JP2914022B2 - ゲート電極の形成方法 - Google Patents

ゲート電極の形成方法

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JP2914022B2
JP2914022B2 JP4199344A JP19934492A JP2914022B2 JP 2914022 B2 JP2914022 B2 JP 2914022B2 JP 4199344 A JP4199344 A JP 4199344A JP 19934492 A JP19934492 A JP 19934492A JP 2914022 B2 JP2914022 B2 JP 2914022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲート電極の形成方法
に係わり、特に化合物半導体ショットキーゲート電界効
果トランジスタのゲート電極の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体を用いたショットキーゲー
ト電界効果トランジスタ(FET)の従来のゲート電極
形成方法の一つとして、半絶縁性GaAs基板上に形成
された化合物半導体からなる動作層上に形成した絶縁膜
にゲート電極パターンに対応した開口を設け、開口内に
ゲート電極となる金属層を形成する方法が知られてい
る。
【0003】図4(a)〜(d)は、この従来のゲート
電極の形成方法を説明するための工程順を示した断面図
である。
【0004】図4(a)に示すように、表面にエピタキ
シャル成長法または、イオン注入法で動作層2を形成し
た半導体基板1の上に二酸化珪素(SiO2 )よりなる
絶縁膜3をCVD法などで形成し、その上にゲート電極
パターンに対応した開口を有する第1のホトレジスト4
を通常のホトレジスト工程で形成する。
【0005】次に、第1のホトレジストをマスクとした
異方性のドライエッチング、例えば、CHF3 とO2
混合ガスを用いた異方性ドライエッチングにより絶縁膜
3にゲート電極パターンに対応した開口を形成する。こ
こで異方性のドライエッチングを用いるのは、ゲート開
口パターンの微細ゲート長を制御性、再現性良く得るた
めである。続いて第1のホトレジスト4を除去すること
によって図4(b)に示した構造が得られる。
【0006】次に、図4(c)に示すように前記絶縁膜
3及び開口によって露出した動作層2の表面を含む全面
にゲート電極となる電極金属層5をスパッタ蒸着法また
は真空蒸着法等によって形成し、次にゲート電極パター
ンを有する第2のホトレジスト6を通常のホトレジスト
工程によって形成する。
【0007】次に、第2のホトレジスト6をマスクとし
たイオンミリング法や反応性イオンエッチング法(RI
E)等によって前記金属層5をエッチングし、絶縁膜3
をウェットエッチング法で除去することによって図4
(d)に示す電極が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のゲート
電極の形成方法では、ゲート領域を開口する際における
CHF3 とO2 の混合ガスを用いた異方性ドライエッチ
ングのイオン衝撃により動作層が損傷を受け、表面近傍
のキャリアが減少してしまうという問題点があった。こ
のキャリアの減少は400℃以上の熱処理によってある
程度回復するが完全には回復せず、その減少率はドライ
エッチング条件やオーバーエッチング時間により異な
り、ドライエッチング速度の再現性のばらつきや基板面
内分布によって、キャリア減少率のばらつきが生じ、F
ET特性のばらつきが大きくなり歩留りが低下するとい
う問題点があった。
【0009】また、発明者らの実験によれば従来条件で
は、異方性ドライエッチングによるゲート領域開口時、
ゲート開口面に30nm(ナノメータ)以上のSiO2
膜を残し、この残膜をウェットエッチングで開口すると
表面近傍のキャリアの減少はなかった。しかしながら、
SiO2 残膜厚の半導体ウェハ面内ばらつきが60±3
0nmあるため面内全域においてSiO2 膜を30nm
以上残す条件で異方性ドライエッチングを行うとSiO
2 残膜厚30〜90nmとばらつき、ウェットエッチン
グで開口するとき開口の広がりとばらつきが大きくなる
という問題点もあった。
【0010】本発明はゲート領域開口時の損傷を低減
し、設計通りのFETを面内均一性良く提供することを
目的としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明の特徴は、半絶縁
性の化合物半導体基板上に形成された化合物半導体から
