JPH08283394A - ポリエチレンテレフタレートの製造方法 - Google Patents
ポリエチレンテレフタレートの製造方法Info
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Abstract
体と、エチレングリコールまたはそのエステル形成性誘
導体とをエステル化するエステル化工程と、上記エステ
ル化工程で得られたエステル化物を、重縮合触媒1モル
に対して0.4モル以下の量のアルカリ性可溶化剤で可
溶化された重縮合触媒の存在下で加熱溶融する液相重縮
合工程と、上記液相重縮合工程で得られた重縮合反応物
を不活性雰囲気下で溶融点以下の温度に加熱する固相重
縮合工程と、上記固相重縮合工程で得られた重縮合反応
物を水と接触させて、重縮合触媒を失活させる水処理工
程とを含むことを特徴とするポリエチレンテレフタレー
トの製造方法。 【効果】 成形時に生成する環状三量体などのオリゴマ
ーの量が少なく、したがって金型汚れが発生しにくい。
Description
ィルム、シート形成用などに用いられるポリエチレンテ
レフタレートの製造方法に関し、さらに詳しくは、成形
時に金型汚れが発生しにくいポリエチレンテレフタレー
トの製造方法に関する。
粧品、洗剤などの容器の素材としては、充填内容物の種
類およびその使用目的に応じて種々の樹脂が採用されて
いる。
トは機械的強度、耐熱性、透明性およびガスバリヤー性
に優れているので、特にジュース、清涼飲料、炭酸飲料
などの飲料充填用容器の素材として好適である。
は、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体と、
エチレングリコールまたはそのエステル形成性誘導体と
をエステル化触媒の存在下でエステル化した後、重縮合
触媒の存在下で液相重縮合し、次いで固相重縮合して得
ることができる。そしてこのポリエチレンテレフタレー
トは、射出成形機械などの成形機に供給して中空成形体
用プリフォームを成形し、このプリフォームを所定形状
の金型に挿入し延伸ブロー成形したり、さらに熱処理
(ヒートセット)して中空成形容器に成形されるのが一
般的である。
れる従来公知のポリエチレンテレフタレートには、環状
三量体などのオリゴマー類が含まれており、この環状三
量体などのオリゴマー類がブロー成形金型内面や金型の
ガス排気口、排気管などに付着して金型汚れが発生した
り、あるいはまた該オリゴマー類が上述したような射出
成形機の金型のベント部に付着して金型汚れが発生して
いた。
表面肌荒れや白化の原因となる。もしボトルが白化して
しまうと、そのボトルは廃棄しなければならない。この
ため従来公知のポリエチレンテレフタレートを用いてボ
トルを成形する際に、金型汚れを頻繁に除去しなければ
ならず、ボトルの生産性が著しく低下してしまうという
大きな問題点があった。
成形時に金型汚れを発生させにくいポリエチレンテレフ
タレートを得るべく鋭意研究したところ、成形時に金型
汚れが発生する主な原因は、ポリエチレンテレフタレー
トの成形時に環状三量体などのオリゴマー類が多量に生
成してポリエチレンテレフタレート中に含まれる環状三
量体などのオリゴマー類の総量が増加してしまうことに
あることを見出すと共に、固相重縮合工程を経て得られ
るポリエチレンテレフタレートを水と接触させることに
より成形時の環状三量体などのオリゴマー総量の増加を
著しく抑制できることを見出し、特願平2-82345
号、特願平2-82346号、特願平2-82348号、
特願平2-82349号、特願平2ー82350号、特願
平2-86756号として既に提案した。
リゴマーの生成量がさらに少なく、金型汚れを発生させ
にくいポリエチレンテレフタレートを得るべくポリエチ
レンテレフタレートおよびその製造方法について鋭意研
究したところ、ポリエチレンテレフタレートを、エステ
ル化工程、液相重縮合工程、固相重縮合工程および水処
理工程を経て製造する際に、重縮合触媒を溶解させるた
めのアルカリ性可溶化剤の使用量を少なくすればするほ
ど得られるポリエチレンテレフタレートは、成形時の環
状三量体などのオリゴマー総量の増加をさらに抑制し得
ることを見出して、本願発明を完成するに至った。
の製造方法においては、二酸化ゲルマニウムなどの重縮
合触媒が用いられているが、この重縮合触媒は、反応系
に難溶性であるため、水酸化テトラエチルアンモニウム
(EAH)などのアルカリ性可溶化剤を該触媒1モル当
たり0.4モル以上の量で用いて、該重縮合触媒を溶解
させて反応系に添加していた。
問題点を解決しようとするものであって、成形時のオリ
ゴマーの生成量が少なく、金型汚れを発生させにくいポ
リエチレンテレフタレートの製造方法を提供することを
目的としている。
トの製造方法は、テレフタル酸またはそのエステル形成
性誘導体と、エチレングリコールまたはそのエステル形
成性誘導体とをエステル化するエステル化工程と、上記
エステル化工程で得られたエステル化物を、重縮合触媒
1モルに対して0.4モル以下、好ましくは0.3モル
以下、特に好ましくは0.2モル以下の量のアルカリ性
可溶化剤で可溶化された重縮合触媒の存在下で加熱溶融
する液相重縮合工程と、上記液相重縮合工程で得られた
重縮合反応物を不活性雰囲気下で溶融点以下の温度に加
熱する固相重縮合工程と、上記固相重縮合工程で得られ
た重縮合反応物を水と接触させて、重縮合触媒を失活さ
せる水処理工程とを含むことを特徴としている。
