JPH10186632A - ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク

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JPH10186632A
JPH10186632A JP27442997A JP27442997A JPH10186632A JP H10186632 A JPH10186632 A JP H10186632A JP 27442997 A JP27442997 A JP 27442997A JP 27442997 A JP27442997 A JP 27442997A JP H10186632 A JPH10186632 A JP H10186632A
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phase shift
shift mask
blank
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zirconium
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JP27442997A
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Takashi Haraguchi
崇 原口
Kinji Okubo
欽司 大久保
Tadashi Matsuo
正 松尾
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光光(KrFエキシマレーザーのみならず
ArFエキシマレーザー)での位相シフトマスクとして
の光学定数を満たし、且つ露光光での反射率や検査波長
での透過率を制御できるハーフトーン型位相シフトマス
ク及び位相シフトマスク用ブランクを提供することを目
的とする。 【解決手段】 透光性基板21上に露光光に対して透明
領域28と半透明領域27を有するハーフトーン型位相
シフトマスク及びマスク用ブランクであって、半透明領
域27は単層もしくは2層以上の多層膜からなり、少な
くとも1層がジルコニウムシリサイド化合物薄膜で形成
されている。さらに、ジルコニウムシリサイド化合物薄
膜はジルコニウムシリサイド化合物薄膜の単層膜もしく
は多層膜よりなり、ジルコニウムシリサイド化合物薄膜
がジルコニウム、珪素、酸素、窒素及びハロゲン元素か
らなる群から選択された化合物薄膜から形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造プロセ
ス中のフォトリソグラフィ工程においてパターンを形成
する際の露光転写用フォトマスクに関するものであり、
特にハーフトーン型位相シフトフォトマスク又はそれを
製造するためのブランクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトマスクでは微細なパターン
の投影露光に際し近接したパターンはマスクの光透過部
を通過した光が回折し、干渉し合うことによってパター
ン境界部での光強度を強め合いフォトレジストが感光す
るため、ウェハー上に転写されたパターンが分離解像し
ないという問題が生じていた。この現象は露光波長に近
い微細なパターンほどその傾向が強く、原理的には従来
のフォトマスクと従来の露光光学系では光の波長以下の
微細パターンを解像することは不可能であった。
【0003】そこで、隣接するパターンを透過する投影
光の位相差を互いに180度とすることにより微細パタ
ーンの解像力を向上させるという、位相シフト技術を用
いた位相シフトマスクが開発された。すなわち、隣接す
る開口部の片側に位相シフト部を設けることにより、透
過光が回折し干渉し合う際、位相が反転しているために
境界部の光強度は弱め合い、その結果転写パターンは分
離解像する。この関係は焦点の前後でも成り立っている
ため、焦点が多少ずれていても解像度は従来法よりも向
上し、焦点裕度が改善される。
【0004】上記のような位相シフト法はIBMのLe
vensonらによって提唱され、特開昭58−173
744号公報や、原理では特公昭62−50811号公
報に記載されている。パターンを遮光層で形成する場合
は、遮光パターンに隣接する開口部の片側に位相シフト
部を設けて位相反転させるが、遮光層が完全な遮光性を
持たず、且つ、この半透明遮光層によって位相が反転さ
れる場合にも、同様な解像度向上効果が得られ、この場
合は特に孤立パターンの解像度向上に有効である。
【0005】図6(a)〜(c)はハーフトーン型位相
シフトマスクを使ってウエハー上に投影露光する際の解
像性を説明するための図である。この図よりマスク面に
対して垂直に入射した露光光のうち、露光光I及びIII
は半透明パターン32を通る際に振幅が減衰するが、8
