JP3037941B2 - ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランク - Google Patents
ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランクInfo
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Description
相シフトマスク及びその素材としてのハーフトーン型位
相シフトマスクブランクに係り、特に、半透光部に設け
た遮光膜の反射低減を図ったハーフトーン型位相シフト
マスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランクに
関する。
ターン転写マスクたるフォトマスクの一つとして位相シ
フトマスクが用いられる。この位相シフトマスクは、マ
スクを通過する露光光間に位相差を与えることにより、
転写パターンの解像度を向上できるようにしたものであ
る。この位相シフトマスクの一種として、遮光部を実質
的に露光に寄与しない強度の光を透過させると同時に透
過光の位相をシフトさせる半透光部(光半透光膜)と
し、この半透光部と透光部との境界近傍を通過した光が
互いに打ち消しあうようにして境界部のコントラストを
良好に保持できるようにした、いわゆるハーフトーン型
位相シフトマスクが知られている。
光部に位相シフト機能と遮光機能とを兼ねさせている
が、パターンの境界部以外の部分の半透光部は、露光光
を完全に遮断する遮光層とするのが望ましいが、従来の
位相シフトマスクでは、この部分の半透光部を透過する
露光光のわずかな漏れがある。このため、被転写体に段
差があってレジストの膜厚が場所によって大きく異なる
ような場合、エッチング時にレジストの膜厚が薄い部分
の膜減りが大きくなり、エッチング時にマスクとしての
機能を十分に果たせない等の問題があった。
影露光装置(ステッパー)のマスク(レティクル)とし
て用いられる。このステッパーを用いてパターン転写を
行うときは、ステッパーに備えられた被覆部材(アパー
チャー)によって位相シフトマスク転写領域のみを露出
させるように周縁領域を被覆して露光を行う。しかしな
がら、このアパーチャーを、精度よく転写領域のみを露
出させるように設置することは難しく、多くの場合、露
出部が転写領域の外周周辺の非転写領域にはみでてしま
う。通常、マスクの非転写領域にはこのはみだしてきた
露光光を遮断するために遮光膜が設けられる。ハーフト
ーン型位相シフトマスクの場合は、この遮光膜として半
透光膜が設けられている。しかし、この半透光膜は露光
光を完全に遮断するものではなく、1回の露光によって
は実質的に露光に寄与できない程度の僅かな量ではある
が露光光を通過させる。それゆえ、繰り返しのステップ
時にこのはみだしによって半透光膜を通過した露光光が
すでにパターン露光がなされた領域に達して重複露光が
されたり、あるいは他のショットの際に同様にはみだし
による僅かな露光がされた部分に重ねて露光する場合が
生ずる。この重複露光によって、それらが加算されて露
光に寄与する量に達して、欠陥が発生するという問題が
あった。
に、マスクパターン転写領域内であって、透光部と半透
光部との境界近傍における光の相殺作用に実質的に寄与
しない半透光部、並びに、非転写領域の半透光部に遮光
層を設けたハーフトーン型位相シフトマスクが提案され
ている(特開平7―128840号)。このように、光
の相殺作用に実質的に寄与しない半透光部に遮光膜を設
けることにより、半透光部と透光部との境界部のコント
ラスト向上というハーフトーン型位相シフトマスク本来
の利点を生かしつつ、その欠点である露光光の漏れをほ
ぼ完全に防止することができる。
開平7―128840号記載のハーフトーン型位相シフ
トマスクでは、遮光層が純粋なクロム膜であり、クロム
膜は露光波長での反射率が35%以上と高いため、被転
写体であるウエハ等あるいは結像光学系(レンズ等)か
らの反射光がクロム膜の遮光層で再反射されることで、
結像特性に悪影響を及ぼす。更に、クロム膜は膜応力が
大きいため、基板に変形を起こし、位置精度の低下を招
く。
トーン型位相シフトマスクブランクを用いて、マスクパ
ターンの描画をレーザー描画機(例えば、波長363.
