JP2001154093A - 小型高変倍広角ズームレンズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高変倍で、小型で、レンズ枚数が少なく６
５°を超える広画角のワイド端から望遠端までの全域で
性能を良好にする。 【解決手段】 正の第１群と、負の第２群と、正の第
３群と正の第４群とよりなり、ワイド端からテレ端への
変倍において第１群が物体側へ移動し、第２群が第１群
との間隔が狭くなるように移動し、第４群が第３群との
間隔がワイド端よりテレ端の方が狭くなるように移動
し、絞りが第２群よりも像側で第４群よりも物体側へ移
動し、第４群が正の前群と負の後群よりなり次の条件を
満足するようにした。 （１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．０ （２） ０．０７＜｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＜０．１６ （３） ０．１＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は小型で変倍比が高い
広角ズームレンズに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ズームレンズで、高変倍で小型化が可能
なレンズ系は、物体側より順に、正の第１群と、負の第
２群と、正の第３群と、正の第４群とにて構成し、各群
を移動させて変倍を行なうズームレンズが有効である。

【０００３】このような構成の従来例として、特開昭５
７−１６８２０９号の第１〜第６実施例のレンズ系、特
開昭６３−６６５２２号第１〜第４実施例のレンズ系、
特開昭６３−２９４５０６号の第１〜第１１実施例のレ
ンズ系、特開平１−２２９２１７号の第１〜第３実施例
のレンズ系、特開平２−１５３３１１号の第１〜第３実
施例、特開平９−１０１４５９号の第１〜第４実施例の
レンズ系、特開平９−１０１４５８号の第１実施例のレ
ンズ系、特開平６−７５１６７号の第２、第４実施例の
レンズ系、特開平８−２２０４３９号の第１、第２、第
４実施例のレンズ系、特開平８−２４８３１９号の第
１、第２実施例のレンズ系がある。

【０００４】上記の従来のズームレンズは、レンズ枚数
が１２〜１３枚程度と少ないが変倍比が４．５に達せ
ず、変倍比があまり高くない。

【０００５】また、他の従来例として特開平８−２４８
３１９号の第３〜第６の実施例は、レンズ枚数が１２〜
１３枚程で変倍比が４．５を超える高変倍比であるが、
ワイド端からテレ端への変倍の際の球面収差の変動や非
点収差の変動が大である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、正の第１群
と負の第２群と正の第３群と正の第４群とよりなり、変
倍比が４．５を超える高変倍でありながら小型でレンズ
枚数が少なく、画角が６５°を超えるワイド端からテレ
端までの変倍域全域で性能が良好なズームレンズを提供
するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のズームレンズの
第１の構成は、物体側より順に、正の第１群と負の第２
群と正の第３群と正の第４群とよりなりワイド端からテ
レ端への変倍のために、第１群が物体側へ移動し、第２
群が第１群との間隔を増大させるように移動し、第３群
が第２群との間隔が狭くなるように移動し、第４群が第
３群との間隔がワイド端におけるよりもテレ端における
方が狭くなるように移動し、開口絞りが第２群よりも像
側でかつ第４群よりも物体側に配置されていて、第４群
が正の屈折力を有する前群と負の屈折率を有する後群と
よりなり、次の条件（１、（２）、（３）を満足するこ
とを特徴とする。 （１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．０ （２） ０．０７＜｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＜０．１６ （３） ０．１＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７ ただし、ｆ₁ 、ｆ₂ はそれぞれ第１群および第２群の焦
点距離、ｆ_T はテレ端における全系の焦点距離、Ｄ₄ は
第４群の前群と後群の空気間隔、ｈは最大の撮影像高で
ある。

【０００８】広角ズームレンズにおいて、広角から変倍
比を高くしていくにしたがって、ワイド端やテレ端はも
とより中間の焦点距離の領域でも変倍の際の像面の変動
や倍率の色収差の変動が大きく性能を良好に保つことが
困難になる。

【０００９】そのため、ズームレンズは、各レンズ群の
移動とパワーを適切に選ぶことがレンズ系を高変倍にす
るために重要である。

【００１０】本発明は、前述のように各群を正、負、
正、正のパワー配置にし、広角端から望遠端への変倍の
ための各群の移動を、第１群を物体側へ移動させ、第２
群を第１群との間隔が増大するように移動させ、第３群
を第２群との間隔が狭くなるように移動させ、第４群を
第３群との間隔がワイド端におけるよりもテレ端におけ
る方が狭くなるように移動させるようにした。

【００１１】これによって、本発明では広角側で主とし
て発生する軸外収差を、開口絞りの物体側にある第１群
の正の屈折力と第２群の負の屈折力によって良好に補正
することができる。

【００１２】また、望遠側では、第１群の正の屈折力に
より望遠端でのズームレンズの全長を短く保つことが出
来、更に第２群の負の屈折力と第３群と第４群の正の屈
折力を近接させることによって主として球面収差、コマ
収差を良好に補正するようにした。

【００１３】また、広角端から望遠端への変倍時に第３
群と第４群とを物体側へ移動させることにより球面収差
やコマ収差を一層良好に補正できる。

【００１４】本発明のズームレンズは、以上のような理
由により、前述の各群のパワーの選定と各群の移動を定
めたもので、更に前記条件（１）、（２）、（３）を満
足することを特徴とする。

【００１５】この条件（１）は、中間焦点距離域でのレ
ンズ系の性能を良好に保ちつつ小型で高変倍にするため
に必要な各群の適切な動きを可能に適切なパワー配置を
行ない得るための条件である。

【００１６】条件（１）の下限の４．１を超えると望遠
端付近でのレンズ系の全長を小さくできるが、第１群の
レンズ径が大になり、カメラの小型化と、変倍比を高く
することができなくなる。また条件（１）の上限の５．
０を超えると、第２群のパワーが強くなり先玉径を小さ
くできるが中間焦点距離域を含めて収差変動を抑えるこ
とが困難になる。

【００１７】条件（２）は、レンズ系の性能を良好に保
ちながら望遠端での全長を短くし高い変倍比を確保する
ために設けたもので、条件（２）の下限の０．０７を超
えると望遠端での全長が短くなり高変倍比には有利であ
るが、第２群のパワーが強くなり第２群で発生する収差
を補正することが困難になる。また条件（２）の上限の
０．１６を超えると望遠端の全長を短く保ちながら高変
倍比を得ることが困難になる。

【００１８】条件（３）は、第４群の前群から射出する
光線の広がりを抑えて第４群のレンズ径を小さくし、更
に変倍域全域にわたって良好な光学性能を得るために設
けた条件である。

【００１９】この条件（３）の上限の０．７を超えると
歪曲収差や非点収差、コマ収差等の軸外収差の変倍域全
域での変動を抑えることができるが第４群の径およびレ
ンズ系の全長が大になりレンズ系を小型化できない。

【００２０】また、条件（３）の下限の０．１を超える
と、球面収差が良好になり第４レンズ群の外径と全長を
小にできるが、軸外収差が変倍域全域で大きく変動す
る。

【００２１】特に高変倍比として変倍域を広くした場
合、軸外収差の変動が極めて大になる。例えば変倍比が
４．５を超えかつ条件（３）の下限を超えると他の収差
を良好に補正した状態で、歪曲収差は広角端で負の値の
収差が発生しまた望遠端では正の値の収差が発生する。
つまり、広角端から望遠端へ変倍させた時歪曲収差は負
の値から正の値へ大きく変化する。

【００２２】前記第１の構成のズームレンズにおいて、
条件（１）、（３）の代りに下記条件（１−１）、（３
−１）を満足すればより望ましい。 （１−１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．３ （３−１） ０．１５＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７

【００２３】上記条件を満足するようにすれば、条件
（１）、（３）にて述べた作用効果を得る上でより有効
であり、光学性能の一層すぐれたズームレンズが得られ
る。

【００２４】また本発明の第２の構成は、前記の各群の
パワー配置でまた変倍時前記の通り各群が移動するレン
ズ系で、第１群が物体側より順に、負のレンズ成分と正
のレンズ成分と物体側に凸面を向けた正のメニスカス形
状のレンズ成分からなり、第２群が物体側より順にそれ
ぞれが空気間隔を挟んで配置された負のレンズ成分と負
のレンズ成分と正のレンズ成分と負のレンズ成分とから
なり、第３群が物体側より順に、正の屈折力を有する正
の群とこの正の群と空気間隔を設けて配置された負のレ
ンズ成分とからなり、第４群が正の屈折力を有する前群
と負の屈折力を有する後群とからなり、次の条件
（１）、（３）、（６）を満足することを特徴とする。 （１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．０ （３） ０．１＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７ （４） ０．２＜ｆ₃ ／ｆ₄ ＜１．１ ただしｆ₃ ，ｆ₄ は夫々第３群および第４群の焦点距離
である。

