JPH0789219B2 - 水なし平版印刷用原板 - Google Patents

水なし平版印刷用原板

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JPH0789219B2
JPH0789219B2 JP61002162A JP216286A JPH0789219B2 JP H0789219 B2 JPH0789219 B2 JP H0789219B2 JP 61002162 A JP61002162 A JP 61002162A JP 216286 A JP216286 A JP 216286A JP H0789219 B2 JPH0789219 B2 JP H0789219B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/075Silicon-containing compounds
    • G03F7/0752Silicon-containing compounds in non photosensitive layers or as additives, e.g. for dry lithography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は湿し水を用いずに、印刷可能な水なし平版印刷
用原板に関するものである。
[従来の技術] シリコーンゴム層をインキ反撥層として湿し水を用いず
に印刷可能な水なし平版が数多く提案されている。特に
特開昭55-110249に示されるように、キノンジアジド化
合物を含有する感光性層、ポリオルガノシロキサンから
なるシリコーンゴム層の順に積層しいて構成される水な
し平版印刷用原板は、通常露光に対してネガ型として作
用するものとして有用なものである。しかしながら、こ
のような印刷用原板は感光性層とシリコーンゴム層との
接着力が充分には得にくく、その結果、非画像部に傷が
付きやすい、網点の画像再現性が悪いなどの問題点を生
じていた。
[発明が解決しようとする問題点] キノンジアジド化合物を含有する感光性層とシリコーン
ゴム層との接着力を補完するものとして以下のようなも
のが提案されている。例えば、特開昭57-158169に示さ
れているように、感光性層とシリコーンゴム層との間に
接着層を設ける手段が挙げられるが、これは塗工回数が
増える問題点がある。また、特開昭55-110249、特開昭4
9-73202にはシランカップリング剤をシリコーンゴム層
に添加することが提案されているが、(アミノアルキ
ル)(アルコキシ)シラン以外、少量にして効果のある
ものはない。また、特開昭58-60744には有機チタン化合
物をシリコーンゴム層に添加することが提案されてい
る。これら(アミノアルキル)(アルコキシ)シラン、
有機チタン化合物などの添加は、原板の製造後初期は接
着力が高いものの、経時的にゴム物性が低下していき、
版面インキ洗浄などの操作によりシリコーンゴム層が傷
つきやすくなるという問題があった。
本発明は、接着付与性能の検討から、経時的にも高い引
掻き強度を保持する水なし平版印刷版を得ることを目的
としたものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、基板、感光性層、シリコーンゴム層の順に積
層して構成される水なし平版印刷用原板において、感光
性層がキノンジアジド化合物を含有するものであり、シ
リコーンゴム層が、縮合架橋剤を用いて架橋されたシリ
コーンゴムを主成分とし、かつシリコーンゴム層全体に
おいて、ケイ素原子に直接結合する側鎖の0.1〜40%が
水素原子であることを特徴とする水なし平版印刷用原板
に関する。
本発明における基板は、特に限定はされないが公知の水
なし平版印刷用原板で用いられているものであればいず
れでもよい。
例えば、アルミ、鉄、亜鉛のような金属板、およびポリ
エステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの有機高分
子フィルム、あるいはこれらの複合体などが挙げられ
る。これらのシート上にハレーション防止などの目的で
さらにコーティングを施して基板とすることも可能であ
る。
本発明の感光性層に用いられるキノンジアジド化合物と
しては、例えば通常ポジ型PS版、ワイポン版、フォトレ
ジストなどに用いられているキノンジアジド類を指す。
具体的な化合物としては、例えばベンゾキノン−1,2−
ジアジド−4または5−スルホン酸とポリヒドロキシフ
ェニルとのエステル、ナフトキノン−1,2−ジアジド−
4または5−スルホン酸とピロガロールアセトン樹脂と
のエステル、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4または
5−スルホン酸とフェノールホルムアルデヒドノボラッ
ク樹脂とのエステル、ナフトキノン−1,2−ジアジド−
4または5−スルホン酸とポリヒドロキシスチレンとの
エステル、特開昭56-80046で提案されているようなキノ
ンジアジド類と多官能化合物との反応物などが挙げられ
る。
本発明におけるキノンジアジド化合物として特に好まし
いものは、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホ
ン酸とフェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂の部
分エステル化物である。
また感光性層中には本発明の効果を損わない範囲で塗膜
形成性の向上、基板との接着性向上、着色などの目的で
種々の成分を加えることも可能である。
感光性層の厚さは、好ましくは0.1〜100ミクロン、より
好ましくは0.5〜30ミクロンが選ばれる。薄すぎると感
光層中にピンホールを生じやすくなり、一方厚すぎると
経済的に不利であるので上記の範囲が好ましい。
本発明で用いられるシリコーンゴム層は、次式のような
繰り帰し単位を有するオルガノポリシロキサンを主成分
として縮合架橋剤を用いて架橋し得られたシリコーンゴ
ムからなるものである。
ここでnは2以上の整数。側鎖基R1,R2は水素原子、非
置換もしくは置換(例えばハロゲン原子、シアノ機、ア
ミノ基による)の炭素数1〜10のアルキル基、アルケニ
ル基、あるいはフェニル基のうちから任意に選ばれ、特
にR1,R2の60%以上がメチル基であることが好ましい。
本発明は、シリコーンゴム層全体において、ケイ素原子
に直接結合する側鎖の0。1〜40%が水素原子であるこ
とを特徴とする。したがって、上記一般式で表されるポ
リオルガノシロキサンの側鎖基R1,R2の総和数の0.1〜40
%が水素原子であることが、感光性層との接着力の向上
の上で必要である。そのようなシリコーンゴム層を得る
には、側鎖の0.1〜40%が水素原子であるポリオルガノ
シロキサンを縮合架橋してもよいし、側鎖の水素原子が
それよりも少ないポリオルガノシロキサンを縮合架橋す
るとともに、SiH基側鎖含有ポリオルガノシロキサンを
混合してシリコーンゴム層全体として側鎖の0.1〜40%
が水素原子となるようにしてもよい。本発明において、
「ケイ素原子に直接結合する側鎖」とは、シリコーンゴ
ムの架橋点以外のケイ素原子に結合する側鎖のことであ
り、シリコーンゴム組成中で上記一般式で表される部分
のR1及びR1をいう。側鎖に直接結合する水素原子の量
は、プロトンNMR等により容易に測定することができ
る。
水素原子の数が上記の範囲を下廻る場合は接着力の不足
を生じ、又40%を越える場合は印刷用原板の画像再現性
が悪くなるため好ましくない。特に望ましくは1〜20%
であることが好ましい。かような水素によって置換され
たオルガノポリシロキサンとしては、(ジオルガノシロ
キシン)(ハイドロジェンオルガノシロキサン)共重合
体、例えば(ジメチルシロキサン)(メタルハイドロジ
ェンシロキサン)共重合体などが例示され、また水素に
よって置換されていないポリジオルガノシロキサン(例
えば、ポリジメチルシロキサン)とポリハイドロジェン
オルガノシロキサン(例えばポリメチルハイドロジェン
シロキサン、シクロポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン)とのポリマー混合物なども例示される。
上記オルガノポリシロキサンの分子量は任意であるが、
好ましくは20℃における粘度が1ポイズから10,000ポイ
ズのものがよい。
これらのオルガノポリシロキサンを架橋してシリコーン
ゴムとするには、分子構造の末端のケイ素原子に水酸
基、加水分解性基(例えば、アシルオキシ基、アルコキ
シ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミノオキシ基、
アミド基、アルケニルオキシ基、ハロゲン原子)が結合
したオルガノポリシロキサンを用いて濃縮反応によって
架橋する方法が一般的である。特に、これらのオルガノ
ポリシロキサンに、ケイ素原子に直接結合した加水分解
性基を2個以上有する低分子のケイ素化合物架橋剤を添
加することが優れたゴムを得る上で好ましい。本発明の
シリコーンゴムの硬化は、硬化の速さ、また感光性層と
の接着力の安定性の面で50℃さらに80℃以上で行なうこ
とが有用である。
シリコーンゴムの硬化にあたっては、その触媒として、
公知の金属触媒、例えばスズ化合物、チタン化合物など
を添加するのが一般的である。またこれらの他に、補強
の目的で、シリコーンゴム層の透明性を損わない範囲
で、シリカ、炭酸カルシウムなどの無機充填材を加える
ことも有用である。
シリコーンゴム層の厚さは0.5〜100ミクロンが好まし
く、より好ましくは0,5〜30ミクロンが有用である。薄
すぎる場合には、耐刷力およびインキ反撥性の点で問題
を生じることがあり、一方厚すぎる場合は経済的に不利
であるばかりでなく、現像性が悪化するという問題点を
生じることがある。
本発明に基づく水ない平版印刷用原板は例えば次のよう
にして製造される。まず支持体の上に、リバースロール
コータ、エアナイフコータ、メーヤバーコータなどの通
常のコータ、あるいはホエラのような回転塗布装置を用
い、感光性層を構成すべき組成物溶液を塗布、乾燥およ
び必要に応じて熱キュア後、シリコーンゴムの硬化前組
成物溶液を感光性層上に同様の方法で塗布し、通常50℃
以上の温度で数分間加熱処理して、十分に硬化せしめて
シリコーンゴム層を形成する。必要ならば、ポリエステ
ル、ポリオレフィンの如きポリマーの保護フィルムを該
シリコーンゴム層上にラミネータ等を用いてカバーす
る。
このようにして製造された本発明の水なし平版印刷用原
