JPH0876353A - 位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents

位相シフトマスクの製造方法

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JPH0876353A
JPH0876353A JP23970194A JP23970194A JPH0876353A JP H0876353 A JPH0876353 A JP H0876353A JP 23970194 A JP23970194 A JP 23970194A JP 23970194 A JP23970194 A JP 23970194A JP H0876353 A JPH0876353 A JP H0876353A
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Tadao Yasusato
直生 安里
Shinji Ishida
伸二 石田
Yoko Iwabuchi
陽子 岩渕
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハーフトーン型位相シフトマスクの製法にお
いて、基板のエッチングを防止して解像特性のずれを防
止する。 【構成】 透明基板1上に、膜厚50ÅのCrからなる
第1の半透明膜2aと、膜厚1500ÅのMoSiON
からなる第2の半透明膜2bを成膜する〔図1
(a)〕。感光性樹脂4を塗布し、電子描画する〔図1
(b)〕。現像後、異方性エッチングにより第2の半透
明膜2bをエッチングする〔図1(c)〕。ウエット法
により第1の半透明膜2aをエッチングする〔図1
(d)〕。感光性樹脂4を剥離する〔図1(e)〕。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置製造に用いる
位相シフトマスクの製造方法に関し、特にハーフトーン
型の位相シフトマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体素子の製造工程において
は、半導体基板上にパターンを形成するために、光リソ
グラフィ技術を用いている。光リソグラフィでは、縮小
投影露光装置によりフォトマスク(透明領域と不透明領
域からなるパターンを有する透明基板であり、縮小率が
1でない場合は特にレチクルとも呼ばれるがここではい
ずれもマスクと呼ぶことにする)のパターンを、半導体
基板上に塗布された感光性樹脂に転写し、現像により感
光性樹脂を所定のパターンに加工する。
【0003】従来の光リソグラフィ技術においては、露
光装置のNA(Numerical Aperture;開口数)を高める
ことにより半導体素子パターンの微細化に対応してき
た。しかし、露光装置の高NA化により解像力は向上す
るものの、逆に焦点深度は減少し、焦点深度の点で更な
る微細化が困難となってきた。そこで、位相シフトマス
ク技術が開発され、実用化されてきている。位相シフト
マスクは、一般にマスクを透過する光の位相を制御し、
結像面での光強度分布を改善する技術である。
【0004】位相シフトマスク技術としては各種方式の
ものが提案されているが、なかでもコンタクトホールパ
ターンのような孤立パターンに対して有効な、例えば特
開平4−162039に示されている、ハーフトーン方
式の位相シフトマスクが注目されている。
【0005】通常のマスクは、石英等の透明基板上にク
ロム(Cr)からなる遮光膜パターンを設けたものであ
り、一方、ハーフトーン方式と呼ばれる位相シフトマス
クは、透明基板上に酸化クロム等の所定の膜厚の半透明
膜パターンを設けたものである。すなわち、通常マスク
では、透明基板上に、透明領域と不透明領域とが設けら
れ、ハーフトーン方式位相シフトマスクでは、透明領域
と半透明領域とが設けられる。
【0006】そして、位相シフトマスクでは透明領域と
半透明領域を透過する光の位相を互いに180度異なる
ようにしている。そのため、結像面上では透明領域と半
透明領域の光が打ち消し合い、プロファイルの急峻な光
強度分布が得られ、従来マスクよりも焦点深度や解像度
を向上させることができる。
【0007】次に、このハーフトーン方式の位相シフト
マスクおよびその製造方法について図面を参照して説明
する。ハーフトーン方式の位相シフトマスクは、位相シ
フト部が透明な位相シフト層と半透明層との2層膜によ
って構成される2層膜方式と、位相シフト層が半透明膜
によって構成される単層膜方式とに大別される。前者に
はまた成膜型と基板掘り下げ型とがある。図4(a)、
(b)に示されたものが2層膜方式のものであり、図4
(c)に示されたものが単層膜方式のものである。
