JP3478067B2 - ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造プロセ
ス中のフォトリソグラフィ工程においてパターンを形成
する際の、露光転写用フォトマスクおよびこのフォトマ
スクを製造するためのフォトマスクブランクに関するも
のであり、特にハーフトーン型位相シフトマスク及びハ
ーフトーン型位相シフトマスク用ブランクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトマスクでは微細なパターン
の投影露光に際し近接したパターンはマスクの光透過部
を通過した光が回折し、干渉し合うことによって、パタ
ーン境界部での光強度を強め合いフォトレジストが感光
するため、ウェハー上に転写されたパターンが分離解像
しないという問題が生じていた。この現象は露光波長に
近い微細なパターンほどその傾向が強く、原理的には従
来のフォトマスクと従来の露光光学系では光の波長以下
の微細パターンを解像することは不可能であった。
【0003】そこで、隣接するパターンを透過する投影
光の位相差を互いに180度とすることにより微細パタ
ーンの解像力を向上させるという位相シフト技術を用い
た位相シフトマスクが開発された。すなわち、隣接する
開口部の片側に位相シフト部を設けることにより、透過
光が回折し干渉し合う際、位相が反転しているために境
界部の光強度は弱め合い、その結果転写パターンは分離
解像する。この関係は焦点の前後でも成り立っているた
め、焦点が多少ずれていても解像度は従来法よりも向上
し、焦点裕度が改善される。
【0004】上記のような位相シフト法はIBMのLe
vensonらによって提唱され、特開昭58−173
744号公報や特公昭62−50811号公報に記載さ
れている。マスクパターンを遮光層で形成する場合は、
遮光パターンに隣接する開孔部の片側に位相シフト部を
設けて位相反転させるが、マスクパターンが完全な遮光
性を持たない半透明層の場合でもこの半透明層によって
位相が反転され、同様な解像度向上効果が得られる。こ
の場合は特に孤立パターンの解像度向上に有効である。
【0005】図5(a)〜(c)はハーフトーン型位相
シフトマスクを使ってウエハー上に投影露光する際の転
写パターンの解像性を説明するための説明図である。こ
の図よりマスク面に対して垂直に入射した露光光のう
ち、露光光I及びIII は半透明遮光パターン32を通る
際に振幅が減衰するが、8%程度の光が透過する。露光
光IIは透光性基板31を100%通過する透過光である
ため、ウエハー上での露光光の振幅分布は図5(b)の
ようになる。ここで、光の振幅の2乗が光強度に比例す
るという関係から、ウェハー面上に投影される露光光の
強度分布は図5(c)のようになり、半透明遮光パター
ン32と透過部との境界部の光強度は0になる。このこ
とからパターンエッジのコントラストが向上し、パター
ンの解像度は向上する。さらに、焦点の前後においても
同様な効果が維持されるため、多少の焦点ズレがあって
も解像度が上がり、よって焦点裕度が向上する効果が得
られる。
【0006】このような効果を与える位相シフトマスク
を一般にハーフトーン型と称する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ハーフトーン型位相シ
フトマスク(マスク用ブランクを含む)では、本来の位
相シフトマスクとしての光学定数である位相反転量:1
80度及び露光波長での透過率:5〜15%の他に、露
光波長での反射率:25%以下、検査波長での透過率:
30%以下という幾つかの光学的条件を同時に満足しな
ければならない。
【0008】この理由として、露光波長でのフォトマス
クの反射率が高いと、フォトリソグラフィーを行う際に
半透明膜とウェハーとの間で多重反射が起こり、パター
ン精度が低下してしまう。また、位相シフトマスクの検
査・寸法測定では主に超高圧水銀灯のi線(365n
m)やAr+ レーザー光(488nm)等の可視光領域
の光が用いられるが、この検査波長に対する透過率が3
0%を超えると、透過部と半透明部のコントラストが低
下し、検査・寸法測定が困難になるという問題が生じ
る。
【0009】以上のような問題点を回避するために、2
層以上の膜を重ね合わせた多層の位相シフトマスクが用
いられている。例えば、モリブデンシリサイドやクロム
等を主体としたハーフトーン型位相シフトマスクでは、
前記の光学的条件達成の難しさや、スパッタ工程での膜
の制御性や再現性、エッチング工程でのパターン形状の
矩形性が悪い等々の問題点が指摘されている。
【0010】特に短波長のエキシマレーザー光を用いた
露光では、この波長での透過率と位相差が満たされて
も、反射率や検査波長での透過率が高くなるという問題
がある。また、レジストをパターニングする電子線描画
の際においては、膜の導電性が低い場合、電子がチャー
ジアップされて正確にパターンが形成できない。また
は、静電気の帯電が起こり、マスクの製造工程や使用時
にごみが吸着しやすくなってしまうという問題もある。
【0011】本発明は、上記従来のハーフトーン型位相
シフトマスクの問題を解決するために、特にエキシマレ
ーザー光露光に対応できるもので、位相シフトマスクと
