JP2015086317A - ポリエステル組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オリゴマー含有量が少なく、耐加水分解性、光学特性に優れ、光学用途、電気絶縁用途、太陽電池フィルム用途に適したポリエステル組成物、及びその製造方法の提供。
【解決手段】ジカルボン酸成分又はジカルボン酸エステル成分とジオール成分とをエステル化反応又はエステル交換反応し、次いで重縮合反応を行い、ポリエステルを製造するに際して、エステル化反応物又はエステル交換反応物にリン酸アルカリ金属塩、リン酸、及び重縮合反応触媒を添加した後、加熱、減圧を開始し、重縮合反応し、さらに固相重合、及び、触媒失活処理することを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法。ポリエステルに対し、リン酸アルカリ金属塩を0.6〜4.5mol/ton及びリン酸を1.0〜5.0mol/tonで添加する製造方法。重縮合触媒がゲルマニウム化合物であり、エステル交換反応又は重縮合反応の助触媒として酢酸マンガンを添加する製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、溶融成型時におけるオリゴマー発生量が少なく、耐加水分解性に優れたポリエステル組成物の製造方法に関する。
ポリエステルは優れた機械的性質、熱的性質、電気的性質により産業用途に広く使用され、需要量も拡大している。しかしながら用途および需要拡大に伴い、ポリエステルに要求される特性値も、それぞれの用途分野においてますます厳しくなって来ている。それらの要求特性のひとつとして環状三量体含有量の少ないポリエステル成型品がある。通常、ポリエステル中あるいはポリエステル成型品の中には、環状三量体を主成分とするオリゴマーが0.8〜1.7重量%含まれている。このようなオリゴマーを含むポリエステルフィルムは経時とともに表面にオリゴマーが析出し、これが粗大突起を形成するため、例えば光学用途、磁気材料用途、電気絶縁用途に使用する際、欠点や磁気体のデータ抜けなどの原因となる。
さらに、ポリエステルは加水分解により機械物性が低下するため、特に長期にわたって使用する場合、或いは湿気のある状態で使用する場合において耐加水分解に優れたポリエステル成型品が求められている。
従来、このような要求を満たすために、例えば特許文献1には、固相重合によりポリエステル樹脂中のオリゴマーを低減させた後に、温水または水蒸気と接触させて重縮合反応触媒を失活させることで、溶融成型時に生成するオリゴマーを低減する方法が提案されている。しかし、温水または水蒸気と接触させることにより、加水分解するため、成型品の機械物性の低下につながる。
特許文献2には、固相重合によりポリエステル樹脂中のオリゴマーを低減させた後に、特定のアルカリ可溶化剤と接触させて重縮合反応触媒を失活させることで、溶融成型時に生成するオリゴマーを低減する方法が提案されている。しかし、アルカリ可溶化剤を洗浄する際、温水に接触させており、加水分解を引き起こす。
特開平8−253563号公報 特開2003−48973号公報
本発明の目的は、これら従来の問題点を解消せしめ、オリゴマー含有量が少なく、耐加水分解性、伸度保持率、光学特性に優れ、光学用途、磁材用途、コンデンサーなどの電気材料用途、包装用途等の工材用途、太陽電池フィルム用途として好適なポリエステル組成物の製造方法を提供することにある。
すなわち、ジカルボン酸成分またはジカルボン酸エステル成分とジオール成分とをエステル化反応またはエステル交換反応し、次いで重縮合反応を行い、ポリエステルを製造するに際して、エステル化反応物またはエステル交換反応物にリン酸アルカリ金属塩、リン酸、および重縮合反応触媒を添加した後、加熱、減圧を開始し、重縮合反応し、さらに固相重合、および、触媒失活処理することを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法により達成される。
本発明によれば、オリゴマー含有量が少なく、耐加水分解性、伸度保持率、光学特性に優れるポリエステル組成物を提供することができる。また、本発明の組成物を二軸延伸フィルムとすることで、光学用途、磁材用途、コンデンサーなどの電気材料用途、包装用途等の工材用途、特に、長期の耐加水分解性、光学特性を必要とする太陽電池フロントシート用フィルム用途に提供することができる。
本発明のポリエステル組成物の製造方法は、ジカルボン酸成分またはジカルボン酸エステル成分とジオール成分とをエステル化反応またはエステル交換反応し、次いで重縮合反応を行い、ポリエステルを製造するに際して、エステル化反応物またはエステル交換反応物にリン酸アルカリ金属塩、リン酸、および重縮合反応触媒を添加した後、加熱、減圧を開始し、重縮合反応し、さらに固相重合、および、触媒失活処理することを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法である。
