JPH0771590B2 - 刺繍ミシンのためのデータ作成装置 - Google Patents

刺繍ミシンのためのデータ作成装置

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JPH0771590B2
JPH0771590B2 JP1136562A JP13656289A JPH0771590B2 JP H0771590 B2 JPH0771590 B2 JP H0771590B2 JP 1136562 A JP1136562 A JP 1136562A JP 13656289 A JP13656289 A JP 13656289A JP H0771590 B2 JPH0771590 B2 JP H0771590B2
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    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
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    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B19/40931Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by part programming, e.g. entry of geometrical information as taken from a technical drawing, combining this with machining and material information to obtain control information, named part programme, for the NC machine concerning programming of geometry
    • G05B19/40932Shape input
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、上下動される針と被縫製物との間の相対位置
を示す針位置データ若しくは針位置に関連したデータに
基づき前記針と被縫製物との間に相対移動を発生させ、
被縫製物に刺繍模様を形成する刺繍ミシンのためのデー
タ作成装置に関する。
[従来技術] 従来、この種のデータ作成装置としては、例えば、特開
昭58−198375号公報に記載された装置が知られている。
この記載技術は、タブレットボードに刺繍縫いする原画
が描かれた図面を貼着し、作業者は原画を分割する複数
の閉領域を想定し、その想定された閉領域の輪郭線上の
複数の点をカーソルで指定することにより閉領域の輪郭
線を設定記憶させ、その設定記憶された閉領域毎に刺繍
縫いするための針位置データが演算されるものである。
この針位置データの演算方法は、前記閉領域の輪郭線と
所定の直線との交点を、直線を平行移動させることによ
り順次求め、その交点を順次選択して針位置データとす
るものである。
一方、特開昭63−132690号公報には、刺繍原画をテレビ
カメラ等で撮像してCRTに画像表示させ、作業者は表示
された画像を見ながらライトペン等で画像の輪郭線上の
任意の点を指定して輪郭線を設定した後、その輪郭線を
分割するための分割線をライトペン等で指定して刺繍画
像を多角形の閉領域に分割し、その閉領域の頂点等の位
置データを針位置に関連するデータ(ブロックデータを
称す)として順次演算作成する技術が開示されている。
この後、ブロックデータ及び予め設定された縫目密度デ
ータに基づき、実際の針位置を示す針位置データが演算
される。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来装置は何れも刺繍模様を分割する閉領域を作業
者が想定し、その閉領域を設定記憶させるために閉領域
の頂点等の座標点を作業者がカーソルやライトペン等に
より指定するものである。その閉領域が設定されると、
データ作成装置は針位置を演算して作成するものであ
る。
