JPH0847531A - 吸入式投薬器 - Google Patents

吸入式投薬器

Info

Publication number
JPH0847531A
JPH0847531A JP6206056A JP20605694A JPH0847531A JP H0847531 A JPH0847531 A JP H0847531A JP 6206056 A JP6206056 A JP 6206056A JP 20605694 A JP20605694 A JP 20605694A JP H0847531 A JPH0847531 A JP H0847531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
hole
pin insertion
holder
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6206056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3388896B2 (ja
Inventor
Hisatomo Oki
久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Atsuo Wakayama
熱雄 若山
Akira Yanagawa
明 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOT KK
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
DOT KK
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DOT KK, Unisia Jecs Corp filed Critical DOT KK
Priority to JP20605694A priority Critical patent/JP3388896B2/ja
Priority to US08/510,850 priority patent/US5619985A/en
Priority to DE0696458T priority patent/DE696458T1/de
Priority to DE69525293T priority patent/DE69525293T2/de
Priority to CN95109637.0A priority patent/CN1118698A/zh
Priority to EP95112451A priority patent/EP0696458B1/en
Publication of JPH0847531A publication Critical patent/JPH0847531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3388896B2 publication Critical patent/JP3388896B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0028Inhalators using prepacked dosages, one for each application, e.g. capsules to be perforated or broken-up
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0028Inhalators using prepacked dosages, one for each application, e.g. capsules to be perforated or broken-up
    • A61M15/003Inhalators using prepacked dosages, one for each application, e.g. capsules to be perforated or broken-up using capsules, e.g. to be perforated or broken-up
    • A61M15/0033Details of the piercing or cutting means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/06Solids
    • A61M2202/064Powder

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸入式投薬器において、カプセルの穴開けを
確実に行うと共に、カプセル内に封入された薬を効果的
に肺に吸入させる。 【構成】 吸引ピース1は吸入口3とホルダ収容部2と
からなり、カプセルホルダ6は他側外周に形成された流
出側テーパ面部8とカプセル収容穴9と径方向に形成さ
れた内側ピン挿入穴10B,11B,…と、軸方向に形
成された流入側通路12,12および流出側通路13,
13とからなる。そして、流出側通路13はカプセルホ
ルダ6の他端面に位置した流出側テーパ面部8に開口す
る凹溝として形成されている。各流出側通路13では薬
が混入された空気を整流化した状態で拡散でき、薬品分
布を均一化した状態で効率良く服用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、患者の息の吸
込みによって顆粒状の薬品を肺内に投与するのに用いて
好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、カプセル内に充填された微細な顆
粒(例えば、粒径5〜10μm)を当該カプセルを破断
することによって吸引する方法等が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された顆粒状薬品を吸引する方法は、喘
息患者が顆粒状薬品を吸引する吸入器を有し、カプセル
を該吸入器に装着し、穴あけ針を用いてカプセルを破断
し、吸入口からこの顆粒状薬品を吸引するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よるカプセル方式に用いる吸入器は、薬品噴出部から吸
入通路の空気流の導き方が適切でないため、吸入壁面へ
薬品が付着する問題がある。
【0005】さらに、カプセルに対して穴をあけるもの
では、流出通路の形状が適切でないため、カプセルの破
断片が詰まってしまうという問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はカプセル内の顆粒状薬品を患者
の肺内に投与することのできる吸入式投薬器を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、一
側がカプセル収容穴となり、他側が吸入口となった投薬
器本体と、該投薬器本体のカプセル収容穴の軸方向両側
に位置し、かつ径方向に穿設された一対のピン挿入穴
と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させるため、前記カ
プセル収容穴よりも径方向外側に穿設され、流入側がカ
プセル収容穴近傍に位置し流出側が先端側の外周に開口
する通気路と、該流出側の通気路から吸入口に吸込まれ
る空気を整流させるため、カプセル収容穴から吸入口に
向けて突出した先細り面部と、前記カプセル収容穴にカ
プセルを収容した状態で該カプセルの径方向一側から穴
をあけるために、前記各ピン挿入穴からカプセルに向け
て挿入される一対のピンを有する穴あけ具とから構成し
たことにある。
【0008】請求項2の発明が採用する吸入式投薬器
は、一側がカプセル収容穴となり、他側が吸入口となっ
た投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収容穴の軸方
向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一対のピン挿
入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させるため、前
記カプセル収容穴よりも径方向外側に穿設され、流入側
がカプセル収容穴近傍に位置し流出側が先端側の外周に
開口し流入側と流出側とを絞り通路で軸方向に連通する
通気路と、該流出側の通気路から吸入口に吸込まれる空
気を整流させるため、カプセル収容穴から吸入口に向け
て突出した先細り面部と、前記カプセル収容穴にカプセ
ルを収容した状態で該カプセルの径方向一側から穴をあ
けるために、前記各ピン挿入穴からカプセルに向けて挿
入される一対のピンを有する穴あけ具とから構成したこ
とにある。
【0009】請求項3の発明では、前記投薬器本体を、
一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった吸引
ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けられ、
内部にはカプセル収容穴が一側に開口して形成されたカ
プセルホルダとから構成したことにある。
【0010】請求項4の発明では、前記流入側の通気路
を、軸方向一側のピン挿入穴に対して前記カプセル収容
穴を挟んで径方向両側で連通するように2個設け、前記
流出側の通気路は、軸方向他側のピン挿入穴に対して前
記カプセル収容穴を挟んで径方向両側で連通するように
2個設けたことにある。
【0011】請求項5の発明では、前記流出側の通気路
を、前記先細り面部に開口する凹溝として形成したこと
にある。
【0012】請求項6の発明では、前記先細り面部を、
テーパ面として形成したことにある。
【0013】請求項7の発明による吸入式投薬器は、一
側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった吸引ピ
ースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けられ、内
部にはカプセル収容穴が一側に開口して形成されるカプ
セルホルダと、該カプセルホルダの他側に一体的に形成
された先細り面部と、前記カプセルホルダのカプセル収
容穴の軸方向両側に位置し、前記吸引ピースから該カプ
セルホルダを貫通して径方向に穿設された一対のピン挿
入穴と、該各ピン挿入穴のうち軸方向一側のピン挿入穴
と連通させるため、前記カプセル収容穴より径方向外側
に位置して前記カプセルホルダに形成された流入側通路
と、前記各ピン挿入穴のうち軸方向他側のピン挿入穴と
連通させるため、前記カプセル収容穴より径方向外側に
位置して前記カプセルホルダの先細り面部に開口して形
成された流出側通路と、前記カプセル収容穴内に薬品用
カプセルを収容した状態で該カプセルに穴をあけるた
め、前記各ピン挿入穴からカプセルに向けて挿入される
一対のピンを有する穴あけ具とから構成したことにあ
る。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、投薬器本体のカプセル収
容穴にカプセルを収容し、穴あけ具のピンを一対のピン
挿入穴に挿入して薬品用カプセルに穴をあける。そし
て、この穴はピン挿入穴を介して流入側の通気路と流出
側の通気路とで連通され、この状態で吸入口から患者が
空気を吸込むと、空気は流入側の通気路→ピン挿入穴→
カプセルの流入側の穴→カプセル内→カプセルの流出側
の穴→ピン挿入穴→流出側の通気路→吸入口および患者
の口、気管等を通って肺へと流れる。このとき、空気が
カプセルの流入側の穴から侵入し、流出側の穴から排出
されるときに、該カプセル内に充填された薬品を拡散
し、該薬品は排出される空気内に混入され、当該吸入式
投薬器から噴出される空気によって薬品を患者の肺内に
投与できる。
【0015】また、カプセル収容穴から吸入口に向けて
突出した先細り面部を形成したから、流出側の通気路か
ら吸入口に流れる空気を整流化して薬品の分布を均一に
すると共に、薬品が壁面に付着するのを防止することが
できる。
【0016】請求項2の発明のように、通気路を流入側
の通気路と流出側の通気路とを軸方向に連通する絞り通
路を形成することにより、吸入空気の流れを、流入側
の通気路→ピン挿入穴→カプセルの流入側の穴→カプセ
ル内→カプセルの流出側の穴→ピン挿入穴→流出側の通
気路→吸入口となる流れと、流入側の通気路→絞り通
路→流出側の通気路→吸入口となる流れとに分かれるこ
とができ、カプセル内に誘導される空気量を絞り通路の
有無で調整することができる。
【0017】請求項3の発明のように、前記投薬器本体
を、一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった
吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けら
れ、内部にカプセル収容穴が形成されたカプセルホルダ
とから構成することにより、該カプセルホルダには軸方
向に前記各通気路を設け、前記吸引ピースとカプセルホ
ルダには前記ピン挿入穴をそれぞれ穿設することができ
る。
【0018】請求項4の発明のように、流入側の通気路
はカプセル収容穴を挟んで径方向両側で軸方向一側のピ
