JP3922333B2 - 吸入式投薬器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、患者の息の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与するのに用いて好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば喘息等の患者の肺に薬品を投与する方法には、液体エアゾール噴霧器で吸引する方法、薬粉容器に充填された粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法等が用いられている。
【0003】
これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、薬粉容器の一つをなすカプセル内に充填された薬粉を吸入する方法に用いられる吸入式投薬器としては、特開平7−313599号公報等に示すものが知られている。
【0004】
そして、この従来技術による吸入式投薬器は、軸方向の一側が薬粉が充填された薬粉容器としてのカプセルを収容するカプセル収容室となり軸方向の他側が薬粉を吸入する吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収容室に接続して設けられたピン挿通穴と、該ピン挿通穴に接続され前記カプセル収容室に向け空気を流入する流入側通気路と、前記ピン挿通穴に接続されカプセル収容室からの薬粉を含んだ空気を吸入口側に流出する流出側通気路と、前記投薬器本体に設けられ前記カプセル収容室に収容されたカプセルに穴をあけるピンを有する穴あけ具とによって構成されている。
【0005】
この吸入式投薬器は、カプセル収容室にカプセルを収容し、穴あけ具を用いて該カプセルに各通気路に連通する穴をあける。この状態で患者は、吸入口をくわえて息を吸込むことにより、大気側から流入側通気路、ピン挿通穴を通してカプセル内に空気が流入するから、この空気流によってカプセル内の薬粉をピン挿通穴、流出側通気路を通して吸入口側に放出し、該吸入口から肺内に吸入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による吸入式投薬器は、投薬器本体のカプセル収容室にカプセルを挿入し、穴あけ具のピンをカプセルに刺し、このピンをカプセルから引き抜くことにより、該カプセルにピン挿通穴を介して通気路に連通する穴をあけるようにしている。このため、穴あけ具には、カプセルからピンを引き抜く方向に付勢するばね部材等が必要になる。この結果、投薬器は、部品点数が増大し、また構造も複雑になるから、製造コストが上昇し、この投薬器を使用する患者の経済的な負担が大きくなるという問題がある。
【0007】
また、昨今では、衛生上の問題や薬剤によって、特に頓服薬などでは1個の投薬器を継続的に使用せず1回の投薬毎に新しい投薬器を用いる、所謂使い捨てタイプの投薬器がある。そこで、従来技術の投薬器を使い捨てタイプとして用いることが考えられるが、この投薬器は、上述した理由により、使い捨てタイプの投薬器としては適さないという問題がある。
【0008】
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、部品点数を削減し、また構造を簡略化することにより、製造コストを低減し衛生面を考慮した使い捨てタイプの吸入式投薬器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による吸入式投薬器は、軸方向の一側が薬粉が充填された薬粉容器を収容する容器収容室となり軸方向の他側が薬粉を吸入する吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体の容器収容室に接続して設けられたピン挿通穴と、該ピン挿通穴に接続され前記容器収容室に向け空気を流入する流入側通気路と、前記ピン挿通穴に接続され容器収容室からの薬粉を含んだ空気を吸入口側に流出する流出側通気路と、前記投薬器本体に設けられ前記容器収容室に収容された薬粉容器に穴をあけるピンを有する穴あけ具とを備えてなる。
【0010】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、穴あけ具のピンには、当該ピンを薬粉容器に刺した状態で該薬粉容器内と流入側通気路、流出側通気路とを連通する連通路を設け、該連通路は、前記ピンの外表面を長さ方向に切欠くことによって形成され前記ピンの長さ方向に伸びる切欠溝により構成したことにある。
【0011】
このように構成したことにより、穴あけ具のピンをピン挿通穴に沿って押込み、該ピンを薬粉容器に刺したままの状態にすることにより、該ピンに形成された連通路が薬粉容器内と各通気路とを連通する。そして、薬粉を吸入するときには、ピンを薬粉容器に刺したままの状態で患者が吸入口をくわえて息を吸込むと、流入側通気路から流入した外気は、前記ピンに形成された切欠溝からなる連通路を介して容器収容室の薬粉容器内に流入する。これにより、薬粉容器内の薬粉は、空気流によって微粒化され、この空気流に混入した状態で連通路、流出側通気路を通って吸入口側に流出し、該吸入口から肺内に吸入される。
