JP2507342B2 - 水なし平版印刷用原版 - Google Patents

水なし平版印刷用原版

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JP2507342B2 JP61199072A JP19907286A JP2507342B2 JP 2507342 B2 JP2507342 B2 JP 2507342B2 JP 61199072 A JP61199072 A JP 61199072A JP 19907286 A JP19907286 A JP 19907286A JP 2507342 B2 JP2507342 B2 JP 2507342B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/075Silicon-containing compounds
    • G03F7/0752Silicon-containing compounds in non photosensitive layers or as additives, e.g. for dry lithography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水なし平版印刷版に関するものであり、特に
感光層とシリコーンゴム層との接着性が改良された水な
し平版に関するものである。
〔従来の技術〕
シリコーンゴムをインキ反発層として使用し、湿し水
を用いずに平版印刷を行なうための印刷版が種々提案さ
れている。
これらの中でも支持体に裏打ちされた感光層上にシリ
コーンゴム層を塗布してなるネガティブワーキング用水
なし平版印刷版とし、例えば、特開昭55−57466号公報
には支持体に裏打ちされたキノンジアジドからなる光分
解型感光層の上にシリコーンゴム層を設けてなる平版印
刷版が提案されている。また、特開昭56−80046号公報
には支持体に裏打ちされた光剥離性感光層の上にシリコ
ーンゴム層を設けてなる予備増感された平版印刷版が開
示されている。
しかしながら、これらの従来技術による水なし平版印
刷版は、製版および印刷工程で以下の問題点がある。
(1)感光層とシリコーンゴム層の接着が不十分なた
め、現像時に未露光部のシリコーンゴム層がはがれやす
い。
(2)印刷時に、非画像部に傷が入りやすく、耐刷性が
不十分である。
当初これらの問題点は、シリコーンゴム層の強度が弱
いためであると考えられていたが、検討を進めているう
ちに、上記の問題点の原因は、感光層とシリコーンゴム
層の接着力が不足であることが判った。
このような理由から、感光層とシリコーンゴム層の接
着力の向上対策が試みられている。例えばシリコーンゴ
ム層にアミノアルキルシラン、あるいは他のシランカッ
プリング剤、シリコーンプライマーを混合する方法(特
開昭49−86103号公報、同49−77702号公報、同55−1102
49号公報)などである。しかし、これらの接着成分をシ
リコーンゴム層に添加して用いると、製造直後の感光層
とシリコーンゴム層との接着力は確かに向上するが、特
に高温高湿下に生版を保存した場合、接着力が経時的に
低下してきて、現像時にシリコーンゴム層表面にキズが
入りやすくなるという欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、かかる問題点を解決すべく鋭意検討し
た結果、特定の構造のアミノ基を有するケイ素化合物
が、感光層とシリコーンゴム層の接着力を向上し、かつ
接着力の経時度化も起こさないことを見出し、本発明に
到達した。
従って、本発明の目的は、上述の従来技術の問題点を
解消し、感光層とシリコーンゴム層の接着力を向上せし
め、かつ接着力の経時変化を起こさない水なし平版印刷
版を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
支持体、キノンジアジド化合物を含有する感光層およ
びシリコーンゴム層をこの順に積層してなる水なし平版
印刷用原版において、該感光層と該シリコーンゴム層が
下記一般式(I)〜(III)で示される脂肪族ケイ素化
合物の少なくとも1種によって接着されていることを特
徴とする水なし平版印刷用原版に関するものである。
Si(R)4 (I) (ここで、Rは、−OR1、−R2、−OCH2−Aのいずれか
であり、少なくとも1つは、−OCH2−Aである。R1
