JP5877565B2 - ツルレイシ属植物の栽培方法及びその乾燥粉末 - Google Patents

ツルレイシ属植物の栽培方法及びその乾燥粉末 Download PDF

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Description

本発明は、ツルレイシ属植物の栽培方法及びその乾燥粉末に関する。
特許文献1には、にがうり(ツルレイシ属ツルレイシ:momordica charantia var. pavel。以下、「ツルレイシ」の称呼に統一する。)を原料とする加工食品(茶)が提案されている。特許文献1の加工食品は、ツルレイシを細片に切断する工程後、炒ることにより製造される。
特開平6−141813号公報
特許文献1の加工食品の場合、ツルレイシの成分をより多く摂取しようとすると、摂取回数を増やしたり、1回あたりの摂取量を増やしたりすることが考えられる。
しかし、このような方法で摂取量を増やした場合、身体に対する負担が大きく、現実的ではない。
そこで、本発明は、経口による摂取量を増やすことなく栄養成分を効率的に摂取するために最適なツルレイシ属植物の栽培方法及びその乾燥粉末を提供することを目的とする。
本発明は、ツルレイシ属植物の栽培にあたって、栄養成分を葉及び茎に集約させることにより、採集を効果的に行うことを可能としたものである。
即ち、本発明によれば、第1のツルレイシ属植物の栽培方法として、着花した花又は着蕾した蕾の夫々に対して、摘花又は摘蕾して栽培を行う
ツルレイシ属植物の栽培方法が得られる。
また、本発明によれば、第2のツルレイシ属植物の栽培方法として、第1のツルレイシ属植物の栽培方法であって、前記摘蕾は、着蕾した蕾の長直径が1cmに達する前に行う
ツルレイシ属植物の栽培方法が得られる。
また、本発明によれば、第1又は第2のツルレイシ属植物の栽培方法で栽培されたツルレイシ属植物の葉又は茎を乾燥し粉砕する
ツルレイシ属植物の乾燥粉末の製造方法が得られる。
また、本発明によれば、第1のツルレイシ属植物の乾燥粉末として、乾燥重量100gあたり、15μg以上、50μg以下のビオチンを含有する
ツルレイシ属植物の乾燥粉末が得られる。
また、本発明によれば、第2のツルレイシ属植物の乾燥粉末として、乾燥重量100gあたり、17g以上、29g以下のたんぱく質を含有する
ツルレイシ属植物の乾燥粉末が得られる。
また、本発明によれば、第3のツルレイシ属植物の乾燥粉末として、ツルレイシ属植物の葉及び茎のみを使用したツルレイシ属植物の乾燥粉末であって、
当該ツルレイシ属植物の乾燥粉末を含まない溶液中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)の活性を100%とした場合、当該溶液中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)活性を50%以下に抑制する
ツルレイシ属植物の乾燥粉末が得られる。
また、本発明によれば、第4のツルレイシ属植物の乾燥粉末として、ツルレイシ属植物の葉及び茎のみを使用したツルレイシ属植物の乾燥粉末であって、
当該ツルレイシ属植物の乾燥粉末を含まない溶液中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)の活性を100%とした場合、当該溶液中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)活性を20%以下に抑制する
ツルレイシ属植物の乾燥粉末が得られる。
また、本発明によれば、第5のツルレイシ属植物の乾燥粉末として、ツルレイシ属植物の葉及び茎のみを使用したツルレイシ属植物の乾燥粉末であって、
乾燥重量1gあたりに含まれるカビ数が40以上、80以下、且つ、酵母数が60以上、95以下である
ツルレイシ属植物の乾燥粉末が得られる。
また、本発明によれば、第6のツルレイシ属植物の乾燥粉末として、ツルレイシ属植物の葉及び茎のみを使用したツルレイシ属植物の乾燥粉末であって、
乾燥重量1gあたりの総活性酸素吸収能力(総ORAC)値が、270μMolTE以上、790μmolTE以下である
ツルレイシ属植物の乾燥粉末が得られる。
また、本発明によれば、前記ツルレイシ属植物の乾燥粉末の製造方法により製造された乾燥粉末又は第1乃至第6のいずれかのツルレイシ属植物の乾燥粉末から得られる抽出液が得られる。
本発明によれば、ツルレイシ属植物に対して摘花又は摘蕾を行うことにより、ツルレイシ属植物の持つ栄養成分を葉及び茎に集約することができる。このように栽培したツルレイシの葉及び茎を加工食品等の原料とすることによって、経口摂取量を増やすことなく所望の有効成分(栄養素等)を効率的に摂取可能となる。
また、摘花又は摘蕾を行うことにより、葉に対してカビや酵母に対する耐性を持たせることができる。
