JPH09140796A - 投薬器 - Google Patents
投薬器Info
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- JPH09140796A JPH09140796A JP32969595A JP32969595A JPH09140796A JP H09140796 A JPH09140796 A JP H09140796A JP 32969595 A JP32969595 A JP 32969595A JP 32969595 A JP32969595 A JP 32969595A JP H09140796 A JPH09140796 A JP H09140796A
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- capsule
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- air
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薬粉の拡散性を高め、規定量の薬粉を患者の
肺内に確実に投与することにより薬粉の効能を向上す
る。 【解決手段】 カプセルホルダ8の外周面に直線通路1
4Aと分岐通路14B,14Bとからなる各補助通気路
14を設け、各補助通気路14の各分岐通路14Bを流
出側通気路13のピン挿通穴上を通過するように流出溝
に連通させる構成とした。従って、吸入口4から息を吸
込むと、各補助通気路14を流通する空気流が各流出側
通気路13のピン挿通穴から流出する空気中の薬粉に衝
突するから、例えばカプセルから塊状のまま流出する薬
粉を各補助通気路14を流通する空気によって分散でき
る。
肺内に確実に投与することにより薬粉の効能を向上す
る。 【解決手段】 カプセルホルダ8の外周面に直線通路1
4Aと分岐通路14B,14Bとからなる各補助通気路
14を設け、各補助通気路14の各分岐通路14Bを流
出側通気路13のピン挿通穴上を通過するように流出溝
に連通させる構成とした。従って、吸入口4から息を吸
込むと、各補助通気路14を流通する空気流が各流出側
通気路13のピン挿通穴から流出する空気中の薬粉に衝
突するから、例えばカプセルから塊状のまま流出する薬
粉を各補助通気路14を流通する空気によって分散でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、患者の息
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な投薬器に関する。
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された薬粉を吸引する方法は、喘息患者
が薬粉を吸引する吸入器にカプセルを装着し、穴あけ針
を用いて該カプセルを破断することにより、吸入口から
カプセル内の薬粉を空気と共に吸入するというものであ
る。
カプセルに充填された薬粉を吸引する方法は、喘息患者
が薬粉を吸引する吸入器にカプセルを装着し、穴あけ針
を用いて該カプセルを破断することにより、吸入口から
カプセル内の薬粉を空気と共に吸入するというものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よるカプセル方式を用いた吸入器では、カプセルに穴を
あけて内部の薬粉を吸入口から吸入するだけであるか
ら、カプセル内に塊状になった薬粉があると、塊状の薬
品がそのままの状態で患者の肺内等に吸入されてしま
う。これにより、塊状の薬粉は吸入途中で落下してしま
うから、規定量の薬粉を肺まで到達させることができ
ず、薬粉による効能が低下してしまうという問題があ
る。
よるカプセル方式を用いた吸入器では、カプセルに穴を
あけて内部の薬粉を吸入口から吸入するだけであるか
ら、カプセル内に塊状になった薬粉があると、塊状の薬
品がそのままの状態で患者の肺内等に吸入されてしま
う。これにより、塊状の薬粉は吸入途中で落下してしま
うから、規定量の薬粉を肺まで到達させることができ
ず、薬粉による効能が低下してしまうという問題があ
る。
【0005】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、薬粉の拡散性を高め、規定量の薬粉を患
者の肺内に確実に投与することにより薬粉の効能を向上
できるようにした投薬器を提供することを目的としてい
る。
されたもので、薬粉の拡散性を高め、規定量の薬粉を患
者の肺内に確実に投与することにより薬粉の効能を向上
できるようにした投薬器を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する投薬器は、患者に投
薬する吸入口を有する投薬器本体と、該投薬器本体内に
位置する薬粉収容室と、該薬粉収容室と大気側とを連通
する流入側通気路と、前記薬粉収容室と前記吸入口とを
連通する流出側通気路と、前記流入側通気路、流出側通
気路とは周方向の位置を異にして大気側と吸入口側とを
連通するように前記投薬器本体に設けられ、薬粉の吸入
時に補助的に空気の吸込みを許す補助通気路とを有し、
該補助通気路の大気側は前記流入側通気路とは独立して
大気に開口し、吸入口側は周方向に折曲がって前記流出
側通気路と連通する構成としてなる。
ために、請求項1の発明が採用する投薬器は、患者に投
薬する吸入口を有する投薬器本体と、該投薬器本体内に
位置する薬粉収容室と、該薬粉収容室と大気側とを連通
する流入側通気路と、前記薬粉収容室と前記吸入口とを
連通する流出側通気路と、前記流入側通気路、流出側通
気路とは周方向の位置を異にして大気側と吸入口側とを
連通するように前記投薬器本体に設けられ、薬粉の吸入
時に補助的に空気の吸込みを許す補助通気路とを有し、
該補助通気路の大気側は前記流入側通気路とは独立して
大気に開口し、吸入口側は周方向に折曲がって前記流出
側通気路と連通する構成としてなる。
【0007】このように構成したことにより、吸入口か
ら空気を吸引すると、流入側通気路を介して薬粉収容室
内に空気が流入し、この空気と共に該薬粉収容室内の薬
粉が流出側通気路から噴出し、前記吸入口から吸入され
る。また、このときには補助通気路の大気側から吸入口
側に空気が吸入され、該吸入口側から前記流出側通気路
に連通するときに、該補助通気路を流通する空気が流出
側通気路から流出する薬粉に衝突するから、この衝突に
よって薬粉を拡散した状態で吸入口側に供給できる。
ら空気を吸引すると、流入側通気路を介して薬粉収容室
