JPH0795957B2 - 2−ケト−l−グロン酸の製造法 - Google Patents
2−ケト−l−グロン酸の製造法Info
- Publication number
- JPH0795957B2 JPH0795957B2 JP62133113A JP13311387A JPH0795957B2 JP H0795957 B2 JPH0795957 B2 JP H0795957B2 JP 62133113 A JP62133113 A JP 62133113A JP 13311387 A JP13311387 A JP 13311387A JP H0795957 B2 JPH0795957 B2 JP H0795957B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- keto
- acid
- gulonic acid
- medium
- sorbose
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/40—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a carboxyl group including Peroxycarboxylic acids
- C12P7/58—Aldonic, ketoaldonic or saccharic acids
- C12P7/60—2-Ketogulonic acid
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S435/00—Chemistry: molecular biology and microbiology
- Y10S435/8215—Microorganisms
- Y10S435/822—Microorganisms using bacteria or actinomycetales
- Y10S435/874—Pseudomonas
Landscapes
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビタミンC(L−アスコルビン酸)の合成前
駆体として有用な2−ケト−L−グロン酸の製造法に関
する。
駆体として有用な2−ケト−L−グロン酸の製造法に関
する。
従来の技術 ビタミンC合成前駆体として有用な2−ケト−L−グロ
ン酸は、ライヒシュタイン法〔ヘルベチカ・キミカ・ア
クタ(Helvetica Chimica Acta)第17巻311頁(193
4)〕によって工業的に生産されてきた。しかし、この
方法は工程数が多く、全体としての収率の向上が期待で
きないため、もっと有効な生産方法を見いだすことが必
要になってきた。
ン酸は、ライヒシュタイン法〔ヘルベチカ・キミカ・ア
クタ(Helvetica Chimica Acta)第17巻311頁(193
4)〕によって工業的に生産されてきた。しかし、この
方法は工程数が多く、全体としての収率の向上が期待で
きないため、もっと有効な生産方法を見いだすことが必
要になってきた。
ライヒシュタイン法に代わる方法として、微生物によ
り、グルコースから5−ケト−グルコン酸を生成し、こ
れを化学的または微生物によりイドン酸とし、更にこれ
を微生物的に酸化して2−ケト−L−グロン酸に導く方
法(米国特許第2,421,611号)やグルコースから微生物
により2,5−ジケト−D−グルコン酸を生成し、化学的
または、微生物により2−ケト−L−グロン酸に還元す
る方法(特公昭39−14493号、特公昭53−25033号、特公
昭56−15877号、特公昭59−35920号〕が検討されてき
た。しかしこれらの方法に用いられる化学的還元工程
は、立体特異的でなく、前者ではD−グルコン酸を、後
者では、2−ケト−D−グルコン酸を副生し収率の低下
をきたす。またこの工程を微生物により行う場合は、還
元エネルギー源として余分の炭素源を供給せねばならな
い。
り、グルコースから5−ケト−グルコン酸を生成し、こ
れを化学的または微生物によりイドン酸とし、更にこれ
を微生物的に酸化して2−ケト−L−グロン酸に導く方
法(米国特許第2,421,611号)やグルコースから微生物
により2,5−ジケト−D−グルコン酸を生成し、化学的
または、微生物により2−ケト−L−グロン酸に還元す
る方法(特公昭39−14493号、特公昭53−25033号、特公
昭56−15877号、特公昭59−35920号〕が検討されてき
た。しかしこれらの方法に用いられる化学的還元工程
は、立体特異的でなく、前者ではD−グルコン酸を、後
者では、2−ケト−D−グルコン酸を副生し収率の低下
をきたす。またこの工程を微生物により行う場合は、還
元エネルギー源として余分の炭素源を供給せねばならな
い。
また、L−ソルボースを出発原料として2−ケト−L−
グロン酸を製造する方法がしられており、この場合は、
酸化工程のみで、還元工程を含まずに製造できる。この
方法の例として今までに、グルコノバクター(Gluconob
acter)属、シュードモナス属、セラチア(Serratia)
属、アクロモバクター(Achromobacter)属、アルカリ
ゲネス(Alcaligenes)属の細菌を用いた方法が知られ
ている〔バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニ
アリング(Biotechnology and Bioengineering)第14
巻799頁(1972)、特公昭41−159号、特公昭41−160
号、米国特許3,043,749号、特公昭49−39838号、中国微
生物学報,第20巻第246頁(1980)および第21巻第185頁
(1981)、ソ連特許第526,660号参照〕。しかしこれま
でに公表されている菌株によるL−ソルボースからの2
−ケト−L−グロン酸の生成収率は極めて低く、到底工
業的に利用し得るものではなかった。
グロン酸を製造する方法がしられており、この場合は、
酸化工程のみで、還元工程を含まずに製造できる。この
方法の例として今までに、グルコノバクター(Gluconob
acter)属、シュードモナス属、セラチア(Serratia)
属、アクロモバクター(Achromobacter)属、アルカリ
ゲネス(Alcaligenes)属の細菌を用いた方法が知られ
ている〔バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニ
アリング(Biotechnology and Bioengineering)第14
巻799頁(1972)、特公昭41−159号、特公昭41−160
号、米国特許3,043,749号、特公昭49−39838号、中国微
生物学報,第20巻第246頁(1980)および第21巻第185頁
(1981)、ソ連特許第526,660号参照〕。しかしこれま
でに公表されている菌株によるL−ソルボースからの2
−ケト−L−グロン酸の生成収率は極めて低く、到底工