しかしながら、前記閉領域は、刺繍模様の形状に応じて
手動設定しなければならず、その設定作業が面倒で時間
がかかるという問題点が存在する。また、作業者が設定
する閉領域の形状も針位置演算が可能な形状にしなけれ
ばならず、閉領域の設定に熟練を要するものとされてい
る。これは、作業者が設定した閉領域の形状が例えば略
U字型の場合、前者の従来装置においては閉領域の輪郭
線と、縫目形成方向と平行に移動される直線との交点が
3点以上になり針位置演算が不可能になる場合があるた
めである。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的は、刺繍模様の連続した任意形状の輪郭
線内を刺繍模様の長辺若しくは短辺方向に対し所定角度
で交差する方向を縫目形成方向として刺繍縫いするため
の針位置データ若しくは針位置に関連したデータを、自
動的に作成することが可能な刺繍ミシンのためのデータ
作成装置を提供することにある。
その目的を達成するため、本発明は、与えられた刺繍模
様の輪郭データを記憶するための第1の記憶手段と、そ
の輪郭データに基づき刺繍模様の長辺若しくは短辺方向
を基準方向として演算する基準方向決定手段と、前記輪
郭データ及び基準方向に基づき前記刺繍模様を前記基準
方向に対し所定角度で交差する区切線分で複数の閉領域
に分割し、その分割された閉領域の輪郭を示す閉領域輪
郭データを演算する第1の演算手段と、前記閉領域輪郭
データ及び前記区切線分の延びる方向に基づき閉領域を
刺繍縫いするための針位置データ若しくは針位置に関連
したデータを演算する第2の演算手段と、その第2の演
算手段により演算されたデータを記憶する第2の記憶手
段とを備えた。
[作用] 本発明において、第1の記憶手段に刺繍模様の輪郭デー
タが記憶されると、基準方向決定手段が前記輪郭データ
に基づき刺繍模様の長辺若しくは短辺方向を基準方向と
して演算する。第1の演算手段は、前記輪郭データ及び
前記基準方向に基づいて前記刺繍模様を、基準方向に対
し所定角度で交差する区切線分で複数に分割し、その分
割された閉領域の輪郭を示す閉領域輪郭データを演算
し、第2の演算手段が前記閉領域輪郭データ及び前記区
切線分の延びる方向に基づき当該閉領域を刺繍縫いする
ための針位置データ若しくは針位置に関連したデータを
演算する。第2の記憶手段は第2の演算手段により演算
されたデータを記憶する。
この結果、刺繍縫いすべき刺繍模様の輪郭データのみか
ら、刺繍模様を、その長辺方向若しくは短辺方向に対し
所定の角度で交差する方向を縫目形成方向として刺繍縫
いするための針位置データ若しくは針位置に関連したデ
ータが自動的に作成される。
[実施例] 以下、この発明を多針型刺繍ミシンに具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。
ミシンアーム1はテーブル2上に配設され、その前端部
には針棒支持ケース3が第2図における矢印X方向に沿
って移動可能に支持されている。5本の針棒4は前記支
持ケース3にそれぞれ上下動可能に支持され、下端には
針5がそれぞれ着脱可能に取着されている。そして、各
針には図示しない糸供給源から針棒支持ケース3上の糸
調子器6及び天秤7を介しての種類の異なる糸が供給さ
れる。針選択モータ8はミシンアーム1上に配設され、
前記針棒支持ケース3に駆動連結されている。そして、
所定の針棒選択信号が前記針選択モータ8に入力された
時、前記針選択モータ8は針棒支持ケース3を移動させ
て、1本の針5を所定の使用位置に選択配置する。
ミシンモータ9がミシンアーム1の後部に配設され、そ
の動力がミシアーム1内の動力伝達機構(図示しない)
を介して前記使用位置の針棒4に伝達されてその針棒4
が上下動される。ミシンベッド10は前記使用位置に配置
された針棒4に対向してミシンテーブル2に突設され、
前記針5との協働により被縫製物Wに縫目を形成するた
めの糸輪捕捉器(図示しない)を内蔵している。前記針
5,糸輪捕捉器等により縫目形成手段が構成されている。
一対のY方向移動枠11(一方のみ図示)はミシンテーブ
ル2の左右両側縁においてY方向へ往復動可能に配設さ
れ、図示しないY方降駆動モータによって駆動される。