8nm)で行うとき、その露光波長における反射率が高
い場合(概ね20%以上)、CD(短寸法ないし微小寸
法)制御性に問題がでてくる。即ち、反射率が高いと、
レジスト膜厚の変動によって線幅シフトの量が大きくな
る。
遮光膜のエッチングレートの制御や低反射化により、マ
スク製造精度、転写特性などを向上するすることができ
る高精度のハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフ
トーン型位相シフトマスクブランクを提供することにあ
る。
に、本発明のハーフトーン型位相シフトマスクは、微細
パターン転写用のマスクであって、透明基板上の転写領
域に形成するマスクパターンが、実質的に露光に寄与す
る強度の光を透過させる透光部と実質的に露光に寄与し
ない強度の光を透過させる半透過部とを有し、この半透
光部を通過する光の位相をシフトさせることにより、前
記透光部と半透光部との境界近傍を通過した光の相殺作
用を利用して境界部のコントラストを良好に保持できる
ようにしたハーフトーン型位相シフトマスクであって、
少なくともマスクパターン転写領域内に形成された半透
光部の光の相殺作用に実質的に寄与しない部分に遮光膜
を設けたハーフトーン型位相シフトマスクにおいて、こ
の遮光膜を、その表面側から透明基板側に向かってエッ
チングレートが段階的に又は連続的に速くなるとともに
反射防止機能を有するように、厚さ方向において異なる
金属材料で構成したことを特徴とするハーフトーン型位
相シフトマスクである。
マスクは、上記ハーフトーン型位相シフトマスクにおい
て、更に、前記マスクパターン転写領域と該転写領域の
周縁の非転写領域との境界に隣接する非転写領域を半透
光部とし、前記非転写領域の半透光部以外の部位に所定
以上の幅を有する遮光膜を設け、この遮光膜を、遮光膜
をその表面側から透明基板側に向かってエッチングレー
トが段階的に又は連続的に速くなるとともに反射防止機
能を有するように、厚さ方向において異なる金属材料で
構成したことを特徴とするのハーフトーン型位相シフト
マスクである。
域の双方に形成された半透光部のうち本来完全な遮光領
域とすべき部位に遮光膜を設けて遮光を完全にするとと
もに、この遮光膜のエッチングレートを表面側から透明
基板側に向かって速くなるとともに、遮光膜に反射防止
機能を有するように厚さ方向において異なる金属材料で
構成したことにより、特にウエットエッチング等の場合
に所望のエッチングを正確に行なうことを可能にすると
ともに、露光時に被転写体であるウエハ等あるいは結像
光学系(レンズ等)からの反射光が遮光膜で再反射され
る量を低減でき、ゴースト等によるコントラストの低下
を防止でき、転写特性が一段と向上する。このため、ウ
エハ等に対する転写パターンの寸法精度が向上する。
を兼ねた一種類の膜材料で構成したものでも、主に位相
シフト機能の高透過率膜と、主に遮光機能の低透過率膜
との複数膜構造のものでもよい。
属、シリコン、酸素、窒素などを主たる構成要素とする
ことができ、例えば、MoSiO系材料(MoSiO及
びその酸化物、窒化物、酸化窒化物を含む。以下同
じ)、MoSiN系材料、MoSiON系材料、TaS
iO系材料、TaSiN系材料、TaSiON系材料、
WSiO系材料、WSiN系材料、WSiON系材料、
TiSiO系材料、TiSiN系材料、TiSiON系
材料、CrSiO系材料、CrSiN系材料、CrSi
ON系材料、CrSiF系材料、CrF系材料、CrO
x 系材料などが挙げられる。
(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、
タンタル(Ta)、チタン(Ti)、バナジウム
(V)、ニオブ(Nb)等の金属又はこれらの金属を主
成分とする合金、あるいは、前記金属の酸化物、窒化
物、酸化窒化物、炭化物、フッ化物等が挙げられる。こ
れら金属の酸化物(例えばCrx Oy など)や酸化窒化
物(例えばCrx Oy Nz など)やフッ化物(例えばC
rx Fy など)には表面反射防止の作用がある。尚、遮
光膜を設けた遮光領域における露光波長の透過率は0.