内に空気が流入し、この空気と共に該薬粉収容室内の薬
粉が流出側通気路から噴出し、前記吸入口から吸入され
る。また、このときには補助通気路の大気側から吸入口
側に空気が吸入され、該吸入口側から前記流出側通気路
に連通するときに、該補助通気路を流通する空気が流出
側通気路から流出する薬粉に衝突するから、この衝突に
よって薬粉を拡散した状態で吸入口側に供給できる。
【0008】請求項2の発明が採用する投薬器は、患者
に投薬する吸入口を有する投薬器本体と、該投薬器本体
内に位置する薬粉収容室と、該薬粉収容室と大気側とを
連通するように前記投薬器本体の軸方向に設けた軸方向
通路および径方向に設けた径方向通路からなる流入側通
気路と、前記薬粉収容室と前記吸入口とを連通するよう
に前記投薬器本体の軸方向に設けた軸方向通路および径
方向に設けた径方向通路からなる流出側通気路と、前記
流入側通気路、流出側通気路とは周方向の位置を異にし
て大気側と吸入口側とを連通するように前記投薬器本体
に設けられ、薬粉の吸入時に補助的に空気の吸込みを許
す補助通気路とを有し、該補助通気路の大気側は前記流
入側通気路の軸方向通路とは独立して大気に開口し、吸
入口側は周方向に折曲がって前記流出側通気路の軸方向
通路と連通する構成としてなる。
に投薬する吸入口を有する投薬器本体と、該投薬器本体
内に位置する薬粉収容室と、該薬粉収容室と大気側とを
連通するように前記投薬器本体の軸方向に設けた軸方向
通路および径方向に設けた径方向通路からなる流入側通
気路と、前記薬粉収容室と前記吸入口とを連通するよう
に前記投薬器本体の軸方向に設けた軸方向通路および径
方向に設けた径方向通路からなる流出側通気路と、前記
流入側通気路、流出側通気路とは周方向の位置を異にし
て大気側と吸入口側とを連通するように前記投薬器本体
に設けられ、薬粉の吸入時に補助的に空気の吸込みを許
す補助通気路とを有し、該補助通気路の大気側は前記流
入側通気路の軸方向通路とは独立して大気に開口し、吸
入口側は周方向に折曲がって前記流出側通気路の軸方向
通路と連通する構成としてなる。
【0009】このように構成したことにより、吸入口か
ら空気を吸引すると、流入側通気路の軸方向通路から径
方向通路を介して薬粉収容室内に空気が流入し、この空
気と共に該薬粉収容室内の薬粉が流出側通気路の径方向
通路から軸方向通路を介して噴出し、前記吸入口から吸
入される。また、このときには補助通気路の大気側から
吸入口側に空気が吸入され、該吸入口側から前記流出側
通気路に連通するときに、該補助通気路を流通する空気
が流出側通気路から流出する薬粉に衝突するから、この
衝突によって薬粉を拡散した状態で吸入口側に供給でき
る。
ら空気を吸引すると、流入側通気路の軸方向通路から径
方向通路を介して薬粉収容室内に空気が流入し、この空
気と共に該薬粉収容室内の薬粉が流出側通気路の径方向
通路から軸方向通路を介して噴出し、前記吸入口から吸
入される。また、このときには補助通気路の大気側から
吸入口側に空気が吸入され、該吸入口側から前記流出側
通気路に連通するときに、該補助通気路を流通する空気
が流出側通気路から流出する薬粉に衝突するから、この
衝突によって薬粉を拡散した状態で吸入口側に供給でき
る。
【0010】請求項3の発明が採用する投薬器は、軸方
向の一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった
吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けら
れ、内部にカプセル収容室が一側に開口して形成された
カプセルホルダと、該カプセルホルダのカプセル収容室
と大気側とを連通するように設けられ、前記吸引ピース
の内周面と該カプセルホルダの外周面との少なくともい
ずれか一方の周面に位置してカプセルホルダの軸方向に
伸長した流入通路および該流入通路に連通して前記カプ
セル収容室に開口するように径方向に伸長したピン挿通
穴からなる流入側通気路と、前記カプセルホルダのカプ
セル収容室と吸入口側とを連通するように設けられ、前
記吸引ピースの内周面と該カプセルホルダの外周面との
少なくともいずれか一方の周面に位置してカプセルホル
ダの軸方向に伸長した流出通路および該流出通路に連通
して前記カプセル収容室に開口するように径方向に伸長
したピン挿通穴からなる流出側通気路と、該流入側通気
路、流出側通気路とは周方向の位置を異にして大気側と
吸入口側とを連通するように前記吸引ピースの内周面と
該カプセルホルダの外周面との少なくともいずれか一方
の周面に設けられ、薬粉の吸入時に補助的に空気の吸込
みを許す補助通気路と、前記カプセル収容室に収容され
たカプセルに前記流入側通気路、流出側通気路に連通す
る穴をあけるため、該流入側通気路、流出側通気路のピ
ン挿通穴に挿通されるピンを有する穴あけ具とを有し、
前記補助通気路の大気側は前記流入側通気路の流入通路
とは独立して大気に開口し、吸入口側は周方向に折曲が
って前記流出側通気路の流出通路と連通する構成として
なる。
向の一側がホルダ収容部となり、他側が吸入口となった
吸引ピースと、該吸引ピースのホルダ収容部内に設けら
れ、内部にカプセル収容室が一側に開口して形成された
カプセルホルダと、該カプセルホルダのカプセル収容室
と大気側とを連通するように設けられ、前記吸引ピース
の内周面と該カプセルホルダの外周面との少なくともい
ずれか一方の周面に位置してカプセルホルダの軸方向に
伸長した流入通路および該流入通路に連通して前記カプ
セル収容室に開口するように径方向に伸長したピン挿通
穴からなる流入側通気路と、前記カプセルホルダのカプ
セル収容室と吸入口側とを連通するように設けられ、前
記吸引ピースの内周面と該カプセルホルダの外周面との
少なくともいずれか一方の周面に位置してカプセルホル
ダの軸方向に伸長した流出通路および該流出通路に連通
して前記カプセル収容室に開口するように径方向に伸長
したピン挿通穴からなる流出側通気路と、該流入側通気
路、流出側通気路とは周方向の位置を異にして大気側と
吸入口側とを連通するように前記吸引ピースの内周面と
該カプセルホルダの外周面との少なくともいずれか一方
の周面に設けられ、薬粉の吸入時に補助的に空気の吸込
みを許す補助通気路と、前記カプセル収容室に収容され
たカプセルに前記流入側通気路、流出側通気路に連通す
る穴をあけるため、該流入側通気路、流出側通気路のピ
ン挿通穴に挿通されるピンを有する穴あけ具とを有し、
前記補助通気路の大気側は前記流入側通気路の流入通路
とは独立して大気に開口し、吸入口側は周方向に折曲が