%程度の光が透過する。露光光IIは透光性基板31を1
00%近く通過する透過光であるため、ウエハー上での
露光光の振幅分布は図6(b)のようになる。ここで、
光の振幅の2乗が光強度に比例するという関係から、ウ
ェハー面上に投影される露光光の強度分布は図6(c)
のようになり、半透明パターン32と透過領域との境界
部の光強度は0になる。このことからパターンエッジの
コントラストが向上し、パターンの解像度は向上する。
さらに、焦点の前後においても同様な効果が維持される
ため、多少の焦点ズレがあっても解像度が上がり、よっ
て焦点裕度が向上する効果が得られる。
【0006】このような効果を与える位相シフトマスク
を一般にハーフトーン型と称する。
【0007】ハーフトーン型位相シフトマスク(マスク
用ブランクを含む)では、本来の位相シフトマスクとし
ての光学的条件である位相反転量:180度及び露光波
長での透過率:5〜15%の他に、露光波長での反射
率、検査波長での透過率を出来る限り低くする必要があ
る。
【0008】この理由として、露光波長での反射率が高
いとパターンをシリコンウエハに転写する際多重反射が
生じ、パターン精度が低下してしまう。また、検査波長
での透過率が高いと検査時に十分なコントラストを得る
ことができず、欠陥検査や寸法検査が困難となる。
【0009】また、年々の半導体集積回路の微細化に伴
い、現在ハーフトーン型位相シフトマスクは従来のi線
より更に波長の短いKrFエキシマレーザーに対応する
位相シフトマスクの需要が大きくなってきている。そし
てKrF以降の世代ではArFエキシマレーザを用いた
露光技術が用いられると予想されている。ArFエキシ
マレーザー露光に対応した位相シフトマスクとしては、
クロム化合物膜を用いたもの等が開発中であるが膜の透
明性(検査波長での透過率が高い)、耐光性など種々の
問題が指摘されており、実用化レベルでの位相シフトマ
スクは未開発の状況である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みなされたものであり、露光光(KrFエキシマレ
ーザーのみならずArFエキシマレーザー)での位相シ
フトマスクとしての光学定数を満たし、且つ露光光での
反射率や検査波長での透過率を制御できるハーフトーン
型位相シフトマスク及び位相シフトマスク用ブランクを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を解決するために、まず請求項1においては、透光性基
板上に露光光に対して透明領域と半透明領域を有するハ
ーフトーン型位相シフトマスクのマスク用ブランクにお
いて、前記半透明領域は単層もしくは2層以上の膜で構
成されており、少なくとも1層以上がジルコニウムシリ
サイド化合物薄膜よりなることを特徴とするハーフトー
ン型位相シフトマスク用ブランクとしたものである。
【0012】また、請求項2においては、前記ジルコニ
ウムシリサイド化合物薄膜はジルコニウムシリサイド化
合物薄膜の単層膜もしくは多層膜よりなることを特徴と
する請求項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク用
ブランクとしたものである。
【0013】また、請求項3においては、前記ジルコニ
ウムシリサイド化合物薄膜がジルコニウム、珪素、酸
素、窒素及びハロゲン元素からなる群から選択された化
合物薄膜からなることを特徴とする請求項1又は2記載
のハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクとしたも
のである。
【0014】さらにまた、請求項4においては、請求項
1乃至3のいずれか一項に記載のハーフトーン型位相シ
フトマスク用ブランクをパターン化して、透光性基板上
に露光光に対して透明領域と半透明領域を設けたことを
特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクとしたもの
である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクは透光性基板上に露光光に対して透明領域と半
透明領域を有し、半透明領域は単層もしくは2層以上の
多層膜からなり、少なくとも1層がジルコニウム化合物
薄膜で形成されている。さらに、ジルコニウムシリサイ
ド化合物薄膜はジルコニウムシリサイド化合物薄膜の単
層膜もしくは多層膜よりなり、ジルコニウムシリサイド
化合物薄膜がジルコニウム、珪素、酸素、窒素及びハロ
ゲン元素からなる群から選択された化合物薄膜から形成
されている。
【0016】以上の構成にすることにより、位相シフト
マスクとして満足すべき光学定数(半透明領域を透過す
る露光光の透過率:4〜15%、透明領域を通過する光
との位相差:180度)の他に、検査波長での透過率を
