JPH0784180A - 水中用魚眼レンズ - Google Patents

水中用魚眼レンズ

Info

Publication number
JPH0784180A
JPH0784180A JP5249682A JP24968293A JPH0784180A JP H0784180 A JPH0784180 A JP H0784180A JP 5249682 A JP5249682 A JP 5249682A JP 24968293 A JP24968293 A JP 24968293A JP H0784180 A JPH0784180 A JP H0784180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
refractive power
underwater
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5249682A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohisa Mori
元壽 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP5249682A priority Critical patent/JPH0784180A/ja
Priority to US08/302,476 priority patent/US5579169A/en
Publication of JPH0784180A publication Critical patent/JPH0784180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/04Reversed telephoto objectives
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/16Housings; Caps; Mountings; Supports, e.g. with counterweight
    • G02B23/22Underwater equipment

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中において撮影画角180 前後を確保で
き、しかもこの画角で無限遠から至近距離まで収差の少
ない良好な結像性能を有する水中用魚眼レンズを提供す
ること。 【構成】 物体側より順に、負の屈折力を有する物体側
に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズ群と、負の
屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の
第2レンズ群と、負の屈折力を有する物体側に凸面を向
けたメニスカス形状の第3レンズ群と、正の屈折力を有
する第4レンズ群とにより前群を構成し、正の屈折力を
有する貼り合わせレンズからなる第5レンズ群と、正の
屈折力を有する貼り合わせレンズからなる第6レンズ群
とにより後群を構成し、前記第1レンズ群から前記第3
レンズ群までの合成の焦点距離をfi、レンズ系全体の
水中での焦点距離をFとしたときに、0.75<|fi
|/F<0.85の条件式を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中用魚眼レンズに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水中において180 前後の広画
角を必要とする撮影に際しては、陸上用のカメラと魚眼
レンズを使用し、これらを半球形状の水中用ハウジング
に収納して撮影を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水中において
陸上用魚眼レンズを装着したカメラを水中用ハウジング
に収納して使用すると、半球形状の水中用ハウジングの
内外境界面で非点収差等の諸収差が発生するため魚眼レ
ンズの結像性能は大きく低下していた。
【0004】また、水中用ハウジング内で陸上用レンズ
と同じレンズ構成の魚眼レンズをカメラに装着した状態
で水中撮影を行うと、物体側の媒質が空気から水になっ
て物体側の屈折率が像側より大きくなるため、空気に対
する水の屈折率の比(約1.33倍)に応じてレンズの
焦点距離が伸び、陸上使用時の仕様に比べ、水中での撮
影画角の縮小が起きるので、ワイドな画像撮影が行え
ず、魚眼レンズのもつ広画角という特徴が大きく損なわ
れていた。
【0005】一方、水中用ハウジングを用いて陸上用の
レンズを水中で使用するために生ずる種々の光学性能の
低下のみならず、カメラ本体を水中用ハウジングで密閉
するために生じる操作性の低下などの諸問題を解消する
ために、カメラ自体に防水機能をもたせた水中専用の一
眼レフカメラが開発され、これに伴い、係る水中専用一