【００２５】また、第３群の正のレンズ成分、負のレン
ズ成分とはいずれも１枚のレンズ（単レンズ）又は複数
枚を接合した接合レンズで夫々正の屈折力および負の屈
折力を有するものおよび比較的近接して配置された複数
のレンズよりなり実質上一つのレンズと等価な作用をも
ち全体として正の屈折力および負の屈折力を有するもの
をいう。また第４群の前群、後群は夫々１枚または複数
枚のレンズよりなる。

【００２６】上記第２の構成の本発明のズームレンズ
は、第１の構成のズームレンズと同様の理由から、正の
第１群と負の第２群と正の第３群と正の第４群とにて構
成し、広角端から望遠端への変倍のために、正の第１群
を物体側へ移動させ、負の第２群を第１群との間隔が増
大するように移動させ、正の第３群を第２群との間隔が
狭くなるように移動させ、正の第４群を第３群との間隔
がワイド端におけるよりもテレ端における方が狭くなる
ように移動させるようにした。

【００２７】更にこの第２の構成のズームレンズは、第
１群を物体側より順に、負のレンズ成分と正のレンズ成
分と物体側に凸の面を向けた正のメニスカス形状のレン
ズ成分とにて構成することによって倍率の色収差を良好
に補正し、歪曲収差、非点収差等の軸外収差の変動を抑
えるようにした。

【００２８】つまり、第１群の物体側に負のレンズ成分
と正のレンズ成分を配置して倍率の色収差を良好に補正
するようにした。この場合前記負のレンズ成分と正のレ
ンズ成分は近接させ配置することが効果的である。

【００２９】また、これら負のレンズ成分と正のレンズ
成分の像側に物体側に凸面を向けた正のメニスカス形状
のレンズ成分を配置することにより第２群で発生する主
として歪曲収差や非点収差等の軸外収差の変倍時におけ
る変動を抑えることができる。

【００３０】また、前記第２の構成においては、第２群
を物体側から順に、いずれも空気間隔をおいて配置した
負のレンズ成分と負のレンズ成分と正のレンズ成分と負
のレンズ成分とにて構成して、広角端での歪曲収差の悪
化と変倍時の像面の変動や倍率の色収差の変動を抑えて
光学性能を良好に保ちながらこの第２群のパワーを強く
して変倍比を大にし得るようにした。つまり、第２群の
最も物体側のレンズをパワーの強い負のレンズ成分にす
れば第１群にて発生する正の歪曲収差を補正できるが、
この負のレンズ成分のパワーが強くなりすぎると主とし
てコマ収差や倍率の色収差の変倍時の変動が大になるた
め好ましくない。そのためこの第２群の最も物体側の負
のパワーを二つの負のレンズ成分に分担させることによ
り、前記の収差変動を抑えることができる。

【００３１】また、この第２群の物体側の二つの負のレ
ンズ成分で発生する主として軸上色収差と望遠側での球
面収差をこれら負のレンズ成分の像側に配置した正のレ
ンズ成分にて補正するようにした。

【００３２】またこの正のレンズ成分によって、これに
続く第２群の像側の負のレンズ成分により残存する球面
収差とコマ収差をバランス良く補正するようにしてい
る。

【００３３】尚第２群の四つのレンズ成分は、それぞれ
が空気間隔をおいて独立して配置することが前記の収差
補正等のためには有効である。また、これらレンズ成分
は、単レンズに限ることはないが、すべてを単レンズに
て構成しても前記収差補正作用等が得られ、これにより
第２群を少ない枚数にて構成でき軽量、小型で低コスト
になし得る。

【００３４】また、この第２の構成のレンズ系におい
て、条件（１）、（３）を満足するようにしたのは、第
１の構成にて述べたと同様の理由にもとづくものであ
る。

【００３５】更に本発明のこの第２の構成のズームレン
ズにおいて、条件（４）を満足するようにしたのは、次
の理由による。

【００３６】この条件（４）は、レンズの径を小にし、
しかも収差を良好に保つために設けたものである。

【００３７】この条件（４）の下限の０．２を超えると
望遠端近傍で主として球面収差の補正が第３群に集中し
レンズ系の良好な性能が得られなくなる。また条件
（４）において上限の１．１を超えると第４群のパワー
が強くなりすぎて第４群の径が大になり、カメラの小型
化にとって好ましくない。

【００３８】以上述べたように本発明の第１、第２の構
成のズームレンズは、小型で高変倍で良好な光学性能の
ズームレンズを実現でき、後に示す実施例の通り特に変
倍比が４．５以上のズームレンズを実現し得る。

【００３９】前記第１、第２の構成のズームレンズにお
いて、第３レンズ群の最も物体側に正のレンズ成分を配
置することが望ましい。

【００４０】また第１、第２の構成のズームレンズの第
３群の最も像側にその物体側が空気と接する（物体側が
空気間隔である）負のレンズ成分を配置することが望ま
しい。

【００４１】また、第１、第２の構成のズームレンズに
おいて、第３群が正のレンズ成分と正のレンズ成分と物
体側に凹面を向けた負のレンズ成分にて構成されること
が望ましい。

【００４２】また前記第１、第２の構成のズームレンズ
の第３群の最も物体側が正の単レンズであることが望ま
しい。また最も像側が負の単レンズであることが望まし
い。

【００４３】また、第３群が少なくとも最も像側の負の
レンズ成分とその前に空気間隔をおいて正のレンズ成分
が配置されており、最も像側の負のレンズ成分の物体側
の面の曲率よりもその物体側の正のレンズ成分の像側の
面の曲率が弱いように構成することが望ましい。

【００４４】本発明のズームレンズにおいて、物体側に
第２群と第３群との変倍作用を強めることによってレン
ズ系を一層小型で高変倍にすることが可能である。その
ために、前述のように第３群の最も物体側に正のレンズ
成分を配置しまたこの正のレンズ成分とは空気間隔をお
いて最も像面側に負のレンズ成分を配置するようにすれ
ば、主点を第２群に近づけることができ変倍作用を強く
することができる。

【００４５】次に前記第１、第２の構成のズームレンズ
において、前記前群を１枚の正のレンズ成分にて構成
し、この前群より空気間隔をおいて配置した前記後群を
１枚の負のレンズ成分にて構成すれば、第４群を少ない
枚数で小型に形成し得る。

【００４６】また前記後群中に中心より周辺へ行くにし
たがって負の屈折力が強くなる形状の非球面にすること
が望ましい。このような非球面を設けることにより、第
４群の前群と後群をそれぞれ１枚のレンズにて構成して
第４群全体の軸上の長さを小にして第４群を小型にして
も光学性能を良好に保ち得る。

【００４７】前記第４群に用いる非球面レンズはガラス
レンズの表面に樹脂を設けて非球面としたハイブリッド
レンズとしてもよい。

【００４８】本発明の第１の構成のズームレンズにおい
て、第２群をいずれも空気間隔をおいて配置した負のレ
ンズ成分と負のレンズ成分と正のレンズ成分にて構成す
ることが好ましい。

【００４９】第２群と第３群の間隔の変化により変倍作
用を大にして変倍比を高くすることができるが、そのた
めには第２群の負のパワーを強くする必要がある。この
ように第２群の負のパワーを強くすると、主として広角
端での歪曲収差が悪化しまた変倍時の像面変動や倍率の
色収差の変動を招く。そのため、この第２群を夫々独立
した負のレンズ成分と負のレンズ成分と正のレンズ成分
とにて構成した。これによって上記収差を良好に保った
まま第２群の負のパワーを強くすることができる。つま
り第２群を上記構成にすることにより、高変倍にするた
めに第２群の負のパワーを強くししかも上記各収差を良
好に保つことが可能である。

【００５０】また、第２群の最も物体側のレンズに非球
面を設けることにより主として歪曲収差とコマ収差を一
層良好に補正し得る。

【００５１】また、第２群の第１、第２、第３の三つの
レンズ成分はいずれも単レンズにて構成することが可能
であり、第２群を負のレンズ成分、負のレンズ成分、正
のレンズ成分にすることが可能であり、これにより光学
性能を良好に保ったまま軽量、小型で低コストになし得
る。

【００５２】また本発明の第１の構成において、第２群
を第２の構成のようにいずれも空気間隔をおいて配置し
た負レンズと負のレンズ成分と正のレンズ成分と負のレ
ンズ成分とにて構成すればより望ましい。