5%以下、好ましくは0.1%以下とするのがよい。し
たがって、この遮光膜の組成や膜厚等は、遮光機能をよ
り完全にするものに選定する。なお、反射防止機能を有
する遮光膜の膜厚は、300オングストローム以上で、
1000オングトローム以下程度が好ましく、遮光性の
高い材料を用いて、500〜800オングストローム程
度にすることが好ましい。
いて、半透光部がモリブデン・シリコン系の半透光膜を
有すると共に、遮光膜が酸素、窒素、炭素の少なくとも
一種を含有したクロムからなるように構成するのがよ
い。
透光膜は膜応力が比較的高く、基板変形を引き起こす傾
向にある。ところが、MoSi系膜上に、O,N,Cの
少なくとも一種を含有したCr膜を積層することによ
り、応力を緩和あるいは相殺し、これにより基板の変形
量を微小に抑えることができる。また、窒素、酸素、炭
素等を含有したクロム膜は、純粋のクロム膜に比べて、
半透光膜との密着性に優れている。特に窒素を含む金属
膜(例えばCrx Ny など)が密着強度が大きい。
マスクブランクは、上記ハーフトーン型位相シフトマス
クを製造する際にその素材として用いるハーフトーン型
位相シフトマスクブランクであって、透明基板の上に半
透光部を構成する半透光膜を有し、この半透光膜の上に
反射防止機能を備えその表面側から透明基板側に向かっ
てエッチングレートが段階的に又は順次速くなるように
異なる金属材料で構成した遮光膜を有するものである。
止機能を備えた低反射遮光膜なので、マスクパターンの
描画をレーザー描画機で行う場合、レジスト面内や面間
でのバラツキに対する線幅シフト量を小さくできる。反
射防止効果は、248〜436nmの波長に対して30
%以下の反射率であることが好ましい。更に好ましくは
15%以下が望ましい。
表面側から透明基板側に向かってエッチングレートが段
階的に又は順次速くなるように異なる金属材料で構成し
たので、過剰なオーバーエッチングによる半透光膜のダ
メージを防止でき、且つ、半透光膜上の金属残りを防止
することができる。これは特に、ウエットエッチングの
場合にその効果が大きい。半透光膜に接する金属膜のエ
ッチングレートが遅いと、半透光膜上の金属を完全に除
去する場合、オーバーエッチングがあると、半透光膜に
特性変化が発生するなどの悪影響を与えるおそれがある
がある。
て、エッチングレートを段階的に又は順次速くするため
には、例えば、上記金属材料を組み合わせて積層した
り、単層又は複数層において、上記金属材料の酸化度、
窒化度、炭化度を段階的又は連続的に変化させたりすれ
ばよい。具体的には、遮光膜を複数層とし、半透光膜が
MoSi系の材料の場合、半透光膜に接する金属膜を第
1金属膜とし、半透光膜側から表面側に向かって、第1
金属膜/第2金属膜/第3金属膜とすると、CrN/C
rON、CrN/CrC、CrN/CrF、CrN/C
rO、CrN/CrC/CrONなどの組み合わせが挙
げられる。
ンクにおいて、半透光膜をモリブデン・シリコン系の材
料とすると共に、遮光膜を酸素、窒素、炭素の少なくと
も一種を含有したクロムとするのがよい。
面を用いて説明する。図1は本発明に係るハーフトーン
型位相シフトマスクの第1実施形態を示す断面図であ
り、図2は図1のハーフトーン型位相シフトマスクを作
製する素材としてのハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクの断面図である。
明基板であり、透明基板1上には窒化モリブデンシリサ
イド(MoSiN)の半透光膜2が適宜パターンで形成
されている。半透光膜2は、実質的に露光に寄与しない
強度の光を透過させると共に光の位相を180°シフト
させる半透光部を構成する。転写領域I内の、透光部6
と半透光膜2との境界近傍における光の相殺作用に実質