本発明におけるジカルボン酸成分としては、芳香族ジカルボン酸、鎖状脂肪族カルボン酸、脂環式ジカルボン酸等の種々のジカルボン酸成分、またそのエステルを用いることができる。その中でもポリエステル組成物の機械的特性、耐熱性、耐加水分解性の観点から、芳香族ジカルボン酸であることが好ましい。特には、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、またそのエステルが重縮合反応性、機械的特性から好ましい。
本発明におけるジオール成分としては、各種ジオールを用いることができる。例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族ジオール、脂環式ジオールとしてはシクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンジエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロドデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノールなどの飽和脂環式1級ジオール、2,6−ジヒドロキシ−9−オキサビシクロ[3,3,1]ノナン、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(スピログリコール)、5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン、イソソルビドなどの環状エーテルを含む飽和ヘテロ環1級ジオール、その他シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル−4、4’−ジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロへキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3−メチル−1,2−シクロペンタンジオール、4−シクロペンテン−1,3−ジオール、アダマンジオールなどの各種脂環式ジオールや、ビスフェノールA、ビスフェノールS、スチレングリコール、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどの芳香環式ジオールが例示できる。またジオール以外にもトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多官能アルコールも用いることができる。また、上記成分の2種類以上を組み合わせて使用しても構わない。
さらに、必要に応じて耐熱安定剤や、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、顔料、蛍光増白剤等の添加物を加えても構わない。
本発明におけるポリエステル組成物の液相での重縮合反応の種類は、エステル交換反応またはエステル化反応のどちらを用いても構わないが、コスト面で有利なエステル化反応が好ましい。エステル化反応を用いる場合、エステル化反応性、耐熱性、耐加水分解性の観点から、エステル化反応開始前のジカルボン酸成分とジオール成分のモル比(ジオール成分/ジカルボン酸成分のモル比)は1.05以上1.30以下の範囲であることが好ましい。より好ましくは1.10以上1.25以下である。
本発明におけるリン化合物は、耐加水分解性の点からリン酸アルカリ金属塩およびリン酸を併用することが必要である。リン酸アルカリ金属塩とリン酸の緩衝作用により、ポリエステル組成物の加水分解反応を抑制し、耐加水分解性を向上させることが可能となる。
リン酸アルカリ金属塩は、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸二水素リチウム、リン酸水素二リチウム、リン酸三リチウムなどが挙げられる。その中でも、リン酸二水素ナトリウムが耐加水分解性の点から好ましい。
リン酸アルカリ金属塩の添加量は、耐加水分解性、異物の点から、得られるポリエステル組成物に対して0.6mol/ton以上4.5mol/ton以下であることが好ましく。1.0mol/ton以上3.0mol/ton以下であることがさらに好ましい。異物は製膜時のフィルターのろ圧上昇やフィルムの欠点の原因となりうる。
リン酸の添加量は、得られるポリエステルに対して1.0mol/ton以上5.0mol/ton以下であることが耐加水分解性、耐熱性の点から好ましく、さらには1.5mol/ton以上4.5mol/ton以下であることが好ましい。
