JPH08313803A - 広角レンズ - Google Patents
広角レンズInfo
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- JPH08313803A JPH08313803A JP7121634A JP12163495A JPH08313803A JP H08313803 A JPH08313803 A JP H08313803A JP 7121634 A JP7121634 A JP 7121634A JP 12163495 A JP12163495 A JP 12163495A JP H08313803 A JPH08313803 A JP H08313803A
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Abstract
を配置した対称型光広角レンズの有限遠性能の改善及び
操作性の向上を図る。 【構成】 負の第1群G1と、開口絞りを含む正の第2
群G2と、負の第3群G3からなり、第2群G2は、開
口絞りを挟んで正前群G21と後群G22からなり、第1群
G1は少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズを有し、前群G21は正レンズと負レンズを含
む接合レンズを少なくとも一組有し、後群G22は正レン
ズと負レンズを含む接合レンズの少なくとも一組にて構
成し、第3群G3は、少なくとも1枚の像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズにて構成し、無限遠から有限
遠物体へのフォーカシングは、光学系全長を変えること
なく、第2群G2を基準位置より物体側に移動する内焦
方式によって行う。
Description
に、写真レンズや電子映像機器用光学系に好適で、有限
遠性能の改善及び操作性の向上を図った対称型の広角レ
ンズに関する。
いて、一眼レフレックスカメラ用の結像と異なり、従来
のレンジファインダーを有するカメラ用のものはバック
フォーカスの制限が緩い。そのため、収差補正上有利
な、物体側より負、正、負の群配置からなる対称型の広
角レンズが代表的に米国特許第2,721,499号や
米国特許第2,781,695号等において提案され
た。
レンズに応用されたが、特定物体距離を基準として光学
設計がなされる傾向にあり、有限遠物体へのフォーカシ
ングには、光学系全体を移動する方式が一般的であっ
た。
況に鑑みてなされたものであり、その目的は、写真レン
ズや電子映像器用光学系を対象とし、従来の対称型光広
角レンズ、すなわち、開口絞りを有する収斂系の両側に
負レンズ系を配置して、開口効率向上とサジタル像面の
さらなる性能改善を行い得る広角レンズの有限遠性能の
改善及び操作性の向上を図ることである。
明の広角レンズは、物体側から順に、負屈折力を有する
第1レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する第
2レンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3つ
の基本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群は、
開口絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群
(G22)の2つのレンズ群にて構成し、前記第1レンズ
群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズを有し、前記第2レンズ群の前群は、正レン
ズと負レンズを含む接合レンズを少なくとも一組有し、
前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、前記第3レン
ズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズにて構成し、無限遠から有限遠物体へのフ
ォーカシングは、光学系全長を変えることなく、前記第
1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、かつ、
前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増加する
ように、前記第2レンズ群を基準位置より物体側に移動
する内焦方式によって行うようにしたことを特徴とする
ものである。
から順に、負屈折力を有する第1レンズ群と、開口絞り
を含み、正屈折力を有する第2レンズ群と、負屈折力を
有する第3レンズ群との3つの基本レンズ群によって構
成し、前記第2レンズ群は、開口絞りを挟んで正屈折力
の前群(G21)と後群(G22)の2つのレンズ群にて構
成し、前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の物体側に
凸面を向けた負メニスカスレンズを有し、前記第2レン
ズ群の前群は、正レンズと負レンズを含む接合レンズを
少なくとも一組有し、前記第2レンズ群の後群は、正レ
ンズと負レンズを含む接合レンズの少なくとも一組にて
構成し、前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の像面側
に凸面を向けた負メニスカスレンズにて構成し、無限遠
から有限遠物体へのフォーカシングは、光学系全長を変
えることなく、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の
間隔が減少し、かつ、前記第2レンズ群と前記第3レン
ズ群の間隔が増加するように、前記第2レンズ群を基準
位置より物体側に移動する内焦方式によって行うように
し、以下の条件式を満足することを特徴とするものであ