業的に利用し得るものではなかった。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、L−ソルボースから高収率で2−ケト−
L−グロン酸を生成する微生物株を得るため、日本国内
で採取した土壌試料から多数の菌株を分離し、検索した
結果、従来の知見を遥かに上回る収率(消費糖当り約80
%)を示す細菌、分離菌株番号526−21,526−22及び526
−42の3菌株を見いだした。これら3菌株について鋭意
研究を行い、今までに知られていないシュードモナス属
の新菌種であることを見いだし、本発明を完成した。
L−グロン酸を生成する微生物株を得るため、日本国内
で採取した土壌試料から多数の菌株を分離し、検索した
結果、従来の知見を遥かに上回る収率(消費糖当り約80
%)を示す細菌、分離菌株番号526−21,526−22及び526
−42の3菌株を見いだした。これら3菌株について鋭意
研究を行い、今までに知られていないシュードモナス属
の新菌種であることを見いだし、本発明を完成した。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、シュードモナス・ソルボソキシダンス
に属し、L−ソルボースを2−ケト−L−グロン酸に酸
化する能力を有する微生物、またはその処理物を、L−
ソルボースと接触させて、2−ケト−L−グロン酸を生
成、蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする2−
ケト−L−グロン酸の製造法を提供するものである。本
発明では、極鞭毛を2本以上有する運動性桿菌で、グリ
セロールからジハイドロオキシアセトンを生成せず、イ
ソプレンユニット数10のユビキノンを有し、生育にチア
ミン、リボフラビン、およびパントテン酸を必須に要求
するシュードモナス属の新菌種であるシュードモナス・
ソルボソキシダンスを用いることができる。
に属し、L−ソルボースを2−ケト−L−グロン酸に酸
化する能力を有する微生物、またはその処理物を、L−
ソルボースと接触させて、2−ケト−L−グロン酸を生
成、蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする2−
ケト−L−グロン酸の製造法を提供するものである。本
発明では、極鞭毛を2本以上有する運動性桿菌で、グリ
セロールからジハイドロオキシアセトンを生成せず、イ
ソプレンユニット数10のユビキノンを有し、生育にチア
ミン、リボフラビン、およびパントテン酸を必須に要求
するシュードモナス属の新菌種であるシュードモナス・
ソルボソキシダンスを用いることができる。
本発明者らが見いだした3菌株の分類学的性状は、次の
通りである。
通りである。
(a)形態 (1)桿菌。0.3〜0.5×0.7〜1.4μm。
(2)多形性は認められない。
(3)運動性があり、2本以上の極鞭毛有する。
(4)胞子を形成しない。
(5)グラム陰性。
(6)非抗酸性。
(b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養:生育中程度。円形、全縁、平
滑、乳白色の集落を形成する。
滑、乳白色の集落を形成する。
(2)肉汁寒天斜面培養:生育中程度。糸状、平滑、乳
白色。
白色。
(3)肉汁液体培養:生育中程度。沈澱を生じる。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養:上部のみ生育するが、ゼ
ラチンを液化しない。
ラチンを液化しない。
(5)リトマスミルク:酸性化するが、凝固、分解は認
められない。
められない。
(c)生理学的性質 (1)硝酸塩の還元は微弱。
(2)脱窒反応陰性。
(3)メチルレッド(MR)テストは弱陽性。
(4)フォーゲス・プロスカウエル(VP)テストは弱陽
性。
性。
(5)インドールを生成しない。
(6)硫化水素を生成しない。
(7)デンプンの加水分解は陰性。
(8)クエン酸の利用性は陰性。
(9)アンモニウム塩を窒素源として利用できる。
(10)色素の生成は認められない。
(11)ウレアーゼ陽性。
(12)オキシダーゼ陽性。
(13)カタラーゼ陽性。
(14)15〜36℃で生育し、至適生育温度は30℃付近。pH
5.5〜8.7で生育し、至適生育pHは6.0〜7.5。
5.5〜8.7で生育し、至適生育pHは6.0〜7.5。
(15)好気的。
(16)ヒュー・ライフソンのOFテストは酸化的。
(17)L−アラビノース、D−キシロース、D−グルコ
ース、D−マンノース、D−フラクトース、D−ガラク
トース、麦芽糖、しょ糖、乳糖、トレハロースから微弱
に酸を生成するが、ガスは生成しない。D−ソルビッ
ト、D−マンニット、イノシット、グリセリン、デンプ
ンから酸、ガスを生成しない。
ース、D−マンノース、D−フラクトース、D−ガラク
トース、麦芽糖、しょ糖、乳糖、トレハロースから微弱
に酸を生成するが、ガスは生成しない。D−ソルビッ
ト、D−マンニット、イノシット、グリセリン、デンプ
ンから酸、ガスを生成しない。
(d)その他の性質 (1)DNAのグアニンとシトシン含量は約67モル%であ
る。
る。
(2)イソプレンユニット数10のユビキノンを有する。
(3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生
成しない。
成しない。
(4)生育にチアミン、リボフラビン、パントテン酸を
必須に要求し、ビチオン、カザミノ酸により生育を促進
される。
必須に要求し、ビチオン、カザミノ酸により生育を促進
される。
以上の分類学的性状を、バージーズ・マニュアル・オブ
・システマティック・バクテリオロジー(Bergey′s
Manual of Systematic Bacte−riology)第1巻(19
84年)に照合してみると、これら菌株はいずれも、グラ
ム陰性、極鞭毛を有する運動性桿菌で、好気性、オキシ
ダーゼ陽性であることから、シュードモナス属の細菌種
と考えるのが妥当である。生育にビタミン、アミノ酸を
要求すること、DNAのグアニンとシトシンの含量が67モ
ル%であることから、この属のセクションIVに分類され
る。また、イソプレンユニット数10のユビキノンを有す
ることから、このセクションのシュードモナス ディミ
ニュータ(Pseudomonas diminuta)及びシュードモナス
ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)に近縁な
種と考えられる。しかしながら、鞭毛の着生数、糖の資
化性等で、前記2菌種と異なり、シュードモナス属の既
知種の中に該当するものを見いだすことができず、この
属の新菌種と判断した。そこでこれら3菌株をシュード
モナス・ソルボソキシダンス(Pseudomonas sorbosoxid
ans)と命名し、昭和61年(1986年)4月11日に財団法
人発酵研究所(IFO)に、また昭和61年(1986年)4月2
6日に通商産業省工業技術院微生物工業技術研究(FRI)