の製造方法によれば、成形時に生成する環状三量体など
のオリゴマーの量が少なく、したがって金型汚れが発生
しにくいようなポリエチレンテレフタレートが得られ
る。
テレフタレートの製造方法ついて具体的に説明する。
テレフタレートについて説明する。 ポリエチレンテレフタレート 本発明により得られるポリエチレンテレフタレートは、
後述するようなポリエチレンテレフタレート製造用重縮
合触媒を溶解させるアルカリ性可溶化剤のポリエチレン
テレフタレート中に含まれる量が通常、10ppm以
下、好ましくは5ppm以下、特に好ましくは1ppm
以下であることが望ましい。また、このポリエチレンテ
レフタレート中のオリゴマー(環状三量体)量W0(重
量%)と、該ポリエチレンテレフタレートを290℃の
温度に加熱溶融して、後述するような方法で段付角板を
成形した後のオリゴマー量W1(重量%)とが、W1−W
0≦0.1、好ましくはW1−W0≦0.05、さらに好
ましくはW1−W0≦0.03であることが望ましい。
成形前のポリエチレンテレフタレート中に含まれるオリ
ゴマー[
重量%以下、好ましくは0.45重量%以下さらに好ま
しくは0.4重量%以下であることが望ましい。このよ
うな本発明により得られるポリエチレンテレフタレート
は、ボトル等に成形する際にオリゴマーの増加が著しく
抑制され、従って金型汚れが発生しにくい。すなわち、
このポリエチレンテレフタレートを射出成形機械などの
成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形し、
このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブロー
成形した後ヒートセットして中空成形容器を成形する際
に、環状三量体などのオリゴマー類が増加しにくく、こ
のため金型汚れが発生しにくい。ポリエチレンテレフタレートの製造 次に、本発明に係るポリエチレンテレフタレートの製造
方法について説明する。
の製造方法では、テレフタル酸またはそのエステル形成
性誘導体と、エチレングリコールまたはそのエステル形
成性誘導体とをエステル化するエステル化工程と、上記
エステル化工程で得られたエステル化物を、重縮合触媒
1モルに対して0.4モル以下の量のアルカリ性可溶化
剤で可溶化された重縮合触媒の存在下で加熱溶融する液
相重縮合工程と、上記液相重縮合工程で得られた重縮合
反応物を不活性雰囲気下で溶融点以下の温度に加熱する
固相重縮合工程と、上記固相重縮合工程で得られた重縮
合反応物を水と接触させて、重縮合触媒を失活させる水
処理工程とを含んでいる。
造方法は、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導
体と、エチレングリコールまたはそのエステル形成性誘
導体とを原料として用いて行なわれるが、このポリエチ
レンテレフタレートには20モル%以下の他のジカルボ
ン酸および/または他のグリコールが共重縮合されてい
てもよい。
ジカルボン酸としては、具体的にはフタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。
られるグリコールとしては、具体的にはトリメチレング
リコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコ
ール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコ
ール、ビスフェノール類、ハイドロキノン、2,2-ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどの
芳香族ジオール類などが挙げられる。 [エステル化反応工程]上記したようなテレフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体と、エチレングリコール
またはそのエステル形成性誘導体とを含む原料は、エス
テル化される。
エステル形成性誘導体と、エチレングリコールまたはそ
のエステル形成性誘導体とを含むスラリーを調製する。
このようなスラリーには、テレフタル酸またはそのエス
テル形成性誘導体1モルに対して1.02〜1.4モル
好ましくは1.03〜1.3モルのエチレングリコール
またはそのエステル形成性誘導体が含まれる。このスラ
リーは、エステル化反応工程に連続的に供給される。
テル化反応器を直列に連結した装置を用いてエチレング
リコールが還流する条件下で、反応によって生成した水
を精留塔で系外に除去しながら実施される。エステル化
反応を行なう際の反応条件は、第1段目のエステル化反
応の温度が通常240〜270℃好ましくは245〜2
65℃であり、圧力が通常0.2〜3kg/cm2G好
ましくは0.5〜2kg/cm2Gであり、また最終段
目のエステル化反応の温度が通常250〜280℃好ま
しくは255〜275℃であり、圧力が通常0〜1.5
kg/cm2G好ましくは0〜1.3kg/cm2Gであ
る。
施する場合には、第1段目および第2段目のエステル化
反応条件がそれぞれ上記の範囲であり、3段階以上で実
施する場合には、第2段目から最終段の1段前までエス
テル化反応の反応条件は、上記第1段目の反応条件と最
終段目の反応条件の間の条件である。
される場合には、第2段目のエステル化反応の反応温度
は通常245〜275℃好ましくは250〜270℃で
あり、圧力は通常0〜2kg/cm2G好ましくは0.