リン酸アルカリ金属塩およびリン酸は、異物の点から、0.20重量%以上0.50重量%以下のジオール溶液とすることが好ましい。
リン酸アルカリ金属塩およびリン酸のジオール溶液調製方法としては、特に限定されないが、リン酸アルカリ金属塩が溶け残ることのないように調製することが、異物の観点から好ましい。常温下の撹拌で溶け残りが生じる場合は50℃以上100℃未満にしたジオールにリン酸アルカリ金属塩を添加して溶解させ、常温まで冷却した後にリン酸を添加する方法が好ましい。
また、リン酸アルカリ金属塩およびリン酸以外に、亜リン酸、リン酸トリメチルやリン酸トリエチルのようなリン酸エステル、エチルジエチルホスホノアセテートなどのリン化合物を併用しても構わない。
本発明のポリエステル組成物は、助触媒として金属元素がアルカリ金属、アルカリ土類金属、マンガンより選ばれる少なくとも1種の金属塩を含有することが、耐熱性、耐加水分解性の点から好ましい。酢酸マンガン、水酸化マンガンなどのマンガン塩、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグネシウム塩、酢酸カルシウム、水酸化カルシウムなどのカルシウム塩が好ましく、酢酸マンガンがさらに好ましい。また、該金属塩はポリエステルに用いられるジオールの溶液とすることが好ましい。
本発明のポリエステル組成物は、{(M1/2)+M2}/Pが0.7以上1.8以下であることが好ましい。さらには0.8以上1.5以下であることが耐加水分解性、耐熱性、触媒失活処理の観点から好ましい。ここでM1はポリエステル中に含有するアルカリ金属元素量(ppm)から換算した金属元素のモル数であり、M2はポリエステル中に含有するアルカリ土類金属元素またはマンガン元素量(ppm)から換算した金属元素のモル数であり、Pはポリエステル中に含有するリン元素量(ppm)から換算したリン元素のモル数である。
本発明における重縮合反応触媒は、公知の化合物を使用することができ、例えば、三酸化アンチモン、チタンアルコキシド、チタンキレート化合物、二酸化ゲルマニウムなどを挙げることができ、中でも水との接触による失活性の点から二酸化ゲルマニウムであることが好ましい。
重縮合反応触媒の量は、重縮合反応性、水との接触による失活性の点から、得られるポリエステルに対して1.0mol/ton以上3.0mol/ton以下であることが好ましく、さらには1.5mol/ton以上2.5mol/ton以下であることが好ましい。
本発明におけるリン化合物および助触媒、重縮合反応触媒の反応系への添加物順については特に限定しないが、エステル化反応では、助触媒および重縮合反応触媒を先に添加し、その後リン化合物を添加することが好ましい。助触媒および重縮合反応触媒を先に添加することにより、エステル化物の温度を下げることができ、リン化合物の異物化を抑制することができる。
また、エステル交換反応では、エステル交換反応を進めるために、助触媒および重縮合反応触媒を先に添加し、エステル交換反応終了後にリン化合物を添加することが好ましい。
本発明のポリエステル組成物の製造方法において、重縮合反応後に固相重合を行う必要がある。固相重合を行うことにより、ポリエステルの環状三量体であるオリゴマー含有量を得られるポリエステルに対し0.50重量%以下にすることができ、さらに、耐加水分解性に影響するカルボキシル末端基の量を、得られるポリエステル組成物に対し20eq/ton以下とすることができる。固相重合を行わない場合、ポリエステル成型品での、オリゴマーによる欠点の発生、耐加水分解性の低下の点から好ましくない。
本発明における固相重合の条件は、特に限定されないが、重縮合反応により固有粘度0.5dl/g以上0.6dl/g以下でチップ化したポリエステル組成物を、固相重合温度210℃以上230℃以下で、真空度0.3Torr以下もしくはN下の条件で8時間以上固相重合を行うことが、オリゴマー低減、耐加水分解性の点から好ましい。
本発明のポリエステル組成物の製造方法において、固相重合後にポリエステル組成物に触媒失活処理を行う必要がある。触媒失活処理を行うことにより、溶融成型時に生成するオリゴマーを低減することができ、さらに、溶融成型時の熱分解を抑制することができる。
本発明における触媒失活処理は、温水または水蒸気と接触させる方法、または、アルカリ可溶化剤としては、トリエチルアミン、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn−ブチルアンモニウムなどのアルカリ可溶化剤に接触させる方法などが挙げられる。処理の簡便性から温水に接触させる方法が特に好ましい。