【0012】
しかも、前記連通路は、穴あけ具のピンの外表面を長さ方向に伸びる切欠溝として形成したので、ピンに形成された切欠溝を介して薬粉容器内と各通気路とを連通することができる。また、前記連通路はピンの外表面の一部を切欠くことによって形成しているから、該ピンは薬粉容器に穴をあけるのに十分な強度を得ることができる。
【0013】
請求項の発明によると、投薬器本体と穴あけ具との間には、非使用時にピンが薬粉容器側に移動するのを規制する規制部材を設けたことにある。これにより、例えば投薬器を持ち歩いた場合でも、規制部材が穴あけ具の移動を規制しているから、ピンが薬粉容器に刺さるのを防止することができる。
【0014】
請求項の発明によると、穴あけ具のピンには、当該ピンを所定の位置まで差し込んだときに投薬器本体側に係合して逆向きの移動を規制するかえし部を設けたことにある。これにより、例えば穴あけ具が投薬器本体から脱落するのをかえし部によって防止でき、また、穴あけ具のピンを薬粉容器に深く刺した位置でかえし部を投薬器本体に係合させることにより、確実な投薬動作を行なうことができる。
【0015】
請求項の発明によると、流出側通気路の下流側には、薬粉容器から流出した薬粉を拡散する薬粉拡散手段を設けたことにある。これにより、薬粉容器から流出側通気路を介して流出する薬粉は、薬粉拡散手段によってさらに拡散されるから、患者は微粒化した状態の薬粉を吸入口から吸入することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による吸入式投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。なお、本実施の形態では、1回の投薬毎に新しい投薬器を用いる、所謂使い捨てタイプの投薬器を例に挙げて説明する。
【0017】
まず、図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示す。1は吸入式投薬器の本体を構成する円柱状の投薬器本体で、該投薬器本体1は、例えば樹脂材料を用いて形成されている。そして、投薬器本体1には、後述する容器収容穴2、吸入口3、ピン挿通穴4,5、流入側通気路6、流出側通気路7等が設けられている。
【0018】
2は投薬器本体1の軸方向の一側に設けられた容器収容室としての容器収容穴で、該容器収容穴2は、投薬器本体1の一側に形成された凹円錐面1Aの中央に開口し、軸方向に伸びる有底穴をなしている。そして、容器収容穴2は、後述する薬粉容器15に対応するように下側が円弧状となる断面D字状に形成され、該容器収容穴2内には予め薬粉容器15が嵌合状態で収容されている。また、3は投薬器本体1の軸方向の他側に設けられた吸入口で、該吸入口3は、患者が薬粉を吸入するときに口にくわえるものである。
【0019】
4,5は容器収容穴2を貫通するように投薬器本体1の径方向に形成された有底状のピン挿通穴で、流入側のピン挿通穴4には、容器収容穴2を挟んだ位置に係合溝4A,4Bが設けられている。また、流出側のピン挿通穴5には、容器収容穴2を挟んだ位置に係合溝5A,5Bが設けられている。そして、後述する穴あけ具8のピン10,11先端をピン挿通穴4,5に差し込んだ投薬器の非使用状態(図1に示す状態)では、開口側に位置する係合溝4A,5Aにピン10,11のかえし部10A,11Aを係合させることにより、穴あけ具8の脱落を防止する。また、ピン10,11をピン挿通穴4,5に深く挿入して薬粉容器15に刺した投薬状態(図6に示す状態)では、奥所の係合溝4B,5Bにピン10,11のかえし部10A,11Aを係合させ、開口側の係合溝4A,5Aにピン10,11のかえし部10B,11Bを係合させることにより、投薬状態を保持することができる。
【0020】
6,6は投薬器本体1の軸方向の一側に設けられた2本の流入側通気路で、該各流入側通気路6は、容器収容穴2の外周側に位置して軸方向に伸び、一側が凹円錐面1Aで大気側に開口し、他側がピン挿通穴4に接続されている。
【0021】
7,7は投薬器本体1の軸方向のほぼ中間部に設けられた2本の流出側通気路で、該各流出側通気路7は、容器収容穴2の外周側に位置して軸方向に伸び、一側がピン挿通穴5に接続され、他側が吸入口3側に開口している。
【0022】
8は例えば樹脂材料を用いて形成された穴あけ具で、該穴あけ具8は、投薬器本体1の軸線に対してほぼ直交する方向に移動することにより薬粉容器15に穴あけを施すものである。そして、穴あけ具8は、図2に示すように、押圧操作される支持部9と、該支持部9から所定寸法離間して平行に伸び、その先端部が鋭利な針先となった2本のピン10,11とによって大略構成されている。
【0023】
また、各ピン10,11のうち、流入側のピン10には、流入側のピン挿通穴4の係合溝4A,4Bに係合するかえし部10A,10Bが形成されている。また、流出側のピン11には、流出側のピン挿通穴5の係合溝5A,5Bに係合するかえし部11A,11Bが形成されている。
【0024】
