JPH09206378A - 吸入式投薬器 - Google Patents
吸入式投薬器Info
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- JPH09206378A JPH09206378A JP4419196A JP4419196A JPH09206378A JP H09206378 A JPH09206378 A JP H09206378A JP 4419196 A JP4419196 A JP 4419196A JP 4419196 A JP4419196 A JP 4419196A JP H09206378 A JPH09206378 A JP H09206378A
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- capsule
- passage
- inhalation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸入口内に吹出される空気によって薬粉収容
室またはカプセル内の薬粉が外部に放出されるのを防止
し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を確実に患者に
投与する。 【解決手段】 吸入口17の吸込通路18にフラップ弁
19を設け、患者が吸入口17から空気を吸込んだ場合
には、フラップ弁19を開弁させ、カプセル内の薬粉を
含んだ空気が吸込通路18を流通するのを許し、一方、
吸入口17をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口17
の吸込通路18に空気を吹出した場合には、逆流する空
気によってフラップ弁19を閉弁させ、吸込通路18を
閉塞して空気が通気路9,10内を逆流するのを防止す
る構成としている。従って、咳込みによる逆流空気によ
ってカプセル内の薬粉が外部に放出されるのを防止で
き、規定量の薬粉を患者に投与できる。
室またはカプセル内の薬粉が外部に放出されるのを防止
し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を確実に患者に
投与する。 【解決手段】 吸入口17の吸込通路18にフラップ弁
19を設け、患者が吸入口17から空気を吸込んだ場合
には、フラップ弁19を開弁させ、カプセル内の薬粉を
含んだ空気が吸込通路18を流通するのを許し、一方、
吸入口17をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口17
の吸込通路18に空気を吹出した場合には、逆流する空
気によってフラップ弁19を閉弁させ、吸込通路18を
閉塞して空気が通気路9,10内を逆流するのを防止す
る構成としている。従って、咳込みによる逆流空気によ
ってカプセル内の薬粉が外部に放出されるのを防止で
き、規定量の薬粉を患者に投与できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、患者の息
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な吸入式投薬器に関する。
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された薬粉を吸入する方法では、患者が
くわえる吸入口を有し、内部に一側が大気側に開口し他
側がカプセル収容室を通って該吸入口に開口した通気路
が設けられた吸入器を用い、該吸入器のカプセル収容室
にカプセルを装着し、穴あけ針等を用いて該カプセルに
前記通気路に連通する穴を形成する。そして、この状態
で吸入口をくわえて息を吸込むことにより通気路を通る
空気流によってカプセル内の薬粉を吸入口内に放出し、
患者の肺内に吸入させるというものである。
カプセルに充填された薬粉を吸入する方法では、患者が
くわえる吸入口を有し、内部に一側が大気側に開口し他
側がカプセル収容室を通って該吸入口に開口した通気路
が設けられた吸入器を用い、該吸入器のカプセル収容室
にカプセルを装着し、穴あけ針等を用いて該カプセルに
前記通気路に連通する穴を形成する。そして、この状態
で吸入口をくわえて息を吸込むことにより通気路を通る
空気流によってカプセル内の薬粉を吸入口内に放出し、
患者の肺内に吸入させるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるカプセル用の吸入器では、吸入口から息を
吸い込むことにより通気路を介してカプセル内の薬粉を
吸入するようになっている。
来技術によるカプセル用の吸入器では、吸入口から息を
吸い込むことにより通気路を介してカプセル内の薬粉を
吸入するようになっている。
【0005】しかし、薬粉の吸入時には、患者が咳込む
ことがあり、この場合には、吸入口から通気路側に空気
が逆流して、カプセル内の薬粉が外部に放出されてしま
う。この結果、カプセル内の薬粉量が減少してしまい、
規定量の薬粉を吸入できず、薬粉の効能が低下するとい
う問題がある。
ことがあり、この場合には、吸入口から通気路側に空気
が逆流して、カプセル内の薬粉が外部に放出されてしま
う。この結果、カプセル内の薬粉量が減少してしまい、
規定量の薬粉を吸入できず、薬粉の効能が低下するとい
う問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、吸入口内に逆流する空気によって薬粉収
容室またはカプセル内の薬粉が外部に放出されるのを防
止し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を確実に患者
に投与できるようにした吸入式投薬器を提供することを
目的としている。
されたもので、吸入口内に逆流する空気によって薬粉収
容室またはカプセル内の薬粉が外部に放出されるのを防
止し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を確実に患者
に投与できるようにした吸入式投薬器を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、軸
方向の一側が薬粉収容室となり、他側が薬粉を吸入する
吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体の薬粉収容
室内の薬粉を前記吸入口側に供給するため、一側が大気
側に開口し他側が該薬粉収容室を通って吸入口に開口し
た通気路と、前記吸入口から該通気路側に逆流する空気
を遮蔽するため、該吸入口内に設けられた逆流防止弁と
から構成してなる。
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、軸
方向の一側が薬粉収容室となり、他側が薬粉を吸入する
吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体の薬粉収容
室内の薬粉を前記吸入口側に供給するため、一側が大気
側に開口し他側が該薬粉収容室を通って吸入口に開口し
た通気路と、前記吸入口から該通気路側に逆流する空気
を遮蔽するため、該吸入口内に設けられた逆流防止弁と
から構成してなる。
【0008】このように構成したことにより、患者が吸
入口をくわえて空気を吸込んだ場合には、薬粉収容室内
の薬粉を通気路、吸入口を介して肺内に吸引できる。一
方、吸入口をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に
空気を逆流させた場合には、逆流防止弁が閉弁して吸入
口を閉塞するから、この逆流する空気が通気路に流入し
て薬粉収容室内の薬粉を外部に放出するのを防止でき
る。
入口をくわえて空気を吸込んだ場合には、薬粉収容室内
の薬粉を通気路、吸入口を介して肺内に吸引できる。一
方、吸入口をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に
空気を逆流させた場合には、逆流防止弁が閉弁して吸入
口を閉塞するから、この逆流する空気が通気路に流入し
て薬粉収容室内の薬粉を外部に放出するのを防止でき
る。
【0009】請求項2の発明が採用する吸入式投薬器