温水または水蒸気と接触させる条件としては、温度は60℃以上120℃以下が好ましく、さらには80℃以上100℃以下が耐加水分解性の点から好ましい。時間は15分以上8時間以内が好ましく、さらには30分以上5時間以内が耐加水分解性の点から好ましい。
本発明のポリエステル組成物は、耐加水分解性、フィルム成形性の点から、固有粘度が0.60dl/g以上0.90dl/g以下であることが好ましく、太陽電池フロントシート用途では、0.70dl/g以上0.85dl/g以下であることがさらに好ましい。
本発明のポリエステル組成物は、カルボキシル末端基量が25eq/ton以下であることが好ましく。より好ましくは20eq/ton以下である。さらに好ましくは、18eq/ton以下である。カルボキシル末端基量の下限としては、低いほど耐加水分解性が良好となるが、従来の重縮合反応、固相重合反応では5eq/ton程度と考える。カルボキシル末端基量を0eq/tonとするためには過剰量の末端封止剤が必要である。25eq/tonを超えると、カルボキシル末端基量が過剰であり、耐加水分解性に対し、上記リン酸アルカリ金属塩およびリン酸の顕著な効果が見られない。
本発明のポリエステル組成物は、155℃の水蒸気下で4時間処理した際のカルボキシル末端基増加量(ΔCOOH)が35eq/ton以下を達成でき、耐加水分解性の点で好ましい。ΔCOOHを35eq/ton以下とするには、リン酸/リン酸アルカリ金属塩のような緩衝剤等により分解反応速度を抑制することが重要である。ΔCOOHの下限としては、低いほど耐加水分解性が良好となるが、エステル結合を有するポリエステルでは5eq/t程度であると考える。
(1)ポリエステル組成物の固有粘度
ポリエステル組成物0.1gをo−クロロフェノール10mlに160℃、20分で溶解し、25℃での溶液粘度を測定した。
(2)ポリエステル組成物中の金属元素の定量(アルカリ金属元素を除く)
蛍光X線分析装置(堀場製作所社製、MESA−500W型)を用いて、アルカリ金属元素以外の各元素に対する蛍光X線強度を求め、あらかじめ作成した検量線により測定した。
(3)ポリエステル組成物中のアルカリ金属元素の定量
原子吸光分析法(日立製作所製:偏光ゼーマン原子吸光光度計180−80。フレーム:アセチレン−空気)にてアルカリ金属元素の定量を行った。
(4)ポリエステル組成物のカルボキシル末端基量(COOH)
Mauliceの方法によって測定した。(文献 M.J.Maulice,F.Huizinga.Anal.Chim.Acta,22 363(1960))。エステル化反応物2gをo−クレゾール/クロロホルム(重量比7/3)50mlに溶解し、N/20−水酸化ナトリウムメタノール溶液によって滴定し、エステル化反応物のカルボキシル末端基量を測定し、eq/ポリエステル1tonの値で示した。
(5)ポリエステル組成物中の異物の定量
固相重合反応前のポリエステル組成物のペレット300gをオーツカ光学株式会社製ENV−Bを用いて観察し、ポリエステルペレット中にある異物(最大直径100μm以上)の個数をカウントした。
(6)ポリマー中、フィルム中のオリゴマーの定量
ポリエステル組成物またはフィルム20mgをo−クロロフェノールに150℃、30分で溶解し、室温で冷却する。その後、内部標準として1、4−ジフェニルベンゼンを添加後、メタノール2mlを加えて、高速遠心分離機でポリマーを分離後、液相部を測定する。
・装置:島津製LC−10ADvp
・カラム:YMC−Pack ODS−2 150mm×4.6mm
・カラム温度:40℃
・流量:1.3ml/min
・注入量:10μl
・検出器:UV240nm
・溶離液:A液(純水):B液(メタノール)=25:75
(7)ポリエステル樹脂組成物の耐熱性(%BB)
ポリエステル樹脂組成物8gを試験管に入れ、窒素ガス雰囲気下、300℃にて、10分間(t)、6時間(t)の熱処理を行い、その時のηを測定し、以下の式により算出した。この値が低い方が熱安定性が高く、製膜時の熱分解によるCOOH末端基量の増加が低減できることを示す。
%BB=(1/[η] (1/0.75)−1/[η]t0 (1/0.75))×0.27
ただし、[η]は極限粘度であり、25℃でオルトクロロフェノール中、0.1g/cc濃度で測定した値である。また、[η]は6時間熱処理時の値、[η]t0は10分間熱処理時の値である。
(8)ポリエステル組成物の耐加水分解性評価(ΔCOOH)
ポリエステル組成物のチップを155℃、水蒸気中で4時間処理した。
測定装置:PRESSER COOKER 306SIII(HIRAYAMA製作所(株)製)
カルボキシル末端基増加量(ΔCOOH)は処理前後のサンプルで評価を行った。太陽電池用途において適用可能等と考えられるΔCOOHが35eq/t以下を合格とした。
(9)ポリエステルフィルムの耐加水分解性(125℃、湿度100%RHの条件下60時間放置後の伸度保持率)
二軸延伸されたフィルムを用いて、温度121℃、湿度100%RHで湿熱処理を行い、処理前のサンプルに対する処理後の伸度保持率が50%となる時間を伸度半減期とした。
フィルムの伸度は、ASTM−d882に規定された方法に従って、インストロンタイプの引張試験機を用いて、下記条件によって測定した。
・測定装置:オリエンテック(株)製フィルム強伸度測定装置
“テンシロンAMF/RTA−100”
・試料サイズ:幅10mm×試長間100mm
・引張速度:200mm/分
・測定環境:温度23℃、湿度65%RH
太陽電池用途において適用可能と考えられる伸度半減期75時間以上を合格とした。
(参考例1)リン酸二水素ナトリウム2水和物のエチレングリコール溶液およびリン酸の調製方法
60℃に加熱したエチレングリコールにリン酸二水素ナトリウム2水和物を撹拌しながら添加し、濃度2.0重量%のリン酸二水素ナトリウム二水和物エチレングリコール溶液を調製した。調製した溶液を常温まで放冷した後、所定量のリン酸を添加し、撹拌した。調製した溶液を、濃度0.35重量%のリン酸二水素ナトリウム二水和物エチレングリコール溶液となるようエチレングリコールで希釈後使用した。
(実施例1)
255℃にて溶解したビスヒドロキシエチルテレフタレート114重量部(ポリエステル組成物100重量部相当)が仕込まれたエステル化反応器に、テレフタル酸86重量部、エチレングリコール37重量部(テレフタル酸に対し1.15倍モル)のスラリーをスネークポンプにて3時間連続的に供給し、反応系内の温度が255℃、圧力が0.1MPaになるようにコントロールし、エステル化反応を進行させた。反応率が96%に到達した段階でエステル化反応を終了した。
こうして得られた255℃のエステル化反応物114重量部(ポリエステル組成物100重量部相当)を重縮合反応器に移行し、助触媒として酢酸マンガン4水和物エチレングリコール溶液(5重量%)を酢酸マンガン4水和物として、ポリエステル組成物100重量部に対して0.07重量部(2.8mol/ton相当)、重縮合触媒として二酸化ゲルマニウムを0.02重量部(1.9mol/ton相当)となるように添加した。酢酸マンガン溶液添加後、エステル化反応物の温度は250℃となった。その後、エチレングリコールをポリエステル組成物に対して3重量部追加添加し、モル比を1.36とした。さらに、参考例1に示す方法で調製したリン酸二水素ナトリウム2水和物のエチレングリコール溶液(0.35重量%)およびリン酸を、ポリエステル組成物100重量部に対して、リン酸二水素ナトリウム2水和物のエチレングリコール溶液およびリン酸をリン酸二水素ナトリウム2水和物として0.026重量部(1.7mol/ton相当)とリン酸0.022重量部(2.2mol/ton相当)になるように添加した。
その後、重合装置内温度を徐々に280℃まで昇温しながら、重合装置内圧力を常圧から133Pa以下まで徐々に減圧してエチレングリコールを留出させた。所定の撹拌トルクに到達した段階で反応を終了とし、反応系内を窒素にて常圧にし、冷水にストランド状に吐出、カッティングし、ペレット状のポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル組成物は固有粘度0.54dl/g、リン元素含有量95ppm、ナトリウム元素含有量38ppm、マンガン元素含有量165ppm、カルボキシル末端基19eq/ton、オリゴマー含有量1.10重量%、ペレット中の異物含有量が0個と本発明の範囲内であった。このとき、リン元素含有量が添加量に対して減少しているのは、重縮合反応中に、エチレングリコールとともにリン化合物が系外へ飛散したためである。
得られたペレット状のポリエステル組成物を、150℃、4時間で予備結晶化させた後、230℃で50Pa程度の減圧下、12時間固相重合反応した。
得られたポリエステル組成物は固有粘度0.80dl/g、カルボキシル末端基20eq/ton、オリゴマー含有量0.25重量%であった。
固相重合したポリエステル組成物を90℃の蒸留水に4時間保持して、触媒失活処理を行った。その後、水切りし、回転式真空乾燥機に移送し、150℃で5時間減圧乾燥した。
得られたポリエステル組成物を、窒素雰囲気下で押出機に供給し、押出温度280℃で400メッシュのフィルターを通し、Tダイからキャスティングドラム(20℃)にて急冷、静電印加法にてシート化した後に、縦延伸温度90℃、縦延伸倍率3.8倍で縦延伸した後、横延伸温度110℃、横延伸倍率3.8倍で延伸し、熱処理を200℃で3秒行い、実効倍率で面倍率13.2倍の二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸延伸フィルムは、オリゴマー含有量0.30%、伸度半減期85hrであり、太陽電池フロントシート用途等に良好なレベルであった。