的に寄与しない半透光膜2上に、反射防止機能を有する
遮光膜5が形成されている。遮光膜5は、半透光膜2側
から順次積層された窒化クロム(CrN)膜3と酸化窒
化クロム(CrON)膜4とからなる。遮光膜5は、転
写領域I以外の非転写領域の半透光膜2上にも形成され
ている。なお、領域I’は、ハーフトーン型位相シフト
マスクをステッパーのレティクルとして用いた場合にお
けるステッパーのアパーチャーの光通過領域である。ま
た、遮光膜はCrN/CrC/CrONなど、3層以上
の膜で構成してもよい。この場合、CrNのNは30〜
50原子%、CrCのCは2〜20原子%、CrONの
Oは2〜50原子%、Nは10〜35原子%が好まし
い。
本来不要な露光光の透過を防止でき、しかも、低反射の
遮光膜5としているので、ウエハや結像光学系からの反
射光の再反射を低減し、転写特性を大幅に向上させるこ
とができる。本実施形態の遮光膜5では、露光波長での
反射率を10%程度まで低減することができる。
は、図2に示すように、透明基板1上に半透光膜2a
と、低反射の遮光膜5aとを形成したものであり、その
製造工程を図3に従って説明する。
ガラス基板(縦6インチ×横6インチ×厚さ0.25イ
ンチ)であり、その平坦度は+1.5μmであった(図
3(a))。まず、この透明基板1上にモリブデンシリ
サイドのターゲットを用い、Ar+N2 ガスを用いた反
応性スパッタリング法により、窒化モリブデンシリサイ
ドからなる透過率及び位相差を同時に調整する単層の半
透光膜2aを成膜した(図3(b))。このときの平坦
度は+2.5μmと増大した。次に、半透光膜2a上
に、スパッタリング法により、窒化クロム膜3a、酸化
窒化クロム膜4aを積層して、低反射の遮光膜5aを得
る。こうして得られたハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクの平坦度を測定したところ、その値は+1.0
μmに改善された。このマスクブランクから位相シフト
マスクを作製したときにも、半透光膜2の大部分は遮光
膜5に覆われ、必要最小限のわずかな部分の半透光膜2
が露出した状態なので、基板変形(反り)の少ない、高
精度のハーフトーン型位相シフトマスクが得られた。ま
た、半透光膜2aと遮光膜5aとの密着性も良好であっ
た。
クブランクを用いて位相シフトマスクを製造する製造工
程を図4にしたがって説明する。
トを塗布し、ベークして電子線レジスト膜7aを形成す
る(図4(a))。次に、透明基板1上の電子線レジス
ト7aに所望のパターンの電子線露光を施す(図4
(b))。次に、レジスト膜7aを現像した後、ベーク
してレジストパターン7を形成し、次いで、このレジス
トパターン7をマスクにして、遮光膜5aを所定のエッ
チング液によりエッチングして、所定パターンの遮光膜
5を形成する(図4(c))。なお、遮光膜5a上にポ
ジ型のフォトレジスト膜を形成し、レーザー描画機を用
いてパターンの描画を行ってもよく、この場合、半透光
膜2a上に低反射の遮光膜5aを有するので、レジスト
膜厚のバラツキに対する線幅シフト量を小さくできる。
次に、半透光膜2aを、反応性イオンエッチング方式
(RIE)の平行平板型ドライエッチング装置を用いて
エッチングした後、レジストパターン7を除去する(図
4(d))。
塗布し、ベーク処理を施してフォトレジスト膜8aを形
成する(図5(a))。次に、透明基板1のレジスト膜
8aが形成されている側よりレーザー描画機等によりパ
ターン露光を施す(図5(b))。このパターン露光
は、露光後に現像した場合に、透光部に形成されたレジ
スト全部と、半透光部に形成されたレジスト8aのうち
の透光部に隣接する部分とが除去されて、その他の部分
が残ってレジストパターン8が形成されるようなパター