は、軸方向の一側が内部に薬粉が充填されたカプセルを
収容するカプセル収容室となり、他側が薬粉を吸入する
吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル
収容室に収容されたカプセル内の薬粉を前記吸入口側に
供給するため、一側が大気側に開口し他側が該カプセル
を通って吸入口に開口した通気路と、前記カプセル収容
室内のカプセルに該通気路に連通する穴をあけるために
前記投薬器本体に設けられた穴あけ具と、前記吸入口か
ら前記通気路側に逆流する空気を遮蔽するため、該吸入
口内に設けられた逆流防止弁とから構成してなる。
は、軸方向の一側が内部に薬粉が充填されたカプセルを
収容するカプセル収容室となり、他側が薬粉を吸入する
吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル
収容室に収容されたカプセル内の薬粉を前記吸入口側に
供給するため、一側が大気側に開口し他側が該カプセル
を通って吸入口に開口した通気路と、前記カプセル収容
室内のカプセルに該通気路に連通する穴をあけるために
前記投薬器本体に設けられた穴あけ具と、前記吸入口か
ら前記通気路側に逆流する空気を遮蔽するため、該吸入
口内に設けられた逆流防止弁とから構成してなる。
【0010】このように構成したことにより、カプセル
収容室内に収容されたカプセルに穴あけ具によって通気
路に連通する穴をあける。そして、患者が吸入口をくわ
えて空気を吸込んだ場合には、カプセル内の薬粉を通気
路、吸入口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入口を
くわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流さ
せた場合には、逆流防止弁が閉弁して吸入口を閉塞する
から、この逆流する空気が通気路に流入してカプセル内
の薬粉を外部に放出するのを防止できる。
収容室内に収容されたカプセルに穴あけ具によって通気
路に連通する穴をあける。そして、患者が吸入口をくわ
えて空気を吸込んだ場合には、カプセル内の薬粉を通気
路、吸入口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入口を
くわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流さ
せた場合には、逆流防止弁が閉弁して吸入口を閉塞する
から、この逆流する空気が通気路に流入してカプセル内
の薬粉を外部に放出するのを防止できる。
【0011】請求項3の発明は、前記逆流防止弁は前記
投薬器本体の吸入口内に回動可能に設けられ、前記通気
路を介して吸入口から空気を吸込んだときには開弁し、
吸入口に空気を吹出したときには該吸入口内を閉塞する
ように閉弁するフラップ弁として形成したことにある。
投薬器本体の吸入口内に回動可能に設けられ、前記通気
路を介して吸入口から空気を吸込んだときには開弁し、
吸入口に空気を吹出したときには該吸入口内を閉塞する
ように閉弁するフラップ弁として形成したことにある。
【0012】このように構成したことにより、患者が吸
入口をくわえて空気を吸込んだ場合には、逆流防止弁が
回動して開弁し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を
通気路、吸入口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入
口をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆
流させた場合には、逆流防止弁が回動して吸入口を閉塞
するから、この逆流する空気が通気路に流入して薬粉収
容室内の薬粉を外部に放出するのを防止できる。
入口をくわえて空気を吸込んだ場合には、逆流防止弁が
回動して開弁し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を
通気路、吸入口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入
口をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆
流させた場合には、逆流防止弁が回動して吸入口を閉塞
するから、この逆流する空気が通気路に流入して薬粉収
容室内の薬粉を外部に放出するのを防止できる。
【0013】請求項4の発明は、前記投薬器本体の吸入
口には、該吸入口に空気を吹出したときに前記逆流防止
弁によって遮られた空気を外部に逃す空気逃し通路を設
けたことにある。
口には、該吸入口に空気を吹出したときに前記逆流防止
弁によって遮られた空気を外部に逃す空気逃し通路を設
けたことにある。
【0014】このように構成したことにより、吸入口を
くわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流さ
せた場合には、逆流防止弁の閉弁によって行き場を失っ
た逆流空気を空気逃し通路から外部に逃すことができ
る。
くわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流さ
せた場合には、逆流防止弁の閉弁によって行き場を失っ
た逆流空気を空気逃し通路から外部に逃すことができ
る。
【0015】請求項5の発明は、前記空気逃し通路に
は、前記通気路を介して吸入口から空気を吸込んだとき
には閉弁し、吸入口に空気を吹出したときには開弁する
空気逃し弁を設けたことにある。
は、前記通気路を介して吸入口から空気を吸込んだとき
には閉弁し、吸入口に空気を吹出したときには開弁する
空気逃し弁を設けたことにある。
【0016】このように構成したことにより、患者が吸
入口から空気を吸込んだ場合には、空気逃し弁によって
空気逃し通路が閉塞され、外気が該空気逃し通路を介し
て吸入口内に吸込まれるのを防止する。一方、吸入口を
くわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流さ
せた場合には、逆流防止弁の閉弁によって行き場を失っ
た逆流空気を空気逃し通路から外部に逃すことができ
る。
入口から空気を吸込んだ場合には、空気逃し弁によって
空気逃し通路が閉塞され、外気が該空気逃し通路を介し
て吸入口内に吸込まれるのを防止する。一方、吸入口を
くわえた状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流さ
せた場合には、逆流防止弁の閉弁によって行き場を失っ
た逆流空気を空気逃し通路から外部に逃すことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
吸入式投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。
吸入式投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0018】まず、図1ないし図4に本発明の第1の実
施例を示す。
施例を示す。
【0019】図中、1は吸入式投薬器の基部をなす投薬
器本体を示し、該投薬器本体1は、後述する吸引ピース
2とカプセルホルダ5とから構成されている。
器本体を示し、該投薬器本体1は、後述する吸引ピース
2とカプセルホルダ5とから構成されている。
【0020】2は略円筒状に形成された吸引ピースを示
し、該吸引ピース2は、一側に位置して内部にカプセル
ホルダ5を挿入保持するホルダ収容部3と、該ホルダ収
容部3の他側に配設された後述の吸入口17とから大略
構成され、前記ホルダ収容部3の外周側には後述する穴
あけ具13の支持部14を可動に支持するガイド筒部4
が径方向外向きに突設されている。また、ホルダ収容部
3の一端側には、カプセルホルダ5のストッパ部5Aが
嵌合される環状段部3Aが形成され、他端側には吸入口
17の嵌合筒部17Aが着脱可能に嵌合される嵌合段部
3Bが形成されている。さらに、ホルダ収容部3には、
ガイド筒部4内に位置して後述する流入側通気路9のピ
ン挿通穴9Bに対応するピン穴3Cと流出側通気路10