る。 0.2<−f1 /f<3 ・・・(1) 0.03<e12/f<1 ・・・(2) 0.2<f21/f22<2 ・・・(3) 0.15<f1 /f3 <2.5 ・・・(4) ただし、f1 :第1レンズ群の焦点距離、 f3 :第3レンズ群の焦点距離、 f :全系の焦点距離、 f21:第2レンズ群の前群(G21)の焦点距離、 f22:第2レンズ群の後群(G22)の焦点距離、 e12:第1レンズ群と第2レンズ群の前群との主点間
隔、 である。
物体側から順に、負屈折力を有する第1レンズ群と、開
口絞りを含み、正屈折力を有する第2レンズ群と、負屈
折力を有する第3レンズ群との3つの基本レンズ群によ
って構成し、前記第2レンズ群は、開口絞りを挟んで正
屈折力の前群(G21)と後群(G22)の2つのレンズ群
にて構成し、前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の物
体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを有し、前記第
2レンズ群の前群は、正レンズと負レンズを含む接合レ
ンズを少なくとも一組有し、前記第2レンズ群の後群
は、正レンズと負レンズを含む接合レンズの少なくとも
一組にて構成し、前記第3レンズ群は、少なくとも1枚
の像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズにて構成
し、無限遠から有限遠物体へのフォーカシングは、全系
を物体側に移動するのと同時に、レンズ群間隔又はレン
ズ群内の間隔を変えることにより収差変動を補正するよ
うにして行うことを特徴とするものである。
用について説明する。本発明で対象とする対称型広角レ
ンズは、開口絞りを含む収斂系の前後に、ほぼコンセン
トリックに配置された負レンズ群を有する。この光学系
は、前記の提案に見られるように、収差補正上から考え
れば理想的な構成であり、広角系で顕著となるサジタル
コマ収差の補正を容易にすると共に、画角の関数として
羃級数展開される歪曲収差も対称性ゆえに、比較的に容
易に補正し得ると考えられる。
物体から近接撮影まで要求される光学系では、従来の全
系移動によるフォーカシングであれば、中心最良像面と
軸外最良像面の移動速度の比率が異なり、結果として軸
外像面の画質低下に結び付いていた。
は、大型のレンズの駆動あるいは移動等、全長の変化に
より必ずしも俊敏なピント合わせが実現し得ない状況に
あった。さらに、レンズ系の構成は、画角や口径比に応
じて第1レンズ群や第3レンズ群の構成枚数が増加する
傾向にあった。
以下の構成に基づいたフォーカシング方式により解決し
得ることが明確になった。ずなわち、物体側から順に、
負屈折力を有する第1レンズ群と、開口絞りを含み、正
屈折力を有する第2レンズ群と、負屈折力を有する第3
レンズ群との3つの基本レンズ群によって構成し、第2
レンズ群は、開口絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)
と後群(G22)の2つのレンズ群にて構成し、第1レン
ズ群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズを有し、第2レンズ群の前群は、正レンズ
と負レンズを含む接合レンズを少なくとも一組有し、第
2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む接合レ
ンズの少なくとも一組にて構成し、第3レンズ群は、少
なくとも1枚の像面側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズにて構成し、無限遠から有限遠物体へのフォーカシン
グは、光学系全長を変えることなく、第1レンズ群と第
2レンズ群の間隔が減少し、かつ、第2レンズ群と第3
レンズ群の間隔が増加するように、第2レンズ群を基準
位置より物体側に移動する内焦方式によって行うように
する。さらに、以下の条件式を満足するようにする。 0.2<−f1 /f<3 ・・・(1) 0.03<e12/f<1 ・・・(2) 0.2<f21/f22<2 ・・・(3) 0.15<f1 /f3 <2.5 ・・・(4) ただし、f1 :第1レンズ群の焦点距離、 f3 :第3レンズ群の焦点距離、 f :全系の焦点距離、 f21:第2レンズ群の前群(G21)の焦点距離、 f22:第2レンズ群の後群(G22)の焦点距離、 e12:第1レンズ群と第2レンズ群の前群との主点間
隔、 である。
するために、無限遠から有限遠物体へのフォーカシング
時に、第2レンズ群を基準位置より物体に移動すると共
に、第2レンズ群を構成する前群(G21)と後群
(G22)の一部のレンズ間隔を変化させることにより、
広い範囲で高い結像性能を得ることが可能となる。
果について説明する。本レンズ系において、第2レンズ
群の収斂系は、開口絞りを挟み、合成屈折力が正の前群
と後群の2群にて構成される。すなわち、開口絞りの前
後に対称に光学系を配置する。このレンズ系において
は、大口径比の可能性は残すが、広角画角化するには絞
りの前後にコンセントリックに負レンズを配置すること
で、対称性を持たせることができ、収斂系への入射角は
緩みサジタルコマ収差の補正が容易になると言う特徴が
現れる。
まず、前記の条件式(1)は、第1レンズ群の屈折力を
規定する。この条件式の下限の0.2を越えると、小型
化に有利であるが、収差補正上で多くのレンズ構成枚数
を要することとなり、好ましくない。また、上限値3を
越えると、収差補正上で非常に有利となるが、第1レン
ズ群が大型化し、かつ、第3レンズ群もこれに伴い大型
化するので、望ましくない。
2レンズ群の主点間隔を規定する。下限値0.03を越
えるときに、小型化の方向であるが、第1レンズ群をは
じめ屈折力が大きくなる傾向となり、収差補正上から無
理が生ずる。また、上限値1を越えるときに、第1レン