に寄託した。これらの3菌株は、その後、昭和62年4月
3日にブダペスト条約の下FRIに寄託した。3菌株の分
離番号と菌株保存機関の受託番号は次の通りである。
・システマティック・バクテリオロジー(Bergey′s
Manual of Systematic Bacte−riology)第1巻(19
84年)に照合してみると、これら菌株はいずれも、グラ
ム陰性、極鞭毛を有する運動性桿菌で、好気性、オキシ
ダーゼ陽性であることから、シュードモナス属の細菌種
と考えるのが妥当である。生育にビタミン、アミノ酸を
要求すること、DNAのグアニンとシトシンの含量が67モ
ル%であることから、この属のセクションIVに分類され
る。また、イソプレンユニット数10のユビキノンを有す
ることから、このセクションのシュードモナス ディミ
ニュータ(Pseudomonas diminuta)及びシュードモナス
ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)に近縁な
種と考えられる。しかしながら、鞭毛の着生数、糖の資
化性等で、前記2菌種と異なり、シュードモナス属の既
知種の中に該当するものを見いだすことができず、この
属の新菌種と判断した。そこでこれら3菌株をシュード
モナス・ソルボソキシダンス(Pseudomonas sorbosoxid
ans)と命名し、昭和61年(1986年)4月11日に財団法
人発酵研究所(IFO)に、また昭和61年(1986年)4月2
6日に通商産業省工業技術院微生物工業技術研究(FRI)
に寄託した。これらの3菌株は、その後、昭和62年4月
3日にブダペスト条約の下FRIに寄託した。3菌株の分
離番号と菌株保存機関の受託番号は次の通りである。
分離菌株番号 FRI受託番号 IFO受託番号 526−21 FERM P−8750 IFO14501 (FERM BP−1334) 526−22 FERM P−8751 IFO14502 (FERM BP−1335) 526−42 FERM P−8752 IFO14503 (FERM BP−1336) 本発明に用いられる菌株は上記した3菌株は勿論のこ
と、3菌株を紫外線やX線を照射したり、N−メチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(ニトロソグア
ニジン)、メチルメタンスルホン酸、ナイトロジェンマ
スタードの様な変異誘起剤で処理して得られる変異株も
有利に用いられる。
と、3菌株を紫外線やX線を照射したり、N−メチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(ニトロソグア
ニジン)、メチルメタンスルホン酸、ナイトロジェンマ
スタードの様な変異誘起剤で処理して得られる変異株も
有利に用いられる。
その例としてシュードモナス・ソルボソキシダンス526
−21からニトロソグアニジン処理によって誘導されたSB
−15株を挙げることが出来る。SB−15株はL−ソルボー
スから2−ケト−L−グロン酸生成能が増強されている
他は、親株である526−21株と同じ分類学的性質を示し
た。
−21からニトロソグアニジン処理によって誘導されたSB
−15株を挙げることが出来る。SB−15株はL−ソルボー
スから2−ケト−L−グロン酸生成能が増強されている
他は、親株である526−21株と同じ分類学的性質を示し
た。
また、該SB−15株は、昭和62年4月23日にIFOに受託番
号IFO 14604として、昭和62年5月1日にFRIに受託番
号FERM BP−1356とそれぞれ寄託された。
号IFO 14604として、昭和62年5月1日にFRIに受託番
号FERM BP−1356とそれぞれ寄託された。
本発明の方法は、前記菌株のいずれかを、L−ソルボー
スを含有する培地で培養してもよく、またL−ソルボー
スに前記菌株の菌体処理物を作用させてもよい。
スを含有する培地で培養してもよく、またL−ソルボー
スに前記菌株の菌体処理物を作用させてもよい。
本発明で用いられる「菌体処理物」とは、前記の菌株の
いずれかを培養して得られる培養物の洗浄菌体、アセト
ンパウダー、ポリアクリルアミドゲルまたは、K−カラ
ギーナン包括固定菌体等をいう。
いずれかを培養して得られる培養物の洗浄菌体、アセト
ンパウダー、ポリアクリルアミドゲルまたは、K−カラ
ギーナン包括固定菌体等をいう。
原料のL−ソルボースは、培養当初から、使用する全量
を培地に加えてもよいし、何回かに分けるかまたは、連
続的に培養液に加えてもよい。
を培地に加えてもよいし、何回かに分けるかまたは、連
続的に培養液に加えてもよい。
L−ソルボースと前記細菌とを接触させて行う反応で
は、L−ソルボースの濃度は、培地に対して3〜30%
(W/V)、好ましくは、5〜25%(W/V)である。
は、L−ソルボースの濃度は、培地に対して3〜30%
(W/V)、好ましくは、5〜25%(W/V)である。
L−ソルボースと菌体処理物とを接触させる方法として
は、例えば、菌体処理物にL−ソルボース、2−(N−
モルフォリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液(0.5
M、pH6.5)およびCaCO3を加え、水で希釈して三角フラ
スコ中で振盪させる方法が挙げられる。
は、例えば、菌体処理物にL−ソルボース、2−(N−
モルフォリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液(0.5
M、pH6.5)およびCaCO3を加え、水で希釈して三角フラ
スコ中で振盪させる方法が挙げられる。
L−ソルボースと前記菌体処理物を接触させて行う反応
のL−ソルボースの濃度は0.1〜10%(W/V)、好ましく
は0.3〜3%(W/V)であり、菌体処理物の量は、処理前
の乾燥菌体として1〜30mg/ml、好ましくは3〜20mg/ml
である。反応液のpHは、5.5〜7.5に調整され、反応温度
は約20〜40℃、反応時間は、約1〜100時間である。
のL−ソルボースの濃度は0.1〜10%(W/V)、好ましく
は0.3〜3%(W/V)であり、菌体処理物の量は、処理前
の乾燥菌体として1〜30mg/ml、好ましくは3〜20mg/ml
である。反応液のpHは、5.5〜7.5に調整され、反応温度
は約20〜40℃、反応時間は、約1〜100時間である。
前記細菌株の培養に用いられる培地は、これらが利用し
得る栄養源を含むものであれば、液状でも固体状態でも
よいが、大量のものを得るときには、液体地養を用いる
のが好ましい。該培地には、通常微生物の培養に用いら
れる炭素源、窒素源、無機塩類、有機酸塩及び微量栄養
素が用いられる。炭素源としては、原料であるL−ソル
ボースを使用できるが、補助炭素源として、例えばグル
コース、グリセリン、ショ糖、乳糖、麦芽糖、糖蜜等が
使用される。窒素源としては、例えばアンモニウム塩、
コーンスチープリカー、ペプトン、肉エキス、酵母エキ
ス、乾燥酵母、綿実粕、尿素等の無機及び有機の窒素含