眼レフカメラに装着し得る防水機能をもった水中用魚眼
レンズが要望されている。
【0006】本発明は、水中用ハウジングを用いること
なく、水中での撮影に適合した水中用一眼レフカメラに
装着可能な防水機能と優れた光学性能をもつ水中用魚眼
レンズを提供しようとするものであり、特に水中におい
て撮影画角180 前後を確保でき、しかもこの画角
で、無限遠から至近距離まで収差の少ない良好な結像性
能を有する水中用魚眼レンズを提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明に係る水中用魚眼レンズの基本的なレンズ構
成は、物体側より順に、負の屈折力を有する物体側に凸
面を向けたメニスカス形状の第1レンズ群と、負の屈折
力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2
レンズ群と、負の屈折力を有する物体側に凸面を向けた
メニスカス形状の第3レンズ群と、正の屈折力を有する
第4レンズ群とにより前群を構成し、正の屈折力を有す
る貼り合わせレンズからなる第5レンズ群と、正の屈折
力を有する貼り合わせレンズからなる第6レンズ群とに
より後群を構成したものである。
【0008】そして、このような構成において前記第1
レンズ群から前記第3レンズ群までの合成の焦点距離を
i 、レンズ系全体の水中での焦点距離をFとしたとき
に、下記条件式(1)を満足するものである。 0.75<|fi |/F<0.85 ・・・(1)
【0009】
【作用】本発明の水中用魚眼レンズにおいて、最も物体
側に配置され、水と接する第1レンズ群は、後述のよう
に好ましくは略同心円状のメニスカス形状で物体側に凸
面を向け、水中において180 前後の広画角の光束を
集光することができるように負の屈折力を持たせてい
る。この場合、第1レンズ群に略同心円状で厚みを持た
せることにより、防水耐圧の機能を高めることが可能で
ある。
【0010】第2レンズ群、第3レンズ群は、球面収差
と周辺光束の非点収差の発生を抑制するために、物体側
に凸面を向けたメニスカス形状とし、一眼レフカメラに
装着した場合のクイックリタ−ンミラ−の介在による比
較的長いバックフォ−カスを確保するために充分な程度
の負の屈折力を持っている。これらの第2と第3のレン
ズ群により、第1レンズ群で取り込んだ広画角の光束の
諸収差を修正する。
【0011】第1レンズ群から第3レンズ群までをこの
ような構成にすることにより、合成の負の屈折力を強く
し、これにより、広画角域の光束を取り込みつつ、近軸
光束には強い発散作用を与え、その発散光束を正の屈折
力を有する後群で徐々に収束させることにより、焦点距
離の3倍程度の長いバックフォ−カスを確保し、水中一
眼レフカメラ用の魚眼レンズとして適合させる。
【0012】前記条件式(1)は、水中でも魚眼レンズ
として広画角の光束を結像させ、水中で短い焦点距離を
保持するために、第1レンズ群から第3レンズ群までが
負レンズとして保有すべきパワ−を規定するものであ
る。前記条件式(1)の下限を下回ると、第1レンズ群
から第3レンズ群がもつ合成の負の屈折力が不足し、近
軸光束の発散が不十分となって、焦点距離の3倍程度の
バックフォ−カスを得ることができなくなり、また、広
画角の光束を充分に収束させることができなくなるの
で、画角が狭まり、魚眼レンズとして必要な180 前
後の撮影画角を得ることができなくなる。
【0013】また、前記条件式(1)の上限を上回る
と、第1レンズ群から第3レンズ群までの負の屈折力が
強くなるので、バックフォ−カスが長くなると共に、9
0 以上の広画角の光束を収束できるようになるが、第
1レンズ群から第3レンズ群の強過ぎる負の屈折力によ
り生ずる球面収差と周辺光束の倍率色収差が後群で補正
困難になり、このために、後群の正の屈折力を有するレ
ンズ群の構成を複雑にすると、魚眼レンズの大型化と周
辺光量の低下を招く結果となる。
【0014】このように、本発明は、条件式(1)を満
足することにより、一眼レフカメラ用の魚眼レンズとし
て必要な焦点距離の3倍程度のバックフォ−カスを確保
し、水中において180 前後の画角を保持すると共
に、後群の正レンズ群の構成を極力単純化して諸収差を
抑制した良好な結像性能を有する水中用魚眼レンズを実
現したものである。
【0015】第3レンズ群の像側に設けられる第4レン
ズ群には、正の屈折力を持たせている。第1レンズ群か
ら第3レンズ群の負の屈折力に対して、第4レンズ群の
正の屈折力により、ペッツバ−ル和を補正して、非点収
差と像面歪曲を補正する。また、本発明では、第4レン
ズ群の像側に絞りを置き、第1レンズ群から第4レンズ
群までを前群としている。
【0016】前記絞りの像側に後群として順に配置され
る第5レンズ群と第6レンズ群には、各々正の屈折力を
持たせている。第5レンズ群と第6レンズ群はそれぞれ
貼り合わせレンズからなる。
