JPH05257264A - 露光用マスク及びその製造方法 - Google Patents

露光用マスク及びその製造方法

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JPH05257264A
JPH05257264A JP8958992A JP8958992A JPH05257264A JP H05257264 A JPH05257264 A JP H05257264A JP 8958992 A JP8958992 A JP 8958992A JP 8958992 A JP8958992 A JP 8958992A JP H05257264 A JPH05257264 A JP H05257264A
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Fumiaki Shigemitsu
文明 重光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パタ−ンの種類やパタ−ン寸法に対する露光
状態の依存性を低減し、転写装置の解像限界を向上させ
ると共に一定の光量で忠実なパタ−ン転写できる露光マ
スクおよびその製造方法を提供する。 【構成】 この露光マスクは、ステッパ−などの露光装
置に用いられる。マスクは、透明のガラス基板1とその
表面に形成された金属酸化膜30の遮光膜からなる。こ
の遮光膜は、所定の光透過率を有し、露光用の光の位相
をシフトできるという特徴を持っている。この遮光膜
は、金属膜を透明基板1に堆積させ、これを熱酸化して
酸化膜30を形成する。透過光の位相をシフトするの
で、光の強度分布の幅がシャ−プになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造に用いられる露光マスクおよびその製造方法に係
り、とくに、リソグラフィ技術に用いられる高解像度の
マスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC、LSIなどの半導体装置の高集積
化、微細化傾向は著しいものがある。その半導体装置の
製造に際してリソグラフィ技術は、加工の要としてとく
に重要である。一般的なリソグラフィ工程を説明する
と、まず、加工すべき材料上にフォトレジストを約1μ
m程度塗布してから、これを乾燥する。ネガフィルムに
相当するフォトマスクの回路パタ−ンを光学的にフォト
レジスト上に結像させてフォトレジストを感光させる。
現像処理で、感光部か未感光部のいずれかのフォトレジ
スト膜を除去する。被加工材料をエッチング液または高
周波放電を加えたエッチングガス中にさらしてこの材料
をエッチングする。不要になったフォトレジストを剥離
液で除去する。イオン注入処理をこの技術で実施する場
合は、現像処理を行ってから、上方よりイオン照射を行
い、フォトレジストパタ−ンに応じた注入領域をシリコ
ンウェ−ハなどに形成する。通常よく使われている、い
わゆるステッパ−などを用いて露光する投影露光方式で
は、フォトマスクの回路パタ−ンは縮小して利用する。
【0003】現在最も一般的に使用されているリソグラ
フィ用露光装置の上記ステッパ−について図8を参照し
て説明する。形成しようとするパタ−ンを5倍程度に拡
大したパタ−ンをCr膜などによるパタ−ンとして形成
したレティクルという露光用ガラスマスク11を用い、
ランプ15から発生した紫外線12を、集光装置16で
集光し、収束レンズ17で収束してからこのガラスマス
ク11に通す。ガラスマスク11を通った紫外線12
は、縮小レンズ13で縮小して半導体基板14上に像を
形成し、この半導体基板14上に塗布されたフォトレジ
ストを露光することによりレジストマスクパタ−ンを形
成する。このリソグラフィ工程によって形成されたレジ
ストマスクパタ−ンの精度が、製造される半導体装置の
あらゆるパタ−ンの精度を左右するために、露光装置の
精度は、厳しく管理される必要がある。特に、近年の半
導体装置は、大容量化、高集積化の要請から、パタ−ン
の微細化および露光エリアの増大化が進んできており、
露光装置、とくに、レティクルの精度は、より厳しいも
のになってきている。
【0004】リソグラフィ技術において、例えば光源に
対しては、g線、i線、エキシマレーザ、X線など種々
の光源の採用が検討されており、また、レジストに対し
ても新レジスト材料の開発やRELのような新レジスト
処理が検討され、さらには、SREP・CELイメージ