有物が挙げられる。また、無機塩類としては、カリウ
ム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マン
ガン、コバルト、亜鉛、銅及び燐酸の塩類が用いられ
る。微量栄養素としては、前記細菌株の生育必須或は促
進因子である、ビチオン、チアミン、リボフラビン、パ
ントテン酸及びアミノ酸類、またはこれらを含有する天
然物として適宜加えられる。
得る栄養源を含むものであれば、液状でも固体状態でも
よいが、大量のものを得るときには、液体地養を用いる
のが好ましい。該培地には、通常微生物の培養に用いら
れる炭素源、窒素源、無機塩類、有機酸塩及び微量栄養
素が用いられる。炭素源としては、原料であるL−ソル
ボースを使用できるが、補助炭素源として、例えばグル
コース、グリセリン、ショ糖、乳糖、麦芽糖、糖蜜等が
使用される。窒素源としては、例えばアンモニウム塩、
コーンスチープリカー、ペプトン、肉エキス、酵母エキ
ス、乾燥酵母、綿実粕、尿素等の無機及び有機の窒素含
有物が挙げられる。また、無機塩類としては、カリウ
ム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マン
ガン、コバルト、亜鉛、銅及び燐酸の塩類が用いられ
る。微量栄養素としては、前記細菌株の生育必須或は促
進因子である、ビチオン、チアミン、リボフラビン、パ
ントテン酸及びアミノ酸類、またはこれらを含有する天
然物として適宜加えられる。
培養の手段は、静置培養でも、振盪培養或は通気攪拌培
養法等の手段を用いてもよいが、大量の処理は、いわゆ
る深部通気攪拌培養によるのが望ましい。
養法等の手段を用いてもよいが、大量の処理は、いわゆ
る深部通気攪拌培養によるのが望ましい。
培養条件は、使用する菌株、培地の組成、その他によっ
ても異なり、要するに目的物が最も効率よく生産される
様に、個々の場合に応じて選択すればよい。例えば、培
養は25〜35℃において行うのがよく、培地のpHは5〜9
程度が望ましい。以上の様な条件下で、10〜120時間培
養することにより、2−ケト−L−グロン酸が最高濃度
に蓄積される。なお、この場合、目的物の生成に伴って
pHが低下するのが一般的であるので、適当な塩基性物
質、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニア等を添加
して、常に微生物の2−ケト−L−グロン酸生成に最も
適したpHに保持するのもよく、また培地中に適当な緩衝
剤を添加して、最適なpHが保持される様にするのもよ
い。
ても異なり、要するに目的物が最も効率よく生産される
様に、個々の場合に応じて選択すればよい。例えば、培
養は25〜35℃において行うのがよく、培地のpHは5〜9
程度が望ましい。以上の様な条件下で、10〜120時間培
養することにより、2−ケト−L−グロン酸が最高濃度
に蓄積される。なお、この場合、目的物の生成に伴って
pHが低下するのが一般的であるので、適当な塩基性物
質、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニア等を添加
して、常に微生物の2−ケト−L−グロン酸生成に最も
適したpHに保持するのもよく、また培地中に適当な緩衝
剤を添加して、最適なpHが保持される様にするのもよ
い。
この様にして、培養液中、または反応液中に生成、蓄積
された2−ケト−L−グロン酸は、その性状を利用した
それ自体公知の手段で分離、精製することができる。2
−ケト−L−グロン酸は遊離の酸として分離してもよ
く、またはナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモ
ニウム等の塩として分離してもよい。
された2−ケト−L−グロン酸は、その性状を利用した
それ自体公知の手段で分離、精製することができる。2
−ケト−L−グロン酸は遊離の酸として分離してもよ
く、またはナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモ
ニウム等の塩として分離してもよい。
分離の方法としては、目的に反しない限り、いかなるも
のでもよい。例えば、必要に応じて反応生成物から濾
過、遠心沈澱、或は活性炭処理等を行って菌体を除去し
た後、この溶液をそのまま濃縮し、析出する結晶を濾取
し、更に再結晶させて目的物を取り出す方法、溶媒抽出
法、クロマトグラフィー法、塩析法等を単独または、適
宜組み合せて、或は反復して利用することもできる。
のでもよい。例えば、必要に応じて反応生成物から濾
過、遠心沈澱、或は活性炭処理等を行って菌体を除去し
た後、この溶液をそのまま濃縮し、析出する結晶を濾取
し、更に再結晶させて目的物を取り出す方法、溶媒抽出
法、クロマトグラフィー法、塩析法等を単独または、適
宜組み合せて、或は反復して利用することもできる。
2−ケト−L−グロン酸が遊離型で得られる場合は、こ
れを適宜の方法によって、例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、アンモニウム等の塩にしてもよく、ま
た塩として得られる場合は、これを適宜の方法によって
遊離型或は他の塩に変えてもよい。
れを適宜の方法によって、例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、アンモニウム等の塩にしてもよく、ま
た塩として得られる場合は、これを適宜の方法によって
遊離型或は他の塩に変えてもよい。
本発明によって得られる目的物が、2−ケト−L−グロ
ン酸であることは、例えば元素分析、融点、施光度、赤
外線スペクトル等の物理化学的諸性質の測定によって同
定された。
ン酸であることは、例えば元素分析、融点、施光度、赤
外線スペクトル等の物理化学的諸性質の測定によって同
定された。
反応液、培養液中に生成した2−ケト−L−グロン酸の
定量は、スルホン化ポリスチレンゲル充填カラム(島津
製作所製、SCR−101Hカラム、7.9mm×30cm)を用いる高
速液体クロマトグラフィー法(移動相:pH2.2の希硫酸、
流量:0.5ml/min、検出器:示差屈折計)で行い、標準品
としては、2−ケト−L−グロン酸ナトリウム1水塩の
結晶を使用した。また、2−ケト−L−グロン酸の検出
は、薄層クロマトグラフィー法で行った。セルロースプ
レート(メルク社製)にサンプルをスポットし、フェノ
ール:水:ギ酸(75:25:5)の溶媒で室温下3時間展開
後、プレートを乾燥し発色させると、2−ケト−L−グ
ロン酸は、硝酸銀試薬では黒褐色の、O−フェニレンジ
アミン試薬では黄色の、アニリンフタル酸試薬では桃色
のスポットをRf値0.3付近に与えることにより検出され
た。
定量は、スルホン化ポリスチレンゲル充填カラム(島津
製作所製、SCR−101Hカラム、7.9mm×30cm)を用いる高
速液体クロマトグラフィー法(移動相:pH2.2の希硫酸、
流量:0.5ml/min、検出器:示差屈折計)で行い、標準品
としては、2−ケト−L−グロン酸ナトリウム1水塩の