のピン挿通穴10Bに対応するピン穴3Dとがそれぞれ
径方向に穿設されている。
し、該吸引ピース2は、一側に位置して内部にカプセル
ホルダ5を挿入保持するホルダ収容部3と、該ホルダ収
容部3の他側に配設された後述の吸入口17とから大略
構成され、前記ホルダ収容部3の外周側には後述する穴
あけ具13の支持部14を可動に支持するガイド筒部4
が径方向外向きに突設されている。また、ホルダ収容部
3の一端側には、カプセルホルダ5のストッパ部5Aが
嵌合される環状段部3Aが形成され、他端側には吸入口
17の嵌合筒部17Aが着脱可能に嵌合される嵌合段部
3Bが形成されている。さらに、ホルダ収容部3には、
ガイド筒部4内に位置して後述する流入側通気路9のピ
ン挿通穴9Bに対応するピン穴3Cと流出側通気路10
のピン挿通穴10Bに対応するピン穴3Dとがそれぞれ
径方向に穿設されている。
【0021】5はホルダ収容部3内に挿着されたカプセ
ルホルダを示し、該カプセルホルダ5は略円柱状に形成
され、一端側外周にはホルダ収容部3の環状段部3Aに
嵌合することによって当該カプセルホルダ5をホルダ収
容部3内に位置決めする環状のストッパ部5Aが形成さ
れている。また、カプセルホルダ5の一端側には他側に
向けて漸次縮径するテーパ状のカプセル挿入ガイド6が
形成され、カプセルホルダ5の他側外周面は他側に向け
て漸次縮径するテーパ面部7となっている。
ルホルダを示し、該カプセルホルダ5は略円柱状に形成
され、一端側外周にはホルダ収容部3の環状段部3Aに
嵌合することによって当該カプセルホルダ5をホルダ収
容部3内に位置決めする環状のストッパ部5Aが形成さ
れている。また、カプセルホルダ5の一端側には他側に
向けて漸次縮径するテーパ状のカプセル挿入ガイド6が
形成され、カプセルホルダ5の他側外周面は他側に向け
て漸次縮径するテーパ面部7となっている。
【0022】8はカプセルホルダ5の中央部に位置して
軸方向に形成された薬粉収容室をなすカプセル収容室
で、該カプセル収容室8は、その一端側がカプセル挿入
ガイド6に開口する有底穴として形成されている。そし
て、カプセル収容室8は、図3、図4に示すように、そ
の一端側開口から挿入されたカプセルKを収容するもの
である。ここで、前記カプセルKは長円筒状に形成さ
れ、その内部に粉体状の薬品(以下、薬粉という)が充
填されている。
軸方向に形成された薬粉収容室をなすカプセル収容室
で、該カプセル収容室8は、その一端側がカプセル挿入
ガイド6に開口する有底穴として形成されている。そし
て、カプセル収容室8は、図3、図4に示すように、そ
の一端側開口から挿入されたカプセルKを収容するもの
である。ここで、前記カプセルKは長円筒状に形成さ
れ、その内部に粉体状の薬品(以下、薬粉という)が充
填されている。
【0023】9,9はカプセルホルダ5の一側に設けら
れた2本の流入側通気路を示し、該各流入側通気路9
は、カプセル収容室8の外周側に位置してカプセル挿入
ガイド6に開口するようにカプセルホルダ5の軸方向に
形成された流入通路9A,9Aと、該各流入通路9Aと
連通しカプセル収容室8に開口するように径方向に形成
されたピン挿通穴9B,9Bとから構成され、該各ピン
挿通穴9Bはホルダ収容部3のピン穴3Cと連通してい
る。
れた2本の流入側通気路を示し、該各流入側通気路9
は、カプセル収容室8の外周側に位置してカプセル挿入
ガイド6に開口するようにカプセルホルダ5の軸方向に
形成された流入通路9A,9Aと、該各流入通路9Aと
連通しカプセル収容室8に開口するように径方向に形成
されたピン挿通穴9B,9Bとから構成され、該各ピン
挿通穴9Bはホルダ収容部3のピン穴3Cと連通してい
る。
【0024】10,10はカプセルホルダ5の他側に設
けられた2本の流出側通気路を示し、該各流出側通気路
10は、カプセル収容室8の外周側に位置してテーパ面
部7を切欠くようにカプセルホルダ5に形成された流出
通路10A,10Aと、該各流出通路10Aと連通しカ
プセル収容室8に開口するように径方向に形成されたピ
ン挿通穴10B,10Bとから構成され、該各ピン挿通
穴10Bはホルダ収容部3のピン穴3Dと連通してい
る。
けられた2本の流出側通気路を示し、該各流出側通気路
10は、カプセル収容室8の外周側に位置してテーパ面
部7を切欠くようにカプセルホルダ5に形成された流出
通路10A,10Aと、該各流出通路10Aと連通しカ
プセル収容室8に開口するように径方向に形成されたピ
ン挿通穴10B,10Bとから構成され、該各ピン挿通
穴10Bはホルダ収容部3のピン穴3Dと連通してい
る。
【0025】ここで、前記各流入側通気路9は、吸入口
17から空気を吸込んだときに、流入通路9Aから外気
を流入させ、この空気をピン挿通穴9BからカプセルK
内に供給する。また、前記各流出側通気路10は、カプ
セルKから薬粉と共に流出する空気をピン挿通穴10B
を介して流出通路10Aから吸入口17側に放出させる
ものである。
17から空気を吸込んだときに、流入通路9Aから外気
を流入させ、この空気をピン挿通穴9BからカプセルK
内に供給する。また、前記各流出側通気路10は、カプ
セルKから薬粉と共に流出する空気をピン挿通穴10B
を介して流出通路10Aから吸入口17側に放出させる
ものである。
【0026】11,11はカプセル収容室8の外周側に
位置してカプセルホルダ5に設けられた2本の補助通気
路(1本のみ図示)で、該各補助通気路11は、各通気
路9,10から約90度ずらした位置でカプセルホルダ
5を軸方向に貫通するように穿設されている。そして、
補助通気路11は、息を吸込むときに流通する空気の流
量を増やすことで、このときの息苦しさを解消するもの
である。
位置してカプセルホルダ5に設けられた2本の補助通気
路(1本のみ図示)で、該各補助通気路11は、各通気
路9,10から約90度ずらした位置でカプセルホルダ
5を軸方向に貫通するように穿設されている。そして、
補助通気路11は、息を吸込むときに流通する空気の流
量を増やすことで、このときの息苦しさを解消するもの
である。
【0027】また、12はカプセルホルダ5の他端中央
にカプセル収容室8と連通するように軸方向に穿設され
た小径孔で、該小径孔12にはカプセル収容室8からカ
プセルKを取出すための治具が挿通されるようになって
いる。
にカプセル収容室8と連通するように軸方向に穿設され
た小径孔で、該小径孔12にはカプセル収容室8からカ
プセルKを取出すための治具が挿通されるようになって
いる。
【0028】次に、13はカプセル収容室8内に収容さ
れたカプセルKに穴をあけるための穴あけ具を示し、該
穴あけ具13は、ガイド筒部4内に可動に支持された支
持部14と、基端側が該支持部14に固着され、先端が
鋭利な針先15Aとなってピン穴3C,3Dに挿入され
たピン15,15と、前記支持部14とホルダ収容部3
との間に設けられた戻しばね16とから構成され、該戻
しばね16は、カプセルKの穴あけ後に各ピン15の針
先15Aが僅かにピン挿通穴9B,10Bに進入した状
態となる初期位置まで支持部14、各ピン15を戻すも
のである。
れたカプセルKに穴をあけるための穴あけ具を示し、該
穴あけ具13は、ガイド筒部4内に可動に支持された支
持部14と、基端側が該支持部14に固着され、先端が
鋭利な針先15Aとなってピン穴3C,3Dに挿入され
たピン15,15と、前記支持部14とホルダ収容部3
との間に設けられた戻しばね16とから構成され、該戻
しばね16は、カプセルKの穴あけ後に各ピン15の針
先15Aが僅かにピン挿通穴9B,10Bに進入した状
態となる初期位置まで支持部14、各ピン15を戻すも
のである。
【0029】そして、穴あけ具13は、支持部14を戻
しばね16に抗してガイド筒部4内に押込んで各ピン1
5をピン挿通穴9B,10Bに挿通させることにより、
その針先15Aをカプセル収容室8内のカプセルKを貫
通させ、該カプセルKの軸方向両端側に径方向に貫通す
る貫通穴H,H,…(図3、図4参照)をあけるように
なっている。また、支持部14への押圧力を取除くと、
戻しばね16の付勢力によって支持部14、各ピン15
が初期位置まで後退する。
しばね16に抗してガイド筒部4内に押込んで各ピン1
5をピン挿通穴9B,10Bに挿通させることにより、