しての光学定数を満たすと共に、露光光での反射率や検
査波長での透過率を制御し、且つ高いパターン形成精度
を有するハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフト
ーン型位相シフトマスク用ブランクを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を解決するために、まず請求項1においては、透光性基
板上に透明膜と半透明膜を順次積層し、前記透明膜と半
透明膜をパターン化して透光性基板のみからなる透明領
域と透光性基板上にパターン化された透明膜と半透明膜
を有する半透明領域とを形成してなるハーフトーン型位
相シフトマスにおいて、前記透明膜と半透明膜がジル
コニウム化合物膜よりなり、露光光の透過率が5〜15
%であり、露光波長での反射率が25%以下であり、検
査波長での透過率が30%以下であることを特徴とする
ハーフトーン型位相シフトマスクとしたものである。
【0013】また、請求項2においては、前記ジルコニ
ウム化合物膜が酸化ジルコニウム膜、窒化ジルコニウム
膜、酸化窒化ジルコニウム膜及びハロゲン化ジルコニウ
ム膜からなる群から選択されたジルコニウム化合物膜か
らなることを特徴とする請求項1記載のハーフトーン型
位相シフトマスクとしたものである。
【0014】また、請求項3においては、透光性基板上
に透明膜と半透明膜を順次積層してなるハーフトーン型
位相シフトマスク用ブランクにおいて、前記透明膜と半
透明膜がジルコニウム化合物膜よりなり、露光光の透過
率が5〜15%であり、露光波長での反射率が25%以
下であり、検査波長での透過率が30%以下であること
を特徴とするハーフト一ン型位相シフトマスクブランク
としたものである。
【0015】さらにまた、請求項4においては、前記ジ
ルコニウム化合物膜が酸化ジルコニウム膜、窒化ジルコ
ニウム膜、酸化窒化ジルコニウム膜及びハロゲン化ジル
コニウム膜からなる群から選択されたジルコニウム化合
物膜からなることを特徴とする請求項3記載のハーフト
ーン型位相シフトマスクブランクとしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のハーフトーン型位相シフ
トマスクは透明なガラス基板上にジルコニウム化合物膜
からなる透明膜及び半透明膜を設け、該透明膜及び半透
明膜をパターン化したものであり、特にエキシマレーザ
ー光露光に対応できるもので、位相シフトマスクとして
満足すべき光学定数(透明膜と半透明膜を透過する露光
光の透過率:5〜15%、透明領域と半透明領域を透過
する光の位相差:180度)の他に、露光波長での反射
率を25%以下、検査波長での透過率を30%以下とい
う光学的条件をも満たし、さらに上層の半透明膜に所定
の導電性を付与して電子線描画時のチャージアップを防
止し、パターン形成精度の向上を計り、トータル的に露
光転写時のパターン解像度の向上を図るようにしたもの
である。
【0017】まず、窒素、酸素、ハロゲンガス等の混合
ガス雰囲気中でジルコニウムまたはジルコニウム化合物
ターゲットを使用したスパッタリングにて、透明な石英
ガラス基板上に屈折率、消衰係数、膜厚を調節したジル
コニウム化合物膜からなる透明膜及び半透明膜を成膜
し、ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクを作製
する。さらに、このハーフトーン型位相シフトマスク用
ブランクにレジストを塗布し、電子線描画、現像、ベー
ク、エッチング、レジスト剥離、洗浄等の一連のパター
ニング処理工程を経てハーフトーン型位相シフトマスク
を得る。
【0018】
【実施例】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク及
びハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクの実施例
について図面を用いてより具体的に説明する。 <実施例1>実施例1はKrFエキシマレーザー(波長
248nm)露光に対応するもので、図1(a)〜
(c)は透明膜と半透明膜からなるハーフトーン型位相
シフトマスク用ブランク及びハーフトーン型位相シフト
マスクの製造工程及び構成を示す模式断面図である。
【0019】まず、DCスパッタ装置を用いて、チャン
バー内にアルゴン(Ar)ガス:20SCCMと酸素
(O2 )ガス:3SCCM及び窒素(N2 )ガス:4S
CCMを導入した混合ガス雰囲気中でジルコニウムター
ゲットを用いて反応性スパッタを行い、透明な石英ガラ
スからなる透光性基板11上に、膜厚858Åの酸化窒
化ジルコニウム膜からなる透明膜12を成膜した。この
ときの透明膜12の波長248nmでの屈折率は2.2
0、消衰係数は0.21であった。
【0020】次に、上記と同様のDCスパッタ装置を用
いて、チャンバ内にアルゴンガス:20SCCM及び酸
素ガス:2SCCMを導入した混合ガス雰囲気中でジル
コニウムターゲットを用いて反応性スパッタを行い、透
明膜12上に膜厚484Åの酸化ジルコニウム膜からな
る半透明膜13を成膜した。このときの半透明膜13の
波長248nmでの屈折率は1.79、消衰係数は0.