結晶を使用した。また、2−ケト−L−グロン酸の検出
は、薄層クロマトグラフィー法で行った。セルロースプ
レート(メルク社製)にサンプルをスポットし、フェノ
ール:水:ギ酸(75:25:5)の溶媒で室温下3時間展開
後、プレートを乾燥し発色させると、2−ケト−L−グ
ロン酸は、硝酸銀試薬では黒褐色の、O−フェニレンジ
アミン試薬では黄色の、アニリンフタル酸試薬では桃色
のスポットをRf値0.3付近に与えることにより検出され
た。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、培地の%は、重量/要量%を示す。
尚、培地の%は、重量/要量%を示す。
実施例1 グルコース2%、ポリペプトン(大五栄養化学社製)1
%、酵母エキス0.2%、NaCl0.5%、寒天1.5%(pH7.2)
から成る試験管斜面培地上に28℃2日間培養したシュー
ドモナス ソルボソキシダンス526−21(IFO 14501,FE
RM P−8750)の菌体1白金耳をグルコース2%、ポリ
ペプトン1%、乾燥酵母0.5%、CaCO32%から成る培地2
0mlを200ml容の三角フラスコに分注して、121℃15分間
滅菌したものに接種し、28℃、2日間振盪(200rpm)培
養して、種培養液を得た。この種培養液2mlを、蒸気滅
菌した。ポリペプトン1%、カザミノ酸0.2%、乾燥酵
母0.5%(NH4)2SO40.5%、Na2S2O3・5H2O0.05%、KH2P
O40.03%、MgSO4・7H2O0.05%、FeSO4・7H2O0.1%、MnS
O4・nH2O0.0005%、チアミン塩酸塩0.0005%、CaCO36
%、濾過除菌したL−ソルボース15%から成る発酵培地
25mlを200ml容の三角フラスコ(滅菌済)に分注したも
のに接種して、28℃、3日間振盪培養した。得られた発
酵液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、54.9mg/mlの2−ケト−L−グロン酸(使用糖当り
モル収率34.0%)を含んでいた。
%、酵母エキス0.2%、NaCl0.5%、寒天1.5%(pH7.2)
から成る試験管斜面培地上に28℃2日間培養したシュー
ドモナス ソルボソキシダンス526−21(IFO 14501,FE
RM P−8750)の菌体1白金耳をグルコース2%、ポリ
ペプトン1%、乾燥酵母0.5%、CaCO32%から成る培地2
0mlを200ml容の三角フラスコに分注して、121℃15分間
滅菌したものに接種し、28℃、2日間振盪(200rpm)培
養して、種培養液を得た。この種培養液2mlを、蒸気滅
菌した。ポリペプトン1%、カザミノ酸0.2%、乾燥酵
母0.5%(NH4)2SO40.5%、Na2S2O3・5H2O0.05%、KH2P
O40.03%、MgSO4・7H2O0.05%、FeSO4・7H2O0.1%、MnS
O4・nH2O0.0005%、チアミン塩酸塩0.0005%、CaCO36
%、濾過除菌したL−ソルボース15%から成る発酵培地
25mlを200ml容の三角フラスコ(滅菌済)に分注したも
のに接種して、28℃、3日間振盪培養した。得られた発
酵液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、54.9mg/mlの2−ケト−L−グロン酸(使用糖当り
モル収率34.0%)を含んでいた。
この発酵液1000mlを遠心沈澱して、菌体等の残渣を除去
して得た上澄約980mlをアンバーライトIR120(ローム・
アンド・ハース社製、H+型、500ml)カラムに通し、つ
いで約300mlの脱イオン水で洗浄した。この通過液と洗
浄液を合せて、苛性ソーダでpH6.5に調整した後、50℃
で約50ml迄減圧下で濃縮した。この濃縮液を5℃に24時
間放置することにより生じた無色柱状の結晶を濾取し、
少量の冷メタノールで洗浄後、室温、減圧下に五酸化燐
上で乾燥して38.5gの2−ケト−L−グロン酸モノナト
リウム1水塩を得た。得られた結晶の分析値は、融点:1
47〜155℃、元素分析値(C6H9O7Na・H2O):理論値(C;
30.78%,H;4.74%)、測定値(C;30.84%,H;4.89%)、
比旋光度:▲[α]24 D▼−23.3゜(C=1.0、水)で、
高速液体クロマトグラフィーの保持時間と薄層クロマト
グラフィーのRf値と試薬により発色した色調は、標準品
のそれらと一致した。
して得た上澄約980mlをアンバーライトIR120(ローム・
アンド・ハース社製、H+型、500ml)カラムに通し、つ
いで約300mlの脱イオン水で洗浄した。この通過液と洗
浄液を合せて、苛性ソーダでpH6.5に調整した後、50℃
で約50ml迄減圧下で濃縮した。この濃縮液を5℃に24時
間放置することにより生じた無色柱状の結晶を濾取し、
少量の冷メタノールで洗浄後、室温、減圧下に五酸化燐
上で乾燥して38.5gの2−ケト−L−グロン酸モノナト
リウム1水塩を得た。得られた結晶の分析値は、融点:1
47〜155℃、元素分析値(C6H9O7Na・H2O):理論値(C;
30.78%,H;4.74%)、測定値(C;30.84%,H;4.89%)、
比旋光度:▲[α]24 D▼−23.3゜(C=1.0、水)で、
高速液体クロマトグラフィーの保持時間と薄層クロマト
グラフィーのRf値と試薬により発色した色調は、標準品
のそれらと一致した。
実施例2 前記実施例1と同じ方法で、シュードモナスソルボソキ
シダンス526−22(IFO 14502,FERM P−8751)の種培
養液を得た。この種培養液2mlを、前記実施例1で用い
た発酵培地の成分の中でNa2S2O3・5H2Oを0.1%に変えた
培地25mlを200ml容三角フラスコに分注したものに接種
して、30℃、5日間振盪培養した。得られた発酵液中に
は、72.9mg/mlの2−ケト−L−グロン酸が含まれてい
た。(使用糖当りモル収率45.1%) 実施例3 前記実施例1と同じ斜面培地に28℃、2日間生育させた
シュードモナス ソルボソキシダンス526−42(IFO 14
503,FERM P−8752)の菌体1白金耳を、グルコース2
%、酵母エキス0.3%、コーンスチープリカー0.3%、カ
ゼイン0.5%、CaCO32%から成る種培地20mlを200ml容三
角フラスコに分注して、121℃15分間蒸気滅菌したもの
に接種し、28℃にて1日振盪培養して種培養液を得た。
この種培養液2mlをコーンスターチプリカー2%、Na2S2
O3・5H2O 0.05%、FeSO4・7H2O 0.1%、(NH4)2SO4
0.3%、FMN 0.0001%、ビチオン0.00005%、CaCO39
%から成る培地20mlを分注した200ml容マイヤーに分注
し蒸気滅菌したものに接種し、濾過除菌した40%L−ソ
ルボース液を、接種直後に3ml、16時間後に2ml、24時間
後に3ml、40時間後に2ml、48時間後に3ml添加しながら3
0℃、3日間振盪培養した。この様にして得られた発酵