30%以下とし、露光転写時のパターン解像度の向上と
マスクの欠陥及び寸法検査の向上を図るものである。
【0017】ジルコニウムシリサイド化合物薄膜として
は、例えばジルコニウム・珪素・酸素の化合物、ジルコ
ニウム・珪素・窒素の化合物、ジルコニウム・珪素・酸
素・窒素の化合物、ジルコニウム・珪素・ハロゲン元素
の化合物、ジルコニウム・珪素・酸素・ハロゲン元素の
化合物、ジルコニウム・珪素・窒素・ハロゲン元素の化
合物及びジルコニウム・珪素・酸素・窒素・ハロゲン元
素の化合物からなる薄膜を挙げることができる。
【0018】まず、アルゴンからなるキャリアガスに酸
素又は窒素又は窒素、酸素又は窒素、酸素、ハロゲンガ
ス等の混合ガス雰囲気中でジルコニウムシリサイドター
ゲットを用いた反応性スパッタリングにて1層もしくは
2層以上の多層のジルコニウムシリサイド化合物薄膜を
形成し本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用ブラ
ンクを得る。ここで、本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスク用ブランクの半透明領域は上記の構成の他に、
光学定数等の特性が満足できれば他の化合物薄膜と組み
合わせても良い。その際1層もしくは2層以上の多層の
ジルコニウムシリサイド化合物薄膜が層構成に入ってい
ることが必要である。
【0019】次に、上記ハーフトーン型位相シフトマス
ク用ブランクに電子線レジストを塗布し、電子線描画、
現像、エッチング、レジスト剥離等の一連のパターニン
グプロセスを経て、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクを得る。
【0020】
【実施例】以下、本発明のハーフトーン型位相シフトマ
スク用ブランク及びハーフトーン型位相シフトマスクの
実施例について図面を用いてより具体的に説明する。図
1(a)に本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用
ブランクの実施例1及び2の構成断面図を、図1(b)
に本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実施例1
及び2の製造工程を示す構成断面図を、図1(c)に本
発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実施例1及び
2の構成断面図を、図2(a)に本発明のハーフトーン
型位相シフトマスク用ブランクの実施例3の構成断面図
を、図2(b)に本発明のハーフトーン型位相シフトマ
スクの実施例3の製造工程を示す構成断面図を、図2
(c)に本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実
施例3の構成断面図を、それぞれ示す。
【0021】<実施例1>まず、DCスパッタ装置を用
いて、チャンバー内にアルゴン(Ar)ガス及び酸素
(O2 )ガスを導入し、ジルコニウムシリサイドターゲ
ットを用いた反応性スパッタリングにより、透明な石英
ガラスからなる透光性基板11上に、位相差180度と
なるときに透過率が6%となるような酸化ジルコニウム
シリサイド膜からなる透明膜12と半透明膜13を形成
し、位相シフトマスク用ブランク10を作製した(図1
(a)参照)。この時の透明膜12の屈折率nは1.9
5、消衰係数kは0.004、半透明膜13の屈折率n
は2.41、消衰係数kは1.01で合計膜厚は108
0Åであった。
【0022】この時の透明膜12と半透明膜13の成膜
条件は下記の条件で行った。 透明膜12の成膜条件 電 力:200W 圧 力:0.45Pa ArガスとO2 ガスの流量比:80/20 半透明膜13の成膜条件 電 力:200W 圧 力:0.43Pa ArガスとO2 ガスの流量比:90/10
【0023】上記成膜条件で成膜した酸化ジルコニウム
シリサイド膜からなる位相シフトマスク用ブランク10
の分光透過率特性及び分光反射率特性を図3に示す。図
からも明らかなように広い波長域に亘って比較的平坦な
特性を示している。KrFエキシマレーザーの波長であ
る248nmにおける分光透過率は6.7%を示し、検
査波長488nmでの透過率は22.0%となり、検査
時におけるコントラストは十分に得ることができる。ま
た、露光光の波長248nmにおける反射率は24.7
%であり、露光時における多重反射の影響を防止でき、
満足する値を得た。
【0024】次に、上記位相シフトマスク用ブランク1
0上に電子線レジストをスピナーにより塗布し、電子線
レジスト層を形成し、所定のパターンを電子線描画、現
像して開口部15を有するレジストパターン14を形成
した(図1(b)参照)。ここで、上記成膜条件で成膜
した酸化ジルコニウムシリサイド膜のシート抵抗は3.