【0008】図4(a)に示すものでは、石英等の透明
基板1上に、200Å程度の極薄いCr等の半透明膜2
〔Crは遮光材料であるがここでは通常マスク(透過率
1%程度)と同程度の透過率の膜を遮光膜とし、通常マ
スク以上の透過率の膜を半透明膜とする〕と、SiO2
等の透明膜3を有している。
【0009】この構造の位相シフトマスクにおいては、
半透明領域の透過率は半透明膜2の膜厚で制御し、位相
シフト量は透明膜3の膜厚で制御する(半透明膜2の膜
厚およびその屈折率により半透膜2だけでも20〜30
度程度の位相差が生じるのでこの分を考慮して、全体で
180度になるように透明膜3の膜厚を制御する)。よ
って、この構造の露光特性上の利点は、 半透明領域の透過率を広範囲にかつ精度よく制御でき
る、 位相シフト量を精度よく制御できる、点である。
【0010】次に、この構造のマスクの製造方法につい
て説明する。まず、石英等の透明基板1上に、200〜
300Å程度の極薄いCrの半透明膜2を成膜し、さら
にこの上にSOG(spin on glass 法によるSiO2
膜)等の透明膜を成膜したマスクブランクを作製する。
次に、このマスクブランクに感光成樹脂を塗布し、マス
クパターンを描画し、現像により所定のパターンのマス
クを形成する。そして、CHF3 あるいはCF4 ガスを
用いたドライエッチングにより透明膜(SiO2)のエ
ッチングを行う。
【0011】このとき、その下の半透明膜(Cr)がエ
ッチングストッパーとなるため、透明基板1にダメージ
を与えることなく容易にエッチングできる。そして、半
透明膜をウエットエッチングにより除去した後、感光性
樹脂を剥離すれば図4(a)に示される位相シフトマス
クが作製される。
【0012】図4(b)には、基板掘り下げ型の位相シ
フトマスクの例が示されており、この型のものでは、同
図に示されるように、透明基板1表面に半透明膜2を設
け、透明基板を掘って位相シフト量を制御する。この構
造のマスクにおいては、マスク寸法精度が高いという利
点がある。すなわち、きわめて薄い半透明膜のパターン
寸法を制御すれば、基板のエッチング時にはこの半透明
膜がマスクとなるため、基板のエッチング部分の寸法の
ばらつきを少なくすることができる。
【0013】この構造の位相シフトマスクの製造方法
は、まず透明基板1上に極めて薄い(200〜300
Å)Crの半透明膜2を成膜したマスクブランクを作製
する。そして、感光性樹脂を塗布し、マスクパターンの
描画を行い、現像後、半透明膜2のエッチングを行う。
エッチングは、Cl2 ガスを用いたドライエッチングあ
るいはウェットエッチングにより行うが、半透明膜2は
きわめて薄いので、ウェットエッチングでも十分な精度
で加工できる。そして、透明基板1をCHF3 あるいは
CF4 ガスを用いたドライエッチングで位相差が180
度生じるように3000Å程度の深さにエッチングす
る。
【0014】図4(a)、(b)に示した2層膜型のハ
ーフトーン方式位相シフトマスクでは、位相シフト量が
屈折率の低い(SiO2 で1.5以下)透明膜の厚さに
よって制御されるため、位相シフト部の膜厚が厚くなり
〔i線(λ=365nm)を用いる場合で3000Å以
上〕、露光特性、特に解像特性が悪化するという欠点が
ある。なお、ハーフトーン方式以外の位相シフトマスク
は、すべて位相シフト部が透明膜によって構成されるた
め同様の不具合を持っている。
【0015】一方、単層膜型ハーフトーン方式のマスク
は、図4(c)に示すように、CrON(酸窒化クロ
ム)あるいはMoSiON(酸窒化モリブデンシリサイ
ド)等の1種類の材料の半透明膜2のみで、透過率と位
相差を同時に制御する構造となっている。この構造のマ
スクにおいては、この半透明膜の屈折率が通常2以上と
大きいためその厚さを1500Å程度と、通常マスクの
遮光膜(1000Å)の膜厚の1.5倍程度に抑えるこ
とができ、マスクの立体的構造(半透明膜2開口部の断
面形状)が解像特性に与える影響を低く抑えることがで
きる。
【0016】この構造のマスクの製造方法は、まず透明
基板1上にCrあるいはMoSiのスパッタを行い、こ
のときO2 (酸素)およびN2 (窒素)ガスを加えるこ
とにより、ある一定の組成のCrONあるいはMoSi
ONを所定の膜厚に成膜して半透明膜2を形成し、マス
クブランクを作製する。そして、通常マスクの場合と同
様に、1回のリソグラフィおよびエッチング工程によ
り、マスクパターンを作製する。
【0017】ここで、Cr系の膜であればCl2 (塩
素)ガス、MoSi系の材料であればC(炭素)および
F(フッ素)を含むCF4 またはCHF3 ガスあるいは
SF6ガスによりエッチングが可能である。このよう