【0017】このような正レンズと負レンズからなる貼
り合わせレンズを用いる場合、負の屈折力を有する第1
レンズ群から第3レンズ群によって生じる負のペッツバ
−ル和を補正するために、負レンズの屈折率は正レンズ
の屈折率より大きくするのが良い。また、第1レンズ群
から第3レンズ群による負の屈折力により発生する倍率
色収差を補正するために、正レンズのアッベ数は負レン
ズよりも大きくするのが良い。
【0018】尚、本発明において、第1レンズ群のメニ
スカス形状を、物体側の曲率と像側の曲率がほぼ同じ曲
率中心をもつ半球形状(同心円状という。)にすること
は好ましいことである。このようにすると、第1レンズ
群の入射面が、広画角の光束を含む各入射光束に対して
ほぼ垂直になるので、入射面で発生する入射角に起因す
る諸収差を小さくすることができる。また、メニスカス
形状を略同心円状にすることにより、水圧によって作用
する力が、レンズの厚さ方向に均一に分散するので、防
水窓としての耐圧性能を高めることができる。
【0019】但し、180 前後の広画角の全域につい
ての入射光束に対し、第1レンズ群の入射面が垂直にな
るような略同心円状のレンズ面の加工は現実には困難で
ある。また、第1レンズ群は、収差補正以外にも防水性
および耐圧性の機能も備えるため、レンズ厚を厚くする
必要がある。従って、第1レンズ群で発生する負の像面
歪曲を小さくするために、レンズ面の曲率半径をあまり
大きくしすぎると、レンズ系全体の容積の増大を招き、
水中使用に不適な大型レンズとなってしまうので、望ま
しくない。
【0020】このような諸事情を考慮した上で、実用性
および実現性のある有利な態様としては、前述の本発明
の構成に加えて、第1レンズ群の形状因子をq、第1レ
ンズ群の屈折率をn1 とすると下記条件式(2)および
(3)を同時に満たすことが望ましい。 −6.5<q<−4.5 ・・・(2) n1 <1.6 ・・・(3)
【0021】条件式(2)は第1レンズ群の形状を制限
するものであり、ここで形状因子qは第1レンズ群の物
体側レンズ面の曲率半径r1 と、像側レンズ面の曲率半
径r2 とによって、q=(r2 +r1 )/(r2 −r
1 )で表される。この条件式(2)の下限を下回ると、
第1レンズ群のメニスカス形状が前記同心円状から離
れ、広画角域で収差が大きく発生して、第2レンズ群以
降でそれらの補正が難しくなる。
【0022】また、上記条件式(2)の上限を上回る
と、第1レンズ群のメニスカス形状は同心円状に近づき
収差発生量を小さくできるが、レンズの製造、加工等が
難しくなり実現性に乏しくなる。また、第1レンズ群の
曲率半径が大きくなり、前述のように実用性が乏しくな
る。
【0023】さらに、上記条件式(3)の上限を上回る
と、第1レンズ群と水との屈折率差が大きくなり、第1
レンズ群が理想球面形でない場合に広画角域で水との境
界面で発生する収差が大きくなり、第2レンズ群以降で
収差を補正することが困難になる。
【0024】また、本発明において、レンズ系全体とし
ての結像性能を高めるには、第1レンズ群の焦点距離を
1 、第2レンズ群の焦点距離をf2 としたときに、下
記条件式(4)を満たすことが望ましい。 0.25<f2 /f1 <0.45 ・・・(4)
【0025】上記条件式(4)の下限を下回ると、第1
レンズ群で発生する像面歪曲は小さくなるが、第1レン
ズ群の径が大きくなりレンズ容積の増大を招き、実用性
が乏しくなる。また、条件式(4)の上限を上回ると、
第1レンズ群の径は小さくできるが、負の像面歪曲が大
量に発生してしまうことになり、補正が困難となる。
【0026】さらに本発明において、レンズ系全体とし
ての結像性能を高めるには、第4レンズ群を正レンズと
負レンズの貼り合わせレンズで構成することは望ましい
ことである。この場合、負レンズの屈折率を正レンズの
屈折率より大きくすれば、ペッツバ−ル和を正に補正す
ることができる。この場合、正レンズの屈折率をn41
負レンズの屈折率をn42とすると下記条件式(5)を満
たすことが望ましい。 n42−n41>0.15 ・・・(5)
【0027】さらに、この負レンズの最も絞り側の面
は、物体側に凹面を向けた形状にすることが望ましい。
これにより、負の屈折力を有する第1レンズ群から第3
レンズ群で生じた広画角域での内コマ収差を補正するこ
とができる。
【0028】本発明に係る水中用魚眼レンズでは、合焦
方法を幾つか選択することが可能である。例えば、、レ
ンズ系全体を物体側に繰り出す方式、或いは、第1レン
ズ群を固定して全長を一定に保ちつつ、残りのレンズ群
を一体に物体側へ移動する合焦方式のいずれも採用可能
である。この場合、合焦方式に適合した防水機構を採用
すればよい。
【0029】また、絞り近傍で正の屈折力を有する第4
レンズ群、第5レンズ群、第6レンズ群を単独もしくは
複数組み合わせて合焦群とし、物体方向へ移動させるこ