【００５３】このように第２レンズ群を負、負、正、負
の構成にすれば、負、負、正の構成にしたときと同様に
広角端における歪曲収差の悪化と変倍時の像面変動や倍
率の色収差の変動を抑えて、光学性能を良好に保ったま
ま第２群の負のパワーを強くすることができる。

【００５４】第２群の最も物体側の第１レンズ成分をパ
ワーの強い負のレンズ成分にすれば、第１群で発生する
正の歪曲収差を効果的に補正できる。しかし、この第１
レンズ成分の負のパワーが強くなりすぎると、主として
非点収差、コマ収差、倍率の色収差が、変倍時に変動が
大になる。この負のパワーを第２レンズ成分に分担させ
ることにより、この収差変動を小さくすることができ
る。また、第１レンズ成分、第２レンズ成分にて発生す
る主として軸上色収差や望遠側での球面収差やコマ収差
を正の第３レンズ成分にて補正できる。また第３レンズ
成分に続く負の第４レンズ成分により残存する色収差と
球面収差、コマ収差をこの第３レンズ成分によりバラン
ス良く補正することが可能である。

【００５５】これら第１、第２、第３、第４レンズ成分
の四つのレンズ成分は、夫々空気間隔をおいて独立して
配置することが望ましく、それによって収差を良好に保
つことができる。

【００５６】また、各レンズ成分をいずれも１枚のレン
ズにて構成することも可能であり、それによって少ない
レンズ枚数の軽量で小型で、低コストになし得る。

【００５７】以上のように、第１の構成のレンズ系で、
第２群を負の第１レンズ成分、負の第２レンズ成分、正
の第３レンズ成分、正の第４レンズ成分にて構成したレ
ンズ系で、下記条件（５）を満足することが望ましい。 （５） −０．０７≦ｈ／Ｒ_2G≦０．３５ ただし、Ｒ_2Gは第２群の最も物体側の面の曲率半径であ
る。

【００５８】第２群の最も物体側の面の曲率半径Ｒ_2Gを
上記条件（５）に示す範囲内にすれば、第２群全体の曲
率半径をゆるく設定でき、それにより第２群の全体のパ
ワーを強くしながら収差の発生および変倍時の収差の変
動を抑えることができる。上限０．３５を超えるとワイ
ド端において第１群で発生する歪曲収差の補正が困難に
なる。下限−０．０７を超えると第２群の最も物体側の
面で発生する歪曲収差が大きくなり、主に変倍時の歪曲
収差の変動を抑えられなくなる。

【００５９】また、本発明の第１の構成のズームレンズ
において、第１群を物体側から順に、負レンズと正レン
ズと物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズにて構
成することが望ましい。

【００６０】本発明のズームレンズにおいて、第１群の
倍率の色収差を補正する作用を強めるために第１レンズ
の負レンズと第２レンズの正レンズを近接配置すること
が効果的である。また正レンズである第２レンズの像側
に物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズを配置す
ることにより主として歪曲収差や非点収差等の軸外収差
の変倍時の変動を抑えることができる。

【００６１】また、第１群の第１レンズと第２レンズつ
まり負レンズと正レンズを接合して接合レンズ成分にす
ることにより最も物体側の光線高の高い光線がレンズ面
にて複数回反射されることにより生ずるゴーストを軽減
することができる。

【００６２】第１群の第１レンズ（負レンズ）と第２レ
ンズ（正レンズ）の空気間隔Ｄ₂が次の条件（６）を満
足することが望ましい。 （６） ０≦Ｄ₂ ／ｈ≦０．０３５ ただしｈは最大の撮影像高である。上限０．０３５を超
えると、非点収差、歪曲収差の高次収差の発生と変倍時
のそれら収差の変動が大きくなり好ましくない。下限を
超える値は存在しない。

【００６３】また本発明の第２の構成のズームレンズ
で、前記条件（２）を満足することが望ましい。

【００６４】また、本発明の第１、第２の構成のズーム
レンズにおいて、条件（３）の代りに下記条件（３−
２）を満足することが望ましい。 （３−２） ０．１４＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．５

【００６５】また、本発明の第１、第２の構成のズーム
レンズにおいて条件（１）の代りに下記条件（１−２）
を満足することが望ましい。 （１−２） ４．３＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜４．９

【００６６】また、本発明の第１の構成のズームレンズ
において、下記条件（４）を満足することが望ましい。 （４） ０．２＜ｆ₃ ／ｆ₄ ＜１．１ ただし、ｆ₃ 、ｆ₄ はそれぞれ第３群および第４群の焦
点距離である。

