2の出力は“L”レベルから
“H”レベルに変化し、MOS容量C1のゲートにチャ
ージされていた正の電荷により出力端子VOUTは昇圧
されVCC+Vt+αのレベルに達する。この時、制御
回路10の出力が“H”レベルから“L”レベルに変化
するため、ノードNAの電圧は、MOS容量C2により
VCC−Vt以下のレベルまで引き下げられるが、NM
OS14のゲートにはVCC+Vt+αレベルにまで昇
圧された出力端子VOUTの電圧がかけられ、NMOS
14がオンし、ノードNAは電源電位VCCレベルまで
プリチャージされる。
【0011】次に、入力端子VINが“H”レベルから
“L”レベルに変化すると、インバータ2の出力が
“H”レベルから“L”レベルに変化し、出力端子VO
UTはMOS容量C1によって引き下げられて電源電位
VCC以下のレベルになり、NMOS14はオフする。
インバータ11,12は、インバータ1,2と同等の遅
延時間を有するので、制御回路10の出力は、インバー
タ2の出力が“H”レベルから“L”レベルに変化した
後、“L”レベルから“H”レベルに変化する。そし
て、ノードNAのレベルは、MOS容量C2によって電
源電位VCCレベルからVCC+Vt+αのレベルに達
する。それにより、NMOS3がオンし、出力端子VO
UTは、電源電位VCCレベルにまでプリチャージされ
る。ここで、制御回路10の出力を少し遅らせているの
は、出力端子VOUTの昇圧レベルが下がり、NMOS
14がオフしてからでないとノードNAの電荷がNMO
S14を通して電源電位VCCに抜けてしまうからであ
る。以上のように、本第1の実施例の昇圧回路では、以
下の利点がある。 (a) ノードNAのプリチャージレベルを、昇圧ノー
ドのレベルを使って電源電位VCCにすることにより、
低電源電圧下でもノードNAの昇圧レベルを十分確保す
ることができる。それにより、出力端子VOUTのプリ
チャージレベルも十分確保することができ、出力端子V
OUTの十分な昇圧が可能となる。 (b) ノードNAのプリチャージに出力端子VOUT
自身のレベルを使っているので、ノードNAを電源電位
VCCレベルにするための複雑な回路が不用となる。
【0012】第2の実施例 図6は第2の実施例を示す昇圧回路の回路図であり、図
2の従来の昇圧回路と同様の要素には同一の符号を付し
ている。本第2の実施例の昇圧回路が従来の昇圧回路と
異なる点は、出力端子VOUTを第2のスイッチ手段と
してのNMOS4の第1の電極としてのドレインに接続
するようにし、さらに第1の昇圧用容量としてのMOS
容量C1の第1の電極に接続され、この第1の電極の電
圧を一定以下に保持するクランプ回路20を設けたこと
である。本第2の実施例の昇圧回路は、出力端子VOU
Tに接続されたクランプ回路20を有している。このク
ランプ回路20では、2つのダイオード接続されたNM
OS21とNMOS22が直列に接続されている。NM
OS21は出力端子VOUTに接続され、NMOS22
は電源電位VCCに接続されている。インバータ2の出
力信号は、MOS容量C1への第1の入力信号であり、
インバータ1の出力信号は、この第1の入力信号の逆相
の第2の入力信号である。
【0013】図7は、図6の昇圧回路の動作を説明する
ための図である。以下、この図を参照しつつ図7の昇圧
回路の動作の説明をする。初期状態において、入力端子
VINが“L”レベルとなっているため、ノードNAが
MOS容量C2によって昇圧されVCC+Vt+αのレ
ベルになり、NMOS3はオンし、出力端子VOUT
は、電源電位VCCレベルにまでプリチャージされてい
る。入力端子VINが“L”レベルから“H”レベルに
変化すると、インバータ2の出力は“L”レベルから
“H”レベルに変化し、MOS容量C1にチャージされ
ていた電荷により出力端子VOUTは昇圧されVCC+
Vt+αのレベルに達する。この時、インバータ1の出
力が“H”レベルから“L”レベルに変化するため、ノ
ードNAのレベルは、MOS容量C1によってVCC−
Vt以下のレベルまで引き下げられるが、NMOS4の
ドレインにはVCC+Vt+αレベルにまで昇圧された
電圧がかけられているので、NMOS4がオンし、その