・リバース法なども研究が進められている。これに対
し、マスク製作技術に対しては、最近位相シフト法(1
988年秋季応物学会4a−K−7、8(497頁) 参照)
が提案されている。
【0005】この従来の位相シフト法について図9を参
照して説明する。まず、図9(a)に示すように、スパ
ッタリング法により石英ガラス基板1の上にクロム(C
r)あるいは酸化クロム(Cr2 3 )からなる遮光
膜、すなわち、マスク層2を1000オングストロ−ム
(以下、Aと略記する)程度堆積し、この上に、レジス
トパターン21をパターニングする。上記のように、酸
化クロムは、マスク層に利用されるが、この材料は、酸
化度をコントロ−ルするのが難しく、完全な遮光膜にす
るには、十分な準備が必要である。
【0006】次いで、図9(b)に示すように、このレ
ジストパターンをマスクとしてウエットエッチング法ま
たは反応性イオンエッチング法などにより、このマスク
層2をパターニングする。この後、図9(c)に示すよ
うに、フォトレジストやSORD膜(シリカが過飽和状
態にある弗酸溶液から析出するSiO2 膜)からなる位
相シフタ40を形成する。ここではラインアンドスペー
ス部では1つおきに開口部を位相シフタ40で覆うよう
にする。また、孤立スペース部は、それ単独では解像し
ないような材料からなる補助パターン9を開口部の両側
に形成し、その上を位相シフタ40で覆うようにする。
このマスクを用いて露光を行うと、図10に示すよう
に、各開口部を通った光は、破線で示すように互いの位
相が反転しているため、マスク層の下の部分での光強度
が大幅に低下し、全体としての光は実線で示すように、
強度分布からみて、従来のマスクを用いた場合に比べて
半分近い寸法までの解像が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな位相シフタ法を用いたフォトリソグラフィのマスク
製造工程においては、以下に示すようないろいろな問題
があった。その第1は、マスクパターンの形成後に、ラ
インアンドスペース部では開口部の1つおきに位相シフ
タ40を配置すると共に孤立スペース部では補助パター
ン9と位相シフタ40とを配置しなければならず、少な
くともマスクパターンと位相シフタ40との2回のパタ
ーン形成工程および相互のアライメントが必要となると
いう問題である。そして、マスク描画用電子ビーム露光
装置では、通常アライメント機能は具備していないた
め、直描電子ビ−ム(EB)露光装置のようなアライメ
ント可能な露光装置を新しく完成させなければならない
ことになるが、これは、極めて大掛かりな作業と時間お
よび資金を必要とする。第2は、マスクパターンのEB
データおよびシフタリソグラフィデータに大量で複雑な
データ処理が必要であるという問題である。第3は、補
助パターン9の形成にマスク加工における微細な加工が
必要であるという問題である。
【0008】さらに第4は、補助パターン9を通った光
は十分にキャンセルされないでパターンに歪みが生じる
という問題である。そして第5は、その他のパターンと
して孤立ライン部、孤立島部などにおいて同じ解像状態
を得ることができない、すなわち、パタ−ン各部の大き
さによって解像度が変化するという問題である。また、
前記従来技術のように、遮光膜に位相シフタを別体に形
成するのではなく、遮光膜にこの位相シフタを兼ね備え
た特性を有する材料を用いることも考えられるが、位相
シフタを形成するには、その作用を損なわないために均
一な膜を高い精度で形成する必要があるので、その実現
は困難であるのが現状である。本発明は、このような事
情によってなされたもので、パターンの種類やパターン
寸法に対する露光状態の依存性を低減し、転写装置の解
像限界を向上させると共に一定の光量で忠実なパターン
転写を行なうことのできる露光マスクおよびその製造方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明ガラス基
板上に、従来の透光性材料とは異なり、所定の光透過率
を有し、露光照射される光の位相をシフトさせる金属酸
化膜の遮光膜からなるマスクパターンを配設することを
特徴としている。すなわち、本発明の露光用マスクは、
透明基板と、この透明基板上に形成され、所定の光透過
率を有し、露光照射する光の位相をシフトさせる金属酸
化物の遮光膜から構成されているマスクパタ−ンとを備
えていることを特徴としている。前記金属酸化物は、S
nO2 、ZnO、In2 3 、TiO2 、Ta2 5
ら選ぶことができる。また、遮光膜の厚さは、0.05
μm以上0.50μm以下にすることが可能であり、前
記遮光膜の光透過率を1%から10%の範囲にすること
も可能である。
【0010】さらに、本発明の露光用マスクの製造方法
は、透明基板上に金属薄膜を形成する工程と、前記金属
薄膜をエッチングして金属パタ−ンを形成する工程と、
前記金属パタ−ンを熱酸化して金属酸化膜からなるマス
クパタ−ンを形成する工程とを備えていることを特徴と
している。そして、前記金属薄膜は、In、Zn、S
n、Ti、Taの少なくとも1つの材料からなることを
特徴とすることが可能である。また、前記金属薄膜の厚
さを5000A以下にすることが可能である。また、透
明な石英ガラス基板上に厚さ0.1μmのSn薄膜を形
成する工程と、前記Sn薄膜をエッチングして前記石英
ガラス基板上にSn薄膜のパタ−ンを形成する工程と、
前記パタ−ンを熱酸化して、Sn薄膜からなるマスクパ
タ−ンを形成する工程とを備えていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用】遮光膜に光の位相をシフトさせる特性を与えた
ので、位相シフタを別体で形成する必要が無くなり構造
が簡単になる。また、遮光膜は、金属薄膜を酸化させて
つくるために均一な膜が高精度に形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5を参照し
て説明する。図1は、本発明の露光用マスクの要部を示
した断面図である。図2は、マスクの位置による光の強
度分布を示す説明図である。この実施例では、この露光
用マスクを、例えば、縮小投影転写装置に使用する。マ
スクは、透明基板1と、その上に形成され、所定のパタ
−ンを有する遮光膜30からなっている。透明基板1
は、照射される露光光に対して透明であるならどの様な
材料でも使用可能であるが、ここでは、石英ガラスを用
いている。この上に形成され、所定のパタ−ンを有する
遮光膜30は、例えば、SnO2 薄膜からなる。従来の
遮光膜は、例えば、Crのように光の透過率は、ほぼ0
%であった。しかし、このSnO2 薄膜は、光透過率
が、0%ではなく、所定の割合で光透過率を有してい
る。この遮光膜の光透過率は、約1〜10%程度であ
る。透過光は、ここで180度反転されるが、その反転
角度は、完全に180度でなくても良い。大体170〜
190度の範囲で反転されれば、本発明を効率良く実施
する事ができる。
【0013】この様に、マスクパタ−ンに光の位相シフ
ト効果のある金属酸化膜を用いているので、図2に示す
ように、光の一部は、マスクパタ−ンを透過し、この透
過光は、反転する。したがって、マスクの所定の部分に
対するウェ−ハ上の透過光の強度分布は、図の点線で示
され、さらに、遮光膜である金属酸化膜を通過した透過
光は、位相が反転して負の領域(−領域)に強度分布が
移動する。従って、金属酸化膜とこれが形成されていな
い部分の境界領域では、点線で示すそれぞれの強度分布
が合成されて、この領域の実際の強度は、実線で示され
るように低下する。その結果、解像度は上がって、ほぼ
マスクパタ−ン通りの描画が精密にできるようになる。
この様に、解像度が向上するのは、露光されるウェ−ハ
のどの部分も同じであり、ラインアンドスペ−ス部に限
らず、孤立スペ−ス部においても同様である。この様
な、位相シフト効果のある遮光膜は、透過性も備えてい
るのでハ−フト−ン膜という。
【0014】つぎに、図3および図4に示す製造工程断
面図を参照して実施例の露光用マスクの製造方法を説明
する。まず、石英ガラス基板1の上に、例えば、スパッ
タリング法により、厚さ0.1μmのSn薄膜20を形
成する(図3(a))。ついで、この基板1上にg線ま
たはi線に感応するノボラックベースのフォトレジスト
膜21を0.8μm塗布し、これを約90℃、10分程
べーキングする(図3(b))。その後、例えば、レー
ザー露光装置を用い、所定パターンのマスクを用いて照
射量90〜100mJのレ−ザ光3でフォトレジスト膜
21を描画する(図4(a))。ついで、露光されたフ
ォトレジスト膜21をアルカリ現像液で現像して照射さ
れた部分を除去して、フォトレジストパターンを形成す
る(図4(a))。ついで、この所定のパタ−ンを有す
るフォトレジスト膜21をマスクにして、下地のSn薄
膜を、例えば、フッ素ガス4を利用した反応性イオンエ
ッチング(RIE;Reactive Ion Etching)によりパタ
ーニングを実行する(図4(b))。
【0015】このパタ−ニングが終了してから、フォト
レジスト膜21を硫酸で剥離し、石英ガラス基板1を洗
浄した後、さらに、250℃程度に設定した酸化炉中の
加熱装置5により所定時間、例えば、数分間石英ガラス
基板1を昇温加熱する(図4(c))。この加熱処理に
よってSn薄膜20は、酸化されてSnO2 膜30に変
化する。酸化膜に変化しても、その膜厚は、余り影響さ
れず、Sn薄膜の当初の厚さ0.1μmより目立って厚
くなることはない。酸化炉の温度は、図5に示すような
あらかじめ求めておいた加熱温度ー光透過率曲線にした
がって決められる。この曲線から所望の透過率を得る事
ができる温度を設定する事ができる。酸化炉を使う代わ
りに酸素雰囲気中での赤外加熱でも同様の効果が得られ
る。この酸化炉の温度は、220〜250℃程度に設定
しておけば、金属薄膜は、酸化され、光透過率が大体1
〜10%程度の遮光膜が得られる。したがって、加熱温
度を適宜決めれば、所望の光透過率の遮光膜、すなわ
ち、ハ−フト−ン膜が容易に得られる。
【0016】本発明では、光透過率を特定の範囲に限定
する必要はない。したがって、光透過率が、1%以下で
も、10%以上でもこの遮光膜は、位相シフタとしての
作用も奏することができるが、1%以下では、位相シフ
タとしての作用を十分期待する事ができず、また、10
%以上になると、遮光作用が悪くなってパタ−ンエッジ
が明確に形成されなくなるので、遮光膜の光透過率は、
上記の範囲が有利である。金属薄膜を酸化するための加
熱温度も、本発明においては、とくに限定する必要はな
いが、220℃以下になると光透過率は急激に低下して
しまい、210℃付近では0%に近くなってしまう。2
50℃以上になると、図示のように、加熱温度−光透過
率曲線の形状は、急峻になり、この範囲では、加熱温度
によって遮光膜の光透過率を任意にコントロ−ルするこ
とは、かなり困難を伴うので、この加熱温度を上記の範
囲に設定することは、本発明において有利である。また
これらの加熱手段で酸化するに要する時間は、数秒から
数分のごく短い間である。前記実施例では、1〜2分で
あった。この様に、金属薄膜は、短時間で酸化膜に変化
するので、酸化雰囲気や加熱温度などの諸条件を正確に
設定しないと所望の光透過率を得ることは難しい。
【0017】つぎに、本発明の露光用マスクに形成され
た遮光膜の膜厚について図6を参照して説明する。図
は、光の振幅透過率と遮光膜の膜厚との関係を示す特性
図であり、縦軸は、遮光膜の振幅透過率(%)を表し、
横軸は、遮光膜の膜厚(μm)を表している。当然なこ
とであるが、この振幅透過率は、遮光膜が薄くなるに従
って大きくなり、この膜厚が大体0.05〜0.50μ
mのときに、振幅透過率は、約1〜25%にすることが
できる。膜厚は、薄すぎると透過率が急上昇して調節が
難しくなり、厚くても透過率は低くなり過ぎてハ−フト
−ン膜の役をなさなくなる。したがって、遮光膜の膜厚
は、上記範囲にあることは、本発明においては、有利で
ある。
【0018】本発明を実施することにより、露光工程で
の解像限界を向上させることができる。図7は、g線露
光(波長436nm)でパタ−ン形成を行ったときの解
像限界を説明するものであって、縦軸は、パタ−ンの明
暗の相違を表すコントラスト(%)を示し、横軸は、シ
リコンウェ−ハ上のパタ−ンの幅の寸法(μm)を示し
ている。従来の露光方法で行われるパタ−ンのコントラ
スト−寸法特性は、点線で示される曲線Bで表される。
本発明の方法による上記特性は、実線で示される曲線A
で表される。この従来の方法は、位相シフト層を遮光膜
に形成しない構造のものによるが、曲線Bに示すよう
に、パタ−ン寸法が0.5μm程度以下になると、コン
トラストが急速に低下する。一方、本発明の露光方法に
よれば、曲線Bに示すように、0.4μm程度以下から
コントラストが低下する。即ち、本発明によるg線露光
での解像限界は、0.5μmから0.4μmへ従来より
著しく向上している。
【0019】上記方法で作成して得られたSnO2 膜3
0は、通常の露光用マスクの遮光膜として用いられる
が、同時に、光の位相をシフトし、かつ、180度反転
することができるので、位相シフタとしても使用される
ハ−フト−ン膜である。また、本発明では露光用の光
は、g線やi線(365nm)に限らず、エキシマレ−
ザ光やX線などを使用することもできる。さらに、前記
実施例で使用された位相シフト作用のある遮光膜は、S