【００６７】

【発明の実施の形態】本発明のズームレンズの実施の形
態を次に示す実施例をもとに述べる。 実施例１ ｆ＝28.978〜62.352〜135.263 ，Ｆナンバー＝4.545 〜5.936 〜7.145 ２ω＝76.5°〜36.9°〜17.4° ｒ₁ ＝139.096 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝59.508 ｄ₂ ＝6.650 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-5528.039 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝53.461 ｄ₄ ＝5.000 ｎ₃ ＝1.65844 ν₃ ＝50.88 ｒ₅ ＝287.987 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝-2652.243 ｄ₆ ＝1.750 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝17.393 ｄ₇ ＝4.811 ｒ₈ ＝-40.390 ｄ₈ ＝1.600 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝49.193 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝32.862 ｄ₁₀＝2.900 ｎ₆ ＝1.80809 ν₆ ＝22.76 ｒ₁₁＝-251.048 ｄ₁₁＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₂＝∞（絞り） ｄ₁₂＝1.000 ｒ₁₃＝38.941 ｄ₁₃＝2.800 ｎ₇ ＝1.48749 ν₇ ＝70.23 ｒ₁₄＝-93.001 ｄ₁₄＝0.200 ｒ₁₅＝30.801 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-244.386 ｄ₁₆＝2.150 ｒ₁₇＝-46.901 ｄ₁₇＝1.540 ｎ₉ ＝1.84666 ν₉ ＝23.78 ｒ₁₈＝-8081.791 ｄ₁₈＝Ｄ₃ （可変） ｒ₁₉＝22.664 ｄ₁₉＝5.000 ｎ₁₀＝1.51633 ν₁₀＝64.14 ｒ₂₀＝-50.473 ｄ₂₀＝4.658 ｒ₂₁＝89.793（非球面） ｄ₂₁＝1.700 ｎ₁₁＝1.75512 ν₁₁＝45.60 ｒ₂₂＝24.412 非球面係数 （第２１面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-3.7818 ×10^-5，Ａ₆ ＝-1.1667 ×10^-7 Ａ₈ ＝-4.0236 ×10^-10 ，Ａ₁₀＝-1.6813 ×10^-12 ｆＢ 39.453 57.917 72.144 Ｄ₁ 0.899 17.786 37.727 Ｄ₂ 23.410 10.383 1.242 Ｄ₃ 11.197 4.680 1.324 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.66 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.15 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.22 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.80 ，ｈ／Ｒ_2G＝-0.008 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００６８】 実施例２ ｆ＝28.962〜62.333〜135.278 ，Ｆナンバー＝4.349 〜5.888 〜7.169 ２ω＝76.6°〜37.1°〜17.5° ｒ₁ ＝258.674 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝85.414 ｄ₂ ＝6.800 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-202.153 ｄ₃ ＝0.250 ｒ₄ ＝56.462 ｄ₄ ＝4.800 ｎ₃ ＝1.74100 ν₃ ＝52.64 ｒ₅ ＝136.342 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝137.910 ｄ₆ ＝1.750 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝17.001 ｄ₇ ＝5.350 ｒ₈ ＝-30.223 ｄ₈ ＝1.700 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝38.674（非球面） ｄ₉ ＝0.350 ｒ₁₀＝35.083 ｄ₁₀＝3.250 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-92.849 ｄ₁₁＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₂＝∞（絞り） ｄ₁₂＝1.000 ｒ₁₃＝36.018 ｄ₁₃＝2.800 ｎ₇ ＝1.48749 ν₇ ＝70.23 ｒ₁₄＝-89.051 ｄ₁₄＝0.250 ｒ₁₅＝31.126 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝530.196 ｄ₁₆＝1.000 ｒ₁₇＝-40.014 ｄ₁₇＝1.540 ｎ₉ ＝1.84666 ν₉ ＝23.78 ｒ₁₈＝438.423 ｄ₁₈＝Ｄ₃ （可変） ｒ₁₉＝31.221 ｄ₁₉＝4.200 ｎ₁₀＝1.56384 ν₁₀＝60.67 ｒ₂₀＝-48.822 ｄ₂₀＝11.500 ｒ₂₁＝-42.255 ｄ₂₁＝1.700 ｎ₁₁＝1.79952 ν₁₁＝42.22 ｒ₂₂＝-87.963 （非球面） 非球面係数 （第９面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-2.8425 ×10^-6，Ａ₆ ＝6.9470×10^-9 Ａ₈ ＝1.0087×10^-10 ，Ａ₁₀＝-7.6780 ×10^-13 （第２２面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝2.5343×10^-5，Ａ₆ ＝1.0044×10^-7 Ａ₈ ＝-4.7840 ×10^-10 ，Ａ₁₀＝2.0039×10^-12 ｆＢ 40.790 61.333 76.463 Ｄ₁ 0.969 17.678 40.936 Ｄ₂ 21.519 9.027 1.075 Ｄ₃ 8.877 3.958 1.053 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.97 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.15 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.53 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝(1.74) ，ｈ／Ｒ_2G＝0.157 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００６９】 実施例３ ｆ＝28.974〜62.300〜135.273 ，Ｆナンバー＝4.777 〜6.203 〜7.238 ２ω＝76.4°〜37.0°〜17.5° ｒ₁ ＝171.235 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝65.318 ｄ₂ ＝7.000 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-233.902 ｄ₃ ＝0.250 ｒ₄ ＝47.467 ｄ₄ ＝5.000 ｎ₃ ＝1.74100 ν₃ ＝52.64 ｒ₅ ＝126.603 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝147.095 ｄ₆ ＝1.750 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝15.149（非球面） ｄ₇ ＝5.440 ｒ₈ ＝-30.189 ｄ₈ ＝1.700 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝34.694 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝28.963 ｄ₁₀＝3.250 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-144.835 ｄ₁₁＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₂＝∞（絞り） ｄ₁₂＝1.000 ｒ₁₃＝30.030 ｄ₁₃＝2.800 ｎ₇ ＝1.48749 ν₇ ＝70.23 ｒ₁₄＝-88.234 ｄ₁₄＝0.250 ｒ₁₅＝28.578 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-368.468 ｄ₁₆＝1.000 ｒ₁₇＝-38.957 ｄ₁₇＝1.540 ｎ₉ ＝1.84666 ν₉ ＝23.78 ｒ₁₈＝735.609 ｄ₁₈＝Ｄ₃ （可変） ｒ₁₉＝41.204 ｄ₁₉＝5.600 ｎ₁₀＝1.56384 ν₁₀＝60.67 ｒ₂₀＝-39.891 ｄ₂₀＝9.871 ｒ₂₁＝-29.119 ｄ₂₁＝1.700 ｎ₁₁＝1.79952 ν₁₁＝42.22 ｒ₂₂＝-55.173 （非球面） 非球面係数 （第７面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-4.8739 ×10^-7，Ａ₆ ＝-4.2944 ×10^-9 Ａ₈ ＝2.9606×10^-10 ，Ａ₁₀＝4.1414×10^-14 （第２２面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝2.5331×10^-5，Ａ₆ ＝1.0300×10^-7 Ａ₈ ＝-6.3982 ×10^-10 ，Ａ₁₀＝3.3047×10^-12 ｆＢ 38.979 57.084 69.031 Ｄ₁ 0.941 16.799 34.904 Ｄ₂ 20.678 9.584 1.136 Ｄ₃ 7.247 3.371 0.981 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.66 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.13 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.46 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.94 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.147 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７０】 実施例４ ｆ＝28.973〜62.282〜135.305 ，Ｆナンバー＝4.726 〜6.038 〜7.104 ２ω＝76.5°〜37.0°〜17.5° ｒ₁ ＝168.068 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝65.291 ｄ₂ ＝6.900 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-184.746 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝43.593 ｄ₄ ＝4.780 ｎ₃ ＝1.71300 ν₃ ＝53.87 ｒ₅ ＝105.776 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝131.052 ｄ₆ ＝1.750 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝15.268（非球面） ｄ₇ ＝5.650 ｒ₈ ＝-25.195 ｄ₈ ＝1.500 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝52.349 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝35.965 ｄ₁₀＝2.900 ｎ₆ ＝1.80809 ν₆ ＝22.76 ｒ₁₁＝-103.144 ｄ₁₁＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₂＝∞（絞り） ｄ₁₂＝1.000 ｒ₁₃＝43.288 ｄ₁₃＝2.800 ｎ₇ ＝1.48749 ν₇ ＝70.23 ｒ₁₄＝-54.349 ｄ₁₄＝0.200 ｒ₁₅＝31.339 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-202.719 ｄ₁₆＝2.634 ｒ₁₇＝-39.405 ｄ₁₇＝1.540 ｎ₉ ＝1.84666 ν₉ ＝23.78 ｒ₁₈＝-312.358 ｄ₁₈＝Ｄ₃ （可変） ｒ₁₉＝24.576 ｄ₁₉＝5.900 ｎ₁₀＝1.51633 ν₁₀＝64.14 ｒ₂₀＝-33.149 ｄ₂₀＝2.594 ｒ₂₁＝315.704 （非球面）ｄ₂₁＝1.700 ｎ₁₁＝1.75512 ν₁₁＝45.60 ｒ₂₂＝27.892 非球面係数 （第７面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-3.0861 ×10^-7，Ａ₆ ＝1.5585×10^-8 Ａ₈ ＝-3.2655 ×10^-11 ，Ａ₁₀＝2.6660×10^-12 （第２１面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-3.7356 ×10^-5，Ａ₆ ＝-5.9313 ×10^-8 Ａ₈ ＝-1.3911 ×10^-10 ，Ａ₁₀＝8.6456×10^-13 ｆＢ 42.479 60.445 73.393 Ｄ₁ 0.900 16.536 32.970 Ｄ₂ 20.730 9.705 1.137 Ｄ₃ 11.191 5.179 2.199 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.60 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.13 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.12 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.72 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.165 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７１】 実施例５ ｆ＝28.978〜62.250〜135.270 ，Ｆナンバー＝4.679 〜6.004 〜7.184 ２ω＝76.5°〜37.0°〜17.5° ｒ₁ ＝142.216 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝60.186 ｄ₂ ＝6.500 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-337.896 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝46.151 ｄ₄ ＝4.650 ｎ₃ ＝1.71300 ν₃ ＝53.87 ｒ₅ ＝138.514 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝101.250 ｄ₆ ＝1.600 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝14.925 ｄ₇ ＝0.080 ｎ₅ ＝1.52540 ν₅ ＝51.81 ｒ₈ ＝15.139（非球面） ｄ₈ ＝6.136 ｒ₉ ＝-26.169 ｄ₉ ＝1.600 ｎ₆ ＝1.72916 ν₆ ＝54.68 ｒ₁₀＝42.175 ｄ₁₀＝0.500 ｒ₁₁＝32.650 ｄ₁₁＝2.900 ｎ₇ ＝1.80809 ν₇ ＝22.76 ｒ₁₂＝-126.198 ｄ₁₂＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₃＝∞（絞り） ｄ₁₃＝1.000 ｒ₁₄＝39.506 ｄ₁₄＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₅＝-65.213 ｄ₁₅＝0.200 ｒ₁₆＝32.094 ｄ₁₆＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₇＝-120.620 ｄ₁₇＝3.038 ｒ₁₈＝-34.953 ｄ₁₈＝1.540 ｎ₁₀＝1.84666 ν₁₀＝23.78 ｒ₁₉＝-234.122 ｄ₁₉＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₀＝27.111 ｄ₂₀＝5.200 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₁＝-33.298 ｄ₂₁＝4.677 ｒ₂₂＝-156.822（非球面）ｄ₂₂＝1.700 ｎ₁₂＝1.75512 ν₁₂＝45.60 ｒ₂₃＝46.336 非球面係数 （第８面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-1.8371 ×10^-7，Ａ₆ ＝-1.6169 ×10^-8 Ａ₈ ＝6.8133×10^-10 ，Ａ₁₀＝-5.7550 ×10^-13 （第２２面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-3.6801 ×10^-5，Ａ₆ ＝-9.3799 ×10^-8 Ａ₈ ＝4.3307×10^-10 ，Ａ₁₀＝-2.3714 ×10^-12 ｆＢ 41.133 58.997 73.225 Ｄ₁ 0.913 17.004 33.880 Ｄ₂ 19.409 9.096 1.088 Ｄ₃ 10.889 5.778 2.912 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.77 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.13 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.22 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.81 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.213 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７２】 実施例６ ｆ＝28.973〜62.246〜135.270 ，Ｆナンバー＝5.045 〜6.289 〜7.088 ２ω＝76.5°〜37.0°〜17.4° ｒ₁ ＝124.526 ｄ₁ ＝2.550 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝52.919 ｄ₂ ＝7.150 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-199.548 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝38.385 ｄ₄ ＝4.780 ｎ₃ ＝1.71300 ν₃ ＝53.87 ｒ₅ ＝105.494 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝186.556 ｄ₆ ＝1.700 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝14.288（非球面） ｄ₇ ＝5.520 ｒ₈ ＝-24.210 ｄ₈ ＝1.350 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝34.078 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝28.420 ｄ₁₀＝2.800 ｎ₆ ＝1.80809 ν₆ ＝22.76 ｒ₁₁＝-117.525 ｄ₁₁＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₂＝∞（絞り） ｄ₁₂＝1.000 ｒ₁₃＝23.427 ｄ₁₃＝2.800 ｎ₇ ＝1.48749 ν₇ ＝70.23 ｒ₁₄＝-51.616 ｄ₁₄＝0.200 ｒ₁₅＝29.917 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-745.547 ｄ₁₆＝0.700 ｒ₁₇＝-29.394 ｄ₁₇＝1.540 ｎ₉ ＝1.84666 ν₉ ＝23.78 ｒ₁₈＝-98.889 ｄ₁₈＝Ｄ₃ （可変） ｒ₁₉＝34.016 ｄ₁₉＝5.000 ｎ₁₀＝1.51633 ν₁₀＝64.14 ｒ₂₀＝-26.263 ｄ₂₀＝3.190 ｒ₂₁＝-60.284 （非球面）ｄ₂₁＝1.700 ｎ₁₁＝1.78590 