ズ群と第2レンズ群の実間隔が大きくなることを意味
し、第1レンズ群の必要以上の大型化を招き、望ましい
状態とならない。
折力の中の前群(G21)と後群(G22)の比率を規定
し、開口絞り前後の屈折力における対称性を意味する。
下限値0.2を越えるとき、前群の相対的な屈折力が大
きくなりすぎ、球面収差補正をはじめ対称性によって補
償することの可能な収差補正に支障をきたす。また、上
限値2を越えるとき、逆に、後群の相対的な屈折力が大
きくなりすぎて、球面収差以外に非点隔差の増大やメリ
ディオナルコマ収差の補正に難点を生ずる傾向が出るの
で、好ましくない。
ズ群の屈折力の比率を示し、負レンズ群の対称性を規定
するものである。下限値0.15を越えるときに、第1
レンズ群の相対的な屈折力が大きくなり、複数のレンズ
群で構成する必要性が生じることに加えて、サジタルコ
マ収差の増大が顕著になり、第1レンズ群自体の大型化
が強く要求される結果となる。また、対称性の欠如によ
り全系の残存収差も増すので、結果として好ましくな
い。上限値2.5を越えるとき、第3レンズ群の屈折力
が相対的に大きくなる結果対称性の欠如となり、像面平
坦性や倍率色収差さらに歪曲収差の補正に支障をきたす
ことになり、好ましくない。
により、第1フォーカシング方式について提案する。
フォーカシング時に、光学系全長を変えることなく、第
1レンズ群と第2レンズ群間隔が減少し、かつ、第2レ
ンズ群と第3レンズ群の間隔が増加するように、第2レ
ンズ群を基準位置より物体側に移動する内焦方式によっ
てフォーカシングを行うようにすることで、操作性向上
と光学的には収差補正上の目的も達成し得た。これにつ
いて具体的に説明する。第2レンズ群には開口絞りが含
まれることから、これも同時に駆動する機構を必要とす
る。
ング時には、第1レンズ群と第3レンズ群を固定として
保持し、開口絞りを含む第2レンズ群のみを移動するこ
とにより有限遠物体に対する焦点合わせを実現すること
にある。したがって、本発明のレンズ系が、第2レンズ
群を移動することによりフォーカシングに伴う収差変動
を補正し得る特性を持つか否かの点については、構成さ
れる屈折力配置に基づいて各レンズ群の固有収差係数値
の変化に注目する必要がある。
することにより変化するレンズ群間隔の作用である。す
なわち、第2レンズ群の繰り出しによる実間隔変化によ
って引き起こされる収差の変動と、有限遠物体への焦点
合わせ時に発生する入射角の変化によって引き起こされ
る収差の変動が、相互に打ち消し合う方向であることが
必要である。このために、後記する実施例1に関して、
上記の課題についての説明を加える。
隔が変化する際に主要な光線収差が補正され得るかを検
証する。 D1 :第1レンズ群と第2レンズ群の間隔の変化 D2 :第2レンズ群と第3レンズ群の間隔の変化 Δf :焦点距離の変化 ΔBf:バックフォーカスの変化 ΔSa:輪帯の球面収差の変化 ΔDs:サジタル方向の非点収差の変化 ΔDm:メリディオナル方向の非点収差の変化 。
ンズ群をフォーカシングで移動するときに変化する実間
隔により、収差の変動を見るものである。表1では、フ
ォーカシングレンズ群を仮に0.1mm繰り出すことを
想定したときに変化する諸量の数量であり、補償が可能
であることを示している。
時の3次収差係数を各レンズ群について表示し、表3
は、物体距離0.5mに合焦したときの3次収差係数を
各レンズ群について表示している。これらを見れば分か
るように、収差係数においても基本的な収差に関する収
差変動を補正することが実現し得る。さらに、第2レン
ズ群による内焦方式によって残存する収差が高次収差等
であるときにも、第2レンズ群内を部分系に分割しその
間に可動間隔を設けることで、補償することが可能であ
る。しかも、望ましいのは、残存収差以外の収差への寄
与が少ない場合に極めて有効であることは言うまでもな
い。これについては、実施例で具体的に説明する。
いて具体的に説明する。対象とするレンズ系の基本系は
対称レンズ系であり、具体的には、以下の構成をとる。
すなわち、このフォーカシング方式を適用するレンズ系
は既に述べた通り、開口絞りを含む収斂系の前後に、ほ
ぼコンセントリックに配置された負レンズ群を有するも
のである。そのため、前記のように、広角系で顕著とな
るサジタルコマ収差の補正を容易にすると共に、画角の
関数として羃級数展開される歪曲収差も対称性ゆえに、
比較的に容易に補正し得るものである。
物体から近接撮影まで要求される光学系では、従来の全
系移動によるフォーカシングであれば、中心最良像面と
軸外最良像面の移動速度の比率が異なり、結果として軸
外像面の画質低下に結び付いていた。
以下の構成に基づいたフォーカシング方式により解決し
得ることが明確になった。すなわち、物体側から順に、
負屈折力を有する第1レンズ群と、開口絞りを含み、正
屈折力を有する第2レンズ群と、負屈折力を有する第3
レンズ群との3つの基本レンズ群によって構成し、第2
レンズ群は、開口絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)
と後群(G22)の2つのレンズ群にて構成し、第1レン
ズ群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズを有し、第2レンズ群の前群は、正レンズ
と負レンズを含む接合レンズを少なくとも一組有し、第
2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む接合レ
ンズの少なくとも一組にて構成し、第3レンズ群は、少
なくとも1枚の像面側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズにて構成し、無限遠から有限遠物体へのフォーカシン
グは、全系を物体側に移動するのと同時に、レンズ群間
隔又はレンズ群内の間隔を変えることにより収差変動を