本発明の実施例の形態によるツルレイシ属植物の種蒔き、摘花又は摘蕾及び収穫のおおまかな流れを示す図である。 本発明の実施の形態によるツルレイシ属植物の栽培方法の作業フロー図である。 本発明の実施の形態による摘蕾(摘花)作業の模式図である。 本実施の形態による摘蕾(摘花)したツルレイシ属植物と、非摘蕾(非摘花)のツルレイシ属植物との生育状態の比較を表す模式図である。
本発明の実施の形態によるツルレイシ属植物の栽培方法は、概略、図1に示されるように、3月中旬から5月中旬(特に、4月初旬〜下旬)に種蒔きを行い、その後、着蕾した全ての蕾又は着花した全ての花に対して、摘蕾又は摘花を行うことにより栽培するものである。摘蕾(摘花)作業は収穫直前まで行い、根、葉及び茎の部位のみが残されているツルレイシ属植物を収穫する。収穫は、早ければ6月下旬〜から行われ9月上旬まで行うことができる。なお、本実施の形態の説明中、「着蕾」とは「蕾がつくこと」を意味し、「摘蕾」とは「着蕾した蕾を除去すること」を意味する。また、「着花」とは「花が着くこと(より詳しくは、着蕾した蕾の花弁が開くこと)」を意味し、「摘花」とは「着花した花を除去すること」を意味する。以下、ツルレイシ属植物として、ツルレイシ属ツルレイシ(Momordica charantia var. pavel:以下、単に「ツルレイシ」と呼ぶ)、所謂ニガウリを例にとるが、本発明のツルレイシ属植物の栽培方法は、同属の植物であるナガレイシ(Momordica charantia)、ナンバンカラスウリ(Momordica cochinchinensis)及びカックロール(Momordica dioica)に対しても適用可能である。
図2に示されるように、本実施の形態によるツルレイシの栽培方法は、種蒔き後、発芽を経て育成したツルレイシに対して、着蕾した蕾を除去する作業を収穫まで繰り返すものである。より詳しくは、ツルレイシは、種蒔き後、約1週間で発芽し、発芽から2〜3週間ほどで本葉が出る。その後、葉をつけながら垂直方向に蔓が延び、早ければ、発芽から1か月ほどで蕾をつけ始める(着蕾し始める)。本実施の形態においては、この段階から摘蕾を始める。
摘蕾を行うことによって栽培することとすれば、ツルレイシの栄養成分を葉及び茎に集約させることができる。なお、より多くの栄養成分を葉及び茎に集約させるためには、着花する前に摘蕾を行うことが望ましい。即ち、着蕾した時点(蕾の状態)で摘蕾を行うことが望ましいし、更に望ましくは、着蕾した蕾の長直径が1cmに達する前に摘蕾処理を行うことが好ましい。特に、雄花よりも(将来的に果実になる)雌花の蕾については、より早期に摘蕾を行うことが好ましい。図3に示されるように、本実施の形態においては、着蕾した蕾の長径が1cmになる前の段階で蕾を摘み取ることとしている。なお、着蕾を見過ごしてしまった場合等には着花した段階で速やかに当該花を摘み取ることとしてもよい(図2参照)。また、栄養成分の葉及び茎への集約率を高めるためには、摘蕾は、花の雌雄を問わず着蕾した全ての蕾に対して行うことが好ましい。なお、蕾を摘み取ることの他、植物ホルモンの投与や温度管理によって着蕾し難い環境を作ることにより、着果を防止してもよい。摘蕾が行われたツルレイシは、図4に示されるように、蕾(花)をひとつも有しないツルレイシとして育成される。なお、図中の矢印は、摘蕾した箇所を表す。
このようにして栽培されたツルレイシは、様々な方法によって乾燥粉末に加工される。原料として用いることのできるツルレイシの部位は、葉及び茎の部分であるが、茎は繊維質が多く葉に比べて粉末化が難しいことから、容易に粉末を製造することを考慮すれば葉のみを原料とすることが望ましい。原料を粉末化する方法としては、各種ミル、乳鉢、ホモジナイザー及び超音波処理等のように物理的に粉砕する装置を用いてもよいし、セルラーゼ又はペクチナーゼ等の細胞壁を分解する酵素を使用して化学的に粉砕してもよい。凍結粉砕法により粉砕することとすれば、粉砕過程での成分の流出を最低限とすることができる。
このようにして粉末化された原料は、数μm〜数百μmの粒径を有しているが、乾燥粉末の用途に応じて、粒径が数nm〜数百nmの大きさになるまで更に微細化してもよい。これにより、原料の表面積を最大化し、例えば、有効成分の抽出量を増加させることができる。当該微細化を行う方法としては、超高圧湿式微粒化法、超音速液滴衝突法、レーザーアブレーション法等を使用することができる。
また、摘蕾して栽培したツルレイシの葉及び茎の乾燥粉末から必要な成分を抽出することとしてもよい。抽出は、次の方法で行うことができる。