に、この型の位相シフトマスクは通常マスクと同程度の
工程により作製できるという、マスク製造面での利点も
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した、図4
(a)、(b)に示した構造のマスクにおいては、マス
クが厚膜の構造となるため、その構造に起因する問題が
生じていた。すなわち、これらのマスクでは透明膜3あ
るいは透明基板1を3000Å以上エッチングしていた
が、一般にこのような厚い膜を垂直に開孔することは困
難で通常段差部分の側壁にテーパーが形成される。とこ
ろが、よく知られているように、この構造のマスクにお
いては、透明膜や透明基板のエッチング形状がテーパー
を持つほど、転写されるパターン寸法は小さくなる。
【0019】一方、図4(c)に示される従来の単層膜
型ハーフトーン位相シフトマスクにおいては、MoSi
ONのように、Fを含んだガスのドライエッチングによ
りエッチング可能な材料を用いた場合、感光性樹脂との
選択比は十分とれるためマスク寸法の精度は良好となる
ものの、透明基板1の材料である石英(SiO2 )も同
じくエッチングされるため、マスク製造上の誤差が大き
くなり、本来のハーフトーンマスクの性能が得られてい
なかった。
【0020】すなわち、透明基板1が削られると、その
分位相差が当初の設定値である180度からずれること
になる(石英の屈折率は約n=1.46なので100Å
エッチングされると位相差のずれは4.6度となる)。
そして、一般によく知られているように、位相シフトマ
スクにおいては、位相差のずれはフォーカス特性(フォ
ーカス位置と転写される寸法の関係)に大きな悪影響を
及ぼすので、位相差の誤差許容範囲は±5度以内とされ
ており、したがって透明基板1のエッチングは数10Å
以下に抑えることが必要である。
【0021】なお、例えば特開平4−359254号公
報には、透過型の位相シフトマスクにおいて位相シフト
層となる透明膜の下層にエッチングストッパーとなる透
明膜を設けることが示されているが、このような製造方
法を、このハーフトーン方式に適用して、透明基板とM
oSiONの半透明膜の間に、エッチングストッパーを
設けても基板エッチング防止の目的は達成されない。
【0022】それは、エッチングストッパーとなる透明
膜は金属酸化物等により形成される膜であるため、ハー
フトーンマスクの半透明膜とのエッチング選択比はとれ
ず、そのためエッチングストッパーは数10Åエッチン
グされることになり、結局図4(c)の従来例の場合と
同様に透過率および位相差に誤差が生じることになるか
らである。
【0023】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、位相シフト
層を薄膜に形成することのできる単層膜型のハーフトー
ン方式位相シフトマスクにおいて、基板のエッチングを
防止できるようにして高精度でかつ再現性の高いマスク
を提供し得るようにすることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、(1)透明基板上に、透明乃至半
透明の第1の位相シフト層を形成する工程と、(2)前
記第1の位相シフト層上に、この位相シフト層とはエッ
チング性を異にし、かつ、この位相シフト層より十分に
膜厚の厚い半透明の第2の位相シフト層を形成する工程
と〔図1(a)、図2(a)、図3(a)〕、(3)前
記第2の位相シフト層上に、透明領域を形成すべき領域
上に開口を有するエッチングマスクを形成する工程と、
(4)異方性があり、かつ、前記第1の位相シフト層に
対して選択性のあるエッチング法にて第2の位相シフト
層を選択的にエッチングする工程と〔(c)図〕、
(5)前記第(4)の工程の結果露出した前記第1の位
相シフト層を等方性のエッチング法にてエッチングする
工程と〔(d)図〕、を備える位相シフトマスクの製造
方法、が提供される。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1(a)〜(e)は、本発明の第1
の実施例の製造方法を工程順に示した断面図である。ま
ず、図1(a)に示すように、石英の透明基板1上にス
パッタ法によりCrを50Å厚に成膜して第1の半透明
膜2aを形成し、続いて同じくスパッタ法によりMoS
iONを1500Å厚に成膜して第2の半透明膜2bを
形成してマスクブランケットを製作する。MoSiON
は、酸素(O2 )ガスおよび窒素(N2 )ガスを流しな
がらMoSiをスパッタして成膜した。
【0026】第2の半透明膜2bの材料としては、 通常の光マスクの遮光膜(Cr)と同程度の膜厚で