補正するようにして行う。さらに、以下の条件式を満足
するようにする。 0.2<f12/f<16 ・・・(5) −5<e23/f<12 ・・・(6) −3<e’/f<1 ・・・(7) ただし、f12:第1レンズ群と第2レンズ群の前群との
合成焦点距離、 f23:第2レンズ群の後群と第3レンズ群との合成焦点
距離、 f :全系の焦点距離、 e’:第1レンズ群と第2レンズ群の前群からなる系、
及び、第2レンズ群の後群と第3レンズ群からなる系の
主点間隔、 である。
(5)から(7)は何れもレンズ系の近軸構成を規定す
るものである。また、これら条件式は、全系を開口絞り
について物体側と像側とに分割した対称性に重点をおい
て屈折力を規定している。
折力を規定する。下限値0.2を越えるとき、小型化に
は有利となるが、広角レンズ特有のサジタルコマ収差の
発生や球面収差の補正に課題を残すため、望ましくな
い。上限値16を越えるとき、収差補正上から非常に有
利であるが、第1レンズ群が非常に大型化する結果とな
り、望ましくない。
れる後群の屈折力を規定する。下限値−5を越えると
き、全長短縮に有利であるが、像面湾曲収差や倍率色収
差の残存に繋がり、望ましくない。また、上限値12を
越えるとき、収差補正上で有利となるが、広角化時には
バックフォーカスの不足をはじめ、全長の大型化を招
き、望ましくない。
する。この空間は、適切な値をとることが極めて重要で
あることは言うまでもない。すなわち、下限の−3を越
えるときに、開口絞りを配置する実空間がなくなり、実
現性が乏しくなる。上限値1を越えるときに、開口絞り
の物体側に位置する光学系から射出される軸外光束の角
度が大きいので、開口効率を高めるためには開口絞りよ
り後群のレンズ系が大型化してしまうので、望ましくな
い。
る。従来、ここで対象とするレンズ系は、写真レンズと
して使用される場合には、ライカ判から中・大判のいわ
ゆるラージフォーマットカメラにまで幅広く使用されて
いる。したがって、フォーカシング機構と言っても全系
を撮影意図に応じて移動する方式であり、厳密に収差変
動を補償したり抑制すると言った試みは見られない。本
発明では、基本的なフォーカシングは、一般的な全系移
動をとり、収差変動を抑え有限撮影距離においても高い
結像性能を得るため、軸上球面収差の変動をできるだけ
抑え、この変動と軸外の最良像面が同じ方向になるよう
にするものである。具体的には、レンズ群間隔を可動と
して収差変動を補償する。これは基本光学系が同様であ
れば、ある程度レンズ構成が変わっても使用できる。さ
らには、レンズ群間隔のみを可動とするのでなく、レン
ズ群を意図的に部分系に分割して収差変動を補償するこ
とも当然可能である。
の数値例で説明する。実施例6は、開口絞り前後に接合
レンズを有し、また、この前後に1枚の負メニスカスレ
ンズを配置したほぼ対称型のレンズ系であると言うこと
ができる。ここで、3次収差係数を示して、フォーカシ
ングにおける実際の効果を説明する。
時の3次収差係数を各レンズ群について表示し、表5
は、全系移動による物体距離0.5mに合焦したときに
おける3次収差係数である。
mに合焦したときにおける3次収差係数を示す。
における3次収差係数である。この状態では収差補正は
十分になされているのであるが、全系移動により物体距
離で0.5mに焦点合わせするときの変動は、特に軸外
で大きいことが表5に示す収差係数で明らかである。特
にコマ収差係数と歪曲収差係数の収差変動は、許容でき
る範囲を焦点深度内としても、これを越える状況にある
と言える。次に、本方式による効果が表6に示されてい
る。
と第2レンズ群間隔を0.206mm増加し、かつ、第
2レンズ群と第3レンズ群の間隔を0.191mm増加
することにより、0.5mに焦点合わせを行った場合で
ある。これによってコマ収差、歪曲収差係数のフォーカ
シングによる変動が大幅に減少していることが明らかで
ある。これは、上記のレンズ群間隔を可変とすることで
軸上球面収差の変動に大きな影響を与えることなしに、
軸外収差であるコマ収差や歪曲収差の変動を抑えること
ができる間隔を見出すことができたことになる。
系の間隔を可動とすることにより得られる効果について
例をあげて説明する。例えば、後記する実施例10にお
いて、そのレンズ断面図を示す図8に示すように、第1
レンズ群G1を負レンズ2枚と正レンズにて構成してお
り、部分系として物体側から2枚の負レンズによる負成
分と後続する正レンズに分割し、有限遠物体へのフォー
カシング時にフローティングすることを意図する。本実
施例では、第1レンズ群G1内の可動間隔と第1レンズ
群G1及び第2レンズ群G2間の間隔の2箇所が収差変
動の補償に使用されている。
焦時の3次収差係数を各レンズ群について表示し、表8
は、全系移動による物体距離0.5mに合焦したときに
おける3次収差係数である。
きの物体距離0.5mにおける3次収差補正係数であ
る。
収差係数は、全系移動によれば表8のように特にコマ収
差の変動と歪曲収差の変動が大きい。しかしながら、第
1レンズ群及び第2レンズ群の間隔を変化させるフロー
ティングを採用すれば、表9のように安定した性能を得
ることができる。この例では、第1レンズ群内の間隔の
変化量は0.137mmの減少し、第1レンズ群と第2
レンズ群の間隔が0.282mm増加する。
について説明する。実施例1は、焦点距離28.25m
mで、口径比が1:2.85の広角レンズであり、レン
ズ断面図を図1に示す。構成は、第1レンズ群G1は、
物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1枚から構成
し、第2レンズ群G2の前群G21は、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズの
接合レンズとからなり、開口絞りを隔てて、第2レンズ