なる動作層上に第1の電極金属層、絶縁膜を順次積層す
る工程と、ゲート領域形成部分が開口された第1のレジ
スト膜を形成し、該第1のレジスト膜をマスクとして前
記絶縁膜を異方性ドライエッチング法によってエッチン
することにより前記第1の電極金属層に達しかつゲー
ト領域を定める開口部を形成する工程と、前記第1の電
極金属層の表面が露出した前記開口部内から前記絶縁膜
上にかけて第2の電極金属層を形成する工程と、第2の
レジスト膜をマスクにして前記絶縁膜上の前記第2の電
極金属層をパターニングする工程と、次に、前記第2の
レジスト膜および前記絶縁膜を除去する工程しかる後、
等方性エッチング法により前記開口部下に位置している
ゲート領域以外の前記第1の電極金属層を除去する工程
とを含むゲート電極の形成方法にある。
【0014】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明を具体的
に説明する。
【0015】図1(a)〜(f)は本発明に関連する第
1の技術のゲート電極形成の主要工程を工程順に示した
断面図である。
【0016】まず図1(a)に示すように半絶縁性Ga
As基板よりなる半導体基板1上に、分子線エピタキシ
ー法(MBE法)によってSi濃度約2×1017cm-3
のn型GaAsよりなる動作層2を200nmの厚さに
成長した後、SiO2 よりなる第1の絶縁膜7をCVD
法などによって50±5nmの厚さに成膜し、続いて窒
化珪素(Si3 4 )よりなる第2の絶縁膜8をCVD
法などによって400nmの厚さに成膜し、続いて50
0nmの厚さの第1のホトレジスト4をスピン塗布乾燥
し、通常のホトレジスト工程によってゲート電極パター
ンに対応する幅W1 が0.45μm、長さ(図面の紙面
と垂直方向の寸法)が100μmの開口12を形成す
る。
【0017】次に、図1(b)に示すように、CHF3
とO2 の混合ガスを用いた反応性イオンエッチング法
(RIE)による異方性ドライエッチングによって第2
の絶縁膜8に底部の幅W2 が0.45±0.01μmの
開口13を形成する。この時、SiO2 からなる第1の
絶縁膜7のエッチング速度はSi3 4 からなる第2の
絶縁膜8と比べて10分の1以下で十分に遅いために、
SiO2 膜はほとんどエッチングされず、SiO2 膜が
膜厚50±5nmで半導体ウェハ面内で均一にほとんど
残るため、開口下部の動作層がRIEによって受ける損
傷を防ぐことができる。
【0018】SiO2 膜7は図1(c)に示すようにバ
ッファード・フッ酸によるウェットエッチングで開口1
4を形成する。このときのエッチングは等方性エッチン
グとなるため開口がやや広がり幅W3 は約0.55μm
であった。このエッチングでは、膜厚50±5nm程度
の薄く面内均一性の良いSiO2 膜7の開口を形成する
だけであり、開口寸法のばらつきも±10%以下と小さ
く、FET特性上問題ない。
【0019】次に、図1(d)に示すように、第1のホ
トレジスト4をO2 プラズマ処理、有機溶剤処理などに
よって除去した後、膜厚100nmの珪化タングステン
(WSi)と膜厚50nmの窒化チタン(TiN)、膜
厚200nmの金(Au)よりなる電極金属層5をスパ
ッタ蒸着等で順次形成し、通常のホトレジスト工程によ
って電極金属層5をゲート電極パターンに加工するため
のマスクとして用いる第2のホトレジスト6を形成す
る。
【0020】その後、第2のホトレジスト6をマスクと
して電極金属層5をアルゴン(Ar)を用いたイオンミ
リング法でエッチング加工し、第2のホトレジスト6を
2プラズマ処理、有機溶剤処理などによって除去する
ことによって、図1(e)の構造を得る。
【0021】更に、第1の絶縁膜7、第2の絶縁膜8を
ウェットエッチングで除去することによって図1(f)
に示す所望のゲート電極を得る。
【0022】以上説明したように、第1の技術によれ
ば、第2の絶縁膜8に高寸法精度の開口を行うためのR
IEによる動作層2への損傷は第1の絶縁膜7により防
止され、第1の絶縁膜7はウェットエッチングで開口さ
れるため動作層2への損傷は生じない。
【0023】第1の技術のゲート電極の形成方法を採用
したFETのしきい値電圧は、従来例では420±20
℃のアニール後も設計値より1V程度ずれていたが、
の第1の技術ではアニールなしで設計値通りのものが得
られ、基板内均一性、再現性も良好であった。
【0024】次に、本発明に関連する第2の技術につい
て同じ図1(a)〜(f)を用いて説明する。
【0025】この第2の技術では、第1の絶縁膜2であ
るSiO2 膜に開口を形成する方法として、CHF3