ン挿入穴と連通するように2個設け、流出側の通気路は
カプセル収容穴を挟んで径方向両側で軸方向他側のピン
挿入穴と連通するように2個設けるようにしたから、各
流入側の通気路からの空気がカプセル内に侵入するとき
に、径方向に位置したピン挿入穴を介して流れ込むよう
になり、径方向両側からの空気の流れは該カプセル内で
衝突して拡散され、これに伴ってカプセル内の薬品を空
気内に混入し、この空気を径方向両側に位置した他側の
ピン挿入穴および各流出側の通気路を介して吸引ピース
の吸入口に供給できる。
【0019】請求項5の発明のように、流出側の通気路
を凹溝として形成することにより、薬品が流出する流出
側の通気路の開口面積を大きくでき、開口部の空気流速
を緩め、投薬器本体の流出側通気路壁面へ衝突する薬品
流速を緩めることができる。そして、該壁面への薬品付
着を防止すると共に、吸入側に方向性を持たせることに
より、薬品の吸入口での薬品の停滞および粉だまりを防
止できる。また、該流出側の通気路の面積が大きいた
め、カプセルのから詰まりを防止できる。
【0020】請求項6の発明のように、先細り面部をテ
ーパ面としたから、流出側の通気路をテーパ面に向けて
開口させることにより、該流出側の通気路は投薬器本体
に形成され、カプセル収容穴から吸入口に向けて突出し
た部分の回りへ徐々に開口でき、吸入時に径方向端面付
近に発生する空気流の急激な巻き込みを防止でき、該流
出側の通気路から吸入口に流れる空気を整流化できる。
そして、投薬器本体に薬品が付着するのを防止できる。
【0021】請求項7の発明のように、吸引ピースのホ
ルダ収容部内にカプセルホルダを装着し、カプセルホル
ダのカプセル収容穴内にカプセルを収容し、穴あけ具の
各ピンをカプセル収容穴に連通するピン挿入穴を介して
挿入し、カプセルに対して径方向の穴をあける。また、
ピン挿入穴を介して流入側通路とカプセル内、カプセル
内と流出側通路とをそれぞれ連通することができ、患者
が吸入口から息を吸込むことにより、カプセル内の薬品
を吸引することができる。さらに、カプセルホルダと一
体的にカプセル収容穴から吸入口に向けて突出した先細
り面部を形成したから、流出側の通気路から吸入口に流
れる空気に整流化して薬品の分布を均一にすると共に、
薬品が壁面に付着するのを防止することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図14に
基づき説明する。
【0023】まず、本発明による第1の実施例を図1な
いし図10に示す。
【0024】図において、1は薬事法により認められた
材料により筒状に形成された吸引ピースを示し、該吸引
ピース1は図2および図3に示すように、軸方向の一側
(流入側)には後述するカプセルホルダ6を挿入保持す
る厚肉に形成されたホルダ収容部2と、他側(流出側)
に向けてテーパ状に形成された吸入口3と、該吸入口3
とホルダ収容部2との間に位置して外周側に形成された
鍔部4とからなり、前記吸入口3の内径側には流出通路
5が形成されている。また、前記ホルダ収容部2には後
述するピン挿入穴10,11の一部を構成する外側ピン
挿入穴10A,11Aが径方向一側のみに軸方向に離間
して形成され、該外側ピン挿入穴10A,11A間には
ばね20が挿入保持される円形の凹部2Aが形成されて
いる。
【0025】6はカプセルホルダを示し、該カプセルホ
ルダ6は円柱状に形成され、一端面には環状のストッパ
部6Aが形成され、該ストッパ部6Aによって当該カプ
セルホルダ6は前記ホルダ収容部2に位置決めされるよ
うになっている。
【0026】また、前記カプセルホルダ6の一端面に
は、該一端面外周から後述するカプセル収容穴9に向け
て漸次縮径するテーパ状の吸入側凹部7が形成される。
【0027】8はカプセルホルダ6の他側外周面に一体
的に形成された先細り面部としての流出側テーパ面部を
示し、該流出側テーパ面部8は他側に位置した流出側の
各内側ピン挿入穴11Bよりも若干一側から他端面に向
けて漸次縮径するように形成されている。そして、該流
出側テーパ面部8に開口する後述の各流出側通路13は
図4に示すような凹溝状となる。
【0028】ここで、前記カプセルホルダ6の内部構造
を図4ないし図6に基づいて説明するに、9はカプセル
ホルダ6の中央部に位置して軸方向に形成されたカプセ
ル収容穴で、該カプセル収容穴9は一端に開口して後述
のカプセル16が挿入されるようになっている。
【0029】10,11(図7参照)はカプセルホルダ
6のカプセル収容穴9内を径方向に貫通するように穿設
された流入側のピン挿入穴、流出側のピン挿入穴をそれ
ぞれ示し、該各ピン挿入穴10,11は前記吸引ピース
1の径方向外側から該カプセルホルダ6内に向けて径方
向に延び、前記カプセル収容穴9の軸方向に離間して形
成されている。また、該ピン挿入穴10,11は吸引ピ
ース1のホルダ収容部2の径方向片側に形成された外側
ピン挿入穴10A,11Aと、該外側ピン挿入穴10
A,11Aと連通し、前記カプセルホルダ6のカプセル
収容穴9から径方向に延びるように一直線状に形成され
た内側ピン挿入穴10B,10B,11B,11Bとか
らなっている。
【0030】12,12はカプセルホルダ6の一側に形
成された流入側の通気路としての流入側通路を示し、該
各流入側通路12は軸方向一側に位置した流入側の内側
ピン挿入穴10B,10Bと連通するように、前記カプ
セル収容穴9の径方向外側に位置して前記カプセルホル
ダ6の一側面から該内側ピン挿入穴10B,10Bに向
けて軸方向に形成されている。
【0031】13,13はカプセルホルダ6の流出側テ
ーパ面部8に形成された流出側の通気路としての流出側
通路を示し、該各流出側通路13は軸方向他側に位置し
た流出側の内側ピン挿入穴11B,11Bと連通するよ
うに、前記カプセル収容穴9の径方向外側に位置して前
記カプセルホルダ6の流出側テーパ面部8から該内側ピ
ン挿入穴11B,11Bに向けて切欠くことによってス
リット状に形成されている。また、該各流出側通路13
はカプセルホルダ6の他端面と流出側テーパ面部8に開
口すると共に、各内側ピン挿入穴11B,11Bに開口
する凹溝として形成されている。
【0032】14,14はカプセルホルダ6の軸方向に
貫通し、前記各挿通穴10,11と90度ずらした位置
に貫通して合計2本形成された補助用通気路で、該各補
助用通気路14は同一な径寸法で一端面から他端面に向
けて軸方向に穿設されている。
【0033】なお、15はカプセルホルダ6の他端面中
央に形成され、前記カプセル収容穴9と連通する小径穴
で、該小径穴15は患者が薬を服用した後に、カプセル
収容穴9内に残ったカプセル16を治具を使って除去す
るためのものである。ここで、前記カプセル16は長円
筒状に形成され、該カプセル16内には顆粒状薬品が充
填されている。
【0034】次に、図1において、17はカプセル16
に穴をあける穴あけ具を示し、該穴あけ具17は支持部
18と、前記ピン挿入穴10,11と同一の離間寸法を
有して該支持部18に突設され、先端が鋭利な針状の穿
孔部19Aとなったピン19,19とからなっている。
また、該各ピン19を前記ピン挿入穴10,11に挿入
することにより、その各穿孔部19Aは外側ピン挿入穴
10A,11A→内側ピン挿入穴10B,11B→カプ
セル収容穴9→内側ピン挿入穴10B,11Bと通過
し、ホルダ収容部2の内面に当接する。そして、図9に
示すように、各穿孔部19Aはカプセル収容穴9内のカ
プセル16を貫通するときに、該カプセル16を破壊せ
ずに、該カプセル16に貫通穴H,H,…をあけるよう
になっている。
【0035】なお、前記支持部18には前記ホルダ収容
部2に形成された凹部2Aと対向する位置に円形の凹部
18Aが形成され、該凹部18Aと対向するホルダ収容
部2の凹部2A内にはばね20が保持され、該ばね20
は穴あけ具17によってカプセル16に穴を開けた後
に、図10に示すように、各ピン19の穿孔部19Aが
各外側ピン挿入穴10A,11Aの位置まで戻るような
復帰動作を行わせるものである。
【0036】本実施例の吸入式投薬器は上述の如くに構
成されるが、次に患者が薬品を吸入するまでの準備動作
および吸入時の吸入式投薬器内の空気の流れについて図
7ないし図10に基づいて説明する。
【0037】まず、吸引ピース1のホルダ収容部2内に
カプセルホルダ6を一端側から挿入し、該カプセルホル
ダ6のストッパ部6Aがホルダ収容部2の一端側に当接
するまで挿入する。この場合には、吸引ピース1に形成
された外側ピン挿入穴10A,11Aとカプセルホルダ
6に形成された各内側ピン挿入穴10B,11Bが直線
上に並び、一側に位置した流入側のピン挿入穴10と他
側に位置した流出側のピン挿入穴11を形成する。
【0038】この状態において、図7に示すように、カ
プセル16を一端からカプセル収容穴9内に挿入収容す
る。なお、カプセルホルダ6の一端面は吸入側凹部7と
なっているから、容易にカプセル16をカプセル収容穴
9内に誘導できる。
【0039】さらに、図8のようにカプセル16をカプ
セル収容穴9内に収容した状態で、吸引ピース1の側面
から穴あけ具17の各ピン19をピン挿入穴10,11
に沿って挿入する。
【0040】そして、前記各ピン19の穿孔部19A
が、外側ピン挿入穴10A,11A→内側ピン挿入穴1
0B,11B→カプセル収容穴9→内側ピン挿入穴10
B,11Bと通過し、ホルダ収容部2の内面に当接する
(図9参照)。このとき、各穿孔部19Aがカプセル収
容穴9内を通過するときに、該カプセル収容穴9内に収
容されたカプセル16に4個の貫通穴H,H,…を確実
に形成する。
【0041】このように、カプセル16に4個の貫通穴
Hを形成した後に、患者が薬品を吸引するときには、図
10に示すように、各ピン19は、ばね20のばね力に
よって、該各ピン19の穿孔部19Aが外側ピン挿入穴
10A,11A内に位置するところまで戻される。
【0042】次に、患者が薬品を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気の流れと薬品の移動について図10を参照
しつつ述べる。
【0043】まず、患者が口で吸入口3を銜え、息を吸
込むと、空気は吸入側凹部7から吸入式投薬器内に流れ
込む。そして、その空気の流れは補助用通気路14,1
4においては、一端から他端に向け流れて流出通路5に
流れ込む。
【0044】また、図10に示す各流入側通路12の空
気の流れにおいては、該各流入側通路12では矢示a,
aのように吸込まれ、この空気は流入側の内側ピン挿入
穴10B,10Bで矢示b,b方向に流れてそれぞれ対
向する径方向からカプセル収容穴9内に流れ込む。そし
て、カプセル16には既に貫通穴H,Hが形成されてい
るから、空気はこの貫通穴Hを介して該カプセル16内
に侵入する。
【0045】このとき、各内側ピン挿入穴10Bは径方
向にそれぞれ対向するように形成されているから、カプ
セル16内に侵入した矢示b,bの空気は衝突して該カ
プセル16内に矢示c,cのような乱流を発生させる。
この矢示c,cの流れによってカプセル16内の顆粒状
薬品を強制的に拡散させ、薬品を空気中に確実に混入さ
せることができる。
【0046】一方、カプセル16内から流出する矢示
d,dの流れは、該カプセル16内に侵入する矢示bの
流量分が該カプセル16から排出される流れとなるか
ら、流出側の内側ピン挿入穴11B,11Bおよび流出
側通路13,13の流れ(矢示e,e)となって発生す
る。
【0047】しかも、カプセル16内の矢示d,dの流
れによる空気には薬品が混入されているから、カプセル
16内の薬品は、矢示e,eおよび流出通路5の矢示
f,f,…の流れによって吸込口3を介して患者の口
内、気管を介して肺内に到達し、空気中に混入した薬品
を肺内に確実に投与することができる。
【0048】このように構成される本実施例の吸入式投
薬器においては、次のような効果を得ることができる。
【0049】.前記カプセルホルダ6には、カプセル
収容穴9を径方向に貫通するピン挿入穴10,11を形
成しているから、該ピン挿入穴10,11にピン19,
19を挿入することにより、該各ピン19の穿孔部19
Aによって、カプセル16の破壊を防止しつつ、該カプ
セル16に貫通穴H,H,…を確実にあけることができ
る。
【0050】.各流入側通路12から流入した空気
は、流入側のそれぞれ径方向に対向して形成された各内
側ピン挿入穴10Bからカプセル収容穴9内に流入する
ようになっているから、該各内側ピン挿入穴10Bの空
気の流れによって、カプセル16内に乱流を発生させて
空気中に薬品を効率良く混合することができ、カプセル
16内に残留する薬品の量を低減し、薬品の搬送効率を
向上できる。
【0051】.各流入側通路12からカプセルホルダ
6内を通過する空気の流れを、流入側通路12,12→
内側ピン挿入穴10B,10B→カプセル収容穴9→内
側ピン挿入穴11B,11B→流出側通路13,13と
することにより、各流入側通路12,12から流入した
空気を全てカプセル16内を通過するようにしたから、
吸入口3でも吸込み力が弱い、即ち肺活量の少ない老人
や子供であっても、カプセル16内に空気を確実に流入
させることができ、1回の吸込みでカプセル16内の薬