又、両移動枠11間には支持枠12が架設されている。X方
向移動枠13はその基端において前記支持棒12に沿ってX
方向へ移動可能に配設され、図示しないX方向駆動モー
タによって駆動される。保持手段としての保持枠14は前
記X方向移動枠13に装着され、被縫製物Wを着脱可能に
保持する。
尚、前記X,Y方向移動枠11,13、支持棒12及びY,X方向駆
動モータにより、前記針5の上下動に同期して保持枠14
と針5との相対位置を変化させるための送り装置15が構
成され、保持枠14と針5との相対移動によって被縫製物
Wに刺繍縫目模様が形成される。
次に本実施例における刺繍ミシンの電気的構成について
説明する。
中央演算処理装置(以後CPUと称す)17のインターフェ
イス36には、操作キーボード18が接続され、その操作キ
ーボード18にはデータ作成キー20,針位置データ作成キ
ー21,ブロックデータ作成キー22,縫い順設定モードキー
23,輪郭点入力キー24,閉領域分割指令キー25,縫製スタ
ートキー26,基準方向指定キー29等が設けられている。
また、インターフェイス36には駆動回路39〜41を介して
前記針選択モータ8,ミシンモータ9,加工布送り装置15が
それぞれ接続されている。更に、インターフェイス36に
はCRT駆動回路34を介してCRT35が接続され、CRT35の画
像表示面上の任意の点を指定するためのライトペン37が
位置検出回路38を介して接続されている。
また、CPU17には刺繍原画を撮像するためのテレビカメ
ラ30とイメージセンサ31とがビデオインターフェイス33
を介してそれぞれ接続されている。CPU17には、その動
作プログラムが記憶されたプログラムメモリ42と、第1,
第2の記憶手段を主として構成する読出し書込み可能な
作業用メモリ43と、作成された針位置データ若しくは針
位置に関連するデータ(以後ブロックデータと称す)を
記憶させておくための外部記憶装置16と、テレビカメラ
30等により撮像された刺繍原画や、前記ライトペン37に
より指示されたCRT表示画面上の点の位置データを記憶
するための画像メモリ44とが接続されている。
次に、第7図に示された刺繍模様を刺繍するための針位
置データ若しくはブロックデータを作成する場合につい
て第3図(a)〜(c),第4図(a),(b)のフロ
ーチャートを参照しながらCPU17の動作を説明する。
まず、与えられる刺繍模様は、1本の連続した任意形状
の輪郭線を有するものであり、データ作成装置は、その
輪郭線内を、刺繍模様の長辺若しくは短辺方向に対し所
定角度で交差する方向を縫目形成方向として刺繍縫いす
るための針位置データ若しくはブロックデータを自動的
に作成するものである。
作業者が刺繍原画をセットし、テレビカメラ3若しくは
イメージセンサ31を有効化し、針位置データ作成キー21
若しくはブロックデータ作成キー22をオンした後にデー
タ作成キー20をオンすると、CPU17は第3図(a)〜
(c)に記載されたフローチャートに従って動作を開始
する。尚、前記針位置データ作成キー21がオンされた時
は、針位置データ作成フラグが「1」となる。
CPU17は、テレビカメラ30若しくはイメージセンサ31か
らの刺繍原画の画像をCRT35に表示するとともに、その
画像データを画像メモリ44に記憶させる(ステップS10
0)。この後、作業者はCRT35の表示画像を見ながら刺繍
画像の輪郭線上の任意の点Tiをライトペン37で指示し、
輪郭点入力キー24を押圧する。すると、CPU17は、ライ
トペン37で指示された点Tiの位置データを求め、輪郭点
データとして作業用メモリ43に記憶させるとともに、画
像メモリ44にも位置データを記憶させる(ステップS10
2)。作業者がこの作業を輪郭線に沿って順次繰り返す
ことにより輪郭点データが記憶されていく。この時、作
業メモリ43には、第7図に示す点列T0,・・・,Ti,・・
・,Tn,・・・,Tmが刺繍閉領域A0の輪郭データとして記
憶され、各点は、直線若しくは曲線で結ばれてCRT35に
表示される。
作業者が基準方向設定キー29をオンすると、CPU17は、
ステップS103において、前記作業メモリ43から前記輪郭