とにより合焦することもでき、この場合は、防水機構と
して鏡筒を二重構造にする必要がある。
【0030】また、本発明において、幾つかのレンズ群
のレンズ面に非球面を導入することは有益である。特
に、第1レンズ群から第3レンズ群の像側のレンズ面を
非球面にすることにより、広画角域でのコマ収差、歪曲
収差の補正を有利に行うことができる。
【0031】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例に係る水中用魚
眼レンズの概略構成を示す説明図である。この実施例に
係る水中用魚眼レンズでは、物体側より順に、負の屈折
力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1
レンズ群G1 と、負の屈折力を有する物体側に凸面を向
けたメニスカス形状の第2レンズ群G2 と、負の屈折力
を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レ
ンズ群G3 と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4
により前群を構成し、正の屈折力を有する貼り合わせレ
ンズからなる第5レンズ群G5 と、正の屈折力を有する
貼り合わせレンズからなる第6レンズ群G6 とにより後
群を構成してある。また第4レンズ群G4 と第5レンズ
群G5 との間に、絞りSPが配置されている。
【0032】第1実施例では、第1レンズ群G1 のメニ
スカス形状を同心円状に近づけ、物体からの光束がレン
ズの有効画角の全ての範囲で入射面になるべく垂直に入
射するようにしている。第2レンズ群G2 と第3レンズ
群G3 は負の屈折力を有し、物体側に凸面を向けたメニ
スカス単レンズである。第4レンズ群G4 は正の屈折力
を有し、物体側に正の屈折力を有する両凸レンズG
41と、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有するメニス
カスレンズG42を貼り合わせたものからなる。
【0033】第5レンズ群G5 は、正の屈折力を有する
貼り合わせレンズからなり、物体側に負の屈折力を有す
るメニスカスレンズG51を、像側には正の屈折力を有す
る両凸レンズG52を配置し、貼り合わせ面は物体側に凸
面を向けたものとなっている。
【0034】第6レンズ群G6 も正の屈折力を有する貼
り合わせレンズであるが、第5レンズ群G5 とは逆に、
物体側に正の屈折力を有する両凸レンズG61、像側に負
の屈折力を有するメニスカスレンズG61を配置し、貼り
合わせ面は物体側に凹面を向けたものとなっている。
【0035】第7レンズ群G7 は平行平板からなるもの
であり、省略することもできるが、フィルタ−や防水窓
として利用することもできる。第1レンズ群G1 から第
3レンズ群G3 では、180 前後の撮影画角で入射し
た物体光から、水中物体の虚像を少ない収差で形成し、
第4レンズ群G4 から第6レンズ群G6 により長いバッ
クフォ−カスを保ちつつ、像面に物体像を形成してい
る。
【0036】表1に、第1実施例に係る水中用魚眼レン
ズの設計値における諸元を示す。ただし、Ri は図1に
示した各レンズ面、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との光軸上の面間
隔、ni はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との間の媒質
のd線(λ=587.6nm)における屈折率、νi
レンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との間の媒質のアッベ数
である。Fは全系の焦点距離、FNOはFナンバ−、ωは
半画角、2ωは全画角、Bfはバックフォ−カスを示して
いる。
【0037】
【表1】
【0038】また、第1実施例に係る水中用魚眼レンズ
における条件対応値は、それぞれ以下のようになり、各
条件を満足している。 式(1) |fi /F|= 0.83 式(2) q =−6.33 式(3) n1 = 1.52 式(4) f1 /f2 = 0.30 式(5) n42−n41= 0.20
【0039】また、図2は、本発明の第1実施例に係る
水中用魚眼レンズの無限遠焦点状態での諸収差の状態を
示す収差図である。ただし、FNOはFナンバ−、ωは半
画角を示している。Gはg線に対する各収差曲線、Dは
d線に対する各収差曲線、非点収差図において、実線は
サジタル像面、点線はメリジオナル像面である。第1実
施例に係る水中用魚眼レンズの諸収差は、図2に示すよ
うに良好に補正されており、画角の広い良好な結像性能
を有する水中用魚眼レンズとなっている。
【0040】図3は、本発明の第2実施例に係る水中用
魚眼レンズの概略構成を示す説明図である。図3に示す
第2実施例の主要なレンズ構成は、図1に示す第1実施