液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、85.4mg/mlの2−ケト−L−グロン酸(使用糖当り
モル収率50.3%;消費糖当りモル収率86.0%)が含まれ
ていた。
シダンス526−22(IFO 14502,FERM P−8751)の種培
養液を得た。この種培養液2mlを、前記実施例1で用い
た発酵培地の成分の中でNa2S2O3・5H2Oを0.1%に変えた
培地25mlを200ml容三角フラスコに分注したものに接種
して、30℃、5日間振盪培養した。得られた発酵液中に
は、72.9mg/mlの2−ケト−L−グロン酸が含まれてい
た。(使用糖当りモル収率45.1%) 実施例3 前記実施例1と同じ斜面培地に28℃、2日間生育させた
シュードモナス ソルボソキシダンス526−42(IFO 14
503,FERM P−8752)の菌体1白金耳を、グルコース2
%、酵母エキス0.3%、コーンスチープリカー0.3%、カ
ゼイン0.5%、CaCO32%から成る種培地20mlを200ml容三
角フラスコに分注して、121℃15分間蒸気滅菌したもの
に接種し、28℃にて1日振盪培養して種培養液を得た。
この種培養液2mlをコーンスターチプリカー2%、Na2S2
O3・5H2O 0.05%、FeSO4・7H2O 0.1%、(NH4)2SO4
0.3%、FMN 0.0001%、ビチオン0.00005%、CaCO39
%から成る培地20mlを分注した200ml容マイヤーに分注
し蒸気滅菌したものに接種し、濾過除菌した40%L−ソ
ルボース液を、接種直後に3ml、16時間後に2ml、24時間
後に3ml、40時間後に2ml、48時間後に3ml添加しながら3
0℃、3日間振盪培養した。この様にして得られた発酵
液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、85.4mg/mlの2−ケト−L−グロン酸(使用糖当り
モル収率50.3%;消費糖当りモル収率86.0%)が含まれ
ていた。
実施例4 実施例1で得られたシュードモナス ソルボソキシダン
ス526−21(IFO 14501,FERM P−8750)の発酵液1000
mlから遠心沈澱して得た沈澱物を約100mlの冷生理食塩
水(0.85%)に懸濁し、1000rpm5分間遠心して、主にCa
CO3から成る沈澱物を除き、上澄を更に9000rpm10分間遠
心沈澱して、洗浄菌体を得た。これを35mlの冷生理食塩
水に懸濁したもの8mlに、L−ソルボース600mg、2−
(N−モルフォリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液
(pH6.5,0.5M)1mlとCaCO3360mgを加え、水で総量20ml
とし、200ml容三角フラスコ中で30℃、24時間振盪しな
がら反応させた。この様にして得られた反応液中には、
21.5mg/mlの2−ケト−L−グロン酸(使用糖当りモル
収率66.5%)が生成していた。
ス526−21(IFO 14501,FERM P−8750)の発酵液1000
mlから遠心沈澱して得た沈澱物を約100mlの冷生理食塩
水(0.85%)に懸濁し、1000rpm5分間遠心して、主にCa
CO3から成る沈澱物を除き、上澄を更に9000rpm10分間遠
心沈澱して、洗浄菌体を得た。これを35mlの冷生理食塩
水に懸濁したもの8mlに、L−ソルボース600mg、2−
(N−モルフォリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液
(pH6.5,0.5M)1mlとCaCO3360mgを加え、水で総量20ml
とし、200ml容三角フラスコ中で30℃、24時間振盪しな
がら反応させた。この様にして得られた反応液中には、
21.5mg/mlの2−ケト−L−グロン酸(使用糖当りモル
収率66.5%)が生成していた。
実施例5 シュードモナス・ソルボソキシダンス526−21株をD−
ソルビット2.5%、ペプトン1%、酵母エキス1%、炭
酸カルシウム0.2%、寒天2%からなる斜面培地に30
℃、3日間培養した。この菌体1白金耳をペプトン0.5
%、酵母エキス0.5%、NaCl0.2%(pH7.0)からなるPY
培地5mlを含む試験管に植菌し、28℃、16時間振盪培養
した。
ソルビット2.5%、ペプトン1%、酵母エキス1%、炭
酸カルシウム0.2%、寒天2%からなる斜面培地に30
℃、3日間培養した。この菌体1白金耳をペプトン0.5
%、酵母エキス0.5%、NaCl0.2%(pH7.0)からなるPY
培地5mlを含む試験管に植菌し、28℃、16時間振盪培養
した。
得られた培養液2mlに、1mgのニトロソグアニジンを溶解
したPY培地1mlを加え、28℃で30分間保温して変異剤処
理した。この処理液を170分間遠心分離(5000rpm)して
菌体を集め、これを10mlの新鮮なPY培地に懸濁し遠沈分
離(5000rpm、10分間)して、洗浄菌体を得た。次にこ
れを5mlのPY培地に懸濁し、28℃で3時間振盪培養し
た。得られた培養液をPY培地で適当に希釈後、その0.1m
lをL−ソルボース10%と寒天2%を加えたPY培地を含
むプレート(直径9cm)に撒き、28℃で7日間培養し
た。生じたコロニー359個を各々上記斜面培地に移植し2
8℃、3日間培養した。
したPY培地1mlを加え、28℃で30分間保温して変異剤処
理した。この処理液を170分間遠心分離(5000rpm)して
菌体を集め、これを10mlの新鮮なPY培地に懸濁し遠沈分
離(5000rpm、10分間)して、洗浄菌体を得た。次にこ
れを5mlのPY培地に懸濁し、28℃で3時間振盪培養し
た。得られた培養液をPY培地で適当に希釈後、その0.1m
lをL−ソルボース10%と寒天2%を加えたPY培地を含
むプレート(直径9cm)に撒き、28℃で7日間培養し
た。生じたコロニー359個を各々上記斜面培地に移植し2
8℃、3日間培養した。
各々の斜面培地の菌体1白金耳をL−ソルボース10%、
コーンスチープリカー2%、乾燥酵母0.3%、Na2S2O3・
5H2O0.02%、FeSO4・7H2O0.1%、硫安0.3%、ペプトン
0.2%、CaCO34%(pH6.6)からなる培地3mlを含む試験
管に植菌し、30℃で5日間振盪培養した。
コーンスチープリカー2%、乾燥酵母0.3%、Na2S2O3・
5H2O0.02%、FeSO4・7H2O0.1%、硫安0.3%、ペプトン
0.2%、CaCO34%(pH6.6)からなる培地3mlを含む試験
管に植菌し、30℃で5日間振盪培養した。
得られたこれらの培養液を12000rpmで5分間遠心分離し
培養液上清を得る。この上清を希硫酸(0.3N)で5培に
希釈後再度遠心分離(12000rpm、5分間)して希釈上清
を得た。これらの希釈上清1μをセルロースプレート
(メルク社製・米国)にスポットし、フェノール:水:
ギ酸(75:25:5)の溶媒系で室温で3時間展開した。こ
のプレートを風乾後、硝酸銀試薬で発色させた。Rf値3.