群G2の後群G22は、両凹レンズ、両凸レンズ及び像面
側に凸面を向けた負メニスカスレンズによる3枚接合レ
ンズとからなる。第3レンズ群G3は、像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズ1枚からなる。非球面は、第
2レンズ群G2の最も物体側の面、第3レンズ群G3を
構成する負メニスカスレンズの凹面に使用されている。
示すように、第2レンズ群G2を移動することにより行
う。フォーカシング時には、レンズ系全長は一定であ
り、いわゆるインナーフォーカシングを実現している。
したときの収差図を図9(a)〜(d)に、レンズ第1
面より0.5mの有限遠物点にフォーカシングしたとき
の収差図を図9(e)〜(h)に示す。これらの収差図
において、(a)、(e)は球面収差、(b)、(f)
は非点収差、(c)、(g)は倍率色収差、(d)、
(h)は歪曲収差を示す。以下同じ。この結果、本フォ
ーカシング方式によって安定した性能を得ることができ
ることが明らかである。
で、口径比が1:2.83の広角レンズであり、仕様は
実施例1に近いが、レンズ系の構成が異なり、第1レン
ズ群G1を2枚構成にし、第2レンズ群G2の後部に正
の単体レンズが配置されている。レンズ断面図を図2に
示す。構成は、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズの2枚から構成し、第2レンズ群G2の前
群G21は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと
両凸レンズの接合レンズからなり、開口絞りを隔てて、
第2レンズ群G2の後群G22は、両凹レンズ両凸レンズ
の接合レンズと、像側の面の曲率が強い両凸レンズから
構成する。また、第3レンズ群G3は、像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズ1枚からなる。非球面は、第
1レンズ群G1の最終面、第3レンズ群G3の前面であ
る凹面に使用されている。
に示す。この実施例でも、第2レンズ群G2を移動する
ことによるインナーフォーカシングによってフォーカシ
ングを実現し、収差変動の極めて小さい光学系を得るこ
とができる。なお、この無限遠から有限遠物点にへのフ
ォーカシングの際、第2レンズ群G2の後群G22の接合
レンズと正レンズの間隔を増加させてフローティングを
行っている。
口径比が1:2.88の広角レンズであり、レンズ構
成、非球面の使用は実施例1と同様であり、図示は省
く。この実施例においては、第1レンズ群G1と第3レ
ンズ群G3が第2レンズ群G2に対して余裕がある配置
をとっている。フォーカシングは第2レンズ群G2の移
動によって行う。この実施例の図9と同様の収差図を図
11に示す。
口径比が1:2.82の広角レンズであり、レンズ構
成、非球面の使用は実施例2と同様であり、図示は省
く。フォーカシングは第2レンズ群G2の移動によって
行う。この実施例の図9と同様の収差図を図12に示
す。
口径比が1:2.82の広角レンズであり、レンズ断面
図を図3に示す。レンズ系の構成は、第2レンズ群G2
が複雑である。構成は、第1レンズ群G1は、物体側に
凸面を向けた負メニスカスレンズ1枚から構成し、第2
レンズ群G2の前群G21は、物体側に凸面を向けた厚肉
の正メニスカスレンズと、両凸レンズと曲率の強い両凹
レンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの3
枚接合レンズとからなり、開口絞りを隔てて、第2レン
ズ群G2の後群G22は、両凹レンズと両凸レンズの接合
レンズと、屈折力の小さい両凹レンズと両凸レンズの接
合レンズとから構成する。また、第3レンズ群G3は、
像面側に凸面を向けた曲率の強い負メニスカスレンズ1
枚からなる。非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカ
スレンズの後面、第2レンズ群G2の前群G21の3枚接
合レンズの最も物体側の面に使用されている。
群G2の移動によって行う。図9と同様の収差図を図1
3に示す。無限遠に合焦した状態では、歪曲収差がほと
んどないが、有限遠物点では、変化が見られる。この点
に関しては、部分フローティング等の方法で解決し得
る。すなわち、第2レンズ群G2内に補正間隔を設ける
等をすることが有効である。
で、口径比が1:2.88の広角レンズであり、レンズ
断面図を図4に示す。図示のように、この実施例は簡単
なレンズ構成である。すなわち、第1レンズ群G1は、
物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1枚から構成
し、第2レンズ群G2の前群G21は、両凸レンズと両凹
レンズの接合レンズからなり、開口絞りを隔てて、第2
レンズ群G2の後群G22は、像側に曲率の強い凹面を向
けた両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる。ま
た、第3レンズ群G3は、像面側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズ1枚からなる。非球面は、第2レンズ群G
2の後群G22の最も像側面に使用されている。
に示す。このレンズ系は、無限遠から有限遠へのフォー
カシングには、全系を繰り出しながら第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2の間隔及び第2レンズ群G2と第3
レンズ群G3の間隔を変化させることでフォーカシング
による収差変動を抑制する。レンズ第1面から物点まで
0.5mの有限物体に合焦する場合のフローティング量
は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2間では+0.