2〜1.5kg/cm2Gである。これらのエステル化
反応の反応率は、それぞれの段階においては、とくに制
限はないが、各段階におけるエステル化反応率の上昇と
度合が滑らかに分配されることが好ましく、さらに最終
段目のエステル化反応生成物においては通常90%以
上、好ましくは93%以上に達することが望ましい。
物(低次縮合物)が得られ、このエステル化物の数平均
分子量は、通常、500〜5000である。このような
エステル化反応はテレフタル酸およびエチレングリコー
ル以外の添加物を添加せずに実施することも可能であ
り、また後述する重縮合用の触媒、安定剤などの共存下
に実施することも可能である。この重縮合用触媒は、ア
ルカリ性可溶化剤の不存在下に用いてもよいが、この重
縮合用触媒をアルカリ性可溶化剤と共に用いる場合に
は、後述するようにできるだけ少量のアルカリ性可溶化
剤とともに用いられる。
n、Ca、Co、Cu、Niからなる群から選ばれる少
なくとも1種の元素M2および/または該元素含有化合
物を使用する場合は、このエステル化工程および/また
は後述する液相重縮合工程において添加することもでき
る。本発明においては、この元素M2および/または該
元素含有化合物を使用する場合には、とくにこのエステ
ル化工程において添加することが好ましいが、後述する
液相重縮合工程で添加してもよく、さらには、両工程に
分けて添加してもよい。また、少量ずつ連続的に添加し
てもよく、一度にあるいは数回に分けて添加してもよ
く、その添加方法は特に限定されない。
o、Cu、Niからなる群から選ばれる少なくとも1種
の元素M2は、例えば、水溶液、粉体として用いてもよ
い。また該元素M2を含有する化合物としては、例え
ば、上記元素M2の酢酸塩などの塩、アルコキシド等が
挙げられる。
M1、例えばGeは、GeO2あるいはGeO等として揮
散するなどのためその使用量は一概に決定されないが、
上記Zn等の元素M2あるいは該元素M2を含有する化合
物は、元素M2と、重縮合触媒由来の金属元素M1とのモ
ル比(M2/M1)が通常0.01〜50、好ましくは
0.05〜20となるような量で用いられることが好ま
しい。
含有化合物を、エステル化工程および/または下記の液
相重縮合工程において添加すると、後述する粒状ポリエ
チレンテレフタレートの水処理工程での重縮合触媒の失
活を促進でき、水処理工程の所要時間を短縮することが
できる。 [液相重縮合工程]次いで得られたエステル化物は、重
縮合触媒の存在下に減圧下で、得られるポリエチレンテ
レフタレートの融点以上の温度に加熱し、この際生成す
るグリコールを系外に留去させて重縮合する液相重縮合
工程に供給される。
で行なっても、複数段階に分けて行なってもよい。複数
段階で行なう場合、重縮合反応条件は、第1段階目の重
縮合の反応温度が、通常、250〜290℃好ましくは
260〜280℃であり、圧力が、通常、500〜20
Torr好ましくは200〜30Torrであり、また最終段階
の重縮合反応の温度が通常265〜300℃好ましくは
270〜295℃であり、圧力が通常10〜0.1Torr
好ましくは5〜0.5Torrである。
第1段目および第2段目の重縮合反応条件はそれぞれ上
記の範囲であり、3段階以上で実施する場合には、第2
段目から最終段目の1段前までの重縮合反応の反応条件
は上記1段目の反応条件と最終段目の反応条件との間の
条件である。
る場合には、第2段目の重縮合反応の反応温度は通常2
60〜295℃好ましくは270〜285℃であり、圧
力は通常、50〜2Torr 好ましくは40〜5Torr の
範囲である。これらの重縮合反応工程の各々において到
達される固有粘度(IV)はとくに制限はないが、各段
階における固有粘度の上昇の度合が滑らかに分配される
ことが好ましく、さらに最終段目の重縮合反応器から得
られるポリエチレンテレフタレートの固有粘度(IV)
は通常0.35〜0.80dl/g好ましくは0.45
〜0.75dl/g、さらに好ましくは0.55〜0.
