JP2013072075A - ポリエステル組成物の製造方法およびフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】長期の耐加水分解性、機械特性に優れたポリエステル組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】ジカルボン酸成分とグリコール成分を用い、エステル化反応またはエステル交換反応させた後重縮合反応してポリエステルを製造するに際して、エステル化反応またはエステル交換反応が終了した後にリン酸アルカリ金属塩を0.1〜4.0mol/ton、かつリン酸をリン酸アルカリ金属塩に対して0.4〜4.0倍モル添加してなるポリエステルであって、さらに得られるポリエステル組成物100重量部に対して、ポリオキシアルキレングリコールを1〜20重量部および炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を0.01〜10重量部含有してなるポリエステル組成物の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐加水分解性の良好なポリエステル組成物の製造方法およびフィルムに関する。
ポリエステルは機械特性、熱特性、耐薬品性、電気特性、成形性に優れ、様々な用途に用いられている。
しかし、ポリエステルは加水分解により機械物性が低下するため、長期にわたって使用する場合、或いは湿気のある状態で使用する場合においては、加水分解を抑制すべく様々な検討がなされてきた。特に、太陽電池用フィルムにおいては、屋外にて20年以上の耐用年数が要求されることから、高い耐加水分解性が要求される。
例えば、特許文献1にはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のリン酸塩を含有するポリエステルの製造方法が記載されている。しかし、リン酸金属塩のみでは、初期のCOOH末端基量は抑制できるが、加水分解によるCOOH末端基量の増加を抑制することは難しく、太陽電池用途のように長期間の耐久性を必要とする用途では十分な耐加水分解性が得られない。
また、特許文献2、4にはリン酸とリン酸アルカリ金属塩とを特定比率で含有するポリエステル樹脂組成物、および製造方法が記載されている。確かに、特定比率にすると短期間の耐加水分解性は優れるものの、太陽電池用途などに必要とされる長期にわたる耐加水分解性は不十分である。
特許文献3には、緩衝リンを含有するポリエチレンテレフタレートが記載されており、その実施例ではリン化合物が併用されている。しかし、リン化合物の種類、その比率、適用量などの適正化が不十分であるため、太陽電池用途などに必要とされる長期にわたる耐加水分解性、機械的特性が不十分である。
特開2001−114881号公報 特開2007−277548号公報 特開2008−7750号公報 WO2010−103945号
本発明の目的は、これら従来の欠点を解消せしめ、耐加水分解性、機械特性に優れたフィルム用途として好適なポリエステル組成物の製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明の目的は、ジカルボン酸成分とグリコール成分を用い、エステル化反応またはエステル交換反応させた後重縮合反応してポリエステルを製造するに際して、エステル化反応またはエステル交換反応が終了した後にリン酸アルカリ金属塩を0.1〜4.0mol/ton、かつリン酸をリン酸アルカリ金属塩に対して0.4〜4.0倍モル添加してなるポリエステルであって、さらに得られるポリエステル組成物100重量部に対して、ポリオキシアルキレングリコールを1〜20重量部および炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を0.01〜10重量部含有してなるポリエステル組成物の製造方法により達成される。
本発明によれば、長期の耐加水分解性に優れるポリエステル組成物の製造方法を提供することができる。また、本発明の製造方法によって得られたポリエステル組成物を二軸延伸フィルムとすることで、磁材用途、コンデンサーなどの電気材料用途、包装等の用途、特に、長期の耐加水分解性を必要とする太陽電池用フィルム用途に提供することができる。
本発明のポリエステル組成物の製造方法は、ジカルボン酸成分とグリコール成分を用い、エステル化反応またはエステル交換反応させた後重縮合反応してポリエステルを製造するに際して、エステル化反応またはエステル交換反応が終了した後にリン酸アルカリ金属塩を0.1〜4.0mol/ton、かつリン酸をリン酸アルカリ金属塩に対して0.4〜4.0倍モル添加してなるポリエステルであって、さらに得られるポリエステル組成物100重量部に対して、ポリオキシアルキレングリコールを1〜20重量部および炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を0.01〜10重量部含有してなるポリエステル組成物の製造方法である。
本発明のポリエステル組成物の製造方法におけるジカルボン酸成分としては、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、各種多官能カルボン酸などを用いることができる。その中でも、ポリエステル組成物の機械的特性、耐熱性、耐加水分解性の観点から芳香族ジカルボン酸成分であることが好ましい。特には、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が重縮合反応性、機械的特性の点で好ましい。さらには、ジカルボン酸成分として95mol%以上が芳香族ジカルボン酸成分であることが耐加水分解性の点から好ましく、中でもテレフタル酸であることが機械特性の点から好ましい。また、グリコール成分としては、脂肪族グリコール、脂環族グリコール、芳香族グリコール、各種多官能グリコールなどを用いることができる。特には、ポリオキシアルキレングリコールを含まないグリコール成分として95mol%以上が炭素数2〜4の直鎖のアルキレングリコール成分であることが機械特性、熱特性の点から好ましく、中でも炭素数2のエチレングリコールであることが成形性、結晶性の点から好ましい。上記特性から、本発明のポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
各成分において、共重合成分を5mol%以下とすることにより融点降下による耐熱性の低下、結晶性の低下を抑制でき、さらには耐加水分解性の点で好ましい。
本発明のポリエステル組成物の製造方法におけるエステル化反応は、一般的にジカルボン酸成分とグリコール成分を原料として行う方法であり、予めエステル化反応物を貯留しておき、ジカルボン酸成分とグリコール成分のスラリーを定量的に添加して行なう貯留方法、また、エステル化反応物を貯留しないで触媒や加圧設備を用いて行う方法がある。前記貯留方法においては、無触媒であるがCOOH末端基による自己触媒作用によってエステル化反応が十分に進行し、重縮合段階での熱分解や異物発生、また副生するグリコール成分の2量体の増加が抑制でき、耐熱性が維持できると同時に耐加水分解の点で好ましい方法である。貯留方法における、グリコール成分とジカルボン酸成分のモル比(グリコール成分/ジカルボン酸成分)は、1.05〜1.40の範囲とすることによりジカルボン酸成分とグリコール成分からなるスラリーにおいてスラリー中のジカルボン酸成分の分離、沈降することが抑制でき、さらに定量的に供給することができ好ましい。また、エステル化反応が効率的に進むため、反応タイムサイクルを良好に保ち、さらには副生するグリコール成分の2量体の増加を抑制する傾向にあり、そのために耐熱性が向上し、耐加水分解性の点で好ましい。より好ましくは1.05〜1.35、さらに好ましくは1.05〜1.30である。
本発明では、エステル化反応後のエステル化反応物にグリコール成分を添加することで、よりエステル化反応が促進しエステル化反応物のCOOH末端基量を減少させる傾向にあり、さらに重縮合反応後のポリエステルのCOOH末端基量を低減させ、耐加水分解性を向上させる傾向にあり好ましい。グリコール成分の添加量は、得られるエステル化反応物におけるグリコール成分の全量が、ジカルボン酸成分に対して1.3〜1.8倍モルが有効である。また、グリコール成分の添加は実質的にエステル化反応が終了してから、重縮合反応開始までの間に行うことが有効である。具体的には、エステル化反応率が90%以上に達してから、固有粘度が0.3に到達するまでの間に行うことで副生するグリコール成分の2量体の副生を抑制し、耐熱性向上とともに、未反応のジカルボン酸成分が残存しにくい傾向にあり好ましい。
本発明のポリエステル組成物の製造方法におけるエステル交換反応は、一般的にジカルボン酸アルキルエステル成分とグリコール成分を原料として、エステル交換反応触媒能を有する公知の金属元素化合物を使用できる。金属元素としては、Na、Li、K元素のアルカリ金属、Mg、Ca元素のアルカリ土類金属、Mn、Co、Zn、Ti、Sn元素から選ばれる少なくとも1種の化合物を採用することにより効率的に反応を進めることができ好ましい。中でも、異物生成の抑制、色調、耐熱性の点からCa、Mg、Mn、Coが好ましく、特には異物抑制、耐加水分解性の点でMnが好ましい。また、前記した金属元素化合物としては、塩化金属塩、酢酸金属塩、炭酸金属塩などを使用できる。中でも、ポリエステルに可溶で、異物抑制、色調、耐熱性、反応系内汚染抑制の点で酢酸金属塩が好ましい。エステル交換反応触媒は、単独であっても併用であっても構わない。また、添加量に伴い反応が促進されるが、反応時の工程トラブルの防止、得られるポリエステル中の異物生成抑制や耐熱性の観点から、触媒の金属元素量として3〜400ppmの範囲が好ましい。より好ましくは、5〜350ppm、さらに好ましくは10〜300ppmである。
本発明のポリエステル組成物の製造方法における重縮合反応触媒としては、公知の金属元素化合物を使用できる。中でも、重縮合反応性や異物生成の抑制、色調、耐熱性の点から、Sb、Ge、Tiから選ばれる金属元素の少なくとも1種の化合物を採用することが好ましい。Sb元素化合物としては三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、Ge元素化合物としては二酸化ゲルマニウム、またTi元素化合物としてはチタンアルコキシド、チタンキレート化合物等が挙げられる。特には、三酸化アンチモンは重縮合反応性や得られるポリエステルの色調、副生するグリコール成分の2量体の抑制、耐熱性が得られると同時にポリエステルのCOOH末端基量が増加しにくく耐加水分解性が向上する傾向にあり好ましい。
また、重縮合反応触媒の添加量は、異物生成抑制、色調、反応遅延によるグリコール成分の2量体の生成抑制、耐熱性の向上と同時にCOOH末端基量の増加抑制による耐加水分解性向上のために、触媒の金属元素量として3〜500ppmが好ましい。より好ましくは5〜400ppm、さらに好ましくは7〜300ppmである。
本発明のポリエステル組成物の製造方法において、エステル化反応またはエステル交換反応後に、リン酸アルカリ金属塩を0.1〜4.0mol/ton添加することでCOOH末端基量の低減、耐加水分解性の点から必要であり、さらには0.2〜3.0mol/tonが好ましく、特には0.3〜2.0mol/tonであることが好ましい。リン酸アルカリ金属塩の添加量が0.1mol/ton未満では、COOH末端基量の低減が得られず、さらに十分な耐加水分解性が得られない。一方、4.0mol/tonを越えると異物化しやすくなり、また加水分解速度を高める傾向となり耐加水分解性が低下する。
本発明におけるリン酸アルカリ金属塩としては、特に限定しないが、リン酸二水素一ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸二水素一リチウム、リン酸一水素二リチウム、リン酸三リチウムが挙げられ、その中でも、リン酸二水素一ナトリウム、リン酸二水素一カリウムが長期の耐加水分解性の点から好ましい。
本発明におけるリン酸の添加量は、リン酸アルカリ金属塩に対して、0.4〜4.0倍モルであることが、COOH末端基量の低減、長期の耐加水分解性の点から必要であり、さらには0.5〜3.0倍モルであることが好ましく、特には0.8〜2.0倍モルであることが好ましい。0.4倍モル未満では、成形時等の溶融耐熱性が低下したり、また長期における耐加水分解性が不足する。一方、4.0倍モルを越えると過剰なリン酸により重縮合触媒が失活する傾向にあり、重縮合反応が遅延しCOOH末端基量が増加するため、耐加水分解性が低下する。
リン酸およびリン酸アルカリ金属塩の添加方法は、機械的特性、熱特性の点からアルキレングリコールを溶媒とすることが好ましく、アルキレングリコールとしては成形性、結晶性の点からエチレングリコールが好ましい。また、リン酸およびリン酸アルカリ金属塩の添加方法としては、リン酸のエチレングリコール溶液を添加した後にリン酸アルカリ金属塩のエチレングリコールスラリーまたはエチレングリコール溶液として添加する。または、前記の逆の添加順位とする。さらには、予めリン酸とリン酸アルカリ金属塩の混合エチレングリコールスラリーまたは混合エチレングリコール溶液として添加する方法がある。中でも、長期の耐加水分解性の点から予めリン酸とリン酸アルカリ金属塩の混合エチレングリコール溶液を添加する方法を採用することが好ましい。この混合液のpHを2.0〜6.0の酸性に調整することが異物生成抑制の点から好ましく、より好ましくは3.0〜6.0である。
これらのリン化合物は、エステル化反応またはエステル交換反応が終了した後に添加することがCOOH末端基量の低減、耐加水分解性の点から必要である。さらには重縮合触媒の添加前後でも構わないが、添加間隔は5分以上とすることが重縮合反応性の点から好ましい。
また、本発明の製造において、添加するリン化合物はリン元素換算で3〜500ppmであることが重縮合反応性や得られるポリエステルの色調、耐熱性、副生物の抑制の点で好ましく、より好ましくは5〜400ppm、さらに好ましくは10〜300ppmである。
本発明におけるポリエステル組成物の製造方法において、得られるポリエステル組成物100重量部に対してポリオキシアルキレングリコールを1〜20重量部含有していることがCOOH末端基の低減、耐加水分解性の点から必要であり、さらには2〜10重量部であることが好ましく、特には2〜8重量部であることが好ましい。ポリオキシアルキレングリコールをポリエステルに添加することによりエステル基濃度を低下できるため、ポリエステル中のCOOH末端基が低減することで耐加水分解性の点で有効な特性が得られる。1重量部未満では、長期の耐加水分解性が不足する。一方、20重量部を越えるとガラス転移点や融点降下が顕著となり耐熱性などに悪影響を与え、さらに耐加水分解性が低下する。また、製膜安定性や成形品(フィルム)などの寸法安定性を低下させる。ポリオキシアルキレングリコールの添加は、重縮合反応前の工程であれば特に問題なく効果を発現できる。特には、ポリエステルの反応性やポリアルキレングリコールの分解抑制のためにエステル化反応またはエステル交換反応終了後から重縮合反応直前までの間が好ましい。また、添加終了から5分以上攪拌した後重縮合を開始することにより反応系内に均一分散でき好ましい。さらに、添加時には反応系内を窒素ガス雰囲気下とすることにより、ポリエステルおよびポリアルキレングリコールの分解を抑制でき好ましい。
本発明におけるポリオキシアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール−プロピレングリコール共重合体等が挙げられ、中でも、ポリエチレングリコールがポリエチレンテレフタレートとの親和性に優れるため長期の耐加水分解性が得られる点で好ましい。また、ポリエチレングリコールの数平均分子量としては、400〜10000であることがポリエチレンテレフタレートとの親和性、反応性、ガラス転移点や融点降下が少なく耐熱性などに好影響を与え、耐加水分解性の向上、また製膜安定性や成形品(フィルムなど)の寸法安定性も良好となる傾向にあり好ましい。より好ましい平均分子量は、600〜6000である。
本発明におけるポリエステル組成物の製造方法において、得られるポリエステル組成物は、成形時の溶融耐熱性や高温に長期間曝される用途であるため酸化劣化を抑制することが好ましいために酸化防止剤を添加することが好ましい。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系、燐系、硫黄系、アミン系化合物等が挙げられる。中でも、ヒンダードフェノール系化合物が熱安定性、ポリエステルとの反応性やポリエステルに悪影響を与えることが少なく好ましい。また、酸化防止剤は得られるポリエステル組成物に対して0.01〜1重量部添加しても反応性に悪影響を与えることなくポリエステルの酸化防止性能が向上し好ましい。添加する工程としては、エステル化反応においては反応終了後から重縮合反応開始の間が好ましい。または、エステル交換反応においては、反応開始から重縮合反応開始の間が好ましい。さらには、ポリオキシアルキレングリコールを添加すると同時以前の段階で添加することでポリオキシアルキレングリコールの酸化防止やポリエステルの酸化防止能が向上し好ましい。より好ましい添加量は、0.05〜0.5重量部である。
さらには、反応工程での液面上昇を抑制するためにシリコーン化合物等の消泡剤を添加することが好ましい。特に、重縮合反応工程や成型加工工程において高温下にさらされるため耐熱性が要求されることから、シリコーン化合物としては耐熱性に優れるポリメチルフェニルシロキサンが好ましい。また、消泡剤の添加量は得られるポリエステル組成物に対して0.001〜1重量部の添加であることが反応性に影響が小さく、十分にその機能を発現すると同時に成型加工時に消泡剤がブリードアウトし加工品に影響を与えることがないので好ましい。添加する工程としては、エステル化反応においては反応終了後から重縮合反応開始の間が好ましい。また、エステル交換反応においては、反応開始から重縮合反応開始の間が好ましく。より好ましい添加量は、0.01〜0.5重量部である。
本発明におけるポリエステル組成物の製造方法において、ポリエステル組成物には炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を含有させることが耐加水分解性の点から必要である。本発明における、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物においては、好ましくは炭素原子数16〜33の高級脂肪族モノカルボン酸、さらに好ましくは炭素原子数20〜32の高級脂肪族モノカルボン酸をエステル化して得られる炭素原子数40〜62の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物が好ましい。 高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の炭素原子数が34未満の場合には、溶融混練時にエステル化合物が飛散しやすい傾向にあり、成形加工時の口金汚れや成形品の品位、強度低下、着色が激しくなり、さらには耐加水分解性を得にくい。一方、高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の炭素原子数が65を越えると、ポリエステル中での分散径が大きく、また成形品の強度が低下し、さらには耐加水分解性を得にくい。
炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物としては、工業的に製造されたものであっても、天然に得られるものであっても良い。例えば、工業的に製造されたものとしては、モンタン酸ヘキシル、モンタン酸セリル、リグノセリン酸オクタコシル、リグノセリン酸メリシル、リグノセリン酸セリル、セロチン酸メリシル、セロチン酸セリルなどが挙げられる。ただし、これに何ら制限されるものではない。また、天然に得られる動物由来のワックス、植物由来のワックス、石油由来のワックス、鉱物由来のワックスを挙げることができ、好ましいワックスとしては、モンタンワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、カンデリラワックス、ヌカロウ、イボタロウなどが挙げられる。
特には、天然に得られるモンタンワックス(主成分:炭素原子数28のモノカルボン酸からなる炭素原子数52のエステル)、カルナウバワックス(主成分:炭素原子数26のモノカルボン酸からなる炭素原子数56のエステル)、ビーズワックス(主成分:炭素原子数16のモノカルボン酸からなる炭素原子数46のエステル)などが好ましく用いられる。中でも、天然植物由来のワックスであるカルナウバワックスがポリエステルとの反応性によって良好な耐加水分解性が得られると同時に成形加工時のブリードアウトが抑制される傾向にあり特に好ましい。
また、長期の耐加水分解性の点からポリエステル組成物100重量部に対して、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を0.01〜10重量部含有させることが必要であり、好ましくは0.1〜7重量部、さらに好ましくは0.2〜5重量部である。含有量が0.01重量部未満では、耐加水分解性が十分に得られない。一方、10重量部を越えると、成形加工時の口金汚れや成形品の品位、強度低下、着色が激しくなり、さらに耐加水分解性が得にくい。
本発明のポリエステル組成物における炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の添加は、ポリエステル製造工程の重縮合反応前、反応中、反応終了直後、反応終了後に添加混練、または1軸もしくは2軸エクストルダーにおいて混練することで耐加水分解性の効果を発現できる。特には、重縮合反応終了後、またはエクストルダーにおいて混練することがポリエステルの反応に悪影響与えることなく製造でき、耐加水分解性の効果が発現できる点で好ましい。
さらに、本発明のポリエステル組成物からなるチップをその軸方向に垂直な断面において、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物が10μm以下の分散径で分散していることが、耐加水分解性の向上、あるいは成形品の強度物性保持と同時に成形加工時のブリードアウトが抑制される傾向にあり好ましい。より好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。ここで、分散径とは具体的にポリエステル組成物のチップの軸方向に垂直に切断した試料断面を走査型電子顕微鏡で断面全体を観察し、最大分散径のものを選択し分散面の重心を通る最大径を円の直径として求め、この作業を20回繰り返し、平均分散径を求め分散径として示した値である。
また、本発明のポリエステル組成物の製造方法において、その目的を達成する範囲において、任意の工程で無機粒子、有機塩粒子、架橋高分子粒子などの公知の粒子を添加して、製膜時、フィルム加工時、使用時の走行性やハンドリング性を向上させることができる。無機粒子としては、特に限定されないが、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、燐酸リチウム、燐酸カルシウム、燐酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニア、フッ化リチウム等が挙げられる。有機塩粒子としては、蓚酸カルシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、マンガン、マグネシウム等のテレフタル酸塩等が挙げられる。架橋高分子粒子としては、ジビニルベンゼン、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル等のビニル系モノマの単独重合体または共重合体が挙げられ、各種粒子のうち1種または2種以上を添加することができる。さらに、必要に応じ結晶核剤、着色防止剤、顔料、染料、紫外線吸収剤、離型剤、易滑剤、難燃剤、帯電防止剤等を配合することができる。
本発明のポリエステル組成物の製造方法により得られた、ポリエステル組成物の耐熱性を考慮した特性として成型品の熱安定性のためにはガラス転移点が50℃以上であることが好ましい。また、溶融耐熱性のためにはポリエステル組成物の融点は240℃以上であることが好ましい。さらに、固有粘度としては、溶融重縮合、溶融重縮合から溶融混練、溶融重縮合および固相重縮合から溶融混練して得られたポリエステル組成物の固有粘度が0.55〜1.00であることが機械特性、成形加工性の点から好ましく、より好ましくは0.60〜0.90、さらに好ましくは0.65〜0.85である。
また、本発明方法で得られたポリエステル組成物のCOOH末端基量としては、20eq/ton以下であることが耐熱性や耐加水分解性の点から好ましく、より好ましくは15eq/ton以下である。さらに、加熱処理前後のCOOH末端基量の差が50eq/ton以下であることが耐加水分解性の点から好ましく、より好ましくは45eq/ton以下、さらに好ましくは40eq/ton以下である。前記記載の加熱処理前後のCOOH末端基量の差とは、具体的に本発明のポリエステル組成物チップを155℃の100%RH下で4時間加熱処理し、処理前後のCOOH末端基量を測定し、その差を示した値である。
さらに、得られるポリエステル組成物からなる二軸延伸されたフィルムを加熱処理した後のフィルム伸度保持率が50%以上であることが好ましい。例えば、伸度保持率が50%以上であれば太陽電池用途において耐用年数20年以上に相当するといわれている。50%未満では、十分な耐加水分解性が得られていないと判断されている。具体的には、フィルムを125℃の100%RH下で48時間加熱処理し処理前後のフィルム伸度を測定し、処理前のサンプルに対する処理後の伸度保持率を百分率で計算した。
以下に、本発明のポリエステル組成物の製造方法について詳細に説明する。
本発明のポリエステル組成物の製造方法は、エステル化反応またはエステル交換反応を行う第一の工程、重縮合触媒、リン化合物、ポリオキシアルキレングリコールなどの添加物を添加する第二の工程、重縮合反応を行う第三の工程、固相重縮合反応を行う第四の工程、エクストルダー混練を行う第五の工程により製造できる。なお、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物は、第三の工程終了後に混練、第三の工程に次いで第五の工程でのエクストルダー混練、第三、四の工程から第五の工程でのエクストルダー混練において製造できる。
第一の工程においては、テレフタル酸とエチレングリコールを用いて公知の貯留方法でエステル化反応を行う。または、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールを用いて、公知のエステル交換反応触媒を用いて行う方法でエステル交換反応を行う工程である。例えば、エステル交換反応を行う際には、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸マンガン、酢酸コバルトなどのエステル交換反応触媒を用いることができる。そのほか、水酸化カリウムなどのアルカリ金属を数ppm添加しておくとジエチレングリコールの副生が抑制され、耐加水分解性も改善される傾向にある。また、ヒンダードフェノール系等の酸化防止剤、ポリメチルフェニルシロキサン等の消泡剤、重縮合触媒である三酸化アンチモンのエチレングリコールスラリーなどを添加してもよい。
第二の工程は、エステル化反応またはエステル交換反応が実質的に終了した後から、固有粘度が0.3前後に達するまでの間にヒンダードフェノール系等の酸化防止剤、ポリメチルフェニルシロキサン等の消泡剤、重縮合触媒やリン酸とリン酸アルカリ金属塩、さらにポリオキシアルキレングリコールなどの添加物を添加する工程である。例えば、重縮合触媒としては三酸化アンチモンのエチレングリコールスラリー、二酸化ゲルマニウムのエチレングリコール溶液、チタンアルコキシド、チタンキレート化合物などを用いることができる。また、エステル化反応によって得られた低重合体には、金属成分が含まれていないため、例えば、静電印加特性を付与する目的で酢酸マンガン、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウムなどを添加することが好ましい。さらに、エステル化反応では、COOH末端基が多いため合計のエチレングリコールがテレフタル酸に対して1.3〜1.8倍モルとなるようにエチレングリコールを追添加することでCOOH末端基が低減する傾向にあり、耐加水分解性向上に有効である。さらには、該倍モルとした後に前記添加物を添加することにより、より効果が得られ有効である。
また、本発明の効果を妨げない範囲で各種安定剤等やフィルムの滑り性を付与するために前記の公知の粒子および添加剤を添加、あるいは触媒を利用した内部析出粒子を含有させてもよい。
第三の工程においては、公知の方法で重縮合反応を行う工程である。この工程にて、COOH末端基量を少なくするためには、重縮合反応温度をポリエステルの融点+40℃以下とし、固有粘度0.55〜1.00で重縮合反応缶よりガット状に吐出、冷却し、カッターにてカッティングしてチップ化する。また、第四の工程である固相重縮合反応を採用する際には、固有粘度0.5〜0.65で一旦チップ化した後に行うことが有効である。
第四の工程においては、公知の方法で固相重縮合反応を行う工程である。この工程での固相重縮合温度はポリエステルの融点−30℃〜−60℃、減圧度133Pa以下で行うことが好ましい。
第五の工程においては、第一の工程から第三の工程、または第一の工程から第四の工程を通して得られたポリオキシアルキレングリコールを含有したポリエステルチップを乾燥し、窒素ガス雰囲気下にした1軸もしくは2軸エクストルダーのホッパーに乾燥を経たポリエステルチップを仕込み、1軸もしくは2軸エクストルダーにて溶融混練する工程である。この工程での溶融混練温度はポリエステルの融点+10℃〜+35℃の比較的低温で、かつ短時間で行うことが好ましい。また、混練後ガット状に吐出、冷却し、カッターにてカッティングしてチップ化する。
また、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の添加は、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を乾燥後し、第三の工程の重縮合反応終了後の工程で混練、もしくは第五の工程の1軸もしくは2軸エクストルダーにおいて、ポリオキシアルキレングリコールを含有したポリエステルに混練させる方法を採用してポリエステル組成物のチップを得る。
上記ポリエステル組成物の製造方法によって得られたチップは、乾燥を経て通常の押出機、Tダイにて溶融押出して膜状とし、次いで二軸延伸することによって所望の延伸フィルムを得ることができる。この時、押出機へのチップ供給は窒素ガス雰囲気で行うことが好ましく、チップ供給からTダイにて押出されるまでの時間は短い程良く、目安としては30分以下とすることが、ポリエステル組成物の分解を抑制できる点で好ましい。
このようにして製造されたポリエステル組成物は、特定量比のリン酸とリン酸アルカリ金属塩および特定量のポリオキシアルキレングリコールと炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の併用により、耐熱性に優れ、COOH末端基量が少なく、かつ熱処理によるCOOH末端基量の増加が抑制できるため、短期から長期にかけての耐加水分解性が良好となるので、特に太陽電池用フィルムなどの用途で必要とされる伸度保持率が十分に得られる。
(A.固有粘度)
o−クロロフェノール溶媒を用い、25℃で測定した。
(B.COOH末端基量)
Mauliceの方法によって測定した(文献 M.J.Maulice,F.Huizinga.Anal.CHim.Acta,22 363(1960))。
(C.耐加水分解性の評価)
ポリエステル組成物チップを155℃の100%RH下で4時間加熱処理し、処理前後のCOOH末端基量の差(ΔCOOH)が、50eq/t以下であるとき良好な耐加水分解を有していると判断した。
なお、処理はPRESSER COOKER 306SIII(HIRAYAMA製作所(株)製)を用いた。
(D.pH(値)測定)
リン酸/リン酸アルカリ金属塩倍モルを目標値となるように調整し、エチレングリコールを加えて計100重量部とした後、電位差自動滴定装置AT−510(京都電子工業(株)製)を用いて測定した。
(E.ポリエステル組成物中の炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の分散径評価方法)
ポリエステル組成物チップの軸方向にカミソリにて垂直に切断した試料(5mm程度)を、SEM試料台に貼り、導電テープに試料断面がSEM試料台上部と平行になるように貼り、白金-パラジウム合金を1分30秒蒸着(蒸着機:HITACHI社製のE101 ION SPUTTER)し、走査型電子顕微鏡(ニコン社製のE(Environmetal)SEM)で1断面全体を観察し(カミソリ跡のない所)、最大分散径のものを選択し分散面の重心を通る最大径を円の直径としてμm単位で、小数点以下1桁まで求める。この作業を20回繰り返し、20データー中の平均分散径を求め分散径とした。
(F.ポリエステル組成物のガラス転移点(以下、Tg)および融点(以下、Tm))
測定するサンプルを約10mg秤量し、アルミニウム製パン、パンカバーを用いて封入し、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製 DSC7型)を用いて測定した。測定においては窒素雰囲気中で20℃〜280℃まで16℃/分の速度で昇温した後液体窒素を用いて急冷し、再び窒素雰囲気中で20℃〜280℃まで16℃/分の速度で昇温する。この2度目の昇温過程でTgおよびTmを測定した。
(G.伸度保持率の算出)
二軸延伸されたフィルムを用いて、125℃の100%RH下で48時間加熱処理し処理前後のフィルム伸度を測定し、処理前のサンプルに対する処理後の伸度保持率を百分率で計算した。
フィルムの伸度は、ASTM−d882に規定された方法に従って、インストロンタイプの引張試験機を用いて、下記条件にて測定した。
測定装置:オリエンテック(株)製フィルム強伸度測定装置
“テンシロンAMF/RTA−100”
試料サイズ:幅10mm×試長間100mm
引張速度:200mm/分
測定環境:23℃、65%RH
太陽電池用途における耐用年数20年以上に相当する伸度保持率50%以上を合格とした。
(実施例1)
第一の工程として、テレフタル酸ジメチル(以下.DMT)94重量部、エチレングリコール(以下.EG)60重量部、酢酸マンガン・4水和物(以下.酢酸Mn)0.06重量部、三酸化アンチモン(以下.三酸化Sb)0.03重量部、酸化防止剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート](商品名:IRGANOX−1010、BASFジャパン(株)社製)(以下、IR1010)0.10重量部と消泡剤としてポリメチルフェニルシロキサン(商品名:TSF433、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)(以下、S分)0.01重量部を140℃、窒素ガス雰囲気下で溶融後、攪拌しながら230℃まで3時間かけて昇温し、メタノール(以下.MA)を留出させ、エステル交換(以下.EI)反応を終了した。
第二の工程として、EI反応終了後、リン酸0.020重量部(2.04mol/ton相当)とリン酸二水素一ナトリウム・2水和物(以下、リン酸二水素一Na)0.027重量部(1.73mol/ton相当)(リン酸/リン酸アルカリ金属塩対比1.18倍モル)をEG1.5重量部に溶解したEG溶液(pH4.7)を添加し、余剰なEGを30分間攪拌しながら留出させ、反応を終了した。
その後、EI反応物を重縮合反応装置に移行した。
第三の工程として、重縮合反応装置を窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら、数平均分子量4000のポリエチレングリコール(以下、PEG4000)を5重量部添加し、10分攪拌した。その後、減圧および昇温し、EGを留出させながら重縮合反応を行なった。なお、90分かけて常圧〜減圧度120Pa以下に減圧し、また90分かけて235℃〜最終到達温度285℃まで昇温し、攪拌トルクが所定の値に達した時点で減圧を停機し、反応装置内に窒素ガスにて常圧に戻した。その後、直ちに攪拌機を停止し反応系内を微加圧とし反応装置下部のバルブを開けてガット状のポリエステルを水槽に吐出した。水槽で冷却されたポリエステルガットをカッターにてカッティングしチップ化した。このようにして得られた、ポリエステルチップの固有粘度は0.73、COOH末端基量は6.9eq/ton(以下、eq/t)であった。
第五の工程として、ポリエステルチップを減圧度113Pa以下で常温〜160℃間で約6時間かけて昇温し、160℃で16時間乾燥し、その後加熱のみを停機した状態で冷却し、乾燥機内を窒素ガスにて常圧に戻し、窒素ガス雰囲気でポリエステルチップを保管した。また、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物として炭素原子数56のカルナウバワックス(セラリカNODA社製:精製カルナウバワックスNO1)を減圧度107Pa以下にて常温で約24時間乾燥し、その後乾燥機内を窒素ガスにて常圧に戻し、窒素ガス雰囲気でカルナウバワックスを保管した。上記にて、得られたポリエステルチップとカルナウバワックスを窒素ガス雰囲気下とした2軸エクストルダー型混練機の各々のホッパに仕込み、ポリエステルチップ99重量部に対してカルナウバワックス1重量部となるようにフィーダーを用いて供給、280℃にて溶融混練した。ポリエステル組成物をガット状に水槽に吐出し、冷却されたポリエステル組成物をカッターにてカッティングしチップ化した。このようにして得られた、ポリエステル組成物チップの固有粘度は0.69、COOH末端基量は8.8eq/t、Tgは66℃、Tmは253℃であった。また、カルナウバワックスの分散径は0.5μmであった。該チップの耐加水分解性評価を行ったところ、155℃の100%RH下で4時間加熱処理した後のCOOH末端基が36.9eq/tで、かつΔCOOHは28.1eq/tと耐加水分解性が良好であった。また、ポリエステル組成物チップを減圧度113Pa以下で常温〜160℃間で約6時間かけて昇温し、160℃で16時間乾燥し、その後加熱のみを停機した状態で冷却し、乾燥機内を窒素ガスにて常圧に戻し、窒素ガス雰囲気でポリエステル組成物チップを保管した。ポリエステル組成物チップを窒素ガス雰囲気下で押出機に供給し、押出温度280℃でTダイからキャスティングドラム(20℃)にて急冷、静電印加法にてシート化した後に、縦延伸温度90℃、縦延伸倍率3.6倍で縦延伸した後、横延伸温度110℃、横延伸倍率3.6倍で延伸し、熱処理を210℃で3秒行い、二軸延伸フィルムを得た。この時の押出機のフィルターは400メッシュの金網を使用し、ポリエステルチップ供給からTダイの吐出までの滞留時間は約5分であった。
さらに、得られた二軸延伸フィルムを125℃の100%RH下で48時間加熱処理し処理前後でフィルム伸度を比較し、伸度保持率を算出したところ、目標の50%を大幅に向上し68%であった。特性を表1に示す。
(実施例2)
実施例1のリン酸二水素一Naをリン酸二水素一カリウム(以下、リン酸二水素一K)に変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、および二軸延伸フィルムを得た。
得られた特性は表1に示すとおり、実施例1とほぼ同等の性能を示した。
(実施例3〜8、比較例1〜4)
実施例1のリン酸とリン酸二水素一Naの添加量と混合比、リン酸アルカリ金属種およびエステル交換反応触媒種、重縮合触媒種を適宜変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物、および二軸延伸フィルムを得た。得られた特性は、表1、3に示すとおりである。
実施例3においては、リン酸二水素一Naの添加量を減らし、リン酸/リン酸アルカリ金属塩の倍モルを大きくした結果、ポリエステル組成物のΔCOOHが若干大きくなる傾向にあり、伸度保持率も若干低下したものの太陽電池用シートとして満足なものであった。
これに対し、実施例4ではリン酸の添加量を減らし、リン酸/リン酸アルカリ金属塩の倍モルを小さくした結果、ポリエステル組成物のΔCOOHが若干大きくなる傾向にあり、伸度保持率も若干低下したものの太陽電池用シートとして満足なものであった。
実施例5においては、実施例1のリン酸およびリン酸二水素一Naの添加量をともに減らし、EI反応触媒を酢酸マグネシウム(以下、酢酸Mg)、重合触媒をチタニウムジイソプロポキシドビスエチルアセトアセテート(以下、Ti)に変更した結果、ポリエステル組成物のΔCOOHがやや大きくなり、伸度保持率もやや低下したものの太陽電池用シートとして満足なものであった。
実施例6においては、実施例1のリン酸およびリン酸二水素一Naの添加量をともに増量し、またEI反応触媒を酢酸カルシウム(以下、酢酸Ca)、重合触媒を二酸化ゲルマニウム(以下、二酸化Ge)に変更した結果、ポリエステル組成物のΔCOOHが若干大きくなり、伸度保持率も若干低下したものの太陽電池用シートとして満足なものであった。
実施例7においては、実施例1のリン酸二水素一Naをリン酸一水素二ナトリウム(以下、リン酸一水素二Na)に変更し、またEI反応触媒を酢酸コバルト(酢酸Co)に変更した結果、ポリエステル組成物のΔCOOHがやや大きくなり、伸度保持率もやや低下したものの太陽電池用シートとして満足なものであった。
実施例8においては、実施例1のリン酸二水素一Naをリン酸三カリウム(以下、リン酸三K)に変更した結果、リン酸三Kは強アルカリであり、リン酸との混合溶液のpHは5.8であった。この結果、ポリエステル組成物のΔCOOHがやや低下したものの、伸度保持率に反映されずやや低下したものの太陽電池用シートとして満足なものであった。
また、比較例1は、実施例1のリン酸二水素一Naを増量し過ぎたため、異物が観察され、またリン酸二水素一Naが機能せず、ポリエステル組成物のΔCOOHが大きくなり、さらに伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
比較例2は、実施例1のリン酸二水素一Na(リン酸アルカリ金属塩)を添加しなかったため、ポリエステル組成物のΔCOOHが大きくなり、伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
比較例3は、実施例1のリン酸を増量し過ぎた結果、重合反応の遅延が認められ、さらにポリエステル組成物のΔCOOHも大きくなり、伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
比較例4は、実施例1のリン酸を添加しなかったためポリエステル組成物のΔCOOHが大きくなり、伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
(比較例5)
実施例1のリン酸をリン酸トリメチルに変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物および二軸延伸フィルムを得た。得られた特性は表3に示すとおり、リン酸トリメチルを用いたためリン酸二水素一NaによるCOOH末端基量の増加抑制効果が弱くなり、ポリエステル組成物のΔCOOHが大きくなった。また、伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
(実施例9〜14、比較例6〜11)
実施例1のポリオキシアルキレングリコールの分子量、添加量、種類の変更、また高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物の炭素原子数、添加量変更を変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物および二軸延伸フィルムを得た。得られた特性は、表2、4に示すとおりである。
実施例9においてはPEG4000の添加量を2重量部およびカルナウバワックス添加量を0.1重量部とともに減量、実施例10においてはPEG4000の添加量を10重量部およびカルナウバワックス添加量を5.0重量部とともに増量、実施例11においては平均分子量600のポリエチレングリコール(以下、PEG)に変更、実施例12においては平均分子量6000のPEGに変更、実施例13においてはポリオキシアルキレングリコールを平均分子量3000ポリテトラメチレングリコール(以下、PTMG)を2重量部に変更、実施例14はカルナウバワックスを炭素原子数52のモンタンワックスに、また実施例15はカルナウバワックスを炭素原子数46のビーズワックスに変更した結果、Tg、Tmを満足し、ΔCOOHとともに伸度保持率も十分で太陽電池用シートとして満足なものであった。
比較例6は、ポリオキシアルキレングリコールを添加しないためポリエステル組成物のCOOH末端基量が多くなり、ΔCOOHが大きくなり、伸度保持率が不足し、太陽電池用シートとして不十分であった。比較例7は、PEG4000の添加量を25重量部と多くしたためポリエステル組成物のCOOH末端基量は小さく良好であったが、Tgの低下、ΔCOOHが大きくなった。そのためか、製膜性に問題が認められ、また耐熱性が低下したため伸度保持率が低く太陽電池用シートとして不十分であった。
比較例8は、炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を添加しないため、ポリエステル組成物のΔCOOHが大きく、また伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。比較例9は、カルナウバワックスの添加量を13重量部に増量した結果、ポリエステル組成物中のカルナウバワックスは凝集、かつ分散径大きく、ポリエステル組成物のΔCOOHが大きくなった。また、フィルムにおいて厚みムラが発生、さらに伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
比較例10においては、カルナウバワックスを炭素原子数22のステアリン酸ブチルに変更した結果、混練時発煙が見受けられ、ポリエステル組成物のΔCOOHが大きくなった。また、フィルムにおいて厚みムラが発生、さらに伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。また、比較例11はカルナウバワックスを炭素原子数76のヘキサテトラコンタン酸ミリシルに変更した結果、ポリエステル組成物中の分散径が大きく、またΔCOOHが大きくなった。また、伸度保持率が不足し太陽電池用シートとして不十分であった。
(実施例16)
実施例1と同様に行い、第三の工程で得られたポリエステルの固有粘度0.60のポリエステルチップを得て第四の工程において、減圧度120Pa以下、常温から160℃まで5時間かけて昇温し、160℃で6時間乾燥結晶化させた後、220℃まで5時間かけ昇温し、220℃で8時間固相重縮合を行い、固有粘度0.88、COOH末端基5.0eq/tのポリエステルチップを得た。次いで、実施例1と同様に混練した後、二軸延伸フィルムを得た。得られた特性は表2に示すとおり、実施例1よりも、ポリエステル組成物のΔCOOHが減少する傾向にあり、伸度保持率は大きく、太陽電池用シートとして満足なものであった。
(実施例17)
実施例1と同様に行い、第三の工程(重縮合反応)が終了した時点(目標トルク達成)で、減圧を停機し、反応装置内を窒素ガスにて常圧に戻した。窒素ガス下で減圧乾燥を施したカルナウバワックス1重量部を前記重縮合反応装置内に添加し、10分攪拌した後、窒素ガスを停機し、次いで30分かけて常圧から減圧度120Pa以下に減圧して、攪拌トルクが所定の値に達した時点で重縮合反応を終了し、実施例1と同様にチップ化した。このようにして得られた、ポリエステル組成物チップの固有粘度は0.67、COOH末端基量は11.2eq/tであった。該チップの耐加水分解性を評価した結果、ポリエステル組成物のΔCOOHがやや大きく、また伸度保持率もやや低下したものの太陽電池用シートとして満足するものであった。得られた特性は、表2に示すとおりである。
(実施例18)
第一の工程において、予めエステル化反応装置にビスヒドロキシエチルテレフタレート100重量部(PET94重量部相当)を貯留した反応系内の温度を235〜245℃に保ちつつ、テレフタル酸(以下.TPA)81.2重量部とEG36.4重量部からなるスラリーをスネークポンプにて反応系内に供給し、エステル化反応を進め、エステル化反応が終了した段階で、得られたエステル化反応物100重量部(PET94重量部相当)を重縮合反応装置に移行した。窒素ガス雰囲気下で攪拌しながらEG添加し、EG/TPAモル比の合計が1.5倍モルとなるようにした。また、酢酸Mn0.06重量部/EG1.5重量部の溶液を添加し5分攪拌し、またその後、三酸化Sb0.03重量部/EG1.5重量部のスラリーを添加し、さらに5分攪拌した。その後は、実施例1の第二の工程であるリン酸0.020重量部とリン酸二水素一Na0.027重量部をEG1.5重量部に溶解したEG溶液を添加し、5分間攪拌した。その後、IR1010を0.10重量部とS分を0.01重量部添加し、5分間攪拌した。さらにその後、PEG4000を5重量部添加し、10分攪拌し、第三の工程へと順次行い、得られたポリエステルチップの固有粘度は0.72、COOH末端基量は12.8eq/tであった。実施例1と同様にカルナウバワックスを混練したポリエステル組成物のΔCOOHが若干大きく、また伸度保持率がやや低下したものの太陽電池用シートとして満足するものであった。得られた特性は、表2に示すとおりである。
Figure 2013072075
Figure 2013072075
Figure 2013072075
Figure 2013072075

Claims (11)

  1. ジカルボン酸成分とグリコール成分を用い、エステル化反応またはエステル交換反応させた後重縮合反応してポリエステルを製造するに際して、エステル化反応またはエステル交換反応が終了した後にリン酸アルカリ金属塩を0.1〜4.0mol/ton、かつリン酸をリン酸アルカリ金属塩に対して0.4〜4.0倍モル添加してなるポリエステルであって、さらに得られるポリエステル組成物100重量部に対して、ポリオキシアルキレングリコールを1〜20重量部および炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を0.01〜10重量部含有してなるポリエステル組成物の製造方法。
  2. リン酸アルカリ金属塩のアルカリ金属がNaまたはKであることを特徴とする請求項1記載のポリエステル組成物の製造方法。
  3. リン酸アルカリ金属塩およびリン酸をアルキレングリコールの混合溶液として添加し、かつ混合溶液のpHが2.0〜6.0であることを特徴とする請求項1または2記載のポリエステル組成物の製造方法。
  4. ポリオキシアルキレングリコールが数平均分子量400〜10000のポリエチレングリコールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  5. 炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物が、天然性植物由来のワックスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  6. エステル交換反応の触媒としてアルカリ土類金属、Mn、Coから選ばれる金属元素の少なくとも1種の化合物、および重縮合反応の触媒としてSb、Ti、Geから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む化合物を添加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  7. ポリエステルがポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  8. ポリエステルに炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物を溶融混練してなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  9. 得られたポリエステル組成物の固有粘度が0.55〜1.00、COOH末端基量が20eq/ton以下、かつ炭素原子数34〜65の高級脂肪族モノカルボン酸エステル化合物が、ポリエステル組成物からなるチップの軸方向に垂直な断面において10μm以下の分散径で分散していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  10. 得られたポリエステル組成物は、155℃の100%RH下で4時間の加熱処理における、処理前後のCOOH増加量が50eq/ton以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリエステル組成物の製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の製造方法により得られたポリエステル組成物を成形してなる太陽電池用フィルム。
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