33kΩ/□であり、電子線描画の際のチャージアップ
はほとんど問題にならなかった。
【0025】次に、レジストパターン14が形成された
位相シフトマスク用ブランクをドライエッチングにより
パターニングした後、レジストパターン14を剥膜処理
して、透明膜パターン12aと半透明膜パターン13a
からなる2層ハーフトーン型位相シフトマスク20を得
た(図1(c)参照)。
【0026】<実施例2>まず、DCスパッタ装置を用
いて、チャンバー内にアルゴン(Ar)ガス及び窒素
(N2 )ガスを導入し、ジルコニウムシリサイドターゲ
ットを用いた反応性スパッタリングにより、透明な石英
ガラスからなる透光性基板11上に、位相差180度と
なるときの透過率が5%となるような窒化ジルコニウム
シリサイド膜からなる透明膜12と半透明膜13を形成
し、位相シフトマスク用ブランク10を作製した(図1
(a)参照)。この時の透明膜12の屈折率nは1.9
1、消衰係数kは0.14、半透明膜13の屈折率nは
2.01、消衰係数kは1.30で合計膜厚は1040
Åであった。
【0027】上記窒化ジルコニウムシリサイド膜からな
る位相シフトマスク用ブランク10の分光透過率特性及
び分光反射率特性を図4に示す。図からも明らかなよう
に広い波長域に亘って比較的平坦な特性を示している。
ArFエキシマレーザーの波長である193nmにおけ
る分光透過率は5.5%を示し、検査波長365nmで
の透過率は30.0%となり、検査時におけるコントラ
ストは十分に得ることができる。また、露光光の波長1
93nmにおける反射率は28.0%であり、露光時に
おける多重反射の影響を防止でき、満足する値を得た。
【0028】次に、上記位相シフトマスク用ブランク1
0上に電子線レジストをスピナーにより塗布し、電子線
レジスト層を形成し、所定のパターンを電子線描画、現
像して開口部15を有するレジストパターン14を形成
した(図1(b)参照)。
【0029】次に、レジストパターン14が形成された
位相シフトマスク用ブランクをドライエッチングにより
パターニングした後、レジストパターン14を剥膜処理
して、透明膜パターン12aと半透明膜パターン13a
からなる2層ハーフトーン型位相シフトマスク20を得
た(図1(c)参照)。
【0030】<実施例3>まず、スパッタ装置を用い
て、チャンバー内にアルゴン(Ar)ガス及び酸素(O
2 )ガスを導入し、ジルコニウムシリサイドターゲット
を用いた反応性スパッタリングにより、透明な石英ガラ
スからなる透光性基板21上に、ArガスとO2 ガスの
流量比25/5で膜厚850Åの酸化ジルコニウムシリ
サイド膜からなる透明膜22とArガスとO2 ガスの流
量比28/2で膜厚500Åの酸化ジルコニウムシリサ
イド膜からなる半透明膜23を形成し、アルゴン(A
r)ガス及び窒素(N2 )ガスに切り替えて、ジルコニ
ウムシリサイドターゲットを用いた反応性スパッタリン
グにより、ArガスとN2 ガスの流量比11/4で膜厚
100Åの窒化ジルコニウムシリサイド膜からなる半透
明膜24を形成し、3層膜からなるハーフトーン型位相
シフトマスク用ブランク30を作製した(図2(a)参
照)。
【0031】ここで、上記ハーフトーン型位相シフトマ
スク用ブランク30を構成している各薄膜の波長248
nmでの屈折率n及び消衰係数kを測定した結果酸化ジ
ルコニウムシリサイド膜からなる透明膜22はn=1.