0付近(2−ケト−L−グロン酸に相当)に最も大きな
黒褐色のスポットを与えた株をSB−15株(IFO−14604,F
ERM BP−1356)として選択した。
培養液上清を得る。この上清を希硫酸(0.3N)で5培に
希釈後再度遠心分離(12000rpm、5分間)して希釈上清
を得た。これらの希釈上清1μをセルロースプレート
(メルク社製・米国)にスポットし、フェノール:水:
ギ酸(75:25:5)の溶媒系で室温で3時間展開した。こ
のプレートを風乾後、硝酸銀試薬で発色させた。Rf値3.
0付近(2−ケト−L−グロン酸に相当)に最も大きな
黒褐色のスポットを与えた株をSB−15株(IFO−14604,F
ERM BP−1356)として選択した。
実施例6 実施例5で得たシュードモナス・ソルボソキシダンスSB
−15株をD−ソルビット2.5%、ペプトン1%、酵母エ
キス1%、炭酸カルシウム0.2%、寒天2%(pH7.0)か
らなる斜面培地に30℃、3日間培養した。
−15株をD−ソルビット2.5%、ペプトン1%、酵母エ
キス1%、炭酸カルシウム0.2%、寒天2%(pH7.0)か
らなる斜面培地に30℃、3日間培養した。
この菌体1白金耳を、グルコース2%、ペプトン1%、
酵母エキス1%、炭酸カルシウム2%(pH6.8)から成
る培地20mlを200ml容の三角フラスコに接種し、30℃、
2日間振盪培養(200rpm)培養して、第1種培養液を得
た。
酵母エキス1%、炭酸カルシウム2%(pH6.8)から成
る培地20mlを200ml容の三角フラスコに接種し、30℃、
2日間振盪培養(200rpm)培養して、第1種培養液を得
た。
第1種培養液1.5mlを上記と同じ培地を含む同じフラス
コに移植し、30℃で2日間振盪培養し、第2種培養を得
た。
コに移植し、30℃で2日間振盪培養し、第2種培養を得
た。
得られた第2種培養液2mlを蒸気滅菌した。乾燥酵母0.5
%、コーンスチープリカー2%、FeSO4・7H2O0.1%、Na
2S2O3・5H2O0.05%、炭酸カルシウム4%、別滅菌した
L−ソルボース10%からなる醗酵培地25mlを200ml容の
三角フラスコ(滅菌済)に分注したものに移植して30℃
で3日間振盪培養した。得られた醗酵液を高速液体クロ
マトグラフィーにより分析したところ、82.0mg/mlの2
−ケト−L−グロン酸を含んでいた。
%、コーンスチープリカー2%、FeSO4・7H2O0.1%、Na
2S2O3・5H2O0.05%、炭酸カルシウム4%、別滅菌した
L−ソルボース10%からなる醗酵培地25mlを200ml容の
三角フラスコ(滅菌済)に分注したものに移植して30℃
で3日間振盪培養した。得られた醗酵液を高速液体クロ
マトグラフィーにより分析したところ、82.0mg/mlの2
−ケト−L−グロン酸を含んでいた。
なお、この時、同じ方法で培養した親株526−21株の2
−ケト−L−グロン酸生成量は47.1mg/ml(使用糖当り
モル収率76.1%)であった。
−ケト−L−グロン酸生成量は47.1mg/ml(使用糖当り
モル収率76.1%)であった。
実施例7 シュードモナス・ソルボソキシダンスSB−15株を醗酵培
地中のL−ソルボースとCaCO3濃度をそれぞれ13%と6
%にした以外は、実施例6と同じ方法で培養した。
地中のL−ソルボースとCaCO3濃度をそれぞれ13%と6
%にした以外は、実施例6と同じ方法で培養した。
得られた醗酵液を高速液体クロマトグラフィーにより分
析したところ、84.0mg/mlの2−ケト−L−グロン酸を
含んでいた。なお、この時、同じ方法で培養した親株52
6−21株の2−ケト−L−グロン酸蓄積量は63.8mg/ml
(使用糖当りモル収率60.0%)であった。
析したところ、84.0mg/mlの2−ケト−L−グロン酸を
含んでいた。なお、この時、同じ方法で培養した親株52
6−21株の2−ケト−L−グロン酸蓄積量は63.8mg/ml
(使用糖当りモル収率60.0%)であった。
発明の効果 本発明によれば、シュードモナス ソルボソキシダンス
を用いることにより、L−ソルボースから2−ケト−L
−グロン酸を収率よく製造することができる。
を用いることにより、L−ソルボースから2−ケト−L
−グロン酸を収率よく製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】シュードモナス ソルボソキシダンス(Ps
eudomonas sorbosoxidans)に属し、L−ソルボースを
2−ケト−L−グロン酸に酸化する能力を有する微生
物、またはその処理物を、L−ソルボースと接触させ
て、2−ケト−L−グロン酸を生成蓄積せしめ、これを
採取することを特徴とする2−ケト−L−グロン酸の製
造法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13112186 | 1986-06-05 | ||
JP61-131121 | 1986-06-05 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4820895A Division JP2574661B2 (ja) | 1986-06-05 | 1995-03-08 | 2−ケト−l−グロン酸生成菌 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63112989A JPS63112989A (ja) | 1988-05-18 |
JPH0795957B2 true JPH0795957B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=15050476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62133113A Expired - Fee Related JPH0795957B2 (ja) | 1986-06-05 | 1987-05-28 | 2−ケト−l−グロン酸の製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4892823A (ja) |
JP (1) | JPH0795957B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2102481C1 (ru) * | 1991-06-13 | 1998-01-20 | Ф.Хоффманн-Ля Рош, Аг | Способ получения 2-кето-l-гулоновой кислоты или ее соли |
US5834231A (en) | 1996-10-24 | 1998-11-10 | Archer Daniels Midland Co. | Bacterial strains and use thereof in fermentation process for 2-keto-L-gulonic acid production |
WO2000015827A2 (en) | 1998-09-11 | 2000-03-23 | Archer-Daniels-Midland Company | Bacterial strains for the production of 2-keto-l-gulonic acid |
US6153791A (en) * | 1999-08-02 | 2000-11-28 | Archer-Daniels-Midland Company | Process for purifying 2-keto-L-gulonic acid |
