JPH08143755A - 紫外線硬化型樹脂組成物およびこれを含む被覆剤 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物およびこれを含む被覆剤

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JPH08143755A JP6284853A JP28485394A JPH08143755A JP H08143755 A JPH08143755 A JP H08143755A JP 6284853 A JP6284853 A JP 6284853A JP 28485394 A JP28485394 A JP 28485394A JP H08143755 A JPH08143755 A JP H08143755A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プラスチックフィルムおよび金属に対する優れ
た密着性、塗膜硬度、加工性を有する塗膜を与える紫外
線硬化型樹脂組成物の提供。 【構成】(A)常温で液体のエポキシ化合物を40〜9
0重量部、(B)ポリエステル樹脂5〜50重量部、
(C)光カチオン重合開始剤を(A)100重量部に対
して1〜15重量部、(D)アクリロイル基および/ま
たはメタクリロイル基を有する複素環式化合物および/
または無機環式化合物を1〜50重量部、および(E)
光ラジカル重合開始剤を(D)100重量部に対して1
〜15重量部含有する紫外線硬化型樹脂組成物、および
該樹脂組成物を含む被覆剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線の照射によって
硬化する樹脂組成物に関し、特にプラスチックフィルム
および金属用のコーティング剤として有用な紫外線硬化
型樹脂組成物およびこれを含む被覆剤に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線の照射により短時間で架橋硬化す
る樹脂組成物は、これまでカチオン系開始剤とエポキシ
樹脂を用いたカチオン重合系組成物と、ラジカル系開始
剤と不飽和樹脂を用いたラジカル重合系組成物が主であ
った。カチオン重合系紫外線硬化型樹脂組成物として
は、得られる硬化塗膜の物性を向上させるため、エポキ
シ樹脂とそれ以外の化合物を併用する検討がなされてき
ており、エポキシ樹脂とポリエステル樹脂を含む紫外線
硬化型樹脂組成物が特公平2−30326号公報および
特開平5−186755号公報に開示されている。しか
しながら周知のように、カチオン重合系は硬化時の雰囲
気中の湿度により硬化が阻害されるという欠点を有して
おり、得られる硬化塗膜の密着性、塗膜硬度、加工性は
十分なものとはならない。
【0003】上記のカチオン重合系紫外線硬化型樹脂組
成物の欠点を克服するため、さらにラジカル重合性物質
と光ラジカル開始剤を添加することにより、カチオン重
合とラジカル重合を同時に行わせる手法が従来より検討
されてきている。例えば、エポキシ樹脂と、ラジカル重
合性物質としての液体環状脂肪族または芳香族ジアクリ
レート、ラジカル光開始剤およびOH末端のポリエーテ
ル、ポリエステルまたはポリウレタンを併用する組成物
が、特開平6−228413号公報に開示されている
が、基材に対する密着性は未だ満足すべきものとはなら
ず、塗膜硬度、加工性も不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチックフィルムおよび金属に対する優れた密着性、塗
膜硬度、加工性を有する塗膜を与える紫外線硬化型樹脂
組成物の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)常温で
液体のエポキシ化合物を40〜90重量部、(B)ポリ
エステル樹脂5〜50重量部、(C)光カチオン重合開
始剤を(A)100重量部に対して1〜15重量部、
(D)アクリロイル基および/またはメタクリロイル基
を有する複素環式化合物および/または無機環式化合物
を1〜50重量部、および(E)光ラジカル重合開始剤
を(D)100重量部に対して1〜15重量部含有する
ことを特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【0006】(A)常温で液体のエポキシ化合物は、少
なくとも1個のエポキシ基を有する化合物であり、40
〜90重量部の配合量で使用される。40重量部未満で
は、紫外線硬化性が悪くなり、90重量部を越えると、
得られる塗膜の密着性、加工性、硬度改良の効果がみら
れない。 (A)常温で液体のエポキシ化合物としては、従来公知
の芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、脂肪
族エポキシ化合物を必要とする性能に応じて単独あるい
は混合して使用することができるが、紫外線による硬化
性の速さから、脂環式エポキシ化合物を少なくとも50
重量%含有することが特に好ましい。脂環式エポキシ化
合物としては、シクロヘキセンオキサイドあるいはシク
ロペンテンオキサイドをその分子構造中に含有するもの
が好適に用いられる。
【0007】脂環式エポキシ化合物の具体例を以下に挙
げる。
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】脂肪族エポキシ化合物としては、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパント
リグリシジルエーテルなどが挙げられる。芳香族エポキ
シ化合物としては、クレゾールノボラックエポキシ樹
脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0011】(B)ポリエステル樹脂は、多塩基酸類と
多価アルコール類から誘導される線状のポリエステル樹
脂であり、5〜50重量部、好ましくは10〜30重量
部の配合量で使用される。5重量部未満では有機フィル
ムおよび金属への密着性、塗膜硬度、加工性が十分でな
く、50重量部を越えると樹脂組成物の粘度が上昇し作
業性が悪くなり、それに加えて紫外線硬化性が低下する
傾向にある。 (B)ポリエステル樹脂の平均分子量は、1000〜3
0000であることが好ましい。平均分子量が1000
未満では得られる塗膜の密着性、加工性改良の効果が見
られず、平均分子量が30000を越えるとエポキシ化
合物との相溶性が悪くなり、また密着性が低下する傾向
にある。
【0012】多塩基酸類としては、アジピン酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、フタル酸、水素化フタル酸、セ
バシン酸、トリメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、
フマル酸、マレイン酸、イタコン酸などが代表例として
挙げられる。多価アルコール類としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフ
ェノールAのプロピレンオキサイド付加物などが代表例
として挙げられる。
【0013】市販のポリエステル樹脂としては、東洋紡
バイロン(商品名)シリーズ(東洋紡績社製)、例えば
バイロン103、200、220、300、500、5
60、600、610およびバイロンGK130、バイ
テル(商品名)シリーズ(グッドイヤー社製)、例えば
バイテルPE−200、207などが挙げられる。
【0014】(C)光カチオン重合開始剤は、紫外線照
射によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始
剤であり、(A)常温で液体のエポキシ化合物100重
量部に対して1〜15重量部、好ましくは5〜10重量
部の範囲で配合される。この範囲で配合することによ
り、プラスチックフィルムおよび金属に対する密着性、
塗膜硬度、加工性の良好な硬化塗膜を得ることができ
る。(C)光カチオン重合開始剤としては、アリールジ
アゾニウム塩(例えば、PP−33(旭電化工業社
製))、アリールヨードニウム塩、アリールスルホニウ
ム塩(例えば、FC−509(3M社製)、UVE10
14(G.E.社製)、UVI−6974、UVI−6
970、UVI−6990、UVI−6950(ユニオ
ン・カーバイド社製)、SP−170、SP−150
(旭電化工業社製))、アレン−イオン錯体(例えば、
CG−24−61(チバガイギー社製))が挙げられ
る。
【0015】(D)アクリロイル基および/またはメタ
クリロイル基を有する複素環式化合物は、分子中に複素
環と、ラジカル重合性基として少なくとも1個のアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基を併せ持つ化合物であ
る。ここでいう複素環とは、環を構成する元素が炭素原
子だけではなく、酸素、硫黄、窒素、リン、砒素などを
環内に含むものをいう。アクリロイル基および/または
メタクリロイル基は、複素環に直接結合していてもよい
し、他の任意の基を介して間接的に結合していてもよ
い。
【0016】(D)アクリロイル基および/またはメタ
クリロイル基を有する無機環式化合物は、分子中に無機
環と、ラジカル重合性基として少なくとも1個のアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基を併せ持つ化合物であ
る。ここでいう無機環とは、環を構成する元素として炭
素原子を含まず、酸素、硫黄、窒素、リン、砒素などの
無機元素のみから構成される環をいう。アクリロイル基
および/またはメタクリロイル基は、無機環に直接結合
していてもよいし、他の任意の基を介して間接的に結合
していてもよい。
【0017】これらは、本発明の組成物中において、単
独でまたは2種類以上を併せて用いることができ、1〜
50重量部、好ましくは5〜15重量部の配合量で使用
される。1重量部未満では十分な塗膜硬度が得られず、
50重量部を越えると密着性、加工性を低下させる。該
化合物は、紫外線照射によりラジカルを発生する物質と
共存させ紫外線を照射することにより、容易に高分子化
または架橋して塗膜を形成することができる。
【0018】アクリロイル基および/またはメタクリロ
イル基を有する複素環式化合物としては、イソシアヌル
環を有する化合物が好適に用いられる。イソシアヌル環
を有する化合物としては、イソシアヌルアクリレート、
イソシアヌルメタクリレート(例えば、アロニックスM
−215、M−315、M−325(東亜合成化学工業
社製))が挙げられる。また、アクリロイル基および/
またはメタクリロイル基を有する無機環式化合物として
は、ホスファゼン環を有する化合物が好適に用いられ
る。ホスファゼン環を有する化合物としては、ホスファ