(実施例2)
酢酸マンガン4水和物の代わりに酢酸マグネシウム4水和物を用いる以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表1および表2に示す。
実施例2においては、酢酸マグネシウムを用いたことにより、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干増えたものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例3〜6)
酢酸マンガン4水和物の量を変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表1および表2に示す。
実施例3、4においては、酢酸マンガン4水和物の量をそれぞれ1.2、2.0mol/tonとしたことにより、{(M1/2)+M2}/Pが0.7、1.0となった。その結果、耐加水分解性が低下し、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干増えたものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
実施例5、6においては、酢酸マンガン4水和物の量をそれぞれ3.6、4.4mol/tonとしたことにより、{(M1/2)+M2}/Pが1.5、1.8となった。その結果、耐熱性が低下し、重縮合反応後のポリエステル組成物のCOOH末端基量および%BBが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例7)
リン酸アルカリ金属塩の種類を変更する以外は参考例1と同様にしてリン酸アルカリ金属塩のエチレングリコール溶液およびリン酸を調製し、実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表1および2に示す。
実施例7においては、リン酸二水素ナトリウム2水和物の代わりにリン酸二水素カリウム無水物を使用したところ、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例8〜11)
リン酸アルカリ金属塩の量を変更する以外は参考例1と同様にしてリン酸アルカリ金属塩のエチレングリコール溶液およびリン酸を調製し、実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表1、2に示す。
実施例8、9においては、リン酸二水素ナトリウム2水和物の量をそれぞれ0.6、1.0mol/tonとしたことにより、{(M1/2)+M2}/Pが1.5、1.4となった。その結果、耐熱性、耐加水分解性が低下し、重縮合反応後のポリエステル組成物の%BBが若干高くなり、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
実施例10、11においては、リン酸二水素ナトリウム2水和物の量をそれぞれ3.0、4.5mol/tonとしたことにより、{(M1/2)+M2}/Pが1.1、1.0となった。その結果、重縮合反応性が低下し、重縮合反応時間が延長したため、COOH末端基量が増加し、また、異物の量が若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例12〜15)
リン酸の量を変更する以外は参考例1と同様にしてリン酸アルカリ金属塩のエチレングリコール溶液およびリン酸を調製し、実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表1、2に示す。
実施例12、13においては、リン酸の量をそれぞれ1.0、1.5mol/tonとしたことにより、{(M1/2)+M2}/Pが1.8、1.5となった。その結果、耐熱性、耐加水分解性が低下し、重縮合反応後のポリエステル組成物の%BBが若干高くなり、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
実施例14、15においては、リン酸の量をそれぞれ4.5、5.0mol/tonとしたことにより、{(M1/2)+M2}/Pが0.8、0.7となった。その結果、重縮合反応性が低下し、重縮合反応時間が延長したため、COOH末端基量が若干増加したものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
Figure 2015086317
Figure 2015086317
(実施例16〜19)