US6902917B1 (en) | 1999-08-03 | 2005-06-07 | Archer-Daniels-Midland Company | Process for recovery of organic acids from fermentration broths |
US7033824B2 (en) * | 2000-04-05 | 2006-04-25 | Archer-Daniels-Midland Company | Ketogulonigenium shuttle vectors |
AU2001251342A1 (en) * | 2000-04-05 | 2001-10-23 | Archer-Daniels-Midland Company | Ketogulonigenium endogenous plasmids |
US6387654B1 (en) | 2000-05-04 | 2002-05-14 | Archer-Daniels-Midland Company | Bacterial strains and fermentation processes for the production of 2-keto-l-gulonic acid |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US30872A (en) * | 1860-12-11 | Clasp fob | ||
US2277716A (en) * | 1940-07-08 | 1942-03-31 | Henry A Wallace | Fermentation process for the production of 2-ketogluconic acid |
US2917435A (en) * | 1956-09-27 | 1959-12-15 | Olin Mathieson | Preparation of 2-keto-1-gulonic acid by pseudomonas aeruginosa |
US3043749A (en) * | 1960-07-28 | 1962-07-10 | Pfizer & Co C | Preparation of 2-keto-l-gulonic acid |
JPS5021559B2 (ja) * | 1973-03-22 | 1975-07-23 | ||
JPS5135487A (en) * | 1974-09-20 | 1976-03-25 | Shionogi Seiyaku Kk | 22 keto ll guronsan no seizohoho |
JPS5135486A (en) * | 1974-09-20 | 1976-03-25 | Shionogi Seiyaku Kk | 22 keto ll guronsan no seizohoho |
US4155812A (en) * | 1977-11-30 | 1979-05-22 | Pfizer Inc. | Fermentation process for converting L-gulonic acid to 2-keto-L-gulonic acid |
US4245049A (en) * | 1980-01-21 | 1981-01-13 | Pfizer Inc. | Preparation of 2-keto-L-gulonic acid |
DK171869B1 (da) * | 1985-10-22 | 1997-07-21 | Takeda Chemical Industries Ltd | Fremgangsmåde til fremstilling af 2-keto-L-gulonsyre samt biologisk ren mikroorganismekultur til anvendelse ved fremgangsmåden |
-
1987
- 1987-05-28 JP JP62133113A patent/JPH0795957B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1987-06-04 US US07/057,979 patent/US4892823A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4892823A (en) | 1990-01-09 |
JPS63112989A (ja) | 1988-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5474924A (en) | Method for producing 2-keto-L-gulonic acid | |
US3922194A (en) | Process for producing 2-keto-L-gulonic acid | |
US3998697A (en) | Process for preparing 2-keto-L-gulonic acid | |
KR950005132B1 (ko) | 2-케토-d-글루카르산의 제조방법 | |
US3959076A (en) | Process for producing 2-keto-L-gulonic acid | |
JPH0795957B2 (ja) | 2−ケト−l−グロン酸の製造法 | |
US4933289A (en) | Biologically pure cultures of Pseudomonas sorbosoxidans useful for producing 2-keto-L-gulonic acid | |
JP2574661B2 (ja) | 2−ケト−l−グロン酸生成菌 | |
JP3428078B2 (ja) | ビオチンの製造方法および使用される微生物 | |
JPH1175885A (ja) | 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法 | |
JPS61265097A (ja) | 発酵法によるメナキノン−4の製造法 | |
JPH0740950B2 (ja) | 微生物によるニコチアナミンの製造法 | |
JP2936552B2 (ja) | 光学活性(s)−(+)−3−ハロ−1,2−プロパンジオールの製造法 | |
JPH06303967A (ja) | 新規微生物及びこれを用いるヌートカトンの製造法 | |
JPH0740951B2 (ja) | 微生物による含窒素複素環化合物の水酸化物の製造方法 | |
JPH0728750B2 (ja) | 微生物によるピラジン酸の水酸化物の製造方法 | |
JP2708536B2 (ja) | ロドコッカス属細菌及びそれを用いる2―ヒドロキシ酪酸の製造法 | |
JP2709359B2 (ja) | 4―ヒドロキシ―2―ブチン酸の製造方法 | |
JP3020266B2 (ja) | ホスホマイシンの製造方法 | |
JPS6316119B2 (ja) | ||
JPH0665313B2 (ja) | トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸を製造する方法 | |
JPH0378107B2 (ja) | ||
JPH0378108B2 (ja) | ||
JPH0549485A (ja) | (s)−(+)−3−ハロ−1,2−プロパンジオールおよび/または(s)−(−)−2,3−ジハロ−1ープロパノールの製造法 | |
JPS5914787A (ja) | 新規微生物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |