JPH0855863A - 電界効果型半導体装置の製造方法 - Google Patents

電界効果型半導体装置の製造方法

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JPH0855863A
JPH0855863A JP21173894A JP21173894A JPH0855863A JP H0855863 A JPH0855863 A JP H0855863A JP 21173894 A JP21173894 A JP 21173894A JP 21173894 A JP21173894 A JP 21173894A JP H0855863 A JPH0855863 A JP H0855863A
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conductive film
forming
opening
film
insulating film
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JP21173894A
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Keiji Shimizu
啓次 清水
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 T型或いはY型のゲート電極を備える電界効
果型半導体装置において、ゲート電極の機械的強度を高
めて半導体装置の信頼性を改善する。 【構成】 半導体基板1〜4上に絶縁膜5を形成し、か
つこの絶縁膜5に開口側面5bが上向きのテーパ状をし
た開口部5aを形成する。次いで、絶縁膜5をマスクに
して開口部5aに臨む箇所の半導体基板1〜4にリセス
部を形成する。次に、絶縁膜5上から第1の導電膜8を
形成し、この第1の導電膜8の一部を開口部5aを通し
てリセス部7上に形成し、かつこの第1の導電膜8を所
要の厚さにまでエッチングしてテーパ状側面5a上の第
1の導電膜8aを除去し、更にその上に第2の導電膜9
を形成し、パターニングしてゲート電極10を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界効果トランジスタ等
の素子を有する電界効果型半導体装置の製造方法に関
し、特に断面形状がT型或いはY型のゲート電極を有す
る電界効果型半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電界効果トランジスタの高微細化を目的
として、ゲート長を極めて短くしたT型或いはY型のゲ
ート電極を有する電界効果トランジスタが提案されてい
る。図5はその一例の電界効果トランジスタを製造工程
順に示す断面図である。先ず、図5(a)のように、G
aAs基板11の上にバッファ層12、能動層13、n
+ −GaAsからなるコンタクト層14を順次エピタキ
シャル成長法によって形成する。また、このコンタクト
層14の全面にシリコン酸化膜15を堆積する。
【0003】次いで、図5(b)のように、フォトレジ
スト膜16を形成し、かつこのフォトレジスト膜16の
ゲート電極を形成する領域に窓16aを開口する。そし
て、このフォトレジスト膜16をマスクにしてフォトリ
ソグラフィ技術及び異方性エッチング法により前記シリ
コン酸化膜15に開口部15aを開設する。しかる後、
図5(c)のように、フォトレジスト膜16を除去した
後、前記開口部15aを利用してコンタクト層14と能
動層13の一部を等方性エッチング法によりエッチング
し、リセス部17を形成する。その上で、図5(d)の
ように、全面にゲート金属であるWSi膜18をスパッ
タリング法により成膜する。これにより、WSi膜18
の一部は前記シリコン酸化膜15の開口部15aを通し
てリセス部17の表面上に成膜される。
【0004】更に、図5(e)のように、前記WSi膜
18の上に上層導電膜19を被着し、前記WSi膜18
と上層導電膜19をゲート電極としてパターン形成す
る。また、ゲート電極容量を低減して高周波特性を改善
するために、シリコン酸化膜15を除去する。これによ
り、T型或いはY型のゲート電極20が形成される。以