12は流入側のピン10に形成された連通路で、該連通路12は、流入側通気路6に向けて開口し、ピン10の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。また、連通路12の長さ寸法は、ピン10をピン挿通穴4に深く挿入した投薬状態で、流入側通気路6,6と薬粉容器15内とを連通する長さ寸法に設定されている。
【0025】
一方、13は流出側のピン11に形成された連通路で、該連通路13は、流出側通気路7に向けて開口しピン11の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。また、連通路13の長さ寸法は、前述した流入側の連通路12と同様に、ピン11をピン挿通穴5に深く挿入した投薬状態で、流出側通気路7,7と薬粉容器15内とを連通する長さ寸法に設定されている。
【0026】
ここで、各連通路12,13は、各ピン10,11の外表面の一部を切欠いて形成することにより、このピン10,11の断面形状を、図3に示すようなC字状とすることができる。これにより、ピン10,11は、薬粉容器15に穴をあけるのに十分な強度を有している。
【0027】
14は上述した非使用状態で投薬器本体1と穴あけ具8との間に配設された規制部材としてのストッパで、該ストッパ14は、ピン10,11を取り囲むように配設されるもので、図5に示す如く、断面C字状(ほぼ筒体状)に形成されている。そして、ストッパ14は、投薬器本体1の外周面と穴あけ具8の支持部9との距離を固定し、例えば持ち歩き時に穴あけ具8が不用意に操作されるのを防止するものである。一方、投薬器を使用する場合には、外周側のつまみ14Aをつまんでストッパ14を取り外すことにより、穴あけ具8による薬粉容器15の穴あけを許可することができる。
【0028】
一方、15は投薬器本体1の容器収容穴2に収容された薬粉容器で、該薬粉容器15は、アルミニウム材料、樹脂材料等からなり、図4に示すように、半円筒状の膨らみを有する膨出部15Aと、該膨出部15Aを閉塞するように膨出部15Aに貼着されたアルミニウム材料、樹脂材料等からなる蓋板15Bとによって大略構成され、膨出部15Aと蓋板15Bとによって画成された内部空間には、粉体状の薬品(薬粉)が充填されている。
【0029】
本実施の形態による吸入式投薬器は、上述の如き構成を有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまでの動作および吸入時の空気と薬粉の流れについて説明する。
【0030】
最初に、投薬器を持ち歩いているときには、図1に示すように、投薬器本体1と穴あけ具8との間にストッパ14を取付け、該穴あけ具8の操作を規制しているから、不用意に薬粉容器15に穴が形成されて薬粉が漏れ出たりするような事態を未然に防ぐことができる。
【0031】
一方、薬粉を吸入する場合には、まず、ストッパ14を取外して穴あけ具8の規制を解除し、該穴あけ具8の支持部9を投薬器本体1側に押圧し、ピン10,11を薬粉容器15に刺して貫通させる。そして、ピン10,11は、所定の深さまで押込まれたときに、そのかえし部10A,10B,11A,11Bを投薬器本体1側の係合溝4A,4B,5A,5Bに係合することにより、図6に示す投薬状態で固定することができる。
【0032】
ここで、ピン10,11を薬粉容器15に刺した状態では、ピン10の外表面を切欠いて形成された連通路12が流入側通気路6と薬粉容器15内とを連通するから、流入側通気路6からの空気を連通路12を介して薬粉容器15内に供給することができる。また、ピン11の外表面を切欠いて形成された連通路13が薬粉容器15内を流出側通気路7とを連通するから、この連通路13を介して薬粉を含んだ空気を流出側通気路7に流出することができる。
【0033】
従って、患者は吸入口3をくわえ、この状態で息を吸込む。これにより、空気は、図6に示す矢示のように、流入側通気路6、ピン10の連通路12を通って薬粉容器15内に流入する。このときに、薬粉容器15内に流入する空気流は、該薬粉容器15内の薬粉を分散して微粒化する。
【0034】
このように、薬粉容器15内で微粒化された薬粉は、ピン11の連通路13を介して流出側通気路7から吸入口3側に放出されるから、患者は吸入口3から放出される薬粉を吸入することにより、この薬粉を口内、気管を介して肺内に投与することができる。
【0035】
以上のように、本実施の形態によれば、穴あけ具8のピン10,11には、該ピン10,11を薬粉容器15に刺して深く挿入した状態で、該薬粉容器15内を流入側通気路6、流出側通気路7に連通する連通路12,13を設けている。従って、穴あけ具8のピン10,11を薬粉容器15に刺したままの状態でも、連通路12,13等を介して薬粉を吸入することができるから、従来技術で必要であった穴あけ具を戻すためのばね部材等を省略することができ、部品点数を削減して構成を簡略化することができる。
【0036】
しかも、本実施の形態では、投薬器は1回の投薬毎に新しい投薬器を使用する使い捨てタイプの投薬器として用いているから、穴あけ具8は、そのピン10,11によって薬粉容器15に1回だけ穴をあけることができればよく、該穴あけ具8の材質として樹脂材料を用いることができる。
【0037】
この結果、投薬器の部品点数を削減し、また穴あけ具8に樹脂材料を用いて一体成形することにより、投薬器を安価に製造することができるから、この投薬器を使用する患者の経済的な負担を小さくすることができる。
【0038】
また、連通路12,13は、ピン10,11の外表面を長さ方向に切欠いて形成しているので、ピン10,11は、薬粉容器15に穴をあけるのに十分な強度を得ることができる。
【0039】
一方、投薬器本体1と穴あけ具8との間には、非使用時にピン10,11が薬粉容器15側に移動するのを規制するストッパを設けているので、例えば投薬器を持ち歩いた場合でも、ストッパ14によって薬粉容器15に不用意に穴が形成されるのを防止することができるから、取扱いを容易にし、信頼性を向上することができる。
【0040】
さらに、穴あけ具8のピン10,11には、かえし部10A,10B,11A,11Bを設け、非使用状態では、ピン10,11の先端側に設けられたかえし部10A,11Aを投薬器本体1側に係合することにより、穴あけ具8が投薬器本体1から抜け落ちないように保持することができる。また、穴あけ具8を投薬器本体1側に押込んでピン10,11を薬粉容器15に刺した状態では、この投薬位置でかえし部10A,10B,11A,11Bを投薬器本体1側に係合させ、投薬状態を保持することができる。これにより、投薬器によって薬粉を吸入するときの作業を確実に行なうことができ、取扱いを容易にすることができる。
【0041】
次に、図7ないし図9は本発明の第2の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0042】
21は本実施の形態による投薬器本体で、該投薬器本体21は、例えば樹脂材料を用いて形成されたボディ22とキャップ28とによって構成されている。
【0043】
22は円柱状に形成された投薬器本体21のボディで、該ボディ22には、図8に示すように、後述の容器収容穴23、吸入口24、ピン挿通穴25、流出側通気路26等が設けられている。
【0044】
23はボディ22の軸方向の一側に設けられた容器収容穴で、該容器収容穴23は、ボディ22の軸線と直交する方向に伸びて形成されている。そして、容器収容穴23は、キャップ28と協働して薬粉容器15を収容するものである。また、24はボディ22の軸方向の他側に設けられた吸入口で、該吸入口24は、患者が薬粉を吸入するときに口にくわえるものである。
【0045】
25,25はボディ22に設けられた2本のピン挿通穴で、該各ピン挿通穴25,25は、容器収容穴23の底部から軸方向に平行に伸びている。また、各ピン挿通穴25には、奥所に位置して係合溝25Aが形成されている。
【0046】
26,26はボディ22に設けられた2本の流出側通気路で、該各流出側通気路26は、一側がピン挿通穴25に接続され、他側が吸入口24側に開口している。
【0047】
27,27はボディ22の一端面外周側に形成された係合穴で、該各係合穴27は、後述するキャップ28の係合突起31が嵌合することにより、該係合突起31と協働してボディ22とキャップ28とを一体的に組付けるものである。
【0048】
次に、28はボディ22の一端側に取付けられた円板状のキャップで、該キャップ28には、ボディ22のピン挿通穴25に対応する位置に2本のピン挿通穴29,29が形成されている。ここで、各ピン挿通穴29には、一側寄りに位置して係合溝29Aが形成されている。また、キャップ28には、前記各ピン挿通穴29を通るように径方向に流入側通気路30が形成されている。さらに、キャップ28の他端面外周側には、ボディ22の係合穴27に嵌着する係合突起31,31が突設されている。
【0049】
そして、投薬器本体21は、ボディ22の容器収容穴23に薬粉が充填された薬粉容器15を取付け、この状態でボディ22の一端側にキャップ28を取付けることによって組立てられる。
【0050】
32は例えば樹脂材料を用いて形成された穴あけ具で、該穴あけ具32は、投薬器本体21の軸方向に移動することにより薬粉容器15に穴あけを施すものである。そして、穴あけ具32は、押圧操作される支持部33と、該支持部33から所定寸法離間して平行に伸び、その先端部が鋭利な針先となった2本のピン34,34とによって大略構成されている。また、各ピン34には、先端側と基端側にピン挿通穴25の係合溝25A,ピン挿通穴29の係合溝29Aに係合するかえし部34A,34Bが形成されている。
【0051】
35,35はピン34,34の基端側に形成された流入側の連通路で、該各連通路35は、互いに対向するようにピン34の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。また、連通路35の長さ寸法は、図9に示すようにピン34をピン挿通穴25まで深く挿入した投薬状態で、流入側通気路30と薬粉容器15内とを連通する長さ寸法に設定されている。
【0052】
一方、36,36はピン34,34の先端側に形成された流出側の連通路で、該各連通路36は、流出側通気路26,26に対応して互いに反対側を向くようにピン34の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。また、連通路36の長さ寸法は、ピン34をピン挿通穴25まで深く挿入した投薬状態で、流出側通気路26と薬粉容器15内とを連通する長さ寸法に設定されている。