ン露光である(図5(c))。次に、この露光・現像に
よって形成されたレジストパターン8をマスクとして遮
光膜5を所定のエッチング液によりエッチングする(図
5(d))。次いで、レジストを剥離することにより、
ハーフトーン型位相シフトマスクを得る(図5
(e))。
シフトマスクの製造工程を図6及び図7により説明す
る。この第2実施形態のハーフトーン型位相シフトマス
クは、図7(e)に示すように、半透光膜2を、主とし
て光透過特性を担う低透過率膜9と、主として位相シフ
ト特性を担う高透過率膜10との2層の膜で構成した例
である。
によりCrからなる低透過率膜9aを形成する。次に、
低透過率膜9a上にSiO2 系被覆膜形成用塗布液を滴
下し、スピンコート法により全面に拡げ、その後、焼成
してバインダーの有機化合物を揮発させて、SOG(ス
ピン・オン・グラス)膜からなる高透過率膜10aを形
成し、低透過率膜9aと高透過率膜10aとからなる半
透光膜2aを形成する。次に、高透過率膜10a上に、
スパッタリング法により窒素、酸素等を含有するクロム
からなる膜を複数成膜して低反射の遮光膜5aを形成す
る。次いで、ポジ型電子線レジストを塗布し、ベークし
てレジスト膜7aを形成する。(図6(a))。
レジスト膜7aに所望のパターンの電子線露光を施す
(図6(b))。次いで、露光したレジスト膜7aを現
像液で現像することにより、レジストパターン7を形成
し、このレジストパターン7をマスクにして、遮光膜5
aを所定のエッチング液によりエッチングして所定パタ
ーンの遮光膜5を形成し(図6(c))、引き続き高透
過率膜10aをドライエッチングする(図6(d))。
尚、この高透過率膜10aのドライエッチングは、反応
性ドライエッチング方式の平行平板型ドライエッチング
装置を用いて行う。その後、レジストパターン7を剥離
する(図6(e))。
ジストを塗布しベーク処理を施して電子線レジスト膜8
aを形成し(図7(a))、次いで、このレジスト膜8
aに光の相殺作用を果たす境界部分を除去した遮光部5
を形成するための電子線露光を施す(図7(b))。次
に、レジスト膜8aを現像し、位相シフト効果に寄与し
ない領域のレジストパターン8を形成する(図7
(c))。
スクにして遮光膜5及び低透過率膜9aの露出部分を所
定のエッチング液を用いてエッチングして、これらの膜
の露出部分を除去し(図7(d))、次いで、残存する
レジストパターン8を除去することにより、ハーフトー
ン型位相シフトマスクを得る(図7(e))。
は、クロムの他に、クロムに酸化クロムもしくは窒化ク
ロムもしくは炭化クロム等のクロム化合物が含まれるも
のでもよく、あるいは、モリブデン、タンタル、又はタ
ングステンにシリコンを含む材料、あるいは、これらに
窒素及び/又は酸素を含ませたものでもよい。
ーン型位相シフトマスクは、半透光部における光の相殺
作用に実質的に寄与せずに本来遮光領域とすべき部分に
設けた遮光膜に反射防止機能を持たせているので、露光
時に被転写体であるウエハ等あるいは結像光学系(レン
ズ等)からの反射光が遮光膜で再反射される量を低減で
きるため、ゴースト等によるコントラストの低下及び線
幅精度の悪化を防止でき、転写特性が一段と向上する。
コン系の半透光膜とすると共に、遮光膜を酸素、窒素、
炭素の少なくとも一種を含有したクロムとすることによ
り、モリブデン・シリコン系の半透光膜の膜応力を低減
でき、基板変形が改善され、位置精度を向上できる。更
に、窒素、酸素等を含有したクロム膜は、純粋のクロム
膜に比べて、半透光膜との十分な密着性が得られる。
マスクブランクは、半透光膜の上の本来遮光すべき部分
に設けた遮光膜を反射防止機能を備えた低反射遮光膜で
構成したので、マスクパターンの描画をレーザー描画機
で行う場合、レジスト膜厚のバラツキに対する線幅シフ