順方向電圧Vtだけ低いレベル、つまりVCC+αレベ
ルまでプリチャージされる。
【0014】次に、入力端子VINが“H”レベルから
“L”レベルに変化するとインバータ2の出力が“H”
レベルから“L”レベルに変化し、出力端子VOUTは
MOS容量C2によって引き下げられて電源電位VCC
以下のレベルになる。この時、インバータ1の出力が
“L”レベルから“H”レベルに変化するため、ノード
NAはMOS容量C2によってVCC+αレベルから昇
圧されてVCC+Vt+αに達する。それにより、NM
OS3がオンし、出力端子VOUTは電源電位VCCレ
ベルにまでプリチャージされる。クランプ回路20は、
出力端子VOUTの昇圧レベルが上がり過ぎるのを抑え
るための回路である。以下、クランプ回路20の動作を
説明する。出力端子VOUTの昇圧レベルが上がり過ぎ
てVCC+2Vt以上になると、NMOS21及びNM
OS22のゲートとソース間の電圧Vgsが共に順方向電
圧Vt以上になるため、NMOS21とNMOS22が
共にオンする。すると、出力端子VOUTの出力ノード
から電源電位VCCに電流が流れて、出力端子VOUT
の電位が電源電位VCCよりも一定の電位だけ高い電位
VCC+Vt+αになり、出力ノードの電位がVCC+
2Vt以上にならない。その結果、ノードNAはVCC
+αに下がり、NMOS3はオフ状態となり、出力端子
VOUTの電位の昇圧レベルは、一定の電圧VCC+V
t+αに保持され、出力端子VOUTの電荷がNMOS
3を通して電源電位VCCに抜けてしまうのを防止す
る。
【0015】以上のように、本第1の実施例の昇圧回路
では、以下の利点がある。 (a) ノードNAのプリチャージレベルを昇圧を出力
端子VOUT自身の昇圧レベルから供給するようにして
いるため、ノードAを電源電位VCCレベル以上から昇
圧することができるため、低電源電圧下でもノードNA
の昇圧を第1の実施例に比べてより確実にすることがで
きる。 (b) 第1の実施例のような制御回路10が不用とな
り、より簡単なクランプ回路20を用いるだけなので、
より簡単な回路で実現することができる。なお、本発明
は、上記実施例に限定されず種々の変形が可能である。
その変形例としては、例えば次のようなものがある。 (1) 図6中のNMOS4は、PN接合のダイオード
であってもよい。 (2) 図1、図6中のNMOS3、NMOS14,N
MOS4はバイポーラトランジスタであってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1の昇圧用容量に入力される第1の入力信
号の立ち下がりよりも遅れて立ち上がる第1の入力信号
の逆相の第2の入力信号を出力する制御回路と、第2の
昇圧用容量の第1の電極に接続され第1の入力信号がハ
イレベル時に非導通状態、ローレベル時に導通状態とな
るように導通を制御する制御電極と、電源電位に接続さ
れた第1の電極と、第1の昇圧用容量の第1の電極に接
続された第2の電極とを有する第1のスイッチ手段と、
第1の昇圧用容量の第1の電極に接続され第1のスイッ
チ手段と相補的に導通を制御する制御電極と、電源電位
に接続された第1の電極と、第1の昇圧用容量の第1の
電極に接続された第2の電極とを有する第2のスイッチ
手段とを設けたので、電源電位のレベルから確実に昇圧
でき、電源電位のレベルが低い時でも容易に昇圧でき
る。第2の発明によれば、第1の昇圧用容量と、第2の
昇圧用容量と、第2の昇圧用容量の第1の電極に接続さ
れ第1の入力信号がハイレベル時に非導通状態、ローレ
ベル時に導通状態となるように導通を制御する制御電極
と、電源電位に接続された第1の電極と、第1の昇圧用
容量の第1の電極に接続された第2の電極とを有する第
1のスイッチ手段と、第1の昇圧用容量の第1の電極に
接続された第1の電極と、第1の昇圧用容量の第1の電
極に接続された第2の電極とを有し、第2の入力信号が
ハイレベルの時に非導通状態、ローレベルの時に導通状
態となる第2のスイッチ手段と、第1の昇圧用容量の第
1の電極に接続され該第1の電極の電圧を一定以下に保
持するクランプ回路とを設けたので、電源電位のレベル
よりも高いレベルから確実に昇圧でき、電源電位のレベ