ν₁₁＝44.20 ｒ₂₂＝54.165 非球面係数 （第７面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-1.1271 ×10^-6，Ａ₆ ＝-5.6169 ×10^-8 Ａ₈ ＝8.0716×10^-10 ，Ａ₁₀＝-3.5824 ×10^-12 （第２１面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-4.9730 ×10^-5，Ａ₆ ＝-1.5483 ×10^-7 Ａ₈ ＝8.2867×10^-10 ，Ａ₁₀＝-9.0402 ×10^-12 ｆＢ 40.418 56.153 65.684 Ｄ₁ 0.900 15.348 28.764 Ｄ₂ 17.765 9.137 0.984 Ｄ₃ 8.502 4.404 1.992 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.51 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.11 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.15 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.38 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.116 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７３】 実施例７ ｆ＝28.985〜62.270〜135.274 ，Ｆナンバー＝4.523 〜5.806 〜7.088 ２ω＝76.5°〜37.0°〜17.5° ｒ₁ ＝151.997 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝54.705 ｄ₂ ＝6.650 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-284.130 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝43.317 ｄ₄ ＝5.000 ｎ₃ ＝1.65844 ν₃ ＝50.88 ｒ₅ ＝177.308 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝251.244 ｄ₆ ＝1.600 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝15.857 ｄ₇ ＝4.477 ｒ₈ ＝-70.608 ｄ₈ ＝1.600 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝28.141 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝23.641 ｄ₁₀＝3.450 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-171.788 ｄ₁₁＝0.900 ｒ₁₂＝-36.722 ｄ₁₂＝1.450 ｎ₇ ＝1.77250 ν₇ ＝49.60 ｒ₁₃＝-138.879 ｄ₁₃＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₄＝∞（絞り） ｄ₁₄＝1.000 ｒ₁₅＝40.925 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-51.775 ｄ₁₆＝0.200 ｒ₁₇＝27.338 ｄ₁₇＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₈＝15871.000 ｄ₁₈＝2.798 ｒ₁₉＝-39.168 ｄ₁₉＝1.540 ｎ₁₀＝1.80809 ν₁₀＝22.76 ｒ₂₀＝-2700.401 ｄ₂₀＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₁＝35.233 ｄ₂₁＝5.000 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₂＝-39.501 ｄ₂₂＝6.779 ｒ₂₃＝-400.000（非球面）ｄ₂₃＝1.700 ｎ₁₂＝1.75512 ν₁₂＝45.60 ｒ₂₄＝67.142 非球面係数 （第２３面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-2.8040 ×10^-5，Ａ₆ ＝-4.9662 ×10^-8 Ａ₈ ＝-3.6171 ×10^-12 ，Ａ₁₀＝-4.7800 ×10^-13 ｆＢ 39.910 58.023 74.321 Ｄ₁ 0.900 15.972 30.772 Ｄ₂ 19.662 9.225 1.114 Ｄ₃ 9.973 4.719 1.879 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.62 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.12 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.31 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.78 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.086 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７４】 実施例８ ｆ＝28.977〜62.311〜135.255 ，Ｆナンバー＝4.752 〜5.991 〜7.150 ２ω＝76.5°〜36.9°〜17.4° ｒ₁ ＝107.238 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝45.584 ｄ₂ ＝7.000 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-375.873 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝38.916 ｄ₄ ＝4.800 ｎ₃ ＝1.65844 ν₃ ＝50.88 ｒ₅ ＝179.245 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝384.333 ｄ₆ ＝1.600 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝14.647 ｄ₇ ＝4.300 ｒ₈ ＝-85.111 ｄ₈ ＝1.550 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝25.952 ｄ₉ ＝0.150 ｒ₁₀＝21.031 ｄ₁₀＝3.450 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-390.555 ｄ₁₁＝0.900 ｒ₁₂＝-41.249 ｄ₁₂＝1.300 ｎ₇ ＝1.77250 ν₇ ＝49.60 ｒ₁₃＝-1572.096 ｄ₁₃＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₄＝∞（絞り） ｄ₁₄＝1.000 ｒ₁₅＝22.662 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-68.646 ｄ₁₆＝0.200 ｒ₁₇＝32.666 ｄ₁₇＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₈＝-1735.260 ｄ₁₈＝0.800 ｒ₁₉＝-28.112 ｄ₁₉＝1.540 ｎ₁₀＝1.80809 ν₁₀＝22.76 ｒ₂₀＝-83.490 ｄ₂₀＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₁＝35.586 ｄ₂₁＝5.000 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₂＝-29.673 ｄ₂₂＝4.045 ｒ₂₃＝-103.668（非球面）ｄ₂₃＝1.700 ｎ₁₂＝1.78590 ν₁₂＝44.20 ｒ₂₄＝60.309 非球面係数 （第２３面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-4.5761 ×10^-5，Ａ₆ ＝-9.7111 ×10^-8 Ａ₈ ＝-4.8450 ×10^-10 ，Ａ₁₀＝1.7769×10^-12 ｆＢ 41.289 57.278 71.177 Ｄ₁ 0.900 14.473 26.496 Ｄ₂ 17.369 8.602 0.752 Ｄ₃ 6.776 3.232 0.982 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.47 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.11 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.19 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.54 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.056 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７５】 実施例９ ｆ＝28.972〜62.227〜135.210 ，Ｆナンバー＝4.752 〜5.991 〜7.150 ２ω＝76.5°〜36.9°〜17.5° ｒ₁ ＝102.286 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝44.313 ｄ₂ ＝7.000 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-486.799 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝38.783 ｄ₄ ＝4.800 ｎ₃ ＝1.65844 ν₃ ＝50.88 ｒ₅ ＝189.121 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝346.854 ｄ₆ ＝1.600 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝14.581 ｄ₇ ＝4.300 ｒ₈ ＝-83.457 ｄ₈ ＝1.550 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝25.335 ｄ₉ ＝0.150 ｒ₁₀＝20.816 ｄ₁₀＝3.450 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-331.085 ｄ₁₁＝0.900 ｒ₁₂＝-39.770 ｄ₁₂＝1.300 ｎ₇ ＝1.77250 ν₇ ＝49.60 ｒ₁₃＝-966.613 ｄ₁₃＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₄＝∞（絞り） ｄ₁₄＝1.000 ｒ₁₅＝21.806 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-64.815 ｄ₁₆＝0.200 ｒ₁₇＝38.125 ｄ₁₇＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₈＝-237.613 ｄ₁₈＝0.800 ｒ₁₉＝-26.123 ｄ₁₉＝1.540 ｎ₁₀＝1.80809 ν₁₀＝22.76 ｒ₂₀＝-70.981 ｄ₂₀＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₁＝36.677 ｄ₂₁＝5.000 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₂＝-29.757 ｄ₂₂＝3.913 ｒ₂₃＝-169.606（非球面）ｄ₂₃＝0.050 ｎ₁₂＝1.52288 ν₁₂＝52.50 ｒ₂₄＝-100.000 ｄ₂₄＝1.650 ｎ₁₃＝1.78590 ν₁₃＝44.20 ｒ₂₅＝54.197 非球面係数 （第２３面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-6.8360 ×10^-5，Ａ₆ ＝-6.8001 ×10^-8 Ａ₈ ＝-2.5352 ×10^-9，Ａ₁₀＝1.6368×10^-11 ｆＢ 41.519 57.411 71.684 Ｄ₁ 0.900 14.434 26.247 Ｄ₂ 17.288 8.570 0.761 Ｄ₃ 6.642 2.995 0.819 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.48 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.11 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.18 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.52 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.062 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７６】 実施例１０ ｆ＝28.980〜64.745〜145.260 ，Ｆナンバー＝4.305 〜5.665 〜7.078 ２ω＝76.4°〜35.8°〜16.4° ｒ₁ ＝148.634 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝54.752 ｄ₂ ＝6.650 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-261.516 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝40.877 ｄ₄ ＝5.000 ｎ₃ ＝1.65844 ν₃ ＝50.88 ｒ₅ ＝141.604 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝107.490 ｄ₆ ＝1.500 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝14.845 ｄ₇ ＝4.500 ｒ₈ ＝-43.168 ｄ₈ ＝1.400 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝39.431 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝27.458 ｄ₁₀＝3.450 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-82.928 ｄ₁₁＝0.900 ｒ₁₂＝-29.851 ｄ₁₂＝1.450 ｎ₇ ＝1.77250 ν₇ ＝49.60 ｒ₁₃＝-126.325 ｄ₁₃＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₄＝∞（絞り） ｄ₁₄＝1.000 ｒ₁₅＝37.913 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-49.810 ｄ₁₆＝0.200 ｒ₁₇＝27.987 ｄ₁₇＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₈＝-339.010 ｄ₁₈＝1.728 ｒ₁₉＝-36.890 ｄ₁₉＝1.540 ｎ₁₀＝1.80809 ν₁₀＝22.76 ｒ₂₀＝-325.148 ｄ₂₀＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₁＝36.670 ｄ₂₁＝5.000 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₂＝-37.908 ｄ₂₂＝6.622 ｒ₂₃＝-222.149（非球面）ｄ₂₃＝1.700 ｎ₁₂＝1.75512 ν₁₂＝45.60 ｒ₂₄＝59.830 非球面係数 （第２３面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-3.1468 ×10^-5，Ａ₆ ＝-5.8852 ×10^-8 Ａ₈ ＝-4.4515 ×10^-11 ，Ａ₁₀＝-2.0747 ×10^-13 ｆＢ 38.918 58.656 77.304 Ｄ₁ 0.900 15.936 30.326 Ｄ₂ 18.887 8.656 0.737 Ｄ₃ 9.645 4.176 1.516 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝4.72 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.11 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.31 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.61 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.201 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７７】 実施例１１ ｆ＝28.967〜62.272〜135.280 ，Ｆナンバー＝4.928 〜6.174 〜7.177 ２ω＝76.2°〜87.1°〜17.5° ｒ₁ ＝213.992 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝52.239 ｄ₂ ＝6.750 ｎ₂ ＝1.56884 ν₂ ＝60.67 ｒ₃ ＝-274.542 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝43.295 ｄ₄ ＝4.600 ｎ₃ ＝1.60562 ν₃ ＝43.70 ｒ₅ ＝194.822 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝228.798 ｄ₆ ＝1.600 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝15.510 ｄ₇ ＝4.358 ｒ₈ ＝-53.699 ｄ₈ ＝1.500 ｎ₅ ＝1.71800 ν₅ ＝53.87 ｒ₉ ＝37.564 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝26.272 ｄ₁₀＝3.450 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-104.639 ｄ₁₁＝0.850 ｒ₁₂＝-38.725 ｄ₁₂＝1.350 ｎ₇ ＝1.77250 ν₇ ＝49.60 ｒ₁₃＝-6672.969 ｄ₁₃＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₄＝∞（絞り） ｄ₁₄＝1.000 ｒ₁₅＝44.199 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-46.651 ｄ₁₆＝0.200 ｒ₁₇＝28.178 ｄ₁₇＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₈＝-602.831 ｄ₁₈＝4.212 ｒ₁₉＝-33.980 ｄ₁₉＝1.540 ｎ₁₀＝1.80809 ν₁₀＝22.76 ｒ₂₀＝-215.450 ｄ₂₀＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₁＝36.879 ｄ₂₁＝4.900 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₂＝-42.083 ｄ₂₂＝8.329 ｒ₂₃＝-251.989（非球面）ｄ₂₃＝1.700 ｎ₁₂＝1.76200 ν₁₂＝40.10 ｒ₂₄＝104.273 非球面係数 （第２３面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-2.5660 ×10^-5，Ａ₆ ＝-4.9630 ×10^-8 Ａ₈ ＝-3.0611 ×10^-11 ，Ａ₁₀＝-8.3544 ×10^-14 ｆＢ 38.288 58.500 76.361 Ｄ₁ 0.900 16.214 92.970 Ｄ₂ 17.536 8.141 1.386 Ｄ₃ 10.138 3.951 0.855 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝5.04 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.12 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.39 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.76 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.094 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0

【００７８】 実施例１２ ｆ＝28.970〜62.250〜135.291 ，Ｆナンバー＝4.924 〜6.283 〜7.009 ２ω＝76.3°〜37.1°〜17.4° ｒ₁ ＝214.871 ｄ₁ ＝2.700 ｎ₁ ＝1.80518 ν₁ ＝25.42 ｒ₂ ＝65.661 ｄ₂ ＝6.550 ｎ₂ ＝1.48749 ν₂ ＝70.23 ｒ₃ ＝-195.522 ｄ₃ ＝0.200 ｒ₄ ＝47.433 ｄ₄ ＝4.750 ｎ₃ ＝1.65844 ν₃ ＝50.88 ｒ₅ ＝160.735 ｄ₅ ＝Ｄ₁ （可変） ｒ₆ ＝348.794 ｄ₆ ＝1.600 ｎ₄ ＝1.77250 ν₄ ＝49.60 ｒ₇ ＝16.320 ｄ₇ ＝4.176 ｒ₈ ＝-64.926 ｄ₈ ＝1.550 ｎ₅ ＝1.72916 ν₅ ＝54.68 ｒ₉ ＝32.049 ｄ₉ ＝0.200 ｒ₁₀＝25.457 ｄ₁₀＝3.450 ｎ₆ ＝1.84666 ν₆ ＝23.78 ｒ₁₁＝-157.386 ｄ₁₁＝0.900 ｒ₁₂＝-36.496 ｄ₁₂＝1.350 ｎ₇ ＝1.77250 ν₇ ＝49.60 ｒ₁₃＝-124.528 ｄ₁₃＝Ｄ₂ （可変） ｒ₁₄＝∞（絞り） ｄ₁₄＝1.000 ｒ₁₅＝41.115 ｄ₁₅＝2.800 ｎ₈ ＝1.48749 ν₈ ＝70.23 ｒ₁₆＝-48.637 ｄ₁₆＝0.200 ｒ₁₇＝27.280 ｄ₁₇＝2.800 ｎ₉ ＝1.48749 ν₉ ＝70.23 ｒ₁₈＝-2484.952 ｄ₁₈＝3.452 ｒ₁₉＝-37.485 ｄ₁₉＝1.540 ｎ₁₀＝1.80809 ν₁₀＝22.76 ｒ₂₀＝-619.074 ｄ₂₀＝Ｄ₃ （可変） ｒ₂₁＝32.893 ｄ₂₁＝4.900 ｎ₁₁＝1.51633 ν₁₁＝64.14 ｒ₂₂＝-44.370 ｄ₂₂＝7.113 ｒ₂₃＝2810.285（非球面）ｄ₂₃＝1.700 ｎ₁₂＝1.75512 ν₁₂＝45.60 ｒ₂₄＝56.573 非球面係数 （第２３面）ｋ＝0.0000，Ａ₄ ＝-2.8223 ×10^-5，Ａ₆ ＝-1.0444 ×10^-7 Ａ₈ ＝7.2762×10^-10 ，Ａ₁₀＝-4.0745 ×10^-12 ｆＢ 37.852 59.181 74.286 Ｄ₁ 0.900 15.825 35.410 Ｄ₂ 18.314 8.014 1.069 Ｄ₃ 10.870 4.353 1.439 ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＝5.08 ，｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＝-0.13 ，Ｄ₄ ／ｈ＝0.33 ｆ₃ ／ｆ₄ ＝0.72 ，ｈ／Ｒ_2G＝0.062 ，Ｄ₂ ／ｈ＝0 ただしｒ₁ ，ｒ₂ ，・・・ はレンズ各面の曲率半径、ｄ
₁ ，ｄ₂ ，・・・ は各レンズの肉厚および空気間隔、ｎ
₁ ，ｎ₂ ，・・・ は各レンズの屈折率、ν₁ ，ν₂，・・・
は各レンズのアッベ数である。