74、k=0.01、酸化ジルコニウムシリサイド膜か
らなる半透明膜23はn=1.92、k=1.06、窒
化ジルコニウムシリサイド膜からなる半透明膜24はn
=2.51、k=0.52であった。
【0032】上記ハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク30の分光透過率特性及び分光反射率特性を図5
に示す。図5で分かるように、KrFエキシマレーザー
の波長である248nmにおける分光透過率は5.0%
を示し、検査波長488nmでの透過率は21.0%と
なり、検査時におけるコントラストは十分に得ることが
できる。また、露光光の波長248nmにおける反射率
は19.5%であり、露光時における多重反射の影響を
防止でき、満足する値を得た。
【0033】次に、上記ハーフトーン型位相シフトマス
ク用ブランク30を洗浄後電子線レジストをスピナーに
より塗布して電子線レジスト層を形成し、所定のパター
ンを電子線描画、現像して開口部26を有するレジスト
パターン25を形成した(図2(b)参照)。
【0034】次に、レジストパターン25が形成された
ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク30をドラ
イエッチングによりパターニングした後、レジストパタ
ーン25を剥膜処理して、透明な石英ガラスからなる透
光性基板21上に半透明領域27と透明領域28とを有
する本発明のハーフトーン型位相シフトマスク40を得
た(図2(c)参照)。
【0035】
【発明の効果】ハーフトーン型位相シフトマスク用ブラ
ンク及び位相シフトマスクにおいて、半透明領域にジル
コニウムシリサイド化合物薄膜を用いることにより、位
相シフトマスクとしての光学定数の他に露光光での反射
率や検査波長での透過率を容易に制御できる。さらに、
高いパターン形成精度を有し、且つパターン形状再現性
に優れている。すなわち、 (1)本発明のハーフトーン型位相シフトマスクはAr
Fエキシマレーザー露光時でも位相シフトマスクとして
の適応が可能である。 (2)さらに、長波長域での分光透過率が低く抑えられ
ているため、検査に使用する高圧水銀灯i線(365n
m)またはArレーザー光(488nm)などの検査波
長において透過率30%以下を示し、検査時のコントラ
ストは十分に得られる。 (3)半透明領域は、露光波長に対しての反射率は低
く、多重反射の影響を受けないため、反射防止層を必要
としない。 (4)洗浄工程において硫酸に充分な耐性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスク用ブランクの実施例1及び2の構成を示す断面図
である。(b)は、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクの実施例1及び2の製造工程を示す断面図であ
る。(c)は、本発明のハーフトーン型位相シフトマス
クの実施例1及び2の構成を示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスク用ブランクの実施例3の構成を示す断面図であ
る。(b)は、本発明のハーフトーン型位相シフトマス
クの実施例3の製造工程を示す断面図である。(c)
は、本発明のハーフトーン型位相シフトマスクの実施例
3の構成を示す断面図である。
【図3】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク10及びハーフトーン型位相シフトマスク20の
実施例1の半透明領域16の分光透過率特性及び分光反
射率特性を示すグラフである。
【図4】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク10及びハーフトーン型位相シフトマスク20の
実施例2の半透明領域16の分光透過率特性及び分光反
射率特性を示すグラフである。
【図5】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク30及びハーフトーン型位相シフトマスク40の
実施例3の半透明領域27の分光透過率特性及び分光反
射率特性を示すグラフである。
【図6】(a)は、ハーフトーン型位相シフトマスクを
用いて投影露光する場合を示す説明図である。(b)
は、ウエハー上での露光光の振幅分布を示す説明図であ
る。(c)は、ウエハー上での露光光の強度分布を示す
説明図である。
【符号の説明】
11、21……透光性基板 12、22……透明膜 12a、22a……透明膜パターン 13、23、24……半透明膜 13a、23a、24a……半透明膜パターン 14、25……レジストパターン 15、26……開口部 16、27……半透明領域 17、28……透明領域 31……透光性基板 32……半透明パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基板上に露光光に対して透明領域と
    半透明領域を有するハーフトーン型位相シフトマスクの
    マスク用ブランクにおいて、前記半透明領域は単層もし
    くは2層以上の膜で構成されており、少なくとも1層以
    上がジルコニウムシリサイド化合物薄膜よりなることを
    特徴とするハーフトーン型位相シフトマスク用ブラン
    ク。
  2. 【請求項2】前記ジルコニウムシリサイド化合物薄膜は
    ジルコニウムシリサイド化合物薄膜の単層膜もしくは多
    層膜よりなることを特徴とする請求項1記載のハーフト
    ーン型位相シフトマスク用ブランク。
  3. 【請求項3】前記ジルコニウムシリサイド化合物薄膜が
    ジルコニウム、珪素、酸素、窒素及びハロゲン元素から
    なる群から選択された化合物薄膜からなることを特徴と
    する請求項1又は2記載のハーフトーン型位相シフトマ
    スク用ブランク。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一項に記載のハ
    ーフトーン型位相シフトマスク用ブランクをパターン化
    して、透光性基板上に露光光に対して透明領域と半透明
    領域を設けたことを特徴とするハーフトーン型位相シフ
    トマスク。
JP27442997A 1996-10-24 1997-10-07 ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク Pending JPH10186632A (ja)

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Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000250196A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Toppan Printing Co Ltd ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクス及びハーフトーン型位相シフトマスク
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