二酸化ゲルマニウムの量を変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表3、4に示す。
実施例16、17においては、二酸化ゲルマニウムの量をそれぞれ1.0、1.5mol/tonとしたことにより、重縮合反応性が低下し、重縮合時間が延長したため、COOH末端基量が増加し、触媒失活処理後のポリエステル組成物のΔCOOHが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
実施例18、19においては、二酸化ゲルマニウムの量をそれぞれ2.5、3.0mol/tonとしたことにより、触媒の活性が残っており、製膜時に熱分解の増加およびオリゴマー含有量が増加したが、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例20)
触媒失活処理の際、90℃の蒸留水に4時間保持する代わりに、25℃の水酸化テトラエチルアンモニウムに1時間接触させ、その後100℃の熱水に30分間洗浄した以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表3、4に示す。
実施例20においては、水酸化テトラエチルアンモニウムとしたことにより、洗浄工程が増えたが、触媒がより失活し、フィルムのオリゴマー含有量は良好であった。
(実施例21〜24)
触媒失活処理の温度を変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表3、4に示す。
実施例21、22においては、触媒失活処理の温度をそれぞれ60、80℃としたことにより、触媒の活性が残っており、製膜時に若干オリゴマーが生成したが、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
実施例23、24においては、触媒失活処理の温度をそれぞれ100、120℃としたことにより、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例25〜28)
触媒失活処理の時間を変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表3、4に示す。
実施例25、26においては、触媒失活処理の時間をそれぞれ15、30分間としたことにより、触媒の活性が残っており、製膜時に若干オリゴマーが生成したが、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
実施例27、28においては、触媒失活処理の時間をそれぞれ5、8時間としたことにより、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが若干高くなったものの、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに問題ないレベルであった。
(実施例29)
テレフタル酸ジメチル101重量部(ポリエステル組成物100重量部相当)、エチレングリコール58重量部、助触媒として酢酸マンガン4水和物エチレングリコール溶液(5重量%)を酢酸マンガン4水和物として0.07重量部(2.8mol/ton相当)、重縮合触媒として二酸化ゲルマニウムを0.02重量部(1.9mol/ton相当)をエステル交換反応装置に仕込み、150℃、窒素雰囲気下で溶融後、撹拌しながら230℃まで3時間かけて昇温し、メタノールを留出させ、エステル交換反応を行った。
エステル交換反応終了後、参考例1に示す方法において、エチレングリコールで希釈せずに調製したリン酸二水素ナトリウム2水和物のエチレングリコール溶液(2重量%)およびリン酸を、ポリエステル組成物100重量部に対して、リン酸二水素ナトリウム2水和物およびリン酸をリン酸二水素ナトリウム2水和物として0.026重量部(1.7mol/ton相当)とリン酸0.022重量部(2.2mol/ton相当)になるように添加した。
エステル交換反応物を重合装置に移行し、温度を徐々に280℃まで昇温しながら、重合装置内圧力を常圧から133Pa以下まで徐々に減圧してエチレングリコールを留出させた。所定の撹拌トルクに到達した段階で反応を終了とし、反応系内を窒素にて常圧にし、冷水にストランド状に吐出、カッティングし、ペレット状のポリエステル組成物を得た。
重縮合反応以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表3、4に示す。
エステル交換反応を用いてもフィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期ともに良好なレベルであった。
Figure 2015086317
Figure 2015086317
(比較例1)