75dl/gの範囲であることが望ましい。
レンテレフタレート1.2をo-クロロフェノール15cc
中に加熱溶解した後、冷却して25℃で測定された溶液
粘度から算出される。
度は、通常特に限定されないが、1.37g/cm3以
上であることが望ましい。本明細書において、ポリエチ
レンテレフタレートの密度は、四塩化炭素およびヘプタ
ンの混合溶媒を用いた密度勾配管により、23℃の温度
で測定される。
剤]上記のような重縮合反応は、重縮合触媒およびでき
るだけ少量のアルカリ性可溶化剤の存在下に実施され
る。場合によっては、アルカリ性可溶化剤を全く含んで
いなくともよい。本発明においては、この重縮合触媒と
ともに安定剤を用いてもよい。
ム、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテト
ラn-ブトキシドなどのゲルマニウム化合物、三酸化アン
チモンなどのアンチモン触媒およびチタニウムテトラブ
トキサイドなどのチタン触媒を用いることができる。こ
れらの重縮合触媒の中では、二酸化ゲルマニウムを用い
ると生成するポリエチレンテレフタレートの色相および
透明性が優れるので好ましい。
ェート、トリエチルホスフェート、トリn-ブチルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェートなどの燐酸エステ
ル類、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホス
ファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜
リン酸エステル類、メチルアッシドホスフェート、イソ
プロピルアッシドホスフェート、ブチルアッシドホスフ
ェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェートなどの酸性リン酸エステル
およびリン酸、ポリリン酸などのリン化合物が用いられ
る。これらの触媒あるいは安定剤の使用割合は、テレフ
タル酸とエチレングリコールとの混合物の重量に対し
て、触媒の場合には触媒中の金属の重量として、通常、
0.0005〜0.2重量%好ましくは0.001〜
0.05重量%の範囲であり、また安定剤の場合には、
安定剤中のリン原子の重量として通常、0.001〜
0.1重量%好ましくは0.002〜0.02重量%の
範囲である。なお、例えば、2種以上のゲルマニウム系
触媒を併用し、あるいはゲルマニウム系触媒とアンチモ
ン触媒とを併用する場合には、これらの触媒総量中の金
属総重量として計算する。
方法は、エステル化反応工程の段階において供給するこ
ともできるし、重縮合反応工程の第1段目の反応器に供
給することもできる。
は、重縮合触媒とともに重縮合触媒用のアルカリ性可溶
化剤を、重縮合触媒1モルに対して0.4モル以下の量
で添加しているが、さらに好ましくは重縮合触媒1モル
に対して0.3モル以下の量で、特に好ましくは0.2
モル以下の量で添加して実施することが好ましい。さら
にアルカリ性可溶化剤を全く用いなくともよい。
合触媒の添加方法としては、 重縮合触媒をエチレングリコールに懸濁しスラリーの
状態で添加する方法、 重縮合触媒を過剰量のエチレングリコールに分散させ
て添加する方法、 非晶性GeO2等の、エチレングリコールに可溶性の
触媒をエチレングリコールに溶解して添加する方法、 ジカルボン酸類等のキレート化剤を使用して触媒をエ
チレングリコールに溶解させる方法、 重縮合触媒を水に溶解ないし懸濁して添加する方法、 重縮合触媒を粉体のままで添加する方法、 重縮合工程から留出する、重合触媒を含むエチレング
リコールをエステル化工程ないし重縮合工程に循環使用
する方法、を例示することができる。
剤を、重縮合触媒1モルに対して0.4モル以下の量で
添加して実施すると、ポリエチレンテレフタレートの成
形時に環状三量体などのオリゴマー類が少量しか生成せ
ず、ポリエチレンテレフタレート中に含まれる環状三量
体などのオリゴマー類の総量が増加せず、金型汚れが低
減され、また、後述する水処理工程の時間を短縮できる
ため好ましい。
トリエチルアミン、トリn-ブチルアミン、ベンジルジメ
チルアミンなどの第3級アミン、水酸化テトラエチルア
ンモニウム(EAH)、水酸化テトラn-ブチルアンモニ
ウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウムなどの水
酸化第4級アンモニウムなどが挙げられる。
れたポリエチレンテレフタレートには、上述のようにテ
レフタル酸単位以外のジカルボン酸単位やエチレングリ
コール単位以外のジオール単位が20モル%以下の量で
含まれていてもよいが、特に好ましいポリエチレンテレ
フタレートは、一般式[I]
単位(a)の含有率が、95.0〜99.0モル%の範囲
にあり、一般式[II]
ート成分単位(b) の含有率が、1.0〜5.0モル%の
範囲にあることが望ましい。このようにして、最終重縮
合反応器から得られたポリエチレンテレフタレートは、
通常、溶融押出成形法によって粒状(チップ状)に成形
される。
トは、通常2.0〜5.0mm、好ましくは2.2〜
4.0mmの平均粒径を有することが望ましい。このよ
うにして液相重縮合工程を経た粒状ポリエチレンテレフ
タレートには、固相重縮合工程が加えられる。 [固相重縮合工程]固相重縮合工程に供給される粒状ポ
リエチレンテレフタレートは、予め、固相重縮合を行な
う場合の温度より低い温度に加熱して予備結晶化を行な
った後、固相重縮合工程に供給してもよい。
チレンテレフタレートを乾燥状態で通常、120〜20
0℃好ましくは130〜180℃の温度に1分〜4時間
加熱することによって行なってもよく、あるいは粒状ポ
リエチレンテレフタレートを水蒸気雰囲気下または水蒸
気含有不活性ガス雰囲気下あるいは水蒸気含有空気雰囲
気下で通常、120〜200℃の温度に1分間以上加熱
することによって行なってもよい。
トが供給される固相重縮合工程は、少なくとも1段から
なり、重縮合温度が通常190〜230℃好ましくは1
95〜225℃であり、圧力が通常、1kg/cm2G
〜10Torr 好ましくは常圧ないし100Torr の条件
下で、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガスなどの不活性
ガス雰囲気下で固相重縮合反応が実施される。これらの
不活性ガスの中では窒素ガスが好ましい。
テレフタレート中の重縮合触媒用アルカリ性可溶化剤の
量は、通常10ppm以下、好ましくは5ppm以下、
さらに好ましくは1ppm以下であることが望ましい。
リエチレンテレフタレート中に含まれる重縮合触媒由来
の金属M1と、Ti、Zn、Mg、Mn、Ca、Co、
Cu、Niからなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素M2とのモル比(M2/M1)は、0.01〜50、好
ましくは0.05〜20であることが望ましい。
有粘度は、通常0.50dl/g以上、好ましくは0.