下、常法によりソース・ドレインを形成することで電界
効果トランジスタが完成されるが、その説明は省略す
る。このゲート電極の構造ではチャネル長を短く形成で
きる一方で、ゲート電極上部の面積を大きくでき、低抵
抗化が図れ、トランジスタの高速動作が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような電界効果ト
ランジスタの製造方法では、WSi膜18をスパッタリ
ング法により成膜する際に、図5(d)に示したよう
に、シリコン酸化膜15の開口部15aの側面15bに
WSi膜18が付着し、これがスパッタリングの進行と
共に開口部内に張り出してくるため狭窄が生じる。この
結果、WSi膜18の両側面にボイドによる欠損部Xが
発生し、この部分の厚さが低減される。したがって、そ
の後にシリコン酸化膜15を除去してゲート電極20が
孤立状態にされたときには、外力等によってゲート電極
が欠損部Xにおいて容易に折損される等の機械的強度が
低下され、電界効果トランジスタの信頼性が低下される
という問題がある。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、機械的強度を高めて信
頼性を改善したT型或いはY型ゲート電極を備える電界
効果型半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の製造方法
は、半導体基板上に絶縁膜を形成し、かつこの絶縁膜に
開口側面が上向きのテーパ状をした開口部を形成する工
程と、前記絶縁膜をマスクにして前記開口部に臨む箇所
の前記半導体基板にリセス部を形成する工程と、前記絶
縁膜上から導電膜を形成し、この導電膜の一部を前記開
口部を通して前記リセス部上に形成する工程と、前記導
電膜を所要パターンに形成してゲート電極を形成する工
程とを含んでいる。
【0008】また、本発明の第2の製造方法は、半導体
基板上に絶縁膜を形成し、かつこの絶縁膜に開口側面が
上向きのテーパ状をした開口部を形成する工程と、前記
絶縁膜をマスクにして前記開口部に臨む箇所の前記半導
体基板にリセス部を形成する工程と、前記絶縁膜上から
第1の導電膜を形成し、この第1の導電膜の一部を前記
開口部を通して前記リセス部上に形成する工程と、第1
の導電膜を所要の厚さにまでエッチングする工程と、少
なくとも前記第1の導電膜の上に第2の導電膜を形成す
る工程と、前記第1及び第2の導電膜を所要パターンに
形成してゲート電極を形成する工程とを含んでいる。
【0009】ここで、前記第1及び第2の製造方法にお
いては、絶縁膜の開口部のテーパ状の側面を、半導体基
板の法線に対して30°以上傾斜するように形成する。
また、この場合、絶縁膜を異方性ドライエッチング法と
等方性ドライエッチング法を順次用いて開口部を開設す
る。
【0010】本発明の第3の製造方法は、半導体基板上
に絶縁膜を形成し、かつこの絶縁膜に開口部を形成する
工程と、前記絶縁膜をマスクにして前記開口部に臨む箇
所の前記半導体基板にリセス部を形成する工程と、前記
絶縁膜上から第1の導電膜を形成し、この第1の導電膜
の一部を前記開口部を通して前記リセス部上に形成する
工程と、第1の導電膜を所要の厚さにまでエッチングす
る工程と、少なくとも前記第1の導電膜の上に第2の導
電膜を形成する工程と、前記第1及び第2の導電膜を所
要パターンに形成してゲート電極を形成する工程とを含
んでいる。
【0011】
【作用】第1の製造方法では、シリコン酸化膜の開口部
を形成する際に、異方性及び等方性のエッチングを用い
て開口部の側面をテーパ状に形成しているので、開口部
の側面に成長される下層導電膜が内方に向けて張り出さ
れる量が少なくなり、開口部のリセス部上に成長される
下層導電膜と側面に成長される下層導電膜が連結される
ことにより生じるボイドの発生が抑制され、ボイドが原
因とされるゲート電極の側面部の欠損によりこの部分が
薄くなることが防止でき、ゲート電極の機械的な強度を
高め、信頼性を改善することが可能となる。
【0012】第2の製造方法では、第1の下層導電膜を
形成した後に、一旦異方性エッチングを行っているの
で、シリコン酸化膜の開口部のテーパ状の側面上に形成