品を確実に服用することができる。
【0052】.各流出側通路13の形状を、カプセル
ホルダ6の他端側に位置して流出側テーパ面部8と内側
ピン挿入穴11Bに開口する切欠き溝からなる凹溝とし
て形成したから、カプセル16に各貫通穴Hをあけると
きに発生する破片等が各内側ピン挿入穴11Bや流出側
通路13内に詰まるのを確実に防止することができる。
【0053】.カプセルホルダ6の他側外周面に流出
側テーパ面部8を形成することにより、吸入口3から吸
込まれるときに発生する吸入空気を整流化することがで
きると共に、凹溝状とした流出側通路13,13の形状
と協動して、吸入口3内における薬品の粉体分布を均一
にすることができ、薬をより効率良く吸引することがで
きる。
【0054】.吸引ピース1とカプセルホルダ6とを
分解可能に構成したから、カプセル16に各貫通穴Hを
あけるときに発生する破片や付着した薬品を簡単に清掃
することができる。さらに、小径穴15に針等の治具を
挿入してカプセル16を容易に抜き取ることもできる。
【0055】.前記カプセルホルダ6には軸方向に補
助用通気路14,14を設けているから、該各補助用通
気路14によって薬品が混入された空気の流れ(各流入
側通路12からの流れ)とは別に、空気の流れる通路を
作ることができる。この結果、患者が各流入側通路12
からの通路のみで空気を吸込むだけのときと比べて、多
くの空気を勢い良く吸込むことができ、患者が空気を吸
込むときの負担を軽減することができる。
【0056】次に、本発明による第2の実施例を図11
ないし図13に示すに、本実施例の特徴は、第1の実施
例中でカプセルホルダの一側に形成した流入側通路と他
側に形成した流出側通路とを絞り通路によって軸方向で
連通させたことにある。なお、前述した第1の実施例と
同一構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0057】図中、21,21はカプセルホルダ6の軸
方向に形成された本実施例による通気路を示し、該各通
気路21はカプセルホルダ6の軸方向一側に形成された
流入側通路22,22と、他側に形成され、前記流出側
テーパ面部8に開口するように形成された流出側通路2
3,23と、該各流出側通路23と各流入側通路22と
をそれぞれ軸方向で連通する絞り通路24,24とから
なり、該各絞り通路24は各流入側通路22および流出
側通路23の径寸法よりも小径に形成されている。ま
た、前記流出側通路23は第1の実施例で述べた流出側
通路13と同様に、カプセルホルダ6の流出側テーパ面
部8から流出側の内側ピン挿入穴11B,11Bに向け
て切欠くことによってスリット状に形成されている。
【0058】本実施例はこのように構成されるが、次に
図13に基づいて、本実施例の作用について説明する。
【0059】即ち、患者が口で吸入口3を銜えて息を吸
込むと、空気は各流入側通路22と各補助用通気路14
から吸入式投薬器内に流れ込む。そして、その空気の流
れは各補助用通気路14においては、一端から他端に向
けて流れ、流出通路5に流れ込む。
【0060】また、流入側通路22,22からの流れに
おいては、流入側通路22,22からは矢示a,aのよ
うに空気は吸込まれ、この空気は流入側の内側ピン挿入
穴10B,10Bと小径な絞り通路24,24とで矢示
b,b方向と矢示c,c方向に分岐され、矢示b方向の
流れはカプセル収容穴9内に流れ込む。そして、カプセ
ル16には既に貫通穴H,Hが形成されているから、空
気はこの貫通穴Hを介して該カプセル16内に侵入す
る。
【0061】このとき、各内側ピン挿入穴10Bは径方
向にそれぞれ対向するように形成されているから、カプ
セル16内に侵入した矢示b,bの空気は衝突して該カ
プセル16内に矢示d,dのような乱流を発生させる。
この矢示d,dの流れによってカプセル16内の顆粒状
薬品を強制的に拡散させ、薬品を空気中に確実に混入さ
せることができる。
【0062】一方、カプセル16内から流出する矢示
e,eの流れは、該カプセル16内に侵入する矢示bの
流量分が該カプセル16から排出される流れとなって排
出効果を高めると共に、前述した各絞り通路24を流れ
る矢示cの空気の流れによって、内側ピン挿入穴11
B,11Bおよび流出側通路23の流れ(矢示e,e)
を強制的に発生させる。
【0063】この際、カプセル16内の矢示f,fの流
れによる空気には薬品が混入されているから、カプセル
16内の薬品は、矢示e,eおよび流出通路5の矢示
g,g,…の流れによって吸込口3を介して患者の口
内、気管を介して肺内に到達し、空気中に混入した薬品
を肺内に確実に投与することができる。
【0064】かくして、本実施例による吸入式投薬器に
おいては、絞り通路24,24を設けることにより、流
入側通路22,22から流入される空気を、内側ピン挿
入穴10B,10Bと絞り通路24,24とに分けて流
すことができる。このとき、各絞り通路24と内側ピン
挿入穴10Bの穴径の違いによって、各内側ピン挿入穴
10B側に優先的に流すことができるから、第1の実施
例と同様に、カプセル16内の薬品を確実に搬送するこ
とができる。
【0065】なお、本発明は前記各実施例に限らず、図
14の変形例に示すものでもよい。すなわち、図14は
吸引ピースとカプセルホルダ6とを一体にした投薬器本
体100として形成したもので、前述する第1の実施例
と同一の構成要素に100番号の符号を付し、その説明
を省略する。
【0066】このように構成することにおいても、前述
した第1の実施例中の効果を除いた効果を得ることが
できる。
【0067】また、前記各実施例では、薬品を搬送する
ための通路(流入側通路12,12と流出側通路13,
13)および補助用通気路14,14をそれぞれ2本ず
つ形成するようにしたが、本発明においては、流入側通
路12、流出側通路13および補助用通気路14は2本
に限らず、患者の吸引力によって、その本数を1本、4
本等に調整してもよく、または、補助用通気路14は廃
止するようにしてもよいものである。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、投薬器本体のカプセル収容穴にカプセルを収容
し、穴あけ具のピンを一対のピン挿入穴に挿入して薬品
用カプセルに穴をあける。そして、この穴はピン挿入穴
を介して流入側の通気路と流出側の通気路とで連通さ
れ、この状態で吸入口から患者が空気を吸込むと、空気
は流入側の通気路→ピン挿入穴→カプセルの流入側の穴
→カプセル内→カプセルの流出側の穴→ピン挿入穴→流
出側の通気路→吸入口および患者の口、気管等を通って
肺へと流れる。このとき、空気がカプセルの流入側の穴
から侵入し、流出側の穴から排出されるときに、該カプ
セル内に充填された薬品を拡散し、該薬品は排出される
空気内に混入され、当該吸入式投薬器から噴出される空
気によって薬品を患者の肺内に投与することができる。
【0069】また、カプセル収容穴から吸入口に向けて
突出した先細り面部を形成したから、流出側の通気路を
先細り面部に開口し、該流出側の通気路の径方向端面に
発生する空気流の急激な巻き込みを防止でき、該流出側
の通気路から吸入口に流れる空気を整流化できる。そし
て、薬品が壁面に付着するのを防止できる。さらに、流
入側の通気路から流入される空気を全てカプセル内に通
過させるようにしているから、肺活量の少ない患者に好
適に用いることができる。
【0070】請求項2の発明のように、通気路を流入側
の通気路と流出側の通気路とを軸方向に連通する絞り通
路を形成することにより、吸入空気の流れを、流入側
の通気路→ピン挿入穴→カプセルの流入側の穴→カプセ
ル内→カプセルの流出側の穴→ピン挿入穴→流出側の通
気路→吸入口となる流れと、流入側の通気路→絞り通
路→流出側の通気路→吸入口となる流れとに分かれるこ
とができ、カプセル内に誘導される空気量を絞り通路の
有無で調整することができる。即ち、肺活量の多き患者
に好適に用いられる。
【0071】請求項3の発明のように、前記投薬器本体
を、一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった
吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けら
れ、内部にカプセル収容穴が形成されたカプセルホルダ
とから構成することにより、該カプセルホルダには軸方
向に前記各通気路を設け、前記吸引ピースとカプセルホ
ルダには前記ピン挿入穴をそれぞれ穿設することができ
る。さらに、吸引ピースとカプセルホルダとが分解可能
となり、付着した薬品を簡単に清掃することができる。
【0072】請求項4の発明のように、流入側の通気路
はカプセル収容穴を挟んで径方向の左,右側で軸方向一
側のピン挿入穴と連通するように2個設け、流出側の通
気路はカプセル収容穴を挟んで径方向の左,右側で軸方
向他側のピン挿入穴と連通するように2個設けるように
したから、各流入側の通気路からの空気がカプセル内に
侵入するときに、径方向に位置したピン挿入穴を介して
流れ込むようになり、径方向両側からの空気の流れは該
カプセル内で衝突して拡散され、これに伴ってカプセル
内の薬品を空気内に効率良く混入する。これにより、流
出側の通気路を介して患者側に吸引される空気中に多く
薬品を混ぜることができ、薬の服用を効率良く行うこと
ができる。
【0073】請求項5の発明のように、流出側の通気路
をカプセルホルダの先細り面部に開口する凹溝として形
成することにより、該流出側の通気路の開口面積を大き
くでき、開口部の空気流速を緩めることができ、薬品の
投薬器本体の流出側の通気路壁面への衝突を防止して、
該壁面への付着を防止できる。また、吸入口側に方向性
を持たせることにより、薬品の吸入口での薬品の停滞お
よび粉溜りを防止できる。さらに、流出側の通気路の面
積を大きくできるから、カプセルのから詰まりを防止で
きる。
【0074】請求項6の発明のように、先細り面部をテ
ーパ面にすることにより、流出側の通気路は徐々に吸入
口に向けて開口できるため、吸入時に薬品流出側の径方
向端面付近に発生する空気流の急激な巻込みを防止で
き、薬品流出側の端面への薬品の付着を防止することが
できる。
【0075】請求項7の発明のように、吸引ピースのホ
ルダ収容部内にカプセルホルダを装着し、カプセルホル
ダのカプセル収容穴内にカプセルを収容し、穴あけ具の
各ピンをカプセル収容穴の径方向に連通するピン挿入穴
を介して挿入することにより、カプセルに対して径方向
の穴をあける。また、ピン挿入穴を介して流入側通路と
カプセル内、カプセル内と流出側通路とをそれぞれ連通
することができ、患者が吸入口から息を吸込むことによ
り、カプセル内の薬品を吸引することができる。さら
に、カプセル収容穴から吸入口に向けて突出した先細り
面部を形成したから、流出側の通気路から吸入口に流れ
る空気に整流化して薬品の分布を均一にすると共に、薬
品が壁面に付着するのを防止することができる。そし
て、患者への薬品の服用を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による吸入式投薬器を分解して示
す斜視図である。
【図2】図1中の吸引ピースを示す縦断面図である。
【図3】吸引ピースを底面側からみた底面図である。
【図4】図6中の矢示IV−IV方向からみたカプセルホル
ダの縦断面図である。
【図5】図6中の矢示V−V方向からみたカプセルホル
ダの縦断面図である。
【図6】カプセルホルダを正面からみた正面図である。
【図7】カプセルホルダのカプセル収容穴にカプセルを
収容する状態を示す縦断面図である。
【図8】カプセル収容穴にカプセルを収容した後に、穴
開け具のピンをピン挿入穴に挿入する状態を示す縦断面
図である。
【図9】ピンをピン挿入穴に挿入することによって、カ
プセルに穴を形成した状態を示す縦断面図である。
【図10】吸入時に発生する空気の流れを示す拡大縦断
面図である。
【図11】第2の実施例による吸入式投薬器を穴開け具
を取除いた状態で示す縦断面図である。
【図12】図11中のカプセルホルダを示す縦断面図で
ある。
【図13】吸入時に発生する空気の流れを示す拡大縦断
面図である。
【図14】本発明の変形例による吸入式投薬器を穴あけ
具を取除いた状態で示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 吸引ピース 2 ホルダ収容部 3 吸入口 6 カプセルホルダ 8 流出側テーパ面部(先細り面部) 9 カプセル収容穴 10,11 ピン挿入穴 10A,11A 外側ピン挿入穴 10B,11B 内側ピン挿入穴 12,22 流入側通路(流入側の通気路) 13,23 流出側通路(流出側の通気路) 16 カプセル 17 穴あけ具 19 ピン 21 通気路 24 絞り通路 H 貫通穴
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 一側がカプセル収容穴となり、他側が吸
入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収
容穴の軸方向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一