2 の混合ガスよりイオン衝撃が小さく、ウェットエッ
チングより異方性エッチングができるSF6 によりRI
E法を用いる。
【0026】このときのエッチングは異方性エッチング
となるため開口幅W3 の広がりは小さく約0.5μmで
あった。以後、第1の技術と同じ工程で図1(f)の構
造のゲート電極を得る。
【0027】第2の技術のゲート電極の形成方法を採用
したFETのしきい値電圧は、従来例では400±20
℃のアニール後も設計値より1V程度ずれていたが、
の第2の技術では設計値通りのFETが得られ、基板内
均一性、再現性も良好であった。
【0028】次に、本発明に関連する第3の技術につい
て説明する。図2(a)〜(f)はこの第3の技術のゲ
ート電極形成の主要工程を工程順に示した断面図であ
る。
【0029】まず図2(a)に示すように半絶縁性Ga
As基板よりなる半導体基板1上に、分子線エピタキシ
ー法(MBE法)によってSi濃度約2×1017cm-3
のn形GaAsよりなる動作層2を200nmの厚さに
成長した後、SiO2 よりなる第1の絶縁膜7をCVD
法などによって40±4nmの厚さに成膜し、続いてア
ルミニウム膜よりなる中間層9をスパッタ蒸着法または
真空蒸着法等によって20nmの膜厚に成膜し、さらに
SiO2 よりなる第2の絶縁膜8をCVD法等によって
400nmの厚さに成膜し、続いて500nmの厚さの
ホトレジスト4をスピン塗布乾燥し、通常のホトレジス
ト工程によってゲート電極パターンに対応する幅W3
0.4μm、長さ(図面の紙面に垂直方向の寸法)が1
00μmの開口15を形成する。
【0030】次に図2(b)に示すように、CHF3
2 の混合ガスを用いたRIE法による異方性ドライエ
ッチングによって第2の絶縁膜8に底部の幅がW4
0.4μmの開口16を形成する。このとき、アルミニ
ウムからなる中間層9のエッチング速度はSiO2 から
なる第2の絶縁膜8に比べて100分の1以下で十分遅
いために中間層9はほとんどエッチングされず、第1の
絶縁膜7の膜厚40nmと中間層9の膜厚20nmの大
部分が残るので、RIEによって開口部の動作層2が損
傷を受けるのを十分に防止することができる。
【0031】次に、図2(c)に示すように、中間層9
であるアルミニウム膜にCCl4 系ガスを用いたRIE
によりかつ第2の絶縁膜8をマスクにして開口17を形
成する。このとき、第1の絶縁膜7であるSiO2 膜の
エッチング速度は中間層9であるアルミニウム膜に比べ
て100分の1以下で十分遅いために第1の絶縁膜7は
ほとんどエッチングされず、開口部下の動作層2のRI
E損傷を十分に防止できる。続いて、第1の絶縁膜7を
バッファードフッ酸によってウェットエッチングしてそ
こに開口を形成する。このときのエッチングは等方性エ
ッチングとなるためそれまでの開口はわずかに広がりそ
の幅は約0.5μmとなる。このエッチングでは膜厚4
0nmと薄く面内均一性も良い第1の実施例に開口を形
成するだけであり、開口寸法ばらつきも±10%以下と
小さく問題のない程度であった。また、このエッチング
によって第2の絶縁膜8と中間層9もエッチングされる
が、これは開口寸法にはほとんど影響しない。
【0032】次に、図2(d)に示すように、第1のホ
トレジスト層4をO2 プラズマ処理や有機溶剤処理等に
よって除去した後、膜厚100nmのWSiと膜厚50
nmのTiN、膜厚200nmのAuよりなる電極金属
層5をスパッタ蒸着法等で順次形成し、通常のホトレジ
スト工程によって電極金属層5をゲート電極パターンに
加工するための第2のホトレジスト6を形成する。
【0033】次に、第2のホトレジスト6をマスクとし
て電極金属層6をAr(アルゴン)を用いたイオンミリ
ング法でエッチング加工し、次に、第2のホトレジスト
6をO2 プラズマ処理、有機溶剤処理等によって除去す
ることによって図2(e)の構造を得る。
【0034】さらに第1の絶縁膜7、中間層9、第2の
絶縁膜8をバッファードフッ酸でエッチング除去するこ
とによって図2(f)に示すゲート電極を得る。
【0035】以上説明したように、第3の技術によれ
ば、第2の絶縁膜8に高寸法精度の開口を形成するため
に行うためのRIEによる動作層2への損傷はアルミニ
ウムよりなる中間層9及び第1の絶縁膜7によって防止
され、中間層9に開口を形成するためのRIE損傷は第
1の絶縁膜7によって防止される。さらに第1の絶縁膜
7はウェットエッチングで開口されるため動作層2への
損傷は生じない。
【0036】またこの第3の技術では、第2の絶縁膜8
及び中間層9はRIEによって加工が可能なため高精度