された第1の下層導電膜は速いエッチング速度でエッチ
ングされるため、リセス部上の第1の下層導電膜との間
に比較的に大きな隙間が形成され、両者の下層導電膜が
連結してボイドが発生することを効果的に防止する。
【0013】第3の製造方法では、開口部の側面が垂直
であるため、この側面上に形成された第1の下層導電膜
によってボイドが発生されても、その後に第1の下層導
電膜を異方性エッチングして連結を解消しているため、
次に第2の下層導電膜を形成した際に生じるボイドの進
行を抑制することができ、ボイドの抑制効果は僅かでは
あるが従来の技術に比較すればボイドの発生を抑制する
上では有効である。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1及び図2は本発明をMESFETの製造に適
用した第1実施例を製造工程順に示す断面図である。先
ず、図1(a)のように、GaAs基板1の上にMBE
法により厚さ0.5μmのi−GaAsからなるバッフ
ァ層2と、厚さ0.2μmのn−GaAsからなる能動
層3と、厚さ0.1μmのn+ −GaAsからなるコン
タクト層4を順次堆積する。更に、その上に厚さ0.3
μmのシリコン酸化膜5を形成する。
【0015】次いで、図1(b)のように、全面にフォ
トレジスト膜6を塗布し、かつ選択露光及び現像を行う
ことで、ゲート電極を形成する領域に窓6aを開口す
る。そして、このフォトレジスト膜6をマスクにして前
記シリコン酸化膜5をSF6 ガスを用いて異方性ドライ
エッチングし、フォトレジスト膜6の窓6aに相当する
部分のシリコン酸化膜を0.1μm程度除去する。次い
で、今度は等方性ドライエッチングを行い、前記窓6a
の部分のシリコン酸化膜5を全厚さにわたってエッチン
グ除去する。これにより、シリコン酸化膜5には開口部
5aが形成され、かつその開口部5aの側面5bは上方
に向けて傾斜されたテーパ面として形成される。この場
合、異方性ドライエッチングと等方性ドライエッチング
のエッチング量比を変えることで側面5bのテーパ角度
を調節することが可能であり、前記したエッチング量比
では、テーパ角度は基板の法線に対して30°以上傾斜
された面として形成される。
【0016】しかる後、図1(c)のように、フォトレ
ジスト膜6を有機溶剤により除去した後、前記シリコン
酸化膜5をマスクとして、その開口部5aを通してりん
酸、過酸化水素系のウェットエッチングによりコンタク
ト層4と能動層3の一部を除去し、深さ0.2μmのリ
セス部7を形成する。
【0017】次いで、図2(a)のように、スパッタリ
ング法により下層導電膜として前記リセス部7の深さと
同じ厚さの0.2μmのW5 Si3 膜8を形成する。こ
のとき、下層導電膜8はシリコン酸化膜5の開口部5a
を通してリセス部7の上に形成されると共に、シリコン
酸化膜5の上面及び開口部5aの側面5b上にも形成さ
れ、断面形状がT型或いはY型に形成される。このと
き、開口部5aの側面5bはテーパ状に形成されている
ためにこのテーパ状の側面上の下層導電膜8aが内方に
張り出すことが抑制され、リセス部7上に形成される下
層導電膜8bと側面5b上の下層導電膜8aとが互いに
連結されることが防止され、従来技術の図5(d)に示
したような開口部における狭窄が生じ難い状態となる。
【0018】続いて、図2(b)のように、上層導電膜
9として厚さ0.05μmのTi膜、厚さ0.1μmの
Pt膜、厚さ0.6μmのAuを順次形成する。そし
て、イオンミリング法とドライエッチング法により前記
上層導電膜9と下層導電膜8を所定の形状にパターニン
グし、その後フッ酸とアンニモアの混合液によってシリ
コン酸化膜5を除去することで図2(c)のようにゲー
ト電極10が形成される。なお、その後のソース・ドレ
インの形成工程は常法と同じであるので、詳細な説明は
省略するが、例えば、リフトオフ法を用いてAu/Ge
/Ni/Au層をコンタクト層の表面上に選択形成する
ことで形成できる。
【0019】この製造方法では、シリコン酸化膜5の開
口部5aを形成する際に、異方性及び等方性のエッチン
グを用いて開口部5aの側面5bをテーパ状に形成して
いるので、ゲート電極を形成するための下層導電膜8を