54dl/g以上、さらに好ましくは0.70dl/g
以上、特に好ましくは0.72dl/g以上であること
が望ましい。
は、通常1.37g/cm3以上、好ましくは1.38
g/cm3以上、さらに好ましくは1.39g/cm3以
上であることが望ましい。
ト中に含まれるオリゴマー[
重量%以下、好ましくは0.45重量%以下さらに好ま
しくは0.4重量%以下であることが望ましい。 [水処理工程]このような固相重縮合工程を経て得られ
た粒状ポリエチレンテレフタレートには、水処理が加え
られるが、この水処理は、粒状ポリエチレンテレフタレ
ートを水、水蒸気、水蒸気含有不活性ガス、水蒸気含有
空気などと接触させることにより行なわれる。
接触は、粒状ポリエチレンテレフタレートを室温〜15
0℃の水に1分間〜100時間またはそれ以上好ましく
は1分間〜20時間特に好ましくは5分〜10時間浸漬
することにより行なわれる。望ましくは、粒状ポリエチ
レンテレフタレートを50〜150℃の熱水に1分間〜
10時間浸漬することにより行なわれる。さらに望まし
くは、粒状ポリエチレンテレフタレートを70〜110
℃の熱水に3分〜5時間浸漬することにより行なわれ
る。特に好ましくは、粒状ポリエチレンテレフタレート
を80〜100℃の熱水に5分間〜4時間浸漬すること
により行なわれる。
水蒸気または水蒸気含有ガスとの接触は、通常、室温〜
150℃、好ましくは50〜150℃、さらに好ましく
は70〜110℃の温度の水蒸気または水蒸気含有不活
性ガスあるいは水蒸気含有空気を好ましくは粒状ポリエ
チレンテレフタレート1kg当り、0.5g以上の量で
供給させるか、あるいは存在させて粒状ポリエチレンテ
レフタレートと水蒸気とを接触させることにより行なわ
れる。
蒸気との接触は、通常1分〜50時間、好ましくは5分
間〜10時間行なわれる。以下に、粒状ポリエチレンテ
レフタレートの水処理(接触処理)を工業的に行なう方
法を例示するが、これに限定されるものではない。また
処理方法は、連続式、バッチ方式のいずれであっても差
し支えない。
をバッチ方式で行なう場合は、サイロタイプの処理装置
が用いられる。すなわち、粒状ポリエチレンテレフタレ
ートをサイロへ受け入れ、バッチ方式で、水を供給し粒
状ポリエチレンテレフタレートの水処理を行なう。ある
いは回転筒型の接触処理装置に粒状ポリエチレンテレフ
タレートを受け入れ、回転筒を回転させながら水による
接触処理を行ない、上記接触をさらに効率的にすること
もできる。
に水処理する場合は、粒状ポリエチレンテレフタレート
を塔型の処理装置の上部より連続的に受け入れ、粒状ポ
リエチレンテレフタレートの流動方向に対して並流ある
いは向流となるように水を連続供給し、粒状ポリエチレ
ンテレフタレートの水処理を行なうことができる。その
後、水処理された粒状ポリエチレンテレフタレートを振
動篩機、シモンカーターなどの水切り装置で水切りし、
次の乾燥工程へ移送する。水蒸気または水蒸気含有ガス
で処理した場合はそのまま乾燥工程へ移送することがで
きる。
トの乾燥装置としては、通常用いられるポリエチレンテ
レフタレートの乾燥処理装置を用いることができる。連
続的にこの粒状ポリエチレンテレフタレートを乾燥する
方法としては、上部より粒状ポリエチレンテレフタレー
トを供給し、下部より乾燥ガスを通気するホッパー型の
通気乾燥機が通常使用される。使用する乾燥ガス量を減
らし、効率的に乾燥する方法としては、回転ディスク型
加熱方式の連続乾燥機が選ばれ、この乾燥機を用いる
と、少量の乾燥ガスを通気しながら回転ディスクや外部
ジャケットに加熱蒸気、加熱媒体などを供給し粒状ポリ
エチレンテレフタレートを間接的に加熱乾燥することが
できる。バッチ方式で粒状ポリエチレンテレフタレート
を乾燥するタイプの乾燥機としては、ダブルコーン型回
転乾燥機が用いられ、この乾燥機を用いれば、真空下で
あるいは真空下少量の乾燥ガスを通気しながら粒状ポリ
エチレンテレフタレートを乾燥することができる。ある
いはこのダブルコーン型回転乾燥機を用いる場合には、
大気圧下で乾燥ガスを通気しながら粒状ポリエチレンテ
レフタレートを乾燥してもよい。
ないが、ポリエチレンテレフタレートの加水分解による
分子量低下を防止する観点からは乾燥窒素、除湿空気が
好ましい。
チレンテレフタレートは、ボトル等への成形時における
オリゴマーの増加が著しく抑制される。このことは、前