ツルレイシの乾燥粉末を適当な溶媒に浸漬させ、必要な成分を抽出する(抽出工程)。溶媒としては、水や各種有機溶媒を用いることができる。使用される水は、塩類や残留塩素等の不純物が除去された状態のものが良い。例えば、蒸留水、RO水(逆浸透膜を通した水)、脱イオン水(イオン交換樹脂などにより金属イオン等を除去した水)等の純水であることが好ましい。有機溶媒の例としては、1価又は多価アルコール、エーテル、エステル、芳香族炭化水素等が挙げられる。取扱が容易であることや、入手が容易なことを考慮すると、エタノール、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、エチレングリコール(EG)、ポリエチレングリコール(PEG)、1,3−ブチレングリコール(BG)、グリセリン等が望ましい。特に、化粧品等に用いる場合に、皮膚への低刺激性を考慮すると、有機溶媒の中では1,3−ブチレングリコールが特に好ましい。
なお、溶媒として水を使用した場合には、溶液を加熱することにより、抽出時間を短時間化することができる。有機溶媒を使用した場合には、溶媒の沸点等を考慮した上で加熱温度を決定すればよい。加熱中においては、溶液を撹拌することにより、より多くの成分を溶出させることができることから抽出物の回収率を向上させることもできる。撹拌には、回転翼式のミキサーや、加熱と共に撹拌を行うことのできるヒートプレート付きマグネティックスターラー等を用いることもできるが、加熱しながら撹拌棒等で撹拌してもよい。
次に、抽出物及び溶媒を含む液体部分(以下、「抽出物含有溶液」と呼ぶ)と、葉及び茎の残渣部分とを分離する。分離の方法としては、濾過機によって自然濾過、加圧濾過、減圧濾過を行うこととしてもよいし、遠心分離機によって分離しても良い。なお、使用した溶媒をそのまま白癬症治療剤の溶剤として使用しない場合には、抽出物含有溶液から溶媒を更に分液すればよい。例えば、使用した溶媒が水の場合には緩やかに加熱して水分を蒸発等させればよいし、使用した溶媒が有機溶媒の場合は当該溶媒のみが溶解することのできる別の溶媒によって分液すればよい。
なお、生産量等に応じて、ソックスレー法、高速溶媒抽出法(ASE法)、超音波抽出法、マイクロ波抽出法、高圧液体抽出法(PLE法)、超臨界流体抽出法(SFE法)等を行う装置を用いることとしても良い。
本実施の形態によるツルレイシの葉(乾燥粉末)に含まれる栄養素は下記のとおりである。乾燥重量100gあたり、15μg以上、50μg以下のビオチンを含有する。乾燥重量100gあたり、17g以上、29g以下のたんぱく質を含有する。当該ツルレイシ属植物の乾燥粉末を含まない溶液中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)の活性を100%とした場合、当該溶液中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)活性を50%〜20%以下に抑制する。乾燥重量1gあたりに含まれるカビ数は40以上、80以下、且つ、酵母数は60以上、95以下である。乾燥重量1gあたりの総活性酸素吸収能力(総ORAC)値は、290μMolTE、790μmolTE以下である。
以下、実施例として摘蕾処理を行ったツルレイシから採取した葉(実施例)と、比較例として摘蕾処理を行わずに栽培したツルレイシから採取した葉(比較例(葉))と、更に、比較例のツルレイシから採取した果実(比較例(実))の夫々に含まれる成分を比較した結果について説明する。
(材料の採集)
本実施例における葉は、上述した実施の形態に従って、栽培したツルレイシから採集した。詳しくは、4月上旬に種蒔きを行い、着蕾した全ての蕾をハサミを用いて摘蕾しながら8月下旬まで育成した。なお、摘蕾は、蕾の長直径が1cmに達する前に行った。また、実施例と同じ環境下において比較例1のツルレイシを育成した。比較例1のツルレイシは、8月下旬の時点までに長径の平均長が25cmの果実を21個つけた。このようにして育成した後、実施例のツルレイシから葉を採集し、比較例のツルレイシから葉及び長径25cmの果実を採集した。
実施例及び比較例から採集した材料の成分分析は、財団法人日本食品分析センターにより行われた。
(たんぱく質)
実施例及び比較例(葉)夫々の100gあたりに含まれるたんぱく質は、下記の量となった。測定はケルダール法(たんぱく質換算係数:6.25)により行った。
Figure 0005877565
※「財団法人日本食品分析センター」測定
表1から理解されるように、実施例のツルレイシは、比較例(葉)のツルレイシに比べて、2倍以上のたんぱく質を含有していることがわかる。また、例えば、大豆100gあたりに含まれるたんぱく質が33.0g(五訂日本食品標準成分表より)であることを考慮すれば、本発明のツルレイシの葉は、それと同等量のたんぱく質を含有していることがわかる。
(カルシウム)
実施例及び比較例(実)夫々の100gあたりに含まれるカルシウムは、下記の量となった。測定はICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法により行った。
Figure 0005877565
※「財団法人日本食品分析センター」測定
表1から理解されるように、実施例のツルレイシは、比較例(実)のツルレイシに比べて、140倍弱のカルシウムを含有していることがわかる。カルシウムの栄養素等表示基準値(日本人の1日に必要な量の平均的な値)が700mgであることを考慮すれば、本実施例によるツルレイシを約20g摂取することとすれば、上記基準値を満たすことができる。
(ビオチン)
実施例及び比較例(葉)夫々の100gあたりに含まれるビオチン(ビタミンH)は、下記の量となった。測定は微生物定量法により行った。
Figure 0005877565
※「財団法人日本食品分析センター」測定
表1から理解されるように、実施例のツルレイシは、比較例(葉)のツルレイシに比べて、約3倍のビオチンを含有していることがわかる。
(ORAC値)
実施例及び比較例(葉)夫々の1gあたりに含まれるORAC(Oxygen Radical Absorbance Capacity:活性酸素吸収能力)値は下記の通りとなった。なお、値は、H−ORAC(親水性成分ORAC)値、L−ORAC(親油性成分ORAC)値、及びこれらの合計量であるTotal−ORAC値を示している。測定は「Wu,X, et al, J.Agric.Food Chem., 2004,52,4026-4037」に基づいて行い、1μmolのTroloxが示す活性を単位とした。
Figure 0005877565
※「財団法人日本食品分析センター」測定
表4から理解されるように、実施例のツルレイシは、比較例(葉)及び比較例(実)の両方に比べて、3倍弱のTotal−ORAC値を有しており、高い活性酸素吸収能力を有していることがわかる。
(ACE活性阻害能力)
実施例及び比較例(葉)夫々のACE(Angiotensin-Converting Enzyme:アンジオテンシン変換酵素)の活性阻害率は、下記の通りとなった。なお、測定は「Nakano et al. Biosci. Biotechnol. Biochem., 70, 1118-1126(2006)」に基づいて行い、基質(Hip-His-Leu)からACEにより分解されて生じるジペプチドをオルトフタルアルデヒドにより蛍光化した後、反応物の蛍光強度を測定することにより行った(使用したマイクロプレートリーダー:機種「SpectraMax M2e」、測定条件「蛍光(endpointモード、ボトムリード)」、励起波長「355nm」、蛍光波長「460nm」)。
Figure 0005877565
※「財団法人日本食品分析センター」測定
表5から理解されるように、実施例のツルレイシは、比較例(葉)に比べて、2倍以上のACE活性阻害機能を有していることがわかる。また、極めて高いACE活性阻害能力を有している。
(カビ数・酵母数)
実施例及び比較例(葉)夫々に存在するカビ数及び酵母数を測定した。測定は、ポテトデキストロース(10%)寒天平板培養法によって行い、1gあたりのカビ数及び酵母数を計測した。
Figure 0005877565
※「財団法人日本食品分析センター」測定
表6から理解されるように、本実施例のツルレイシに付着しているカビ・酵母は極めて少ないことがわかる。このことから、本実施例によるツルレイシは「水出し茶」等の茶葉としても適している。
以上説明したように、本実施例のツルレイシは、摘蕾処理を行う栽培方法によって栽培されたものを材料として使用している。当該栽培方法によれば、ツルレイシの成分を極めて高いものとすることができ、また、カビ・酵母等の数を大幅に低減できることから、食品、サプリメント、化粧品の材料として、最適である。

Claims (6)

  1. 着花した花又は着蕾した蕾の全てに対して、摘花又は摘蕾して栽培を行うツルレイシ属植物の栽培方法。
  2. 請求項1に記載のツルレイシ属植物の栽培方法であって、
    前記摘蕾は、着蕾した蕾の長直径が1cmに達する前に行う
    ツルレイシ属植物の栽培方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のツルレイシ属植物の栽培方法で栽培されたツルレイシ属植物の葉又は茎を乾燥し粉砕する
    ツルレイシ属植物の乾燥粉末の製造方法。
  4. 請求項2に記載のツルレイシ属植物の栽培方法であって、
    着蕾した時点で摘蕾を行う
    ツルレイシ属植物の栽培方法。
  5. 請求項1に記載のツルレイシ属植物の栽培方法であって、
    雄花の蕾よりも雌花の蕾を早期に摘蕾する
    ツルレイシ属植物の栽培方法。
  6. 請求項1、請求項2、請求項又は請求項に記載のツルレイシ属植物の栽培方法であって、
    植物ホルモンの投与及び温度管理の少なくとも一方を行う
    ツルレイシ属植物の栽培方法。
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