【0053】
なお、本実施の形態においても、非使用状態では投薬器本体21と穴あけ具32との間に図示しないストッパが設けられ、投薬時には取外される。
【0054】
本実施の形態による吸入式投薬器は、上述の如き構成を有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまでの動作および吸入時の空気と薬粉の流れについて説明する。
【0055】
薬粉を吸入する場合には、まず、ストッパを取外して穴あけ具32の規制を解除し、該穴あけ具32の支持部33を投薬器本体21側に押圧し、各ピン34を薬粉容器15に刺して貫通させる。そして、ピン34は、ピン挿通穴25まで深く押込まれたときに、そのかえし部34A,34Bを投薬器本体21側の係合溝25A,29Aに係合させることにより、図9に示す投薬状態で固定することができる。
【0056】
ここで、各ピン34を薬粉容器15に刺した状態では、ピン34の外表面を切欠いて形成された連通路35が流入側通気路30と薬粉容器15内とを連通するから、流入側通気路30からの空気を連通路35を介して薬粉容器15内に供給することができる。また、ピン34の連通路36が薬粉容器15内を流出側通気路26とを連通するから、この連通路36を介して薬粉を含んだ空気を流出側通気路26に流出することができる。
【0057】
従って、患者は吸入口24をくわえ、この状態で息を吸込む。これにより、空気は、図9に示す矢示のように、流入側通気路30、ピン34の連通路35を通って薬粉容器15内に流入する。このときに、薬粉容器15内に流入する空気流は、該薬粉容器15内の薬粉を分散して微粒化し、薬粉と一緒にピン34の連通路36を介して流出側通気路26から吸入口24側に放出される。
【0058】
かくして、このように構成された本実施の形態によれば、穴あけ具32を投薬器本体21の軸方向に連なるように配設しているから、投薬器全体を円柱状にコンパクトにまとめることができ、携帯性を良好にすることができる。
【0059】
次に、図10は本発明の第3の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0060】
41は本実施の形態による投薬器本体で、該投薬器本体41は、例えば樹脂材料を用いて形成されたボディ42とキャップ48とによって構成されている。
【0061】
42は円柱状に形成された投薬器本体41のボディで、該ボディ42の一側には容器収容穴43が設けられ、ボディ42の他側には吸入口44が設けられている。また、ボディ42には2本のピン挿通穴45,45が設けられ、該各ピン挿通穴45には、奥所に位置して係合溝45Aが形成されている。また、ボディ42の中央には1本の流出側通気路46が設けられ、一端面外周側には係合穴47,47が設けられている。
【0062】
ここで、流出側通気路46は、ボディ42の中央を軸方向に伸びて形成され、その一側がY字状に分岐してピン挿通穴45に接続されている。また、流出側通気路46の他側は吸入口44側に開口している。
【0063】
次に、48はボディ42の一端側に取付けられた円板状のキャップで、該キャップ48には、ボディ42のピン挿通穴45に対応する位置に2本のピン挿通穴49,49が形成されている。ここで、各ピン挿通穴49には、一側寄りに位置して係合溝49Aが形成されている。また、キャップ48には、前記各ピン挿通穴49を通るように径方向に流入側通気路50が形成されている。さらに、キャップ48の他端面外周側には、ボディ42の係合穴47に係合する係合突起51,51が突設されている。
【0064】
そして、投薬器本体41は、ボディ42の容器収容穴43に薬粉が充填された薬粉容器15を取付け、この状態でボディ42の一端側にキャップ48を取付けることによって組立てられる。
【0065】
52は投薬器本体41と同様に例えば樹脂材料を用いて形成された穴あけ具で、該穴あけ具52は、押圧操作される支持部53と、該支持部53から所定寸法離間して平行に伸び、その先端部が鋭利な針先となった2本のピン54,54とによって大略構成されている。また、各ピン54には、先端側と基端側にピン挿通穴45の係合溝45A,ピン挿通穴49の係合溝49Aに係合するかえし部54A,54Bが形成されている。
【0066】
55,55はピン54,54の基端側に形成された流入側の連通路、同じく56,56はピン54,54の先端側に形成された流出側の連通路で、これら連通路55,56は、第2の実施の形態と同様に、各ピン54の外表面を切欠いて形成されている。
【0067】
かくして、このように構成された本実施の形態においても、前記各実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に、本実施の形態によれば、流出側通気路46を1本としているから、2本の連通路56,56から流出する薬粉を流出側通気路46で衝突させて微粒化を促進することができ、投薬効率を向上することができる。
【0068】
次に、図11は本発明の第4の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0069】
61は本実施の形態による投薬器本体で、該投薬器本体61は、例えば樹脂材料を用いて形成されたボディ62とキャップ71とによって構成されている。
【0070】
62は円柱状に形成された投薬器本体61のボディで、該ボディ62の一側には容器収容穴63が設けられ、ボディ62の他側には吸入口64が設けられている。また、ボディ62には、係合溝65Aを有する流入側のピン挿通穴65と、係合溝66Aを有する流出側のピン挿通穴66と、一側がボディ62の外周面に開口し、他側が流入側のピン挿通穴65に接続された第1の流入側通気路67と、一側が流出側のピン挿通穴66に接続され、他側が吸入口64側に開口した第1の流出側通気路68と、一側がキャップ71の流出側通気路75に接続され、他側が吸入口64側に開口した第2の流出側通気路69とが設けられている。さらに、ボディ62の一端面外周側には複数個の係合穴70(1個のみ図示)が設けられている。
【0071】
次に、71はボディ62の一端側に取付けられた円板状のキャップで、該キャップ71には、ボディ62のピン挿通穴65,66に対応する位置に係合溝72A,73Aを有するピン挿通穴72,73が形成されている。また、キャップ71には、一側がキャップ71の外周面に開口し、他側が流入側のピン挿通穴72に接続された第2の流入側通気路74と、一側が流出側のピン挿通穴73に接続され、他側がキャップ71の他端面に開口し、ボディ62の第2の流出側通気路69に接続される第2の流出側通気路75とが設けられている。さらに、キャップ71の他端面外周側には複数個の係合突起76(1個のみ図示)が突設されている。
【0072】
77は投薬器本体61と同様に例えば樹脂材料を用いて形成された穴あけ具で、該穴あけ具77は、第2の実施の形態と同様に、支持部78、流入側のピン79、流出側のピン80によって大略構成され、各ピン79,80には、先端側と基端側にかえし部79A,79B,80A,80Bが形成されている。
【0073】
81は流入側のピン79の基端側に形成された流入側の連通路、82はピン79の先端側に形成された流入側の連通路を示し、該連通路81,82は、第2の流入側通気路74、第1の流入側通気路67側を向くようにピン79の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。
【0074】
一方、83は流出側のピン80の基端側に形成された流出側の連通路、84はピン80の先端側に形成された流出側の連通路を示し、該連通路83,84は、第2の流出側通気路75、第1の流出側通気路68側を向くようにピン80の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。
【0075】
かくして、このように構成された本実施の形態においても、前記各実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0076】
次に、図12は本発明の第5の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0077】
91は本実施の形態による投薬器本体で、該投薬器本体91は、例えば樹脂材料を用いて形成されたボディ92とキャップ101とにより構成されている。
【0078】
92は円柱状に形成された投薬器本体91のボディで、該ボディ92の一側には容器収容穴93が設けられ、他側には吸入口94が設けられている。また、ボディ92には、係合溝95Aを有する流入側のピン挿通穴95と、係合溝96Aを有する流出側のピン挿通穴96と、一側がボディ92の外周面に開口し、他側が流入側のピン挿通穴95に接続された第1の流入側通気路97と、一側が流出側のピン挿通穴96に接続され、他側が吸入口94側に開口した第1の流出側通気路98と、一側がキャップ101の流出側通気路105に接続され、他側が吸入口94側に開口した第2の流出側通気路99とが設けられている。さらに、ボディ92の一端面外周側には複数個の係合穴100(1個のみ図示)が設けられている。
【0079】
ここで、第1の流出側通気路98は、一側がピン挿通穴95,96間で流出側のピン挿通穴96に接続され、他側が第2の流出側通気路99と離間するように斜めに伸びて吸入口94側に開口している。
【0080】
次に、101はボディ92の一端側に取付けられた円板状のキャップで、該キャップ101には、係合溝102A,103Aを有するピン挿通穴102,103が形成されている。また、キャップ101には、一側がキャップ101の外周面に開口し、他側が流入側のピン挿通穴102に接続された第2の流入側通気路104と、一側が流出側のピン挿通穴103に接続され、他側がキャップ101の他端面に開口し、ボディ92の第2の流出側通気路99に接続される第2の流出側通気路105とが設けられている。さらに、キャップ101の他端面外周側には複数個の係合突起106(1個のみ図示)が突設されている。
【0081】
107は投薬器本体91と同様に例えば樹脂材料を用いて形成された穴あけ具で、該穴あけ具107は、第2の実施の形態と同様に、支持部108、流入側のピン109、流出側のピン110によって大略構成され、各ピン109,110には、先端側と基端側にかえし部109A,109B,110A,110Bが形成されている。