対のピン挿入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させ
るため、前記カプセル収容穴よりも径方向外側に位置し
て前記投薬器本体に穿設された流入側、流出側の通気路
と、前記カプセル収容穴にカプセルを収容した状態で該
カプセルの径方向から穴をあけるために、前記各ピン挿
入穴からカプセルに向けて挿入される一対のピンを有す
る穴あけ具とから構成してなる吸入式投薬器。
【請求項】 一側がカプセル収容穴となり、他側が吸
入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収
容穴の軸方向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一
対のピン挿入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させ
るため、前記カプセル収容穴よりも径方向外側に位置し
て前記投薬器本体に穿設された流入側,流出側の通気路
と、該通気路の流入側と流出側とを軸方向に連通する絞
り通路と、前記カプセル収容穴にカプセルを収容した状
態で該カプセルの径方向から穴をあけるために、前記各
ピン挿入穴からカプセルに向けて挿入される一対のピン
を有する穴あけ具とから構成してなる吸入式投薬器。
【請求項】 前記投薬器本体は、一側がホルダ収容部
となり、他側が吸入口となった吸引ピースと、該吸引ピ
ースのホルダ収容部内に設けられ、内部にはカプセル収
容穴が一側に開口して形成されたカプセルホルダとから
構成してなる請求項または記載の吸入式投薬器。
【請求項】 前記流入側の通気路は、軸方向一側のピ
ン挿入穴に対して前記カプセル収容穴を挟んで径方向両
側で連通するように2個設け、前記流出側の通気路は、
軸方向他側のピン挿入穴に対して前記カプセル収容穴を
挟んで径方向両側で連通するように2個設けてなる請求
または記載の吸入式投薬器。
【請求項】 前記投薬器本体には前記カプセル収容穴
から吸入口に向けて突出した先細り面部を形成してなる
請求項2,3,4または5に記載の吸入式投薬器。
【請求項前記流出側の通気路は、前記先細り面部
に開口する凹溝として形成してなる請求項6記載の吸入
式投薬器。
【請求項】 一側がホルダ収容部となり、他側が吸入
口となった吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部
内に設けられ、内部にはカプセル収容穴が一側に開口し
て形成されるカプセルホルダと、該カプセルホルダの他
側に一体的に形成された先細り面部と、前記カプセルホ
ルダのカプセル収容穴の軸方向の左,右側に位置し、前
記吸引ピースから該カプセルホルダを貫通して径方向に
穿設された一対のピン挿入穴と、該各ピン挿入穴のうち
軸方向一側のピン挿入穴と連通させるため、前記カプセ
ル収容穴より径方向外側に位置して前記カプセルホルダ
に形成された流入側通路と、前記各ピン挿入穴のうち軸
方向他側のピン挿入穴と連通させるため、前記カプセル
収容穴より径方向外側に位置して前記カプセルホルダの
先細り面部に開口して形成された流出側通路と、前記カ
プセル収容穴内に薬品用カプセルを収容した状態で該カ
プセルに穴をあけるため、前記各ピン挿入穴からカプセ
ルに向けて挿入される一対のピンを有する穴あけ具とか
ら構成してなる吸入式投薬器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、患者の息の吸
込みによって顆粒状の薬品を肺内に投与するのに用いて
好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、端息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、カプセル内に充填された微細な顆
粒(例えば、粒径5〜10μm)を当該カプセルを破断
することによって吸引する方法等が用いられている。
【0003】これら端息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された顆粒状薬品(薬粉)を吸引する方
法は、喘息患者が顆粒状薬品を吸引する吸入器を有し、
カプセルを該吸入器に装着し、穴あけ針を用いてカプセ
ルを破断し、吸入口からこの顆粒状薬品を吸引するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よるカプセル方式に用いる吸入器は、薬品噴出部から吸
入通路の空気流の導き方が適切でないため、吸入壁面へ
薬品が付着する問題がある。
【0005】さらに、カプセルに対して穴をあけるもの
では、流出通路の形状が適切でないため、カプセルの破
断片が詰まってしまうという問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はカプセル内の顆粒状薬品を患者
の肺内に投与することのできる吸入式投薬器を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、
者に投薬する吸入口を有する投薬器本体と、該投薬器本
体内に位置する薬粉収容室と、該薬粉収容室と大気側と
を連通する流入側通気路と、前記薬粉収容室と前記吸入
口とを連通する流出側通気路とを備え、該流出側通気路
は切欠き状の凹溝として形成したことにある。
【0008】請求項の発明が採用する吸入式投薬器
は、一側がカプセル収容穴となり、他側が吸入口となっ
た投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収容穴の軸方
向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一対のピン挿
入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させるため、前
記カプセル収容穴よりも径方向外側に位置して前記投薬
器本体に穿設された流入側,流出側の通気路と、前記カ
プセル収容穴にカプセルを収容した状態で該カプセルの
径方向から穴をあけるために、前記各ピン挿入穴からカ
プセルに向けて挿入される一対のピンを有する穴あけ具
とから構成したことにある。
【0009】請求項の発明が採用する吸入式投薬器
は、一側がカプセル収容穴となり、他側が吸入口となっ
た投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収容穴の軸方
向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一対のピン挿
入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させるため、前
記カプセル収容穴よりも径方向外側に穿設された流入
側,流出側の通気路と、該通気路の流入側と流出側とを
軸方向に連通する絞り通路と、前記カプセル収容穴にカ
プセルを収容した状態で該カプセルの径方向から穴をあ
けるために、前記各ピン挿入穴からカプセルに向けて挿
入される一対のピンを有する穴あけ具とから構成したこ
とにある。
【0010】請求項の発明では、前記投薬器本体を、
一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった吸引
ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けられ、
内部にはカプセル収容穴が一側に開口して形成されたカ
プセルホルダとから構成したことにある。
【0011】請求項の発明では、前記流入側の通気路
を、軸方向一側のピン挿入穴に対して前記カプセル収容
穴を挟んで径方向両側で連通するように2個設け、前記
流出側の通気路は、軸方向他側のピン挿入穴に対して前
記カプセル収容穴を挟んで径方向両側で連通するように
2個設けたことにある。
【0012】請求項の発明では、前記投薬器本体には
前記カプセル収容穴から吸入口に向けて突出した先細り
面部を形成したことにある。
【0013】請求項の発明では、前記流出側の通気路
は、前記先細り面部に開口する凹溝として形成したこと
にある。
【0014】請求項の発明による吸入式投薬器は、一
側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった吸引ピ
ースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けられ、内
部にはカプセル収容穴が一側に開口して形成されるカプ
セルホルダと、該カプセルホルダの他側に一体的に形成
された先細り面部と、前記カプセルホルダのカプセル収
容穴の軸方向両側に位置し、前記吸引ピースから該カプ
セルホルダを貫通して径方向に穿設された一対のピン挿
入穴と、該各ピン挿入穴のうち軸方向一側のピン挿入穴
と連通させるため、前記カプセル収容穴より径方向外側
に位置して前記カプセルホルダに形成された流入側通路
と、前記各ピン挿入穴のうち軸方向他側のピン挿入穴と
連通させるため、前記カプセル収容穴より径方向外側に
位置して前記カプセルホルダの先細り面部に開口して形
成された流出側通路と、前記カプセル収容穴内に薬品用
カプセルを収容した状態で該カプセルに穴をあけるた
め、前記各ピン挿入穴からカプセルに向けて挿入される
一対のピンを有する穴あけ具とから構成したことにあ
る。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、投薬器本体の薬粉収容室
に薬紛を収容し、患者は吸入口を口にくわえ空気を吸込
むことにより、大気側から流入側通気路を介して薬粉収
容室に空気を導入し、この薬分収容室では空気と薬粉を
混合し、これらを流出側通気路を介して吸入口に導き、
該吸入口から投薬する。このとき、流出側通気炉は切欠
状をした凹溝として形成されているから、流出側通気路
の開口面積を大きくすることができ、薬を効率よく吸引
することができる。
【0016】請求項の発明では、投薬器本体のカプセ
ル収容穴にカプセルを収容し、穴あけ具のピンを一対の
ピン挿入穴に挿入して薬品用カプセルに穴をあける。そ
して、この穴はピン挿入穴を介して流入側の通気路と流
出側の通気路とで連通され、この状態で吸入口から患者
が空気を吸込むと、空気は流入側の通気路→ピン挿入穴
→カプセルの流入側の穴→カプセル内→カプセルの流出
側の穴→ピン挿入穴→流出側の通気路→吸入口および患
者の口、気管等を通って肺へと流れる。このとき、空気
がカプセルの流入側の穴から侵入し、流出側の穴から排
出されるときに、該カプセル内に充填された薬品を拡散
し、該薬品は排出される空気内に混入され、当該吸入式
投薬器から噴出される空気によって薬品を患者の肺内に
投与できる。
【0017】また、カプセル収容穴から吸入口に向けて
突出した先細り面部を形成したから、流出側の通気路か
ら吸入口に流れる空気を整流化して薬品の分布を均一に
すると共に、薬品が壁面に付着するのを防止することが
できる。
【0018】請求項の発明のように、通気路を流入側
の通気路と流出側の通気路とを軸方向に連通する絞り通
路を形成することにより、吸入空気の流れを、流入側
の通気路→ピン挿入穴→カプセルの流入側の穴→カプセ
ル内→カプセルの流出側の穴→ピン挿入穴→流出側の通
気路→吸入口となる流れと、流入側の通気路→絞り通
路→流出側の通気路→吸入口となる流れとに分かれるこ
とができ、カプセル内に誘導される空気量を絞り通路の
有無で調整することができる。
【0019】請求項の発明のように、前記投薬器本体
を、一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった
吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けら
れ、内部にカプセル収容穴が形成されたカプセルホルダ
とから構成することにより、該カプセルホルダには軸方
向に前記各通気路を設け、前記吸引ピースとカプセルホ
ルダには前記ピン挿入穴をそれぞれ穿設することができ
る。
【0020】請求項の発明のように、流入側の通気路
はカプセル収容穴を挟んで径方向両側で軸方向一側のピ
ン挿入穴と連通するように2個設け、流出側の通気路は
カプセル収容穴を挟んで径方向両側で軸方向他側のピン
挿入穴と連通するように2個設けるようにしたから、各
流入側の通気路からの空気がカプセル内に侵入するとき
に、径方向に位置したピン挿入穴を介して流れ込むよう
になり、径方向両側からの空気の流れは該カプセル内で
衝突して拡散され、これに伴ってカプセル内の薬品を空
気内に混入し、この空気を径方向両側に位置した他側の
ピン挿入穴および各流出側の通気路を介して吸引ピース
の吸入口に供給できる。
【0021】請求項6の発明のように、投薬器本体の吸
入口側を先細り面部として形成したから、流出側の通気
路を先細り面部に向けて開口させることにより、該流出
側の通気路は投薬器本体に形成され、カプセル収容穴か
ら吸入口に向けて突出した部分の回りへ徐々に開口で
き、吸入時に径方向端面付近に発生する空気流の急激な
巻き込みを防止でき、該流出側の通気路から吸入口に流
れる空気を整流化できる。そして、投薬器本体に薬品が
付着するのを防止できる。