って前記流出側通気路の流出通路と連通する構成として
なる。
【0011】このように構成したことにより、カプセル
収容室にカプセルを収容した後に、穴あけ具のピンを流
入側通気路、流出側通気路のピン挿通穴に挿通すること
によって該カプセルに穴をあけることができ、この状態
で吸入口から空気を吸引すると、流入側通気路の流入通
路からピン挿通穴を介してカプセル収容室内のカプセル
に空気が流入し、この空気と共にカプセル内の薬粉が流
出側通気路のピン挿通穴から流出通路を介して噴出し、
前記吸入口から吸入される。また、このときには補助通
気路の大気側から吸入口側に空気が吸入され、該吸入口
側から前記流出側通気路の流出通路に連通するときに、
該補助通気路を流通する空気が流出側通気路のピン挿通
穴から流出する薬粉に衝突するから、この衝突によって
薬粉を拡散した状態で吸入口側に供給できる。さらに、
流入側通気路の流入通路、流出側通気路の流出通路およ
び補助通気路を吸引ピースの内周面と該カプセルホルダ
の外周面との少なくともいずれか一方の周面に設けるよ
うにしているから、これらを穴状に形成した場合に比較
して、吸引ピース、カプセルホルダを小径化することが
できる。
収容室にカプセルを収容した後に、穴あけ具のピンを流
入側通気路、流出側通気路のピン挿通穴に挿通すること
によって該カプセルに穴をあけることができ、この状態
で吸入口から空気を吸引すると、流入側通気路の流入通
路からピン挿通穴を介してカプセル収容室内のカプセル
に空気が流入し、この空気と共にカプセル内の薬粉が流
出側通気路のピン挿通穴から流出通路を介して噴出し、
前記吸入口から吸入される。また、このときには補助通
気路の大気側から吸入口側に空気が吸入され、該吸入口
側から前記流出側通気路の流出通路に連通するときに、
該補助通気路を流通する空気が流出側通気路のピン挿通
穴から流出する薬粉に衝突するから、この衝突によって
薬粉を拡散した状態で吸入口側に供給できる。さらに、
流入側通気路の流入通路、流出側通気路の流出通路およ
び補助通気路を吸引ピースの内周面と該カプセルホルダ
の外周面との少なくともいずれか一方の周面に設けるよ
うにしているから、これらを穴状に形成した場合に比較
して、吸引ピース、カプセルホルダを小径化することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
添付図面に従って詳細に説明する。
添付図面に従って詳細に説明する。
【0013】図中、1は筒状に形成され、後述するカプ
セルホルダ8と共に投薬器本体をなす吸引ピースを示
し、該吸引ピース1は、後述するホルダ収容部2と吸入
口4とから構成されている。
セルホルダ8と共に投薬器本体をなす吸引ピースを示
し、該吸引ピース1は、後述するホルダ収容部2と吸入
口4とから構成されている。
【0014】2は吸引ピース1の軸方向一側(流入側)
に設けられた略円筒状のホルダ収容部を示し、該ホルダ
収容部の一端側は、後述する吸入側凹部9に連続するよ
うにテーパ状に形成された吸入側凹部2Aとなり、他端
側は吸入口4の一端側がピン2B,2Bを介して着,脱
可能に挿嵌される挿嵌穴部2Cとなっている。また、ホ
ルダ収容部2の外周側には、穴あけ具16の支持部17
をガイドするガイド筒部2Dが径方向に突設されてい
る。さらに、ホルダ収容部2の内周側は、カプセルホル
ダ8が挿嵌されるホルダ挿嵌穴3となり、該ホルダ挿嵌
穴3の一端側には、カプセルホルダ8のストッパ部8A
が嵌合する位置決め段部3Aが形成されている。
に設けられた略円筒状のホルダ収容部を示し、該ホルダ
収容部の一端側は、後述する吸入側凹部9に連続するよ
うにテーパ状に形成された吸入側凹部2Aとなり、他端
側は吸入口4の一端側がピン2B,2Bを介して着,脱
可能に挿嵌される挿嵌穴部2Cとなっている。また、ホ
ルダ収容部2の外周側には、穴あけ具16の支持部17
をガイドするガイド筒部2Dが径方向に突設されてい
る。さらに、ホルダ収容部2の内周側は、カプセルホル
ダ8が挿嵌されるホルダ挿嵌穴3となり、該ホルダ挿嵌
穴3の一端側には、カプセルホルダ8のストッパ部8A
が嵌合する位置決め段部3Aが形成されている。
【0015】4はホルダ収容部2の挿嵌穴部2Cに着,
脱可能に取付けられた吸入口で、該吸入口4は、その内
周側が他側に向けてテーパ状に拡開し、薬粉が混入した
空気を患者の肺内に吸込むための吸込通路5となってい
る。
脱可能に取付けられた吸入口で、該吸入口4は、その内
周側が他側に向けてテーパ状に拡開し、薬粉が混入した
空気を患者の肺内に吸込むための吸込通路5となってい
る。
【0016】6はホルダ収容部2の一側に同軸に設けら
れたピン穴、7はホルダ収容部2の他側に同軸に設けら
れたピン穴をそれぞれ示し、該ピン穴6は後述する各流
入側通気路12のピン挿通穴12Bに対応し、ピン穴7
は後述する各流出側通気路13のピン挿通穴13Bに対
応している。
れたピン穴、7はホルダ収容部2の他側に同軸に設けら
れたピン穴をそれぞれ示し、該ピン穴6は後述する各流
入側通気路12のピン挿通穴12Bに対応し、ピン穴7
は後述する各流出側通気路13のピン挿通穴13Bに対
応している。
【0017】8は吸引ピース1と共に投薬器本体を構成
するカプセルホルダで、該カプセルホルダ8は、図2に
示す如くホルダ挿嵌穴3内に挿嵌される円柱状に形成さ
れ、一端側外周には該ホルダ挿嵌穴3の位置決め段部3
Aに嵌合する環状のストッパ部8Aが形成され、該スト
ッパ部8Aによって当該カプセルホルダ8は前記ホルダ
挿嵌穴3内に位置決めされる。また、カプセルホルダ8
の一端側には、一端外周から後述するカプセル収容室1
1に向けて縮径された吸入側凹部9が形成されると共
に、他端側には外周面を他側に向けて漸次縮径してなる
流出側テーパ面部10が形成されている。
するカプセルホルダで、該カプセルホルダ8は、図2に
示す如くホルダ挿嵌穴3内に挿嵌される円柱状に形成さ
れ、一端側外周には該ホルダ挿嵌穴3の位置決め段部3
Aに嵌合する環状のストッパ部8Aが形成され、該スト
ッパ部8Aによって当該カプセルホルダ8は前記ホルダ
挿嵌穴3内に位置決めされる。また、カプセルホルダ8
の一端側には、一端外周から後述するカプセル収容室1
1に向けて縮径された吸入側凹部9が形成されると共
に、他端側には外周面を他側に向けて漸次縮径してなる
流出側テーパ面部10が形成されている。
【0018】さらに、11はカプセルホルダ8の中央部
に軸方向に伸長して形成されたカプセル収容室で、該カ
プセル収容室11は一端に開口する有底穴として形成さ