【0082】
111は流入側のピン109の基端側に形成された流入側の連通路、112はピン109の先端側に形成された流入側の連通路を示し、該連通路111,112は、第2の流入側通気路104、第1の流入側通気路97側を向くようにピン109の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。
【0083】
一方、113は流出側のピン110の基端側に形成された流出側の連通路、114はピン110の先端側に形成された流出側の連通路を示し、該連通路113,114は、第2の流出側通気路105、第1の流出側通気路98側を向くようにピン110の外表面を長さ方向に切欠いて伸びる切欠溝として形成されている。
【0084】
かくして、このように構成された本実施の形態においても、前記各実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0085】
次に、図13は本発明の第6の実施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、流出側通気路の下流側には、薬粉容器から流出した薬粉を拡散する薬粉拡散手段を設けたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0086】
121は第1の実施の形態による投薬器本体1に代えて用いられた本実施の形態による投薬器本体で、該投薬器本体121は、第1の実施の形態による投薬器本体1とほぼ同様に、容器収容穴122、吸入口123、ピン挿通穴124,125、流入側通気路126,126、流出側通気路127,127を備えている。しかし、本実施の形態による投薬器本体121は、流出側通気路127の下流側に後述の薬粉拡散室128を有し、この薬粉拡散室128のために全体が長尺に形成されている点で第1の実施の形態による投薬器本体1と相違している。
【0087】
128は流出側通気路127の下流側に位置して投薬器本体121に設けられた薬粉拡散手段としての薬粉拡散室で、該薬粉拡散室128は、流出側通気路127から空気と一緒に供給される薬粉をさらに拡散して微粒化し、この微粒化した薬粉を流出口129から吸入口123側に供給するものである。
【0088】
かくして、本実施の形態によれば、前述した各実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる上に、薬粉拡散室128によって薬粉をさらに微粒化することができるから、吸入途中での薬粉の落下を防止することができ、薬粉の吸入効率を高めることができる。
【0089】
なお、第6の実施の形態では、第1の実施の形態による投薬器本体1とほぼ同じ構成を有する投薬器本体121に薬粉拡散室128を設けた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば第2ないし第5の実施の形態による投薬器本体21,41,61,91に薬粉拡散室128を設ける構成としてもよい。
【0090】
また、第1の実施の形態では、投薬器本体1、穴あけ具8は樹脂材料を用いて形成するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば紙材料、木材料を用い、これらの紙材料、木材料を細かくして加圧成形することにより投薬器本体1、穴あけ具8を形成してもよい。この構成は、第2ないし第6の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
【0091】
さらに、各実施の形態では、薬粉容器15は、半円筒状に膨らんだ膨出部15Aと、該膨出部15Aを閉塞する蓋板15Bとによって構成した場合を例示したが、これに替えて、例えば薬粉容器としてカプセル等を適用してもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、穴あけ具のピンには、当該ピンを薬粉容器に刺した状態で該薬粉容器内と流入側通気路、流出側通気路とを連通する連通路を設け、該連通路は、前記ピンの外表面を長さ方向に切欠くことによって形成され前記ピンの長さ方向に伸びる切欠溝により構成しているので、穴あけ具のピンをピン挿通穴に沿って押込み、該ピンを薬粉容器に刺したままの状態にすることにより、該ピンに形成された連通路によって薬粉容器内と各通気路とを連通することができる。従って、薬粉を吸入するときには、ピンを薬粉容器に刺したままの状態で吸入口をくわえて息を吸込むことにより、流入側通気路から流入した外気を連通路を介して薬粉容器内に流入することができる。これにより、薬粉容器内の薬粉は、空気流によって微粒化でき、この空気流に混入した状態で連通路、流出側通気路を介して吸入口側に流出し、該吸入口から肺内に吸入することができる。
【0093】
この結果、従来技術において必要であった穴あけ具を戻すためのばね部材等を省略することができ、部品点数を削減して構成を簡略化することができる。これにより、使い捨てタイプの投薬器として用いた場合でも、投薬器を安価に製造することができ、患者の経済的な負担を小さくすることができる。
【0094】