ト量を小さくできる。また、反射防止機能を備えた遮光
膜をその表面側から透明基板側に向かってエッチングレ
ートが段階的又は順次速くなるように異なる金属材料で
構成したので、特にウエットエッチングの場合に過剰な
オーバーエッチングによる半透光膜のダメージを防止で
き、且つ、半透光膜上の金属残りを防止することができ
る。
の第1実施形態を示す断面図である。
する素材としてのハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクの断面図である。
クの製造工程を示す工程図である。
クを用いて位相シフトマスクを製造する製造工程を示す
工程図である。
クを用いて位相シフトマスクを製造する製造工程を示す
工程図である。
の第2実施形態の製造工程を示す工程図である。
の第2実施形態の製造工程を示す工程図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 微細パターン転写用のマスクであって、
透明基板上の転写領域に形成するマスクパターンが、実
質的に露光に寄与する強度の光を透過させる透光部と実
質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる半透過部
とを有し、この半透光部を通過する光の位相をシフトさ
せることにより、前記透光部と半透光部との境界近傍を
通過した光の相殺作用を利用して境界部のコントラスト
を良好に保持できるようにしたハーフトーン型位相シフ
トマスクであって、少なくともマスクパターン転写領域
内に形成された半透光部の光の相殺作用に実質的に寄与
しない部分に遮光膜を設けたハーフトーン型位相シフト
マスクにおいて、 この遮光膜を、その表面側から透明基板側に向かってエ
ッチングレートが段階的に又は連続的に速くなるととも
に反射防止機能を有するように、厚さ方向において異な
る金属材料で構成したことを特徴とするハーフトーン型
位相シフトマスク。 - 【請求項2】 前記マスクパターン転写領域と該転写領
域の周縁の非転写領域との境界に隣接する非転写領域を
半透光部とし、前記非転写領域の半透光部以外の部位に
所定以上の幅を有する遮光膜を設け、 この遮光膜を、遮光膜をその表面側から透明基板側に向
かってエッチングレートが段階的に又は連続的に速くな
るとともに反射防止機能を有するように、厚さ方向にお
いて異なる金属材料で構成したことを特徴とする請求項
1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。 - 【請求項3】 前記半透光部がモリブデン・シリコン系
の半透光膜を有すると共に、前記遮光膜が酸素、窒素、
炭素の少なくとも一種を含有したクロムからなることを
特徴とする請求項1又は2記載のハーフトーン型位相シ
フトマスク。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに項記載の
ハーフトーン型位相シフトマスクを製造する際にその素
材として用いるハーフトーン型位相シフトマスクブラン
クであって、 透明基板の上に半透光部を構成する半透光膜を有し、こ
の半透光膜の上に遮光膜を有し、この遮光膜を、その表
面側から透明基板側に向かってエッチングレートが段階
的に又は連続的に速くなるとともに反射防止機能を有す
るように異なる金属材料で構成したことを特徴とするハ
ーフトーン型位相シフトマスクブランク。 - 【請求項5】 前記半透光膜がモリブデン・シリコン系
の材料からなると共に、前記遮光膜が酸素、窒素、炭素
の少なくとも一種を含有したクロムからなることを特徴
とする請求項4記載のハーフトーン型位相シフトマスク
ブランク。
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