点データを読出し、その輪郭点データが示す点列T0,・
・・,Ti,・・・,Tnから組合せ得る全ての一対の輪郭点
を検索し、その一対の輪郭点間の距離が最長で、且つ一
対の輪郭点をそれぞれ通りその輪郭点を結ぶ直線に対す
る一対の垂線を仮定した時に、両垂線間に他の輪郭点が
全て位置するもの(一対の輪郭点)を選択する。その選
択された一対の輪郭点を通る直線の方向が前記輪郭点デ
ータの示す閉領域(刺繍模様)を長辺方向となる。一
方、このステップS103において、輪郭点間の距離が最小
で、且つ一対の輪郭点をそれぞれ通り、その輪郭点を結
ぶ直線に対する一対の垂線を仮定した時に、両垂線間に
他の輪郭点が全て位置するもの(一対の輪郭点)を選択
した時は、閉領域の短辺方向となる。
CPU17は、前記長辺方向若しくは短辺方向も基準方向と
して設定記憶し、その基準方向と、輪郭点データを規定
するXY座標系のX軸のなす角度θを演算する。
CPU17は、閉領域分割指令キー25のオンを待ち(ステッ
プS104)、そのキー25がオンされると前記作業メモリ43
から輪郭データを読出して各輪郭点を、前記基準方向が
X軸方向と一致するように前記角度θの回転座標変換し
て作業メモリ43に記憶させる(ステップS105)。以後の
説明は、回転座標変換された輪郭点データを、説明の便
宜上、単に輪郭点データとする。また、本実施例の縫目
形成方向は、刺繍模様の長辺方向に対し、直行する方向
とする。
CPU17は、細分化する閉領域(この場合A0の輪郭データT
0,・・・,Tmを順次読出し、各点T0,・・・,TmのX軸成
分が最大となる点Tn(max点とする)と、X軸成分が最
小となる点T0(min点)とを求める(ステップS106)。
この後、CPU17は、輪郭データTo,・・・,Tmに基づき、m
in点からmax点に至る2つの経路の内の一方(T0,・・
・,Ti,・・・,Tn)を上アウトライン点列Uiとして設定
し、残る他方(T0,・・・,Tm,・・・,Tn)を下アウトラ
イン点列diとして設定する(ステップS108,S110)。そ
して、CPU17は後述する閉領域細分化サブルーチンS200
に移行し、そのサブルーチンで閉領域が2分割された場
合、次にステップS112に移行する。また、閉領域細分化
サブルーチンS200で、CPU17は与えられた閉領域を2分
割できない時、その閉領域について輪郭点データととも
に閉領域細分化終了フラグを作業用メモリ43に記憶させ
る。
ステップS112においてCPU17は、分割して求められた全
ての閉領域について閉領域細分化終了フラグが記憶され
るまで、前記ステップS106〜S110,S200を繰り返し、そ
れが終了すると細分化された閉領域をCRT35に画像表示
させる(ステップS114)。
ここで、閉領域細分化サブルーチンS200について第4図
(a)及び第4図(b)を参照して説明する。
先ず、このサブルーチンは、後述する針位置データ作成
ルーチン(ステップS122)及びブロックデータ作成ルー
チン(ステップS124)での演算が可能になるまで、閉領
域を細分化するためのものであることに留意されたい。
CPU17は、上アウトライン点列のX成分Uxiをmin点からm
ax点に至るまで順次大小判別し、Uxi>UvI+1となる点
(分割候補点と称す)を検索する(ステップS210)。第
7図の閉領域A0の場合は点Uiが求められる。
この分割候補点が上アウトライン点列に存在しない時、
CPU17は、ステップS210と同様に、下アウトライン点列
に分解候補点が存在しないから検索する(ステップS23
0)。この分割候補点が下アウトライン点列に存在しな
い時、CPU17は、与えられた閉領域を分割不可能、換言
すれば針位置データ作成ルーチン及びブロックデータ作
成ルーチンでの演算可能と判断し、閉領域細分化終了フ
ラグを輪郭点データとともに作業メモリ43に記憶させ、
ステップS114に進む(ステップS240)。
前記ステップS210において、上アウトライン点列に分割
候補点の存在が判別された時、分割候補点(第8図にお
ける点Ui)と、それよりも1つ前の点(第8図における
点Ui-1)とを通る直線lよりも、分割候補点よりも1つ
後の点(第8図における点Ui+1)がY軸方向に沿って上
方に位置するか否かを判別し(ステップS211)、肯定判
断の場合は、分割候補点を通り、Y軸に平行な直線r
(第8図における直線:x=Uxi)と、閉領域の輪郭線と
の交点の内、分割候補点よりも上方で、最も分割候補点
に近い点Pを求める(ステップS212)。この後、CPU17
は閉領域を分割候補点(第8図における点Ui)と前記点
Pとを結ぶ線分Uipで2分割し(第9図において、閉領
域A0が閉領域A1とA2とに2分割される)、2分割された
閉領域の輪郭点データを演算して作業メモリ43に記憶さ
せる(ステップS213,S214)。例えば、第9図の閉領域A
1の輪郭点データはT0,・・・Ti,P,・・・Tnとなり、閉
領域A2の輪郭点データはTi,Ti+1,Ti+2,・・・Pとな
る。
一方、前記ステップS211において否定判断の場合、CPU1
7は、前記ステップS210で求めた点(例えば第10図にお
ける閉領域B0の輪郭線上の点Ui)の分割候補点としての
指定を取消す。これは第10図において直線X−Uxiで閉
領域B0を分割できないためである。この後CPU17は分解
候補点としての指定を取消した点からmax点に向けて上
アウトライン点列のX成分Uxkを順次比較し、X成分の
変化が減少から増大に変化する点、即ちUxk<Uxk+1とな
る点(第10図において点Uk)を分割候補点として求める
(ステップS215)。この後、CPU17は、分割候補点(U
k)と、その点よりも1つ前の点(Uk-1)とを通る直線
(第10図において直線f)よりも、分割候補点(Uk)よ
りも1つ後の点(Uk+1)がY軸に沿う下方に位置するか
否かを判別し(ステップS216)、下方に位置する時、分
割候補点(Uk)を通りY軸に平行な直線(X=Ukx)
と、閉領域の輪郭線との交点の内、分割候補点よりも上
方で且つ最も分割候補点に近い交点qを演算して求める
(ステップS217)。この後、CPUは閉領域を分割候補点
と交点qとを結ぶ線分で2分割し、2分割された閉領域
の輪郭点データをそれぞれ作業メモリ43に記憶させる
(ステップS218,S219)。従って、例えば第10図に示さ
れた閉領域B0は第11図に示されているように閉領域B1,B
2に分割される。
ところで、前記ステップS216において否定判断の場合、
CPU17は、ステップS215にて求められた点の分割候補点
としての指定を取消し、前記ステップS210に戻る。この
場合のステップS210における判別は、前記ステップS215
にて求められた分割候補点よりも1つ後の上アウトライ
ン点列の点から行われる。このステップS216において否
定判断となる場合としては、例えば第12図に示された閉
領域C0が考えられる。この閉領域C0の場合は、前記ステ
ップS210に戻った後に求められる分割候補点Ueに対して
もステップS211にて否定判断され、その後求められる分
割候補点Umに対してもステップS216にて否定判断され、
その後求められた分割候補点Usに対して初めてステップ
S211にて肯定判断され、その結果、閉領域C0は分割候補
点Usと点Pとを通る線分▲▼で閉領域C1と閉領域
C2とに分割される(第13図参照)。
このように、上アウトラインに対しては、ステップS210
〜S219によりあらゆる形状のものでも細分化が行われ
る。
次に与えられた閉領域の上アウトラインに対して、ステ
ップS210の判断をmax点まで行ったにもかかわらず、X
値の変化が増大から減少に転ずる点が存在しない時、CP
U17は前記ステップS110にて求めた下アウトラインにつ
いて、前記ステップS210〜219と同様の処理ステップS23
1〜S239を行う。ただし、ステップS231,S232,S236,S237
に関しては対応するステップS211,S212,S216,S217と異
なるので、その部分のみ第4図(b)を参照して説明す
る。
ステップS231において、CPU17は、ステップS230で求め
た分割候補点diと、その点diよりも1つ前の点di-1とを
通る直線よりも、分解候補点diよりも1つ後の点bi+1
Y軸に沿う下方に位置するか否か判別する。ステップS2
31において肯定判断の時、CPU17は分割候補点diを通り
Y軸に平行な直線(X=dxi)と、閉領域の輪郭線との
交点の内、分割候補点diよりも下方で且つ最も点diに近
い点Pを求める(ステップS232)。この場合は、例えば
第11図に示された閉領域B1が相当する。この閉領域B
1は、線分▲▼により2分割され、閉領域B3,B4
分割される。
一方、前記ステップS231において否定判断の場合、CPU1
7は、ステップS235にて下アウトライン点列のX値が減
少から増大に変化する点dkを分割候補点として求め、ス
テップS236において、分割候補点dkと、その点よりも1
つ前の点dk-1とを通る直線よりも、点dkよりも1つ後の
点dk+1がY軸に沿う上方に位置するか否か判別する。こ
のステップS236において否定判断の場合、CPU17はステ
ップS230に戻り、肯定判断の場合は分解候補点dkを通る
Y軸に平行な直線(X=dxk)と、閉領域の輪郭線との
交点の内、分解候補点dkよりも下方で且つ点dkに最も近
い点qを求める。
このようにして、下アウトラインに対して、ステップS2
30〜S239によりあらゆる形状のものでも細分化が行われ
る。
つまり、ステップS106〜S110,S200を繰返すことによ
り、例えば閉領域A0は閉領域A1,A2に分割され、閉領域B
0は閉領域B2,B3,B4に分割される。
閉領域の細分化が終了すると、CPU17は、求められた閉
領域を全てCRT35に表示させ(ステップS114)、縫い順
序決定ルーチンS115に進む。このルーチンS115におい
て、作業者は縫い順設定モードキー23を押圧した後にラ
イトペン37を操作して表示された閉領域を指定し、閉領
域毎の縫い順を作業メモリ43に記憶させる。
この後、CPU17は、前記針位置データ作成フラグが
「1」か否か判別し(ステップS120)、肯定判断の時は
針位置データ作成ルーチン(ステップS122)に進み、否
定判断の時はブロックデータ作成ルーチン(ステップS1
24)に進む。
この針位置データ作成ルーチンにおいて、CPU17は、第
5図及び第14図に示されているように、決定された縫い
順に従って閉領域毎の輪郭点データを読出し(ステップ
300)、その輪郭点データからmin点及びmax点を求め
(ステップS301)、更に、そのmin点からmax点に至る2
つのアウトラインを上アウトライン,下アウトラインと
して求める(ステップS302)。この後、CPU17は、min点
を通りY軸に平行な直線V(X=Ux0)を設定するとと
もに、(ステップS303)、予め制定された縫目密度に応
じた移動量αずつ該直線V(X=Ux0)をmax点に向けて
平行移動させる。この直線と、前記上アウトライン及び
下アウトラインとの交点を、min点からmax点までの前記
直線(X=Ux0)の平行移動の毎に求め、順次針位置デ
ータとして作業メモリ43に記憶させる(ステップS304〜
S307)。このようにして、閉領域を縫製するための針位
置データが閉領域毎に作成される(ステップS308)。
次に、ブロックデータ作成ルーチン(ステップS124,第
6図)について説明する。CPU17は、作業メモリ43から
縫い順に従って閉領域の輪郭点データを読出し(ステッ
プS350)、第15図に示されているように、X成分が最小
となる点T0をmin点とし、X成分が最大となる点Tnをmax
点として求め(ステップS351)min点からmax点に至る2
経路の一方を上アウトライン点列U0,U1,・・・Ui,・・
・Unとして求め、他方を下アウトライン点列ddm,・・・
dnとして求める(ステップS352,第16図参照)。
この後、CPU17は、第17図に示されているように、上ア
ウトライン点列(U0,U1,・・・Ui,・・・Un)の各点を
通りY軸に平行な直線をそれぞれ設定し、各直線と下ア
ウトラインとの交点を求め、その交点を下アウトライン
点列に加える(ステップS353)。次に、CPU17は、第18
図に示されているように、下アウトライン点列(d0,dm,
・・・dn)の各点を通り、Y軸に平行な直線をそれぞれ
設定し、各直線と上アウトラインとの交点を求め、その
交点を上アウトライン点列に加える(ステップS354)。
この時、上アウトライン点列のデータ数と、下アウトラ
イン点列のデータ数とは同じになる。
この後、CPU17は、第19図に示されているようにmin点か
らmax点に至るまで、上アウトライン上の点と、下アウ
トライン上の点とを、互いに同順のもの同志を結んで多
数のブロックG0〜Gnを設定し、各ブロックの頂点を表す
上アウトライン上の点と、下アウトライン上の点とを交
互にブロックデータとして作業用メモリ43に記憶させる
(ステップS355〜S358)。例えば、ブロックGiのブロッ
クデータは、点Ui→点di→点Ui+1→点di+1となる。こう
して、閉領域が更に多数のブロックG0〜Gnに分割され、
各ブロックの頂点がブロックデータとして作成される。
前記針位置データ作成ルーチン(ステップS122)が終了
した後、及び前記ブロックデータ作成ルーチン(ステッ
プS124)が終了した後、CPU17は針位置データの場合はC
RT35に縫目模様をシュミレーション表示させ、ブロック
データの場合はCRT35に全ブロックを表示させ(ステッ
プS123)、キーボード18から訂正要求信号が入力された
か否かを判別する(ステップS125)。訂正要求信号が入
力された時は、所定の訂正処理(ブロックデータの変更
等)が行われ(ステップS126)、訂正要求がない時は、
前記ブロックデータ若しくは針位置データを前記ステッ
プS103で演算された角度θに対して逆方向に角度θの回
転変換を行ってデータを、刺繍模様の輪郭データの座標
系に変換する(ステップS127)。
この後、針糸コード選択ルーチンS128に移行し、分割さ
れた閉領域毎の針棒番号が入力される。こうして、閉領
域毎に針糸コード、縫い順データ、針位置データ若しく
はブロックデータから構成される縫製データの作成が終
了する (縫製モード) 次に縫製モードについて第3図(c)を参照しながら説
明する。
CPU17は、縫製スタートスイッチ26のオンを待ち(ステ
ップS150)、そのオンに応答して作業用メモリ43から縫
製データを読出す。その縫製データに含まれている針棒
番号データを読出し、その番号データに応じて針選択モ
ータ8を駆動させ、針棒選択が終了するとミシンモータ
駆動信号を出力する(ステップS151,S152,S153)。
ミシンモータ駆動信号の出力の後、CPU17は針位置デー
タ作成がフラグが「1」か否か判別し(ステップS15
4)、肯定判断ならば針位置データを1針毎に読出して
加工布送り装置15のX,Yパルスモータを駆動制御して閉
領域の刺繍縫製を終了する(ステップS155)。この時、
ミシンモータ9は停止されるとともに糸切りが行われ、
次の閉領域の縫製データがあるか否かを判別し(ステッ
プS157)、ある場合は前記ステップS151に戻り、ない場
合は終了する。
一方、前記ステップS154において、針位置データ作成フ
ラグが「1」でない場合、ブロックデータが作成されて
いるので、CPU17は、ブロック毎にその頂点の位置座標
と、予め決定されていた縫目密度データとから公知のよ
うに針位置データを演算して求め、1針毎に針位置デー
タに基づいて加工布送り装置15のX,Yパルスモータを駆
動制御してブロック単位での刺繍縫製を終了し、これを
閉領域の刺繍が終了するまで行う(ステップS156)。こ
の後は、前述と同様にして次の閉領域の縫製データの有
無を判別し、有りの場合は前記ステップS151に戻り、無
しの場合は終了する。
尚、本発明は前述の実施例にのみ限定されるものではな
く、種々の変更が可能である。例えば、前記実施例にお
いては基準方向を刺繍模様の長辺方向と設定していた
が、短辺方向を設定してもよい。また、縫目形成方向は
基準方向に対し直交する方向に設定されていたが、直交
方向以外に設定する事も可能である。
この他に、前述の実施例では分割候補点の検索をX軸に
沿って閉領域のmin点からmax点に向けて行っていたが、
逆に行うこともできる。
また、前述の実施例では最初に任意形状の連続した輪郭
線で囲まれた閉領域の輪郭データを入力する際に、作業
者が点を指定する事により行っていたが、記録紙等に描
かれた原画を撮像手段により撮像し、その画像データか
ら輪郭データを抽出する自動化プログラムも採用するこ
とが可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、第1の記憶手段に刺繍
模様の輪郭データを記憶させるだけで基準方向決定手段
が輪郭データから刺繍模様の長辺若しくは短辺方向を基
準方向として演算し、第1の演算手段が前記輪郭データ
及び基準方向データに基づき、刺繍模様(輪郭データに
より表される閉領域)を、基準方向に対し所定角度で交
差する区分線分で複数の閉領域に分割して分割された閉
領域の輪郭データを演算し、第2の演算手段が第1の演
算手段により演算された輪郭データ及び区切線分の延び
る方向に基づき、区切線分の延びる方向を縫目形成方向
として当該閉領域を刺繍縫いするため針位置データ若し
くは針位置に関連したデータを演算し、そのデータが第
2の記憶手段に記憶されるように構成されている。
従って、任意形状の1本の連続した輪郭線で囲まれた領
域(閉領域)の輪郭データを用意するだけで、閉領域の
長辺若しくは短辺方向に所定角度で交差する方向を縫目
形成方向とした刺繍縫いを行うための針位置データ若し
くは針位置に関連したデータを自動的に作成することが
できるので、従来のデータ作成器におけるように、作業
者が針位置データの演算が可能な形状に閉領域を指定す
る必要がなく、データ作成に要する時間を大幅に短絡し
得、非熟練者であっても容易にデータ作成が可能である
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示し、その電気的構成を示
すブロック図、第2図は多針式刺繍ミシンを示す立体斜
視図、第3図(a)乃至第3図(c)は中央演算処理装
置(CPU)の主な動作を示すフロチャート、第4図
(a)及び第4図(b)は閉領域細分化サブルーチンを
示すフローチャート、第5図は針位置データ作成サブル
ーチンを示すフローチャート、第6図はブロックデータ
(針位置に関連したデータ)作成サブルーチンを示すフ
ローチャート、第7図は刺繍縫いすべき閉領域A0の輪郭
データを示す説明図、第8図及び第9図は閉領域A0の細
分化の説明図、第10図及び第11図は刺繍縫いすべき閉領
域B0の細分化の説明図、第12図及び第13図は刺繍縫いす
べき閉領域C0の細分化の説明図、第14図は針位置データ
の作成を示す説明図、第15図乃至第19図はブロックデー
タの作成を示す説明図である。 図中、5は針、15は送り装置、17は中央演算処理処理装
置、30はテレビカメラ、31はイメージセンサ、35はCR
T、37はライトペン、43は作業用メモリ、A0(B0,C0)は
刺繍縫いすべき閉領域、A1(A2等)は分割された閉領
域、Wは被縫製物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下動される針(5)と被縫製物(W)と
    の間の相対位置を示す針位置データ若しくは針位置に関
    連したデータに基づき前記針と被縫製物との間に相対移
    動を発生させ、被縫製物に刺繍模様を形成する刺繍ミシ
    ンのためのデータ作成装置であって、 そのデータ作成装置は、 与えられた刺繍模様の輪郭(A0,B0,C0)を示す輪郭デー
    タを記憶するための第1の記憶手段(43)と、 前記輪郭データに基づき刺繍模様の長辺方向若しくは短
    辺方向を基準方向として演算する基準方向決定手段(1
    7,ステップS103等)と、 前記輪郭データ及び基準方向に基づき前記刺繍模様を前
    記基準方向に対し所定角度で交差する区切線分で複数の
    閉領域に分割し、その閉領域の輪郭を示す閉領域輪郭デ
    ータを演算する第1の演算手段(17,ステップS106〜S11
    2,S200等)と、 前記閉領域輪郭データ及び前記区切線分の延びる方向に
    基づき閉領域を刺繍縫いするための前記針位置データ若
    しくは針位置に関連したデータを演算する第2の演算手
    段(17,ステップS122,S124等)と、 その第2の演算手段により演算されたデータを記憶する
    第2の記憶手段(43)と より構成されたことを特徴とする刺繍ミシンのためのデ
    ータ作成装置。
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