触媒失活処理を実施しない以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表5、6に示す。
比較例1においては、触媒失活処理を実施しないことにより、触媒の活性が残っており、ポリエステル組成物の耐熱性が低下すると共に、製膜時の含有オリゴマー増加したため、フィルムのオリゴマー含有量不十分であった。
(比較例2)
重縮合反応で得られるポリエステル組成物のIVを0.70とし、固相重合および触媒失活処理を実施しない以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表5、6に示す。
比較例2においては、固相重合を実施しないことにより、カルボキシル末端基量、オリゴマー量が高く、フィルムのオリゴマー含有量、伸度半減期とも不十分であった。
(比較例3)
リン酸アルカリ金属塩を添加しない以外は参考例1と同様にしてエチレングリコールとリン酸を調製し、実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表5、6に示す。
比較例3においては、リン酸二水素ナトリウム2水和物を添加しないことにより、{(M1/2)+M2}/Pが1.9となった。その結果、耐熱性、耐加水分解性が低下し、重縮合反応後のポリエステル組成物の%BBが高くなり、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが高くなり、フィルムの伸度半減期が不十分であった。
(比較例4)
リン酸を添加しない以外は参考例1と同様にしてリン酸アルカリ金属塩のエチレングリコール溶液を調製し、実施例1と同様にしてポリエステル組成物、二軸延伸フィルムを得た。結果を表5、6に示す。
比較例4においては、リン酸を添加しないことにより、{(M1/2)+M2}/Pが2.6となった。その結果、耐熱性、耐加水分解性が低下し、重縮合反応後のポリエステル組成物の%BBが高くなり、触媒失活処理後のポリエステル組成物のCOOH末端基量およびΔCOOHが高くなり、フィルムの伸度半減期が不十分であった。
Figure 2015086317
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Claims (10)

  1. ジカルボン酸成分またはジカルボン酸エステル成分とジオール成分とをエステル化反応またはエステル交換反応し、次いで重縮合反応を行い、ポリエステルを製造するに際して、エステル化反応物またはエステル交換反応物にリン酸アルカリ金属塩、リン酸、および重縮合反応触媒を添加した後、加熱、減圧を開始し、重縮合反応し、さらに固相重合、および、触媒失活処理することを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  2. リン酸アルカリ金属塩をポリエステルに対し0.6〜4.5mol/tonで添加することを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  3. リン酸アルカリ金属塩がリン酸二水素ナトリウムであること特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  4. リン酸をポリエステルに対し1.0〜5.0mol/tonで添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  5. 重縮合反応触媒がゲルマニウム化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  6. エステル交換反応または重縮合反応の助触媒として酢酸マンガンをエステル化反応物またはエステル交換反応物に添加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  7. ポリエステル樹脂組成物に含まれる金属元素が下記式を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
    0.7≦(M1/2+M2)/P≦1.8
    M1:アルカリ金属元素量(mol)、M2:アルカリ土類またはマンガンの金属元素量(mol)、P:リン元素量(mol)
  8. 触媒失活処理が60〜120℃の水と15分間〜8時間接触させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法で得られるポリエステル樹脂組成物。
  10. ポリエステル組成物が太陽電池フロントシート用であることを特徴とする請求項9に記載のポリエステル樹脂組成物。
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