述したような方法すなわち水処理されたポリエチレンテ
レフタレートを290℃の温度に加熱溶融して後述する
ような段付角板を成形した後のオリゴマー量を測定する
ことにより確かめられる。
フタレート中に含まれるオリゴマー[
と、該ポリエチレンテレフタレートを290℃の温度に
加熱溶融して段付角板を成形した後のオリゴマー量W1
(重量%)とは、W1−W0≦0.1であり、好ましくは
W1−W0≦0.05、さらに好ましくはW1−W0≦0.
03であることが望ましい。なお、段付角板成形前のポ
リエチレンテレフタレート中に含まれるオリゴマーの量
W0(重量%)は、通常0.5重量%以下、好ましくは
0.45重量%以下、さらに好ましくは0.4重量%以
下であることが望ましい。
を、重縮合触媒1モルに対して0.4モル以下の量のア
ルカリ性可溶化剤で可溶化された重縮合触媒の存在下で
加熱溶融することにより実施しており、このような液相
重縮合工程に次いで固相重縮合工程、水処理工程を行っ
て得られる該ポリエチレンテレフタレートを290℃の
温度に加熱溶融して段付角板を成形した際に増加するオ
リゴマー量を抑制することができる。
水処理を施すことによって、成形時にポリエチレンテレ
フタレート中に含まれる環状三量体などのオリゴマー類
の増加を抑制できるのは、重縮合触媒1モルに対して
0.4モル以下の量のアルカリ性可溶化剤で可溶化され
た重縮合触媒の存在下で加熱溶融する液相重縮合工程を
実施することにより得られるポリエチレンテレフタレー
トに水処理を施すと、アルカリ性可溶化剤が重縮合触媒
の失活を阻止することがなく、ポリエチレンテレフタレ
ート中に含まれる重縮合触媒たとえばゲルマニウム系触
媒が速やかに失活し、したがって成形時に加熱されて
も、ポリエチレンテレフタレートは分解反応あるいはエ
ステル交換反応がほとんど進行せず、このため生成する
環状三量体などのオリゴマー類の量が少なくなるのであ
ろうと考えられる。
たポリエチレンテレフタレートは、成形時に生成する環
状三量体などのオリゴマー類の量が少なく、したがっ
て、このポリエチレンテレフタレートを射出成形機械な
どの成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形
し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブ
ロー成形した後ヒートセットして中空成形容器を成形す
る際に、環状三量体などのオリゴマー類が金型に付着す
ることによる金型汚れが発生しにくい。
て特定のテスト用成形品(段付角板)を製造し、この成
形品に含まれるオリゴマー含有量を測定している。ここ
でまずオリゴマー含有量が測定される成形品の製造につ
いて説明する。
測定された(測定値W0%)粒状ポリエチレンテレフタ
レート(ペレット状ポリエチレンテレフタレート)2k
gを温度140℃、圧力10torrの条件で16時間以上
棚段式の乾燥器を用いて乾燥して、粒状ポリエチレンテ
レフタレートの水分を50ppm 以下にする。
タレートを名機製作所(株)製M−70A射出成形機に
より、成形時には露点が−70℃の窒素をホッパー上
部、スクリューフィーダーシュート部に各5ノルマル立
方メートル/時間の割合でフィードし、バレル設定温度
290℃、また成形機のC1/C2/C3/ノズル先の温
度を260℃/290℃/290℃/300℃の各温度
にして、金型冷却温度15℃の条件下で射出成形して、
段付角板状の成形物を得る。
秒、射出60秒となるようにして、乾燥された粒状ポリ
エチレンテレフタレートをホッパより射出成形機に供給
して行なう。また成形機内の溶融樹脂の滞留時間は約7
2秒とする。なお段付角板状成形物1個当りの重量は7
5gであり、オリゴマー測定用試料は、射出成形開始後
11個〜15個目のいずれか1個を用いて行なう。
形状を有しており、A部の厚みは約6.5mmであり、
B部の厚みは約5mmであり、C部の厚みは約4mmで
ある。このC部を用いて成形物のオリゴマー量を調べ
る。
チップ状に切断し、オリゴマー測定用試料としてオリゴ
マー量(W1重量%)が測定される。また、ポリエチレ
ンテレフタレート中に含まれるオリゴマーの量は、以下
のようにして測定される。
ートをo-クロロフェノールに溶解した後、テトラヒドロ
フランで再析出して濾過して線状ポリエチレンテレフタ