例のレンズ構成とほぼ同様である。
【0041】第2実施例では、第1レンズ群G1 の材質
をプラスチックにして水中での画角を180 になるよ
うにしている。第1実施例に比べ、第1レンズ群G1
屈折力が小さくなるため、第1レンズ群G1 の有効径は
第1実施例より大きくなっているが、より広画角の光束
を入射することができる。
【0042】表2に、第2実施例に係る水中用魚眼レン
ズの設計値における諸元を示す。ただし、Ri は図3に
示した各レンズ面、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との光軸上の面間
隔、ni はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との間の媒質
のd線(λ=587.6nm)における屈折率、νi
レンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との間の媒質のアッベ数
である。Fは全系の焦点距離、FNOはFナンバ−、ωは
半画角、2ωは全画角、Bfはバックフォ−カスを示して
いる。
【0043】
【表2】
【0044】また、第2実施例に係る水中用魚眼レンズ
における条件対応値は、それぞれ以下のようになり、各
条件を満足している。 式(1) |fi /F|= 0.81 式(2) q =−5.36 式(3) n1 = 1.49 式(4) f1 /f2 = 0.25 式(5) n42−n41= 0.20
【0045】また、図4は、本発明の第2実施例に係る
水中用魚眼レンズの無限遠焦点状態での諸収差の状態を
示す収差図である。ただし、FNOはFナンバ−、ωは半
画角を示している。Gはg線に対する各収差曲線、Dは
d線に対する各収差曲線、非点収差図において、実線は
サジタル像面、点線はメリジオナル像面である。第2実
施例に係る水中用魚眼レンズの諸収差は、図4に示すよ
うに良好に補正されており、画角の広い良好な結像性能
を有する水中用魚眼レンズとなっている。
【0046】図5は、本発明の第3実施例に係る水中用
魚眼レンズの概略構成を示す説明図である。図5に示す
第3実施例の主要なレンズ構成は、図1に示す第1実施
例のレンズ構成とほぼ同様である。
【0047】第3実施例は、第2実施例とは逆に、第1
レンズ群G1 の負の屈折力を大きくしたものである。こ
れは、第1レンズ群G1 の屈折力を大きくすると第1レ
ンズ群G1 のレンズ径を小さくできる利点がある。但
し、さきに述べたように、第1レンズ群G1 と第7レン
ズ群G7 を固定して、第2レンズ群G2 から第6レンズ
群G6 を一体移動による合焦方式を採用する際に、合焦
群が第1レンズ群G1 と接近するため、第1レンズ群G
1 のレンズ径を極端に小さくすることは望ましくない。
【0048】表3に、第3実施例に係る水中用魚眼レン
ズの設計値における諸元を示す。ただし、Ri は図5に
示した各レンズ面、ri はレンズ面Ri の曲率半径、d
i はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との光軸上の面間
隔、ni はレンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との間の媒質
のd線(λ=587.6nm)における屈折率、νi
レンズ面Ri とレンズ面Ri+1 との間の媒質のアッベ数
である。Fは全系の焦点距離、FNOはFナンバ−、ωは
半画角、2ωは全画角、Bfはバックフォ−カスを示して
いる。
【0049】
【表3】
【0050】また、第3実施例に係る水中用魚眼レンズ
における条件対応値は、それぞれ以下のようになり、各
条件を満足している。 式(1) |fi /F|= 0.82 式(2) q =−4.50 式(3) n1 = 1.52 式(4) f1 /f2 = 0.43 式(5) n42−n41= 0.20
【0051】また、図6は、本発明の第3実施例に係る
水中用魚眼レンズの無限遠焦点状態での諸収差の状態を
示す収差図である。ただし、FNOはFナンバ−、ωは半
画角を示している。Gはg線に対する各収差曲線、Dは
d線に対する各収差曲線、非点収差図において、実線は
サジタル像面、点線はメリジオナル像面である。第3実
施例に係る水中用魚眼レンズの諸収差は、図6に示すよ
うに良好に補正されており、画角の広い良好な結像性能
を有する水中用魚眼レンズとなっている。
【0052】尚、第1実施例から第3実施例は、いずれ
も全体繰り出し方式と、第1レンズ群G1 と第7レンズ
群G7 を固定して、第2レンズ群G2 から第6レンズ群
6を一体に物体側に繰り出すことによる合焦方式が採
用可能である。
【0053】第1レンズ群G1 と第7レンズ群G7 を固
定して合焦する方式は、防水機構を簡素化できる点で有
利である。また、第7レンズ群G7 をフィルタ−として
用いることもできる。