80〜97%の遮光性があり、かつ、180度近くの位
相シフトを与えることができる(すなわち、屈折率:n
>2)、 ドライエッチングが容易である、の条件を満たして
いることが必要である。この条件を満たすものとして
は、MoSi、WSi、TiSiの酸化物、窒化物、酸
窒化物等があり、これらは、酸素ガスおよび/または窒
素ガスを供給しつつ、各シリサイドをスパッタすること
により形成することができる。。
【0027】図1(a)に示されるマスクブランクにお
いて、第1の半透明膜2aおよび第2の半透明膜2bか
らなる半透明膜により透過率が所定値なされるとともに
位相シフト量は180度になされている。すなわち、透
明基板1の透過率を100%としたとき、第2の半透明
膜2b/第1の半透明膜2a/透明基板1の透過率Tは
3〜20%の範囲に設定され、かつ第1の半透明膜2a
および第2の半透明膜2bを透過する光と透過しない光
に180度の位相差を生じさせている。
【0028】次に、図1(b)に示すように、感光性樹
脂4を塗布し、電子線描画装置によりマスクパターンの
描画を行う。次に、図1(c)に示すように、感光性樹
脂4の現像後、下記条件のドライエッチングにより、第
2の半透明膜2bをエッチングする。このとき、第1の
半透明膜2aはエッチングストッパーとなる。 ガス:SF6 エッチングパワー:300W 圧力:200mTorr ガス流量:30sccm
【0029】次に、図1(d)に示すように、硝酸第2
セリウムアンモン水溶液と過塩素酸の混合液を用いたウ
エットエッチングにより第1の半透明膜2aを除去す
る。そして、最後に感光性樹脂4を剥離すれば、図1
(e)に示すように、本実施例の位相シフトマスクの製
造が完了する。
【0030】本実施例においては、第1の半透明膜2a
のエッチングの際に、等方性エッチングのためその膜厚
と同程度のサイドエッチングが生じるが、第1の半透明
膜2aは十分薄くマスク寸法は第2の半透明膜2bで実
質的に規定されるため、寸法精度の問題は生じない。
【0031】[第2の実施例]次に、図2を参照して本
発明の第2の実施例について説明する。図2(a)〜
(e)は、本発明の第2の実施例の製造方法を工程順に
示した断面図である。まず、図2(a)に示すように、
石英の透明基板1上に、膜厚300ÅのCrOからなる
第1の半透明膜2aと、膜厚1000ÅのMoSiON
からなる第2の半透明膜2bを順次成膜する。
【0032】次に、図2(b)に示すように、感光性樹
脂4を塗布し、マスクパターンの描画を行う。続いて、
図2(c)に示すように、感光性樹脂4を現像した後、
SF6 を用いて第2の半透明膜2bをドライエッチング
する。そして、図3(d)に示すように、第1の半透明
膜をウエットエッチングにより除去し、最後に図2
(e)に示すように、感光性樹脂4を剥離する。この場
合にも、第1の半透明膜2aは第2の半透明膜に比べ薄
いので、マスク寸法は第2の半透明膜2bで決定され、
第1の半透明膜2aのサイドエッチングはほとんど問題
にならない。しかし、第1の半透明膜2aを途中まで異
方性のドライ法によりエッチングし最後の部分のみをウ
エット法により除去するようにしてサイドエッチングの
影響を最小限に留めるようにすることもできる。
【0033】本実施例においては、第1の半透明膜2a
の透過性が比較的高いので、第1の半透明膜と第2の半
透明膜の厚さを変えることにより(第1の半透明膜を厚
くしたら、合計の位相差が180度になるように第2の
半透明膜を薄くする必要がある)、位相シフトマスクの
透過率をある程度の範囲(第1および2の半透明膜それ
ぞれ単独場合の値)で容易に変更できるという利点があ
る。ただし、第1の半透明膜2aの厚さが厚くなりすぎ
ると、この膜がマスク寸法に影響するようになるので、
第1の半透明膜2aの膜厚は第2の半透明膜2bより薄
くする必要がある。
【0034】[第3の実施例]次に、図3を参照して本
発明の第3の実施例について説明する。図3(a)〜
(e)は、本発明の第3の実施例の製造方法を工程順に
示した断面図である。まず、図3(a)に示すように、
石英の透明基板1上に、200Å厚のSnO2 からなる
透明膜3と、1300Å厚のMoSiONからなる半透
明膜2とをそれぞれスパッタ法により成膜する。
【0035】図3(a)に示されるマスクブランクにお
いて、透明膜3および半透明膜2からなる半透明膜によ
り透過率が所定値なされるとともに位相シフト量は18
0度になされている。すなわち、透明基板1の透過率を
100%としたとき、透明膜3/半透明膜2/透明基板
1の透過率Tは3〜20%の範囲に設定され、かつ透明
膜3および半透明膜2を透過する光と透過しない光に1
80度の位相差を生じさせている。