その針先15Aをカプセル収容室8内のカプセルKを貫
通させ、該カプセルKの軸方向両端側に径方向に貫通す
る貫通穴H,H,…(図3、図4参照)をあけるように
なっている。また、支持部14への押圧力を取除くと、
戻しばね16の付勢力によって支持部14、各ピン15
が初期位置まで後退する。
【0030】一方、17はホルダ収容部3の他側に設け
られ、該ホルダ収容部3と共に吸引ピース2を構成する
吸入口を示し、該吸入口17の一端側にはホルダ収容部
3の嵌合段部3Bに着脱可能に嵌合する嵌合筒部17A
が一体形成され、他端側外周は患者がくわえ易いように
他側に向けて漸次縮径したテーパ面17Bとなってい
る。また、吸入口17の内周側は吸込通路18となり、
該吸込通路18には後述するフラップ弁19、メッシュ
部材21等が設けられている。
られ、該ホルダ収容部3と共に吸引ピース2を構成する
吸入口を示し、該吸入口17の一端側にはホルダ収容部
3の嵌合段部3Bに着脱可能に嵌合する嵌合筒部17A
が一体形成され、他端側外周は患者がくわえ易いように
他側に向けて漸次縮径したテーパ面17Bとなってい
る。また、吸入口17の内周側は吸込通路18となり、
該吸込通路18には後述するフラップ弁19、メッシュ
部材21等が設けられている。
【0031】19は吸込通路18の軸方向中間部に設け
られた逆流防止弁としてのフラップ弁を示し、該フラッ
プ弁19は、図2に示す如く、閉弁状態で吸込通路18
をほぼ閉塞する円板状に形成されている。また、フラッ
プ弁19は、上端側の薄肉ヒンジ部19Aを介して吸入
口17に一体成形され、該薄肉ヒンジ部19Aは当該フ
ラップ弁19を回動可能に支持するものである。さら
に、フラップ弁19の下端側に位置する吸込通路18に
は径方向内向きに突出してストッパ突起20が設けら
れ、該ストッパ突起20はフラップ弁19の下端側に当
接することにより、該フラップ弁19の閉弁位置を規定
するものである。このようにフラップ弁19およびスト
ッパ突起20は吸入口17を成形するときに、該吸入口
17と一体に成形されるようになっている。
られた逆流防止弁としてのフラップ弁を示し、該フラッ
プ弁19は、図2に示す如く、閉弁状態で吸込通路18
をほぼ閉塞する円板状に形成されている。また、フラッ
プ弁19は、上端側の薄肉ヒンジ部19Aを介して吸入
口17に一体成形され、該薄肉ヒンジ部19Aは当該フ
ラップ弁19を回動可能に支持するものである。さら
に、フラップ弁19の下端側に位置する吸込通路18に
は径方向内向きに突出してストッパ突起20が設けら
れ、該ストッパ突起20はフラップ弁19の下端側に当
接することにより、該フラップ弁19の閉弁位置を規定
するものである。このようにフラップ弁19およびスト
ッパ突起20は吸入口17を成形するときに、該吸入口
17と一体に成形されるようになっている。
【0032】そして、フラップ弁19は、患者が吸入口
17から空気を吸込んだ場合には、該フラップ弁19か
ら下流側が負圧になるから、フラップ弁19より上流側
との圧力差によって、図3に示す如く矢示A方向に回動
して開弁し、カプセルK内の薬粉を含んだ空気が流通す
るのを許す。一方、吸入口17をくわえた状態で患者が
咳込み、吸入口17の吸込通路18に空気を吹出して逆
流させた場合には、図4に示すように、この逆流する空
気によって矢示B方向に回動して吸込通路18を閉塞
(閉弁)し、空気が通気路9,10内を逆流するのを防
止する。
17から空気を吸込んだ場合には、該フラップ弁19か
ら下流側が負圧になるから、フラップ弁19より上流側
との圧力差によって、図3に示す如く矢示A方向に回動
して開弁し、カプセルK内の薬粉を含んだ空気が流通す
るのを許す。一方、吸入口17をくわえた状態で患者が
咳込み、吸入口17の吸込通路18に空気を吹出して逆
流させた場合には、図4に示すように、この逆流する空
気によって矢示B方向に回動して吸込通路18を閉塞
(閉弁)し、空気が通気路9,10内を逆流するのを防
止する。
【0033】また、21は吸入口17の吸込通路18に
位置してフラップ弁19の上流側に設けられたメッシュ
部材を示し、該メッシュ部材21は、細い線材を網目状
に編み込んでなる円形状に形成され、その外周側が吸込
通路18に嵌合された状態で接着、溶着等の固着手段に
よって固着されている。
位置してフラップ弁19の上流側に設けられたメッシュ
部材を示し、該メッシュ部材21は、細い線材を網目状
に編み込んでなる円形状に形成され、その外周側が吸込
通路18に嵌合された状態で接着、溶着等の固着手段に
よって固着されている。
【0034】そして、メッシュ部材21は、穴あけ具1
3によってカプセルKに貫通穴Hをあけたときに発生し
たカプセルKの破片を捕捉し、薬粉だけを患者に吸入さ
せると共に、この薬粉の通過時にメッシュ部材21に衝
突することにより固着した薬粉を分散して微細化するも
のである。
3によってカプセルKに貫通穴Hをあけたときに発生し
たカプセルKの破片を捕捉し、薬粉だけを患者に吸入さ
せると共に、この薬粉の通過時にメッシュ部材21に衝
突することにより固着した薬粉を分散して微細化するも
のである。
【0035】本実施例による吸入式投薬器は上述の如き
構成を有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまで
の準備動作および吸入時の投薬器内の空気と薬粉の流れ
等について説明する。
構成を有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまで
の準備動作および吸入時の投薬器内の空気と薬粉の流れ
等について説明する。
【0036】最初に、投薬器内にカプセルKを収容し、
このカプセルKに貫通穴を開けるまでの準備動作につい
て説明する。
このカプセルKに貫通穴を開けるまでの準備動作につい
て説明する。
【0037】まず、ホルダ収容部3内にカプセルホルダ
5を一端側から挿入し、該カプセルホルダ5のストッパ
部5Aをホルダ収容部3の環状段部3Aに嵌合させる。
この場合には、ホルダ収容部3に形成されたピン穴3C
とカプセルホルダ5に形成されたピン挿通穴9Bと、ピ
ン穴3Dとピン挿通穴10Bとをそれぞれ一直線上に位
置するように配置する。
5を一端側から挿入し、該カプセルホルダ5のストッパ
部5Aをホルダ収容部3の環状段部3Aに嵌合させる。
この場合には、ホルダ収容部3に形成されたピン穴3C
とカプセルホルダ5に形成されたピン挿通穴9Bと、ピ
ン穴3Dとピン挿通穴10Bとをそれぞれ一直線上に位
置するように配置する。
【0038】この状態において、カプセル収容室8内に
カプセルK一側から挿入する。なお、カプセルホルダ5
の一端面はテーパ状のカプセル挿入ガイド6となってい
るから、容易にカプセルKをカプセル収容室8内に誘導
できる。
カプセルK一側から挿入する。なお、カプセルホルダ5
の一端面はテーパ状のカプセル挿入ガイド6となってい
るから、容易にカプセルKをカプセル収容室8内に誘導
できる。
【0039】そして、カプセルKに貫通穴Hをあけるに
は、穴あけ具13の支持部14をガイド筒部4に沿って
押込むことにより、各ピン15をピン挿通穴9B,10
Bに沿って挿入し、該各ピン15の針先15Aでカプセ
ル収容室8内に収容されたカプセルKに4個の貫通穴H
を形成する。また、カプセルKに4個の貫通穴Hを形成
した後には、支持部14、各ピン15が戻しばね16の
付勢力によって初期位置まで戻される。
は、穴あけ具13の支持部14をガイド筒部4に沿って
押込むことにより、各ピン15をピン挿通穴9B,10
Bに沿って挿入し、該各ピン15の針先15Aでカプセ
ル収容室8内に収容されたカプセルKに4個の貫通穴H
を形成する。また、カプセルKに4個の貫通穴Hを形成
した後には、支持部14、各ピン15が戻しばね16の
付勢力によって初期位置まで戻される。
【0040】次に、患者が薬粉を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気と薬粉の流れについて説明する。
薬器内の空気と薬粉の流れについて説明する。
【0041】まず、患者が吸入口17のテーパ面17B
をくわえ息を吸込むと、空気は図3中矢示の如く、各流
入側通気路9の流入通路9Aからピン挿通穴9Bを通っ
てカプセル収容室8側に流通し、一側の貫通穴H,Hを
介してカプセルK内に流入する。そして、カプセルK内
に流入した空気はカプセルK内の薬粉を強制的に拡散さ
せ、薬粉を空気中に混入させる。
をくわえ息を吸込むと、空気は図3中矢示の如く、各流
入側通気路9の流入通路9Aからピン挿通穴9Bを通っ
てカプセル収容室8側に流通し、一側の貫通穴H,Hを
介してカプセルK内に流入する。そして、カプセルK内
に流入した空気はカプセルK内の薬粉を強制的に拡散さ
せ、薬粉を空気中に混入させる。
【0042】このようにしてカプセルK内の薬粉を含ん
だ空気は、他側の貫通穴H,Hから流出側通気路10の
ピン挿通穴10B、流出通路10Aを介して吸入口17
の吸込通路18側に放出される。
だ空気は、他側の貫通穴H,Hから流出側通気路10の
ピン挿通穴10B、流出通路10Aを介して吸入口17
の吸込通路18側に放出される。
【0043】そして、この薬粉の吸入時には、フラップ
弁19が図3に示す如く矢示A方向に回動して開弁する
から、薬粉を含んだ空気を吸込通路18から患者の口
内、気管を介して肺内に到達させることができる。
弁19が図3に示す如く矢示A方向に回動して開弁する
から、薬粉を含んだ空気を吸込通路18から患者の口
内、気管を介して肺内に到達させることができる。
【0044】また、このときには、カプセルKに各貫通
穴Hをあけるときに発生した破片が薬粉と共に吸引され
るが、この破片はメッシュ部材21によって捕捉される
から、患者は薬粉だけを吸込むことができる。しかも、
薬粉はメッシュ部材21を通過するときに該メッシュ部
材21に衝突して分散するから、薬粉を微細化して吸入
途中での落下を防ぐことができ、確実に肺内に投与する
ことができる。
穴Hをあけるときに発生した破片が薬粉と共に吸引され
るが、この破片はメッシュ部材21によって捕捉される
から、患者は薬粉だけを吸込むことができる。しかも、
薬粉はメッシュ部材21を通過するときに該メッシュ部
材21に衝突して分散するから、薬粉を微細化して吸入
途中での落下を防ぐことができ、確実に肺内に投与する
ことができる。
【0045】一方、薬粉の吸入途中で患者が咳込んだ場
合、即ち、図4中矢示の如く吸入口17の吸込通路18
に空気が吹出された場合には、吹出された空気によって
フラップ弁19が矢示B方向に回動して閉弁し吸込通路
18を閉塞するから、吹出された空気が該吸込通路18
から通気路9,10内を逆流し、カプセルK内の薬粉を
外部に放出するのを防止できる。
合、即ち、図4中矢示の如く吸入口17の吸込通路18
に空気が吹出された場合には、吹出された空気によって
フラップ弁19が矢示B方向に回動して閉弁し吸込通路
18を閉塞するから、吹出された空気が該吸込通路18
から通気路9,10内を逆流し、カプセルK内の薬粉を
外部に放出するのを防止できる。
【0046】かくして、本実施例によれば、薬粉を吸入
するために吸入口17から空気を吸込んだ場合には、吸
込通路18に設けられたフラップ弁19を開弁させるこ
とにより、カプセルK内の薬粉を含んだ空気を吸込通路
18内で流通させ、一方、吸入口17をくわえた状態で
患者が咳込み、吸入口17の吸込通路18に空気を吹出
して逆流させた場合には、フラップ弁19を閉弁させて
空気が通気路9,10側に逆流するのを防止できる。従
って、例えば、咳込みによって吹出された空気が各流出
側通気路10からカプセルK内に流入し、該カプセルK
内の薬粉が各流入側通気路9から外部に放出するのを防
止できるから、カプセルK内の薬粉の減少を防止して薬
粉を効率よく吸込むことができ、患者に規定量の薬粉を
投与することにより薬粉の効能を高めることができる。
するために吸入口17から空気を吸込んだ場合には、吸
込通路18に設けられたフラップ弁19を開弁させるこ
とにより、カプセルK内の薬粉を含んだ空気を吸込通路
18内で流通させ、一方、吸入口17をくわえた状態で
患者が咳込み、吸入口17の吸込通路18に空気を吹出
して逆流させた場合には、フラップ弁19を閉弁させて
空気が通気路9,10側に逆流するのを防止できる。従
って、例えば、咳込みによって吹出された空気が各流出
側通気路10からカプセルK内に流入し、該カプセルK
内の薬粉が各流入側通気路9から外部に放出するのを防
止できるから、カプセルK内の薬粉の減少を防止して薬
粉を効率よく吸込むことができ、患者に規定量の薬粉を
投与することにより薬粉の効能を高めることができる。
【0047】一方、吸入口17の吸込通路18にメッシ
ュ部材21を設け、カプセルKに貫通穴Hをあけるとき
に発生した破片を該メッシュ部材21で捕捉するように
したから、薬粉の吸入時に薬粉と共に破片を吸込んで患
者が咳込むのを防止でき、患者に薬粉だけを吸入させ
て、当該吸入式投薬器に対する信頼性を向上することが
できる。
ュ部材21を設け、カプセルKに貫通穴Hをあけるとき
に発生した破片を該メッシュ部材21で捕捉するように
したから、薬粉の吸入時に薬粉と共に破片を吸込んで患
者が咳込むのを防止でき、患者に薬粉だけを吸入させ
て、当該吸入式投薬器に対する信頼性を向上することが
できる。
【0048】しかも、吸入する薬粉をメッシュ部材21
に衝突させることにより、薬粉を分散して微細化するこ
とができるから、薬粉が気管等の吸入途中で落下するの
を防止でき、規定量の薬粉を肺内まで確実に供給して、
投薬効率を向上することができる。
に衝突させることにより、薬粉を分散して微細化するこ
とができるから、薬粉が気管等の吸入途中で落下するの
を防止でき、規定量の薬粉を肺内まで確実に供給して、
投薬効率を向上することができる。
【0049】また、吸入口17をホルダ収容部3に着脱
可能に取付けているから、薬粉の吸入後に吸入口17、
吸込通路18を洗浄する場合に該吸入口17を取外すこ
とにより、吸入口17の洗浄やメッシュ部材21に捕捉
されたカプセルKの破片や付着した薬粉の洗浄を容易に
行うことができ、洗浄時の作業性を向上することができ
る上に、吸入口17は、一側を把持した状態で軸方向に
引張ることにより患者がくわえる部分に触れることなく
短時間で取外すことができるから、雑菌等が付着するの
を防止することができ、衛生面を向上することができ
る。
可能に取付けているから、薬粉の吸入後に吸入口17、
吸込通路18を洗浄する場合に該吸入口17を取外すこ
とにより、吸入口17の洗浄やメッシュ部材21に捕捉
されたカプセルKの破片や付着した薬粉の洗浄を容易に
行うことができ、洗浄時の作業性を向上することができ
る上に、吸入口17は、一側を把持した状態で軸方向に
引張ることにより患者がくわえる部分に触れることなく
短時間で取外すことができるから、雑菌等が付着するの
を防止することができ、衛生面を向上することができ
る。
【0050】さらに、フラップ弁19を薄肉ヒンジ部1
9Aを介して吸入口17と一体成形しているから、部品
点数が増大するのを防止でき、組立作業性を向上するこ
とができる。
9Aを介して吸入口17と一体成形しているから、部品
点数が増大するのを防止でき、組立作業性を向上するこ
とができる。
【0051】次に、図5ないし図8に本発明の第2の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、フラップ弁の下流側
に逆流する空気を外部に逃す空気逃し通路を設けたこと
にある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
施例を示すに、本実施例の特徴は、フラップ弁の下流側
に逆流する空気を外部に逃す空気逃し通路を設けたこと
にある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0052】図中、31はホルダ収容部3の他側に設け
られた本実施例による吸入口を示し、該吸入口31の一
端側にはホルダ収容部3の嵌合段部3Bに着脱可能に嵌
合する嵌合筒部31Aが一体形成され、他端側外周は患
者がくわえ易いように他側に向けて漸次縮径したテーパ
面31Bとなっている。また、吸入口31の内周側は吸
込通路32となり、該吸込通路32の軸方向中間部に
は、後述するフラップ弁34の閉弁位置を規定するスト
ッパ突起33が突設されている。
られた本実施例による吸入口を示し、該吸入口31の一
端側にはホルダ収容部3の嵌合段部3Bに着脱可能に嵌
合する嵌合筒部31Aが一体形成され、他端側外周は患
者がくわえ易いように他側に向けて漸次縮径したテーパ
面31Bとなっている。また、吸入口31の内周側は吸
込通路32となり、該吸込通路32の軸方向中間部に
は、後述するフラップ弁34の閉弁位置を規定するスト
ッパ突起33が突設されている。
【0053】34は吸込通路32の軸方向中間部に設け
られた本実施例による逆流防止弁としてのフラップ弁を
示し、該フラップ弁34は、図6に示す如く、閉弁状態
で吸込通路32をほぼ閉塞する略円板状に形成されてい
る。また、フラップ弁34の上端側には略円筒状の連結
部34Aが一体に設けられ、フラップ弁34は該連結部
34Aを貫通して設けられたピン35を介して吸入口3
1に回動可能に連結されている。
られた本実施例による逆流防止弁としてのフラップ弁を
示し、該フラップ弁34は、図6に示す如く、閉弁状態
で吸込通路32をほぼ閉塞する略円板状に形成されてい
る。また、フラップ弁34の上端側には略円筒状の連結
部34Aが一体に設けられ、フラップ弁34は該連結部
34Aを貫通して設けられたピン35を介して吸入口3
1に回動可能に連結されている。
【0054】そして、フラップ弁34は、患者が吸入口
31から空気を吸込んだ場合には、該フラップ弁34か
ら下流側が負圧になるから、フラップ弁34より上流側
との圧力差によって、図7に示す如く矢示A方向に回動
して吸込通路32を開放し、カプセルK内の薬粉を含ん
だ空気が流通するのを許す。一方、吸入口31をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口31の吸込通路32に空
気を逆流させた場合には、図8に示すように、この逆流
する空気によって矢示B方向に回動し、ストッパ突起3
3に当接して吸込通路32を閉塞することにより、空気
が通気路9,10内を逆流するのを防止する。
31から空気を吸込んだ場合には、該フラップ弁34か
ら下流側が負圧になるから、フラップ弁34より上流側
との圧力差によって、図7に示す如く矢示A方向に回動
して吸込通路32を開放し、カプセルK内の薬粉を含ん
だ空気が流通するのを許す。一方、吸入口31をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口31の吸込通路32に空
気を逆流させた場合には、図8に示すように、この逆流
する空気によって矢示B方向に回動し、ストッパ突起3
3に当接して吸込通路32を閉塞することにより、空気
が通気路9,10内を逆流するのを防止する。
【0055】36はフラップ弁34の下流側に位置し、
テーパ面31Bと吸込通路32とに開口するように吸入
口31を径方向に貫通した空気逃し通路を示し、該空気
逃し通路36は、吸込通路32内に吹込まれた空気を外
部に逃すものである。
テーパ面31Bと吸込通路32とに開口するように吸入
口31を径方向に貫通した空気逃し通路を示し、該空気
逃し通路36は、吸込通路32内に吹込まれた空気を外
部に逃すものである。
【0056】また、37は空気逃し通路36に設けられ
た空気逃し弁で、該空気逃し弁37は、空気逃し通路3
6のテーパ面31B側に開閉弁可能に設けられている。
そして、空気逃し弁37は、患者が吸入口31から空気
を吸込んだ場合には、図7に示すように閉弁して空気逃
し通路36を閉塞し、該空気逃し通路36から吸込通路
32内に外気が吸込まれるのを防止する。一方、吸入口
31をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口31の吸込
通路32に空気を逆流させた場合には、図8に示す如く
開弁して空気逃し通路36を開放し、フラップ弁34の
閉弁によって行き場を失った逆流空気を空気逃し通路3
6から外部に逃すようになっている。
た空気逃し弁で、該空気逃し弁37は、空気逃し通路3
6のテーパ面31B側に開閉弁可能に設けられている。
そして、空気逃し弁37は、患者が吸入口31から空気
を吸込んだ場合には、図7に示すように閉弁して空気逃
し通路36を閉塞し、該空気逃し通路36から吸込通路
32内に外気が吸込まれるのを防止する。一方、吸入口
31をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口31の吸込
通路32に空気を逆流させた場合には、図8に示す如く
開弁して空気逃し通路36を開放し、フラップ弁34の
閉弁によって行き場を失った逆流空気を空気逃し通路3
6から外部に逃すようになっている。
【0057】かくして、このように構成された本実施例
においても、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施例では、フラッ
プ弁34の下流側に位置して吸込通路32内に吹込まれ
た空気を外部に逃す空気逃し通路36を設け、該空気逃
し通路36には、患者が吸入口31から空気を吸込んだ
場合に空気逃し通路36を閉塞し、患者が咳込み、吸入
口31の吸込通路32に空気を逆流させた場合に空気逃
し通路36を開放する空気逃し弁37を設ける構成とし
ている。
においても、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施例では、フラッ
プ弁34の下流側に位置して吸込通路32内に吹込まれ
た空気を外部に逃す空気逃し通路36を設け、該空気逃
し通路36には、患者が吸入口31から空気を吸込んだ
場合に空気逃し通路36を閉塞し、患者が咳込み、吸入
口31の吸込通路32に空気を逆流させた場合に空気逃
し通路36を開放する空気逃し弁37を設ける構成とし
ている。
【0058】これにより、吸入口31をくわえた状態で
患者が咳込み、吸入口31の吸込通路32に空気を逆流
させた場合でも、空気逃し通路36を開放することによ
り、フラップ弁34の閉弁によって行き場を失った逆流
空気を空気逃し通路36から外部に逃すことができるか
ら、咳込みによって逆流する空気が投薬器を吹飛ばすの
を防止でき、取扱い性や衛生面の向上を図ることができ
る。
患者が咳込み、吸入口31の吸込通路32に空気を逆流
させた場合でも、空気逃し通路36を開放することによ
り、フラップ弁34の閉弁によって行き場を失った逆流
空気を空気逃し通路36から外部に逃すことができるか
ら、咳込みによって逆流する空気が投薬器を吹飛ばすの
を防止でき、取扱い性や衛生面の向上を図ることができ
る。
【0059】なお、前記各実施例では、フラップ弁1
9,34を略円形状に形成した場合を例示したが、フラ
ップ弁は吸込通路の形状に応じて適宜形状が設定される
もので、円形に限るものではない。
9,34を略円形状に形成した場合を例示したが、フラ
ップ弁は吸込通路の形状に応じて適宜形状が設定される
もので、円形に限るものではない。
【0060】また、前記各実施例では、薬粉を搬送する
ための通気路(流入側通気路9,9と流出側通気路1
0,10)および補助通気路11,11をそれぞれ2本
ずつ形成するようにしたが、本発明はこれに限らず、各
通気路は患者の吸引力(肺活量)に応じてその本数を1
本、4本等に調整してもよく、または、補助通気路は廃
止するようにしてもよいものである。
ための通気路(流入側通気路9,9と流出側通気路1
0,10)および補助通気路11,11をそれぞれ2本
ずつ形成するようにしたが、本発明はこれに限らず、各
通気路は患者の吸引力(肺活量)に応じてその本数を1
本、4本等に調整してもよく、または、補助通気路は廃
止するようにしてもよいものである。
【0061】また、前記各実施例では、カプセル収容室
8内に薬粉が充填されたカプセルKを収容する構成とし
たが、これに替えて、例えば、投薬器本体に薬粉収容室
を設け、該薬粉収容室に薬粉を直接的に充填し、この薬
粉を吸入する構成としてもよい。この場合には、吸入口
17,31の吸込通路18,32に設けられたメッシュ
部材21を省略してもよい。
8内に薬粉が充填されたカプセルKを収容する構成とし
たが、これに替えて、例えば、投薬器本体に薬粉収容室
を設け、該薬粉収容室に薬粉を直接的に充填し、この薬
粉を吸入する構成としてもよい。この場合には、吸入口
17,31の吸込通路18,32に設けられたメッシュ
部材21を省略してもよい。
【0062】さらに、前記各実施例では、ホルダ収容部
3に嵌合段部3Bを設けると共に吸入口17,31に嵌
合筒部17A,31Aを設け、該嵌合段部3B、嵌合筒
部17A,31Aを介してホルダ収容部3に吸入口1
7,31を着脱可能に嵌合するものとして述べたが、ホ
ルダ収容部と吸入口とを螺合により着脱可能としてもよ
く、ピンと溝とを係合させることにより着脱するように
してもよい。
3に嵌合段部3Bを設けると共に吸入口17,31に嵌
合筒部17A,31Aを設け、該嵌合段部3B、嵌合筒
部17A,31Aを介してホルダ収容部3に吸入口1
7,31を着脱可能に嵌合するものとして述べたが、ホ
ルダ収容部と吸入口とを螺合により着脱可能としてもよ
く、ピンと溝とを係合させることにより着脱するように
してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、患者が吸入口をくわえて空気を吸込んだ場合に
は、薬粉収容室内の薬粉を通気路、吸入口を介して肺内
に吸引できる。一方、吸入口をくわえた状態で患者が咳
込み、吸入口内に空気を逆流させた場合には、逆流防止
弁を閉弁させて吸入口を閉塞できるから、この逆流する
空気が通気路に流入して薬粉収容室内の薬粉を外部に放
出するのを防止できる。この結果、咳込みによる空気が
通気路から薬粉収容室内に流入し、該薬粉収容室内の薬
粉が通気路から外部に放出されるのを防止できるから、
薬粉収容室内の薬粉の減少を防止して薬粉を効率よく吸
込むことができ、患者に規定量の薬粉を投与することに
より薬粉の効能を高めることができる。
れば、患者が吸入口をくわえて空気を吸込んだ場合に
は、薬粉収容室内の薬粉を通気路、吸入口を介して肺内
に吸引できる。一方、吸入口をくわえた状態で患者が咳
込み、吸入口内に空気を逆流させた場合には、逆流防止
弁を閉弁させて吸入口を閉塞できるから、この逆流する
空気が通気路に流入して薬粉収容室内の薬粉を外部に放
出するのを防止できる。この結果、咳込みによる空気が
通気路から薬粉収容室内に流入し、該薬粉収容室内の薬
粉が通気路から外部に放出されるのを防止できるから、
薬粉収容室内の薬粉の減少を防止して薬粉を効率よく吸
込むことができ、患者に規定量の薬粉を投与することに
より薬粉の効能を高めることができる。
【0064】請求項2の発明によれば、カプセル収容室
内に収容されたカプセルに穴あけ具によって通気路に連
通する穴をあけ、この状態で患者が吸入口をくわえて空
気を吸込んだ場合には、カプセル内の薬粉を通気路、吸
入口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入口をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場
合には、逆流防止弁を閉弁して吸入口を閉塞できるか
ら、この逆流する空気が通気路に流入してカプセル内の
薬粉を外部に放出するのを防止できる。この結果、咳込
みによる空気が通気路からカプセル収容室内のカプセル
に流入し、該カプセル内の薬粉が通気路から外部に放出
されるのを防止できるから、カプセル内の薬粉の減少を
防止して薬粉を効率よく吸込むことができ、患者に規定
量の薬粉を投与することにより薬粉の効能を高めること
ができる。
内に収容されたカプセルに穴あけ具によって通気路に連
通する穴をあけ、この状態で患者が吸入口をくわえて空
気を吸込んだ場合には、カプセル内の薬粉を通気路、吸
入口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入口をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場
合には、逆流防止弁を閉弁して吸入口を閉塞できるか
ら、この逆流する空気が通気路に流入してカプセル内の
薬粉を外部に放出するのを防止できる。この結果、咳込
みによる空気が通気路からカプセル収容室内のカプセル
に流入し、該カプセル内の薬粉が通気路から外部に放出
されるのを防止できるから、カプセル内の薬粉の減少を
防止して薬粉を効率よく吸込むことができ、患者に規定
量の薬粉を投与することにより薬粉の効能を高めること
ができる。
【0065】請求項3の発明によれば、患者が吸入口を
くわえて空気を吸込んだ場合には、逆流防止弁を開弁さ
せ、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を通気路、吸入
口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入口をくわえた
状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場合
には、フラップ弁として形成された逆流防止弁を閉弁さ
せて吸入口を閉塞できるから、この逆流する空気が通気
路に流入して薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を外部
に放出するのを防止できる。この結果、咳込みによる空
気が通気路から薬粉収容室またはカプセル内に流入し、
該薬粉収容室またはカプセル内の薬粉が通気路から外部
に放出されるのを防止できるから、薬粉の減少を防止し
て薬粉を効率よく吸込むことができ、患者に規定量の薬
粉を投与することにより薬粉の効能を高めることができ
る。
くわえて空気を吸込んだ場合には、逆流防止弁を開弁さ
せ、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を通気路、吸入
口を介して肺内に吸引できる。一方、吸入口をくわえた
状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場合
には、フラップ弁として形成された逆流防止弁を閉弁さ
せて吸入口を閉塞できるから、この逆流する空気が通気
路に流入して薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を外部
に放出するのを防止できる。この結果、咳込みによる空
気が通気路から薬粉収容室またはカプセル内に流入し、
該薬粉収容室またはカプセル内の薬粉が通気路から外部
に放出されるのを防止できるから、薬粉の減少を防止し
て薬粉を効率よく吸込むことができ、患者に規定量の薬
粉を投与することにより薬粉の効能を高めることができ
る。
【0066】請求項4の発明によれば、吸入口をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場
合には、逆流防止弁の閉弁によって行き場を失った逆流
空気を空気逃し通路から外部に逃すことができるから、
咳込みによって吸入口内に逆流する空気が吸入式投薬器
を吹飛ばすのを防止でき、取扱い性や衛生面の向上を図
ることができる。
た状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場
合には、逆流防止弁の閉弁によって行き場を失った逆流
空気を空気逃し通路から外部に逃すことができるから、
咳込みによって吸入口内に逆流する空気が吸入式投薬器
を吹飛ばすのを防止でき、取扱い性や衛生面の向上を図
ることができる。
【0067】請求項5の発明によれば、患者が吸入口か
ら空気を吸込んだ場合には、空気逃し弁によって空気逃
し通路を閉塞することにより、外気が該空気逃し通路を
介して吸入口内に吸込まれるのを防止でき、薬粉収容室
またはカプセル内の薬粉を通気路、吸入口を介して肺内
に吸引できる。一方、吸入口をくわえた状態で患者が咳
込み、吸入口内に空気を逆流させた場合には、逆流防止
弁の閉弁によって行き場を失った逆流空気を空気逃し通
路から外部に逃すことができるから、咳込みによって吸
入口内に逆流する空気が吸入式投薬器を吹飛ばすのを防
止でき、取扱い性や衛生面の向上を図ることができる。
ら空気を吸込んだ場合には、空気逃し弁によって空気逃
し通路を閉塞することにより、外気が該空気逃し通路を
介して吸入口内に吸込まれるのを防止でき、薬粉収容室
またはカプセル内の薬粉を通気路、吸入口を介して肺内
に吸引できる。一方、吸入口をくわえた状態で患者が咳