R2、R5は炭素数1〜15のアルキル基またはアラルキル基
である。Aはアミノ基を有する炭素数1〜10の有機基で
ある。R3、R4、R6は炭素数1〜15のアルキル基またはア
ルコキシ基である。s、t、u、v、wは2〜5の整数
である。) 本発明に用いられるケイ素化合物は、ケイ素原子に酸
素原子を介してアミノ基を持つ有機基が結合しており、
SiOC結合を2個以上持つものであって、一般式は先に示
した(I)〜(III)で示されるものであり、これらは
単独または併用して使用される。
本発明に用いられるケイ素化合物のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基、アリールオキシ基、アルコキシ
基は特に限定されるものではないが、コストの面から見
て簡単な構造のものが好ましい。またこれらの置換基の
一部に本発明の効果を損わない範囲でハロゲン、ニトリ
ル基、ニトロ基、アミノ基、シリル基、カルボニル基、
カルボキシル基、ヒドロキシル基などが含まれていても
よい。
本発明に用いられるアミノ基を有する有機基は、特に
限定されるものではないが、低級の有機基が好ましい。
アミノ基を有する有機基のアミノ基は−NH2のみに限定
されるものではなく、各種置換アミノ基を用いることが
できる。例えば、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアル
キルアミノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、アミノエ
チルアミノ基などが挙げられる。
本発明に用いられるケイ素化合物の例としては2−ア
ミノエトキシトリメトキシシラン、3−アミノプロポキ
シトリメトキシシラン、2−アミノ3−(4)−ピペリ
ジノプロポキシトリメトキシシラン、2−アミノエトキ
シトリエトキシシラン、ビス(3−アミノプロポキシ)
ジメトキシシラン、ビス(3−N,N−ジメチル)アミノ
プロポキシ)ジメトキシシラン、エトラキス(3−アミ
ノプロポキシ)シラン、2,2,6−トリメチル−1,3−ジオ
キサ−6−アザ−2−シラシクロオクタン、2,2−ジメ
トキシ−6−メチル−1,3−ジオキサ−6−アザ−2−
シラシクロオクタン、メチルシラトラン、エチルシラト
ラン、ビニルシラトラン、メトキシシラトランなどが挙
げられる。
本発明に用いるケイ素化合物として特に好ましいもの
は、2−アミノエトキシトリメトキシシラン、2,2−ジ
メトキシ−6−メチル−1,3−ジオキサ−6−アザ−2
−シラシクロオクタン、メチルシラトランである。
本発明に用いられるケイ素化合物は、感光層中に添加
してもよいし、シリコーンゴム層中に添加してもよい。
また、感光層とシリコーンゴム層の間に接着層として一
層設けてもよい。勿論これらを組合せる形で用いてもよ
い。
本発明のケイ素化合物を感光層中に添加する場合の添
加量としては、0.05〜20重量%、より好ましくは0.1〜1
0重量%が選ばれ、20重量%を越える場合は、経済的で
ないばかりか感光性を低下させる。また、0.05重量%未
満になると接着力向上効果が顕著でなくなる。
シリコーンゴム層中に添加する場合は、0.01〜10重量
%、より好ましくは0.1〜5重量%が選ばれ、10重量%
を越える場合は経済的でないばかりか、シリコーンゴム
層の耐スクラッチ性が悪化する。また、0.01重量%未満
になると接着力向上効果が顕著でなくなるので、添加量
としては上記の範囲が望ましい。
感光層とシリコーンゴム層間に、本発明に用いられる
ケイ素化合物を接着層として設ける場合、塗布厚みとし
ては、0.001〜0.5g/m2、より好ましくは0.05〜0.2g/m2
が選ばれる。より厚くすると現像性が著しく悪化する。
また、0.001g/m2よる薄くなると接着力向上効果が小さ
くなるので上記の範囲が望ましい。
本発明の感光層に用いられるキノンジアジド化合物と
しては、例えば通常ポジ型PS版、ワイポン版、フォトレ
ジストなどに用いられているキノンジアジド類、例えば
ベンゾキノン−1,2−ジアジド−4−または−5−スル
ホン酸とポリヒドロキシフェニルとのエステル、ナフト
キノン−1,2−ジアジド−4−または−5−スルホン酸
とピロガロールアセトン樹脂とのエステル、ナフトキノ
ン−1,2−ジアジド−4−または−5−スルホン酸とフ
ェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂とのエステ
ル、特開昭56−80046号公報で提案されているようなキ
ノンジアジド類と多官能イソシアネートや多官能エポキ
シなどの多官能化合物との反応物などが挙げられる。
本発明における感光層として特に好ましいものは、ナ
フトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸とフェノ
ールホルムアルデヒドノボラック樹脂とのエステル化合
物やジアゾフェニルアミンとリンタングステン酸とのコ
ンプレックスとパラフェニレンジイソシアネートとの反
応物である。
感光層の厚さは0.1〜100μ、より好ましくは0.5〜30
μが選ばれる。薄すぎると感光層中にピンホールを生じ
やすくなり、一方厚すぎると経済的に不利であるので上
記の範囲が好ましい。
本発明に用いられるシリコーンゴム層は、通常次のよ
うな繰り返し単位を有する分子量数千〜数十万の線状有
機ポリシロキサンを主成分とするものである。
ここでnは2以上の整数、R、R1は炭素数1〜10のア
ルキル基、アルケニル基あるいはフェニル基であり、R
の60%以上がメチル基であるものが好ましい。このよう
な線状有機ポリシロキサンには必要に応じて架橋剤が添
加される。
架橋剤としては、いわゆる室温(低温)硬化型のシリ
コーンゴムに使われているアセトキシシラン、ケトオキ
シムシラン、アルコキシシラン、アミノシラン、アミド
シランなどであり、通常線状有機ポリシロキサンとして
末端が水酸基であるものと組み合せて、各々脱酢酸型、
脱オキシム型、脱アルコール型、脱アミン型、脱アミド
型のシリコーンゴムとなる。これらのシリコーンゴムに
は更に触媒として少量の有機スズ化合物等を添加しても
よい。
シリコーンゴム層の厚さは約0.5〜100μ、好ましくは
約0.5〜30μが適当であり、厚すぎる場合は経済的に不
利であるばかりでなく、現像時にシリコーンゴム層を除
去しにくくなり、画像再現性の低下をもたらす。
支持体としては、通常の平版印刷機にセットできるた
わみ性と印刷時に加わる荷重に耐えうるものでなければ
ならない。代表的なものとしては、アルミニウム、銅、
亜鉛、鋼などの金属板、ポリエチレンテレフタレート、
ポリスチレン、ポリプロピレン等のようなプラスチック
フィルムないしはシート、クロロプレンゴム、NBRのよ
うなゴム弾性を有する支持体、あるいはかかるゴム弾性
層を有する支持体、もしくはコート紙等が挙げられる。
これらの支持体上にはハレーション防止その他の目的で
さらに他の物質をコーティングして支持体として用いる
ことも可能である。
以上説明したようにして構成された水なし平版印刷版
の表面を形成するシリコーンゴム層を保護するなどの目
的で、シリコーンゴム層の表面にプレーンまたは凹凸処
理した薄い保護フィルムをラミネートまたは薄いプラス
チックシート状物を塗布または転写して保護層とするこ
ともできる。
本発明にもとづく水なし平版印刷版は、例えば次のよ
うにして製造される。まず支持体の上に、リバースロー
ルコータ、エアナイフコータ、メーヤバーコータなどの
通常のコータ、あるいはホエラのような回転塗布装置を
用い感光層を構成すべき組成物溶液を塗布、乾燥および
必要に応じて熱キュアする。必要ならば接着層を塗布し
た後、シリコーンゴム溶液を感光層上に同様の方法で塗
布し、通常50〜130℃の温度で数分間熱処理して十分に
硬化せしめてシリコーンゴム層を形成する。また必要な
らば、保護層を更に塗布するか、保護フィルムを該シリ
コーンゴム層上にラミネート等を用いてカバーしてもよ
い。
このようにして製造された本発明の水なし平版印刷版
は、例えば真空密着されたネガフィルムを通して活性光
線で露光される。この露光工程で用いられる光源は、紫
外線を豊富に発生するものであり、水銀灯、カーボンア
ーク灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、タン
グステンランプ、螢光灯などを使うことができる。
次いで版面を現像液を含んだ現像用パッドでこすると
画像部の少なくともシリコーン層が除去され、露出した
感光層または支持体の表面がインキ受容面となる印刷版
が得られる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
〔実施例〕
実施例1,比較例1 厚み0.24mmのアルミ板(スカイアルミ(株)製)の上