板は、例えば真空密着されたネガフィルムまたはポジフ
ィルムを通しいて活性光線で露光される。この露光工程
で用いられる光源は、紫外線を豊富に発生するものであ
り、水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプ、タングステンランプ、蛍光灯などを
使うことができる。
次いで版面を現像液を含んだ現像用パッドでこすると画
像部の少なくともシリコーンゴム層が除去され、露光し
た感光性層または基板の表面がインキ受容面となる印刷
版が得られる。
本発明において用いられる現像液としては、特開昭60-2
8656に示された現像液や脂肪族炭化水素類(ヘキサン、
ヘプタンあるいはガソリン、灯油など)、芳香族炭化水
素類(トルエン、キシレンなど)あるいはハロゲン化炭
化水素類(トリクレンなど)に下記の極性溶媒または極
性溶媒と水を添加したものが好適である。
アルコール類(メタノール、エタノールなど) エーテル類(ジオキサンなど) セロソルブ類(エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブなど) カルビトール類(メチルカルビトール、エチルカルビト
ール、ブチルカルビトールなど) エステル類(酢酸エチル、エチルセロソルブアセテー
ト、メチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ートなど)である。
このようにして得られた印刷版をオフセット印刷機に取
り付け、湿し水を与えずに印刷すると、優れた画像再現
性を有する印刷物を得ることができる。
[実施例] 以下に実施例を示す。例中の部数は重量部である。
なお、引掻き強度の試験方法は次のとおりである。即
ち、連続加重式引掻き強度試験機(TYPE-HIDON-18)を
用い、R=0.5mmのサファイア針を60cm/分の速度で走査
し、印刷版の非画像部をエッソ(株)製炭化水素系有機
溶剤「アイソパーE」に浸漬した状態で、連続加重しな
がら傷をつける。傷をつけた印刷版を平台校正機にとり
つけて、湿し水を用いずに印刷してインキ着肉性となる
部分の加重を測定する。傷ついてインキ着肉性となると
ころの加重が大きい印刷版ほど、引掻き強度が優れてい
ることを意味する。
また、オルガノポリシロキサンの、ケイ素原子に直結し
た水素原子の定量は、日本電子(株)製NMR(JNM-FX10
0)によるプロトンNMRの測定で、化学シフト4.7ppmの吸
収を定量することにより求めたものである。
実施例1 厚み0.24mmのアルミ板に、住友デュレズ(株)製フェノ
ールホルムアルデヒドレゾール樹脂(スミライトレジン
PC−1)を1ミクロンの厚みに塗布し、200℃、3分間
硬化させ基板とした。
この上に下記の組成のテトラヒドロフラン溶液を塗布
し、125℃、35秒間加熱処理して厚さ2ミクロンの感光
性層を設けた。
数平均重合度5.6のフェノールホルムアルデヒドノ
ボラック樹脂とナフトキノン−1,2−ジアジド−5−ス
ルホン酸クロリドとの部分エステル化物(エステル化率
49%) 100部 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート 30部 ジブチル錫ジアセテート 0.2部 続けてこの上に下記の組成のシリコーンゴム組成物のn
−ヘプタン溶液を塗工し、120℃、3分間乾燥させた
(厚さ2.5ミクロン)。
両末端水酸基の(ジメチルシロキサン)(メチルハ
イドロジェンシロキサン)共重合体(共重合重量比、75
/25)(20℃における粘度、150ポイズ) 100部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン
10部 ジブチルスズジアセテート 0.01部 は側鎖基の14%が水素原子に置換されていることをプ
ロトンNMR測定で確認した。
さらにその上に東レ(株)製ポリプロピレンフィルム
「トレファン」(厚さ10ミクロン)をラミネートして、
印刷用原板を作成した。
得られた印刷用原板に、ネガフィネムを真空密着し、オ
ーク製作所UVメーター「UV402A」における照度11mw/cm2
で、岩崎電気(株)製メタルハライドランプ「アイドル
フィン2000」で60秒間露光を行なった。次いでn−ヘプ
タン/エタノール(50/50重量比)からなる現像液で現
像パッドを用いて現像すると、露光部はシリコーンゴム
層が除去され感光性層が露出し、また非露光部はシリコ
ーンゴム層が残存した印刷版を得た。
印刷版をオフセット印刷機に取り付け、東洋インキ製イ
ンキ「ウルトラ70」を用いて湿し水を用いないで印刷し
たところ、優れた画像再現性を有する印刷物を得た。
また印刷用原板の製作から3日後、上記の方法で得られ
た印刷版(以後、初期印刷版と称する)の引掻き強度は
183gであった。それから30日間、40℃、70%RHの条件で
保存した印刷用原板から得られた印刷版(以後、保存印
刷版と称する)の引掻き強度は170gであり、引掻き強度
がほぼ変わらないことがわかった。
実施例2 実施例1において、シリコーンゴム層の組成を下記のも
のとした他は実施例1と同様に印刷用原板を得た。
α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン(20
℃における粘度、45ポイズ) 95部 両末端トリメチルシリル化ポリメチルハイドロジェ
ンシロキサン(20℃における粘度0.25ポイズ) 5部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン
10部 ジブチルスズジアセテート 0.01部 との混合物は、粘度が20℃において、30ポイズであ
り、プロトンNMR測定の結果から、側鎖基のうち3%が
水素原子に置換されていることがわかった。
得られた印刷用原板を実施例1と同様に露光、現像、印
刷したところ、優れた画像再現性を有する印刷物を得
た。
また初期印刷版の引掻き強度は160gで、保存印刷版の引
掻き強度は152gであり、引掻き強度がほぼ変わらないこ
とがわかった。
実施例3 実施例1において、シリコーンゴム層の組成を下記のも
のとした他は実施例1と同様に印刷用原板を得た。
α,ω−ヒドロキシポリジメチルシロキサン(20℃
における強度、100ポイズ) 90部 1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロペンタシロキサン1
0部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン
10部 ジブチルスズジアセテート 0.01部 なお、との混合物は、側鎖基の6%が水素原子に置
換されているものであった。
得られた印刷用原板を実施例1と同様に露光、現像、印
刷したところ優れた画像再現性を有する印刷物を得た。
また引掻き強度は、初期印刷版で178g、保存印刷版は17
0gで、引掻き強度はほぼ変わっていない。
比較例1 実施例1においてシリコーンゴム組成を α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン(20
℃における粘度150ポイズ) 100部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン
10部 ジブチルスズジアセテート 0.01部 とする他は、実施例1と同様の方法でて印刷用原板を作
成、露光、現像したところ、非画像部となるべき非露光
部のシリコーンゴムが剥離してしまい印刷に使用できな
いものが得られた。
比較例2 比較例1に記載のものに、γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン1部を追加したシリコーンゴム組成とした他
は、実施例1と同様に印刷用原板を作成し、露光、現像
して印刷版を得た。
得られた印刷版の引掻き強度は、初期印刷版で184g、保
存印刷版で127gであり、著しく引掻き強度が低下してい
た。
比較例3 比較例1に記載のシリコーンゴム組成物に アミノプロピルトリメトキシシラン 1部 テトラブトキシチタン 1部 を追加したシリコーンゴム組成とした他は、実施例1と
同様に印刷用原板を作成し、露光、現像して印刷版を得
た。
得られた印刷版の引掻き強度は、初期印刷版で190g、保
存印刷版で110gであり、著しく引掻き強度が低下してい
た。
実施例4 実施例1で得られた基板に、数平均重合度4.7のフェノ
ールホルムアルデヒド樹脂とナフトキノン−1,2−ジア
ジド−5−スルホン酸クロリドとのエステル化物のテト
ラヒドロフラン溶液を塗布し、室温で乾燥して厚さ2ミ
クロンの感光性層を設けた。感光性層上に実施例2に記
載のシリコーンゴム層を設けて、その上に「トレファ
ン」をラミネートした印刷用原板とした。
得られた印刷用原板を、実施例1に記載の条件で4秒間
全面露光し、次いでネガフィルムを真空密着して60秒間
露光した。「トレファン」を剥離して、40℃のジエチレ
ングリコール/モノエタノールアミン(95/5重量比)に
2分間浸漬した後、次にナイロンブラシを用いて水を現
像液として現像したところ、露光部は、シリコーンゴム
層、感光性層が剥離して基板が露出しており、また非露
光部はシリコーンゴム層が残存している印刷版を得た。
引掻き強度は初期印刷版で162g、保存印刷版で154gであ
り、引掻き強度がほとんど変わらないことがわかる。
[発明の効果] 本発明の水なし平版印刷用原板は、シリコーンゴム層を
特定の水素原子を持つオルガノポリシロキサンで形成し
たので、キノンジアジド化合物を含有する感光性層との
接着力の安定性に特に優れており、また公知の接着付与
剤添加のシリコーンゴム層に比べて、引掻き強度が高い
ままで保持される特徴を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板、感光性層、シリコーンゴム層の順に
    積層して構成される水なし平版印刷用原板において、感
    光性層がキノンジアジド化合物を含有するものであり、
    シリコーンゴム層が、縮合架橋剤を用いて架橋されたシ
    リコーンゴムを主成分とし、かつシリコーンゴム層全体
    において、ケイ素原子に直接結合する側鎖の0.1〜40%
    が水素原子であることを特徴とする水なし平版印刷用原
    板。
JP61002162A 1986-01-10 1986-01-10 水なし平版印刷用原板 Expired - Lifetime JPH0789219B2 (ja)

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