72であった。以上の工程で、透明な石英ガラスからな
る透光性基板11上に透明膜12及び半透明膜13から
なるrFエキシマレーザー(248nm)露光対応の
ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク10が得ら
れた(図1(a)参照)。
【0021】ハーフトーン型位相シフトマスク用ブラン
ク10の分光透過率特性及び分光反射率特性を図3に示
す。KrFエキシマレーザーの波長である248nmで
の透過率は5%、検査波長488nmでの透過率は1
5.7%となり、検査時におけるコントラストは十分に
得ることができる。また、露光光の波長248nmにお
ける反射率は12.2%であり、露光時における多重反
射の影響という点からも問題のない値を得た。
【0022】次に、ハーフトーン型位相シフトマスク用
ブランク10上に電子線レジストをスピナーにより塗布
し、電子線レジスト層を形成し、所定のパターンを電子
線描画、現像して開口部15を有するレジストパターン
14を形成した(図1(b)参照)。ここで、酸化ジル
コニウム膜からなる半透明膜13のシート抵抗は3.4
3×103 Ω/□であったので、電子線描画の際のチャ
ージアップはほとんど問題にならなかった。
【0023】次に、レジストパターン14が形成された
ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクをSiCl
4やSF6、CF4などのハロゲンガスを用いたドライエ
ッチングによりパターニングした後、レジストパターン
14を剥膜処理して、透明膜パターン12a及び半透明
膜パターン13aからなるrFエキシマレーザー(2
48nm)露光対応のハーフトーン型位相シフトマスク
20を得た(図1(c)参照)。ここでのドライエッチ
ング条件は圧力:30mTorr、電力:300w、S
iCl4:50SCCMとした。
【0024】<実施例2>実施例2はArFエキシマレ
ーザー(波長193nm)露光に対応するもので、図2
(a)〜(c)は透明膜と半透明膜からなるハーフトー
ン型位相シフトマスク用ブランク及びハーフトーン型位
相シフトマスクの製造工程及び構成を示す模式断面図で
ある。
【0025】実施例1と同様の装置を用いて、チャンバ
ー内にアルゴン(Ar)ガス:14SCCMと酸素(O
2 )ガス:8SCCM及び窒素(N2 )ガス:8SCC
Mを導入した混合ガス雰囲気中でジルコニウムターゲッ
トを用いて反応性スパッタを行い、透明な石英ガラスか
らなる透光性基板21上に、膜厚484Åの酸化窒化ジ
ルコニウム膜からなる透明膜22を成膜した。このとき
の透明膜22の波長193nmでの屈折率は2.80、
消衰係数は0.33であった。
【0026】次に、上記と同様のDCスパッタ装置を用
いて、チャンバ内にアルゴンガス:20SCCM及び酸
素ガス:2SCCMを導入した混合ガス雰囲気中でジル
コニウムターゲットを用いて反応性スパッタを行い、透
明膜12上に膜厚858Åの酸化ジルコニウム膜からな
る半透明膜23を成膜した。このときの半透明膜23の
波長193nmでの屈折率は2.15、消衰係数は1.
08であった。以上の工程で、透明な石英ガラスからな
る透光性基板11上に透明膜22及び半透明膜23から
なるArFエキシマレーザー(波長193nm)露光対
応のハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク30が
得られた(図2(a)参照)。
【0027】このArFエキシマレーザー(波長193
nm)露光対応のハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク30の分光透過率特性及び分光反射率特性を図4
に示す。ArFエキシマレーザー波長である193nm
で半透明領域と透明領域の位相差180度、半透明領域
の透過率が5%となり、ArFエキシマレーザー(19
3nm)露光に対応できるハーフトーン型位相シフトマ
スク用ブランクであることが確認された。
【0028】次に、ハーフトーン型位相シフトマスク用
ブランク30上に電子線レジストをスピナーにより塗布
し、電子線レジスト層を形成し、所定のパターンを電子
線描画、現像して開口部25を有するレジストパターン
24を形成した(図2(b)参照)。ここで、酸化ジル
コニウム膜からなる半透明膜23のシート抵抗は3.4
3×103 Ω/□であったので、電子線描画の際のチャ
ージアップはほとんど問題にならなかった。
【0029】次に、レジストパターン24が形成された
ハーフトーン型位相シフトマスク用ブランクをSiCl
4 やSF6 、CF4 などのハロゲンガスを用いたドライ
エッチングによりパターニングした後、レジストパター
ン24を剥膜処理して、透明膜パターン22a及び半透
明膜パターン23aからなるArFエキシマレーザー
(波長193nm)露光対応のハーフトーン型位相シフ
トマスク40を得た(図2(c)参照)。ここでのドラ
イエッチング条件は圧力:30mTorr、電力:30
0w、SiCl4 :50SCCMとした。
【0030】
【発明の効果】ハーフトーン型位相シフトマスク用ブラ
ンク及びハーフトーン型位相シフトマスクの透明膜及び
半透明膜に酸化ジルコニウムなどのジルコニウム化合物
膜を用いることにより、露光光としてエキシマレーザー
(波長248、193nm)を使用した場合の位相シフ
トマスクとしての光学定数の他に露光光での反射率や検
査波長での透過率を容易に制御でき、露光光での多重反
射の影響もなく、高いパターン形成精度が得られる。す
なわち、 1)KrF(波長248nm)、ArF(波長193n
m)の低波長のエキシマレーザー露光において、高いパ
ターン形成精度を有し、且つパターン形状再現性に優れ
ている。 2)Ar+ レーザー光などの検査波長において透過率3
0%以下を制御できるため検査時のコントラストは十分
得ることができる。 3)露光波長に対しての反射率を25%以下にできるた
め多重反射の悪影響を低減させるとともに、パターン精
度を向上できる。 4)半透明膜が適度の導電性を有しているため電子線描
画の際のチャージアップを防止できる。 5)酸化ジルコニウムなどのジルコニウム化合物からな
る透明膜及び半透明膜は膜が硬いため、位相シフトマス
クを作製する工程及び検査工程での損傷や擦傷による不
良を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクブランクの実施例1の構成を示す模式断面図であ
る。(b)〜(c)は、本発明のハーフトーン型位相シ
フトマスクの実施例1の製造工程及び構成を示す模式断
面図である。
【図2】(a)は、本発明のハーフトーン型位相シフト
マスクブランクの実施例2の構成を示す模式断面図であ
る。(b)〜(c)は、本発明のハーフトーン型位相シ
フトマスクの実施例2の製造工程及び構成を示す模式断
面図である。
【図3】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク及びハーフトーン型位相シフトマスクの実施例1
を構成している透明膜と半透明膜の分光透過率及び分光
反射率特性を示す説明図である。
【図4】本発明のハーフトーン型位相シフトマスク用ブ
ランク及びハーフトーン型位相シフトマスクの実施例2
を構成している透明膜と半透明膜の分光透過率及び分光
反射率特性を示す説明図である。
【図5】(a)は、ハーフトーン型位相シフトフォトマ
スクを用いて投影露光する場合を示す説明図である。
(b)は、ウエハー上での露光光の振幅分布を示す説明
図である。(c)は、ウエハー上での露光光の強度分布
を示す説明図である。
【符号の説明】
10、30……ハーフトーン型位相シフトマスク用ブラ
ンク 11、21、31……透光性基板 12、22……透明膜 12a、22a……透明膜パターン 13、23……半透明膜 13a、23a……半透明膜パターン 14、24……レジストパターン 15、25……開口部 20、40……ハーフトーン型位相シフトマスク 32……半透明遮光パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−168343(JP,A) 特開 平7−43887(JP,A) 特開 平7−261370(JP,A) 特開 平5−113656(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16 H01L 21/027

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基板上に透明膜と半透明膜を順次積
    層し、前記透明膜と半透明膜をパターン化して透光性基
    板のみからなる透明領域と透光性基板上にパターン化さ
    れた透明膜と半透明膜を有する半透明領域とを形成して
    なるハーフトーン型位相シフトマスにおいて、前記透
    明膜と半透明膜がジルコニウム化合物膜よりなり、露光
    光の透過率が5〜15%であり、露光波長での反射率が
    25%以下であり、検査波長での透過率が30%以下で
    あることを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    ク。
  2. 【請求項2】前記ジルコニウム化合物膜が酸化ジルコニ
    ウム膜、窒化ジルコニウム膜、酸化窒化ジルコニウム膜
    及びハロゲン化ジルコニウム膜からなる群から選択され
    たジルコニウム化合物膜からなることを特徴とする請求
    項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】透光性基板上に透明膜と半透明膜を順次積
    層してなるハーフトーン型位相シフトマスク用ブランク
    において、前記透明膜と半透明膜がジルコニウム化合物
    膜よりなり、露光光の透過率が5〜15%であり、露光
    波長での反射率が25%以下であり、検査波長での透過
    率が30%以下であることを特徴とするハーフト一ン型
    位相シフトマスクブランク。
  4. 【請求項4】前記ジルコニウム化合物膜が酸化ジルコニ
    ウム膜、窒化ジルコニウム膜、酸化窒化ジルコニウム膜
    及びハロゲン化ジルコニウム膜からなる群から選択され
    たジルコニウム化合物膜からなることを特徴とする請求
    項3記載のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。
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