【００７９】実施例１〜６は、それぞれ図１〜図６に示
す通りの構成のズームレンズで、第１群が負レンズと正
レンズとを接合した接合レンズと正のメニスカスレンズ
よりなり、第２群が第１レンズ成分の負レンズと第２レ
ンズ成分の負レンズと第３レンズ成分の正レンズとより
なり、明るさ絞りを挟んで第３群が正レンズと正レンズ
と負レンズとよりなり、第４群が正レンズよりなる前群
と負レンズよりなる後群とよりなる。

【００８０】これら実施例のうち、実施例１は、第４群
の後群の負レンズの物体側の面（ｒ₂₁）が非球面であ
る。

【００８１】また、実施例２は、第２群の第２レンズ成
分である２枚目の負レンズの像側の面（ｒ₉）と最終面
つまり第４群の後群である負レンズの像側の面（ｒ₂₂）
が非球面である。

【００８２】実施例３は第２群の第１レンズである最も
物体側のレンズの像側の面（ｒ₇）と第４群の後群の負
レンズの像側の面（ｒ₂₂）が非球面である。

【００８３】実施例４は、第２群の第１レンズの負レン
ズの像側の面（ｒ₇）と第４群の後群の負レンズの物体
側の面（ｒ₂₁）が非球面である。

【００８４】実施例５は、第２群の第１レンズ成分であ
る最も物体側の負レンズがガラスレンズ（ｒ₆〜ｒ₇）の
像側に樹脂層を設けたハイブリットレンズで、このハイ
ブリットレンズの樹脂層（ｒ₇〜ｒ₈）の像側の面（ｒ
₈ ）が非球面である。また第４群の後群の負レンズの物
体側の面が非球面である。

【００８５】実施例６は、第２群の第１レンズ成分であ
る第２群の最も物体側の負レンズの像側の面（ｒ₇）と
第４群の後群の負レンズの物体側の面（ｒ₂₁）が非球面
である。

【００８６】次に実施例７〜１２は夫々図７〜図１２に
示す構成で、第１群が負レンズと正レンズの接合レンズ
と正のメニスカスレンズとよりなり、第２群が第１レン
ズ成分の負レンズと第２レンズ成分の負レンズと第３レ
ンズ成分の正レンズと第４レンズ成分の負レンズとより
なり、第２群の像側に明るさ絞りを挟んで配置された第
３群が正レンズと正レンズと負レンズとよりなり、第４
群が正レンズよりなる前群と負レンズよりなる後群とよ
りなるレンズ系である。

【００８７】即ち、これら実施例７〜１２のズームレン
ズは、第２群が負の第１レンズ成分と負の第２レンズ成
分と正の第３レンズ成分と負の第４レンズ成分とよりな
る四つのレンズ成分からなる点で負、負、正の三つのレ
ンズ成分よりなる実施例１〜６と相違する。

【００８８】また、実施例７、８は第４群の後群の負レ
ンズの物体側のレンズ面（ｒ₂₃）が非球面である。実施
例９は第４群の後群の負レンズがガラスレンズ（ｒ₂₄〜
ｒ ₂₅）の前に樹脂（ｒ₂₃〜ｒ₂₄）を設けたハイブリッド
レンズで、樹脂の物体側の面（ｒ₂₃）が非球面である。
実施例１０、１１、１２はいずれも実施例７、８と同様
に第４群の後群の負レンズの物体側の面（ｒ₂₃）が非球
面である。

【００８９】上記実施例に用いられている非球面の形状
は、光軸方向にｚ軸を、光軸と直角な方向にｙ軸をとっ
た時、次の式にて表わされる。 ｚ＝（ｙ² ／ｒ）／［１＋｛１−（ｋ＋１）（ｙ／ｒ）
² ｝^1/2 ］＋Ａ₂ ｙ² ＋Ａ₄ ｙ⁴ ＋Ａ₆ ｙ⁶ ＋Ａ₈ ｙ⁸
＋Ａ₁₀ｙ¹⁰＋・・・ ただし、ｒは基準球面の曲率半径、ｋは円錐係数、Ａ
₂ 、Ａ₄ 、・・・は２次、４次、・・・の非球面係数で
ある。

【００９０】各実施例の構成を示す図１〜図１２におい
て、上段が広角端、中段が中間焦点距離、下段が望遠端
である。また、実施例１〜１２の収差状況は夫々図１３
〜図２４に示す通りである。尚これら図１３〜図２４に
おいて（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は夫々広角端、中間焦点
距離、望遠端における収差図である。

【００９１】以上述べた本発明のズームレンズは、例え
ば、図２５、図２６に示すようなコンパクトカメラの撮
影レンズとして用いられる。図２５、図２６において、
１はカメラボディー、２は撮影レンズ、３は撮影用光
路、４はファインダー用光学系、５はファインダー用光
学系の光路、６は撮影レンズの結像面におかれたフィル
ム、７はファインダーの像正立プリズム、８は絞り、９
はファインダーの接眼レンズである。このカメラにおい
て、撮影レンズによりフィルム６の上に結像され、また
撮影レンズ２の光路３とその光路が平行におかれたファ
インダーに入射した光は像正立プリズム７および接眼レ
ンズ９を通って観察者により観察される。

【００９２】このカメラに用いる撮影レンズ２に本発明
のズームレンズが用いられる。

【００９３】又、図２７は本発明のズームレンズを用い
た一眼レフレックスカメラを示す。この図２７におい
て、１０は一眼レフレックスカメラで、２は撮影レン
ズ、６はフィルム、１１は撮影レンズ２の光路３上レン
ズ系２とフィルム６との間に配置されたクイックリター
ンミラー、１２はクイックリターンミラーより反射され
た光路に配置されたファインダースクリーン、１３はペ
ンタプリズム、１４はファインダー、１５は観察者の眼
（アイポイント）である。

【００９４】この一眼レフレックスカメラ１０の撮影レ
ンズ２として本発明のズームレンズが用いられている。

【００９５】特許請求の範囲に記載するズームレンズの
ほか次の各項に示すズームレンズも目的を達成し得る。

【００９６】（１） 特許請求の範囲の請求項１、２、
３又は４に記載するレンズ系で、前記第３群の最も物体
側に正レンズを配置したことを特徴とするズームレン
ズ。

【００９７】（２） 特許請求の範囲の請求項１又は２
あるいは前記の（１）の項に記載するレンズ系で、第３
群の最も像側に物体側が空気間隔である負レンズを配置
したことを特徴とするズームレンズ。

【００９８】（３） 特許請求の範囲の請求項１、２、
３又は４に記載するレンズ系で、第３群が物体側より順
に正レンズと正レンズと物体側に凹面を向けた負レンズ
よりなることを特徴とするズームレンズ。

【００９９】（４） 前記の（１）又は（３）の項に記
載するレンズ系で、第３群の最も物体側の正レンズが単
レンズであることを特徴とするズームレンズ。

【０１００】（５） 前記の（２）又は（３）の項に記
載するレンズ系で、第３群の最も像側の負レンズが単レ
ンズであることを特徴とするズームレンズ。

【０１０１】（６） 前記の（３）の項に記載するレン
ズ系で、第３群の負レンズの物体側の面よりもこの面と
空気間隔を挟んで対向する面のほうが弱い曲率であるこ
とを特徴とするズームレンズ。

【０１０２】（７） 特許請求の範囲の請求項１、２、
３又は４に記載するレンズ系で、第４群の前群が正レン
ズよりなり後群が負レンズよりなることを特徴とするズ
ームレンズ。

【０１０３】（８） 前記の（７）の項に記載するレン
ズ系で、第４群の後群の負レンズが光軸から離れるにし
たがって負の屈折力が強くなる形状の非球面を有するこ
とを特徴とするズームレンズ。

【０１０４】（９） 前記の（８）の項に記載するレン
ズ系で、第４群の負レンズの非球面がレンズに樹脂を設
けることにより形成することを特徴とするズームレン
ズ。

【０１０５】（１０） 特許請求の範囲の請求項１又は
２に記載するレンズ系で、第２群が物体側より順にそれ
ぞれ空気間隔を挟んで配置された負レンズと負レンズと
正レンズよりなることを特徴とするズームレンズ。