206mm、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間
隔は+0.191mm増加することで、効果が得られ
る。
で、口径比が1:2.85の大口径比を有する広角レン
ズであり、レンズ断面図を図5に示す。構成は、第1レ
ンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズ1枚から構成し、第2レンズ群G2の前群G21は、両
凸レンズと像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズの
接合レンズからなり、開口絞りを隔てて、第2レンズ群
G2の後群G22は、両凹レンズと両凸レンズの接合レン
ズからなる。また、第3レンズ群G3は、像面側に凸面
を向けた負メニスカスレンズ1枚からなる。非球面は、
第1レンズ群G1の物体側面である第1面と、第2レン
ズ群G2の最終面と、第3レンズ群G3の像側面すなわ
ち最終面に使用する。
に示す。このレンズ系は、無限遠から有限遠へのフォー
カシングには、全系を繰り出しながら第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2の間隔及び第2レンズ群G2と第3
レンズ群G3の間隔を変化させることでフォーカシング
による収差変動を抑制する。無限遠からレンズ第1面か
ら物点まで0.5mの有限物体に合焦する場合のフロー
ティング量は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2間
では−0.077mm、第2レンズ群G2と第3レンズ
群G3の間隔は+0.154mm増加するようにした。
で、口径比が1:2.08の大口径比を有する広角レン
ズであり、レンズ断面図を図6に示す。構成は、第1レ
ンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズ1枚から構成し、第2レンズ群G2の前群G21は、両
凸レンズと両凹レンズの接合レンズからなり、開口絞り
を隔てて、第2レンズ群G2の後群G22は、物体側に凸
面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズと像面側に
凸面を向けた負メニスカスレンズによる3枚接合レンズ
からなる。また、第3レンズ群G3は、像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズ1枚からなる。非球面は、第
1レンズ群G1の物体側面である第1面と、第3レンズ
群G3の負メニスカスレンズの凹面に使用している。
に示す。このレンズ系は、無限遠から有限遠へのフォー
カシングには、全系を繰り出しながら第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2の間隔及び第2レンズ群G2と第3
レンズ群G3の間隔を変化させることでフォーカシング
による収差変動を抑制する。無限遠からレンズ第1面か
ら物点まで0.5mの有限物体に合焦する場合のフロー
ティング量は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2間
では+0.282mm、第2レンズ群G2と第3レンズ
群G3の間隔は−0.301mm増加するようにした。
で、口径比が1:2.08の大口径比を有する広角レン
ズであり、レンズ断面図を図7に示す。構成は、第1レ
ンズ群G1は、物体側に凸面を向けた厚肉の負メニスカ
スレンズ1枚から構成し、第2レンズ群G2の前群G21
は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凸
レンズと両凹レンズの接合レンズとからなり、開口絞り
を隔てて、第2レンズ群G2の後群G22は、物体側に凸
面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズと像面側に
凸面を向けた負メニスカスレンズとの3枚接合レンズか
らなる。また、第3レンズ群G3は、像面側に凸面を向
けた負メニスカスレンズ1枚からなる。非球面は、第2
レンズ群G2の最も物体側の凸面、第3レンズ群G3の
凹面に使用している。
に示す。これから、収差変動が極めて小さいことが示さ
れる。このレンズ系は、無限遠から有限遠へのフォーカ
シングには、全系を繰り出しながら第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間隔及び第2レンズ群G2と第3レ
ンズ群G3の間隔を変化させることでフォーカシングに
よる収差変動を抑制する。無限遠からレンズ第1面から
物点まで0.5mの有限物体に合焦する場合のフローテ
ィング量は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2間で
は+1.261mm、第2レンズ群G2と第3レンズ群
G3の間隔は−0.733mm増加するようにした。
で、口径比が1:2.08の大口径比を有する広角レン
ズであり、レンズ断面図を図8に示す。構成は、第1レ
ンズ群G1は、物体側に凸面を向けた2枚の負メニスカ
スレンズと、空気レンズを隔てて物体側に強い曲率を有
する正メニスカスレンズとから構成し、第2レンズ群G
2の前群G21は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズと正メニスカスレンズの接合レンズからなり、開口
絞りを隔てて、第2レンズ群G2の後群G22は、両凹レ
ンズと両凸レンズの接合レンズと、両凸レンズとからな
る。また、第3レンズ群G3は、像面側に凸面を向けた
負メニスカスレンズ1枚からなる。非球面は、第1レン
ズ群G1の第1メニスカスレンズの凹面、第2レンズ群
G2の最も物体側、第3レンズ群G3の負メニスカスレ
ンズの凹面に使用している。
に示す。これから、収差変動が極めて小さいことが示さ
れる。このレンズ系は、無限遠から有限遠へのフォーカ
シングには、全系を繰り出しながら、第1レンズ群G1
中の2枚の負レンズと後続する正レンズとの間を分割
し、その2枚の負レンズと後続する正レンズとの間隔、
及び、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔を変
化させることでフォーカシングによる収差変動を抑制す
る。無限遠からレンズ第1面から物点まで0.5mの有
限物体に合焦する場合のフローティング量は、第1レン
ズ群G1中の2枚の負レンズと後続する正レンズとの間
の間隔ででは−0.137mm、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間隔は+0.282mm増加するよう
にした。
が、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナン
バー、ωは半画角、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半
径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…
は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズの
アッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方
向を正とした光軸とし、yを光軸と直行する方向にとる
と、下記の式にて表される。 x=(y2 /r)/[1+{1−P(y/
r)2 }1/2 ]+A4y4 +A6y6 +A8y8 + A10y10 ただし、rは近軸曲率半径、Pは円錐係数、A4、A6、
A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面
係数である。
。
(7)に関する値、及び、半画角ω(°)、有効半画角
(°)の値を次の表に示す。
ように構成することができる。 〔1〕 物体側から順に、負屈折力を有する第1レンズ
群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する第2レンズ群
と、負屈折力を有する第3レンズ群との3つの基本レン
ズ群によって構成し、前記第2レンズ群は、開口絞りを
挟んで正屈折力の前群(G21)と後群(G22)の2つの
レンズ群にて構成し、前記第1レンズ群は、少なくとも
1枚の物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを有
し、前記第2レンズ群の前群は、正レンズと負レンズを
含む接合レンズを少なくとも一組有し、前記第2レンズ
群の後群は、正レンズと負レンズを含む接合レンズの少
なくとも一組にて構成し、前記第3レンズ群は、少なく
とも1枚の像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズに
て構成し、無限遠から有限遠物体へのフォーカシング
は、光学系全長を変えることなく、前記第1レンズ群と
前記第2レンズ群の間隔が減少し、かつ、前記第2レン
ズ群と前記第3レンズ群の間隔が増加するように、前記
第2レンズ群を基準位置より物体側に移動する内焦方式
によって行うようにしたことを特徴とする広角レンズ。
る第1レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する
第2レンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3
つの基本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群
は、開口絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群
(G22)の2つのレンズ群にて構成し、前記第1レンズ
群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズを有し、前記第2レンズ群の前群は、正レン
ズと負レンズを含む接合レンズを少なくとも一組有し、
前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、前記第3レン
ズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズにて構成し、無限遠から有限遠物体へのフ
ォーカシングは、光学系全長を変えることなく、前記第
1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、かつ、
前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増加する
ように、前記第2レンズ群を基準位置より物体側に移動
する内焦方式によって行うようにし、以下の条件式を満
足することを特徴とする広角レンズ。 0.2<−f1 /f<3 ・・・(1) 0.03<e12/f<1 ・・・(2) 0.2<f21/f22<2 ・・・(3) 0.15<f1 /f3 <2.5 ・・・(4) ただし、f1 :第1レンズ群の焦点距離、 f3 :第3レンズ群の焦点距離、 f :全系の焦点距離、 f21:第2レンズ群の前群(G21)の焦点距離、 f22:第2レンズ群の後群(G22)の焦点距離、 e12:第1レンズ群と第2レンズ群の前群との主点間
隔、 である。
償するために、無限遠から有限遠物体へのフォーカシン
グ時に、前記第2レンズ群を基準位置より物体に移動す
ると共に、前記第2レンズ群を構成する前記前群
(G21)と前記後群(G22)の一部のレンズ間隔を変化
させることを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕記載の広
角レンズ。
る第1レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する
第2レンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3
つの基本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群
は、開口絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群
(G22)の2つのレンズ群にて構成し、前記第1レンズ
群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズを有し、前記第2レンズ群の前群は、正レン
ズと負レンズを含む接合レンズを少なくとも一組有し、
前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、前記第3レン
ズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズにて構成し、無限遠から有限遠物体へのフ
ォーカシングは、全系を物体側に移動するのと同時に、
レンズ群間隔又はレンズ群内の間隔を変えることにより
収差変動を補正するようにして行うことを特徴とする広
角レンズ。
る第1レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する
第2レンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3
つの基本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群
は、開口絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群
(G22)の2つのレンズ群にて構成し、前記第1レンズ
群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズを有し、前記第2レンズ群の前群は、正レン
ズと負レンズを含む接合レンズを少なくとも一組有し、
前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、前記第3レン
ズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズにて構成し、無限遠から有限遠物体へのフ
ォーカシングは、全系を物体側に移動するのと同時に、
レンズ群間隔又はレンズ群内の間隔を変えることにより
収差変動を補正するようにして行うと共に、以下の条件
式を満足することを特徴とする広角レンズ。 0.2<f12/f<16 ・・・(5) −5<e23/f<12 ・・・(6) −3<e’/f<1 ・・・(7) ただし、f12:第1レンズ群と第2レンズ群の前群との
合成焦点距離、 f23:第2レンズ群の後群と第3レンズ群との合成焦点
距離、 f :全系の焦点距離、 e’:第1レンズ群と第2レンズ群の前群からなる系、
及び、第2レンズ群の後群と第3レンズ群からなる系の
主点間隔、 である。
面を向けた負メニスカスレンズと正レンズにて構成し、
無限遠から有限遠物体へのフォーカシングに際して、前
記第1レンズ群を構成するレンズ間隔を変えることによ
って収差変動を補償することを特徴とする上記〔4〕又
は〔5〕記載の広角レンズ。
カシングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ
群の間隔を減少するように移動し、かつ、前記第2レン
ズ群と前記第3レンズ群の間隔を変えることを特徴とす
る上記〔4〕又は〔5〕記載の広角レンズ。
カシングに際して、前記第2レンズ群を構成する間隔を
変えることを特徴とする上記〔8〕記載の広角レンズ。
正、負の3レンズ群からなる対称型の広角レンズにおい
て、基本的に第2レンズ群をフォーカシングレンズ群と
して採用すると、可変レンズ群間隔が相互に収差変動を
抑制することが可能であることを見出し、一方で、従来
からの全系を移動するフォーカシング方法において、そ
のままでは球面収差と非点収差の変化が逆方向となる欠
点を、レンズ群の間隔を変化させ、移動量も制御するこ
とで、収差変動が著しく改善することを実現し得た。こ
れにより、本発明の広角レンズの潜在性能を、有限遠物
体までフォーカシングしても、維持できることが可能と
なった。特に、大口径比化が望まれる現状においては、
効果が大きいと言うことができる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
きの収差図とレンズ第1面より0.5mの有限遠物点に
フォーカシングしたときの収差図を対比して示す収差図
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側から順に、負屈折力を有する第1
レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する第2レ
ンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3つの基
本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群は、開口
絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群(G22)の
2つのレンズ群にて構成し、 前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズを有し、 前記第2レンズ群の前群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズを少なくとも一組有し、 前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、 前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズにて構成し、 無限遠から有限遠物体へのフォーカシングは、光学系全
長を変えることなく、前記第1レンズ群と前記第2レン
ズ群の間隔が減少し、かつ、前記第2レンズ群と前記第
3レンズ群の間隔が増加するように、前記第2レンズ群
を基準位置より物体側に移動する内焦方式によって行う
ようにしたことを特徴とする広角レンズ。 - 【請求項2】 物体側から順に、負屈折力を有する第1
レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する第2レ
ンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3つの基
本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群は、開口
絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群(G22)の
2つのレンズ群にて構成し、 前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズを有し、 前記第2レンズ群の前群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズを少なくとも一組有し、 前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、 前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズにて構成し、 無限遠から有限遠物体へのフォーカシングは、光学系全
長を変えることなく、前記第1レンズ群と前記第2レン
ズ群の間隔が減少し、かつ、前記第2レンズ群と前記第
3レンズ群の間隔が増加するように、前記第2レンズ群
を基準位置より物体側に移動する内焦方式によって行う
ようにし、 以下の条件式を満足することを特徴とする広角レンズ。 0.2<−f1 /f<3 ・・・(1) 0.03<e12/f<1 ・・・(2) 0.2<f21/f22<2 ・・・(3) 0.15<f1 /f3 <2.5 ・・・(4) ただし、f1 :第1レンズ群の焦点距離、 f3 :第3レンズ群の焦点距離、 f :全系の焦点距離、 f21:第2レンズ群の前群(G21)の焦点距離、 f22:第2レンズ群の後群(G22)の焦点距離、 e12:第1レンズ群と第2レンズ群の前群との主点間
隔、 である。 - 【請求項3】 物体側から順に、負屈折力を有する第1
レンズ群と、開口絞りを含み、正屈折力を有する第2レ
ンズ群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3つの基
本レンズ群によって構成し、前記第2レンズ群は、開口
絞りを挟んで正屈折力の前群(G21)と後群(G22)の
2つのレンズ群にて構成し、 前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズを有し、 前記第2レンズ群の前群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズを少なくとも一組有し、 前記第2レンズ群の後群は、正レンズと負レンズを含む
接合レンズの少なくとも一組にて構成し、 前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の像面側に凸面を
向けた負メニスカスレンズにて構成し、 無限遠から有限遠物体へのフォーカシングは、全系を物
体側に移動するのと同時に、レンズ群間隔又はレンズ群
内の間隔を変えることにより収差変動を補正するように
して行うことを特徴とする広角レンズ。
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