【0022】請求項の発明のように、流出側の通気路
先細り面部に開口する凹溝として形成することによ
り、薬品が流出する流出側の通気路の開口面積を大きく
でき、開口部の空気流速を緩め、投薬器本体の流出側通
気路壁面へ衝突する薬品流速を緩めることができる。そ
して、該壁面への薬品付着を防止すると共に、吸入側に
方向性を持たせることにより、薬品の吸入口での薬品の
停滞および粉だまりを防止できる。また、該流出側の通
気路の面積が大きいため、カプセルのから詰まりを防止
できる。
【0023】請求項の発明のように、吸引ピースのホ
ルダ収容部内にカプセルホルダを装着し、カプセルホル
ダのカプセル収容穴内にカプセルを収容し、穴あけ具の
各ピンをカプセル収容穴に連通するピン挿入穴を介して
挿入し、カプセルに対して径方向の穴をあける。また、
ピン挿入穴を介して流入側通路とカプセル内、カプセル
内と流出側通路とをそれぞれ連通することができ、患者
が吸入口から息を吸込むことにより、カプセル内の薬品
を吸引することができる。さらに、カプセルホルダと一
体的にカプセル収容穴から吸入口に向けて突出した先細
り面部を形成したから、流出側の通気路から吸入口に流
れる空気に整流化して薬品の分布を均一にすると共に、
薬品が壁面に付着するのを防止することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図14に
基づき説明する。
【0025】まず、本発明による第1の実施例を図1な
いし図10に示す。
【0026】図において、1は薬事法により認められた
材料により筒状に形成された吸引ピースを示し、該吸引
ピース1は図2および図3に示すように、軸方向の一側
(流入側)には後述するカプセルホルダ6を挿入保持す
る厚肉に形成されたホルダ収容部2と、他側(流出側)
に向けてテーパ状に形成された吸入口3と、該吸入口3
とホルダ収容部2との間に位置して外周側に形成された
鍔部4とからなり、前記吸入口3の内径側には流出通路
5が形成されている。また、前記ホルダ収容部2には後
述するピン挿入穴10,11の一部を構成する外側ピン
挿入穴10A,11Aが径方向一側のみに軸方向に離間
して形成され、該外側ピン挿入穴10A,11A間には
ばね20が挿入保持される円形の凹部2Aが形成されて
いる。
【0027】6はカプセルホルダを示し、該カプセルホ
ルダ6は円柱状に形成され、一端面には環状のストッパ
部6Aが形成され、該ストッパ部6Aによって当該カプ
セルホルダ6は前記ホルダ収容部2に位置決めされるよ
うになっている。
【0028】また、前記カプセルホルダ6の一端面に
は、該一端面外周から後述するカプセル収容穴9に向け
て漸次縮径するテーパ状の吸入側凹部7が形成される。
【0029】8はカプセルホルダ6の他側外周面に一体
的に形成された先細り面部としての流出側テーパ面部を
示し、該流出側テーパ面部8は他側に位置した流出側の
各内側ピン挿入穴11Bよりも若干一側から他端面に向
けて漸次縮径するように形成されている。そして、該流
出側テーパ面部8に開口する後述の各流出側通路13は
図4に示すような凹溝状となる。
【0030】ここで、前記カプセルホルダ6の内部構造
を図4ないし図6に基づいて説明するに、9はカプセル
ホルダ6の中央部に位置して軸方向に形成された薬粉収
容室となるカプセル収容穴で、該カプセル収容穴9は一
端に開口して後述のカプセル16が挿入されるようにな
っている。
【0031】10,11(図7参照)はカプセルホルダ
6のカプセル収容穴9内を径方向に貫通するように穿設
された流入側のピン挿入穴、流出側のピン挿入穴をそれ
ぞれ示し、該各ピン挿入穴10,11は前記吸引ピース
1の径方向外側から該カプセルホルダ6内に向けて径方
向に延び、前記カプセル収容穴9の軸方向に離間して形
成されている。また、該ピン挿入穴10,11は吸引ピ
ース1のホルダ収容部2の径方向片側に形成された外側
ピン挿入穴10A,11Aと、該外側ピン挿入穴10
A,11Aと連通し、前記カプセルホルダ6のカプセル
収容穴9から径方向に延びるように一直線状に形成され
た内側ピン挿入穴10B,10B,11B,11Bとか
らなっている。
【0032】12,12はカプセルホルダ6の一側に形
成された流入側の通気路としての流入側通路を示し、該
各流入側通路12は軸方向一側に位置した流入側の内側
ピン挿入穴10B,10Bと連通するように、前記カプ
セル収容穴9の径方向外側に位置して前記カプセルホル
ダ6の一側面から該内側ピン挿入穴10B,10Bに向
けて軸方向に形成されている。
【0033】13,13はカプセルホルダ6の流出側テ
ーパ面部8に形成された流出側の通気路としての流出側
通路を示し、該各流出側通路13は軸方向他側に位置し
た流出側の内側ピン挿入穴11B,11Bと連通するよ
うに、前記カプセル収容穴9の径方向外側に位置して前
記カプセルホルダ6の流出側テーパ面部8から該内側ピ
ン挿入穴11B,11Bに向けて切欠くことによってス
リット状に形成されている。また、該各流出側通路13
はカプセルホルダ6の他端面と流出側テーパ面部8に開
口すると共に、各内側ピン挿入穴11B,11Bに開口
する凹溝として形成されている。
【0034】14,14はカプセルホルダ6の軸方向に
貫通し、前記各挿通穴10,11と90度ずらした位置
に貫通して合計2本形成された補助用通気路で、該各補
助用通気路14は同一な径寸法で一端面から他端面に向
けて軸方向に穿設されている。
【0035】なお、15はカプセルホルダ6の他端面中
央に形成され、前記カプセル収容穴9と連通する小径穴
で、該小径穴15は患者が薬を服用した後に、カプセル
収容穴9内に残ったカプセル16を治具を使って除去す
るためのものである。ここで、前記カプセル16は長円
筒状に形成され、該カプセル16内には顆粒状薬品が充
填されている。
【0036】次に、図1において、17はカプセル16
に穴をあける穴あけ具を示し、該穴あけ具17は支持部
18と、前記ピン挿入穴10,11と同一の離間寸法を
有して該支持部18に突設され、先端が鋭利な針状の穿
孔部19Aとなったピン19,19とからなっている。
また、該各ピン19を前記ピン挿入穴10,11に挿入
することにより、その各穿孔部19Aは外側ピン挿入穴
10A,11A→内側ピン挿入穴10B,11B→カプ
セル収容穴9→内側ピン挿入穴10B,11Bと通過
し、ホルダ収容部2の内面に当接する。そして、図9に
示すように、各穿孔部19Aはカプセル収容穴9内のカ
プセル16を貫通するときに、該カプセル16を破壊せ
ずに、該カプセル16に貫通穴H,H,…をあけるよう
になっている。
【0037】なお、前記支持部18には前記ホルダ収容
部2に形成された凹部2Aと対向する位置に円形の凹部
18Aが形成され、該凹部18Aと対向するホルダ収容
部2の凹部2A内にはばね20が保持され、該ばね20
は穴あけ具17によってカプセル16に穴を開けた後
に、図10に示すように、各ピン19の穿孔部19Aが
各外側ピン挿入穴10A,11Aの位置まで戻るような
復帰動作を行わせるものである。
【0038】本実施例の吸入式投薬器は上述の如くに構
成されるが、次に患者が薬品を吸入するまでの準備動作
および吸入時の吸入式投薬器内の空気の流れについて図
7ないし図10に基づいて説明する。
【0039】まず、吸引ピース1のホルダ収容部2内に
カプセルホルダ6を一端側から挿入し、該カプセルホル
ダ6のストッパ部6Aがホルダ収容部2の一端側に当接
するまで挿入する。この場合には、吸引ピース1に形成
された外側ピン挿入穴10A,11Aとカプセルホルダ
6に形成された各内側ピン挿入穴10B,11Bが直線
上に並び、一側に位置した流入側のピン挿入穴10と他
側に位置した流出側のピン挿入穴11を形成する。
【0040】この状態において、図7に示すように、カ
プセル16を一端からカプセル収容穴9内に挿入収容す
る。なお、カプセルホルダ6の一端面は吸入側凹部7と
なっているから、容易にカプセル16をカプセル収容穴
9内に誘導できる。
【0041】さらに、図8のようにカプセル16をカプ
セル収容穴9内に収容した状態で、吸引ピース1の側面
から穴あけ具17の各ピン19をピン挿入穴10,11
に沿って挿入する。
【0042】そして、前記各ピン19の穿孔部19A
が、外側ピン挿入穴10A,11A→内側ピン挿入穴1
0B,11B→カプセル収容穴9→内側ピン挿入穴10
B,11Bと通過し、ホルダ収容部2の内面に当接する
(図9参照)。このとき、各穿孔部19Aがカプセル収
容穴9内を通過するときに、該カプセル収容穴9内に収
容されたカプセル16に4個の貫通穴H,H,…を確実
に形成する。
【0043】このように、カプセル16に4個の貫通穴
Hを形成した後に、患者が薬品を吸引するときには、図
10に示すように、各ピン19は、ばね20のばね力に
よって、該各ピン19の穿孔部19Aが外側ピン挿入穴
10A,11A内に位置するところまで戻される。
【0044】次に、患者が薬品を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気の流れと薬品の移動について図10を参照
しつつ述べる。
【0045】まず、患者が口で吸入口3を銜え、息を吸
込むと、空気は吸入側凹部7から吸入式投薬器内に流れ
込む。そして、その空気の流れは補助用通気路14,1
4においては、一端から他端に向け流れて流出通路5に
流れ込む。
【0046】また、図10に示す各流入側通路12の空
気の流れにおいては、該各流入側通路12では矢示a,
aのように吸込まれ、この空気は流入側の内側ピン挿入
穴10B,10Bで矢示b,b方向に流れてそれぞれ対
向する径方向からカプセル収容穴9内に流れ込む。そし
て、カプセル16には既に貫通穴H,Hが形成されてい
るから、空気はこの貫通穴Hを介して該カプセル16内
に侵入する。
【0047】このとき、各内側ピン挿入穴10Bは径方
向にそれぞれ対向するように形成されているから、カプ
セル16内に侵入した矢示b,bの空気は衝突して該カ
プセル16内に矢示c,cのような乱流を発生させる。
この矢示c,cの流れによってカプセル16内の顆粒状
薬品を強制的に拡散させ、薬品を空気中に確実に混入さ
せることができる。
【0048】一方、カプセル16内から流出する矢示
d,dの流れは、該カプセル16内に侵入する矢示bの
流量分が該カプセル16から排出される流れとなるか
ら、流出側の内側ピン挿入穴11B,11Bおよび流出
側通路13,13の流れ(矢示e,e)となって発生す
【0049】しかも、カプセル16内の矢示d,dの流
れによる空気には薬品が混入されているから、カプセル
16内の薬品は、矢示e,eおよび流出通路5の矢示
f,f,…の流れによって吸込口3を介して患者の口
内、気管を介して肺内に到達し、空気中に混入した薬品
を肺内に確実に投与することができる。
【0050】このように構成される本実施例の吸入式投
薬器においては、次のような効果を得ることができる。
【0051】.前記カプセルホルダ6には、カプセル
収容穴9を径方向に貫通するピン挿入穴10,11を形
成しているから、該ピン挿入穴10,11にピン19,
19を挿入することにより、該各ピン19の穿孔部19
Aによって、カプセル16の破壊を防止しつつ、該カプ
セル16に貫通穴H,H,…を確実にあけることができ
る。
【0052】.各流入側通路12から流入した空気
は、流入側のそれぞれ径方向に対向して形成された各内
側ピン挿入穴10Bからカプセル収容穴9内に流入する
ようになっているから、該各内側ピン挿入穴10Bの空
気の流れによって、カプセル16内に乱流を発生させて
空気中に薬品を効率良く混合することができ、カプセル
16内に残留する薬品の量を低減し、薬品の搬送効率を
向上できる。
【0053】.各流入側通路12からカプセルホルダ
6内を通過する空気の流れを、流入側通路12,12→
内側ピン挿入穴10B,10B→カプセル収容穴9→内
側ピン挿入穴11B,11B→流出側通路13,13と
することにより、各流入側通路12,12から流入した
空気を全てカプセル16内を通過するようにしたから、
吸入口3でも吸込み力が弱い、即ち肺活量の少ない老人
や子供であっても、カプセル16内に空気を確実に流入
させることができ、1回の吸込みでカプセル16内の薬
品を確実に服用することができる。
【0054】.各流出側通路13の形状を、カプセル
ホルダ6の他端側に位置して流出側テーパ面部8と内側
ピン挿入穴11Bに開口する切欠き溝からなる凹溝とし
て形成したから、カプセル16に各貫通穴Hをあけると
きに発生する破片等が各内側ピン挿入穴11Bや流出側
通路13内に詰まるのを確実に防止することができる。
【0055】.カプセルホルダ6の他側外周面に流出
側テーパ面部8を形成することにより、吸入口3から吸
込まれるときに発生する吸入空気を整流化することがで
きると共に、凹溝状とした流出側通路13,13の形状
と協動して、吸入口3内における薬品の粉体分布を均一
にすることができ、薬をより効率良く吸引することがで
きる。
【0056】.吸引ピース1とカプセルホルダ6とを
分解可能に構成したから、カプセル16に各貫通穴Hを
あけるときに発生する破片や付着した薬品を簡単に清掃
することができる。さらに、小径穴15に針等の治具を
挿入してカプセル16を容易に抜き取ることもできる。