【０１０６】（１１） 前記の（１０）の項に記載する
レンズ系で、第２群の最も物体側の負レンズが非球面を
有することを特徴とするズームレンズ。

【０１０７】（１２） 前記の（１０）又は（１１）の
項に記載するレンズ系で、第２群のレンズがいずれも単
レンズであることを特徴とするズームレンズ。

【０１０８】（１３） 特許請求の範囲の請求項１又は
２に記載するレンズ系で、第２群が物体側より順にそれ
ぞれ空気間隔を挟んで配置された負レンズと負レンズと
正レンズと負レンズとよりなることを特徴とするズーム
レンズ。

【０１０９】（１４） 前記の（１３）の項に記載する
レンズ系で、第２群のレンズがいずれも単レンズである
ことを特徴とするズームレンズ。

【０１１０】（１５） 前記の（１３）又は（１４）の
項に記載するレンズ系で、下記条件（５）を満足するこ
とを特徴とするズームレンズ。 （５） −０．０７≦ｈ／Ｒ_2G≦０．３５

【０１１１】（１６） 特許請求の範囲の請求項１に記
載するレンズ系で、第１群が物体側から順に正レンズと
負レンズと物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズ
とからなることを特徴とするズームレンズ。

【０１１２】（１７） 特許請求の範囲の請求項３ある
いは前記の（１６）の項に記載するレンズ系で、負レン
ズと正レンズが下記条件（６）を満足することを特徴と
するズームレンズ。 （６） ０≦Ｄ₂ ／ｈ≦０．０３５

【０１１３】（１８） 前記の（１７）の項に記載する
レンズ系で、第１群の負レンズと正レンズとを接合して
接合レンズとしたことを特徴とするズームレンズ。

【０１１４】（１９） 特許請求の範囲の請求項３に記
載するレンズ系で、第２群が下記条件（２）を満足する
ことを特徴とするズームレンズ。 （２） ０．０７＜｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＜０．１６

【０１１５】（２０） 特許請求の範囲の請求項１、
２、３又は４に記載するレンズ系で、条件（３）の代り
に下記条件（３−１）を満足することを特徴とするズー
ムレンズ。 （３−１） ０．１４＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．５

【０１１６】（２１） 特許請求の範囲の請求項１、
２、３又は４に記載するレンズ系で、条件（１）の代り
に下記条件（１−１）を満足することを特徴とするズー
ムレンズ。 （１−１） ４．３＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜４．９

【０１１７】（２２） 特許請求の範囲の請求項１又は
２に記載するレンズ系で、下記条件（４）を満足するこ
とを特徴とするズームレンズ。 （４） ０．２＜ｆ₃ ／ｆ₄ ＜１．１

【０１１８】（２３）特許請求の範囲の請求項１、２、
３又は４あるいは前記の（１）、（２）、（３）、
（４）、（５）、（６）、（７）、（８）、（９）、
（１０）、（１１）、（１２）、（１３）、（１４）、
（１５）、（１６）、（１７）、（１８）、（１９）、
（２０）、（２１）又は（２２）の項に記載するレンズ
系で、広角端における画角が６５°を超えるズームレン
ズ。

【０１１９】（２４）特許請求の範囲の請求項１、２、
３又は４あるいは前記の（１）、（２）、（３）、
（４）、（５）、（６）、（７）、（８）、（９）、
（１０）、（１１）、（１２）、（１３）、（１４）、
（１５）、（１６）、（１７）、（１８）、（１９）、
（２０）、（２１）、（２２）又は（２３）の項に記載
するズームレンズを備えた撮像装置で、前記ズームレン
ズの像側に光路を分割する光路分割手段を配置し、この
光路分割手段により分割された光路内の一方を撮像用の
光路にし他方を観察用のファインダーを配置したファイ
ンダー用の光路としたことを特徴とする撮像装置。

【０１２０】

【発明の効果】本発明によれば、高変倍で、小型で、レ
ンズ枚数が少なく、画角が６５°を超えるワイド端から
テレ端までの広い変倍域にわたって良好な光学性能のズ
ームレンズを実現し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の断面図

【図２】本発明の実施例２の断面図

【図３】本発明の実施例３の断面図

【図４】本発明の実施例４の断面図

【図５】本発明の実施例５の断面図

【図６】本発明の実施例６の断面図

【図７】本発明の実施例７の断面図

【図８】本発明の実施例８の断面図

【図９】本発明の実施例９の断面図

【図１０】本発明の実施例１０の断面図

【図１１】本発明の実施例１１の断面図

【図１２】本発明の実施例１２の断面図

【図１３】本発明の実施例１の収差曲線図

【図１４】本発明の実施例２の収差曲線図

【図１５】本発明の実施例３の収差曲線図

【図１６】本発明の実施例４の収差曲線図

【図１７】本発明の実施例５の収差曲線図

【図１８】本発明の実施例６の収差曲線図

【図１９】本発明の実施例７の収差曲線図

【図２０】本発明の実施例８の収差曲線図

【図２１】本発明の実施例９の収差曲線図

【図２２】本発明の実施例１０の収差曲線図

【図２３】本発明の実施例１１の収差曲線図

【図２４】本発明の実施例１２の収差曲線図

【図２５】本発明のズームレンズを撮影レンズとして用
いたコンパクトカメラの斜視図

【図２６】図２５に示すカメラの断面図

【図２７】本発明のズームレンズを用いた一眼レフレッ
クスカメラの断面図

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H087 KA02 PA10 PA11 PA18 PB11 PB12 QA02 QA06 QA07 QA17 QA21 QA25 QA37 QA39 QA41 QA46 RA05 RA12 RA13 RA36 SA23 SA27 SA29 SA32 SA62 SA63 SA64 SA65 SB04 SB14 SB15 SB24 SB33 UA01

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】物体側から順に、正の屈折力を有する第１
   群と、負の屈折力を有する第２群と、正の屈折力を有す
   る第３群と、正の屈折力を有する第４群とよりなり、広
   角端から望遠端への変倍時、前記第１群を物体側へ移行
   し、前記第２群と前記第２群との間隔が増大するように
   移動し、前記第３群を前記第２群との間隔が狭くなるよ
   うに移動し、前記第４群を前記第３群との間隔が広角端
   よりテレ端の方が狭くなるように移動し、開口絞りが前
   記第２群よりも像側でかつ前記第４群よりも物体側に配
   置され、前記第４群が正の屈折力を有する前群と負の屈
   折力を有する後群とよりなり、下記条件（１）、
   （２）、（３）を満足するズームレンズ。 （１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．０ （２） ０．０７＜｜ｆ₂ ｜／ｆ_T ＜０．１６ （３） ０．１＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７ ただし、ｆ₁ 、ｆ₂ はそれぞれ第１群および第２群の焦
   点距離、ｆ_T は望遠端における全系の焦点距離、Ｄ₄ は
   第４群の前群と後群の空気間隔、ｈは最大の撮影像高で
   ある。
2. 【請求項２】前記条件（１）、（３）に代えて下記条件
   （１−１）、（３−１）を満足する請求項１のズームレ
   ンズ。 （１−１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．３ （３−１） ０．１５＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７
3. 【請求項３】物体側より順に、正の屈折力を有する第１
   群と、負の屈折力を有する第２群と、正の屈折力を有す
   る第３群と、正の屈折力を有する第４群とよりなり、広
   角端から望遠端への変倍時に、第１群が物体側へ移行し
   第２群が第１群との間隔が増大するように移動し、第３
   群が第２群との間隔が狭くなるように移動し、第４群が
   第３群との間隔が広角端よりテレ端の方が狭くなるよう
   に移動し、前記第１群が物体側から順に負のレンズ成分
   と正のレンズ成分と物体側に凸面を向けた正のメニスカ
   ス形状のレンズ成分とからなり、前記第２群が物体側か
   ら順に、いずれも空気間隔をおいて配置された負のレン
   ズ成分と負のレンズ成分と正のレンズ成分と負のレンズ
   成分とからなり、前記第３群が物体側から順に正の屈折
   力を有するレンズ成分とこのレンズ成分と空気間隔をお
   いて配置された負のレンズ成分とからなり、前記第４群
   が正の屈折力の前群と負の屈折力の後群とからなり、下
   記条件（１）、（３）、（４）を満足するズームレン
   ズ。 （１） ４．１＜ｆ₁ ／｜ｆ₂ ｜＜５．０ （３） ０．１＜Ｄ₄ ／ｈ＜０．７ （４） ０．２＜ｆ₃ ／ｆ₄ ＜１．１ ただし、ｆ₁ 、ｆ₂ 、ｆ₃ 、ｆ₄ はそれぞれ第１群、第
   ２群、第３群および第４群の焦点距離、Ｄ₄ は第４群の
   前群と後群の空気間隔、ｈは最大の撮影像高である。
4. 【請求項４】変倍比が４．５以上である請求項１又は２
   のズームレンズ。