【0054】いずれの実施例の収差図も、射影方式は等
立体角射影であり、水中画角が180 前後で、Fナン
バ−が2.8程度を有し、焦点距離の3倍以上のバック
フォ−カスを有しつつ、優れた結像性能を有しているこ
とが明らかである。
【0055】第1実施例から第3実施例は物体側の媒質
を水とし、水に対して収差補正を実施しているが、水に
限らずアルコ−ル等の場合でも本発明は有効である。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、第1レン
ズ群から前記第3レンズ群までの合成の焦点距離をf
i 、レンズ系全体の水中での焦点距離をFとしたとき
に、前記条件式(1)を満足するものであるため、水中
において撮影画角180 前後を有することができ、無
限遠から至近距離まで収差の少ない良好な結像性能を有
する水中用魚眼レンズを提供することができるという効
果がある。
【0057】また、本発明は、水中カメラのレンズとし
て直接水中で使用できるので、水中用ハウジングを用い
る必要がなく、従来のような水中用ハウジングの内外境
界面で発生する非点収差等の諸収差を考慮しなくてよい
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る水中用魚眼レンズの概略構成
を示す説明図である。
【図2】第1実施例に係る水中用魚眼レンズの無限遠焦
点状態での諸収差の状態を示す収差図である。
【図3】第2実施例に係る水中用魚眼レンズの概略構成
を示す説明図である。
【図4】第2実施例に係る水中用魚眼レンズの無限遠焦
点状態での諸収差の状態を示す収差図である。
【図5】第3実施例に係る水中用魚眼レンズの概略構成
を示す説明図である。
【図6】第3実施例に係る水中用魚眼レンズの無限遠焦
点状態での諸収差の状態を示す収差図である。
【符号の説明】
1 ・・・第1レンズ群 G2 ・・・第2レンズ群 G3 ・・・第3レンズ群 G4 ・・・第4レンズ群 G5 ・・・第5レンズ群 G6 ・・・第6レンズ群 G7 ・・・第7レンズ群 SP・・・絞り

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、負の屈折力を有する物
    体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形
    状の第2レンズ群と、負の屈折力を有する物体側に凸面
    を向けたメニスカス形状の第3レンズ群と、正の屈折力
    を有する第4レンズ群とにより前群を構成し、正の屈折
    力を有する貼り合わせレンズからなる第5レンズ群と、
    正の屈折力を有する貼り合わせレンズからなる第6レン
    ズ群とにより後群を構成し、 前記第1レンズ群から前記第3レンズ群までの合成の焦
    点距離をfi、レンズ系全体の水中での焦点距離をFと
    したときに、下記条件式(1)を満たすことを特徴とす
    る水中用魚眼レンズ。 0.75<|fi |/F<0.85 ・・・(1)
JP5249682A 1993-09-13 1993-09-13 水中用魚眼レンズ Pending JPH0784180A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5249682A JPH0784180A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 水中用魚眼レンズ
US08/302,476 US5579169A (en) 1993-09-13 1994-09-12 Underwater wide angle lens

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5249682A JPH0784180A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 水中用魚眼レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0784180A true JPH0784180A (ja) 1995-03-31

Family

ID=17196639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5249682A Pending JPH0784180A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 水中用魚眼レンズ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5579169A (ja)
JP (1) JPH0784180A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6821705B2 (en) 2001-04-27 2004-11-23 Jsr Corporation Radiation-sensitive resin composition
