JPH078235B2 - シュードグルコノバクター属酸化菌 - Google Patents

シュードグルコノバクター属酸化菌

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JPH078235B2
JPH078235B2 JP5076754A JP7675493A JPH078235B2 JP H078235 B2 JPH078235 B2 JP H078235B2 JP 5076754 A JP5076754 A JP 5076754A JP 7675493 A JP7675493 A JP 7675493A JP H078235 B2 JPH078235 B2 JP H078235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、L−アスコルビン酸合
成の中間体として有用な2−ケト−L−グロン酸の、醗
酵法による製造法等に用いるシュードグルコノバクター
属菌に関する。
【0002】
【従来の技術】L−アスコルビン酸合成の中間体として
有用な2−ケト−L−グロン酸は、工業的に確立された
いわゆるライヒシュタイン法[ヘルベチカ・キミカ・ア
クタ(Helvetica Chimica Acta)第17巻,311
頁,(1934)]によって生産されてきた。しかし、この
方法は工程数も多く、多量の溶媒を必要とし現代の工業
技術として満足すべきものではない。また一方でライヒ
シュタイン法に代わる方法として、主に微生物を使った
方法がいくつか提案されてきている。例えばグルコース
を微生物的に酸化して5−ケト−D−グルコン酸を生成
せしめ、これを化学的、または微生物的に還元してL−
イドン酸とし、これをまた微生物的に酸化して2−ケト
−L−グロン酸を得る方法[米国特許第2,421,61
1号]さらにはグルコースを微生物的に酸化して、2,5
−ジケト−D−グルコン酸とし、これをさらに微生物
的、化学的に2−ケト−L−グロン酸にする方法[特公
昭39−14493,特公昭53−25033,特公昭5
6−15877,特公昭59−35920]が検討されて
きた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの方法に
用いられる化学的還元工程即ち、前者の5−ケト−D−
グルコン酸のL−イドン酸への還元と後者の2,5−ジ
ケト−D−グルコン酸の2−ケト−L−グロン酸への還
元は立体特異性に問題があり、それぞれ前者ではD−グ
ルコン酸、後者では2−ケト−D−グルコン酸を副生し
収率の低下をきたす。また前記の還元を微生物で行う場
合は、還元エネルギー源として余分の糖質を微生物に供
給せねばならずやはり収率の低下をもたらすものであ
る。この点L−ソルボースを出発原料とする場合は酸化
工程のみで2−ケト−L−グロン酸を製造することがで
きる。事実この方向をとる試みがグルコノバクター属,
シュードモナス属,セラチア属,アクロモバクター属およ
びアルカリゲネス属の細菌を用いてなされている。[バ
イオテクノロジー・アンド・バイオエンジニアリング
( Biotechnology andBioengineering)第14巻,7
99頁,(1972),特公昭41−159,特公昭41−
160, 米国特許第3,043,749号, 特公昭49−
39838, 中国微生物学報, 第20巻, 第246頁
(1980)および第21巻, 第185頁(1981)]
しかしこれまでに公表された菌株の成績は充分な収率が
得られていず、工業的に利用されるには程遠いものであ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
事情に鑑み、工業的に有利な2−ケト−L−グロン酸の
製造法につき種々研究を行った結果、和歌山県の土壌資
料から分離した細菌,K591s株,滋賀県の土壌資料か
ら分離した細菌,12−5株,12−15株,12−4株
および22−3株が従来の知見を遥かに上廻る収率でL
−ソルボースを2−ケト−L−グロン酸に変換し、また
分類学的研究の結果、これまでに知られない新しい細菌
であることを見い出し、本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は、好気性細菌で補酵素Aの存在下に
生育するシュードグルコノバクター・サッカロケトゲネ
スである。本発明の微生物は例えば、(1) シュードグル
コノバクター属に属し、L−ソルボースを2−ケト−L
−グロン酸に酸化する能力を有する微生物またはその処
理物を、L−ソルボースに接触させて2−ケト−L−グ
ロン酸を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴と
する2−ケト−L−グロン酸の製造法及び(2) シュード
グルコノバクター属に属し、L−ソルボースを2−ケト
−L−グロン酸に酸化する能力を有する微生物をL−ソ
ルボースに接触させて2−ケト−L−グロン酸を生成蓄
積せしめるに際し、バチルス属,シュードモナス属,プロ
テウス属,シトロバクター属,エンテロバクター属,エル
ウィニア属,キサントモナス属,フラボバクテリウム属,
ミクロコッカス属またはエシェリヒア属に属する微生物
のうち少なくとも1種を存在させることを特徴とする2
−ケト−L−グロン酸の製造法等に用いることができ
る。前記5菌株のうちK591s,12−5両菌株の分類
学的性状は次の通りである。
【0005】(a)形 態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜
1.4μm。 (2)細胞の多形性は認められない。 (3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。 (4)胞子を形成しない。 (5)グラム陰性。 (6)非抗酸性。 (b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:殆ど生育しない。酵母エキス添
加肉汁寒天平板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。 (2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸状,平
滑,乳白色。 (3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地全体
を均一に混濁する。 (4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼラ
チンは液化しない。 (5)リトマスミルク:酸性化する。凝固する。 (c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は微弱であるが陽性。 (2)脱窒反応は認められない。 (3)メチルレッド(MR)テストは陽性。 (4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰性。 (5)インドールを生成しない。 (6)硫化水素を生成しない。 (7)デンプンを加水分解しない。 (8)クエン酸の利用性は陰性。 (9)アンモニウム塩を利用する。 (10)色素の生成は認められない。 (11)ウレアーゼを生成する。 (12)オキシダーゼは陽性。 (13)カタラーゼは陽性。 (14)16〜36℃で生育し、至適生育温度は24〜34
℃。pH5.5〜8.7で生育し、至適生育pHは6.0
〜7.5。 (15)好気性。 (16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。 (17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノー
ス,麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,D−マンニトル,
グリセロールから酸を生成するが、ガスは生成されな
い。D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから酸、
ガスの生成は認められない。 (d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。 (2)ビオチン,チアミン,リボフラビンおよび補酵素A
(以下CoAと称することもある)を生育に要求する。 (3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生成
する。 (4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル
%。 (5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10)
を有する。 (6)L−ソルボースから著量の2−ケト−L−グロン酸
を生成する。 (7)ストレプトマイシンに耐性を有する。 ついで12−15株の分類学的性状は以下の通りであ
る。
【0006】(a)形 態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜
1.4μm。 (2)細胞の多形性は認められない。 (3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。 (4)胞子を形成しない。 (5)グラム陰性。 (6)非抗酸性。 (b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:殆ど生育しない。酵母エキス添
加肉汁寒天平板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。 (2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸状,平
滑,乳白色。 (3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地全体
を均一に混濁する。 (4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼラ
チンは液化しない。 (5)リトマスミルク:酸性化するが凝固しない。 (c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は陰性。 (2)脱窒反応は認められない。 (3)メチルレッド(MR)テストは陽性。 (4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰性。 (5)インドールを生成しない。 (6)硫化水素を生成しない。 (7)デンプンを加水分解しない。 (8)クエン酸の利用性は陰性。 (9)アンモニウム塩を利用する。 (10)色素の生成は認められない。 (11)ウレアーゼを生成する。 (12)オキシダーゼは陽性。 (13)カタラーゼは陽性。 (14)23〜32℃で生育し、至適生育温度は28〜32
℃。pH6.0〜7.5で生育し、至適生育pHは6.5
〜7.1。 (15)好気性。 (16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。 (17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノー
ス,麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,グリセロールか
ら酸を生成するが、ガスは生成されない。D−マンニト
ール,D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから
酸、ガスの生成は認められない。 (d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。 (2)ビオチン,チアミン,リボフラビンおよびCoAを生
育に要求する。 (3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生成
する。 (4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル
%。 (5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10)
を有する。 (6)L−ソルボースから著量の2−ケト−L−グロン酸
を生成する。 (7)ストレプトマイシンに耐性を有する。 また12−4株の分類学的性状を記載すると次の通りで
ある。
【0007】(a)形 態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜
1.4μm。 (2)細胞の多形性は認められない。 (3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。 (4)胞子を形成しない。 (5)グラム陰性。 (6)非抗酸性。 (b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:微少コロニーとしてのみ生育
し、充分な観察はできない。酵母エキス添加肉汁寒天平
板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。 (2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸状,平
滑,乳白色。 (3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地全体
を均一に混濁する。 (4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼラ
チンは液化しない。 (5)リトマスミルク:酸性化するが凝固しない。 (c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は陰性。 (2)脱窒反応は認められない。 (3)メチルレッド(MR)テストは陽性。 (4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰性。 (5)インドールを生成しない。 (6)硫化水素を生成する。 (7)デンプンを加水分解しない。 (8)クエン酸の利用性は陰性。 (9)アンモニウム塩を利用する。 (10)色素の生成は認められない。 (11)ウレアーゼを生成する。 (12)オキシダーゼは陽性。 (13)カタラーゼは陽性。 (14)16〜36℃で生育し、至適生育温度は24〜34
℃。pH5.5〜8.2で生育し、至適生育pHは6.0
〜7.5。 (15)好気性。 (16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。 (17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノー
ス,麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,グリセロールか
ら酸を生成するが、ガスは生成されない。D−マンニト
ール,D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから
酸、ガスの生成は認められない。 (d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。 (2)ビオチン,チアミンおよびリボフラビンとCoAまた
はパントテン酸を生育に要求する。 (3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生成
する。 (4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル
%。 (5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10)
を有する。 (6)L−ソルボースから著量の2−ケト−L−グロン酸
を生成する。 (7)ストレプトマイシンに耐性を有する。 さらに22−3株の分類学的性状は次の通りである。
【0008】(a)形 態 (1)桿菌。細胞の大きさは0.3〜0.5×0.7〜
1.4μm。 (2)細胞の多形性は認められない。 (3)運動性を有し、2〜4本の極鞭毛を有する。 (4)胞子を形成しない。 (5)グラム陰性。 (6)非抗酸性。 (b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:微少コロニーとしてのみ生育
し、充分な観察はできない。酵母エキス添加肉汁寒天平
板培養では円形,全縁,平滑,乳白色。 (2)酵母エキス添加肉汁寒天斜面:生育中程度,糸状,平
滑,乳白色。 (3)酵母エキス添加肉汁液体培養:生育中程度,培地全体
を均一に混濁する。 (4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ微弱に生育。ゼラ
チンは液化しない。 (5)リトマスミルク:酸性化するが凝固しない。 (c)生理学的性質 (1)硝酸の還元は微弱であるが陽性。 (2)脱窒反応は認められない。 (3)メチルレッド(MR)テストは陽性。 (4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは陰性。 (5)インドールを生成しない。 (6)硫化水素を生成しない。 (7)デンプンを加水分解しない。 (8)クエン酸の利用性は陰性。 (9)アンモニウム塩を利用する。 (10)色素の生成は認められない。 (11)ウレアーゼを生成する。 (12)オキシダーゼは陽性。 (13)カタラーゼは陽性。 (14)16〜38℃で生育し、至適生育温度は24〜34
℃。pH5.5〜8.7で生育し、至適生育pHは6.0
〜7.8。 (15)好気性。 (16)ヒュー・ライフソンのOFテストで糖の分解は酸化
的。 (17)L−アラビノース,D−キシロース,D−グルコー
ス,D−フラクトース,D−ガラクトース,D−マンノー
ス,麦芽糖,ショ糖,乳糖,トレハロース,グリセロールか
ら酸を生成するが、ガスは生成されない。D−マンニト
ール,D−ソルビトール,イノシトール,デンプンから
酸、ガスの生成は認められない。 (d)その他の性質 (1)エタノールから微弱ではあるが酢酸を生成する。 (2)ビオチン,チアミンおよびリボフラビンとCoAまた
はパントテン酸を生育に要求する。 (3)グリセロールからハイドロオキシアセトンを生成す
る。 (4)DNAのグアニン+シトシン含量は67±1モル
%。 (5)イソプレンユニット数10のユビキノン(CoQ10)
を有する。 (6)L−ソルボースから著量の2−ケト−L−グロン酸
を生成する。 (7)ストレプトマイシンに耐性を有する。
【0009】以上土壌分離細菌5株の分類学的諸性質
を、バージーズ・マニュアル・オブ・デタミネーティブ
・バクテリオロジー(Bergey's manual of Determina
tiveBacteriology) 第8版(1974年)およびバージ
ーズ・マニュアル・オブ・システマティック・バクテリ
オロジー(Bergey's manual of Systematic Bacterio
logy)第1巻(1984年)に照合してみると、5菌株即
ち、K591s株, 12−5株,12−15株,12−4
株と22-3株は、グラム陰性,極鞭毛を有する運動性桿菌
で、好気性、オキシダーゼ陽性であることからシュード
モナス(Pseudomonas)属細菌種と一応は考えられる。生
育因子を要求すること、DNAのグアニンとシトシンと
の総含量が67±1モル%であること、キノン系はイソ
プレンユニット数10のユビキノンであることから、こ
の属のセクションIVのRNAグループIVに属するシュー
ドモナス・ディミニュタ( Pseudomonas diminuta), シ
ュードモナス・ベシキユラリス(Pseudomonas vesicul
aris)に類似している。しかしながらエタノールから微
弱ながらも酢酸を生成すること、グリセロールからジハ
イドロオキシアセトンを生成することはシュードモナス
属菌の性質とは異なる。
【0010】これらの性質は、グルコノバクター(Gluc
onobacter) 属菌種のそれである。しかしまたこれ等5
菌株はオキシダーゼテストが陽性であること、pH4.5
では生育できないこと,糖(力源)を含まない酵母エキス
添加肉汁培地またはペプトン−酵母エキス培地でよく生
育出来ること、DNAグアニンとシトシンとの総含量が
67±1モル%であること等の性質はグルコノバクター
属の菌種のそれとは異なる。従って、これら5菌株即
ち、K591s株,12−5株,12−15株,12−4株
と22−3株は既知の属に該当するものを見い出だすこ
とが出来ず新しい属の新菌種とみなさざるを得ない。そ
こでK591s株,12−5株,12−15株,12−4株
と22−3株の5菌株はシュードグルコノバクター・サ
ッカロケトゲネス(Pseudogluconobacter saccharoket
ogenes)と命名された。ここでこれ等5菌株の栄養要求
性について触れると、K591s株,12−5株および1
2−15株はCoAを生育に要求する珍しい性質を有し
ている。これら3株のCoA要求性はパントテン酸によ
って代替することは出来ない。一方12−4株と22−
3株はCoA存在下においてもパントテン酸存在下にお
いても生育出来る。以下、これらのシュードグルコノバ
クター・サッカロケトゲネスを酸化菌と称することもあ
る。
【0011】本発明に用いられる菌株は上記した5菌株
は勿論のこと、例えば、5菌株を紫外線やX線照射した
り、N−メチル−N'−ニトロ−N−ニトロソグアニジ
ン(ニトロソグアニジン),メチルメタンスルホン酸,ナイ
トロジエンマスタードの様な変異誘起剤で処理して得ら
れる変異株も有利に用いられる。その例としてシュード
グルコノバクター・サッカロケトゲネスK591sから
ニトロソグアニジン処理によって誘導されたTH14−
86株を挙げることができる。TH14−86株はL−
ソルボースから2−ケト−L−グロン酸生成能が増強さ
れている他は、親株であるK591s株と同じ分類学的
性質を示した。上記シュードグルコノバクター・サッカ
ロケトゲネスK591s株, 12−5株およびTH14
−86株は、昭和60年(1985年)9月19日に、シ
ュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−1
5株,12−4株および22−3株は、昭和60年(19
85年)12月16日にIFO 14464,IFO14
465, IFO 14466, IFO 14482,
IFO14483,およびIFO14484としてそれ
ぞれ寄託され、またシュードグルコノバクター・サッカ
ロケトゲネスK591s株,12−5株およびTH14−
86株は、昭和60年10月7日に、シュードグルコノ
バクター・サッカロケトゲネス12−15株,12−4
株および22−3株は昭和60年12月20日に通商産
業省工業技術院微生物工業技術研究所(FRI)に受託番
号FERM P−8481,FERM P−8480,F
ERM P−8479,FERM P−8577,FER
M P−8576およびFERM P−8578として
それぞれ寄託され、該寄託がブダペスト条約に基づく寄
託に切換えられて、 下記に示す受託番号として同研究所
に保管されている。
【0012】 シュードグルコノバクター・サッカロゲネス K591s FERM BP-1130 シュードグルコノバクター・サッカロゲネス 12-5 FERM BP-1129 シュードグルコノバクター・サッカロゲネス TH14-86 FERM BP-1128 シュードグルコノバクター・サッカロゲネス 12-15 FERM BP-1132 シュードグルコノバクター・サッカロゲネス 12-4 FERM BP-1131 シュードグルコノバクター・サッカロゲネス 22-3 FERM BP-1133 本発明の菌を用いて、L−ソルボースから2−ケト−L
−グロン酸を製造するには、L−ソルボースを含有する
培地に前記の菌を培養してもよく、またL−ソルボース
に前記の菌の菌体処理物を作用させてもよい。本発明で
用いられる「菌体処理物」とは、前記の菌を培養して得ら
れる培養物の洗浄菌体、アセトンパウダー,ポリアクリ
ルアミドゲルまたはK−カラギーナン包括固定化菌体な
どをいう。原料のL−ソルボースを培地に加えるに際
し、使用全量を培養当初から培地に添加してもよいし、
全量を何回かに分けて、または連続的に培養液に加えて
もよい。L−ソルボースと前記の微生物とを接触させて
行う反応における反応液中のL−ソルボースの濃度は、
培地に対して3〜30%(w/v)、好ましくは5〜25%
(w/v)である。L−ソルボースと菌体処理物とを接触さ
せる方法としては、たとえば、菌体処理物にL−ソルボ
ース,2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)
緩衝液(pH6.5,0.5M)およびCaCO3を加え、水
で希釈して三角フラスコ中で振盪させる方法が挙げられ
る。
【0013】L−ソルボースと前記の微生物の処理物を
接触させて行なう反応における反応液中のL−ソルボー
スの濃度は、0.1〜10%(w/v)、 好ましくは0.3
〜3%(w/v)である。微生物の処理物の量は、処理前の
乾燥菌体量として1〜30mg/mlである。反応液のpH
は、約5.5〜7.5に調整され、反応温度は、約20〜
40℃,反応時間は約1〜100時間である。本発明に
おいてシュードグルコノバクター属細菌をL−ソルボー
スを含有する液体培地に培養し、2−ケト−L−グロン
酸を培養液中に生成蓄積せしめる場合に、本酸化菌シュ
ードグルコノバクター属細菌を単独で培養するよりも、
本酸化菌とは別種の細菌を混在させると、2−ケト−L
−グロン酸の蓄積量が顕著に増加する。混在させる菌と
しては、例えば、バチルス属,シュードモナス属,プロテ
ウス属,シトロバクター属,エンテロバクター属,エルウ
ィニア属,キサントモナス属およびフラボバクテリウム
属等に属する菌が挙げられ、さらに具体例として下記に
示す菌が挙げられる。
【0014】 バチルス・セレウス (Bacillus cereus) IFO 3131 バチルス・リケニホルミス (Bacillus licheniformis) IFO 12201 バチルス・メガテリウム (Bacillus megaterium) IFO 12108 バチルス・プミルス (Bacillus pumilus) IFO 12090 バチルス・アミロリケフアシエンス (Bacillus amyloliquefaciens) IFO 3022 バチルス・ズブチリス (Bacillus subtilis) IFO 13719 バチルス・サーキユランス (Bacillus circulans) IFO 3967 シュードモナス・トリホリ (Pseudomonas trifolii) IFO 12056 シュードモナス・マルトフィリア (Pseudomonas maltophilia) IFO 12692 プロテウス・インコンスタンス (Proteus inconstans) IFO 12930 シトロバクター・フロインディ (Citrobacter freundii)IFO 13544 エンテロバクター・クロアカ (Enterobacter cloacae) IFO 3320 エルウィニア・ハービコラ (Erwinia herbicola) IFO 12686 キサントモナス・ピシ (Xanthomonas pisi) IFO 13556 キサントモナス・シトリ (Xanthomonas citri) IFO 3835 フラボバクテリウム・メニンゴセプティカム (Flavobacterium meningosepticum) IFO 12535 ミクロコッカス・バリアンス (Micrococcus varians) IFO 3765 エシェリヒア・コリ (Escherichia coli) IFO 3366
【0015】これらの菌のいずれかを適当な培地に、2
0℃〜40℃で1日から4日間培養して得られる培養液
を混合菌の種培養液として、用いることができる。その
移植量は通常、酸化菌(シュードグルコノバクター属)の
それの1/10から1/1000とするのが望ましい。
この程度の移植量で混合菌を酸化菌と混合培養すると、
酸化菌の生育が促進され、それにつれて、酸化菌単独培
養の場合より、より高濃度のL−ソルボースが、より短
い時間で2−ケト−L−グロン酸に酸化される。混合菌
として用いられる細菌は、本発明の原料であるL−ソル
ボースや生産物である2−ケト−L−グロン酸の資化性
が無いかまたは微弱な菌であることが望ましい。その他
の培養条件は、酸化菌の単独培養と特に変わるところは
ない。前記の微生物の培養に用いられる培地は、該菌株
が利用し得る栄養源を含むものなら液状でも固体状でも
よいが、大量のものを得る時には液体培地を用いるのが
好ましい。該培地には、通常微生物の培養に用いられる
炭素源,窒素源,無機塩類,有機酸塩及び微量栄養素が用
いられる。炭素源としては原料であるL−ソルボースが
そのまま使用されうるが、その他の補助炭素源として、
例えば、グルコース,グリセリン,ショ糖,乳糖,麦芽糖,
糖蜜等が使用できる。窒素源としては、例えば、アンモ
ニウム塩類(例、硫酸アンモニウム,硝酸アンモニウム,
塩化アンモニウム,リン酸アンモニウム等),コーンスチ
ープリカー(以下CSLと称することもある),ペプトン,
肉エキス,酵母エキス,乾燥酵母,大豆粉,綿実粕,尿素等
の無機または有機の窒素含有物が挙げられる。また無機
塩類としてはカリウム,ナトリウム,カルシウム,マグネ
シウム,鉄,マンガン,コバルト,亜鉛,銅及び燐酸の塩類
が用いられる。
【0016】微量栄養素としては前記の菌の生育必須因
子であるCoA,パントテン酸, ビオチン, チアミン, リ
ボフラビンは勿論のこと、生育及び2−ケト−L−グロ
ン酸生成に促進的効果を示すフラビンモノヌクレオチド
(以下FMNと称することもある),フラビンアデニンジ
ヌクレオチド(以下FADと称することもある),その他
のビタミン類,L−システイン,L−グルタミン酸,チオ
硫酸ナトリウム等が化合物として、または、それらを含
むものとして天然物を適宜加えられる。培養の手段は、
静置培養でも、振盪培養あるいは通気攪拌培養法等の手
段を用いてもよい。大量の処理には、いわゆる深部通気
攪拌培養によるのが望ましい。培養条件は、勿論菌株の
種類,培地の組成,その他によっても異なり、要するに目
的物が最も効率よく生産される様に個々の場合に応じて
選択すればよい。例えば、培養温度は25〜35℃にて
行うのがよく、培地のpHは5〜9程度が望ましい。以
上の様な条件下で10〜120時間培養または反応する
ことにより2−ケト−L−グロン酸が最高濃度に蓄積さ
れる。尚この場合目的物の生成に伴ってpHが低下する
のが一般的であるので、適当な塩基性物質、例えば苛性
ソーダ,苛性カリ,アンモニアを添加して常に微生物の2
−ケト−L−グロン酸生成に最も適したpHに保持する
のもよく、また培地中に適当な緩衝剤を添加しておいて
最適のpHが維持される様にするのもよい。この他、前
記の酸化菌とは別種の細菌の滅菌培養物を培地成分とし
て有効に利用することもできる。利用できる菌として
は、例えば、バチルス属,シュードモナス属,シトロバク
ター属,エシェリヒア属およびエルウィニア属に属する
菌が挙げられ、さらに具体例として下記に示す菌が挙げ
られる。
【0017】 バチルス・セレウス (Bacillus cereus) IFO 3131 バチルス・ズブチリス (Bacillus subtilis) IFO 3023 バチルス・プミルス (Bacillus pumilus) IFO 12089 バチルス・メガテリウム (Bacillus megaterium) IFO 12108 バチルス・アミロリケファシエンス (Bacillusamyloliquefaciens) IFO 3022 シュードモナス・トリホリ (Pseudomonas trifolii) IFO 12056 シトロバクター・フロインディ (Citrobacter freundii)IFO 12681 エシェリヒア・コリ (Escherichia coli) IFO 3456 エルウィニア・ハービコラ (Erwinia herbicola) IFO 12686 これらの細菌を、これらが生育しうる培地に、20℃〜
40℃で2日から4日間培養し、得られる培養液を滅菌
し、これを本酸化菌の培地に0.5〜5.0%(v/v)の
割合で加え、酸化菌の生育を促進させることもできる。
この様にして培養液中または反応液中に生成し蓄積した
2−ケト−L−グロン酸は、その性状を利用したそれ自
体公知の手段で分離精製することができる。2−ケト−
L−グロン酸は遊離の酸として分離してもよく、例え
ば、ナトリウム,カリウム,カルシウム,アンモニウム等
の塩として分離してもよい。分離の方法としては目的を
阻害しないかぎり、いかなるものでもよいが、例えば必
要に応じて反応生成物から濾過、遠心分離あるいは活性
炭処理等を行って、菌体を除去した後、この溶液をその
まま濃縮し、析出する結晶を濾取し、さらに再結晶させ
て目的物を取り出す方法、溶媒抽出法、クロマトグラフ
ィー法、塩析法などを単独で、あるいは適宜組み合わ
せ、また反復して利用することもできる。
【0018】2−ケト−L−グロン酸が遊離型で得られ
る場合はこれを適宜の方法によって、例えば、ナトリウ
ム,カリウム,カルシウム,アンモニウム等の塩にしても
よく、また塩として得られる場合は、これを適宜の方法
によって遊離型あるいは他の塩にかえてもよい。本発明
の方法によって得られる目的物が2−ケト−L−グロン
酸であることは、例えば元素分析,融点,旋光度,赤外線
スペクトル等の物理化学的諸性質の測定によって同定さ
れた。反応液,培養液中に生成した2−ケト−L−グロ
ン酸の定量は、スルホン化ポリスチレンゲル充填カラム
(島津製作所製,SCR−101Hカラム、7.9mm×3
0cm)を用いる高速液体クロマトグラフィー法(移動
相:pH2.2の希硫酸,流量;0.5ml/min,検
出器:示差屈折計)で行ない、標準品としては2−ケト
−L−グロン酸ナトリウム1水塩の結晶を使用した。ま
た2−ケト−L−グロン酸の検出は薄層クロマトグラフ
ィー法で行なった。セルロースプレート(メルク社製,米
国)にサンプルをスポットし、フェノール:水:ギ酸 (7
5:25:5)の溶媒で室温、3時間展開後、プレートを
乾燥し発色させると、2−ケト−L−グロン酸は、硝酸
銀試薬では黒褐色の、o−フエニレンジアミン試薬では
黄色の、アニリンフタル酸試薬では桃色のスポットをR
f値0.30付近に与えることにより検出された。
【0019】
【参考例】以下に参考例を挙げて本発明の微生物により
2−ケト−L−グロン酸を製造する方法をさらに具体的
に説明する。なお培地の%は、重量/容量%を示す。 参考例1 グルコース2.0%,ペプトン1.0%, 乾燥酵母1.
0%, CaCO32.0%からなる種培地20mlを20
0ml容三角フラスコに分注し、120℃で20分間蒸
気滅菌した。このフラスコに〔表1〕に示す斜面培地に
28℃、4日間生育させたシュードグルコノバクター・
サッカロケトゲネスK591s株(IFO14464,F
ERM BP−1130)の菌体1白金耳を植菌し、3
0℃で2日間振盪(200rpm)培養した。得られた培養
液2mlを上記と同じ種培地を含むフラスコに移植し同
じ条件で培養し種培養液を得た。CSL2.0%,乾燥
酵母0.5%,硫安0.5%,Na223 0.05%,
硫酸第1鉄0.2%,CaCO3 4.0%,L−ソルボー
ス10.0%(別滅菌)からなる発酵培地25mlを20
0ml容の三角フラスコに分注し、120℃で20分間
蒸気滅菌した。この発酵培地を含む三角フラスコに上記
種培養液1.25mlを移植し、30℃で3日間振盪培
養した。この様にして得られた発酵液は高速液体クロマ
トグラフィー法で定量すると60.5mg/mlの2−ケ
ト−L−グロン酸を含んでいた。(モル変換収率:56.
1% )この発酵液1000mlを遠心分離して、菌体等
の残渣を除き、980mlの上清を得た。この上清をア
ンバーライトIR120(ローム・アンド・ハース社製,
米国,H型,500ml)カラムに通し、カラムを約300
mlの脱イオン水で洗浄した。通過液と洗液を合せて、
活性炭(500ml)カラムを通過させ、ついで約300m
lの脱イオン水で洗浄し、脱カチオンと脱色を行った。
この通過液と洗液の合計1600mlを苛性ソーダでpH
6.5に調整した後、50℃で約70ml迄減圧下、濃
縮した。この濃縮液を5℃に24時間放置すると無色柱
状の結晶を生じた。生じた結晶を濾取し、少量の冷メタ
ノールで洗浄後、室温,減圧下に五酸化燐上で乾燥して
37.5gの2−ケト−L−グロン酸モノナトリウム・
1水塩を得た。得られた結晶の分析値は融点:147〜
155℃(分解) 元素分析値(C697Na・H2O) 理論値:C,30.78%;H,4.74% 測定値:C,30.94%;H,4.85% 比旋光度:[α]D 24 −23.3°(C=1.0,水) で、高速液体クロマトグラフィーの保持時間と薄層クロ
マトグラフィーのRf値と色調は標準品のものと一致し
た。
【0020】参考例2 〔表1〕に示す斜面培地で生育したシュードグルコノバ
クター・サッカロケトゲネスK591s株の菌体1白金
耳を〔表2〕に示す完全培地5mlを含む試験管(16mm
×160mm)に植菌し、30℃で2日間振盪培養した。
この培養液1mlを同じ培地5mlを含む試験管に移植
し、4時間振盪培養した。得られた培養液5mlを無菌
的に5℃で15分間遠心分離(12,000rpm)して集菌
し、次いで10mlのトリスマレイン酸緩衝液(pH6.
5,0.05M)に懸濁し、再び遠心分離(12,000rp
m)した。これを2回繰り返して得た洗浄菌体を1mg/m
lのニトロソグアニジンを含む上記緩衝液5mlに懸濁
し、30℃で2時間振盪して変異剤処理した。この処理
液を5℃で15分間遠心分離(12,000rpm)して菌体
を集め、10mlのトリスマレイン酸緩衝液で上記と同
じ様に2回洗浄して、ニトロソグアニジン処理菌体を得
た。これを0.85%の食塩水で適当に希釈して、15
mlの完全培地(固型)を含むプレート(直径9cm)に撒
き、28℃で5日間培養しコロニーを生成させた。生じ
たコロニーを計数し、無処理のものと比較すると、この
ニトロソグアニジン処理による菌の死滅率は90.4%
であった。また完全培地プレート上のコロニーを〔表
3〕に示す最小培地プレートにレプリカし、28℃で3
日間培養後、栄養要求変異株の出現頻度を調べると約
6.6%であった。以上の様に変異剤処理した完全培地
プレート上のコロニーを新しい完全培地プレートに一枚
当り12株の割合で約2cmの長さに画線移植した。28
℃で2日間培養後、生育した菌体1白金耳をL−ソルボ
ース7.0%(別滅菌),乾燥酵母1.0%,ペプトン1.0
%,塩化第1鉄0.1%およびCaCO3 3.0%から
なる培地(pH6.5)3mlを含む試験管に移植し、30
℃で4日間振盪培養した。この条件下で親株K591s
株の2倍程度の2−ケト−L−グロン酸生成能を有する
TH14−86株 (IFO 14466, FERM
BP−1128)が、L−ソルボース酸化能増強株と
して選択された。
【表1】 斜面培地(g/l) ────────────────────── D−ソルビトール 25 ペプトン 10 酵母エキス 10 CaCO3 2 寒 天 20 pH7.0 ──────────────────────
【表2】 完全培地(g/l) ────────────────────── D−ソルビトール 25 ペプトン 10 酵母エキス 10 pH6.5(固型培地では寒天20gを加える。) ──────────────────────
【表3】 最小培地(g/l) ─────────────────────── ショ糖 5 K2HPO4 3 KH2PO4 1 (NH4)2SO4 1 NaCl 1 MgSO4・7H2O 0.1 MnCl2・nH2O 0.002 L-グルタミン酸ナトリウム 0.1 L−システイン 0.1 CoA 0.002 FMN 0.002 チアミン 0.002 ビオチン 0.001 pH7.0(固型培地では寒天20gを加える。) ───────────────────────
【0021】参考例3 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK59
1s株から参考例2で誘導された変異株TH14−86
株を〔表1〕の斜面培地に28℃で4日間生育させた。
この斜面培地から菌体1白金耳を参考例1の種培地20
mlを含む200ml容の三角フラスコに接種し、30℃
で2日間振盪培養した。グルコース3.0%,ペプトン
1.0%,乾燥酵母1.0%およびCaCO3 2.0%
からなる培地200mlを1l容三角フラスコに分注
し、120℃で20分間蒸気滅菌した。この三角フラス
コに上記培養液20mlを移植し、28℃で2日間振盪
培養し種培養液を得た。一方、〔表1〕の斜面培地で2
8℃,2日間生育させたバチルス・メガテリウムIFO
12108株の菌体1白金耳を、ショ糖4.0%,綿実
粕4.0%,K2HPO4 0.65%,KH2PO4 0.5
5%,硫安0.05%,NaCl 0.05%,硫酸マグネ
シウム0.05%およびパントテン酸カルシウム0.0
5%からなる培地(pH7.0)20mlを含む200ml
容三角フラスコ(120℃,20分間蒸気滅菌)に接種
し、30℃で3日間培養した。得られた培養液は120
℃,20分間蒸気滅菌して、冷所に保存し、バチルス・
メガテリウムの滅菌培養物として下記する醗酵培地の1
成分として使用した。L−ソルボース12.5%(12
0℃,15分別滅菌),硫安0.5%,KH2PO4 0.0
3%,Na223・5H2O 0.05%,硫酸マグネシウ
ム0.05%,FeSO4・7H2O 0.1%,MnSO4
・4H2O 5μg/ml,チアミン5μg/ml,ビオチン
0.1μg/ml,FMN0.1μg/ml,CaCO3 5.
0%および上記バチルス・メガテリウムの滅菌培養物
4.0%(v/v)からなる醗酵培地3lを5l容醗酵槽に
入れ、120℃,30分間蒸気滅菌した。この醗酵槽に
前記の種培養液300mlを移植し、32℃,通気2.4
l/min攪拌800rpmの条件下で3日間培養した。この
様にして得られた醗酵液には102.0mg/mlの2−
ケト−L−グロン酸が含まれていた。(モル変換収率:
75.7%)この醗酵液1lを参考例1と同じ方法で分
離精製し、2−ケト−L−グロン酸モノナトリウム1水
塩の結晶73.2gを採取した。
【0022】参考例4 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−
5株(IFO 14465, FERM BP−112
9)を参考例1と同じ方法で培養して種培養液を得た。
L−ソルボース濃度を12.5%から9.0%に変えた
参考例3の醗酵培地20mlを200ml容三角フラスコ
に分注し、120℃で20分間蒸気滅菌した。このフラ
スコに上記種培養液1.5mlを移植し、32℃で2日
間振盪培養したところ73.2mg/mlの2−ケト−L
−グロン酸が培養液中に生成した。(モル変換収率:7
5.4%) 参考例5 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−
4株(FERM BP−1131,IFO 14483),
12−15株(FERM BP−1132, IFO 1
4482) および22−3株 (FERM BP−11
33,IFO 14484)を参考例4と同じ方法でそれ
ぞれ3日間振盪培養したところ、12−4株では52.
1mg/ml(モル変換収率:53.7%),12−15株で
は48.7mg/ml(モル変換収率:50.2%),22−
3株では69.3mg/ml(モル変換収率:71.4%)の
2−ケト−L−グロン酸がそれぞれ培養液中に生成し
た。
【0023】参考例6 L−ソルボース1.0%(別滅菌),ペプトン0.5%お
よび酵母エキス0.5%からなる培地(pH7.0)25m
lを200ml容三角フラスコに分注し、120℃,15
分間蒸気滅菌した。このフラスコに〔表1〕に示す斜面
培地で28℃、4日間生育したシュードグルコノバクタ
ー・サッカロケトゲネスTH14−86株の菌体1白金
耳を植菌し、30℃で2日間振盪培養して種培養液を得
た。L−ソルボース5.0%(別滅菌),ペプトン1.0%,
酵母エキス0.5%およびCaCO32.0%からなる培
地(pH7.0)25mlを200ml容三角フラスコに分
注し、120℃,15分間蒸気滅菌した。このフラスコ
に上記した種培養液1.0mlを移植し、30℃で2日
間振盪培養した。得られた培養液500mlを20分間
室温で静置後、デカントして沈澱物を除き、ついで室
温,1,000rpmの低速で5分間遠心分離して、主にC
aCO3からなる沈澱物を除き菌体懸濁液を得た。これを
さらに5℃で10分間遠心分離(6,000rpm)して菌体
を集め、約100mlの冷食塩水(0.85%)で2回洗
浄、5℃で遠心分離(6,000rpm)して洗浄菌体を得
た。これを35mlの冷食塩水(0.85%)に懸濁し
て、洗浄菌体懸濁液とした。この洗浄菌体懸濁液4ml
にL−ソルボース300mg,2−(N−モルホリノ)エタ
ンスルホン酸(MES)緩衝液(pH6.5,0.5M)0.
5mlとCaCO3180mgを加え、水で総量を10mlと
し、100ml容三角フラスコ中で30℃,24時間振盪
しながら反応させた。この様にして得られた反応液中に
は24.6mg/mlの2−ケト−L−グロン酸が生成し
ていた。(モル変換収率:76.0%)
【0024】参考例7 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK59
1s株,12−5株とTH14−86株を各々〔表1〕に
示す斜面培地で28℃、4日間生育させた。一方〔表
4〕に示す混合菌は同じ斜面培地で28℃,2日間成育
させた。各々の菌体1白金耳を参考例1に示す種培地2
0mlを含む200ml容三角フラスコに植菌し30℃で
2日間振盪(200rpm)培養し、各々の種培養液を得
た。CSL2.0%,乾燥酵母0.3%,硫酸アンモニウ
ム0.5%,Na223・5H2O 0.05%,硫酸第
1鉄0.2%,CaCO3 5.0%およびL−ソルボー
ス15.0%(別滅菌)からなる醗酵培地25mlを20
0ml容三角フラスコに分注し、120℃で20分間蒸
気滅菌した。この醗酵培地を含む三角フラスコに前記し
たシュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス(酸
化菌)の各菌株の種培養液1.5mlを植菌、30℃で5
日間振盪培養しこれを純粋培養とした。一方混合培養と
する場合には酸化菌の植菌と同時に前記した混合液の種
培養液0.1mlをそれぞれ植菌し30℃で5日間振盪
培養した。得られた培養液中に生成した2−ケト−L−
グロン酸量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、そ
の結果を〔表4〕にまとめた。混合菌の共存により2−
ケト−L−グロン酸の生成量が増加した。
【表4】
【0025】参考例8 グルコース2.0%,ペプトン1.0%,乾燥酵母1.0
%およびアクトコール(消泡剤,武田薬品工業製)0.0
1%からなる前培養培地500mlを2l容の坂口フラ
スコに分注し、120℃で20分間蒸気滅菌した。〔表
1〕に示す斜面培地に28℃で4日間生育させたシュー
ドグルコノバクター・サッカロケトゲネスTH14−8
6株の菌体を10mlの滅菌水に懸濁し全量を坂口フラ
スコに植菌し、28℃,3日間往復振盪(85spm)培養し
て前培養液を得た。グルコース3.0%,CSL1.0
%,乾燥酵母0.5%,チオ硫酸ナトリウム0.05%,
硫酸第一鉄0.1%,炭酸カルシウム2.0%およびア
クトコール0.03%からなる種培養培地120l(pH
6.5)を200l容の醗酵槽に仕込み、125℃で3
0分間蒸気滅菌した。この醗酵槽に上記した前培養液
1.8lを移植し、攪拌120rpm,通気100l/min,
内圧1.0Kg/cm2G,30℃の条件下で3日間培養して
種培養液を得た。一方、〔表1〕に示す斜面培地に28
℃,2日生育させた混合菌バチルス・メガテリウムIF
O 12108株の菌体1白金耳を上記前培養培地50
0mlを含む2l容坂口フラスコに植菌して、28℃,2
日間往復振盪(85spm)培養して前培養液を得た。前培
養培地と同じ組成の培地30lを50l容の醗酵槽に入
れ120℃で20分間蒸気滅菌した。この醗酵槽に混合
菌の前培養液500mlを植菌し、攪拌120rpm, 通気
30l/min,内圧1.0Kg/cm2Gの条件下で30℃,2
日間培養して混合菌の種培養液を得た。L−ソルボース
15.0%(別に滅菌して加えた),炭酸カルシウム5.
0%,CSL2.0%,乾燥酵母0.2%,硫酸アンモニ
ウム0.3%,チオ硫酸ナトリウム0.05%,硫酸第一
鉄0.1%,アクトコール0.03%からなる醗酵培地
1000lを2m3容醗酵槽に仕込み、125℃で30分
間蒸気滅菌した。この醗酵槽に前記したシュードグルコ
ノバクター・サッカロケトゲネスTH14−86株の種
培養液110lおよび混合菌バチルス・メガテリウムI
FO12108株の種培養液10lを移植し、攪拌11
0rpm, 通気900l/ min, 内圧0.5Kg/cm2G,温度
30℃で培養した。4日間培養後得られた培養液中に
は、123.1mg/mlの2−ケト−L−グロン酸が含
まれていた。(モル変換収率 : 76.1%)
【0026】参考例9 参考例8の前培養培地20mlを200ml容三角フラス
コに分注し、120℃で30分間蒸気滅菌した。〔表
1〕に示す斜面培地に28℃で4日間生育させたシュー
ドグルコノバクター・サッカロケトゲネスTH14−8
6の菌体1白金耳を上記フラスコに植菌し、30℃で2
日間振盪培養した。得られた培養液20mlを同じ培地
200mlを含む1l容三角フラスコに移植し、30℃
で2日間振盪培養してTH14−86株の種培養液を得
た。 前培養培地20mlを含む200ml容三角フラス
コに、斜面培地に28℃で2日間生育させたバチルス・
メガテリウムIFO12108株の菌体1白金耳を植菌
し、28℃で2日間振盪培養して、混合菌の種培養液を
得た。L−ソルボース3.0%(別滅菌して加えた),C
SL2.0%,乾燥酵母0.2%,硫酸アンモニウム0.
3%,チオ硫酸ナトリウム0.05%,硫酸第一鉄0.1
%,アクトコール0.02%および炭酸カルシウ9.0
%からなる醗酵培地の3l分を2.1lに調製し、12
0℃で30分間蒸気滅菌し、予め滅菌した5l容の醗酵
槽に仕込んだ。 この醗酵槽に前記したTH14−86
株の種培養液300mlと混合菌の種培養液4mlを移植
し、30℃,通気2.4l/min,攪拌800rpmの条件で
培養を開始した。一方ソルボース510gを水で溶解し
て800 mlとし、120℃で20分間蒸気滅菌したソ
ルボース溶液を、培養6時間目から連続的に醗酵槽に加
え、36時間で全量添加した。ソルボース添加終了後さ
らに28時間前記条件下で培養し、合計70時間培養し
た。この様にして得られた培養液中には163.5mg/
mlの2−ケト−L−グロン酸が蓄積していた。(モル変
換収率 : 75.8%)
【0027】
【発明の効果】本発明の、シュードグルコノバクター・
サッカロケトゲネスの微生物は、L−ソルボースを2−
ケト−L−グロン酸に酸化する能力を有し、この微生物
を用いる方法により、2−ケト−L−グロン酸が収率よ
く製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】好気性細菌で、補酵素Aの存在下に生育す
    るシュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス。
  2. 【請求項2】オキシダーゼ陽性で、エタノールから酢酸
    を生成する能力を有する請求項1記載のシュードグルコ
    ノバクター・サッカロケトゲネス。
  3. 【請求項3】シュードグルコノバクター・サッカロケト
    ゲネスK591S(FERM BP−1130),シュ
    ードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−5
    (FERM BP−1129),シュードグルコノバク
    ター・サッカロケトゲネスTH14−86(FERM
    BP−1128),シュードグルコノバクター・サッカ
    ロケトゲネス12−15(FERM BP−113
    2),シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス
    12−4(FERM BP−1131)およびシュード
    グルコノバクター・サッカロケトゲネス22−3(FE
    RM BP−1133)である請求項1記載のシュード
    グルコノバクター・サッカロケトゲネスに属する微生
    物。
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