JPH08324142A - 転写型画像保護フィルム及びその製造方法 - Google Patents

転写型画像保護フィルム及びその製造方法

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JPH08324142A
JPH08324142A JP7159972A JP15997295A JPH08324142A JP H08324142 A JPH08324142 A JP H08324142A JP 7159972 A JP7159972 A JP 7159972A JP 15997295 A JP15997295 A JP 15997295A JP H08324142 A JPH08324142 A JP H08324142A
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layer
film
ultraviolet
ultraviolet absorbing
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Motohiro Mizumachi
元弘 水町
Satoru Shinohara
悟 篠原
Kenichi Saito
健一 西塔
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写型画像保護フィルムにより画像を保護す
る場合に、高い耐光性が得られるようにする。 【構成】 基材フィルム2上に熱可塑性樹脂からなる画
像保護層5が積層されており、該画像保護層5が被保護
画像に熱転写される転写型画像保護フィルム1におい
て、画像保護層5を多層構造とし、被保護画像に直接的
に接する表面接着層4には紫外線吸収剤を含有させず、
被保護画像に直接的には接しない紫外線吸収層3に紫外
線吸収剤を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印画紙に形成された画
像の表面保護のために、その画像上に透明フィルムをラ
ミネートするために使用される画像保護フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、印画紙に形成された画像、特
に昇華性あるいは熱拡散性染料を使用した昇華型熱転写
方式により形成された画像に対し、その表面保護、変退
色の防止、耐皮脂性の付与等のために、透明フィルムを
ラミネートすることがなされている。
【0003】透明フィルムのラミネート方法としては、
基材と該基材上に形成された熱可塑性樹脂からなるラミ
ネート層とを有するラミネートフィルムであって、その
ラミネートフィルムを部分的に加熱加圧することにより
加熱部分のラミネート層のみを印画紙上に転写すること
ができるようにしたもの、即ち、転写型画像保護フィル
ムを使用する方法が提案されている(特開昭60−20
4397号公報、特開昭59−85793号公報、特開
昭59−76298号公報)。このような転写型画像保
護フィルムを使用することにより、透明フィルムをラミ
ネートした印画紙のカールを防止でき、また手脂に対す
る耐皮脂性や、壁紙、フロアマット、テーブルクロス等
の塩化ビニル製品に含有されているような可塑剤に対す
る耐可塑剤性も高めることが可能となる。
【0004】また、このような転写型画像保護フィルム
において、紫外線による画像の変退色を防止するため
に、画像上に転写されるラミネート層に紫外線吸収剤を
含有させることが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
吸収剤の中には、染料と共存すると染料の変退色を促進
させるものがある。このため、紫外線吸収剤を含有させ
たラミネート層を画像上に転写させ、画像を形成してい
る染料と紫外線吸収剤とが同一層内あるいは隣接する層
内に存在することとなった場合には、かえって画像の変
退色が助長されるという問題があった。したがって、画
像上に転写するラミネート層に紫外線吸収剤を含有させ
るに際しては、使用できる紫外線吸収剤の種類やその使
用量には自ずと限界があり、ラミネート層に実用上有効
な紫外線吸収能を付与することはできなかった。
【0006】本発明はこのような従来技術の課題を解決
しようとするものであり、転写型画像保護フィルムを用
いて画像を保護する場合に、画像を紫外線からも良好に
保護できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、転写型画像