【0057】.前記カプセルホルダ6には軸方向に補
助用通気路14,14を設けているから、該各補助用通
気路14によって薬品が混入された空気の流れ(各流入
側通路12からの流れ)とは別に、空気の流れる通路を
作ることができる。この結果、患者が各流入側通路12
からの通路のみで空気を吸込むだけのときと比べて、多
くの空気を勢い良く吸込むことができ、患者が空気を吸
込むときの負担を軽減することができる。
【0058】次に、本発明による第2の実施例を図11
ないし図13に示すに、本実施例の特徴は、第1の実施
例中でカプセルホルダの一側に形成した流入側通路と他
側に形成した流出側通路とを絞り通路によって軸方向で
連通させたことにある。なお、前述した第1の実施例と
同一構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0059】図中、21,21はカプセルホルダ6の軸
方向に形成された本実施例による通気路を示し、該各通
気路21はカプセルホルダ6の軸方向一側に形成された
流入側通路22,22と、他側に形成され、前記流出側
テーパ面部8に開口するように形成された流出側通路2
3,23と、該各流出側通路23と各流入側通路22と
をそれぞれ軸方向で連通する絞り通路24,24とから
なり、該各絞り通路24は各流入側通路22および流出
側通路23の径寸法よりも小径に形成されている。ま
た、前記流出側通路23は第1の実施例で述べた流出側
通路13と同様に、カプセルホルダ6の流出側テーパ面
部8から流出側の内倶1ピン挿入穴11B,11Bに向
けて切欠くことによってスリット状に形成されている。
これにより、第1の実施例と同様に該各流出側通路23
はカプセルホルダ6の他端面と流出側テーパ面部8に開
口すると共に、各内側ピン挿入穴11B,11Bに開口
する凹溝として形成されている。
【0060】本実施例はこのように構成されるが、次に
図13に基づいて、本実施例の作用について説明する。
【0061】即ち、患者が口で吸入口3を銜えて息を吸
込むと、空気は各流入側通路22と各補助用通気路14
から吸入式投薬器内に流れ込む。そして、その空気の流
れは各補助用通気路14においては、一端から他端に向
けて流れ、流出通路5に流れ込む。
【0062】また、流入側通路22,22からの流れに
おいては、流入側通路22,22からは矢示a,aのよ
うに空気は吸込まれ、この空気は流入側の内側ピン挿入
穴10B,10Bと小径な絞り通路24,24とで矢示
b,b方向と矢示c,c方向に分岐され、矢示b方向の
流れはカプセル収容穴9内に流れ込む。そして、カプセ
ル16には既に貫通穴H,Hが形成されているから、空
気はこの貫通穴Hを介して該カプセル16内に侵入す
る。
【0063】このとき、各内側ピン挿入穴10Bは径方
向にそれぞれ対向するように形成されているから、カプ
セル16内に侵入した矢示b,bの空気は衝突して該カ
プセル16内に矢示d,dのような乱流を発生させる。
この矢示d,dの流れによってカプセル16内の顆粒状
薬品を強制的に拡散させ、薬品を空気中に確実に混入さ
せることができる。
【0064】一方、カプセル16内から流出する矢示
e,eの流れは、該カプセル16内に侵入する矢示bの
流量分が該カプセル16から排出される流れとなって排
出効果を高めると共に、前述した各絞り通路24を流れ
る矢示cの空気の流れによって、内側ピン挿入穴11
B,11Bおよび流出側通路23の流れ(矢示e,e)
を強制的に発生させる。
【0065】この際、カプセル16内の矢示f,fの流
れによる空気には薬品が混入されているから、カプセル
16内の薬品は、矢示e,eおよび流出通路5の矢示
g,g,…の流れによって吸込口3を介して患者の口
内、気管を介して肺内に到達し、空気中に混入した薬品
を肺内に確実に投与することができる。
【0066】かくして、本実施例による吸入式投薬器に
おいては、絞り通路24,24を設けることにより、流
入側通路22,22から流入される空気を、内側ピン挿
入穴10B,10Bと絞り通路24,24とに分けて流
すことができる。このとき、各絞り通路24と内側ピン
挿入穴10Bの穴径の違いによって、各内側ピン挿入穴
10B側に優先的に流すことができるから、第1の実施
例と同様に、カプセル16内の薬品を確実に搬送するこ
とができる。
【0067】なお、本発明は前記各実施例に限らず、図
14の変形例に示すものでもよい。すなわち、図14は
吸引ピースとカプセルホルダ6とを一体にした投薬器本
体100として形成したもので、前述する第1の実施例
と同一の構成要素に100番号の符号を付し、その説明
を省略する。
【0068】このように構成することにおいても、前述
した第1の実施例中の効果を除いた効果を得ることが
できる。
【0069】また、前記各実施例では、薬品を搬送する
ための通路(流入側通路12,12と流出側通路13,
13)および補助用通気路14,14をそれぞれ2本ず
つ形成するようにしたが、本発明においては、流入側通
路12、流出側通路13および補助用通気路14は2本
に限らず、患者の吸引力によって、その本数を1本、4
本等に調整してもよく、または、補助用通気路14は廃
止するようにしてもよいものである。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、吸入口を有する投薬器本体内に薬粉収容室を設
け、この薬粉収容室は流入側通気路を介して大気側と連
通させると共に、流出側通気路を介して吸入口と連通さ
せ、該流出側通気路を切欠き状の凹溝となるように形成
したから、流出側通気路開口面積を大きくすることがで
き、この開口部での空気流速を緩めることができる。こ
れにより、投薬器本体の流出側通気路の壁面に薬品が衝
突するときの薬品衝突速度を緩め、壁面に薬品が付着す
るのを防止できる。さらに、流出側通気路を凹溝に形成
したことにより、吸入側での薬粉と混合した空気の流れ
に方向性を持たせることができ、薬品吸入口で薬品が停
滞し、また粉溜を生じるのを防止し、薬をより効率的に
吸引することができる。
【0071】請求項2の発明によれば、投薬器本体のカ
プセル収容穴にカプセルを収容し、穴あけ具のピンを一
対のピン挿入穴に挿入して薬品用カプセルに穴をあけ
る。そして、この穴はピン挿入穴を介して流入側の通気
路と流出側の通気路とで連通され、この状態で吸入口か
ら患者が空気を吸込むと、空気は流入側の通気路→ピン
挿入穴→カプセルの流入側の穴→カプセル内→カプセル
の流出側の穴→ピン挿入穴→流出側の通気路→吸入口お
よび患者の口、気管等を通って肺へと流れる。このと
き、空気がカプセルの流入側の穴から侵入し、流出側の
穴から排出されるときに、該カプセル内に充填された薬
品を拡散し、該薬品は排出される空気内に混入され、当
該吸入式投薬器から噴出される空気によって薬品を患者
の肺内に投与することができる。
【0072】請求項の発明のように、通気路を流入側
の通気路と流出側の通気路とを軸方向に連通する絞り通
路を形成することにより、吸入空気の流れを、流入側
の通気路→ピン挿入穴→カプセルの流入側の穴→カプセ
ル内→カプセルの流出側の穴→ピン挿入穴→流出側の通
気路→吸入口となる流れと、流入側の通気路→絞り通
路→流出側の通気路→吸入口となる流れとに分かれるこ
とができ、カプセル内に誘導される空気量を絞り通路の
有無で調整することができる。即ち、肺活量の多き患者
に好適に用いられる。
【0073】請求項の発明のように、前記投薬器本体
を、一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった
吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けら
れ、内部にカプセル収容穴が形成されたカプセルホルダ
とから構成することにより、該カプセルホルダには軸方
向に前記各通気路を設け、前記吸引ピースとカプセルホ
ルダには前記ピン挿入穴をそれぞれ穿設することができ
る。さらに、吸引ピースとカプセルホルダとが分解可能
となり、付着した薬品を簡単に清掃することができる。
【0074】請求項の発明のように、流入側の通気路
はカプセル収容穴を挟んで径方向の左,右側で軸方向一
側のピン挿入穴と連通するように2個設け、流出側の通
気路はカプセル収容穴を挟んで径方向の左,右側で軸方
向他側のピン挿入穴と連通するように2個設けるように
したから、各流入側の通気路からの空気がカプセル内に
侵入するときに、径方向に位置したピン挿入穴を介して
流れ込むようになり、径方向両側からの空気の流れは該
カプセル内で衝突して拡散され、これに伴ってカプセル
内の薬品を空気内に効率良く混入する。これにより、流
出側の通気路を介して患者側に吸引される空気中に多く
薬品を混ぜることができ、薬の服用を効率良く行うこと
ができる。
【0075】請求項6の発明のように、投薬器本体には
カプセル収容穴から吸入口に向けて突出した先細り面部
を形成したから、流出側の通気路を先細り面部に開口
し、該流出側の通気路の径方向端面に発生する空気流の
急激な巻き込みを防止でき、該流出側の通気路から吸入
口に流れる空気を整流化できる。そして、薬品が壁面に
付着するのを防止できる。さらに、流入側の通気路から
流入される空気を全てカプセル内に通過させるようにし
ているから、肺活量の少ない患者に好適に用いることが
できる。
【0076】請求項の発明のように、流出側の通気路
をカプセルホルダの先細り面部に開口する凹溝として形
成することにより、該流出側の通気路の開口面積を大き
くでき、開口部の空気流速を緩めることができ、薬品の
投薬器本体の流出側の通気路壁面への衝突を防止して、
該壁面への付着を防止できる。また、吸入口側に方向性
を持たせることにより、薬品の吸入口での薬品の停滞お
よび粉溜りを防止できる。さらに、流出側の通気路の面
積を大きくできるから、カプセルのから詰まりを防止で
きる。
【0077】請求項の発明のように、吸引ピースのホ
ルダ収容部内にカプセルホルダを装着し、カプセルホル
ダのカプセル収容穴内にカプセルを収容し、穴あけ具の
各ピンをカプセル収容穴の径方向に連通するピン挿入穴
を介して挿入することにより、カプセルに対して径方向
の穴をあける。また、ピン挿入穴を介して流入側通路と
カプセル内、カプセル内と流出側通路とをそれぞれ連通
することができ、患者が吸入口から息を吸込むことによ
り、カプセル内の薬品を吸引することができる。さら
に、カプセル収容穴から吸入口に向けて突出した先細り
面部を形成したから、流出側の通気路から吸入口に流れ
る空気に整流化して薬品の分布を均一にすると共に、薬
品が壁面に付着するのを防止することができる。そし
て、患者への薬品の服用を効率良く行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 若山 熱雄 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市緑区富士見が丘5−3

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側がカプセル収容穴となり、他側が吸
    入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収
    容穴の軸方向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一
    対のピン挿入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させ
    るため、前記カプセル収容穴よりも径方向外側に穿設さ
    れ、流入側がカプセル収容穴近傍に位置し流出側が先端
    側の外周に開口する通気路と、該流出側の通気路から吸
    入口に吸込まれる空気を整流させるため、カプセル収容
    穴から吸入口に向けて突出した先細り面部と、前記カプ
    セル収容穴にカプセルを収容した状態で該カプセルの径
    方向一側から穴をあけるために、前記各ピン挿入穴から
    カプセルに向けて挿入される一対のピンを有する穴あけ
    具とから構成してなる吸入式投薬器。
  2. 【請求項2】 一側がカプセル収容穴となり、他側が吸
    入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収
    容穴の軸方向両側に位置し、かつ径方向に穿設された一
    対のピン挿入穴と、該各ピン挿入穴にそれぞれ連通させ
    るため、前記カプセル収容穴よりも径方向外側に穿設さ
    れ、流入側がカプセル収容穴近傍に位置し流出側が先端
    側の外周に開口し流入側と流出側とを絞り通路で軸方向
    に連通する通気路と、該流出側の通気路から吸入口に吸
    込まれる空気を整流させるため、カプセル収容穴から吸
    入口に向けて突出した先細り面部と、前記カプセル収容
    穴にカプセルを収容した状態で該カプセルの径方向一側
    から穴をあけるために、前記各ピン挿入穴からカプセル
    に向けて挿入される一対のピンを有する穴あけ具とから
    構成してなる吸入式投薬器。
  3. 【請求項3】 前記投薬器本体は、一側がホルダ収容部