しかも、前記連通路は、穴あけ具のピンの外表面を長さ方向に伸びる切欠溝として形成しているので、ピンに形成された切欠溝を介して薬粉容器内と各通気路とを連通することができる。また、前記連通路はピンの外表面の一部を切欠くことによって形成しているから、該ピンは薬粉容器に穴をあけるのに十分な強度を得ることができる。
【0095】
請求項の発明によれば、投薬器本体と穴あけ具との間には、非使用時にピンが薬粉容器側に移動するのを規制する規制部材を設けているので、例えば投薬器を持ち歩いた場合でも、規制部材が穴あけ具の移動を規制しているから、ピンが薬粉容器に刺さるのを防止することができ、携帯時の取扱いを容易にすることができる。
【0096】
請求項の発明によれば、穴あけ具のピンには、当該ピンを所定の位置まで差し込んだときに投薬器本体側に係合して逆向きの移動を規制するかえし部を設けているので、例えば穴あけ具が投薬器本体から脱落するのをかえし部によって防止でき、また、穴あけ具のピンを薬粉容器に深く刺した位置でかえし部を投薬器本体に係合させることにより、確実な投薬動作を行なうことができる。
【0097】
請求項の発明によれば、流出側通気路の下流側には、薬粉容器から流出した薬粉を拡散する薬粉拡散手段を設けているので、薬粉容器から流出側通気路を介して流出する薬粉は、薬粉拡散手段によってさらに拡散されるから、患者は微粒化した状態の薬粉を吸入口から吸入することができ、投薬効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による吸入式投薬器を示す縦断面図である。
【図2】図1中の穴あけ具を単体で示す縦断面図である。
【図3】ピンと連通路を図2中の矢示 III−III 方向からみた拡大横断面図である。
【図4】薬粉容器を単体で底部側からみた外観斜視図である。
【図5】ストッパを示す外観斜視図である。
【図6】第1の実施の形態による吸入式投薬器を薬粉を吸入している状態で示す縦断面図である。
【図7】第2の実施の形態による吸入式投薬器を示す縦断面図である。
【図8】第2の実施の形態による吸入式投薬器を分解した状態で示す分解縦断面図である。
【図9】第2の実施の形態による吸入式投薬器を薬粉を吸入している状態で示す縦断面図である。
【図10】第3の実施の形態による吸入式投薬器を薬粉を吸入している状態で示す縦断面図である。
【図11】第4の実施の形態による吸入式投薬器を薬粉を吸入している状態で示す縦断面図である。
【図12】第5の実施の形態による吸入式投薬器を薬粉を吸入している状態で示す縦断面図である。
【図13】第6の実施の形態による吸入式投薬器を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,21,41,61,91,121 投薬器本体
2,23,43,63,93,122 容器収容穴(容器収容室)
3,24,44,64,94,123 吸入口
4,5,25,29,45,49,65,66,72,73,95,96,102,103,124,125 ピン挿通穴
6,30,50,67,74,97,104,126 流入側通気路
7,26,46,68,69,75,98,99,105,127 流出側通気路
8,32,52,77,107 穴あけ具
10,11,34,54,79,80,109,110 ピン
10A,10B,11A,11B,34A,34B,54A,54B,79A,79B,80A,80B,109A,109B,110A,110B かえし部
12,13,35,36,55,56,81,82,83,84,111,112,113,114 連通路
14 ストッパ(規制部材)
15 薬粉容器
128 薬粉拡散室(薬粉拡散手段)

Claims (4)

  1. 軸方向の一側が薬粉が充填された薬粉容器を収容する容器収容室となり軸方向の他側が薬粉を吸入する吸入口となった投薬器本体と、該投薬器本体の容器収容室に接続して設けられたピン挿通穴と、該ピン挿通穴に接続され前記容器収容室に向け空気を流入する流入側通気路と、前記ピン挿通穴に接続され容器収容室からの薬粉を含んだ空気を吸入口側に流出する流出側通気路と、前記投薬器本体に設けられ前記容器収容室に収容された薬粉容器に穴をあけるピンを有する穴あけ具とを備えてなる吸入式投薬器において、
    前記穴あけ具のピンには、当該ピンを薬粉容器に刺した状態で該薬粉容器内と流入側通気路、流出側通気路とを連通する連通路を設け
    該連通路は、前記ピンの外表面を長さ方向に切欠くことによって形成され前記ピンの長さ方向に伸びる切欠溝により構成したことを特徴とする吸入式投薬器。
  2. 前記投薬器本体と穴あけ具との間には、非使用時にピンが薬粉容器側に移動するのを規制する規制部材を設けてなる請求項1に記載の吸入式投薬器。
  3. 前記穴あけ具のピンには、当該ピンを所定の位置まで差し込んだときに投薬器本体側に係合して逆向きの移動を規制するかえし部を設けてなる請求項1または2に記載の吸入式投薬器。
  4. 前記流出側通気路の下流側には、前記薬粉容器から流出した薬粉を拡散する薬粉拡散手段を設けてなる請求項1,2または3に記載の吸入式投薬器。
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