保護フィルムにおいて、画像上に転写される層を多層構
造とし、保護すべき画像と直接接することとなる層(表
面接着層)には紫外線吸収剤を含有させず、この表面接
着層とは別個に、紫外線吸収剤を含有させた紫外線吸収
層を設けることにより上記の目的が達成できることを見
出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、基材フィルム上に熱可塑
性樹脂からなる画像保護層が積層されており、該画像保
護層が被保護画像に熱転写される転写型画像保護フィル
ムにおいて、画像保護層が、被保護画像に接着する表面
接着層と、紫外線吸収剤を含有した紫外線吸収層とから
なり、表面接着層には紫外線吸収剤が含まれないことを
特徴とする転写型画像保護フィルムを提供する。
【0009】また、本発明は、このような転写型画像保
護フィルムの製造方法として、基材フィルム上に、紫外
線吸収剤を含有した熱可塑性樹脂組成物からなる紫外線
吸収層形成用塗料を塗布し、乾燥することにより紫外線
吸収層を形成し、さらにその上に紫外線吸収剤を含有し
ない熱可塑性樹脂組成物からなる接着層形成用塗料を塗
布し、乾燥することにより表面接着層を形成することを
特徴とする方法を提供する。
【0010】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。なお、各図において、同一符号は同一又は同等の
構成要素を表している。
【0011】図1は本発明の転写型画像保護フィルムの
基本的な態様の断面図である。同図の画像保護フィルム
1は、基材フィルム2上に紫外線吸収層3と表面接着層
4とが順次積層された積層構造となっている。この画像
保護フィルム1を用いて被保護画像を保護するに際して
は、基材フィルム2から紫外線吸収層3と表面接着層4
とが剥離して被保護画像上に熱転写し、画像保護層5と
なる。この場合、表面接着層4が被保護画像と直接的に
接することとなる。
【0012】本発明においては、この表面接着層4を紫
外線吸収剤を含有しない熱可塑性樹脂から形成する。こ
れにより、被保護画像を形成している染料が紫外線吸収
剤によって悪影響を受け、画像が変退色することを解消
することができる。
【0013】表面接着層4を形成する熱可塑性樹脂とし
ては、熱転写により印画紙の画像形成面に良好に接着す
る樹脂を適宜使用することができる。例えば、セルロー
スアセテートブチレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹
脂等を使用することができる。また、これらの樹脂とし
ては、特に、被保護画像が形成される印画紙の印画受容
層と相溶性が良好なものが好ましい。これにより印画紙
に対する表面接着層4の接着性を高めることができる。
【0014】表面接着層4の厚さは、表面接着層を形成
する樹脂の種類、所望の接着力の程度、熱転写時のエッ
ジ切れ(尾引き)等に応じて適宜定めるとができるが、
通常は印画紙への転写性の点から、1〜10μm程度と
することが好ましい。
【0015】一方、紫外線吸収層3は、熱転写により基
材フィルム2から剥離し、被保護画像上に転写した後に
は、その画像を紫外線、皮脂、可塑剤等から保護すると
いう機能を担う層である。そこで本発明においては、紫
外線吸収層3を、紫外線吸収剤を含有させた熱可塑性樹
脂から形成する。
【0016】本発明において、この紫外線吸収層3は被
保護画像上に転写させた場合に、表面接着層4を介して
画像上に積層されることとなるので、直接的に画像と接
することはない。したがって、紫外線吸収層3に含有さ
せた紫外線吸収剤が、画像を構成している染料に悪影響
を及ぼすこともない。よって、本発明においては、紫外
線吸層3に含有させる紫外線吸収剤として、所望の紫外
線吸収能を付与するのに適した任意の種類の紫外線吸収
剤を使用することができ、例えば、ベンゾフェノン系、
ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤を使用すること
ができる。また、その使用量も所望の紫外線吸収能を付
与するのに適した量とすることができる。
【0017】紫外線吸収層3を構成する熱可塑性樹脂と
しては、耐皮脂、耐可塑剤等に優れたものが好ましい。
また、熱転写時に基材フィルム2から容易に剥離するよ
うに、基材フィルム2と非相溶性又は低相溶性のものが
好ましい。例えば、セルロースアセテートブチレート樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチ
ラール樹脂、アクリル樹脂等を使用することができる。
またこれらの樹脂としては、特に、非粘着性で、ガラス
転移点Tgが40℃以上、特に60℃以上の高いものが
好ましい。これにより良好な指触性、耐皮脂性、耐可塑
剤性を得ることができる。
【0018】また、紫外線吸収層3には、必要に応じて
種々の添加剤を含有させることができる。例えば、酸化
防止剤、光安定剤、帯電防止剤、充填剤(シリカ等)等
を含有させることができる。
【0019】紫外線吸収層3の厚さは、紫外線吸収層3
を形成する樹脂の種類、紫外線吸収層3に付与すべき紫
外線吸収能、耐皮脂性、耐可塑剤性等の程度、フィルム
の取り扱い性などに応じて適宜定めるとができるが、通
常は転写に必要な熱エネルギーの点から、1〜10μm
程度とすることが好ましい。
【0020】また、紫外線吸収層3と前述の表面接着層
4とを合せた画像保護層5の厚さとしては、通常、1〜
10μm程度とすることが好ましい。
【0021】基材フィルム2は、熱転写時の温度に対し
てフィルム形状を維持できる耐熱性を有する限り特に制
限はなく、例えばポリエステルフィルム、ポリイミドフ
ィルム等から形成することができる。
【0022】また、基材フィルム2の紫外線吸収層3側
の面は、基材フィルム2と紫外線吸収層3とが熱転写時
に容易に剥離するように、シリコーン系剥離剤、フッ素
系剥離剤、脂肪酸エステル系剥離剤等を用いて剥離処理
することができる。
【0023】一方、基材フィルム2の裏面(基材フィル
ム2の紫外線吸収層3と反対側の面)には、耐熱滑性処
理を施すかあるいは耐熱滑性層6を設けることができ
る。これにより、画像保護層5(紫外線吸収層3、表面
接着層4)の被保護画像への熱転写を熱転写用プリンタ
ーによって行う場合に、そのプリンターのサーマルヘッ
ドに基材フィルム2が融着することを防止し、画像保護
フィルム1のスムースな走行性を確保することが可能と
なる。このような耐熱滑性層6は、例えば、酢酸セルロ
ース、エポキシ樹脂等の高軟化点の樹脂から形成するこ
とができる。またシリコーンオイル、ワックス、脂肪酸
アミド、リン酸エステル等の滑剤をそのような樹脂層上
に塗布したり、樹脂層内に添加してもよく、フィラーを
樹脂層内に添加してもよい。
【0024】基材フィルム2の厚さは、特に制限はない
が、一般には3〜20μm程度とすることが好ましい。
【0025】また、基材フィルム2の表面平滑性につい
ては、必要に応じて、マット状にしても、任意の柄を形
成しても、平滑にしてもよい。
【0026】以上のような画像保護フィルム1の製造方
法には、特に制限はなく、例えば、基材フィルム2上
に、紫外線吸収剤を含有した熱可塑性樹脂組成物からな
る紫外線吸収層形成用塗料を塗布し、乾燥することによ
り紫外線吸収層3を形成し、さらにその上に紫外線吸収
剤を含有しない熱可塑性樹脂組成物からなる接着層形成
用塗料を塗布し、乾燥することにより表面接着層4を形
成すればよい。
【0027】以上、図1に示した本発明の画像保護フィ
ルムについて説明したが、この他、本発明の画像保護フ
ィルムは、種々の態様をとることができる。例えば、紫
外線吸収層3の表面接着層4側あるいは基材フィルム2
側には、被保護画像の白色度を高めるために、蛍光増白
剤を含有した層を設けることができる。また、基材フィ
ルム2と紫外線吸収層3との間には、帯電防止層を形成
することができる。
【0028】さらに、本発明の画像保護フィルムは、イ
ンクリボンの一部として実現することもできる。これに
より、インクリボンを用いてプリンターで熱転写記録を
行う場合に、その画像形成に使用した当該プリンターの
サーマルヘッドにより画像保護層を被保護画像上に熱転
写することが可能となる。
【0029】図2は、本発明の画像保護フィルムをイン
クリボンの一部として形成した場合のインクリボン7の
平面図(同図(a))及び断面図(同図(b))であ
る。同図のインクリボン7は、基材フィルム上に、イエ
ローY、マゼンタM、シアンCの各色のインク層8及び
センサーマーク9を面順次に形成し、これらと同一面上
に画像保護層5を形成したものである。
【0030】ここで、基材フィルム2は前述の図1に示
した画像保護フィルム1の基材フィルムと同様に構成す
ることができ、画像保護層5も前述の画像保護フィルム
の画像保護層と同様に、紫外線吸収層3と表面接着層4
との積層体として構成することができる。
【0031】インク層8は、必要に応じて昇華型熱転写
記録用あるいは熱溶融型熱転写記録用のいずれにも形成
することができ、それぞれ公知のインクリボンのインク
層と同様に構成することができる。例えば、昇華型熱転
写記録用のインク層とする場合、このインク層8は、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セル
ロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、
ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン等のビニル系樹脂、その
他各種ウレタン樹脂等に昇華性あるいは熱拡散性染料を
溶解・分散させたものから構成することができる。
【0032】なお、図2においては、インク層8とし
て、イエローY、マゼンタM、シアンCの各色のインク
層を面順次に形成した例を示したが、さらにブラック等
のインク層を形成してもよく、任意の単一色のみのイン
ク層を形成してもよい。
【0033】また、このようなインクリボン7において
も、前述の画像保護フィルム1と同様に、必要に応じ
て、基材フィルム2の裏面には耐熱滑性層を形成するこ
とができる。
【0034】また、昇華型熱転写記録を行う場合に、被
転写体に染料受容層が形成されていなくても良好に画像
を形成できるように、画像の転写に先立ってインクリボ
ンから被転写体に染料受容層を転写する場合があるが、
このような染料受容層の転写のために、インクリボンの
インク層と同一面側に熱転写性の染料受容層を形成して
もよい。このような染料受容層は、ポリエステル系樹
脂、セルロースエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の染着性のよい熱可塑性樹
脂から形成することができる。
【0035】
【作用】本発明の転写型画像保護フィルムによれば、被
保護画像に熱転写される画像保護層が多層構造になって
おり、この画像保護層のうち被保護画像に直接接するこ
ととなる層(表面接着層)には紫外線吸収剤が含有され
ておらず、被保護画像に直接接しない層(紫外線吸収
層)に紫外線吸収剤が含有されている。このため、画像
保護層を被保護画像上に転写させた後、紫外線吸収層中
の紫外線吸収剤は、表面接着層の存在により、物理的に
被保護画像を形成している染料から遮断されることとな
る。したがって、紫外線吸収剤が被保護画像を形成して
いる染料に悪影響を及ぼし、画像の変退色をまねくこと
がない。よって、紫外線吸収剤として、画像保護のため
に好適な任意の種類のものを、任意の使用量で使用する
ことができ、これにより画像を紫外線から効果的に保護
することが可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0037】実施例1 図1に示した転写型画像保護フィルムを次のようにして
作製した。
【0038】まず、裏面に耐熱滑性処理をしたPETフ
ィルム(厚さ6μm)に次の組成の紫外線吸収層形成用
塗料を、乾燥後の厚さが3μmとなるようにワイヤーバ
ーを用いて塗布し、100℃で1分間乾燥させ、紫外線
吸収層を形成した。なお、紫外線吸収層形成用塗料の調
製に際しては、粘性を増加させ、また、膜強度を向上さ
せるために、2種のセルロースアセテートブチレート樹
脂を併用した。
【0039】 [紫外線吸収層形成用塗料] (重量部) セルロースアセテートブチレート 10.0 (CAB551−0.01、イーストマンケミカル社製) セルロースアセテートブチレート 10.0 (CAB551−0.2、イーストマンケミカル社製) 紫外線吸収剤 1.0 (SEESORB703、シプロ化成(株)製) メチルエチルケトン 39.5 トルエン 39.5
【0040】次に、以下の組成の接着層形成用塗料を調
製し、これを紫外線吸収層上に乾燥後の厚さが3μmと
なるように塗布し、100℃で1分間乾燥させ、表面接
着層を形成し、これにより画像保護フィルムを作製し
た。
【0041】 [接着層形成用塗料] (重量部) セルロースアセテートブチレート 20.0 (CAB551−0.01、イーストマンケミカル社製) メチルエチルケトン 40.0 トルエン 40.0
【0042】比較例1 図3に示したように、表面接着層と紫外線吸収層の機能
を兼用させた画像保護層10を基材フィルム2上に形成
した転写型画像保護フィルムを次のようにして作製し
た。
【0043】即ち、実施例1と同様の裏面に耐熱滑性処
理をしたPETフィルムに、次の組成の画像保護層形成
用塗料を、乾燥後の厚さが3μmとなるようにワイヤー
バーを用いて塗布し、100℃で1分間乾燥させ、画像
保護層を形成し、これにより比較例の画像保護フィルム
を作製した。
【0044】 [画像保護層形成用塗料] (重量部) セルロースアセテートブチレート 20.0 (CAB551−0.01、イーストマンケミカル社製) 紫外線吸収剤 1.0 (SEESORB703、シプロ化成(株)製) メチルエチルケトン 39.5 トルエン 39.5
【0045】評価 実施例1及び比較例1の画像保護フィルムからその画像
保護層を、印画紙に形成した画像上に熱転写させた。
【0046】この場合、印画紙としては、合成紙(厚さ
150μm、PFG−150、新王子製紙(株)製)上
に、次の組成の染料受容層形成用組成物を乾燥後の厚さ
が6μmとなるようにワイヤーバーを用いて塗布し、乾
燥したものを使用した。また、この印画紙には、ビデオ
プリンター用インクリボン(UPC−7010、ソニー
(株)製)を用いて、ビデオプリンター(UP−D70
00、ソニー(株)製)により、評価用画像として濃度
階調のあるグレー画像を形成した。
【0047】また、この評価用画像への実施例1及び比
較例1の画像保護層の転写方法としては、実施例1及び
比較例1の画像保護フィルムの画像保護層をインクリボ
ンのインク部分に貼込み、上述のビデオプリンターを用
いて、ベタ画像の印画エネルギーで評価用画像上に転写
させた。
【0048】実施例1及び比較例1の画像保護層が転写
された評価用画像の耐光性を次のようにして調べた。即
ち、画像保護層が転写されたそれぞれの評価用画像にキ
セノンアークを光源とするウェザーメーター(WEL−
25AX、スガ試験機製)を使用して照射(照射量90
000kJ/m2 )し、評価用画像の各階調部分の照射
前後の濃度を反射濃度計(TR−924、Macbet
h社製)で測定し、耐光性(%)を次式にしたがって求
めた。
【0049】
【数1】耐光性(%)=(照射後の濃度/照射前の濃
度)×100 この結果を表1に示す。
【0050】
【表1】耐光性(%) 照射前濃度 0.4 1.0 1.7 実施例1 80% 93% 94% 比較例1 69% 88% 92% 表1から、実施例1と比較例1の画像保護層は同種の紫
外線吸収剤を同量使用しているにもかかわらず、実施例
1の画像保護層が比較例1に対して耐光性に優れている
ことがわかる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、画像を紫外線からも良
好に保護することができ、画像に高い耐光性を付与する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写型画像保護フィルムの断面図であ
る。
【図2】本発明の転写型画像保護フィルムをインクリボ
ンとして形成した態様の平面図(同図(a))及び断面
図(同図(b))である。
【図3】比較例の転写型画像保護フィルムの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 転写型画像保護フィルム 2 基材フィルム 3 紫外線吸収層 4 表面接着層 5 画像保護層 6 耐熱滑性層 7 インクリボン 8 インク層 9 センサーマーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルム上に熱可塑性樹脂からなる
    画像保護層が積層されており、該画像保護層が被保護画
    像に熱転写される転写型画像保護フィルムにおいて、画
    像保護層が、被保護画像に接着する表面接着層と、紫外
    線吸収剤を含有した紫外線吸収層とからなり、表面接着
    層には紫外線吸収剤が含まれないことを特徴とする転写
    型画像保護フィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルム上に、紫外線吸収剤を含有
    した熱可塑性樹脂組成物からなる紫外線吸収層形成用塗
    料を塗布し、乾燥することにより紫外線吸収層を形成
    し、さらにその上に紫外線吸収剤を含有しない熱可塑性
    樹脂組成物からなる接着層形成用塗料を塗布し、乾燥す
    ることにより表面接着層を形成することを特徴とする請
    求項1記載の転写型画像保護フィルムの製造方法。
JP7159972A 1995-06-02 1995-06-02 転写型画像保護フィルム及びその製造方法 Pending JPH08324142A (ja)

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