の開口寸法制御が可能であり、さらに、中間層の採用に
よって各エッチング工程における下地とのエッチング選
択比が高くできるため、基板内のエッチング速度の不均
一による下層の厚さむらも生じないため、基板面内及び
基板間での開口寸法の均一性も良好であり、局所的に損
傷をうける部分も生じない。
【0037】従来例の形成方法によるゲート電極ではF
ETのしきい値電圧は400℃の熱処理後も設計値より
1V程度ずれていたが、この第3の技術のゲート電極で
は熱処理が無くとも設計値通りのものが得られ、基板内
均一性、再現性も良好であった。
【0038】次に、本発明に関連する第4の技術につい
て同じ図2(a)〜(f)を用いて説明する。
【0039】この第4の技術では、中間層9として膜厚
20nmのアルミナ(Al2 3 )膜を用いている。そ
の他の層の材料、膜厚等については第3の技術と同様で
ある。
【0040】この第4の技術によれば、図2(b)に示
すように、第3の技術と同じ条件で第2の絶縁膜8のR
IEにより開口を形成するとき、中間層9のAl2 3
は第2の絶縁膜8のSiO2 に比べてエッチング速度が
100分の1以下であるため、膜厚20nmの中間層9
のAl2 3 と膜厚50nmの第1の絶縁膜7のSiO
2 によって動作層2がRIEによる損傷を受けるのを防
止できる。
【0041】次に、図2(c)に示す中間層9のAl2
3 膜の開口エッチングにはリン酸によるウェットエッ
チングをもちいる。リン酸に対しては下地の第1の絶縁
膜7のSiO2 はエッチングされない。次に、第1の絶
縁膜7をバッファードフッ酸でウェットエッチング開口
する。このときは、Al2 3 はバッファードフッ酸に
対して高い耐性をもつため、Al2 3 をマスクにして
エッチングが行える。このとき、中間層9、第1の絶縁
膜7の開口は共に等方性のウェットエッチングによるた
め動作層2への損傷は全く無く、第1の絶縁膜7の開口
底部の幅は約0.55μmに広がるが、第1の絶縁膜
7、中間層9の膜厚はそれぞれ40nm,20nmと薄
く面内均一性も良いため寸法制御性は十分にあり、±1
5%以内にはいる。
【0042】以下、第3の技術と同じ工程で図2(f)
の構造のゲート電極を得る。但し、この第4の技術では
中間層9が絶縁体であるので、図2(e)の構造でゲー
ト電極として用いることも可能である。
【0043】以上、第4の技術によれば、第2の絶縁膜
8に高精度の開口を形成するためのRIEによる動作層
2への損傷はAl2 3 よりなる中間層9及び第1の絶
縁膜7によって防止され、中間層9及び第1の絶縁膜7
の開口エッチングはウェットエッチングのため損傷は生
じない。
【0044】従来例の形成方法によるゲート電極ではF
ETのしきい値電圧は400℃の熱処理後も設計値より
1V程度ずれていたが、この第4の技術のゲート電極で
は熱処理を行なわない場合でも設計値通りのものが得ら
れ、基板内均一性、再現性も良好であった。
【0045】次に、本発明の実施例を図3(a)〜
(d)を用いて説明する。図3(a)〜(d)はこの実
施例の主要工程を工程順に示した断面図である。
【0046】先ず図3(a)に示すように半絶縁性Ga
As基板よりなる半導体基板1上にMBE法で厚さ20
0nm、Si濃度1017cm-3のn型GaAsよりなる
動作層2を成長した後、第1の電極金属層10としてた
とえば膜厚50nmのWSiを全面にスパッタ蒸着す
る。次に、絶縁膜3として例えばSiO2 膜をCVD法
で500nm形成した後、ゲート領域を開口した第1の
ホトレジスト4を形成し、例えばCF4 ガスを用いた異
方性ドライエッチングにより絶縁膜3に開口18を形成
する。このときCF4 ガスを用いるとSiO2 とWSi
で高いエッチング選択比をとることができるため、開口
部に露出したWSiはほとんどエッチングされない。さ
らにここで重要なことは、WSi膜が約30nm以上の
厚さであれば、ドライエッチング時の照射イオンを完全
に遮蔽することが可能であり、ドライエッチングによる
動作層2への損傷を防ぐことができる。
【0047】次に、図3(b)に示すように、第1のホ
トレジスト層5を除去した後、例えば膜厚50nmのT
iと膜厚400nmのAuよりなる第2の電極金属層1
1をスパッタ蒸着法、真空蒸着法等で順次形成し、続い
て、第2の電極金属層11をゲート電極パターンに加工
するための第2のホトレジスト6を形成する。
【0048】次に、図3(c)に示すように、第2のホ
トレジスト6をマスクとして第2の電極金属層11をイ
オンミリング法でエッチング加工し、第2のホトレジス
ト6を除去した後、絶縁膜3を例えばバッファードフッ