ゼン系硬化性樹脂(例えば、PPZ−N1000、PP
Z−N2000(出光石油化学社製))が挙げられる。
【0019】(E)光ラジカル重合開始剤は、紫外線照
射によりラジカル重合を開始させる物質を放出する開始
剤であり、(D)アクリロイル基および/またはメタク
リロイル基を有する複素環式化合物および/または無機
環式化合物100重量部に対して1〜15重量部、好ま
しくは3〜10重量部の範囲で配合される。この範囲で
配合することにより、プラスチックフィルムおよび金属
に対する密着性、塗膜硬度、加工性の良好な硬化塗膜を
得ることができる。(E)光ラジカル重合開始剤は、ア
セトフェノン系、ベンゾインエーテル系、ケタール系に
代表される自己開裂型のものと、ベンゾフェノン系、ベ
ンジル系、チオキサントン系に代表される水素引き抜き
型のものに大別される。
【0020】自己開裂型の開始剤としては、例えばイル
ガキュアー907、イルガキュアー369、イルガキュ
アー184(チバガイキー社製)、KAYACURE
BDMK(日本化薬社製)、ダロキュアー1173(メ
ルク社製)等が挙げられる。水素引き抜き型の開始剤と
しては、例えばKAYACURE BP−100、KA
YACURE DETX−S(日本化薬社製)、イルガ
キュアー651(チバガイギー社製)、ベンジル(黒金
化成製)等が挙げられる。
【0021】本発明の上記(A)〜(E)成分を含有す
る紫外線硬化型樹脂組成物に、目的を損なわない範囲で
有機または無機顔料、体質顔料、消泡剤、レベリング
剤、滑り剤等の塗料用添加剤を配合することにより、被
覆剤が得られる。
【0022】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物およびこ
れを含む被覆剤は、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フ
ィルム、ナイロンフィルム、塩化ビニルフィルム、塩化
ビニリデンフィルム等のプラスチックフィルム、鉄、ア
ルミニウム、メッキ鋼板、ティンフリースチール、ステ
ンレススチール等の金属の表面に、通常の塗装法、例え
ばロールコート、グラビアコート、グラビアオフセット
コート、カーテンフローコート、リバースコート、スク
リーン印刷、スプレーおよび浸漬法で塗装することがで
きる。硬化塗膜の膜厚は用途により異なるが、0.5〜
50μ程度、好ましくは1〜20μ程度の範囲が適当で
ある。
【0023】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物およびこ
れを含む被覆剤を硬化させるための光源としては、通
常、200〜450nmの範囲の波長の光を含む光源、
例えば高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン灯、カーボ
ンアーク灯などを使用することができる。
【0024】
〔実施例1〕
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカル ボキシレート(ユニオン・カーバイド社製「UVR−6110」) 65部 ポリエステル樹脂 19部 (東洋紡績社製「バイロン300」、分子量15000〜20000) 光カチオン重合開始剤(ユニオン・カーバイド社製「UVI−6990」)6部 2,4−ビス(アクリロキシエチル)−6−エタノールイソシアヌレート10部 (東亜合成化学社製「アロニックスM−215」) 光ラジカル重合開始剤(メルク社製「ダロキュアー1173」) 0.5部 界面活性剤(日本ユニカー社製「L−7604」) 0.4部 を混合して撹拌し、塗料1を作製した。これを厚さ30
0μmのアルミニウム板および100μmのPETフィ
ルム上に膜厚7μmとなるように塗布し、それぞれ80
W/cmの高圧水銀灯1灯下を5m/minの速度で通
過させ、塗膜を硬化させた。
【0025】 〔実施例2〕 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカル ボキシレート(ユニオン・カーバイド社製「UVR−6110」) 62部 ポリエステル樹脂 22部 (東洋紡績社製「バイロン220」、分子量2000〜3000) 光カチオン重合開始剤(ユニオン・カーバイド社製「UVI−6950」)6部 トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート 10部 (東亜合成化学社製「アロニックスM−315」) 光ラジカル重合開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー184」)0.5部 界面活性剤(日本ユニカー社製「L−7604」) 0.4部 を混合し、実施例1と同様にして塗料2を作製し、アル
ミニウム板およびPETフィルム上に塗布し、塗膜を硬
化させた。
【0026】〔実施例3〕3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキ
シレートの代わりに、ビス−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)アジペート(ユニオン・カーバイド社製「U
VR−6199」)を用いた以外は、実施例2と同様に
して塗料3を作製し、アルミニウム板およびPETフィ
ルム上に塗布し、塗膜を硬化させた。
【0027】〔実施例4〕トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレートの代わりに、ホスファゼン系硬化
性樹脂(出光石油化学社製「PPZ−N1000」)を
用いた以外は、実施例2と同様にして塗料4を作製し、
アルミニウム板およびPETフィルム上に塗布し、塗膜
を硬化させた。
【0028】〔実施例5〕3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキ
シレート65部のうち10部をクレゾールノボラックエ
ポキシ樹脂(ダウケミカル社製「DEN431」)に置
き換えた以外は、実施例2と同様にして塗料5を作製
し、アルミニウム板およびPETフィルム上に塗布し、
塗膜を硬化させた。
【0029】〔比較例1〕2,4−ビス(アクリロキシ
エチル)−6−エタノールイソシアヌレートおよび光ラ
ジカル重合開始剤を除いた以外は、実施例1と同様にし
て塗料6を作製し、アルミニウム板およびPETフィル
ム上に塗布し、塗膜を硬化させた。
【0030】〔比較例2〕トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレートおよび光ラジカル重合開始剤を除
いた以外は、実施例2と同様にして塗料7を作製し、ア
ルミニウム板およびPETフィルム上に塗布し、塗膜を
硬化させた。
【0031】〔比較例3〕トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレートの代わりに、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテルを用いた以外は、実施例2と同様に
して塗料8を作製し、アルミニウム板およびPETフィ
ルム上に塗布し、塗膜を硬化させた。
【0032】〔比較例4〕トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレートの代わりに、水素添加ジシクロペ
ンタジエニルジアクリレートを用いた以外は、実施例2
と同様にして塗料9を作製し、アルミニウム板およびP
ETフィルム上に塗布し塗膜を硬化させた。
【0033】実施例1〜5および比較例1〜3で得られ
た塗膜の密着性、鉛筆硬度および加工性を評価した。結
果を表1に示す。なお、評価は以下のようにして行っ
た。 (1)密着性(PETフィルムに塗布した塗膜で評価) JIS K5400に基づき、ゴバン目100個、セロ
ハンテープ剥離試験により、塗膜が剥離しなかったゴバ
ン目の数を表示した。 (2)鉛筆硬度(PETフィルムに塗布した塗膜とアル
ミニウム板に塗布した塗膜で評価) JIS K5400に基づき、常温で三菱鉛筆「ユニ」
にて塗膜が剥離し下地まで達しない最高硬度を表示し
た。 (3)加工性(アルミニウム板に塗布した塗膜で評価) デュポン衝撃試験器にて1/2インチロッドを使用し、
塗膜面の裏側(アルミニウム板側)より500gのおも
りを高さ50cmから落下させ、塗膜に生じたクラック
を目視で評価した。 ◎:異常なし。 ○:少しクラック発生。 △:多数クラック発生。 ×:全面的にクラック発生。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明により、ワニス、塗料、インキ等
のビヒクルに適した紫外線硬化型樹脂組成物が得られ
た。本発明の紫外線硬化型樹脂組成物およびこれを含む
被覆剤より得られた塗膜は、プラスチックフィルムおよ
び金属に対し優れた密着性を有するとともに、表面硬
度、加工性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 明 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)常温で液体のエポキシ化合物を40
    〜90重量部、(B)ポリエステル樹脂5〜50重量
    部、(C)光カチオン重合開始剤を(A)100重量部
    に対して1〜15重量部、(D)アクリロイル基および
    /またはメタクリロイル基を有する複素環式化合物およ
    び/または無機環式化合物を1〜50重量部、および
    (E)光ラジカル重合開始剤を(D)100重量部に対
    して1〜15重量部含有することを特徴とする紫外線硬
    化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】常温で液体のエポキシ化合物が、脂環式エ
    ポキシ化合物を少なくとも50重量%含有することを特
    徴とする請求項1記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】アクリロイル基および/またはメタクリロ
    イル基を有する複素環式化合物の複素環がイソシアヌル
    環であることを特徴とする請求項1または2記載の紫外
    線硬化型樹脂組成物。
  4. 【請求項4】アクリロイル基および/またはメタクリロ
    イル基を有する無機環式化合物の無機環がホスファゼン
    環であることを特徴とする請求項1または2記載の紫外
    線硬化型樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬
    化型樹脂組成物を含む被覆剤。
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