【0036】次に、図3(b)に示すように、感光性樹
脂4を塗布し、電子線描画装置によりマスクパターンの
描画を行う。次いで、図3(c)に示すように、感光性
樹脂4の現像後、SF6 ガスを用いたドライエッチング
により、半透明膜2をエッチングする。このとき、透明
膜3がエッチングストッパーとなる。続いて、図3
(d)に示すように、ウエットエッチングにより透明膜
3を除去する。そして、最後に、図3(e)に示すよう
に感光性樹脂4を剥離して、位相シフトマスクを製造す
る。
【0037】なお、本実施例では透明膜3をエッチング
ストッパーとしているが、同じく透明膜をエッチングス
トッパーとして用いる特開平4−359254号公報に
示された従来例のものとは基本的に異なっている。すな
わち、この従来例ではエッチングストッパー層は基本的
には基板の一部と見做される層であってそれにより生じ
る位相差および透過率差は問題とならない膜であるのに
対し、本実施例の透明膜は制御された位相差および透過
率差を生じさせる膜として利用している。
【0038】そして、従来例ではこのエッチングストッ
パーがエッチングされた場合には基板がエッチングされ
たのと同様の効果が生じて位相差のずれの原因となる
が、本発明の場合にはその後にエッチングストッパー自
体を除去するため、この膜が半透明膜のドライエッチン
グ工程時に多少のエッチングを受けることがあっても、
解像特性が悪影響を受けたりマスク間の特性のばらつき
が大きくなったりすることはない。なお、第1の位相シ
フト層を形成するための材料としては、実施例で説明し
たものの外、CrON、CrN等の半透明膜、、ITO
等の透明膜を用いることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、半透明
膜をエッチング性の異なる2層の位相シフト層によって
構成し、上層の膜を異方性エッチングによりそして下層
の膜を等方性エッチングにより加工して、単層型(すな
わち、半透明膜により位相シフトを行わせる型)ハーフ
トーン方式の位相シフトマスクを形成するものであるの
で、透明基板がエッチングされることがなくなり、膜厚
の薄い位相シフト層を有するマスクを高い精度でかつ再
現性よく製造することができるようになり、良好な露光
特性の位相シフトマスクを安定して製造することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図2】本発明の第2の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図3】本発明の第3の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図4】従来のハーフトーン方式位相シフトマスクの断
面図。
【符号の説明】
1 透明基板 2 半透明膜 2a 第1の半透明膜 2b 第2の半透明膜 3 透明膜 4 感光性樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)透明基板上に、透明乃至半透明の
    第1の位相シフト層を形成する工程と、 (2)前記第1の位相シフト層上に、この位相シフト層
    とはエッチング性を異にし、かつ、この位相シフト層よ
    り十分に膜厚の厚い半透明の第2の位相シフト層を形成
    する工程と、 (3)前記第2の位相シフト層上に、透明領域を形成す
    べき領域上に開口を有するエッチングマスクを形成する
    工程と、 (4)異方性があり、かつ、前記第1の位相シフト層に
    対して選択性のあるエッチング法にて第2の位相シフト
    層を選択的にエッチングする工程と、 (5)前記第(4)の工程の結果露出した前記第1の位
    相シフト層を等方性エッチング法にてエッチングする工
    程と、を備えることを特徴とする位相シフトマスクの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 Cr、CrO、CrON、CrN、Sn
    2 、ITOの中のいずれかを被着して前記第1の位相
    シフト層を形成することを特徴とする請求項1記載の位
    相シフトマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第(2)の工程における第2の位相
    シフト層の形成方法が、高融点金属シリサイドを酸素ガ
    スおよび/または窒素ガスを供給しつつスパッタするも
    のであることを特徴とする請求項1記載の位相シフトマ
    スクの製造方法。
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