JPH0817672B2 - にがうり茶及びその製造方法 - Google Patents

にがうり茶及びその製造方法

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JPH0817672B2
JPH0817672B2 JP4324711A JP32471192A JPH0817672B2 JP H0817672 B2 JPH0817672 B2 JP H0817672B2 JP 4324711 A JP4324711 A JP 4324711A JP 32471192 A JP32471192 A JP 32471192A JP H0817672 B2 JPH0817672 B2 JP H0817672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来野菜として食され
ているにがうりを原料としたにがうり茶及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】にがうりは、属名モモルディカ(Momor
odica charantia L.)と呼ばれ、熱帯アジア原産で日本
では沖縄、九州地方で多く栽培され、独特のにがみを有
する未解明の苦味配糖体及びアルカドロイド、アデニ
ン、シトルリンが含まれており、それらが健胃、整腸作
用の役目を果たしていると言われ、またビタミンCが多
量に含まれており、沖縄地方では古くから夏バテ防止、
健胃、整腸野菜として、その果実が多量に食されてお
り、最近沖縄県のずば抜けた長寿性、胃癌の発生率及び
それによる死亡率の低さとの因果関係についても研究さ
れている。このようににがうりは、人体に極めて有効な
成分を多く含む野菜であるが、夏期のみに収穫される野
菜であり、果実は瓜と同様に多くの水分(生で94.5
%)を含んでいて、保存ができない難点があり、もっぱ
ら収穫直後の果実を薄切りにして炒めて食するか、又は
すりおろしてしぼりその青汁をジュースとして飲む等に
しか利用されてなく、最盛期に多量に収穫したものを加
工して保存でき、季節に関係無く利用できる加工食品と
して利用されることはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑み創案されたものであって、従来加工食品として利用
されることのなかった夏期に多量に生産されるにがうり
を、その有効成分を損なわずに加工でき且つ保存できる
加工食品を得ようとするものであり、より具体的にはに
がうりを日常的に手軽に採取できるおに加工したにが
うり及びその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】にがうりは、前記のよう
にその果肉は水分が多く、しかもその風味は独特のにが
みがあり、茶として飲用に利用するには不適であると考
えられ、従来にがうりを茶に加工することは全く考えら
れなかったが、本発明者は、にがうりの加工について研
究する過程で、にがうりの苦さを解消してにがうりを茶
に加工することを知見し、種々実験を重ねて本発明に到
達したものである。上記課題を解決した本発明のにがう
り茶は、にがうりを切断した細片を乾燥後炒ってなるこ
とを特徴とするものであり、炒り茶風のにがうり茶が得
られる。
【0005】そして、本発明のにがうり茶製造方法は、
にがうりを前処理して細片に切断する工程、該にがうり
細片を切断後の重さの12〜5%に重さが減少するまで
乾燥させる工程、乾燥した細片を60〜120℃で炒る
工程からなることを特徴とする。上記にがうり細片の乾
燥度は、後工程の炒り工程と関連するが、切断した青果
時に比べて重量が12〜5%程度まで減少するようにす
るのが好ましく、乾燥度が低いと炒り時間を長くしても
良好な風味の炒り茶が得られにくい。乾燥度が高いと炒
り時間を短くし、低いと炒り時間を長くする必要があ
る。乾燥度が低く且つ炒り時間も短いと味に苦みが出
て、好ましくない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。収
穫したにがうりは前処理として、洗浄して果実に付着し
た土や農薬等の異物を洗い落し、縦割にして内部の種と
わたを除去する。なお、内部の種とわたは、抹茶風に粉
末加工する場合は除去するのが望ましいが、炒り茶に加
工する場合は、除去しなくても良い。また、洗滌は、わ
たぬきする場合ははその後に行っても良く、異物の付着
が殆どない場合は省いても良い。前処理が終了したにが
うりを5mm〜8mm程度にみじん切りにし、重さがみじん
切り後の重さの12〜5%の範囲に減少するまで乾燥さ
せる。乾燥方法としては、適宜の乾燥方法が採用でき、
例えばネットの上にみじん切りしたにがうりを薄く広げ
て天日に3日程度干すことによって上記範囲まで乾燥す
る。また、他の方法として、みじん切りしたにがうりを
熱風乾燥機で40℃〜120℃の熱風を当てて乾燥させ
る等、強制乾燥させることによって短時間に乾燥させる