れ、その内部には粉体状の薬品(以下、薬粉という)が
充填されたカプセルK(図5に図示)を挿入するように
なっている。また、カプセル収容室11には、その内周
に開口するように各流入側通気路12、流出側通気路1
3が連通している。
に軸方向に伸長して形成されたカプセル収容室で、該カ
プセル収容室11は一端に開口する有底穴として形成さ
れ、その内部には粉体状の薬品(以下、薬粉という)が
充填されたカプセルK(図5に図示)を挿入するように
なっている。また、カプセル収容室11には、その内周
に開口するように各流入側通気路12、流出側通気路1
3が連通している。
【0019】12,12はカプセルホルダ8の一側に設
けられた2本の流入側通気路で、該各流入側通気路12
は、カプセルホルダ8の外周側に位置してストッパ部8
Aを軸方向に切欠く凹溝状に形成され、一端側が吸入側
凹部9に開口した流入通路となる流入溝12Aと、該流
入溝12Aと連通しカプセル収容室11の内周に開口す
るように径方向に形成されたピン挿通穴12Bとから構
成されている。
けられた2本の流入側通気路で、該各流入側通気路12
は、カプセルホルダ8の外周側に位置してストッパ部8
Aを軸方向に切欠く凹溝状に形成され、一端側が吸入側
凹部9に開口した流入通路となる流入溝12Aと、該流
入溝12Aと連通しカプセル収容室11の内周に開口す
るように径方向に形成されたピン挿通穴12Bとから構
成されている。
【0020】また、13,13はカプセルホルダ8の他
側に設けられた2本の流出側通気路で、該各流出側通気
路13は、カプセルホルダ8の外周側に位置して流出側
テーパ面部10を軸方向に切欠く凹溝状に形成された流
出通路となる流出溝13Aと、該流出溝13Aと連通し
カプセル収容室11の内周に開口するように径方向に形
成されたピン挿通穴13Bとから構成されている。
側に設けられた2本の流出側通気路で、該各流出側通気
路13は、カプセルホルダ8の外周側に位置して流出側
テーパ面部10を軸方向に切欠く凹溝状に形成された流
出通路となる流出溝13Aと、該流出溝13Aと連通し
カプセル収容室11の内周に開口するように径方向に形
成されたピン挿通穴13Bとから構成されている。
【0021】ここで、前記各通気路12,13は、吸入
口4側から空気を吸入すると、各流入側通気路12の流
入溝12Aから流入した空気をピン挿通穴12Bからカ
プセルK内に流入させ、該カプセルK内の薬粉を攪拌す
る。そして、カプセルK内で攪拌された薬粉は、空気と
共に流出側通気路13のピン挿通穴13Bから流出溝1
3Aを介して吸込通路5側に流出される。
口4側から空気を吸入すると、各流入側通気路12の流
入溝12Aから流入した空気をピン挿通穴12Bからカ
プセルK内に流入させ、該カプセルK内の薬粉を攪拌す
る。そして、カプセルK内で攪拌された薬粉は、空気と
共に流出側通気路13のピン挿通穴13Bから流出溝1
3Aを介して吸込通路5側に流出される。
【0022】14,14は各流入側通気路12、流出側
通気路13とは周方向位置を異にしてカプセルホルダ8
の外周側に設けられた2本の補助通気路を示し、該各補
助通気路14は、図3および図4に示すように、カプセ
ルホルダ8の外周面を角溝状に切欠くことによって形成
されている。また、各補助通気路14は、大気側となる
一側に位置して通気路12,13から90度ずらした位
置で軸方向に伸長し、吸入側凹部9に開口した直線通路
14Aと、一端側が該直線通路14Aの他端から2つに
分岐し、吸入口4側となる他端側が各流出側通気路13
の流出溝13Aに向け周方向に折曲がってそれぞれ伸長
した分岐通路14B,14Bとから略Y字状に形成され
ている。さらに、補助通気路14の分岐通路14B,1
4Bは、反端側に位置する補助通気路14の分岐通路1
4B,14Bと合流した後に流出側通気路13のピン挿
通穴13B上を通過して流出溝13Aに連通する構成と
なっている。
通気路13とは周方向位置を異にしてカプセルホルダ8
の外周側に設けられた2本の補助通気路を示し、該各補
助通気路14は、図3および図4に示すように、カプセ
ルホルダ8の外周面を角溝状に切欠くことによって形成
されている。また、各補助通気路14は、大気側となる
一側に位置して通気路12,13から90度ずらした位
置で軸方向に伸長し、吸入側凹部9に開口した直線通路
14Aと、一端側が該直線通路14Aの他端から2つに
分岐し、吸入口4側となる他端側が各流出側通気路13
の流出溝13Aに向け周方向に折曲がってそれぞれ伸長
した分岐通路14B,14Bとから略Y字状に形成され
ている。さらに、補助通気路14の分岐通路14B,1
4Bは、反端側に位置する補助通気路14の分岐通路1
4B,14Bと合流した後に流出側通気路13のピン挿
通穴13B上を通過して流出溝13Aに連通する構成と
なっている。
【0023】これにより、各補助通気路14は、吸入口
4側から空気を吸込むと、各直線通路14Aから各分岐
通路14Bを介して吸込通路5側に空気を流通させるこ
とにより、吸入時に流通する空気量を増やして息苦しさ
を解消している。しかも、各補助通気路14は、各直線
通路14Aから各分岐通路14B側に流通する空気を各
流出側通気路13のピン挿通穴13B上を通過させるこ
とにより、該ピン挿通穴13Bから流出する薬粉に空気
流を衝突させ、該薬粉を分散させた状態で流出溝13A
から吸込通路5側に供給するようになっている。
4側から空気を吸込むと、各直線通路14Aから各分岐
通路14Bを介して吸込通路5側に空気を流通させるこ
とにより、吸入時に流通する空気量を増やして息苦しさ
を解消している。しかも、各補助通気路14は、各直線
通路14Aから各分岐通路14B側に流通する空気を各
流出側通気路13のピン挿通穴13B上を通過させるこ
とにより、該ピン挿通穴13Bから流出する薬粉に空気
流を衝突させ、該薬粉を分散させた状態で流出溝13A
から吸込通路5側に供給するようになっている。
【0024】なお、15はカプセルホルダ8の他端中央
に位置して前記カプセル収容室11と連通する挿通穴
で、該挿通穴15には後述するカプセル排出具21が挿
通されている。
に位置して前記カプセル収容室11と連通する挿通穴
で、該挿通穴15には後述するカプセル排出具21が挿
通されている。
【0025】一方、16はカプセルKに穴H,H,…を
あけるためにホルダ収容部2に設けられた穴あけ具で、
該穴あけ具16は、ガイド筒部2D内に可動に設けられ
た支持部17と、基端側が該支持部17に固着され、先
端側がピン穴6,7に挿入されたピン18,18とから