レートを除く。次いで得られた濾液を液クロマトグラフ
ィー(島津製作所製 LC7A)に供給してポリエチレ
ンテレフタレート中に含まれるオリゴマー量を求め、こ
の値を測定に用いたポリエチレンテレフタレート量で割
って、ポリエチレンテレフタレート中に含まれるオリゴ
マー量(重量%)とする。
トの製造方法は、上記のようにエステル化工程と、この
エステル化工程で得られたエステル化物を、重縮合触媒
1モルに対して0.4モル以下の量のアルカリ性可溶化
剤で可溶化された重縮合触媒の存在下で加熱溶融する液
相重縮合工程と、固相重縮合工程と、水処理工程とを含
んでおり、この製造方法により得られたポリエチレンテ
レフタレートは、成形時に生成する環状三量体などのオ
リゴマー類の量が少なく、しかも成形時にポリエチレン
テレフタレート中に含まれる環状三量体などのオリゴマ
ー類の総量が少ないため、成形時に金型汚れが発生しに
くい。
レフタレートの製造方法により得られるポリエチレンテ
レフタレートは、成形品を製造する際に頻繁に洗浄を行
なう必要がなく、ボトルやフィルム、シートなどの成形
品の生産性を向上させることができ、しかも得られるボ
トルやフィルム、シートの白化(汚れ)を防止すること
ができる。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
器が槽型であり、また第6の反応器が二軸回転式の横型
反応器からなる連続重縮合装置を用いて、以下のとおり
操作して連続重合を行い、ポリエチレンテレフタレート
を製造した。
おり、攪拌下255℃で窒素雰囲気下に1.7kg/c
m2Gの条件下に維持された第1反応器に、毎時高純度
テレフタル酸1437重量部およびエチレングリコール
645重量部を混合して調製されたスラリーを連続的に
供給し、第1段目のエステル化反応を行った。この第1
段目のエステル化反応においては、203重量部の水と
3重量部のエチレングリコールとの混合液が留去され
た。また、この第1段目のエステル化反応物は、平均滞
留時間が2.0時間になるように制御され、連続的に攪
拌下260℃で0.8kg/cm2Gの条件下に維持さ
れた第2反応器に導かれた。
量部の二酸化ゲルマニウムと32重量部のエチレングリ
コールとの均一溶液(非晶性GeO2をエチレングリコ
ールに加熱溶解してGeO2濃度1重量%として使用)
が連続的に供給されるとともに、毎時84重量部の水と
7重量部のエチレングリコールとの混合液が連続的に留
去されて、第2段目のエステル化反応が継続された。ま
た、この第2段目のエステル化反応物は、平均滞留時間
が2.0時間になるように制御され、連続的に攪拌下2
65℃で常圧の条件下に維持された第3反応器に導かれ
た。
重量部のトリメチルホスフェートと22重量部のエチレ
ングリコールとが混合された均一溶液が連続的に供給さ
れるとともに、毎時21重量部の水と38重量部のエチ
レングリコールとの混合液が連続的に留去され、第3段
目のエステル化反応が継続された。
留時間が2.0時間となるように制御され、連続的に攪
拌下275℃で70mmHg に維持された第4反応器に
導かれた。この第4反応器においては、毎時62重量部
のエチレングリコールと6重量部の水との混合物が連続
的に留去されて第1段目の重縮合反応が行われた。ま
た、この第1段目の重縮合反応物は、平均滞留時間が
1.0時間となるように制御され、連続的に攪拌下28
0℃で5mmHgに維持された第5反応器に導かれた。
部のエチレングリコールと3重量部の水との混合液が連
続的に留去されて第2段目の重縮合反応が継続された。
また、この第2段目の重縮合反応物は、平均滞留時間が
1.0時間になるように制御され、連続的に282℃〜
285℃で1.8mmHg〜2.5mmHgの条件下に
維持された横型二軸回転式反応槽である第6反応器に導
かれた。この第6反応器においては、毎時12重量部の
エチレングリコールと1重量部の水との反応液が連続的
に留去されて第3段目の重縮合反応が継続された。ま
た、この第3段目の重縮合反応物は、平均滞留時間が
2.5時間となるように制御され、連続的にポリエステ
ル抜き出し装置によって、反応器外にストランド状で抜
き出され、水中に浸漬されて冷却された後、ストランド
カッターによってチップ状に裁断された。以上の液相重
合によって得られたポリエチレンテレフタレートのo-ク
ロロフェノール中で25℃で測定した固有粘度IVは
0.57dl/gであり、またジオキシエチレンテレフ
タレート成分の含有量は2.50モル%であった。
テレフタレートは、窒素雰囲気下約140℃で約15時
間乾燥するとともに結晶化を行った後、塔型の固相重合
器に装填し、窒素雰囲気下205℃で15時間固相重合
を行った。このようにして得られたポリエチレンテレフ
タレートのo-クロロフェノール中25℃で測定した固有
粘度は0.80dl/gであり、密度は1.40g/c
m3であり、オリゴマー含有量は0.29重量%であ
り、またそのジオキシエチレンテレフタレート成分の含
量は2.53モル%であった。
フタレート(A)5kgを、ステンレス容器内で6.5
kgの蒸留水に浸漬させた。次に、ポリエチレンテレフ
タレートおよび蒸留水が入ったステンレス容器を外部よ
り加熱し、内温を90℃にコントロールし、2時間保持
して水処理を行なった後、脱水し、140℃で14時間
窒素中で乾燥した。
本明細書中で説明したようにして窒素ガス雰囲気下で2
15℃の温度に加熱して固相重縮合処理した重縮合速度
は、0.0026dl/g・時間であった。
成形機(名機製作所〓製M−70A)で290℃におい
て成型した段付角板状の成形物のオリゴマー含有量は
0.32重量%であり、オリゴマー増加量は0.03重
量%であった。
レート(固相重合品)5kgを、熱水処理時間を4時間
に変更した以外は、実施例1と同様の方法で熱水処理を
行ない、次いで実施例1と同様に段付角板に成形してこ
の段付角板に含まれるオリゴマー量を測定したところ、
0.30重量%であり、オリゴマー増加量は、0.01
重量%であった。
二酸化ゲルマニウムとエチレングリコールとの均一溶液
が、二酸化ゲルマニウムをその0.5倍モルの水酸化テ
トラエチルアンモニウムを用いてエチレングリコールに
可溶化させることによって調整されたものである以外
は、実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレー
トを製造した。得られたポリエチレンテレフタレート
(固相重合品)のo−クロロフェノール中25℃で測定
した固有粘度は、0.80dl/gであり、密度は1.
40g/cm3であり、オリゴマー含有量は0.28重
量%であり、ジオキシエチレンテレフタレート成分の含
有量は、2.51モル%であった。
相重合品)5kgを、熱水処理時間を2時間で実施例1
と同様の方法で熱水処理を行ない、次いで、実施例1と
同様に段付角板に成形してこの段付角板に含まれるオリ
ゴマー量を測定したところ、0.36重量%であり、オ
リゴマー増加量は0.08重量%であった。
レート(固相重合品)5kgを、熱水処理時間を4時間
に変更した以外は、比較例1と同様の方法で熱水処理を
行ない、次いで実施例1と同様に段付角板に成形してこ
の段付角板に含まれるオリゴマー量を測定したところ、
0.33重量%であり、オリゴマー増加量は0.05重
量%であった。
n−ブチルアンモニウムを使用した以外は、比較例1と
同様の方法でポリエチレンテレフタレートを製造した。
相重合品)の固有粘度は、0.80dl/gであり、密
度は1.40g/cm3であり、オリゴマー含有量は
0.30重量%であり、ジオキシエチレンテレフタレー
ト成分の含有量は2.48モル%であった。
実施例1と同様の方法で2時間熱水処理を行ない、次い
で実施例1と同様に段付角板に成形してこの段付角板に
含まれるオリゴマー量を測定したところ0.37重量%
であり、オリゴマー増加量は、0.07重量%であっ
た。
Claims (1)
- 【請求項1】テレフタル酸またはそのエステル形成性誘
導体と、エチレングリコールまたはそのエステル形成性
誘導体とをエステル化するエステル化工程と、 上記エステル化工程で得られたエステル化物を、重縮合
触媒1モルに対して0.4モル以下の量のアルカリ性可
溶化剤で可溶化された重縮合触媒の存在下で加熱溶融す
る液相重縮合工程と、 上記液相重縮合工程で得られた重縮合反応物を不活性雰
囲気下で溶融点以下の温度に加熱する固相重縮合工程
と、 上記固相重縮合工程で得られた重縮合反応物を水と接触
させて、重縮合触媒を失活させる水処理工程とを含むこ
とを特徴とするポリエチレンテレフタレートの製造方
法。
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