ことができる。そして、上記範囲に乾燥したにがうりを
鉄板温度70〜110℃の温度で3〜15分間程度炒る
ことによって、こげ茶色の香ばしい匂いのにがうり茶が
得られる。
【0007】以下の実施例1〜3は、みじん切りしたに
がうりを熱風乾燥機で40℃〜120℃の熱風で乾燥さ
せ、直火型の自動炒葉機で鉄板温度70℃から徐々に上
げて最高110℃まで上げて炒ることによって炒り茶を
製造した場合の実施例である。各実施例における重量比
率は、種とわたを取り洗滌し且つみじん切りに切断後の
重量を100%として、その後の各工程直後における
量と切断直後の重量に対する比率を示し、乾燥度具合と
焙煎時間の関係を示している。 実施例1 重量 重量比率 原料のにがうり(青果) 500g 切断時 420g 100% 乾燥後 50g 12% 焙煎(焙煎時間15分間)後 25g 6% 以上のようにして得られたにがうりの炒り茶は、色はこ
げ茶で香ばしい香りがし、味は苦みがなくまろやかであ
り、普通のほうじ茶と同様に飲食することができた。そ
して、得られたにがうり炒り茶のビタミンC及びミネラ
ル成分について成分分析を行った結果、試料100グラ
ム当り表1に示す量が含まれており、ビタミンC及びミ
ネラルが豊富なにがうり茶飲料が得られることが確認さ
れた。このようにして得られたにがうり茶を、高血圧の
人と糖尿病の人に日常的に飲用させたところ、飲用開始
から約1ケ月で高血圧の人は血圧が低下して正常値に安
定し、また糖尿病の人は血糖値が下がったことが報告さ
れており、健康茶として優れた効果があることが確認さ
れた。
【表1】 単位:mg 分析機関:沖縄県工業試験場
【0008】 実施例2 重量 重量比率 原料のにがうり(青果) 600g 切断時 500g 100% 乾燥後 50g 10% 焙煎(焙煎時間10分間)後 35g 7% 得られたにがうりの炒り茶は、前記実施例1のものと殆
ど変わらず味・風味とも良好であった。
【0009】 実施例3 重量 重量比率 原料のにがうり(青果) 620g 切断時 520g 100% 乾燥後 32g 6% 焙煎(焙煎時間3分間)後 32g 6% 得られたにがうりの炒り茶は、前記実施例1のものと殆
ど変わらず良好であった。
【0010】以上の実施例は良好な炒り茶が得られた場
合を示し、にがうりの乾燥度によって炒る時間を変動さ
せることによって良好な炒り茶が得られ、乾燥度が高い
と炒り時間を短くし、乾燥度が低いと炒り時間を長くす
れば良いことが判る。乾燥度を低く且つ炒り時間も短く
すると、味に苦みが出てきて好ましくない。
【0011】上記のようにして得られた本発明のにがう
り茶の味覚や飲み易さを確認するために、上記実施例1
で得られたにがうり茶について大人の男女各5人づつ計
10人について官能試験を行った。また、比較例とし
て、前記実施例1における乾燥工程まで行って、炒らず
に乾燥させただけのもの(比較例A)、さらに乾燥後の
重量が切断直後の重量に対して16%まで減少するよう
に乾燥させた後、20分間焙煎したもの(比較例C)つ
いても同様にして行った。その結果は表2に示す通りで
あった。
【0012】表2から明らかなように、本発明の実施例
に係るにがうり茶は全員が甘く且つ香ばしいと感じたの
に対し、焙煎してない比較例Aのものは、逆に全員が苦
く且つ青臭くて飲めないと評価している。また、乾燥度
が低いものを焙煎した比較例Bのものは、大半の人が苦
く且つ青臭いと感じていることが判る。
【表2】
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来加
工食品として利用されることのなかったにがうりを、そ
の有効成分を損なわずに加工でき且つ保存できるにがう
り茶を得ることができ、にがうりを収穫時期と無関係に
日常的にお茶として手軽に採取でき、にがうりの利用範
囲を一段と拡大することができる。また、本発明によっ
て得られるにがうり茶は、にがうりの生の状態と比べて
にがうり独特のにがみが全くなく、しかも香ばしく、従
来の生又は調理したにがうりからは予測することができ
ないような芳醇な茶飲料を得ることができる。従って、
従来その苦がさのために嗜好性の強かったにがうりの嗜
好性を解消することができる。さらに、本発明によって
得られるにがうり茶は、にがうりが有する有効成分を活
かした健康茶として、高血圧・糖尿病等に顕著な効果が
認められた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 にがうりの切断果肉細片を乾燥後炒って
    なることを特徴とするにがうり茶
  2. 【請求項2】 にがうりを前処理して細片に切断する工
    程、該にがうり細片を切断後の重さの12〜5%に重さ
    減少するまで乾燥させる工程、乾燥した細片を60〜
    120℃で炒る工程からなることを特徴とするにがうり
    茶の製造方法。
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