nO2 膜であるが、本発明に適用される前記遮光膜は、
その他にもZnO、In2 3 、TiO2 、Ta2 5
などの金属酸化膜があり、SnO2 膜と同じ様にハ−フ
ト−ン膜として本発明において用いることができると同
時に、本発明の製造方法を利用して形成することができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の露光用マ
スクは、マスクパターン部を透過する露光用の光の位相
を反転する位相シフタとしての作用を有しているので、
透過光が、マスクパタ−ンを透過してこない光と合成さ
れ、光の強度分布をシャープに低下させる。その結果、
パターン密度に依存することなく遮光膜である金属酸化
膜に忠実で高精度のパターン形成を行うことができる。
また、マスク基板上の金属薄膜を熱酸化することにより
容易に金属酸化膜からなる遮光膜を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光用マスクの断面図。
【図2】本発明の露光用マスクの作用を説明するウェ−
ハ上の光強度分布図。
【図3】図1に示す露光用マスクの製造工程断面図。
【図4】図1に示す露光用マスクの製造工程断面図。
【図5】加熱酸化温度と金属酸化膜の透過率の関係を示
す特性図。
【図6】振幅透過率と遮光膜の膜厚との関係を示す特性
図。
【図7】パタ−ンのコントラストとパタ−ン寸法との関
係を示す特性図。
【図8】露光用マスクを使用を説明する露光装置の断面
図。
【図9】従来例の露光用マスクの製造工程図。
【図10】従来の露光用マスクの作用を説明するウェ−
ハ上の光強度分布図。
【符号の説明】
1 石英ガラス基板 2 マスク層(遮光膜) 3 レーザー光 4 反応性ガス 5 加熱装置 9 補助パタ−ン 11 露光用マスク(レティクル) 12 紫外線 13 縮小レンズ 14 シリコン半導体基板 15 ランプ 16 集光装置 17 収束レンズ 20 金属薄膜 21 フォトレジスト膜 30 金属酸化膜(遮光膜) 40 位相シフタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、 この透明基板上に形成され、所定の光透過率を有し、露
    光照射する光の位相をシフトさせる金属酸化物の遮光膜
    から構成されているマスクパタ−ンとを備えていること
    を特徴とする露光用マスク。
  2. 【請求項2】 前記金属酸化物は、SnO2 、ZnO、
    In2 3 、TiO2 、Ta2 5 から選ばれることを
    特徴とする請求項1に記載の露光用マスク。
  3. 【請求項3】 遮光膜の厚さは、0.05μm以上0.
    50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    露光用マスク。
  4. 【請求項4】 前記遮光膜の光透過率が1%から10%
    の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の露光用
    マスク。
  5. 【請求項5】 透明基板上に金属薄膜を形成する工程
    と、 前記金属薄膜をエッチングして金属パタ−ンを形成する
    工程と、 前記金属パタ−ンを熱酸化して金属酸化膜からなるマス
    クパタ−ンを形成する工程とを備えていることを特徴と
    する露光用マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記金属薄膜は、In、Zn、Sn、T
    i、Taの少なくとも1つの材料からなることを特徴と
    する請求項5に記載の露光用マスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属薄膜の厚さは、5000オング
    ストロ−ム以下である事を特徴とする請求項5に記載の
    露光用マスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 透明な石英ガラス基板上に厚さ0.1μ
    mのSn薄膜を形成する工程と、 前記Sn薄膜をエッチングして前記石英ガラス基板上に
    Sn薄膜のパタ−ンを形成する工程と、 前記パタ−ンを熱酸化して、Sn薄膜からなるマスクパ
    タ−ンを形成する工程とを備えていることを特徴とする
    露光用マスクの製造方法。
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