JPH0780860B2 - Hiv逆転写酵素の阻害剤としてのベンズオキサジノン類 - Google Patents
Hiv逆転写酵素の阻害剤としてのベンズオキサジノン類Info
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Description
称されるレトロウイルスは、免疫系の進行性破壊(後天
性免疫不全症候群;AIDS)並びに中枢及び周辺の神経系
の変性の複合疾患の病因である。このウイルスは、従来
LAV、HTLV-IIIまたはARVとして公知であった。レトロウ
イルス複製の共通の特徴は、ウイルス複製での必須段
階、HIV配列のDNAコピーを産生するためのウイルス的に
コードされた逆転写酵素によるRNAゲノムの逆転写で
ある。幾つかの化合物は逆転写酵素阻害剤であり、AIDS
及び同様の疾病の治療で有効な薬剤(例えば、アジドチ
ミジン、即ちAZT)であることは公知である。
読み取り枠中にpol遺伝子の存在を示している[Ratner,
Lら,Nature,313,277(1985)]。アミノ酸配列相同
は、pol配列が逆転写酵素、エンドヌクレアーゼ及びHIV
プロテアーゼをコードする証拠を提供する[Toh,Hら,E
MBO J.4,1267(1985);Power,M.D.ら,Science,2 3
1,1567(1986);Pearl,L.H.ら,Nature 329,351(19
87)]。
化合物がHIV逆転写酵素の阻害剤であることを示す。本
発明の化合物の特に好都合な点は、HIV逆転写酵素に対
してこのような阻害作用があることである。
に開示する。これらの化合物または医薬的に許容可能な
その塩(好適な場合)はそれ自体として、ないし医薬組
成物の成分として、他の抗-ウイルス物質、抗-感染薬、
イムノモジュレーター、抗生物質またはワクチンと併用
しまたは併用せずして、HIV逆転写酵素(及びその耐性
変種:resistant variant)の阻害、HIVによる感染予
防、HIVによる感染の治療及びAIDS及び/またはARCの治
療に有用である。AIDSの治療方法、HIVによる感染予防
方法及びHIVによる感染の治療方法も開示する。
素及びその耐性変種の阻害、HIVによる感染の防止また
は治療、並びに後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療に
於ける式Iの化合物、その組み合わせまたは医薬的に許
容可能なその塩に関する。式I:
ハロメチル、またはペンタハロエチルであり;Zは0で
あり;Rは、 (a)未置換またはAで置換されているC1〜C8アルキ
ル{但し、Aは、ハロゲン、C3〜C6シクロアルキル、
CN、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4アルキ
ニル-C1〜C4アルコキシ、アリールオキシ、C1〜C4
アルキルカルボニル、ニトロ、ジ(C1〜C2アルキル)
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ-C1〜C 2アルキル、
複素環若しくはアリールチオである}; (b)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C4アルケニル; (c)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C5アルキニル;または (d)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
3〜C4シクロアルキルである]の化合物または医薬的に
許容可能なその塩は、上記の様に定義される。
ハロメチル、ペンタハロエチル、C2〜C5アルキル、C
2〜C5アルキニル、C3〜C5シクロアルキルまたはアリ
ールであり;Zは0またはSであり;Rは、 (a)未置換またはAで置換されているC1〜C8アルキ
ル{但し、Aは、ハロゲン、C3〜C6シクロアルキル、
CN、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4アルキ
ニル-C1〜C4アルコキシ、アリールオキシ、C1〜C4
アルキルカルボニル、ニトロ、ジ(C1〜C2アルキル)
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ-C1〜C2アルキル、
複素環若しくはアリールチオである}; (b)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C4アルケニル; (c)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C5アルキニル;または (d)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
3〜C4シクロアルキルである]の化合物または医薬的に
許容可能なその塩の有効量と医薬的に許容可能なキャリ
ヤを含む、HIV逆転写を阻害するのに有用な医薬組成物
も包含する。
いの大きい順に、以下の表Iの化合物37.2、4、2、5
及び24が挙げられる。これらの化合物は、以下の構造:
最も好ましい化合物37.2:
-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオ
キサジン-2-オン; 化合物4:
リフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサ
ジン-2-オン; 化合物2:
チニル-4-(1,1,1-トリフルオロメチル)-1,4-ジヒドロ-2
H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン; 化合物5:
ル)-4-(2-フェニル-エチニル)-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-
2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン; 化合物24:
ニル)-4-トリフルオロメチル-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-
2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン;または医薬的に許容
可能なその塩を有する。
す。
く、特記しない限り、ラセミ化合物、ラセミ混合物、ま
たは個々のジアステレオマー若しくはエナンチオマーで
あってもよい。異性体形は総て本発明に含まれる。(+/
-)という表示は、(+)光学異性体または(-)光学異
性体またはその混合物を包含するものとする。
えば、R)を2回以上使用する場合、各場合に於けるそ
の定義は、その他の総ての場合のその定義と独立であ
る。また、このような組み合わせで安定な化合物が得ら
れる場合のみ、置換基及び/または変数の組み合わせが
認められる。
された数の炭素原子を有する分枝及び直鎖の両方の飽和
脂肪族炭化水素基を包含する。「アルケニル」とは、少
なくとも1個の炭素-炭素二重結合を有する分枝及び直
鎖の両方のアルキル基を包含する。「アルキニル」と
は、少なくとも1個の炭素-炭素三重結合を有する分枝
及び直鎖の両方のアルキル基を包含する。本明細書中で
使用する「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フ
ッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。
とは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ビ
フェニル、フェナントリル、アントリルまたはアセナフ
チルを意味する。
たは「複素環式」という用語は、飽和、一部不飽和また
は不飽和であってもよく、炭素原子と、N、O及びSか
らなる群から選択される1個〜4個のヘテロ原子からな
り、窒素及び硫黄のヘテロ原子は場合により酸化されて
いてもよく、この定義の複素環がベンゼン環に縮合され
ている二環基を含む、安定な5-〜7-員の単環または安
定な8-〜11-員の二環の複素環を表す。複素環は、任意
のヘテロ原子または炭素原子に結合して安定な結合を形
成してもよい。このような複素環式成分の例としては、
ピペリジニル、ピペラジニル、2-オキソピペラジニル、
2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、2-オキ
ソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4-ピペリドニ
ル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミ
ダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジ
ル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサ
ゾリル、オキサゾリジニル、イソキサゾリル、イソキサ
ゾリジニル、モルフォリニル、チアゾリル、チアゾリジ
ニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリ
ジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベ
ンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、
ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、フリル、テト
ラヒドロフリル、ベンゾフラニル、テトラヒドロピラニ
ル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルフォリニル、
チアモルフォリニルスルホキシド、チアモルフォリニル
スルホン及びオキサジアゾリルが挙げられる。
し得る。
て、一般的な方法としては、通常、最終段階としてベン
ゼン核上の環化を含む(スキームI参照)。パラクロロ
アニリンのアミノ基を、最初に、例えば塩化ピバロイル
で保護すると、化合物2が得られる。他のやや好ましく
ないアミノ保護基としては、t-ブトキシカルボニル、
アセテートまたはイソバレロイル基が挙げられる。アル
キルリチウム、好ましくはn-ブチルリチウム約2当量
を2と反応させる。この金属化(metallation)段階に
関しては、他に好適な有機金属化合物はない。続いて、
CF3COOEtと反応させ、停止すると化合物3が得られる。
ンの位置でグリニャール付加により合成する。グリニャ
ール試薬は、二価カチオン(例えばMg++またはZn++)
の塩でなければならない。一価カチオン(例えば、Li+
またはNa+)は不適当であることが解った。好適な溶媒
としてはTHFまたはエーテルが挙げられるが、これに限
定されない。約0℃〜約室温の広範囲の温度条件を使用
し得る。
は、縮合剤[例えば、1,1'-カルボニルジイミダゾー
ル、ホスゲン、ジメチルカーボネート、ジフェニルカー
ボネートまたはジ(パラニトロフェニル)カーボネー
ト]で実施する。環化は、これらの任意の化合物並びに
広範囲の他の化合物で実施してもよい。
す。これは、実施例6でさらに提供される化合物37.2の
ラセミ化合物、L-741,211の合成を示す。
でアセチレン置換体を誘導する一方法を提供する。例え
ば、化合物6を金属化し、次いで亜鉛塩を添加する。He
ck反応に於いて、CuIと錯体形成した触媒テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を使用す
ると化合物7が得られる。
アセチレン基の置換を示す。Mannich反応は、複素環
(例えば、ピロリジン)とホルムアルデヒドの縮合反応
を包含する。末端炭素上の置換は、触媒としてCuIの
存在下で起こる。
光学異性体の分割を示す。この実施例では、(-)カン
ファン酸が分割試薬である。他の広範な分割試薬が好適
であり、塩化O-メチルマンデル酸またはMosher試薬が挙
げられる。当業者にはいかにしてこのような異性体を分
離するかは自明である。
に於けるL-741,211の分割を示す(スキームIVA及び実
施例6参照)。
従ってスキームVにより合成する[C.E.Hudsonら,J.A
m.Chem.Soc.,94,1158(1972)及びW.Schoberthら,Syn
thesis,703(1972)]。
の製造及びスクリーニングアッセイの実施に有用であ
る。例えば、本発明の化合物は、より強力な抗ウイルス
物質化合物用の優秀なスクリーニング素材である酵素変
異体を単離するのに有用である。さらに本発明の化合物
は、例えば、拮抗阻害によりHIV逆転写酵素に対する他
の抗ウイルス物質の結合部位を決定または検出するのに
有用である。従って本発明の化合物は、これらの目的の
為に販売されるべき市販品である。
害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染の予防または
治療並びに、その結果生ずる病状(例えば、AIDS)の治
療に有用である。AIDSの治療またはHIVによる感染の予
防若しくは治療とは、HIV感染の広範囲な状態:症候性
及び非症候性の両方の、HIVに対して実際にまたは潜在
的に暴露した際のAIDS、ARC(AIDS関連複合性疾患)の
治療を含むものと定義されるが、これに限定されない。
例えば、本発明の化合物は、例えば、輸血、体液交換、
咬創、事故により針を突き刺したり、または外科手術時
に患者の血液に暴露することなどによって過去にHIVに
暴露した疑いが持たれた後のHIV感染の治療に有用であ
る。
の抗ウイルス物質、例えば、L-697,661、3-([(4,7-
ジクロロ-1,3-ベンズオキサゾール-2-イル)メチル]アミ
ノ)-5-エチル-6-メチルピリジン−2(1H)-オン;L-69
6,229、3-[2-(1,3-ベンズオキサゾール-2-イル)エチ
ル]-5-エチル-6-メチル-ピリジン-2(1H)-オン;また
はAZTに対し耐性を得ているHIV逆転写酵素に対しても、
強力に阻害できるということである。
は、経口的、非経口的(皮下注射、静脈、筋肉内、胸骨
内注射または注入方法)、吸入スプレーによりまたは、
直腸的に、慣用の無毒の医薬的に許容可能なキャリヤ、
アジュバント及びビヒクルを含む単位投与配合物で投与
し得る。
及びAIDSを治療するための方法及び医薬組成物が提供さ
れる。治療方法としては、このような治療の必要な患者
に、本発明の化合物の治療的有効量と医薬的なキャリヤ
を含む医薬組成物を投与することを包含する。
懸濁液または錠剤;鼻腔スプレー;滅菌注射可能な製剤
(例えば、滅菌の注射可能な水性若しくは油性の懸濁液
または坐薬)の形であってもよい。
化合物は、医薬配合物の分野で公知の方法により製造
し、嵩高くするために微結晶セルロース、懸濁剤として
アルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、増粘剤として
メチルセロース及び公知の甘味料/フレーバー付与剤を
含み得る。迅速に放出する錠剤として、これらの化合物
は当業界で公知の微結晶セルロース、リン酸二カルシウ
ム、スターチ、ステアリン酸マグネシウム及びラクトー
ス及び/または他の賦形剤、バインダー、増量剤、崩壊
剤、希釈剤及び潤滑剤を含み得る。
際、これらの化合物は医薬配合物の業界で公知の方法に
より製造し、ベンジルアルコールまたは他の好適な防腐
剤、生体利用性を促進するための吸収促進剤、フルオロ
カーボン及び/または当業界で公知の他の溶解剤または
分散剤を使用して、生理食塩水中の溶液として製造し得
る。
公知の方法に従って、好適な無毒の、非経口的に許容可
能な希釈剤または溶媒(例えば、マンニトール、1,3-ブ
タンジオール、水、リンガー液若しくは等張の塩化ナト
リウム溶液)または好適な分散若しくは湿潤及び懸濁剤
[例えば、滅菌した口当たりのよい不揮発性油(例え
ば、合成モノまたはジグリセリド)及び脂肪酸(例え
ば、オレイン酸)]を使用して配合し得る。
の組成物は、常温では固体であるが、直腸内では薬剤を
放出するために液化及び/または溶解する好適な非刺激
性の賦形剤(例えば、ココアバター、合成グリセリドエ
ステルまたはポリエチレングリコール)と薬剤を混合す
ることにより製造し得る。
1〜100mg/体重1kgの投与範囲でヒトに経口投与し得
る。数回の服用量に分けて経口的に0.1〜10mg/体重1kg
の投与範囲で投与するのが好ましい。あるいは、数回の
服用量に分けて経口的に0.1〜20mg/体重1kgの投与範囲
で投与してもよい。ヌクレオシド類似体を併用する治療
に関しては、本発明の化合物は、数回の服用量に分けて
0.1〜20mg/体重1kgの範囲で経口投与するのが好まし
く、ヌクレオシド類似体は、数回の服用量に分けて50mg
〜5g/体重1kgの範囲で経口投与するのが好ましい。し
かしながら、任意の特別な患者に対しての特定の投与レ
ベル及び投与頻度は、使用する特定の化合物の活性、代
謝安定性、化合物の作用持続性、年令、体重、体調、性
別、規定食、投与モード及び時間、排泄速度、薬剤の組
み合わせ、特定の状態の重篤度並びに治療を受ける宿主
に依存して変動し得る。
薬剤とHIV逆転写酵素阻害剤化合物を組み合わせること
も目的とする。例えば、本発明の化合物は、以下の表に
示すようなAIDS抗ウイルス物質、イムノモジュレータ
ー、抗感染薬またはワクチンの好適量と組み合わせて、
暴露前及び/または暴露後段階で効果的に投与し得る。
ムノモジュレーター、抗-感染剤またはワクチンとの組
み合わせの範囲は、上記表のリストに限定されないが、
本質的にAIDSの治療に有用な任意の医薬組成物との任意
の組み合わせを包含する。例えば、式Iまたは式IIの化
合物は、HIV逆転写酵素に対して既知の生理活性を有す
るヌクレオシド類似体と併用して好適に投与し得る。好
適なヌクレオシド類似体は通常、連鎖停止剤であり、AZ
T、ddC、ddI、D4T、HEPT及び3'-フルオロ-2',3'-ジデオ
キシチミジンが挙げられる。
76(1964);R.P.Glinskiら,J.Org.Chem.38,4299(1973);
C.K.Chuら,Tetrahedron Letters 29,5349(1988)に記載
の方法により合成する。AIDSの治療に於いて治療薬とし
てAZTの投与は、米国特許第4,724,232号に開示されてい
る。
m.32,817(1967);R.Marumoto,Chem.Pharm.Bull.22,128(1
974);及びT.-S.Linら,J.Med.Chem.30,440(1987)に記載
の方法により合成する。
0(1987)に記載の方法により合成する。
7(1989);及びA.Rosowsky,J.Med.Chem.24,1177(1981)に
記載の方法により合成する。ddC、ddI及びAZTの合成
は、欧州特許第484071号にも開示されている。
ジンは、Herdewijn,Pら,J.Med.Chem.30,1270(1987)に記
載の方法により合成する。化合物L-735,524は、N-(2(R)
-ヒドロキシ-1(S)-インダニル)-2(R)-フェニルメチル-4
-(S)ヒドロキシ-5-(1-(4-(3-ピリジルメチル)-2(S)-N'-
(t-ブチルカルボキサミド)-ピペラジニル))-ペンタンア
ミドまたは医薬的に許容可能なその塩である。L-697,66
1、即ち"661"は、3-([4,7-ジクロロ-1,3-ベンズオキサ
ゾール-2-イル)メチル]-アミノ)-5-エチル-6-メチル-ピ
リジン-2(1H)-オンである。L-696,229は、3-[2-(1,3-ベ
ンズオキサゾール-2-イル)-エチル]-5-エチル-6-メチル
-ピリジン-2(1H)-オンである。L-697,661及びL-696,229
の合成は、本明細書中参照として含まれる欧州特許第48
4071号及び同第462800号に開示されている。
の阻害剤を任意に含む、L-743,726の同時、間欠または
交互治療である。組み合わせの任意の第三成分は、HIV
逆転写酵素のヌクレオシド阻害剤(例えば、AZT、ddCま
たはddI)である。HIVプロテアーゼの好ましい阻害剤
は、L-735,524である。HIV逆転写酵素の他の好ましい阻
害剤としては、L-697,661が挙げられる。これらを併用
すると、HIVの蔓延を制限する相乗効果がある。好まし
い組み合わせとしては、 (1)L-743,726とL-735,524、及び場合によりL-697,66
1、AZT、ddIまたはddCの任意のものとの組み合わせ; (2)L-743,726と、L-697,661、AZT、ddIまたはddCの
任意のものとの組み合わせが挙げられる。これらの組み
合わせの医薬的に許容可能な塩も挙げられる。
-4-イル)-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-2H-3,1 -ベンズオキ
サジン-2-オン;(化合物15) 段階A :N-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパ
ンアミド オーバーヘッドスターラーを備えた5Lの三つ首丸底フラ
スコに、4-クロロアニリン(127.57g,1mol)、CHCl3(1
200mL)及び飽和Na2CO3水溶液(1200mL)を添加した。
このフラスコにもう1個フラスコをつけ、2,2-ジメチル
プロパノイルクロリド(129mL,1.05mol)を充填した。
酸クロリドを激しく撹拌した混合物に1時間で滴下添加
した。得られた混合物をさらに23時間、周囲温度で撹拌
した。混合物から生成物が幾らか白色結晶として分離し
た。これらの結晶を濾過して集めた。濾液を分液漏斗に
移し、層分離した。クロロホルム層を水及び塩水で洗浄
した。脱水(MgSO4)、濾過及び溶媒を真空除去する
と、追加の生成物が得られた。2種類の生成物を混合
し、沸騰EtOAc-ヘキサンから再結晶すると、白色結晶質
固体のN-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン
アミド(185.6g)が得られた。
ル)-2,2,2-トリフルオロ エタノン オーバーヘッドスターラー、アルゴンインレット及び50
0mLのオーブン乾燥した滴下漏斗を備えた、オーブン乾
燥した、3Lの三つ首丸底フラスコに、N-(4-クロロフェ
ニル)-2,2-ジメチルプロパンアミド(100g,472mmol)
及び乾燥THF(1L)を添加した。この溶液を氷浴で0℃
に冷却し、滴下漏斗にn-ブチルリチウム(ヘキサン中
2.5M溶液の387mL,968mmol)を入れた。n-ブチルリチウ
ム溶液を、温度を+5℃以下に保持しながらゆっくりと
1時間でアミド溶液に滴下添加した。得られた溶液を0
℃で1時間エージングすると、橙色の沈澱が形成した。
この混合物に1,1,1-トリフルオロ酢酸エチル(115mL,96
8mmol)を1時間で滴下添加した。得られた透明溶液を
さらに30分間エージングした。反応を5%HCl水溶液で停
止した。混合物をEtOAc 1Lで希釈し、層分離した。有機
相を塩水で洗浄し、脱水(MgSO4)、濾過して真空濃縮
すると、黄色オイル(160g)が得られた。この物質を3N
HCl水溶液(1L)に懸濁させ、溶液を還流下24時間加熱
した。冷却した溶液をEtOAc(1L)で希釈し、混合物を
濃NH4OHで塩基性にした。層分離し、有機相を塩水で洗
浄、脱水(MgSO4)し、濾過して真空濃縮し、シリカゲ
ル(1.5kg)のクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン
中15%EtOAc)にかけた。クロマトグラフィーで得られた
物質を沸騰ヘキサンから再結晶すると、純粋な1-(2-ア
ミノ-5-クロロフェニル)-2,2,2-トリフルオロエタノン
(57g,54%)が薄黄色結晶として得られた。融点91〜92
℃.1 H-NMR(CDCl3):δ6.46(br s,2H),6.69(d,1H,J=9.
2Hz),7.32(dd,1H,J=2.4,9.2Hz),7.70(d,1H,J=2.4H
z).段階C :(+/-)-2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-1,
1,1-ト リフルオロ-5-ヘキセン- 2-オール 撹拌棒、アルゴンインレット、滴下漏斗及び還流コンデ
ンサをつけたオーブン乾燥した300mLの三つ首の丸底フ
ラスコに、マグネシウム(削り屑,3.03g,125mmol)及
び乾燥THF(75mL)を添加した。この十分に撹拌した混
合物に、4-ブロモ-1-ブテン(12.0mL,118.21mmol)を緩
やかな還流を保持するような速度で添加した。添加終了
時、混合物を30分間エージングし、次いで氷浴中0℃に
冷却した。この十分に撹拌した溶液に、THF(35mL)中
の1-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-2,2,2-トリフルオ
ロエタノン(5.00g,22.36mmol)を30分で滴下添加し
た。冷却浴を外し、混合物を周囲温度で20時間撹拌し
た。反応液をEtOAc及び10%クエン酸水溶液で希釈した。
この混合物を4時間撹拌した。層を分離し、有機相をNa
HCO3水溶液及び塩水で洗浄した。脱水(MgSO4)し、濾
過し、溶媒を真空濃縮し、シリカゲル(300g)のクロマ
トグラフィー(溶離液:ヘキサン中15%EtOAc)にかける
と、(+/-)2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-1,1,1-
トリフルオロ-5-ヘキセン-2-オール(4.80g)が黄色固
体で得られた。
チル)-4-(1-ブテ ン-4-イル)-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-
2H -3,1-ベンズオキサジン -2-オン 撹拌棒、アルゴンインレット及び還流コンデンサをつけ
た200mLの丸底フラスコに、(+/-)2-(2-アミノ-5-ク
ロロフェニル)-1,1,1-トリフルオロ-5-ヘキセン-2-オ
ール(4.80g,17.16mmol)、1,1'-カルボニルジイミダゾ
ール(13.91g,85.81mmol)及び乾燥THF(75mL)を添加
した。この混合物を60℃で18時間加熱した。冷却した反
応混合物をEtOAcで希釈し、H2O(3×200mL)及び塩水
(250mL)で洗浄した。脱水(MgSO4)、濾過し、溶媒を
真空除去し、次いで沸騰EtOAc-ヘキサンから再結晶する
と、白色結晶質固体の(+/-)4-(1,1,1-トリフルオロメ
チル)-4-(1-ブテン-4-イル)-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-
2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(3.22g)が得られ
た。融点165〜166℃.1 H-NMR(CDCl3):δ1.99(m,1H),2.09-2.40(m,3H),
5.00(d,1H,J=1.4Hz),5.03(dd,1H,J=1.4,7.9),5.78
(m,1H),6.85(d,1H,J=8.6Hz),7.21(br s,1H),7.35
(dd,1H,J=2.2,8.6Hz),9.63(br s,1H).実施例2 (+/-)6-クロロ-4-エチニル-4-(1,1,1-トリフルオロ
メチル)-1,4-ジヒドロ-2H -3,1-ベンズオキサジン -2-オ
ン(化合物26) 段階A :2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-1 ,1,1-トリ
フルオロ-3-ブチン-2-オール 滴下漏斗、アルゴンインレット、撹拌棒及びデジタル温
度計を備えた500mLの三つ首丸底フラスコに、臭化エチ
ニルマグネシウム(ヘキサン中0.5M;268mL,134mmol)を
充填し、次いで−78℃に冷却した。THF(50mL)中の1-
(2-アミノ-5-クロロフェニル)-2,2,2-トリフルオロエ
タノン(6.0g,26.8mmol)の添加は温度を<−55℃に保
持しながら15分後に完了した。反応混合物を室温にゆっ
くりと暖めた後、16時間撹拌した。濃赤色溶液を、飽和
塩化アンモニウム水溶液(60mL)を滴下添加することに
より−5℃で停止した。酢酸エチル抽出、次いで10%ク
エン酸、飽和重炭酸ナトリウム、水及び塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで脱水、濾過及び溶媒蒸発後、粗な生成
物(8.5g)が得られた。フラッシュクロマトグラフィー
(15-20%酢酸エチル:ヘキサン)で精製すると、純粋な2
-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-1,1,1-トリフルオロ-
3-ブチン-2-オール(薄茶色オイル5g,収率75%)が得ら
れた。
(1,1,1-トリフルオロメチル)-1,4-ジヒ ドロ-2H-3,1-
ベンズオキサジン-2-オン 2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-1,1,1-トリフルオロ
-3-ブチン-2-オール(5.0g,THF225mL中20.0mmol)のTHF
溶液を1,1'-カルボニルジイミダゾール(13.0g,80.0mmo
l)で処理し、油浴中60℃で17時間加熱した。THFを真空
除去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、10%クエン酸、重
炭酸ナトリウム、水及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で脱水した。濾過及び真空蒸発後、粗な生成物(3.6g)
を単離し、酢酸エチル:ヘキサンから再結晶した。生成
物(+/-)6-クロロ-4-エチニル-4-(1,1,1-トリフルオ
ロメチル)-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-
オンを白色結晶質固体として単離した(3.22g,収率58.4
%)。融点226-227℃.1 H-NMR(CDCl3+極少量のDMSO):δ3.16(s,1H),6.98
(d,J=3.3Hz,1H),7.35(m,1H),7.51(s,1H),10.66
(s,1H).実施例3 (+/-)6-クロロ-4-(1,1,1-トリフル オロメチル)-4-
[(3-(1-ピロリジニル)) -1-プロピニル]-1,4-ジヒド
ロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(化合物7) (+/-)6-クロロ-4-エチニル-4-(1,1,1-トリフルオロ
メチル)-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オ
ン(150mg,0.544mmol)、ピロリジン(52.2μL,0.626mm
ol)、パラホルムアルデヒド(20.5mg,0.681mmol)、酢
酸(31.1μL,0.544mmol)及び塩化銅(I)(20.5mg,3.
5mlジオキサン中0.207mmol)のジオキサン溶液を油浴中
50℃で約2時間加熱した。反応混合物を2N HCl中に注い
で停止し、酢酸エチルで抽出した。水層を固体炭酸カリ
ウムで中和し、酢酸エチル(3×)で抽出した。混和し
た抽出液を水及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水
すると、粗な生成物(140mg)が得られた。シリカゲル
のクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル:ヘキサンか
ら再結晶すると、結晶質の(+/-)6-クロロ-4-(1,1,1-
トリフルオロメチル)-4-[(3-(1-ピロリジニル))-1-
プロピニル]-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-
2-オン(89mg,収率46%)が得られた。融点160-161℃
(分解).1 H-NMR(CDCl3):δ1.85-1.89(m,4H),2.68-2.71(m,4
H),3.67(s,1H),6.88(d,J=8.55Hz,1H),7.40(dd,J=
2.19,8.54Hz,1H),7.55(s,1H),9.45(s,1H).(+/-)6-クロロ-4-(2-シアノフェニル)エチニル-4-
(1,1, 1-トリフルオロメ チル)-1,4-ジヒドロ-2H-3 ,1-
ベンズオキサジン-2-オン(化合物2) 乾燥THF(3mL)中の6-クロロ-4-エチニル-4-(1,1,1-ト
リフルオロメチル)-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキ
サジン-2-オン(138mg,0.5mmol)溶液を−78℃で撹拌し
た。この溶液にヘキサン中n-ブチルリチウム2.5Mの0.4
mL(1.0mmol)を添加した。アニオンを−78℃で10分間
エージングし、ZnCl2(エーテル中1M溶液,1mL)を添加
した。反応混合物を−78℃で15分間撹拌し、氷浴を除去
し、混合物を30分かけて0℃にゆっくり暖めた。反応混
合物に、THF(2mL)中の2-ヨウ化ベンゾニトリル(149m
g,0.65mmol)、次いでテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(56mg,0.05mmol)を添加した。反
応を室温に放温し、15時間撹拌した。反応混合物を2N H
Cl(10mL)で停止し、EtOAc(2×200mL)で抽出し、混
和した抽出液をH2O、塩水で洗浄し、MgSO4で脱水した。
溶媒を除去すると、オイル(195mg)が得られた。これ
をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中20%EtOAc)にかけると、未反応の出発物質(60mg)
及び結合した生成物(35mg)が得られた。生成物をエー
テルで粉砕すると、(+/-)6-クロロ-4-(2-シアノフェ
ニル)エチニル-4-(1,1,1-トリフルオロメチル)-1,4-
ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(25mg)が
得られた。融点245-246℃.FAB.MS M+1=377 m/e.1 H-NMR(CDCl3):δ6.82-6.85(d,J=8.5Hz,1H),7.40-
7.44(dd,J=2.1,8.5Hz,1H),7.56-7.79(m,5H),8.00
(s,1H).実施例4 (+/-)4-(1-クロロ-1,1-ジフルオロメ チル)-4-(2-
フェニ ルエチニル)-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-2H- 3,1-ベ
ンズオキサジン-2-オン(化合物5) 段階A :1-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-2 -クロロ-
2,2-ジフルオロエタノン 磁気撹拌棒、アルゴンインレット及び100mLのオーブン
乾燥した滴下漏斗をつけた、オーブン乾燥した、300mL
の三つ首丸底フラスコに、N-(4-クロロフェニル)-2,2
-ジメチル-プロパンアミド(10g,47.2mmol)及び乾燥TH
F(100mL)を添加した。この溶液を氷浴で0℃に冷却
し、滴下漏斗にn-ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶
液の38.7mL,96.8mmol)を充填した。n-ブチルリチウム
溶液をアミド溶液に温度を+5℃未満を保持しながら、
1時間でゆっくりと滴下添加した。得られた溶液を0℃
で1時間エージングし、この間に橙色沈澱が形成した。
この混合物に、1-クロロ-1,1-ジフルオロ酢酸エチル(1
0.2mL,96.8mmol)を15分で滴下添加した。得られた透明
溶液をさらに30分間エージングした。反応を5%HCl水溶
液で停止した。混合物をEtOAc(1L)で希釈し、層分離
した。有機相を塩水で洗浄し、脱水(MgSO4)し、濾過
して真空濃縮すると、黄色オイル(160g)が得られた。
この物質を3N HCl水溶液(200mL)に懸濁させ、溶液を
還流下24時間加熱した。冷却した溶液をEtOAc(500mL)
で希釈し、混合物を濃NH4OHで塩基性にした。層を分離
し、有機相を塩水で洗浄し、脱水(MgSO4)し、濾過
し、真空濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィー(溶
離液:ヘキサン中15%EtOAc)にかけた。クロマトグラフ
ィーで得られた物質を沸騰ヘキサンから再結晶すると、
薄黄色結晶の純粋な1-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-
2-クロロ-2,2-ジフルオロエタノン(5.5g)が得られ
た。融点55-56℃.1 H-NMR(CDCl3):δ6.43(br s,2H),6.69(d,1H,J=9.
0Hz),7.31(dd,1H,J=2.4,9.0Hz),7.80(d,1H,J=2.4H
z).段階B :(+/-)2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-4-
フェニル-1-クロロ-1,1-ジフルオロ-3-ブチン-2-オール 撹拌棒、アルゴンインレット、還流コンデンサ及びセプ
タムをつけた、オーブン乾燥した、100mLの三つ首丸底
フラスコに、エチニルベンゼン(2.13g,20.83mmol)、
乾燥THF(50mL)及び臭化エチルマグネシウム(エーテ
ル中3.0M溶液の6.94mL)を添加した。この混合物を周囲
温度で2時間エージングし、THF(6mL)中の1-(2-アミ
ノ-5-クロロフェニル)-2-クロロ-2,2-ジフルオロエタ
ノン(1.00g,4.17mmol)溶液をシリンジで添加した。得
られた橙-赤色溶液を周囲温で21.5時間撹拌した。反応
を1N HCl(50mL)を添加して停止し、EtOAcで希釈し
た。この溶液を濃NH4OHで塩基性にし、層分離した。有
機相を水及び塩水で洗浄した。脱水(MgSO4)、濾過、
溶媒を真空除去し、次いでシリカゲルのクロマトグラフ
ィー(溶離液:ヘキサン中20%EtOAc)にかけると、黄白
色固体の(+/-)2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-4-
フェニル-1-クロロ-1,1-ジフルオロ-3-ブチン-2-オール
(1.02g)が得られた。
0(br s,1H),6.65(d,1H,J=8.5Hz),7.15(dd,1H,J=2.
4,8.5Hz),7.38(m,3H),7.55(m,2H),7.70(d,J=2.4H
z).段階C :(+/-)4-(1-クロロ-1,1-ジフルオロメチル)
-4-(2- フェニル-エチニル)-6 -クロロ-1,4-ジヒドロ-2
H-3,1-ベンズオ キサジン-2-オン 撹拌棒、還流コンデンサー及びアルゴンインレットをつ
けた100mLの丸底フラスコに、(+/-)2-(2-アミノ-5-
クロロフェニル)-4-フェニル-1-クロロ-1,1-ジフルオ
ロ-3-ブチン-2-オール(0.81g,2.37mmol)、乾燥THF
(25mL)及び1,1'-カルボニルジイミダゾール(1.919
g,11.84mmol)を添加した。この溶液を60℃で20時間加
熱した。冷却した反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HC
l、H2O及び塩水で洗浄した。脱水(MgSO4)、濾過及び
溶媒を真空除去すると、オイル(890mg)が得られた。
この物質をシリカゲル(80g)のクロマトグラフィー
(溶離液:ヘキサン中20%EtOAc)にかけた。クロマトグ
ラフィーで得られた物質を沸騰EtOAc-ヘキサンから再結
晶させると、白色針状晶の(+/-)4-(1-クロロ-1,1-ジ
フルオロメチル)-4-(2-フェニル-エチニル)-6-クロ
ロ-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(50
7mg,58%)が得られた。融点:154-155℃.1 H-NMR(CDCl3)δ6.89(d,1H,J=8.4Hz),7.35-7.48
(m,4H),7.56(m,2H),7.64(br s,1H),9.19(br
s,1H).実施例5 (-)6-クロロ-4-フェニルエチニル-4-トリ フルオロメ
チル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン
( 化合物4) 段階A :2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-4 -フェニル
-1,1,1-トリフルオロ-3-ブチン-2-オール −78℃で、THF(50mL)中のフェニルアセチレン(0.044
mol)及びヘキサン中のn-ブチルリチウムの2.5N溶液の
17.2mL(0.043mol)から製造したリチオ化フェニルアセ
チリド溶液を、臭化マグネシウムエテレート(11.4g,
0.044mol)で5分間処理した。混合物を−20℃まで放温
し、アルゴン下で30分間撹拌した。混合物を−60℃に冷
却し、THF(25mL)中、当量の臭化マグネシウムエテレ
ート(2.8g,0.011mol)で予め錯体形成した1-(2-アミ
ノ-5-クロロフェニル)-2,2,2-トリフルオロメチルエタ
ノン(2.5g,0.011mol)を含む溶液を添加した。この反
応混合物を15℃で1時間撹拌し、0℃に冷却し、飽和塩
化アンモニウム溶液及び水の各々30mLの混合物を滴下添
加して処理した。この混合物をエチルエーテル(2×100
mL)で抽出し、混和した有機相を塩水で洗浄し、MgSO4
で脱水した。脱水剤及び溶媒を除去すると、オイル(6
g)が残り、これをシリカゲルのフラッシュクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)にかけると、2-(2-ア
ミノ-5-クロロフェニル)-4-フェニル-1,1,1-トリフル
オロ-3-ブチン-2-オール(2.5g)が得られた。
9(d,J=8.5Hz,1H),7.15(d,J=2Hz,1H),7.17(d,J=2H
z,1H),7.35-7.44(m,3H),7.53-7.56(m,2H),7.66
(d,J=2Hz,1H).FAB MS M+H=326 m/e.段階B :(±)6-クロロ-4-フェニルエチニル-4-トリフ
ルオロメチル-1, 4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-
2-オン(化合物12) 乾燥THF(300mL)中の2-(2-アミノ-5-クロロフェニ
ル)-4-フェニル-1,1,1-トリフルオロ-3-ブチン-2-オー
ル(2.0g,6.1mmol)及び1,1'-カルボニルジイミダゾー
ル(11.0g,12.0mmol)溶液をアルゴン下55℃で24時間撹
拌した。溶媒をロタリーエバポレーターで除去し、残渣
をエーテル200mLと水400mLに分配した。層を分離し、も
う一度エーテルで水層を抽出した。混和したエーテル抽
出液を10%クエン酸(2×200mL)、次いで塩水で洗浄
し、MgSO4で脱水した。脱水剤及び溶媒を除去すると、
粗な表記化合物がオイル状で得られた(1.5g,70%)。エ
ーテル-ヘキサンで粉砕すると、白色固体の(±)6-ク
ロロ-4-フェニルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-
ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(875mg)が
得られた。137℃で少し融解し、147℃で透明になった。
H),7.30-7.49(m,4H),7.58-7.65(m,3H),8.99
(s,1H).段階C :6-クロロ-1-(1S)-カンファノイル-4-フェニ
ルエチニル-4 -トリフルオロメチル-1 ,4-ジヒドロ-2H-3,
1-ベンズオキサジン-2-オン 乾燥ジクロロメタン(60mL)中の(±)6-クロロ-4-フ
ェニルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2
H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(2.24g,6.37mmol)、
4-ジメチルアミノピリジン(0.10g,0.8mmol)及び
(-)カンファニル酸クロリド(2.07g,9.55mmol)のア
ルゴン下、氷浴中撹拌溶液に、トリエチルアミン(2.22
mL,15.9mmol)を添加した。冷却浴を除去し、反応を室
温で進行させた。薄層クロマトグラフィー(SiO2,CHCl
3中4%EtOAc)により反応完了を認めたとき、溶液をCHC
l3(200mL)で希釈し、10%クエン酸で2回、次いで塩水
で洗浄した。脱水(MgSO4)し、溶媒をロータリーエバ
ポレーターで除去し、泡状残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィー(CHCl3)にかけた。オイル状の6-クロロ-1-
(1S)-カンファノイル-4-フェニルエチニル-4-トリフ
ルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-
2-オンのジアステレオマーI(575mg)が得られた。
(s,3H),1.22(s,3H),1.73−1.85(m,1H),1.92-
2.08(m,1H),2.50-2.67(m,2H),7.30-7.79(m,8
H). これを混合した画分1.52g(ジアステレオマーI及びI
I)について実施した。連続して溶離すると、表記化合
物のゆっくり移動する方のジアステレオマー(II)(68
0mg)が得られ、これをエーテル/ヘキサン混合物で粉砕
すると、白色針状晶の塊が得られた。融点177-178.5
℃.1 H-NMR(CDCl3):δ0.83(s,3H),1.12(s,3H),1.2
3(s,3H),1.73-1.86(m,1H),1.93-2.06(m,1H),
2.50-2.63(m,2H),7.38-7.51(m,4H),7.49-7.62
(m,2H),7.72(d,J=9Hz,1H),7.76(d,J=2Hz,1H). フラッシュクロマトグラフィーからの異性体混合物(1.
52g)をエーテル(75mL)中に溶解し、溶液をヘキサン
(50mL)で希釈し、次いで異性体IIの結晶一片を核とし
て添加した。ゆっくりと結晶化させると、さらに異性体
II(385mg)が得られ、これをエーテル/ヘキサンから再
結晶させると、HPLCにより>96%ジアステレオマー的に
純粋な物質が得られた。
ル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズ
オキサジン- 2-オン 6-クロロ-1-(1S)-カンファノイル-4-フェニルエチニ
ル-4-トリフルオロメチル-1,2-ジヒドロ-4(H)-3,1-ベ
ンズオキサジン-2-オン(53mg,0.10mmol)の結晶状のジ
アステレオマー(II)を2-プロパノール(8mL)中、ア
ルゴン雰囲気下45℃で溶解した。この溶液に、K2CO3の1
0%水溶液(0.27mL)を添加した。10分間撹拌し、この間
に出発物質は全部消費された(TLC,SiO2,CHCl3中4%EtOA
c)。溶液を真空濃縮し、残渣をエーテル中に溶解させ
た。0.1N HCl及び塩水で洗浄後、エーテル溶液を脱水
(MgSO4)し、濾過し、真空で蒸発させるとオイル状固
体が得られた。これをシリカゲルのクロマトグラフィー
(溶離液:ヘキサン中5%2-プロパノール)で精製し
た。(-)6-クロロ-4-フェニルエチニル-4-トリフルオ
ロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オ
ンがエーテル/ヘキサンから白色針状晶として得られ
た。融点178-179℃. [α]D 20=−92.5°(CHCl3,c=0.0012g/mL);1H-NMR
(CDCl3);δ6.87(d,J=8.5Hz,1H),7.37-7.50(m,4
H),7.56-7.63(m,3H),8.60(s,1H).段階E :(+)6-クロロ-4-フェニルエチニル-4 -トリフ
ルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-
2- オン(化合物3) (+)6-クロロ-4-フェニルエチニル-4-トリフルオロメ
チル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オンを
段階Dの方法に従って、段階Cの非-結晶質生成物ジア
ステレオマーIから製造した。融点178-179℃. [α]D 20=+87.6°(CHCl3,c=0.0050g/mL).1 H-NMR(CDCl3):δ6.87(d,J=8.5Hz,1H),7.37-7.50
(m,4H),7.56-7.63(m,3H),8.60(s,1H).実施例6 (-)6-クロロ-4-シクロプロピルエチニル-4-トリフル
オロメチル-1, 4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-
オン(L-743,726, 化合物37.2)及び(+ )6-クロロ-4-シ
クロプロピルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒ
ドロ-2H-3,1-ベン ズオキサジン-2-オン( L-743,725) 段階A :2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-4 -シクロプ
ロピル-1,1,1-トリフルオロ-3-ブチン-2-オール ブロモマグネシウムシクロプロピルアセチリドの溶液
を、THF(250mL)中のシクロプロピルアセチレン(23
g,0.348mol)からエーテル中の臭化エチルマグネシウ
ムの3.0M溶液(116mL,0.348mol)を1時間で滴下添加
して製造した。この溶液を0℃で1時間保持し、次いで
40℃で3時間保持した。再び0℃に冷却したこの溶液
に、1-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-2,2,2-トリフル
オロメチルエタノン(15.56g,0.0696mol)を固体のま
ま、何回かに分けて5分で添加した。反応混合物を1.5
時間撹拌して0℃とした。反応を飽和塩化アンモニウム
水溶液(700mL)を滴下添加して0℃で停止した。混合
物を酢酸エチル(2×400mL)で抽出し、混和した有機
相を塩水で洗浄し、MgSO4で脱水した。脱水剤及び溶媒
を除去すると黄色の固体が得られた。この物質を沸騰ヘ
キサン(終容量100mL)から再結晶すると、2-(2-アミ
ノ-5-クロロフェニル)-4-シクロプロピル-1,1,1-トリ
フルオロ-3-ブチン-2-オール(14.67g)が得られた。母
液を濃縮すると二次収量(2.1g)が得られた。融点153-
154℃.1 H-NMR(CDCl3):δ0.84(m,2H),0.90(m,2H),1.3
8(m,1H),4.50(br s,3H),6.69(d,J=8.5Hz,1H),
7.13(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),7.55(d,J=2.5Hz,1H).段階B :(±)6-クロロ- 4-シクロプロピルエチニル -4-
トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H- 3,1-ベンズオキ
サジン-2-オン(L-741,211) THF(250mL)中の2-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-4-
シクロプロピル-1,1,1-トリフルオロ-3-ブチン-2-オー
ル(15.00g,0.0518mol)及び1,1'-カルボニルジイミダ
ゾール(41.98g,0.259mol)溶液をアルゴン下、55℃で
24時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターで除
去し、残渣を酢酸エチル500mLと水400mLに分配した。層
を分離し、水相をもう一度酢酸エチルで抽出した。混和
した酢酸エチル抽出液をHCl2%水溶液(2×200mL)、
飽和NaHCO3水溶液及び塩水で洗浄した。MgSO4で脱水、
濾過及び溶媒を真空除去後、固体の表記化合物(16.42
g)が得られた。酢酸エチル-ヘキサンから再結晶する
と、分析的に純粋な白色結晶の(±)6-クロロ-4-シク
ロプロピルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒド
ロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(12.97g)が得ら
れた。融点178-180℃.1H-NMR(CDCl3):0.85(m,2
H),0.94(m,2H),1.40(m,1H),6.81(d,J=8.5Hz,1
H),7.37(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),7.49(d,J=2.5Hz,1
H),8.87(br s,1H).段階C :6-クロロ-1-(1S)-カンファノイル-4-シクロ
プロピルエチニル-4-トリフルオロメチル -1,4-ジヒドロ
-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン 乾燥ジクロロメタン(350mL)中の(±)6-クロロ-4-シ
クロプロピルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒ
ドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(12.97g,0.041m
ol)、4-ジメチルアミノピリジン(1.02g,0.0083mol)
及び(−)カンファン酸クロリド(14.22g,0.06556mo
l)を含む溶液に、アルゴン下、氷浴中撹拌しながら、
トリエチルアミン(22.84mL,0.164mol)を添加した。冷
却浴を除去し、反応を室温で進行させた。75分後、薄層
クロマトグラフィー(SiO2,CHCl3中4%EtOAc)により
反応が完了したことを判定した。溶液をCHCl3(500mL)
で希釈し、10%クエン酸(2×)、水(1×)及び塩水
(1×)で洗浄した。脱水(MgSO4)、濾過及び溶媒の
真空除去後、無色の泡が残った。この物質を沸騰ヘキサ
ン(200mL)中で粉砕した。室温まで冷却すると、所望
のジアステレオマーのカンファナートイミドが沈澱し
た。この固体をフリット上に集め、やや冷たいヘキサン
で洗浄し、真空乾燥すると、白色結晶の6-クロロ-1-(1
S)-カンファノイル-4-シクロプロピルエチニル-4-トリ
フルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジ
ン-2-オン(7.79g)が得られた。
4nm.1 H-NMR(CDCl3):δ0.77(s,3H),0.86-0.96(m,4
H),1.08(s,3H),1.19(s,3H),1.44(m,1H),1.7
6(m,1H),1.95(m,1H),2.51(m,2H),7.42(dd,J=
2.4,9.0Hz,1H),7.63(m,2H).段階D :(-)6-クロロ-4-シクロプロピルエチニル-4-
トリフルオロメチル -1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキ
サジン-2-オン(L-743,726,化合物37.2) 6-クロロ-1-(1S)-カンファノイル-4-シクロプロピル
エチニル-4-トリフルオロメチル-1,2-ジヒドロ-4(H)-
3,1-ベンズオキサジン-2-オン(7.50g,0.01512mol)を
アルゴン雰囲気下、60℃でn-ブタノール(150mL)に溶
解した。この溶液に、1N HCl(10mL)を添加した。この
溶液を60℃で72時間保持した。混合物をNaHCO3水溶液で
中和し、n-ブタノールを真空除去した。残渣をTHF(15
0mL)に溶解し、室温で3時間、2N LiOH(50mL)で処理
した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、水2回及び塩
水1回で洗浄した。脱水(MgSO4)、濾過及び溶媒の真
空除去により、白色固体が得られた。この物質を熱ヘキ
サンから再結晶すると、白色結晶の(-)6-クロロ-4-シ
クロプロピルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒ
ドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン(3.43g)が得ら
れた。
Cl3,c=0.005g/mL);1H-NMR(CDCl3):δ0.85(m,2
H),0.94(m,2H),1.40(m,1H),6.81(d,J=8.5Hz,1
H),7.37(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),7.49(d,J=2.5Hz,1
H),8.87(br s,1H).段階E :(+)6-クロロ- 4-シクロプロピルエチニル -4-
トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H- 3,1-ベンズオキ
サジン-2-オン(L-743,725) 上記段階Cからの母液をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィー(溶離液:ヘキサン中10%酢酸エチル)で精製
した。純粋な、望ましくないジアステレオマー(無色
泡)を段階Dに従って加水分解した。エナンチオマーの
ベンズオキサジノン、(+)6-クロロ-4-シクロプロピ
ルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,
1-ベンズオキサジン-2-オンが白色結晶で得られた。
Cl3,c=0.005g/mL);1H-NMR(CDCl3):δ0.85(m,2
H),0.94(m,2H),1.40(m,1H),6.81(d,J=8.5Hz,1
H),7.37(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),7.49(d,J=2.5Hz,1
H),8.87(br s,1H).逆転写酵素アッセイ 本法では、dGTP及びポリr(C)・オリゴd(G)12-18のKm
値に於ける組換えHIV逆転写酵素(HIV RTR)(または他
のRT)による酸-沈澱可能なcDNA中へのトリチウム化デ
オキシグアノシンモノホスフェートの取込みを測定す
る。本発明の阻害剤は、この取込みを阻害する。
-30mM MgCl2-1mM ジチオトレイトール-20μg rC:dG
12-18(Pharmacia)/ml-8mM [3H]dGTP(New England Nucle
ar)-0.01% Triton X-100-50mM エチレングリコール-ビ
ス(β-アミノ-エチルエーテル)-N,N,N',N'-四酢酸(EGT
A)-1mg 牛血清アルブミン/ml中で実施した。37℃で60分
間インキュベーション後、酸-沈澱可能な物質を、セミ
オートマチック細胞ハーベスターを使用することにより
ガラスファイバフィルタ上で集めた。RTを含む微生物の
細胞抽出物をアッセイの直線範囲内に来るように希釈
し、阻害剤の存在下及び非-存在下で活性を測定した。
E.coli中で産生し精製したHIV-RTヘテロダイマーを対照
として使用した。結果を、50%阻害を与える阻害剤濃度
(IC50wt)(ナノモル/リットル)として測定した。
7RTをアッセイで使用した。A17RTは種々のアミノピリド
ン類に耐性である[Nunberg,J.H.ら,J.Virol.65,4887
(1991)]。結果をIC50dm(ナノモル/リットル)とし
て測定した。
J.Virol.65,4887(1991)に記載の方法により測定し
た。このアッセイに於いて、予め決定した接種材料を使
用してMT-4T-リンパ様細胞をHIV-1(他に記載しないか
ぎり野生型)で感染させ、培地を24時間インキュベート
した。この時点で、細胞<1%が間接免疫蛍光検査法で
陽性であった。次いで細胞をよく洗浄し、96-ウエル培
地皿に分散させた。順次2倍希釈となる阻害剤をウエル
に添加し、培地をさらに3日間インキュベートした。感
染4日後、対照培地の細胞は100%感染した。HIV-1p24増
幅は、ウイルス展着に直接相関した。細胞培地の阻害濃
度は、少なくとも95%、即ちCIC95だけ感染の展着を減少
させた阻害剤濃度(ナノモル/リットル)として定義し
た。
0.55 C24h=1.1μM (A.U.C.) 蛋白質結合:98.0% 通常ヒト血漿(HPLC法) * 変異体K103N及びY181Cは、薬剤耐性HIV-1逆転写酵素
である。DMは、逆転写酵素アッセイに記載の如く二重変
異体である。RT-2はHIV-2の逆転写酵素である。
00/mlの濃度(最終125pg p24/ml;1日目に<1%の細胞
が感染し、4日目に25〜100%の細胞が感染するのに十分
な量)で0日で感染させた。細胞を感染させて、以下の
培地:RPMI 1640(Whittaker BioProducts)、10%不活化
ウシ胎児血清、4mM グルタミン(Gibco Labs)及び1:100
ペニシリン-ストレプトマイシン(Gibco Labs)で生長さ
せた。
ンキュベートした。
スを調製した。1日目に、阻害剤125μlのアリコート
を、96-ウエルミクロ滴定細胞培地プレートのHIV-感染M
T-4細胞(50,000/ウエル)の等量に添加した。5% CO2雰囲
気中、37℃で3日間インキュベートを継続した。
を再懸濁させて、収穫した125μlを別のミクロ滴定プレ
ートに入れた。上清をHIV p24抗原に関してアッセイし
た。
イムノアッセイにより測定した。測定すべきp24抗原の
アリコートを、HIV核抗原に対し特異的なモノクローナ
ル抗体で被覆したミクロウエルに添加した。ミクロウエ
ルをこの時点及び続く他の好適な段階で洗浄した。バイ
オチニル化HIV-特異的抗体、次いで結合したstrepavidi
n-ホースラディッシュペルオキシダーゼを追加した。添
加した過酸化水素及びテトラメチルベンジジン基質から
の着色反応が起きた。着色強度は、HIV p24抗原濃度に
比例した。
て、または各阻害剤の阻害能を単に合計した場合と比較
して、展着ウイルスの阻害を明らかに促進した。従っ
て、例えば726とAZTとの対の組み合わせは、726単独若
しくはAZT単独と比較して、または726阻害とAZT阻害の
合計と比較しても、展着したウイルスの阻害を明らかに
促進した。
阻害濃度比(fractional inhibitory concentration ra
tios:FIC)はElionら、J.Biol.Chem.,208 477(1954)
に従って計算した。最大の相乗効果であるFICSの最小合
計を、種々の対の組み合わせについて計算した。あるい
は、平均の相乗効果であるFICSの平均合計を計算した
(表S参照)。これらの結果は、ウイルス展着の阻害に
於いて実質的に相乗効果のあることを示している。数が
小さくなる程、相乗効果は大きくなる。
義されている。
れた実施例と共に本発明の本質を説明するものである
が、本発明の実施は、通常変形、付加または修正総てを
包含し、いずれも付記請求項等の範囲内であることは理
解されよう。
Claims (10)
- 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、Xはハロゲンであり;X1はトリハロメチル、
またはペンタハロエチルであり;Zは0であり;Rは、 (a)未置換またはAで置換されているC1〜C8アルキ
ル{但し、Aは、ハロゲン、C3〜C6シクロアルキル、
CN、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4アルキ
ニル-C1〜C4アルコキシ、アリールオキシ、C1〜C4
アルキルカルボニル、ニトロ、ジ(C1〜C2アルキル)
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ-C1〜C2アルキル、
複素環若しくはアリールチオである}; (b)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C4アルケニル; (c)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C5アルキニル;または (d)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
3〜C4シクロアルキルである]の化合物または医薬的に
許容可能なその塩。 - 【請求項2】 式II: 【化2】 [式中、Xはハロゲンであり;X1はトリハロメチル、
ペンタハロエチル、C2〜C5アルキル、C2〜C5アルキ
ニル、C3〜C5シクロアルキルまたはアリールであり;
Zは0またはSであり;Rは、 (a)未置換またはAで置換されているC1〜C8アルキ
ル{但し、Aは、ハロゲン、C3〜C6シクロアルキル、
CN、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4アルキ
ニル-C1〜C4アルコキシ、アリールオキシ、C1〜C4
アルキルカルボニル、ニトロ、ジ(C1〜C2アルキル)
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ-C1〜C2アルキル、
複素環若しくはアリールチオである}; (b)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C4アルケニル; (c)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
2〜C5アルキニル;または (d)未置換または(i)A、若しくは(ii)未置換若
しくはAで置換されているアリールで置換されているC
3〜C4シクロアルキルである]の化合物または医薬的に
許容可能なその塩の有効量と医薬的に許容可能なキャリ
ヤを含む、HIV逆転写を阻害するのに有用な医薬組成
物。 - 【請求項3】 (-)6-クロロ-4-シクロプロピルエチニ
ル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズ
オキサジン-2-オン、(-)6-クロロ-4-フェニルエチニ
ル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズ
オキサジン-2-オン、(+/-)6-クロロ-4-(2-シアノフ
ェニル)エチニル-4-(1,1,1-トリフルオロメチル)-1,
4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オン、(+/-)
4-(1-クロロ-1,1-ジフルオロメチル)-4-(2-フェニル
エチニル)-6-クロロ-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキ
サジン-2-オン、または(+/-)4-(2-[ジメチルアミノ
メチル]エチニル)-4-トリフルオロメチル-6-クロロ-
1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズオキサジン-2-オンである
化合物または医薬的に許容可能なその塩。 - 【請求項4】 請求項1または3に記載の化合物の有効
量と医薬的に許容可能なキャリヤを含む、HIV逆転写
酵素を阻害するのに有用な医薬組成物。 - 【請求項5】 式I若しくはIIの化合物または請求項
3に記載の化合物の有効量と医薬的に許容可能なキャリ
ヤを含む、HIVの感染の防止、治療またはAIDS若
しくはARCの治療に有用な医薬組成物。 - 【請求項6】 HIV逆転写酵素に対して生理活性を有
するヌクレオシド類似体と式IまたはIIの化合物とを
含む、HIV逆転写酵素を阻害するのに有用な医薬組成
物。 - 【請求項7】 L−743,726及びL−735,5
24であるAIDS抗−ウイルス化合物と、場合により
L−697,661、AZT、ddIまたはddCから
なる群から選択される1種以上のHIV阻害剤とを含
む、HIV逆転写酵素を阻害するのに有用な相乗効果の
ある医薬組成物。 - 【請求項8】 L−743,726であるAIDS抗−
ウイルス化合物と、L−697,661、AZT、dd
IまたはddCからなる群から選択される1種以上のH
IV阻害剤とを含む、HIV逆転写酵素を阻害するのに
有用な相乗効果のある医薬組成物。 - 【請求項9】 (a)(+/-)-6-クロロ-4-シクロプロ
ピルエチニル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-
3,1-ベンズオキサジン-2-オン(L-741,211)の一定量を
提供し; (b)段階(a)の化合物を分割試薬と縮合し; (c)得られたジアステレオマーを分離し; (d)所望の化合物を得るために分割試薬変形剤を除去
する段階を含む(-)6-クロロ-4-シクロプロピルエチニ
ル-4-トリフルオロメチル-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンズ
オキサジン-2-オン(L-743,726)の合成法。 - 【請求項10】 分割試薬が(-)-塩化カンファニルで
ある請求項9に記載の方法。
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