酸を用いたウェットエッチング法で除去し、次に、たと
えばSF6 ガスを用いた等方性のドライエッチング法で
ゲート領域以外のWSiを除去することによってゲート
電極を得る。
【0049】この場合、WSiの膜厚が50nmと薄く
面内均一性も良いために、等方性エッチングをもちいて
もサイドエッチング量は小さく、ゲート長の制御性は低
下しない。さらに、本実施例では、絶縁膜3の開口は全
て異方性ドライエッチング法で行われるため開口幅の広
がりが抑えられると共に、第1の電極金属層の等方性ド
ライエッチングにおけるサイドエッチングによって電極
幅が僅かに細くなるため、微細ゲートの形成に適してい
る。
【0050】従来例の形成方法によるゲート電極ではF
ETのしきい値電圧は400℃の熱処理後も設計値より
1V程度ずれていたが、本実施例のゲート電極では熱処
理が無い場合でも設計値通りのものが得られ、基板内均
一性、再現性も良好であった。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、異方性ド
ライエッチングによるゲート領域の絶縁膜開口の際、エ
ッチングストッパー層としての働きをもつ第1の絶縁膜
や中間層を導入することにより動作層への損傷を低減で
きる。また、エッチングストッパー層として働くために
これらの層の膜厚の基板面内ばらつきが小さく、これら
の層に等方性エッチングで開口したときの開口寸法のば
らつきを小さくできる効果がある。
【0052】このため本発明のゲート電極の形成方法を
採用することによってFET特性のばらつきのない設計
値通りのFETを面内均一性および再現性良く得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連のある第1および第2の技術の主
要工程における断面図。
【図2】本発明に関連のある第3および第4の技術の主
要工程における断面図。
【図3】本発明の実施例の主要工程における断面図。
【図4】従来技術の主要工程における断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 動作層 3 絶縁膜 4 第1のホトレジスト 5 電極金属層 6 第2のホトレジスト 7 第1の絶縁膜 8 第2の絶縁膜 9 中間層 10 第1の電極金属層 11 第2の電極金属層 12〜18 開口
フロントページの続き (72)発明者 金森 幹夫 東京都港区芝五丁目7番1号日本電気株 式会社内 (56)参考文献 特開 平1−244666(JP,A) 特開 平4−61326(JP,A) 特開 平1−107577(JP,A) 特開 平2−140943(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/3065 H01L 29/80 - 29/812

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性の化合物半導体基板上に形成さ
    れた化合物半導体からなる動作層上に第1の電極金属
    層、絶縁膜を順次積層する工程と、ゲート領域形成部分
    が開口された第1のレジスト膜を形成し、該第1のレジ
    スト膜をマスクとして前記絶縁膜を異方性ドライエッチ
    ング法によってエッチングすることにより前記第1の電
    極金属層に達しかつゲート領域を定める開口部を形成す
    る工程と、前記第1の電極金属層の表面が露出した前記
    開口部内から前記絶縁膜上にかけて第2の電極金属層を
    形成する工程と、第2のレジスト膜をマスクにして前記
    絶縁膜上の前記第2の電極金属層をパターニングする工
    程と、次に、前記第2のレジスト膜および前記絶縁膜を
    除去する工程と、しかる後、等方性エッチング法により
    前記開口部下に位置しているゲート領域以外の前記第1
    の電極金属層を除去する工程とを含むことを特徴とする
    ゲート電極の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極金属層はWSi膜である
    ことを特徴とする請求項1記載のゲート電極の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁膜はシリコン酸化膜であり、前
    記異方性ドライエッチング法はCF 4 ガスを用いて行わ
    れることを特徴とする請求項2記載のゲート電極の形成
    方法。
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