に下記の感光性組成物を塗布し、110℃、30秒間熱処理
して厚さ1.5μの感光層を設けた。
(1)エステル化度25%のフェノールノボラック樹脂
(スミライトレジンPR50731、住友デュレズ(株)製)
のナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エス
テル) 100重量部 (2)4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート 35重
量部 (3)ジブチル錫ジアセテート 0.2重量部 (4)P−トルエンスルホン酸 0.8重量部 (5)テトラヒドロフラン 520重量部 続いてこの上に下記の組成のシリコーンゴム組成物を
回転塗布後、120℃、露点30℃で3.5分間湿熱硬化させて
2.5μのシリコーンゴム層を設け、さらにこの上にポリ
プロピレンフィルム(厚さ8μ、東レ(株)製)をカバ
ーフィルムとしてラミネートして、水なし平版印刷版を
作製した。
(1)ポリジメチルシロキサン(分子量約25000、両末
端が水酸基) 100重量部 (2)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン 8重量部 (3)ジブチル錫ジアセテート 0.1重量部 (4)2−アミノエトキシトリメトキシシラン 0.2重量
部 (5)“アイソパー"E(エクソン化学(株)製、脂肪族
炭化水素系溶剤)/メチルイソブチルケトン(85/15重
量比) 1800重量部 かかる水なし平版印刷原版を室温で2週間保存した
後、メタルハライドランプ(岩崎電気(株)“アイドル
フィン2000")を用い、UVメーター(オーク製作所、UV4
02A)で11mW/cm2の照度で全面露光を5秒施した。
上記のように全面露光した印刷版に、150線/インチ
で2%から98%の網点を有するグラデーションネガフィ
ルムを真空密着し、上記のメタルハライドランプを用い
て11mW/cm2の照度で60秒間画像露光した。
次いでカバーフィルムを剥ぎ取って、印刷版を前処理
液(“アイソパー"H/ブチルカルビトール/エチルセロ
ソルブ/モノエタノールアミン=90/5/5/0.2重量比)に
1分間浸漬してから取り出し、現像用パッドに現像液
(水/ブチルカルビトール=70/30重量比)を含ませ
て、版面をこすると露光部のシリコーンゴム層が容易に
除去され、ネガフィルムに忠実な画像を有する印刷版が
得られた。この印刷版をオフセット印刷機(小森スプリ
ント(株)製)に取り付け、東洋インキ(株)製“ウル
トラ70紅”を用いて湿し水を用いないで印刷したところ
2%〜98%の網点再現性を有し、かつ微小欠点のない印
刷物が得られた。
一方、シリコーン層において実施例1に記載の2−ア
ミノエトキシトリメトキシシランの代りに3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン(0.2重量部)を用いた以外
すべて実施例1に記載通りにして得られた印刷版も2%
〜98%の網点再現性を示したが、現像時に未露光部シリ
コーンゴム層表面に無数のひっかきキズが生じた。
これらの印刷版を用いて耐刷試験を次の条件で行った
ところ、前者は印刷枚数が1250枚のところで版面損傷に
よる汚れが印刷物に現われた。一方、後者は750枚前後
のところで同様な汚れが印刷物に現われ、明らかに印刷
版の耐刷力に差がみられた。このように2−アミノエト
キシトリメトキシシランを用いた場合、感光層とシリコ
ーンゴム層との接着力および耐刷力が向上した。
印刷条件 印刷機:ハマダスター700直刷改造機 印圧:アンダレイ500μ インキ:大阪インキ(株)製“OPIプロセスK紅” 実施例2 厚さ0.3mmのアルミ板上に実施例1と同様の感光層を
設けた。この上に2,2−ジメトキシ−6−メチル−1,3−
ジオキサ−6−アザ−2−シラシクロオクタンの0.5%
“アイソパー"E溶液を塗布し110℃熱風中で乾燥し、厚
さ0.05μの接着層を設けた。続いてこの上に下記の組成
のシリコーンガム組成物をメーヤバーコータで塗布後、
120℃、露点30℃、3.5分で加熱硬化して厚み2.3μのシ
リコーンゴム層を設けた。
(1)ポリジメチルシロキサン(分子量25,000、両末端
水酸基) 100重量部 (2)ビニルトリアセトキシシラン 8重量部 (3)ジブチル錫ジアセテート 0.1重量部 (4)“アイソパー"E 430重量部 上記のようにして得られた印刷原版を、室温で2週間
保存した後、真空密着したネガフィルムを通してメタル
ハライドランプを用いて画像露光を施した。露光ずみの
版はエタノール65部/“アイソパー"E35部からなる現像
液で版面を濡らし、現像パッドで軽くこすると、露光部
は容易に除去されてアルミ基板が露出し、一方未露光部
はシリコーンゴム層が強固に残存しており、ネガフィル
ムを忠実に再現した印刷版を得た。この印刷版を、通常
の校正機に取りつけて、水なし平版用インキ“アルポ"G
(東華色素化学工業(株)製)を用いてコート紙に印刷
を行なったところ、シャープな画像を有する印刷物が得
られた。
実施例3 厚み0.3mmのアルミ板に下記の感光性組成物を塗布
し、115℃、30秒間処理して厚さ2μの感光層を設け
た。
(1)エステル化度25%のフェノールノボラック樹脂
(スミライトレジンPR50731,住友デュレズ(株)製)の
ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステ
ル 100重量部 (2)4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート 30重
量部 (3)ジブチル錫ジアセテート 0.2重量部 (4)P−トルエンスルホン酸 0.8重量部 (5)メチルシラトラン 5重量部 (6)テトラヒドロフラン 520重量部 続いてこの上に実施例2で用いたシリコーンゴム組成
物をメーヤバーコータで塗布後、120℃、露点30℃、3.5
分で加熱硬化して厚み2.5μのシリコーンゴム層を設け
た。
かかる水なし平版印刷版を室温で2週間保存した後、
メタルハライドランプを用い、UVメータ(オーク製作所
製、UV402A)で11mW/cm2の照度で全面露光を5秒施し
た。
上記のように全面露光した印刷版に150線/インチの
網点画像を有するネガフィルムを、常法に従って真空密
着し、メタルハライドランプを用いて画像露光を施し
た。続いてこの版を前処理液(“アイソパー"H/ブチル
カルビトール/エチルセロソルブ/モノエタノールアミ
ン=90/5/5/0.2重量比)に1分間浸漬してから取り出
し、現像パッドに現像液(水/ブチルカルビトール=70
/30重量比)を含ませて、版面をこすると、露光部のシ
リコーンゴム層が除去されて感光層表面が露出し、原画
フィルムに忠実な画像が得られた。
この印刷版も実施例1と同様に、現像時および印刷時
に未露光部のシリコーンゴム層が脱落したり、シリコー
ンゴム層表面にこすりキズ等が発生したりすることは全
くなかった。
比較例2 実施例3のメチルシラトランの代りに3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン(5重量部)を用いた以外すべ
て実施例3に記載した通りにして得られた印刷版も2%
〜98%の網点再現性を示したが、現像時に未露光部シリ
コーンゴム層表面に無数のひっかきキズが生じた。
〔発明の効果〕
本発明は上述のごとく構成されているため感光層とシ
リコーンゴム層間の接着力の増大とともに接着力の経時
安定化を図ることができ、印刷原版の現像時の未露光部
シリコーンゴム層の耐スクラッチ性、耐溶剤性、および
印刷版の耐刷力の飛躍的向上をもたらすことができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体、キノンジアジド化合物を含有する
    感光層およびシリコーンゴム層をこの順に積層してなる
    水なし平版印刷用原版において、該感光層と該シリコー
    ンゴム層が下記一般式(I)〜(III)で示される脂肪
    族ケイ素化合物の少なくとも1種によって接着されてい
    ることを特徴とする水なし平版印刷用原版。 Si(R)4 (I) (ここで、Rは、−OR1、−R2、−OCH2−Aのいずれか
    であり、少なくとも1つは、−OCH2−Aである。R1
    R2、R5は炭素数1〜15のアルキル基またはアラルキル基
    である。Aはアミノ基を有する炭素数1〜10の有機基で
    ある。R3、R4、R6は炭素数1〜15のアルキル基またはア
    ルコキシ基である。s、t、u、v、wは2〜5の整数
    である。)
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