込み、吸入口内に空気を逆流させた場合には、逆流防止
弁の閉弁によって行き場を失った逆流空気を空気逃し通
路から外部に逃すことができるから、咳込みによって吸
入口内に逆流する空気が吸入式投薬器を吹飛ばすのを防
止でき、取扱い性や衛生面の向上を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例による吸入式投薬器を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】吸入口、フラップ弁等を示す図1の左側面図で
ある。
ある。
【図3】カプセル内の薬粉を吸引することによりフラッ
プ弁が開弁している状態を示す図1と同様位置からみた
断面図である。
プ弁が開弁している状態を示す図1と同様位置からみた
断面図である。
【図4】吸込通路に空気を逆流させることによりフラッ
プ弁が閉弁した状態を示す図1と同様位置からみた断面
図である。
プ弁が閉弁した状態を示す図1と同様位置からみた断面
図である。
【図5】本発明の第2の実施例による吸入式投薬器を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】吸入口、フラップ弁等を一部破断で示す図5の
左側面図である。
左側面図である。
【図7】カプセル内の薬粉を吸引することによりフラッ
プ弁が開弁すると共に空気逃し弁が閉弁している状態を
示す図5と同様位置からみた断面図である。
プ弁が開弁すると共に空気逃し弁が閉弁している状態を
示す図5と同様位置からみた断面図である。
【図8】吸込通路に空気を逆流させることによりフラッ
プ弁が閉弁すると共に空気逃し弁が開弁した状態を示す
図5と同様位置からみた断面図である。
プ弁が閉弁すると共に空気逃し弁が開弁した状態を示す
図5と同様位置からみた断面図である。
1 投薬器本体 8 カプセル収容室(薬粉収容室) 9 流入側通気路 10 流出側通気路 13 穴あけ具 17,31 吸入口 19,34 フラップ弁(逆流防止弁) 36 空気逃し通路 37 空気逃し弁 K カプセル H 貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3
Claims (5)
- 【請求項1】 軸方向の一側が薬粉収容室となり、他側
が薬粉を吸入する吸入口となった投薬器本体と、該投薬
器本体の薬粉収容室内の薬粉を前記吸入口側に供給する
ため、一側が大気側に開口し他側が該薬粉収容室を通っ
て吸入口に開口した通気路と、前記吸入口から該通気路
側に逆流する空気を遮蔽するため、該吸入口内に設けら
れた逆流防止弁とから構成してなる吸入式投薬器。 - 【請求項2】 軸方向の一側が内部に薬粉が充填された
カプセルを収容するカプセル収容室となり、他側が薬粉
を吸入する吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体
のカプセル収容室に収容されたカプセル内の薬粉を前記
吸入口側に供給するため、一側が大気側に開口し他側が
該カプセルを通って吸入口に開口した通気路と、前記カ
プセル収容室内のカプセルに該通気路に連通する穴をあ
けるために前記投薬器本体に設けられた穴あけ具と、前
記吸入口から前記通気路側に逆流する空気を遮蔽するた
め、該吸入口内に設けられた逆流防止弁とから構成して
なる吸入式投薬器。 - 【請求項3】 前記逆流防止弁は前記投薬器本体の吸入
口内に回動可能に設けられ、前記通気路を介して吸入口
から空気を吸込んだときには開弁し、吸入口に空気を吹
出したときには該吸入口内を閉塞するように閉弁するフ
ラップ弁として形成してなる請求項1または2に記載の
吸入式投薬器。 - 【請求項4】 前記投薬器本体の吸入口には、該吸入口
に空気を吹出したときに前記逆流防止弁によって遮られ
た空気を外部に逃す空気逃し通路を設けてなる請求項
1,2または3に記載の吸入式投薬器。 - 【請求項5】 前記空気逃し通路には、前記通気路を介
して吸入口から空気を吸込んだときには閉弁し、吸入口
に空気を吹出したときには開弁する空気逃し弁を設けて
なる請求項4に記載の吸入式投薬器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4419196A JPH09206378A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 吸入式投薬器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4419196A JPH09206378A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 吸入式投薬器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09206378A true JPH09206378A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12684688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4419196A Pending JPH09206378A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 吸入式投薬器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09206378A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1189935A (ja) * | 1997-09-24 | 1999-04-06 | Unisia Jecs Corp | 吸入式投薬器 |
JP2005525393A (ja) * | 2002-04-09 | 2005-08-25 | ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | チオトロピウムの吸入性散剤を含有する吸入用キット |
US8022082B2 (en) | 2002-04-09 | 2011-09-20 | Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co., Kg | Method for the administration of an anticholinergic by inhalation |
JP2014140577A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Nipro Corp | 医療用粉体の体内噴射装置 |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP4419196A patent/JPH09206378A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1189935A (ja) * | 1997-09-24 | 1999-04-06 | Unisia Jecs Corp | 吸入式投薬器 |
JP2005525393A (ja) * | 2002-04-09 | 2005-08-25 | ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | チオトロピウムの吸入性散剤を含有する吸入用キット |
US8022082B2 (en) | 2002-04-09 | 2011-09-20 | Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co., Kg | Method for the administration of an anticholinergic by inhalation |
JP2014140577A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Nipro Corp | 医療用粉体の体内噴射装置 |
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