US7173776B2 (en) 2004-06-30 2007-02-06 Pentax Corporation Fisheye lens system
JP2010060692A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fujinon Corp 撮像光学系および撮像装置
WO2014208373A1 (ja) * 2013-06-26 2014-12-31 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡対物光学系
CN106597647A (zh) * 2015-10-14 2017-04-26 佳能株式会社 光学系统和包括该光学系统的摄像装置
JP2017102173A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社リコー 結像レンズ、カメラおよび検査装置
CN108732720A (zh) * 2018-04-16 2018-11-02 上海大学 一种可应用于摄影的大相对孔径鱼眼镜头
JP2019159187A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 株式会社ニコン 光学系、光学機器及び光学系の製造方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4951278B2 (ja) * 2005-08-30 2012-06-13 ペンタックスリコーイメージング株式会社 魚眼レンズ系及び魚眼ズームレンズ系
JP4866630B2 (ja) * 2006-03-02 2012-02-01 アルプス電気株式会社 光学装置
JP5582706B2 (ja) * 2009-02-17 2014-09-03 キヤノン株式会社 光学系及びそれを有する撮像装置
JP2010243711A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Ricoh Co Ltd 広角レンズ及び撮像装置
US20110216157A1 (en) * 2010-03-05 2011-09-08 Tessera Technologies Ireland Limited Object Detection and Rendering for Wide Field of View (WFOV) Image Acquisition Systems
JP5944912B2 (ja) * 2010-10-28 2016-07-05 エンドチョイス イノベーション センター リミテッド マルチセンサ内視鏡のための光学系
US8947501B2 (en) 2011-03-31 2015-02-03 Fotonation Limited Scene enhancements in off-center peripheral regions for nonlinear lens geometries
US8723959B2 (en) 2011-03-31 2014-05-13 DigitalOptics Corporation Europe Limited Face and other object tracking in off-center peripheral regions for nonlinear lens geometries
US8982180B2 (en) * 2011-03-31 2015-03-17 Fotonation Limited Face and other object detection and tracking in off-center peripheral regions for nonlinear lens geometries
WO2015190783A1 (ko) * 2014-06-09 2015-12-17 주식회사 소모비전 광각 렌즈
WO2016015197A1 (zh) * 2014-07-28 2016-02-04 深圳市大族激光科技股份有限公司 摄影物镜和摄影器材
CN106094171B (zh) * 2016-08-08 2018-07-10 上海大学 一种超大视场及大相对孔径的鱼眼镜头
DE102018218273A1 (de) * 2018-10-25 2020-04-30 Carl Zeiss Jena Gmbh Optisches System für ein Unterwasserobjektiv

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2147776C3 (de) * 1970-09-30 1974-07-11 Nippon Kogaku K.K., Tokio Weitwinkel-(Fischaugen-)Objektiv