大略構成され、該各ピン18の先端はカプセルKに穴H
をあけるための鋭利な針先18Aとなっている。また、
前記支持部17とホルダ収容部2との間には、該支持部
17を介して各ピン18を初期位置に戻すスプリング1
9が配設されている。そして、穴開け具16は、支持部
17をホルダ収容部2に向けて押動することにより、各
ピン18の針先18Aをピン穴6,7からピン挿通穴1
2B,13Bを介してカプセル収容室11内のカプセル
Kに突き刺し、該カプセルKに穴H,H,…を形成する
ものである。
あけるためにホルダ収容部2に設けられた穴あけ具で、
該穴あけ具16は、ガイド筒部2D内に可動に設けられ
た支持部17と、基端側が該支持部17に固着され、先
端側がピン穴6,7に挿入されたピン18,18とから
大略構成され、該各ピン18の先端はカプセルKに穴H
をあけるための鋭利な針先18Aとなっている。また、
前記支持部17とホルダ収容部2との間には、該支持部
17を介して各ピン18を初期位置に戻すスプリング1
9が配設されている。そして、穴開け具16は、支持部
17をホルダ収容部2に向けて押動することにより、各
ピン18の針先18Aをピン穴6,7からピン挿通穴1
2B,13Bを介してカプセル収容室11内のカプセル
Kに突き刺し、該カプセルKに穴H,H,…を形成する
ものである。
【0026】20は吸入口4内の吸込通路5を閉塞する
ように設けられた破片捕捉網で、該破片捕捉網20はカ
プセルKに穴H,H,…をあけたときに発生するカプセ
ルKの破片を捕捉すると共に、薬粉を衝突させて薬粉の
微細化を図るものである。
ように設けられた破片捕捉網で、該破片捕捉網20はカ
プセルKに穴H,H,…をあけたときに発生するカプセ
ルKの破片を捕捉すると共に、薬粉を衝突させて薬粉の
微細化を図るものである。
【0027】21はカプセルホルダ8の挿通穴15に軸
方向に可動に設けられたカプセル排出具で、該カプセル
排出具21は、投薬終了時に空になったカプセルKを一
側に押動して排出するものである。
方向に可動に設けられたカプセル排出具で、該カプセル
排出具21は、投薬終了時に空になったカプセルKを一
側に押動して排出するものである。
【0028】本実施例による投薬器は上述の如き構成を
有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまでの準備
動作および吸入時の投薬器内の空気の流れについて図5
に基づいて説明する。
有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまでの準備
動作および吸入時の投薬器内の空気の流れについて図5
に基づいて説明する。
【0029】まず、ホルダ収容部2のホルダ挿嵌穴3内
にカプセルホルダ8を一端側から挿入し、該カプセルホ
ルダ8のストッパ部8Aがホルダ挿嵌穴3の位置決め段
部3Aに当接するまで挿入する。この場合には、ホルダ
収容部2に形成されたピン穴6と各流入側通気路12の
ピン挿通穴12B、ピン穴7と各流出側通気路13のピ
ン挿通穴13Bとを連通するようにする。
にカプセルホルダ8を一端側から挿入し、該カプセルホ
ルダ8のストッパ部8Aがホルダ挿嵌穴3の位置決め段
部3Aに当接するまで挿入する。この場合には、ホルダ
収容部2に形成されたピン穴6と各流入側通気路12の
ピン挿通穴12B、ピン穴7と各流出側通気路13のピ
ン挿通穴13Bとを連通するようにする。
【0030】次に、カプセルKをカプセル収容室11内
に一側から挿入する。なお、カプセルホルダ8の一端面
は吸入側凹部2A,9となっているから、容易にカプセ
ルKをカプセル収容室11内に誘導できる。
に一側から挿入する。なお、カプセルホルダ8の一端面
は吸入側凹部2A,9となっているから、容易にカプセ
ルKをカプセル収容室11内に誘導できる。
【0031】そして、カプセルKに穴H,H,…をあけ
るには、穴あけ具16の支持部17をホルダ収容部2に
向けて押動し、各ピン18の針先18Aをピン穴6,7
からピン挿通穴12B,13Bを介してカプセル収容室
11に向けて移動させ、該カプセル収容室11内のカプ
セルKを貫通して反対側のピン挿通穴12B,13Bま
で突き刺すことにより、該カプセルKに穴H,H,…を
形成できる。また、カプセルKに穴H,H,…を形成し
た後には、支持部17への外力を取り除くことにより、
スプリング19の付勢力によって各ピン18がカプセル
K、各ピン挿通穴12B,13Bから抜き取られて初期
位置に戻される。
るには、穴あけ具16の支持部17をホルダ収容部2に
向けて押動し、各ピン18の針先18Aをピン穴6,7
からピン挿通穴12B,13Bを介してカプセル収容室
11に向けて移動させ、該カプセル収容室11内のカプ
セルKを貫通して反対側のピン挿通穴12B,13Bま
で突き刺すことにより、該カプセルKに穴H,H,…を
形成できる。また、カプセルKに穴H,H,…を形成し
た後には、支持部17への外力を取り除くことにより、
スプリング19の付勢力によって各ピン18がカプセル
K、各ピン挿通穴12B,13Bから抜き取られて初期
位置に戻される。
【0032】次に、患者が薬粉を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気の流れと薬粉の移動について述べる。
薬器内の空気の流れと薬粉の移動について述べる。
【0033】まず、患者が口で吸入口4をくわえ息を吸
込むと、空気は吸入側凹部9から吸入式投薬器内に流れ
込む。これにより、各流入側通気路12の空気の流れに
おいては、該各流入側通気路12の流入溝12Aからピ
ン挿通穴12B、穴Hを介してカプセルK内に流入し、
この空気流によってカプセルK内の薬粉を攪拌して空気
中に混入させる。
込むと、空気は吸入側凹部9から吸入式投薬器内に流れ
込む。これにより、各流入側通気路12の空気の流れに
おいては、該各流入側通気路12の流入溝12Aからピ
ン挿通穴12B、穴Hを介してカプセルK内に流入し、
この空気流によってカプセルK内の薬粉を攪拌して空気
中に混入させる。
【0034】さらに、カプセルK内で空気中に混入した
薬粉の流れは、該カプセルKから各流出側通気路13の
ピン挿通穴13B、流出溝13Aを介して吸込通路5側
に流出する。
薬粉の流れは、該カプセルKから各流出側通気路13の
ピン挿通穴13B、流出溝13Aを介して吸込通路5側
に流出する。
【0035】一方、各補助通気路14の空気の流れにお
いては、直線通路14A内に流入した空気を各分岐通路
14Bに分岐して流通させ、該各分岐通路14Bを流通
する空気を各流出側通気路13のピン挿通穴13Bから
流出する空気中の薬粉に衝突させるようにしているか
ら、この空気の衝突によって薬粉を分散させて空気中に
均一に拡散した状態で吸込通路5側に供給できる。
いては、直線通路14A内に流入した空気を各分岐通路
14Bに分岐して流通させ、該各分岐通路14Bを流通
する空気を各流出側通気路13のピン挿通穴13Bから
流出する空気中の薬粉に衝突させるようにしているか
ら、この空気の衝突によって薬粉を分散させて空気中に
均一に拡散した状態で吸込通路5側に供給できる。
【0036】そして、カプセルK内から吸込通路5内に
流出した薬粉は、上述したように空気中に拡散した状態
で吸入口4を介して患者の口内、気管を介して肺内に到
達するようになっている。
流出した薬粉は、上述したように空気中に拡散した状態
で吸入口4を介して患者の口内、気管を介して肺内に到
達するようになっている。
【0037】かくして、本実施例によれば、各補助通気
路14の各分岐通路14Bを流出側通気路13のピン挿
通穴13B上を通過するように流出溝13Aに連通させ
ることにより、各補助通気路14を流通する空気流を各
流出側通気路13から流出する空気中の薬粉に衝突させ
て、この薬粉を分散させることができるから、例えばカ
プセルKから薬粉が塊状のまま流出しても、各補助通気
路14からの空気流によってこの塊状の薬粉を確実に分
散することができ、薬粉を空気中に拡散することができ
る。この結果、薬粉を空気中に拡散した状態で患者に投
与することができるから、薬粉の吸入途中での落下を防
止でき、規定量の薬粉を肺まで到達させることができる
と共に、薬粉を患者の肺内に均一に付着させることがで
き、薬粉の効能を果的に高めることができる。
路14の各分岐通路14Bを流出側通気路13のピン挿
通穴13B上を通過するように流出溝13Aに連通させ
ることにより、各補助通気路14を流通する空気流を各
流出側通気路13から流出する空気中の薬粉に衝突させ
て、この薬粉を分散させることができるから、例えばカ
プセルKから薬粉が塊状のまま流出しても、各補助通気
路14からの空気流によってこの塊状の薬粉を確実に分
散することができ、薬粉を空気中に拡散することができ
る。この結果、薬粉を空気中に拡散した状態で患者に投
与することができるから、薬粉の吸入途中での落下を防
止でき、規定量の薬粉を肺まで到達させることができる
と共に、薬粉を患者の肺内に均一に付着させることがで
き、薬粉の効能を果的に高めることができる。
【0038】また、各流入側通気路12の流入溝12
A、各流出側通気路13の流出溝13Aおよび各補助通
気路14をカプセルホルダ8の外周面を切欠くように形
成しているから、例えばカプセルホルダに穴状の通気路
を形成する場合に比較して、カプセルホルダ8の外形寸
法を小さくでき、当該投薬器の小型化を図ることができ
る。
A、各流出側通気路13の流出溝13Aおよび各補助通
気路14をカプセルホルダ8の外周面を切欠くように形
成しているから、例えばカプセルホルダに穴状の通気路
を形成する場合に比較して、カプセルホルダ8の外形寸
法を小さくでき、当該投薬器の小型化を図ることができ
る。
【0039】なお、前記実施例では、各補助通気路14
を直線通路14Aと、該直線通路14Aから分岐した2
つの分岐通路14B,14Bとから構成した場合を例示
したが、補助通気路の一側を流入側凹部に開口させ、他
側を分岐することなく1本のまま周方向に折曲げて流出
側通気路に連通させるようにしてもよい。
を直線通路14Aと、該直線通路14Aから分岐した2
つの分岐通路14B,14Bとから構成した場合を例示
したが、補助通気路の一側を流入側凹部に開口させ、他
側を分岐することなく1本のまま周方向に折曲げて流出
側通気路に連通させるようにしてもよい。
【0040】また、各補助通気路14を角溝状に切欠い
た場合を例示したが、断面半円弧状溝等の他の形状とし
てもよい。
た場合を例示したが、断面半円弧状溝等の他の形状とし
てもよい。
【0041】さらに、前記実施例では、各流入側通気路
12の流入溝12A、各流出側通気路13の流出溝13
Aおよび各補助通気路14をカプセルホルダ8の外周面
を切欠くように形成したが、これらの通気路をホルダ挿
嵌穴の内周面に形成してもよく、また、カプセルホルダ
の外周面とホルダ挿嵌穴の内周面に亘って形成してもよ
い。
12の流入溝12A、各流出側通気路13の流出溝13
Aおよび各補助通気路14をカプセルホルダ8の外周面
を切欠くように形成したが、これらの通気路をホルダ挿
嵌穴の内周面に形成してもよく、また、カプセルホルダ
の外周面とホルダ挿嵌穴の内周面に亘って形成してもよ
い。
【0042】一方、前記実施例では、カプセル収容室1
1内にカプセルKを挿入し、該カプセルKに穴あけ具1
6で穴H,H,…を形成することにより、カプセルK内
の薬粉を吸入するようになった投薬器を例に挙げて説明
したが、カプセル収容室に代えて薬粉収容室を設け、該
薬粉収容室内に1回分の薬粉を分配し、この薬粉を吸入
するようになった投薬器に適用してもよい。
1内にカプセルKを挿入し、該カプセルKに穴あけ具1
6で穴H,H,…を形成することにより、カプセルK内
の薬粉を吸入するようになった投薬器を例に挙げて説明
したが、カプセル収容室に代えて薬粉収容室を設け、該
薬粉収容室内に1回分の薬粉を分配し、この薬粉を吸入
するようになった投薬器に適用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、吸入口から空気を吸引することにより、流入側通
気路を介して薬粉収容室内に空気を流入させ、この空気
と共に該薬粉収容室内の薬粉を流出側通気路から噴出
し、前記吸入口から吸入させることができる。また、こ
のときには補助通気路の大気側から吸入口側にも空気を
吸入し、該吸入口側から前記流出側通気路に連通すると
きに、該補助通気路を流通する空気を流出側通気路から
流出する薬粉に衝突させるようにしているから、この衝
突によって塊状のまま流出した薬粉も確実に分散するこ
とができ、薬粉を空気中に拡散させた状態で吸入口側に
供給できる。この結果、吸入途中での薬粉の落下を防止
して規定量の薬粉を投与できると共に患部への薬粉の付
着を均一にでき、薬粉の効能を高めることができる。
れば、吸入口から空気を吸引することにより、流入側通
気路を介して薬粉収容室内に空気を流入させ、この空気
と共に該薬粉収容室内の薬粉を流出側通気路から噴出
し、前記吸入口から吸入させることができる。また、こ
のときには補助通気路の大気側から吸入口側にも空気を
吸入し、該吸入口側から前記流出側通気路に連通すると
きに、該補助通気路を流通する空気を流出側通気路から
流出する薬粉に衝突させるようにしているから、この衝
突によって塊状のまま流出した薬粉も確実に分散するこ
とができ、薬粉を空気中に拡散させた状態で吸入口側に
供給できる。この結果、吸入途中での薬粉の落下を防止
して規定量の薬粉を投与できると共に患部への薬粉の付
着を均一にでき、薬粉の効能を高めることができる。
【0044】請求項2の発明によれば、吸入口から空気
を吸引することにより、流入側通気路の軸方向通路から
径方向通路を介して薬粉収容室内に空気を流入させ、こ
の空気と共に該薬粉収容室内の薬粉を流出側通気路の径
方向通路から軸方向通路を介して噴出し、前記吸入口か
ら吸入させることができる。また、このときには補助通
気路の大気側から吸入口側に空気を吸入し、該吸入口側
から前記流出側通気路に連通するときに、該補助通気路
を流通する空気を流出側通気路の径方向通路から流出す
る薬粉に衝突させるようにしているから、この衝突によ
って塊状のまま流出した薬粉も確実に分散することがで
きる。この結果、吸入途中での薬粉の落下を防止して規
定量の薬粉を投与できると共に、薬粉を流出側通気路の
軸方向通路から空気中に拡散させた状態で吸入口側に供
給でき、患部への薬粉の付着を均一にでき、薬粉の効能
を高めることができる。
を吸引することにより、流入側通気路の軸方向通路から
径方向通路を介して薬粉収容室内に空気を流入させ、こ
の空気と共に該薬粉収容室内の薬粉を流出側通気路の径
方向通路から軸方向通路を介して噴出し、前記吸入口か
ら吸入させることができる。また、このときには補助通
気路の大気側から吸入口側に空気を吸入し、該吸入口側
から前記流出側通気路に連通するときに、該補助通気路
を流通する空気を流出側通気路の径方向通路から流出す
る薬粉に衝突させるようにしているから、この衝突によ
って塊状のまま流出した薬粉も確実に分散することがで
きる。この結果、吸入途中での薬粉の落下を防止して規
定量の薬粉を投与できると共に、薬粉を流出側通気路の
軸方向通路から空気中に拡散させた状態で吸入口側に供
給でき、患部への薬粉の付着を均一にでき、薬粉の効能
を高めることができる。
【0045】請求項3の発明によれば、カプセル収容室
にカプセルを収容した後に、穴あけ具のピンを流入側通
気路、流出側通気路のピン挿通穴に挿通することによっ
て該カプセルに穴をあけることができ、この状態で吸入
口から空気を吸引することにより、流入側通気路の流入
通路からピン挿通穴を介してカプセル収容室内のカプセ
ルに空気を流入させ、この空気と共にカプセル内の薬粉
を流出側通気路のピン挿通穴から流出通路を介して噴出
し、前記吸入口から吸入させることができる。また、こ
のときには補助通気路の大気側から吸入口側に空気が吸
入され、該吸入口側から前記流出側通気路の流出通路に
連通するときに、該補助通気路を流通する空気を流出側
通気路のピン挿通穴から流出する薬粉に衝突させるよう
にしているから、この衝突によって塊状のまま流出した
薬粉も確実に分散することができ、薬粉を流出側通気路
の軸方向通路から空気中に拡散させた状態で吸入口側に
供給できる。この結果、吸入途中での薬粉の落下を防止
して規定量の薬粉を投与できると共に、患部への薬粉の
付着を均一にでき、薬粉の効能を高めることができる。
しかも、流入側通気路の流入通路、流出側通気路の流出
通路および補助通気路を吸引ピースの内周面と該カプセ
ルホルダの外周面との少なくともいずれか一方の周面に
設けるようにしているから、これらを穴状に形成した場
合に比較して、吸引ピース、カプセルホルダを小径化す
ることができ、当該投薬器の小型化を図ることができ
る。
にカプセルを収容した後に、穴あけ具のピンを流入側通
気路、流出側通気路のピン挿通穴に挿通することによっ
て該カプセルに穴をあけることができ、この状態で吸入
口から空気を吸引することにより、流入側通気路の流入
通路からピン挿通穴を介してカプセル収容室内のカプセ
ルに空気を流入させ、この空気と共にカプセル内の薬粉
を流出側通気路のピン挿通穴から流出通路を介して噴出
し、前記吸入口から吸入させることができる。また、こ
のときには補助通気路の大気側から吸入口側に空気が吸
入され、該吸入口側から前記流出側通気路の流出通路に
連通するときに、該補助通気路を流通する空気を流出側
通気路のピン挿通穴から流出する薬粉に衝突させるよう
にしているから、この衝突によって塊状のまま流出した
薬粉も確実に分散することができ、薬粉を流出側通気路
の軸方向通路から空気中に拡散させた状態で吸入口側に
供給できる。この結果、吸入途中での薬粉の落下を防止
して規定量の薬粉を投与できると共に、患部への薬粉の
付着を均一にでき、薬粉の効能を高めることができる。
しかも、流入側通気路の流入通路、流出側通気路の流出
通路および補助通気路を吸引ピースの内周面と該カプセ
ルホルダの外周面との少なくともいずれか一方の周面に
設けるようにしているから、これらを穴状に形成した場
合に比較して、吸引ピース、カプセルホルダを小径化す
ることができ、当該投薬器の小型化を図ることができ
る。
【図1】本発明の実施例による吸入式投薬器を示す断面
図である。
図である。
【図2】図1中のカプセルホルダを示す拡大断面図であ
る。
る。
【図3】カプセルホルダを示す外観図である。
【図4】カプセルホルダを図3中の矢示IV−IV方向から
示す外観図である。
示す外観図である。
【図5】カプセル内の薬粉を吸引している状態を示す図
1と同様位置からみた断面図である。
1と同様位置からみた断面図である。
1 吸引ピース 4 吸入口 8 カプセルホルダ 11 カプセル収容室(薬粉収容室) 12 流入側通気路 12A 流入溝(流入通路) 12B,13B ピン挿通穴 13 流出側通気路 13A 流出溝(流出通路) 14 補助通気路 16 穴あけ具 18 ピン K カプセル H 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3
Claims (3)
- 【請求項1】 患者に投薬する吸入口を有する投薬器本
体と、該投薬器本体内に位置する薬粉収容室と、該薬粉
収容室と大気側とを連通する流入側通気路と、前記薬粉
収容室と前記吸入口とを連通する流出側通気路と、前記
流入側通気路、流出側通気路とは周方向の位置を異にし
て大気側と吸入口側とを連通するように前記投薬器本体
に設けられ、薬粉の吸入時に補助的に空気の吸込みを許
す補助通気路とを有し、該補助通気路の大気側は前記流
入側通気路とは独立して大気に開口し、吸入口側は周方
向に折曲がって前記流出側通気路と連通する構成として
なる投薬器。 - 【請求項2】 患者に投薬する吸入口を有する投薬器本
体と、該投薬器本体内に位置する薬粉収容室と、該薬粉
収容室と大気側とを連通するように前記投薬器本体の軸
方向に設けた軸方向通路および径方向に設けた径方向通
路からなる流入側通気路と、前記薬粉収容室と前記吸入
口とを連通するように前記投薬器本体の軸方向に設けた
軸方向通路および径方向に設けた径方向通路からなる流
出側通気路と、前記流入側通気路、流出側通気路とは周
方向の位置を異にして大気側と吸入口側とを連通するよ
うに前記投薬器本体に設けられ、薬粉の吸入時に補助的
に空気の吸込みを許す補助通気路とを有し、該補助通気
路の大気側は前記流入側通気路の軸方向通路とは独立し
て大気に開口し、吸入口側は周方向に折曲がって前記流
出側通気路の軸方向通路と連通する構成としてなる投薬
器。 - 【請求項3】 軸方向の一側がホルダ収容部となり、他
側が吸入口となった吸引ピースと、該吸引ピースのホル
ダ収容部内に設けられ、内部にカプセル収容室が一側に
開口して形成されたカプセルホルダと、該カプセルホル
ダのカプセル収容室と大気側とを連通するように設けら
れ、前記吸引ピースの内周面と該カプセルホルダの外周
面との少なくともいずれか一方の周面に位置してカプセ
ルホルダの軸方向に伸長した流入通路および該流入通路
に連通して前記カプセル収容室に開口するように径方向
に伸長したピン挿通穴からなる流入側通気路と、前記カ
プセルホルダのカプセル収容室と吸入口側とを連通する
ように設けられ、前記吸引ピースの内周面と該カプセル
ホルダの外周面との少なくともいずれか一方の周面に位
置してカプセルホルダの軸方向に伸長した流出通路およ
び該流出通路に連通して前記カプセル収容室に開口する
ように径方向に伸長したピン挿通穴からなる流出側通気
路と、該流入側通気路、流出側通気路とは周方向の位置
を異にして大気側と吸入口側とを連通するように前記吸
引ピースの内周面と該カプセルホルダの外周面との少な
くともいずれか一方の周面に設けられ、薬粉の吸入時に
補助的に空気の吸込みを許す補助通気路と、前記カプセ
ル収容室に収容されたカプセルに前記流入側通気路、流
出側通気路に連通する穴をあけるため、該流入側通気
路、流出側通気路のピン挿通穴に挿通されるピンを有す
る穴あけ具とを有し、前記補助通気路の大気側は前記流
入側通気路の流入通路とは独立して大気に開口し、吸入
口側は周方向に折曲がって前記流出側通気路の流出通路
と連通する構成としてなる投薬器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32969595A JPH09140796A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 投薬器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32969595A JPH09140796A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 投薬器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140796A true JPH09140796A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18224242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32969595A Pending JPH09140796A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 投薬器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09140796A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005525393A (ja) * | 2002-04-09 | 2005-08-25 | ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | チオトロピウムの吸入性散剤を含有する吸入用キット |
JP2008295686A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吸引式投薬器 |
JP2008295687A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吸引式投薬器 |
US8022082B2 (en) | 2002-04-09 | 2011-09-20 | Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co., Kg | Method for the administration of an anticholinergic by inhalation |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP32969595A patent/JPH09140796A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005525393A (ja) * | 2002-04-09 | 2005-08-25 | ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | チオトロピウムの吸入性散剤を含有する吸入用キット |
US8022082B2 (en) | 2002-04-09 | 2011-09-20 | Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co., Kg | Method for the administration of an anticholinergic by inhalation |
JP2008295686A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吸引式投薬器 |
JP2008295687A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吸引式投薬器 |
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