ルが低い時でも確実に昇圧できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す昇圧回路の回路図
である。
【図2】従来の昇圧回路の回路図である。
【図3】図2の昇圧回路の動作を説明するための図であ
る。
【図4】従来の複雑な昇圧回路の回路図である。
【図5】図1の昇圧回路の動作を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例を示す昇圧回路の回路図
である。
【図7】図6の昇圧回路の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1,2 インバータ C1 MOS容量(第1の昇圧用容
量) C2 MOS容量(第2の昇圧用容
量) 3 NMOS(第1のスイッチ手
段) 4,14 NMOS(第2のスイッチ手
段) 10 制御回路 20 クランプ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正の電荷を保持する第1の電極と、第1
    の入力信号を入力する第2の電極とを有し、前記第1の
    電極のレベルを昇圧する第1の昇圧用容量と、 前記第1の入力信号の立ち下がりよりも遅れて立ち上が
    る前記第1の入力信号の逆相の第2の入力信号を出力す
    る制御回路と、 正の電荷を保持する第1の電極と、前記制御回路より出
    力される第2の入力信号を入力し、前記第1の電極のレ
    ベルを昇圧する第2の昇圧用容量と、 前記第2の昇圧用容量の第1の電極に接続され前記第1
    の入力信号がハイレベル時に非導通状態、ローレベル時
    に導通状態となるように導通を制御する制御電極と、電
    源電位に接続された第1の電極と、前記第1の昇圧用容
    量の第1の電極に接続された第2の電極とを有する第1
    のスイッチ手段と、 前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接続され前記第1
    のスイッチ手段と相補的に導通を制御する制御電極と、
    前記電源電位に接続された第1の電極と、前記第1の昇
    圧用容量の第1の電極に接続された第2の電極とを有す
    る第2のスイッチ手段と、 前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接続された出力端
    子とを、 備えたことを特徴とする昇圧回路。
  2. 【請求項2】 正の電荷を保持する第1の電極と、第1
    の入力信号を入力する第2の電極とを有し、前記第1の
    電極のレベルを昇圧する第1の昇圧用容量と、 正の電荷を保持する第1の電極と、前記第1の入力信号
    の逆相の第2の入力信号を入力する第2の電極とを有
    し、前記第1の電極のレベルを昇圧する第2の昇圧用容
    量と、 前記第2の昇圧用容量の第1の電極に接続され前記第1
    の入力信号がハイレベル時に非導通状態、ローレベル時
    に導通状態となるように導通を制御する制御電極と、電
    源電位に接続された第1の電極と、前記第1の昇圧用容
    量の第1の電極に接続された第2の電極とを有する第1
    のスイッチ手段と、 前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接続された第1の
    電極と、前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接続され
    た第2の電極とを有し、前記第2の入力信号がハイレベ
    ルの時に非導通状態、ローレベルの時に導通状態となる
    第2のスイッチ手段と、 前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接続され該第1の
    電極の電圧を一定以下に保持するクランプ回路と、 前記第1の昇圧用容量の第1の電極に接続された出力端
    子とを、 備えたことを特徴とする昇圧回路。
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