JPS594686B2 (ja) * 1975-12-04 1984-01-31 キヤノン株式会社 カヘンシヨウテンキヨリレンズ
JPS585707A (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 Nippon Kogaku Kk <Nikon> 広角ズ−ムレンズ
JP3074026B2 (ja) * 1991-03-04 2000-08-07 キヤノン株式会社 超広角型のズームレンズ

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6821705B2 (en) 2001-04-27 2004-11-23 Jsr Corporation Radiation-sensitive resin composition
US7173776B2 (en) 2004-06-30 2007-02-06 Pentax Corporation Fisheye lens system
JP2010060692A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fujinon Corp 撮像光学系および撮像装置
WO2014208373A1 (ja) * 2013-06-26 2014-12-31 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡対物光学系
JP5753326B2 (ja) * 2013-06-26 2015-07-22 オリンパス株式会社 内視鏡対物光学系
US9622652B2 (en) 2013-06-26 2017-04-18 Olympus Corporation Endoscope objective optical system
CN106597647A (zh) * 2015-10-14 2017-04-26 佳能株式会社 光学系统和包括该光学系统的摄像装置
US10649184B2 (en) 2015-10-14 2020-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Optical system and image pickup apparatus including the same
JP2017102173A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社リコー 結像レンズ、カメラおよび検査装置
JP2019159187A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 株式会社ニコン 光学系、光学機器及び光学系の製造方法
CN108732720A (zh) * 2018-04-16 2018-11-02 上海大学 一种可应用于摄影的大相对孔径鱼眼镜头
CN108732720B (zh) * 2018-04-16 2021-01-12 上海大学 一种可应用于摄影的大相对孔径鱼眼镜头

Also Published As

Publication number Publication date
US5579169A (en) 1996-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3363571B2 (ja) リヤフォーカス式のズームレンズと撮像系
JP3822268B2 (ja) ズームレンズ
JPH0784180A (ja) 水中用魚眼レンズ
JP2682053B2 (ja) 小型のズームレンズ
JP2000009997A (ja) ズームレンズ
JPH05157965A (ja) 広角レンズ
JP3302072B2 (ja) 高性能撮影レンズ
JP3652179B2 (ja) ズームレンズ
JPH11223772A (ja) ズームレンズ
JPH06300965A (ja) 広角レンズ
JPH0642017B2 (ja) コンパクトなズ−ムレンズ
JP3295027B2 (ja) レトロフォーカス型大口径比広角レンズ
JP2000028919A (ja) 中望遠レンズ
JP2572237B2 (ja) バックフォーカスの長い広角レンズ
JP3234618B2 (ja) 大口径中望遠レンズ
JP3518886B2 (ja) 高性能な広角レンズ
JP3203566B2 (ja) 広角レンズ
JP3346623B2 (ja) 高性能な撮影レンズ
JPH09133859A (ja) 撮影レンズ
JP3744042B2 (ja) ズームレンズ
JPH07333494A (ja) 写真撮影用レンズ
JP4360086B2 (ja) ズームレンズ
JP3038974B2 (ja) 小型広角レンズ
JPH073503B2 (ja) バツクフオ−カスの長い広角レンズ
JP2000019391A (ja) 撮影レンズ