形成する際に、側面5b上に成長される下層導電膜8a
が内方に向けて張り出される量が少なくなる。このた
め、開口部5a内のリセス部7上に成長される下層導電
膜8bと側面に成長される下層導電膜8aが連結される
ことにより生じるボイドの発生が抑制され、ボイドが原
因とされるゲート電極の側面部の欠損によりこの部分が
薄くなることが防止でき、最終的に形成されるゲート電
極10の機械的な強度を高め、信頼性を改善することが
可能となる。
【0020】なお、この場合、仮にリセス部7上の下層
導電膜8bと側面5b上の下層導電膜8aとが連結され
るとしても、側面5bがテーパ状であるために内方への
張り出しが少ない分だけ、ボイドの進行が抑制され、ボ
イド発生部分のゲート電極が薄くなることが防止され
る。
【0021】図3は本発明の第2実施例を製造工程順に
示す断面図である。図3(a)は、第1実施例の図1
(a)〜(c)までの工程と全く同じ工程でシリコン酸
化膜5に開口部5aを形成した後、その上に第1の下層
導電膜8AとしてW5 Si3 膜を0.2μmの厚さに形
成した工程である。そして、この第1の下層導電膜8A
を形成した後、SF6 を用いた異方性ドライエッチング
によって第1の下層導電膜8Aを表面側から0.1μm
程度の厚さだけ除去する。このとき、シリコン酸化膜5
の開口部5aのテーパ状の側面5bに形成されている第
1の下層導電膜8aはドライエッチングの方向に対して
傾斜されているため、図5(d)に示した従来の垂直な
側面に形成されている場合よりもそのエッチング速度が
速くされる。したがって、このエッチング後は、図3
(b)のように、リセス部7上の第1の下層導電膜8b
と開口部5aの側面5b上の第1の下層導電膜8aとの
間には比較的に大きな隙間が生じることになる。
【0022】しかる上で、図3(c)のように、更に第
2の下層導電膜8Bとしてスパッタリング法によりW5
Si3 膜を0.1μmの厚さに形成する。このとき、リ
セス部7上の第1の下層導電膜8bと側面5b上の第1
の下層導電膜8aとの間には前記したように比較的に大
きな隙間が生じているため、この第2の下層導電膜8B
を形成した際に側面5b上とリセス部7上に堆積される
第2の下層導電膜8Bが相互に連結される状態は生じ難
くなり、ボイドの発生が効果的に防止される。その後、
図3(d)のように、第1実施例と同様に上層導電膜9
を形成し、かつパターニングすることでT型或いはY型
のゲート電極10が形成される。更に、ソース・ドレイ
ン電極を同様に形成する。
【0023】この製造方法では、第1の下層導電膜8A
を形成した後に、一旦異方性エッチングを行っているの
で、シリコン酸化膜5の開口部5aのテーパ状の側面5
b上に形成された第1の下層導電膜8aは速いエッチン
グ速度でエッチングされるため、リセス部7上の第1の
下層導電膜8bとの間に比較的に大きな隙間が形成さ
れ、両者の下層導電膜が連結してボイドが発生すること
を効果的に防止することができる。このため、第1実施
例の場合よりもボイドの抑制効果が高められ、ボイドが
原因とされるゲート電極10の一部が薄くなることを有
効に防止し、ゲート電極10の機械的な強度を高めて信
頼性を改善することが可能となる。
【0024】ここで、前記第1実施例及び第2実施例で
は、シリコン酸化膜5の開口部5aのテーパ状の側面5
bを基板の法線に対して30°の例を示しているが、3
0°以上の傾斜を有するテーパ面として形成すれば有効
な効果を得ることができる。
【0025】図4は本発明の第3実施例を製造工程順に
示す断面図である。この第3実施例では、第1実施例の
図1(b)の工程において、シリコン酸化膜5の開口部
5aを開設する際には異方性ドライエッチングのみを用
いているため、図4(a)のように、開口部5aの側面
5bは従来と同様に垂直面として形成される。しかる上
で、コンタクト層4及び能動層3にリセス部3を形成
し、第1の下層導電膜8Aを形成する。このとき、第1
の下層導電膜8Aはリセス部7の深さと同じ或いはこれ
よりも浅く形成する。この第1の下層導電膜8Aの形成
に際しては、リセス部7上の下層導電膜8bと開口部5
aの側面5b上の下層導電膜8aとはその一部において
連結され、多少のボイドが発生された状態とされる。
【0026】しかる上で、SF6 を用いた異方性ドライ
エッチングによって第1の下層導電膜8Aを表面側から
0.1μm程度の厚さだけ除去する。このとき、図4
(b)のように、シリコン酸化膜5の開口部5aの側面
5bに形成されている第1の下層導電膜8aはその厚さ
が若干低減され、かつこれと共にリセス部7上の第1の
下層導電膜8bとの連結部分がエッチングされることで
その連結状態が解消される。
【0027】続いて、図4(c)のように、更に第2の
下層導電膜8Bとしてスパッタリング法によりW5 Si
3 膜を0.1μmの厚さに形成する。このとき、リセス
部7上の第1の下層導電膜8bと側面5b上の第1の下
層導電膜8aとの間では前記したように連結が解消され
ているため、この上に第2の下層導電膜8Bが形成さ
れ、リセス部7上と側面5b上の各第2の下層導電膜8
Bに連結部分が生じた場合でもボイドの発生を抑制する
ことができる。その後、図4(d)のように、第1実施
例と同様に上層導電膜9を形成し、かつパターニングす
ることでT型或いはY型のゲート電極10が形成され
る。更に、ソース・ドレイン電極を同様に形成する。
【0028】この製造方法では、第1の下層導電膜8A
を形成した後に、一旦異方性エッチングを行っているの
で、シリコン酸化膜5の開口部5aの側面5bが基板に
対して垂直な面であり、この側面5b上に形成された第
1の下層導電膜8aによってボイドが発生されても、そ
の後に異方性エッチングを行ってリセス部7上の第1の
下層導電膜8bとの間の連結を解消するため、次に第2
の下層導電膜8Bを形成した際に生じるボイドの進行を
抑制することができる。このため、第1実施例や第2実
施例の場合よりもボイドの抑制効果は低いものの、従来
の技術に比較すればボイドの発生を抑制し、ボイドが原
因とされるゲート電極の一部が薄くなることを防止し、
ゲート電極の機械的な強度を高めて信頼性を改善するこ
とが可能となる。
【0029】なお、前記した各実施例はMESFETに
適用しているが、本発明はそれに限らず他の電界効果型
半導体装置の製造にも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の製造
方法は、半導体基板上に形成した絶縁膜に開口側面が上
向きのテーパ状をした開口部を形成した上で、この絶縁
膜をマスクにして半導体基板にリセス部を形成し、かつ
導電膜を形成してその一部を開口部を通してリセス部上
に形成してゲート電極を形成しているので、テーパ状と
された開口部の側面に成長される下層導電膜が内方に向
けて張り出される量が少なくなり、開口部のリセス部上
に成長される下層導電膜と側面に成長される下層導電膜
が連結されることにより生じるボイドの発生が抑制さ
れ、ボイドが原因とされるゲート電極の側面部の欠損に
よりこの部分が薄くなることが防止でき、ゲート電極の
機械的な強度を高め、信頼性を改善した電界効果型半導
体装置を製造することができる。
【0031】また、本発明の第2の製造方法は、絶縁膜
に開口側面が上向きのテーパ状をした開口部を形成し、
かつ半導体基板にリセス部を形成した後、第1の導電膜
を形成し、かつこの第1の導電膜を所要の厚さにまでエ
ッチングし、更にその上に第2の導電膜を形成してゲー
ト電極を形成しているので、第1の下層導電膜を形成し
た後の異方性エッチングによってテーパ状の側面上に形
成された第1の下層導電膜は速いエッチング速度でエッ
チングされ、リセス部上の第1の下層導電膜との間に比
較的に大きな隙間が形成されるため、両者の下層導電膜
が連結してボイドが発生することを効果的に防止し、機
械的な強度の高い信頼性の高い電界効果型半導体装置を
製造することができる。
【0032】更に、本発明の第3の製造方法は、絶縁膜
に開口部を形成し、かつ半導体基板にリセス部を形成し
た後、第1の導電膜を形成し、かつこの第1の導電膜を
所要の厚さにまでエッチングし、更にその上に第2の導
電膜を形成してゲート電極を形成しているので、開口部
の側面が垂直であるために側面上に形成された第1の下
層導電膜によってボイドが発生されても、第1の下層導
電膜を異方性エッチングすることでこの連結を解消する
ことができ、第2の下層導電膜を形成した際に生じるボ
イドの進行を抑制することができる。このボイドの抑制
効果は第1及び第2の製造方法に比較すると効果は僅か
ではあるが、従来の技術に比較すればボイドの発生を抑
制する上では有効であり、機械的な強度の高い信頼性の
高い電界効果型半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界効果型半導体装置の製造方法の第
1実施例を製造工程順に示す断面図のその1である。
【図2】本発明の第1実施例の製造方法を工程順に示す
断面図のその2である。
【図3】本発明の第2実施例の製造方法の工程一部を製
造工程順に示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例の製造方法の工程一部を製
造工程順に示す断面図である。
【図5】従来の電界効果型半導体装置の製造方法の一例
を製造工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 バッファ層 3 能動層 4 コンタクト層 5 シリコン酸化膜 5a 開口部 5b 側面 6 フォトレジスト膜 7 リセス部 8 下層導電膜 8A 第1の下層導電膜 8B 第2の下層導電膜 8a 側面上の下層導電膜 8b リセス部上の下層導電膜 9 上層導電膜 10 ゲート電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁膜を形成し、かつこ
    の絶縁膜に開口側面が上向きのテーパ状をした開口部を
    形成する工程と、前記絶縁膜をマスクにして前記開口部
    に臨む箇所の前記半導体基板にリセス部を形成する工程
    と、前記絶縁膜上から導電膜を形成し、この導電膜の一
    部を前記開口部を通して前記リセス部上に形成する工程
    と、前記導電膜を所要パターンに形成してゲート電極を
    形成する工程とを含むことを特徴とする電界効果型半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁膜を形成し、かつこ
    の絶縁膜に開口側面が上向きのテーパ状をした開口部を
    形成する工程と、前記絶縁膜をマスクにして前記開口部
    に臨む箇所の前記半導体基板にリセス部を形成する工程
    と、前記絶縁膜上から第1の導電膜を形成し、この第1
    の導電膜の一部を前記開口部を通して前記リセス部上に
    形成する工程と、第1の導電膜を所要の厚さにまでエッ
    チングする工程と、少なくとも前記第1の導電膜の上に
    第2の導電膜を形成する工程と、前記第1及び第2の導
    電膜を所要パターンに形成してゲート電極を形成する工
    程とを含むことを特徴とする電界効果型半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁膜の開口部のテーパ状の側面を、半
    導体基板の法線に対して30°以上傾斜するように形成
    する請求項1または2の電界効果型半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 絶縁膜を異方性ドライエッチング法と等
    方性ドライエッチング法を順次用いて開口部を開設する
    請求項3の電界効果型半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に絶縁膜を形成し、かつこ
    の絶縁膜に開口部を形成する工程と、前記絶縁膜をマス
    クにして前記開口部に臨む箇所の前記半導体基板にリセ
    ス部を形成する工程と、前記絶縁膜上から第1の導電膜
    を形成し、この第1の導電膜の一部を前記開口部を通し
    て前記リセス部上に形成する工程と、第1の導電膜を所
    要の厚さにまでエッチングする工程と、少なくとも前記
    第1の導電膜の上に第2の導電膜を形成する工程と、前
    記第1及び第2の導電膜を所要パターンに形成してゲー
    ト電極を形成する工程とを含むことを特徴とする電界効
    果型半導体装置の製造方法。
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