    となり、他側が吸入口となった吸引ピースと、該吸引ピ
    ースのホルダ収容部内に設けられ、内部にはカプセル収
    容穴が一側に開口して形成されたカプセルホルダとから
    構成してなる請求項1または2記載の吸入式投薬器。
  4. 【請求項4】 前記流入側の通気路は、軸方向一側のピ
    ン挿入穴に対して前記カプセル収容穴を挟んで径方向両
    側で連通するように2個設け、前記流出側の通気路は、
    軸方向他側のピン挿入穴に対して前記カプセル収容穴を
    挟んで径方向両側で連通するように2個設けてなる請求
    項1または2記載の吸入式投薬器。
  5. 【請求項5】 前記流出側の通気路は、前記先細り面部
    に開口する凹溝として形成してなる請求項1または2記
    載の吸入式投薬器。
  6. 【請求項6】 前記先細り面部は、テーパ面としてなる
    請求項1または2記載の吸入式投薬器。
  7. 【請求項7】 一側がホルダ収容部となり、他側が吸入
    口となった吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部
    内に設けられ、内部にはカプセル収容穴が一側に開口し
    て形成されるカプセルホルダと、該カプセルホルダの他
    側に一体的に形成された先細り面部と、前記カプセルホ
    ルダのカプセル収容穴の軸方向の左,右側に位置し、前
    記吸引ピースから該カプセルホルダを貫通して径方向に
    穿設された一対のピン挿入穴と、該各ピン挿入穴のうち
    軸方向一側のピン挿入穴と連通させるため、前記カプセ
    ル収容穴より径方向外側に位置して前記カプセルホルダ
    に形成された流入側通路と、前記各ピン挿入穴のうち軸
    方向他側のピン挿入穴と連通させるため、前記カプセル
    収容穴より径方向外側に位置して前記カプセルホルダの
    先細り面部に開口して形成された流出側通路と、前記カ
    プセル収容穴内に薬品用カプセルを収容した状態で該カ
    プセルに穴をあけるため、前記各ピン挿入穴からカプセ
    ルに向けて挿入される一対のピンを有する穴あけ具とか
    ら構成してなる吸入式投薬器。
JP20605694A 1994-08-08 1994-08-08 吸入式投薬器 Expired - Fee Related JP3388896B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20605694A JP3388896B2 (ja) 1994-08-08 1994-08-08 吸入式投薬器
US08/510,850 US5619985A (en) 1994-08-08 1995-08-03 Inhaler type medicine administering device
DE0696458T DE696458T1 (de) 1994-08-08 1995-08-08 Inhalationsgerät für medizinische Zwecke
DE69525293T DE69525293T2 (de) 1994-08-08 1995-08-08 Inhalationsgerät für medizinische Zwecke
CN95109637.0A CN1118698A (zh) 1994-08-08 1995-08-08 吸入器型的给药装置
EP95112451A EP0696458B1 (en) 1994-08-08 1995-08-08 Medical inhaler

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20605694A JP3388896B2 (ja) 1994-08-08 1994-08-08 吸入式投薬器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0847531A true JPH0847531A (ja) 1996-02-20
JP3388896B2 JP3388896B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=16517137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20605694A Expired - Fee Related JP3388896B2 (ja) 1994-08-08 1994-08-08 吸入式投薬器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5619985A (ja)
EP (1) EP0696458B1 (ja)
JP (1) JP3388896B2 (ja)
CN (1) CN1118698A (ja)
DE (2) DE696458T1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999039760A1 (en) 1998-02-05 1999-08-12 Unisia Jecs Corporation Inhalant medicator
JP2009533113A (ja) * 2006-04-11 2009-09-17 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 吸入器
JP2011504387A (ja) * 2007-11-22 2011-02-10 ジークフリート・ジェネリクス・インターナショナル・アクチェンゲゼルシャフト 粉末物質の吸入のための計量装置

Families Citing this family (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5901703A (en) * 1995-02-06 1999-05-11 Unisia Jecs Corporation Medicine administering device for nasal cavities
JP3308425B2 (ja) * 1995-03-10 2002-07-29 株式会社ユニシアジェックス 鼻腔用投薬器
JP3320261B2 (ja) * 1995-06-01 2002-09-03 株式会社ユニシアジェックス 吸入式投薬器
JP3434396B2 (ja) * 1995-06-30 2003-08-04 株式会社日立ユニシアオートモティブ 鼻腔用投薬器
JP3317823B2 (ja) * 1995-08-11 2002-08-26 株式会社ユニシアジェックス 投薬器
JP3328132B2 (ja) * 1996-03-21 2002-09-24 株式会社ユニシアジェックス 吸入式投薬器
JPH09253208A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Unisia Jecs Corp 鼻腔用投薬器
EP0898978B1 (en) 1997-01-30 2005-03-02 Unisia Jecs Corporation Suction type medicator
GB9719775D0 (en) * 1997-09-18 1997-11-19 Glaxo Group Ltd Device
SE9801114D0 (sv) * 1998-03-30 1998-03-30 Astra Ab Inhalation device
US6234169B1 (en) 1998-08-14 2001-05-22 Arthur Slutsky Inhaler
JP2000217917A (ja) 1999-01-27 2000-08-08 Unisia Jecs Corp 吸入式投薬器
US6679256B2 (en) * 1999-12-17 2004-01-20 Nektar Therapeutics Systems and methods for extracting powders from receptacles
US8404217B2 (en) 2000-05-10 2013-03-26 Novartis Ag Formulation for pulmonary administration of antifungal agents, and associated methods of manufacture and use
US6595210B2 (en) * 2000-11-27 2003-07-22 Unisia Jecs Corporation Inhalator for administering powder composition
WO2002092154A1 (en) 2001-04-26 2002-11-21 New England Pharmaceuticals, Inc. Metered dose delivery device for liquid and powder agents
US20030168057A1 (en) * 2001-12-14 2003-09-11 Inhale Therapeutic Systems, Inc. Electronically controllable aerosol delivery
ITMI20020078A1 (it) * 2002-01-16 2003-07-16 Fabrizio Niccolai Dispositivo utilizzabile nel tratamento di affezzioni delle vie respiratorie
US7516741B2 (en) * 2002-12-06 2009-04-14 Novartis Ag Aerosolization apparatus with feedback mechanism
US20040206350A1 (en) * 2002-12-19 2004-10-21 Nektar Therapeutics Aerosolization apparatus with non-circular aerosolization chamber
US20050236296A1 (en) * 2002-12-30 2005-10-27 Nektar Therapeutics (Formerly Inhale Therapeutic Systems, Inc.) Carry case for aerosolization apparatus
WO2004060903A2 (en) * 2002-12-31 2004-07-22 Nektar Therapeutics Aerosolizable pharmaceutical formulation for fungal infection therapy
US20050056280A1 (en) * 2002-12-31 2005-03-17 Nektar Therapeutics Receptacle for an aerosolizable pharmaceutical formulation
TR200502522T2 (tr) * 2002-12-31 2005-09-21 Nektar Therapeutics Çözünmez bir aktif madde içeren farmasötik formülasyon
US7669596B2 (en) * 2002-12-31 2010-03-02 Novartis Pharma Ag Aerosolization apparatus with rotating capsule
US8869794B1 (en) 2003-04-09 2014-10-28 Novartis Pharma Ag Aerosolization apparatus with capsule puncturing member
PL1610850T3 (pl) * 2003-04-09 2012-11-30 Novartis Ag Urządzenie rozpylające z osłoną wlotu powietrza
CA2520265C (en) * 2003-04-09 2015-02-17 Nektar Therapeutics Aerosolization apparatus with capsule puncture alignment guide
US7722566B2 (en) * 2003-10-09 2010-05-25 Shin Nippon Biomedical Laboratories, Ltd. Device to deliver a powdery medicine into nasal cavity
US20050214224A1 (en) * 2003-11-04 2005-09-29 Nektar Therapeutics Lipid formulations for spontaneous drug encapsulation
US8513204B2 (en) * 2004-06-21 2013-08-20 Novartis Ag Compositions comprising amphotericin B, mehods and systems
WO2006002140A2 (en) * 2004-06-21 2006-01-05 Nektar Therapeutics Compositions comprising amphotericin b
GB0427853D0 (en) * 2004-12-20 2005-01-19 Glaxo Group Ltd Manifold for use in medicament dispenser
GB0427858D0 (en) * 2004-12-20 2005-01-19 Glaxo Group Ltd Manifold for use in medicament dispenser
DE102005038619A1 (de) * 2005-08-16 2007-02-22 Pari GmbH Spezialisten für effektive Inhalation Inhalationstherapievorrichtung mit einer Ampulle für die Bevorratung eines zu vernebelnden Medikaments
AU2006297394B9 (en) * 2005-09-29 2013-09-19 Novartis Ag Receptacles and kits, such as for dry powder packaging
AR058290A1 (es) * 2005-12-12 2008-01-30 Glaxo Group Ltd Dispensador de medicamento
AR058289A1 (es) * 2005-12-12 2008-01-30 Glaxo Group Ltd Colector para ser usado en dispensador de medicamento
DE102006016903A1 (de) * 2006-04-11 2007-10-25 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Inhalator
DE602006006061D1 (de) 2006-08-25 2009-05-14 Borealis Tech Oy Polypropylenschaumstoff
WO2009046072A1 (en) * 2007-10-02 2009-04-09 Baxter International Inc Dry powder inhaler
DE102007056462B4 (de) * 2007-11-23 2011-10-27 Pari Pharma Gmbh Einwegampulle für eine Vorrichtung zur Erzeugung von Aerosolen
US8834930B2 (en) * 2008-05-15 2014-09-16 Novartis Ag Pulmonary delivery of a fluoroquinolone
DK2413902T3 (da) 2009-03-18 2019-10-07 Incarda Therapeutics Inc Enhedsdoser, aerosoler, kits og fremgangsmåder til behandling af hjertetilstande ved pulmonal indgivelse
EP2858701A2 (en) * 2012-06-06 2015-04-15 AeroDesigns, Inc Aerosol dispenser with replaceable cartridge
MX2018009248A (es) 2016-02-01 2019-01-21 Incarda Therapeutics Inc Combinacion de monitoreo electronico con terapia farmacologica inhalada para manejar arritmias cardiacas incluyendo fibrilacion auricular.
CA3023626A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-04 Philip Morris Products S.A. Nicotine particles
CN110869018A (zh) 2017-05-10 2020-03-06 英凯达治疗公司 通过肺部施用治疗心脏病况的单位剂量、气雾剂、试剂盒和方法
FR3072313B1 (fr) * 2017-10-12 2019-10-11 Aptar France Sas Dispositif de distribution de produit fluide
WO2019104192A1 (en) * 2017-11-21 2019-05-31 Impel Neuropharma, Inc. Intranasal device with inlet interface
US10744087B2 (en) 2018-03-22 2020-08-18 Incarda Therapeutics, Inc. Method to slow ventricular rate
US11793951B2 (en) 2019-06-24 2023-10-24 De Motu Cordis Pty Ltd Automatic dispenser for respiratory delivery device and method
US11717621B2 (en) 2019-06-24 2023-08-08 De Motu Cordis Pty Ltd Automatic dispenser for respiratory delivery device
US10828432B1 (en) * 2019-06-24 2020-11-10 De Motu Cordis Pty Ltd Respiratory delivery device and method
US11020384B2 (en) 2019-08-01 2021-06-01 Incarda Therapeutics, Inc. Antiarrhythmic formulation
EP4304582A1 (en) 2021-03-12 2024-01-17 Alvarius Pharmaceuticals Ltd. Compositions and methods for treating addictions comprising 5-meo-dmt
CN115814217B (zh) * 2023-02-14 2023-05-12 杭州希溪制药有限公司 一种粉雾剂吸入器械

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2641254A (en) * 1948-10-18 1953-06-09 Frederick M Turnbull Applicator
US2517482A (en) * 1949-04-09 1950-08-01 Sharp & Dohme Inc Inhaler
US2609817A (en) * 1950-06-08 1952-09-09 Falcone Anthony Inhaler
US3507277A (en) * 1966-09-17 1970-04-21 Fisons Pharmaceuticals Ltd Inhalation device
GB1392945A (en) * 1972-08-23 1975-05-07 Fisons Ltd Inhalation device
DE2346914C3 (de) * 1973-09-18 1980-10-16 Paul Ritzau Pari-Werk, Gmbh & Co, 8130 Starnberg Inhalator für pulverförmige Substanzen
IT1017153B (it) * 1974-07-15 1977-07-20 Isf Spa Apparecchio per inalazioni
GB1521000A (en) * 1975-06-13 1978-08-09 Syntex Puerto Rico Inc Inhalation device
DE3167567D1 (en) * 1980-06-06 1985-01-17 Fisons Plc Inhalation device for powdered medicaments
DE3345722A1 (de) * 1983-12-17 1985-06-27 Boehringer Ingelheim KG, 6507 Ingelheim Inhalator
IT1222509B (it) * 1987-08-17 1990-09-05 Miat Spa Insufflatore per la somministrazione di farmaci sotto forma di polvere predosata in opercoli
IT1228459B (it) * 1989-02-23 1991-06-19 Phidea S R L Inalatore con svuotamento regolare e completo della capsula.
IT1230313B (it) * 1989-07-07 1991-10-18 Somova Spa Inalatore per medicamenti in capsule.
DE3927170A1 (de) * 1989-08-17 1991-02-21 Boehringer Ingelheim Kg Inhalator
US5337740A (en) * 1991-08-01 1994-08-16 New England Pharmaceuticals, Inc. Inhalation devices
JPH06185564A (ja) * 1992-12-18 1994-07-05 Tokico Ltd 減衰力調整式油圧緩衝器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999039760A1 (en) 1998-02-05 1999-08-12 Unisia Jecs Corporation Inhalant medicator
US6341605B1 (en) 1998-02-05 2002-01-29 Unisia Jecs Corporation Inhalant medicator
JP2009533113A (ja) * 2006-04-11 2009-09-17 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 吸入器
JP2012000502A (ja) * 2006-04-11 2012-01-05 Boehringer Ingelheim Internatl Gmbh 吸入器
JP2011504387A (ja) * 2007-11-22 2011-02-10 ジークフリート・ジェネリクス・インターナショナル・アクチェンゲゼルシャフト 粉末物質の吸入のための計量装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1118698A (zh) 1996-03-20
DE69525293T2 (de) 2002-08-14
EP0696458A2 (en) 1996-02-14
EP0696458A3 (ja) 1996-03-20
DE69525293D1 (de) 2002-03-21
US5619985A (en) 1997-04-15
EP0696458B1 (en) 2002-02-06
JP3388896B2 (ja) 2003-03-24
DE696458T1 (de) 1996-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0847531A (ja) 吸入式投薬器
JP3372105B2 (ja) 吸入式投薬器
JP3320261B2 (ja) 吸入式投薬器
JP3530004B2 (ja) 吸入式投薬器
JP3739955B2 (ja) 吸入式投薬器
JPH09253210A (ja) 吸入式投薬器
JPH08103499A (ja) 吸入式投薬器
JP3488620B2 (ja) 吸入式投薬器
JP3328131B2 (ja) 吸入式投薬器
JP3315031B2 (ja) 投薬器
WO2004105844A1 (ja) 吸入式投薬器
JP2001070403A (ja) 吸入式投薬器
JPH09206378A (ja) 吸入式投薬器
JP3291215B2 (ja) 吸入式投薬器
JPH09140794A (ja) 投薬器
JPH09140796A (ja) 投薬器
JPH0847532A (ja) 吸入式投薬器
JP3311202B2 (ja) 吸入式投薬器
JPH0871152A (ja) 吸入式投薬器
JP2000217920A (ja) 吸入式投薬器
JPH0889576A (ja) 吸入式投薬器
JP2000217919A (ja) 吸入式投薬器
JPH09206379A (ja) 吸入式投薬器
JPH09253209A (ja) 吸入式投薬器
JP3315032B2 (ja) 投薬器

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees